(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】リフレッシュレート切替方法及び電子装置
(51)【国際特許分類】
G09G 5/18 20060101AFI20240618BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240618BHJP
G09G 5/02 20060101ALI20240618BHJP
G09G 5/377 20060101ALI20240618BHJP
H04N 5/262 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
G09G5/18
G09G5/00 520V
G09G5/02 B
G09G5/00 510H
G09G5/00 550C
G09G5/377 100
G09G5/00 550B
H04N5/262
(21)【出願番号】P 2022553180
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(86)【国際出願番号】 CN2021078682
(87)【国際公開番号】W WO2021175213
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-10-17
(31)【優先権主張番号】202010153662.8
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シュイ,ジュイン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ユイ
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,リヤーン
(72)【発明者】
【氏名】ニーン,ゥルイ
(72)【発明者】
【氏名】ジアーン,チアーングオ
【審査官】橋本 直明
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-094023(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110022953(CN,A)
【文献】特開2019-095815(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0141642(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0261284(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0015038(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/18
G09G 5/00
G09G 5/02
G09G 5/377
H04N 5/262
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リフレッシュレート切り替え方法であって、
電子装置により、第1のリフレッシュレートを用いることにより、ディスプレイをリフレッシュすることであって、該第1のリフレッシュレートは、該電子装置の複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートではな
く、該複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは互いに異なる、ことと、
前記電子装置がディスプレイ画像はゲームシナリオであると判定した場合、前記電子装置により、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートから、1つのスクリーンリフレッシュレート
を第2のリフレッシュレートとして決定し、該第2のリフレッシュレートを用いることにより前記ディスプレイをリフレッシュすることと、
前記電子装置により、前記第2のリフレッシュレートを前記最も高いスクリーンリフレッシュレートに設定することと、
前記第2のリフレッシュレートが前記第1のリフレッシュレートではないと判定された場合、前記電子装置により、現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定することであって、該現在のディスプレイフレームレートは、前記第2のリフレッシュレートを用いることにより前記ディスプレイがリフレッシュされた後に検出されたディスプレイ画像のディスプレイフレームレートである、ことと、
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定された場合、前記電子装置により、前記第2のリフレッシュレートを、スクリーンリフレッシュレートの降順における、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの次のスクリーンリフレッシュレートに更新することと、
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定されるか又は前記第2のリフレッシュレートが前記第1のリフレッシュレートであると判定された場合、前記電子装置により、スクリーンリフレッシュレートを前記第2のリフレッシュレートとして維持することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのそれぞれはフレームレート範囲に対応し、
前記電子装置により、現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定することは、
前記電子装置により、前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属するかどうか判定することと、
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属すると判定された場合、前記電子装置により、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定すること、又は
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応する前記フレームレート範囲に属さないと判定された場合、前記電子装置により、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定することと、
を具体的に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電子装置により、現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定することは、
前記電子装置により、前記第2のリフレッシュレートの値と前記現在のディスプレイフレームレートの値との差が、予め設定された差よりも小さいかどうかを判定することと、
前記差が前記予め設定された差よりも小さいと判定された場合、前記電子装置により、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定すること、又は
前記差が前記予め設定された差以上であると判定された場合、前記電子装置により、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定することと、
を具体的に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記電子装置により、フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類がゲームの種類であるかどうかを判定することと、
前記電子装置により、前記アプリケーションの出力フレームレートの増加が予め設定された閾値を超えているかどうかを判定することと、
前記フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類がゲームの種類であり、前記アプリケーションの出力フレームレートの増加が前記予め設定された閾値を超えていると判定された場合、前記電子装置により、前記ディスプレイ画像はゲームシナリオであると判定することと、
をさらに含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは、最も低いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も高いスクリーンリフレッシュレートの2つのスクリーンリフレッシュレートを含み、前記第1のリフレッシュレートは該最も低いスクリーンリフレッシュレートである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは3つ以上のスクリーンリフレッシュレートを含み、
前記第1のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートであるか又は前記第1のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの前記最も高いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も低いスクリーンリフレッシュレート以外のスクリーンリフレッシュレートである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
電子装置であって、当該電子装置は、ディスプレイ、1つ以上のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーション及び1つ以上のコンピュータプログラムを含み、該1つ以上のコンピュータプログラムは該メモリに記憶され、該1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含み、該命令が当該電子装置によって実行された場合、当該電子装置は、
第1のリフレッシュレートを用いることにより、前記ディスプレイをリフレッシュするステップであって、該第1のリフレッシュレートは、当該電子装置の複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートではな
く、該複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは互いに異なる、ステップと、
ディスプレイ画像がゲームシナリオであると判定された場合、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートから、1つのスクリーンリフレッシュレート
を第2のリフレッシュレートとして決定し、該第2のリフレッシュレートを用いることにより前記ディスプレイをリフレッシュするステップと、
前記第2のリフレッシュレートを前記最も高いスクリーンリフレッシュレートに設定するステップと、
前記第2のリフレッシュレートが前記第1のリフレッシュレートではないと判定された場合、現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定するステップであって、該現在のディスプレイフレームレートは、前記第2のリフレッシュレートを用いることにより前記ディスプレイがリフレッシュされた後に検出されたディスプレイ画像のディスプレイフレームレートである、ステップと、
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定された場合、前記第2のリフレッシュレートを、スクリーンリフレッシュレートの降順における、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの次のスクリーンリフレッシュレートに更新するステップと、
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定されるか又は前記第2のリフレッシュレートが前記第1のリフレッシュレートであると判定された場合、スクリーンリフレッシュレートを前記第2のリフレッシュレートとして維持するステップと、
を行うことができる、電子装置。
【請求項8】
前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのそれぞれはフレームレート範囲に対応し、前記命令が前記電子装置によって実行された場合、前記電子装置は、
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属するかどうかを判定するステップと、
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属すると判定された場合、前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定するステップ、又は
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属さないと判定された場合、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定するステップと、
を具体的に行うことができる、請求項
7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記命令が前記電子装置によって実行された場合、前記電子装置は、
前記第2のリフレッシュレートの値と前記現在のディスプレイフレームレートの値との差が、予め設定された差よりも小さいかどうかを判定するステップと、
前記差が前記予め設定された差よりも小さいと判定された場合、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定するステップ、又は
前記差が前記予め設定された差以上であると判定された場合、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定するステップと、
を具体的に行うことができる、請求項
7に記載の電子装置。
【請求項10】
前記命令が前記電子装置によって実行された場合、前記電子装置は、
フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類がゲームの種類であるかどうかを判定するステップと、
前記アプリケーションの出力フレームレートの増加は予め設定された閾値を超えているかどうかを判定するステップと、
前記フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類がゲームの種類であり、前記アプリケーションの出力フレームレートの増加が前記予め設定された閾値を超えていると判定された場合、前記ディスプレイ画像はゲームシナリオであると判定するステップと、
をさらに行うことができる、請求項
7乃至
9のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項11】
前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは、最も低いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も高いスクリーンリフレッシュレートの2つのスクリーンリフレッシュレートを含み、前記第1のリフレッシュレートは該最も低いスクリーンリフレッシュレートである、請求項
7乃至
9のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項12】
前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは3つ以上のスクリーンリフレッシュレートを含み、
前記第1のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートであるか又は前記第1のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの前記最も高いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も低いスクリーンリフレッシュレート以外のスクリーンリフレッシュレートである、請求項
7乃至
9のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項13】
チップであって、当該チップは電子装置に適用され、当該チップは1つ以上のプロセッサを含み、該プロセッサはコンピュータ命令を呼び出して、前記電子装置が請求項1乃至
6のいずれか一項に記載の方法を行うことができるようにするよう構成されている、チップ。
【請求項14】
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、当該コンピュータプログラム製品が電子装置上で実行された場合、該電子装置は、請求項1乃至
6のいずれか一項に記載の方法を行うことができる、コンピュータプログラム製品。
【請求項15】
命令を含むコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、該命令が電子装置上で実行された場合、該電子装置は、請求項1乃至
6のいずれか一項に記載の方法を行うことができる、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年3月6日に中国国家知識所権局に出願された「リフレッシュレート切り替え方法及び電子装置」と題する中国特許出願第202010153662.8号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、端末及びディスプレイ技術の分野に関し、特にリフレッシュレート切り替え方法及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ディスプレイ技術の向上に伴って、より高いスクリーンリフレッシュレートをサポート可能な電子装置を発売するメーカーが増えている。より高いスクリーンリフレッシュレートはより高いディスプレイフレームレートをサポートし、より高いディスプレイフレームレートは、動的なイメージのよりスムーズな表示を可能にする。例えば、ディスプレイフレームレートが60フレーム/秒(frames per second、FPS)から90FPSに増加すると、人間の目の動的なぼやけを大幅に低減できるため、よりスムーズな体験がもたらされる。
【0004】
より多くのメーカーが、電子装置によってサポート可能な最も高いスクリーンリフレッシュレートにスクリーンリフレッシュレートを固定するため、電子装置はアプリケーションの最も高いディスプレイフレームレートを維持でき、画像の滑らかさが改善される。
【0005】
しかしながら、ディスプレイフレームレートの増加によって、グラフィックスレンダリングシステムのレンダリング及び描画の消費電力の指数関数的な増加がもたらされ、比較的高いスクリーンリフレッシュレートを維持することによもって、追加の消費電力の増加がもたらされる。その結果、システム全体の消費電力が増加する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、ディスプレイ画像が属するシナリオに基づいて、スクリーンリフレッシュレートを動的に切り替えることにより、高いディスプレイフレームレートの体験を得ることができ、消費電力を低減できるリフレッシュレート切り替え方法及び電子装置を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、本願はリフレッシュレートの切り替え方法を提供する。本方法は、電子装置が、第1のリフレッシュレートを用いることにより、ディスプレイをリフレッシュすることを含む。該第1のリフレッシュレートは、該電子装置の複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートではない。前記電子装置がディスプレイ画像はゲームシナリオであると判定した場合、前記電子装置は、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートから、1つのスクリーンリフレッシュレートを下記のステップに従って第2のリフレッシュレートとして決定し、該第2のリフレッシュレートを用いることにより前記ディスプレイをリフレッシュする。前記電子装置は、前記第2のリフレッシュレートを前記最も高いスクリーンリフレッシュレートに設定する。前記第2のリフレッシュレートが前記第1のリフレッシュレートではないと判定された場合、前記電子装置は、現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合するかどうか判定する。該現在のディスプレイフレームレートは、前記第2のリフレッシュレートを用いることにより前記ディスプレイがリフレッシュされた後に検出されたディスプレイ画像のディスプレイフレームレートである。前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定された場合、前記電子装置は、前記第2のリフレッシュレートを、スクリーンリフレッシュレートの降順における、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの次のスクリーンリフレッシュレートに更新する。前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定されるか又は前記第2のリフレッシュレートが前記第1のリフレッシュレートであると判定された場合、前記電子装置は、スクリーンリフレッシュレートを前記第2のリフレッシュレートとして維持する。
【0008】
第2のリフレッシュレートをリフレッシュレートとして設定するか又は第2のリフレッシュレートを更新した後に、電子装置は、第2のリフレッシュレートを用いてディスプレイをリフレッシュし、現在のディスプレイフレームレートは、第2のリフレッシュレートが設定されるか又は更新された後に検出されたディスプレイ画像のディスプレイフレームレートであることが理解されよう。
【0009】
第1の態様で提供される方法によれば、一般的に用いられるインターフェイス又はアプリケーションが用いられる場合、電子装置は、最も高いスクリーンリフレッシュレートではない第1のリフレッシュレートを用いることにより、ディスプレイをリフレッシュする。用いられるスクリーンリフレッシュレートは最も高いスクリーンリフレッシュレートよりも低いため、常に最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする場合と比較して、第1のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュするとことで消費電力が低減される。ゲームシナリオを検出した後で、電子装置は、先ず、現在のスクリーンリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートに設定し、現在のディスプレイフレームレートが現在のスクリーンリフレッシュレートと整合するかどうか検出する。現在のディスプレイフレームレートが現在のスクリーンリフレッシュレートと整合する場合、現在のスクリーンリフレッシュレートが維持される。現在のディスプレイフレームレートが現在のスクリーンリフレッシュレートと整合しない場合、現在のスクリーンリフレッシュレートがスクリーンリフレッシュレートの降順で次のスクリーンリフレッシュレートに更新され、現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するか又はスクリーンリフレッシュレートがユーザによって一般的に用いられる第1のリフレッシュレートに下げられたことが検出されるまで、検出が再度行われる。最後に、3つの可能性がある。可能性1:最終的に決定された整合するスクリーンリフレッシュレートが最も高いスクリーンリフレッシュレートである場合、高いディスプレイフレームレートの最良の体験を提供できる。可能性2:最終的に決定された整合するスクリーンリフレッシュレートが、最も高いスクリーンリフレッシュレートでも第1のリフレッシュレートでもない場合、それは、ゲームシナリオの出力フレームレートが依然として最も高いスクリーンリフレッシュレートに整合する程度に達していないことを示す。最終的に決定された第2のリフレッシュレートを用いることにより、ゲームシナリオでサポートされる最良のディスプレイフレームレートに到達できるため、高いディスプレイフレームレートの最良の体験を提供できる。加えて、使用される第2のリフレッシュレートは最も高いスクリーンリフレッシュレートよりも低いため、常に最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする場合と比較して、第2のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュすることも消費電力を低減する。可能性3:最終的に決定されたスクリーンリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートである場合、それは、ゲームシナリオの出力フレームレートが第1のリフレッシュレートに整合する最高の度合いに到達できることを示す。第1のリフレッシュレートを用いることにより、ゲームシナリオでサポート可能な最も高いディスプレイフレームレートに到達できるため、ディスプレイフレームレートの良好な体験を提供できる。加えて、使用される第1のリフレッシュレートは最も高いスクリーンリフレッシュレートよりも低いため、常に最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする場合と比較して、第1のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュすることも消費電力を低減する。
【0010】
任意で、電子装置が現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定する複数の特定の方法がある。
【0011】
第1の態様を参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのそれぞれはフレームレート範囲に対応する。前記電子装置が、現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定することは、前記電子装置が、前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属するかどうか判定することを具体的に含む。
前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属すると判定された場合、前記電子装置は、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定する。前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属さないと判定された場合、前記電子装置は、前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定する。
【0012】
具体的には、1つのフレームレート範囲は、フレームレート範囲における最小フレームレート値から最大フレームレート値までの全てのフレームレートを含む。ディスプレイフレームレートの値が最小フレームレート値以上であり且つ最大フレームレート値以下の場合、ディスプレイフレームレートはフレームレート範囲に属すると判定され得る。ディスプレイフレームレートの値が最小フレームレート値未満であるか又は最大フレームレート値よりも大きい場合、ディスプレイフレームレートはフレームレート範囲に属さないと判定され得る。
【0013】
例えば、90Hzのスクリーンリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲が80FPS~90FPSであり、現在のディスプレイフレームレートが80FPSの場合、現在のディスプレイフレームレートはフレームレート範囲に属すると判定され得る。現在のディスプレイフレームレートが85FPSの場合、現在のディスプレイフレームレートはフレームレート範囲に属すると代替的に判定され得る。現在のディスプレイフレームレートが90FPSの場合、現在のディスプレイフレームレートはフレームレート範囲に属すると代替的に判定され得る。しかしながら、現在のディスプレイフレームレートが75FPSの場合、現在のディスプレイフレームレートはフレームレート範囲に属さないと判定され得る。現在のディスプレイフレームレートは、現在用いられているスクリーンリフレッシュレートの最大値にしか到達できないため、現在のディスプレイフレームレートが90FPSを超えているために、現在のディスプレイフレームレートがフレームレートの範囲に属さないことはないことが理解されよう。
【0014】
本願のこの実施形態では、各スクリーンリフレッシュレートは1つのフレームレート範囲に対応し、電子装置は、現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートに整合するかどうかを判定するために、現在のディスプレイフレームレートがフレームレート範囲に属するかどうか判定するだけで済む。余分なステップが要求されず、動作も簡単である。
【0015】
第1の態様を参照して、一部の実施形態では、前記電子装置が、現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定することは、前記電子装置が、前記第2のリフレッシュレートの値と前記現在のディスプレイフレームレートの値との差は、予め設定された差よりも小さいかどうかを判定することを具体的に含む。前記差が前記予め設定された差よりも小さいと判定された場合、前記電子装置は、前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定する。前記差が前記予め設定された差以上であると判定された場合、前記電子装置は、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定する。
【0016】
本願の実施形態では、現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するかどうかは、第2のリフレッシュレートの値と現在のディスプレイフレームレートの値との差が予め設定された差よりも小さいかどうか判定することにより判定される。リアルタイムコンピューティングでは、大量のデータを予め記憶する必要がないため、占有ストレージスペースが節約される。
【0017】
第1の態様を参照して、一部の実施形態では、前記方法は、前記電子装置が、フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類がゲームの種類であるかどうか判定することをさらに含む。前記電子装置は、前記アプリケーションの出力フレームレートの増加が予め設定された閾値を超えているかどうか判定する。前記フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類がゲームの種類であり、前記アプリケーションの出力フレームレートの増加が前記予め設定された閾値を超えていると判定された場合、前記電子装置は、前記ディスプレイ画像はゲームシナリオであると判定する。
【0018】
本願のこの実施形態では、アプリケーションの種類がゲームの種類であると判定された場合、電子装置はディスプレイ画像がゲームシナリオであるとは直接判定しない。その代わりに、アプリケーションがゲームの種類であるとの判定に基づいて、アプリケーションの出力フレームレートの増加が予め設定された閾値を超えた後に、電子装置はディスプレイ画像がゲームシナリオであると判定する。このように、高フレームレートのシナリオがより正確に特定され、電力消費の削減効果が改善される。
【0019】
任意で、異なる実際の状況に基づいて、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは異なる数のスクリーン解像度を含み得る。
【0020】
第1の態様を参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは、最も低いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も高いスクリーンリフレッシュレートの2つのスクリーンリフレッシュレートを含み、前記第1のリフレッシュレートは該最も低いスクリーンリフレッシュレートである。
【0021】
第1の態様を参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは3つ以上のスクリーンリフレッシュレートを含む。前記第1のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートであるか又は前記第1のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの前記最も高いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も低いスクリーンリフレッシュレート以外のスクリーンリフレッシュレートである。
【0022】
第2の態様によれば、本願はリフレッシュレート切り替え方法を提供する。本方法は、電子装置が、第3のリフレッシュレートを用いることにより、ディスプレイをリフレッシュすることを含む。該第3のリフレッシュレートは、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートではない。ユーザによって入力されたタッチ操作が検出された場合、前記電子装置は、前記最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることにより、前記ディスプレイをリフレッシュする。前記タッチ操作が離れたことが検出された後で、予め設定された期間内に、画像がリフレッシュ中に停滞することが検出されるか又はタッチ操作が検出されない場合、前記電子装置は、前記第3のリフレッシュレートを用いることにより、前記ディスプレイをリフレッシュする。
【0023】
本願のこの実施形態では、リフレッシュ中に画像が停滞するか又はタッチ操作が検出されない場合、電子装置は、最も高いスクリーンリフレッシュレートではない第3のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。用いられるスクリーンリフレッシュレートは最も高いスクリーンリフレッシュレートよりも低いため、常に最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いてディスプレイをリフレッシュする場合と比較して、消費電力が低減される。タッチ操作を検出した場合、電子装置はスクリーンリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートに調整して、そのような高フレームレートのシナリオで高フレームレートの良好な体験をユーザに提供する。タッチ操作が離れて、リフレッシュ中に画像の停滞が検出されるまで又はタッチ操作が離れて、予め設定された時間内にタッチ操作が検出されなかった後で、スクリーンリフレッシュレートが第3のリフレッシュレートに調整される。そのような標準的なフレームレートのシナリオでは、電力消費を低減するために、工場又はユーザによって設定される一般的に用いられる第3のリフレッシュレートを引き続き用いられる。このように、高フレームレートのシナリオではユーザに高ディスプレイフレームレートの経験が提供され、標準的なフレームレートのシナリオでは消費電力が無駄にされないため、システム全体の消費電力が低減される。
【0024】
第2の態様を参照して、一部の実施形態では、前記方法は、表示する必要があるレイヤーデータをフォアグラウンドアプリケーションが停滞検出期間内に送信していないと前記電子装置が判定した場合、前記電子装置は、画像リフレッシュ停滞が検出されたと判定すること、をさらに含む。
【0025】
本願のこの実施形態では、表示が必要な、アプリケーションによって送信されるレイヤーデータを受信したかどうかに基づいて、画像のリフレッシュの停止が検出されたかどうか判定される。検出結果をより正確にするために、画像データソースに基づいて検出が行われる。
【0026】
任意で、異なる実際の状況に基づいて、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは異なる数のスクリーン解像度を含み得る。
【0027】
第2の態様を参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは、最も低いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も高いスクリーンリフレッシュレートの2つのスクリーンリフレッシュレートを含む。前記第3のリフレッシュレートは該最も低いスクリーンリフレッシュレートである。
【0028】
第2の態様を参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは3つ以上のスクリーンリフレッシュレートを含む。前記第3のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートであるか又は前記第3のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの前記最も高いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も低いスクリーンリフレッシュレート以外のスクリーンリフレッシュレートである。
【0029】
第3の態様によれば、本願は電子装置を提供する。当該電子装置は、ディスプレイ、1つ以上のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーション及び1つ以上のコンピュータプログラムを含む。該1つ以上のコンピュータプログラムは該メモリに記憶され、該1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含み、該命令が当該電子装置によって実行された場合、当該電子装置は、第1のリフレッシュレートを用いることにより、前記ディスプレイをリフレッシュするステップであって、該第1のリフレッシュレートは、当該電子装置の複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートではない、ステップと、ディスプレイ画像がゲームシナリオであると判定された場合、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートから、1つのスクリーンリフレッシュレートを下記のステップに従って第2のリフレッシュレートとして決定し、該第2のリフレッシュレートを用いることにより前記ディスプレイをリフレッシュするステップと、前記第2のリフレッシュレートを前記最も高いスクリーンリフレッシュレートに設定するステップと、前記第2のリフレッシュレートが前記第1のリフレッシュレートではないと判定された場合、現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定するステップであって、該現在のディスプレイフレームレートは、前記第2のリフレッシュレートを用いることにより前記ディスプレイがリフレッシュされた後に検出されたディスプレイ画像のディスプレイフレームレートである、ステップと、前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定された場合、前記第2のリフレッシュレートを、スクリーンリフレッシュレートの降順における、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの次のスクリーンリフレッシュレートに更新するステップ、又は前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定されるか又は前記第2のリフレッシュレートが前記第1のリフレッシュレートであると判定された場合、スクリーンリフレッシュレートを前記第2のリフレッシュレートとして維持するステップと、を行うことができる。
【0030】
任意で、電子装置が現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するかどうか判定する複数の特定の方法がある。
【0031】
第3の態様を参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのそれぞれはフレームレート範囲に対応し、前記命令が前記電子装置によって実行された場合、前記電子装置は、前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属するかどうかを判定するステップと、前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属すると判定された場合、前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定するステップ、又は前記現在のディスプレイフレームレートが前記第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属さないと判定された場合、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定するステップと、を具体的に行うことができる。
【0032】
第3の態様を参照して、一部の実施形態では、前記命令が前記電子装置によって実行された場合、前記電子装置は、前記第2のリフレッシュレートの値と前記現在のディスプレイフレームレートの値との差が、予め設定された差よりも小さいかどうかを判定するステップと、前記差が前記予め設定された差よりも小さいと判定された場合、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合すると判定するステップ、又は前記差が前記予め設定された差以上であると判定された場合、前記現在のディスプレイフレームレートは前記第2のリフレッシュレートと整合しないと判定するステップと、を具体的に行うことができる。
【0033】
第3の態様を参照して、一部の実施形態では、前記命令が前記電子装置によって実行された場合、前記電子装置は、フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類がゲームの種類であるかどうかを判定するステップと、前記アプリケーションの出力フレームレートの増加は予め設定された閾値を超えているかどうかを判定するステップと、前記フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類がゲームの種類であり、前記アプリケーションの出力フレームレートの増加が前記予め設定された閾値を超えていると判定された場合、前記ディスプレイ画像はゲームシナリオであると判定するステップと、をさらに行うことができる。
【0034】
任意で、異なる実際の状況に基づいて、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは異なる数のスクリーン解像度を含み得る。
【0035】
第3の態様を参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは、最も低いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も高いスクリーンリフレッシュレートの2つのスクリーンリフレッシュレートを含む。前記第1のリフレッシュレートは該最も低いスクリーンリフレッシュレートである。
【0036】
第3の態様に参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは3つ以上のスクリーンリフレッシュレートを含む。前記第1のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートであるか又は前記第1のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの前記最も高いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も低いスクリーンリフレッシュレート以外のスクリーンリフレッシュレートである。
【0037】
第4の態様によれば、本願は電子装置を提供する。当該電子装置は、ディスプレイ、1つ以上のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーション及び1つ以上のコンピュータプログラムを含む。該1つ以上のコンピュータプログラムは該メモリに記憶され、該1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含み、該命令が当該電子装置によって実行された場合、当該電子装置は、第3のリフレッシュレートを用いることにより、前記ディスプレイをリフレッシュするステップであって、該第3のリフレッシュレートは、当該電子装置の複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートではない、ステップと、ユーザによって入力されたタッチ操作が検出された場合、前記最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることにより、前記ディスプレイをリフレッシュするステップと、前記タッチ操作が離れたことが検出された後に、予め設定された期間内に、画像がリフレッシュ中に停滞することが検出されるか又はタッチ操作が検出されない場合、前記第3のリフレッシュレートを用いることにより、前記ディスプレイをリフレッシュするステップと、を行うことができる。
【0038】
第4の態様を参照して、一部の実施形態では、前記命令が前記電子装置によって実行された場合、前記電子装置は、表示する必要があるレイヤーデータをフォアグラウンドアプリケーションが停滞検出期間内に送信していないと判定された場合、画像リフレッシュ停滞が検出されたと判定するステップ、をさらに行うことができる。
【0039】
第4の態様を参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは、最も低いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も高いスクリーンリフレッシュレートの2つのスクリーンリフレッシュレートを含む。前記第3のリフレッシュレートは該最も低いスクリーンリフレッシュレートである。
【0040】
第4の態様を参照して、一部の実施形態では、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは3つ以上のスクリーンリフレッシュレートを含む。前記第3のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートであるか又は前記第3のリフレッシュレートは、前記複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの前記最も高いスクリーンリフレッシュレート及び前記最も低いスクリーンリフレッシュレート以外のスクリーンリフレッシュレートである。
【0041】
第5の態様によれば、本願の一実施形態はチップを提供する。当該チップは電子装置に適用され、当該チップは1つ以上のプロセッサを含み、該プロセッサはコンピュータ命令を呼び出して、前記電子装置が第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに記載の方法を行うことができるようにするよう構成されている。
【0042】
第6の態様によれば、本願の一実施形態はチップを提供する。当該チップは電子装置に適用され、当該チップは1つ以上のプロセッサを含み、該プロセッサはコンピュータ命令を呼び出して、前記電子装置が第2の態様又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに記載の方法を行うことができるようにするよう構成されている。
【0043】
第7の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品が電子装置上で実行された場合、該電子装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに記載の方法を行うことができる。
【0044】
第8の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品が電子装置上で実行された場合、該電子装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに記載の方法を行うことができる。
【0045】
第9の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。該命令が電子装置上で実行された場合、該電子装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに記載の方法を行うことができる。
【0046】
第10の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。該命令が電子装置上で実行された場合、該電子装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに記載の方法を行うことができる。
【0047】
第3の態様に係る電子装置、第5の態様に係るチップ、第7の態様に係るコンピュータプログラム製品及び第9の態様に係るコンピュータ記憶媒体は全て、本願の実施形態の第1の態様で提供される方法を行うように構成されていることが理解されよう。第4の態様に係る電子装置、第6の態様に係るチップ、第8の態様に係るコンピュータプログラム製品及び第10の態様に係るコンピュータ記憶媒体は全て、本願の実施形態の第2の態様で提供される方法を行うように構成されている。したがって、実現可能な有益な効果については、対応する方法の有益な効果を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【
図1】
図1は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート状態の変化の概略図である。
【
図2(a)】
図2(a)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図2(b)】
図2(b)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図3(a)】
図3(a)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図3(b)】
図3(b)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図3(c)】
図3(c)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図4(a)】
図4(a)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図4(b)】
図4(b)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図4(c)】
図4(c)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図4(d)】
図4(d)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図5】
図5は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート状態の別の変化の概略図である。
【
図6(a)】
図6(a)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図6(b)】
図6(b)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図6(c)】
図6(c)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図6(d)】
図6(d)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【
図7】
図7は、本願の一実施形態に係る電子装置の構造の概略図である。
【
図8】
図8は、本願の一実施形態に係る電子装置のソフトウェア構造のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本願の以下の実施形態で用いられる用語は、特定の実施形態を説明することを意図したものにすぎず、本願を限定することを意図していない。本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いられる単数形の「1つの」、「1つ」、「前記」、「前述の」、「この」及び「前記1つの」という用語は、文脈において明確に指定されていない限り、複数形を含むことを意図している。本願で用いる「及び/又は」という用語は、1つ以上の列挙されたアイテムの任意の1つ又は全ての可能な組み合わせを示し、含むことをさらに理解すべきである。
【0050】
「第1の」及び「第2の」という用語は説明することを意図したものにすぎず、相対的な重要性の表示若しくは含意又は示された技術的特徴の数の暗黙的な表示として理解すべきでない。したがって、「第1の」又は「第2の」によって限定される特徴は、明示的又は暗黙的に1つ以上の機能を含み得る。本願の実施形態の説明において、特に断りのない限り、「複数の」とは2つ以上を意味する。
【0051】
本願の実施形態はディスプレイ技術の用途に関するものであるため、理解を容易にするために、先ず、本願の実施形態における関連用語及び概念を以下で説明する。
【0052】
(1)スクリーンリフレッシュレート
【0053】
スクリーンリフレッシュレートとは、画像が毎秒リフレッシュされる回数を意味する。単位はHzである。
【0054】
より高いスクリーンリフレッシュレートは、より高いディスプレイフレームレートをサポートできる。例えば、ディスプレイのリフレッシュレートが120Hzの場合、ディスプレイは60FPSのディスプレイフレームレート及び90FPSのディスプレイフレームレートをサポートでき、120FPSの最大ディスプレイフレームレートをサポートできる。
【0055】
しかしながら、スクリーンリフレッシュレートが不十分な場合、出力フレームレートが比較的高くても、最終的なディスプレイフレームレートはス、クリーンリフレッシュレートの値にしか到達できない。例えば、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzの場合、アプリケーションの出力フレームレートが100FPSであっても、最終的なディスプレイフレームレートは60FPSにしか到達できない。
【0056】
(2)出力フレームレート
【0057】
出力フレームレートとは、ビデオカードを介してインターフェイス又はアプリケーションによってディスプレイに出力されるフレームレートを意味する。単位はFPSであり、毎秒表示されるフレームの数を示す。フレームは、ビデオ動画における単一のビデオ画像の最小単位である。1フレームは静止画像である。連続したフレームが動画を形成する。
【0058】
電子装置では、ほとんどのインターフェイス又はアプリケーションの出力フレームレートは、システム内のスクリーンリフレッシュレートの変化と共に変化する。例えば、スクリーンリフレッシュレートが60Hzに設定されている場合、インターフェイス又はアプリケーションの出力フレームレートは60FPSに調整される。スクリーンリフレッシュレートが90Hzに設定されている場合、インターフェイス又はアプリケーションの出力フレームレートは90FPSに調整される。
【0059】
しかしながら、一部のアプリケーション、例えば、ゲームアプリケーションの出力フレームレートは比較的独立している。これらのアプリケーションは、それぞれ独立したタイマー及び出力フレームレートを有し、システムで設定されたスクリーンリフレッシュレートによって制御されない。例えば、一部のアプリケーションのうちの1つの出力フレームレートは120FPSに設定される。スクリーン解像度が60Hzに設定されている場合、システム内のスクリーン解像度が変化しても、アプリケーションの出力フレームレートは60FPSに調整されない。代わりに、アプリケーションは120FPSの出力フレームレートを維持する。スクリーン解像度が144Hzに設定されている場合、アプリケーションは依然として120FPSの出力フレームレートを維持する。
【0060】
(3)ディスプレイフレームレート
【0061】
ディスプレイフレームレートは、ディスプレイ上に表示されるインターフェイス又はアプリケーションの実際のフレームレートである。この単位もFPSである。
【0062】
出力フレームレートがスクリーンリフレッシュレートよりも小さい場合、ディスプレイフレームレートは出力フレームレートとほぼ等しい。例えば、出力フレームレートは30FPSで、スクリーンリフレッシュレートは60Hzである。画像表示の連続性を確保するために、1秒間にディスプレイ上に表示される60の画像に重複フレームが埋められる。そのような重複フレームは、ディスプレイフレームレートがカウントされるときにカウントされない。したがって、実際に表示される有効画像は依然として30フレームである。つまり、ディスプレイフレームレートは30FPSである。
【0063】
出力フレームレートがスクリーンリフレッシュレートと等しい場合、ディスプレイフレームレートは出力フレームレートとほぼ等しい。例えば、出力フレームレートは90FPSで、スクリーンリフレッシュレートは90Hzである。この場合、アプリケーションは毎秒90の画像を出力し、ディスプレイは毎秒90の画像をリフレッシュして表示し、ディスプレイフレームレートは90FPSである。
【0064】
出力フレームレートがスクリーンリフレッシュレートよりも大きい場合、ディスプレイフレームレートはスクリーンリフレッシュレートとほぼ等しい。例えば、出力フレームレートは120FPSであり、スクリーンリフレッシュレートは90Hzである。この場合、アプリケーションは毎秒120の画像を出力するが、ディスプレイは毎秒90の画像しかリフレッシュできない。したがって、アプリケーションによって出力される毎秒120の画像を完全に表示できず、最大で90の画像しか表示できない。この場合、電子装置はアプリケーションによって出力された毎秒120の画像のうちの一部を破棄するか又は組み合わせ、最終的に毎秒90の画像を表示する。つまり、ディスプレイフレームレートは90FPSである。
【0065】
加えて、ディスプレイフレームレートが出力フレームレート又はスクリーンリフレッシュレートと等しくなるのではなく、出力フレームレート又はスクリーンリフレッシュレートとほぼ等しくなる理由は、実際の適用において、画像表示のタイミングがスクリーンのリフレッシュのタイミングと完全に整合しないことがあるためである。したがって、スクリーンがリフレッシュされただけでは全ての出力フレーム画像を表示できるわけではなく、フレーム画像は失われ得る。その結果、ディスプレイフレームレートはわずかに変動する。例えば、出力フレームレートが90FPSであり、スクリーンリフレッシュレートが90Hzであっても、最終的な実際のディスプレイフレームレートは80FPS~90FPSの間で継続的に変動し得る。
【0066】
(4)高フレームレートのシナリオ
【0067】
本願の実施形態では、高フレームレートシナリオは、ディスプレイフレームレートの増加に伴い、画像表示効果及びユーザ体験が改善するシナリオである。例えば、移動速度が比較的速い画像の場合、フレームレートが不十分であると、モーションブラー、遅延等が起こることがあるため、ユーザの視覚体験に影響を及ぼす。ディスプレイフレームレートが高いほど、画像表示効果はより滑らかで、よりリアルになる。
【0068】
(5)標準フレームレートシナリオ
【0069】
本願の実施形態では、標準フレームレートシナリオは、ディスプレイフレームレートの増加が画像表示効果及びユーザ体験に大きな影響を及ぼさないシナリオである。例えば、静止画像シナリオ又は移動速度が比較的低い一部の画像では、高いか又は低いディスプレイフレームレートはディスプレイ画像の最終的な提示効果に影響を及ぼさない。
【0070】
(6)複数の任意のスクリーンリフレッシュレート
【0071】
本願の実施形態では、電子装置は複数の任意のスクリーンリフレッシュレートをサポートしてもよく、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは、最も低いスクリーンリフレッシュレート及び最も高いスクリーンリフレッシュレートを少なくとも含み得る。
【0072】
複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは2つの任意のスクリーンリフレッシュレートのみを含み得る。1つは最も高いスクリーンリフレッシュレートであり、もう1つは最も低いスクリーンリフレッシュレートである。
【0073】
例えば、2つの任意のスクリーンリフレッシュレートはそれぞれ60Hz及び90Hzである。60Hzは、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートであり、90Hzは複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートである。
【0074】
本願の一部の実施形態では、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは、より多くの任意のスクリーンリフレッシュレートを含み得る。
【0075】
例えば、60Hz、90Hz及び120Hzの3つの任意のスクリーンリフレッシュレートが含まれ得る。60Hzは複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうち最も低いスクリーンリフレッシュレートであり、120Hzは複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうち最も高いスクリーンリフレッシュレートである。
【0076】
例えば、60Hz、90Hz、120Hz及び144Hzの4つの任意のスクリーンリフレッシュレートが含まれる。60Hzは複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうち最も低いスクリーンリフレッシュレートであり、120Hzは複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうち最も高いスクリーンリフレッシュレートである。
【0077】
例えば、45Hz、60Hz、90Hz、120Hz及び240Hzの5つの任意のスクリーンリフレッシュレートが含まれる。45Hzは複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートであり、240Hzは複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうち最も高いスクリーンリフレッシュレートである。
【0078】
実際の要件に従って、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは、より多くのスクリーンリフレッシュレートをさらに含み得ることが理解されよう。任意のスクリーンリフレッシュレートは、より多くの異なる選択肢を有し得る。これはここでは限定されない。
【0079】
(7)ゲームシナリオ検出
【0080】
本願の実施形態では、電子装置は、サードパーティ特徴ライブラリに保存されている情報に基づいて、現在実行されているフォアグラウンドアプリケーションの種類がゲームの種類であるかどうか判定し得る。加えて、電子装置は、フォアグラウンドアプリケーションの出力フレームレートをリアルタイムでさらに監視し得る。フォアグラウンドアプリケーションの出力フレームレートの増加が予め設定された閾値を超えると、電子装置はゲームシナリオに入ることを決定する。
【0081】
例えば、ユーザがアプリケーションゲーム1を起動すると、電子装置は、サードパーティ特徴ライブラリに予め保存されているアプリケーション種類情報を用いることにより、フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類がゲームの種類であると判定する。この場合、ゲームアプリの出力フレームレートは45FPSであり、電子装置はゲームシナリオに入ることを決定していない。ユーザがアプリケーションゲーム1にログインし、ゲーム操作インターフェイスに入ると、アプリケーションゲーム1の出力フレームレートが60FPSに引き上げられる。電子装置は、出力フレームレートの増加が予め設定された閾値の10FPSを超えたことを検出し、現在のインターフェイスがゲームシナリオであると判定する。
【0082】
(8)タッチ検出
【0083】
例えば、電子装置のセンサモジュールが、ユーザによって入力されたタッチ操作を検出すると、例えば、指又はスタイラスを用いてスクリーンに接触すると、ダウンイベントが発生する。電子装置は、ダウンイベントに基づいて、タッチ操作が検出されたと判定し得る。
【0084】
ユーザのタッチポイントが移動し、例えば、指又はスタイラスを用いてスクリーン上をスライドし、指又はスタイラスがスクリーンから離れないことをセンサモジュールが検出すると、移動イベントが生成される。電子装置は、移動イベントに基づいて、ユーザのタッチポイントの移動が検出されたと判定し得る。
【0085】
タッチ操作が離れること(オフスクリーンとも呼ばれる)をセンサモジュールが検出すると、アップイベントが生成される。電子装置は、アップイベントに基づいて、タッチ操作が離れると判定し得る。
【0086】
実際の適用の間に、複数の他のタッチ検出方法がさらに存在し得ることが理解されよう。これは、本願の実施形態に限定されない。
【0087】
(9)画像停滞リフレッシュ検出
【0088】
アプリケーションは、表示することが必要なレイヤーデータを、融合のために電子装置内のレイヤーフュージョンシステムに送信する。レイヤーフュージョンシステムは、表示することが必要なレイヤーデータをアプリケーションが送信する時間情報を、電子装置内のグラフィックスサービスに送信し得る。グラフィックスサービスがレイヤーフュージョンシステムによって送信された時間情報を一定期間内(これは、停滞検出期間と呼ばれることがあり、例えば1秒である)に受信しない場合、それは、フレームイメージを描画する必要があるグラフィックをアプリケーションが有さないことを示す。したがって、グラフィックスサービスは、現在の画像がリフレッシュ中に停滞していると判定し得る。
【0089】
従来の技術では、電子装置が高いスクリーンリフレッシュレートを維持するため、インターフェイス又はアプリケーションの最も高い出力フレームレートの値がスクリーンリフレッシュレートの値以下の場合、ディスプレイのディスプレイフレームレートはインターフェイス又はアプリケーションの最も高いディスプレイフレームレートに達し得る。例えば、スクリーンリフレッシュレートが90Hzで固定され、インターフェイス又はアプリケーションの最も高い出力フレームレートが30FPSの場合、ディスプレイフレームレートは30FPSに達することができる。別の例として、スクリーンリフレッシュレートで90Hzに固定され、インターフェイス又はアプリケーションの最も高い出力フレームレートが90FPSの場合、ディスプレイフレームレートは90FPSに達することができる。しかしながら、そのような固定スクリーンリフレッシュレートは、電子装置が比較的大きな消費電力を継続的に維持ことが必要になる。
【0090】
本願の実施形態では、ディスプレイ画像が属するシナリオが判定される。例えば、シナリオが高フレームレートシナリオか又は標準フレームレートシナリオかが判定される。より高いスクリーンリフレッシュレートは、滑らかな体験を提供するために、ディスプレイフレームレートの増加が画像表示効果に影響を及ぼす場合にのみ、より高いディスプレイフレームをサポートするために用いられる。より低いスクリーンリフレッシュレートは、消費電力を抑えるために、ディスプレイフレームレートの増加が画像表示効果に影響を及ぼさない場合に用いられる。高いディスプレイフレームレートが必要な場合、スクリーンリフレッシュレートが上げることで、高いディスプレイフレームレートの体験が提供される。より低いディスプレイフレームレートのみが必要な場合、より低いスクリーンリフレッシュレートが用いられるため、電子装置のシステム全体の消費電力が低減される。
【0091】
本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法を以下で説明する。
【0092】
本願の実施形態では、電子装置は複数の切り替え可能なスクリーンリフレッシュレートを有する。電子装置は、ディスプレイ画像が高フレームレートのシナリオであると判定された場合に第1のリフレッシュレートを用い、ディスプレイ画像が標準フレームレートシナリオであると判定された場合に第2のリフレッシュレートを用いる。第2のリフレッシュレートは第1のリフレッシュレートよりも低い。
【0093】
高フレームレートシナリオは、ゲームシナリオ又はタッチシナリオを少なくとも含み得る。
【0094】
(1)ゲームシナリオ
【0095】
図1は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート状態の変化の概略図である。
【0096】
S101:電子装置は、第1のリフレッシュレートを用いることにより、ディスプレイをリフレッシュし、第1のリフレッシュレートは、該電子装置の複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートではない。
【0097】
電子装置は複数の任意のスクリーンリフレッシュレートを有し、電子装置は、現在、最も高いスクリーンリフレッシュレートではない第1のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。
【0098】
一部の実施形態では、第1のリフレッシュレートは、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうち最も低いスクリーンリフレッシュレートであり得る。例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz及び90Hzであり、第1のリフレッシュレートは60Hzであり得る。別の例として、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、90Hz及び120Hzであり、第1のリフレッシュレートは60Hzであり得る。
【0099】
一部の実施形態では、第1のリフレッシュレートは、代替的に、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートでなくてもよい。例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、90Hz及び120Hzであり、第1のリフレッシュレートは90Hzであり得る。別の例として、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、90Hz、120Hz及び240Hzであり、第1のリフレッシュレートは90Hz又は120Hzであり得る。
【0100】
第1のリフレッシュレートは、電子装置の工場出荷時のデフォルトスクリーンリフレッシュレートであり得るか又は複数の任意のスクリーンリフレッシュレートの中からユーザによって選択された日常用いられるスクリーンリフレッシュレートであり得ることが理解されよう。ここでは、これは限定されない。
【0101】
S102:電子装置がディスプレイ画像はゲームシナリオであると判定した場合、電子装置は、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートから、1つのスクリーンリフレッシュレートをステップS103~S107に従って第2のリフレッシュレートとして決定し、第2のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。
【0102】
ゲームシナリオは、より高いディスプレイフレームレートがより良好な表示効果を示す高フレームレートのシナリオである。したがって、ユーザがゲームアプリケーションを開いた後に、電子装置がディスプレイ画像はゲームシナリオであると判定すると、電子装置は比較的高い出力フレームレートをサポートするために比較的高いスクリーンリフレッシュレートの使用の試みを開始して、比較的高いディスプレイフレームレートを実現する。
【0103】
ゲームアプリケーションの出力フレームレートはシステムのスクリーンリフレッシュレートから独立しているため、ゲームアプリケーションの出力フレームレートはシステムのスクリーンリフレッシュレートの変化に対応して変化しない。したがって、電子装置は、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートから1つのリフレッシュレートを第2のリフレッシュレートとして決定し、第2のリフレッシュレートを用いてディスプレイをリフレッシュした後に、現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するかどうか判定する。ゲームアプリケーションの出力フレームレートに整合する最適なスクリーンリフレッシュレートは、階層的な試行検出方法で決定される。この方法は適応性が広く、ゲームアプリケーションに限定されない。第2のリフレッシュレートを決定する具体的なプロセスは、ステップS103~ステップS107を含む。
【0104】
S103:電子装置は、第2のリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートに設定する。
【0105】
電子装置は、先ず、第2のリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートに設定し、最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。
【0106】
S104:第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートではないと判定された場合、電子装置は現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するかどうか判定する。
【0107】
現在のディスプレイフレームレートは、第2のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイがリフレッシュされた後に電子装置によって検出されたディスプレイ画像のディスプレイフレームレートである。
【0108】
S103を行って、第2のリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートとして決定するか又はS106を行って、第2のリフレッシュレートを複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの次のスクリーンリフレッシュレートに更新することを決定し、第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートでないと判定すると、電子装置はスクリーンリフレッシュレートを第2のリフレッシュレートに上げることを示す。第2のリフレッシュレートは、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートであり得るか又は複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの、第1のリフレッシュレートよりも高いいずれかのリフレッシュレートであり得る。
【0109】
第2のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュした後に、電子装置は、先ず、ディスプレイ画像のディスプレイフレームレートを検出して現在のディスプレイフレームレートを取得し、次に現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するかどうか判定する。現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合しない場合、S105が行われる。現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合する場合、S107が行われる。
【0110】
現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定するための方法は複数ある。
【0111】
例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのそれぞれが整合するフレームレート範囲に対応し、現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属するかどうかが判定される。現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属する場合、電子装置は、現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合すると判定する。現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートに対応するフレームレート範囲に属さない場合、電子装置は、現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合しないと判定する。1つのフレームレート範囲は、フレームレート範囲内の最小フレームレート値から最大フレームレート値までの全てのフレームレートを含むことが理解されよう。ディスプレイフレームレートがフレームレート範囲に属するかどうか判定するために、ディスプレイフレームレートの値がフレームレート範囲内の最小フレームレート値以上であるかどうか、フレームレート範囲内の最大フレームレート値以下であるかどうかがチェックされ得る。ディスプレイフレームレートの値がフレームレート範囲内の最小フレームレート値以上であり、フレームレート範囲内の最大フレームレート値以下の場合、ディスプレイフレームレートはフレームレート範囲に属すると判定され得る。ディスプレイフレームレートの値がフレームレート範囲内の最小フレームレート値より小さいか又はフレームレート範囲内の最大フレームレート値よりも大きい場合、ディスプレイフレームレートはフレームレート範囲に属さないと判定され得る。
【0112】
例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、120Hz及び240Hzである。60Hzは40FPS~60FPSのフレームレート範囲に対応し、120Hzは100FPS~120FPSのフレームレート範囲に対応し、240Hzは200FPS~240FPSのフレームレート範囲に対応する。現在の第2のリフレッシュレートが240Hzであり、現在のディスプレイフレームレートが210FPSの場合、240Hzの第2のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュした後に、210FPSは240Hzの第2のリフレッシュレートに対応する200FPS~240FPSのフレームレート範囲に属するため、210FPSのディスプレイフレームレートは240Hzの第2のリフレッシュレートと整合するとみなされる。現在の第2のリフレッシュレートが240Hzであり、検出された現在のディスプレイフレームレートが110FPSの場合、110FPSは。240Hzの第2のリフレッシュレートに対応する200FPS~240FPSのフレームレート範囲に属さないため、110FPSのディスプレイフレームレートは240Hzの第2のリフレッシュレートと整合しないとみなされる。
【0113】
例えば、第2のリフレッシュレートの値と現在のディスプレイフレームレートの値との差が、予め設定された差よりも小さいかどうか判定され得る。差が予め設定された差よりも小さい場合、電子装置は現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合すると判定する。差が予め設定された差以上の場合、電子装置は、現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合しないと判定する。
【0114】
例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、120Hz、240Hzであり、予測される差は30である。現在の第2のリフレッシュレートが240Hzであり、検出された現在のディスプレイフレームレートが220FPSの場合、第2のリフレッシュレートの値(つまり、240)と現在のディスプレイフレームレートの値(つまり、220)の差である20は、予め設定された差である30よりも小さいため、220FPSの現在のディスプレイフレームレートは240Hzの第2のリフレッシュレートと整合するとみなされる。現在の第2のリフレッシュレートが240Hzで、検出された現在のディスプレイフレームレートが110FPSの場合、第2のリフレッシュレートの値(つまり、240)と現在のディスプレイフレームレートの値(つまり、110)との差である130は、予め設定された差である30以上であるため、110FPSの現在のディスプレイフレームレートは240Hzの第2のリフレッシュレートと整合しないとみなされる。
【0115】
別の例として、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、120Hz及び240Hzであり、予測される差は第2のスクリーンリフレッシュレートの20%である。現在の第2のリフレッシュレートが240Hzで、検出された現在のディスプレイフレームレートが220FPSの場合、第2のリフレッシュレートの値(つまり、240)と現在のディスプレイフレームレートの値(つまり、220)の差である20は、予め設定された差である240×20%=48よりも小さいため、220FPSの現在のディスプレイフレームレートは240Hzの第2のリフレッシュレートと整合するとみなされる。現在の第2のリフレッシュレートが120Hzであり、検出された現在のディスプレイフレームレートが80FPSである場合、第2のリフレッシュレートの値(つまり、120)と現在のディスプレイフレームレートの値(つまり、80)との差である40は、予め設定された差である120×20%=24以上であるため、80FPSの現在のディスプレイフレームレートは、120Hzの第2のリフレッシュレートと整合しないとみなされる。
【0116】
現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するかどうかを判定するために、さらに複数の方法があることが理解されよう。ここでは、これは限定されない。
【0117】
S105:現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合しないと判定された場合、電子装置は、第2のリフレッシュレートを、スクリーンリフレッシュレートの降順における、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの次のスクリーンリフレッシュレートに更新する。
【0118】
電子装置が現在のディスプレイフレームレートは第2のリフレッシュレートと整合しないと判定した場合、現在のスクリーンリフレッシュレートとして用いられる第2のリフレッシュレートは過度に高いことを示し、ゲームアプリケーションの出力フレームレートは第2のリフレッシュレートの程度に達することができないため、スクリーンリフレッシュレートを下げて節電することができる。したがって、電子装置は、第2のリフレッシュレートを、スクリーンリフレッシュレートの降順で、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの次のスクリーンリフレッシュレートに更新し得る。
【0119】
例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、120Hz及び240Hzである。第2のリフレッシュレートとして240Hzが選択された後に、検出されたディスプレイフレームレートは110FPSである。この場合、110FPSのディスプレイフレームレートは240Hzの第2のリフレッシュレートと整合しないと判定された場合、電子装置は、スクリーンリフレッシュレートの降順で第2のリフレッシュレートを120Hzに更新し得る。
【0120】
S106:電子装置は、第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートかどうか判定する。
【0121】
第2のリフレッシュレートを更新した後で、電子装置は、第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートであるかどうか判定する。
【0122】
第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートの場合、スクリーンリフレッシュレートが最も低いスクリーンリフレッシュレートに下げられたか又はメーカー又はユーザによってデフォルトで選択されているスクリーンリフレッシュレートに下げられたことを示す。現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合しない場合でも、スクリーンリフレッシュレートをこれより下げることはできないか又はさらに下げる必要がない。したがって、第2のスクリーンリフレッシュレートが現在のディスプレイフレームレートと整合するかどうか検出する必要がない。S107は、第2のリフレッシュレートとしてスクリーンリフレッシュレートを維持するために直接行われ得る。
【0123】
第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートではない場合、スクリーンリフレッシュレートが最も低いスクリーンリフレッシュレートに下げられていないか又はメーカー又はユーザによってデフォルトで選択されているスクリーンリフレッシュレートに下げられていないことを示す。現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合しない場合、電力消費をさらに節約するためにスクリーンリフレッシュレートがさらに下げられ得る。したがって、更新された第2のリフレッシュレートが現在のディスプレイフレームレートと整合するかどうかを検出するために、S104が再度行われ得る。
【0124】
例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、120Hz及び240Hzであり、第1のリフレッシュレートは120Hzである。第2のリフレッシュレートとして240Hzが設定された後で、検出された現在のディスプレイフレームレートが110FPSの場合、電子装置は、110FPSの現在のディスプレイフレームレートは240Hzの第2のリフレッシュレートと整合しないと判定する。電子装置は、第2のリフレッシュレートを、スクリーンリフレッシュレートの降順で120Hzに更新する。更新の後、電子装置は120Hzの第2のリフレッシュレートは120Hzの第1のリフレッシュレートであると判定する。したがって、スクリーンリフレッシュレートをメーカー又はユーザによって設定された、120Hzのデフォルトのスクリーンリフレッシュレートとして維持する。
【0125】
例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、120Hz及び240Hzであり、第1のリフレッシュレートは60Hzである。第2のリフレッシュレートとして240Hzが設定された後、検出された現在のディスプレイフレームレートが110FPSの場合、電子装置は、110FPSの現在のディスプレイフレームレート110は240Hzの第2のリフレッシュレートと整合しないと判定する。電子装置は、第2のリフレッシュレートをスクリーンリフレッシュレートの降順で120Hzに更新し、更新の後に、120Hzの第2のリフレッシュレートは60Hzの第1のリフレッシュレートではないと判定する。したがって、S104が再度行われ、現在のディスプレイフレームレートが110FPSであり、120Hzの更新された第2のリフレッシュレートと整合することが検出される。スクリーンリフレッシュレートを120Hzの更新された第2のリフレッシュレートとして維持するためにS107が行われる。
【0126】
第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートであるかどうかを電子装置が判定するために、異なる判定方法があり得ることが理解されよう。明示的な判定方法があり得る。例えば、第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートと直接比較される。あるいは、暗黙的な判定方法があり得る。例えば、第2のリフレッシュレートが、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの次のスクリーンリフレッシュレートに更新された場合、更新された次のスクリーンリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートであるかどうかは、デフォルトリフレッシュレート識別子等の方法で判定され得る。更新された第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートかどうかを判定するための独立した動作を行う必要がない。したがって、一部の実施形態では、ステップS106は動作として行われなくてもよく、単なる状態決定であり得る。ここでは、これは限定されない。
【0127】
S107:現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合すると判定されるか又は第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートである場合、スクリーンリフレッシュレートを前記第2のリフレッシュレートとして維持する。
【0128】
現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合すると判断された場合、第2のリフレッシュレートは、端末の複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの、ゲームシナリオにおけるゲームアプリケーションの出力フレームレートに最も適合するスクリーンリフレッシュレートであることを示す。第2のリフレッシュレートを用いることで、ゲームシナリオにおけるディスプレイフレームレート要件を満たすことができ、電力消費が無駄にならない。
【0129】
第2のリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートであると判定された場合、更新された第2のリフレッシュレートが最も低いスクリーンリフレッシュレートに下げれたことを示し、リフレッシュレートをさらに下げることができない。したがって、スクリーンリフレッシュレートは第2のリフレッシュレートとして直接維持され得る。あるいは、更新された第2のリフレッシュレートは最も低いスクリーンリフレッシュレートに下げられていないが、更新された第2のリフレッシュレートはメーカー又はユーザによって設定されたデフォルトのリフレッシュレートに下げれており、ユーザによって一般的に用いられるスクリーンリフレッシュレートであることも示す。現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートに整合するかどうかにかかわらず、ユーザの習慣に反してスクリーンリフレッシュレートをさらに下げることは適切ではない。したがって、スクリーンリフレッシュレートは第2のリフレッシュレートとして直接維持され得る。
【0130】
電子装置がゲームシナリオから離れることを決定した場合、電子装置は第1のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイのリフレッシュを再開し得ることが理解されよう。
【0131】
従来の技術では、高いフレームレートの表示効果をサポートするために、電子装置は通常、固定的に最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュするように設定する。しかしながら、本願の実施形態では、一般的に用いられるインターフェイス又はアプリケーションが用いられる場合、電子装置は、最も高いスクリーンリフレッシュレートではない第1のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。使用されるスクリーンリフレッシュレートは最も高いスクリーンリフレッシュレートよりも低いため、常に最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする場合と比較した場合、第1のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュすることで、消費電力が低減される。
【0132】
また、ゲームシナリオを検出した後に、電子装置は、先ず、現在のスクリーンリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートに設定し、現在のディスプレイフレームレートが現在のスクリーンリフレッシュレートと整合するかどうか検出する。現在のディスプレイフレームレートが現在のスクリーンリフレッシュレートと整合する場合、現在のスクリーンリフレッシュレートが維持される。現在のディスプレイフレームレートが現在のスクリーンリフレッシュレートと整合しない場合、現在のスクリーンリフレッシュレートがスクリーンリフレッシュレートの降順で次のスクリーンリフレッシュレートに更新され、現在のディスプレイフレームレートが第2のリフレッシュレートと整合するか又はスクリーンリフレッシュレートがユーザによって一般的に用いられる第1のリフレッシュレートに下げられたことが検出されるまで、検出が再度行われる。最後に、3つの可能性がある。
【0133】
可能性1:最終的に決定された整合するスクリーンリフレッシュレートが最も高いスクリーンリフレッシュレートである場合、高ディスプレイフレームレートの最良の体験を提供できる。
【0134】
可能性2:最終的に決定された整合するスクリーンリフレッシュレートが、最も高いスクリーンリフレッシュレートでも第1のリフレッシュレートでもない場合、ゲームシナリオの出力フレームレートは依然として最も高いスクリーンリフレッシュレートに整合する程度に達することができないことを示す。最終的に決定された第2のリフレッシュレートを用いることにより、ゲームシナリオでサポートされる最良のディスプレイフレームレートに到達できるため、高ディスプレイフレームレートの最良の体験を提供できる。加えて、使用される第2のリフレッシュレートは最も高いスクリーンリフレッシュレートよりも低いため、常に最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする場合と比較して、第2のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュすることによっても、消費電力が低減される。
【0135】
可能性3:最終的に決定されたスクリーンリフレッシュレートが第1のリフレッシュレートである場合、それはゲームシナリオの出力フレームレートは第1のリフレッシュレートに整合する最大の度合いに到達できることを示す。第1のリフレッシュレートを用いることにより、ゲームシナリオでサポート可能な最も高いディスプレイフレームレートに到達できるため、ディスプレイフレームレートの良好な体験を提供できる。加えて、用いられる第1のリフレッシュレートは最も高いスクリーンリフレッシュレートよりも低いため、常に最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする場合と比較して、第1のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュすることによっても、消費電力が低減される。
【0136】
図1に示すリフレッシュレート切り換え方法を参照して、異なる数の任意のスクリーンリフレッシュレート及び第1のリフレッシュレートの異なる状況を一例として用いることにより、例示の説明を以下で個別に提供する。
【0137】
ケース1:2つの任意のスクリーンリフレッシュレートがあり、第1のリフレッシュレートは最も低いスクリーンリフレッシュレートである。
【0138】
例えば、
図2(a)及び
図2(b)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法のインターフェイスのグループの概略図である。
【0139】
図2(a)は、電子装置のホームスクリーンの概略図である。複数のアプリケーション、例えば、メール、クラウドシェア、メモ、設定、ギャラリー、ゲーム201及びカメラが表示されている。
【0140】
電子装置には、60Hz及び120Hzの2つの任意のスクリーンリフレッシュレートを有する。60Hzは40FPS~60FPSのフレームレート範囲に対応し、120Hzは100FPS~120FPSのフレームレート範囲に対応する。ユーザの操作を検出した後に、電子装置は、スクリーンリフレッシュレート表示機能及びディスプレイフレームレート表示機能を有効にし、双方がスクリーンの右上の隅に表示される。
図2(a)のスクリーンリフレッシュレート表示領域202に示すように、ホームスクリーンが表示された場合、電子装置のスクリーンリフレッシュレートは60Hzである。すなわち、電子装置は、60Hzの第1のリフレッシュレートを用いることにより、ディスプレイをリフレッシュする。
図2(a)のディスプレイフレームレート表示領域203に示すように、ホームスクリーンが表示された場合、ホームスクリーンのディスプレイフレームレートはこのスクリーンリフレッシュレートに通常従うため、この場合、電子装置のディスプレイフレームレートは60FPSである。
【0141】
スクリーンリフレッシュレートが現在のディスプレイフレームレートと整合するかどうかを電子装置が判定するのは、ユーザが操作を行うことにより、スクリーンリフレッシュ表示機能及びディスプレイフレームレート機能を有効にしているからだけではないことが理解されよう。ユーザがスクリーンリフレッシュ表示機能及びディスプレイフレームレート表示機能を有効にしていない場合でも、電子装置は、
図1に示すリフレッシュレート切り替え方法を行い得る。内部的に、現在のディスプレイフレームレートが検出され、スクリーンリフレッシュレートが決定され得るが、現在のディスプレイフレームレート及びスクリーンリフレッシュレートは必ずしも表示されない。ここでは、理解を容易にするために、例示の表示が提供されているだけである。以降の例では、スクリーンリフレッシュレート表示機能及びディスプレイフレームレート表示機能が有効である場合もあるが、これも例示の表示にすぎない。したがって、詳細については1つひとつ説明しない。
【0142】
図2(b)は、ユーザがゲームアプリケーション201を開いた後のゲームインターフェイスである。
図2(b)に示すように、ユーザがゲームアプリケーション201を開き、電子装置は現在のインターフェイスがゲームシナリオであると判定し、現在のスクリーンリフレッシュレートを120Hzの最も高いスクリーンリフレッシュレートとして設定する。つまり、第2のリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートに設定する。
図2(b)のスクリーンリフレッシュレート表示領域204に示すように、この場合、スクリーンリフレッシュレートは120Hzに上げられる。
図2(b)のディスプレイフレームレート表示領域205に示すように、電子装置によって検出された現在のディスプレイフレームレートは110FPSである。電子装置は、110FPSの現在のディスプレイフレームレートが120Hzの第2のリフレッシュレートに対応する100FPS~120FPSのフレームレート範囲に属すること、つまり、現在のディスプレイフレームレートが現在の第2のリフレッシュレートと整合すると判定する。したがって、電子装置は、スクリーンリフレッシュレートを120Hzの第2のリフレッシュレートで維持する。
【0143】
電子装置がゲームアプリケーションを離れ、
図2(a)に示すホームスクリーンの表示に戻ると、電子装置は60Hzの第1のリフレッシュレートを用いることによるディスプレイのリフレッシュを継続し、それに対応して、検出された現在のディスプレイフレームレートも60FPSに戻る。
【0144】
例えば、
図3(a)~
図3(c)は、本願の一実施形態に係る、リフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。電子装置は、60Hz及び120Hzの2つの任意のスクリーンリフレッシュレートを有する。60Hzは40FPS~60FPSのフレームレート範囲に対応し、120Hzは100FPS~120FPSのフレームレート範囲に対応する。ユーザの操作を検出した後に、電子装置は、スクリーンリフレッシュレート表示機能及びディスプレイフレームレート表示機能を有効にし、双方はスクリーンの右上隅に表示される。
図3(a)のスクリーンリフレッシュレート表示領域302に示すように、ホーム画面が表示された場合、電子装置のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、すなわち、電子装置は60Hzの第1のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。
図3(a)のディスプレイフレームレート表示領域303に示すように、ホームスクリーンが表示される場合、ホームスクリーンのディスプレイフレームレートは通常、スクリーンリフレッシュレートに従うため、この場合、電子装置のディスプレイフレームレートは60FPSである。
【0145】
図2(b)は、ユーザがゲームアプリケーション301を開いた後のゲームインターフェイスである。
図3(b)に示すように、ユーザがゲームアプリケーション201を開いた後に、電子装置は、現在の画面がゲームシナリオであると判定し、現在のスクリーンリフレッシュレートを120Hzの最も高いスクリーンリフレッシュレートとして設定、すなわち、第2のリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートに決定する。
図3(b)のスクリーンリフレッシュレート表示領域304に示すように、この場合、スクリーンリフレッシュレートは120Hzに上げられる。
図3(b)のディスプレイフレームレート表示領域305に示すように、電子装置によって検出される現在のディスプレイフレームレートは50FPSである。電子装置は、50FPSの現在のディスプレイフレームレートは120Hzの第2のリフレッシュレートに対応する100FPS~120FPSのフレームレート範囲に属さないと判定し、
図1に示す方法におけるステップS105に基づいて、第2のリフレッシュレートを、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの、60Hzの次のスクリーンリフレッシュレートに更新する。60Hzは第1のリフレッシュレートであるため、電子装置は、
図1に示す方法におけるステップS107に基づいて、スクリーンリフレッシュレートを60Hzの第2のリフレッシュレートとして直接維持する。
図3(c)のスクリーンリフレッシュレート表示領域306に示すように、この場合、スクリーンリフレッシュレートは60Hzである。
図3(c)のディスプレイフレームレート表示領域307に示すように、電子装置の現在のディスプレイフレームレートは依然50FPSである。
【0146】
電子装置がゲームアプリケーションを離れて、
図3(a)に示すホームスクリーンの表示に戻ると、電子装置は、60Hzの第1のリフレッシュレートを用いることによるディスプレイのリフレッシュを続け、それに対応して、検出された現在のディスプレイフレームレートも60FPSに戻る。
【0147】
ケース2:任意のスクリーンリフレッシュレートが2つ以上あり、第1のリフレッシュレートが最も低いスクリーンリフレッシュレートである。
【0148】
例えば、
図4(a)~
図4(d)は、本願の一実施形態に係る、リフレッシュレート切り替え方法の別のインターフェイスのグループの概略図である。
【0149】
電子装置は、60Hz、90Hz、120Hz及び240Hzの4つの任意のスクリーンリフレッシュレートを有する。60Hzは40FPS~60FPSのフレームレート範囲に対応し、90Hzは75FPS~900FPSのフレームレート範囲に対応し、120Hzは100FPS~120FPSのフレームレート範囲に対応し、240Hzは200FPS~240FPSのフレームレート範囲に対応する。ユーザの操作を検出した後に、電子装置は、スクリーンリフレッシュレート表示機能及びディスプレイフレームレート表示機能を有効にし、双方はスクリーンの右上隅に表示される。
図4(a)のスクリーンリフレッシュレート表示領域402に示すように、ホーム画面が表示された場合、電子装置のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、すなわち、電子装置は60Hzの第1のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。
図4(a)のディスプレイフレームレート表示領域403に示すように、ホームスクリーンが表示される場合、ホームスクリーンのディスプレイフレームレートは通常、スクリーンリフレッシュレートに従うため、この場合、電子装置のディスプレイフレームレートは60FPSである。
【0150】
図4(b)は、ユーザがゲームアプリケーション401を開いた後のゲームインターフェイスである。
図4(b)に示すように、ユーザがゲームアプリケーション401を開いた後に、電子装置は、現在の画面がゲームシナリオであると判定し、現在のスクリーンリフレッシュレートを240Hzの最も高いスクリーンリフレッシュレートとして設定、すなわち、第2のリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートに決定する。
図4(b)のスクリーンリフレッシュレート表示領域404に示すように、この場合、スクリーンリフレッシュレートは240Hzに上げられる。
図4(b)のディスプレイフレームレート表示領域405に示すように、電子装置によって検出される現在のディスプレイフレームレートは70FPSである。電子装置は、70FPSの現在のディスプレイフレームレートは240Hzの第2のリフレッシュレートに対応する200FPS~240FPSのフレームレート範囲に属さないと判定し、現在のディスプレイフレームレートは第2のリフレッシュレートと整合しないと判定する。
図1に示す方法におけるステップS105に基づいて、第2のリフレッシュレートを、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの、120Hzの次のスクリーンリフレッシュレートに更新する。120Hzの第2のリフレッシュレートは60Hzの第1のリフレッシュレートではなく、
図1の実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS104に基づいて、現在のディスプレイフレームレートは第2のリフレッシュレートと整合するかどうか再度判定される。
【0151】
図4(c)のスクリーンリフレッシュレート表示領域406に示すように、この場合、スクリーンリフレッシュレートは120Hzに更新される。
図4(c)のディスプレイフレームレート表示領域405に示すように、電子装置によって検出された現在のディスプレイフレームレートは75FPSである。電子装置は、75FPSのディスプレイフレームレートは、120Hzの第2のリフレッシュレートに対応する100FPS~120FPSのフレームレート範囲に属さないと判定し、現在のディスプレイフレームは第2のリフレッシュレートと整合しないと判定する。
図1に示す方法におけるステップS105に基づいて、第2のリフレッシュレートを、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの、90Hzの次のスクリーンリフレッシュレートに更新する。90Hzの第2のリフレッシュレートは60Hzの第1のリフレッシュレートではなく、
図1に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS104に基づいて、現在のディスプレイフレームレートは第2のリフレッシュレートと整合するかどうか再度判定される。
【0152】
図4(d)のスクリーンリフレッシュレート表示領域406に示すように、この場合、スクリーンリフレッシュレートは90Hzに更新される。
図4(d)のディスプレイフレームレート表示領域409に示すように、電子装置によって検出された現在のディスプレイフレームレートは80FPSである。電子装置は、80FPSの現在のディスプレイフレームレートが、90Hzの第2のリフレッシュレートに対応する75FPS~90FPSのフレームレート範囲に属すると判定し、現在のディスプレイフレームレートは第2のリフレッシュレートに整合すると判定する。
図1に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS107に基づいて、電子装置は、スクリーンリフレッシュレートを90Hzの第2のリフレッシュレートで維持する。
【0153】
電子装置がゲームアプリケーションを離れて、
図4(a)に示すホームスクリーンの表示に戻ると、電子装置は、60Hzの第1のリフレッシュレートを用いることによるディスプレイのリフレッシュを続け、それに対応して、ディスプレイフレームレートも60FPSに戻る。
【0154】
ケース3:任意のスクリーンリフレッシュレートが2つ以上あり、第1のリフレッシュレートは最も低いスクリーンリフレッシュレートではない。
【0155】
例えば、電子装置は、60Hz、90Hz、120Hz及び240Hzの4つの任意のスクリーンリフレッシュレートを有する。60Hzは40FPS~60FPSのフレームレート範囲に対応し、90Hzは75FPS~90FPSのフレームレート範囲に対応し、120Hzは100FPS~120FPSのフレームレート範囲に対応し、240Hzは200FPS~240FPSのフレームレート範囲に対応する。ユーザによって選択された90Hzのデフォルトのスクリーンリフレッシュレートは、電子装置のインターフェイス又はアプリケーションに対して通常用いられ、電子装置は第1のリフレッシュレートである90Hzを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。
【0156】
ユーザがゲームアプリケーションを開き、ディスプレイ画像がゲームシナリオとして検出されると、電子装置はスクリーンリフレッシュレートを最も高い240Hzに上げ、第2のリフレッシュレートである240Hzを用いてディスプレイをリフレッシュする。
図1に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS103に基づいて、電子装置は、現在のディスプレイフレームレートが80FPSであると検出し、検出された現在のディスプレイフレームレートが、240Hzの第2のリフレッシュレートに対応する200FPS~240FPSのフレームレート範囲に属さないと判定する。現在のディスプレイフレームレートは第2のリフレッシュレートと整合しない。
図1に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS105に基づいて、第2のリフレッシュレートは、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの120Hzの次のスクリーンリフレッシュレートに更新される。
【0157】
120Hzの第2のリフレッシュレートは90Hzの第1のリフレッシュレートではなく、
図1に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS104に基づいて、現在のディスプレイフレームレートは82Hzであり、120Hzの第2のリフレッシュレートに対応する100FPS~120FPSのフレームレート範囲は属さず、現在のディスプレイフレームレートは第2のリフレッシュレートに整合しないと再度判定される。
図1に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS105に基づいて、第2のリフレッシュレートは、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうち、90Hzの次のスクリーンリフレッシュレートに更新される。ユーザによって選択されたデフォルトリフレッシュレートの識別子に基づいて、電子装置は、90Hzの第2のリフレッシュレートが最も低いスクリーンリフレッシュレートではないが、ユーザによってデフォルトで用いられる第1のリフレッシュレートであると判定できる。
図1に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS107に基づいて、電子装置は、スクリーンリフレッシュレートを90Hzの第2のリフレッシュレートで維持する。
【0158】
電子装置がゲームアプリケーションを離れ、ホームスクリーン又は別のアプリケーションに戻ると、電子装置は90Hzの第1のリフレッシュレートを用いることによるディスプレイのリフレッシュを継続し、それに対応して、ディスプレイフレームレートも90FPSに戻る。
【0159】
(2)タッチシナリオ
【0160】
図5は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート状態の別の変化の概略図である。
【0161】
S501:電子装置は、第3のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュし、第3のリフレッシュレートは、電子装置の複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も高いスクリーンリフレッシュレートではない。
【0162】
リフレッシュ中に画像が停滞するか又はタッチが検出されない場合、電子装置は第3のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。電子装置は複数の任意のスクリーンリフレッシュレートを有し、電子装置は、最も高いスクリーンリフレッシュレートではない第3のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイを現在リフレッシュする。
【0163】
一部の実施形態では、第3のリフレッシュレートは、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートであり得る。例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz及び90Hzであり、第1のリフレッシュレートは60Hzであり得る。別の例として、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、90Hz及び120Hzであり、第3のリフレッシュレートは60Hzであり得る。
【0164】
一部の実施形態では、第3のリフレッシュレートは、代替的に、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうちの最も低いスクリーンリフレッシュレートでなくてもよい。例えば、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、90Hz及び120Hzであり、第3のリフレッシュレートは90Hzであり得る。別の例として、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートは60Hz、90Hz、120Hz及び240Hzであり、第3のリフレッシュレートは90Hz又は120Hzであり得る。
【0165】
第3のリフレッシュレートは、電子装置の工場出荷時のデフォルトスクリーンリフレッシュレートであり得るか又は複数の任意のスクリーンリフレッシュレートからユーザによって選択された日常的に用いられるスクリーンリフレッシュレートであり得ると理解されよう。ここでは、これは限定されない。
【0166】
S502:ユーザによって入力されたタッチ操作が検出された場合、電子装置は最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることにより、ディスプレイをリフレッシュする。
【0167】
ユーザが入力したタッチ操作が検出された場合、タッチ操作は、通常、ディスプレイ画像のリフレッシュ及び動的変化をもたらす。例えば、スライド操作によって画像のスライドがもたらされ、タップ操作によって新たなインターフェイスが開かれ得る。これらの動的に変化する画像をより滑らかにするために、電子装置は、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートのうち最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュし得る。共通インターフェイス又はアプリケーションの出力フレームレートは、システムによって用いられるスクリーンリフレッシュレートに従って調整されるため、最も高いスクリーンリフレッシュレートが用いられた場合、画像のディスプレイフレームレートも、対応した比較的高いディスプレイフレームレートに上げられるため、動的な画像変更処理がよりスムーズになる。
【0168】
S503:タッチ操作が離れたことが検出された後で、予め設定された期間内に、画像がリフレッシュ中に停滞することが検出されるか又はタッチ操作が検出されない場合、電子装置は第3のリフレッシュレートを用いることにより、ディスプレイをリフレッシュする。
【0169】
タッチ操作が離れたことを検出した後に、電子装置は低いリフレッシュレートを即座に回復するのではなく、最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いるディスプレイのリフレッシュを継続する。タッチ操作は離れていきますが、タッチ操作による影響は必ずしも終了しない。したがって、イメージは依然として動的に変化し得る。例えば、スライド操作の後、指は離れるが、イメージはしばらくスライドを続ける。又は、タップ操作の後に指が離れるが、新たに開かれたインターフェイスは引き続きロードされ得る。
【0170】
リフレッシュ中に画像が停滞していることが検出されると、画像をそれ以上リフレッシュする必要がないことを示し、タッチ操作によってもたらされた影響が終了する。電子装置は、比較的低い第3のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュして、消費電力を低減する。
【0171】
場合によっては、電子装置は、リフレッシュ中に画像が常に停滞しないことを検出し得る。この場合、電子装置がビデオを再生している可能性が非常に高いが、ビデオを再生するのに最も高いスクリーンリフレッシュレート及び最も高いディスプレイフレームレートを用いる必要はなく、一般的に用いられるスクリーンリフレッシュレート及びディスプレイフレームレートを用いることで、比較的良好な効果を得ることができる。したがって、予め設定された期間が電子装置でさらに設定される。タッチが離れてから、予め設定された期間内で新たなタッチ操作が検出されない場合、電子装置は、第3のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュするよう調整して、消費電力を低減する。
【0172】
予め設定された期間を決定するための方法が複数ある。例えば、予め設定された期間はユーザによって直接設定され得るか又はメーカーによって実験を介して経験的なデータが設定され得る。ここでは、これは限定されない。
【0173】
例えば、作業者は実験室で1万回のスライド操作や1万回のタップ操作等の大量のタッチシナリオをシミュレートし、その操作によってもたらされる画像の動的リフレッシュの期間を取得し得る。得られたデータを用いてタッチカーブを描き、タッチ操作による画像の動的なリフレッシュの最大持続時間を、人的要因分析によって求め、実験値として用いる。最後に、実験値に基づいて予め設定された期間が設定される。例えば、この方法に従って得られた実験値は4.75秒である。つまり、大半のタッチ操作によってもたらされる画像の動的リフレッシュは、得られたデータを用いることにより描画されたタッチカーブの解析を介して4.75秒以内に終了する。この場合、電子装置を配送時に設定されると、予め設定された期間は5秒に設定され得る。
【0174】
本願の実施形態では、リフレッシュ中に画像が停滞するか又はタッチ操作が検出されない場合、電子装置は、最も高いスクリーンリフレッシュレートではない第3のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。使用されるスクリーンリフレッシュレートは最も高いスクリーンリフレッシュレートよりも低いため、常に最も高いスクリーンリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする場合と比較して、これは消費電力を低減する。タッチ操作を検出すると、電子装置はスクリーンリフレッシュレートを最も高いスクリーンリフレッシュレートに調整し、そのような高フレームレートシナリオで高フレームレートの良好な体験をユーザに提供する。スクリーンリフレッシュレートは、タッチ操作が離れて、リフレッシュ中に画像の停滞が検出されるか又はタッチ操作が離れて、予め設定された期間内にタッチ操作が検出されなかった場合に、第3のリフレッシュレートに調整される。そのような標準フレームレートシナリオでは、工場又はユーザによって設定された一般的に用いられる第3のリフレッシュレートが、電力消費を低減するために継続して用いられる。このように、高フレームレートのシナリオではユーザに高ディスプレイフレームレートの体験を提供し、標準フレームレートシナリオでは消費電力が無駄にならないため、システム全体の消費電力が低減される。
【0175】
図5に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法を参照して、リフレッシュ中に画像が停滞する時点が検出され、予め設定された期間内にタッチ操作を検出されない時点を異なる状況の例として用いることにより、以下で例示の説明を別々に提供する。
【0176】
ケース1:タッチ操作が離れた後に、予め設定された時間内に、画像がリフレッシュ中に停滞していることが検出される。
【0177】
例えば、
図6(a)~
図6(d)は、本願の一実施形態に係るリフレッシュレート切り替え方法のインターフェイスの別のグループの概略図である。
【0178】
図6(a)は、電子装置が表示する300の唐詩という記事のインターフェイスの概略図である。電子装置上ではスクリーンリフレッシュレート表示機能が有効になっており、スクリーンの右上隅に表示されている。電子装置は60Hz、120Hz及び240Hzの3つの任意のスクリーンリフレッシュレートを有する。ユーザは、一般的に用いられるスクリーンリフレッシュレートとして60Hzを設定する。すなわち、
図5に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS501の第3のリフレッシュレートとして60Hzを設定する。
図5に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS503の予め設定された期間は、配送前の5秒に設定されている。
【0179】
図6(a)のスクリーンリフレッシュレート表示領域601に示すように、この場合、電子装置のスクリーンリフレッシュレートは60Hzである。
図5に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS501で説明したように、電子装置は第3のリフレッシュレートである60Hzを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。
【0180】
図6(b)に示すように、ユーザはスクリーンをタッチし、上にスライドする。
図5に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS501に基づいて、タッチ操作を検出した後で、電子装置は、240Hzの最も高いスクリーンリフレッシュレートに調整して、ディスプレイをリフレッシュする。
図6(b)のスクリーンリフレッシュレート表示領域602に示すように、この場合、電子装置のスクリーンリフレッシュレートは、240Hzの最も高いスクリーンリフレッシュレートに調整されている。
【0181】
タッチ操作が離れてから1秒後、ディスプレイに対するスライドタッチ操作の影響は消えていない。
図6(c)に示すように、ディスプレイ画像は上方向へのスライドをさらに続ける。
図6(b)のスクリーンリフレッシュレート表示領域603に示すように、この場合、電子装置のスクリーンリフレッシュレートは、依然として、240Hzの最も高いスクリーンリフレッシュレートで維持されている。
【0182】
タッチ操作が離れてから3秒後、ディスプレイ画像のスライドが停止する。
図5に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS503に基づいて、電子装置はリフレッシュ中に画像が停滞することを検出し、60Hzの第3のリフレッシュレートを用いることによりディスプレイをリフレッシュする。
図6(d)に示すように、この場合、電子装置のスクリーンリフレッシュレートは、60Hzの第3のリフレッシュレートに調整される。
【0183】
ケース2:タッチ操作が離れた後に、予め設定された期間内に、画像がリフレッシュ中に停滞することが検出せず、タッチ操作も検出されない。
【0184】
例えば、電子装置は、60Hz、90Hz、120Hz及び240Hzの4つの任意のスクリーンリフレッシュレートを有する。配送時の一般的に用いられるスクリーンリフレッシュレートとして90Hzが設定されている。つまり、
図5に示す実施形態のリフレッシュレート切替方法のステップS501で、第3のリフレッシュレートとして90Hzが設定されている。
図5に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法におけるステップS503の予め設定された期間は、配送前の5秒に設定されている。
【0185】
アプリケーションのディスプレイインターフェイス上には、ビデオプレーヤーコントロールと、それに対応するテキスト紹介とが表示されている。この場合、電子装置は、90Hzの第3のリフレッシュレートを用いることにより、ディスプレイをリフレッシュする。
【0186】
ユーザはビデオプレーヤーコントロールをタップする。
図5に示す実施形態のリフレッシュレート切り替え方法のステップS501に基づいて、タッチ操作を検出した後に、電子装置は、ディスプレイをリフレッシュするために、240Hzの最も高いスクリーンリフレッシュレートに調整する。
【0187】
ユーザの指がスクリーンから離れたが、電子装置は映像を再生している。動画は動的画像で表示されるため、電子装置はリフレッシュ中に画像が停滞することを検出しない。
【0188】
ユーザの指がスクリーンから5秒間の離れた後、
図5に示す実施形態におけるリフレッシュレート切り替え方法のステップS503に基づいて、電子装置はタッチ操作が予め設定された5秒間スクリーンから離れたと判定し、5秒間に画像停滞リフレッシュ及びユーザの新たなタッチ操作が検出されなかった場合、電子装置は90Hzの第3のリフレッシュレートを調整し、用いることによりディスプレイをリフレッシュする。
【0189】
本願の一実施形態で提供される電子装置100の例を以下で説明する。
【0190】
図7は、本願のこの実施形態に係る電子装置100の構造の概略図である。
【0191】
実施形態を詳細に説明するために、一例として電子装置100を以下で用いる。電子装置100は、図示のものよりも多くの又は少ないコンポーネントを有し得るか又は2つ以上のコンポーネントを組み合わせ得るか又は異なるコンポーネント構成を有し得ることを理解すべきである。図示のコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア又は1つ以上の信号処理及び/又は特定用途集積回路を含むハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実施され得る。
【0192】
電子装置100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインターフェイス195等を含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周囲光センサ180L、骨伝導センサ180M等を含み得る。
【0193】
本願のこの実施形態で示す構造は、電子装置100に対する特定の限定をなすものではないことが理解されよう。本願の他の一部の実施形態では、電子装置100は、図示のものよりも多くの又は少ないコンポーネントを含み得るか又は一部のコンポーネントが組み合わされ得るか又は一部のコンポーネントが分割され得るか又は異なるコンポーネントの配置を有し得る。図示のコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施され得る。
【0194】
プロセッサ110は1つ以上の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110はアプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、ニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)及び/又は等を含み得る。異なる処理ユニットは独立したコンポーネントであってもいいし又は1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0195】
コントローラは、電子装置100の神経センター及びコマンドセンターであり得る。コントローラは、命令読み出し及び命令実行の制御を制御するために、命令動作コード及び時間シーケンス信号に基づいて動作制御信号を生成し得る。
【0196】
メモリがプロセッサ110内にさらに配置されて、命令及びデータを記憶するように構成されている。一部の実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110によってちょうど用いられるか又は周期的に用いられる命令又はデータを記憶し得る。プロセッサ110が命令又はデータを再び用いる必要がある場合、プロセッサ110はメモリから命令又はデータを直接呼び出し得る。これは、繰り返しアクセスすることを回避し、プロセッサ110の待ち時間を減らすため、システム効率が改善される。
【0197】
一部の実施形態では、プロセッサ110は1つ以上のインターフェイスを含み得る。インターフェイスは集積回路間通信(inter-integrated circuit、I2C)インターフェイス、集積回路間音響(inter-integrated circuit sound、I2S)インターフェイス、パルスコード変調(pulse code modulation、PCM)インターフェイス、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インターフェイス、モバイルインダストリープロセッサインターフェイス(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インターフェイス、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インターフェイス、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェイス等を含み得る。
【0198】
I2Cインターフェイスは双方向同期シリアルバスであり、シリアルデータライン(serial data line、SDA)及びシリアルクロックライン(derail clock line、SCL)を含む。一部の実施形態では、プロセッサ110は複数のI2Cバスのグループを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインターフェイスを介して、タッチセンサ180K、充電器、懐中電灯、カメラ193等に別々に連結され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインターフェイスを介してタッチセンサ180Kに連結され得るため、プロセッサ110は、I2Cバスインターフェイスを介してタッチセンサ180Kと通信して、電子装置100のタッチ機能を実施し得る。
【0199】
I2Sインターフェイスはオーディオ通信を行うように構成され得る。一部の実施形態では、プロセッサ110は複数のI2Sバスのグループを含み得る。プロセッサ110は、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実施するために、I2Sバスを介してオーディオモジュール170に連結され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothヘッドセットを用いることにより電話に出るための機能を実施するために、I2Sインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。
【0200】
PCMインターフェイスは、オーディオ通信を行い、アナログ信号のサンプリング、量子化及びコード化を行うようにも構成され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、PCMバスインターフェイスを介して無線通信モジュール160に連結され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothヘッドセットを用いることにより電話に出るための機能を実施するために、代替的にPCMインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。I2Sインターフェイス及びPCMインターフェイスの双方は、オーディオ通信を行うように構成され得る。
【0201】
UARTインターフェイスはユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を行うように構成されている。バスは双方向通信バスであり得る。バスは、シリアル通信とパラレル通信の間で送信すべきデータを変換する。一部の実施形態では、UARTインターフェイスは、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように通常構成されている。例えば、プロセッサ110は、Bluetooth機能を実施するために、UARTインターフェイスを介して無線通信モジュール160内のBluetoothモジュールと通信する。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothヘッドセットを用いて音楽を再生する機能を実施するために、UARTインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。
【0202】
MIPIインターフェイスは、プロセッサ110をディスプレイ194又はカメラ193等の周辺コンポーネントに接続するように構成され得る。MIPIインターフェイスは、カメラシリアルインターフェイス(camera serial interface、CSI)、ディスプレイシリアルインターフェイス(display serial interface、DSI)等を含む。一部の実施形態では、プロセッサ110は、電子装置100の写真撮影機能を実施するために、CSIインターフェイスを介してカメラ193と通信する。プロセッサ110は、電子装置100の表示機能を実施するために、DSIインターフェイスを介してディスプレイ194と通信する。
【0203】
GPIOインターフェイスは、ソフトウェアにより構成され得る。GPIOインターフェイスは制御信号又はデータ信号として構成され得る。一部の実施形態では、GPIOインターフェイスは、プロセッサ110をカメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180等に接続するように構成され得る。GPIOインターフェイスは、代替的にI2Cインターフェイス、I2Sインターフェイス、UARTインターフェイス、MIPIインターフェイス等として構成され得る。
【0204】
SIMインターフェイスは、SIMカードにデータを送信するか又はSIMカード内のデータを読み出す機能を実施するために、SIMカードインターフェイス195と通信するように構成され得る。
【0205】
USBインターフェイス130は、USB規格の仕様に準拠したインターフェイスであり、具体的にはミニUSBポート、マイクロUSBポート、USBタイプCインターフェイス等であり得る。USBインターフェイス130は、電子装置100を充電するために充電器に接続されるように構成されてもいいし、電子装置100と周辺機器との間でデータを送信するように構成されてもいいし、ヘッドセットを用いてオーディオを再生するためにヘッドセットに接続するように構成されてもよい。インターフェイスは、他の電子装置、例えばAR装置に接続されるようにさらに構成され得る。
【0206】
本発明のこの実施形態で示すモジュール間のインターフェイス接続関係は説明のための一例にすぎず、電子装置100の構造に対する限定をなすものではないことが理解されよう。本願の一部の他の実施形態では、電子装置100は、代替的に、前述の実施形態とは異なるインターフェイス接続方法を用いる得るか又は複数のインターフェイス接続方法の組み合わせを用いり得る。
【0207】
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成されている。充電器は無線充電器でもいいし、有線充電器でもよい。
【0208】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140及びプロセッサ110に接続されるように構成されている。電力管理モジュール141は、バッテリ142の入力及び/又は充電管理モジュール140の入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160等に給電する。
【0209】
電子装置100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等を介して実施され得る。
【0210】
アンテナ1及びアンテナ2は電磁波信号を送受信するように構成されている。電子装置100内の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯域をカバーするように構成され得る。アンテナの利用を改善するために、異なるアンテナがさらに多重化され得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワーク内のダイバーシチアンテナとして多重化され得る。一部の他の実施形態では、アンテナは同調スイッチと組み合わせて用いられ得る。
【0211】
モバイル通信モジュール150は、電子装置100に適用される解決策を2G、3G、4G、5G等を含む無線通信に提供できる。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier、LNA)等を含み得る。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対するフィルタリング又は増幅等の処理を行い、処理した電磁波を復調のためにモデムプロセッサに転送し得る。モバイル通信モジュール150は、モデムプロセッサによって変調された信号をさらに増幅し、信号をアンテナ1を介して放射するために電磁波に変換し得る。一部の実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュールはプロセッサ110内に配置され得る。一部の実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュールは、プロセッサ110の少なくとも一部のモジュールと同じ装置内に配置され得る。
【0212】
モデムプロセッサは変調器及び復調器を含み得る。変調器は、送信すべき低周波ベースバンド信号を中高周波信号に変調するように構成されている。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成されている。そして、復調器は、復調を介して得られた低周波ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサに移す。低周波ベースバンド信号はベースバンドプロセッサによって処理され、その後にアプリケーションプロセッサに移される。アプリケーションプロセッサは、オーディオ装置(限定されないが、スピーカ170A、レシーバ170B等)を用いることにより音声信号を出力するか又はディスプレイ194を用いることにより画像若しくは映像を表示する。一部の実施形態では、モデムプロセッサは独立したコンポーネントであり得る。一部の他の実施形態では、モデムプロセッサはプロセッサ110から独立していてもよく、モバイル通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じ装置内に配置される。
【0213】
無線通信モジュール160は、電子装置100に適用される解決策を、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティー(wireless fidelity、Wi-Fi)ネットワーク)、Bluetooth(Bluetooth、BT)、衛星測位システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、赤外(infrared、IR)技術等を含む無線通信に提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ以上の装置であり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を行い、処理した信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、送信すべき信号をプロセッサ110から受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を行い、信号をアンテナ2を介した放射のために電磁波に変換し得る。
【0214】
一部の実施形態では、電子装置100において、アンテナ1とモバイル通信モジュール150とが連結され、アンテナ2と無線通信モジュール160とが連結されているため、電子装置100は、無線通信技術を用いることによりネットワーク及び他の装置と通信できる。無線通信技術は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(global system for mobile communication、GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術等を含み得る。GNSSは全地球測位システム(global positioning system、GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星測位システム(BeiDou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)及び/又は衛星航法補強システム(satellite based augmentation system、SBAS)を含み得る。
【0215】
電子装置100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を介してディスプレイ機能を実施する。GPUは画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続されている。GPUは数学的及び幾何学的計算を行い、画像をレンダリングするように構成されている。プロセッサ110は、表示情報を生成又は変更するためのプログラム命令を実行する1つ以上のGPUを含み得る。
【0216】
ディスプレイ194は、画像、映像等を表示するように構成されている。ディスプレイ194はディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum light emitting diodes、QLED)等であり得る。一部の実施形態では、電子装置100は1つ又はN個のディスプレイ194を含んでもよく、Nは1より大きい正の整数である。ディスプレイ194は前述の実施形態において複数の任意のスクリーンリフレッシュレートをサポートする。
【0217】
電子装置100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を用いることにより撮影機能を実施し得る。
【0218】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成されている。例えば、撮影の間にシャッターが押されると、レンズを介してカメラの感光体に光が送られ、光信号が電気信号に変換され、カメラの感光体がISPに電気信号を処理のために送信し、電気信号が可視画像に変換される。ISPは、画像のノイズ、輝度及び外観に関してアルゴリズム最適化を行い得る。ISPは、撮影シナリオの露光及び色温度等のパラメータを最適化し得る。一部の実施形態では、ISPはカメラ193内に配置され得る。
【0219】
カメラ193は静止画又は映像を取り込むように構成されている。物体の光学画像は、レンズを通して生成され、感光体上に投影される。感光体は電荷結合素子(charge coupled device、CCD)又は相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)光電トランジスタであり得る。感光体は光信号を電気信号に変換し、次いでISPに電気信号を送信して、電気信号をデジタル画像信号に変換する。ISPはデジタル画像信号を処理のためにDSPに出力する。DSPはデジタル画像信号をRGBフォーマット、YUVフォーマット等の標準形式の画像信号に変換する。一部の実施形態では、電子装置100は1つ又はN個のカメラ193を含み得る。Nは1より大きい正の整数である。
【0220】
デジタル信号プロセッサはデジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理し得る。例えば、電子装置100が周波数を選択した場合、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギーに対してフーリエ変換を行うように構成されている。
【0221】
ビデオコーデックはデジタルビデオの圧縮又は解凍を行うように構成されている。電子装置100は1つ以上のビデオコーデックをサポートし得る。したがって、電子装置100は複数の符号化フォーマット、例えばムービングピクチャーエクスパーツグループ(moving picture expert group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3及びMPEG-4で映像を再生又は記録し得る。
【0222】
NPUはニューラルネットワーク(ニューラルネットワーク、NN)計算プロセッサであり、生物学的ニューラルネットワークの構造を参照して、例えばヒト脳ニューロン間の伝達モードを参照して入力情報を素早く処理し、自己学習をさらに継続的に行い得る。NPUは、電子装置100のインテリジェント認知等のアプリケーション、例えば、画像認識、顔認識、音声認識及びテキスト理解等を実施できる。
【0223】
外部メモリインターフェイス120は、電子装置100の記憶能力を拡張するために外部メモリカード、例えばマイクロSDカードに接続されるように構成され得る。外部記憶カードは外部メモリインターフェイス120を介してプロセッサ110と通信し、データ記憶機能を実施する。例えば、音楽や映像等のファイルが外部記憶カードに記憶される。
【0224】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成されてもよく、コンピュータ実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は内部メモリ121に記憶された命令を実行して、電子装置100の様々な機能及びデータ処理を行う。内部メモリ121はプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、顔認証
機能、指紋認証機能及びモバイルペイメント機能)によって必要とされるアプリケーション等を記憶し得る。データ記憶領域は、電子装置100が用いられる場合に作成されるデータ(例えば、顔情報テンプレート及び指紋情報テンプレート)等を記憶し得る。加えて、内部メモリ121は高速ランダムアクセスメモリを含み得るか又は不揮発性メモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ又はユニバーサルフラッシュ記憶装置(universal flash storage、UFS)を含み得る。
【0225】
電子装置100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ等を用いることによって、音楽の再生及び録音等のオーディオ機能を実施し得る。
【0226】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を、出力のためにアナログオーディオ信号に変換するように構成され、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成されている。オーディオモジュール170は、オーディオ信号を符号化及び復号化するようにさらに構成され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170はプロセッサ110内に配置され得るか又はオーディオモジュール170の一部の機能モジュールはプロセッサ110内に配置され得る。
【0227】
「イヤピース」とも呼ばれるレシーバ170Bはオーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子装置100を用いることにより電話に出るか又は音声情報が受信される場合、音声を聴くためにレシーバ170Bが人間の耳に近づけられ得る。
【0228】
レシーバ170Bは「イヤピース」とも呼ばれ、音声電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子装置100を使用して通話に応答したり、音声情報を受信したりする場合、レシーバ170Bを人の耳に近づけて音声を聞くことができる。
【0229】
「マイク」又は「マイクロフォン」とも呼ばれるマイクロフォン170Cは音声信号を電気信号に変換するように構成されている。電話をかける場合又は音声情報の送信する場合に、ユーザはマイクロフォン170Cの近くでユーザの口を動かして音声を発して、マイクロフォン170Cに音声信号を入力し得る。少なくとも1つのマイクロフォン170Cが電子装置100内に配置され得る。一部の他の実施形態では、音声信号を収集し、ノイズ低減機能を実施するために2つのマイクロフォン170Cが電子装置100内に配置され得る。一部の他の実施形態では、音声信号を収集し、ノイズ低減機能を実施し、音源を特定して方向性録音機能等を実施するために、3つ、4つ又はそれ以上のマイクロフォン170Cが電子装置100内に配置され得る。
【0230】
ヘッドセットジャック170Dは有線ヘッドセットに接続されるように構成されている。ヘッドセットジャック170DはUSBインターフェイス130であり得るか、3.5mmのオープンモバイルターミナルプラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)規格インターフェイス又は米国セルラー電気通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)規格インターフェイスであり得る。
【0231】
圧力センサ180Aは圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換できる。一部の実施形態では、圧力センサ180Aはディスプレイ194上に配置され得る。複数の種類の圧力センサ180A、例えば抵抗圧力センサ、誘導圧力センサ及び容量性圧力センサがある。容量性圧力センサは導電性材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。圧力センサ180Aに力が加えられた場合、電極間の静電容量が変化する。電子装置100は、静電容量の変化に基づいて圧力強度を判定する。ディスプレイ194上でタッチ操作が行われた場合、電子装置100は圧力センサ180Aを用いることにより、タッチ操作の強度を検出する。電子装置100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチ位置も計算し得る。一部の実施形態では、同じタッチ位置で行われるもののタッチ操作強度が異なるタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満のタッチ操作がメッセージのアイコンに対して行われた場合、SMSメッセージの閲覧するための命令が実行される。タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上のタッチ操作がメッセージのアイコンに対して行われた場合、新たなSMSメッセージを作成するための命令が行われる。
【0232】
ジャイロスコープセンサ180Bは、電子装置100の移動姿勢を特定するように構成され得る。一部の実施形態では、ジャイロスコープセンサ180Bを用いることにより、3つの軸(即ち、x、y及びz軸)を中心とする電子装置100の角速度が特定され得る。ジャイロスコープセンサ180Bは撮影の間の手ぶれ補正を実施するように構成され得る。例えば、シャッターが押された場合、ジャイロスコープセンサ180Bは、電子装置100がジッタを発生させる角度を検出し、その角度に基づいてレンズモジュールを補償する必要がある距離を計算し、レンズが反転動作を介して電子装置100のジッタを相殺して手ぶれ補正を実施できるようにする。ジャイロスコープセンサ180Bは、ナビゲーションシナリオ及び動作検知ゲームシナリオでさらに用いられ得る。
【0233】
気圧センサ180Cは気圧を測定するように構成されている。一部の実施形態では、電子装置100は、ポジショニング及びナビゲーションを支援するために、気圧センサ180Cによって測定される気圧値に基づいて高度を計算する。
【0234】
磁気センサ180Dはホールセンサを含む。電子装置100は、磁気センサ180Dを用いることにより、フリップカバーの開閉を検出し得る。一部の実施形態では、電子装置100が折り畳み型の電話の場合、電子装置100は、磁気センサ180Dに基づいてフリップカバーの開閉を検出し得る。また、フリップカバーを開く際の自動アンロック等の機能は、検出されたフリップカバーの開閉状態に基づいて設定される。
【0235】
加速度センサ180Eは、電子装置100の様々な方向(通常は3軸上)の加速度を検出し、電子装置100が静止している場合は重力の大きさ及び方向を検出し得る。加速度センサ180Eは、電子装置の姿勢を特定するようにさらに構成されてもよく、景観モードとポートレートモードとの切り替え又は歩数計等の用途に適用され得る。
【0236】
距離センサ180Fは距離を測定するように構成されている。電子装置100は赤外線又はレーザで距離を測定し得る。一部の実施形態では、撮影シナリオにおいて、電子装置100は高速なピント合わせを実施するために距離センサ180Fを用いることにより距離を測定し得る。
【0237】
光学近接センサ180Gは、例えば発光ダイオード(LED)と、フォトダイオード等の光学検出器とを含み得る。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであり得る。電子装置100は、発光ダイオードを用いることにより赤外線を放つ。電子装置100は、フォトダイオードを用いることにより近くの物体から反射された赤外線光を検出する。十分な反射光が検出された場合、電子装置100は、電子装置100の近くに物体が存在すると判定し得る。不十分な反射光が検出された場合、電子装置100は、電子装置100の近くに物体が存在しないと判定し得る。電子装置100は、光学近接センサ180Gを用いることにより、ユーザが電話をかけるために電子装置100を耳の近くで持っていることを検出して、省電力のためのスクリーンオフを自動的に行い得る。光学近接センサ180Gは、スクリーンを自動的にロック解除又はロックするためにスマートカバーモード又はポケットモードでも用いられ得る。
【0238】
周囲光センサ180Lは周囲光の明るさを感知するように構成されている。電子装置100は、感知された周囲光の明るさに基づいてディスプレイ194の明るさを適応的に調整し得る。周囲光センサ180Lは、撮影の間にホワイトバランスを自動的に調整するようにも構成され得る。周囲光センサ180Lは、偶発的な接触を回避するために、電子装置100がポケットに入っているかどうかを検出するために光学近接センサ180Gとさらに協働し得る。
【0239】
指紋センサ180Hは指紋を収集するように構成されている。電子装置100は、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベースの撮影、指紋ベースの電話応答等を実施するために収集された指紋の特徴を用いり得る。
【0240】
温度センサ180Jは温度を検出するように構成されている。一部の実施形態では、電子装置100は、温度センサ180Jによって検出された温度を用いることにより温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jによって報告される温度が閾値を超えている場合、電子装置100は、熱保護のための電力消費を下げるために、温度センサ180Jの近くのプロセッサのパフォーマンスを下げる。一部の他の実施形態では、温度が別の閾値より低い場合、電子装置100は、低温により電子装置100が非正常な形でシャットダウンするのを防止するためにバッテリ142を加熱する。一部の他の実施形態では、温度がさらに別の閾値よりも低い場合、電子装置100は、低温によって引き起こされる非正常な形のシャットダウンを回避するためにバッテリ142の出力電圧を上げる。
【0241】
タッチセンサ180Kは「タッチパネル」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kはディスプレイ194上に配置されてもよく、タッチセンサ180K及びディスプレイ194は「タッチスクリーン」とも呼ばれるタッチスクリーンを構成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上で又は近くで行われるタッチ操作を検出するように構成されている。タッチセンサは、タッチイベントの種類を特定するために、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送し得る。ディスプレイ194はタッチ操作に関連する視覚出力を提供し得る。一部の他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替的に、ディスプレイ194とは異なる位置で電子装置100の表面上に配置され得る。
【0242】
ボタン190は電源ボタン、音量ボタン等を含む。ボタン190は機械式のボタンであり得るか又はタッチボタンであり得る。電子装置100はキー入力を受信し、電子装置100のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成し得る。
【0243】
モータ191は振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプト又はタッチ振動フィードバックを提供するように構成され得る。例えば、異なる用途(例えば、撮影及びオーディオ再生)で行われるタッチ操作は異なる振動フィードバック効果に対応し得る。モータ191は、ディスプレイ194の異なる領域で行われるタッチ操作のための異なる振動フィードバック効果にも対応し得る。異なる用途シナリオ(例えば、時間リマインダ、情報受信、目覚まし時計及びゲーム)も異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果はさらにカスタム化され得る。
【0244】
インジケータ192はインジケータ光であってもよく、充電状態及び電力変化を示すように構成され得るか又はメッセージ、不在着信、通知等を示すように構成され得る。
【0245】
SIMカードインターフェイス195はSIMカードに接続されるように構成されている。SIMカードは電子装置100との接触又は電子装置100からの分離を実施するために、SIMカードインターフェイス195に挿入され得るか又はSIMカードインターフェイス195から取り外され得る。電子装置100は1つ又はN個のSIMカードインターフェイスをサポートし、Nは1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェイス195はナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートし得る。複数のカードが同じSIMカードインターフェイス195に同時に挿入されてもよい。複数のカードは同じ種類のものであっていいし、異なる種類のものであってもよい。SIMカードインターフェイス195は異なる種類のSIMカードとも互換性がある。SIMカードインターフェイス195は外部記憶カードとも互換性がある。電子装置100は、通話及びデータ通信等の機能を実施するために、SIMカードを介してネットワークとやりとりする。
【0246】
図8は、本発明の一実施形態に係る電子装置100のソフトウェア構造のブロック図である。
【0247】
階層アーキテクチャでは、ソフトウェアはいくつかの層に分割され、各層は明確な役割及びタスクを有する。これらの層はソフトウェアインターフェイスを介して互いに通信する。一部の実施形態では、システムは、上から下に、アプリケーション層と、アプリケーションフレームワーク層と、システムライブラリと、カーネル層という4つの層に分割されている。
【0248】
アプリケーション層は一連のアプリケーションパッケージを含み得る。
【0249】
図8に示すように、アプリケーションパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、マップ、ナビゲーション、WLAN、Bluetooth、音楽、ビデオ、メッセージ、ゲーム及び設定等のアプリケーション(又はアプリケーションズとも呼ばれる)を含み得る。
【0250】
本願の実施形態では、ユーザは、代替的に、設定アプリケーションを用いることにより、日常的に用いられるスクリーン解像度を設定し、設定アプリケーションを用いることにより、高リフレッシュレート切り替え機能を有効にするかどうかをさらに設定してもよい。高リフレッシュレート切り替え機能が有効な場合、電子装置は前述の実施形態におけるリフレッシュレート切り替え方法を行う。高リフレッシュレート切り替え機能が有効になっていない場合、電子装置は前述の実施形態におけるリフレッシュレート切り替え方法を行わず、デフォルトでメーカーによって又はユーザによって設定される固定スクリーンリフレッシュレートを用いることによりスクリーンがリフレッシュされ得る。
【0251】
アプリケーションフレームワーク層はアプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface、API)と、アプリケーション層におけるアプリケーションのためのプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は予め定義された一部の機能を含む。
【0252】
図8に示すように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャー、通知マネージャ、シナリオ識別マネージャ、HwAGP等を含み得る。
【0253】
ウィンドウマネージャはウィンドウプログラムを管理するように構成されている。ウィンドウマネージャはディスプレイのサイズを取得し、ステータスバーが存在するかどうか判定し、スクリーンをロックし、スクリーンショットを撮影する等を行い得る。
【0254】
コンテンツプロバイダは、データを記憶及び取得し、データがアプリケーションによってアクセスできるようにするよう構成されている。データは、映像、画像、オーディオ、発信及び受信した通話、閲覧履歴及びブックマーク、電話帳等を含み得る。
【0255】
ビューシステムは、テキストを表示するためのコントロール及び画像を表示するためのコントロール等のビジュアルコントロールを含む。ビューシステムはアプリケーションを構築するように構成され得る。ディスプレイインターフェイスは1つ以上のビューを含み得る。例えば、SMSメッセージ通知アイコンを含むディスプレイインターフェイスは、テキスト表示ビュー及び写真表示ビューを含み得る。
【0256】
電話マネージャは、電子装置100の通信機能、例えば、通話状態の管理(応答、拒否等を含む)を提供するように構成されている。
【0257】
リソースマネージャーは、ローカライズされた文字列、アイコン、写真、レイアウトファイル及び映像ファイル等のアプリケーションのための様々なリソースを提供する。
【0258】
通知マネージャは、アプリケーションが通知情報をステータスバーに表示することを可能にし、通知メッセージを伝達するように構成され得る。表示された通知情報は、ユーザインタラクションを必要とせずに、少しの時間を置いた後で自動的に消え得る。例えば、通知マネージャは、ダウンロード完了の通知し、メッセージ通知等を行うように構成されている。あるいは、通知マネージャは、グラフ又はスクロールバーテキストの形式でシステムの上部ステータスバーに現れる通知、例えばバックグラウンドで実行中のアプリケーションの通知又はダイアログインターフェイスの形式でスクリーン上に現れる通知であり得る。例えば、テキスト情報がステータスバーに表示されるか、アラート音が再生されるか、電子装置が振動するか又はインジケータ光が点滅する。
【0259】
本願のこの実施形態では、シナリオ識別モジュールは、データベース、サードパーティ特徴ライブラリ及びシナリオ識別ユニットを含み得る。
【0260】
データベースは、設定アプリケーションにおける全てのアイテム及び配送前のプリセット設定情報を保存し得る。例えば、データベースは、電子装置によってサポートされる複数の任意のスクリーンリフレッシュレート、メーカーによって予め設定され、デフォルトで用いられるスクリーンリフレッシュレート又はユーザが設定アプリケーションを用いることにより設定された日常用いられるスクリーンリフレッシュレート、ユーザが高リフレッシュレート切り替え機能を有効にしているかどうかの情報等を保存し得る。このように、電子装置が再起動された後、電子装置は、データベースに記録されたデータに基づいて、再起動前の設定に時間内に復元され得る。
【0261】
サードパーティ特徴ライブラリは、共通アプリケーションの種類及び現在有効になっているアプリケーションのフォアグラウンド及びバックグラウンドの開始又は終了に関する情報を記録する。
【0262】
シナリオ識別ユニットは、データベース及びサードパーティ特徴ライブラリ内の情報に基づいて、フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションの種類を判定できる。例えば、フォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションはゲームタイプであるか又はフォアグラウンドで現在実行されているアプリケーションはニュースタイプである。
【0263】
ディスプレイサービスポートは、シナリオ識別モジュールによって特定されたシナリオ情報をシステムライブラリのディスプレイサービスに配信するように構成されている。例えば、ディスプレイサービスポートはアクセラレーショングラフィカルポート(AGP、Accelerate Graphical Port)であり得る。
【0264】
システムライブラリは、ローカルサービスのためにサポートを提供するように構成された複数の機能モジュールを含み得る。例えば、レイヤーフュージョンシステム(Surface Flinger)、入力サブシステム(Input Flinger)、グラフィックスサービス(AGPサービス)、ディスプレイドライバーインターフェイス及びスケジューリングインターフェイスである。
【0265】
入力サブシステムは、ユーザ入力、例えば、ユーザのタップ又はスライド操作を検出するように構成されている。例えば、入力サブシステムは、ユーザによってタッチスクリーン上で行われた操作に基づいて、ダウンイベント、移動イベント及びアップイベントを届ける。ダウンイベントは、スクリーンに触れ始めたことであると理解され、移動イベントは手がスクリーンに触れ、スクリーンから離れないことを表し、アップイベントは手がスクリーンに触れて、スクリーンから離れることを表す。
【0266】
レイヤーフュージョンシステムは、ディスプレイサブシステムを管理し、複数のアプリケーションのために2次元(2-Dimensitonal、2D)及び3次元(3-Dimensitonal、3D)のレイヤーの融合を提供するように構成されている。具体的には、レイヤーフュージョンシステムは、表示する必要があり、各アプリケーションによって送信されるレイヤーデータを受信し、レイヤーフュージョンシステムは、表示する必要があるレイヤーデータをアプリケーションによって送信される時間情報をグラフィックスサービスに送信し得る。
【0267】
グラフィックスサービスは、受信した情報に基づいて現在のシナリオを特定し、対応するグラフィックス表示ポリシーサービスを提供するために用いられる。グラフィックスサービスは、出力フレームレート検出モジュール、ゲームロジック検出モジュール、ディスプレイフレームレート検出モジュール及び動的リフレッシュレート調整モジュールを含み得る。
【0268】
出力フレームレート検出モジュールは、フォアグラウンドアプリケーションの出力フレームレートをリアルタイムで検出するように構成されている。
【0269】
ディスプレイフレームレート検出モジュールは、ディスプレイ上の現在の表示イメージのディスプレイフレームレートを検出するように構成されている。
【0270】
ゲームロジック検出モジュールは、ディスプレイサービスポートを介してシナリオ識別モジュールによって届けられた現在のフォアグラウンドアプリケーションの種類がゲームタイプであり、出力フレームレート検出モジュールがアプリケーションの出力フレームレートの増加が予め設定された閾値を超えたこと検出した場合、現在のシナリオはゲームシナリオであると判定するように構成されている。
【0271】
動的リフレッシュレート調整モジュールは、ゲームロジック検出モジュール、ディスプレイフレームレート検出モジュール又は入力サブシステムによって送信される情報に基づいて、前述の実施形態におけるリフレッシュレート切り替え方法に従って、対応する現在のスクリーンリフレッシュレートを決定するように構成されている。
【0272】
例えば、ディスプレイサービスポートによって配信され、グラフィックスサービスによって受信されたデータが、現在のフォアグラウンドはゲームタイプのアプリケーションであることを示す場合、グラフィックスサービスの出力フレームレート検出モジュールは、アプリケーションの出力フレームレートが60FPSから90FPSに増加したことを検出する。これは、予め設定された閾値の20FPSを超えるため、ゲームロジック検出モジュールは現在のインターフェイスがゲームシナリオであると判定する。動的リフレッシュレート調整モジュールは、現在のスクリーンリフレッシュレートを120Hzの最も高いスクリーンリフレッシュレートに調整する。ディスプレイフレームレート検出モジュールは、現在のディスプレイフレームレートが86FPSであることを検出する。動的リフレッシュレート調整モジュールは、現在のディスプレイフレームレートが現在のスクリーンリフレッシュレートと整合しないと判定し、現在のスクリーンリフレッシュレートを、複数の任意のスクリーンリフレッシュレートの90Hzの次のスクリーンリフレッシュレートに現在のスクリーンリフレッシュレートとして調整する。ディスプレイフレームレート検出モジュールは、現在のディスプレイフレームレートが87FPSであることを検出する。動的リフレッシュレート調整モジュールは、現在のディスプレイフレームレートが現在のスクリーンリフレッシュレートと整合すると判定し、現在のスクリーンリフレッシュレートを90Hzとして維持する。
【0273】
例えば、ユーザがスクリーンにタッチしたことが検出された場合、入力サブシステムはグラフィックスサービスにダウンイベントを届ける。ダウンイベントを受信した後に、グラフィックスサービスの動的リフレッシュレート調整モジュールは、タッチ操作が検出されたと判定し、現在のスクリーン解像度を最も高い解像度に改善する。入力サブシステムは、ユーザがスクリーンの外にいることを検出し、グラフィックスサービスにアップイベントを届ける。アップイベントを受信した後に、動的リフレッシュレート調整モジュールは、タッチ操作が離れたことが検出されたと判定し、予め設定された期間が5秒のカウントダウンタイマーを開始する。カウントダウンが終了する前に、表示する必要がある、現在のフォアグラウンドアプリケーションによって送信されたレイヤーデータの、レイヤーフュージョンシステムによって送信された時間情報が、連続して1秒間受信されない場合、動的リフレッシュレート調整モジュールは、画像がリフレッシュ中に停滞していることを確認し、現在のスクリーンリフレッシュレートをユーザによって設定され、データベースに保存されたデフォルトのリフレッシュレートに調整する。
【0274】
スケジューリングインターフェイスは、グラフィックスサービスによって決定された現在のリフレッシュレートをカーネル層のスケジューリングモジュールに届け得る。
【0275】
ディスプレイドライバーインターフェイスは、グラフィックスサービスによって決定された現在のリフレッシュレートをカーネル層のディスプレイドライバに届け得る。
【0276】
カーネル層はハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、センサドライバ及びスケジューリングモジュールを含む。
【0277】
システムライブラリのスケジューリングインターフェイスによって届けられた現在のスクリーンリフレッシュレートを受信した後に、スケジューリングモジュールは現在のスクリーンリフレッシュレートに基づいて対応するスケジューリングポリシーを調整し、それに対応して、CPU及びGPU等のハードウェアをスケジューリングする。
【0278】
ディスプレイドライバーインターフェイスによって送信された現在のスクリーンリフレッシュレートを受信した後に、ディスプレイドライバは、現在のスクリーンリフレッシュレートに基づいてディスプレイをリフレッシュするためにディスプレイを駆動する。
【0279】
結論として、前述の実施形態は、本願を限定するためのものではなく、本願の技術的解決策を説明することを意図したものにすぎない。本願では、前述の実施形態を参照して詳細に説明しているが、当業者であれば、本願の実施形態の技術的解決の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態で説明した技術的解決に変更を加えるか又はその一部の技術的特徴に同等の置換を加えられ得ることを理解すべきである。
【0280】
文脈に応じて、前述の実施形態で用いられる「場合」という用語は、「もし」、「後で」、「判定されることに応答して」又は「検出に応答して」の意味で解釈され得る。同様に、文脈に応じて、「~と判定された場合」又は「もし(言及される条件又はイベントが)検出されると」という表現は、「もし~と判定されると」、「判定されることに応答して」、「(言及される条件又はイベント)が検出された場合」又は「(言及される条件又はイベントが)検出されることに応答して」の意味と解釈され得る。
【0281】
前述の実施形態の全て又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組み合わせを用いることにより実施され得る。実施形態を実施するためにソフトウェアが用いられる場合、実施形態の全て又は一部はコンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ、実行された場合、本願の実施形態に係る手順又は機能が全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能な装置である。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶され得るか又はコンピュータ読み取り可能記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能記憶媒体に送信され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者線)又は無線(例えば、赤外線、ラジオ又はマイクロ波)で送信され得る。コンピュータ読み取り可能記憶媒体はコンピュータにとってアクセス可能な任意の使用可能な媒体又は1つ以上の使用可能な媒体を統合した、サーバ又はデータセンタ等のデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ)等である。
【0282】
当業者であれば、実施形態における方法の手順の全て又は一部は、関連するハードウェアを指示するコンピュータプログラムによって実施され得ることを理解されるであろう。プログラムはコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶され得る。プログラムが実行された場合、方法の実施形態における手順が含まれ得る。前述の記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶可能な任意の媒体を含む。