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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、サーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20240619BHJP
【FI】
G06Q20/40
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018240338
(22)【出願日】2018-12-21
(65)【公開番号】P2020102052
(43)【公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-12-16
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-04
(73)【特許権者】
【識別番号】518179254
【氏名又は名称】LINE Pay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】濱窄 亮介
(72)【発明者】
【氏名】岡田 知拓
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】安井 雅史
【審判官】伏本 正典
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/072589(WO,A2)
【文献】特開2006-279139(JP,A)
【文献】国際公開第2006/109574(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/103543(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/150487(WO,A1)
【文献】特開2010-108177(JP,A)
【文献】特開2011-13959(JP,A)
【文献】特表2018-505465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末による電子貨幣の送金を管理するサーバによって実行されるプログラムであって、
前記端末による電子貨幣の送金に関する第1情報を前記サーバの通信部によって受信することと、
前記端末のユーザに関連付けられたユーザに対する、前記端末のユーザによる前記電子貨幣の送金金額に関する情報に基づいて、前記電子貨幣の前記送金金額が設定された金額以上、または設定された金額よりも大きい場合、前記端末のユーザの認証に関する情報を前記通信部によって前記端末に送信することと、
前記端末によって前記端末のユーザが認証されたことを示す情報を前記通信部によって受信することと、
前記端末のユーザが認証されたことを示す情報に基づいて、前記電子貨幣による送金が行われたことを示す送金情報を前記端末に前記通信部によって送信し、前記端末のユーザが認証されたことを示す情報と前記第1情報とに基づき、前記電子貨幣の送金に関する第2情報を前記端末とは異なる端末に前記通信部によって送信することとが前記サーバによって実行される。
【請求項2】
端末による電子貨幣の送金を管理するサーバの情報処理方法であって、
前記端末による電子貨幣の送金に関する第1情報を前記サーバの通信部によって受信することと、
前記端末のユーザに関連付けられたユーザに対する、前記端末のユーザによる前記電子貨幣の送金金額に関する情報に基づいて、前記電子貨幣の前記送金金額が設定された金額以上、または設定された金額よりも大きい場合、前記端末のユーザの認証に関する情報を前記通信部によって前記端末に送信することと、
前記端末によって前記端末のユーザが認証されたことを示す情報を前記通信部によって受信することと、
前記端末のユーザが認証されたことを示す情報に基づいて、前記電子貨幣による送金が行われたことを示す送金情報を前記端末に前記通信部によって送信し、前記端末のユーザが認証されたことを示す情報と前記第1情報とに基づき、前記電子貨幣の送金に関する第2情報を前記端末とは異なる端末に前記通信部によって送信することとを含む。
【請求項3】
端末による電子貨幣の送金を管理するサーバであって、
前記端末による電子貨幣の送金に関する第1情報を受信し、前記端末のユーザに関連付けられたユーザに対する、前記端末のユーザによる前記電子貨幣の送金金額に関する情報に基づいて、前記電子貨幣の前記送金金額が設定された金額以上、または設定された金額よりも大きい場合、前記端末のユーザの認証に関する情報を前記端末に送信し、前記端末によって前記端末のユーザが認証されたことを示す情報を受信し、前記端末のユーザが認証されたことを示す情報に基づいて、前記電子貨幣による送金が行われたことを示す送金情報を前記端末に送信し、前記端末のユーザが認証されたことを示す情報と前記第1情報とに基づき、前記電子貨幣の送金に関する第2情報を前記端末とは異なる端末に送信する通信部を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、認証方法、プログラム、端末に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、携帯電話機等の端末を用いて電子決済を行うサービスが普及してきている。また、この電子決済を行うサービスに関連して、一のユーザの端末から他のユーザの端末への電子貨幣の送金を行うサービスも普及しつつある。例えば、特許文献1には、端末に操作入力された暗証データと、端末にあらかじめ格納された暗証データとを照合することにより認証を行う手法が開示されている。しかしながら、電子貨幣の送金における端末のユーザに対する認証の実行に関して使い勝手が悪い場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-176671号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、端末の表示領域に端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理を行い、端末のユーザに対する認証に基づいて、電子貨幣の送金に関する情報を端末の通信部によって送信し、第1ユーザの第1端末に電子貨幣を送金する端末によって実行されるプログラムは、情報を端末の取得部によって取得することと、情報に基づいて、認証の実行に関する表示処理をせず、電子貨幣の送金に関する情報を通信部によって送信することとが端末によって実行される
本発明の第2の態様によると、端末の表示領域に端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理を行い、端末のユーザに対する認証に基づいて、電子貨幣の送金に関する情報を端末の通信部によって送信し、第1ユーザの第1端末に電子貨幣を送金する端末の情報処理方法は、情報を端末の取得部によって取得することと、情報に基づいて、認証の実行に関する表示処理をせず、電子貨幣の送金に関する情報を通信部によって送信することとを含む。
本発明の第3の態様によると、端末の表示領域に端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理を行い、端末のユーザに対する認証に基づいて、電子貨幣の送金に関する情報を端末の通信部によって送信し、第1ユーザの第1端末に電子貨幣を送金する端末は、情報を取得する取得部と、情報に基づいて、認証の実行に関する表示処理をせず、電子貨幣の送金に関する情報を送信する通信部とを備える。
本発明の第4の態様によると、端末による電子貨幣の送金を管理するサーバによって実行されるプログラムは、端末による電子貨幣の送金に関する第1情報をサーバの通信部によって受信することと、端末のユーザの認証に関する情報を通信部によって端末に送信することと、端末によって端末のユーザが認証されたことを示す情報を通信部によって受信することと、端末のユーザが認証されたことを示す情報に基づいて、電子貨幣による送金が行われたことを示す送金情報を端末に通信部によって送信し、端末のユーザが認証されたことを示す情報と第1情報とに基づき、電子貨幣の送金に関する第2情報を端末とは異なる端末に通信部によって送信することとがサーバによって実行され、送金情報は、ユーザを認証するための認証情報とは異なる情報の取得に基づいて、端末のユーザの認証に関する情報を通信部によって端末に送信せず、通信部によって端末に送信される。
本発明の第5の態様によると、端末による電子貨幣の送金を管理するサーバの情報処理方法は、端末による電子貨幣の送金に関する第1情報をサーバの通信部によって受信することと、端末のユーザの認証に関する情報を通信部によって端末に送信することと、端末によって端末のユーザが認証されたことを示す情報を通信部によって受信することと、端末のユーザが認証されたことを示す情報に基づいて、電子貨幣による送金が行われたことを示す送金情報を端末に通信部によって送信し、端末のユーザが認証されたことを示す情報と第1情報とに基づき、電子貨幣の送金に関する第2情報を端末とは異なる端末に通信部によって送信することとを含み、送金情報は、ユーザを認証するための認証情報とは異なる情報の取得に基づいて、端末のユーザの認証に関する情報を通信部によって端末に送信せず、通信部によって端末に送信される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】実施形態の一態様における通信システムの構成の一例を示す図。
図2】実施形態の一態様における店舗POSシステムのシステム構成の一例を示す図。
図3-1】第1実施形態に係るサーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
図3-2】第1実施形態に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図3-3】第1実施形態に係るユーザ登録データの一例を示す図。
図3-4】第1実施形態に係る店舗登録データの一例を示す図。
図3-5】第1実施形態に係る決済管理データベースの一例を示す図。
図3-6】第1実施形態に係る端末の制御部により実現される機能の一例を示す図。
図3-7】第1実施形態に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図3-8】第1実施形態に係る認証スキップ条件データの一例を示す図。
図3-9】第1実施形態に係る端末ユーザデータの一例を示す図。
図3-10】第1実施形態に係る認証スキップ条件ユーザ設定データの一例を示す図。
図3-11】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-12】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-13】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-14】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-15】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-16】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-17】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-18】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-19】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-20】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-21】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-22】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-23】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-24】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-25】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-26】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-27】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-28】第1実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図3-29】第1実施形態に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図3-30】第1実施形態に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図3-31】第1実施形態に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図3-32】第1実施形態に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図3-33】第1実施形態に係る第1の認証スキップ判定処理の流れの一例を示すフローチャート。
図3-34】第1変形例に係る認証スキップ条件データの一例を示す図。
図3-35】第1変形例に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図3-36】第1変形例に係る端末読み取り用コード管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
図4-1】第2実施形態に係るサーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
図4-2】第2実施形態に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図4-3】第2実施形態に係る認証スキップ条件データの一例を示す図。
図4-4】第2実施形態に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-5】第2実施形態に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-6】第2実施形態に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-7】第2変形例に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-8】第2変形例に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-9】第2変形例に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5-1】第3実施形態に係るサーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
図5-2】第3実施形態に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5-3】第3変形例に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5-4】第3変形例に係る端末、店舗コードリーダ装置、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-1】第4実施形態に係るサーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
図6-2】第4実施形態に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図6-3】第4実施形態に係るIMSユーザ管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
図6-4】第4実施形態に係るIMSグループ管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
図6-5】第4実施形態に係る送金着金管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
図6-6】第4実施形態に係る端末の制御部により実現される機能の一例を示す図。
図6-7】第4実施形態に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図6-8】第4実施形態に係る認証スキップ条件データのデータ構成の一例を示す図。
図6-9】第4実施形態に係る送金着金用データのデータ構成の一例を示す図。
図6-10】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-11】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-12】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-13】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-14】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-15】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-16】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-17】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-18】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-19】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-20】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-21】第4実施形態に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図6-22】第4実施形態に係る端末、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-23】第4実施形態に係る端末、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-24】第4変形例に係る認証スキップ条件データのデータ構成の一例を示す図。
図6-25】第4実施形態に係る端末、サーバの処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
本開示に係る認証方法等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
[システム構成]
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成の一例を示す図である。
図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)と、店舗POSシステム40とが接続される。
【0009】
サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージ等を含むコンテンツの送受信を実現するサービスを提供する。また、サーバ10は、端末20と通信を行って電子決済(限定でなく、決済の一例)を実現するサービス(以下、「決済サービス」と称す。)を提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0010】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10と、1以上の店舗POSシステム40とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0011】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0012】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)(限定でなく、端末、情報処理装置の一例)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定でなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0013】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応付けられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応付けられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0014】
サーバ10(限定でなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0015】
以下説明する実施形態では、サーバ10は、メッセージングサービス(IMS(Instant Messaging Service))を提供する機能と、決済サービスを提供する機能とを有していることとして説明する。
【0016】
なお、IMSを提供する機能を有するサーバと、決済サービスを提供する機能を有するサーバとを別体として、IMSサーバと、決済サーバとの2つのサーバを構成するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0017】
また、限定でなく例として、サーバ10を運用する事業者を企業(例えば企業「X」)とし、IMSの事業者と提携している加盟店の店舗(加盟店舗)を「店舗S1」、「店舗S2」、・・・、とする。
【0018】
店舗POSシステム40は、IMSの事業者と提携している店舗に導入されて使用されるPOSシステムである。
この店舗POSシステム40には、限定でなく例として、店舗コードリーダ装置50と、コードレジ60と、店舗サーバ70とが含まれる。
【0019】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0020】
(1)端末のHW構成
図1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24、マイク25、スピーカ26、カメラ27、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定でなく例として、端末20は、マイク25、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0021】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0022】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0023】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0024】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定でなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0025】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0026】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0027】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定でなく例として、水晶発振器を利用したクロック、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定でなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0028】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称す。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定でなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0029】
位置算出用情報検出部29Bは、限定でなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))等を含む。
【0030】
衛星測位ユニットは、限定でなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0031】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定でなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0032】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0033】
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0034】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0035】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0036】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0037】
(2)サーバのHW構成
図1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、ディスプレイ13、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定でなく例として、サーバ10のHWは、ディスプレイ13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0038】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0039】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0040】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0041】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0042】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
【0043】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
【0044】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定でなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定でなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0045】
(3)店舗POSのシステム構成
図2には、店舗POSシステム40のシステム構成の一例を示している。
店舗POSシステム40は、サーバ10を運用する事業者(IMSの事業者)と提携している店舗に導入されて使用されるPOSシステムであり、限定でなく例として、店舗コードリーダ装置50と、コードレジ60と、店舗サーバ70とを含む。
【0046】
店舗コードリーダ装置50は、POS通信I/F57(限定でなく例として、店舗内の有線通信I/Fや無線通信I/F)によってコードレジ60や店舗サーバ70と通信接続され、コードレジ60での会計の際に、端末20の表示部24に表示される端末表示用コードを読み取る。そして、端末表示用コードを読み取ったことに基づいて、端末20での決済に関する情報(限定でなく例として、後述する決済依頼情報)を通信I/F54によってサーバ10に送信し、サーバ10での決済結果に関する情報(限定でなく例として、後述する店舗用決済結果情報)を通信I/F54によってサーバ10から受信する。
【0047】
店舗コードリーダ装置50は、限定でなく例として、制御部51と、入出力部52と、表示部53と、通信I/F54と、記憶部55と、音出力部56と、POS通信I/F57と、コードリーダ58とを有する。
【0048】
コードリーダ58は、二次元コードを読み取るためのコードリーダであり、本明細書では、端末20の表示部24に表示され、端末20のユーザによって提示される二次元コード(例えばQRコード(登録商標))としての端末表示用コードを読み取るための二次元コードリーダ(例えばQRコードリーダ)を含む。
【0049】
コードレジ60は、限定でなく例として、POS通信I/F57によって店舗コードリーダ装置50や店舗サーバ70と通信接続され、店舗コードリーダ装置50がサーバ10から取得した店舗用決済結果情報に基づいて、販売した商品の総額を印字したレシートを発行する。コードレジ60は、決済アプリケーションに対応可能に構成されたレジであり、決済アプリケーション対応の据置端末と言うこともできる。
【0050】
店舗サーバ70は、限定でなく例として、自店舗に関する店舗情報や、自店舗で販売される商品に関する情報や自店舗で提供されるサービスに関する情報、自店舗での商品の販売やサービスの提供に伴う売上げに関する情報等の各種の情報を管理する。店舗サーバ70は、POS通信I/F57によって店舗コードリーダ装置50やコードレジ60と通信可能に構成されているとともに、ネットワーク30を介してサーバ10等の外部装置と通信可能に構成されている。
【0051】
なお、店舗サーバ70は、必ずしも店舗コードリーダ装置50と直接的に通信可能に構成されている必要はなく、コードレジ60を介して店舗コードリーダ装置50と通信可能に構成されていてもよい。例えば、店舗コードリーダ装置50がサーバ10から取得した店舗用決済結果情報はコードレジ60に送られ、その後、コードレジ60から店舗サーバ70に送られるようにするなどすることもできる。
【0052】
(4)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0053】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
他の装置についても同様である。
【0054】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0055】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定でなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0056】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0057】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
他の装置についても同様である。
【0058】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
他の装置についても同様である。
【0059】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0060】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0061】
<第1実施形態>
近年、IMSやSNS(Social Networking Service)等のネットワークサービスが流行している。
「IMS」は、インターネットを利用して通信装置のユーザ間で会話を交わすために、ユーザの通信装置間でのメッセージの送受信を行わせるサービスである。本明細書では、インスタントメッセージングサービスの略称である「IMS」の表現を用いるが、広義にはメッセージングサービス全般を意味するものであり、インスタントメッセージングサービスに限定されるものではない。
「SNS」とは、主として通信装置のユーザ間のコミュニケーションを行うことを目的として、インターネット上で社会的なネットワークやコミュニティを形成させるサービスである。なお、IMSはSNSの1つの形態(一形態)であるとも言える。このため、IMSとSNSとは区別してもよいし、区別しなくてもよい。
【0062】
また、これらのネットワークサービスに関連して、電子決済用のアプリケーション(アプリケーションソフトウェア)が普及しつつあり、端末20のユーザが、電子決済用のアプリケーションを用いて、店舗での支払いを行うケースが増えてきている。
【0063】
第1実施形態~第3実施形態は、限定でなく例として、IMSの事業者によって提供されるアプリケーションであって、IMSアプリケーションソフトウェア(以下、簡単に「IMSアプリケーション」と称す。)の一機能として、または、IMSアプリケーションと連動するアプリケーションとして、端末20のユーザが利用可能な電子決済用のアプリケーションであるIMS決済アプリケーションソフトウェア(以下、簡単に「決済アプリケーション」と称す。)を用いて電子決済を行う実施形態である。
【0064】
より具体的には、第1実施形態~第3実施形態では、端末20のユーザが、店舗で商品を購入したり、店舗が提供するサービスを受ける場合に、決済アプリケーションを用いて電子決済を行う。この際、端末20側でユーザに要求する電子決済用の認証を、特定の条件が成立する場合にスキップする。
【0065】
以下説明する実施形態において、「決済」とは、特に断りのない限り、決済アプリケーションを利用した「電子決済」を意味する。
また、「認証」とは、特に断りのない限り、決済を行うために端末20のユーザが正規のユーザであることを認証することを意味し、「認証処理」とは、この決済用の認証を実現するための処理を意味する。
また、「認証スキップ条件」とは、特に断りのない限り、上記の決済用の認証処理をスキップする条件を意味し、「認証処理をスキップする」とは、認証処理の処理命令を無視して、次の命令を処理すること、つまり認証処理を省略することを意味する。
また、「IMSマネー」とは、特に断りのない限り、IMSの事業者がサーバ10で管理する電子貨幣であって、端末20のユーザが決済アプリケーションで利用可能な電子貨幣を意味する。
【0066】
ここで、「電子貨幣」とは、事業者(以下説明する実施形態ではIMSの事業者)により提供される、情報通信技術を利用した、現金の代替となる支払手段である。
変形例で後述するが、本開示における電子貨幣は、IMSマネーに限らず、現金の代替としてユーザが利用可能な支払手段全般を含む概念とすることができる。
第1実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0067】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図3-1は、本実施形態におけるサーバ10の制御部11により実現される機能の一例を示す図である。
サーバ10は、制御部11により実現される機能として、サーバメイン処理部111と、IMS処理部112と、決済管理処理部113とを有する。
【0068】
サーバメイン処理部111は、記憶部15に記憶されているサーバメイン処理プログラム151に従って、サーバ10を統括的に制御するための処理であるサーバメイン処理を実行する機能を有している。
【0069】
IMS処理部112は、記憶部15に記憶されているIMS処理プログラム1512に従って、端末20間でのIMS用のメッセージ等を含むコンテンツの送受信を実現するための処理であるIMS処理を実行する機能を有している。
【0070】
決済管理処理部113は、記憶部15に記憶されている決済管理処理プログラム1513に従って、IMSマネーによる決済を実行・管理するための処理である決済管理処理を実行する機能を有している。
【0071】
本実施形態では、端末20のユーザが、端末20に記憶されている決済アプリケーションを用いて、限定でなく例として、「端末コード表示」と「端末コード読み取り」との2種類の決済種別による決済が可能であることとして説明する。
【0072】
決済種別「端末コード表示」は、端末20のユーザが店舗で支払いを行う際に、端末20に記憶されている決済アプリケーションを用いて、端末20に表示される端末表示用コードを店舗のコードレジ60で店員に提示し、この端末表示用コードを店舗コードリーダ装置50で読み取ってもらうことで、決済を行う決済種別である。
【0073】
決済種別「端末コード読み取り」は、端末20のユーザが店舗で支払いを行う際に、端末20に記憶されている決済アプリケーションを用いて、例えば店舗の店頭、コードレジ60周辺、その店舗で販売される商品の商品種別に対応する陳列エリア(分かり易い例として、弁当エリア、飲料エリア、食材エリア)等の場所に掲示される端末読み取り用コードを読み取って、決済を行う決済種別である。
【0074】
本実施形態では、端末表示用コードと、端末読み取り用コードとが、それぞれ二次元コードで表されるものとする。二次元コードとは、水平方向と垂直方向とに情報を持つ表示方式のコードであり、小さな正方形を上下左右に配列させたマトリックス式のコード(以下、「マトリックスコード」と称す。)や、一次元コード(限定ではなく例としてバーコード)を上下に複数重ねたスタック式のコード(以下、「スタックコード」と称す。)等がある。
【0075】
本実施形態では、説明の簡明化のため、広く用いられているマトリックスコードの一例であるQRコード(登録商標)を、端末表示用コードおよび端末読み取り用コードの一例として説明する。
【0076】
なお、本実施形態とは異なり、QRコード以外のマトリックスコードとして、SPコードやベリコード、マキシコード、CPコード、カメレオンコード等のコードを用いてもよいし、用いなくてもよい。また、マトリックスコードではなく、各種のスタックコードを用いてもよいし、用いなくてもよい。
【0077】
決済管理処理部113は、限定でなく例として、端末表示用コード生成処理部1131と、端末表示用コード送信処理部1133と、店舗用決済結果情報送信処理部1136と、端末用決済結果情報送信処理部1137とを機能部として含む。
【0078】
端末表示用コード生成処理部1131は、端末表示用コードを生成する機能を有している。端末表示用コード生成処理部1131は、端末20から送信される端末表示用コード生成依頼情報を受信したことに基づいて、少なくとも、サーバ10が提供するウェブページの1つである決済用ページにアクセスするためのアクセス情報と、認証情報とを含むQRコードを、端末表示用コードとして生成する。
【0079】
アクセス情報には、限定でなく例として、端末表示用コードを読み取った店舗コードリーダ装置50が決済用ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。このアクセス情報は、「リンク」や「リンク情報」と表現することもできる。以下、決済用ページのURLを「決済用ページURL」と称する。
【0080】
認証情報には、サーバ10が、端末20または端末20のユーザが、正規の端末20または正規の端末20のユーザであることを認証するために必要となる認証情報として、限定でなく例として、サーバ10によってランダムに発行されるトークンが含まれる。
【0081】
認証情報は、認証局が発行する情報であり、トークンは、サーバ10が認証局となって、端末20または端末20のユーザを認証するために発行する認証情報である。
【0082】
本実施形態におけるトークンは、例えば「ランダムトークン」、「アクセストークン」、「決済用トークン」と表現することもできる。本実施形態において、トークンはランダムに発行されるため、端末表示用コードが生成される毎に異なるトークンとなる。このため、トークンまたはこのトークンを含む端末表示用コードは、ワンタイムパスワードとして機能する。
【0083】
また、本実施形態において、端末表示用コード生成処理部1131は、端末表示用コードとして、二次元コード(限定ではなく例としてQRコード)に加えて一次元コード(限定ではなく例としてバーコード)も生成する。これは、店舗によっては、二次元コードの読み取りには対応していないが、一次元コードの読み取りには対応可能な場合があるためである。
【0084】
また、本実施形態において、端末表示用コード生成処理部1131は、端末表示用コードを生成した場合、この端末表示用コードに有効期間(例えば、コード生成時から「5分間」の期間)を関連付けて、端末20に送信する。この有効期間内に端末20で表示される端末表示用コードが店舗コードリーダ装置50で読み取られた場合は決済が可能となるが、有効期間が経過した後に端末表示用コードが店舗コードリーダ装置50で読み取られた場合は、端末表示用コードの再取得が必要となる。つまり、本実施形態における端末表示用コードは、時限コードとして機能する。
【0085】
一方、決済種別「端末コード読み取り」で使用される端末読み取り用コードには、少なくとも、アクセス情報として、端末読み取り用コードを読み取った端末20が決済用ページにアクセスするための決済用ページURLが含まれる。
【0086】
本実施形態では、端末読み取り用コードには、2つの種別の端末読み取り用コードが含まれることとして説明する。
【0087】
第1の種別の端末読み取り用コード(以下、「第1種端末読み取り用コード」と称す。)は、日本の各種の業種の店舗(典型例としては、日本のコンビニエンスストア)等で使用されるコードである。この第1種端末読み取り用コードは、利用態様の一例として、店舗で一律の金額(固定金額)で販売される商品種別の商品、例えば弁当や飲料等の商品の決済を行うために用いられるコードとすることができる。
【0088】
第1種端末読み取り用コードには、限定でなく例として、第1種端末読み取り用コードを運用する店舗に関連付けられた、その店舗で販売される商品または商品種別に対応する決済用ページURLが含まれる。
【0089】
サーバ10は、第1種端末読み取り用コードを運用する店舗については、限定でなく例として、その店舗の店舗ID(限定でなく、店舗識別情報の一例)と関連付けて、商品または商品種別と、販売金額と、決済用ページURLとを記憶して管理している。
【0090】
第2の種別の端末読み取り用コード(以下、「第2種端末読み取り用コード」と称す。)は、特殊なコードであり、外国の特定の店舗(典型例としては、中国の屋台)やインターネットを利用した電子商取引等で運用されるコードである。この第2種端末読み取り用コードは、第1種端末読み取り用コードとは異なり、利用態様の一例として、サーバ10側で商品種別や販売金額を管理しておらず、端末20のユーザが、購入する商品の金額を自身で入力して決済を行うために用いられるコードとすることができる。
【0091】
第2種端末読み取り用コードには、限定でなく例として、第2種端末読み取り用コードを運用する店舗に関連付けられた、その店舗に対応する決済用ページURLが含まれる。
【0092】
サーバ10は、第2種端末読み取り用コードを運用する店舗については、限定でなく例として、その店舗の店舗IDと関連付けて、決済用ページURLを記憶して管理している。
【0093】
なお、本実施形態とは異なり、第1種端末読み取り用コードと第2種端末読み取り用コードとのうちの1種類のコードのみを、端末読み取り用コードとして用いるようにすることもできる。つまり、端末読み取り用コードを2種類に分けずに、第1種端末読み取り用コードのみを端末読み取り用コードとすることもできるし、第2種端末読み取り用コードのみを端末読み取り用コードとすることもできる。
この場合、本実施形態で説明する機能やデータ、処理等において、適用しない種類の端末読み取り用コードに関する構成は削除することができる。
【0094】
図3-2は、本実施形態におけるサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定でなく例として、プログラムとして、制御部11により読み出され、サーバメイン処理として実行されるサーバメイン処理プログラム151が記憶される。
また、サーバメイン処理プログラム151は、制御部11により読み出され、IMS処理として実行されるIMS処理プログラム1512と、決済管理処理として実行される決済管理処理プログラム1513とをサブルーチンプログラムとして含む。
決済管理処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
【0095】
また、記憶部15には、限定でなく例として、データとして、ユーザ登録データ153と、店舗登録データ155と、決済管理データベース157と、コード管理データベース159とが記憶される。
【0096】
ユーザ登録データ153は、決済サービスを利用する端末20および端末20のユーザの登録データであり、そのデータ構成の一例を図3-3に示す。
ユーザ登録データ153には、限定でなく例として、ユーザ名と、端末電話番号と、端末メールアドレスと、ユーザIDと、認証パスワードと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0097】
ユーザ名は、決済サービスを利用する端末20のユーザの名称であり、端末20のユーザが決済サービスを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0098】
端末電話番号は、このユーザ名のユーザの端末20の電話番号であり、端末20のユーザが決済サービスを利用する際に登録する端末20の電話番号が記憶される。
端末メールアドレスは、このユーザ名のユーザの端末20のメールアドレスであり、端末20のユーザが決済サービスを利用する際に登録する端末20のメールアドレスが記憶される。
端末電話番号や端末メールアドレスは、端末20を識別するための識別情報(以下、「端末識別情報」と称す。)の一例である。
【0099】
ユーザIDは、端末20のユーザを識別するための識別情報として機能するIDであり、決済アプリケーションを利用するユーザに固有に設定されるIDである。このユーザIDは、限定でなく例として、サーバ10によってユーザごとに固有のIDが設定されて記憶される。
ユーザIDは、端末20のユーザを識別するための識別情報(以下、「ユーザ識別情報」と称す。)の一例である。
【0100】
認証パスワードは、このユーザ名のユーザの端末20において、決済用の認証処理(以下、単に「認証処理」と称す。)を行う際にユーザに入力が要求される認証用のパスワードであり、ユーザによって設定されたパスワードが記憶される。
【0101】
その他登録情報は、このユーザ名のユーザのその他の登録情報であり、限定でなく例として、IMSアプリケーションにおいてユーザが使用するアイコンの画像データであるユーザアイコン画像やユーザのプロフィール等がこれに含まれる。
【0102】
なお、上記の各種のユーザ情報は、IMSアプリケーションと決済アプリケーションとで共通のユーザ情報としてサーバ10側で記憶・管理するようにすることができる。
【0103】
店舗登録データ155は、IMSの事業者(決済サービスの事業者)と提携している店舗の登録データであり、そのデータ構成の一例を図3-4に示す。
店舗登録データ155には、業種と、店舗名と、店舗位置情報と、店舗POSシステム情報と、店舗IDと、第1特定業種フラグと、第2特定業種フラグとが店舗情報として関連付けて記憶される。
【0104】
業種には、店舗の業種が記憶される。この業種には、限定でなく例として、「コンビニエンスストア」、「スーパーマーケット」、「薬局」、「居酒屋」、「百貨店」、「レストラン」、「本屋」、「時計店」といった各種の業種が含まれる。
【0105】
店舗名には、各業種それぞれについて、その業種に含まれる(属する)店舗の店舗名が記憶される。
【0106】
店舗位置情報には、この店舗名の店舗の所在地の位置情報(以下、「店舗位置情報」と称す。)が記憶される。この店舗位置情報は、店舗の所在地を2次元または3次元の位置座標で表したものとしてもよいし、店舗の所在地を経緯度(緯度、経度、場合によっては高度)で表したものとしてもよい。
【0107】
店舗POSシステム情報には、この店舗で使用される店舗POSシステム40に関する情報が記憶される。この店舗POSシステム情報には、限定でなく例として、サーバ10が、店舗コードリーダ装置50や店舗サーバ70と通信を行うために必要な情報が含まれる。
【0108】
店舗POSシステム40は、サーバ10と連携して処理を行うため、限定でなく例として、サーバ10から提供(配布)される決済サービス用のソフトウェアパッケージをあらかじめ取得して店舗コードリーダ装置50や店舗サーバ70に記憶させておき、このソフトウェアパッケージを、店舗での決済処理用のプログラムから呼び出して使用するようにすることができる。アプリケーションプログラミングインターフェース(API)が典型例であり、店舗コードリーダ装置50は、例えばAPIを起動して、サーバ10への情報の送信と、サーバ10からの情報の受信とを実現することができる。
【0109】
また、サーバ10は、限定でなく例として、店舗の業種、店舗名、店舗位置情報、店舗POSシステム情報等の情報を、その店舗の店舗サーバ70から受信して、店舗登録データ155に記憶させておくようにすることができる。
【0110】
店舗IDは、この店舗名の店舗を識別するための識別情報として機能するIDである。この店舗IDは、限定でなく例として、サーバ10によって店舗ごとに固有のIDが設定されて記憶される。
店舗IDは、店舗を識別するための識別情報(以下、「店舗識別情報」と称す。)の一例である。
【0111】
第1特定業種フラグは、この業種が、あらかじめ設定された第1の種別の特定業種(以下、「第1特定業種」と称す。)であるか否かを示すフラグであり、第1特定業種に該当する業種には「ON」が記憶され、第1特定業種に該当しない業種には「OFF」が記憶される。第1特定業種は、限定でなく例として、サーバ10側であらかじめ設定しておくことができる。この例では、多くのユーザが日常的に利用する業種である「コンビニエンスストア」と「スーパーマーケット」とが、第1特定業種として設定されている。
【0112】
第2特定業種フラグは、この業種が、あらかじめ設定された第2の種別の特定業種(以下、「第2特定業種」と称す。)であるか否かを示すフラグであり、第2特定業種に該当する業種には「ON」が記憶され、第2特定業種に該当しない業種には「OFF」が記憶される。第2特定業種も、限定でなく例として、サーバ10側であらかじめ設定しておくことができる。この例では、ユーザが端末20を置き忘れるリスクの高い業種である「居酒屋」が、第2特定業種として設定されている。
【0113】
決済管理データベース157は、各端末20のユーザの決済に関する情報を管理するためのデータを蓄積的に記憶したデータベースであり、そのデータ構成の一例を図3-5に示す。
決済管理データベース157には、端末20毎または端末20のユーザ毎に生成される決済管理データが記憶される。
【0114】
各決済管理データには、限定でなく例として、その端末20のユーザのユーザIDと、残高と、IMSポイントと、1日上限設定金額と、オートチャージ設定と、決済履歴データとが記憶される。
【0115】
ユーザIDには、ユーザ登録データ153に記憶されているユーザIDが記憶される。
残高には、このユーザIDのユーザが所有しているIMSマネーの残高(残金)の最新の値が記憶される。
【0116】
IMSポイントには、IMSの各種サービスや、IMSの事業者と提携している加盟店舗で貯めることのできるポイントが記憶される。IMSポイントは、限定でなく例として、1ポイントあたり1円相当の価値を有し、ギフト券や商品等に交換することができる他、決済アプリケーションにおいて現金化して決済に利用することもできる。
【0117】
1日上限設定金額には、このユーザIDのユーザが決済に使用可能な金額の1日あたりの上限金額が記憶される。
オートチャージ設定は、残高が残り少ない金額(例えば「500円」)や「0円」となった場合に、IMSマネーを自動的に補充(オートチャージ)するか否かの設定であり、端末20のユーザによってオートチャージの設定がなされた場合は「ON」が記憶され、それ以外の場合は「OFF」が記憶される。オートチャージは、限定でなく例として、端末20のユーザが登録している銀行口座等から行われるようにすることができる。
【0118】
決済履歴データは、このユーザIDのユーザの決済の履歴に関するデータであり、限定でなく例として、このユーザIDのユーザについて、サーバ10によって決済が行われた日時である決済日時と、決済した店舗のIDである店舗IDと、その店舗IDの店舗の名称である決済店舗名と、決済した金額である決済金額とが関連付けて時系列に記憶される。
【0119】
コード管理データベース159は、端末表示用コードおよび端末読み取り用コードを管理するためのデータベースであり、端末表示用コード管理データベース1591と、端末読み取り用コード管理データベース1593とがこれに含まれる。
【0120】
端末表示用コード管理データベース1591は、端末表示用コードを管理するためのデータベースであり、限定でなく例として、ユーザ登録データ153に記憶されているユーザIDと、このユーザIDから識別されるユーザの端末20用に生成した端末表示用コードに含まれるトークンとを関連付けたデータが記憶される。
【0121】
なお、ユーザ識別情報であるユーザIDに代えて、または、これに加えて、ユーザ登録データ153に記憶されている端末電話番号等の端末識別情報を端末表示用コード管理データベース1591に記憶させるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0122】
端末読み取り用コード管理データベース1593は、端末読み取り用コードを管理するためのデータベースであり、限定でなく例として、第1種端末読み取り用コードを管理するためのデータと、第2種端末読み取り用コードを管理するためのデータとが記憶される。
【0123】
具体的には、第1種端末読み取り用コードについては、限定でなく例として、店舗ID毎に、その店舗で販売される商品または商品種別と、販売金額と、決済用ページURLとを関連付けたデータが記憶される。
なお、本実施形態では、第1種端末読み取り用コードを運用する店舗では、一律の金額(固定金額)で商品が販売されるため、商品または商品種別は関連付けず、販売金額と、決済用ページURLとを関連付けたデータを記憶させるようにしてもよい。
【0124】
また、第2種端末読み取り用コードについては、限定でなく例として、店舗ID毎に、決済用ページURLを関連付けたデータが記憶される。
【0125】
なお、店舗識別情報である店舗IDに代えて、または、これに加えて、店舗登録データ155に記憶されている店舗POSシステム情報や、店舗の電話番号、店舗のメールアドレス等の連絡先情報を端末読み取り用コード管理データベース1593に記憶させるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0126】
(2)端末の機能構成
図3-6は、本実施形態において端末20の制御部21により実現される機能の一例を示す図である。
端末20は、制御部21により実現される機能として、端末メイン処理部211と、IMSアプリケーション処理部212と、決済アプリケーション処理部213と、位置算出処理部217とを有する。
【0127】
端末メイン処理部211は、記憶部28に記憶されている端末メイン処理プログラム281に従って、端末20を統括的に制御するための処理である端末メイン処理を実行する機能を有している。限定でなく例として、端末20が携帯電話機である場合には、通信I/F22を介して他の携帯電話機や固定電話機等との通話を行うための制御を行う、または通信I/F22を介して各種のウェブサイトにアクセスするための制御を行う、または表示部24に各種の情報を表示させる制御を行う、またはマイク25から入力される各種の音データを解析する処理を行う、またはカメラ27によって撮影された静止画像や動画像を解析する処理等を実行する。
【0128】
IMSアプリケーション処理部212は、記憶部28に記憶されているIMSアプリケーション282に基づいて、サーバ10を介して他のユーザの端末20との間でコンテンツの送受信を行うための処理であるIMSアプリケーション処理を実行する機能を有している。
【0129】
決済アプリケーション処理部213は、記憶部28に記憶されている決済アプリケーション283に基づいて、サーバ10と通信を行って決済を行うための処理である決済アプリケーション処理を実行する機能を有している。
【0130】
決済アプリケーション処理部213は、端末表示用コード取得処理部2131と、コード読み取り処理部2133と、認証スキップ判定処理部2135と、認証処理部2137とを機能部として有する。
【0131】
端末表示用コード取得処理部2131は、決済種別「端末コード表示」において、サーバ10から端末表示用コードを取得するための処理を実行する機能を有している。
【0132】
コード読み取り処理部2133は、決済種別「端末コード読み取り」において、店舗に掲示される端末読み取り用コードを読み取るための処理を実行する機能を有している。
【0133】
認証スキップ判定処理部2135は、記憶部28に記憶されている認証スキップ判定処理プログラム2845に従って、認証処理部2137によって実行される認証処理をスキップさせるか否かを判定するための処理である認証スキップ判定処理を実行する機能を有している。
【0134】
本実施形態では、認証スキップ判定処理部2135は、限定でなく例として、決済種別「端末コード表示」では、端末表示用コード取得処理部2131の処理に基づきサーバ10から端末表示用コードを受信した後のタイミングで認証スキップ判定処理を実行する。
また、認証スキップ判定処理部2135は、限定でなく例として、決済種別「端末コード読み取り」では、コード読み取り処理部2133の処理に基づき読み取った端末読み取り用コードに含まれる情報に基づいて、サーバ10から決済の予定に関する情報(以下、「決済予定情報」と称す。)を受信した後のタイミングで認証スキップ判定処理を実行する。
ただし、これらの認証スキップ判定処理の実行タイミングは、適宜変更可能である。
【0135】
認証処理部2137は、記憶部28に記憶されている認証処理プログラム2847に従って認証処理を行う機能を有している。
認証処理では、限定でなく例として、端末20のユーザに対する認証の実行に関する表示処理として、端末20のユーザに認証パスワードを入力させるための認証画面を表示部24に表示させる処理を行い、この認証画面で入力された認証パスワードが、登録されている認証パスワードと一致するか否かを判定する。
【0136】
位置算出処理部217は、位置算出用情報検出部29Bから出力される位置算出用情報に基づいて、自己の端末20の位置を算出する処理である位置算出処理を実行する機能を有している。位置算出処理部217は、例えば、位置算出用情報検出部29Bに含まれる衛星測位センサ(衛星測位ユニット)から出力される衛星軌道データや時刻データ等に基づいて、衛星測位演算を行って、自己の端末20の位置を算出する。また、位置算出処理部217は、位置算出用情報検出部29Bに含まれる慣性計測センサ(慣性計測ユニット)から出力される加速度や角速度の情報に基づいて、慣性航法演算を行って、自己の端末20の位置を算出する。
【0137】
なお、本実施形態とは異なり、限定でなく例として、処理装置や演算装置(例えばCPUやDSP)を位置算出用情報検出部29Bに設けるようにし、端末20の制御部21ではなく、位置算出用情報検出部29Bが端末20の位置を算出して出力するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0138】
また、限定でなく例として、位置情報を端末20で取得可能とするための無線装置、例えばビーコン信号(典型例としてはブルートゥース信号)を発信するビーコンを加盟店舗に設置するようにし、端末20が、店舗に設置されたビーコンから発信されるビーコン信号に基づいて、位置情報を取得するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0139】
図3-7は、本実施形態における端末20の記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部28には、限定でなく例として、制御部21により読み出され、端末メイン処理として実行される端末メイン処理プログラム281と、制御部21により読み出され、位置算出処理として実行される位置算出処理プログラム287とが記憶される。
【0140】
また、記憶部28には、限定でなく例として、サーバ10からあらかじめダウンロードするなどして取得されるアプリケーションソフトウェアとして、IMSアプリケーション282と、決済アプリケーション283とが記憶される。
なお、IMSアプリケーション282と決済アプリケーション283とは、1つのアプリケーションとしてもよいし、別のアプリケーションとしてもよい。
【0141】
また、記憶部28には、限定でなく例として、端末データ286と、算出位置履歴データ288とが記憶される。
【0142】
端末データ286は、この端末20に関するデータであり、限定でなく例として、端末電話番号や端末メールアドレス等の端末識別情報や、端末20のOS側のロック設定「ON/OFF」、端末20のOS側のロックを解除するための端末ロック解除パスワード、端末側の認証設定「ON/OFF」等の情報がこれに含まれる。
【0143】
算出位置履歴データ288には、限定でなく例として、位置算出処理部217が所定時間毎(例えば、「1分毎」や「5分毎」、「10分毎」)で位置算出処理を行うことで算出した端末20の位置(以下、「算出位置」と称す。)の履歴が記憶される。
【0144】
決済アプリケーション283は、制御部21により読み出され、決済アプリケーション処理として実行される決済アプリケーションプログラム284と、決済アプリケーションに関する各種のデータが格納された決済アプリケーションデータ285とを含む。
【0145】
決済アプリケーションプログラム284は、限定でなく例として、制御部21により読み出され、認証スキップ判定処理として実行される認証スキップ判定処理プログラム2845と、制御部21により読み出され、認証処理として実行される認証処理プログラム2847とをサブルーチンプログラムとして含む。
【0146】
決済アプリケーションデータ285は、限定でなく例として、認証スキップ条件データ2851と、決済用データ2853と、店舗データ2855とを含む。
【0147】
店舗データ2855には、限定でなく例として、サーバ10の店舗登録データ155に記憶されている業種と、第1特定業種フラグと、第2特定業種フラグとを関連付けた店舗情報が記憶される。
【0148】
この店舗データ2855は、例えば、IMSアプリケーション282や決済アプリケーション283のアップデートのタイミングで、サーバ10から最新の店舗情報が端末20に配信されて更新されるようにすることができる。
【0149】
認証スキップ条件データ2851は、認証処理をスキップするための条件である認証スキップ条件が定められたデータであり、そのデータ構成の一例を図3-8に示す。
認証スキップ条件データ2851には、認証スキップ条件のカテゴリの番号である条件カテゴリNoと、この条件カテゴリNoのカテゴリに含まれる認証スキップ条件の番号である条件Noと、この条件Noの認証スキップ条件と、この認証スキップ条件を適用して判定を行うか否かを示す適用有無と、この認証スキップ条件の重要度(優先度)とが関連付けて記憶されている。以下、それぞれの認証スキップ条件、および、その判定方法について詳細に説明する。
【0150】
<条件カテゴリNo「SP1」>
条件カテゴリNo「SP1」は「時間」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP1-1」、「SP1-2」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0151】
条件No「SP1-1」の認証スキップ条件として、「現在日時が最終決済日時から設定時間内」が定められている。
「最終決済日時」は、端末20で認証処理がスキップされたか否かに関わらず、最後に決済が行われた日時(決済が行われた最新の日時)である。これは、現在日時が最終決済日時から設定時間内(例えば「1時間内」)であるということは、それほど時間が経過しない間に再び決済を行うことになるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0152】
この認証スキップ条件の判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aで計時している計時時刻に基づく現在日時と、決済用データ2853の決済履歴データに記憶されている最終決済日時とを取得して、現在日時が最終決済日時から設定時間内であるか否かを判定するようにすることができる。
【0153】
条件No「SP1-2」の認証スキップ条件として、「現在時刻が設定時間帯に含まれる」が定められている。設定時間帯は、限定でなく例として、端末20のユーザがあらかじめ設定しておくようにすることができる。具体的には、例えば、端末20のユーザが、自身が頻繁に決済を行う時間帯を設定時間帯として設定しておくことで、設定時間帯に決済を行う場合に認証を省略させることができる。
【0154】
この認証スキップ条件の判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aで計時している計時時刻に基づく現在時刻を取得して、現在時刻が設定時間帯に含まれるか否かを判定するようにすればよい。
【0155】
<条件カテゴリNo「SP2」>
条件カテゴリNo「SP2」は「店舗・場所」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP2-1」~「SP2-4」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0156】
条件No「SP2-1」の認証スキップ条件として、「決済予定店舗で過去に決済または決済用の認証を行ったことあり」が定められている。
「決済予定店舗」とは、これから決済を行う予定の店舗(決済前の未確定の状態の店舗)を意味する。つまり、これから決済を行う店舗で過去に決済またはそのための認証を行ったことがある場合は、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0157】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、算出位置履歴データ288に記憶されている算出位置の履歴および最新の算出位置と、決済履歴データに記憶されている決済日時とを取得して、過去の決済日時と同じ日時に対応する算出位置の中に、最新の算出位置と一致する算出位置が存在するか否かを判定するようにすることができる。
【0158】
条件No「SP2-2」の認証スキップ条件として、「決済予定店舗が設定店舗」が定められている。設定店舗は、基本的には、サーバ10側で設定しておくようにすることができる。限定でなく例として、サーバ10側で、統計的にユーザの利用頻度が高い店舗を集計して、設定店舗として設定しておくようにすることができる。これは、ユーザの利用頻度が高い店舗では、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0159】
なお、サーバ10側ではなく、端末20側で設定店舗の設定を行うことを可能としてもよい。例えば、端末20のユーザが、自身の利用頻度が高い店舗を設定店舗として端末20に設定させることができる。また、例えば、端末20のユーザが、特定の業種の店舗(例えばコンビニエンスストア)について、自宅の近くの店舗は安全であるとして設定店舗として設定するが、それ以外の店舗はリスクがあるとして設定店舗として設定しないようにすることもできる。
【0160】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、算出位置履歴データ288に記憶されている算出位置の履歴と、決済履歴データに記憶されている決済店舗名と、店舗データ2855に記憶されている店舗情報とを取得して、過去の設定店舗での決済日時と同じ日時に対応する算出位置の中に、最新の算出位置と一致する算出位置が存在するか否かを判定するようにすることができる。
【0161】
条件No「SP2-3」の認証スキップ条件として、「決済予定店舗が第1特定業種の店舗」が定められている。前述したように、第1特定業種は、前述したように、「コンビニエンスストア」や「スーパーマーケット」といった、多くのユーザが日常的に利用する業種が定められている。これらの店舗で決済を行う場合は、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0162】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、算出位置履歴データ288に記憶されている算出位置の履歴と、決済履歴データに記憶されている決済店舗名と、店舗データ2855に記憶されている第1特定業種フラグとを取得して、第1特定業種フラグ「ON」の店舗での過去の決済日時と同じ日時に対応する算出位置の中に、最新の算出位置と一致する算出位置が存在するか否かを判定するようにすることができる。
【0163】
条件No「SP2-4」の認証スキップ条件として、「第2特定業種の店舗での決済日時から設定時間超」が定められている。第2特定業種は、前述したように、「居酒屋」といった、ユーザが端末20を置き忘れるリスクが高い業種を設定しておくことができる。また、設定時間は、例えば「3時間」や「6時間」、「12時間」といった時間を設定しておくことができる。端末20を置き忘れるリスクが高い店舗で決済が行われた場合は、その決済日時から設定時間を超えるまでの間は認証を必須とするが、決済日時から設定時間を超えると、認証を省略することを意味する。
【0164】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、時計部29Aで計時している計時時刻に基づく現在日時と、記憶部28の決済用データ2853の決済履歴データに記憶されている決済日時と、店舗データ2855に記憶されている第2特定業種フラグとを取得して、現在日時が第2特定業種フラグ「ON」の店舗での決済日時から設定時間を超えているか否かを判定するようにすることができる。
【0165】
<条件カテゴリNo「SP3」>
条件カテゴリNo「SP3」は「金額」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP3-1」~「SP3-3」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0166】
条件No「SP3-1」の認証スキップ条件として、「1日上限設定金額を超えていない」が定められている。
「1日上限設定金額」は、その1日で既に決済された決済金額(決済済みの金額)の合計金額に対する閾値とされる上限の設定金額である。つまり、その1日で既に決済された決済金額の合計金額が1日上限設定金額を超えていない場合は、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0167】
また、逆に、その1日で既に決済された決済金額の合計金額が1日上限設定金額を超えている場合は、認証を行うようにすることで、決済でお金を使い過ぎていることを注意喚起することができる。また、未成年者等が決済を行う場合に、保護者が利用に制限をかけるようにすることができる。
【0168】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、決済用データ2853に記憶されている1日上限設定金額と、決済履歴データから特定されるその1日の決済金額の合計金額とを取得して、合計金額が1日上限設定金額を超えているか否かを判定するようにすることができる。
【0169】
条件No「SP3-2」の認証スキップ条件として、「残高が設定金額以下(または設定金額未満)、かつ、オートチャージ設定OFF」が定められている。設定金額は、限定でなく例として、端末20のユーザがあらかじめ設定しておくようにすることができる。これは、残高が設定金額以下(または設定金額未満)であれば、ユーザは高額の商品を決済で購入することができず、危険性は低いと考えられるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略する。
【0170】
しかしながら、オートチャージ設定が「ON」であれば、IMSマネーが自動的に補充されるため、ユーザは高額の商品を決済で購入することが可能となり、リスクが生ずる。そこで、残高が設定金額以下(または設定金額未満)であることに加えて、オートチャージ設定が「OFF」であることを、認証スキップの条件とする。
【0171】
なお、この場合、オートチャージ設定が「ON」であれば、残高が設定金額以下(または設定金額未満)であっても、原則的には認証処理がスキップされないことになる。しかしながら、上記のようにユーザの利便性向上を考え、オートチャージ設定が「ON」であっても、認証処理をスキップさせるようにすることもできる。この場合、限定でなく例として、上記の条件No「SP3-2」の認証スキップ条件からオートチャージ設定OFFを除外し、「残高が設定金額以下(または設定金額未満)」とすればよい。つまり、オートチャージ設定が「ON」であっても、必ずしも認証処理を必須としなければならないわけではなく、あくまでもオートチャージが「ON」の場合、残高が設定金額以下(または設定金額未満)であれば、認証処理を行う場合があってもよいし、認証処理を行わない場合があってもよい。
【0172】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、決済用データ2853に記憶されている残高およびオートチャージ設定を取得して、残高が設定金額以下(または設定金額未満)であり、かつ、オートチャージ設定が「OFF」であるか否かを判定するようにすることができる。
【0173】
条件No「SP3-3」の認証スキップ条件として、「ひと月あたりの決済頻度または決済金額の適正範囲内」が定められている。例えば、過去所定期間(過去6か月間や過去1年間)における、ひと月あたりの決済頻度の平均値や最大値、最頻値を閾値頻度とし、同じく過去所定期間における、ひと月あたりの決済金額の平均値や最大値、最頻値を閾値金額として算出する。そして、これから決済を行うことで、決済頻度が閾値頻度を超える場合または決済金額が閾値金額を超える場合は、認証を行うこととし、それ以外の場合は、認証を省略する。
【0174】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、決済用データ2853に記憶されている決済履歴データから算出される決済頻度および決済金額と、記憶部28に記憶されている閾値頻度および閾値金額とを取得して、決済頻度が閾値頻度を超えるか否か、決済金額が閾値金額を超えるか否かを判定するようにすることができる。
【0175】
なお、上記の認証スキップ条件を、IMSマネーによって決済を行った頻度(決済頻度)に基づく条件ではなく、IMSマネーによって決済を行った回数(決済回数)に基づく条件としてもよいし、しなくてもよい。また、決済頻度が適正範囲内であること、決済回数が適正範囲内であること、決済金額が適正範囲内であること、をそれぞれ個別の条件として定めておくようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0176】
条件No「SP3-4」の認証スキップ条件として、「決済予定金額が設定金額以下(または設定金額未満)」が定められている。設定金額は、例えば「1万円」や「2万円」といった、常識的な考えや社会通念に照らして、一度に決済される金額としてそれほど高額とは言えない範囲の金額を設定しておくことができる。
「決済予定金額」とは、これから決済を行う予定の金額(決済前の未確定の状態の金額)を意味する。つまり、これから決済を行う金額がそれほど高額ではない場合は、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0177】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、決済予定金額をサーバ10から取得して、決済予定金額が設定金額以下(または設定金額未満)であるか否かを判定するようにすることができる。
【0178】
ただし、本実施形態において、決済種別「端末コード表示」では、端末20は、サーバ10から端末表示用コードを受信した後のタイミングで認証スキップ判定処理を実行するようにしている。しかしながら、このタイミングでは、端末20はサーバ10から決済予定情報を未だ取得しておらず、決済予定金額が不明の状態である。このため、本実施形態では、決済種別「端末コード表示」については条件No「SP3-4」の認証スキップ条件を適用不可「×」とし、決済種別「端末コード読み取り」についてのみ適用可能「〇」とする。
【0179】
<条件カテゴリNo「SP4」>
条件カテゴリNo「SP4」は「商品」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP4-1」、「SP4-2」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0180】
条件No「SP4-1」の認証スキップ条件として、「購入予定商品が日用消費財」が定められている。
「購入予定商品」は、これから決済を行って購入する予定の商品(決済前の未確定の状態の商品)を意味する。つまり、これから決済を行って購入する予定の商品が日用消費財である場合は、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0181】
条件No「SP4-2」の認証スキップ条件として、「購入予定商品の購入履歴あり」が定められている。これは、購入予定商品が端末20のユーザが一度以上購入した商品と一致した場合、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0182】
これらの認証スキップ条件を判定するためには、端末20が購入予定商品に関する情報を取得する必要がある。しかしながら、本実施形態では、決済種別「端末コード表示」、「端末コード読み取り」のいずれについても、購入予定商品に関する情報は、サーバ10から端末20に送信されない仕様となっている。このため、端末20は、条件カテゴリNo「SP4(商品)」に含まれる認証スキップ条件については判定不可となる。
【0183】
本実施形態では、決済種別「端末コード読み取り」について、代替的な手法として以下説明する手法を用いて、条件No「SP4-1」、「SP4-2」の認証スキップ条件の成否を判定する。
【0184】
まず、条件No「SP4-1」の認証スキップ条件について、端末20は、端末読み取り用コードを読み取った後、この端末読み取り用コードに含まれる決済用ページURLに基づいて決済用ページにアクセスし、この決済用ページURLに関連付けられた店舗IDおよび販売金額をサーバ10から取得する。そして、端末20は、サーバ10から取得した店舗IDから識別される店舗が第1特定業種の店舗であり、かつ、販売金額が閾値金額以下(または閾値金額未満)である場合に、購入予定商品が日用消費財であると判定する。
【0185】
次に、条件No「SP4-2」の認証スキップ条件について、端末20は、端末読み取り用コードを読み取った後、上記と同様に決済用ページにアクセスして、決済用ページURLに関連付けられた店舗IDおよび販売金額をサーバ10から取得する。そして、端末20は、決済履歴データに記憶されている決済店舗IDおよび決済金額の中に、サーバ10から取得した店舗IDおよび販売金額とそれぞれ一致する決済店舗IDおよび決済金額があるか否かを判定し、一致するものがあった場合は、購入予定商品の購入履歴ありと判定する。
【0186】
<条件カテゴリNo「SP5」>
条件カテゴリNo「SP5」は「セキュリティ」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP5-1」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0187】
条件No「SP5-1」の認証スキップ条件として、「端末ロック中、または、決済アプリケーションロック中」が定められている。これは、端末20のOS(Operating System)側にロックがかかっている状態や、決済アプリケーション側にロックがかかっている状態では、これらのロック状態を解除するために、それぞれ端末ロック解除パスワードや決済アプリケーションロック解除パスワードの入力等による認証が必要となる。このため、ユーザの利便性向上のため、決済用の認証は不要とすることを意味する。
【0188】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、端末データ286に記憶されている端末20のOS側のロック有無の情報と、決済アプリケーションデータ285に記憶されている決済アプリケーション側のロック有無の情報とを取得して、端末ロック中、または、決済アプリケーションロック中であるか否かを判定するようにすることができる。
【0189】
<条件カテゴリNo「SP6」>
条件カテゴリNo「SP6」は「認証設定」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP6-1」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0190】
条件No「SP6-1」の認証スキップ条件として、「端末側の認証設定OFF、または、決済アプリケーション側の認証設定OFF」が定められている。
端末側の認証は、ユーザの本人認証等を含む端末20側でユーザに要求される各種の認証である。決済アプリケーション側の認証は、決済アプリケーションを利用して決済を行う際にユーザに要求される認証である。
これは、端末20のユーザによって、端末20側で認証を省略する設定がなされている場合、または、決済アプリケーション側で認証を省略する設定がなされている場合は、認証を省略することを意味する。
【0191】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、端末データ286に記憶されている端末側の認証設定と、決済用データ2853の認証スキップ条件ユーザ設定データに記憶されている条件No「SP6-1」の条件別設定フラグとを取得して、端末側の認証設定と、決済アプリケーション側の認証設定との少なくともいずれか一方が「OFF」であるか否かを判定するようにすることができる。
【0192】
また、上記の認証スキップ条件それぞれについて、その認証スキップ条件を適用して認証スキップ判定を行うか否かの適用有無が、決済種別毎に定められている。
【0193】
具体的には、決済種別「端末コード表示」については、限定でなく例として、条件No「SP3-3」、「SP3-4」、「SP4-1」、「SP4-2」の認証スキップ条件には適用無し「×」が定められ、それ以外の認証スキップ条件には適用有り「〇」が定められている。
【0194】
条件No「SP3-3」の認証スキップ条件が適用無し「×」とされているのは、決済種別「端末コード表示」では、端末20が決済予定金額に関する情報を取得できず、決済予定金額が適正範囲内であるか否かを判定することができないためである。ただし、決済頻度が適正範囲内であるか否かの判定は可能であるため、決済予定金額が適正範囲内であるか否かの判定は省略するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0195】
同様に、条件No「SP3-4」の認証スキップ条件が適用無し「×」とされているのは、端末20が決済予定金額に関する情報を取得できず、決済予定金額が設定金額以下(または設定金額未満)であるか否かを判定することができないためである。
【0196】
また、条件No「SP4-1」、「SP4-2」の認証スキップ条件が適用無し「×」とされているのは、決済種別「端末コード表示」では、前述したように、端末20が購入予定商品に関する情報を取得することができないため、購入予定商品が日用消費財であるか否かを判定することも、購入予定商品の購入履歴があるか否かを判定することもできないためである。
【0197】
一方、決済種別「端末コード読み取り」については、限定でなく例として、条件No「SP4-1」、「SP4-2」の認証スキップ条件には、原則的には適用不可であるが、前述した代替的な手法によって適用可能であるため、「×(〇)」が定められている。
【0198】
また、限定でなく例として、上記の認証スキップ条件それぞれについて、その認証スキップ条件の重要性の度合を示す指標値である「重要度」(認証スキップ条件を優先的に適用する度合を示す「優先度」とも言える。)が、決済種別毎に定められている。重要度は、限定でなく例として、「A」~「C」の3段階で表され、「A」が最も重要性が高く、「C」が最も重要性が低くなるように重要度が定められている。
【0199】
具体的には、決済種別「端末コード表示」については、限定でなく例として、条件No「SP1-1」、「SP2-1」、「SP2-4」、「SP3-1」、「SP3-2」、「SP5-1」、「SP6-1」の認証スキップ条件には重要度「A」が定められ、条件No「SP2-2」、「SP2-3」の認証スキップ条件には重要度「B」が定められ、条件No「SP1-2」の認証スキップ条件には重要度「C」が定められている。また、条件No「SP3-3」、「SP3-4」、「SP4-1」、「SP4-2」の認証スキップ条件は適用不可であるため、重要度には「-(なし)」が定められている。
【0200】
また、決済種別「端末コード読み取り」については、限定でなく例として、条件No「SP2-1」、「SP2-4」、「SP3-4」、「SP4-1」、「SP4-2」、「SP6-1」の認証スキップ条件には重要度「A」が定められ、条件No「SP1-1」、「SP2-2」、「SP2-3」、「SP3-1」、「SP3-2」、「SP5-1」の認証スキップ条件には重要度「B」が定められ、条件No「SP1-2」、「SP3-3」の認証スキップ条件には重要度「C」が定められている。
【0201】
なお、上記の重要度の設定はあくまでも一例を示したものに過ぎず、適宜設定変更可能であることは勿論である。また、上記では、認証スキップ条件毎(条件No毎)に適用有無や重要度が定められているが、これに代えて、認証スキップ条件のカテゴリ毎(条件カテゴリNo)毎に適用有無や重要度を定めておくようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0202】
また、本実施形態では、認証スキップ条件に関連付けて重要度を設定しているが、この重要度の設定は必須の要件ではなく、重要度を設定しないようにすることもできる。つまり、上記の認証スキップ条件データ2851において重要度の欄は設けられていなくてもよい。
この場合は、認証スキップ判定処理において、限定でなく例として、任意の順序で認証スキップ条件の成否を判定していき、いずれかの認証スキップ条件が成立する場合に、認証処理をスキップさせると判定するようにすればよい。
【0203】
上記の認証スキップ条件データ2851における認証スキップ条件のカテゴリが示す情報や、各カテゴリに含まれる各認証スキップ条件の判定に使用される情報は、IMSマネー(限定でなく、電子貨幣の一例)に関する情報に含まれる。
【0204】
具体的には、例えば、「SP1(時間)」のカテゴリは、IMSマネーによって決済を行った時間に関する情報を含むが、この情報は、広義にはIMSマネーに関する情報と言える。
また、例えば、「SP2(店舗・場所)」のカテゴリは、IMSマネーによって決済を行った場所に関する情報や、IMSマネーによって決済を行った店舗に関する情報を含むが、これらの情報は、広義にはIMSマネーに関する情報と言える。
また、例えば、「SP3(金額)」のカテゴリは、IMSマネーの金額に関する情報を含むが、この情報は、広義にはIMSマネーに関する情報と言える。
また、例えば、「SP4(商品)」のカテゴリは、IMSマネーによって購入する商品に関する情報を含むが、この情報は、広義にはIMSマネーに関する情報と言える。
【0205】
なお、「~に関する情報」という用語の意味合いは、他の例についても同様であるため、その都度の説明は省略する。
【0206】
図3-9は、決済用データ2853のデータ構成の一例を示す図である。
決済用データ2853には、ユーザIDと、認証パスワードと、決済アプリケーションのロック状態を解除するためのパスワードである決済アプリケーションロック解除パスワードと、IMSポイントと、残高と、1日上限設定金額と、オートチャージ設定と、決済履歴データと、認証スキップ条件設定と、認証スキップ条件ユーザ設定データとが記憶される。
【0207】
決済履歴データには、サーバ10の決済管理データベース157で管理される、このユーザIDの決済管理データに記憶される決済履歴データと同様のデータが記憶される。この決済履歴データは、限定でなく例として、サーバ10によって決済が行われた後、決済日時と、決済店舗IDと、決済店舗名と、決済金額とがサーバ10から端末20に送信され、その履歴が決済履歴データとして記憶される。
【0208】
認証スキップ条件設定は、自己の端末20が認証スキップ判定に用いる認証スキップ条件に関する設定である。認証スキップ条件設定には、限定でなく例として、「ユーザ設定」と、「自動設定」とが含まれる。
【0209】
「ユーザ設定」は、認証スキップ条件データ2851に定められた認証スキップ条件の中から端末20のユーザの選択・決定操作に基づいて決定した認証スキップ条件を適用して、認証スキップ判定を行う設定である。
「自動設定」は、認証スキップ条件データ2851に定められた認証スキップ条件の中から端末20が自動で決定した認証スキップ条件を用いて認証スキップ判定を行う設定である。
【0210】
認証スキップ条件ユーザ設定データは、上記の認証スキップ条件設定「ユーザ設定」に関する設定データであり、そのデータ構成の一例を図3-10に示す。
認証スキップ条件ユーザ設定データには、条件カテゴリNoと、条件Noと、設定種別と、条件カテゴリ別設定フラグと、条件別設定フラグとが関連付けて記憶される。
【0211】
条件カテゴリNoと条件Noとには、それぞれ認証スキップ条件データ2851に定められた条件カテゴリNoと条件Noとが記憶される。
【0212】
設定種別には、「条件カテゴリ別」と「条件別」とのうちのいずれかが記憶される。
設定種別「条件カテゴリ別」は、端末20のユーザが、条件カテゴリ別に、適用する認証スキップ条件を設定するための種別である。つまり、カテゴリ毎に一括して認証スキップ条件を適用する設定を行う場合に、この設定種別「条件カテゴリ別」が用いられる。
設定種別「条件別」は、端末20のユーザが、条件別に、適用する認証スキップ条件を設定するための種別である。つまり、条件毎に個別に認証スキップ条件を適用する設定を行う場合に、この設定種別「条件別」が用いられる。
【0213】
条件カテゴリ別設定フラグは、設定種別が「条件カテゴリ別」である場合に、その条件カテゴリNoに含まれる認証スキップ条件を適用するか否かを示すフラグであり、適用する条件カテゴリについては、その条件カテゴリNoに関連付けて「ON」が設定され、適用しない条件カテゴリについては、その条件カテゴリNoに関連付けて「OFF」が設定される。
【0214】
条件別設定フラグは、設定種別が「条件別」である場合に、その条件Noの認証スキップ条件を適用するか否かを示すフラグであり、適用する条件については、その条件Noに関連付けて「ON」が設定され、適用しない条件については、その条件Noに関連付けて「OFF」が設定される。限定でなく例として、条件カテゴリ別設定フラグが「ON」に設定されているカテゴリについては、条件別設定フラグも全て「ON」に設定される。
【0215】
(3)店舗コードリーダ装置の機能構成
図2には、本実施形態において店舗コードリーダ装置50の制御部51により実現される機能の一例を示している。
店舗コードリーダ装置50は、制御部51により実現される機能として、店舗コードリーダ装置メイン処理部511と、店舗決済処理部513とを有する。
【0216】
店舗コードリーダ装置メイン処理部511は、記憶部55に記憶されている店舗コードリーダ装置メイン処理プログラム551に従って、店舗コードリーダ装置50を統括的に制御するための処理である店舗コードリーダ装置メイン処理を実行する機能を有している。
【0217】
店舗決済処理部513は、記憶部55に記憶されている店舗決済処理プログラム5511に従って、自店舗での決済に関する処理である店舗決済処理を実行する機能を有している。
【0218】
図2には、本実施形態における店舗コードリーダ装置50の記憶部55に記憶される情報の一例を示している。
記憶部55には、限定でなく例として、制御部51により読み出され、店舗コードリーダ装置メイン処理として実行される店舗コードリーダ装置メイン処理プログラム551が記憶される。また、店舗コードリーダ装置メイン処理プログラム551は、制御部51により読み出され、店舗決済処理として実行される店舗決済処理プログラム5511をサブルーチンプログラムとして含む。
店舗決済処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
【0219】
<決済方法>
端末20の表示部24に表示される表示画面例を参照して、本実施形態における決済アプリケーションを利用した決済方法について説明する。
【0220】
(1)決済種別「端末コード表示」
図3-11~図3-14は、決済種別「端末コード表示」における認証スキップなしの場合の決済の流れを説明するための画面図である。
【0221】
図3-11は、端末20の表示部24に表示される決済アプリケーション画面の一例を示す図である。
この決済アプリケーション画面は、決済アプリケーションを起動した際に表示される表示画面であり、画面上部に、決済アプリケーションの名称である「IMS Pay」が表示されている。その下の枠内には、残高(ここでは「3000円」)が表示されており、その横に、金額をチャージするためのチャージボタンが表示されている。また、その下には、決済アプリケーションの各種の機能に対応する複数の機能アイコンが表示されている。
【0222】
これらの機能アイコンのうち、「コード」と示されたアイコンは、決済種別「端末コード表示」で決済を行う際に、サーバ10から端末表示用コードを取得するための「コードアイコン」である。また、「コードリーダ」と示されたアイコンは、決済種別「端末コード読み取り」で決済を行う際に、端末20で端末読み取り用コードを読み取るために、決済アプリケーションの機能として備えられたコードリーダ(以下、「アプリケーションコードリーダ」と称す。)を起動させるためのコードリーダアイコンである。
【0223】
図3-12は、上記の決済アプリケーション画面において「コードアイコン」が端末20のユーザによってタッチされた場合に表示される認証画面の一例を示す図である。
後述する認証スキップ判定処理で認証処理をスキップする判定がなされなかった場合は、この認証画面が表示される。
この認証画面には、「パスワード」(認証パスワード)という文字とともに、「現在使用中のパスワードを入力してください。」というメッセージが表示され、その下に、入力されたパスワードが表示されるパスワード表示欄と、パスワードを入力するためのキーボードとが表示されている。
【0224】
図3-13は、上記の認証画面でのパスワード入力に基づく認証処理で認証結果が「OK」となった場合に表示される端末表示用コード画面の一例を示す図である。
この端末表示用コード画面には、画面上部に「コード」の文字が表示され、その下に、決済方法と、IMSポイントを利用して決済を行うか否かを設定するためのIMSポイントタブが表示されている。また、その下には、サーバ10から送信されて端末20が受信した端末表示用コードとして、バーコードで表される端末表示用コードと、QRコードで表される端末表示用コードとが表示されている。また、これらの端末表示用コードには、前述したように有効期間が設定されており、端末表示用コードと関連付けて、有効期間の残り時間がカウントダウン形式で表示されている。
【0225】
端末20のユーザは、上記の端末表示用コード画面をコードレジ60で店舗の店員に提示し、店舗コードリーダ装置50で端末表示用コードを読み取ってもらうことで決済を行う。この場合、店舗コードリーダ装置50は、読み取った端末表示用コードに含まれる決済用ページURLに基づいて決済用ページにアクセスして、決済に必要な情報を送信する。
【0226】
図3-14は、サーバ10による決済が完了した場合に端末20に表示される決済完了画面の一例を示す図である。
この決済完了画面では、図3-13の端末表示用コード画面の画面中央部に「決済完了」の文字とともに、「「決済履歴」から詳細が確認できます。」というメッセージと、決済履歴を確認するための「確認アイコン」とがポップアップ形式で表示されている。
【0227】
図3-15、図3-16は、決済種別「端末コード表示」における認証スキップありの場合の決済の流れを説明するための画面図である。
図3-15には図3-11と同じ決済アプリケーション画面を示しており、図3-16には図3-13と同じ端末表示用コード画面を示している。
【0228】
図3-15の決済アプリケーション画面において「コードアイコン」が端末20のユーザによってタッチされた場合、後述する認証スキップ判定処理で認証処理をスキップする判定がなされた場合は、図3-16の端末表示用コード画面に表示が切り替わる。つまり、図3-12の認証画面が表示されることなく、決済アプリケーション画面から端末表示用コード画面に表示が切り替わる。
【0229】
(2)決済種別「端末コード読み取り」
前述したように、決済種別「端末コード読み取り」には、第1種端末読み取り用コードを読み取る場合と、第2種端末読み取り用コードを読み取る場合との2種類がある。このそれぞれについて説明する。
【0230】
(2-1)第1種端末読み取り用コード
図3-17には、図3-11と同じ決済アプリケーション画面を示しており、機能アイコンのうちの「コードリーダアイコン」がタップされた状態を示している。
コードリーダアイコンがユーザによりタップされると、アプリケーションコードリーダが起動され、図3-18に示すような読み取り待機画面が表示部24に表示される。この状態で、画面中央部の枠内に二次元コードが含まれるように端末20を移動させると、アプリケーションコードリーダによって二次元コードが読み取られる。
【0231】
図3-19は、アプリケーションコードリーダによって二次元コードが読み取られた場合に表示部24に表示される表示画面の一例を示す図であり、アプリケーションコードリーダによって第1種端末読み取り用コードが読み取られた状態を示している。
端末20により第1種端末読み取り用コードが読み取られると、端末20は、読み取った第1種端末読み取り用コードに含まれるURLに基づいて決済用ページにアクセスして、決済に必要な情報を送信する。
【0232】
図3-20は、端末20の表示部24に表示される決済用ページ画面の一例を示す図である。
この決済用ページ画面には、画面上部に、決済予定店舗(ここでは「XXX SHOP」)と、決済を行う日付(ここでは「2018/10/24」)と、決済予定金額(ここでは「480円))とが表示されている。その下には、決済方法と、IMSポイントを使用して決済を行うか否かを設定するためのIMSポイントタブとが表示されている。また、その下には、「決済を行う」と示された決済を実行するための決済実行アイコンが表示されている。
【0233】
図3-21は、上記の決済用ページ画面において決済実行アイコンが端末20のユーザによってタップされた場合に表示される決済完了画面の一例を示す図である。
この決済完了画面では、決済用ページ画面の中央部に、「決済完了」の文字とともに、「「決済履歴」から詳細が確認できます。」というメッセージと、決済履歴を確認するための「確認アイコン」とがポップアップ形式で表示されている。
【0234】
(2-2)第2種端末読み取り用コード
図3-22~図3-24には、図3-17~図3-19と同様の表示画面を示している。
図3-25は、第2種端末読み取り用コードを読み取った後、端末20がサーバ10にアクセスした場合に表示される決済予定金額入力設定画面の一例を示す図である。
この決済予定金額入力設定画面には、端末20のユーザのアイコン画像とともに、決済予定店舗(ここでは「XXX SHOP」)が表示され、その下に、入力された決済予定金額が表示される決済予定金額表示欄と、現在の残高と、決済予定金額を入力するためのキーボードとが表示されている。
【0235】
この決済予定金額入力設定画面において、例えば図3-26に示すように、端末20のユーザによって決済予定金額が入力され(ここでは「480円」)、その下に表示されている「完了アイコン」がタップされると、キーボードが非表示とされ、例えば図3-27に示すように、「決済を行う」と示された決済を実行するための決済実行アイコンが表示される。そして、決済実行アイコンが端末20のユーザによってタップされると、例えば3-28に示すように決済完了画面が表示される。
【0236】
<処理>
図3-29~図3-32は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
これらの図では、左側から順に、端末20の決済アプリケーション処理部213が実行する決済アプリケーション処理の一例である第1決済アプリケーション処理、店舗コードリーダ装置50の店舗決済処理部513が実行する店舗決済処理の一例である第1の店舗決済処理、サーバ10の決済管理処理部113が実行する決済管理処理の一例である第1の決済管理処理をそれぞれ示している。
【0237】
各処理における各ステップをアルファベットの大文字と数字の組み合わせで示し、本明細書では、ステップの用語は省略する。
また、以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施形態における処理を例示するものであり、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0238】
最初に、端末20の決済アプリケーション処理部213は、入出力部23に対するユーザの端末決済用操作を受け付ける(A1)。そして、決済アプリケーション処理部213は、受け付けた端末決済用操作に基づいて、決済種別を判定する(A3)。
【0239】
決済種別が「端末コード表示」であったならば(A3:端末コード表示)、端末表示用コード取得処理部2131が、通信I/F22によって、ユーザIDを含む端末表示用コード生成依頼情報をサーバ10に送信する(A5)。
【0240】
サーバ10は、通信I/F14によって端末20から端末表示用コード生成依頼情報を受信したか否かを判定し(C1)、受信したと判定したならば(C1;Yes)、端末表示用コード生成処理部1131が、端末表示用コード生成処理を行う(C3)。
【0241】
具体的には、限定でなく例として、ランダムなトークンを発生させる手法(アルゴリズム)を用いて、ランダムなトークンを発行する。そして、アクセス情報と、発行したトークンとを含む端末表示用コードを生成する。より具体的には、例えば、サーバ10が提供するウェブサイトのURLの文字列と、トークンの文字列(例えば“?”記号で始まるパラメータ部分)とで構成されるデータをエンコード(符号化)し、図形化して、二次元コードの画像で表される端末表示用コードを生成する。また、受信した端末表示用コード生成依頼情報に含まれるユーザIDと、発行したトークンとを関連付けて、端末表示用コード管理データベース1591に記憶させる。
【0242】
次いで、端末表示用コード送信処理部1133が、生成された端末表示用コードを、通信I/F14によって端末20に送信する(C5)。
【0243】
決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から端末表示用コードを受信すると(A7)、記憶部28に記憶されている認証スキップ判定処理プログラム2845に従って、第1の認証スキップ判定処理を実行する(A9)。
【0244】
図3-33は、第1の認証スキップ判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、他の実施形態における認証スキップ判定処理と区別するため、便宜的に「第1の認証スキップ判定処理」と称する。
【0245】
最初に、認証スキップ判定処理部2135は、決済種別を判定する(D1)。そして、決済種別が「端末コード表示」であると判定したならば(D1;端末コード表示)、認証スキップ判定処理部2135は、決済用データ2853に記憶されている認証スキップ条件設定を判定する(D3)。
【0246】
認証スキップ条件設定が「ユーザ設定」であると判定したならば(D3;ユーザ設定)、認証スキップ判定処理部2135は、決済用データ2853に記憶されている認証スキップ条件ユーザ設定データにおける認証スキップ条件ユーザ設定と、認証スキップ条件データ2851の「決済種別:端末コード表示」に定められている適用有無とに基づいて、適用する認証スキップ条件を決定する(D5)。
【0247】
具体的には、限定でなく例として、認証スキップ条件データ2851の「決済種別:端末コード表示」の適用有無に「〇」が関連付けて記憶されている認証スキップ条件のうち、認証スキップ条件ユーザ設定データにおいて、設定種別に「条件カテゴリ別」が記憶されており、かつ、条件カテゴリ別設定フラグに「ON」が記憶されている条件カテゴリに含まれる認証スキップ条件と、設定種別に「条件別」が記憶されており、かつ、条件別設定フラグに「ON」が記憶されている認証スキップ条件とを、適用する認証スキップ条件として決定する。
【0248】
また、認証スキップ条件設定が「自動設定」であると判定したならば(D3;自動設定)、認証スキップ判定処理部2135は、認証スキップ条件データ2851の「決済種別:端末コード表示」に定められている適用有無および重要度(優先度)に基づいて、適用する認証スキップ条件を決定する(D7)。
【0249】
具体的には、限定でなく例として、認証スキップ条件データ2851の「決済種別:端末コード表示」の適用有無に「〇」が関連付けて記憶されている認証スキップ条件のうち、例えば重要度に「A」または「B」が関連付けられている認証スキップ条件を、適用する認証スキップ条件として決定する。
【0250】
一方、決済種別が「端末コード読み取り」であると判定したならば(D1;端末コード読み取り)、認証スキップ判定処理部2135は、記憶部28の決済用データ2853に記憶されている認証スキップ条件設定を判定する(D9)。
【0251】
認証スキップ条件設定が「ユーザ設定」であると判定したならば(D9;ユーザ設定)、認証スキップ判定処理部2135は、決済用データ2853に記憶されている認証スキップ条件ユーザ設定データの認証スキップ条件ユーザ設定と、認証スキップ条件データ2851の決済種別:端末コード読み取りについて定められている適用有無とに基づいて、適用する認証スキップ条件を決定する(D11)。
【0252】
具体的には、限定でなく例として、認証スキップ条件データ2851の「決済種別:端末コード読み取り」の適用有無に「〇」が関連付けて記憶されている認証スキップ条件のうち、認証スキップ条件ユーザ設定データにおいて、設定種別に「条件カテゴリ別」が記憶されており、かつ、条件カテゴリ別設定フラグに「ON」が記憶されている条件カテゴリに含まれる認証スキップ条件と、設定種別に「条件別」が記憶されており、かつ、条件別設定フラグに「ON」が記憶されている認証スキップ条件とを、適用する認証スキップ条件として決定する。
【0253】
また、認証スキップ条件設定が「自動設定」であると判定したならば(D9;自動設定)、認証スキップ判定処理部2135は、認証スキップ条件データ2851の「決済種別:端末コード読み取り」に定められている適用有無および重要度(優先度)に基づいて、適用する認証スキップ条件を決定する(D13)。
【0254】
具体的には、限定でなく例として、認証スキップ条件データ2851の決済種別:端末コード読み取りの適用有無に「〇」が関連付けて記憶されている認証スキップ条件のうち、例えば重要度に「A」または「B」が関連付けられている認証スキップ条件を、適用する認証スキップ条件として決定する。
【0255】
D5、D7、D11またはD13の後、認証スキップ判定処理部2135は、決定したそれぞれの認証スキップ条件の判定に必要な情報を取得する(D15)。それぞれの認証スキップ条件の判定に必要な情報およびその判定方法は、前述した通りである。
【0256】
その後、認証スキップ判定処理部2135は、認証スキップ条件成否判定を行う(D17)。具体的には、D15で取得した情報に基づいて、D5、D7、D11またはD13で決定した各認証スキップ条件それぞれについて成否を判定する。そして、例えば、少なくとも1つの認証スキップ条件が成立する場合は認証処理をスキップすると判定し、それ以外の場合は認証処理をスキップしないと判定する。そして、認証スキップ判定処理部2135は、第1の認証スキップ判定処理を終了する。
【0257】
なお、上記の認証スキップ条件の決定方法や、認証スキップ条件の成否の判定方法は、あくまでも一例に過ぎず、これらに限定されない。
【0258】
具体的には、限定でなく例として、重要度に「A」が関連付けられている認証スキップ条件のみを、適用する認証スキップ条件として決定するようにしてもよいし、しなくてもよい。また、重要度「C」の認証スキップ条件についても、適用する認証スキップ条件に含めるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0259】
また、限定でなく例として、重要度に「A」が関連付けられている認証スキップ条件については、少なくとも1つの認証スキップ条件が成立する場合に認証処理をスキップすると判定するが、重要度に「B」が関連付けられている認証スキップ条件については、全ての認証スキップ条件が成立する場合に認証処理をスキップすると判定するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0260】
メインの処理に戻り、決済アプリケーション処理部213は、第1の認証スキップ判定処理で認証処理をスキップする判定がなされたか否かを判定する(A11)。認証処理をスキップすると判定された場合(A11;Yes)、決済アプリケーション処理部213は、A19へと処理を移す。
【0261】
一方、認証処理をスキップしないと判定された場合(A11:No)、認証処理部2137が、認証処理を行う(A13)。具体的には、認証画面を表示部24に表示させ、ユーザに認証パスワードを入力させる。そして、入力された認証パスワードが記憶部28の決済用データ2853に記憶されている認証パスワードと一致する場合は、認証結果を「OK」とする。一方、認証パスワードが一致しない場合は、認証結果を「NG」とする。
【0262】
認証処理で認証結果が「NG」であると判定されたならば(A15;No)、決済アプリケーション処理部213は、エラー処理を実行する(A17)。具体的には、例えば、認証パスワードの再度の入力をユーザに促す報知を行う。そして、決済アプリケーション処理部213は、A13に処理を戻す。
【0263】
その後、決済アプリケーション処理部213は、端末表示用コードを表示部24に表示させる(A19)。この際、決済アプリケーション処理部213は、端末表示用コードを店舗コードリーダ装置50で読み取ってもらうことを端末20のユーザに指示するメッセージ(コード読み取り指示表示)等を、端末表示用コードと併せて表示部24に表示してもよいし、しなくてもよい。
【0264】
店舗コードリーダ装置50の店舗決済処理部513は、入出力部52に対する店舗の店員による店舗決済用操作を受け付ける(B1)。そして、店舗決済処理部513は、受け付けた店舗決済用操作に基づいて、決済種別が「端末コード表示」であるか否かを判定する(B3)。
【0265】
決済種別が「端末コード表示」であったならば(B3;Yes)、店舗決済処理部513は、決済予定金額設定処理を行う(B5)。具体的には、入出力部52への店舗の店員による金額入力操作に基づいて、販売する商品の金額を「決済予定金額」として設定する。
【0266】
その後、店舗決済処理部513は、端末表示用コード読み取り指示報知を行う(B7)。具体的には、例えば、端末表示用コードを読み取るように指示するメッセージを表示部53に表示させたり、端末表示用コードを読み取るように指示する音声を音出力部56から音出力させるなどして、店舗の店員に報知する。この端末表示用コード読み取り指示報知に応じて、店舗の店員は、端末20のユーザに端末表示用コードを提示するように促す。
【0267】
A19において端末20の表示部24に表示された端末表示用コードが店舗コードリーダ装置50のコードリーダ58によって読み取られると(B9)、店舗決済処理部513は、コード情報取得処理を行う(B11)。具体的には、読み取った端末表示用コードからデータをデコード(復号)して、読み取った端末表示用コードに含まれる各種の情報を取得する。
【0268】
その後、店舗決済処理部513は、読み取った端末表示用コードから取得した決済用ページURLに基づいて、通信I/F54によって決済用ページにアクセスし、限定でなく例として、店舗IDと、端末表示用コードから取得したトークンと、B5で設定した決済予定金額とを含む第2の決済依頼情報をサーバ10に送信する(B13)。
【0269】
決済管理処理部113は、通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50から第2の決済依頼情報を受信すると(C9)、決済処理を行う(C11)。具体的には、限定でなく例として、記憶部15の端末表示用コード管理データベース1591において、店舗コードリーダ装置50から受信した第2の決済依頼情報に含まれるトークンと関連付けて記憶されているユーザIDを特定する。そして、記憶部15の決済管理データベース157における、特定したユーザIDの決済管理データに記憶されている残高に基づいて、決済予定金額の決済が可能であるか否かを判定する。そして、決済が可能であれば、残高から決済予定金額を減算して更新するとともに、決済履歴データを更新して、決済結果を「成功」とする。一方、決済が不可であれば、決済結果を「失敗」とする。
なお、決済された金額は、IMSの事業者(決済サービスの事業者)から直接的に、または代理店を通じて、店舗に支払われる。
【0270】
次いで、決済管理処理部113は、決済結果を判定する(C13)。決済結果が「成功」であったならば(C13;成功)、店舗用決済結果情報送信処理部1136は、通信I/F14によって店舗用決済成功情報を店舗用決済結果情報として、店舗コードリーダ装置50に送信する(C15)。同様に、端末用決済結果情報送信処理部1137は、通信I/F14によって端末用決済成功情報を端末用決済結果情報として、端末20に送信する(C17)。そして、決済管理処理部113は、第1の決済管理処理を終了する。
【0271】
一方、決済結果が「失敗」であったならば(C13;失敗)、店舗用決済結果情報送信処理部1136は、通信I/F14によって店舗用決済失敗情報を店舗用決済結果情報として、店舗コードリーダ装置50に送信する(C19)。同様に、端末用決済結果情報送信処理部1137は、通信I/F14によって端末用決済失敗情報を端末用決済結果情報として、端末20に送信する(C21)。そして、決済管理処理部113は、第1の決済管理処理を終了する。
【0272】
店舗決済処理部513は、通信I/F54によってサーバ10から店舗用決済結果情報を受信すると(B15)、その決済結果を判定し(B17)、決済結果が「成功」であったならば(B17;成功)、決済成功報知処理を行う(B19)。そして、店舗決済処理部513は、第1の店舗決済処理を終了する。
【0273】
一方、決済結果が「失敗」であったならば(B17;失敗)、店舗決済処理部513は、決済失敗報知処理を行う(B21)。そして、店舗決済処理部513は、第1の店舗決済処理を終了する。
【0274】
決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から端末用決済結果情報を受信すると(A21)、その決済結果を判定し(A23)、決済結果が「成功」であったならば(A23;成功)、決済成功報知処理を行う(A25)。
【0275】
その後、決済アプリケーション処理部213は、決済履歴を表示するか否かを判定する(A27)。具体的には、限定でなく例として、入出力部23に対するユーザの決済履歴確認操作を検出した場合に、決済履歴を表示すると判定する。
【0276】
決済履歴を表示すると判定したならば(A27;Yes)、決済アプリケーション処理部213は、決済履歴表示処理を行う(A29)。そして、決済アプリケーション処理部213は、第1の決済アプリケーション処理を終了する。
【0277】
一方、決済結果が「失敗」であったならば(A23;失敗)、決済アプリケーション処理部213は、決済失敗報知処理を行う(A26)。そして、決済アプリケーション処理部213は、第1の決済アプリケーション処理を終了する。
【0278】
次に、A3において決済種別が「端末コード読み取り」であると判定したならば(A3;端末コード読み取り)、コード読み取り処理部2133は、ユーザ操作に従ってアプリケーションコードリーダを起動して、端末読み取り用コード(第1種端末読み取り用コードまたは第2種端末読み取り用コード)を読み取る処理を行う(A31)。
【0279】
その後、決済アプリケーション処理部213は、コード情報取得処理を行う(A33)。具体的には、アプリケーションコードリーダで読み取った端末読み取り用コードからデータをデコード(復号)して、読み取った端末読み取り用コードに含まれる各種の情報を取得する。
【0280】
その後、決済アプリケーション処理部213は、読み取った端末読み取り用コードから取得した決済用ページURLに基づいて、通信I/F22によって決済用ページにアクセスする(A35)。
【0281】
決済管理処理部113は、端末20からの決済用ページへのアクセスに応じて、決済予定情報を判定する(C33)。具体的には、端末読み取り用コード管理データベース1593を参照して、この決済用ページに関連付けて記憶された情報を取得する。そして、決済管理処理部113は、その判定結果に応じた決済予定情報を、通信I/F14によって端末20に送信する(C35)。
【0282】
この場合、決済用ページに関連付けられた情報が、第1種端末読み取り用コードを運用する店舗に関する情報であった場合は、決済管理処理部113は、決済予定店舗と、決済予定金額とを含む第1種決済予定情報を、通信I/14によって端末20に送信する。一方、決済用ページに関連付けられた情報が、第2種端末読み取り用コードを運用する店舗に関する情報であった場合は、決済管理処理部113は、決済予定店舗を含む第2種決済予定情報(決済予定金額は含まない。)を、通信I/14によって端末20に送信する。
【0283】
決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から決済予定情報を受信すると(A37)、受信した決済予定情報の種別を判定する(A39)。そして、決済予定情報の種別が「第2種決済予定情報」であったならば(A39;第2種)、決済予定金額設定処理を行う(A41)。具体的には、入出力部23に対する自己の端末20のユーザによる金額入力操作に基づいて、購入する予定の商品の総額を「決済予定金額」として設定する。
【0284】
A41の後、または、決済予定情報の種別が「第2種決済予定情報」であったならば(A39;第1種)、決済アプリケーション処理部213は、記憶部28に記憶されている認証スキップ判定処理プログラム2845に従って、第1の認証スキップ判定処理を実行する(A9)。そして、決済アプリケーション処理部213は、A11~A17の処理を実行する。
【0285】
その後、決済アプリケーション処理部213は、決済用ページにおいて、限定でなく例として、ユーザIDと、決済確認情報とを含む第1の決済依頼情報をサーバ10に送信する(A43)。ただし、A41の処理を実行した場合は、設定した決済予定金額も第1の決済依頼情報に含めてサーバ10に送信する。そして、決済アプリケーション処理部213は、A21以降の処理を行う。
【0286】
決済管理処理部113は、通信I/F14によって端末20から第1の決済依頼情報を受信すると(C37)、決済処理を行う(C11)。そして、決済管理処理部113は、C13以降へと処理を移す。
【0287】
B5において決済種別が「端末コード表示」ではないと判定したならば(B3;No)、店舗決済処理部513は、B15へと処理を移す。
決済種別が「端末コード表示」ではない場合とは、決済種別が「端末コード読み取り」の場合である。この場合は、限定でなく例として、店舗の店員が、端末読み取り用コードを端末20のユーザに読み取るように指示し、端末20のユーザが、端末20のアプリケーションコードリーダを起動して、端末読み取り用コードを読み取るようにすればよい。
【0288】
なお、前述したように、第1種端末読み取り用コードと第2種端末読み取り用コードとのうちの1種類のコードのみを端末読み取り用コードとして用いるようにすることもできる。
この場合、図3-31のC35のステップでサーバ10から端末20に送信される決済予定情報は1種類となり、端末20における決済予定情報の種別の判定は不要となるため、図3-31のA39のステップは削除することができる。
また、第1種端末読み取り用コードのみを適用するのであれば、端末20における決済予定金額の設定は不要となるため、図3-31のA41のステップも削除することができる。
【0289】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態は、端末20のユーザに対する電子決済(限定でなく、決済の一例)のための認証処理(限定でなく、表示処理の一例)を行い、認証処理の結果に基づいて、IMSマネー(限定でなく、電子貨幣の一例)による決済に関する情報を通信I/F22(限定でなく、端末の通信部の一例)によって受信する端末20が、認証パスワード(限定でなく、端末のユーザを認証するための認証情報の一例)とは異なる情報を取得する。そして、端末20が、取得した情報に基づいて認証スキップ判定を行い、認証スキップ条件が成立する場合は、認証処理をせず、サーバ10による決済結果の情報(限定でなく、電子貨幣による決済に関する情報の一例)を通信I/F22によって受信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をすることなく、電子貨幣による決済に関する情報を簡単に受信することができる。また、端末は、電子貨幣による決済に際して、端末のユーザを認証するための認証情報とは異なる情報を取得することで、表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、電子貨幣による決済に際して、表示処理を1回1回行わずに済むため、手早く円滑に決済を行うことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0290】
また、第1実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報(限定でなく、認証情報とは異なる情報の一例)は、IMSマネーに関する情報(限定でなく、電子貨幣に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0291】
また、第1実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、端末20または、端末20のユーザに関連付けられているIMSマネーの金額に関する情報(限定でなく、端末または、端末のユーザに関連付けられている電子貨幣の金額に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣の金額に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、電子貨幣の金額に関する情報は、端末または、端末のユーザに関連付けられているため、端末は、適正な電子貨幣の金額に関する情報に基づいて、決済に関する処理を適切に行うことができる。
【0292】
また、第1実施形態は、上記のIMSマネーの金額に関する情報は、1日上限設定金額に関する情報(限定でなく、設定された電子貨幣の設定金額に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、設定された電子貨幣の設定金額に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0293】
また、第1実施形態は、端末20が、1日上限設定金額(限定でなく、設定金額の一例)を超えるまで認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、設定された電子貨幣の設定金額を超えるまで、認証の実行に関する表示を行わないため、端末の処理負荷を軽減することができるとともに、ユーザの利便性を向上させることができる。一方、電子貨幣による決済に際して、設定金額を超えた場合は、認証の実行に関する表示を行う場合があるため、設定金額を超えたことをユーザに注意喚起することができる。
【0294】
また、第1実施形態は、上記のIMSマネーの金額に関する情報は、端末20または、端末20のユーザに関連付けられたIMSマネーの残高に関する情報(限定でなく、端末または、端末のユーザに関連付けられた電子貨幣の残高に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣の残高に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、電子貨幣の残高に関する情報は、端末または、端末のユーザに関連付けられているため、端末は、適正な電子貨幣の残高に関する情報に基づいて、決済に関する処理を適切に行うことができる。
【0295】
また、第1実施形態は、端末20が、IMSマネーの残高が設定金額以下または、設定金額未満の場合、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣の残高が設定された金額以下または、設定された金額未満であれば、認証の実行に関する表示を行わないため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、電子貨幣の残高が少ない場合は、高額の決済ができず、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0296】
また、第1実施形態は、端末20が、端末20でオートチャージ設定(限定でなく、自動で電子貨幣の入金が端末に行われる設定)がなされている場合、IMSマネーの残高が設定金額以下または、設定金額未満の場合に、認証処理を行う構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末の電子貨幣が設定された金額以下または、設定された金額未満になった場合に自動で電子貨幣の入金が端末に行われる設定になっている場合、金額が少なくなれば自動で電子貨幣の入金が端末に行われるため、高額の決済が可能となり、リスクが生ずる。このため、認証の実行に関する表示を行うことで、高額の決済が可能になることをユーザに注意喚起することができる。
【0297】
また、第1実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーによって決済を行った頻度または回数に関する情報(限定でなく、電子貨幣によって決済を行った頻度または回数に関する情報)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣によって決済を行った頻度または回数に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、電子貨幣によって決済が行われた頻度が高い場合や回数が多い場合は、同じユーザが電子貨幣によって決済を行っている可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、表示処理をしないようにすることで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0298】
また、第1実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーによる最終決済日時に関する情報(限定でなく、電子貨幣によって決済を行った時間に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣によって決済を行った時間に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0299】
また、第1実施形態は、端末20が、IMSマネーによる最終決済日時から設定時間内である場合、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣による決済を行った時間から設定された時間内の場合、認証の実行に関する表示を行わずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、電子貨幣による決済を行ってからそれほど時間が経過していなければ、同じユーザが再び決済を行う可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0300】
また、第1実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーによって決済を行った場所に関する情報(限定でなく、電子貨幣によって決済を行った場所に関する情報)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣によって決済を行った場所に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0301】
また、第1実施形態は、上記のIMSマネーによって決済を行った場所に関する情報は、IMSマネーによって決済を行った店舗に関する情報(限定でなく、電子貨幣によって決済を行った店舗に関する情報)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣によって決済を行った店舗に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0302】
また、第1実施形態は、端末20が、IMSマネーによって決済を行った店舗の位置情報(限定でなく、電子貨幣によって決済を行った場所に関する情報の一例)と、位置算出処理部217によって算出された端末20の位置情報(限定でなく、端末の位置に関する情報の一例)とに基づいて、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣によって決済を行った店舗に関する情報と、端末の位置に関する情報とに基づいて、認証の実行に関する表示を行わないため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、過去に電子貨幣によって決済を行った店舗から端末の位置が離れていなければ、ユーザが同じ店舗で決済を行おうとしている可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0303】
また、第1実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーの決済をするための認証の実行を行った場所に関する情報(限定でなく、電子貨幣の決済をするための認証の実行を行った場所に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣の決済をするための認証の実行を行った場所に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、過去に電子貨幣の決済をするための認証の実行を行った場所であれば、同じユーザについて再び認証の実行を行う場合である可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、表示処理をしないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0304】
また、第1実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、場所に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、場所に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0305】
また、第1実施形態は、上記の場所に関する情報は、商品を購入する店舗の場所に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、商品を購入する場所に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、商品を購入する場所に関する情報は、例えば、その場所が日用品などの値段の安い商品を販売している店舗であるかを判別する情報として利用することができ、端末のユーザに対する認証を実行するべきかどうかの目安にすることができる。
【0306】
また、第1実施形態は、上記の商品を購入する場所に関する情報は、商品を販売する店舗に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、商品を販売する店舗に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、商品を販売する店舗に関する情報は、例えば、その店舗が日用品などの値段の安い商品を販売しているかどうかを判別する情報として利用することができ、端末のユーザに対する認証を実行するべきかどうかの目安にすることができる。
【0307】
また、第1実施形態は、端末20が、決済予定店舗が設定店舗や第1特定業種の店舗(限定でなく、第1の場所の一例)である場合、認証処理を行わないが、これらの店舗とは異なる第2特定業種の店舗(限定でなく、第2の場所の一例)での決済日時から設定時間が経過するまでは、認証処理を行う構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、第1の場所に関する情報を取得した場合、認証の実行に関する表示を行わないが、第1の場所とは異なる第2の場所に関する情報を取得した場合、電子貨幣によって第2の場所で決済を行ってから設定された時間が経過されるまで認証の実行に関する表示を行うため、例えば、ユーザが第2の場所に端末を置き忘れた場合や、ユーザが第2の場所で端末を紛失したような場合等に、その端末を取得した第三者によって不正に決済が行われることを防止できる。
【0308】
また、第1実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、商品に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、商品に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、商品に関する情報によって、高額な商品を購入したか、低額な商品を購入したかを判別することができるため、端末のユーザに対する認証を実行するべきかどうかの目安にすることができる。
【0309】
また、第1実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20または端末20に記憶された決済アプリケーションの設定に関する情報(限定でなく、端末または、端末に記憶されたアプリケーションの設定に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、端末または、端末に記憶されたアプリケーションの設定に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、端末または、端末に記憶されたアプリケーションの設定に関する情報がユーザによって設定された情報である場合、ユーザの意思を尊重することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0310】
また、第1実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20に設定された、端末20がロック中であるか否かを示す情報(限定でなく、端末に設定された、端末のセキュリティに関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、端末に設定された、端末のセキュリティに関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、端末のセキュリティに関する情報が端末のユーザの認証に関連する情報である場合、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理を省略することで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0311】
また、第1実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20に設定された端末側の認証設定の情報または端末20に記憶された決済アプリケーションに設定された決済用の認証設定の情報(限定でなく、端末または、端末に記憶されたアプリケーションに設定された、認証の実行をスキップすることに関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、端末または、端末に記憶されたアプリケーションに設定された、認証の実行をスキップすることに関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0312】
また、第1実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、IMSマネーによる決済を関するサーバ10(限定でなく、電子貨幣による決済を管理するサーバの一例)から送付された情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣による決済を関するサーバから送付される情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0313】
また、第1実施形態は、端末20が、上記の認証パスワードとは異なる情報に基づいて、決済処理を実行しない場合があり、IMSマネーによる決済を行うための端末表示用コード(限定でなく、電子貨幣による決済を行うためのコード情報の一例)を表示部24に表示し、店舗コードリーダ装置50のコードリーダ58(限定でなく、コードリーダの一例)による端末表示用コードの読み取りに基づいて、IMSマネーによる決済結果の情報を通信I/F22によって受信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、端末の表示領域に表示した電子貨幣による決済を行うためのコード情報をコードリーダで読み取らせるだけで、電子貨幣による決済に関する情報を簡単に受信することができる。
【0314】
また、第1実施形態は、端末20が、端末表示用コードを店舗コードリーダ装置50のコードリーダ58で読み取ってもらうことを端末20のユーザに指示するメッセージ等(限定でなく、コード情報の読み取りに関する表示の一例)を表示部24に表示し、店舗コードリーダ装置50のコードリーダ58による端末読み取り用コードの読み取りに基づき、認証パスワードとは異なる情報を取得する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、コード情報の読み取りに関する情報を端末のユーザに報知することができる。また、端末は、電子貨幣による決済に際して、端末の表示領域に表示したコード情報をコードリーダで読み取らせるだけで、認証情報とは異なる情報を端末によって簡単に取得することができる。
【0315】
また、第1実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、決済予定金額(限定でなく、購入する商品の金額、総額に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、端末の表示領域に表示したコード情報をコードリーダで読み取らせるだけで、購入する商品の金額や総額に関する情報を端末で簡単に取得することができる。
【0316】
また、第1実施形態は、端末20が、決済予定金額が設定金額以下または設定金額未満の場合、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、購入する商品の総額が、端末によって設定された設定金額以下または設定された設定金額未満の場合、認証の実行に関する表示を行わないため、ユーザの利便性を向上させることができる。また、購入する商品の総額が低額であれば、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0317】
また、第1実施形態は、端末20が、購入予定商品の購入履歴がある場合(限定でなく、商品が端末のユーザが1度以上購入した商品と一致した場合の一例)、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、商品が端末のユーザが一度以上購入した商品と一致した場合、認証の実行に関する表示を行わないため、ユーザの利便性を向上させることができる。また、同じ商品を購入するのであれば、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0318】
また、第1実施形態は、端末20が、端末表示用コード(限定でなく、コード情報の一例)の読み取りに基づき、IMSマネーによる決済を管理するサーバ10から送信された、認証パスワードとは異なる情報を通信I/F22によって受信し、取得する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、コード情報を読み取るだけで、電子貨幣による決済を管理するサーバから送信された、認証情報とは異なる情報を簡単に取得することができる。
【0319】
また、第1実施形態は、上記のIMSマネーによる決済に関する情報は、サーバ10(限定でなく、外部のサーバの一例)から送信された、IMSマネーにより決済が行われたことを示す情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣により決済が行われたことを示す情報を、外部のサーバから取得することができるという効果が得られる。
【0320】
また、第1実施形態は、端末20のユーザの決済に関する認証を行う端末20が、認証スキップ判定を行うために必要な情報を取得し、取得した情報が認証スキップ条件を満たさない場合、端末20のユーザに対する認証処理をし、認証処理の結果に基づいてIMSマネーに関する情報を通信I/F22によって受信する。一方、取得した情報が認証スキップ条件を満たす場合、端末20のユーザに対する認証処理をせず、IMSマネーに関する情報を通信I/F22によって受信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末によって取得した情報が条件を満たす場合は、条件を満たさない場合とは異なり、端末のユーザに対する認証に関する処理を実行しないため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、端末のユーザは、認証に必要な操作等を行わずに済むため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0321】
<第1変形例(1)>
第1実施形態では、端末20のユーザに対する認証の種類をパスワード認証とし、この認証の実行に関する表示処理を認証パスワード入力用の認証画面を表示する処理としたが、これに限定されない。この他にも、例えば、端末20のユーザに対する認証の種類を顔認証、指紋認証、音声認証等の生体認証とし、これらの生体認証を行うために必要な認証画面を表示する処理を、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理としてもよいし、しなくてもよい。
【0322】
また、限定でなく例として、決済サービスを利用するためのユーザID等のアカウントを取得するための認証処理における認証画面を表示する処理を、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理とするようにしてもよいし、しなくてもよい。そして、この認証処理の結果が「OK」となった場合に、端末20が、決済サービスを利用するためのアカウントの情報を、電子貨幣による決済に関する情報として、サーバ10から受信するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0323】
<第1変形例(1)の効果>
本変形例による効果の一例として、端末は、認証パスワードを用いた認証とは異なる認証についても同様に、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をすることなく、電子貨幣による決済に関する情報を簡単に受信することができる。
【0324】
また、端末は、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をすることなく、決済サービスを利用するために必要な情報を、電子貨幣による決済に関する情報として簡単に取得することができる。
【0325】
<第1変形例(2)>
第1実施形態では、電子貨幣をIMSマネーとして説明したが、これに限定されない。電子貨幣は、IMSマネーに限らず、限定でなく例として、いわゆる仮想通貨やゲーム内通貨、ギフトとして他の端末20のユーザ等から送付(贈呈)されるギフトコード、前述したIMSポイントを含む各種のポイントサービスによってユーザに送付(贈呈)されるポイントなど、現金の代替としてユーザが利用可能な支払手段全般を含む概念とすることができる。
【0326】
<第1変形例(2)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、端末は、IMSに関連付けられた電子貨幣とは異なる電子貨幣による決済に際して、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をすることなく、電子貨幣による決済に関する情報を簡単に受信することができる。
【0327】
<第1変形例(3)>
第1実施形態では、端末表示用コードと端末読み取り用コードとを、それぞれ二次元コードとして説明したが、これに限定されない。端末表示用コードと端末読み取り用コードとの少なくともいずれかを、限定でなく例として、前述した一次元コード(限定ではなく、例としてバーコード)としてもよいし、しなくてもよい。
【0328】
また、端末表示用コードと端末読み取り用コードとの少なくともいずれかを、コードに格納される情報の文字列で表される文字コードとし、端末表示用コードは店舗のカメラで読み取るなどして文字認識し、端末読み取り用コードは端末20のカメラ27で読み取るなどして文字認識して、それぞれのコードに含まれる情報を取得するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0329】
<第1変形例(3)の効果>
本変形例による効果の一例として、二次元コードとは異なる端末表示用コードや端末読み取り用コードに基づいて、端末の決済を実現することができる。また、端末や店舗コードリーダ装置が二次元コードに対応していない場合であっても、電子貨幣による決済を実現することができる。
【0330】
<第1変形例(4)>
第1実施形態では、サーバ10から送信される決済に関する情報が端末20の記憶部28に決済履歴データとして記憶され、端末20が、この決済履歴データに含まれる決済に関する情報に基づいて認証スキップ判定を行うこととしたが、これに限定されない。
【0331】
具体的には、端末20の記憶部28に決済履歴データを記憶させないようにすることもできる。この場合、端末20は、認証スキップ判定に必要な情報をサーバ10に要求し、サーバ10から取得した情報に基づいて、認証スキップ判定を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0332】
<第1変形例(4)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、電子貨幣による決済の履歴に関する情報を端末に記憶させておく必要がないため、端末の記憶容量を節約することができる。
【0333】
<第1変形例(5)>
第1実施形態において、サーバ10から端末20に配信される店舗データ2855に店舗位置情報を含めることとし、端末20が、店舗データ2855に含まれる店舗位置情報と、位置算出処理部217によって算出される端末20の位置情報(以下、「端末位置情報」と称す。)とに基づいて、認証スキップ判定を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0334】
具体的には、例えば、条件カテゴリNo「SP2」に含まれる条件No「SP2-2」の「決済予定店舗が設定店舗」の認証スキップ条件を判定する際に、端末20の最新の算出位置が、店舗データ2855に記憶されている設定店舗の位置と一致するか否かを判定するようにすることができる。
店舗・場所に関する他の認証スキップ条件についても同様である。
【0335】
<第1変形例(5)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、端末は、自己の端末20で算出した端末位置情報と、外部から取得した店舗位置情報とに基づいて、認証スキップ条件の成否を簡単に判定することができる。
【0336】
<第1変形例(6)>
第1実施形態では、1日上限設定金額を、その1日における決済済みの金額(決済金額)の合計金額に対する閾値とする上限の設定金額としたが、これに限定されない。
【0337】
具体的には、限定でなく例として、1日上限設定金額を、その1日における決済済みの金額(決済金額)の合計金額と、これから決済しようとする金額(決済予定金額)との合算金額に対する閾値金額とする上限の設定金額としてもよいし、しなくてもよい。
【0338】
また、上限設定金額は、必ずしも1日の上限設定金額としなければならないわけではなく、過去所定期間(過去1週間、過去2週間、過去1か月等)の上限設定金額としてもよいし、しなくてもよい。
【0339】
また、上限設定金額を、これから決済しようとする金額(決済予定金額)、つまり1回で決済する金額に対する設定金額とし、「決済予定金額が設定金額以下(または設定金額未満)」とする認証スキップ条件に基づいて認証スキップ判定を行うようにすることもできる。このようにすることで、端末20のユーザが低価格の商品を購入するような場合に、認証処理をスキップさせることができる。
【0340】
<第1変形例(6)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、過去に決済した金額(決済金額)ばかりでなく、これから決済しようとする金額(決済予定金額)をも考慮して、認証の実行に関する表示を行うかどうかを判定することができる。
【0341】
また、1回の決済金額が設定された金額を超えるまで、認証の実行に関する表示を行わないことで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0342】
<第1変形例(7)>
第1実施形態で説明した各種の認証スキップ条件はあくまでも一例に過ぎず、適宜、追加や削除、変更することが可能である。
【0343】
具体的には、限定でなく例として、条件No「SP1-1」の「現在日時が最終決済日時から設定時間内」とする認証スキップ条件を、「現在日時が最終認証日時から設定時間内」とすることもできる。これは、例えば、端末20のユーザがある商品(例えば弁当)を購入する際に端末20で認証を行った後、すぐに別の商品(例えばコーヒー)を購入するために端末20での再度の認証が必要となるような場合が考えられるためである。
【0344】
また、上記の「最終認証日時」は、必ずしも決済用の認証が最後に行われた日時に限られるわけではなく、限定でなく例として、第4実施形態で後述するIMSマネーの個人間送金を行う場合における送金用の認証が最後に行われた日時や、端末20のOS側のロックを解除するための認証が最後に行われた日時、決済アプリケーション側のロックを解除するための認証が最後に行われた日時といった、決済用の認証とは異なる種類の認証が最後に行われた日時を、上記の認証スキップ条件における「最終認証日時」とすることもできる。
【0345】
また、限定でなく例として、条件No「SP1-1」の認証スキップ条件における「最終決済日時」を、ユーザによってIMSマネーのチャージが行われた最新の日時である「最終チャージ日時」や、決済アプリケーション内で決済に関連するユーザ操作が行われた最新の日時である「最終決済関連操作日時」とすることもできる。IMSマネーが最後にチャージされてからそれほど時間が経過していなければ、決済のためにユーザがIMSマネーをチャージした可能性が高いため、認証処理をスキップさせるのは合理的である。また、決済アプリケーション内で決済に関連するユーザ操作が最後に行われてからそれほど時間が経過していなければ、ユーザが決済を行うことを予定して操作を行った可能性が高いため、認証処理をスキップさせるのは合理的である。
【0346】
また、条件No「SP1-2」の認証スキップ条件における「設定時間帯」は、特定の曜日や特定の日付を含む概念とすることができる。限定でなく例として、特定の曜日として、土曜日や日曜日を設定するなどしてもよい。土曜日や日曜日は、買い物や食事で外出するユーザが多く、決済が行われる機会が多くなる傾向があるためである。また、特定の日付として、クリスマス(クリスマスイブを含む。)や正月の三が日を設定するなどしてもよい。クリスマスは、プレゼントの購入やディナーで外出するユーザが多く、三が日は初売りで外出するユーザが多く、それぞれ決済が行われる機会が多くなる傾向があるためである。
【0347】
また、端末20のユーザが、自身の端末20を第三者に利用されて高額な商品を決済で購入され、それを換金されてしまうようなリスクも考えられる。そこで、限定でなく例として、「決済予定店舗が換金性の高い商品を販売する店舗ではない」とする認証スキップ条件を追加することもできる。換金性の高い商品とは、例えば、宝飾品や腕時計といった商品であり、このような商品を販売する店舗(宝飾品店や腕時計店等)で決済が行われる予定である場合は、端末20で認証処理をスキップさせないようにすることができる。
【0348】
また、天気や天候に関連する認証スキップ条件を追加するようにすることもできる。例えば、雨の日や雪の日は、公共交通機関を利用するユーザが増えるため、端末20の置き忘れが発生するリスクが高まる。このため、限定でなく例として、「当日の天気が雨または雪ではない」とする認証スキップ条件を追加し、雨の日や雪の日には認証処理をスキップさせないようにすることもできる。
【0349】
<第1変形例(7)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、決済用の認証が最後に行われた日時から設定された時間内である場合ばかりでなく、決済用の認証とは異なる種類の認証が最後に行われた日時から設定された時間内である場合も、認証の実行に関する表示を行わないようにすることで、ユーザの利便性をより一層向上させることができる。
【0350】
また、電子貨幣による決済に際して、電子貨幣の入金が最後に行われた日時から設定された時間内である場合や、アプリケーション内での決済に関する操作が最後に行われた日時から設定された時間内である場合に、認証の実行に関する表示を行わないようにすることで、ユーザの利便性をより一層向上させることができる。
【0351】
また、特定の曜日や特定の日付である場合に、認証の実行に関する表示を行わないようにすることで、ユーザの利便性をより一層向上させることができる。
【0352】
また、ユーザのリスクを考慮した情報に基づいて、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理を行わないようにすることで、ユーザの利便性とリスクとのバランスを考慮した適切な決済を実現することができる。
【0353】
<第1変形例(8)>
第1実施形態で説明した図3-29の処理では、決済種別が「端末コード表示」である場合に、端末20が、サーバ10から端末表示用コードを受信した後(A7の後)のタイミングで、第1の認証スキップ判定処理を行うこととしたが、これに限定されない。
【0354】
限定でなく例として、端末20が、端末表示用コード生成依頼情報をサーバ10に送信する前(図3-29のA5の前)のタイミングで、第1の認証スキップ判定処理を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0355】
また、限定でなく例として、端末20が、端末表示用コード生成依頼情報をサーバ10に送信した後(図3-29のA7)、サーバ10から端末20に端末表示用コードがすぐに送信されるようにするのではなく、サーバ10から端末20に端末表示用コードが送信される前に、認証スキップ判定処理を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0356】
具体的には、サーバ10は、端末20から送信された端末表示用コード生成依頼情報を受信した後(図3-29のC1;Yes)、認証を要求するための認証要求情報を端末20に送信する。そして、端末20は、この認証要求情報をサーバ10から受信した後のタイミングで、第1の認証スキップ判定処理を行う。
【0357】
認証処理をスキップする判定がなされた場合は、端末20は、認証処理をスキップし、認証処理をスキップしたことを示す認証スキップ実行情報をサーバ10に送信する。一方、認証処理をスキップしない判定がなされた場合は、端末20は、認証処理を行い、認証結果が「OK」となったならば、認証が成功したことを示す認証成功情報をサーバ10に送信する。そして、サーバ10は、端末20から認証スキップ実行情報と、認証成功情報とのいずれかを受信した後、端末表示用コード生成処理を行って端末表示用コードを生成し(図3-29のC3)、生成した端末表示用コードを端末20に送信する(図3-29のC5)。
【0358】
なお、この場合、サーバ10が、端末20から送信された端末表示用コード生成依頼情報を受信した後(図3-29のC1;Yes)、端末表示用コード生成処理を行って端末表示用コードを生成するようにし(図3-29のC3)、その後に、認証要求情報を端末20に送信するようにすることもできる。
【0359】
上記のように、端末20側で認証スキップ判定処理を行うタイミングとしては、上記のように、大きく分けて3つのタイミングのうちのいずれかのタイミングとすることができる。
【0360】
<第1変形例(8)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣による決済に際して、端末のユーザを認証するための認証情報とは異なる情報に基づき、複数のタイミングのうちのいずれかのタイミングで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理を実行するか否かの判定を行うことができる。
【0361】
<第1変形例(9)>
上記の実施形態では、決済種別「端末コード表示」、「端末コード読み取り」のいずれについても、購入予定商品に関する情報がサーバ10から端末20に送信されず、端末20は購入予定商品に関する情報を取得することはできないこととしたが、例えば以下の方法によって、端末20が購入予定商品の情報を取得するようにすることもできる。
【0362】
具体的には、限定でなく例として、決済アプリケーションの機能として備えられたカメラ(以下、「アプリケーションカメラ」と称す。)、または、端末20に備えられたカメラ27等の撮像装置(または撮像部)によって撮影された撮影画像に基づいて、商品の種別を識別可能とするためのソフトウェアを、端末20の記憶部28に記憶させておく。
【0363】
決済種別「端末コード表示」では、例えば、図3-29の第1の決済アプリケーション処理のA1の前に、端末20は、ユーザ操作に従って、アプリケーションカメラまたはカメラ27を起動して、購入予定の商品の画像を撮影する。つまり、端末20のユーザは、店舗のコードレジ60で、購入する商品の画像をアプリケーションカメラまたはカメラ27で撮影する。そして、端末20は、撮影した画像(以下、「撮影画像」と称す。)から商品の種別を識別する商品種別識別処理を行う。そして、端末20は、「A3;端末コード表示~A7」の処理を行った後、第1の認証スキップ判定処理を行う(A9)。
【0364】
決済種別「端末コード読み取り」についても同様に、例えば、図3-29の第1の決済アプリケーション処理のA1の前に、端末20は、ユーザ操作に従って、アプリケーションカメラまたはカメラ27を起動して、購入予定の商品の画像を撮影する。そして、端末20は、撮影画像から商品の種別を識別する商品種別識別処理を行う。そして、端末20は、「A3;端末コード読み取り~A41」の処理を行った後、第1の認証スキップ判定処理を行う(A9)。
【0365】
図3-34は、この場合における認証スキップ条件データ2851の一例を示す図である。このデータ構成は、図3-8の認証スキップ条件データ2851と同様であるが、黒色の太枠で囲った部分が異なっている。
【0366】
具体的には、条件No「SP4-1」の「購入予定商品が日用消費財」の認証スキップ条件について、決済種別「端末コード表示」、「端末コード読み取り」のいずれについても適用有無として「〇」が定められている。これは、上記の手法を用いることで、端末20で商品の種別を識別することが可能となるため、識別した商品の種別に基づいて、購入予定商品が日用消費財であるか否かを判定することができるためである。また、決済種別「端末コード表示」については重要度「B」が、決済種別「端末コード読み取り」については重要度「A」がそれぞれ定められている。
【0367】
また、条件No「SP4-2」の「購入予定商品の購入履歴あり」の認証スキップ条件について、決済種別「端末コード表示」について適用有無として「〇」が定められている。これは、上記の手法を用いることで、端末20で商品の種別を識別することが可能となるため、識別した商品の種別の履歴を記憶部28に記憶しておくことで、購入予定商品の購入履歴があるか否かを判定することができるためである。また、決済種別「端末コード表示」については重要度「B」が、決済種別「端末コード読み取り」については重要度「A」がそれぞれ定められている。
【0368】
また、第1実施形態では、決済種別「端末コード読み取り」については、条件No「SP4-1」、「SP4-2」の認証スキップ条件の成否を代替的な手法で判定したが、上記のカメラを用いた手法では、端末20で購入予定商品の種別を識別することができるため、その識別結果に基づいて、これらの認証スキップ条件の成否を判定することができる。
【0369】
また、上記のように端末20のカメラで購入予定商品の画像を撮影する他にも、例えば店舗コードリーダ装置50にカメラを備えておき、店舗コードリーダ装置50のカメラで、端末20のユーザの購入予定商品の画像を撮影するようにすることもできる。
【0370】
この場合は、1つの手法として、店舗コードリーダ装置50が、カメラで撮影した撮影画像に基づいて購入予定商品の種別を識別し、識別した購入予定商品の種別を端末20に送信するようにすることができる。
【0371】
また、他の手法として、店舗コードリーダ装置50が、カメラで撮影した撮影画像を端末20に送信し、端末20が、店舗コードリーダ装置50から受信した撮影画像に基づいて購入予定商品の種別を識別するようにすることもできる。
【0372】
<第1変形例(9)の効果>
本変形例は、前述した認証パスワードとは異なる情報は、店舗で販売される商品の情報(限定でなく、商品に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、商品に関する情報に基づいて、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0373】
また、本変形例は、端末20が、端末20のアプリケーションカメラまたはカメラ27(限定でなく、撮像装置の一例)によって撮影された購入予定商品の撮影画像を取得し、取得した撮影画像に基づいて、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、撮像装置によって撮影された商品の画像に基づいて、認証の実行に関する表示を行わないため、端末の処理負荷を軽減することができる。例えば、撮像装置によって撮影された画像から識別される商品が、過去に購入履歴がある商品であったり、特定の種別の商品である場合は、認証の実行に関する表示を行わないことで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0374】
また、本変形例は、前述した認証パスワードとは異なる情報は、購入予定商品の情報(限定でなく、端末のユーザが購入する商品に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、端末のユーザが購入する商品に関する情報に基づいて、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0375】
また、本変形例は、端末20のユーザの購入予定商品の情報を取得し、購入予定商品の購入履歴があると判定した場合に、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、商品が端末のユーザが一度以上購入した商品と一致した場合、認証の実行に関する表示を行わないため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、同じ商品を購入するのであれば、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0376】
また、本変形例は、端末20のユーザの購入予定商品の情報を取得し、購入予定商品が日用消費財であると判定した場合に、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末が、ユーザが購入する商品が日用消費財である場合、認証の実行に関する表示を行わないため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、日用消費財を購入するのであれば、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0377】
なお、上記の他にも、端末20のユーザが購入する商品やその商品種別を端末20で識別する方法として、限定でなく例として、近距離無線通信や非接触式通信を用いた手法を適用することもできる。
【0378】
具体的には、限定でなく例として、店舗で販売される商品毎または商品種別毎に、商品識別情報または商品種別識別情報が格納されたRFタグ(例えばICタグ)を埋め込んでおく。また、端末20には、RFタグ対応のリーダライタを備えておく。そして、端末20は、ユーザが購入する商品に埋め込まれたRFタグを電波でスキャンし、RFタグに格納された商品識別情報や商品種別識別情報を取得することで、ユーザが購入する商品やその商品種別を識別する。
【0379】
<第1変形例(10)>
第1実施形態において、店舗側で、端末20の認証処理をスキップさせることをサーバ10に依頼し、サーバ10が、認証処理をスキップさせるための情報(以下、「認証スキップ情報」と称す。)を端末20に送信するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0380】
本変形例では、サーバ10から送付される認証スキップ情報に基づいて、端末20に認証処理をスキップさせることが可能となる。このため、例えば、他人の端末20を利用して商品を購入したり、サービスの提供を受けようとする者が決済を行う場合であっても、端末20で認証処理がスキップされて決済が行われてしまうという問題も生じ得る。本変形例は、このような問題が生じ得ることも承知の上で、店舗側にリスクを負わせ、端末20の認証処理をスキップさせるものである。
【0381】
最初に、店舗単位で認証スキップを行わせる場合について説明する。これは、端末20の認証処理をスキップさせるか否かを店舗の判断に委ね、リスクを承知の上で、端末20の認証処理をスキップさせることを承諾した店舗を対象とする場合である。
【0382】
図3-35は、この場合における各装置の処理の流れの一例を示すフローチャートであり、第1実施形態で説明した処理において、決済種別が「端末コード読み取り」である場合の処理部分である図3-31の処理部分を抜き出したものである。なお、既出のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0383】
店舗決済処理部513は、B5において、決済種別が「端末コード表示」ではない、つまり決済種別が「端末コード読み取り」であると判定したならば(B3;No)、通信I/F54によって認証スキップ依頼情報をサーバ10に送信する(B51)。
【0384】
具体的には、自店舗が第1種端末読み取り用コードを運用する店舗である場合は、店舗決済処理部513は、限定でなく例として、店舗IDと、第1種端末読み取り用コードに関連付けて販売する商品の販売金額情報とを含む認証スキップ依頼情報をサーバ10に送信する。
また、自店舗が第2種端末読み取り用コードを運用する店舗である場合は、店舗決済処理部513は、限定でなく例として、店舗IDを含む認証スキップ依頼情報をサーバ10に送信する。
【0385】
ここで、認証スキップ依頼情報は、端末20に認証処理をスキップさせるための認証スキップ情報の生成をサーバ10に依頼する情報である。この認証スキップ依頼情報は、限定でなく例として、店舗サーバ70の承認に基づいて、店舗コードリーダ装置50がサーバ10に送信するようにすることができる。
【0386】
また、ここでは、店舗コードリーダ装置50が認証スキップ依頼情報をサーバ10に送信することとして説明するが、これに代えて、店舗サーバ70が認証スキップ依頼情報をサーバ10に送信するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0387】
決済管理処理部113は、通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50から認証スキップ依頼情報を受信すると(C51)、端末読み取り用コード生成判定処理を行う(C53)。
【0388】
具体的には、限定でなく例として、認証スキップ依頼情報の送信元の店舗が加盟店舗であるか否かを判定する。また、受信した認証スキップ依頼情報に第1種端末読み取り用コードに関連付けて販売する商品の販売金額情報が含まれる場合は、この販売金額情報が示す販売金額が適正な範囲内の金額(限定でなく例として、閾値金額以下(店舗の業種や販売される商品・商品種別等にもよるが、例えば「1000円以下」、「2000円以下」、「3000円以下」等)であるか否かを判定する。そして、これらの条件を満たす場合は、端末読み取り用コードを生成すると判定する。一方、これらの条件を満たさない場合は、端末読み取り用コードを生成しないと判定する。
【0389】
端末読み取り用コードを生成すると判定したならば(N55;Yes)、決済管理処理部113は、端末読み取り用コード生成処理を行う(C57)。
【0390】
この端末読み取り用コード生成処理では、決済管理処理部113は、アクセス情報を含む端末読み取り用コードを生成する。より具体的には、例えば、決済用ページURLの文字列をエンコード(符号化)し、図形化して、二次元コードの画像で表される端末読み取り用コードを生成する。また、決済管理処理部113は、この店舗の店舗IDに対応させて、販売金額(第1種端末読み取り用コードを運用する店舗のみ)と、決済用ページURLと、認証スキップ有無(ここでは認証スキップ「有」)とを関連付けて、コード管理データベース159の端末読み取り用コード管理データベース1593に記憶させる。
【0391】
その後、決済管理処理部113は、生成した端末読み取り用コードを、通信I/F14によって認証スキップ依頼情報の送信元の店舗コードリーダ装置50に送信する(C59)。
【0392】
一方、端末読み取り用コードを生成しないと判定したならば(C55;No)、決済管理処理部113は、端末読み取り用コードの生成が不可であることを、通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50に通知する(C61)。そして、決済管理処理部113は、C63へと処理を移す。
【0393】
店舗決済処理部513は、通信I/F54によってサーバ10から端末読み取り用コードを受信したか否かを判定し(B53)、受信したと判定したならば(B53;Yes)、受信した端末読み取り用コードを表示部53に表示させる(B55)。
【0394】
端末20の決済アプリケーション処理部213は、端末読み取り用コードをアプリケーションコードリーダで読み取る(A51)。具体的には、店舗に掲示されている端末読み取り用コードと、B55で店舗コードリーダ装置50に表示された端末読み取り用コードとのいずれかの端末読み取り用コードを読み取る。そして、決済アプリケーション処理部213は、A33、A35の処理を行う。
【0395】
C59またはC61の後、決済管理処理部113は、端末20からの決済用ページへのアクセスに応じて、決済予定情報を判定する(C63)。具体的には、端末読み取り用コード管理データベース1593を参照して、この決済用ページの決済用ページURLに関連付けて記憶されている情報を取得する。そして、決済管理処理部113は、その判定結果に応じた決済予定情報(認証スキップ「有」or「無」)を、通信I/F14によって端末20に送信する(C65)。
【0396】
決済用ページURLに関連付けて記憶されている情報が、認証スキップ「無」の情報であった場合(C61→C63の処理の流れの場合)は、図3-31のC35と同様である。つまり、決済管理処理部113は、認証スキップ情報を含まない決済予定情報を端末20に送信する。
【0397】
一方、決済用ページURLに関連付けて記憶されている情報が、認証スキップ「有」の情報であった場合(C59→C63の処理の流れの場合)、決済管理処理部113は、認証スキップ情報を含む決済予定情報を端末20に送信する。
この場合、決済用ページURLに関連付けられた情報が第1種端末読み取り用コードを運用する店舗に関する情報であった場合、決済管理処理部113は、決済予定店舗と、決済予定金額と、認証スキップ情報とを含む第1種決済予定情報を端末20に送信する。
一方、決済用ページURLに関連付けられた情報が第2種端末読み取り用コードを運用する店舗に関する情報であった場合、決済管理処理部113は、決済予定店舗と、認証スキップ情報とを含む第2種決済予定情報(決済予定金額は含まない。)を、通信I/14によって端末20に送信する。
【0398】
決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から決済予定情報(認証スキップ「有」or「無」)を受信すると(A53)、A39、A41の処理を行った後、第2の認証スキップ判定処理を行う(A55)。なお、他の実施形態における認証スキップ判定処理と区別するため、便宜的に「第2の認証スキップ判定処理」と称する。
【0399】
この第2の認証スキップ判定処理では、認証スキップ判定処理部2135は、サーバ10から受信した決済予定情報に認証スキップ情報が含まれるか否かを判定する。A51で、店舗コードリーダ装置50に表示された端末読み取り用コードが読み取られていた場合は、受信した決済予定情報に認証スキップ情報が含まれると判定される一方、店舗に掲示されている端末読み取り用コードが読み取られていた場合は、受信した決済予定情報に認証スキップ情報は含まれないと判定されることになる。そして、受信した決済予定情報に認証スキップ情報が含まれると判定した場合は、認証処理をスキップすると判定する。そして、決済アプリケーション処理部213は、A11へと処理を移す。
【0400】
なお、上記の第2の認証スキップ判定処理において、限定でなく例として、端末20で決済アプリケーション側の決済用の認証設定が「ON」となっている場合や、端末20で認証処理をスキップしないモード設定がなされている場合等には、決済予定情報に認証スキップ情報が含まれる場合であっても、認証処理をスキップさせないようにすることもできる。
【0401】
次に、上記の処理は、店舗単位で認証スキップを行わせる場合の処理であるが、限定でなく例として、店舗で販売される商品単位や商品種別単位で認証スキップを行わせるようにすることも可能である。
【0402】
図3-36は、この場合にサーバ10の記憶部15に記憶される端末読み取り用コード管理データベース1593の一例を示す図である。
この端末読み取り用コード管理データベース1593は、端末20の認証処理をスキップさせることを承諾した店舗を対象として生成される端末読み取り用コード管理データを含む。
【0403】
各店舗の端末読み取り用コード管理データには、限定でなく例として、その店舗の店舗IDと関連付けて、商品種別と、販売金額と、決済用ページURLと、認証スキップ有無とが関連付けて記憶される。
【0404】
この例では、商品種別には「弁当」、「飲料」、「ギフト商品」といった商品種別が含まれ、商品種別毎に、販売金額と、決済用ページURLと、認証スキップ有無とが関連付けられている。商品種別「弁当」、「飲料」には認証スキップ有無として「有」が定められているが、商品種別「ギフト商品」には認証スキップ有無として「無」が定められている。従って、ユーザがこの店舗で弁当や飲料を購入する場合は、端末20で認証処理がスキップされるが、ユーザがこの店舗でギフト商品を購入する場合は、端末20で認証処理がスキップされないことになる。
【0405】
また、さらには、1つの商品種別の中で、販売金額と、決済用ページURLと、認証スキップ有無とを分類して関連付けるようにすることも可能である。
具体的には、限定でなく例として、商品種別「弁当」を、販売金額「200円」の弁当と、販売金額「300円」の弁当と、販売金額「500円」の弁当とに分類し、それぞれの分類について、決済用ページURLと、認証スキップ有無とをそれぞれ関連付けるようにすることもできる。
【0406】
上記の複数のパターンは、店舗側がどのような運用を行うかに応じて、サーバ10側で適宜設定変更するようにすることができる。
【0407】
<第1変形例(10)の効果>
本変形例は、認証パスワードとは異なる情報は、認証スキップ情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、端末のユーザの認証を端末がスキップするためのスキップ情報に基づいて、端末のユーザの認証をスキップすることができる。また、端末のユーザの認証をスキップするか否かをスキップ情報に基づいて判定可能であり、他の条件の成否を判定せずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0408】
また、本変形例は、認証スキップ情報は、店舗コードリーダ装置50から送信される認証スキップ依頼情報に基づいて、サーバ10によって生成される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、商品を管理する店舗による依頼に基づいてサーバによって生成されたスキップ情報に基づいて、端末のユーザの認証を簡単にスキップすることができる。また、端末のユーザの認証をスキップするか否かをサーバによって生成されたスキップ情報に基づいて判定可能であり、他の条件の成否を判定せずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0409】
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態と同様に、決済の利便性を向上させる実施形態である。より具体的には、限定でなく例として、端末20において決済アプリケーションを用いた決済を行う際に、サーバ10において認証スキップ判定を行い、認証スキップ条件が成立する場合に、端末20のユーザに従来要求していた認証処理をスキップさせる。
第2実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0410】
<機能構成>
図4-1は、本実施形態におけるサーバ10の制御部11により実現される機能の一例を示す図である。
決済管理処理部113は、限定でなく例として、端末表示用コード生成処理部1131と、端末表示用コード送信処理部1133と、店舗用決済結果情報送信処理部1136と、端末用決済結果情報送信処理部1137とに加えて、認証スキップ判定処理部1139を機能部として含む。
【0411】
認証スキップ判定処理部1139は、記憶部15に記憶されている認証スキップ判定処理プログラム1515に従って、端末20で実行される認証処理をスキップさせるか否かを判定するための処理である認証スキップ判定処理を実行する機能を有している。この認証スキップ判定処理は、端末20に認証処理を行わせる必要があるか否かを判定するための認証要否判定処理と言うこともできる。
【0412】
本実施形態では、認証スキップ判定処理部1139は、限定でなく例として、決済種別「端末コード表示」では、端末20から端末表示用コード生成依頼情報を受信した後のタイミングで認証スキップ判定処理を実行する。
また、認証スキップ判定処理部1139は、限定でなく例として、決済種別「端末コード読み取り」では、端末20から第1の決済依頼情報を受信した後のタイミングで認証スキップ判定処理を実行する。
ただし、これらの認証スキップ判定処理の実行タイミングは、適宜変更可能である。
【0413】
図4-2は、本実施形態におけるサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
決済管理処理プログラム1513は、限定でなく例として、制御部11により読み出され、認証スキップ判定処理として実行される認証スキップ判定処理プログラム1515をサブルーチンプログラムとして含む。
【0414】
また、記憶部15には、限定でなく例として、データとして、ユーザ登録データ153と、店舗登録データ155と、決済管理データベース157と、コード管理データベース159とに加えて、認証スキップ条件データ156と、信用スコアデータ158とが記憶される。
【0415】
認証スキップ条件データ156は、端末20に決済用の認証処理をスキップさせるための条件である認証スキップ条件が定められたデータである。
【0416】
信用スコアデータ158は、端末20のユーザの社会的な信用を数値やランク等で表した信用スコアが、端末20毎または端末20のユーザ毎に記憶されたデータである。
信用スコアは、限定でなく例として、端末20のユーザの支払い実績、年齢、勤務形態、年収等をもとに算出または決定される。
【0417】
本実施形態では、限定でなく例として、信用スコアを「0点」~「100点」の点数方式で数値化し、信用スコア「100点」がユーザの社会的な信用が最も高く、信用スコア「0点」がユーザの社会的な信用が最も低いことを意味するものとする。
【0418】
図4-3は、本実施形態における認証スキップ条件データ156のデータ構成の一例を示す図である。このデータ構成は、端末20の認証スキップ条件データ2851と同様であるが、内容が一部異なっている。以下、異なる条件に着目して説明する。
【0419】
<条件カテゴリNo「SP2-5」>
条件カテゴリNo「SP2(店舗・場所)」について、条件No「SP2-5」の認証スキップ条件として、「決済予定店舗の位置と端末の位置とが離れていない」が定められている。これは、決済予定店舗の位置と、決済予定の端末20の位置とが、例えば設定距離以上離れていない場合に、端末20の認証処理をスキップさせることを意味する。
【0420】
この判定では、限定でなく例として、サーバ10は、認証スキップ判定処理において、店舗登録データ155に登録されている店舗情報から決済予定店舗の店舗位置情報を取得する。また、サーバ10は、端末位置情報を端末20に要求し、位置算出処理部217によって算出された最新の算出位置を端末位置情報として端末20から受信して取得する。そして、サーバ10は、店舗位置と端末位置とが設定距離以上離れているか否かを判定する。
【0421】
なお、上記の認証スキップ条件において、限定でなく例として、各店舗が存在する地域(エリア)の情報をサーバ10の記憶部15に記憶しておくようにし、サーバ10が、決済予定店舗が存在する地域を特定した上で、端末位置が、特定した地域に含まれるか否かを判定するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0422】
<条件カテゴリNo「SP5-2」>
条件カテゴリNo「SP5(セキュリティ)」に含まれる条件No「SP5-2」の認証スキップ条件として、「端末のユーザの信用スコアが80点以上」が定められている。これは、信用スコアデータ158に記憶されている端末20のユーザの信用スコアが80点以上、つまり端末20のユーザの信用が一定の水準に達している場合に、端末20の認証処理をスキップさせることを意味する。
【0423】
この判定では、端末20は、信用スコアデータ158に記憶されている信用スコアの中から、決済予定の端末20のユーザの信用スコアを取得する。そして、取得した信用スコアが80点以上であるか否かを判定する。
【0424】
他の条件は、端末20の認証スキップ条件データ2851と同様であるが、本実施形態では、第1実施形態とは異なり、サーバ10が認証スキップ判定処理を行う。このため、サーバ10は、記憶部15のユーザ登録データ153に記憶されているユーザ情報、店舗登録データ155に記憶されている店舗情報、決済管理データベース157に記憶されている決済管理情報等のサーバ10で記憶して管理している情報(以下、「サーバ管理情報」と称す。)から認証スキップ判定に必要な情報を取得する。また、サーバ10は、端末20の位置情報(端末位置情報)等のサーバ10側で管理していない情報を端末20に要求して取得する。そして、サーバ10は、取得した情報に基づいて、認証スキップ判定を行う。
【0425】
次に、決済種別「端末コード表示」については、限定でなく例として、条件No「SP2-1」~「SP2-5」(条件カテゴリNo「SP2」に含まれる条件)、条件No「SP3-3」、「SP3-4」、条件No「SP4-1」、「SP4-2」(条件カテゴリNo「SP4」に含まれる条件)には適用無し「×」が定められている。
【0426】
条件カテゴリNo「SP2」に含まれる認証スキップ条件が適用無し「×」とされているのは、決済種別「端末コード表示」では、サーバ10が、認証スキップ判定処理を行うタイミングで決済予定店舗を把握することができないためである。
【0427】
条件No「SP3-3」、「SP3-4」の認証スキップ条件が適用無し「×」とされているのは、決済種別「端末コード表示」では、サーバ10が、認証スキップ判定処理を行うタイミングで決済予定金額を把握することができないためである。
【0428】
条件カテゴリNo「SP4」に含まれる認証スキップ条件が適用無し「×」とされているのは、決済種別「端末コード表示」では、サーバ10が、認証スキップ判定処理を行うタイミングで購入予定商品を把握することができないためである。
【0429】
一方、決済種別「端末コード読み取り」については、限定でなく例として、条件No「SP5-1」の認証スキップ条件には適用無し「×(〇)」が定められ、それ以外の認証スキップ条件には適用有り「〇」が定められている。
【0430】
また、決済種別「端末コード表示」、「端末コード読み取り」のいずれについても、条件No「SP5-1」の認証スキップ条件には「×(〇)」が定められているが、これは、基本的な仕様上、端末20のOS側のロック状況と、決済アプリケーション側のロック状況とをサーバ10側で把握することができないためである。
ただし、これらのロック状況に関する情報をサーバ10に通知するように端末20側の仕様を変更すれば、サーバ10側で端末20のロック状況を把握することができるため、認証スキップ判定を行うことが可能となる。
【0431】
<処理>
図4-4~図P4-6は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
これらの図では、左側から順に、端末20の決済アプリケーション処理部213が実行する決済アプリケーション処理の一例である第2の決済アプリケーション処理、店舗コードリーダ装置50の店舗決済処理部513が実行する店舗決済処理の一例である第2の店舗決済処理、サーバ10の決済管理処理部113が実行する決済管理処理の一例である第2の決済管理処理をそれぞれ示している。
【0432】
なお、以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施形態における処理を例示するものであり、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
また、既出のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0433】
最初に、端末20の決済アプリケーション処理部213は、A1~A3の処理を実行する。決済種別が「端末コード表示」であったならば(A3:端末コード表示)、端末表示用コード取得処理部2131が、A5の処理を実行する。
【0434】
サーバ10は、通信I/F14によって端末20から端末表示用コード生成依頼情報を受信したと判定したならば(C1;Yes)、認証スキップ判定処理部1139が、記憶部15に記憶されている認証スキップ判定処理プログラム1515に従って、第3の認証スキップ判定処理を実行する(G1)。なお、他の実施形態における認証スキップ判定処理と区別するため、便宜的に「第3の認証スキップ判定処理」と称する。
【0435】
具体的には、認証スキップ判定処理部1139は、第1実施形態と同様の手法で、記憶部15の認証スキップ条件データ156に含まれる認証スキップ条件の成否を、記憶部15から取得した各種のサーバ管理情報と、端末20に要求して取得した情報とに基づいて判定する。
【0436】
第3の認証スキップ判定処理を行った後、決済管理処理部113は、認証処理をスキップする判定がなされたか否かを判定する(G3)。認証処理をスキップすると判定された場合(G3;Yes)、決済管理処理部113は、C3へと処理を移す。
【0437】
一方、認証処理をスキップしないと判定された場合(G1:No)、決済管理処理部113が、通信I/F14によって追加認証要求情報を端末20に送信する(G5)。
【0438】
決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から追加認証要求情報を受信したか否かを判定し(E1)、受信しなかったと判定したならば(E1;No)、A7へと処理を移す。この場合は、端末20において認証処理がスキップされる。
【0439】
一方、通信I/F22によってサーバ10から追加認証要求情報を受信したと判定したならば(E1;Yes)、決済アプリケーション処理部213は、A13~A17の処理を実行する。この場合は、端末20において認証処理が実行される。
【0440】
認証処理で認証結果が「OK」となった場合(A15;Yes)、決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によって認証成功情報をサーバ10に送信する(E3)。
【0441】
決済管理処理部113は、通信I/F14によって端末20から認証成功情報を受信すると(G7)、C3、C5の処理を実行する。つまり、端末20から認証が成功したことを示す情報を受信した後、端末表示用コードを生成し(C3)、生成した端末表示用コードを端末20に送信する(C5)。
【0442】
一方、A3において決済種別が「端末コード読み取り」であると判定したならば(A3;端末コード読み取り)、決済アプリケーション処理部213は、A31~A43の処理を実行する。
【0443】
サーバ10は、通信I/F14によって端末20から第1の決済依頼情報を受信すると(C37)、認証スキップ判定処理部1139が、記憶部15に記憶されている認証スキップ判定処理プログラム1515に従って、第3の認証スキップ判定処理を実行する(G1)。
【0444】
第3の認証スキップ判定処理を行った後、決済管理処理部113は、認証処理をスキップする判定がなされたか否かを判定する(G3)。認証処理をスキップすると判定された場合(G3;Yes)、決済管理処理部113は、C11へと処理を移す。
【0445】
一方、認証処理をスキップしないと判定された場合(G1:No)、決済管理処理部113は、通信I/F14によって追加認証要求情報を端末20に送信する(G5)。
【0446】
決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から追加認証要求情報を受信したか否かを判定し(E1)、受信しなかったと判定したならば(E1;No)、A21へと処理を移す。この場合は、端末20において認証処理がスキップされる。
【0447】
一方、決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から追加認証要求情報を受信したと判定したならば(E1;Yes)、A13~A17の処理を実行する。この場合は、端末20において認証処理が実行される。
【0448】
なお、上記の処理では、決済種別が「端末コード表示」である場合に、サーバ10が、端末20から端末表示用コード生成依頼情報を受信した後(C1;Yesの後)のタイミングで第3の認証スキップ判定処理を行うこととしたが、これに限定されない。
限定でなく例として、サーバ10が、店舗コードリーダ装置50から第2の決済依頼情報を受信した後(C9の後)のタイミングで、第3の認証スキップ判定処理を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0449】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態は、サーバ10が、端末20から決済依頼情報(限定でなく、端末による電子貨幣の決済に関する情報の一例)を通信I/F14によって受信し、追加認証要求情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報)を通信I/F14によって端末20に送信する。また、サーバ10は、端末20から認証成功情報(限定でなく、端末のユーザが認証されたことを示す情報の一例)を通信I/F14によって受信し、受信した認証成功情報に基づいて、決済結果情報(電子貨幣による決済が行われたことを示す決済情報の一例)を端末20に通信I/F14によって送信する。そして、サーバ10は、端末20のユーザを認証するための認証パスワード(限定でなく、認証情報の一例)とは異なる情報を取得することで、追加認証要求情報を通信I/F14によって端末20に送信せず、決済結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、電子貨幣による決済に際して、端末のユーザを認証するための認証情報とは異なる情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないため、サーバの処理負荷を軽減することができる。また、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0450】
また、第2実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20の端末識別情報または、端末20のユーザ識別情報に関連付けられた情報(限定でなく、端末または、端末のユーザを識別するための識別情報に関連付けられた情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末または、端末のユーザを識別するための識別情報に関連付けられた情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。
【0451】
また、第2実施形態は、上記の端末20の端末識別情報または、端末20のユーザ識別情報に関連付けられた情報は、端末20または、端末20のユーザに関連付けられたIMSマネーに関する情報(限定でなく、端末または、端末のユーザに関連付けられた電子貨幣に関連する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末または、端末のユーザに関連付けられた電子貨幣に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。
【0452】
また、第2実施形態は、上記の端末20または、端末20のユーザに関連付けられたIMSマネーに関する情報は、端末20または、端末20のユーザに関連付けられているIMSマネーの金額に関する情報(限定でなく、端末または、端末のユーザに関連付けられている電子貨幣の金額に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末または、端末のユーザに関連付けられている電子貨幣の金額に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。例えば、電子貨幣の金額が低い場合には、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないようにすることで、端末での認証を省略させるといったことが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0453】
また、第2実施形態は、上記の端末20または、端末20のユーザに関連付けられているIMSマネーの金額に関する情報は、1日上限設定金額(限定でなく、設定された前記電子貨幣の設定金額に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、設定された電子貨幣の設定金額に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。
【0454】
また、第2実施形態は、サーバ10は、上記の1日上限設定金額を超えるまで、追加認証要求情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信せず、決済結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、設定された電子貨幣の設定金額を超えるまで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないため、サーバの通信量を削減することができ、サーバの負荷を軽減することができる。また、サーバは、設定された電子貨幣の設定金額を超えた場合は、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信するため、設定金額を超えたことを端末のユーザに注意喚起することができる。
【0455】
また、第2実施形態は、上記のIMSマネーの金額に関する情報は、端末20または、端末20のユーザに関連付けられたIMSマネーの残高の情報(限定でなく、端末または、端末のユーザに関連付けられた電子貨幣の残高に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末または、端末のユーザに関連付けられた電子貨幣の残高に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。また、サーバは、端末または、端末のユーザに関連付けられた電子貨幣の残高に関する情報に基づいて、決済に関する処理を適正に行うことができる。
【0456】
また、第2実施形態は、サーバ10は、上記のIMSマネーの残高が、設定金額以下または、設定金額未満の場合、追加認証要求情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信せず、決済結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、電子貨幣の残高が、設定された金額以下または、設定された金額未満の場合、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないため、サーバの通信量を削減することができ、サーバの負荷を軽減することができる。また、例えば、電子貨幣の残高が少ない場合は、高額の決済ができず、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないようにすることで、端末での認証を省略させるといったことが可能となり、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0457】
また、第2実施形態は、サーバ10が、端末20のオートチャージ設定が「ON」となっている場合、IMSマネーの残高が設定金額以下または、設定金額未満の場合に追加認証要求情報を通信I/F14によって端末20に送信し、決済結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末の電子貨幣が設定された金額以下または、設定された金額未満になった場合に自動で電子貨幣の入金が端末に行われる設定になっている場合、金額が少なくなれば自動で電子貨幣の入金が端末に行われるため、高額の決済が可能となり、リスクが生ずる。このため、サーバは、端末のユーザの認証に関する情報を通信部によって端末に送信することで、高額の決済が可能になることをユーザに注意喚起することができる。
【0458】
また、第2実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーによって決済を行った頻度または回数の情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、電子貨幣によって決済を行った頻度または回数に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。例えば、電子貨幣によって決済が行われた頻度が高い場合や回数が多い場合は、同じユーザが電子貨幣によって決済を行っている可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないようにすることで、端末での認証を省略させるといったことが可能となり、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0459】
また、第2実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーによって決済を行った時間の情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、電子貨幣によって決済を行った時間に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。
【0460】
また、第2実施形態は、サーバ10は、決済を行った時間から設定時間内の場合、追加認証要求情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信せず、決済結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、決済を行った時間から設定された時間内の場合、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないため、サーバの通信量を削減することができ、サーバの負荷を軽減することができる。また、例えば、決済を行ってからそれほど時間が経過していなければ、同じユーザが再び決済を行う可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0461】
また、第2実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーによって決済を行った場所に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、電子貨幣によって決済を行った場所に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。
【0462】
また、第2実施形態は、上記のIMSマネーによって決済を行った場所に関する情報は、IMSマネーによって決済を行った店舗に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、電子貨幣によって決済を行った店舗に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。
【0463】
また、第2実施形態は、サーバ10は、IMSマネーによって決済を行った店舗の位置と、端末20の位置とに基づいて、追加認証要求情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信せず、決済結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、電子貨幣によって決済を行った店舗に関する情報と、端末の位置に関する情報とに基づいて、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないため、サーバの通信量を削減することができ、サーバの負荷を軽減することができる。また、例えば、過去に電子貨幣によって決済を行った店舗から端末の位置が離れていなければ、ユーザが同じ店舗で決済を行おうとしている可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0464】
また、第2実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーの決済をするための認証の実行を行った店舗の場所に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、電子貨幣の決済をするための認証の実行を行った場所に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。また、例えば、過去に電子貨幣の決済をするための認証の実行を行った場所であれば、同じユーザについて再び認証の実行を行う場合であり、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0465】
また、第2実施形態は、上記の端末20の端末識別情報または、端末20のユーザ識別情報に関連付けられた情報(限定でなく、端末または、端末のユーザを識別するための識別情報に関連付けられた情報の一例)は、端末20のユーザによって購入された商品の情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末のユーザによって購入された商品に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。
【0466】
また、第2実施形態は、サーバ10が、端末20のユーザによって購入された商品の情報と、端末20のユーザによって購入される商品の情報とに基づいて、追加認証要求情報を通信I/F14によって端末20に送信せず、決済結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末のユーザによって購入された商品に関する情報と、端末のユーザによって購入される商品に関する情報とに基づいて、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないため、サーバの通信量を削減することができ、サーバの負荷を軽減することができる。また、例えば、過去に同じ商品が購入されていれば、同じユーザが同じ商品を購入しようとしている可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0467】
また、第2実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、店舗に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、場所に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。
【0468】
また、第2実施形態は、上記の店舗に関する情報は、商品を購入する店舗に関する情報を含み、店舗サーバ70から送信され、サーバ10が、通信I/F14によって受信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、商品を管理する店舗のサーバから送信される商品を購入する店舗に関する情報を受信することによって取得することができる。
【0469】
また、第2実施形態は、サーバ10が、端末20の位置情報を通信I/F14によって端末20から受信し、端末20のユーザが商品を購入する店舗の位置情報と、端末20の位置情報とに基づいて、追加認証要求情報を通信I/F14によって端末20に送信せず、決済結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、商品を購入する店舗の位置に関する情報と、受信した端末の位置に関する情報とに基づいて、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないため、サーバの通信量を削減することができ、サーバの負荷を軽減することができる。また、例えば、商品を購入する店舗の位置と端末の位置とが離れていなければ、ユーザがその店舗で決済を行おうとしている可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないことで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0470】
また、第2実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、商品に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、商品に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。
【0471】
また、第2実施形態は、サーバ10が、購入予定商品が日用消費財である場合、追加認証要求情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信せず、決済結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、商品に関する情報と、予め設定された商品に関する情報とが一致する場合、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないため、サーバの通信量を削減することができ、サーバの負荷を軽減することができる。
【0472】
また、第2実施形態は、上記の商品に関する情報は、購入する商品の総額に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、商品の総額に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく決済情報を端末に送信することができる。また、例えば、商品の総額が低額である場合は、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0473】
<第2変形例(1)>
第1実施形態で説明した端末20側での認証スキップ判定と、第2実施形態で説明したサーバ10側での認証スキップ判定とを組み合わせて、複合的な処理を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0474】
図4-7、図4-8は、この場合に各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
これらの図では、左側から順に、端末20の決済アプリケーション処理部213が実行する決済アプリケーション処理の一例である第3の決済アプリケーション処理、店舗コードリーダ装置50の店舗決済処理部513が実行する店舗決済処理の一例である第3の店舗決済処理、サーバ10の決済管理処理部113が実行する決済管理処理の一例である第3の決済管理処理をそれぞれ示している。
【0475】
決済アプリケーション処理部213は、A3において決済種別が「端末コード表示」であると判定したならば(A3;端末コード表示)、第1の認証スキップ判定処理を行う(H3)。そして、決済アプリケーション処理部213は、A11~A17の処理を行う。
【0476】
A15において認証結果が「OK」であると判定した場合(A15;Yes)、または、A11において認証処理をスキップすると判定した場合(A11;Yes)、決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によって、ユーザIDと、認証処理をスキップしたか否かを示す情報である認証スキップ状況情報とを含む端末表示用コード生成依頼情報を、サーバ10に送信する(H15)。
【0477】
決済管理処理部113は、通信I/F14によって端末20から端末表示用コード生成依頼情報を受信したか否かを判定する(J1)。そして、受信したと判定したならば(C1;Yes)、C3~C9の処理を行った後、認証スキップ判定処理部1139が、第4の認証スキップ判定処理を実行する(J3)。なお、他の実施形態における認証スキップ判定処理と区別するため、便宜的に「第4の認証スキップ判定処理」と称する。
【0478】
この第4の認証スキップ判定処理では、認証スキップ判定処理部1139は、端末20から受信した端末表示用コード生成依頼情報に含まれる認証スキップ状況情報に基づいて、端末20で認証処理がスキップされたか否かを判定する。
【0479】
端末20で認証処理がスキップされなかった場合、認証スキップ判定処理部1139は、追加認証不要と判定する。これは、端末20で既に認証処理が済んでいるためである。
一方、端末20で認証処理がスキップされた場合、認証スキップ判定処理部1139は、記憶部15の認証スキップ条件データ156に含まれる認証スキップ条件に基づいて、認証スキップ条件の成否を判定する。そして、認証スキップ条件が成立する場合は、追加認証不要と判定し、認証スキップ条件が成立しない場合は、追加認証必要と判定する。これは、端末20では認証処理がスキップされたが、サーバ10による認証スキップ判定の結果によっては、端末20に追加認証を行わせた方がよい場合があるためである。
【0480】
具体例として、例えば、端末20側での認証スキップに関する設定と、サーバ10側での認証スキップに関する設定との相違により、端末20では決済予定金額が高額ではないため認証処理をスキップさせると判定されたが、サーバ10では決済予定金額が高額であるため端末20の認証処理をスキップさせることに問題あり(リスクあり)と判断され、端末20の認証スキップを取り消して、追加認証を行わせるような場合が挙げられる。
【0481】
なお、上記とは異なり、端末20で認証処理がスキップされた場合、サーバ10は端末20の判断を信頼することとして、追加認証不要と判定してもよい。この場合は、サーバ10側で認証スキップ判定を行わずに済む。
【0482】
第4の認証スキップ判定処理で追加認証必要と判定された場合(G3;No)、決済管理処理部113は、通信I/F14によって追加認証要求情報を端末20に送信する(G5)。そして、決済管理処理部113は、通信I/F14によって端末20から認証成功情報を受信した後(G7)、決済処理を行う(C11)。そして、決済管理処理部113は、C13へと処理を移す。
【0483】
決済アプリケーション処理部213は、A19の後、E1、A13~A17、E3の処理を行った後、A21へと処理を移す。
【0484】
<第2変形例(1)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、端末とサーバとで連携して、端末のユーザの認証に関する表示処理を実行するか否かを判定することができる。また、表示処理の実否に関する情報を端末からサーバに送信することで、サーバは、表示処理を追加的に端末に実行させるか否かを簡単に判定することができる。
【0485】
<第2変形例(2)>
<第1変形例(10)>と同様に、店舗側で、端末20に認証処理をスキップさせることをサーバ10に依頼するようにすることもできる。
【0486】
図4-9は、この場合における各装置の処理の流れの一例を示すフローチャートであり、第2実施形態で説明した処理において、決済種別が「端末コード読み取り」である場合の処理部分である図4-5の処理部分を抜き出したものである。なお、既出のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0487】
決済管理処理部113は、通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50から認証スキップ依頼情報を受信すると(C51)、C53~C65の処理を行う。その後、決済管理処理部113は、通信I/F14によって端末20から第1の決済依頼情報を受信すると(C37)、認証スキップ判定処理部1139が、第5の認証スキップ判定処理を実行する(G51)。なお、他の実施形態における認証スキップ判定処理と区別するため、便宜的に「第5の認証スキップ判定処理」と称する。
【0488】
この第5の認証スキップ判定処理では、認証スキップ判定処理部1139は、端末読み取り用コード管理データベース1593を参照して、端末20によってアクセスされた決済用ページURLに認証スキップ「有」が関連付けられているか否かを判定し、関連付けられている場合は、認証処理をスキップすると判定する。そして、決済管理処理部113は、G3以降へと処理を移す。
【0489】
<第2変形例(2)の効果>
本変形例は、認証パスワードとは異なる情報は、認証スキップ情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末のユーザの認証をスキップさせるためのスキップ情報に基づいて、端末のユーザの認証を端末に簡単にスキップさせることができる。
【0490】
また、本変形例は、認証スキップ情報は、店舗コードリーダ装置50から送信される認証スキップ依頼情報に基づいて、サーバ10が生成する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、商品を管理する店舗による依頼に基づいて、端末のユーザの認証を端末にスキップさせるためのスキップ情報を生成することができる。
【0491】
<第2変形例(3)>
サーバ10が、端末20のユーザの信用スコアに基づいて、認証スキップ条件を変更するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0492】
具体的には、限定でなく例として、サーバ10は、端末20のユーザの信用スコアが高くなるほど、認証スキップ条件データ156の条件No「SP1-1」の認証スキップ条件における「設定時間」を長くするようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0493】
より具体的には、限定でなく例として、信用スコアが0点の場合の設定時間を「2時間」として設定しておく。また、信用スコアの閾値として10点の整数倍の閾値(10点、20点、・・・、100点)を設定しておく。そして、端末20のユーザの信用スコアが閾値に達するごとに、設定時間を1時間ずつ長く設定するなどすることができる。
【0494】
また、限定でなく例として、サーバ10は、端末20のユーザの信用スコアが高くなるほど、認証スキップ条件データ156の条件No「SP3-1」の認証スキップ条件における「1日上限設定金額」を高くするようにしてもよいし、しなくてもよい。より具体的には、限定でなく例として、信用スコアが0点の場合の1日上限設定金額を「0円」として設定しておく。また、信用スコアの閾値として10点の整数倍の閾値(10点、20点、・・・、100点)を設定しておく。そして、端末20のユーザの信用スコアが閾値に達するごとに、1日上限設定金額を5000円ずつ高く設定するなどすることができる。
【0495】
また、限定でなく例として、端末20のユーザの信用スコアが高くなるほど、認証処理をスキップすると判定され易くなるようにしてもよいし、しなくてもよい。例えば、信用スコアが「90点以上」のユーザについては、他の種別の認証スキップ条件の成否に関わらず認証処理をスキップさせる。また、信用スコアが「80点以上90点未満」のユーザについては、他の種別の認証スキップ条件のうちのいずれか1つの認証スキップ条件が成立する場合に認証処理をスキップさせ、信用スコアが「70点以上80点未満」のユーザについては、他の種別の認証スキップ条件のうちのいずれか2つの認証スキップ条件が成立する場合に認証処理をスキップさせる。
以下同様である。
【0496】
また、限定でなく例として、信用スコアが閾値スコア以上(例えば「60点以上」)のユーザについては、第2実施形態で説明した手法でサーバ10でのみ認証スキップ判定を行うが、信用スコアが閾値スコア未満(例えば「60点未満」)のユーザについては、第2変形例(1)で説明した手法で端末20とサーバ10との両方で認証スキップ判定を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0497】
<第2変形例(3)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、端末のユーザの信用に基づいてスキップ条件を変更することができる。例えば、端末のユーザの信用が高いほど認証がスキップされ易くなるようにすることで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0498】
<第2変形例(4)>
端末20が決済を行う場所として、例えば、新幹線の車内販売を利用して商品を購入するような場合や、移動する屋台で食事を行うような場合が想定される。この場合、端末20の位置と店舗の位置とが、それぞれ変化することになる。
【0499】
そこで、移動型の店舗については、サーバ10が移動型の店舗から店舗位置情報を取得するようにする。また、サーバ10は、端末20から端末位置情報を取得する。そして、サーバ10は、例えば条件No「SP2-5」の認証スキップ条件「決済予定店舗の位置と端末の位置とが離れていない」を判定する際に、移動型の店舗から取得した店舗位置情報と、端末20から取得した端末位置情報とに基づいて判定を行うようにするとよい。
【0500】
<第2変形例(4)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、店舗が移動する場合であっても、サーバは、端末から取得した位置情報と、店舗から取得した位置情報とに基づいて、端末のユーザの認証を適切にスキップさせることができる。
【0501】
<第3実施形態>
第3実施形態は、前述した認証スキップ情報を、決済用のコードに含める実施形態である。第3実施形態では、<第1変形例(10)>と同様の思想に基づき、店舗側にリスクを負わせて、端末20の認証処理をスキップさせる。<第1変形例(10)>と異なるのは、認証スキップ情報を端末読み取り用コードに含める点である。
第3実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0502】
<機能構成>
図5-1は、本実施形態におけるサーバ10の制御部11により実現される機能の一例を示す図である。
決済管理処理部113は、端末表示用コード生成処理部1131と、端末表示用コード送信処理部1133と、店舗用決済結果情報送信処理部1136と、端末用決済結果情報送信処理部1137と、認証スキップ判定処理部1139とに加えて、特別端末読み取り用コード生成処理部1134と、特別端末読み取り用コード送信処理部1135とを有する。
【0503】
特別端末読み取り用コード生成処理部1134は、認証スキップ情報を含む特別な端末読み取り用コードである特別端末読み取り用コードを生成する機能を有している。
【0504】
特別端末読み取り用コード送信処理部1135は、特別端末読み取り用コード生成処理部1134によって生成された特別端末読み取り用コードを、端末20に送信する機能を有している。
【0505】
<処理>
図5-2は、本実施形態における各装置の処理の流れの一例を示すフローチャートであり、第1実施形態で説明した処理において、決済種別が「端末コード読み取り」である場合の処理部分である図3-29の処理部分を抜き出したものである。なお、既出のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0506】
店舗決済処理部513は、B5において、決済種別が「端末コード表示」ではない、つまり決済種別が「端末コード読み取り」であると判定したならば(B3;No)、通信I/F54によって特別端末読み取り用コード生成依頼情報をサーバ10に送信する(M51)。
【0507】
具体的には、自店舗が第1種端末読み取り用コードを運用する店舗である場合は、店舗決済処理部513は、限定でなく例として、店舗IDと、第1種端末読み取り用コードに関連付けて販売する商品の販売金額情報と、認証スキップ依頼情報とを含む特別端末読み取り用コード生成依頼情報をサーバ10に送信する。
また、自店舗が第2種端末読み取り用コードを運用する店舗である場合は、店舗決済処理部513は、限定でなく例として、店舗IDと、認証スキップ依頼情報とを含む特別端末読み取り用コード生成依頼情報をサーバ10に送信する。
【0508】
ここで、認証スキップ依頼情報は、<第1変形例(10)>で説明した認証スキップ依頼情報と同様であり、認証スキップ情報の生成をサーバ10に依頼する情報(依頼情報)である。この認証スキップ依頼情報は、限定でなく例として、店舗サーバ70の承認に基づいて、店舗コードリーダ装置50からサーバ10に送信するようにすることができる。つまり、認証スキップ依頼情報は、端末20によるIMSマネーの決済を行う店舗のサーバ(店舗サーバ70)によって依頼される情報とも言える。
【0509】
具体的には、自店舗が第1種端末読み取り用コードを運用する店舗である場合は、限定でなく例として、店舗が一律の金額で販売する弁当や飲料等の商品の販売金額情報を、特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含めるようにすることができる。
【0510】
ただし、特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含めることのできる情報は、上記の情報に限定されない。上記の情報の他にも、限定でなく例として、特別端末読み取り用コードに関連付けて販売する商品に関する情報(商品名や商品種別等)を含めるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0511】
また、上記の商品に関する情報は、限定でなく例として、設定金額以下または設定金額未満の商品(店舗の業種や販売される商品・商品種別等にもよるが、例えば「500円以下」または「500円未満」の商品、「1000円以下」または「1000円未満」の商品)に関する情報としてもよいし、しなくてもよい。
【0512】
また、第1種端末読み取り用コードを運用する店舗では、限定でなく例として、端末20のユーザがIMSマネーによって購入する商品の総額を、店舗の店員が店舗コードリーダ装置50に入力して設定するなどして、端末20のユーザがIMSマネーによって購入する商品の総額に関する情報を、特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含めるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0513】
また、店舗コードリーダ装置50が、店舗ID(店舗識別情報)に代えて、または、これに加えて、店舗の所在地のエリア情報(限定でなく、場所に関する情報の一例)を特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含めて、サーバ10に送信するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0514】
なお、ここでは店舗コードリーダ装置50が、特別端末読み取り用コード生成依頼情報をサーバ10に送信することとして説明するが、これに代えて、店舗サーバ70が、特別端末読み取り用コード生成依頼情報をサーバ10に送信するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0515】
決済管理処理部113は、通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50から特別端末読み取り用コード生成依頼情報を受信すると(N51)、特別端末読み取り用コード生成判定処理を行う(N53)。
【0516】
具体的には、限定でなく例として、特別端末読み取り用コード生成依頼情報の送信元の店舗が加盟店舗であるか否かを判定する。また、受信した特別端末読み取り用コード生成依頼情報に第1種端末読み取り用コードに関連付けて販売する商品の販売金額情報が含まれる場合は、この販売金額情報が示す販売金額が適正な範囲内の金額(限定でなく例として、閾値金額以下(店舗の業種や販売される商品・商品種別等にもよるが、例えば「1000円以下」、「2000円以下」、「3000円以下」等)であるか否かを判定する。そして、これらの条件を満たす場合は、特別端末読み取り用コードを生成すると判定する。一方、これらの条件を満たさない場合は、特別端末読み取り用コードを生成しないと判定する。
【0517】
特別端末読み取り用コードを生成すると判定したならば(N55;Yes)、特別端末読み取り用コード生成処理部1134が、特別端末読み取り用コード生成処理を行う(N57)。
【0518】
この特別端末読み取り用コード生成処理では、特別端末読み取り用コード生成処理部1134は、限定でなく例として、アクセス情報と、認証スキップ情報とを含む特別端末読み取り用コードを生成する。より具体的には、例えば、決済用ページURLの文字列と、認証処理をスキップすることを指示または要求するコマンドの文字列とで構成されるデータをエンコード(符号化)し、図形化して、二次元コードの画像で表される特別端末読み取り用コードを生成する。
【0519】
また、決済管理処理部113は、この店舗の店舗IDに対応させて、販売金額(第1種特別端末読み取り用コードを運用する店舗のみ)と、決済用ページURLと、認証スキップ有無(ここでは認証スキップ「有」)とを関連付けて、コード管理データベース159の端末読み取り用コード管理データベース1593に記憶させる。
【0520】
なお、認証スキップ情報として、認証処理をスキップすることを指示または要求するコマンドを特別端末読み取り用コードに含めるようにするのではなく、認証スキップ情報を含むトークンを特別端末読み取り用コードに含めるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0521】
その後、特別端末読み取り用コード送信処理部1135が、特別端末読み取り用コードを通信I/F14によって特別端末読み取り用コード生成依頼情報の送信元の店舗コードリーダ装置50に送信する(N59)。
【0522】
一方、特別端末読み取り用コードを生成しないと判定したならば(N55;No)、決済管理処理部113は、特別端末読み取り用コードの生成が不可であることを、通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50に通知する(N61)。そして、決済管理処理部113は、N63へと処理を移す。
【0523】
店舗決済処理部513は、通信I/F54によってサーバ10から特別端末読み取り用コードを受信したか否かを判定し(M53)、受信したと判定したならば(M53;Yes)、受信した特別端末読み取り用コードを表示部53に表示させる(M55)。
【0524】
一方、店舗決済処理部513は、通信I/F54によってサーバ10から特別端末読み取り用コードを受信せずに、認証スキップ不可情報を受信したと判定したならば(M53;No)、図3-32のB15へと処理を移す。
【0525】
端末20の決済アプリケーション処理部213は、店舗に掲示されている端末読み取り用コードと、M55で店舗コードリーダ装置50の表示部53に表示された特別端末読み取り用コードとのいずれかをアプリケーションコードリーダで読み取る(L51)。そして、決済アプリケーション処理部213は、A33、A35の処理を行う。
【0526】
決済管理処理部113は、端末20からの決済用ページへのアクセスに応じて、決済予定情報を判定する(N63)。具体的には、端末読み取り用コード管理データベース1593を参照して、この決済用ページに関連付けて記憶された情報を取得する。そして、決済管理処理部113は、その判定結果に応じた決済予定情報を、通信I/F14によって端末20に送信する(N65)。
【0527】
この場合、決済用ページに関連付けられた情報が、第1種特別端末読み取り用コードを運用する店舗に関する情報であった場合は、決済管理処理部113は、決済予定店舗と、決済予定金額とを含む第1種決済予定情報を、通信I/14によって端末20に送信する。一方、決済用ページに関連付けられた情報が、第2種特別端末読み取り用コードを運用する店舗に関する情報であった場合は、決済管理処理部113は、決済予定店舗を含む第2種決済予定情報(決済予定金額は含まない。)を、通信I/14によって端末20に送信する。
【0528】
決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から決済予定情報を受信すると(L53)、A39、A41の処理を行った後、第6の認証スキップ判定処理を行う(L55)。
【0529】
この第6の認証スキップ判定処理では、認証スキップ判定処理部2135は、A33のコード情報取得処理で取得したコード情報に認証スキップ情報が含まれるか否かを判定する。L51で、店舗コードリーダ装置50に表示された特別端末読み取り用コードが読み取られていた場合は、取得したコード情報に認証スキップ情報が含まれると判定される一方、店舗に掲示されている端末読み取り用コードが読み取られていた場合は、取得したコード情報に認証スキップ情報は含まれないと判定されることになる。そして、取得したコード情報に認証スキップ情報が含まれると判定した場合は、認証処理をスキップすると判定する。そして、決済アプリケーション処理部213は、A11へと処理を移す。
【0530】
<第3実施形態の効果>
第3実施形態は、サーバ10(限定でなく、情報処理装置の一例)が、端末20によるIMSマネー(限定でなく、電子貨幣の一例)の決済に関する特別端末読み取り用コード(限定でなく、コード情報の一例)を生成する。サーバ10は、特別端末読み取り用コード依頼情報に基づいて、店舗情報や販売金額情報等の情報(限定でなく、情報の一例)を取得する。そして、サーバ10は、取得した情報に基づいて、端末20で実行される認証処理に関する情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報の一例)を含めて、特別端末読み取り用コードを生成する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、取得した情報に基づいて、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を簡単に生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0531】
また、第3実施形態は、上記の特別端末読み取り用コード(限定でなく、コード情報の一例)は、端末20のアプリケーションコードリーダ(限定でなく、コードリーダの一例)によって読み取られる情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、端末のコードリーダによって読み取られる情報を含むコード情報を生成することができる。
【0532】
また、第3実施形態は、上記のサーバ10が取得する情報は、認証パスワード(限定でなく、端末のユーザを認証するための認証情報の一例)とは異なる情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、端末のユーザを認証するための認証情報とは異なる情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0533】
また、第3実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、場所に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、場所に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0534】
また、第3実施形態は、上記の場所に関する情報は、店舗識別情報(限定でなく、端末によって電子貨幣による決済が行われる店舗に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、端末によって電子貨幣による決済が行われる店舗に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0535】
また、第3実施形態は、上記の特別端末読み取り用コードは、店舗がサーバ10に記憶されている第1特定業種の店舗(限定でなく、特定の店舗の一例)の場合、認証スキップ情報を含めて生成される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、店舗が情報処理装置に記憶されている特定の店舗の場合、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0536】
また、第3実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、店舗で販売される商品名や商品種別(限定でなく、商品に関する情報の一例)に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、商品に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0537】
また、第3実施形態は、上記の商品に関する情報は、設定金額以下または設定金額未満の商品に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、設定された金額以下または設定された金額未満の商品に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。この場合、例えば、ユーザが購入する商品の金額が低い場合は、危険性は低いと考えられる。このため、端末のユーザの認証に関する情報を含めてコード情報を生成することで、安全性を確保しつつ、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0538】
また、第3実施形態は、上記の商品に関する情報は、端末20のユーザがIMSマネーによって購入する商品の総額に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、端末のユーザが電子貨幣によって購入する商品の総額に関する情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。この場合、例えば、端末のユーザが電子貨幣によって購入する商品の総額が低い場合は、危険性は低いと考えられる。このため、端末のユーザの認証に関する情報を含めてコード情報を生成することで、安全性を確保しつつ、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0539】
また、第3実施形態は、上記のサーバ10が取得する情報は、認証スキップ依頼情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報の生成を依頼する依頼情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、端末のユーザの認証に関する情報の生成を依頼する依頼情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0540】
また、第3実施形態は、上記のサーバ10が取得する情報は、認証スキップ依頼情報(限定でなく、端末による電子貨幣の決済を行う店舗のサーバによって依頼された依頼情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、端末による電子貨幣の決済を行う店舗のサーバによって依頼された依頼情報を取得することで、店舗の意向に応じて、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を端末で取得可能とすることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0541】
また、第3実施形態は、上記の特別端末読み取り用コードを含める情報は、認証スキップ情報(限定でなく、端末のユーザの認証を端末がスキップするためのスキップ情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置は、端末のユーザの認証を端末がスキップするためのスキップ情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証を端末にスキップさせることができる。
【0542】
また、第3実施形態は、上記の認証スキップ情報は、端末20が認証スキップ情報を取得することで、端末20による認証処理がスキップされる情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、コード情報に含めたスキップ情報に基づいて、端末のユーザの認証を端末に簡易かつ確実にスキップさせることができる。
【0543】
また、第3実施形態は、サーバ10が、特別端末読み取り用コード(限定でなく、コード情報の一例)を通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50に送信し、端末20のアプリケーションコードリーダにより特別端末読み取り用コードが読み取られることに基づいて、端末20から決済依頼情報を通信I/F14によって受信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、送信したコード情報が端末のコードリーダに読み取られることに基づいて、端末による電子貨幣の決済に関する情報を受信して取得することができる。
【0544】
また、第3実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、上記の特別端末読み取り用コードに関連付いた認証スキップ情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末のコードリーダに読み取られるコード情報に、認証情報とは異なる情報を関連付けることができる。
【0545】
また、第3実施形態は、上記の認証スキップ情報は、店舗コードリーダ装置50によって生成された情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末のコードリーダに読み取られるコード情報に、商品を管理する店舗に基づき生成された情報を関連付けることができる。
【0546】
また、第3実施形態は、上記の認証スキップ情報は、店舗コードリーダ装置50から送信される依頼情報に基づき生成される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、商品を管理する店舗による依頼に基づいて、コード情報に関連付ける情報を生成することができる。
【0547】
<第3変形例(1)>
第3実施形態では、サーバ10が、認証スキップ情報を含む特別端末読み取り用コードを生成することとしたが、これに限定されない。限定でなく例として、サーバ10が、端末20のユーザの認証をスキップするために端末20が利用する情報、つまり、端末20が認証スキップ判定を行うために必要な情報を含めて、特別端末読み取り用コードを生成するようにすることもできる。
【0548】
具体的には、限定でなく例として、サーバ10は、店舗の依頼に基づき、特別端末読み取り用コード生成処理において、端末20のユーザがIMSマネーによって購入する予定の商品の金額に関する情報、端末20のユーザがIMSマネーによって購入する予定の商品に関する情報、端末20のユーザがIMSマネーによる決済を行う地域(エリア)に関する情報、端末20のユーザがIMSマネーによって商品を購入する店舗に関する情報といった各種の情報を含めて、特別端末読み取り用コードを生成するようにすることもできる。
【0549】
例えば、店舗コードリーダ装置50は、店舗の店員の操作に基づいて、端末20のユーザが購入する予定の商品の金額やそれらの総額を、決済予定金額として特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含めてサーバ10に送信する。そして、サーバ10は、店舗コードリーダ装置50から受信した特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含まれる決済予定金額を含めて、特別端末読み取り用コードを生成する。
【0550】
また、例えば、店舗コードリーダ装置50は、店舗の店員の操作に基づいて、端末20のユーザが購入する商品を識別するための商品識別情報やその商品種別を識別するための商品種別識別情報を、特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含めてサーバ10に送信する。そして、サーバ10は、店舗コードリーダ装置50から受信した特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含まれる商品識別情報または商品種別識別情報を含めて、特別端末読み取り用コードを生成する。
【0551】
また、例えば、店舗コードリーダ装置50は、自装置にあらかじめ記憶されている、自店舗の所在地のエリア情報や自店舗の店舗識別情報(店舗ID)等の情報を、特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含めてサーバ10に送信する。そして、サーバ10は、店舗コードリーダ装置50から受信した特別端末読み取り用コード生成依頼情報に含まれるエリア情報や店舗識別情報を含めて、特別端末読み取り用コードを生成する。
【0552】
このようにしてサーバ10によって生成された特別端末読み取り用コードは、前述したように、店舗コードリーダ装置50に送信されて表示され、端末20によって読み取られる。端末20は、読み取った特別端末読み取り用コードからデータをデコードすることで取得した各種の情報に基づいて、認証スキップ判定を行うようにすることができる。
なお、端末20の認証スキップの判定方法については、上述の実施形態および変形例の記載に基づき実行してもよいし、しなくてもよい。
【0553】
<第3変形例(1)の効果>
本変形例は、上記の特別端末読み取り用コードに含める情報は、端末20のユーザの認証をスキップするために端末20が利用する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末のユーザの認証をスキップするために端末が利用する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証をスキップするために端末が利用する情報を端末で取得可能とすることができ、この情報に基づいて、ユーザの認証をスキップさせるか否かを端末で容易に判定可能とすることができる。
【0554】
また、本変形例は、上記の特別端末読み取り用コードに含める情報は、端末20のユーザがIMSマネーによって購入する商品に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、端末のユーザが電子貨幣によって購入する商品に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザが電子貨幣によって購入する商品に関する情報を端末で取得可能とすることができ、例えば、ユーザが購入する商品に基づいて、ユーザの認証をスキップさせるか否かを端末で容易に判定可能とすることができる。
【0555】
また、本変形例は、上記の端末20のユーザがIMSマネーによって購入する商品に関する情報は、端末20のユーザがIMSマネーによって購入する商品の金額に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、商品の金額に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して商品の金額に関する情報を端末で取得可能とすることができ、例えば、ユーザが購入する商品の金額に基づいて、ユーザの認証をスキップさせるか否かを端末で容易に判定可能とすることができる。
【0556】
また、本変形例は、上記の特別端末読み取り用コードに含める情報は、端末20のユーザが決済を行う地域(エリア)に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、場所に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して場所に関する情報を端末で取得可能とすることができ、例えば、ユーザが決済を行うエリアや店舗の場所に基づいて、ユーザの認証をスキップさせるか否かを端末で容易に判定可能とすることができる。
【0557】
また、本変形例は、上記の特別端末読み取り用コードに含める情報は、端末20のユーザが商品を購入する店舗に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、商品を購入する店舗に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、生成したコード情報を介して商品を購入する店舗に関する情報を端末で取得可能とすることができ、例えば、ユーザが商品を購入する店舗に基づいて、ユーザの認証をスキップさせるか否かを端末で容易に判定可能とすることができる。
【0558】
<第3変形例(2)>
第3実施形態では、サーバ10が、認証スキップ情報を含む特別端末読み取り用コードを生成することとしたが、これに限定されない。具体的には、限定でなく例として、端末20が、決済種別「端末表示用コード」で用いられる端末表示用コードであって、認証スキップ情報を含む端末表示用コード(以下、「特別端末表示用コード」と称す。)を生成するようにすることもできる。
【0559】
図5-3、図5-4は、この場合における各装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、既出のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0560】
決済アプリケーション処理部213は、A3において決済種別が「端末コード表示」であると判定したならば(A3;端末コード表示)、第1の認証スキップ判定処理を行う(H3)。そして、決済アプリケーション処理部213は、A11~A17の処理を行う。
【0561】
A15において認証結果が「OK」であると判定した場合(A15;Yes)、または、A11において認証処理をスキップすると判定した場合(A11;Yes)、決済アプリケーション処理部213は、特別端末表示用コード生成処理を行う(P15)。具体的には、限定でなく例として、端末20で認証処理をスキップしたか否かの情報である認証スキップ状況情報を含む特別端末表示用コードを生成する。そして、決済アプリケーション処理部213は、生成した特別端末表示用コードを表示部24に表示させる(P19)。
【0562】
店舗決済処理部513は、端末20の表示部24に表示された特別端末表示用コードを、コードリーダ58に読み取らせる(Q9)。そして、店舗決済処理部513は、読み取った特別端末表示用コードに含まれる情報を取得するコード情報取得処理を行った後(Q11)、取得した情報を含む第2の決済依頼情報を通信I/F54によってサーバ10に送信する(Q13)。
【0563】
決済管理処理部113は、通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50から第2の決済依頼情報を受信すると(R9)、認証スキップ判定処理部1139が、第7の認証スキップ判定処理を行う(R11)。なお、他の実施形態における認証スキップ判定処理と区別するため、便宜的に「第7の認証スキップ判定処理」と称する。
【0564】
この第7の認証スキップ判定処理では、認証スキップ判定処理部1139は、店舗コードリーダ装置50から受信した第2の決済依頼情報に含まれる認証スキップ状況情報に基づいて、端末20で認証処理がスキップされたか否かを判定する。
【0565】
端末20で認証処理がスキップされなかった場合、認証スキップ判定処理部1139は、追加認証不要と判定する。これは、端末20で既に認証処理が済んでいるためである。
一方、端末20で認証処理がスキップされた場合、認証スキップ判定処理部1139は、記憶部15の認証スキップ条件データ156に含まれる認証スキップ条件に基づいて、認証スキップ条件の成否を判定する。そして、認証スキップ条件が成立する場合は、追加認証不要と判定し、認証スキップ条件が成立しない場合は、追加認証必要と判定する。これは、端末20では認証処理がスキップされたが、サーバ10による認証スキップ判定の結果によっては、端末20に追加認証を行わせた方がよい場合があるためである。
【0566】
具体例として、例えば、端末20側での認証スキップに関する設定と、サーバ10側での認証スキップに関する設定との相違により、端末20では決済予定金額が高額ではないため認証処理をスキップさせると判定されたが、サーバ10では決済予定金額が高額であるため端末20の認証処理をスキップさせることに問題あり(リスクあり)と判断され、端末20の認証スキップを取り消して、追加認証を行わせるような場合が挙げられる。
【0567】
なお、上記とは異なり、端末20で認証処理がスキップされた場合、サーバ10は端末20の判断を信頼することとして、追加認証不要と判定してもよい。この場合は、サーバ10側で認証スキップ判定を行わずに済む。
【0568】
第7の認証スキップ判定処理で追加認証必要と判定された場合(G3;No)、決済管理処理部113は、通信I/F14によって追加認証要求情報を端末20に送信する(G5)。そして、決済管理処理部113は、通信I/F14によって端末20から認証成功情報を受信した後(G7)、決済処理を行う(C11)。そして、決済管理処理部113は、C13へと処理を移す。
【0569】
なお、上記の処理では、端末20が、認証スキップ状況情報を含む特別端末表示用コードを生成することとしたが、これに限定されない。
例えば、端末20が、端末20のユーザの認証をスキップさせるか否かを判定するためにサーバ10が利用する情報、つまり、サーバ10が認証スキップ判定を行うために必要な情報を含めて、特別端末表示用コードを生成するようにすることもできる。
【0570】
具体的には、限定でなく例として、端末20は、特別端末表示用コード生成処理において、端末20のユーザが購入する予定の商品の金額に関する情報、端末20のユーザが購入する予定の商品に関する情報、端末20のユーザが決済を行う地域(エリア)に関する情報、端末20のユーザが商品を購入する店舗に関する情報、端末20または決済アプリケーションの設定に関する情報、端末20のOS側のロック状況(ロックの有無)やロック設定(ON/OFF)に関する情報、端末20の決済アプリケーション側のロック状況(ロックの有無)やロック設定(ON/OFF)に関する情報といった各種の情報を含めて、特別端末表示用コードを生成するようにすることもできる。
【0571】
例えば、端末20は、ユーザ操作に基づいて、端末20のユーザが購入する予定の商品の金額やそれらの総額を決済予定金額として含めて、特別端末表示用コードを生成する。
【0572】
また、例えば、端末20は、ユーザ操作に基づいて、端末20のユーザが購入する商品を識別するための商品識別情報やその商品種別を識別するための商品種別識別情報を含めて、特別端末表示用コードを生成する。
【0573】
また、例えば、端末20は、算出位置履歴データ288に記憶されている最新の算出位置に基づき、自己の端末20が位置しているエリアに関するエリア情報を含めて、特別端末表示用コードを生成したり、ユーザ操作に基づいて、端末20のユーザが商品を購入する店舗の店舗識別情報(店舗ID)を含めて、特別端末表示用コードを生成する。
【0574】
また、例えば、端末20は、自己の端末20側の認証設定(ON/OFF)の情報や、自己の端末20の決済アプリケーション側の認証設定(ON/OFF)の情報を含めて、特別端末表示用コードを生成する。
【0575】
また、例えば、端末20は、自己の端末20のOS側のロック状況(ロックの有無)や決済アプリケーション側のロック状況(ロックの有無)、また、例えば、自己の端末20のOS側のロック設定(ON/OFF)や決済アプリケーション側のロック設定(ON/OFF)を含めて、特別端末表示用コードを生成する。
【0576】
このようにして端末20によって生成された特別端末表示用コードは、前述したように、端末20の表示部24に表示され、店舗コードリーダ装置50によって読み取られる。そして、読み取られた特別端末表示用コードからデータをデコードすることで取得された各種の情報を含む第2の決済依頼情報が、店舗コードリーダ装置50からサーバ10に送信される。そして、サーバ10は、店舗コードリーダ装置50から受信した第2の決済依頼情報に含まれる上記の各種の情報に基づいて、認証スキップ判定を行うようにすることができる。
なお、サーバ10の認証スキップの判定方法については、上述の実施形態および変形例に基づいて実行してもよいし、しなくてもよい。
【0577】
<第3変形例(2)の効果>
本変形例は、端末20(限定でなく、情報処理装置の一例)が、端末20によるIMSマネー(限定でなく、電子貨幣の一例)の決済に関する特別端末表示用コード(限定でなく、コード情報の一例)を生成する。端末20は、端末20のユーザが購入する予定の商品の金額に関する情報、端末20のユーザが購入する予定の商品に関する情報、端末20のユーザが決済を行う地域(エリア)に関する情報、端末20のユーザが商品を購入する店舗に関する情報、端末20のロックの有無や端末20の決済アプリケーションのロックの有無に関する情報等の情報(限定でなく、情報の一例)を取得する。そして、端末20は、取得した情報に基づいて、端末20で実行される認証処理に関する情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報の一例)を含めて、特別端末表示用コードを生成する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、取得した情報に基づいて、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を簡単に生成することができる。また、生成したコード情報を介して端末のユーザの認証に関する情報を他の装置に提供することができる。
【0578】
また、本変形例は、端末20が、上記の端末20で実行される認証処理に関する情報を含めて、特別端末表示用コードを生成する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を簡単に生成することができる。
【0579】
また、本変形例は、上記の特別端末表示用コードに含める情報は、認証スキップ状況情報(限定でなく、端末によって、端末のユーザが認証されたことを示す情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、端末によって、端末のユーザが認証されたことを示す情報を含めて、コード情報を生成することができる。
【0580】
また、本変形例は、上記の端末20が取得する情報は、認証パスワード(限定でなく、端末のユーザを認証するための認証情報の一例)とは異なる情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、端末のユーザを認証するための認証情報とは異なる情報を含めて、コード情報を生成することができる。
【0581】
また、本変形例は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、IMSマネーに関する情報(限定でなく、電子貨幣に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、電子貨幣に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。
【0582】
また、本変形例は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20のユーザが決済を行う地域(エリア)に関する情報(限定でなく、場所に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、場所に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。例えば、場所に関する情報として、端末のユーザが決済を行う場所の情報を含めることで、生成したコード情報を介して端末のユーザが決済を行う場所の情報を他の装置に提供することができる。
【0583】
また、本変形例は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20のユーザが購入する予定の商品に関する情報(限定でなく、商品に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、商品に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。
【0584】
また、本変形例は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20側の認証設定(ON/OFF)や決済アプリケーション側の認証設定(ON/OFF)に関する情報(限定でなく、端末または、端末に記憶されたアプリケーションの設定に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、端末または、端末に記憶されたアプリケーションの設定に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。
【0585】
また、本変形例は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20のロック状況、ロック設定に関する情報や、端末20の決済アプリケーションのロック状況、ロック設定に関する情報(限定でなく、端末または、端末に記憶されたアプリケーションのセキュリティに関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、端末または、端末に記憶されたアプリケーションのセキュリティに関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。
【0586】
また、本変形例は、上記の特別端末表示用コードに含める情報は、サーバ10(限定でなく、電子貨幣の決済を管理するサーバの一例)に取得される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、情報処理装置の一種である端末は、端末のユーザの認証に関する情報を、電子貨幣の決済を管理するサーバに提供することができる。
【0587】
また、本変形例は、サーバ10は、特別端末表示用コードに含まれる情報に基づき、認証スキップ条件が成立する場合は、追加認証要求情報(限定でなく、端末のユーザの認証を端末により実行することに関する情報の一例)を、サーバ10の通信I/F14によって端末20に送信せず、決済結果情報(限定でなく、電子貨幣による決済が行われたことを示す情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、電子貨幣の決済を管理するサーバは、端末のユーザの認証に関する情報に基づいて、端末のユーザの認証を端末により実行することに関する情報を、サーバの通信部によって端末に送信せずに、電子貨幣による決済が行われたことを示す決済情報を通信部によって端末に送信するため、サーバの処理負荷を軽減することができる。
【0588】
<第3変形例(3)>
第3実施形態で説明した特別端末読み取り用コードの生成は、店舗単位で行うようにすることができる他、<第1変形例(10)>と同様に、店舗で販売される商品単位や商品種別単位で行うようにすることもできる。
【0589】
限定でなく例として、図3-36で示した例と同様に、例えば店舗側で商品種別「弁当」、「飲料」について認証をスキップさせることを希望する場合は、店舗コードリーダ装置50からサーバ10に、店舗IDと、商品種別(ここでは「弁当」、「飲料」)の識別情報と、その販売金額情報と、認証スキップ依頼情報とを含む特別端末読み取り用コード生成依頼情報を送信する。そして、サーバ10は、店舗コードリーダ装置50から特別端末読み取り用コード生成依頼情報を受信したことに基づいて、商品種別「弁当」、「飲料」について、認証スキップ情報を含む特別端末読み取り用コードを生成する。
【0590】
一方、図3-36で示した例と同様に、例えば店舗側で商品種別「ギフト商品」については認証をスキップさせないことを希望する場合は、認証スキップ情報を含む特別端末読み取り用コードではなく、認証スキップ情報を含まない通常の端末読み取り用コードの生成を依頼する端末読み取り用コード生成依頼情報を送信する。そして、サーバ10は、店舗コードリーダ装置50から端末読み取り用コード生成依頼情報を受信したことに基づいて、商品種別「ギフト商品」について、認証スキップ情報を含まない端末読み取り用コードを生成する。
【0591】
また、<第1変形例(10)>と同様に、1つの商品種別の中で、認証をスキップさせる商品と、認証をスキップさせない商品とを分類するようにすることもできる。前述したように、商品種別「弁当」を、販売金額「200円」の弁当と、販売金額「300円」の弁当と、販売金額「500円」の弁当とに分類するような例である。そして、サーバ10は、認証をスキップさせる商品については、認証スキップ情報を含む特別端末読み取り用コードを生成し、認証をスキップさせない商品については、認証スキップ情報を含まない通常の端末読み取り用コードを生成するようにする。
【0592】
<第3変形例(3)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、情報処理装置は、店舗で販売される商品単位や商品種別単位で、端末のユーザの認証に関する情報を含めて、コード情報を生成することができる。また、店舗で販売される商品や商品種別に応じて、端末のユーザの認証に関する情報をコード情報に含める場合と含めない場合とがあるため、店舗の意向に沿ったコード情報の生成を実現することができる。
【0593】
<第4実施形態>
第4実施形態は、限定でなく例として、端末20のユーザが、決済アプリケーションを用いて、IMSアプリケーションにおいて友だちとして登録されているユーザの端末20に、IMSマネーを送金する実施形態である。この際、ユーザに要求される送金用の認証を、特定の条件が成立する場合にスキップする。
【0594】
本実施形態における「認証」とは、特に断りのない限り、送金を行うために端末20のユーザが正規のユーザであることを認証することを意味し、「認証処理」とは、この送金用の認証を実現するための処理を意味する。
また、「認証スキップ条件」とは、特に断りのない限り、上記の送金用の認証処理をスキップする条件を意味し、「認証処理をスキップする」とは、認証処理の処理命令を無視して、次の命令を処理すること、つまり認証処理を省略することを意味する。
第4実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0595】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図6-1は、本実施形態におけるサーバ10の制御部11により実現される機能の一例を示す図である。
決済管理処理部113は、サーバメイン処理部111と、IMS処理部112とに加えて、送金管理処理部115を機能部として含む。
【0596】
送金管理処理部115は、記憶部15に記憶されている送金管理処理プログラム1517に従って、IMSアプリケーションにおいて友だち登録されている他のユーザの端末20へのIMSマネーの送金や、この他のユーザの端末20からの着金を管理するための処理である送金管理処理を実行する機能を有している。
【0597】
送金管理処理部115は、限定でなく例として、送金処理部1151と、送金元用送金結果情報送信処理部1153と、着金側用着金結果情報送信処理部1155とを機能部として含む。
【0598】
送金処理部1151は、第1の端末20から送信される送金依頼情報に基づいて、この第1の端末20のユーザが所有するIMSマネーを、第2の端末20に送信する処理である送金処理を実行する機能を有している。
【0599】
送金元用送金結果情報送信処理部1153は、IMSマネーの送金元である第1の端末20に対して、送金結果に関する情報である送金結果情報を送信する機能を有している。
【0600】
着金側用着金結果情報送信処理部1155は、IMSマネーの着金側である第2の端末20に対して、着金結果に関する情報である着金結果情報を送信する機能を有している。
【0601】
図6-2は、本実施形態におけるサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
サーバメイン処理プログラム151は、IMS処理プログラム1512に加えて、送金管理処理として実行される送金管理処理プログラム1517をサブルーチンプログラムとして含む。
【0602】
また、記憶部15には、ユーザ登録データ153と、店舗登録データ155とに加えて、IMSユーザ管理データベース161と、IMSグループ管理データベース163と、送金着金管理データベース165とが記憶される。
【0603】
本実施形態では、ユーザ登録データ153に記憶されて登録されているユーザ情報は、IMSアプリケーションと決済アプリケーションとで共有されるユーザ情報であるものとして説明する。
【0604】
IMSユーザ管理データベース161は、ユーザ登録データ153に登録されているユーザのIMSの利用に関するデータを管理するためのデータベースであり、そのデータ構成の一例を図6-3に示す。
IMSユーザ管理データベース161には、複数のユーザそれぞれについて、個別のIMSユーザ管理データが記憶される。
【0605】
各ユーザのIMSユーザ管理データには、限定でなく例として、ユーザ名およびユーザIDと関連付けて、ユーザコンテンツ履歴データが記憶される。
【0606】
ユーザコンテンツ履歴データは、このユーザの端末20と他のユーザの端末20との間で送受信されたコンテンツの履歴に関するデータであり、限定でなく例として、このユーザのトークルームで送受信されたコンテンツと、コンテンツが送受信された日時と、コンテンツを識別するための識別情報であるコンテンツ番号とを関連付けたデータが履歴として記憶される。
【0607】
IMSグループ管理データベース163は、ユーザ登録データ153に登録されている複数のユーザで構成されるグループのIMSの利用に関するデータを管理するためのデータベースであり、そのデータ構成の一例を図6-4に示す。
IMSグループ管理データベース163には、複数のグループそれぞれについて、個別のIMSグループ管理データが記憶される。
【0608】
各グループのIMSグループ管理データには、限定でなく例として、このグループの名称であるグループ名と、グループIDと、グループ作成日時と、グループ人数と、グループユーザデータと、グループコンテンツ履歴データとが記憶される。
【0609】
グループIDは、このグループを識別するための識別情報として機能するIDであり、各グループそれぞれを固有に識別するためのIDが記憶されて登録される。
【0610】
グループ作成日時は、このグループが作成された日時である。限定でなく例として、グループは、IMSを利用するユーザが任意に作成することができ、グループを作成したユーザまたはグループに加入済みのユーザが、他のユーザをグループに招待することで、他のユーザをグループに加入させることができる。
【0611】
グループ人数には、このグループに含まれるユーザの合計人数が記憶される。新たなユーザがグループに加入するごとに、グループ人数が加算更新され、加入済みのユーザがグループから脱退するごとに、グループ人数が減算更新される。
【0612】
グループユーザデータには、限定でなく例として、このグループに含まれるユーザ(以下、「グループユーザ」と称す。)のユーザ名と、このグループユーザのユーザIDと、このグループユーザがこのグループに加入した日時であるグループ加入日時とが関連付けて記憶される。
【0613】
グループコンテンツ履歴データは、このグループに含まれるグループユーザの端末20間で送受信されたコンテンツの履歴に関するデータであり、限定でなく例として、このグループのトークルームで送受信されたコンテンツと、コンテンツが送受信された日時と、コンテンツを識別するためのコンテンツ番号とを関連付けたデータが履歴として記憶される。
【0614】
送金着金管理データベース165は、送金・着金に関するデータを管理するためのデータベースであり、そのデータ構成の一例を図6-5に示す。
送金着金管理データベース165には、複数のユーザそれぞれについて、個別の送金着金管理データが記憶される。
【0615】
各ユーザの送金着金管理データには、ユーザIDと、残高と、IMSポイントと、1日上限設定金額と、オートチャージ設定と、送金履歴データと、着金履歴データとが記憶される。
【0616】
送金履歴データは、このユーザIDのユーザからの送金に関する履歴データであり、限定でなく例として、送金した日時である送金日時と、送金先のユーザのユーザIDである送金先ユーザIDと、送金した金額である送金金額とが関連付けて記憶される。
【0617】
着金履歴データは、このユーザIDのユーザへの着金に関する履歴データであり、限定でなく例として、着金した日時である着金日時と、送金元のユーザのユーザIDである送金元ユーザIDと、着金した金額である着金金額とが関連付けて記憶される。
【0618】
本実施形態では、サーバ10は、決済アプリケーションの送金機能(送金する)に基づく送金処理を行う。具体的には、限定でなく例として、サーバ10は、一のユーザの端末20から送信される送金依頼情報を受信したことに基づいて、一のユーザとIMSアプリケーションにおいて友だち登録されている他のユーザの端末20に、IMSマネーを送金する処理を行う。
【0619】
また、サーバ10は、決済アプリケーションの送金要求機能(送金してもらう)に基づく送金要求処理を行う。具体的には、限定でなく例として、サーバ10は、一のユーザの端末20から送信される送金要求依頼情報を受信したことに基づいて、一のユーザとIMSアプリケーションにおいて友だち登録されている他のユーザの端末20に、一のユーザの端末20への送金を要求する処理を行う。
【0620】
また、送金要求処理には、決済アプリケーションの割り勘機能に基づく割り勘要求処理が含まれる。割り勘要求処理とは、一のユーザの端末20から割り勘要求依頼情報を受信したことに基づいて、一のユーザとIMSアプリケーションにおいて友だち登録されている他の複数のユーザの端末20に、または、IMSアプリケーションにおいて一のユーザと同じグループに含まれる他の複数のユーザの端末20に、一のユーザによって指定された金額を総人数で均等に割った金額を要求する処理である。割り勘機能は、IMSアプリケーションにおいて友だち登録されているユーザ同士や、IMSアプリケーションにおいてグループ形成されているユーザ同士で、例えば食事会や飲み会を行うような場合に、幹事である一のユーザが他の複数のユーザに、合計金額を参加総人数で均等に割った金額を請求する際に利用される。
【0621】
(2)端末の機能構成
図6-6は、本実施形態における端末20の制御部21により実現される機能の一例を示す図である。
決済アプリケーション処理部213は、認証スキップ判定処理部2135と、認証処理部2137とに加えて、送金依頼処理部2138を機能部として含む。
【0622】
送金依頼処理部2138は、IMSアプリケーションにおいて友だち登録されている他の端末20または、他の端末20へのユーザへの送金を、サーバ10に依頼する処理を実行する機能を有している。
【0623】
図6-7は、本実施形態における端末20の記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。
IMSアプリケーション282は、限定でなく例として、IMSアプリケーション処理として実行されるIMSアプリケーション処理プログラム2821と、IMSアプリケーションデータ2823とを含む。
【0624】
IMSアプリケーションデータ2823は、限定でなく例として、友だちデータ2825と、グループデータ2826と、ユーザコンテンツ履歴データ2827と、グループコンテンツ履歴データ2828とを含む。
【0625】
友だちデータ2825は、自己の端末20のユーザが友だち登録しているユーザに関するデータであり、限定でなく例として、友だち登録しているユーザのユーザ名、ユーザID、アイコン画像、プロフィール等の情報が記憶される。
【0626】
グループデータ2826は、自己の端末20のユーザが加入しているグループに関するデータであり、限定でなく例として、自己の端末20のユーザが加入しているグループのグループ名、グループID、同じグループに含まれる他のグループユーザのユーザ名、ユーザID、アイコン画像、プロフィール等の情報が記憶される。
【0627】
ユーザコンテンツ履歴データ2827は、自己の端末20と、友だち登録されている他のユーザの端末20との間で送受信されたコンテンツの履歴に関するデータであり、限定でなく例として、このユーザのトークルームで送受信されたコンテンツと、コンテンツが送受信された日時と、コンテンツを識別するための識別情報であるコンテンツ番号とを関連付けたデータが履歴として記憶される。
【0628】
グループコンテンツ履歴データ2828は、自己の端末20のユーザが加入しているグループに含まれるグループユーザの端末20間で送受信されたコンテンツの履歴に関するデータであり、限定でなく例として、このグループのトークルームで送受信されたコンテンツと、コンテンツが送受信された日時と、コンテンツを識別するためのコンテンツ番号とを関連付けたデータが履歴として記憶される。
【0629】
決済アプリケーションプログラム284は、前述した実施形態と同様に、認証スキップ判定処理プログラム2845と、認証処理プログラム2847とをサブルーチンプログラムとして含む。
【0630】
また、決済アプリケーションデータ285は、限定でなく例として、店舗データ2855に加えて、認証スキップ条件データ2856と、送金着金用データ2857と、位置エリア登録データ2858とを含む。
【0631】
位置エリア登録データ2858には、制御部21によって、算出位置履歴データ288に記憶されている自己の端末20の算出位置の履歴に基づいて、各種の位置やエリアに関する情報が記憶される。
【0632】
位置エリア登録データ2858には、例えば、自己の端末20のユーザの自宅の位置の位置情報が登録される。制御部21は、限定でなく例として、算出位置履歴データ288において、平日の22時から翌日の朝6時までの時間帯に統計的に最も多く記憶されている算出位置に対応する位置情報を、自己の端末20のユーザの自宅の位置情報として登録する。
【0633】
また、位置エリア登録データ2858には、例えば、自己の端末20のユーザが勤めている会社(勤務先)の位置情報が登録される。制御部21は、限定でなく例として、算出位置履歴データ288において、平日の9時から17時までの時間帯に統計的に最も多く記憶されている算出位置に対応する位置情報を、自己の端末20のユーザの会社(勤務先)の位置情報として登録する。
【0634】
また、位置エリア登録データ2858には、例えば、サーバ10によってあらかじめ設定されるエリアであって、送金を行うことが安全なエリアである送金安全エリアの位置情報が登録されている。サーバ10は、限定でなく例として、都心部から離れた地方や田舎のエリアの位置情報を、送金安全エリアの位置情報としてあらかじめ設定しておくことができる。
【0635】
また、自己の端末20のユーザが頻繁に訪れる場所、例えば自己の端末20のユーザが設定回数以上訪れた場所の位置情報を、送金安全エリアとして登録するようにすることもできる。この場合、制御部21は、限定でなく例として、上記の自宅や会社(勤務先)に加えて、算出位置履歴データ288において、設定頻度以上の頻度で発生している算出位置や、設定回数以上の回数で発生している算出位置を、自己の端末20のユーザが頻繁に訪れる場所として、それらの位置情報を送金安全エリアに含めて登録することができる。
【0636】
また、位置エリア登録データ2858には、自己の端末20のユーザが自身で位置やエリアを登録するようにすることもできる。例えば、自己の端末20のユーザが、自身の関係者(例えば親族や親しい友人、会社関係の人)の自宅の位置情報等を登録するようにすることもできる。
【0637】
図6-8は、本実施形態における認証スキップ条件データ2856のデータ構成の一例を示す図である。
この認証スキップ条件データ2856には、限定でなく例として、条件カテゴリNoと、条件Noと、認証スキップ条件と、重要度(優先度)とが関連付けて記憶されている。
【0638】
<条件カテゴリNo「SP11」>
条件カテゴリNo「SP11」は「時間」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP11-1」、「SP11-2」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0639】
条件No「SP11-1」の認証スキップ条件として、「現在日時が最終送金日時から設定時間内」が定められている。これは、現在日時が最終送金日時から設定時間内であるということは、それほど時間が経過しない間に再び送金を行うことになるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0640】
この認証スキップ条件の判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aで計時している計時時刻に基づく現在日時と、送金着金用データ2857の送金履歴データに記憶されている最終送金日時とを取得して、現在日時が最終送金日時から設定時間内であるか否かを判定するようにすることができる。
【0641】
条件No「SP1-2」の認証スキップ条件として、「現在時刻が設定時間帯に含まれる」が定められている。設定時間帯は、限定でなく例として、端末20のユーザがあらかじめ設定しておくようにすることができる。具体的には、例えば、端末20のユーザが、自身が頻繁に送金を行う時間帯や、送金が行われやすい時間帯(例えば食事の時間帯)を設定時間帯として設定しておくことで、設定時間帯に送金を行う場合に認証を省略することができる。
【0642】
この認証スキップ条件の判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aで計時している計時時刻に基づく現在時刻を取得して、現在時刻が設定時間帯に含まれるか否かを判定するようにすることができる。
【0643】
<条件カテゴリNo「SP12」>
条件カテゴリNo「SP12」は「端末・場所」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP12-1」~「SP12-4」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0644】
条件No「SP12-1」の認証スキップ条件として、「自端末の位置と自宅の位置とが離れていない」が定められている。これは、自己の端末20の位置が、自己の端末20のユーザの自宅の位置から離れていない場合は、送金は安全である(送金を行うことに問題はない)と推定されるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0645】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、算出位置履歴データ288に記憶されている最新の算出位置と、位置エリア登録データ2858に登録されている自宅の位置とを取得して、自己の端末20の算出位置と自宅の位置との間の距離が設定距離以下(または設定距離未満)であるか否かを判定するようにすることができる。
【0646】
条件No「SP12-2」の認証スキップ条件として、「自端末の位置が送金安全エリアに含まれる」が定められている。これは、自己の端末20の位置が送金安全エリアに含まれる場合は、送金は安全である(送金を行うことに問題はない)と推定されるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0647】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、算出位置履歴データ288に記憶されている最新の算出位置と、位置エリア登録データ2858に登録されている送金安全エリアとを取得して、自己の端末20の算出位置が送金安全エリアに含まれるか否かを判定するようにすることができる。
【0648】
条件No「SP12-3」の認証スキップ条件として、「自端末の位置と決済アプリケーション対応店舗の位置とが離れていない」が定められている。これは、自己の端末20の位置が決済アプリケーションを用いた決済に対応可能な店舗(加盟店舗)の位置から離れていない場合は、送金を行う必要性がある場合であると推定されるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。例えば、端末20のユーザが仲間同士で、決済アプリケーション対応店舗で飲食等を行った後、決済アプリケーションを利用して決済を行うような場合がある。この場合、決済アプリケーションに割り勘処理を行う機能が備えられている場合は、仲間同士で割り勘を行う可能性が高い。このため、自己の端末20の位置と決済アプリケーション対応店舗の位置とが離れていない場合は、割り勘の実施を促進させるなどの目的で、認証をスキップさせることができる。
【0649】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、算出位置履歴データ288に記憶されている最新の算出位置と、店舗データ2855に記憶されている加盟店舗の位置とを取得して、自己の端末20の算出位置と加盟店舗の位置との間の距離が設定距離以下(または設定距離未満)であるか否かを判定するようにすることができる。
【0650】
条件No「SP12-4」の認証スキップ条件として、「自端末の位置と割り勘要求を送信した端末の位置とが離れていない」が定められている。これは、自己の端末20の位置が、割り勘要求を送信した端末の位置から離れていない場合は、他の端末20のユーザから割り勘要求を受けた自己の端末20のユーザがすぐに送金を行う場合であると推定されるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0651】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、算出位置履歴データ288に記憶されている最新の算出位置を取得するとともに、割り勘要求を送信した端末20の位置をサーバ10に要求して、割り勘要求を送信した端末20の位置をサーバ10から受信して取得する。そして、自己の端末20の算出位置と割り勘要求を送信した端末20の位置との間の距離が設定距離以下(または設定距離未満)であるか否かを判定するようにすることができる。
【0652】
<条件カテゴリNo「SP13」>
条件カテゴリNo「SP13」は「金額」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP13-1」~「SP13-4」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0653】
条件No「SP13-1」の認証スキップ条件として、「1日上限設定金額を超えていない」が定められている。
「1日上限設定金額」は、その1日で既に送金された送金金額(送金済みの金額)の合計金額に対する閾値とされる上限の設定金額である。つまり、その1日で既に送金された送金金額の合計金額が1日上限設定金額を超えていない場合は、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0654】
また、逆に、その1日で既に送金された送金金額の合計金額が1日上限設定金額を超えている場合は、認証を行うようにすることで、送金を行い過ぎていることを端末20のユーザに報知することができ、使い過ぎを防止できる。また、未成年者や子供が送金を行う場合に、保護者が利用に制限をかけるようにすることができる。
【0655】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、送金着金用データ2857に記憶されている1日上限設定金額と、送金履歴データから特定されるその1日の送金金額の合計金額とを取得して、合計金額が1日上限設定金額を超えているか否かを判定するようにすることができる。
【0656】
条件No「SP13-2」の認証スキップ条件として、「残高が設定金額以下(または設定金額未満)&オートチャージ設定OFF」が定められている。設定金額は、限定でなく例として、端末20のユーザがあらかじめ設定しておくようにすることができる。これは、残高が設定された金額以下であり、かつ、オートチャージ設定が「OFF」であれば、ユーザは高額の送金を行うことができず、危険性は低いと考えられるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略する。
【0657】
しかしながら、オートチャージ設定が「ON」であれば、IMSマネーが自動的に補充されるため、ユーザは高額の送金を行うことが可能となり、リスクが生ずる。そこで、残高が設定金額以下(または設定金額未満)であることに加えて、オートチャージ設定が「OFF」であることを、認証スキップの条件とする。
【0658】
なお、この場合、オートチャージ設定が「ON」であれば、残高が設定金額以下(または設定金額未満)であっても、原則的には認証処理がスキップされないことになる。しかしながら、上記のようにユーザの利便性向上を考え、オートチャージ設定が「ON」であっても、認証処理をスキップさせるようにすることもできる。この場合、限定でなく例として、上記の条件No「SP13-2」の認証スキップ条件からオートチャージ設定OFFを除外して、「残高が設定金額以下(または設定金額未満)」とすればよい。つまり、オートチャージ設定が「ON」であっても、必ずしも認証処理を必須としなければならないわけではなく、あくまでもオートチャージが「ON」の場合、残高が設定金額以下(または設定金額未満)であれば、認証処理を行う場合があってもよいし、認証処理を行わない場合があってもよい。
【0659】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、送金着金用データ2857に記憶されている残高およびオートチャージ設定を取得して、残高が設定金額以下(または設定金額未満)であり、かつ、オートチャージ設定が「OFF」であるか否かを判定するようにすることができる。
【0660】
条件No「SP13-3」の認証スキップ条件として、「ひと月あたりの送金頻度または送金金額の適正範囲内」が定められている。例えば、過去所定期間(過去6か月間や過去1年間)における、ひと月あたりの送金頻度の平均値や最大値、最頻値を閾値頻度とし、同じく過去所定期間における、ひと月あたりの送金金額の平均値や最大値、最頻値を閾値金額として算出する。そして、これから送金を行うことで、送金頻度が閾値頻度を超える場合または送金金額が閾値金額を超える場合は、認証を行うこととし、それ以外の場合は、認証を省略する。
【0661】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、送金着金用データ2857に記憶されている送金履歴データから算出される送金頻度および送金金額と、記憶部28に記憶されている閾値頻度および閾値金額とを取得して、送金頻度が閾値頻度を超えるか否か、送金金額が閾値金額を超えるか否かを判定するようにすることができる。
【0662】
なお、上記の認証スキップ条件を、IMSマネーの送金を行った頻度(送金頻度)に基づく条件ではなく、IMSマネーの送金を行った回数(送金回数)に基づく条件としてもよいし、しなくてもよい。また、送金頻度が適正範囲内であること、送金回数が適正範囲内であること、送金金額が適正範囲内であること、をそれぞれ個別の条件として定めておくようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0663】
条件No「SP3-4」の認証スキップ条件として、「送金予定金額が設定金額以下(または設定金額未満)」が定められている。設定金額は、例えば1万円や2万円といった、それほど高額ではない金額として設定しておくことができる。
「送金予定金額」とは、これから送金を行う予定の金額(送金前の未確定の状態の金額)を意味する。つまり、これから送金を行う金額がそれほど高額でない場合は、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0664】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、端末20のユーザにより入力された金額を送金予定金額として取得して、この送金予定金額が設定金額以下(または設定金額未満)であるか否かを判定するようにすることができる。
【0665】
<条件カテゴリNo「SP14」>
条件カテゴリNo「SP14」は「送金相手」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP14-1」~「SP14-3」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0666】
条件No「SP14-1」の認証スキップ条件として、「送金予定相手が親しい友人または親族」が定められている。これは、送金を予定している相手が、端末20のユーザの親しい友人や親族である場合は、送金を行うことに合理的な理由があるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0667】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、IMSアプリケーション282の友だちデータ2825と、ユーザコンテンツ履歴データ2827とに基づいて、友だち登録されているユーザであり、かつ、コンテンツの送受信の頻度が閾値頻度を超えている、または、コンテンツの送受信の回数が閾値回数を超えているユーザを、端末20のユーザの親しい友人と判定する。また、IMSアプリケーション282のグループデータ2826を参照して、グループ名に「家族」、「ファミリー」、「親族」、「親戚」等の文字が含まれるグループを特定し、そのグループに含まれるグループユーザを親族と判定する。そして、送金予定相手がこれらのユーザである場合は、この認証スキップ条件を満たすと判定する。
【0668】
条件No「SP14-2」の認証スキップ条件として、「送金予定相手に過去に送金履歴あり」が定められている。これは、送金を予定している相手に過去に送金したことがある場合は、お金の貸し借りがある相手であると推定されるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0669】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、送金着金用データ2857に記憶されている送金履歴データを参照して、送金予定相手に過去に1回以上送金したことがあるかを判定し、送金したことがあると判定した場合は、この認証スキップ条件を満たすと判定する。
【0670】
条件No「SP14-3」の認証スキップ条件として、「送金予定相手から過去に着金履歴あり」が定められている。これは、送金を予定している相手から過去に着金したことがある場合は、お金の貸し借りがある相手であると推定されるため、ユーザの利便性向上のため、認証を省略することを意味する。
【0671】
<条件カテゴリNo「SP15」>
条件カテゴリNo「SP15」は「セキュリティ」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP15-1」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0672】
条件No「SP15-1」の認証スキップ条件として、「端末ロック中、または、決済アプリケーションロック中」が定められている。これは、端末20自体にロックがかかっている状態や、決済アプリケーションにロックがかかっている状態では、これらのロック状態を解除するために、端末ロック解除パスワードや決済アプリケーションロック解除パスワードの入力等の認証が必要となるため、ユーザの利便性向上のため、再度の認証を不要とすることを意味する。
【0673】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、端末データ286に記憶されている自己の端末20のロックの有無の情報と、決済アプリケーションデータ285に記憶されている決済アプリケーションのロックの有無の情報とを取得して、端末ロック中、または、決済アプリケーションロック中であるか否かを判定するようにすることができる。
【0674】
<条件カテゴリNo「SP16」>
条件カテゴリNo「SP16」は「認証設定」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP16-1」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0675】
条件No「SP16-1」の認証スキップ条件として、「端末側の認証設定OFF、または、決済アプリケーション側の認証設定OFF」が定められている。
端末側の認証とは、端末ロック解除用の認証やユーザの本人認証といった端末20側でユーザに要求される認証を意味する。
それに対し、決済アプリケーション側の認証とは、決済アプリケーションを利用して送金を行う際にユーザに要求される認証を意味する。
【0676】
これは、端末20側で、端末ロック解除用の認証やユーザの本人認証といった端末20側でユーザに要求される認証を実行しない設定がなされている場合(設定OFF)、または、決済アプリケーション側で、決済アプリケーションを利用して送金を行う際にユーザに要求される認証を実行しない設定がなされている場合(設定OFF)は、認証を省略することを意味する。
【0677】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、端末データ286に記憶されている端末側の認証設定と、送金着金用データ2857の認証スキップ条件ユーザ設定データに記憶されている条件No「SP16-1」の条件別設定フラグとを取得して、端末側の認証設定と、決済アプリケーション側の認証設定との少なくともいずれかが「OFF」であるか否かを判定するようにすることができる。
【0678】
<条件カテゴリNo「SP17」>
条件カテゴリNo「SP17」は「状況判断」のカテゴリであり、限定でなく例として、条件No「SP17-1」の認証スキップ条件がこれに含まれる。
【0679】
条件No「SP17-1」の認証スキップ条件として、「同時に割り勘要求を受けた端末があり、設定数以上の端末で認証完了」が定められている。
これは、他の端末20から自己の端末20を含む複数の端末20に同時に割り勘要求を受けた場合に、自己の端末20以外の他の端末20のうちの設定数以上の端末20で送金のための認証が完了した場合は、自己の端末20の認証を省略することを意味する。
【0680】
この認証スキップ条件の判定では、端末20は、限定でなく例として、同じ割り勘要求を受けた他の端末20の認証状況の情報をサーバ10に問い合わせて、サーバ10から他の端末20の認証状況の情報を取得し、設定数以上の端末20で認証が完了しているか否かを判定するようにすることができる。
【0681】
また、上記の認証スキップ条件それぞれに関連付けて重要度(優先度)が定められている。具体的には、限定でなく例として、条件No「SP12-1」~「SP12-4」(条件カテゴリNo「SP12」)の認証スキップ条件と、条件No「SP14-1」~「SP14-3」(条件カテゴリNo「SP14」)の認証スキップ条件と、条件No「SP16-1」の認証スキップ条件には、それぞれ重要度「A」が定められている。
【0682】
また、限定でなく例として、条件No「SP11-1」と、条件No「SP13-1」、「SP13-2」、「SP13-4」の認証スキップ条件と、条件No「SP15-1」の認証スキップ条件と、条件No「SP17-1」の認証スキップ条件とには、それぞれ重要度「B」が定められている。
【0683】
また、限定でなく例として、条件No「SP11-2」、「SP13-3」の認証スキップ条件には、重要度「C」が定められている。
【0684】
なお、本実施形態では、認証スキップ条件に関連付けて重要度が設定されているが、この重要度の設定は必須の要件ではなく、重要度は設定されていなくてもよい。つまり、上記の認証スキップ条件データ2856において重要度の欄は設けられていなくてもよい。
この場合は、認証スキップ判定処理において、限定でなく例として、任意の順序で認証スキップ条件の成否を判定していき、いずれかの認証スキップ条件が成立する場合に、認証処理をスキップさせると判定するようにすればよい。
【0685】
図6-9は、送金着金用データ2857のデータ構成の一例を示す図である。
送金着金用データ2857には、限定でなく例として、決済アプリケーションのユーザIDと、認証を行うためのパスワードである認証パスワードと、決済アプリケーションのロック状態を解除するためのパスワードである決済アプリケーションロック解除パスワードと、IMSポイントと、残高と、1日上限設定金額と、オートチャージ設定と、送金履歴データと、着金履歴データと、認証スキップ条件設定と、認証スキップ条件ユーザ設定データとが記憶される。
送金履歴データおよび着金履歴データ以外のデータは、前述した実施形態と同様であるため、再度の説明を省略する。
【0686】
送金履歴データは、このユーザIDのユーザの送金の履歴に関するデータであり、限定でなく例として、このユーザIDのユーザについて、送金した日時である送金日時と、送金先のユーザのユーザIDである送金先ユーザIDと、送金した金額である送金金額とが関連付けて記憶される。
【0687】
着金履歴データは、このユーザIDのユーザの着金の履歴に関するデータであり、限定でなく例として、このユーザIDのユーザについて、着金した日時である着金日時と、送金元のユーザのユーザIDである送金元ユーザIDと、着金した金額である着金金額とが関連付けて時系列に記憶される。
【0688】
<送金方法>
端末20の表示部24に表示される表示画面例を参照して、本実施形態における決済アプリケーションを利用した送金方法について説明する。
【0689】
(1)通常の送金
図6-10~図6-15は、通常の送金を行う場合における認証スキップなしの場合の送金の流れを説明するための画面図である。
【0690】
図6-10は、端末20の表示部24に表示されるIMSアプリケーションにおけるトークルーム画面の一例を示す図である。
このトークルーム画面は、限定でなく例として、自己の端末20のユーザである「ユーザA.A」が、友だち登録されている他の端末20のユーザである「ユーザB.B」とトークを行うためのトークルーム画面を示している。トークルーム画面の下部には、IMSアプリケーションと連動する決済アプリケーションの機能として、「送金」と示された「送金用アイコン」が表示されている。
【0691】
図6-11は、上記のトークルーム画面において端末20のユーザにより「送金用アイコン」がタッチされた場合に表示される画面の一例を示す図である。
この画面では、トークルーム画面の画面中央部に「送金する」と示された「送金アイコン」と、「送金してもらう」と示された「送金要求アイコン」とがポップアップ形式で表示されている。
送金アイコンは、「ユーザA.A」が「ユーザB.B」に送金を行う場合に使用されるアイコンである。それに対し、送金要求アイコンは、「ユーザA.A」が「ユーザB.B」に送金を要求する場合に使用されるアイコンである。
【0692】
図6-12は、上記の画面において端末20のユーザにより「送金アイコン」がタッチされた場合に表示される送金用画面の一例を示す図である。
この送金用画面には、送金予定相手である「ユーザB.B」のユーザ名およびアイコン画像が表示され、その下に、残高とともに、入力された送金予定金額を表示するための送金予定金額表示欄が表示されている。ここでは、送金予定金額として「3000円」が入力されて表示されている。また、画面下部には、次の画面に進むための「次へ」と示された「次へアイコン」が表示されている。
【0693】
図6-13は、上記の送金用画面において端末20のユーザにより「次へアイコン」がタッチされた場合に表示される送金実行画面の一例を示す図である。
この送金実行画面には、送金予定相手である「ユーザB.B」のユーザ名およびアイコン画像に関連付けて送金予定金額(ここでは「3000円」)が表示され、その下に、入力された送金予定相手へのメッセージを表示するためのメッセージ表示欄が表示されている。また、その下には、メッセージとともに送金予定相手に送る添付画像の候補が表示されている。そして、画面下部には、送金を実行するための「送金実行アイコン」が表示されている。
【0694】
図6-14は、上記の送金実行画面において端末20のユーザにより「送金実行アイコン」がタッチされた場合に表示される認証画面の一例を示す図である。
認証スキップ判定処理で認証処理をスキップする判定がなされなかった場合は、この認証画面が表示される。
この認証画面には、「パスワード」(認証パスワード)という文字とともに、「現在使用中のパスワードを入力してください。」というメッセージが表示され、その下に、入力されたパスワードが表示されるパスワード表示欄と、パスワードを入力するためのキーボードとが表示されている。
【0695】
図6-15は、上記の認証画面でのパスワード入力に基づく認証処理で認証結果が「OK」となった場合に表示される送金完了画面の一例を示す図である。
この送金完了画面には、画面中央部に、「送金完了」の文字とともに、「「送金履歴」から詳細が確認できます。」というメッセージと、送金履歴を確認するための「確認アイコン」とがポップアップ形式で表示されている。
【0696】
図6-16、図6-17は、認証スキップありの場合の送金の流れを説明するための画面図である。
図6-16には図6-13と同じ送金実行画面を示しており、図6-17には図6-15と同じ送金完了画面を示している。
【0697】
図6-16の送金実行画面において「送金実行アイコン」が端末20のユーザによってタッチされた場合、認証スキップ判定処理で認証処理をスキップする判定がなされた場合は、図6-17の送金完了画面に表示が切り替わる。つまり、図6-14の認証画面が表示されることなく、送金実行画面から送金完了画面に表示が切り替わることになる。
【0698】
(2)割り勘要求を受けた場合の送金
図6-18は、端末20の表示部24に表示されるIMSアプリケーションにおけるグループトークルーム画面の一例を示す図である。
このグループトークルーム画面は、グループに含まれるグループユーザの端末20間でコンテンツの送受信を行うための画面であり、画面上部には「IMSトークルーム」と表示され、その下に、グループ名(ここでは「グループX」)と、このグループに含まれるグループメンバーの人数(ここでは「4人」を示す(4))とが表示されている。
【0699】
このグループトークルーム画面は、例えばグループXに含まれる「ユーザB.B」の端末20に表示されるグループトークルーム画面であり、画面の左側には、同じグループに含まれる他のグループユーザの端末20から自己の端末20に送信されたメッセージ等のコンテンツが表示され、画面の右側には、自己の端末20から他のグループユーザの端末20に送信されるメッセージ等のコンテンツが表示される。
【0700】
ここでは、同じグループに含まれる「ユーザA.A」の端末20から送信された「[IMS Pay]A.Aさんが割り勘で3000円を依頼しました。」というメッセージと、「ユーザA.A」の端末20から送信された添付画像とを含むコンテンツが表示されている。
【0701】
図6-19は、上記のグループトークルーム画面において端末20のユーザによりコンテンツがタッチされた場合に表示される送金用画面の一例を示す図である。
上記のグループトークルーム画面における「ユーザA.A」の端末20から送信されたコンテンツが、自己の端末20の「ユーザB.B」によってタッチされると、決済アプリケーションが起動され、図6-19のような送金用画面が表示される。
この送金用画面には、割り勘要求で送金を依頼された金額(ここでは「3000円」)と、「ユーザA.A」の端末20から送信された画像とが表示され、その下に、「送金する」と示された「送金用アイコン」が表示されている。
【0702】
図6-20は、上記の送金用画面において端末20のユーザにより「送金用アイコン」がタッチされた場合に表示される送金実行画面の一例を示す図である。
この送金実行画面には、送金予定相手である「ユーザA.A」のユーザ名およびアイコン画像と、入力された送金予定金額(ここでは「3000円」)が表示される送金予定金額表示欄と、残高とが表示されている。また、画面下部には、送金を実行するための「送金実行アイコン」が表示されている。
【0703】
図6-21は、上記の送金実行画面において端末20のユーザにより「送金実行アイコン」がタッチされた場合に表示される送金完了画面の一例を示す図である。
認証スキップ判定処理で認証処理をスキップする判定がなされなかった場合は、上記の送金実行画面において「送金実行アイコン」がタッチされた場合、図6-20の送金実行画面から認証画面に表示が切り替わる。
それに対し、認証スキップ判定処理で認証処理をスキップする判定がなされた場合は、認証画面が表示されることなく、図6-20の送金実行画面から図6-21の送金完了画面に表示が切り替わる。
【0704】
この送金完了画面には、画面中央部に、「送金完了」の文字とともに、「「送金履歴」から詳細が確認できます。」というメッセージと、送金履歴を確認するための「確認アイコン」とがポップアップ形式で表示されている。
【0705】
<処理>
図6-22、図6-23は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
これらの図では、左側から順に、「ユーザA.A」の端末20Aの決済アプリケーション処理部213が実行する決済アプリケーション処理の一例である第5の決済アプリケーション処理、サーバ10の送金管理処理部115が実行する第1の送金管理処理、「ユーザB.B」の端末20Bの決済アプリケーション処理部213が実行する決済アプリケーション処理の一例である第5の決済アプリケーション処理をそれぞれ示している。
なお、既出のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0706】
最初に、端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、入出力部23に対する送金用操作を受け付ける(S1)。そして、端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、受け付けた操作種別を判定する(S3)。
【0707】
操作種別が「送金操作」であったならば(S3;送金)、端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、入出力部23に対するユーザ操作に従って、送金に関する設定である送金設定を行う(S5)。そして、端末20Aの認証スキップ判定処理部2135が、第8の認証スキップ判定処理を行う(S7)。なお、変形例や他の実施形態における認証スキップ判定処理と区別するため、便宜的に「第8の認証スキップ判定処理」と称する。
【0708】
この第8の認証スキップ判定処理では、第1実施形態で説明した第1の認証スキップ判定処理と同様の手法で、記憶部28の認証スキップ条件データ2856に記憶されている認証スキップ条件が成立するか否かを判定する。
【0709】
次いで、端末20Aの認証スキップ判定処理部2135は、第8の認証スキップ判定処理の判定結果に基づいて、A11~A17の処理を行う。
【0710】
その後、端末20Aの送金依頼処理部2138が、通信I/F22によって、自己の端末20のユーザのユーザIDと、送金予定相手(着金側)のユーザIDと、送金予定金額とを含む送金依頼情報をサーバ10に送信する(S19)。
【0711】
サーバ10の送金管理処理部115は、通信I/F14によって端末20Aから送金依頼情報を受信したか否かを判定し(T1)、受信したと判定したならば(T1;Yes)、送金処理を行う(T3)。具体的には、限定でなく例として、記憶部15の送金着金管理データベース165に記憶されている送金元のユーザの残高に基づいて、送金予定金額の送金が可能であるか否かを判定する。そして、送金が可能であれば、残高から送金予定金額を減算して更新するとともに、送金履歴データを更新して、送金結果を「成功」とする。また、着金側のユーザの残高に送金予定金額を加算して更新するとともに、着金履歴データを更新する。一方、送金が不可であれば、送金結果を「失敗」とする。
【0712】
次いで、送金管理処理部115は、送金処理による送金結果を判定する(T5)。そして、送金結果が「成功」であったならば(T5;成功)、送金元用送金結果情報送信処理部1153が、通信I/F14によって送金元用送金成功情報を端末20Aに送信する(T7)。また、着金側用着金結果情報送信処理部1155が、通信I/F14によって着金側用着金成功情報を端末20Bに送信する(T9)。
【0713】
一方、送金結果が「失敗」であったならば(T5;失敗)、送金元用送金結果情報送信処理部1153が、通信I/F14によって送金元用送金失敗情報を端末20Aに送信する(T11)。また、着金側用着金結果情報送信処理部1155が、通信I/F14によって着金側用着金失敗情報を端末20Bに送信する(T13)。そして、送金管理処理部115は、第1の送金管理処理を終了する。
【0714】
端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から送金元用送金結果情報を受信すると(S21)、受信した送金元用送金結果情報の種別(成功/失敗)に応じた送金結果情報を表示部24に表示させる(S23)。そして、端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、第5の決済アプリケーション処理を終了する。
【0715】
端末20Bの決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から着金側用着金結果情報を受信したか否かを判定し(U1)、受信したと判定したならば(U1;Yes)、受信した着金側用着金結果情報の種別(成功/失敗)に応じた着金結果情報を表示部24に表示させる(U3)。そして、端末20Bの決済アプリケーション処理部213は、第5の決済アプリケーション処理を終了する。
【0716】
一方、S3において操作種別が「送金要求」であると判定したならば(S3;送金要求)、端末Aの決済アプリケーション処理部213は、入出力部23に対するユーザ操作に従って、送金要求に関する設定である送金要求設定を行う(S25)。
【0717】
その後、端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によって自己の端末20のユーザのユーザIDと、送金要求相手のユーザIDと、送金要求金額とを含む送金要求依頼情報をサーバ10に送信する(S27)。
【0718】
送金管理処理部115は、通信I/F14によって端末20Aから送金要求依頼情報を受信したか否かを判定し(T15)、受信したと判定したならば(T15;Yes)、送金要求依頼情報に含まれる送金要求金額を含む送金要求情報を、通信I/F14によって、送金要求依頼情報に含まれる送金要求相手のユーザIDが関連付けられた端末20(ここでは端末20B)に送信する(T17)。
【0719】
端末20Bの決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から送金要求情報を受信したか否かを判定し(U4)、受信したと判定したならば(U4;Yes)、入出力部23に対するユーザ操作に従って、送金に関する設定である送金設定を行う(U5)。そして、端末20Bの認証スキップ判定処理部2135が、第8の認証スキップ判定処理を行う(S7)。
【0720】
その後、端末20Bの決済アプリケーション処理部213は、A11~A17の処理を行う。そして、端末20Bの送金依頼処理部2138が、通信I/F22によって、自己の端末20のユーザのユーザIDと、送金予定相手のユーザIDと、送金予定金額とを含む送金依頼情報をサーバ10に送信する(U19)。
【0721】
サーバ10の送金管理処理部115は、通信I/F14によって端末20Bから送金依頼情報を受信したか否かを判定し(T19)、受信したと判定したならば(T19;Yes)、送金処理を行う(T21)。そして、送金管理処理部115は、T5~T13の処理を行う。
【0722】
端末20Bの決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から送金元用送金結果情報を受信すると(U21)、受信した送金元用送金結果情報の種別(成功/失敗)に応じた送金結果情報を表示部24に表示させる(U23)。そして、端末20Bの決済アプリケーション処理部213は、第5の決済アプリケーション処理を終了する。
【0723】
端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から着金側用着金結果情報を受信すると(S29)、受信した着金側用着金結果情報の種別(成功/失敗)に応じた着金結果情報を表示部24に表示させる(S31)。そして、端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、第5の決済アプリケーション処理を終了する。
【0724】
<第4実施形態の効果>
第4実施形態は、端末20の表示部24(限定でなく、表示領域の一例)に端末20のユーザに対する認証の実行に関する認証処理(限定でなく、表示処理の一例)を行い、端末20のユーザに対する認証に基づいて、IMSマネーの送金に関する情報を端末20の通信I/F22によって送信し、IMSアプリケーションにおいて友だち登録されている他のユーザ(限定でなく、第1ユーザの一例)が所有する他の端末20(限定でなく、第1端末の一例)にIMSマネーを送金する端末20が情報を取得する。そして、端末20が、取得した情報に基づいて認証スキップ判定を行い、認証スキップ条件が成立する場合は、認証処理をせず、送金依頼情報(限定でなく、電子貨幣の送金に関する情報の一例)を通信I/F22によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をすることなく、電子貨幣の送金に関する情報を簡単に送信することができる。また、端末は、取得した情報に基づいて、表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、電子貨幣の送金に際して、表示処理を1回1回行わずに済むため、手早く円滑に送金を行うことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0725】
また、第4実施形態は、上記の端末が取得する情報は、認証パスワード(限定でなく、認証情報の一例)とは異なる情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、端末のユーザを認証するための認証情報とは異なる情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0726】
また、第4実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、IMSマネーに関する情報(限定でなく、電子貨幣に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0727】
また、第4実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、端末20または、端末20のユーザに関連づけられているIMSマネーの金額に関する情報(限定でなく、端末または、端末のユーザに関連付けられている電子貨幣の金額に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣の金額に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、電子貨幣の金額に関する情報は、端末または、端末のユーザに関連付けられているため、端末は、適正な電子貨幣の金額に関する情報に基づいて、送金に関する処理を適切に行うことができる。
【0728】
また、第4実施形態は、上記のIMSマネーの金額に関する情報は、友だち登録されている他の端末20(限定でなく、第1端末の一例)のユーザ(限定でなく、第1ユーザの一例)への送金予定金額に関する情報(限定でなく、第1端末の第1ユーザへの送金に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、第1端末の第1ユーザへの送金に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0729】
また、第4実施形態は、上記の送金予定金額に関する情報は、他の端末20の他のユーザへの送金金額を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、第1端末の第1ユーザへの送金に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、第1端末の第1ユーザへの送金金額が低額であれば、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をしないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0730】
また、第4実施形態は、端末20は、1日上限設定金額(限定でなく、設定された送金金額の一例)を超えるまで、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、設定された送金金額を越えるまで、認証の実行に関する表示を行わないため、端末の処理負荷を軽減することができるとともに、ユーザの利便性を向上させることができる。一方、電子貨幣の送金に際して、設定された送金金額を超えた場合は、認証の実行に関する表示を行う場合があるため、設定された送金金額を超えたことをユーザに注意喚起することができる。
【0731】
また、第4実施形態は、上記のIMSマネーの金額に関する情報は、端末20または、端末20のユーザに関連付けられたIMSマネーの残高に関する情報(限定でなく、端末または、端末のユーザに関連付けられた電子貨幣の残高に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣の残高に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、電子貨幣の残高に関する情報は、端末または、端末のユーザに関連付けられているため、端末は、適正な電子貨幣の残高に関する情報に基づいて、送金に関する処理を適切に行うことができる。
【0732】
また、第4実施形態は、端末20は、IMSマネーの残高が設定金額以下または、設定金額未満の場合、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣の残高が設定された金額以下または、設定された金額未満の場合、認証の実行に関する表示を行わないため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、電子貨幣の残高が少ない場合は、高額の送金ができず、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0733】
また、第4実施形態は、端末20は、端末20のオートチャージ設定(限定でなく、電子貨幣が設定された金額以下または設定された金額未満になった場合に自動で電子貨幣の入金が端末に行われる設定の一例)が「OFF」になっている場合、IMSマネーの残高が設定金額以下または、設定金額未満の場合に、認証処理を行う構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、端末の電子貨幣が設定された金額以下または、設定された金額未満になった場合に自動で電子貨幣の入金が端末に行われる設定になっている場合、金額が少なくなれば自動で電子貨幣の入金が端末に行われるため、高額の送金が可能となり、リスクが生ずる。このため、認証の実行に関する表示を行うことで、高額の送金が可能になることをユーザに注意喚起することができる。
【0734】
また、第4実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーによって送金を行った頻度または回数に関する情報(限定でなく、電子貨幣によって送金を行った頻度または回数に関する情報)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣によって送金を行った頻度または回数に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、電子貨幣によって送金を行った頻度が高い場合や回数が多い場合は、同じユーザが電子貨幣によって送金を行っている可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、表示処理をしないようにすることで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0735】
また、第4実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーによって端末20または、端末20のユーザが送金を行った、他の端末20または、他の端末20のユーザに関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣によって端末または、端末のユーザが送金を行った、端末または、端末のユーザに関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、端末のユーザが送金を行ったことのある他の端末または、他の端末のユーザであれば、危険性は低いと考えられるため、表示処理をしないようにすることで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0736】
また、第4実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、最終送金日時(限定でなく、電子貨幣によって送金を行った時間に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣によって送金を行った時間に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0737】
また、第4実施形態は、端末20が、上記の最終送金日時から設定時間内の場合、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣の送金を行った時間から設定された時間内の場合、認証の実行に関する表示を行わずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、電子貨幣の送金を行ってからそれほど時間が経過していなければ、同じユーザが再び送金を行う可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0738】
また、第4実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーによって送金を行った場所に関する情報(限定でなく、電子貨幣によって送金を行った場所に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣によって送金を行った場所に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0739】
また、第4実施形態は、端末20が、IMSマネーによって送金を行った場所に関する情報と、端末20の位置に関する情報とに基づいて、認証処理を行わない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣によって送金を行った場所に関する情報と、端末の位置に関する情報とに基づいて、認証の実行に関する表示処理を行わないため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、過去に電子貨幣の送金を行った場所から端末の位置が離れていなければ、ユーザが同じ場所で送金を行おうとしている可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、認証の実行に関する表示を行わないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0740】
また、第4実施形態は、上記のIMSマネーに関する情報は、IMSマネーの送金をするための認証処理を行った場所に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣の送金をするための認証の実行を行った場所に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、過去に電子貨幣の送金をするための認証の実行を行った場所であれば、同じユーザについて再び認証の実行を行う場合である可能性が高く、危険性は低いと考えられるため、表示処理をしないことで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0741】
また、第4実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、場所に関する情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、場所に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0742】
また、第4実施形態は、上記の場所に関する情報は、送金安全エリアに関する情報(限定でなく、セキュリティが高い位置の情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、セキュリティが高い位置の情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、セキュリティが高い位置の情報に基づいて、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をしないようにすることで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0743】
また、第4実施形態は、上記の場所に関する情報は、端末のユーザが設定回数以上訪れた場所の情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、端末のユーザが設定された回数以上訪れた場所の情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、端末のユーザが設定された回数以上訪れた場所の情報に基づいて、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をしないようにすることで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0744】
また、第4実施形態は、上記の場所に関する情報は、端末20のユーザの自宅の位置、端末20のユーザが勤めている会社の位置、および端末20のユーザの関係者の自宅のうち少なくとも1つの情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、端末のユーザの自宅の位置、端末のユーザが勤めている会社の位置、および端末のユーザの関係者の自宅のうち少なくとも1つの情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、端末のユーザの自宅の位置、端末のユーザが勤めている会社の位置、および端末のユーザの関係者の自宅のうち少なくとも1つの情報に基づいて、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をしないようにすることで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0745】
また、第4実施形態は、上記の場所に関する情報は、決済アプリケーション対応店舗の位置情報(限定でなく、電子貨幣によって決済可能な店舗の位置に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、電子貨幣によって決済可能な店舗の位置に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、電子貨幣によって決済可能な店舗の位置と端末の位置とが離れていなければ、この店舗での支払いに際して端末のユーザが仲間同士でお金のやり取りを行うようなことが想定され、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をしないようにすることで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0746】
また、第4実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、送金相手に関する情報(限定でなく、第1端末の第1ユーザに関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、第1端末の第1ユーザに関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0747】
また、第4実施形態は、上記の送金相手に関する情報は、例えば、送金相手が親しい友人や親族であること、送金相手に過去に送金履歴があること、送金相手から過去に着金履歴があることの情報(限定でなく、端末のユーザとの関係に関連する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、端末のユーザとの関係に関連する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、端末のユーザと密接な関係のあるユーザであれば、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をしないようにすることで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0748】
また、第4実施形態は、上記の送金相手に関する情報は、端末20のユーザの端末20と、IMSアプリケーションにおいてコンテンツの送受信が可能なグループに含まれていることを示す情報(限定でなく、端末のユーザの端末とメッセージの送受信が可能なグループに含まれていることを示す情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、端末のユーザの端末とメッセージの送受信が可能なグループに含まれていることを示す情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、端末のユーザの端末とメッセージの送受信が可能なグループに含まれる第1ユーザであれば、危険性は低いと考えられるため、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をしないようにすることで、安全性を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0749】
また、第4実施形態は、上記のIMSアプリケーションにおけるグループは、端末20のユーザが送金する端末20(限定でなく、第1端末の一例)のユーザ(限定でなく、第1ユーザの一例)とは別の端末20(限定でなく、第2端末の一例)の別のユーザ(限定でなく、第2ユーザ)を含み、この別のユーザの端末20とコンテンツの送受信が可能である構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、グループに含まれる第2ユーザの第2端末とメッセージの送受信をすることができる。
【0750】
また、第4実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20または、端末20に記憶された決済アプリケーションの設定に関する情報(限定でなく、端末または、端末に記憶されたアプリケーションの設定に関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、端末または、端末に記憶されたアプリケーションの設定に関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、端末または、端末に記憶されたアプリケーションの設定に関する情報がユーザによって設定された情報である場合、ユーザの意思を尊重することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0751】
また、第4実施形態は、上記の認証パスワードとは異なる情報は、端末20に設定された、端末20がロック中であるか否かを示す情報(限定でなく、端末に設定された、端末のセキュリティに関する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、端末に設定された、端末のセキュリティに関する情報を取得することで、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理をせずに済むため、端末の処理負荷を軽減することができる。また、例えば、端末のセキュリティに関する情報が端末のユーザの認証に関連する情報である場合、端末のユーザに対する認証の実行に関する表示処理を省略することで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0752】
また、第4実施形態は、端末20は、他のユーザの端末20(限定でなく、第1端末の一例)へのIMSマネーの送金に関する情報を通信I/F22によって受信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末は、第1端末への電子貨幣の送金に関する情報を通信部によって受信して取得することができる。
【0753】
また、第4実施形態は、端末は、同時に割り勘要求を受けた複数の端末20があり、設定数以上の端末20で認証が完了した場合に、認証処理をスキップする構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、電子貨幣の送金を管理するサーバから送付された情報は、第1端末への電子貨幣の送金に関する情報を受信した第2端末のユーザの認証に基づき送信される。このため、端末は、第2端末のユーザが認証されたことに基づいて、電子貨幣の送金を管理するサーバから送付された情報を取得することができる。
【0754】
<第4変形例(1)>
第4実施形態では、送金用の認証処理をスキップするか否かの認証スキップ判定を端末20が実行することとしたが、これに限定されない。第2実施形態では、決済用の認証処理を端末20にスキップさせるか否かの認証スキップ判定をサーバ10で実行する構成を示したが、これと同様に、送金用の認証処理を端末20にスキップさせるか否かの認証スキップ判定をサーバ10で実行するようにすることもできる。
【0755】
図6-24は、本変形例においてサーバ10の記憶部15に記憶される認証スキップ条件データ166のデータ構成の一例を示す図である。この認証スキップ条件データ166は、端末20に送金用の認証処理をスキップさせるための条件である認証スキップ条件が定められたデータである。このデータ構成は、端末20の認証スキップ条件データ2856と同様であるが、内容が一部異なっている。以下、異なる条件に着目して説明する。
【0756】
<条件カテゴリNo「SP15-2」>
条件カテゴリNo「SP15(セキュリティ)」に含まれる条件No「SP15-2」の認証スキップ条件として、「端末のユーザの信用スコアが80点以上」が定められている。これは、信用スコアデータ158に記憶されている端末20のユーザの信用スコアが80点以上、つまり端末20のユーザの信用が一定の水準に達している場合に、端末20の認証処理をスキップさせることを意味する。
【0757】
この判定では、端末20は、信用スコアデータ158に記憶されている信用スコアの中から、送金予定の端末20のユーザの信用スコアを取得する。そして、取得した信用スコアが80点以上であるか否かを判定する。
【0758】
他の条件は、端末20の認証スキップ条件データ2856と同様であるが、本変形例では、第4実施形態とは異なり、サーバ10が送金用の認証スキップ判定処理を行う。従って、サーバ10は、記憶部15のユーザ登録データ153に記憶されているユーザ情報、店舗登録データ155に記憶されている店舗情報、IMSユーザ管理データベース161に記憶されているIMSユーザ管理データ、IMSグループ管理データベース163に記憶されているIMSグループ管理データ、送金着金管理データベース165に記憶されている送金着金管理データ等のサーバ管理情報を取得する。また、サーバ10は、端末20の位置情報(端末位置情報)等のサーバ10側で管理していない情報を端末20に要求して取得する。そして、サーバ10は、取得した情報に基づいて、認証スキップ判定を行う。
【0759】
図6-25は、本変形例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの決済アプリケーション処理部213が実行する決済アプリケーション処理の一例である第6の決済アプリケーション処理、サーバ10の送金管理処理部115が実行する第2の送金管理処理、端末20Bの決済アプリケーション処理部213が実行する決済アプリケーション処理の一例である第6の決済アプリケーション処理をそれぞれ示しており、図6-22に対応する部分を抜き出したものである。
なお、既出のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0760】
端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、S5において送金設定を行った後、通信I/F22によって送金依頼情報をサーバ10に送信する(S19)。
【0761】
サーバ10の送金管理処理部115は、通信I/F14によって端末20Aから送金依頼情報を受信したと判定したならば(T1;Yes)、第9の認証スキップ判定処理を行う(W1)。なお、他の実施形態における認証スキップ判定処理と区別するため、便宜的に、「第9の認証スキップ判定処理」と称する。
【0762】
具体的には、第4実施形態と同様の手法で、記憶部15に記憶されている不図示の認証スキップ条件データに含まれる認証スキップ条件の成否を、記憶部15から取得した各種のサーバ管理情報と、端末20に要求して取得した情報とに基づいて判定する。
【0763】
第9の認証スキップ判定処理を行った後、送金管理処理部115は、認証処理をスキップする判定がなされたか否かを判定する(W3)。認証処理をスキップすると判定された場合(W3;Yes)、送金管理処理部115は、T3へと処理を移す。
【0764】
一方、認証処理をスキップしないと判定された場合(W1:No)、送金管理処理部115は、通信I/F14によって追加認証要求情報を端末20に送信する(W5)。
【0765】
端末20Aの決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によってサーバ10から追加認証要求情報を受信したか否かを判定し(V1)、受信しなかったと判定したならば(V1;No)、S21へと処理を移す。この場合は、端末20において認証処理がスキップされる。
【0766】
一方、通信I/F22によってサーバ10から追加認証要求情報を受信したと判定したならば(V1;Yes)、決済アプリケーション処理部213は、A13~A17の処理を実行する。この場合は、端末20において認証処理が実行される。
【0767】
認証処理で認証結果が「OK」となった場合(A15;Yes)、決済アプリケーション処理部213は、通信I/F22によって認証成功情報をサーバ10に送信する(V3)。
【0768】
送金管理処理部115は、通信I/F14によって端末20から認証成功情報を受信すると(W7)、T3の処理を実行する。つまり、端末20から認証が成功したことを示す情報を受信した後、送金処理を行う(T3)。そして、送金管理処理部115は、T5へと処理を移す。
【0769】
<第4変形例(1)の効果>
本変形例は、サーバ10が、端末20によるIMSマネーの送金に関する送金依頼情報(限定でなく、電子貨幣の送金に関する第1情報の一例)を通信I/F14によって受信し、追加認証要求情報(限定でなく、端末のユーザの認証に関する情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信する。また、サーバ10は、認証成功情報(限定でなく、端末のユーザが認証されたことを示す情報の一例)を通信I/F14によって受信する。そして、サーバ10は、認証成功情報に基づいて、送金元用送金結果情報(限定でなく、電子貨幣による送金が行われたことを示す送金情報の一例)を端末20に通信I/F14によって送信し、認証成功情報と、送金依頼情報とに基づき、着金側用着金結果情報(限定でなく、電子貨幣の送金に関する第2情報の一例)を、送金相手の端末20(限定でなく、端末とは異なる端末の一例)に通信I/F14によって送信する。この際、サーバ10は、認証パスワード(限定でなく、ユーザを認証するための認証情報の一例)とは異なる情報の取得に基づいて、追加認証要求情報を通信I/F14によって端末20に送信せず、送金元用送金結果情報を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、サーバは、電子貨幣の送金に際して、端末のユーザを認証するための認証情報とは異なる情報を取得することで、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信しないため、サーバの処理負荷を軽減することができる。また、端末のユーザの認証に関する情報を端末に送信することなく送金情報を端末に送信することができる。
【0770】
<第4変形例(2)>
上記において、サーバ10が、端末20のユーザの信用スコアに基づいて、認証スキップ条件を変更するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0771】
具体的には、限定でなく例として、サーバ10は、端末20のユーザの信用スコアが高くなるほど、認証スキップ条件データ166の条件No「SP11-1」の認証スキップ条件における「設定時間」を長くするようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0772】
より具体的には、限定でなく例として、信用スコアが0点の場合の設定時間を「2時間」として設定しておく。また、信用スコアの閾値として10点の整数倍の閾値(10点、20点、・・・、100点)を設定しておく。そして、端末20のユーザの信用スコアが閾値に達するごとに、設定時間を1時間ずつ長く設定するなどすることができる。
【0773】
また、限定でなく例として、サーバ10は、端末20のユーザの信用スコアが高くなるほど、認証スキップ条件データ166の条件No「SP13-1」の認証スキップ条件における「1日上限設定金額」を高くするようにしてもよいし、しなくてもよい。より具体的には、限定でなく例として、信用スコアが0点の場合の1日上限設定金額を「0円」として設定しておく。また、信用スコアの閾値として10点の整数倍の閾値(10点、20点、・・・、100点)を設定しておく。そして、端末20のユーザの信用スコアが閾値に達するごとに、1日上限設定金額を5000円ずつ高く設定するなどすることができる。
【0774】
<第4変形例(2)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、サーバは、端末のユーザの信用度に基づいて、認証スキップ条件を変更することができる。例えば、端末のユーザの信用度が高いほど、認証処理がスキップされ易くなるように認証スキップ条件を変更することで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0775】
<第4変形例(3)>
第4実施形態では、サーバ10から送信される送金に関する情報が端末20の記憶部28に送金履歴データとして記憶され、端末20が、この送金履歴データに含まれる送金に関する情報に基づいて認証スキップ判定を行うこととしたが、これに限定されない。
【0776】
具体的には、端末20の記憶部28に送金履歴データを記憶させないようにすることもできる。この場合、端末20は、認証スキップ判定に必要な情報をサーバ10に要求し、サーバ10から取得した情報に基づいて、認証スキップ判定を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0777】
<第4変形例(3)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、電子貨幣による送金の履歴に関する情報を端末に記憶させておく必要がないため、端末の記憶容量を節約することができる。
【0778】
<第4変形例(4)>
第4実施形態では、1日上限設定金額を、その1日における送金済みの金額(送金金額)の合計金額に対する閾値とする上限の設定金額としたが、これに限定されない。具体的には、限定でなく例として、1日上限設定金額を、その1日における送金済みの金額(送金金額)の合計金額と、これから送金しようとする金額(送金予定金額)との合算金額に対する閾値金額とする上限の設定金額としてもよいし、しなくてもよい。
【0779】
また、上限設定金額は、必ずしも1日の上限設定金額としなければならないわけではなく、過去所定期間(過去1週間、過去2週間、過去1か月等)の上限設定金額としてもよいし、しなくてもよい。
【0780】
また、上限設定金額を、これから送金しようとする金額(送金予定金額)、つまり1回で送金する金額に対する設定金額とし、「送金予定金額が設定金額以下(または設定金額未満)」とする認証スキップ条件に基づいて認証スキップ判定を行うようにすることもできる。このようにすることで、端末20のユーザが少額を送金するような場合に、認証処理をスキップさせることができる。
【0781】
<第4変形例(4)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、過去に送金した金額(送金金額)ばかりでなく、これから送金しようとする金額(送金予定金額)をも考慮して、認証の実行に関する表示を行うかどうかを判定することができる。
【0782】
また、1回の送金金額が設定された金額を超えるまで、認証の実行に関する表示を行わないことで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0783】
<第4変形例(5)>
第4実施形態で説明した各種の認証スキップ条件はあくまでも一例に過ぎず、適宜、追加や削除、変更することが可能である。
【0784】
具体的には、限定でなく例として、「現在日時が最終送金日時から設定時間内」とする認証スキップ条件を、「現在日時が最終認証日時から設定時間内」とすることもできる。
また、この場合における「最終認証日時」は、必ずしも送金用の認証が最後に行われた日時に限られるわけではなく、限定でなく例として、第1実施形態等で説明したIMSマネーによる決済用の認証が最後に行われた日時や、端末20のOS側のロックを解除するための認証が最後に行われた日時、決済アプリケーション側のロックを解除するための認証が最後に行われた日時といった、送金用の認証以外の種類の認証が最後に行われた日時を、上記の認証スキップ条件における「最終認証日時」とすることもできる。
【0785】
<第4変形例(5)の効果>
本変形例により得られる効果の一例として、端末は、電子貨幣の送金に際して、送金用の認証が最後に行われた日時から設定された時間内である場合ばかりでなく、送金用の認証とは異なる種類の認証が最後に行われた日時から設定された時間内である場合も、認証の実行に関する表示を行わないため、ユーザの利便性をより一層向上させることができる。
【符号の説明】
【0786】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
40 店舗POSシステム
50 店舗コードリーダ装置
60 コードレジ
70 店舗サーバ
図1
図2
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図3-2】
図3-3】
図3-4】
図3-5】
図3-6】
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