(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】駐車支援装置
(51)【国際特許分類】
B60W 30/06 20060101AFI20240619BHJP
B60R 99/00 20090101ALI20240619BHJP
B60W 40/02 20060101ALI20240619BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20240619BHJP
【FI】
B60W30/06
B60R99/00 321
B60R99/00 322
B60W40/02
G08G1/16 C
(21)【出願番号】P 2021162025
(22)【出願日】2021-09-30
【審査請求日】2023-04-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 博紀
(72)【発明者】
【氏名】清川 裕介
(72)【発明者】
【氏名】今井 規夫
(72)【発明者】
【氏名】中川 拓也
(72)【発明者】
【氏名】大林 幹生
【審査官】吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-060241(JP,A)
【文献】特開2016-084094(JP,A)
【文献】特開2021-094934(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 30/06
B60R 99/00
B60W 40/02
G08G 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の周辺の障害物を検出する障害物検出部と、
駐車区画の境界を検出する境界検出部と、
検出された前記境界に基づいて前記車両の移動経路の目標位置を決定する目標位置決定部と、
前記移動経路を設定する経路設定部と、
前記車両を前記目標位置に誘導する誘導制御部と、
を備え、
前記目標位置決定部は、検出された前記境界に基づいて駐車区画内において駐車区画の出入口よりも奥側となる位置に設定された検出領域内に検出された前記障害物を前記障害物の高さに関わらず輪留めとして扱
い、
前記経路設定部は、前記誘導制御部による前記車両の誘導時に検出される前記障害物の前記高さを採用して前記目標位置を更新可能である、
駐車支援装置。
【請求項2】
前記経路設定部は、前記車両が前記目標位置内に規定の距離だけ進入した場合、前記車両の誘導時に検出される前記検出領域内の前記障害物の前記高さを採用して前記目標位置を更新可能である、
請求項
1に記載の駐車支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、駐車支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、センサの検出結果に基づいて駐車目標位置を決定する駐車支援装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、例えば、輪留めが設けられている駐車区画では、輪留めが障害物として検出され、駐車区画のうち輪留めを避けた輪留めよりも前側の狭い範囲が駐車可能なスペースと識別されてしまう場合がある。この場合、当該範囲内に収まらない大きさの車両については、当該駐車区画には目標位置が設定されない場合があった。
【0005】
そこで、本発明の実施形態の課題の一つは、例えば、駐車目標位置を設定可能な場合をより増やすことが可能な、駐車支援装置を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の駐車支援装置は、車両の周辺の障害物を検出する障害物検出部と、駐車区画の境界を検出する境界検出部と、検出された前記境界に基づいて前記車両の移動経路の目標位置を決定する目標位置決定部と、を備え、前記目標位置決定部は、検出された前記境界に基づいて駐車区画内において駐車区画の出入口よりも奥側となる位置に設定された検出領域内に検出された前記障害物を前記障害物の高さに関わらず輪留めとして扱う。
【0007】
このような構成によれば、例えば、駐車区画内の障害物を避けた領域にしか目標位置が設定されない場合に比べて、目標位置を設定可能な場合が増えやすい。
【0008】
前記駐車支援装置は、例えば、前記移動経路を設定する経路設定部と、前記車両を前記目標位置に誘導する誘導制御部と、を備え、前記経路設定部は、前記誘導制御部による前記車両の誘導時に検出される前記障害物の前記高さを採用して前記目標位置を更新可能である。
【0009】
このような構成によれば、例えば、車両の誘導時には、障害物の高さに応じて目標位置を更新することができるので、より適正な目標位置を設定することができる。
【0010】
前記駐車支援装置は、例えば、前記経路設定部は、前記車両が前記目標位置内に規定の距離だけ進入した場合、前記車両の誘導時に検出される前記検出領域内の前記障害物の前記高さを採用して前記目標位置を更新可能である。
【0011】
このような構成によれば、例えば、車両が検出領域内の障害物に接近した状態で、障害物の高さに応じて目標位置を更新することができるので、より適正な目標位置を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態の車両の車室の一部が透視された状態が示された例示的な斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態の車両の例示的な平面図(俯瞰図)である。
【
図3】
図3は、実施形態の駐車支援システムの構成の例示的なブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態の駐車支援システムのECU(駐車支援装置)の一部の構成の例示的なブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態の駐車支援装置による処理の手順の一例が示されたフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態の駐車支援装置によって駐車区画に対応して目標位置が設定される場合の、車両の初期位置、経路、および目標位置が示された、例示的かつ模式的な平面図である。
【
図7】
図7は、実施形態の駐車支援装置で検出された駐車区画の境界、当該境界に対応した所定範囲、および当該所定範囲内で検出された障害物が示された、例示的かつ模式的な平面図である。
【
図8】
図8は、実施形態の駐車支援装置で検出された駐車区画の境界、検出された障害物、および設定された目標位置が示された、例示的かつ模式的な平面図である。
【
図9】
図9は、実施形態の第1の変形例の駐車支援装置で検出された駐車区画の境界等が示された、例示的かつ模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうち、少なくとも一つを得ることが可能である。
【0014】
図1は、実施形態の車両の車室の一部が透視された状態が示された例示的な斜視図である。本実施形態の車両1は、例えば、不図示の内燃機関を駆動源とする自動車、すなわち内燃機関自動車であってもよいし、不図示の電動機を駆動源とする自動車、すなわち電気自動車や燃料電池自動車等であってもよいし、それらの双方を駆動源とするハイブリッド自動車であってもよいし、他の駆動源を備えた自動車であってもよい。また、車両1は、種々の変速装置を搭載することができるし、内燃機関や電動機を駆動するのに必要な種々の装置、例えばシステムや部品等を搭載することができる。また、車両1における車輪3の駆動に関わる装置の方式や、数、レイアウト等は、種々に設定することができる。
【0015】
図1に例示されるように、車体2は、不図示の乗員が乗車する車室2aを構成している。車室2a内には、乗員としての運転者の座席2bに臨む状態で、操舵部4や、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7等が設けられている。操舵部4は、例えば、ダッシュボード24から突出したステアリングホイールであり、加速操作部5は、例えば、運転者の足下に位置されたアクセルペダルであり、制動操作部6は、例えば、運転者の足下に位置されたブレーキペダルであり、変速操作部7は、例えば、センターコンソールから突出したシフトレバーである。なお、操舵部4や、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7等は、これらには限定されない。
【0016】
また、車室2a内には、表示出力部としての表示装置8や、音声出力部としての音声出力装置9が設けられている。表示装置8は、例えば、LCD(liquid crystal display)や、OELD(organic electroluminescent display)等である。音声出力装置9は、例えば、スピーカである。また、表示装置8は、例えば、タッチパネル等、透明な操作入力部10で覆われている。乗員は、操作入力部10を介して表示装置8の表示画面に表示される画像を視認することができる。また、乗員は、表示装置8の表示画面に表示される画像に対応した位置で手指等で操作入力部10を触れたり押したり動かしたりして操作することで、操作入力を実行することができる。これら表示装置8や、音声出力装置9、操作入力部10等は、例えば、ダッシュボード24の車幅方向すなわち左右方向の中央部に位置されたモニタ装置11に設けられている。モニタ装置11は、スイッチや、ダイヤル、ジョイスティック、押しボタン等の不図示の操作入力部を有することができる。また、モニタ装置11とは異なる車室2a内の他の位置に不図示の音声出力装置を設けることができるし、モニタ装置11の音声出力装置9と他の音声出力装置から、音声を出力することができる。なお、モニタ装置11は、例えば、ナビゲーションシステムやオーディオシステムと兼用されうる。
【0017】
図2は、実施形態の車両の例示的な平面図(俯瞰図)である。
図1,2に例示されるように、車両1は、例えば、四輪自動車であり、左右二つの前輪3Fと、左右二つの後輪3Rとを有する。これら四つの車輪3は、いずれも転舵可能に構成されうる。
図3に例示されるように、車両1は、少なくとも二つの車輪3を操舵する操舵システム13を有している。操舵システム13は、アクチュエータ13aと、トルクセンサ13bとを有する。操舵システム13は、ECU14(electronic control unit)等によって電気的に制御されて、アクチュエータ13aを動作させる。操舵システム13は、例えば、電動パワーステアリングシステムや、SBW(steer by wire)システム等である。操舵システム13は、アクチュエータ13aによって操舵部4にトルク、すなわちアシストトルクを付加して操舵力を補ったり、アクチュエータ13aによって車輪3を転舵したりする。この場合、アクチュエータ13aは、一つの車輪3を転舵してもよいし、複数の車輪3を転舵してもよい。また、トルクセンサ13bは、例えば、運転者が操舵部4に与えるトルクを検出する。
【0018】
また、
図2に例示されるように、車体2には、複数の撮像部15として、例えば四つの撮像部15a~15dが設けられている。撮像部15は、例えば、CCD(charge coupled device)やCIS(CMOS image sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。撮像部15は、所定のフレームレートで動画データを出力することができる。撮像部15は、それぞれ、広角レンズまたは魚眼レンズを有し、水平方向には例えば140°~190°の範囲を撮影することができる。また、撮像部15の光軸は斜め下方に向けて設定されている。よって、撮像部15は、車両1が移動可能な路面や車両1が駐車可能な領域を含む車体2の周辺の外部の環境を逐次撮影し、撮像画像データとして出力する。
【0019】
撮像部15aは、例えば、車体2の後側の端部2eに位置され、リヤトランクのドア2hの下方の壁部に設けられている。撮像部15bは、例えば、車体2の右側の端部2fに位置され、右側のドアミラー2gに設けられている。撮像部15cは、例えば、車体2の前側、すなわち車両前後方向の前方側の端部2cに位置され、フロントバンパー等に設けられている。撮像部15dは、例えば、車体2の左側、すなわち車幅方向の左側の端部2dに位置され、左側の突出部としてのドアミラー2gに設けられている。ECU14は、複数の撮像部15で得られた画像データに基づいて演算処理や画像処理を実行し、より広い視野角の画像を生成したり、車両1を上方から見た仮想的な俯瞰画像を生成したりすることができる。なお、俯瞰画像は、平面画像とも称されうる。
【0020】
また、ECU14は、撮像部15の画像から、車両1の周辺の路面に示された区画線等を識別し、区画線等に示された駐車区画を検出(抽出)する。
【0021】
また、
図1,2に例示されるように、車体2には、複数の測距部16,17として、例えば四つの測距部16a~16dと、八つの測距部17a~17hとが設けられている。測距部16,17は、例えば、超音波を発射してその反射波を捉えるソナーである。ソナーは、ソナーセンサ、あるいは超音波探知器とも称されうる。ECU14は、測距部16,17の検出結果により、車両1の周囲に位置された障害物等の物体の有無や当該物体までの距離を測定することができる。すなわち、測距部16,17は、物体を検出する検出部の一例である。なお、測距部17は、例えば、比較的近距離の物体の検出に用いられ、測距部16は、例えば、測距部17よりも遠い比較的長距離の物体の検出に用いられうる。また、測距部17は、例えば、車両1の前方および後方の物体の検出に用いられ、測距部16は、車両1の側方の物体の検出に用いられうる。また、測距部16,17は、レーダ装置等であってもよい。
【0022】
図3は、実施形態の駐車支援システムの構成の例示的なブロック図である。
図3に例示されるように、駐車支援システム100では、ECU14や、モニタ装置11、操舵システム13、測距部16,17等の他、ブレーキシステム18、舵角センサ19、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22等が、電気通信回線としての車内ネットワーク23を介して電気的に接続されている。車内ネットワーク23は、例えば、CAN(controller area network)として構成されている。ECU14は、車内ネットワーク23を通じて制御信号を送ることで、操舵システム13、ブレーキシステム18等を制御することができる。また、ECU14は、車内ネットワーク23を介して、トルクセンサ13b、ブレーキセンサ18b、舵角センサ19、測距部16、測距部17、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22等の検出結果や、操作入力部10等の操作信号等を、受け取ることができる。
【0023】
ECU14は、例えば、CPU14a(central processing unit)や、ROM14b(read only memory)、RAM14c(random access memory)、表示制御部14d、音声制御部14e、SSD14f(solid state drive、フラッシュメモリ)等を有している。CPU14aは、例えば、表示装置8で表示される画像に関連した画像処理や、車両1の目標位置の決定、車両1の移動経路の演算、物体との干渉の有無の判断、車両1の自動制御、自動制御の解除等の、各種の演算処理および制御を実行することができる。CPU14aは、ROM14b等の不揮発性の記憶装置にインストールされ記憶されたプログラムを読み出し、当該プログラムにしたがって演算処理を実行することができる。RAM14cは、CPU14aでの演算で用いられる各種のデータを一時的に記憶する。また、表示制御部14dは、ECU14での演算処理のうち、主として、撮像部15で得られた画像データを用いた画像処理や、表示装置8で表示される画像データの合成等を実行する。また、音声制御部14eは、ECU14での演算処理のうち、主として、音声出力装置9で出力される音声データの処理を実行する。また、SSD14fは、書き換え可能な不揮発性の記憶部であって、ECU14の電源がオフされた場合にあってもデータを記憶することができる。なお、CPU14aや、ROM14b、RAM14c等は、同一パッケージ内に集積されうる。また、ECU14は、CPU14aに替えて、DSP(digital signal processor)等の他の論理演算プロセッサや論理回路等が用いられる構成であってもよい。また、SSD14fに替えてHDD(hard disk drive)が設けられてもよいし、SSD14fやHDDは、ECU14とは別に設けられてもよい。ECU14は、駐車支援装置の一例である。
【0024】
ブレーキシステム18は、例えば、ブレーキのロックを抑制するABS(anti-lock brake system)や、コーナリング時の車両1の横滑りを抑制する横滑り防止装置(ESC:electronic stability control)、ブレーキ力を増強させる(ブレーキアシストを実行する)電動ブレーキシステム、BBW(brake by wire)等である。ブレーキシステム18は、アクチュエータ18aを介して、車輪3ひいては車両1に制動力を与える。また、ブレーキシステム18は、左右の車輪3の回転差などからブレーキのロックや、車輪3の空回り、横滑りの兆候等を検出して、各種制御を実行することができる。ブレーキセンサ18bは、例えば、制動操作部6の可動部の位置を検出するセンサである。ブレーキセンサ18bは、可動部としてのブレーキペダルの位置を検出することができる。ブレーキセンサ18bは、変位センサを含む。
【0025】
舵角センサ19は、例えば、ステアリングホイール等の操舵部4の操舵量を検出するセンサである。舵角センサ19は、例えば、ホール素子などを用いて構成される。ECU14は、運転者による操舵部4の操舵量や、自動操舵時の各車輪3の操舵量等を、舵角センサ19から取得して各種制御を実行する。なお、舵角センサ19は、操舵部4に含まれる回転部分の回転角度を検出する。舵角センサ19は、角度センサの一例である。
【0026】
アクセルセンサ20は、例えば、加速操作部5の可動部の位置を検出するセンサである。アクセルセンサ20は、可動部としてのアクセルペダルの位置を検出することができる。アクセルセンサ20は、変位センサを含む。
【0027】
シフトセンサ21は、例えば、変速操作部7の可動部の位置を検出するセンサである。シフトセンサ21は、可動部としての、レバーや、アーム、ボタン等の位置を検出することができる。シフトセンサ21は、変位センサを含んでもよいし、スイッチとして構成されてもよい。
【0028】
車輪速センサ22は、車輪3の回転量や単位時間当たりの回転数を検出するセンサである。車輪速センサ22は、検出した回転数を示す車輪速パルス数をセンサ値として出力する。車輪速センサ22は、例えば、ホール素子などを用いて構成されうる。ECU14は、車輪速センサ22から取得したセンサ値に基づいて車両1の移動量などを演算し、各種制御を実行する。なお、車輪速センサ22は、ブレーキシステム18に設けられている場合もある。その場合、ECU14は、車輪速センサ22の検出結果をブレーキシステム18を介して取得する。
【0029】
なお、上述した各種センサやアクチュエータの構成や、配置、電気的な接続形態等は、一例であって、種々に設定(変更)することができる。
【0030】
図4は、実施形態の駐車支援システムのECU(駐車支援装置)の一部の構成の例示的なブロック図である。
図4に示されるように、ECU14は、取得部141や、障害物検出部142、駐車区画検出部143、表示位置決定部144、目標位置決定部145、出力情報制御部146、経路設定部147、誘導制御部148、記憶部149等を備える。CPU14aは、プログラムにしたがって処理を実行することにより、取得部141や、障害物検出部142、駐車区画検出部143、表示位置決定部144、目標位置決定部145、出力情報制御部146、経路設定部147、誘導制御部148等として機能する。また、記憶部149には、各部の演算処理で用いられるデータや、演算処理の結果のデータ等が記憶される。なお、上記各部の機能の少なくとも一部は、ハードウエアによって実現されてもよい。
【0031】
取得部141は、種々のデータや信号等を取得する。取得部141は、例えば、各センサの検出結果や、操作入力、指示入力、画像データ等の、データや信号等を取得する。取得部141は、操作部14gの操作入力による信号を取得することができる。操作部14gは、例えば、押しボタンやスイッチ等である。
【0032】
障害物検出部142は、車両1の走行に支障を来す障害物を検出する。障害物は、例えば、他の車両や、壁、柱、柵、突起、段差、輪留め、物体等である。障害物検出部142、は、種々の手法により、障害物の有無や高さ、大きさ等を検出することができる。障害物検出部142は、例えば、測距部16,17の検出結果に基づいて、障害物を検出することができる。あるいは、障害物検出部142は、測距部16,17の検出結果と、それぞれのビームの高さとによって、障害物の高さを検出してもよい。障害物検出部142は、車輪速センサ22や不図示の加速度センサの検出結果と、測距部16,17の検出結果とに基づいて、障害物の有無あるいは高さを検出してもよい。また、障害物検出部142は、例えば、撮像部15が撮像した画像に基づく画像処理によって、障害物の高さを検出してもよい。
【0033】
駐車区画検出部143は、標示または物として設けられている駐車区画を検出する。駐車区画とは、車両1をその場所に駐車するよう設定された目安あるいは基準となる区画である。また、駐車境界(境界)は、駐車区画の境界あるいは外縁であって、例えば、区画線や、枠線、直線、帯、段差、それらのエッジ等である。すなわち、駐車境界は、標示や物体等である。駐車区画検出部143は、例えば、撮像部15が撮像した画像に基づく画像処理によって、駐車区画および駐車境界を検出することができる。駐車区画検出部143は、境界検出部の一例である。
【0034】
表示位置決定部144は、例えば、障害物検出部142による検出結果、および駐車区画検出部143の検出結果のうち少なくとも一方に基づいて、車両1を誘導する目安あるいは目標となる表示要素の表示位置を決定する。表示位置は、移動経路の終点に対応してもよいし、移動経路の途中に対応してもよい。表示要素は、例えば、表示装置8に表示される点や、線、枠、領域等として設定されうる。
【0035】
目標位置決定部145は、例えば、障害物検出部142による検出結果、および駐車区画検出部143の検出結果のうち少なくとも一方に基づいて、車両1を誘導する目安あるいは目標となる位置としての目標位置を決定する。目標位置は、移動経路の終点に対応してもよいし、移動経路の途中に対応してもよい。目標位置は、例えば、点や、線、枠、領域等として設定されうる。目標位置は、表示位置と同じであってもよい。目標位置は、駐車目標位置の一例である。
【0036】
出力情報制御部146は、例えば、駐車支援の開始や、終了、目標位置の決定、経路算出、誘導制御等の各段階で、表示装置8や音声出力装置9が、所期の情報を所期の態様で出力するよう、表示制御部14dや音声制御部14e、ひいては表示装置8や音声出力装置9を制御する。
【0037】
経路設定部147は、例えば、車両1すなわち自車の現在の位置や、決定された目標位置、障害物の検出結果等に基づいて、公知の手法等により、車両1の現在の位置から目標位置までの移動経路を設定する。また、経路設定部147は、誘導制御部148による車両1の誘導時に目標位置を更新可能である。経路設定部147は、目標位置決定部145と同様の方法で目標位置を決定することができる。ただし、経路設定部147は、誘導制御部148による車両1の誘導時に検出される障害物の高さを採用して目標位置を設定する。
【0038】
誘導制御部148は、算出された移動経路に沿った車両1の移動が実現されるよう、各部を制御する。すなわち、誘導制御部148は、車両1を誘導する。誘導制御部148は、例えば、アクセルペダルを操作しなくてもクリープ等によって移動する車両1では、車両1の位置に応じて操舵システム13を制御することにより、車両1を移動経路に沿って移動させることができる。また、誘導制御部148は、操舵システム13のみならず、エンジンやモータ等の駆動機構や、制動機構としてのブレーキシステム18等を制御することができる。また、誘導制御部148は、例えば、出力情報制御部146や、表示制御部14d、音声制御部14e、ひいては表示装置8や音声出力装置9を制御して、車両1の位置に応じた表示出力や音声出力によって、運転者に、移動経路に沿った車両1の移動を案内してもよい。
【0039】
記憶部149は、ECU14での演算で用いられるあるいはECU14での演算で算出されたデータを記憶する。
【0040】
図5は、実施形態の駐車支援装置による処理の手順の一例が示されたフローチャートである。駐車支援システム100では、
図5に例示される手順で処理が実行される。まず、駐車区画検出部143は、駐車区画および駐車境界を検出し(S1)、障害物検出部142は、障害物を検出する(S2)。次に、目標位置決定部145は、S1やS2での検出結果に基づいて、車両1の移動経路の目標位置を決定する(S3)。次に、経路設定部147は、車両1の現在の位置から決定された目標位置までの移動経路を算出する(S4)。次に、誘導制御部148は、算出された移動経路に沿った車両1の移動が実現されるよう、各部を制御する(S5)。なお、目標位置や、移動経路等は、車両1が移動経路を移動している途中で、適宜に修正あるいは更新されうる。
【0041】
次に、
図6~8が参照されながら、本実施形態の駐車支援システム100のECU14による目標位置の決定手順が例示される。
図6は、実施形態の駐車支援装置によって駐車区画に対応して目標位置が設定される場合の、車両の初期位置、経路、および目標位置が示された、例示的かつ模式的な平面図である。
図7は、実施形態の駐車支援装置で検出された駐車区画の境界、当該境界に対応した所定範囲、および当該所定範囲内で検出された障害物が示された、例示的かつ模式的な平面図である。
図8は、実施形態の駐車支援装置で検出された駐車区画の境界、検出された障害物、および設定された目標位置が示された、例示的かつ模式的な平面図である。
【0042】
ここでは、
図6に示されるような初期位置Psに位置された車両1が折り返し位置Ptで折り返す経路R1,R2を移動して目標位置Paへ移動する場合の、当該目標位置Paの決定手順が、例示される。目標位置Paおよび経路R1,R2は、初期位置Psでの駐車境界D1,D2や、障害物B11、他の不図示の障害物等の検出結果に基づいて、設定される。具体的には、例えば、ECU14において、検出された駐車境界D1,D2や障害物B11等の位置が、例えばキャリブレーションや幾何学的な演算に基づく座標変換等によって、
図6に例示されるような車両1の上方からの平面視での座標上の位置に変換され、当該座標上で、目標位置Paや経路R1,R2等が算出される。
【0043】
図6の例では、目標位置Paは、検出された駐車区画Fの駐車境界D1,D2の間に設定されている。ここで、目標位置決定部145は、検出された駐車境界D1,D2に基づいて駐車区画F内において駐車区画Fの出入口よりも奥側となる位置に設定された検出領域A内に検出された障害物B11を障害物B11の高さに関わらず輪留めとして扱う。例えば、検出領域Aは、検出された駐車境界D1,D2に基づいて駐車区画F内の奥側となる位置に設定される。目標位置Paは、当該目標位置Paに位置した車両1が、障害物B11と重なるよう、設定されている。なお、検出領域Aは、駐車区画F内において駐車区画Fの奥側に限定されない。検出領域Aは、駐車区画F内において出入口よりも奥側の位置であればよい。ここで、駐車区画Fの出入口は、駐車境界D1の端部D1fと、駐車境界D2の端部D2fとの間である。
【0044】
障害物B11が検出される検出領域Aは、
図7に例示されるように、検出された駐車境界D1,D2に基づいて、駐車区画Fの前後方向の中間位置よりも奥側(後側、
図7では下側)に、輪留めを検出可能な範囲に、設定される。具体的に、検出領域Aは、例えば、二つの駐車境界D1,D2の間の領域であって、一方の駐車境界D1の出入口側(前側、
図7では上側)の端部D1fからの方向v1に沿った距離が距離L11以上でありかつ距離(L11+La)以下の範囲に、設定される。ここに、方向v1は、駐車境界D1の延びる方向(長手方向)であり、長さLaは、検出領域Aの方向v1に沿った長さであり、La<L11である。なお、方向v1は、例えば、駐車境界D1の画像を構成する画素の座標の最小自乗近似等によって算出されうる。
【0045】
検出領域Aは、上記の例には限定されず、種々に設定されうる。例えば、検出領域Aは、駐車境界D1の奥側(後側、
図7では下側)の端部D1rからの方向v1に沿った距離が距離(L12-La)以上でありかつ距離L12以下の範囲に、設定されてもよい。ここに、L12<L11である。また、検出領域Aは、他方の駐車境界D2の出入口側(前側、
図7では上側)の端部D2fからの方向v2に沿った距離が距離L21以上でありかつ距離(L21+La)以下の範囲に、設定されてもよい。ここに、方向v2は、駐車境界D2の延びる方向であり、L21=L11である。なお、方向v2は、例えば、駐車境界D2の画像を構成する画素の座標の最小自乗近似等によって算出されうる。また、検出領域Aは、駐車境界D2の奥側(後側、
図7では下側)の端部D2rからの方向v2に沿った距離が距離(L22-La)以上でありかつ距離L22以下の範囲に、設定されてもよい。ここに、L22=L12である。また、検出領域Aは、駐車境界D1,D2のうち、方向v1,v2の間の方向に沿って出入口側(前側、
図7では上側)に張り出した方の端部(端部D1fまたは端部D2f)を基準として、上述した手順で設定されてもよい。
【0046】
また、検出領域Aは、駐車境界D1,D2に基づいて定まる駐車区画F(駐車可能区画)内の奥側となる位置に設定されればよく、上記例には限定されない。駐車区画F内の奥側となる位置とは、例えば、駐車境界D1,D2の間の領域で、駐車境界D1,D2の長手方向の中央よりも奥側の位置である。また、奥側とは、長手方向の中央位置よりも、駐車区画Fの出入口から遠い側、あるいは初期位置での車両1から遠い側である。また、検出領域Aは、楕円状や長円状など、種々の形状を有することができる。
【0047】
また、障害物検出部142は、駐車境界D1,D2に基づいて設定された検出領域A内において、障害物B11の有無を検出する。この障害物検出部142は、高さが所定の高さ(閾値)よりも低い障害物を、目標位置Paに位置された車両1と重なりうる障害物B11として検出し、高さが所定高さ以上の障害物は、障害物B11とは別の、車両1との干渉を避ける障害物として検出することができる。
【0048】
また、障害物検出部142は、検出領域A内に位置された障害物のうち、所定の形状(第1の形状)を有した障害物を、目標位置Paに位置された車両1と重なりうる障害物B11として検出することができる。この場合、障害物検出部142は、例えば、パターンマッチングにより、障害物B11を検出することができる。具体的には、例えば、障害物検出部142は、記憶部149に記憶された複数の障害物の参照データと検出領域A内で検出された障害物の検出データ(画像)との形状の類似度を算出し、検出データといずれか一つの参照データとの類似度が閾値と同じかあるいはより大きかった場合に、当該検出データの障害物を、障害物B11として検出することができる。また、障害物検出部142は、例えば、障害物の特徴量の比較により、障害物B11を検出することができる。具体的には、例えば、障害物検出部142は、記憶部149に記憶された特徴量の参照値(基準値)と検出領域A内で検出された障害物の特徴量の検出値との差が閾値と同じかあるいはより小さかった場合に、当該障害物を、障害物B11として検出することができる。特徴量としては、例えば、障害物の位置(重心位置)、大きさ(面積)、長さ、方向(駐車境界の長手方向との角度)、高さ等がある。この場合、障害物検出部142は、複数の特徴量について、それぞれの差が閾値と同じかあるいはより小さかった場合に、当該障害物を、障害物B11として検出してもよい。
【0049】
目標位置決定部145は、駐車境界D1,D2のうち少なくともいずれか一方に基づいて、目標位置Paを決定する。この場合、目標位置Paは、例えば、
図8に示されるように、当該目標位置Paに位置された車両1の参照点Pr(基準点)が、駐車境界D1の出入口側の端部D1fから方向v1に沿って後方に距離Lc1離れて位置されるよう、設定される。また、目標位置Paの方向Cvは、方向v1と方向v2との間の方向となるよう、設定される。また、目標位置Paは、参照点Prの駐車境界D1,D2からの距離が等しくなるよう、設定される。
【0050】
ここで、
図8から明らかとなるように、目標位置Paに位置された車両1は障害物B11と重なっている。仮に、目標位置Paが障害物B11を避けてより前方に設定されると、目標位置Paに位置された車両1が駐車区画Fから前方にはみ出すことになり、より適切な目標位置Paを設定できない場合が起こりうる。この点、本実施形態では、目標位置決定部145は、目標位置Paに位置された車両1が障害物B11と重なることができるよう、目標位置Paを設定することができるため、例えば、目標位置Paが設定されない場合が減ったり、目標位置Paがより適切な位置に設定されやすかったりする。
【0051】
また、目標位置決定部145は、輪留めと想定されうる障害物B11に基づいて、目標位置Paを決定することができる。この場合、目標位置Paは、例えば、
図8に示されるように、参照点Prが、駐車境界D1,D2と交差して延びる障害物B11の延部B11aから、方向v1と方向v2との間の方向に沿って、前方に距離Lc2離れて位置されるよう、設定される。この場合において、延部B11aは、例えば、障害物B11のうち、方向v1および方向v2のうち一方と90゜を含む所定の角度範囲内で交差し、当該交差した方向に沿って所定範囲内の長さを有する部分として、設定されうる。また、距離Lc2は、延部B11aの画像を構成する画素群の最小自乗近似により求められた線BLからの距離として、設定されうる。この場合、距離Lc2を車両1の寸法に合わせて適宜に設定することにより、目標位置Paを、輪留めと想定されうる障害物B11に後輪が当たって止まる位置またはその近傍位置に、設定することができる。
【0052】
また、図示されないが、経路設定部147は、目標位置決定部145による目標位置Paの決定後、車両1が経路R1,R2を移動している途中に、当該移動途中における障害物検出部142や駐車区画検出部143等の検出結果に基づいて、当初の目標位置Paを更新することができる。経路設定部147は、車両1が目標位置Pa(駐車区画F)内に規定の距離だけ進入した場合、検出領域A内の障害物B11を障害物B11の高さに関わらず輪留めとして扱うことなく、車両1の誘導時に検出される障害物B11の高さを採用して目標位置Paを更新可能である。経路設定部147は、車両1が目標位置Pa(駐車区画F)内に規定の距離だけ進入した場合、車両1の誘導時に検出される検出領域A内の障害物B11の高さを採用して目標位置Paを更新可能である。すなわち、経路設定部147は、障害物検出部142の正規の検出結果に基づいて、車両1の誘導時に検出される検出領域A内の障害物B11の高さを採用して目標位置Paを更新可能である。なお、経路設定部147は、目標位置決定部145による目標位置Paの決定後であれば、車両1が目標位置Paに進入していても進入していなくても、車両1の誘導時に検出される検出領域A内の障害物B11の高さを採用して目標位置Paを更新してよい。規定の距離は、例えば、1m等である。なお、規定の距離は1m以外であってもよい。車両1からの距離が近いほど、駐車境界D1,D2や障害物B11の検出精度が高くなる場合がある。よって、本実施形態によれば、目標位置がより精度良く修正される場合がある。
【0053】
以上、説明したように、本実施形態では、ECU14(駐車支援装置)は、障害物検出部142と、駐車区画検出部143(境界検出部)と、目標位置決定部145と、を備える。障害物検出部142は、車両1の周辺の障害物B11を検出する。目標位置決定部145は、駐車区画Fの境界を検出する。目標位置決定部145は、検出された境界に基づいて車両1の経路R1,R2(移動経路)の目標位置Paを決定する。目標位置決定部145は、検出された境界に基づいて駐車区画F内において駐車区画Fの出入口よりも奥側となる位置に設定された検出領域A内に検出された障害物B11を障害物B11の高さに関わらず輪留めとして扱う。
【0054】
このような構成によれば、例えば、駐車区画F内の障害物B11を避けた領域にしか目標位置Paが設定されない場合に比べて、目標位置Paを設定可能な場合が増えやすい。
【0055】
また、ECU14は、経路R1,R2を設定する経路設定部147と、車両1を目標位置Paに誘導する誘導制御部148と、を備える。経路設定部147は、誘導制御部148による車両1の誘導時に検出される障害物B11の高さを採用して目標位置Paを更新可能である。
【0056】
このような構成によれば、例えば、車両1の誘導時には、障害物B11の高さに応じて目標位置Paを更新することができるので、目標位置Paを精度よく修正することができる。
【0057】
また、経路設定部147は、車両1が目標位置Pa(駐車区画F)内に規定の距離だけ進入した場合、車両1の誘導時に検出される検出領域A内の障害物B11の高さを採用して目標位置Paを更新可能である。
【0058】
このような構成によれば、例えば、車両1が検出領域F内の障害物B11に接近した状態で、障害物B11の高さに応じて目標位置を更新することができるので、より適正な目標位置Paを設定することができる。
【0059】
なお、駐車区画Fは
図6に示された例に限定されない。
図9は、実施形態の第1の変形例の駐車支援装置で検出された駐車区画Fの境界等が示された、例示的かつ模式的な平面図である。駐車区画Fは、
図9に示されるように、並列駐車された2台の他車両によって規定されてもよい。
【0060】
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、高さ、数、配置、位置等)は、適宜に変更して実施することができる。また、本発明は、種々の形態の駐車場や駐車スペースでの駐車支援に適用可能である。また、本発明は、検出された駐車境界が一つであった場合にも、例えば、当該駐車境界から所定距離となる位置に駐車境界と平行に目標を設定するなど、当該一つの駐車境界に基づいて目標位置を決定することができる。また、本発明は、複数の目標位置の候補の設定に、適用することができる。
【符号の説明】
【0061】
1…車両、14…ECU(駐車支援装置)、142…障害物検出部、143…駐車区画検出部(境界検出部)、145…目標位置決定部、147…経路設定部、148…誘導制御部、A…検出領域、B11…障害物、D1,D2…駐車境界(境界)、F…駐車区画、Pa…目標位置、R1,R2…経路(移動経路)。