(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】メッセンジャー内のプラットフォームに追加されたアプリケーションを用いてチャットルームで情報を共有する方法、システム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20240618BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
H04L51/04
H04M1/00 R
(21)【出願番号】P 2020006621
(22)【出願日】2020-01-20
【審査請求日】2022-12-12
(31)【優先権主張番号】10-2019-0007468
(32)【優先日】2019-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンギョン
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-022650(JP,A)
【文献】特開2005-222089(JP,A)
【文献】特開2016-212860(JP,A)
【文献】PATRICIA,How To Install And Use iMessage Apps From The App Store,iPhoneTricks.org,2016年10月01日,https://www.iphonetricks.org/how-to-install-and-use-imessage-apps-from-the-app-store/,[online]
【文献】Part04 13 iMessage メッセージのやり取りがもっと便利で楽しくなる拡張アプリ4選,iPhone X&8&8 Plusお得技ベストセレクション,日本,株式会社晋遊舎,2018年01月01日,P.49
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コンピュータシステムにインストールされたメッセンジャーにおいて、ユーザ入力に基づいて1つ以上のアプリケーションを前記メッセンジャーのユーザのプラットフォームに登録するプラットフォーム管理部、
前記メッセンジャーのチャットルーム内において、前記プラットフォームに登録されたアプリケーションのうちで前記メッセンジャーのユーザによって選択されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部、および
前記選択されたアプリケーションが実行中の状態で前記ユーザから情報共有要求が受信された場合、前記アプリケーションによって提供される情報を前記チャットルームによって送信する情報共有部
を備え
、前記情報共有部は、前記情報共有要求が受信された時点に前記アプリケーションによって提供される情報のURLが存在しない場合、前記情報共有要求が受信された時点に前記アプリケーションによって表示されている情報のうちの一部を記録することによって共有イメージを生成し、前記チャットルームによって前記共有イメージを送信する、コンピュータシステム。
【請求項2】
前記プラットフォーム管理部は、
サーバとの連動によって前記サーバによって推薦されるアプリケーションリスト、または前記コンピュータシステムで利用される履歴に基づいて推薦されるアプリケーションリストのうちの少なくとも1つを含むユーザインタフェースを提供する、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項3】
前記プラットフォーム管理部は、
前記ユーザによって入力されたURLを利用して前記URLに対応するアプリケーションを登録する、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項4】
前記プラットフォーム管理部は、
前記1つ以上のアプリケーションのそれぞれに対し、アプリケーションを示すイメージを前記プラットフォームに登録する、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項5】
前記プラットフォーム管理部は、
サーバとの連動により、前記ユーザが利用する他のコンピュータシステムにインストールされたメッセンジャーによって前記プラットフォームに新たに登録されたアプリケーションに関する情報を前記サーバから受信し、
前記新たに登録されたアプリケーションが前記コンピュータシステムにインストールされていない場合、アプリケーションインストールURLまたはアプリケーションと関連するURLに関する情報を提供する、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項6】
前記アプリケーション実行部は、
前記メッセンジャーにおいて、イン-アプリブラウザ実行方式によって前記選択されたアプリケーションを実行する、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項7】
前記情報共有部は、
前記情報共有要求が受信された時点で前記アプリケーションによって表示されている情報のうちの一部を記録することによって共有イメージを生成し、前記チャットルームによって前記共有イメージを送信する、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項8】
前記情報共有部は、
前記アプリケーションによって提供される情報のURLが存在する場合、前記URLを送信する、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項9】
前記情報共有部は、
前記情報共有要求が受信されると、前記情報共有要求が受信された時点に前記アプリケーションによって提供される情報のURLが存在するか否かを判断し、前記URLが存在する場合には前記URLを送信
する、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項10】
コンピュータシステムに情報共有方法を実行させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記情報共有方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンピュータシステムにインストールされたメッセンジャーにおいて、ユーザ入力に基づいて1つ以上のアプリケーションを前記メッセンジャーのユーザのプラットフォームに登録する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセンジャーのチャットルーム内において、前記プラットフォームに登録されたアプリケーションのうちで前記メッセンジャーのユーザによって選択されたアプリケーションを実行する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記選択されたアプリケーションが実行中の状態で前記ユーザから情報共有要求が受信された場合、前記アプリケーションによって提供される情報を前記チャットルームによって送信する段階
であって、前記情報共有要求が受信された時点に前記アプリケーションによって提供される情報のURLが存在しない場合、前記情報共有要求が受信された時点に前記アプリケーションによって表示されている情報のうちの一部を記録することによって共有イメージを生成し、前記チャットルームによって前記共有イメージを送信する、段階
を含む、コンピュータプログラム。
【請求項11】
前記登録する段階は、
前記1つ以上のアプリケーションのそれぞれに対し、アプリケーションを示すイメージを前記プラットフォームに登録する段階
を含む、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記登録する段階は、
サーバとの連動により、前記サーバから前記ユーザが利用する他のコンピュータシステムにインストールされたメッセンジャーによって前記プラットフォームに新たに登録されたアプリケーションに関する情報を受信する段階、および
前記新たに登録されたアプリケーションが前記コンピュータシステムにインストールされていない場合、アプリケーションインストールURLまたはアプリケーションと関連するURLに関する情報を提供する段階
を含む、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記実行する段階は、
前記メッセンジャーにおいて、イン-アプリブラウザ実行方式によって前記選択されたアプリケーションを実行する、
請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記送信する段階は、
前記情報共有要求が受信された時点で前記アプリケーションによって表示されている情報のうちの一部を記録することによって共有イメージを生成する段階、および
前記チャットルームによって前記共有イメージを送信する段階
を含む、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
コンピュータシステムが実行する情報共有方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記情報共有方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンピュータシステムにインストールされたメッセンジャーにおいて、ユーザ入力に基づいて1つ以上のアプリケーションを前記メッセンジャーのユーザのプラットフォームに登録する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセンジャーのチャットルーム内において、前記プラットフォームに登録されたアプリケーションのうちで前記メッセンジャーのユーザによって選択されたアプリケーションを実行する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記選択されたアプリケーションが実行中の状態で前記ユーザから情報共有要求が受信された場合、前記アプリケーションによって提供される情報を前記チャットルームによって送信する段階
であって、前記情報共有要求が受信された時点に前記アプリケーションによって提供される情報のURLが存在しない場合、前記情報共有要求が受信された時点に前記アプリケーションによって表示されている情報のうちの一部を記録することによって共有イメージを生成し、前記チャットルームによって前記共有イメージを送信する、段階
を含む、情報共有方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明はメッセンジャー内のプラットフォームに希望するアプリケーションを追加し、追加されたアプリケーションを利用してチャットルームで情報を共有する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、メッセージやデータをリアルタイムで送受信することのできるソフトウェアであり、ユーザがメッセンジャーに会話の相手を登録すると、会話リストに登録された相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でもその使用が普及している。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2002年09月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー間でメッセンジャーサービスを提供することができる、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0005】
インスタントメッセンジャーの利用の普及に伴ってインスタントメッセンジャーが提供する機能はますます多様化しており、写真、動画、ファイル、連絡先、位置、スケジュール、お知らせ、投票などのような各種情報やコンテンツを共有する機能はもちろん、ゲームサービスや動画サービスなどのような他のサービスとの連動も支援できるようになった。
【0006】
メッセンジャーでの会話の最中に外部の他のアプリケーションを使いたい場合、先ずメッセンジャーを非活性化させ、希望のアプリケーションを特定して実行し、その後再びメッセンジャーの会話に戻るためには、使用中であったアプリケーションを非活性化させ、メッセンジャーを実行させなければならないため、ユーザの利便性を更に向上させるニーズが存在する。なお、「非活性化」は文脈に応じてデアクティベート、インアクティブ、又は終了と言及されてもよい。
【0007】
従来のメッセンジャーでは、ユーザが希望するアプリケーションをメッセンジャー内で使用できるようにするユーザインタフェース(UI)は提供できていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
メッセンジャーで利用可能なサービスのアプリケーションをユーザが直接カスタマイズ(customizing)することができる。
【0010】
URL(uniform resource locator)を利用してユーザが希望するアプリケーションをメッセンジャー内のプラットフォームに追加することができる。
【0011】
チャットルーム内でメッセンジャーに追加されたアプリケーションを実行することにより、該当のアプリケーションによって提供される情報をキャプチャ(capture)ファイルとして共有することができる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
コンピュータシステムが実行する情報共有方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記情報共有方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンピュータシステムにインストールされたメッセンジャーにおいて、ユーザ入力に基づいて1つ以上のアプリケーションを前記メッセンジャーのユーザのプラットフォームに登録する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセンジャーのチャットルーム内において、前記プラットフォームに登録されたアプリケーションのうちで前記メッセンジャーのユーザによって選択されたアプリケーションを実行する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記選択されたアプリケーションが実行中の状態で前記ユーザから情報共有要求が受信された場合、前記アプリケーションによって提供される情報を前記チャットルームによって送信する段階を含む、情報共有方法を提供する。
【0013】
一側面によると、前記登録する段階は、サーバとの連動によって前記サーバによって推薦されるアプリケーションリスト、または前記コンピュータシステムで利用された履歴に基づいて推薦されるアプリケーションリストのうちの少なくとも1つを含むユーザインタフェースを提供する段階を含んでよい。
【0014】
他の側面によると、前記登録する段階は、前記コンピュータシステムにインストールされたアプリケーションリストを含むユーザインタフェースを提供する段階、および前記ユーザインタフェースにより、前記アプリケーションリストのうちで前記ユーザによって選択されたアプリケーションを前記プラットフォームに登録する段階を含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記登録する段階は、前記ユーザによって入力されたURLを利用して前記URLに対応するアプリケーションを登録する段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記登録する段階は、前記1つ以上のアプリケーションのそれぞれに対し、アプリケーションを示すイメージを前記プラットフォームに登録する段階を含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記登録する段階は、サーバとの連動により、前記ユーザが利用する他のコンピュータシステムにインストールされたメッセンジャーによって前記プラットフォームに新たに登録されたアプリケーションに関する情報を前記サーバから受信する段階、および前記新たに登録されたアプリケーションが前記コンピュータシステムにインストールされていない場合、アプリケーションインストールURLまたはアプリケーションと関連するURLに関する情報を提供する段階を含んでよい。
【0018】
また他の側面によると、前記実行する段階は、前記メッセンジャーにおいて、イン-アプリブラウザ実行方式によって前記選択されたアプリケーションを実行してよい。
【0019】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記情報共有要求が受信された時点に前記アプリケーションによって表示されている情報のうちの一部情報を記録することによって共有イメージを生成する段階、および前記チャットルームによって前記共有イメージを送信する段階を含んでよい。
【0020】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記アプリケーションによって提供される情報のURLが存在する場合、前記URLを送信する段階を含んでよい。
【0021】
さらに他の側面によると、前記送信する段階は、前記情報共有要求が受信されると、前記情報共有要求が受信された時点で前記アプリケーションによって提供される情報のURLが存在するか否かを判断する段階、前記URLが存在する場合には前記URLを送信し、前記URLが存在しない場合には前記情報共有要求が受信された時点に前記アプリケーションによって表示されている情報のうちの一部情報を記録することによって共有イメージを生成する段階、および前記チャットルームによって前記共有イメージを送信する段階を含んでよい。
【0022】
前記情報共有方法を前記コンピュータシステムに実行させるために非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるコンピュータプログラムを提供する。
【0023】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータシステムにインストールされたメッセンジャーにおいて、ユーザ入力に基づいて1つ以上のアプリケーションを前記メッセンジャーのユーザのプラットフォームに登録するプラットフォーム管理部、前記メッセンジャーのチャットルーム内において、前記プラットフォームに登録されたアプリケーションのうちで前記メッセンジャーのユーザによって選択されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部、および前記選択されたアプリケーションが実行中の状態で前記ユーザから情報共有要求が受信された場合、前記アプリケーションによって提供される情報を前記チャットルームによって送信する情報共有部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例示図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例示図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、アプリケーションを追加する過程を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、アプリケーションを追加する過程を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、アプリケーションを追加する過程を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、メッセンジャー内のプラットフォームに追加されたアプリケーションを利用して情報を共有する過程を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、メッセンジャー内のプラットフォームに追加されたアプリケーションを管理する過程を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、同一ユーザが利用する電子機器の間でメッセンジャー内のプラットフォームに追加されたアプリケーションを同期化する過程を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
本発明の実施形態は、メッセンジャーのチャットルームによって情報を共有する技術に関する。
【0027】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、ユーザが所望するアプリケーションをメッセンジャー内のプラットフォームに追加することができ、追加されたアプリケーションを利用してチャットルームで情報を共有することができ、これによってサービス品質、利便性、効率性、費用節減などの側面において相当な長所を達成することができる。プラットフォームとは、ユーザによってカスタマイズされたアプリケーションリストを意味してよい。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0029】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0030】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0031】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、メッセンジャーサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0033】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0034】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0035】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0036】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0037】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0038】
以下、メッセンジャー内のプラットフォームにアプリケーションを追加し、追加されたアプリケーションを利用してチャットルームで情報を共有する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0039】
本明細書において、アプリケーションとは、定められたサービスを提供する主体を意味してよい。電子機器110においてインストールされて実行されるメッセンジャー内のプラットフォームにアプリケーションが追加されている場合、ユーザは、メッセンジャーのチャットルーム内で、各アプリケーションによって提供されるサービスにアクセスすることができる。
【0040】
メッセンジャー内のプラットフォームに追加されたアプリケーションは、メッセンジャーにおいてイン-アプリ形態で動作することが可能であり、メッセンジャーをバックグラウンド(background)としてフォアグラウンド(foreground)で動作してもよい。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0042】
本実施形態に係る電子機器110には、コンピュータで実現された情報共有システムが構成されてよい。一例として、情報共有システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されても、あるいは特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成され、前記特定のアプリケーション上で動作できるように実現されてもよく、場合によっては、サーバ150との連動によってメッセンジャーサービスを提供してもよい。
【0043】
電子機器110にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づき、電子機器110に実現された情報共有システムは、
図4に示す情報共有方法を実行してよい。
【0044】
図4に係る情報共有方法を実行するために、電子機器110のプロセッサ212は、構成要素として、
図3に示すように、プラットフォーム管理部310、アプリケーション実行部320、および情報共有部330を備えてよい。実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能を発揮するために分離されても併合されてもよい。
【0045】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、
図4の情報共有方法に含まれる段階410~440を実行するように電子機器110を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0046】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器110に記録されたプログラムコードが提供する命令(一例として、電子機器110において実行されるアプリケーションが提供する命令)にしたがってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、電子機器110がメッセンジャーで利用可能なプラットフォームを管理するように上述した命令にしたがって電子機器110を制御するプロセッサ212の機能的表現として、プラットフォーム管理部310が利用されてよい。
【0047】
段階410で、プロセッサ212は、電子機器110の制御と関連する命令がロードされたメモリ211から必要な命令を読み取ることができる。この場合、読み取られた命令は、以下で説明する段階420~440をプロセッサ212が実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0048】
段階420で、プラットフォーム管理部310は、メッセンジャーにおけるユーザ入力に基づき、1つ以上のアプリケーションをメッセンジャーのユーザのプラットフォームに登録してよい。すなわち、プラットフォーム管理部310は、ユーザが追加しようとするアプリケーションをメッセンジャーのユーザのプラットフォームに追加してよい。一例として、プラットフォーム管理部310は、電子機器110にインストールされたアプリケーションリストを含むユーザインタフェースを提供し、該当のユーザインタフェースを用いてアプリケーションリストのうちでユーザによって選択されたアプリケーションをメッセンジャー内のプラットフォームに登録してよい。他の例として、プラットフォーム管理部310は、サーバ150との連動によってサーバ150によって推薦されるアプリケーションリストを含むユーザインタフェースを提供し、該当のユーザインタフェースを用いてアプリケーションリストのうちでユーザによって選択されたアプリケーションをメッセンジャー内のプラットフォームに登録してよい。このとき、サーバ150では、人気度に基づいて様々な場所(例えば、国々を含む)で多く利用されているアプリケーションを推薦したり、あるいは電子機器110のユーザのプロファイルと対応しながら他のユーザによって多く利用されているアプリケーションリストを推薦したりしてよい。また他の例として、プラットフォーム管理部310は、電子機器110にインストールされたアプリケーションのうちで電子機器110のユーザ履歴に基づいてユーザによって多く利用されているアプリケーションリストを含むユーザインタフェースを提供し、該当のユーザインタフェースを用いてアプリケーションリストのうちでユーザによって選択されたアプリケーションをメッセンジャー内のプラットフォームに登録してよい。
【0049】
プラットフォーム管理部310は、メッセンジャーのチャットルームのうち、電子機器110のユーザである本人だけが参加するチャットルーム(マイトーク)または任意のチャットルーム、あるいは環境設定画面などでアプリケーション追加要求が入力された場合、追加可能なアプリケーションリストを提供してよく、アプリケーションリストから選択されたアプリケーションをメッセンジャーで利用可能なプラットフォーム上に登録してよい。このとき、アプリケーションリスト上にユーザが追加したいアプリケーションがない場合、ユーザは、URLを直接入力し、入力されたURLに対応するアプリケーションを追加することも可能である。プラットフォーム管理部310は、電子機器110のユーザからアプリインストールURLあるいはウェブサイトURLなどが直接入力されることで追加してもよいし、あるいは電子機器110でインストールされるか利用履歴のあるアプリケーション、またはサーバ150で提供可能なアプリケーションに対する検索機能を提供してよく、検索によってユーザが特定したアプリケーションを追加してよい。プラットフォーム管理部310によってメッセンジャーにユーザが希望するアプリケーションを追加することにより、メッセンジャーで利用可能なサービスのプラットフォームに対するユーザ個人のカスタムを実現することが可能となる。プラットフォーム管理部310は、カスタムプラットフォームに対するアクセス性のために、電子機器110のユーザによって追加されたアプリケーションをメッセンジャーの各チャットルームに含まれるメニュー形態で構成してよい。
【0050】
段階430で、アプリケーション実行部320は、メッセンジャーのチャットルーム内において、メッセンジャー内のプラットフォームに追加されたアプリケーションのうちから特定のアプリケーションが選択されると、メッセンジャーとともにマルチ実行方式によって特定のアプリケーションを実行することができる。ユーザによって追加されたアプリケーションがメッセンジャーのチャットルームに含まれるメニュー形態(プラットフォームメニュー)で構成されることにより、アプリケーション実行部320は、メッセンジャーのチャットルーム内で他のサービスの移動ルートを提供してもよい。アプリケーション実行部320は、ユーザがチャットルームでの会話の最中にメニュー選択によって特定のアプリケーションを選択した場合、該当のチャットルーム内におけるマルチ実行により、特定のアプリケーションによって提供されるサービスに速やかにアクセスすることが可能となる。一例として、アプリケーション実行部320は、イン-アプリブラウザ実行方式のようにメッセンジャーでアプリケーションを実行してよい。アプリケーション実行部320は、アプリケーションが選択された場合、電子機器110の画面が分けられた二分割画面を生成し、アプリケーション間の相互作用方式により、それぞれの分割画面でメッセンジャーとアプリケーションを実行してもよい。さらに、アプリケーション実行部320は、2つ以上のアプリケーションが選択されると、電子機器110の画面を複数の分割画面として生成し、アプリケーション間の相互作用方式により、それぞれの画面でメッセンジャーと選択された1つ以上のアプリケーションのうちの1つをそれぞれ実行してよい。なお、2つ以上のアプリケーションが選択された場合に、アプリケーション数と画面の分割数とは必ずしも同数でなくてもよい。
【0051】
段階440で、情報共有部330は、特定のアプリケーションによって提供される情報を該当のチャットルームによって送信することにより、チャットルームに参加する他のユーザと情報を共有してよい。情報共有部330は、チャットルーム内において、特定のアプリケーションが実行中の状態で情報共有要求が受信された場合、アプリケーションによって提供されている情報を記録することにより、該当の情報を映像、イメージ、テキスト、音声などのような多様な類型のファイルによって共有してよい。具体的に、情報共有部330は、チャットルーム内においてアプリケーションが実行中の状態で情報共有要求が受信された場合、アプリケーションで現在表示されている情報をキャプチャして記録することにより、該当の情報をイメージ形態で共有してよい。情報共有部330は、情報共有要求が受信された時点またはユーザから情報共有要求が受信された時点から一定の期間にわたって該当のアプリケーションが提供する情報のうちの一部を記録することで任意の類型のファイルとして生成してよく、生成されたファイルを、チャットルーム内で、そのチャットルームに参加している相手に送信してよい。具体的に、情報共有部330は、情報共有要求が受信された時点またはユーザから情報共有要求が受信された時点から一定の期間にわたってアプリケーションが提供する情報のうちの一部を記録することによって共有イメージを生成してよく、チャットルームにより、該当のチャットルームに参加する相手に共有イメージを送信してよい。このとき、一定の期間とは、メッセンジャーによって予め決定された期間またはユーザ入力によって決定された期間であってよい。一例として、情報共有部330は、アプリケーションが提供する情報に対してファイル(例えば、共有イメージ)を共有するが、該当の情報のURLが存在する場合にはファイルを該当の情報のURLとともに送信し、URLが存在しない場合にはファイルだけを送信してよい。他の例として、情報共有部330は、情報共有要求が受信されると、アプリケーションが提供する情報のURLが存在するか否かを先に判断し、URLが存在する場合には該当の情報のURLを送信し、URLが存在しない場合には共有イメージだけを送信してよい。
【0052】
したがって、本発明の実施形態では、メッセンジャーのチャットルームに含まれるプラットフォームメニューにユーザが頻繁に使用するアプリケーションを追加し、会話の最中であってもチャットルーム内においてプラットフォームに登録されたアプリケーションを実行することができるため、該当のアプリケーションのサービスに速やかにアクセスすることが可能となる。
【0053】
図5~
図7は、本発明の一実施形態における、アプリケーションを追加する過程を説明するための例示図である。
【0054】
図5は、メッセンジャーに生成された任意のチャットルーム500を示している。
【0055】
図5を参照すると、チャットルーム500には、メッセンジャーで利用しようとするアプリケーションを追加するためのアプリケーション追加UI501が含まれてよい。例えば、チャットルーム500内のメニューのうち、音声メッセージを入力するためのUIを表示する場所を活用することにより、アプリケーション追加UI501を含んだメニューを構成してよい。
【0056】
チャットルーム500においてアプリケーション追加UI501を選択すると、
図6に示すように、チャットルーム500上にアプリケーション追加画面610がポップアップされてよい。プラットフォーム管理部310は、アプリケーション追加要求としてアプリケーション追加UI501が選択されると、チャットルーム500上にアプリケーション追加画面610を提供してよい。
【0057】
アプリケーション追加画面610には、メッセンジャーに追加可能なアプリケーションリスト611、URL入力欄612などが含まれてよく、このとき、アプリケーションリスト611としては、電子機器110にインストールされたアプリケーションリスト、電子機器110で多く利用されたアプリケーションリスト、サーバ150が推薦するアプリケーションリストなどが含まれてよい。
【0058】
プラットフォーム管理部310は、アプリケーション追加画面610にアプリケーションリスト611を提供してよく、ユーザによってアプリケーションリスト611から選択されたアプリケーションをメッセンジャーのチャットルーム内で利用可能なプラットフォームに追加してよい。
【0059】
アプリケーションリスト611にユーザが追加したいアプリケーションがない場合には、URL入力欄612にURLを直接入力して追加してよい。プラットフォーム管理部310は、URL入力欄612にユーザからアプリケーションインストールURLあるいはアプリケーションと関連するURL(ウェブサイトURLなど)が直接入力されることで、メッセンジャーのチャットルーム内で利用可能なアプリケーションとして追加してよい。
【0060】
URLの入力によるアプリケーション追加の他にも、アプリケーション追加画面610でアプリケーションの検索機能を提供し、検索によってユーザが希望するアプリケーションを追加する環境を提供することも可能である。
【0061】
プラットフォーム管理部310は、メッセンジャーのプラットフォームに追加されたアプリケーションそれぞれに対し、アプリケーションを示すイメージを登録してよい。このとき、プラットフォーム管理部310は、電子機器110のユーザによって追加されたアプリケーションをメッセンジャーの各チャットルームに含まれるメニュー形態として構成してよい。
図7を参照すると、プラットフォーム管理部310は、追加されたアプリケーションを示すプラットフォームメニュー720をチャットルーム500内のメニューとして構成して表示しているのが分かる。各メニューボタンは、該当のアプリケーションに対応するアプリやウェブのアイコンイメージで構成されてよい。
【0062】
上述したプラットフォームメニュー720は、メッセンジャーのすべてのチャットルームに共通して表示されてもよいし、実施形態によっては、チャットルーム別にアプリケーションを追加し、チャットルームによって表示されるプラットフォームメニューが異なるように構成されることも可能である。
【0063】
図8は、本発明の一実施形態における、メッセンジャー内のプラットフォームに追加されたアプリケーションを利用して情報を共有する過程を説明するための例示図である。
【0064】
図7のチャットルーム500において、プラットフォームメニュー720を用いて特定のアプリケーションを選択した場合、
図8に示すように、チャットルーム500内で特定のアプリケーションが実行され、これによって該当のアプリケーションのサービスを利用することのできるアプリケーション画面850が提供されてよい。ユーザが頻繁に利用するアプリケーションをチャットルーム500内で直ぐにアクセスできるようにプラットフォームに追加することにより、チャットルーム500での会話の最中に情報を検索したい場合や情報を共有したい場合、希望するサービスに速やかにアクセスすることが可能となる。
【0065】
カスタムプラットフォームに追加されたアプリケーションは、メッセンジャーとの相互連動によってメッセンジャーのチャットルーム内で実行されてよいが、このとき、アプリケーション画面850には、アプリケーションで提供する情報をチャットルームに送信するための送信ボタン851が含まれてよい。
【0066】
チャットルーム500内で実行されるアプリケーション画面850によってユーザが希望するサービスを利用することができ、サービス利用中に会話中の相手と情報を共有したいときに送信ボタン851を入力すれば、送信ボタン851の入力時点にアプリケーションによって表示されている情報のうちの一部を記録することによって共有イメージ860を生成することができ、チャットルーム500で共有イメージ860を送信することにより、チャットルーム500に参加中の相手と共有することが可能となる。
【0067】
アプリケーションが提供する情報に対して共有イメージ860を送信するが、該当の情報のURLが存在する場合には、共有イメージ860をURLとともに送信することも可能である。実施形態によっては、送信ボタン851が入力されると、アプリケーションが提供する情報のURLが存在するか否かを先に判断し、URLが存在する場合には該当の情報のURLを送信し、URLが存在しない場合には共有イメージを送信してよい。
【0068】
図9は、本発明の一実施形態における、メッセンジャーに追加されたアプリケーションを管理する過程を説明するための例示図である。
【0069】
プラットフォーム管理部310は、メッセンジャーに追加されたアプリケーションを削除したりアイコン位置を変更したりするなどの編集機能を提供してよい。
【0070】
図9を参照すると、メッセンジャー内のプラットフォームに追加されたアプリケーションを示すプラットフォームメニュー720から任意のアイコンを選択した場合(例えば、プラットフォームメニュー720をロングタップした場合)、メニュー別の削除ボタン921が活性化されてよく、このとき、削除ボタン921を利用することにより、メッセンジャーに追加されたアプリケーションを選択的に削除してよい。なお、「活性化」は文脈に応じてアクティベート又はアクティブと言及されてもよい。
【0071】
メッセンジャーに追加されたアプリケーションが少なくとも1つ以上存在する場合、チャットルーム500内で音声メッセージ入力のためのUIが表示されていた位置にプラットフォームメニュー720を表示するようになるが、メッセンジャーに追加されたアプリケーションがなかったり、すべてのアプリケーションが削除されたりした場合には、該当の位置には音声メッセージ入力UIがデフォルトアイコンとして自動設定されて表示されてよい。
【0072】
削除ボタン921が活性化している状態でメッセンジャーに追加されたアプリケーションを削除することはもちろん、プラットフォームメニュー720に含まれたアイコンの位置を変更することも可能である。例えば、メッセンジャーに少なくとも2つ以上のアプリケーションが追加された場合、特定のアプリケーションを示すアイコンをロングタップ(すなわち、長押し)することにより、プラットフォームメニュー720内でアイコンの位置を変更してよい。
【0073】
さらに、プラットフォーム管理部310は、サーバ150との連動により、電子機器110にインストールされたメッセンジャー上のカスタムプラットフォームを電子機器110のユーザが利用する他の電子機器(例えば、電子機器120)にインストールされたメッセンジャーと同期化し、他の電子機器におけるメッセンジャーによって電子機器110と同一のカスタムプラットフォームを利用できるように支援してよい。プラットフォーム管理部310は、サーバ150との連動により、電子機器120にインストールされたメッセンジャーによってプラットフォームに新たに登録されたアプリケーションに関する情報をサーバ150から受信してよく、新たに登録されたアプリケーションが電子機器110にインストールされていない場合、アプリケーションインストールURLまたはアプリケーションと関連するURLに関する情報を提供してよい。このとき、新たに登録されたアプリケーションに関する情報は、サーバ150から周期的に受信してもよいし、電子機器110にインストールされたメッセンジャーが実行されている場合や、アプリケーションが電子機器120に登録された直後、またはメッセンジャーがフォアグラウンドにあるときに受信してもよい。
【0074】
図10は、電子機器110の同一ユーザが利用するメッセンジャーのPCバージョンの画面を示した例示図である。
【0075】
電子機器110と電子機器120は同一ユーザが利用する端末であり、電子機器110にはモバイルバージョンのメッセンジャーが、電子機器120にはPCバージョンのメッセンジャーがインストールされていると仮定する。
【0076】
図10は、PCバージョンのメッセンジャーのチャットルーム1000を示している。
【0077】
電子機器120では、サーバ150から電子機器110のメッセンジャーに追加されたアプリケーションに関する情報をダウンロードし、メッセンジャーのチャットルーム1000に含まれるメニューとして電子機器110と同一のカスタムプラットフォームリスト1020を構成して表示してよい。言い換えれば、PCバージョンのメッセンジャーとモバイルバージョンのメッセンジャーを同期化することにより、モバイルバージョンのメッセンジャーにインストールされたカスタムプラットフォームをPCバージョンのメッセンジャーに自動で追加し、PCバージョンのメッセンジャーのチャットルーム1000内で該当のプラットフォームを利用することができるようにしてよい。
【0078】
電子機器120におけるカスタムプラットフォームリスト1020は、電子機器120にインストールされたアプリのアイコン、ウェブサイトURLに含まれたアイコン、アプリストアから提供されたアイコン、サーバ150からダウンロードしたアイコンなどで構成されてよい。電子機器110のメッセンジャーに追加されたアプリケーションが電子機器120にインストールされていない場合、カスタムプラットフォームリスト1020にアプリケーションインストールURL、またはアプリケーションとマッピングされるウェブサイトURLを表示してよい。このために、サーバ150は、アプリケーション別にアプリケーションとマッピングされるウェブサイトURLを収集してアプリケーションマッピングDBを構築しておき、電子機器120にインストールされていないアプリケーションに対して関連URLを提供してよい。このとき、サーバ150は、1つのアプリケーションに対して複数のウェブサイトURLが存在する場合、ユーザによって最も多く利用されたURLまたは検証されたURLなどを代表URLに指定してアプリケーションマッピングDBに反映してよい。
【0079】
このように、本発明の実施形態によると、メッセンジャーで利用可能なサービスのアプリケーションをユーザが直接カスタマイズすることができ、カスタムプラットフォームの構成時にURLを利用することにより、ユーザが希望するアプリケーションを追加することができる。さらに、本発明の実施形態によると、メッセンジャーのチャットルーム内でカスタムプラットフォームに含まれたアプリケーションを実行し、ユーザから情報共有要求が受信された時点またはユーザから情報共有要求が受信された時点から一定の期間にわたって該当のアプリケーションによって提供される情報のうちの一部を任意の類型のファイルとして生成し、生成されたファイルをメッセンジャーで共有することができる。一例として、メッセンジャーのチャットルーム内でカスタムプラットフォームに含まれたアプリケーションを実行し、該当のアプリケーションによって提供される情報をキャプチャしてイメージファイルとして生成し、生成されたイメージファイルをメッセンジャーで共有することができる。メッセンジャーのチャットルームで共有する情報のURLの有無とは関係なく、ファイル形態で情報を共有することにより、URLを利用した情報共有方式とは異なり、映像やイメージはもちろん、音声などのような多様な類型の情報を共有することができ、URLがない情報であったとしても情報共有が可能となる。
【0080】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0081】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望の動作をするように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0082】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0083】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0084】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0085】
212:プロセッサ
310:プラットフォーム管理部
320:アプリケーション実行部
330:情報共有部