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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】給電システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240619BHJP
   H01M 10/46 20060101ALI20240619BHJP
   B60L 55/00 20190101ALI20240619BHJP
【FI】
H02J7/00 301C
H02J7/00 P
H02J7/00 H
H02J7/00 302A
H01M10/46 101
B60L55/00
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020207788
(22)【出願日】2020-12-15
(65)【公開番号】P2022094730
(43)【公開日】2022-06-27
【審査請求日】2023-02-20
(73)【特許権者】
【識別番号】596002767
【氏名又は名称】トヨタ自動車九州株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【弁理士】
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】山口 大介
(72)【発明者】
【氏名】泉 純太
(72)【発明者】
【氏名】木村 健治
【審査官】山口 大
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-201895(JP,A)
【文献】特開2019-176728(JP,A)
【文献】特開2009-231171(JP,A)
【文献】特開2017-192275(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H01M 10/46
B60L 55/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両バッテリによる充放電動作許可の所定条件を満足しない場合にインターロック状態を維持するインターロック機構を有し、前記インターロック状態の解除により前記車両バッテリに対する充放電制御を行う充放電制御部を有する車両と、前記車両の電力を給電する外部機器とを備え、前記車両バッテリに前記外部機器が接続されて前記外部機器に対する給電が可能な給電システムであって、
前記車両バッテリに接続された給電接続ケーブルの給電コネクタと前記外部機器に接続された受電接続ケーブルの受電コネクタとは、前記給電コネクタと前記受電コネクタとの接続時にスイッチがオンとなる接続スイッチ機構を有し、
前記接続スイッチ機構は、前記インターロック機構の回路上の1つのインターロックスイッチとして機能し、
前記充放電制御部は、前記インターロック機構の回路上のすべてのインターロックスイッチがオンの場合に充放電制御を許可して前記外部機器に対する給電を可能にし、
前記インターロック機構は、前記車両バッテリのサービスプラグの装着、前記車両側のインバータカバーの装着、及び、前記受電コネクタの接続をインターロック状態の解除条件とすることを特徴とする給電システム。
【請求項2】
前記給電コネクタには、前記インターロック機構の回路の開放端が設けられ、
前記受電コネクタには、前記給電コネクタとの接続時に前記開放端を接続する接続部を有することを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
【請求項3】
前記接続部は、前記インターロック機構の回路を折り返す折り返し線によって前記開放端を接続することを特徴とする請求項2に記載の給電システム。
【請求項4】
前記受電コネクタと前記給電コネクタとの非接続時に、前記受電コネクタに対応して前記インターロック機構の回路をオンにするダミーコネクタを前記給電コネクタに接続することを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の給電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡易な構成で、安全性を確保しつつ車両側から外部に配置された外部機器に給電を行うことができる給電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プラグインハイブリッド車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)や電池自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)などの電気自動車が普及しつつある。この電気自動車の充電時には電気自動車に商用交流電源を供給し、電気自動車の内部で交流を直流に変換してバッテリを充電し、また、電気自動車の放電時にも、バッテリに蓄電された直流電力を交流電力に変換して住宅側に供給できるものがある。
【0003】
特許文献1には、電気自動車のバッテリから放電された直流電力を住宅用の蓄電池に充電できるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-8626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両側バッテリから、車両の外部に設けられた電気機器などの外部機器に対して給電を行う場合、給電される電圧がDC150V~350V程度の高電圧であるため、車両側バッテリと外部機器との接続時に安全性を確保するために、車両と外部機器との間で通信接続を行い、接続状態になった場合に給電を行うようにしている。このため、車両側から外部機器への給電を行う場合、新たに外部機器との間にCAN通信などの通信接続のための通信接続制御機構を構築する必要があり、車両側の装置構成が増え、かつ、複雑になるという課題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成で、安全性を確保しつつ車両側から外部に配置された外部機器に給電を行うことができる給電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、車両バッテリによる充放電動作許可の所定条件を満足しない場合にインターロック状態を維持するインターロック機構を有し、前記インターロック状態の解除により前記車両バッテリに対する充放電制御を行う充放電制御部を有する車両と、前記車両の電力を給電する外部機器とを備え、前記車両バッテリに前記外部機器が接続されて前記外部機器に対する給電が可能な給電システムであって、前記車両バッテリに接続された給電接続ケーブルの給電コネクタと前記外部機器に接続された受電接続ケーブルの受電コネクタとは、前記給電コネクタと前記受電コネクタとの接続時にスイッチがオンとなる接続スイッチ機構を有し、前記接続スイッチ機構は、前記インターロック機構の回路上の1つのインターロックスイッチとして機能し、前記充放電制御部は、前記インターロック機構の回路上のすべてのインターロックスイッチがオンの場合に充放電制御を許可して前記外部機器に対する給電を可能にし、前記インターロック機構は、前記車両バッテリのサービスプラグの装着、前記車両側のインバータカバーの装着、及び、前記受電コネクタの接続をインターロック状態の解除条件とすることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記の発明において、前記給電コネクタには、前記インターロック機構の回路の開放端が設けられ、前記受電コネクタには、前記給電コネクタとの接続時に前記開放端を接続する接続部を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記の発明において、前記接続部は、前記インターロック機構の回路を折り返す折り返し線によって前記開放端を接続することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記の発明において、前記受電コネクタと前記給電コネクタとの非接続時に、前記受電コネクタに対応して前記インターロック機構の回路をオンにするダミーコネクタを前記給電コネクタに接続することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、簡易な構成で、安全性を確保しつつ車両側から外部に配置された外部機器に給電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本実施の形態に係る給電システムの構成を模式的に示す図である。
図2図2は、給電システムにおける車両側のインターロック機構を説明する回路図である。
図3図3は、給電コネクタと受電コネクタとによるインターロックスイッチの検出線への挿入配置例を示す図である。
図4図4は、充放電制御部による電気機器への給電制御処理手順を示すフローチャートである。
図5図5は、変形例による給電システムの構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る給電システムについて説明する。
【0015】
<概要構成>
図1は、本実施の形態に係る給電システム1の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、給電システム1は、電気自動車などの車両10の車両バッテリ12と、外部に配置される外部機器としての電気機器20との間を接続し、車両10側から、接続された電気機器20に給電することができる。車両10側から電気機器20に給電する場合、電気機器20に接続された受電接続ケーブル30の受電コネクタ37を給電コネクタ17に接続する。電気機器20は、受電コネクタ37を給電コネクタ17に接続して、あたかも住宅内の商用電源に接続したときと同様な受電を行うことができる。電気機器20は、車両10から供給される電源を用いて駆動する機器であればよく、例えば冷蔵庫や電動工具などの各種の電気機器である。
【0016】
車両10は、バッテリユニット11、インバータ14、発電モータ15、充放電制御部16及び給電コネクタ17を有する。バッテリユニット11は、車両バッテリ12及びシステムメインリレー13を有する。
【0017】
車両バッテリ12は、高電圧バッテリであり、例えば定格電圧が200Vである。システムメインリレー13は、充放電制御部16の制御のもと、車両バッテリ12に対する充放電を行うスイッチである。車両バッテリ12には、高電圧、高電流が流れる車両バッテリ12を点検整備する際、車両バッテリ12の中間地点で電源回路を遮断して安全に作業を行うためのプラグであり、点検整備員の人手によって取り除かれる。
【0018】
インバータ14は、充放電制御部16の制御のものと、発電モータ15の駆動制御を行う。発電モータ15は、コンバータ付き発電モータであり、インバータ14によって回転駆動して車両の駆動を行い、あるいは発電を行うとともに、回生時には回生電流を出力する。
【0019】
充放電制御部16は、ハイブリッドECU(hybrid electronic control unit)の充放電制御機能であり、例えば、車両の運転状況により、インバータ14、発電モータ15、システムメインリレー13などに対する制御を行う。なお、充放電制御部16による車両バッテリ12に対する充電制御は、車両バッテリ12の電圧又はSOC(State Of Charge)を用いて行う。電圧を用いる場合、充放電制御部16は、電圧が放電下限電圧以下になった場合、発電モータ15を駆動して充電を行い、電圧が充電上限電圧以上になった場合、充電を停止する。なお、SOC(%)は、充電状態を示す指標であり、例えば、残容量[Ah]÷満充電容量[Ah]×100として表される。SOCの算出方法又は推算方法は特に限定されるものではないが、SOCは、例えば、車両バッテリ12の電圧の測定結果、車両バッテリ12の電圧のI-V特性データ、及び、車両バッテリ12の電流値の積算値のうちの少なくとも1つに基づいて、算出又は推定される。SOCは、任意の換算式などを利用して、予め定められた温度条件における値に換算された値であってもよい。
【0020】
給電コネクタ17は、電気機器20に対する給電を行う際に、受電接続ケーブル30の受電コネクタ37が接続させるコネクタである。給電コネクタ17は、システムメインリレー13を介して車両バッテリ12に接続される電源線Lを配線する給電接続ケーブル18に接続される。電源線Lは、受電コネクタ37が接続されると、受電接続ケーブル30の電源線L30を介して電気機器20内の電力変換器21に接続される。電力変換器21は、例えば、給電されるDC200Vの電圧をAC100Vに変換するインバータであり、変換されたAC100Vの電源はさらに電力変換などが施されて電気機器20内の各デバイスに供給される。なお、電力変換器21は、電気機器20の外部に配置されてもよい。この場合、電力変換器21によって電力変換された電気エネルギーが電気機器20に供給される。また、給電コネクタ17と受電コネクタ37の接続位置は、例えば、車両10と電気機器20との間であればよい。さらに、電気機器20が給電されるDC200Vの電源をそのまま使用できる場合、電力変換器21は不要であり、電気機器20はそのままDC200Vの電源を使用する。
【0021】
ここで、車両10は、車両バッテリ12の充放電を許可するためのインターロック機構を有する。このインターロック機構は、サービスプラグ12aが車両バッテリ12に装着され、インバータ14のインバータカバーが装着されていることを条件に、充放電制御を許容する機構である。本実施の形態では、さらに、給電コネクタ17と受電コネクタ37との接続を加重条件として加えている。インターロック機構の検出線ILは、充放電制御部16から、給電コネクタ17と受電コネクタ37との接続・非接続を検出し、接続時にオンとなるインターロックスイッチSW3、サービスプラグ12aの車両バッテリ12への装着を検出し、装着時にオンとなるインターロックスイッチSW2、インバータ14のインバータカバーの装着を検出し、装着時にオンとなるインターロックスイッチSW1に直列接続されて、接地される。充放電制御部16は、全てのインターロックスイッチSW1~SW3がオンの場合、すなわち、検出線ILが通電された場合に、充放電制御を開始する。具体的には、充放電制御部16は、システムメインリレー13をオンにして車両バッテリ12からの充放電を開始する。
【0022】
インターロックスイッチSW3は、給電コネクタ17と受電コネクタ37との接続・非接続を検出する機構であり、給電コネクタ17において検出線ILを切断し、切断した各開放端に、受電コネクタ37に形成された接続部である折り返し線が接続することにより、インターロックスイッチSW3がオンになり、折り返し線が接続されない場合にインターロックスイッチSW3がオフになる。なお、インターロックスイッチSW1~SW3は、すべてメカスイッチで形成されている。
【0023】
<インターロック機構>
図2は、給電システム1における車両10側のインターロック機構を説明する回路図である。図2に示すように、インターロック機構の検出線ILは、上記のように、充放電制御部16から、挿入領域19に挿入されたインターロックスイッチSW3、サービスプラグ12aの装着を検出するインターロックスイッチSW1、インバータカバーの装着を検出するインターロックスイッチSW2を介して接地される。
【0024】
給電コネクタ17に受電コネクタ37が接続されると、バッテリユニット11の電源入出力端T1,T2にそれぞれ接続された電源線Lと、受電接続ケーブル30の電源線L30とが接続されるとともに、インターロックスイッチSW3がオンになる。インターロックスイッチSW3は、電源線Lの各開放端17aが、受電コネクタ37の折り返し線37aによって接続されると、オンになる。なお、インターロックスイッチSW3は、受電コネクタ37に設けた折り返し線37aを用いなくてもよい。例えば、受電コネクタ37側に突起を設け、この突起の押圧によってオンとなるスイッチを給電コネクタ17に設けるようにしてもよい。
【0025】
バッテリユニット11の車両バッテリ12は、サービスプラグ12aが装着されると、車両バッテリ12自体の電源回路が接続され、サービスプラグ12aが外されると、車両バッテリ12自体の電源回路が遮断される。システムメインリレー13は、3つのシステムメインリレー13a,13b,13cからなる。
【0026】
充放電制御部16は、インターロック状態が解除されると、システムメインリレー13a~13cをオンオフして充放電制御を行う。充放電制御部16は、充電を行う場合、システムメインリレー13aをオフにし、システムメインリレー13b,13cをオンにしてプリチャージを行う。このプリチャージは、短時間、小電流で充電し、電圧が上昇することを確認し、その後、高速充電に移行する。なお、プリチャージ時に小電流を流すために、システムメインリレー13bにシステムメインレジスタRが接続される。このシステムメインレジスタRは、例えばセメント抵抗やホーロー抵抗などである。高速充電では、システムメインリレー13bをオフとし、システムメインリレー13a,13cをオンにして行う。この充放電制御部16による充放電制御により、電気機器20に対する給電が行われる。
【0027】
なお、受電コネクタ37が給電コネクタ17に接続されない、すなわち、電気機器20に給電を行わない場合、ダミーコネクタ37´が給電コネクタ17に接続される。ダミーコネクタ37´は、折り返し線37aのみを有する。これにより、電気機器20に対する給電を行わない場合、インターロック機構の回路は、インターロックスイッチSW1,SW2のみとなる。
【0028】
<インターロックスイッチSW3の挿入配置例>
図3は、インターロックスイッチSW3の検出線ILへの挿入配置例を示す図である。上記の検出線ILは、シングル線としているが、検出線は、実装上、可能な限りペア線ケーブルとすることが好ましい。図3に示すように、給電コネクタ17から延びる検出線ILのペア線ケーブルは、二股に分かれ、それぞれインターロックスイッチSW1からの折り返し線に対してペア線ケーブルにする。そして、このペア線ケーブルの両端にコネクタC1、C2を接続する。このコネクタC1,C2間は、挿入領域19に対応する。コネクタC1は、インターロックスイッチSW1にコネクタ接続され、余分な線配置を排除する。他方のコネクタC2は、コネクタC3と接続され、充放電制御部16との間の検出線ILとインターロックスイッチSW2との間の検出線ILとをコネクタC3から一部区間、ペア線ケーブルとする。これにより、検出線ILの配線を短くすることができる。
【0029】
<充放電制御部16による給電制御処理>
図4は、充放電制御部16による電気機器20への給電制御処理手順を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、充放電制御部16は、インターロックスイッチSW1~SW3は、すべてオンか否かを判定する(ステップS101)。インターロックスイッチSW1~SW3がすべてオンであるならば(ステップS101:Yes)、インターロック状態を解除して、充放電を許可する(ステップS102)。そして、電気機器20への給電制御を行い(ステップS103)、本処理を終了する。一方、インターロックスイッチSW1~SW3がすべてオンでないならば(ステップS101:No)、そのまま本処理を終了する。
【0030】
本実施の形態では、新たに電気機器20あるいは電力変換器21との間にCAN通信などの通信接続のための通信接続制御機構を車両10に構築する必要がないため、簡易な構成で、安全性を確保しつつ車両10側から電気機器20に給電を行うことができる。
【0031】
<変形例>
図5は、変形例による給電システムの構成を模式的に示す図である。図5に示すように、本変形例では、車両10からの給電先として、実施の形態の電気機器20に替えて住宅100内に設けられた蓄電装置40としている。外部機器としての蓄電装置40は、電力変換器41と外部バッテリ42とを有する。電力変換器41及び外部バッテリ42は、ともに電源線L30に接続される。この外部バッテリ42は、電力変換器41の車両10側において電源線L30に接続され、車両10側からの直接給電、すなわち、直接充電が可能である。電力変換器41は、外部バッテリ42あるいは車両10側の給電された直流電源を住宅100で使用される電源に電力変換して住宅100内に供給する。
【0032】
なお、上記の実施の形態及び変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の給電システムは、簡易な構成で、安全性を確保しつつ車両側から外部に配置された外部機器に給電を行う場合に有用である。
【符号の説明】
【0034】
1 給電システム
10 車両
11 バッテリユニット
12 車両バッテリ
12a サービスプラグ
13,13a,13b,13c システムメインリレー
14 インバータ
15 発電モータ
16 充放電制御部
17 給電コネクタ
17a 開放端
18 給電接続ケーブル
19 挿入領域
20 電気機器
21,41 電力変換器
30 受電接続ケーブル
37 受電コネクタ
37a 折り返し線
37´ ダミーコネクタ
40 蓄電装置
42 外部バッテリ
100 住宅
C1~C3 コネクタ
IL 検出線
L,L30 電源線
R システムメインレジスタ
SW1~SW3 インターロックスイッチ
T1,T2 電源入出力端
図1
図2
図3
図4
図5