IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングの特許一覧

特許7506197最適化されたキャップを有する予燃焼室点火プラグ並びに内燃機関
<>
  • 特許-最適化されたキャップを有する予燃焼室点火プラグ並びに内燃機関 図1
  • 特許-最適化されたキャップを有する予燃焼室点火プラグ並びに内燃機関 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】最適化されたキャップを有する予燃焼室点火プラグ並びに内燃機関
(51)【国際特許分類】
   F02B 19/18 20060101AFI20240618BHJP
   F02B 19/16 20060101ALI20240618BHJP
   F02B 19/12 20060101ALI20240618BHJP
   F02B 23/10 20060101ALI20240618BHJP
   F02P 13/00 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
F02B19/18 B
F02B19/16 B
F02B19/12 B
F02B23/10 T
F02B23/10 310C
F02P13/00 302B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022580416
(86)(22)【出願日】2021-06-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-03
(86)【国際出願番号】 EP2021067099
(87)【国際公開番号】W WO2022008242
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-02-17
(31)【優先権主張番号】102020208578.1
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 始
(74)【代理人】
【識別番号】100182626
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 剛
(72)【発明者】
【氏名】シュタイテン,トマス
(72)【発明者】
【氏名】カスケ,シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】ブランクマイスター,マティアス
【審査官】平井 功
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-502692(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0187590(US,A1)
【文献】特開2019-27303(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02B 1/00-23/10
F02P 1/00- 3/12
F02P 7/00-17/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予燃焼室点火プラグであって、
ハウジング(6)と、
少なくとも部分的に予燃焼室(2)を画定するキャップ(3)とを有しており、該キャップ(3)が複数の貫通孔(30)を有していて、これらの貫通孔(30)は、前記予燃焼室(2)と内燃機関の燃焼室(11)との間の接続部を形成するように設計されており、前記貫通孔(30)がそれぞれ1つの孔中心軸線(31)を有しており、
前記キャップ(3)が、前記ハウジング(6)に向けられた領域に肩部(32)を有していて、該肩部(32)が、前記ハウジング(6)の、燃焼室側の端部(60)で前記ハウジング(6)に当接しており、
前記貫通孔(30)の、前記孔中心軸線(31)上に位置する流出ポイント(33)から前記肩部(32)までの間隔(A)が2mm乃至7mmの範囲内にあって、
前記予燃焼室点火プラグの中心軸線(X-X)と前記孔中心軸線(31)との間の第1の角度(α)が30°乃至70°の範囲内にあり、
前記間隔(A)が、組み立てられた状態で前記燃焼室(11)内の燃料の円錐形噴霧(80)の最も近くに位置するように設計された前記貫通孔(30)で定められている、
予燃焼室点火プラグ。
【請求項2】
前記間隔(A)が4mm乃至7mmの範囲内にあって、前記第1の角度(α)が30°乃至50°の範囲にあるか、または
前記間隔(A)が5mm乃至7mmの範囲内にあって、前記第1の角度(α)が30°乃至40°の範囲内にある、請求項1記載の予燃焼室点火プラグ。
【請求項3】
すべての前記貫通孔(30)は、これらの貫通孔(30)の、前記孔中心軸線(31)上に位置するそれぞれの流出ポイント(33)が、1つの共通の平面(E)に位置する、請求項1または2記載の予燃焼室点火プラグ。
【請求項4】
前記貫通孔(30)は、タンブル流(16)の一部が前記貫通孔(30)内に直接流入するように、組み立てられた状態において前記燃焼室(11)内で前記タンブル流(16)に向けて方向付けされるように、設計されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の予燃焼室点火プラグ。
【請求項5】
前記貫通孔(30)の前記孔中心軸線(31)と、前記ハウジング(6)の外ねじ(4)のねじ始端部(40)と、前記中心軸線(X-X)とが、1つの共通の平面に位置している、請求項からまでのいずれか1項記載の予燃焼室点火プラグ。
【請求項6】
内燃機関であって、
燃焼室(11)と、
往復運動するピストン(12)と、
燃料を前記燃焼室(11)内に供給するためのインジェクタ(8)と、
請求項1からまでのいずれか1項記載の予燃焼室点火プラグ(1)と、
を有する内燃機関。
【請求項7】
前記インジェクタ(8)の円錐形噴霧(80)の中心軸線(81)が、前記予燃焼室点火プラグ(1)の中心軸線(X-X)に対して、30°乃至70°の範囲内の第2の角度(β)を成している、請求項記載の内燃機関。
【請求項8】
前記インジェクタ(8)の円錐形噴霧(80)の中心軸線(81)が、前記予燃焼室点火プラグ(1)の中心軸線(X-X)に対して、60°の第2の角度(β)を成している、請求項または記載の内燃機関。
【請求項9】
前記燃焼室(11)内でタンブル流(16)が生ぜしめられ、前記タンブル流(16)は、このタンブル流(16)の少なくとも一部が、前記燃焼室(11)内の円錐形噴霧の最も近くに位置する、前記予燃焼室点火プラグ(1)の貫通孔(30)に直接向けられるように生ぜしめられる、請求項からまでのいずれか1項記載の内燃機関。
【請求項10】
前記予燃焼室点火プラグ(1)が前記燃焼室(11)の概ね中央に配置されていて、前記インジェクタ(8)が、前記燃焼室(11)で前記予燃焼室点火プラグ(1)に対して側方に配置されている、請求項からまでのいずれか1項記載の内燃機関。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、最適化されたキャップを有する予燃焼室点火プラグ、並びにこのような形式の予燃焼室点火プラグを有する内燃機関に関する。
【背景技術】
【0002】
予燃焼室点火プラグは、従来技術により様々な形態のものが公知である。予燃焼室点火プラグの予燃焼室は、通常はキャップによって内燃機関の燃焼室に対して遮蔽される。キャップには複数の貫通孔が設けられているので、一方では予燃焼室の洗浄が可能であり、また他方では、予燃焼室内での点火を行った後に火炎流が貫通孔を通って内燃機関の燃焼室内に達し、燃焼室内の燃料空気混合気を点火することができる。したがって一方では、点火時点に予燃焼室内に点火可能な混合気が存在することを保証する必要があり、他方では、排ガス規則を守りかつ内燃機関の燃料消費量を最適化するために、燃焼室内に存在する燃料ができるだけ完全に燃焼することを保証する必要がある。
【発明の概要】
【発明の効果】
【0003】
これに対して、請求項1の特徴を有する本発明による予燃焼室点火プラグは、一方ではキャップ内で予燃焼室点火プラグの予燃焼室を非常に良好に洗浄することができ、他方では予燃焼室点火プラグの点火時点で予燃焼室内に点火可能な混合気が存在することが保証されている、という利点を有している。これは、本発明によれば、予燃焼室点火プラグが、ハウジングと、孔中心軸線を有する少なくとも1つの貫通孔を備えたキャップとを有していることによって得られる。キャップは、ハウジングに向けられた領域に肩部を備えて構成されている。この場合、貫通孔の外側に向けられた、孔中心軸線上の流出ポイントにおける貫通孔の孔中心軸線から肩部までの間隔Aは、A=2mm乃至7mmの範囲内にある。さらに、予燃焼室点火プラグの中心軸線X-Xと孔中心軸線との間の第1の角度αは、30°乃至70°の範囲内にある。このような、孔中心軸線上の流出ポイントとキャップの肩部との間の間隔によって、貫通孔は、シリンダヘッド内に組み立てられた状態で、内燃機関の燃焼室を画成するシリンダヘッド壁部から近すぎず、かつ遠すぎないことが保証される。さらに、角度αとの組み合わせにおいて、貫通孔はキャップ内の予燃焼室を洗浄するために特に適していることが保証される。何故ならば、角度αは、予燃焼室の洗浄のために必要な洗浄ガスのガス取入れが最適化されるように、構成されているからである。
【0004】
従属請求項は、本発明の好適な発展形態を示す。
【0005】
好適な形式で、間隔Aは4mm乃至7mmの範囲内にあって、角度αは30°乃至50°の範囲にある。
【0006】
さらに好適には、間隔Aは5mm乃至7mmの範囲内にあって、角度αは30°乃至40°の範囲内にある。
【0007】
本発明の別の好適な実施形態によれば、キャップ内のすべての貫通孔は、孔中心軸線上に位置する、そのそれぞれの流出ポイントが1つの共通の平面Eに位置している。これによって、予燃焼室の優れた洗浄が得られると共に、この予燃焼室点火プラグが様々な内燃機関製造業者の様々な幾何学形状のためにも適していることが特に保証される。平面Eは、好適な形式で予燃焼室点火プラグの中心軸線X-Xに対して垂直である。
【0008】
この予燃焼室点火プラグが、負荷変動時に内部でタンブル流が発生される内燃機関に使用されるために設計されていれば、有利にはキャップの貫通孔のうちの1つが、予燃焼室点火プラグの組み立てられた状態でタンブル流の一部が貫通孔内に直接流入するように設計されている。
【0009】
さらに好適には、貫通孔の孔中心軸線と、予燃焼室点火プラグのハウジングに配置された、外ねじのねじ始端部と、予燃焼室点火プラグの中心軸線X-Xとが、1つの共通の平面に位置している。これによって、貫通孔がねじのねじ始端部に対しておよび予燃焼室点火プラグの中心軸線に対して正しい位置で位置決めされ、ひいては、予燃焼室点火プラグがシリンダヘッド内にねじ込まれたときに、負荷変動中に予燃焼室のための洗浄ガスを主に取り入れるために設けられた貫通孔の終端位置を最適な洗浄工程が可能にすることが保証され得る。
【0010】
本発明はさらに、燃焼室と、往復運動可能なピストンと、燃料を燃焼室内に、特に燃焼室内に直に供給するためのインジェクタと、本発明による予燃焼室点火プラグと、を有する内燃機関に関する。この場合、本発明による予燃焼室点火プラグを備えた内燃機関は、予燃焼室点火プラグの相当する利点を有していて、排気ガスを削減し、かつ燃費最適化された運転を可能にする。何故ならば、特に予燃焼室点火プラグの洗浄が最適に可能だからである。
【0011】
特に好適には、この内燃機関は、燃焼室内に噴射するインジェクタの円錐形噴霧の中心軸線が、予燃焼室点火プラグの中心軸線X-Xに対して第2の角度βにおいて、30°乃至70°の範囲にあるように設計されている前記インジェクタを有する。この場合、特に好適には、円錐形噴霧の中心軸線は角度β=60°である。
【0012】
さらに好適には、燃焼室内で負荷変動中にタンブル流が生ぜしめられ、この場合、このタンブル流の少なくとも一部は、本発明による予燃焼室点火プラグに従って中心軸線X-Xに対して角度αを成して、かつ間隔Aを保って配置された予燃焼室点火プラグの貫通孔に直接向けられるように生ぜしめられる。
【0013】
さらに好適には、予燃焼室点火プラグが内燃機関の燃焼室のほぼ中央、特に正確に中央に配置されていて、燃料を供給するためのインジェクタが、予燃焼室点火プラグに対して側方に配置されている。特に好適には、インジェクタは、吐出バルブと予燃焼室点火プラグとの間でシリンダヘッドに配置されている。さらに好適には、ピストンはタンブル流を生ぜしめるために、単数または複数の凹部または突き出したドーム等を有していてよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の好適な実施例による予燃焼室点火プラグを備えた内燃機関の概略的な断面図である。
図2図1に示した予燃焼室点火プラグのキャップの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明の好適な実施例を、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0016】
以下に、図1および図2を参照しながら、本発明の好適な実施例による内燃機関の予燃焼室点火プラグ1を詳しく説明する。
【0017】
図1から分かるように、予燃焼室点火プラグ1は予燃焼室2を有しており、この予燃焼室2は、断面図で見てU字形のキャップ3によって画定されている。キャップ3は、予燃焼室点火プラグのハウジング6に例えば溶接接合によって固定されている。
【0018】
さらに、予燃焼室点火プラグ1は、電極5および碍子7を有している。ハウジング6の、燃焼室11に向けられた端部60の外側範囲に外ねじが設けられている。外ねじ4は、取り付けられたキャップ3まで形成されていて、予燃焼室点火プラグ1をシリンダヘッド10内に固定するために用いられる。
【0019】
キャップ3は複数の貫通孔30を有しており、これらの貫通孔30はそれぞれ、予燃焼室点火プラグ1の中心軸線X-Xに対して第1の角度αを成して配置されている。これらの貫通孔30は、一方では予燃焼室2の洗浄を可能にするために用いられ、他方では電極5による点火後に、燃料空気混合気の着火を、まず予燃焼室2内で可能にし、次いで貫通孔30を通していわゆる火炎流によって燃焼室11内で可能にするために用いられる。図1には、燃焼室11内で燃料から円錐形噴霧80を生ぜしめるインジェクタ8が概略的に示されている。
【0020】
貫通孔30は、連続的な直径を有する貫通孔である。
【0021】
図1にはさらに、ピストン12を備えたシリンダ13が概略的に示されており、このピストン12は、二重矢印Bによって示されているようにシリンダ13内で往復運動する。さらに、吸入バルブ14および吐出バルブ15が設けられている。インジェクタ8は、吐出バルブ15と予燃焼室点火プラグ1との間に配置されている。
【0022】
さらに、予燃焼室点火プラグ1のキャップ3の詳細を示す図2から分かるように、キャップ3は、半径方向で内方に向けられた肩部32を有している。キャップ3はこの肩部32で以ってハウジング6の端面側の端部60に当接する。固定は、例えば溶接接合によって行われてよい。
【0023】
図2にはさらに、貫通孔30の孔中心軸線31が示されている。図示されたこの貫通孔30は、キャップ3内の複数の貫通孔30のうちの1つであって、インジェクタ8から最短の間隔を保って配置されている。これにより、貫通孔30は、予燃焼室2内に点火可能な混合気を供給するためにピストンのストローク時に予燃焼室2の洗浄を可能にするために用いられる。
【0024】
さらに図2から分かるように、孔中心軸線31上に流出ポイント33が規定されており、この流出ポイント33は、貫通孔30の、燃焼室11に向けられた側に配置されている。孔中心軸線31は、すでに前述したように第1の角度αを規定する。角度αは、好適な形式で30°乃至50°の範囲内にあって、この実施例では35°である。
【0025】
さらに図1から分かるように、中心軸線X-Xの軸線方向で流出ポイント33と肩部32との間に間隔Aが規定されている。この間隔Aは、2mm乃至7mmの範囲内にあって、この実施例では6mmの長さである。
【0026】
さらに、燃焼室11は幾何学的に、ピストン12の運動時にタンブル流16が生ぜしめられるように設計されている。このタンブル流16は、特に点火を行った後に再び点火可能な混合気を予燃焼室2内に供給するために、燃焼室11と予燃焼室2との間でガス交換が可能であることを保証する。図2から分かるように、タンブル流16は、タンブル流16の一部がキャップ3の貫通孔30に直接向けられるように、生ぜしめられる。それによって、混合気は燃焼室11から直に貫通孔30を通って予燃焼室2内に供給され得る。
【0027】
この場合、予燃焼室点火プラグ1は、燃焼室11の中央に配置されていて、特に好適には正確にピストン12の中心軸線内に配置されている。
【0028】
さらに、インジェクタ8の最も近くに配置されている貫通孔30の孔中心軸線31、並びに予燃焼室点火プラグ1の中心軸線X-X、および外ねじ4のねじ始端部40は、1つの共通の平面に位置している。この平面は図2の切断面である。
【0029】
インジェクタ8によって生ぜしめられた円錐形噴霧80は、中心軸線81を有している。図1から分かるように、円錐形噴霧80の中心軸線81は、予燃焼室点火プラグ1の中心軸線に対して第2の角度βを成して配置されている。さらに図1から分かるように、この場合、インジェクタの中心軸線と円錐形噴霧80の中心軸線81とは、ばらばらである。第2の角度βは、この実施例では60°である。
【0030】
さらに、キャップ3のすべての貫通孔30は、そのそれぞれの孔中心軸線31上のそれぞれの流出ポイント33が、予燃焼室点火プラグ1の軸線方向X-Xに対して垂直な1つの共通の平面Eに位置している。
【0031】
これによって、予燃焼室点火プラグ1の予燃焼室2は、従来技術のものと比較してより良好に洗浄され得ると共に、点火可能な燃料空気混合気がより良好にキャップ3内の予燃焼室2内にも供給され得る。
【0032】
これによって、予燃焼室2内で改善された点火が得られ、これは、予燃焼室2内での燃料空気混合気のより迅速な燃焼を生ぜしめる。予燃焼室2内での著しく迅速な燃焼によって、火炎流がより早期にさらに内燃機関100の燃焼室11内に達することができる。これによって、燃焼室11内での燃料空気混合気のより迅速かつより効果的な着火が生ぜしめられ、燃焼室11内でのより迅速かつ完璧な燃焼が得られる。これによって、燃焼室11内の燃料消費並びに内燃機関の排ガス特性が著しく改善される。
【0033】
さらに、インジェクタ8の最も近くに位置する貫通孔30を、予燃焼室点火プラグ1の外ねじ4のねじ始端部40に関連して配向したことによって、この貫通孔30の正確な位置決めが可能となる。貫通孔30における流出ポイント33の正確な位置決めは、予燃焼室点火プラグ1をシリンダヘッド10内に完全にねじ込むことによって得られる。
【符号の説明】
【0034】
1 予燃焼室点火プラグ
2 予燃焼室
3 キャップ
4 外ねじ
5 電極
6 ハウジング
7 碍子
8 インジェクタ
10 シリンダヘッド
11 燃焼室
12 ピストン
14 吸入バルブ
15 吐出バルブ
16 タンブル流
30 貫通孔
31 孔中心軸線
32 肩部
33 流出ポイント
40 ねじ始端部
60 端部
80 円錐形噴霧、
81 中心軸線
A 間隔
α 第1の角度
B 二重矢印
E 共通の平面
X-X 予燃焼室点火プラグ1の中心軸線、軸線方向
図1
図2