(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】電子申請支援装置、電子申請支援方法、及び電子申請支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20240619BHJP
G06Q 40/08 20120101ALI20240619BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q40/08
(21)【出願番号】P 2020182816
(22)【出願日】2020-10-30
【審査請求日】2023-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 孝一
(72)【発明者】
【氏名】本田 真也
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-013941(JP,A)
【文献】特開2021-124878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部及び制御部を備え、ネットワークを介して公的サービスサイトに電子申請を行うための電子申請支援装置であって、
前記制御部は、
前記公的サービスサイトに電子申請を行った場合に、送信番号、送信日時、申請対象者の氏名、及び手続フォルダ名を含む送信履歴データを前記記憶部に格納する申請手段と、
前記公的サービスサイトから、送信番号、送信日時、到達番号、手続名、手続フォルダ名、現在の状況、公文書未取得件数、コメント未取得件数を含む申請状況の一覧を応答結果として取得し、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとして前記記憶部に格納した送信履歴データから申請対象者の氏名を取得し、取得した応答結果と申請対象者の氏名に基づいた表示データを作成して申請状況照会画面に表示する申請状況照会手段と、
を備えたことを特徴とする電子申請支援装置。
【請求項2】
前記申請状況照会手段は、設定された抽出条件に応じた表示データを作成することを特徴とする請求項1に記載の電子申請支援装置。
【請求項3】
前記抽出条件は、申請状況、コメントの有無、公文書の有無、手続の種類、及び送信日の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の電子申請支援装置。
【請求項4】
前記申請状況照会手段は、未取得の公文書又はコメントを一括で前記公的サービスサイトからダウンロードすることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の電子申請支援装置。
【請求項5】
前記手続は、社会保険又は雇用保険の手続であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の電子申請支援装置。
【請求項6】
前記公的サービスサイトは、e-Govであることを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の電子申請支援装置。
【請求項7】
記憶部及び制御部を備えた情報処理装置に実行させるための電子申請支援方法であって、
前記制御部において実行される、
公的サービスサイトに電子申請を行った場合に、送信番号、送信日時、申請対象者の氏名、及び手続フォルダ名を含む送信履歴データを前記記憶部に格納する申請工程と、
前記公的サービスサイトから、送信番号、送信日時、到達番号、手続名、手続フォルダ名、現在の状況、公文書未取得件数、コメント未取得件数を含む申請状況の一覧を応答結果として取得し、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとして前記記憶部に格納した送信履歴データから申請対象者の氏名を取得し、取得した応答結果と申請対象者の氏名に基づいた表示データを作成して申請状況照会画面に表示する申請状況照会工程と、
を含むことを特徴とする電子申請支援方法。
【請求項8】
記憶部及び制御部を備えた情報処理装置に実行させるための電子申請支援プログラムであって、
前記制御部において実行される、
公的サービスサイトに電子申請を行った場合に、送信番号、送信日時、申請対象者の氏名、及び手続フォルダ名を含む送信履歴データを前記記憶部に格納する申請工程と、
前記公的サービスサイトから、送信番号、送信日時、到達番号、手続名、手続フォルダ名、現在の状況、公文書未取得件数、コメント未取得件数を含む申請状況の一覧を応答結果として取得し、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとして前記記憶部に格納した送信履歴データから申請対象者の氏名を取得し、取得した応答結果と申請対象者の氏名に基づいた表示データを作成して申請状況照会画面に表示する申請状況照会工程と、
を実行させるための電子申請支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子申請支援装置、電子申請支援方法、及び電子申請支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、社会保険・雇用保険に関する手続きは、管轄の役所へ各種申請書を提出することにより行うことが一般的である。しかし、2020年4月から、社会保険・雇用保険の一部の届出書について、特定の法人の電子申請が義務化されるように、今後、手続きの電子申請化が大きく加速していく。
【0003】
社会保険・雇用保険の電子申請を行うには、電子政府の総合窓口システム(以下「e-Gov」)を利用する必要がある。e-Govのサイトから電子申請や手続きの照会ができるが、手続の照会機能については使い勝手がよくないという課題がある。公的サービスサイトで申請状況を照会するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、公的サービスサイトに電子申請した申請データを照会する場合の業務効率を向上させることに関して何等記載されていない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、公的サービスサイトに電子申請した申請データを照会する場合の業務効率を向上させることが可能な電子申請支援装置、電子申請支援方法、及び電子申請支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備え、ネットワークを介して公的サービスサイトに電子申請を行うための電子申請支援装置であって、前記制御部は、前記公的サービスサイトに電子申請を行った場合に、送信番号、送信日時、申請対象者の氏名、及び手続フォルダ名を含む送信履歴データを前記記憶部に格納する申請手段と、前記公的サービスサイトから、送信番号、送信日時、到達番号、手続名、手続フォルダ名、現在の状況、公文書未取得件数、コメント未取得件数を含む申請状況の一覧を応答結果として取得し、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとして前記記憶部に格納した送信履歴データから申請対象者の氏名を取得し、取得した応答結果と申請対象者の氏名に基づいた表示データを作成して申請状況照会画面に表示する申請状況照会手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記申請状況照会手段は、設定された抽出条件に応じた表示データを作成することにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記抽出条件は、申請状況、コメントの有無、公文書の有無、手続の種類、及び送信日の少なくとも1つを含むことにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記申請状況照会手段は、未取得の公文書又はコメントを一括で前記公的サービスサイトからダウンロードすることにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、前記手続は、社会保険又は雇用保険の手続であることにしてもよい。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、前記公的サービスサイトは、e-Govであることにしてもよい。
【0013】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた情報処理装置に実行させるための電子申請支援方法であって、前記制御部において実行される、前記公的サービスサイトに電子申請を行った場合に、送信番号、送信日時、申請対象者の氏名、及び手続フォルダ名を含む送信履歴データを前記記憶部に格納する申請工程と、前記公的サービスサイトから、送信番号、送信日時、到達番号、手続名、手続フォルダ名、現在の状況、公文書未取得件数、コメント未取得件数を含む申請状況の一覧を応答結果として取得し、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとして前記記憶部に格納した送信履歴データから申請対象者の氏名を取得し、取得した応答結果と申請対象者の氏名に基づいた表示データを作成して申請状況照会画面に表示する申請状況照会工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた情報処理装置に実行させるための電子申請支援プログラムであって、前記制御部において実行される、前記公的サービスサイトに電子申請を行った場合に、送信番号、送信日時、申請対象者の氏名、及び手続フォルダ名を含む送信履歴データを前記記憶部に格納する申請工程と、前記公的サービスサイトから、送信番号、送信日時、到達番号、手続名、手続フォルダ名、現在の状況、公文書未取得件数、コメント未取得件数を含む申請状況の一覧を応答結果として取得し、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとして前記記憶部に格納した送信履歴データから申請対象者の氏名を取得し、取得した応答結果と申請対象者の氏名に基づいた表示データを作成して申請状況照会画面に表示する申請状況照会工程と、を実行させるための電子申請支援プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、公的サービスサイトに電子申請した申請データを照会する場合の業務効率を向上させることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、e-Govサイトから手続きの状況を照会する手順を説明するための図である。
【
図2】
図2は、e-Govサイトから手続きの状況を照会する手順を説明するための図である。
【
図3】
図3は、e-Govサイトから手続きの状況を照会する手順を説明するための図である。
【
図4】
図4は、e-Govサイトから手続きの状況を照会する手順を説明するための図である。
【
図5】
図5は、本実施の形態に係る電子申請支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、社員情報及び送信履歴データの構成を示す図である。
【
図7】
図7は、本実施の形態における電子申請支援装置の制御部の全体の処理の概略を説明するための図である。
【
図8】
図8は、本実施の形態における電子申請支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図9】
図9は、本実施の形態における電子申請支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図10】
図10は、本実施の形態における電子申請支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図11】
図11は、本実施の形態における電子申請支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図12】
図12は、本実施の形態における電子申請支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図13】
図13は、本実施の形態における電子申請支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図14】
図14は、本実施の形態における電子申請支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。
【0018】
[1.概要]
従来、社会保険・雇用保険に関する手続きは、管轄の役所へ各種申請書を提出することにより行うことが一般的である。しかし、2020年4月から、社会保険・雇用保険の一部の届出書について、特定の法人の電子申請が義務化されるように、今後、手続きの電子申請化が大きく加速していく。
【0019】
社会保険・雇用保険の電子申請を行うには、電子政府の総合窓口システム(以下「e-Gov」)を利用する必要がある。e-Govから手続きの申請を行うためには、e-GovAPI(クライアント用アプリケーション)のインストールが必要である。e-Govのサイトから電子申請や手続きの照会ができるが、手続の照会機能については、いくつか課題がある。
【0020】
電子申請した手続きについて、申請状況を照会する場合、送信案件一覧画面から、「送信番号」をクリックすることで、申請案件一覧を確認することができる。ここで、e-Govでは、申請データをまとめて一つのファイルにして送信することができる。送信案件とは、電子申請の際に、一つにまとめて送信したデータのことをいう。送信番号とは、送信案件を特定する番号であり、送信後に自動的に採番される。申請案件とは、送信案件に含まれる一つ一つの申請データのことをいう。
【0021】
この2つの一覧機能については、抽出条件を細かく設定することができないため、多くの手続きを申請している場合、また多くの従業員について申請している場合、視認性が低くなる。具体的には、例えば、入退社が多い4月前後など、多くの申請を出すことになる。例えば、3/31に退職者についての処理を行い、4/1に入社社員についての処理、育児休業明け(保育園に入所)、定年退職、転勤届etcが必要となる。このように、対象人数が増えれば、申請状況の管理はさらに大変になる。
【0022】
また、申請に不備があった場合はコメントファイルを、申請が完了した場合は公文書ファイルをダウンロードする必要があるが、それらのファイルはまとめてダウンロードすることができない。ここでは、コメントファイルは、申請データの不備について記載されている返戻書や、その他役所からのお知らせなどが書かれたファイルである。また、公文書ファイルは、手続きの審査が完了した後に発行される申請書控などの役所が発行した文書ファイルである。
【0023】
このように、申請案件毎に(つまり、社員の数分)ダウンロードする必要があり、多数の申請を行っていた場合は非常に手間がかかる。そのため、(1)申請後に提出漏れがないかどうかをチェックする作業、(2)申請に不備があった人について、コメントファイルをダウンロードする作業、(3)申請が完了した人について、公文書ファイルをダウンロードする作業等の業務効率が悪くなる。
【0024】
本実施の形態では、これらの課題を解決して、公的サービスサイトに電子申請した申請データを照会する場合の業務効率を向上させる仕組みを提案する。具体的には、本実施の形態では、(1)申請状況の照会にあたり、抽出条件を設定して照会できる仕組み、(2)公文書を一括でダウンロードできる仕組み、(3)コメントファイルを一括でダウンロードできる仕組みを、e-GovAPIを利用して構築し、申請状況の確認作業における業務効率化を実現する。
【0025】
これにより、手続名称や申請者、送信日、申請状況など、様々な抽出条件を設定できるため、申請状況一覧の視認性が高くなり、提出漏れの確認作業が容易になる。さらには、コメントファイルや公文書ファイルについて、まとめて一括でダウンロードできる。
【0026】
図1~
図4は、e-Govサイトから手続きの状況を照会する手順を説明するための図である。
図1は、STEP1及び
図2を説明するための図である。
【0027】
STEP1:e-Govで電子申請した手続きの状況を見るために、まずは送信案件一覧を確認する。
【0028】
STEP2:状況を確認したい送信案件の送信番号を一つ選択する(https://www.e-gov.go.jp/help/shinsei/manual/help704.html参照)。
【0029】
ここでは、以下の課題がある。
(1)手続き名称が表示されないため、送信日を覚えておかなければならない、同日に複数の手続きを申請していた場合、判断がつかない。
(2)誰の申請が送信案件に含まれているかがわからない。そのため、申請漏れや二重申請に繋がってしまう。送信確認の際、申請漏れがないかどうかまでは、この一覧画面では確認できない。
(3)確認したい送信案件以外のものを非表示にするには、過去に送信した案件すべてにチェックをつけて、非表示にする必要があるので、非効率である。
【0030】
【0031】
STEP3:(公文書やコメントを取得する場合)申請案件一覧から、申請案件を一つ選択する。
【0032】
ここでは、以下の課題がある。
(1)申請対象者名が表示されない。このため、誰の申請を行ったかを把握するためには、1件1件申請案件の確認をしていかなければならない。
(2)公文書があるものについては、この画面から1件以上未取得のものを探さなければならないため、非効率である。
(3)未取得の公文書をまとめてダウンロードすることができない。このため、社員が入社した時に提出する資格取得届に対する公文書などは特に手間である。例えば、100名入社したら、STEP3以降の操作を100回繰り返さなければならない。
【0033】
【0034】
STEP4:公文書・コメント一覧ボタンをクリックする。
【0035】
【0036】
STEP5:取得ボタンをクリックして、公文書・コメントをダウンロードする。
【0037】
ここでは、1件1件取得しなければならないという課題がある。このため、出力先フォルダを1回1回選択する必要がある。手続きの数や従業員の数が多いほど、非常に非効率的になる。
【0038】
なお、以下の説明では、公的サービスサイトとしてe-Govを例示して説明するが、本発明は、これに限られるものではなく、申請状況の照会結果に氏名が含まれていない他のサービスにも適用可能である。
【0039】
[2.構成]
図5を参照して、本実施の形態に係る電子申請支援装置の構成の一例について説明する。
図5は、本実施の形態に係る電子申請支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図5に示す電子申請支援装置100は、
図5に示す電子申請支援装置100は、例えば、公的サービスサイト(例えば、e-Gov)に電子申請を行う会社や事務所(例えば、保険事務所等)等で好適に使用することができる。
【0040】
電子申請支援装置100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータでもよい。電子申請支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。電子申請支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0041】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、電子申請支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、電子申請支援装置100と、e-Gov400やサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0042】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。
【0043】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納され
る。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。
【0044】
記憶部106は、データテーブル106aを備えている。データテーブル106aは、社員情報や送信履歴データ等の各種データを格納するためのファイルである。
図6は、社員情報及び送信履歴データの構成を示す図である。
【0045】
社員情報は、
図6に示すように、会社NO、社員コード、氏名等のデータを含んでいてもよい。
【0046】
送信履歴データは、電子申請を行った場合に作成される送信履歴のデータであり、
図6に示すように、SEQ、会社NO、送信番号、送信日時、社員コード、氏名、手続名称、手続フォルダ名、e-Gov提出先識別子を含んでいてもよい。ここで、手続フォルダ名は、申請データを送る際に、申請書単位でフォルダ化して送るがそのフォルダの名称のことである。例えば、資格取得届を100名分作成して、1回で送信すると、手続フォルダ×100(名称はe-Govの仕様に則る)となる。e-Gov提出先識別子とは、申請書の提出先をコード表示したものであり、e-Gov400が取り決めている。
【0047】
図5に戻り、制御部102は、電子申請支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、申請部102aと、申請状況照会部102bと、画面表示制御部102cと、e-GovAPI102dと、を備えている。
【0048】
申請部102aは、e-GovAPI102dを介して、公的サービスサイトであるe-Gov400に電子申請を行う。公的サービスサイトであるe-Gov400に電子申請を行った場合に、送信番号、送信日時、申請対象者の氏名、及び手続フォルダ名を含む送信履歴データをデータテーブル106aに格納する。なお、申請部102aは、e-GovAPI102dの機能を搭載して、単独で実行可能なように構成してもよい。
【0049】
申請状況照会部102bは、e-GovAPI102dを介して、公的サービスサイトであるe-Gov400から、送信番号、送信日時、到達番号、手続名、手続フォルダ名、現在の状況、公文書未取得件数、コメント未取得件数を含む申請状況の一覧を応答結果として取得し、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとしてデータテーブル106aに格納した送信履歴データから申請対象者の氏名を取得し、取得した応答結果と申請対象者の氏名に基づいた表示データを作成して申請状況照会画面に表示する。なお、申請状況照会部102bは、e-GovAPI102dの機能を搭載して、単独で実行可能なように構成してもよい。
【0050】
また、申請状況照会部102bは、設定された抽出条件に応じた表示データを作成してもよい。抽出条件は、例えば、申請状況(送信中、到達、審査中、審査終了、手続終了、取下処理中、取下済、再提出済、エラー)、コメントの有無、公文書の有無、手続の種類、送信日の少なくとも1つを含むことにしてもよい。申請状況の一般的な流れは、送信中→到達→審査中→審査終了→手続終了である。
【0051】
また、申請状況照会部102bは、未取得の公文書又はコメントを一括で公的サービスサイトであるe-Gov400からダウンロードしてもよい。手続は、社会保険又は雇用保険の手続であることにしてもよい。
【0052】
画面表示制御部102cは、モニタ114に表示する各種画面の表示及びその入力の受付を制御する。
【0053】
e-GovAPI102dは、e-Gov400からダウンロードして搭載したものであり、e-Gov400に電子申請、送信案件一覧取得、及び公文書(コメント)取得等の各種アクセスを行うためのクライアント用アプリケーションである。
【0054】
[3.具体例]
図5~
図14を参照して、本実施の形態における電子申請支援装置100の制御部102の処理の具体例について説明する。
図7は、本実施の形態における電子申請支援装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明するための図である。
【0055】
(全体の処理)
図7を参照して、本実施の形態における電子申請支援装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明する。申請状況の照会では、表示する手続きの状況について、抽出条件を設定可能となっている。
図7(A)は、処理フロー、
図7(B)は、応答結果のイメージ、
図7(B)は、送信履歴データのイメージ、
図7(C)は、表示データのイメージを示す図である。
【0056】
図7(A)において、(S1)申請状況照会部102bは、e-GovAPI102dの「送信案件一覧取得」を利用し、e-Gov400から申請状況の応答結果(送信案件+申請案件)を取得する。
【0057】
図7(B)に示す応答結果イメージの例では、1行目は、送信番号「000001」、送信日時「2020/04/21 09:00:00」、到達番号「100001」、手続名「雇用保険資格取得届」、手続フォルダ名「001(1)」、現在の状況「送信中」、2行目は、送信番号「00002」、送信日時「2020/04/22 09:20:00」、到達番号「200001」、手続名「雇用保険資格取得届」、手続フォルダ名「002(1)」、現在の状況「審査終了」、公文書未取得件数「1」、公文書全件数「1」、3行目は、送信番号「000002」、送信日時「2020/04/22 09:20:00」、到達番号「200002」、手続名「雇用保険資格取得届」、手続フォルダ名「002(2)」、現在の状況「手続終了」、公文書未取得件数「0」、公文書全件数「1」となっている。ここで、e-Gov400からの応答結果だけでは、誰の手続の状況かを判断できない。
【0058】
送信番号は、申請案件を一度にまとめて申請したときに振られる、送信単位の番号である。公文書未取得件数>0のデータの数分となる。100の申請案件をまとめて1回で送信した場合、送信番号は1つ割り振られる。到達番号は、申請案件に振られる番号である。100の申請案件に対して、100割り振られる。
【0059】
申請状況照会部102bは、(S2)取得した応答結果(送信案件+申請案件)と送信履歴データから表示データを生成する。この場合、指定した抽出条件に応じて、表示非表示を設定する。
【0060】
図7(C)に示す送信履歴データのイメージでは、送信番号「000001」、送信日時「2020/04/21 09:00:00」、社員コード「1000000001」、氏名「山下 茂」、手続フォルダ名「001(1)」、2行目は、送信番号「000002」、送信日時「2020/04/22 09:20:00」、社員コード「1000000004」、氏名「吉田 祐二」、手続フォルダ名「002(1)」、3行目は、送信番号「000002」、送信日時「2020/04/22 09:20:00」、社員コード「1000000006」、氏名「宮本 康介」、手続フォルダ名「002(2)」となっている。
【0061】
申請時に保持している送信履歴データと応答結果の手続フォルダ名をもとに結合することで、誰の手続かを紐付ける。より具体的には、e-GovAPI102dの応答結果と送信履歴データを紐づける理由は、e-GovAPI102dを利用しても、返ってくる情報はごく一部で、申請対象者(社員)のコードや名前、その他の社員の属性情報は返ってこない。申請状況と手控えの情報(申請者のコードと名前など)の紐付けは必須要件である。そのため、申請状況と申請者の名前を紐づけて一覧表示する。
【0062】
図7(D)に示す表示データのイメージでは、1行目は、申請状況「送信中」、送信日時「2020/04/21 09:00:00」、手続名称「雇用保険・資格取得届」、コード「1000000001」、申請対象者氏名「山下 茂」、公文書「なし」、表示フラグ「表示」、2行目は、申請状況「審査終了」、送信日時「2020/04/22 09:20:00」、手続名称「雇用保険・資格取得届」、コード「1000000004」、申請対象者氏名「吉田 祐二」、公文書「未取得あり」、公文書未取得件数「1」、表示フラグ「表示」、3行目は、申請状況「手続終了」、送信日時「2020/04/22 09:20:00」、手続名称「雇用保険・資格取得届」、コード「1000000006」、申請対象者氏名「宮本 康介」、公文書「全件取得済」、公文書未取得件数「0」、表示フラグ「非表示」となっている。このように、手続き名称と氏名が表示されることで、誰の手続かが容易に確認することができる。
【0063】
表示フラグは、指定された抽出条件に応じて、表示・非表示を設定する。公文書については、公文書未取得件数>0の場合は、「未取得あり」、公文書全件数>0かつ公文書未取得件数=0の場合は「全件取得済み」、公文書未取得件数=0の場合、「なし」となる。
【0064】
(S3)申請状況照会部102bは、申請状況照会画面の抽出条件より、表示するデータを制御する。(S4)申請状況照会部102bは、公文書未取得件数>0の各データに関して、e-GovAPI102dを利用し、未取得の公文書(又はコメント)を纏めてダウンロードする。公文書未取得件数>0のデータの数分だけ繰り返し処理を行う。
【0065】
図8~
図14は、本実施の形態における電子申請支援装置100の制御部102の処理の具体例を説明するための図である。
図8~
図14を参照して、本実施の形態における電子申請支援装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0066】
(申請状況照会)
図5~
図8は、申請状況の照会を行うための申請状況照会画面の表示例を示す図である。
図5~
図8の表示例は、
図9~
図14のサンプルデータを使用した場合の例を示している。
【0067】
図5に示す申請状況照会画面の例では、申請状況(送信中、到達、審査中、審査終了、手続終了、取下処理中、取下済、再提出済、エラー)、コメント(あり(取得済み含む)、あり(未取得のみ)、なし)、公文書(あり(取得済み含む)、あり(未取得のみ)、なし)、手続、送信日等の抽出条件を設定する抽出条件設定エリアと、ダウンロードの対象(未取得の公文書、未取得のコメント)を選択するエリアと、ダウンロードの開始を指示する「出力ボタン」と、抽出条件に合致した手続き状況の結果を表示する照会結果表示エリアと、照会の開始を指示する「表示ボタン」と、を備えている。
【0068】
照会結果表示エリアには、申請状況、送信日時、手続名称、コード、申請対象者氏名、コメント、公文書の項目についての照会結果が表示される。
【0069】
「表示ボタン」が押されると、申請状況照会部102bは、e-GovAPI102dを介して、e-Gov400から申請状況の一覧を応答結果として取得し、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとしてデータテーブル106aに格納した送信履歴データから申請対象者のコード及び氏名を取得し、設定された抽出条件に従って、取得した応答結果と申請対象者のコード及び氏名を含む表示データを作成して、照会結果表示エリアに表示する。
【0070】
図9の照会申請画面は、抽出条件として、申請状況(送信中、到達、審査中、審査終了)と、送信日2020/04/21~2020/04/27が指定された場合の照会状況の表示結果を示している。照会結果表示エリアでは、4件の明細が表示されており、1行目は、申請状況「到達」、送信日時「2020/04/21 09:00:00」、手続名称「雇用保険・資格取得届」コード「1000000001」、 申請対象者氏名「山下 茂」、コメント「なし」、公文書「なし」となっている。
【0071】
このように、設定した抽出条件に応じて、手続きの状況を一覧で表示することで、誰のどの手続きがどういう状況かを一覧で確認することが可能である。
【0072】
図10の照会申請画面を参照して、コメント又は公文書の一括ダウンロードを説明する。
図10において、ダウンロードの対象(未取得の公文書又は未取得のコメント)を選択して、「出力ボタン」を押すと、申請状況照会部102bは、照会結果表示エリアに表示されている未取得のコメント又は公文書を、e-GovAPI102dを介して、e-Gov400から一括してダウンロードする。
【0073】
図10に示す例では、未取得の公文書が選択されているので、「出力ボタン」を押すと、照会結果表示エリアに表示されている2件目と3件目の公文書が一括してダウンロードされる。他方、未取得のコメントを選択して、出力ボタン」を押すと、照会結果表示エリアに表示されている1件目のコメントがダウンロードされる。
【0074】
図11~
図14は、サンプルデータを示す図である。
図11(A)は、送信履歴データのサンプルデータを示している。申請部102aは、e-Gov400に電子申請を行った場合に、例えば、
図11(A)に示すような送信履歴データを作成してデータテーブル106aに格納する。
【0075】
図11(A)に示す送信履歴データの例では、1行目は、SEQ「1」、会社NO「777」、送信番号「19283644969383638374」、送信日時「2020/04/21 09:00:00」、社員コード「1000000001」、社員氏名「山下 茂」、手続名称「雇用保険・資格取得届」、手続フォルダ名「3847562927483927(1)」、e-Gov提出先識別子「49511000010000000003825」となっている。
【0076】
図11(B)は社員情報のサンプルデータを示しており、1行目は、会社NO「777」、社員コード「1000000001」、社員氏名「山下 茂」となっている。
【0077】
申請状況照会部102bは、
図12(A)において、送信日開始2020/04/21、送信日終了2020/04/28を指定して、送信案件一覧取得API(e-GovAPI102d)を介して、e-Gov400にリクエストして申請状況の一覧の応答結果を取得する。
【0078】
図12(B)は、取得した応答結果のデータサンプルを示す図である。1行目は、送信番号「19283644969383638374」、送信日時「2020/04/21 09:00:00」、到達番号「284845556879443856」、手続フォルダ名「3847562927483927(1)」、現在の状況「到達」、コメント未取得件数「0」、コメント通知全件数「0」、公文書未取得件数「0」、公文書全件数「0」となっている。
【0079】
申請状況照会部102bは、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとしてデータテーブル106aに格納した送信履歴データから申請対象者の社員コードと氏名を取得して、
図13(A)に示すように、応答結果に追加する。
図13(A)に示す例では、1行目に、社員コード「1000000001」、社員氏名「山下 茂」が追加されている。
【0080】
申請状況照会部102bは、
図13(A)に示すデータに基づいて、申請状況照会画面で設定される抽出条件:例えば、申請状況(送信中、到達、審査中、審査終了)、送信日2020/04/21~2020/04/27に従った
図13(B)に示すような表示データを作成して、申請状況照会画面に表示する。
【0081】
図13(B)に示す表示データは、1行目は、申請状況「到達」、送信日時「2020/04/21 09:00:00」、手続名称「雇用保険・資格取得届」コード「1000000001」、申請対象者氏名「山下 茂」、コメント「なし」、公文書「なし」となっている。
【0082】
メント欄については、コメント未取得件数>0の場合、「未取得あり」、コメント通知全件数>0かつコメント未取得件数=0の場合、「全件取得済」、コメント通知全件数=0 の場合、「なし」とする。公文書欄については、公文書未取得件数>0の場合、「未取得あり」、公文書全件数>0かつ公文書未取得件数=0の場合、「全件取得済」、公文書全件数=0 の場合、「なし」とする。
【0083】
図14は、未取得のコメント及び公文書全件取得の仕組みを説明するための図である。
図14(A)において、申請状況照会部102bは、公文書の未取得件数が1以上のデータについて、公文書取得API(e-GovAPI102d)から到達番号を指定して繰り返しダウンロードのリクエストを実施して、e-Gov400からダウンロードする。コメントについても流れは同じである。
【0084】
ダウンロードしたデータは、
図14(B)に示すように、到達番号とファイルデータを含んでいる。
【0085】
申請状況照会部102bは、ファイルデータ(ZIP)を解凍し、
図14(C)に示すように、指定のパスにフォルダを1つ作成し、その中に退避させていく。ファイル名は、例えば、「送信日」+「手続コード」+「社員コード」+「_公文書」とすることができる(例えば、20200422_7_1000000005_公文書)。
【0086】
以上説明したように、本実施の形態によれば、公的サービスサイトに電子申請を行った場合に、送信番号、送信日時、申請対象者の氏名、及び手続フォルダ名を含む送信履歴データを前記記憶部に格納する申請部102aと、公的サービスサイトから、送信番号、送信日時、到達番号、手続名、手続フォルダ名、現在の状況、公文書未取得件数、コメント未取得件数を含む申請状況の一覧を応答結果として取得し、取得した応答結果の手続きフォルダ名をキーとして前記記憶部に格納した送信履歴データから申請対象者の氏名を取得し、取得した応答結果と申請対象者の氏名に基づいた表示データを作成して申請状況照会画面に表示する申請状況照会部102bと、を備えているので、公的サービスサイトに電子申請した申請データを照会する場合の業務効率を向上させることが可能となる。
【0087】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0088】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0089】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0090】
また、電子申請支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0091】
例えば、電子申請支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて電子申請支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0092】
また、このコンピュータプログラムは、電子申請支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0093】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0094】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0095】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0096】
また、電子申請支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、電子申請支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0097】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0098】
100 電子申請支援装置
102 制御部
102a 申請部
102b 申請状況照会部
102c 画面表示制御部
102d e-GovAPI
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a データテーブル
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
400 e-Gov