IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ファナック株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-数値制御装置 図1
  • 特許-数値制御装置 図2
  • 特許-数値制御装置 図3
  • 特許-数値制御装置 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】数値制御装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/409 20060101AFI20240618BHJP
   B23Q 5/22 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
G05B19/409 B
B23Q5/22 J
B23Q5/22 530H
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022501870
(86)(22)【出願日】2021-02-15
(86)【国際出願番号】 JP2021005485
(87)【国際公開番号】W WO2021166841
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-09-14
(31)【優先権主張番号】P 2020027521
(32)【優先日】2020-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】大西 庸士
【審査官】中田 善邦
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-117278(JP,A)
【文献】特開2014-050950(JP,A)
【文献】特開2016-175132(JP,A)
【文献】特開2010-277425(JP,A)
【文献】国際公開第2017/195259(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/409
B23Q 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸を手動操作により移動する手動ハンドルを有する工作機械を制御する数値制御装置であって、
前記工作機械の制御モードを判定する制御モード判定部と、
前記制御モード判定部により判定された前記制御モードに基づいて、前記手動ハンドルにおいてハプティックフィードバックを生成させるハプティック制御部と、
前記ハプティックフィードバックが生成される前記手動ハンドルの回転操作により前記数値制御装置による工作機械の制御を行う手動ハンドル制御部と、
前記手動ハンドルにおいて生成される前記ハプティックフィードバックを定義する動作定義データを設定する動作定義部と、
前記動作定義データ及び前記制御モードに基づいて、前記ハプティックフィードバックの種別を選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記ハプティックフィードバックの種別に基づいて、前記ハプティックフィードバックに関するパラメータを決定するパラメータ決定部と、
を備え、
前記ハプティックフィードバックの種別は、抵抗触覚であり、前記ハプティック制御部は、前記パラメータを用いて前記手動ハンドルの特定の位置において、前記抵抗触覚が減少する又は増加する前記ハプティックフィードバックを生成させる、
数値制御装置。
【請求項2】
前記制御モードは、手動ハンドルモード、ジョグ送りモード、インクレメンタルモード及び自動運転モードを含む請求項1に記載の数値制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、数値制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、手動ハンドルにより軸送りを行う工作機械において、負荷に応じて音や振動を発生させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、負荷検出手段による検出負荷の大小に応じて報知手段の音や振動の種類を変化させる制御手段を備える工作機械を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平06-190691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような手動ハンドルは、ハンドルの回転量に応じたパルスを数値制御装置に通知する機能しか有していない。そのため、手動ハンドルは、手動ハンドルモード以外の操作では使用されず、手動ハンドルモード以外の操作は、機械操作盤のボタン等によって行われる。よって、手動ハンドルを用いる操作と機械操作盤と用いる操作との間において操作対象を切り替える必要があった。また、機械操作盤は、必要に応じてボタン及びスイッチ等を設ける必要があった。したがって、工作機械の操作性を向上させることができる数値制御装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る数値制御装置は、軸を手動操作により移動する手動ハンドルを有する工作機械を制御する数値制御装置であって、前記工作機械の制御モードを判定する制御モード判定部と、前記制御モード判定部により判定された前記制御モードに基づいて前記手動ハンドルにおいてハプティックフィードバックを生成させるハプティック制御部と、前記ハプティックフィードバックが生成される前記手動ハンドルの回転操作により前記数値制御装置による工作機械の制御を行う手動ハンドル制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、工作機械の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る数値制御装置及び工作機械の構成を示す図である。
図2】制御モードがジョグモードである場合の例を示す図である。
図3】制御モードが自動運転モードである場合の例を示す図である。
図4】数値制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
図1は、数値制御装置1及び工作機械2の構成を示す図である。数値制御装置1及び工作機械2は、バス(図示せず)等によって接続されており、工作機械2は、数値制御装置1の制御に従って動作する。
【0009】
図1に示すように、数値制御装置1は、制御部11と、記憶部12と、サーボアンプ13と、PLC(Programmable Logic Controller)14と、を備える。
【0010】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって、手動ハンドル制御部111、動作定義部112、制御モード判定部113、選択部114、パラメータ決定部115及びハプティック制御部116として機能する。
【0011】
記憶部12は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等で構成され、各種のデータを記憶する。
例えば、記憶部12は、後述する動作定義データ、パラメータ等を記憶する。
【0012】
サーボアンプ13は、制御部11から受け付けた軸の移動指令を増幅し、工作機械2のサーボモータ21を駆動する。
PLC14は、制御部11からバスを介してM(補助)機能信号、S(スピンドル速度制御)機能信号、T(工具選択)機能信号等を受け付ける。そして、PLC14は、これらの信号をシーケンス・プログラムによって処理し、処理された出力信号を工作機械2へ出力する。PLC14は、出力信号によって工作機械2内の空圧機器、油圧機器、電磁アクチュエータ等を制御する。
【0013】
また、PLC14は、工作機械2の機械操作盤22のボタン信号、スイッチ信号、手動ハンドル信号等の各種信号を受け付け、受け付けた各種信号をシーケンス処理する。そして、PLC14は、シーケンス処理された各種信号を、バスを介して制御部11へ送信する。
【0014】
工作機械2は、サーボモータ21と、機械操作盤22と、を備える。なお、本明細書では、工作機械2の他の構成は、説明の簡素化のため省略するが、工作機械2は、一般的な工作機械の構成を有する。
【0015】
サーボモータ21は、サーボアンプ13から受け付けた軸の移動指令により軸を駆動する。
機械操作盤22は、ボタン及びスイッチ221と、手動ハンドル222と、を備える。
ボタン及びスイッチ221は、機械的なボタン及びスイッチを含む。ボタン及びスイッチ221は、機械的なボタン又はスイッチが押されると、ボタン信号及びスイッチ信号をPLC14へ出力する。
【0016】
手動ハンドル222は、1又は複数の軸を手動操作により移動する。手動ハンドル222は、パルス生成部2221と、ドライバ2222と、アクチュエータ2223と、ハンドル部2224と、を備える。
【0017】
パルス生成部2221は、ハンドル部2224を+方向又は-方向に回転させると、その回転に応じてパルス信号を出力する。このパルス信号は、回転方向を判別するための二相のパルスであって、バスを介して制御部11へ送信される。そして、制御部11の手動ハンドル制御部111は、このパルス信号に基づいて工作機械2の軸の移動指令をサーボアンプ13へ送信する。
【0018】
ドライバ2222は、制御部11のハプティック制御部116から制御信号を受け付け、ハプティックフィードバックを生成するための駆動信号をアクチュエータ2223へ出力する。
【0019】
アクチュエータ2223は、ドライバ2222からの駆動信号によって駆動され、ハプティックフィードバックを生成する。アクチュエータ2223は、例えば、電気モータ、電磁気アクチュエータ、形状記憶合金、電気活性ポリマー、ソレノイド、偏心モータ、リニア共振アクチュエータ、又は圧電アクチュエータ等であってもよい。また、アクチュエータ2223は、複数の異なるアクチュエータで構成されてもよい。
【0020】
ハンドル部2224は、機械的な手動ハンドルで構成され、例えば、作業者によって操作される。
【0021】
手動ハンドル制御部111は、制御モード判定部113により判定された制御モードに基づいて、ハプティックフィードバックが生成される手動ハンドル222の回転操作により数値制御装置1による工作機械の制御を行う。
【0022】
具体的には、手動ハンドル制御部111は、手動ハンドル222の回転操作に応じてパルス生成部2221から出力されたパルス信号を受け付ける。そして、手動ハンドル制御部111は、制御モード及びパルス信号に基づいて工作機械2の軸の移動指令をサーボアンプ13へ送信する。これにより、数値制御装置1は、工作機械2の手動ボタン等を用いずに、手動ハンドル222の回転操作により数値制御装置1による工作機械の制御を行うことができる。
【0023】
動作定義部112は、手動ハンドル222において生成されるハプティックフィードバックを定義する動作定義データを設定する。
【0024】
動作定義データは、例えば、工作機械2の制御モードと、工作機械2の動作と、ハプティックフィードバックの種別と、を関連付ける。動作定義データは、記憶部12に記憶される。
ここで、工作機械2の制御モードは、例えば、手動ハンドルモード、ジョグ送りモード、インクレメンタルモード及び自動運転モードを含む。なお、工作機械2の制御モードは、機械操作盤22の操作により設定される。
【0025】
手動ハンドルモードは、従来からの作業者によって手動で手動ハンドル222を回すことによって、軸を移動することができるモードである。
ジョグ送りモードは、手動ハンドル222を特定の位置まで回したとき、軸を-(マイナス)方向及び+(プラス)方向へ移動することができるモードである。
インクレメンタルモードは、手動ハンドル222を特定の位置まで回したとき、軸を現在位置又は移動位置から所定の移動量で移動することができるモードである。
自動運転モードは、手動ハンドル222を特定の位置まで回したとき、プログラムを自動運転することができるモードである。
【0026】
本実施形態に係る数値制御装置1は、これらの制御モードを手動ハンドル222におけるハプティックフィードバックにより実現する。
【0027】
工作機械2の動作は、例えば、軸を-(マイナス)方向へ移動すること、軸を+(プラス)方向へ移動すること、軸を所定の移動量移動すること、プログラムを自動運転すること等を含む。
ハプティックフィードバックの種別は、例えば、デテントのような抵抗触覚や、振動触覚等を含む。
【0028】
制御モード判定部113は、工作機械2の制御モードを判定する。具体的には、制御モード判定部113は、工作機械2の制御モードが、前回の制御モードから変更されているか否かを判定する。
【0029】
選択部114は、動作定義データ及び制御モードに基づいて、ハプティックフィードバックの種別を選択する。例えば、選択部114は、制御モードがジョグモードの場合、動作定義データにおいて制御モードと関連付けられるデテントのような抵抗触覚を、ハプティックフィードバックの種別として選択する。
【0030】
パラメータ決定部115は、選択部114により選択されたハプティックフィードバックの種別に基づいて、ハプティックフィードバックに関するパラメータを決定する。ここで、ハプティックフィードバックの種別は、ハプティックフィードバックに関するパラメータと関連付けられる。ハプティックフィードバックの種別及びハプティックフィードバックに関するパラメータは、記憶部12に記憶される。
【0031】
ハプティックフィードバックに関するパラメータは、ハプティックフィードバックの大きさ、方向、周波数、持続期間、振幅、強度、密度等を含む。
【0032】
ハプティック制御部116は、制御モード判定部113により判定された制御モードに基づいて、手動ハンドル222においてハプティックフィードバックを生成させる。具体的には、ハプティック制御部は、制御モードに基づいて、パラメータ決定部115により決定されたパラメータを用いて制御信号を生成し、制御信号をドライバ2222へ通知する。これにより、ハプティック制御部116は、手動ハンドル222においてハプティックフィードバックを生成させる。
【0033】
図2は、制御モードがジョグモードである場合の例を示す図である。図2に示すように、手動ハンドルモードにおいて、手動ハンドル222は、ハプティックフィードバックを生成せず、手動で手動ハンドル222を回すことによって、軸を移動することができる。
【0034】
また、ジョグモードにおいて、ハプティック制御部116は、手動ハンドル222の位置A、位置B及び位置Cにおいてデテントのような抵抗触覚をハプティックフィードバックにより生成する。例えば、図2の例示的な制御信号Mに示すように、ハプティック制御部116は、位置A、位置B及び位置Cにおいて抵抗触覚が減少するようなハプティックフィードバックを生成する。また、ハプティック制御部116は、位置A、位置B及び位置C以外において、抵抗触覚が位置A、位置B及び位置Cよりも大きくなるようにハプティックフィードバックを生成する。
【0035】
そして、手動ハンドル制御部111は、手動ハンドル222を位置Aまで回したとき、軸を-(マイナス)方向へ移動するように軸を制御する。また、手動ハンドル制御部111は、手動ハンドル222を位置Bまで回したとき、軸を移動しないように軸を制御する。また、手動ハンドル制御部111は、位置Cにおいて軸を+(マイナス)方向へ移動するように軸を制御する。
【0036】
このように、ハプティックフィードバックが生成される手動ハンドル222の回転操作により数値制御装置1による工作機械の制御を行うことにより、ボタン等を必要とせずに、ジョグモードを実現することができる。
【0037】
図3は、制御モードが自動運転モードである場合の例を示す図である。図3に示すように、制御モードが、手動ハンドルモードから自動運転モードに変更されると、ハプティック制御部116は、手動ハンドル222の位置A、位置B及び位置Cにおいてデテントのような抵抗触覚をハプティックフィードバックにより生成する。
【0038】
例えば、図3の例示的な制御信号Nに示すように、ハプティック制御部116は、位置A、位置B及び位置Cにおいて抵抗触覚が減少するようにハプティックフィードバックを生成する。また、ハプティック制御部116は、位置A、位置B及び位置C以外において、抵抗触覚が位置A、位置B及び位置Cよりも大きくなるようにハプティックフィードバックを生成する。
【0039】
手動ハンドル制御部111は、手動ハンドル222を位置B→位置A→位置Bとすると、自動運転を起動する。手動ハンドル制御部111は、手動ハンドル222を位置A→位置Bとすると、自動運転を維持する。また、手動ハンドル制御部111は、手動ハンドル222を位置B→位置Cとすると、自動運転を停止する。手動ハンドル制御部111は、手動ハンドル222を位置C→位置Bとすると、自動運転の停止を維持する。
【0040】
このように、ハプティックフィードバックが生成される手動ハンドル222の回転操作により数値制御装置1による工作機械の制御を行うことにより、ボタン等を必要とせずに、自動運転モードを実現することができる。
【0041】
なお、上述した実施形態では、ハプティック制御部116は、手動ハンドル222の特定の位置において抵抗触覚が減少するようにハプティックフィードバックを生成したが、特定の位置において抵抗触覚が増加するようにハプティックフィードバックを生成してもよい。また、ハプティック制御部116は、上述したハプティックフィードバックの態様に代えて、手動ハンドル222の特定の位置をユーザが識別可能な他の態様のハプティックフィードバックを生成してもよい。
【0042】
図4は、数値制御装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、動作定義部112は、手動ハンドル222において生成されるハプティックフィードバックを定義する動作定義データを設定する。
ステップS2において、制御モード判定部113は、工作機械2の制御モードが、前回の制御モードから変更されているか否かを判定する。制御モードが変更されている場合(YES)、処理は、ステップS3へ移る。制御モードが変更されていない場合(NO)、処理は、ステップS6へ移る。
【0043】
ステップS3において、選択部114は、動作定義データ及び制御モードに基づいて、ハプティックフィードバックの種別を選択する。
ステップS4において、パラメータ決定部115は、選択部114により選択されたハプティックフィードバックの種別に基づいて、ハプティックフィードバックに関するパラメータを決定する。
【0044】
ステップS5において、ハプティック制御部116は、パラメータ決定部115により決定されたパラメータを用いて制御信号を生成し、制御信号をドライバ2222へ通知する。
ステップS6において、ドライバ2222は、制御部11のハプティック制御部116から制御信号を受け付け、ハプティックフィードバックを生成するための駆動信号をアクチュエータ2223へ出力する。そして、アクチュエータ2223は、ドライバ2222からの駆動信号によって駆動され、ハプティックフィードバックを生成する。
【0045】
ステップS7において、手動ハンドル制御部111は、抵抗感覚としてハプティックフィードバックが生成される手動ハンドルの回転操作により数値制御装置1による工作機械の制御を行う。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、軸を手動操作で移動する手動ハンドル222を有する工作機械2を制御する数値制御装置1は、工作機械2の制御モードを判定する制御モード判定部113と、制御モードに基づいて手動ハンドルにおいてハプティックフィードバックを生成させるハプティック制御部116と、ハプティックフィードバックが生成される手動ハンドルの回転操作により数値制御装置1による工作機械2の制御を行う手動ハンドル制御部111と、を備える。
【0047】
これにより、数値制御装置1は、抵抗感覚としてハプティックフィードバックが生成される手動ハンドル222の回転操作により数値制御装置1による工作機械の制御を行うことにより、ボタン等を必要とせずに、制御モードによる動作を実現することができる。したがって、数値制御装置1は、従来からのボタン等を必要とせずに、工作機械2の操作性を向上させることができる。
【0048】
また、数値制御装置1は、手動ハンドル222において生成されるハプティックフィードバックを定義する動作定義データを設定する動作定義部112と、動作定義データ及び制御モードに基づいて、ハプティックフィードバックの種別を選択する選択部114と、選択部114により選択されたハプティックフィードバックの種別に基づいて、ハプティックフィードバックに関するパラメータを決定するパラメータ決定部115と、を更に備える。ハプティック制御部116は、パラメータを用いて手動ハンドル222においてハプティックフィードバックを生成させる。これにより、数値制御装置1は、手動ハンドル222においてハプティックフィードバックを適切に生成させることができる。
【0049】
また、制御モードは、手動ハンドルモード、ジョグ送りモード、インクレメンタルモード及び自動運転モードを含む。これにより、数値制御装置1は、複数の制御モードによる操作を実現することができ、工作機械2の操作性を向上させることができる。
【0050】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0051】
1 数値制御装置
2 工作機械
11 制御部
12 記憶部
13 サーボアンプ
14 PLC
21 サーボモータ
22 機械操作盤
111 手動ハンドル制御部
112 動作定義部
113 制御モード判定部
114 選択部
115 パラメータ決定部
116 ハプティック制御部
221 ボタン及びスイッチ
222 手動ハンドル
2221 パルス生成部
2222 ドライバ
2223 アクチュエータ
2224 ハンドル部
図1
図2
図3
図4