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特許7506444注射用の新規アビラテロン誘導体の調製方法及び用途
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】注射用の新規アビラテロン誘導体の調製方法及び用途
(51)【国際特許分類】
   C07J 43/00 20060101AFI20240619BHJP
   A61K 31/58 20060101ALI20240619BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240619BHJP
   A61P 13/08 20060101ALI20240619BHJP
   A61K 9/19 20060101ALI20240619BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20240619BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20240619BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20240619BHJP
【FI】
C07J43/00
A61K31/58
A61P35/00
A61P13/08
A61K9/19
A61K47/26
A61K47/02
A61K47/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023551172
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2022080603
(87)【国際公開番号】W WO2022199408
(87)【国際公開日】2022-09-29
【審査請求日】2023-08-21
(31)【優先権主張番号】202110321653.X
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523318235
【氏名又は名称】天津海潤家和創新医薬研究有限責任公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】劉 天軍
(72)【発明者】
【氏名】朱 娜
(72)【発明者】
【氏名】栄 玉美
(72)【発明者】
【氏名】洪 閣
【審査官】早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0216443(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0315797(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106220705(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108863992(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102731442(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103539799(CN,A)
【文献】S.E. BARRIE et al.,“Pharmacology of novel steroidal inhibitors of cytochrome P45017 (17α-hydroxylase/C17-20 lyase)”,The Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology,1994年09月,Vol. 50, No. 5-6,p.267-273,DOI: 10.1016/0960-0760(94)90131-7
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07J
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の構造式:
【化1】
を有する
ことを特徴とする注射用のポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の調製方法であって、
アビラテロンとポリアミノポリカルボン酸一無水物を塩基性触媒の作用下、1:1.1~1:3の比率で反応させることで、次の構造式:
【化2】
を有するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体を得る調製方法であり、
アビラテロンとポリアミノポリカルボン酸一無水物(モル当量がアビラテロンの1.1~3倍)をN,N-ジメチルホルムアミド又はN-メチルピロリドン或いはジメチルスルホキシドに溶かし、塩基性触媒の条件下、-10~40℃で5~48時間反応させ、反応終了後、不溶物を吸引ろ過して除去し、このろ液に氷エーテルを加え、-40℃で2時間以上静置し、沈殿を完全に析出した後、遠心分離により沈殿物を回収し、水とアセトニトリル混合液に溶かし、エーテルで抽出し、水相を回収し、凍結乾燥させることで、前記ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体を得るステップを含む
ことを特徴とする調製方法。
【請求項2】
ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の医薬製剤であって、
次の構造式:
【化1】
を有する
ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体を、
注射用の医薬製剤として含有する
ことを特徴とするポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の医薬製剤。
【請求項3】
請求項2に記載のポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の医薬製剤が、点滴静注用の凍結乾燥粉末注射剤として含まれる
ことを特徴とするポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の医薬製剤。
【請求項4】
活性成分のポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体,凍結乾燥賦形剤,共溶媒,乳化共溶媒,酸化防止剤を成分として含む
請求項2に記載のポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の医薬製剤。
【請求項5】
前記凍結乾燥賦形剤は、マンニトール又はブドウ糖、前記共溶媒は炭酸水素ナトリウム又は炭酸ナトリウム或いは炭酸カリウム若しくは水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、前記乳化共溶媒はグリセリン又はポリエチレングリコール(分子量300或いは400)若しくはプロピレングリコール、前記酸化防止剤は重亜硫酸ナトリウム又は亜硫酸ナトリウム或いはチオ硫酸ナトリウムである
請求項4に記載のポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の医薬製剤。
【請求項6】
抗腫瘍薬の調製における請求項2ないし5のいずれかに記載のポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体及び医薬製剤の使用。
【請求項7】
前記腫瘍には、前立腺がんが含まれるが、これに限定されない
請求項6に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機合成及び医薬の分野に属し、具体的に前立腺腫瘍の治療に使用される注射用の新規ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の調製方法及び用途に関し、特にアビラテロンとポリアミノポリカルボン酸一酸無水物とを反応させることにより注射用の新規ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の調製、及び抗腫瘍薬の調製におけるこのポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
前立腺がん(Prostate cancer、PCa)はアンドロゲン依存性疾患で、全世界における男性の悪性腫瘍の中で罹患数が2位であり、死亡率は肺がんに次いで2位となり、病理学的不均一性が強く、5年生存率はわずか28%である。近年、高齢化の進行、ライフスタイルの変化、及び前立腺特異抗原(PSA)検査の普及に伴い、PCaの罹患率は直線的に増加の傾向を示しており、患者の多くが進行前立腺がんに進行し、男性の健康に著しい影響を及ぼす泌尿器科悪性腫瘍となっていた。
【0003】
酢酸アビラテロンは、体内でアビラテロンに変換できるアビラテロンのプロドラッグである。現在臨床で使用されているのは酢酸アビラテロン錠剤であり、もともとジョンソン・エンド・ジョンソンによって開発され、2011年に転移性去勢抵抗性前立腺がんの治療目的でプレドニゾン又はプレドニゾロンとの併用がアメリカ食品医薬品局の承認を受け、その後、新たに診断された高リスク転移性ホルモン療法感受性前立腺がんの治療薬としても承認を受けた。酢酸アビラテロンの水溶性が悪く、FDAが発表した情報によれば、酢酸アビラテロン錠剤の生体利用効率は極めて低く、動物の薬物動態試験によると、ラットの相対生体利用率は37%、サルとミニブタの相対生体利用率がわずか1.6~1.7%であった。臨床薬理学的マスバランス試験で開示されたデータによると、経口投与後、薬物の88%が糞便から排泄され、5%が尿から排泄されることが示されており、これに基づいて、ヒトの生体利用効率は10%未満であると推定される。酢酸アビラテロン錠剤の吸収は食事により大きく影響されるので、服用前2時間及び服用後1時間以内は摂食を禁止する。摂食禁止状態と比較して、摂食はCmaxとAUC0-24をそれぞれ7倍と5倍に増加させることができ、高脂肪食を摂取するとCmaxとAUC0-24をそれぞれ17倍と10倍増加させることができる。なお、アビラテロンは CYP17A1の活性を阻害し、ミネラルコルチコイドの過剰、低カリウム血症、高血圧、水とナトリウムの貯留を引き起こし、長期の臨床応用では副腎機能不全、肝毒性、心毒性などの副作用を引き起こす可能性もある。動物実験では、アビラテロンが生殖機能障害や発育機能障害などの毒性反応を引き起こす可能性があることも見出した。
【0004】
アビラテロンの生体利用率が極めて低いこと、及び毒性・副作用などの現状について、現在の解決策は主に剤形の変更に焦点を当てている。例えばアビラテロン、リン脂質、及びコレステロールを有機溶媒に溶解し、さらにポリエチレングリコール、ツイーン80、カルボキシメチルセルロースナトリウム又はポリソルベートなどの界面活性剤を加えてアビラテロンの柔軟なリポソームを得ることで、アビラテロンの膜貫通輸送を向上し、透過性を高めてアビラテロンの生体利用率を向上し、或いはアビラテロンを血清アルブミンなどの生体材料にカプセル化又は結合させて水溶性を高める方法である。しかし、この一連の製剤改良方法には、調製工程が煩雑であること、大量生産が困難であること、アビラテロンの活性を効果的に向上させて毒性を低減することができないことなどの多くの問題を抱えている。したがって、工業生産が容易で、抗前立腺腫瘍効果を効果的に向上させる水溶性アビラテロン化合物を開発することは、重要な学術的価値及び社会的意義を有する。
【0005】
当実験室では長年にわたり水溶性化合物の研究に取り組んでおり、初期段階ではパクリタキセル、ドセタキセル及びカバジタキセルの水溶性を高めるアミノポリカルボン酸修飾パクリタキセル類化合物を開発し、その抗腫瘍活性も前駆体化合物のパクリタキセル、ドセタキセル及びカバジタキセルよりも優れており、関連特許を出願した。したがって、ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体から高効率、低毒性、水溶性が良い注射可能なアビラテロン類化合物を開発するのは、前立腺がん・腫瘍の治療薬と経路を大幅に充実させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の第1の目的は、従来技術における上述の問題点の克服を意図しており、注射用のポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体を提供することである。
【0007】
本発明の第2の目的は、ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の調製方法を提供することである。
【0008】
本発明の第3の目的は、有効成分としてのポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体と、賦形剤、可溶化剤、可溶化乳化剤、酸化防止剤とを含有するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の医薬製剤を提供することである。
【0009】
本発明の第4の目的は、抗腫瘍薬におけるポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体及びその医薬製剤の用途を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、次のような技術的手段を採用する。
【0011】
注射用のポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体であって、次の構造式を有する。
【0012】
【化1】
【0013】
ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の調製方法であって、アビラテロンとポリアミノポリカルボン酸一無水物を塩基性触媒の作用下、1:1.1~1:3の比率で反応させることで、次の構造式を有するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体を得ることを特徴とする。
【0014】
【化2】
【0015】
上記方法は、好ましくはアビラテロンとポリアミノポリカルボン酸一無水物(モル当量がアビラテロンの1.1~3倍)をN,N-ジメチルホルムアミド又はN-メチルピロリドン或いはジメチルスルホキシドに溶かし、塩基性触媒の条件下、-10~40℃で5~48時間反応させ、反応終了後、不溶物を吸引ろ過して除去し、このろ液に氷エーテルを加え、-40℃で2時間以上静置し、沈殿を完全に析出した後、遠心分離により沈殿物を回収し、水とアセトニトリル混合液に溶かし、エーテルで抽出し、水相を回収し、凍結乾燥させることで、前記ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体を得る。
【0016】
ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の医薬製剤であって、活性成分はポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体、凍結乾燥賦形剤はマンニトール又はブドウ糖、共溶媒は炭酸水素ナトリウム又は炭酸ナトリウム或いは炭酸カリウム若しくは水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、乳化共溶媒はグリセリン又はポリエチレングリコール(分子量300或いは400)若しくはプロピレングリコール、酸化防止剤は重亜硫酸ナトリウム又は亜硫酸ナトリウム或いはチオ硫酸ナトリウムである。
【0017】
抗腫瘍薬の調製におけるポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体及び医薬製剤の使用である。
【発明の効果】
【0018】
本発明のポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の水溶性が良好で、炭酸水素ナトリウム水溶液に完全に溶解することができ、調製方法が簡単、便利、高収率であり、大規模生産に適しにも適し、抗腫瘍面に顕著な効果があり、前立腺がん腫瘍の治療に用いることができ、効率が高く毒性が低いという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例1に係るトリエチレンテトラミン六酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-TTHAの合成経路を示す図である。
図2】本発明の実施例2に係るジエチレントリアミン五酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAの合成経路を示す図である。
図3】本発明の実施例2に係るジエチレントリアミン五酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAの高分解能マススペクトルを示す図である。
図4】本発明の実施例2に係るジエチレントリアミン五酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAの1H NMRスペクトルを示す図である。
図5】本発明の実施例3に係るエチレンジアミン四酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-EDTAの合成経路を示す図である。
図6】本発明の実施例3に係るエチレンジアミン四酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-EDTAの高分解能マススペクトルを示す図である。
図7】本発明の実施例13に係るヒト前立腺がん細胞LNCaPに対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の抗腫瘍作用を示す図である。
図8】本発明の実施例14に係るヒト前立腺がん細胞DU145に対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の抗腫瘍作用を示す図である。
図9】本発明の実施例15に係るLNCaP前立腺がん荷瘤マウスに対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体のインビボ抗腫瘍作用の実験結果の写真である。
図10】本発明の実施例15に係るLNCaP前立腺がん荷瘤マウスの体重に対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の影響を示す実験結果図である。
図11】本発明の実施例15に係るLNCaP前立腺がん荷瘤マウスに対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体のインビボ抗腫瘍作用の実験結果図である。
図12】本発明の実施例15に係るLNCaP前立腺がん荷瘤マウスの臓器指数に対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の影響を示す実験結果図である。
図13】本発明の実施例16に係る健常ICR雄マウスの血液ルーチン検査に対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の影響を示す実験結果図である。
図14】本発明の実施例16に係る健常ICR雄マウスの血液生化学検査に対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の影響を示す実験結果図である。
図15】本発明の実施例16に係る健常ICR雄マウスの組織病理に対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の影響を示す実験結果図である。
図16】ラット体内における本発明の実施例17に係るポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の血漿濃度-時間曲線図である。
図17】ラット体内におけるにおける本発明の実施例17に係るアビラテロンの血漿濃度-時間曲線図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施例を通じて本発明をさらに説明するが、その目的は、本発明の保護範囲を制限することではなく、本発明の内容をよりよく理解するためだけである。
【0021】
(実施例1 トリエチレンテトラミン六酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-TTHAの合成)
1mmolのアビラテロン及び3mmolのトリエチレンテトラミン六酢酸一無水物を30mlのN,N-ジメチルホルムアミドに溶かし、1.5mmolのN-ジメチルアミノピリジン及び3mmolのトリエチルアミンを加え、40℃で撹拌して5時間反応させる。反応終了後、系内の不溶物を吸引ろ過して除去し、ろ液を200mlの冰エーテルで沈殿させ、-40℃で一晩放置し、沈殿を完全に析出した後、遠心分離により固形物を回収する。沈殿を水とアセトニトリルに完全に溶解させ、エーテルで抽出し、水相を回収し,凍結乾燥させ、トリエチレンテトラミン六酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-TTHAを0.79g得、収率が72.1%であった(合成経路は、図1を参照)。
【0022】
(実施例2 ジエチレントリアミン五酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAの合成)
1mmolのアビラテロン及び3mmolのジエチレントリアミン五酢酸一無水物を30mlのN-メチルピロリドンに溶かし、1.5mmolのN-ジメチルアミノピリジン及び2mmolのトリエチルアミンを加え、-10℃で撹拌して48時間反応させる。反応終了後、系内の不溶物を吸引ろ過して除去し、ろ液を300mlの冰エーテルで沈殿させ、-40℃で一晩放置し、沈殿を完全に析出した後、遠心分離により固形物を回収する。沈殿を水とアセトニトリルに完全に溶解させ、エーテルで抽出し、水相を回収し,凍結乾燥させ、ジエチレントリアミン五酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAを1.13g得、収率が87.5%であった(合成経路を図2、高分解能マススペクトルを図3、1H NMRスペクトルを図4に示す)。
【0023】
(実施例3 エチレンジアミン四酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-EDTAの合成)
1mmolのアビラテロン及び1.5mmolのエチレンジアミン四酢酸一無水物を30mlのジメチルスルホキシドに溶かし、1mmolのN-ジメチルアミノピリジン及び1.5mmolのトリエチルアミンを加え、25℃で撹拌して24時間反応させる。反応終了後、系内の不溶物を吸引ろ過して除去し、ろ液を300mlの冰エーテルで沈殿させ、-40℃で一晩放置し、沈殿を完全に析出した後、遠心分離により固形物を回収する。沈殿を水とアセトニトリルに完全に溶解させ、エーテルで抽出し、水相を回収し,凍結乾燥させ、エチレンジアミン四酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-EDTAを0.91g得、収率が75.6%であった(合成経路を図5、高分解能マススペクトルを図6に示す)。
【0024】
(実施例4 トリエチレンテトラミン六酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-TTHAの合成)
3mmolのアビラテロン及び6mmolのトリエチレンテトラミン六酢酸一無水物を60mlのジメチルスルホキシドに溶かし、3mmolのN-ジメチルアミノピリジン及び6mmolのトリエチルアミンを加え、40℃で撹拌して10時間反応させる。反応終了後、系内の不溶物を吸引ろ過して除去し、ろ液を400mlの冰エーテルで沈殿させ、-40℃で6時間放置し、沈殿を完全に析出した後、遠心分離により固形物を回収する。沈殿を水とアセトニトリルに完全に溶解させ、エーテルで抽出し、水相を回収し,凍結乾燥させ、トリエチレンテトラミン六酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-TTHAを2.16g得、収率が87.2%であった。
【0025】
(実施例5 ジエチレントリアミン五酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAの合成)
3mmolのアビラテロン及び9mmolのジエチレントリアミン五酢酸一無水物を100mlのN,N-ジメチルホルムアミドに溶かし、4mmolのN-ジメチルアミノピリジン及び9mmolのトリエチルアミンを加え、25℃で撹拌して36時間反応させる。反応終了後、系内の不溶物を吸引ろ過して除去し、ろ液を500mlの冰エーテルで沈殿させ、-40℃で4時間放置し、沈殿を完全に析出した後、遠心分離により固形物を回収する。沈殿を水とアセトニトリルに完全に溶解させ、エーテルで抽出し、水相を回収し,凍結乾燥させ、ジエチレントリアミン五酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAを1.87g得、収率が86.1%であった。
【0026】
(実施例6 エチレンジアミン四酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-EDTAの合成)
3mmolのアビラテロン及び7.5mmolのエチレンジアミン四酢酸一無水物を60mlのN-メチルピロリドンに溶かし、3mmolのN-ジメチルアミノピリジン及び7.5mmolのトリエチルアミンを加え、10℃で撹拌して48時間反応させる。反応終了後、系内の不溶物を吸引ろ過して除去し、ろ液を400mlの冰エーテルで沈殿させ、-40℃で2時間放置し、沈殿を完全に析出した後、遠心分離により固形物を回収する。沈殿を水とアセトニトリルに完全に溶解させ、エーテルで抽出し、水相を回収し,凍結乾燥させ、エチレンジアミン四酢酸修飾アビラテロン誘導体AA-EDTAを1.64g得、収率が87.7%であった。
【0027】
(実施例7 AA-TTHA凍結乾燥粉末注射剤の調製)
実施例1で調製したAA-TTHA0.2g、マンニトール6g、重亜硫酸ナトリウム0.01gを取り、40mlの注射用水に溶かし、次いで1gの薬用活性炭を加え、室温で20分間撹拌し、活性炭をろ過してから0.22μmメンブランフィルターでろ過滅菌し、5mlバイアルに2mlずつ分注し、凍結乾燥させる。
【0028】
(実施例8 AA-TTHA凍結乾燥粉末注射剤の調製)
実施例4で調製したAA-TTHA2.0g、ブドウ糖20g、炭酸水素ナトリウム0.4g、亜硫酸ナトリウム0.03gを取り、100mlの注射用水に溶かし、次いで10gの薬用活性炭を加え、室温で20分間撹拌し、活性炭をろ過してから0.22μmメンブランフィルターでろ過滅菌し、10mlバイアルに5mlずつ分注し、凍結乾燥させる。
【0029】
(実施例9 AA-DTPA凍結乾燥粉末注射剤の調製)
実施例2で調製したAA-DTPA 0.2g、ブドウ糖8g、グリセリン0.2ml、亜硫酸ナトリウム0.01gを取り、80mlの注射用水に溶かし、次いで1gの薬用活性炭を加え、室温で20分間撹拌し、活性炭をろ過してから0.22μmメンブランフィルターでろ過滅菌し、5mlバイアルに2mlずつ分注し、凍結乾燥させる。
【0030】
(実施例10 AA-DTPA凍結乾燥粉末注射剤の調製)
実施例5で調製したAA-DTPA 2.0g、マンニトール30g、炭酸ナトリウム0.6g、亜硫酸ナトリウム0.05gを取り、200mlの注射用水に溶かし、次いで10gの薬用活性炭を加え、室温で20分間撹拌し、活性炭をろ過してから0.22μmメンブランフィルターでろ過滅菌し、10mlバイアルに5mlずつ分注し、凍結乾燥させる。
【0031】
(実施例11 AA-EDTA凍結乾燥粉末注射剤の調製)
実施例3で調製したAA-EDTA0.2g、マンニトール8g、ポリエチレングリコール(分子量300)0.5ml、チオ硫酸ナトリウム0.01gを取り、40mlの注射用水に溶かし、次いで1gの薬用活性炭を加え、室温で20分間撹拌し、活性炭をろ過してから0.22μmメンブランフィルターでろ過滅菌し、5mlバイアルに2mlずつ分注し、凍結乾燥させる。
【0032】
(実施例12 AA-EDTA凍結乾燥粉末注射剤の調製)
実施例6で調製したAA-EDTA2.0g、ブドウ糖30g、炭酸カリウム0.45g、亜硫酸ナトリウム0.01gを取り、200mlの注射用水に溶かし、次いで10gの薬用活性炭を加え、室温で20分間撹拌し、活性炭をろ過してから0.22μmメンブランフィルターでろ過滅菌し、10mlバイアルに5mlずつ分注し、凍結乾燥させる。
【0033】
(実施例13 ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体のインビトロ抗腫瘍効果(LNCaP))
実施例1~6で調製したAA-EDTA、AA-DTPA、AA-TTHAによるヒト前立腺がん細胞LNCaPのインビトロ抗腫瘍評価は、以下のステップを含む。
【0034】
対数増殖期のヒト前立腺がん細胞LNCaPを取得し、トリプシン消化後、15%ウシ胎児血清を含むRPMI 1640培地に再懸濁し、1x10細胞/ウェルの密度で96ウェルプレートに播種し、そして96ウェルプレートを細胞インキュベーターに入れて24時間培養する。
【0035】
培地を除去し、2.5μM、5μM、10μM、20μM、40μM、80μM、及び160μMの異なる濃度の薬液を各ウェルに100μlずつ加え、重複ウェルを5つにし、インキュベーターに入れて48時間インキュベートする。
【0036】
CCK8法による細胞生存率の検出:ウェル内の液体を吸引し、CCK8試薬10μl及び無血清培地100μlを各ウェルに添加し、4時間培養し続ける。マイクロプレートリーダーで450nmでの各ウェルの吸光度を検出する。化合物なしでインキュベート・培養した細胞をブランク対照として、細胞生存率を計算した結果を図7に示す。
【0037】
図7から分かるように、ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体 AA-EDTA、AA-DTPA、AA-TTHAのインビトロ抗腫瘍効果(LNCaP)は、アビラテロンAAより優れている。
【0038】
(実施例14 ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体のインビトロ抗腫瘍効果(DU145))
実施例1~6で調製したAA-EDTA、AA-DTPA、AA-TTHAによるヒト前立腺がん細胞DU145のインビトロ抗腫瘍評価は、以下のステップを含む。
【0039】
対数増殖期のヒト前立腺がん細胞DU145を取得し、トリプシン消化後、15%ウシ胎児血清を含むRPMI 1640培地に再懸濁し、4x10細胞/ウェルの密度で96ウェルプレートに播種し、そして96ウェルプレートを細胞インキュベーターに入れて24時間培養する。
【0040】
培地を除去し、2.5μM、5μM、10μM、20μM、40μM、80μM、及び160μMの異なる濃度の薬液を各ウェルに100μlずつ加え、重複ウェルを5つにし、インキュベーターに入れて48時間インキュベートする。
【0041】
CCK8法による細胞生存率の検出:ウェル内の液体を吸引し、CCK8試薬10μl及び無血清培地100μlを各ウェルに添加し、4時間培養し続ける。マイクロプレートリーダーで450nmでの各ウェルの吸光度を検出する。化合物なしでインキュベート・培養した細胞をブランク対照として、細胞生存率を計算した結果を図8に示す。
【0042】
図8から分かるように、ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体 AA-EDTA、AA-DTPA、AA-TTHAのインビトロ抗腫瘍効果(DU145)は、アビラテロンAAより優れている。
【0043】
(実施例15 ヒト前立腺がんLNCaPヌードマウス異種移植腫瘍の増殖に対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の抑制作用)
実施例2で調製したAA-DTPAを用いて、移植された前立腺がんLNCaP荷瘤マウスを治療するインビボ実験プロセスは、以下のステップを含む。
【0044】
対数増殖期のヒト前立腺がんLNCaP細胞株を取り、無菌条件下で5x10個/mlの細胞懸濁液に調製し、各0.1mlをヌードマウスの右脇の下に皮下接種し、腫瘍が100~200mmまで増殖した後、動物をランダムに群分けした。
【0045】
ノーマル群(Normal)には、治療を行わず、モデル群(NS)は同じ量の生理食塩水を毎日1 回注射し、AA群(150mg/kg/d p.o.)は毎日1回強制経口投与し、AA-DTPA群(35mg/kg/w i.v.)及びAA-DTPA群(52.5mg/kg/w i.v.)は両方とも尾静脈を通して週1回投与した。28日間の治療後、マウスを屠殺し、腫瘍塊を取り出して重量を測定した実験結果を図9に示す。
【0046】
ノギスでヌードマウスの移植腫瘍の直径を測定し、アビラテロンの抗腫瘍効果を動的に観察した。 マウスの体重及び腫瘍サイズの測定:腫瘍の直径を週に2回測定し、腫瘍の長さと幅を測定し、下式により、マウスの体重成長曲線及び腫瘍成長曲線を描き、結果を図10~11に示す。
【0047】
〔数1〕
腫瘍体積(mm)=1/2×長さ×幅
【0048】
最後の投与から2日後にマウスを屠殺し、解剖により心臓、肝臓、脾臓、肺、腎臓、及び精巣を取り出し、重量を測定し、下式により臓器指数を算出し、臓器指数実験結果を図12に示す。
【0049】
〔数2〕
臓器指数=臓器重量/(体重-腫瘍重量)、単位:mg/g
【0050】
図9及び図11から分かるように、同じ条件下での28日間の比較治療後、AA群とポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPA群(35mg/kg/w)とAA-DTPA群(52.5mg/kg/w)腫瘍増殖は有意に抑制され、AA-DTPA群(35mg/kg/w)とAA-DTPA群(52.5mg/kg/w)の腫瘍抑制効果はAA群よりも良好であった。
【0051】
図12から分かるように、同じ条件下での28日間の比較治療後、モデル群の脾臓指数は明らかに増加し、脾臓が増大し、モデル群のマウスの体の免疫力が低下していることを示している。ノーマル群とモデル群と比較して、AA群マウスの精巣萎縮、精巣指数は明らかに低下し、AA薬剤に生殖毒性があることを示している。なお、AA群のマウスの心臓指数もわずかに低下し、肝臓、肺、腎臓など他の臓器の指数がAA群とモデル群との間には有意差は見られなかった。モデル群と比較して、AA-DTPA治療群の他の臓器指標(心臓、肝臓、肺、腎臓、精巣など)には有意差は見られず、治療用量でのAA-DTPAの臓器毒性がAAの臓器毒性よりも低かったことを示している。
【0052】
図10から分かるように、同じ条件下で28日間の比較治療後、ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPA群(35mg/kg)及びAA-DTPA群(52.5mg/kg)の動物の体重は、ノーマル群と同じで、動物の成長に明らかな影響がないことを示している。
【0053】
(実施例16 ポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の毒性研究)
ICR健常雄マウス28日間投与後の血液ルーチン検査、血液生化学検査及び病理組織学的検査に対する実施例5で調製したポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAの影響は、次のステップを含む。
【0054】
ICRマウス20匹、各群5匹、計4群(NS群、陽性対照群AA150mg/kg/d p.o.、実験群AA-DTPA 35mg/kg/wと52.5mg/kg/w i.v.)。
【0055】
経口投与は毎日1回、静脈投与は隔週1回、28日間の治療後、採血して検査に送り、首をはがしてすべてのマウスを屠殺し、解剖により心臓、肝臓、脾臓、肺、腎臓、精巣を採取し、臓器を10%ホルムアルデヒドで固定し、パラフィンに包埋し、切片にし、HE染色後に病理組織学的検査を行った(血液ルーチン検査の結果を図13、血液生化学検査の結果を図14、病理組織学的検査の結果を図15に示す)。
【0056】
図13から分かるように、健常雄ICRマウスの血液ルーチン検査に対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAの影響は少ない。アビラテロンAA群と比較して、AA-DTPAは、健常雄ICRマウスICRにおけるリンパ球及び単球の数にほぼ影響を与えず、AA-DTPAの毒性がAAよりも低いことを示唆している。
【0057】
図14から分かるように、健常雄ICRマウスの血液生化学検査に対するポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAの影響は少ない。アビラテロンAA群と比較して、健常雄ICRマウスのアラニンアミノ基転移酵素及びアスパラギン酸アミノ基転移酵素に対するAA-DTPAの影響がより少なく、AA-DTPA はAAよりも毒性が低いことを示唆している。
【0058】
図15からわかるように、病理学的切片の顕微鏡検査結果、心臓、脾臓、腎臓、精巣には異常な変化はなく、陽性対照群AA及び実験群AA-DTPA 52.5mg/kg/wの肺には軽度の病変症状が現れ、AA群の肝障 には軽度の病変症状が現れ、AA-DTPAには明らかな臓器毒性がなく、毒性はAAよりも低いことを示唆している。
【0059】
(実施例17 ラットの体内におけるポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体の薬物動態研究)
ラットの体内における実施例2で調製したポリアミノポリカルボン酸修飾アビラテロン誘導体AA-DTPAの薬物動態試験は、以下のステップを含む。
【0060】
健常雄SDラット8匹で、体重220±20gをランダムに2群に分け、各群を4匹とし、うちの1群は8mg/kgの用量に従い、0.2ml/200gのAA-DTPAをラット尾静脈に投与し、別の群が30mg/kgの用量に従い、0.2ml/200gのAAをラットに経口投与し、2群の採血時間は投与前、投与後の5、15、30分及び1、2、4、6、12、24時間で、各時点で0.5mlの血液を目頭から採取し、ヘパリン処理プラスチック遠心管に入れ、3000r/分で10分間遠心分離し、血清を分離した。
【0061】
50μlのラット血漿サンプル+5μlメタノール/水(1:1,v/v) +150μl沈殿剤を取り、3分間完全にボルテックスし、4℃、12000r/minで10分間遠心分離し、上清を取り、LCC-MS/MSに注入し分析し、実験結果を図16に示す。
【0062】
図16から分かるように、AA-DTPAの静脈内注射後、二重指数関数的に減少し、半減期は0.26時間で、平均クリアランス速度は0.513L/h/kgであった。AA経口投与後0.5時間の血漿中のAA濃度がピーク値(15.28±1.24ng/ml)に達し、半減期は8.46時間で、薬は体内への吸収が遅く、吸収には個体差が大きい。一方、AA-DTPAの生体利用率は、AAよりもはるかに高かった。
図1
図2
図3
図4
図5
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図17