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特許7506459グリップを備える切断アセンブリを有する外科用器具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】グリップを備える切断アセンブリを有する外科用器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/32 20060101AFI20240619BHJP
【FI】
A61B17/32
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2018549914
(86)(22)【出願日】2017-03-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-04-25
(86)【国際出願番号】 IB2017051723
(87)【国際公開番号】W WO2017163226
(87)【国際公開日】2017-09-28
【審査請求日】2020-03-24
【審判番号】
【審判請求日】2022-10-17
(31)【優先権主張番号】62/312,675
(32)【優先日】2016-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】321002835
【氏名又は名称】ストライカー・ユーロピアン・オペレイションズ・ホールディングス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】STRYKER EUROPEAN OPERATIONS HOLDINGS LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(72)【発明者】
【氏名】カッシェン,パトリック
(72)【発明者】
【氏名】カーティン,ダミアン・マイケル
【合議体】
【審判長】井上 哲男
【審判官】倉橋 紀夫
【審判官】栗山 卓也
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-518463(JP,A)
【文献】特表2008-500106(JP,A)
【文献】特表2008-503262(JP,A)
【文献】特表2014-528763(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/32
A61B 17/3205
A61B 17/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータを含む駆動アセンブリを有する外科用器具用の切断アセンブリであって、前記外科用器具の前記駆動アセンブリに取外し可能に連結されるように構成され、
遠位端と対向する近位端との間に画定された長軸、前記遠位端に位置して患者の外科部位に当接されるように適合された切断窓、内側チューブ開口を有し前記駆動アセンブリによって回転されるように適合された内側チューブ、および、外側チューブ開口を有し前記内側チューブを覆って配置された外側チューブを含み、前記内側チューブ開口および前記外側チューブ開口によって前記切断窓が画成されているチューブアセンブリと、
前記チューブアセンブリに連結され、親指、人差し指と第2の指を含む複数の指、前記親指と前記人差し指との間に位置する水かき部を含む利用者の手の一部によって係合されるように構成されたグリップと、
前記外側チューブに連結され、前記長軸を中心として前記外側チューブ開口を回転させるために、前記利用者によって回転されるように適合された手動部材であって、前記手の前記人差し指または前記親指で回転されるように適合されている手動部材と、
前記グリップに前記手動部材を介して連結された接続ハブであって、前記外科用器具の前記駆動アセンブリに取り外し可能に連結されるように構成された連結部材を含む接続ハブと、を備え、
前記グリップは、前記外側チューブを受容すべく軸方向に貫通する開口を有するノーズ部分、前記手の前記人差し指または前記第2の指に係合されるように前記ノーズ部分から軸方向と交差する方向に延びる前面を画定するフィンガー部分、前記フィンガー部分から軸方向近位側に延びる中間部分、および、前記手の前記水かき部に係合されるように適合された後面を画定するウエブ部分を含み、前記手の掌を前記グリップに係合させることなく、前記グリップを把持できるようになっており、前記ノーズ部分および前記中間部分は、前記手動部材と、前記接続ハブの前記連結部材に連結された前記駆動アセンブリと、を周方向の一部で受け入れるように形成された開領域棚を画定する、切断アセンブリ。
【請求項2】
前記手動部材は、前記フィンガー部分が前記手の前記第2の指に係合され、前記ウエブ部分が前記手の前記水かき部に係合された状態で、前記手の前記人差し指で回転されるように適合されている、請求項1に記載の切断アセンブリ。
【請求項3】
前記手動部材は、前記フィンガー部分が前記手の前記第2の指に係合され、前記ウエブ部分が前記手の前記水かき部に係合された状態で、前記手の前記人差し指および前記親指の両方によって回転されるように適合されている、請求項1に記載の切断アセンブリ。
【請求項4】
前記フィンガー部分と係合する前記手の前記人差し指または前記第2の指、および、前記ウエブ部分と係合する前記手の前記水かき部が、前記グリップに対して互いに対向する力を加えることによって、前記手の掌を前記グリップに係合させることなく、前記グリップを把持できるようになっている、請求項1~3の何れか一項に記載の切断アセンブリ。
【請求項5】
前記中間部分は、前記フィンガー部分と前記ウエブ部分との中間に位置して前記フィンガー部分および前記ウエブ部分に連結され、前記フィンガー部分および前記ウエブ部分の各々は、前記グリップの略U字状の形態を画定するように前記中間部分から前記手動部材と径方向に反対の方向に延在している、請求項1~4の何れか一項に記載の切断アセンブリ。
【請求項6】
前記外側チューブは、前記チューブアセンブリの前記遠位端と前記近位端との間に曲げ部を有し、前記内側チューブは、前記曲げ部を有する前記外側チューブ対して回転できるように、前記外側チューブの前記曲げ部に対応する柔軟領域を備える、請求項1~5の何れか一項に記載の切断アセンブリ。
【請求項7】
前記チューブアセンブリは、前記外側チューブの周りに配置されたカバーチューブをさらに含み、前記カバーチューブは、前記グリップに対して固定的に連結されており、前記内側および前記外側チューブは、前記カバーチューブに対して回転されるように適合されている、請求項1~6の何れか一項に記載の切断アセンブリ。
【請求項8】
前記グリップに連結され、前記グリップに対する前記手動部材の回転を係止するように構成された係止アセンブリをさらに備え、前記係止アセンブリは、前記グリップが前記手の前記水かき部に係合した状態で前記手の前記人差し指または前記親指に係合されるように適合された係止部材を備える、請求項1~7の何れか一項に記載の切断アセンブリ。
【請求項9】
モータおよび前記モータに連結されたハウジングを含む駆動アセンブリを有する外科用器具用の切断アセンブリであって、前記外科用器具の前記駆動アセンブリに取外し可能に連結されるように構成された切断アセンブリにおいて、
前記駆動アセンブリによって回転されるように適合された内側チューブおよび前記内側チューブを覆って配置された外側チューブを含み、遠位端に前記内側チューブの開口と前記外側チューブの開口とによって切断窓が画成されているチューブアセンブリと、
前記チューブアセンブリに連結され、親指、人差し指と第2の指を含む複数の指、前記親指と前記人差し指との間に位置する水かき部を含む利用者の手の一部によって係合されるように構成されたグリップと、
前記外側チューブに連結され、前記外側チューブの開口を回転させるために、前記利用者によって回転されるように適合された手動部材と、
前記グリップに前記手動部材を介して連結された接続ハブであって、前記外科用器具の前記駆動アセンブリに取り外し可能に連結されるように構成された連結部材を含む接続ハブと、を備え、
前記グリップは、前記外側チューブを受容すべく軸方向に貫通する開口を有するノーズ部分、前記手の前記人差し指または前記第2の指に係合される前面を画定するように前記ノーズ部分から軸方向と交差する方向に延びるフィンガー部分、前記フィンガー部分から軸方向近位側に延びる中間部分、および、前記中間部分に連結されかつ前記手の前記水かき部に係合されるように適合された後面を画定するウエブ部分を含み、前記中間部分は湾曲し、前記フィンガー部分および前記ウエブ部分の各々は、前記中間部分から径方向に離れる方向に延出し、前記手の掌を前記グリップに係合させることなく、前記グリップを把持できるようになっており、前記ノーズ部分および前記中間部分は、前記手動部材と、前記接続ハブの前記連結部材に連結された前記駆動アセンブリの前記ハウジングと、を周方向の一部で受け入れるように形成された開領域棚を画定する、切断アセンブリ。
【請求項10】
前記フィンガー部分および前記ウエブ部分の各々は、前記中間部分から前記ハウジングと径方向に反対の方向に延在している、請求項9に記載の切断アセンブリ。
【請求項11】
前記フィンガー部分の前記前面は、前記チューブアセンブリの近位部分と実質的に直交する、請求項9または10に記載の切断アセンブリ。
【請求項12】
前記手動部材は、前記ノーズ部分と前記接続ハブとの間に軸方向に配置されている、請求項9~11の何れか一項に記載の切断アセンブリ。
【請求項13】
前記手動部材は、前記ノーズ部分の近位に配置される、請求項12に記載の切断アセンブリ。
【請求項14】
前記手動部材は、前記ノーズ部分と前記接続ハブとの間に軸方向に位置決めされる、請求項12または13に記載の切断アセンブリ。
【請求項15】
前記ノーズ部分に配置され、前記手動部材を前記グリップに対する回転からロックするように構成された係止アセンブリをさらに備え、前記グリップが前記手の前記水かき部と係合している状態で、前記手の前記人差し指または前記親指と係合するように適合された係止部材を含む、請求項12~14の何れか一項に記載の切断アセンブリ。
【請求項16】
前記チューブアセンブリ、前記グリップ、および、前記手動部材が、前記外科用器具の使い捨て部分を集合的に形成する、請求項12~15の何れか一項に記載の切断アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本特許出願は、2016年3月24日に出願された米国仮特許出願第62/312,675号の優先権および全ての利得を主張するものであり、その開示内は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、一般的に外科用器具に関し、さらに詳細には、グリップを備える切断アセンブリを有する外科用器具に関する。
【背景技術】
【0003】
周知のように、医療施術者は、外科手術の実施を支援するために外科用器具を用いると有用であることに気付いてきている。外科用器具は、患者の外科部位に作用されるように設計されている。施術者は、外科用器具を該器具が医療手術または外科手術を行う患者の部位に位置決めすることができる。種々の外科処置を果たすために、内視鏡外科手術が日常的に行われている。内視鏡手術では、患者に形成されたポータル(portal)と呼ばれる小さい切開を介して、または患者の生体開口、例えば、副鼻腔手術における鼻腔を通して、外科部位にアクセスされる。医療従事者が外科部位を観察できるようにする装置である内視鏡が、ポータルまたは鼻腔の1つに挿入される。特定の外科処置を行うために用いられる外科用器具が、内視鏡と一緒にまたは他のポータルを通して挿入される。外科医は、外科手術を遂行するために外科用器具をいかに操作するべきかを決定すべく、内視鏡を通して外科部位を観察する。内視鏡手術を行う利点は、外科部位にアクセスするために周囲組織を損傷する程度、従って、手術後の治癒に必要な期間の程度を最小限に抑えることにある。さらに、内視鏡外科手術中、患者の内部器官および組織の比較的わずかな部分しか開放環境に露出されない。患者の体のこの最小露出によって、患者の器官および組織が感染に晒される程度が低減されることになる。
【0004】
内視鏡手術を行う能力は、特に内視鏡外科手術を行うように設計された電動式外科工具の発展によって高められている。例えば、1つのこのような工具が、ESSxの商標の下で本願の出願人から市販されている。この工具は、外科医の手に保持されるように設計された円筒状ハンドピースの形態にある。ハンドピース内に、モータが配置されている。ハンドピースの前端は、切断アクセサリを離脱可能に保持するための連結アセンブルを備えている。これらのハンドピースに取り付けられる切断アクセサリの種類として、シェーバおよびバーが挙げられる。モータおよび連結アセンブリと一体になっているのは、モータによって生じた回転動力を切断アクセサリに伝達するための機構である。多くの場合、ハンドピースは、利用者にとって快適ではなく、多くの場合、切断アクセサリの切断窓の容易な回転をもたらさない。前述の欠点の1つまたは複数を解消するように設計された外科用器具が望まれている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の1つの例示的な実施形態によれば、切断アセンブリは、モータを有する駆動アセンブリを備える外科用器具用のものである。切断アセンブリは、外科用器具の駆動アセンブリに取外し可能に連結されるように構成されている。切断アセンブリは、遠位端と対向する近位端との間に画定された長軸を有するチューブアセンブリを備えている。チューブアセンブリの切断窓が遠位端に配置され、患者の外科部位に作用されるように適合されている。チューブアセンブリの内側チューブが、駆動アセンブリによって回転するように適合されている。内側チューブは、内側チューブ開口を備えている。チューブアセンブリは、内側チューブを覆って配置された外側チューブをさらに備えている。外側チューブは、外側チューブ開口を備えている。内側チューブおよび外側チューブは、チューブアセンブリの切断窓を画定している。切断アセンブリは、チューブアセンブリに連結されたグリップを備えている。グリップは、利用者の手の一部によって係合されるように構成されている。手動部材が外側チューブに連結されている。手動部材は、外側チューブ開口を長軸を中心として回転させるために、利用者によって回転されるように適合されている。手動部材は、グリップが手の水かき部によって係合された状態において、手の人差し指または親指によって回転されるように適合されている。
【0006】
本開示の他の例示的な実施形態によれば、切断アセンブリは、モータおよびモータに連結されたハウジングを有する駆動アセンブリを備える外科用器具用のものである。切断アセンブリは、外科用器具の駆動アセンブリに取外し可能に連結されるように構成されている。切断アセンブリは、駆動アセンブリによって回転されるように適合された内側チューブと、内側チューブを覆って配置された外側チューブとを有するチューブアセンブリを備えている。グリップが、チューブアセンブルに連結されている。グリップは、手の一部に係合されるように構成されている。グリップは、手の人差し指または第2の指によって係合されるように適合されたフィンガー部分と、手の掌によって係合されず、手の水かき部によって係合されるように適合されたウエブ部分と、を備えている。
【0007】
利用者の手の少なくとも一部によって切断アセンブリを把持するための方法が提供される。切断アセンブリは、外側チューブ内に回転可能に配置された内側チューブを有するチューブアセンブリと、チューブアセンブリに連結されたグリップであって、フィンガー部分およびウエブ部分を備えるグリップと、チューブアセンブリの外側チューブに連結された手動部材とを備えている。グリップのフィンガー部分が、手の指に係合される。手動部材が、手の該指、親指、または人差し指に係合される。グリップのウエブ部分が、手の親指と人差し指との間に位置する水かき部に係合される。手の水かき部がウエブ部分に係合され、手の指がフィンガー部分に係合された状態において、チューブアセンブリの外側チューブを回転させるために、手動部材が、親指または人差し指によって移動される。モータを備える駆動アセンブリが準備されるとよく、該駆動アセンブリが切断アセンブリに取外し可能に連結されるとよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の例示的な実施形態による外科用器具の正面図である。
図1A】駆動アセンブリが想像線によって示される本開示の他の例示的な実施形態による外科用器具の斜視図である。
図2】駆動アセンブリが取り外された図1の外科用器具の斜視図である。
図3】駆動アセンブリが取り外された図1,2の外科用器具の右側正面図である。
図4図2の外科用器具の底面図である。
図5図2の外科用器具の左側正面図である。
図6】近位端から見た図2の外科用器具の正面図である。
図7】遠位端から見た図2の外科用器具の正面図である。
図8図2の外科用器具の上面図である。
図9図8の線9-9に沿った断面図である。
図10】駆動部材が取り外された本開示の他の例示的な実施形態による外科用器具、および外科用器具の切断アセンブリに連結された追跡要素の斜視図である。
図11図10の外科用器具の斜視図である。
図12】駆動アセンブリが取り外された本開示の他の例示的な実施形態による外科用器具の正面図である。
図13】利用者の手との操作関係を示す図1Aの外科用器具の斜視図である。
図14】利用者の手との操作関係を示す図1Aの外科用器具の正面図である。
図15図1Aの外科用器具の斜視図である。
図16】駆動アセンブリが切断アセンブリから離脱されている図1Aの外科用器具の斜視図である。
図17】駆動アセンブリのハウジングが想像線によって示される図1Aの外科用器具の斜視図である。
図18】駆動アセンブリおよび切断アセンブリの一部が断面図で示される図1Aの外科用器具の正面図である。
図19図18の一部の拡大図である。
図20図18の切断アセンブリの一部の断面斜視図である。
図21】切断アセンブリの接続ハブの斜視図である。
図22】駆動アセンブリの斜視図である。
図23図22の駆動アセンブリの分解図である。
図24図22の駆動アセンブリの上面図である。
図25図24の線25-25に沿った断面図である。
図26A】駆動アセンブリの部分斜視図である。
図26B図26Aの駆動アセンブリの一部の部分斜視図である。
図27】切断アセンブリの部分断面斜視図である。
図28A】切断アセンブリの斜視図である。
図28B図26の切断アセンブリの手動部材の斜視図である。
図29A】本開示の他の例示的な実施形態による切断アセンブリであって、真直チューブを備えるチューブアセンブリを有する切断アセンブリの正面断面図である。
図29B】本開示の他の例示的な実施形態による切断アセンブリであって、回転可能なエンドエフェクタを有する切断アセンブリの正面断面図である。
図30】本開示の他の例示的な実施形態による切断アセンブリであって、グリップに対して手動回転されるように適合されたチューブアセンブリを有する切断アセンブリの一部の分解図である。
図31】内側チューブおよび外側チューブを有するチューブアセンブリの断面図である。
図32】内側チューブ、外側チューブ、およびカバーチューブを有するチューブアセンブリの断面図である。
図33A-E】チューブアセンブリの再配置を示す図30の外科用器具の部分図である。
図34】外科用器具の切断窓の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照すると、(図示されない)患者の医療処置に用いるための本発明による外科用器具10の一実施形態が示されている。図示されるように、外科用器具10は、12で総称的に示される駆動アセンブリと、14で総称的に示される切断アセンブリとを備えている。切断アセンブリ14は、駆動アセンブリ12に取外し可能に連結されている。駆動アセンブリ12は、患者の外科部位から組織、骨、等を除去するために切断アセンブリ14の一部を回転させるために用いられるものである。外科用器具10は、利用者(図示せず)、例えば、外科医によって操作されることを理解されたい。
【0010】
図1に示されるように、駆動アセンブリ12は、軸方向に延在するハウジング15を備えている。ハウジング15は、略円筒形状である。駆動アセンブリ12は、ハウジング15内に配置されたモータ16も備えている。モータ16は、切断アセンブリ14に連結された回転可能な駆動要素18(図17)を有している。モータ16は、電動式であってもよいし、または空圧式であってもよい。一実施形態では、駆動要素18は、図16に示されるように、切断アセンブリ14に取外し可能に連結されている。
【0011】
一実施形態では、切断アセンブリ14は、モータを備えていなくてもよいことを理解されたい。従って、切断アセンブリ14は、一回または多数回の使用後に廃棄可能となるように構成されているとよい。切断アセンブリ14がモータを備えないことによって、切断アセンブリ14のコストが低減されることも理解されたい。
【0012】
図1~9を参照すると、切断アセンブリ14は、20で総称的に示される複数のチューブまたはチューブアセンブリを備えている。チューブアセンブリ20は、軸方向に延在し、遠位端23に窓22、例えば、切断窓を有している。窓22は、患者の外科部位に作用するように適合されている。チューブアセンブリ20は、遠位端23と近位端との間に画定された長軸24を有している。一実施形態では、チューブアセンブリ20は、第1のチューブまたは外側チューブ26と、第2のチューブまたは内側チューブ28とを備えている。内側チューブ28は、駆動アセンブリ12、例えば、駆動要素18に取外し可能に連結され、該駆動要素18によって回転されるように適合されている。駆動要素18による内側チューブ28の回転は、外側チューブ26に対するものである。
【0013】
内側チューブ28および外側チューブ26の各々は、略中空円筒状であり、略円状の断面形状を有している。外側チューブ26は、内側チューブ28が外側チューブ26内に配置されるように、内側チューブ28の直径よりも大きい直径を有している。換言すれば、外側チューブ26は、内側チューブ28を覆って配置されている、内側チューブ28および外側チューブ26は、近位端と遠位端との間で軸方向に延在している。一実施形態では、内側チューブ28は、外側チューブ26の軸長よりも長い軸長を有しているとよく、これによって、内側チューブ28が外側チューブ26内に配置された時、内側チューブ28は、外側チューブ26の近位端を超えて延出することになる。他の実施形態では、外側チューブ26は、図12に示されるように、その遠位端23の近くに曲げ部29を有していてもよい。曲げ部29は、外側チューブ26の遠位端23と近位端との間に配置されてる。
【0014】
一実施形態では、チューブアセンブリ20は、外側チューブ26の一部の周りに配置された非回転シースまたはカバーチューブ30をさらに備えていてもよい。カバーチューブ30は、外側チューブ26の軸長よりも短い軸長を有している。カバーチューブ30は、傾斜していてもよいし、真っ直ぐであってもよいし、柔軟性を有していてもよい。カバーチューブ30は、任意選択的であることを理解されたい。加えて、カバーチューブ30は、グリップ40に対して静止するようにグリップ40に連結されるとよいことを理解されたい。さらに、切断アセンブリ14が窓を画定し、駆動アセンブリ12によって駆動可能になっている限り、どのような適切なチューブ構成が利用されてもよいことを理解されたい。
【0015】
内側チューブ28および/または外側チューブ26は、用途に応じて、ステンレス鋼のような金属材料または複合材料のような非金属材料から作製されている。カバーチューブ30は、用途に応じて、金属材料から作製されていてもよいし、または複合材料のような非金属材料から作製されていてもよい。チューブアセンブリ20を比較的小径かつ軽量にするために、内側チューブ28および外側チューブ26のそれぞれの壁厚は、比較的薄く、例えば、略0.1mmから略0.5mmの間にあることを理解されたい。患者の鼻腔または口腔の小さい開口内で動作し、かつ利用者の視界を遮らないようにするために、内側チューブ28および外側チューブ26のそれぞれの直径は、比較的小さく、例えば、略2.0mmから略5.0mmの間にあることを理解されたい。内側チューブ28および外側チューブ26は、用途に応じて、より大きい規模のものであってもよいし、またはより小さい規模のものであってもよいことをさらに理解されたい。
【0016】
図8,9,34に示されるように、外側チューブ26は、外側孔または外側開口32を備えており、内側チューブ28は、内側孔または内側開口34を備えている。外側開口32および内側開口34は、概して、チューブアセンブリ20の遠位端23またはそのいくらか近位側に位置している。外側開口32および内側開口34は。切断窓22を画定しており、これによって、該窓22は、チューブアセンブリ20の遠位端23の近傍において、チューブアセンブリ20の片側の壁を直径方向に貫通することになる。開口32,34は、略細長形状を有しているが、どのような適切な形状を有していてもよい。外側開口32は、少なくとも1つの鋸刃、ナイフ刃、または切除刃36を備えているとよい。内側開口34は、外側開口32と軸方向において真っ直ぐに並び、駆動アセンブリが内側チューブ28を回転させた時に長軸24を中心として回転するように構成されている。内側開口34は、少なくとも1つの鋸刃、ナイフ刃、または切除刃38を備えているとよい。鋸刃36,38によって窓22による切断が可能になることを理解されたい。
【0017】
切断アセンブリ14は、40で総称的に示されるグリップも備えている。グリップ40は、利用者の手の少なくとも一部によって係合されるように適合されている。図14を参照すれば、よく理解されるように、利用者の手Hは、親指THと、人差し指IFと、第2の指SFと、掌Pと、親指THと人差し指IFとの間に位置する水かき部Wと、を備えている。第2の指SFは、手Hの中指、薬指、および小指である。水かき部Wは、概して、親指THと人差し指IFとの間の手Hの掌面の比較的小さい外側面部分として、特徴付けられるとよい。代替的に、水かき部Wは、手Hの人差し指IFと中指との間から近位側に延在する(図14に概略的に示される)想像線ILによってその内側に画定された(親指THと人差し指IFとの間の)領域として特徴付けられてもよい。いくつかの特徴付けにおいて、手Hの掌Pは、医学文献に一般的に示されるように、また図14に概略的に示されるように、浅掌動脈弓の位置する面として特徴付けられるとよい。水かき部Wは、親指THと人差し指IFとの間の浅掌動脈弓の外側に位置している。このような特徴付けと無関係に、掌Pは、手Hの水かき部Wを含まず、いくつかの実施形態において、水かき部Wは、手Hの掌Pを含まないことを理解されたい。
【0018】
グリップ40は、チューブアセンブリ20も支持するようになっているとよい。グリップ40は、ハブまたはノーズ部分42を備えているとよい。ノーズ部分42は、チューブアセンブリ20を受け入れるために軸方向に貫通する開口43を有している。グリップ40は、少なくとも1つの指と異なる手の指を支持するために、ノーズ部分42から延在するフィンガー部分44も備えている。フィンガー部分44は、前面46を画定しており、この前面46が利用者の手の少なくとも1つの指に適応するように寸法決めされている。いくつかの実施形態では、フィンガー部分44は、手の人差し指IFおよび/または第2の指SFによって係合されるように適合されている。他の実施形態では、ノーズ部分42は、グリップ40の一部でなくてもよく、グリップ40から分離した異なる部分であってもよいことを理解されたい。
【0019】
いくつかの実施形態では、フィンガー部分44は、ノーズ部分42に対する少なくとも直角と鈍角との間の角度でノーズ部分42から延在している。従って、これらの実施形態では、フィンガー部分44とノーズ部分42との間の角度は、鋭角にならないことを理解されたい。図1Aに示される実施形態では、フィンガー部分44は、図1の実施形態のフィンガー部分44よりも長くなっていることを理解されたい。
【0020】
本明細書に用いられる「グリップ(grip)」という用語は、、モータを備えるハンドピースに連結する任意の形式の切断器具、例えば、バー、シェーバ、または考えられる任意の他の装置に対して用いられる部分である。「グリップ」という用語は、ペンシル型およびピストル型のいずれに設けられてもよいことを理解されたい。グリップ40は、ペンシル型グリップとピストル型グリップとの間のハイブリッドであってもよく、ペンシル型グリップの手持ちの特徴およびピストル型グリップの把持の特徴をもたらすことによって、両方の利点を組み合わせることができることを理解されたい。
【0021】
図1~9に示されるいくつかの実施形態では、グリップ40は、フィンガー部分44から駆動アセンブリ12に向かって軸方向に延在する中間部分48を備えているとよい。図2,3に示されるように、中間部分48は、ノーズ部分42と連携して開領域棚50を形成している。開領域棚50は、(後述する)56で総称的に示される手動部材および86で総称的に示される接続ハブに対して輪郭付けされているとよい。中間部分48の寸法は、特に制限されず、利用者の手の寸法に適するようにカスタマイズされるとよいことを理解されたい。中間部分48は、任意選択的であり、後述のウエブ部分52が駆動アセンブリ12のハウジング15に直接連結されてもよいことを理解されたい。
【0022】
グリップ40は、ウエブ部分52も備えている。図5において、ウエブ部分52は、フィンガー部分44から離れる方向に中間部分48から延在しており、図13に示されるように、手Hの水かき部Wに係合するようになっている。ウエブ部分52は、手Hの掌Pによって係合されず、手Hの水かき部Wによって係合されるように適合されている。ウエブ部分52は、手の水かき部Wに係合する後面54を有している。いくつかの実施形態では、後面54は、前面46と実質的に平行であるとよいことを理解されたい。前面46は、チューブアセンブリ29の近位部分と実質的に直交しているとよいことも理解されたい。
【0023】
一実施形態では、ノーズ部分42、フィンガー部分44、中間部分48、およびウエブ部分52は、一体に統合され、単一品として形成されているとよい。図1,1Aに示されるようないくつかの実施形態では、フィンガー部分44およびウエブ部分52の各々は、グリップ40の略U字形状を画定するために、ハウジング15または(後述の)手動部材56と反対の方向に中間部分48から延在している。一実施形態では、グリップ40は、チューブアセンブリ20の内側チューブ28から分離可能になっているとよいことを理解されたい。
【0024】
他の実施形態では、ウエブ部分52の位置は、フィンガー部分44の位置に対して調整可能になっている。このような実施形態では、ウエブ部分52は、グリップ40の中間部分44から下方に延在している。ウエブ部分52は、利用者の種々の手の大きさに適合するように拡張可能になっていてもよいし、または利用者の種々の手の大きさを超える長さを有していてもよい。
【0025】
ウエブ部分52およびフィンガー部分44は、各々、チューブアセンブリ20から離れる方に延びる長さを有している。一実施形態では、フィンガー部分44の長さは、図10に示されるように、ウエブ部分の長さよりも大きくなっている。他の実施形態では、フィンガー部分44の長さは、図1に示されるように、ウエブ部分52の長さと実質的に同じである。
【0026】
いくつかの実施形態では、グリップ40は、利用者がグリップ40を把持して外科用器具10を操作することを可能にするさらに他の形態を有していてもよい。
【0027】
図13,14に示されるように、利用者の手がグリップを握持または把持するようになっている。利用者は、手の水かき部Wをウエブ部分52に置き、手Hの少なくとも1つの指をグリップ40のフィンガー部分44の前面46に置く。手Hがグリップ40に係合される時、利用者の手Hの掌Pは、従来のハンドルまたはピストル型グリップにおけるようにグリップ40に係合しない。むしろ、いくつかの実施形態では、フィンガー部分44に係合する人差し指IFまたは第2の指SFが、ウエブ部分52に係合する手Hの水かき部Wと連携して、グリップ40に対して互いに反対方向の力を加え、グリップ40を把持することになる。実際、手Hの掌Pがグリップ40に係合することなく、グリップ40は、人差し指IFまたは第2の指SFと手Hの水かき部Wとの間に挟み込まれている。手Hが前述したようにグリップ40と係合することを可能にする特徴は、グリップ40の設計に基づくことを理解されたい。
【0028】
図1~14を参照すると、切断アセンブリ14は、56で総称的に示される手動部材をさらに備えている。手動部材56は、チューブアセンブリ20に連結され、グリップ40に沿って軸方向に配置されている。さらに詳細には、手動部材56は、外側チューブ26に連結され、外側チューブ開口を長軸24を中心として回転させるために利用者によって回転されるように適合されている。手動部材56は、手Hの水かき部Wがグリップ40に係合された時に利用者の手Hの親指THまたは少なくとも1つの指が届く範囲内に配置されており、これによって、親指THまたは少なくとも1つの指、例えば、人差し指IFがチューブアセンブリ20の窓22をチューブアセンブリ20の長軸24に対して回転させることが可能になる。いくつかの実施形態では、フィンガー部分44が手の第2の指SFによって係合され、ウエブ部分52が手の水かき部Wによって係合された状態において、手動部材56は、手Hの人差し指IFおよび親指Bの両方によって回転されるように適合されている。一実施形態では、手動部材56は、ノーズ部分42の遠位端から軸長の少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、または70%の範囲内においてグリップ40に沿って軸方向に配置されている。この位置決めによって、利用者の手Hの水かき部Wがグリップ40のウエブ部分52に係合した状態において、利用者の親指THまたは人差し指IFが手動部材56を作動させることが可能になる。手動部材56は、切断アセンブリ14の一部であって、駆動アセンブリ12の一部ではないことを理解されたい。
【0029】
図示される実施形態では、手動部材56は、利用者の手Hの少なくとも1つの指が外側チューブ26を長軸24に対して回転させることを可能にするために、外側チューブ26に連結された回転可能なホイール58を備えている。回転可能なホイール58は、略円形状であるが、どのような適切な形状であってもよい。回転可能なホイール58は、複数の把持部材60を備えている。把持部材60は、半径方向および軸方向に延在し、かつ周方向において互いに離間しており、これによって、利用者は、回転可能なホイール58を回転させることが可能である。また、回転可能なホイール58は、図9に示されるように、回転可能なホイール58が外側チューブ26の周りに配置されることを可能にするために、回転可能なホイール58を軸方向に貫通する開口62を備えている。回転可能なホイール58は、軸方向に延在する突起70をさらに備えている。回転可能なホイール58は、非金属材料から作製されている。回転可能なホイール58は、一体に統合され、単一品として形成されている。回転可能なホイール58は、適切な機構、例えば、開口68のローレット加工された領域による摩擦嵌合、接着、または誘導結合によって、外側チューブ26に連結されることを理解されたい。
【0030】
図13,14,26を参照すると、手動部材56は、66で総称的に示される係止アセンブリを備えているとよい。係止アセンブリ66は、グリップ40と協働し、回転可能なホイール58をグリップ40のノーズ部分42に対して適所に係止するものである。係止アセンブリ66は、一軸端にピン69を有する1つまたは複数の可動係止部材68を備えている。ピン69は、図26に示されるように、回転可能なホイール58の周りに周方向において互いに離間した1つまたは複数の凹部70内に配置されるようになっている。一実施形態では、右利きまたは左利きの利用者が可動係止部材68の1つを操作することができるように、2つの可動係止部材68がノーズ部分42の両側に配置されている。さらに詳細には、可動係止部材68は、グリップ40が手Hの水かき部Wによって係合された状態において、手Hの人差し指IFまたは親指THによって係合されるように適合されている。従って、利用者は、第2の手を用いることなくまたは切断アセンブリ14への利用者の握りを著しく再調整することなく、グリップ40に対する手動部材68の回転を係止することが可能になる。利用者は、可動係止部材68を遠位側に摺動させ、凹部70の1つからピン69を離脱させ、これによって、回転可能なホイール58を回転させ、次いで、可動係止部材68を近位側に摺動させ、ピン69を他の凹部70に係合させ、これによって、回転可能なホイール58を適所に係止することを理解されたい。凹部70の数は、特に制限されずに、所定の位置の数等に対応するようになっているとよいことを理解されたい。
【0031】
切断アセンブリ14は、72で総称的に示される駆動ハブも備えている。駆動ハブ72は、内側チューブ28を駆動要素18に接続させ、内側チューブ28を長軸24を中心として回転させるために、内側チューブ28の近位端の周りに配置されている。駆動ハブ72は、内側チューブ28の周りに配置されたハブ部材74を備えている。ハブ部材74は、軸方向に延在し、略円筒状に形作られている。ハブ部材74は、図9に示されるように、内側チューブ28を受け入れるためにハブ部材74を軸方向に貫通する開口76を有している。ハブ部材74は、複数の突起78も備えている。これらの突起78は、半径方向および軸方向に延在し、かつ周方向において互いに離間している。ハブ部材74は、突起78に隣接する減径部分80をさらに備えている。ハブ部材74は、その遠位端において半径方向に延在するフランジ81も備えている。ハブ部材74は、非金属材料から作製されている。ハブ部材74は、一体に統合され、単一品として形成されている。駆動ハブ72は、減径部分80内においてハブ部材74の周りに配置されたバネ82を備えている。駆動ハブ72は、内側チューブ28の回転を可能にし、内側チューブ28を通る流体の移送を可能にするようになっているとよいことを理解されたい。種々の駆動連結形態が切断アセンブリ14と共に用いられてもよいことを理解されたい。
【0032】
切断アセンブリ14は、86で総称的に示される接続ハブをさらに備えている。接続ハブ86は、駆動アセンブリ12が切断アセンブリ14に連結されることを可能にするために内側チューブ28および駆動ハブ72の一部の周りに配置されている。接続ハブ86は、内側チューブ28の周りに配置された連結部材88を備えている。連結部材88は、軸方向に延在し、略円筒状に形作られている。連結部材88は、内側チューブ28を受け入れるために連結部材88を軸方向に貫通する開口90を有している。連結部材88は、回転可能なホイール58の突起70を受け入れるために連結部材88を軸方向に貫通する第1の空洞または遠位空洞92と、流体連結具72の遠位端を受け入れるために連結部材88を軸方向に延在する第2の空洞または近位空洞94と、を備えている。近位空洞94は、少なくとも1つの隆起領域95を備えている。隆起領域95は、後述のブッシュ138と接続ハブ86との間の流体流れを可能にするために、隆起領域95の軸端から軸方向および半径方向に延在している。連結部材88は、複数の凹部96も備えている。これらの凹部96は、周囲方向および半径方向に延在し、連結部材88の周りにおいて周方向に互いに離間している。連結部材88は、半径方向および周方向に延在する複数の凹部98を備えている。連結部材88は、フランジ100も備えている。フランジ100は、手動部材56に対してストッパとして作用するために、半径方向に延在し、連結部材88に沿って軸方向に配置されている。連結部材88は、1つまたは複数の突起101を備えている。これらの突起101は、フランジ100から半径方向に延在し、周方向において互いに離間している。突起101は、連結部材88の回転を防ぐために、グリップ40の中間部分44内の対応する開口または溝101a(図30)の何れかに配置されている。連結部材88は、非金属材料から作製されている。連結部材88は、一体に統合され、単一品として形成されている。駆動連結具86が駆動アセンブリ12の連結を可能にすることを理解されたい。
【0033】
図10,11に示される他の実施形態では、外科用器具10は、グリップ40に連結された少なくとも1つの追跡要素102を備えていてもよい。一実施形態では、追跡要素102は、(PROFESSのような)一体化されたパターン認識光学ナビゲーションシステムと協働するようになっているとよい。他の実施形態では、追跡要素102は、Stryker Leibinger GmbH & Co.KG.に付与された国際特許出願公開第2015/024600号に開示されているような外科用ナビゲーションのための座標変換を決定するためのコンピュータ実行技術と共に用いられてもよい。少なくとも1つの追跡要素102は、任意選択的であることを理解されたい。
【0034】
図15~26を参照すると、駆動アセンブリ12は、切断アセンブリ14に取外し可能に接続されるようになっている。駆動アセンブリ12は、モータ16を備えている。モータ16は、回転可能な駆動要素18およびモータ16を密閉するためのハウジング15を有している。ハウジング15は、略円筒状の細長ハウジングである。ハウジング15の遠位端は、切断アセンブリ14の近位端を受け入れるための孔126を有するように形成されている。(明細書を通して、「遠位側(distal)」は、駆動アセンブリを保持する外科医の顔から離れる方を意味し、「近位側(proxomal)」は、外科医の顔に向かう方を意味すると理解されたい。)駆動アセンブリ12は、104で総称的に示されるラッチまたは連結アセンブリを備えている。連結アセンブリ104は、ハウジング15を切断アセンブリ14の接続ハブ86に取外し可能に接続するためのものである。連結アセンブリ104は、ハウジング15内に軸方向に延在する複数のラッチ通路106を備えている。連結アセンブリ104は、ハウジング15に固定された略リング状のコレット108を備えている。連結アセンブリ104は、コレット108内に移動可能に配置された係止リング110も備えている。連結アセンブリ104は、係止リング110を移動させるために、係止リング110と一体に形成された解除ボタン112を備えている。連結アセンブリ104は、接続ハブ86上に、係止リング110に対して係合および離脱されるように係止リング110と協働する1つまたは複数の突起またはタブ114を備えている。解除ボタン112がバネ付勢されていることを理解されたい。連結アセンブリ104は、Dengに付与された米国特許第7,237,990号に開示されているものと同様であることも理解されたい。この文献の開示内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。
【0035】
駆動アセンブリ12の組立の一部として、コレット108がハウジング15に取り付けられる。ハウジング15へのコレット108の取付けの前に、コイル116が接続ハブ86内に着座される。コイル116は、ワイヤラップ(wire wrap)であってもよいし、または柔軟基板上に形成された導体トレースであってもよい。このコイル116は、後述のコイルシール134と接続ハブ86との間で接続ハブ86(図20)に配置された無線識別装置(RFID)であるチップ118に対する誘導信号伝達を容易にするために用いられる。コイル116およびチップ118は、Dengに付与された米国特許第7,237,990号に開示されているものと同様であることを理解されたい。
【0036】
図22~28Bを参照すると、駆動アセンブリ12は、120で総称的に示される灌注/吸引接続アセンブリをハウジング15上に備えている。灌注/吸引接続アセンブリ120は、流体源(図示せず)への接続のためのものである。図示される実施形態では、灌注/吸引接続アセンブリ120は、ハウジング122およびハウジング122から軸方向に延在する灌注流体接続具124を備えている。接続具124は、概して、略円筒断面を有する中空円筒部材である。接続アセンブリ120は、吸引源に接続するためにハウジング122から軸方向に延在する吸引接続具126も備えている。
【0037】
駆動アセンブリ12は、吸引接続具126と切断アセンブリ14の駆動ハブ72との間でハウジング15を軸方向に貫通する吸引通路128を備えている。切断アセンブリ14は、切断アセンブリ14が駆動アセンブリ12に連結された時に流体が駆動ハブ72と駆動要素18との間に漏出することを防ぐために、駆動ハブ72の近位端の周りに配置されたラジアルシール130を備えている。一実施形態では、ラジアルシール130は、駆動ハブ72の溝内に配置されたOリングであるとよい。吸引源が吸引接続具126に接続され、流体および組織を窓22から内側チューブ24、接続ハブ86、駆動ハブ72、吸引通路128、および吸引接続具126を通して、吸引源に吸引することを理解されたい。
【0038】
駆動アセンブリ12は、灌注接続具124と切断アセンブリ14との間でハウジング15を軸方向に貫通する灌注通路132も備えている。切断アセンブリ14は、コイルシール134を備えている。コイルシール134は、コイルシール134と駆動ハブ72との間の流体流れを可能にするために、駆動ハブ72と接続ハブ86との間に配置されている。コイルシール134は、略円筒状であり、かつ中空である。図20に示されるように、コイルシール134は、少なくとも1つまたは複数の内部突起136を備えている。内部突起136は、切断アセンブリ14からの駆動ハブ72の偶発的な離脱を阻止するために駆動ハブ72上のフランジ81と係合するように半径方向内方に延在している。一実施形態では、2つの互いに向き合った内部突起136が、所定距離だけ周方向に延在している。コイルシール134は、柔軟な滅菌可能材料から形成されている。灌注流体は、灌注通路132から、ハウジング15と駆動ハブ72との間の空間およびコイルシール134と駆動ハブ72との間の空間を通って、接続ハブ86の近位空洞94内に流れることを理解されたい。
【0039】
切断アセンブリ14は、駆動ハブ72と接続ハブ86との間で軸方向に配置された1つまたは複数のブッシュ138を備えているとよい。一実施形態では、これらのブッシュ138は、略平面的な円形状を有している。流体は、ブッシュ138を超えて軸方向に流れ、接続ハブ86の近位空洞94内の隆起部分95間を半径方向に流れることを理解されたい。一実施形態では、ブッシュ138は、駆動ハブ72と接続ハブ86との間の相対的回転によって摩耗する傾向にあることを理解されたい。
【0040】
切断アセンブリ14は、手動部材56と接続ハブ86との間に配置されたラジアルシール140を備えている。ラジアルシール140は、流体が手動部材56と接続ハブ86との間で灌注通路132から漏出しないように防ぐものである。灌注流体は、接続ハブ86からチューブアセンブリ20の内側チューブ28と外側チューブ26との間を通って窓22に流れるようになっている。本発明の外科用器具10が外科手術を行うために用いられる時、灌注流体は、灌注接続具124を通って外科部位に導かれること、具体的には、灌注通路132、ハウジング15と駆動ハブ72との間の空間、コイルシール134と駆動ハブ72との間、ブッシュ22を超えて接続ハブ86、およびチューブアセンブリ20の内側チューブ28と外側チューブ26との間を通って、窓22に流れることを理解されたい。灌注流体は、外科部位に挿通された別のカニューレを通って外科部位内に導かれてもよいことも理解されたい。吸引源からの吸引によって、灌注流体および材料を窓22から内側チューブ24、接続ハブ86、駆動ハブ72、吸引通路128、および吸引接続具126を通して吸込み、これによって、灌注流体および灌注流体に含まれる材料を除去することをさらに理解されたい。
【0041】
図29Aを参照すると、本発明による外科用器具10の他の実施形態が示されている。この実施形態では、切断アセンブリ14は、内側チューブ28および外側チューブ26の二重チューブ形態を有するチューブアセンブリ20を備えている。内側チューブ28は、回転可能であり、駆動ハブ72に接続されている。また、外側チューブ26は、回転可能であり、手動部材56に接続されている。図示される実施形態では、チューブアセンブリ20は、真っ直ぐな二重チューブ構造を有しているが、曲げ部29を有する傾斜したチューブアセンブリ20と共に用いられてもよいことを理解されたい。また、チューブアセンブリ20は、切断窓22を備え、チューブアセンブリ20は、切断アセンブリ14のグリップ40に接続されていることを理解されたい。切断アセンブリ14は、外科用器具10の廃棄可能な部分であってもよい。カバーチューブが二重チューブ構造内に含まれていないことも理解されたい。
【0042】
図29Bを参照すると、本発明による外科用器具10のさらに他の実施形態が示されている。この実施形態では、切断アセンブリ14は、内側チューブ28および外側チューブ26の二重チューブ構造を有するチューブアセンブリ20を備えている。チューブアセンブリ20は、切断アセンブリ14のグリップ40に接続されている。切断アセンブリ14は、外科用器具10の廃棄可能な部分であってもよい。内側チューブ28は、回転可能であり、駆動ハブ72に接続されている。外側チューブ26は、グリップ40に固定して接続されている。切断アセンブリ14は、142で総称的に示される回転可能なエンドエフェクタ、例えば、バーも備えている。回転可能なエンドエフェクタ142は、その遠位端のヘッド144と、ヘッド144から内側チューブ28に連結された近位端に延在するシャフト146とを備えている。ヘッド144は、略球状であるが、どのような適切な形状であってもよい。ヘッド144は、骨の切除を可能にするために、溝が切られていてもよいし、またはダイヤモンド粒によって被覆されていてもよい。シャフト146は、略円筒状であるが、どのような適切な形状であってもよい。チューブアセンブリ20は、内側チューブ28の遠位端に配置された遠位側軸受148を備えており、シャフト146は、遠位側軸受148に連結されている。シャフト146は、吸引のために半径方向および周方向に延在するノッチ150も備えているとよい。回転可能なエンドエフェクタ以外の他のエンドエフェクタ、例えば、どのような回転可能な切断要素または工具も考慮されていることを理解されたい。チューブアセンブリ20は、真直の二重チューブ構造を有しているが、曲げ部29を有する傾斜したチューブアセンブリ20と共に用いられてもよいことを理解されたい。この実施形態では、回転可能なホイールが存在しないことをさらに理解されたい。
【0043】
図30~32を参照すると、本発明による外科用器具10のさらに他の実施形態が示されている。これらの実施形態は、曲げ部が存在しない場合、および切断窓22を簡単に再配向させるための回転可能なホイールが存在しない場合に用いられてもよい。これらの実施形態では、切断アセンブリ14は、曲管構造を有するチューブアセンブリ20を備えている。図31に示される実施形態では、チューブアセンブリ20は、内側チューブ28および外側チューブ26の二重チューブ構造を有している。外側チューブ26は、近位端と遠位端との間に曲げ部29を有している。内側チューブ28は、回転可能であり、(この図に示されない)駆動ハブ72に接続されている。外側チューブ26は、グリップ40のノーズ部分42に接続されている。切断アセンブリ14は、150で総称的に示される再配置アセンブリを備えている。再配置アセンブリ150によって、外科医は、曲げ部29を複数の方位に再配置することが可能である。一実施形態では、曲げ部29は、互いに90°離間した4つの異なる方位、例えば、12時(図33C)、3時(図33A,33B)、6時(図33Cの方位と反対の方位)、または9時(図33D、33E)の方位に再配置されるようになっている。
【0044】
図32に示される実施形態では、チューブアセンブリ20は、内側チューブ28、外側チューブ26、およびカバーチューブ30の三重チューブ構造を有している。カバーチューブ30は、近位端と遠位端との間に曲げ部29を有している。内側チューブ28は、回転可能であり、(この図に示されない)駆動ハブ72に接続されている。外側チューブ26も回転可能であり、手動部材56に接続されている。カバーチューブ30は、、グリップ40のノーズ部分42に接続されている。切断アセンブリ14は、外科医が曲げ部29を複数の方位に再配置することを可能にする再配置アセンブリ150を備えている。一実施形態では、曲げ部29は、互いに90°離間した4つの異なる方位、例えば、12時、3時、6時または9時に再配置されるようになっている。二重チューブ構造の一実施形態では、内側チューブ28は、外側チューブ26の曲げ部29に対応する柔軟領域を有することを理解されたい。三重チューブ構造の他の実施形態では、内側チューブ28および外側チューブ26の両方がカバーチューブ30の曲げ部29に対応する柔軟領域を有することも理解されたい。
【0045】
図30~33Eを参照すると、再配置アセンブリ150は、開口43の遠位側のグリップ40のノーズ部分42に空洞152を備えている。再配置アセンブリ150は、複数の突起154を備えている。これらの突起154は、軸方向および半径方向に延在し、開口43の周りに周方向に配置されている。一実施形態では、これらの突起154は、開口43の周りに互いに90°離間して配置されている。
【0046】
また、再配置アセンブリ150は、遠位端内に軸方向に延在して周方向に配置された複数の凹部156を有する最外チューブ、すなわち、外側チューブ28(図31)またはカバーチューブ30(図32)の何れかを備えている。グリップ40が切断アセンブリ14に固定されているので、凹部156によって、最外チューブは、利用者の手の種々の方位に対して再配置されることが可能になる。一実施形態では、凹部156は、略5角形であり、互いに90°離間している。再配置アセンブリ150は、外側チューブ28またはカバーチューブ30上にフランジまたはリング158を備えている。また、再配置アセンブリ150は、浮遊ワッシャ160を有する付勢アセンブリを備えている。浮遊ワッシャ160は、ノーズ部分42の空洞152内において外側チューブ28またはカバーチューブ30の周りに配置されている。また、付勢アセンブリは、バネ162も備えている。バネ162は、ノーズ部分42の空洞内においてリング158と浮遊ワッシャ160との間で外側チューブ28またはカバーチューブ30の周りに配置されている。突起154および凹部156は、容易な着座および自己案内を可能にするように形作られていることを理解されたい。再配置アセンブリ150の組込みを可能にするために、ノーズ部分42は、1つの成形品としてのフィンガー部分44、中間部分48、ウエブ部分52、およびノーズ部分42の半体および他の成形品としての(追跡要素102を備えてもよい)ノーズ部分42の上部キャップを有する2部品組立体となるように、成形されるとよいことも理解されたい。
【0047】
図33A~33Eを参照すると、再配置アセンブリ150の操作において、オペレータは、外側チューブ28を把持し(図31)またはグリップ40のノーズ部分42の近くのカバーチューブ30を把持し(図32)、軸方向に引っ張る。リング158が軸方向に移動し、バネ162を圧縮する。突起154が凹部15から離脱する。次いで、オペレータは、外側チューブ28(図31)またはカバーチューブ30(図32)を90°回転させる。オペレータは、外側チューブ28(図31)またはカバーチューブ30(図32)から手を離す。バネ162が拡張し、凹部156を突起154に係合させ、これによって、適所に係止させる。図33A~33Eは、再配向を例示していることを理解されたい。
【0048】
本開示は、利用者の手Hの少なくとも一部によって切断アセンブリ14を把持するための方法をさらに提供する。1つの例示的な方法では,切断アセンブリ14は、外側チューブ26内に回転可能に配置された内側チューブ28を有するチューブアセンブリ20と、チューブアセンブリに連結されたグリップ40であって、フィンガー部分44およびウエブ部分52を備えるグリップ40と、チューブアセンブリ20の外側チューブ26に連結された手動部材56とを備えている。グリップ40のフィンガー部分44が、手の指に係合される。手動部材56が、手の指、親指TH、または人差し指IFに係合される。グリップ40のウエブ部分52が、手の親指THと人差し指IFとの間に位置する水かき部Wに係合される。手Hの水かき部Wがウエブ部分52に係合され、手Hの指がフィンガー部分44に係合された状態において、手動部材56が親指THまたは人差し指IFによって移動され、チューブアセンブリ20の外側チューブ26を回転させることになる。モータ16を備える駆動アセンブリ12が準備されるとよく、該駆動アセンブリ12が切断アセンブリ14に取外し可能に連結されるとよい。
【0049】
切断アセンブリ14を把持するための他の例示的な方法によれば、切断アセンブリ14は、患者の外科部位に作用されるように適合された窓を遠位端に有する内側チューブおよび外側チューブ26と、利用者の手の少なくとも一部によって係合されるように適合され、内側チューブ28および外側チューブ26を支持する、グリップ40であって、軸方向に貫通する開口43を有して内側チューブ28および外側チューブ26が該開口43を軸方向に貫通することを可能にするノーズ部分42と、手Hの指を支持するためにノーズ部分42から延在するフィンガー部分44とを備える、グリップ40と、外側チューブ26に連結された手動部材56であって、手Hがグリップ40に係合された時に利用者の少なくとも1つの指または親指が届く範囲内においてグリップ40に沿って軸方向に配置された手動部材56と、を備えている。この方法は、手Hの指をフィンガー部分44に置くステップと、手Hの親指またはフィンガー部分44に適合する指と異なる少なくとも他の指を手動部材56に置くステップと、手Hの親指と人差し指との間に位置する手Hの水かき部をウエブ部分52に置くステップと、を含んでいる。この方法は、手Hがグリップ40に係合された時に、外側チューブ26の窓22を外側チューブ26の長軸に対して回転させるために、親指または少なくとも他の指によって手動部材56を移動させるステップも含んでいる。シェーバの一実施形態では、内側チューブ28は、組織を切除する時、時計方向に回転させ、次いで、反時計方向に回転させ、これによって振動をもたらすようになっていることを理解されたい。
【0050】
従って、いくつかの実施形態では、外科用器具10は、外科処置を行うためにチューブ窓22を臨機応変に再配向させるためのより快適なグリップおよびより容易な窓回転機構を提供することになる。本発明の外科用器具10は、外科用器具10の廃棄可能な部分に配置されるとよいグリップ40に接続された手動部材56を備えている。外科用器具10は、現在のシェーバシステムと同様、吸引、灌注、およびモータ回転を利用して組織を切除および吸込することができ、切断窓22は、該窓22を再配向するために回転されるようになっている。他の実施形態では、外科用器具10は、外科用工具と共に用いられてもよいし、または専用の工具または器具であってもよいことを理解されたい。
【0051】
「含む(include, includes, including)」という用語は、「備える(comprise, comprises, comprising)」という用語と同じ意味を有することをさらに理解されたい。
【0052】
本発明は、例示的に記載されている。用いられた専門用語は、制限のためというよりもむしろ説明のためであることが意図されている。前述の示唆に照らして、本発明の多くの修正および変更が可能である。それ故、本発明は、具体的に記載された以外の方法によって実施されてもよい。
【0053】
以下の例示的な条項を参照して、本開示の実施形態について説明する。
【0054】
条項1-患者に用いられる外科用器具であって、回転可能な駆動要素を有するモータを備える駆動アセンブリと、駆動要素に取外し可能に連結されるように構成された切断アセンブリとを備える外科用器具において、切断アセンブリは、軸方向に延在する複数のチューブであって、チューブの少なくとも2つの遠位端に患者の外科部位に作用されるように適合された窓が配置され、チューブの一方は、静止しており、チューブの他方は、チューブの一方に対して回転可能である複数のチューブと、利用者の手の掌の少なくとも一部によって係合されるように適合されたグリップであって、チューブの一方を支持するグリップと、チューブの一方に連結された手動部材であって、利用者の手がグリップに係合された時に該手の親指または少なくとも1つの指が届く範囲内においてグリップに沿って軸方向に配置され、該少なくとも1つの指がチューブの一方の窓をチューブの長軸を中心として回転させることを可能にする手動部材と、を備える、外科用器具。
【0055】
条項2-グリップは、軸方向に貫通する開口を有するノーズ部分であって、チューブの少なくとも一方が該開口を軸方向に貫通することを可能にするノーズ部分を備える、条項1に記載の外科用器具。
【0056】
条項3-グリップは、少なくとも1つの指以外の手の指を支持するために、ノーズ部分から延在するフィンガー部分をさらに備える、条項2に記載の外科用器具。
【0057】
条項4-フィンガー部分は、ノーズ部分に対する少なくとも直角と鈍角との間の角度でノーズ部分から延在している、条項3に記載の外科用器具。
【0058】
条項5-グリップは、フィンガー部分から駆動アセンブリに向かって軸方向に延在する中間部分をさらに備える、条項3に記載の外科用器具。
【0059】
条項6-グリップは、手の親指と人差し指との間に位置する水かき部と係合するウエブ部分であって、フィンガー部分から離れる方に中間部分から延在するウエブ部分を備える、条項5に記載の外科用器具。
【0060】
条項7-ウエブ部分の一部は、フィンガー部分の一部に対して調整可能である、条項6に記載の外科用器具。
【0061】
条項8-チューブは、手動部材に連結された外側チューブと、駆動要素に連結され、駆動要素によって外側チューブに対して回転可能になっている内側チューブとを備える、条項1に記載の外科用器具。
【0062】
条項9-外側チューブは、窓を形成する外側開口を備える、条項8に記載の外科用器具。
【0063】
条項10-内側チューブは、外側開口と真っ直ぐに並ぶ内側開口を有する、条項9に記載の外科用器具。
【0064】
条項11-手動部材は、利用者の手の少なくとも1つの指が外側チューブを長軸に対して回転させることを可能にするために、外側チューブに連結された回転可能なホイールを備える、条項8に記載の外科用器具。
【0065】
条項12-回転可能なホイールは、外側チューブの周りに配置され、外側チューブに取り付けられており、回転可能なホイールは、軸方向に延在する突起を備える、条項11に記載の外科用器具。
【0066】
条項13-内側チューブを長軸を中心として回転させることを目的として内側チューブを駆動要素に接続させるために、内側チューブの近位端の周りに配置された駆動ハブをさらに備える、条項12に記載の外科用器具。
【0067】
条項14-駆動アセンブリへの接続のために内側チューブおよび駆動ハブの周りに配置された接続ハブをさらに備える、条項13に記載の外科用器具。
【0068】
条項15-接続ハブは、突起を受け入れるために軸方向に貫通する遠位空洞を備える、条項14に記載の外科用器具。
【0069】
条項16-ウエブ部分およびフィンガー部分は、各々、チューブから離れる方に延在する長さを備え、フィンガー部分の長さは、ウエブ部分の長さよりも大きい、条項6に記載の外科用器具。
【0070】
条項17-複数のチューブは、外側チューブの周りに配置されてグリップに対して静止して連結されるカバーチューブを備える、条項8に記載の外科用器具。
【0071】
条項18-カバーチューブは、グリップとカバーチューブの遠位端との間に配置された曲げ部を有する、条項17に記載の外科用器具。
【0072】
条項19-グリップは、チューブの少なくとも1つから分離されている、条項1に記載の外科用器具。
【0073】
条項20-駆動アセンブリは、モータを密閉するためのハウジングと、ハウジングを切断アセンブリの接続ハブに取外し可能に連結するためのラッチアセンブリとを備える、条項16に記載の外科用器具。
【0074】
条項21-駆動アセンブリは、流体源への接続のための灌注接続具をハウジングに備える、条項20に記載の外科用器具。
【0075】
条項22-駆動アセンブリは、灌注接続具と切断アセンブリとの間でハウジングを貫通する灌注通路を備える、条項21に記載の外科用器具。
【0076】
条項23-切断アセンブリは、駆動ハブと接続ハブとの間に配置されたコイルシールであって、該コイルシールと駆動ハブとの間の流体流れを可能にする、コイルシールを備える、条項22に記載の外科用器具。
【0077】
条項24-コイルシールは、切断アセンブリからの駆動ハブの偶発的な離脱を防ぐために、駆動ハブに係合する少なくとも1つの内部突起を備える、条項23に記載の外科用器具。
【0078】
条項25-切断アセンブリは、流体が手動部材と接続ハブとの間の灌注通路から漏出するのを防ぐために、手動部材と接続ハブとの間に配置された第1のラジアルシールを備える、条項24に記載の外科用器具。
【0079】
条項26-灌注通路は、コイルシールを超えて接続ハブとチューブとの間を通るルートを有する、条項24に記載の外科用器具。
【0080】
条項27-切断アセンブリは、切断アセンブリが駆動アセンブリに連結された時に流体が駆動ハブと駆動要素との間から漏出するのを防ぐために、駆動ハブの近位端の周りに配置された第2のラジアルシールを備える、条項25に記載の外科用器具。
【0081】
条項28-切断アセンブリは、駆動ハブと接続ハブとの間に軸方向に配置された少なくとも1つのブッシュを備える、条項27に記載の外科用器具。
【0082】
条項29-接続ハブは、コイルシールに係合するために接続ハブの近位端を半径方向に貫通する少なくとも1つの開口を備える、条項27に記載の外科用器具。
【0083】
条項30-接続ハブは、該接続ハブ内を軸方向に延在する近位空洞と近位空洞の軸端から軸方向および半径方向に延在する少なくとも1つの隆起領域とを備え、流体が少なくとも1つの開口から近位空洞内におよびブッシュと接続ハブとの間に流れることを可能にするようになっている、条項28に記載の外科用器具。
【0084】
条項31-駆動アセンブリは、吸引源への接続のための吸引接続具をハウジングに備える、条項30に記載の外科用器具。
【0085】
条項32-駆動アセンブリは、吸引接続具と切断アセンブリとの間にハウジングを貫通する吸引通路を備える、条項31に記載の外科用器具。
【0086】
条項33-ラッチアセンブリは、ハウジング内に軸方向に延在する複数のラッチ通路を備える、条項20に記載の外科用器具。
【0087】
条項34-コイルシールと接続ハブとの間に配置された無線IDタグを備える、条項23に記載の外科用器具。
【0088】
条項35-駆動ハブの周りに配置された切断具駆動バネを備える、条項23に記載の外科用器具。
【0089】
条項36-利用者がチューブの1つの曲げ部を1つまたは複数の異なる方位に再配置することを可能にする再配置アセンブリを備える、条項18に記載の外科用器具。
【0090】
条項37-再配置アセンブリは、チューブの1つの遠位端における複数の凹部と、ノーズ部分の開口における複数の突起とを備え、これらの凹部および突起は、相互に係合かつ離脱するようになっている、条項36に記載の外科用器具。
【0091】
条項38-再配置アセンブリは、ノーズ部分の空洞と、チューブの1つの周りに固定して設置され、空洞内に配置されたリングと、チューブの1つの周りに設置され、リングから軸方向に離間して空洞内に配置された浮遊ワッシャーと、チューブの1つの周りに設置され、浮遊ワッシャーとリングとの間に軸方向に離間して空洞内に配置されたバネと、を備える、条項37に記載の外科用器具。
【0092】
条項40-回転可能なホイールをグリップに対して適所に係止するためにグリップと協働する係止アセンブリを備える、条項11に記載の外科用器具。
【0093】
条項41-係止アセンブリは、一軸端にピンを有する1つまたは複数の可動部材と、ピンを受け入れるために回転可能なホイールの周りに周方向に配置された1つまたは複数の凹部と、を備える、条項40に記載の外科用器具。
【0094】
条項42-患者に用いられる外科用器具用の切断アセンブリであって、ハウジング内に密閉された回転可能な駆動要素を有するモータを備える駆動アセンブリに連結されるように構成された切断アセンブリにおいて、複数のチューブであって、該チューブの一方は、駆動要素によって回転されるように適合された回転可能な内側チューブであり、チューブの他方は、内側チューブを覆って配置された外側チューブであり、患者の外科部位に作用されるように適合された窓がチューブの遠位端に配置されている複数のチューブと、外側チューブを支持するグリップであって、利用者の手の掌の少なくとも一部によって係合されるように構成されたグリップと、外側チューブに連結された手動部材であって、手の一部がグリップに係合された時に利用者の手の少なくとも1つの指の届く範囲内においてグリップに沿って軸方向に配置され、該少なくとも1つの指が外側チューブの窓を外側チューブの長軸に対して回転させることを可能にする手動部材と、を備える、切断アセンブリ。
【0095】
条項43-グリップは、軸方向に貫通する開口を有するノーズ部分であって、外側チューブがノーズ部分から軸方向に延在することを可能にするノーズ部分と、少なくとも1つの指以外の手の指を支持するためにノーズ部分から延在するフィンガー部分とを備える、条項42に記載の切断アセンブリ。
【0096】
条項44-フィンガー部分は、ノーズ部分に対する少なくとも直角と鈍角との間の角度でノーズ部分から延在している、条項43に記載の切断アセンブリ。
【0097】
条項45-グリップは、フィンガー部分から軸方向に延在する中間部分と、手の親指と人差し指との間に位置する水かき部と係合するためにフィンガー部分から離れる方に中間部分から延在するウエブ部分とをさらに備える、条項43に記載の切断アセンブリ。
【0098】
条項46-チューブは、外側チューブの周りに配置されてグリップに対して静止して連結される、カバーチューブを備える、条項43に記載の切断アセンブリ。
【0099】
条項47-カバーチューブおよび外側チューブの1つは、その遠位端とグリップとの間に位置する曲げ部を有する、条項46に記載の切断アセンブリ。
【0100】
条項48-手動部材は、手の水かき部および人差し指と異なる指が、それぞれ、ウエブ部分およびフィンガー部分に係合された時、手の人差し指または親指の届く範囲内にある、条項45に記載の切断アセンブリ。
【0101】
条項49-ウエブ部分およびフィンガー部分は、各々、外側チューブから離れる方に延在する長さを有し、フィンガー部分の長さは、ウエブ部分の長さよりも大きい、条項45に記載の切断アセンブリ。
【0102】
条項50-フィンガー部分は、前面を画定しており、該前面は、利用者の手の少なくとも1つの指に適合するように寸法決めされている、条項42に記載の切断アセンブリ。
【0103】
条項51-切断アセンブリは、モータを備えていない、条項42に記載の切断アセンブリ。
【0104】
条項52-グリップに連結された少なくとも1つの追跡要素をさらに備える、条項42に記載の切断アセンブリ。
【0105】
条項53-手動部材は、フィンガー部分からその長さの少なくとも40%の範囲内において、グリップに沿って軸方向に配置されている、条項42に記載の切断アセンブリ。
【0106】
条項54-利用者がチューブの1つの曲げ部を1つまたは複数の異なる方位に再配置することを可能にするための再配置アセンブリを備える、条項47に記載の切断アセンブリ。
【0107】
条項55-再配置アセンブリは、チューブの1つの遠位端における複数の凹部と、ノーズ部分の開口の複数の突起とを備え、凹部及ぶ突起は、相互に係合および離脱するようになっている、条項48に記載の切断アセンブリ。
【0108】
条項56-再配置アセンブリは、ノーズ部分の空洞と、チューブの1つの周りに固定して設置され、かつ空洞内に配置されたリングと、チューブの1つの周りに設置され、リングから軸方向に離間して空洞内に配置された浮遊ワッシャーと、チューブの1つの周りに設置され、浮遊ワッシャーとリングとの間に軸方向に離間して空洞内に配置されたバネと、を備える、条項55に記載の切断アセンブル。
【0109】
条項57-手動部材をグリップに対して適所に係止するためにグリップと協働する係止アセンブリを備える、条項42に記載の切断アセンブリ。
【0110】
条項58-係止アセンブリは、一軸端にピンを有する1つまたは複数の可動部材と、ピンを受け入れるために手動部材の周りに周方向に配置された1または複数の凹部とを備える、条項51に記載の切断アセンブリ。
【0111】
条項59-切断アセンブリおよび駆動アセンブリを備える、患者に用いられる外科用器具であって、駆動アセンブリが切断アセンブリに連結されるように構成された外科用器具において、駆動アセンブリは、回転可能な駆動要素を有するモータと、モータを密閉するためのハウジングと、ハウジングを切断アセンブリに取り外し可能に連結するためににハウジングと協働するラッチアセンブリと、流体源への接続のためのハウジング上の灌注接続具と、灌注接続具と切断アセンブリとの間においてハウジングを貫通する灌注通路と、吸引源への接続のためのハウジング上の吸引接続具と、吸引接続具と切断アセンブリとの間においてハウジングを貫通する吸引通路と、を備える、外科用器具。
【0112】
条項60-切断アセンブリの駆動ハブと接続ハブとの間に配置されるように適合されたコイルシールであって、流体がコイルシールと駆動ハブとの間に流れることを可能にするコイルシールを備える、条項59に記載の外科用器具。
【0113】
条項61-コイルシールは、切断アセンブリからの駆動ハブの偶発的な離脱を防ぐために、駆動ハブに係合するように適合された少なくとも1つの内部突起を備える、条項60に記載の外科用器具。
【0114】
条項62-流体が手動部材と接続ハブとの間の灌注通路から漏出するのを防ぐために、切断アセンブリの手動部材と接続ハブとの間に配置されるように適合されたラジアルシールを備える、条項60に記載の外科用器具。
【0115】
条項63-灌注通路は、コイルシールを超えて切断アセンブリの接続ハブと少なくとも1つのチューブとの間を通るルートを有する、条項60に記載の外科用器具。
【0116】
条項64-切断アセンブリが駆動アセンブリに連結された時に流体が駆動ハブと駆動要素との間から漏出するのを防ぐために、駆動ハブの近位端の周りに配置されるように適合されたラジアルシールを備える、条項63に記載の外科用器具。
【0117】
条項65-灌注通路の流体が駆動ハブと接続ハブとの間で半径方向に漏出するのを防ぐために、駆動ハブと接続ハブとの間に軸方向に配置されるように適合されたブッシュを備える、条項63に記載の外科用器具。
【0118】
条項66-軸方向に延在する複数のチューブであって、患者の外科部位に作用されるように適応された窓を遠位端に有する複数のチューブと、利用者の手の掌の少なくとも一部によって係合されるように適合されたグリップであって、チューブを支持するグリップと、チューブの少なくとも一方に連結された手動部材であって、手がグリップに係合された時に利用者の手の親指または少なくとも1つの指が届く範囲内においてグリップに沿って軸方向に配置され、該少なくとも1つの指がチューブの少なくとも一方をチューブの長軸に対して回転させることを可能にする手動部材と、を備える切断アセンブリと、回転可能な駆動要素を有するモータと、モータを密閉するためのハウジングと、ハウジングを切断アセンブリに取外し可能に連結するためにハウジングと協働するラッチアセンブリと、流体源への接続のためのハウジング上の灌注接続具と、灌注接続具と少なくとも1つのチューブとの間においてハウジングを貫通し、その遠位端に向かう灌注通路と、吸引源への接続のためのハウジング上の吸引接続具と、窓からチューブおよびハウジングを通って吸引接続具に延在する吸引通路と、を備える駆動アセンブリ部材と、を備える外科用器具。
【0119】
条項67-患者に用いられる外科用器具用の切断アセンブリであって、ハウジング内に密閉された回転可能な駆動要素を有するモータを備える駆動アセンブリに連結されるように構成された切断アセンブリにおいて、駆動要素によって回転されるように適合された回転可能な内側チューブおよび内側チューブを覆って配置された外側チューブと、外側チューブを支持するグリップであって、利用者の手の掌の少なくとも一部および手の指によって係合されるように構成されたグリップと、を備え、グリップは、軸方向に貫通する開口を有するノーズ部分であって、内側部材が該開口を軸方向に貫通することを可能にするノーズ部分と、手の指を支持するためにノーズ部分から延在するフィンガー部分とをさらに備える、切断アセンブリ。
【0120】
条項68-フィンガー部分は、ノーズ部分に対する少なくとも直角と鈍角との間の角度でノーズ部分から延在している、条項67に記載の切断アセンブリ。
【0121】
条項69-グリップは、フィンガー部分から軸方向に延在する中間部分をさらに備える、条項67に記載の切断アセンブリ。
【0122】
条項70-グリップは、手の親指と人差し指との間に位置する水かき部に係合するウエブ部分であって、フィンガー部分から離れる方に中間部分から延在するウエブ部分を備える、条項69に記載の切断アセンブリ。
【0123】
条項71項-ウエブ部分の位置は、フィンガー部分の位置に対して調整可能である、条項70に記載の切断アセンブリ。
【0124】
条項72-外側チューブは、患者の外科部位に作用されるように適合された切断窓を遠位端に備える、条項67に記載の切断アセンブリ。
【0125】
条項73-内側部材の遠位端に連結されたバーを備える、条項67に記載の切断アセンブリ。
【0126】
74項-切断アッセンブリを把持するための方法であって、切断アセンブリは、患者の外科部位に作用されるように適合された窓を遠位端に有する内側チューブおよび外側チューブと、利用者の手の少なくとも一部によって係合されるように適合され、内側チューブおよび外側チューブを支持するグリップであって、軸方向に貫通する開口を有して内側チューブおよび外側チューブが該開口を軸方向に貫通することを可能にするノーズ部分と、手の指を支持するためにノーズ部分から延在するフィンガー部分とを備える、グリップと、外側チューブに連結された手動部材であって、利用者の手がグリップに係合された時に手の少なくとも1つの指または親指の届く範囲内においてグリップに沿って軸方向に配置された手動部材とを備える、方法において、手の指をフィンガー部分に置くステップと、親指または少なくともフィンガー部分に置かれた指と異なる他の手を手動部材に置くステップと、手の親指と人差し指との間に位置する手の水かき部をウエブ部分に置くステップと、手がグリップに係合された時に外側チューブの窓を外側チューブの長軸に対して回転させるために、親指または少なくとも他の指によって手動部材を移動させるステップと、を含む方法。
【0127】
条項75-回転可能な駆動要素を有するモータおよび前記モータに連結されたハウジングを備える駆動アセンブリと、切断アセンブリであって、前記駆動アセンブリによって回転されるように適合された内側チューブと、前記内側チューブを覆って配置された外側チューブと、前記内側チューブを前記回転可能な駆動要素に連結するための駆動ハブと、前記切断アセンブリを前記駆動アセンブリに連結するための接続ハブと、前記切断アセンブリに連結され、前記外側チューブを回転させるために利用者によって回転されるように適合された手動部材と、を備える切断アセンブリと、流体源への接続のために前記ハウジング上に配置された灌注接続具と、前記灌注接続具と前記切断アセンブリとの間で前記ハウジングを貫通する灌注通路と、吸引源への接続のために前記ハウジング上に配置された吸引接続具と、前記吸引接続具と前記切断アセンブリとの間で前記ハウジングを貫通する吸引通路と、切断アセンブリの前記駆動ハブと前記接続ハブとの間に配置されたコイルシールであって、流体が前記コイルシールと前記駆動ハブとの間を流れることを可能にする、コイルシールと、流体が前記手動部材と前記接続ハブとの間の前記灌注通路から漏出するのを防ぐために、前記手動部材と前記接続ハブとの間に配置されたラジアルシールと、を備える外科用器具。
図1
図1A
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26A
図26B
図27
図28A
図28B
図29A
図29B
図30
図31
図32
図33A-E】
図34