(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】クロスベルトソータ
(51)【国際特許分類】
B65G 47/46 20060101AFI20240619BHJP
【FI】
B65G47/46 B
(21)【出願番号】P 2021547806
(86)(22)【出願日】2020-02-13
(86)【国際出願番号】 EP2020053688
(87)【国際公開番号】W WO2020169435
(87)【国際公開日】2020-08-27
【審査請求日】2023-02-02
(32)【優先日】2019-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】521359368
【氏名又は名称】ユーロソート ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100085545
【氏名又は名称】松井 光夫
(74)【代理人】
【識別番号】100118599
【氏名又は名称】村上 博司
(72)【発明者】
【氏名】バルク,ウーター
(72)【発明者】
【氏名】ファン ハースター,パトリック テオドルス ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】ダイフェンフォールデン,マルティヌス フレデリクス ヨハネス
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-040160(JP,A)
【文献】特開2006-027906(JP,A)
【文献】特開昭60-002507(JP,A)
【文献】特開2012-153490(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0220459(US,A1)
【文献】米国特許第06360877(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互接続された複数のキャリア(3)を備えているクロスベルトソータ(1)であって、前記複数のキャリア(3)は搬送方向(X)において互いの後ろに駆動可能であり、前記複数のキャリア(3)のそれぞれに、前記搬送方向(X)に対して横方向に延在するベルト駆動方向(Y)に駆動可能な、製品を支持する為のクロスベルト(7)が設けられており、前記クロスベルト(7)上の製品が前記クロスベルト(7)に相対的に、前記ベルト駆動方向(Y)の反対方向に移動する傾向がある場合に、前記クロスベルト(7)上の製品を押す為の押し要素(25)が前記クロスベルト(7)に取り付けられており、前記押し要素(25)が、前記クロスベルト(7)に対して直立した配向を有し、且つ、前記押し要素(25)と前記クロスベルト(7)との交差部からそれぞれ距離を隔てた所で前記押し要素(25)に及び前記クロスベルト(7)に固定された前記クロスベルト(7)の対向する複数の側縁部の間に少なくともある支持部材(26)によって前記ベルト駆動方向(Y)に支持されて
おり、
前記押し要素(25)及び前記支持部材(26)が第1の押し要素及び第1の支持部材を形成し、一方、前記第1の押し要素及び前記第1の支持部材に類似した第2の押し要素及び第2の支持部材が前記クロスベルト(7)に取り付けられており、前記第1及び第2の押し要素(25)が前記クロスベルト(7)の輸送位置において互いに向き合い、前記複数のキャリア(3)のそれぞれに、前記クロスベルト(7)に沿った側壁(28)が設けられ、前記クロスベルト(7)の中立位置において前記第1及び第2の押し要素(25)並びに前記側壁(28)が囲いを形成する、クロスベルトソータ(1)。
【請求項2】
前記クロスベルト(7)に対する前記押し要素(25)の最小角度が、前記クロスベルト(7)に対する前記支持部材(26)の最小角度よりも大きい、請求項1に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項3】
前記押し要素(25)及び前記支持部材(26)のうちの少なくとも一つが、前記ベルト駆動方向(Y)の横方向に延在する板形状を有する、請求項1又は2に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項4】
前記押し要素(25)及び前記支持部材(26)が、互いに、且つ前記クロスベルト(7)に枢動可能に取り付けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項5】
前記押し要素(25)及び前記支持部材(26)が、同じ材料、例えば弾性プラスチック、から作られている、請求項1~4のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項6】
前記押し要素(25)及び前記支持部材(26)が一体ユニットである、請求項5に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項7】
前記クロスベルト(
7)に係合し、且つ前記キャリア(3)の下側に位置し
、制御可能なガイド(21)により導くことができ
るフォロワ(16)を用いて
前記クロスベルト(7)が相対する方向に駆動可能であ
り、作動されたガイド(21)を通過すると前記フォロワ(16)によって前記クロスベルト(7)が前記相対する方向の一方に駆動される、請求項
1~6のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項8】
前記クロスベルト(7)が前記キャリア(3)の両側において複数のクロスベルト反転ローラ(10)によって導かれ、前記クロスベルト反転ローラ(10)の少なくとも一つに隣接して、前記キャリア(3)に、前記クロスベルト反転ローラ(10)と前記クロスベルト反転ローラ(10)よりも高い位置との間で前記クロスベルト反転ローラ(10)から距離を隔てた所で前記クロスベルト(7)を導く為の傾斜ガイド(30)が設けられている、請求項1~
7のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項9】
前記傾斜ガイド(30)が緩やかな傾斜を有する、請求項
8に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項10】
前記複数のキャリア(3)のそれぞれにキャリアフレーム(9)が設けられており、前記クロスベルト(7)が、前記キャリアフレーム(9)に相対的に前記ベルト駆動方向(Y)に移動可能であり、且つ前記キャリア(3)の両側において複数のクロスベルト反転ローラ(10)を越えて導かれ、前記クロスベルト(7)が、前記クロスベルト(7)の輸送位置において前記クロスベルト反転ローラ(10)同士の間に延在する製品支持セクション(11)と、前記輸送位置において前記製品支持セクション(11)の下方に延在する、前記製品支持セクション(11)の両側にそれぞれある2つの反転部(12、13)とを有し、各反転部(12、13)が、前記クロスベルト反転ローラ(10)の一つから、前記反転部(12、13)をひっくり返す為のダイナミック反転ローラ(15)まで延在する第1の反転セクション(14)と、並びに前記第1の反転セクション(14)の下方に位置し、且つ前記ダイナミック反転ローラ(15)から離れるように延在する第2の反転セクション(18)とを有し、前記ダイナミック反転ローラ(15)は、前記ベルト駆動方向(Y)と反対に前記キャリアフレーム(9)に相対的に移動可能なキャリッジ(16)に回転可能に取り付けられている、前記第2の反転セクション(18)は、前記ダイナミック反転ローラ(15)から距離を隔てた所で前記キャリアフレーム(9)に、又は前記キャリアフレーム(9)にある追加の反転ローラを介して前記キャリッジ(16)に固定されている、且つ各反転部(12、13)が、その間を前記キャリッジ(16)が前記キャリアフレーム(9)に相対的に移動することができる開口部を提供する為に2つの部分に分離されている、請求項1~
9のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項11】
前記開口部が、前記搬送方向(X)で見て前記クロスベルト(7)の中央部に位置する、請求項
10に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項12】
前記複数のキャリア(3)のそれぞれにキャリアフレーム(9)が設けられており、前記クロスベルト(7)が、前記キャリアフレーム(9)に相対的に前記ベルト駆動方向(Y)に移動可能であり、且つ前記キャリア(3)の両側において複数のクロスベルト反転ローラ(10)を越えて導かれ、前記クロスベルト(7)が、前記クロスベルト(7)の輸送位置において前記クロスベルト反転ローラ(10)同士の間に延在する製品支持セクション(11)と、前記輸送位置において前記製品支持セクション(11)の下方に延在する、前記製品支持セクション(11)の両側にそれぞれある2つの反転部(12a、13a)とを有し、各反転部(12a、13a)が、前記クロスベルト反転ローラ(10)の一つから、前記反転部(12a、13a)をひっくり返す為の共通の反転ローラ(23)まで延在する第1の反転セクションと、前記共通の反転ローラ(23)は、前記キャリアフレーム(9)に相対的に前記ベルト駆動方向(Y)と反対に移動可能なキャリッジ(16)に回転可能に取り付けられている、並びに前記第1の反転セクションの下方に位置し、且つ前記共通の反転ローラ(23)から離れるように延在する第2の反転セクションとを有し、前記第2の反転セクションは、前記共通の反転ローラ(23)から距離を隔てた所で前記キャリアフレーム(9)に、又は前記キャリアフレーム(9)にある追加の反転ローラを介して前記キャリッジ(16)に固定されている、且つ各反転部(12a、13a)の前記第1及び第2の反転セクションが、前記共通の反転ローラ(23)の長手方向において互いに対するオフセットを有する、請求項1~
11のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項13】
前記キャリッジに、前記キャリッジが、作動されたガイド(21)を通過すると駆動されるように、前記キャリア(3)の下側に位置し、且つ制御可能なガイド(21)により導くことができるフォロワ(16)が設けられている、請求項
10~
12のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
【請求項14】
前記クロスベルト(7)が前記キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラ(10)によって導かれ、前記クロスベルト(7)が、前記クロスベルト(7)の輸送位置において前記クロスベルト反転ローラ(10)同士の間に製品支持セクション(11)を有し、前記製品支持セクション(11)の上面が、前記製品支持セクション(11)の終わり領域(32)よりも高い摩擦係数を有する中央領域(31)を有し、該終わり領域(32)は、前記中央領域(31)と、クロスベルト反転ローラ(10)の一つに相対的に前記ベルト駆動方向(Y)の反対方向に位置する他方のクロスベルト反転ローラ(10)との間に延在する、請求項1~
13のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相互接続された複数のキャリアを備えているクロスベルトソータ(cross-belt sorter)であって、該複数のキャリアは搬送方向において互いの後ろに駆動可能であり、該複数のキャリアのそれぞれに、該搬送方向に対して横方向に延在するベルト駆動方向に駆動可能な、製品を支持する為のクロスベルトが設けられており、該クロスベルト上の製品が該クロスベルトに相対的に、該ベルト駆動方向の反対方向に移動する傾向がある場合に、該クロスベルト上の製品を押す為の押し要素が該クロスベルトに取り付けられており、該押し要素が、該クロスベルトに対して直立した配向を有する、上記クロスベルトソータに関する。
【背景技術】
【0002】
そのようなクロスベルトソータは、米国特許出願公開第2016/0257501号明細書から知られている。この既知のクロスベルトソータの欠点は、重い製品が排出されなければならない場合に又は押し要素が比較的に高速で製品に衝突する場合に、該押し要素が曲がることである。その結果、製品が、曲がった押し要素を越えて間違った方向に移動しうる。より剛性が高い押し要素が取り付けられている場合、該押し要素それ自体の形状はそのままであるが、クロスベルトは、重い製品が押されなければならない場合に、該押しベルトがクロスベルトに固定された場所で変形され得、その結果、該押し要素が後方に傾く傾向がある。このことは、前述された通りの同じ欠点を結果としてもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、改良されたクロスベルトソータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、押し要素が、該押し要素と該クロスベルトとの交差部からそれぞれ距離を隔てた所で該押し要素に及び該クロスベルトに固定された該クロスベルトの対向する複数の側縁部の間に少なくともある支持部材によって該ベルト駆動方向に支持されている、本発明に従うクロスベルトソータで達成される。
【0005】
該押し要素と該支持部材とをベルト駆動方向に互いに距離を隔てた所でクロスベルトに固定することの利点は、製品をキャリアから押す場合に押し要素が傾くことを回避する為に、該押し要素が、該押し要素と該クロスベルトとの交差部に剛性の基礎を必要としないことである。クロスベルトの長手方向における、該押し要素の剛性は、支持部材の存在によって作り出される。このことは、軽量且つ非剛性の押し要素を適用することを許す。
【0006】
特定の実施態様において、該クロスベルトに対する該押し要素の最小角度は、該クロスベルトに対する該支持部材の最小角度よりも大きい。このことは、該押し要素が、該支持部材よりもクロスベルトに対してより急な配向を有することを意味する。事実、該支持部材は、製品をキャリアから押すと、該押し要素の変形を最小限に抑える為にレイカー(raker)を又は傾斜した支柱を形成する。
【0007】
該押し要素及び該支持部材のうちの少なくとも一つは、該ベルト搬送方向の横方向に延在する板形状を有しうる。該板形状の押し要素及び支持部材は、該クロスベルトの対向する複数の側縁部の間にあるクロスベルト全体を覆いうる。
【0008】
該押し要素及び該支持部材は、互いに、且つ該クロスベルトに枢動可能に取り付けられうる。このことは、該クロスベルトの押し要素及び支持部材が位置する部分が、クロスベルト反転ローラを通過する間の押し要素と支持部材との相互変位による内力を生じることなしに、クロスベルト反転ローラに沿って導かれることを許す。該クロスベルト反転ローラはキャリアの両側に位置しうることに留意されたい。
【0009】
該押し要素及び該支持部材は、同じ材料、例えば弾性プラスチック、から作られうる。
【0010】
該押し要素及び該支持部材は一体ユニットでありうる。該支持部材及び該押し要素が互いに枢動可能に取り付けられる場合、枢軸は一体成形ヒンジ(living hinge)でありうる。該一体ユニットは、例えば、接着剤によって該クロスベルトに固定されることができる。
【0011】
該押し要素及び該支持部材が第1の押し要素及び第1の支持部材を形成し得、一方、該第1の押し要素及び該第1の支持部材に類似した第2の押し要素及び第2の支持部材が該クロスベルトに取り付けられており、該第1及び第2の押し要素が該クロスベルトの輸送位置において互いに向き合う。このことは、該クロスベルトは、搬送方向に進んでいるときに、製品を左又は右に排出する為に相対する方向に操作されることができることを意味する。該コンベヤベルトが輸送位置にあるとき、該製品は該クロスベルト上に置かれることができ、且つ排出ステーションに向けて輸送されることができ、該排出ステーションでその位置が輸送位置から排出位置に変わるようにクロスベルトが作動される。この場合において、該押し要素と該支持部材の複数の対のうちの1つが、クロスベルト反転ローラを通過しうる。
【0012】
該クロスベルトは、該クロスベルトに係合し、且つ該キャリアの下側に位置し、該クロスベルトが作動されたガイドを通過するとフォロワによって該方向の一方に駆動されるように制御可能なガイドにより導くことができる該フォロワを用いて相対する方向に駆動可能でありうる。
【0013】
該クロスベルトが該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラによって導かれ得、該クロスベルト反転ローラの少なくとも一つに隣接して、該キャリアに、該クロスベルト反転ローラと該クロスベルト反転ローラよりも高い位置との間で該クロスベルト反転ローラから距離を隔てた所で該クロスベルトを導く為の傾斜ガイドが設けられている。この実施態様の利点は、キャリアの端部が横方向に傾斜している為、製品がより簡単に排出されることである。
【0014】
該傾斜ガイドは緩やかな傾斜を有しうる、すなわち急激な高さ変化がないことがありうる。
【0015】
特定の実施態様において、該複数のキャリアのそれぞれにキャリアフレームが設けられており、該クロスベルトが、該キャリアフレームに相対的に該ベルト駆動方向に移動可能であり、且つ該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラを越えて導かれ、該クロスベルトが、該クロスベルトの輸送位置において該クロスベルト反転ローラ同士の間に延在する製品支持セクションと、該輸送位置において該製品支持セクションの下方に延在する、該製品支持セクションの両側にそれぞれある2つの反転部とを有し、各反転部が、該クロスベルト反転ローラの一つから、該反転部をひっくり返す為のダイナミック反転ローラまで延在する第1の反転セクションと、並びに該第1の反転セクションの下方に位置し、且つ該ダイナミック反転ローラから離れるように延在する第2の反転セクションとを有し、該ダイナミック反転ローラは、該ベルト駆動方向と反対に該キャリアフレームに相対的に移動可能なキャリッジに回転可能に取り付けられている、該第2の反転セクションは、該ダイナミック反転ローラから距離を隔てた所で該キャリアフレームに、又は該キャリアフレームにある追加の反転ローラを介して該キャリッジに固定されている、且つ各反転部が、その間を該キャリッジが該キャリアフレームに相対的に移動することができる開口部を提供する為に2つの部分に分離されている。該キャリッジが別々の部分の間を移動することができる故に、該キャリッジは搬送方向にコンパクトにすることができる。
【0016】
ベルト駆動方向は、該クロスベルトが該キャリアの上部を移動する方向、すなわち、該キャリア上の製品が排出されなければならない方向、と解釈されるべきであることに留意されたい。該クロスベルト反転ローラ及び該ダイナミック反転ローラ、そして該当する場合には追加のローラ、の周りの該クロスベルトの構成により、該キャリッジはベルト駆動方向の反対方向に移動する。
【0017】
該開口部は、該搬送方向で見て該クロスベルトの中央部に位置しうる。
【0018】
別の特定の実施態様において、該複数のキャリアのそれぞれにキャリアフレームが設けられており、該クロスベルトが、該キャリアフレームに相対的に該ベルト駆動方向に移動可能であり、且つ該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラを越えて導かれ、該クロスベルトが、該クロスベルトの輸送位置において該クロスベルト反転ローラ同士の間に延在する製品支持セクションと、該輸送位置において該製品支持セクションの下方に延在する、該製品支持セクションの両側にそれぞれある2つの反転部とを有し、各反転部が、該クロスベルト反転ローラの一つから、該反転部をひっくり返す為の共通の反転ローラまで延在する第1の反転セクションと、該共通の反転ローラは、該キャリアフレームに相対的に該ベルト駆動方向と反対に移動可能なキャリッジに回転可能に取り付けられている、並びに該第1の反転セクションの下方に位置し、且つ該共通の反転ローラから離れるように延在する第2の反転セクションとを有し、該第2の反転セクションは、該共通の反転ローラから距離を隔てた所で該キャリアフレームに、又は該キャリアフレームにある追加の反転ローラを介して該キャリッジに固定されている、且つ各反転部の該第1及び第2の反転セクションが、該共通の反転ローラの長手方向において互いに対するオフセットを有する。該オフセットは、本明細書において上記された2つのダイナミック反転ローラでなく、共通の反転ローラを適用することを許す。各キャリアに単一の共通の反転ローラが設けられている場合、該クロスベルトソータは部品が少なくなり、比較的低コストの装置をもたらす。第1及び第2の反転セクションは、力を共通の反転ローラに均等に分散させる為に、オフセット配置の複数のストリップを備えうる。その上、該クロスベルトの第1及び第2の反転セクションにおける幅は、製品支持セクションにおける幅よりも小さいものでありうる。
【0019】
該キャリッジに、前記キャリッジが、作動されたガイド(21)を通過すると駆動されるように、該キャリアの下側に位置し、且つ制御可能なガイドにより導くことができるフォロワが設けられうる。
【0020】
さらに別の特定の実施態様において、該クロスベルトが該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラによって導かれ、該クロスベルトが、該クロスベルトの輸送位置において該クロスベルト反転ローラ同士の間に製品支持セクションを有し、該製品支持セクションの上面が、該製品支持セクションの終わり領域よりも高い摩擦係数を有する中央領域を有し、該終わり領域は、該中央領域と、該クロスベルト反転ローラの一つに相対的に該ベルト駆動方向の反対方向に位置する他方のクロスベルト反転ローラとの間に延在する。該輸送位置において、該押し要素は、該クロスベルト反転ローラの一つに又はその近くに位置し且つ上方向に延在しうる。
【0021】
本発明は、本発明の実施態様を例として示す非常に模式的な図を参照して以下において解明されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本発明に従うクロスベルトソータの実施態様の平面図である。
【
図2】
図2は、
図1のクロスベルトソータの複数のキャリアのうちの1つのキャリアの斜視図である。
【
図4】
図4は、異なる方向から見た、
図3に類似した図である。
【
図5】
図5は、キャリアの下方に延在するソータフレームの一部分の平面図である。
【
図7】
図7は、クロスベルトソータの代替的な実施態様のクロスベルトの斜視図である。
【
図9】
図9は、代替的な実施態様を示す、
図2に類似した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明に従うクロスベルトソータ1の実施態様を示す。クロスベルトソータ1は、製品を行き先ごとに仕分けし、及び該製品を様々な行き先向けの為の発送ボックスに制御された様式で分配する為に適している。クロスベルトソータ1は、固定的に配置されたソータフレーム2の周りに構築され、及び複数の別々のキャリア3を備えている。キャリア3は枢動リンクを介して相互接続され、従って、閉じたトラックに沿ったキャリア3のエンドレスな列を形成する。クロスベルトソータ1には、搬送方向Xにおいて互いの後ろにキャリア3の列を駆動する為の駆動手段が設けられている。該駆動手段は、トラックに沿って配置された駆動可能なローラを備えられ得、該駆動可能なローラは、該ローラと1以上のキャリア3との間の摩擦を通じて1以上の通過するキャリア3と係合し、そして該キャリアを駆動する。ただし、キャリア3を互いの後ろに駆動する為の多くの代替的な手段が考えられる。各キャリア3は製品を受け取り、そして該製品を意図された場所で選択的に排出することができる。
【0024】
キャリア3は、ガイドレール6に沿って搬送方向Xに導かれる(
図1及び
図5を参照)。
図1に見られることが出来る通り、キャリア3はカーブでばらばらに広がり、該カーブの後のトラックの直線部分のカーブ後に互いに再びより近づく。
【0025】
ソータ1は、1以上の装荷ステーション(loading station)(図示せず)を備えうる。ソータ1は、キャリア3により辿られるトラックに沿って幾つかの排出ステーション5を有する。装荷ステーションの位置において、製品が任意選択的に手作業でキャリア3上に置かれ、一方、排出ステーション5において、トラックの両側に特定の行き先向けの製品を受け取る為の発送ボックスが配置される。排出ステーション5は、例えばオペレータが排出された製品を取り出すことができるシュートを備えうる。
【0026】
キャリア3のそれぞれは、搬送方向Xに対して横方向に延在する反対のベルト駆動方向Yに移動可能なクロスベルト7を備えている(
図2を参照)。このことは、所望の排出ステーション5において製品をキャリア3から排出することを許す。
図2~
図4はキャリア3の1つをより詳細に示す。各キャリア3にガイドレール6(
図5を参照)上を走行するガイドホイール8が設けられている。
図2~
図4に示されている実施態様において、キャリア7は、製品を両方の横方向Yに排出することができる。
【0027】
図3~
図7は、クロスベルト7を駆動する為の機構を示す。キャリア3に、キャリアフレーム9と、キャリア3の両側に配置され、且つキャリアフレーム9に回転可能に取り付けられたクロスベルト反転ローラ10とが設けられている。
図2~
図4は、製品がクロスベルト7により支持され搬送方向Xに輸送されうる中立位置である輸送位置にあるクロスベルト7を示す。クロスベルト7を駆動すると、クロスベルト反転ローラ10の所でひっくり返される。クロスベルト7は、クロスベルト反転ローラ10の間に輸送位置で延在する製品支持セクション11と、2つの反転部12、13とを有する。反転部12、13は、クロスベルト7に沿って見て製品支持セクション11の反対側に延在する。反転部12、13は、輸送位置において製品支持セクション11の下方に延在する。反転セクション12、13のそれぞれは、2つの部分の間に共通開口部を残して搬送方向Xに該2つの部分に分けられる。
【0028】
その上、反転部12、13のそれぞれは、各クロスベルト反転ローラ10から各ダイナミック反転ローラ又はフォロワ反転ローラ15まで延在する第1の反転セクション14を有する。フォロワ反転ローラ15はキャリッジ、すなわちフォロワ16に回転可能に取り付けられており、それらの回転軸は、
図4に示されている通り、キャリアフレーム9にある反転ローラガイド17によって摺動可能に導かれる。クロスベルト7を駆動すると、反転部12、13の一方がクロスベルト反転ローラ10の一方でひっくり返され、両方がフォロワ反転ローラ15でひっくり返される。反転部12、13のそれぞれはまた、第1の反転セクション14の下方に位置し、連携するフォロワ反転ローラ15から離れる方向に延在する第2の反転セクション18を有する。第2の反転セクション18は、フォロワ反転ローラ15から距離を隔てた所でキャリアフレーム9に固定される。クロスベルト7の構造によって、フォロワ16の一方向の変位が、製品支持セクション11の反対方向の2倍の変位をもたらす。反転セクション12、13の部分間の開口部は、フォロワ16が搬送方向Xで見てキャリア3の中心に位置し、搬送方向Xの横方向に部分間を移動することを可能にする。キャリア3は、2つの平行なフォロワ反転ローラ15を有し、該フォロワ反転ローラ15は、互いに対して整列され且つ共通の回転軸を有する2つの部分ローラにそれぞれが細分化されている。
【0029】
代替的な実施態様(図示せず)において、第2のセクション18は、キャリアフレーム9にある個々の追加の反転ローラを介してフォロワ16に固定されうることに留意されたい。この場合において、各反転部12、13は、フォロワ16においては各フォロワ反転ローラ15に沿って、キャリアフレーム9においては各追加の反転ローラに沿って走る。事実、第2の反転セクション18の下方に第3の反転セクションが作成される。この場合において、フォロワ16を一方向に移動させるとき、製品支持セクション11は2倍超の変位量によって反対方向に移動するであろう。
【0030】
キャリアフレーム9に、搬送方向Xに相対的に横方向にフォロワ16を導く為のガイドロッド19が設けられている。フォロワ16は自由に回転可能なホイール20を備えている。クロスベルト7の輸送位置において、
図2~
図4に示されている通り、フォロワ16はガイドレール6の間の中間に位置を有している。クロスベルト7上の製品が排出されなければならないとき、クロスベルト7は、ソータフレーム2に固定されている傾斜スライダ22にフォロワ20を向ける為の調整可能な方向転換ガイド21によって、横方向Yの一方に駆動される。
図5は、フォロワ11の自由に回転可能なホイール20がガイドレール6の間の中間位置にあり、及び方向転換ガイド21に接近している状態を示す。
【0031】
キャリア3が製品の行き先である排出ステーションに接近する又はこれを通過するとすぐに、製品が載置されたクロスベルト7が駆動され、該製品を輸送位置から排出位置に移動するように、コントローラ(図示せず)が、方向転換ガイド21を操作する為の関連アクチュエータを駆動する。1以上の排出ステーションを通過し、及び意図された行く先で製品を排出した後、キャリア3は、ソータ1の次の1周に備えてクロスベルト7が元の輸送位置に戻るようにするリセット装置(図示せず)に到達する。該リセット装置は、搬送方向Xで見てフォロワ16をキャリア3の中心へと導く徐々に前進する外形(gradually progressing profile)を備えうる。
【0032】
図5及び
図6に示されている方向転換ガイド21のそれぞれは、ソータフレーム2に対して下方非作動位置と上方作動位置との間で回転可能な湾曲板を有する。
図6における右側の方向転換ガイド21は非作動位置にあり、及び左側の方向転換ガイド21は作動位置にある。従って、
図6の右から左に移動するフォロワ16のホイール20は、横方向Yに付勢されることなく動作状態下で右側の方向転換ガイド21を通過し、しかし、左側の方向転換ガイド21によって横方向に移動される。
【0033】
図7は、クロスベルトソータ1のキャリア3の代替的な実施態様の一部を示す。説明上の理由により、キャリア3の幾つかの部分が
図7において示されていない。該フォロワに、反転部12、13をひっくり返す為の単一のフォロワ反転ローラ23が設けられている。
図2~
図4に示されている実施態様と同様に、クロスベルト7は、フォロワの為の空間を提供する為に2対の反転部12、13に分割され、しかし、反転部12、13のそれぞれにはさらに、輸送セクション11の一方の側にある一方の反転部12の結果として生じるストリップ12a及び輸送セクション11の反対側にある他方の反転部13の結果として生じるストリップ13aが、単一のフォロワ反転ローラ23の長手方向において互いに対するオフセットを有するように切り欠き24が設けられている。該オフセットは、単一のフォロワ反転ローラ23を使用することを許す。該フォロワの設計及び位置に応じて、フォロワ反転ローラ23は、互いに対して整列され且つ共通の回転軸を有する2つのローラに細分化されうる。
【0034】
図7に示されている実施態様は、フォロワの為の空間を提供する為に2対の反転部12、13において、分割されたクロスベルト7を必ずしも有するわけではないことに留意されたい。言い換えれば、本発明はまた、以下の態様に関する。
【0035】
相互接続された複数のキャリアを備えているクロスベルトソータであって、該複数のキャリアは搬送方向において互いの後ろに駆動可能であり、該複数のキャリアのそれぞれに、キャリアフレームと、該搬送方向に対して横方向に延在するベルト駆動方向に該キャリアフレームに相対的に移動可能であり、且つ該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラを越えて導かれる、製品を支持する為の駆動可能なクロスベルトとが設けられており、該クロスベルトが、該クロスベルトの輸送位置において該クロスベルト反転ローラ同士の間に延在する製品支持セクションと、該輸送位置において該製品支持セクションの下方に延在する、該製品支持セクションの両側にそれぞれある2つの反転部とを有し、各反転部が、該クロスベルト反転ローラの一つから、該反転部をひっくり返す為の共通の反転ローラまで延在する第1の反転セクションと、並びに該第1の反転セクションの下方に位置し、且つ該共通の反転ローラから離れるように延在する第2の反転セクションとを有し、前記共通の反転ローラは、該ベルト駆動方向と反対に該キャリアフレームに相対的に移動可能なキャリッジに回転可能に取り付けられている、該第2の反転セクションは、該共通の反転ローラから距離を隔てた所で該キャリアフレームに、又は該キャリアフレームにある追加の反転ローラを介して該キャリッジに固定されている、且つ一方の反転部の該第1及び第2の反転セクションが、該共通の反転ローラの長手方向の他方の反転部の該第1及び第2の反転セクションに対するオフセットを有する、上記クロスベルトソータ。該クロスベルトの第1及び第2の反転セクションにおける幅は、該製品支持セクションにおける幅よりも小さくありうる。
【0036】
同様に、分割された反転部を備えている該クロスベルトソータは、必ずしも本明細書において上記されたような実施態様の全ての特徴に関連するわけではない。言い換えればまた、本発明は以下の態様に関する。
【0037】
相互接続された複数のキャリアを備えているクロスベルトソータであって、該複数のキャリアは搬送方向において互いの後ろに駆動可能であり、該複数のキャリアのそれぞれに、キャリアフレームと、該搬送方向に対して横方向に延在するベルト駆動方向に該キャリアフレームに相対的に移動可能であり、且つ該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラを越えて導かれる、製品を支持する為の駆動可能なクロスベルトとが設けられており、該クロスベルトが、該クロスベルトの輸送位置において該クロスベルト反転ローラ同士の間に延在する製品支持セクションと、該輸送位置において該製品支持セクションの下方に延在する、該製品支持セクションの両側にそれぞれある2つの反転部とを有し、各反転部が、該クロスベルト反転ローラの一つから、該反転部をひっくり返す為のダイナミック反転ローラまで延在する第1の反転セクションと、並びに該第1の反転セクションの下方に位置し、且つ該ダイナミック反転ローラから離れるように延在する第2の反転セクションとを有し、該ダイナミック反転ローラは、該ベルト駆動方向と反対に該キャリアフレームに相対的に移動可能なキャリッジに回転可能に取り付けられている、該第2の反転セクションは、該ダイナミック反転ローラから距離を隔てた所で該キャリアフレームに、又は該キャリアフレームにある追加の反転ローラを介して該キャリッジに固定されている、且つ各反転部が、その間を該キャリッジが該キャリアフレームに相対的に移動することができる開口部を提供する為に2つの部分に分離されている、上記クロスベルトソータ。この場合において、各キャリアは、
図3及び
図4に示されている2つの平行な細分されたダイナミックローラを有しうる。
【0038】
図2~
図4は、クロスベルト7に、輸送位置においてクロスベルト反転ローラ10に位置する2つの同様の押し要素25が設けられていることを示す。クロスベルト7上の製品が排出されなければならないとき、クロスベルト7は相対するベルト駆動方向Yの一方に駆動される。該製品が、例えば転がりや滑りに起因して、クロスベルト7に相対的に、ベルト駆動方向Yの反対方向に移動する傾向がある場合に、押し要素25はキャリアから製品を押すことができる。
【0039】
図8は、押し要素25の1つをより詳細に示す。押し要素25は直立した配向を有し、及び支持部材26によってベルト駆動方向Yに支持される。
図8に示されている実施態様において、押し要素25及び支持部材26は、同じ材料、この場合において板形状又はシート状の弾性プラスチック、から作られ、及び一体ユニットを形成する。基本的に、押し要素25及び支持部材26は、それらの間の交差部27で互いに対して枢動する薄板であり、押し要素25はまた該押し要素25がクロスベルト7に固定される場所で枢動軸を有する一方、支持部材26はまた、押し要素25がクロスベルト7に固定される場所から距離を隔てた所で支持部材26がクロスベルト7に固定される為、クロスベルト7に固定される場所に枢動軸を有する。
図8に見られることができる通り、押し要素25と、支持部材26と、クロスベルト7の一部分とは断面が三角構造を形成する。クロスベルト7に対する押し要素25の最小角度は、クロスベルト7に対する支持部材26の最小角度よりも大きい。
【0040】
押し要素25及び支持部材26がクロスベルト反転ローラ10の周りを動くとき、これらがクロスベルト7に固定される場所の間の最短距離は変化し、その結果、クロスベルト反転ローラ10の周りの回転中の押し要素25と支持部材26とのなす角度が変化することになる。
【0041】
キャリア3にはまた、クロスベルト7に沿った側壁28が設けられている。側壁28と支持部材26の外形は、キャリア3がトレイのように見えるように互いに一致する(
図2を参照)。側壁28はキャリア3の重量を最小限にする為に発泡体から作られうる。
【0042】
図3及び
図8はまた、クロスベルト7が、クロスベルト反転ローラ10よりも高い位置にある上面を有する中央ガイド29によって支持されていることを示す。中央ガイド29はキャリアフレーム9に固定されている。中央ガイド29とクロスベルト反転ローラ10のそれぞれとの間には、傾斜ガイド30がそれぞれあり、各傾斜ガイド30はクロスベルト7を中央ガイド29と各クロスベルト反転ローラ10との間に徐々に導く為の上面を有する。クロスベルト7上の製品が排出動作の間にクロスベルト反転ローラ10に接近すると、クロスベルト反転ローラ10に隣接するクロスベルト7の傾斜配向が製品を排出する助けとなる。
【0043】
図3及び
図8に示されている実施態様における傾斜したクロスベルト部分は、本明細書において上記されたようなクロスベルト7を駆動する為の機構に関連する特徴に必ずしも関連付けられるものでないことに留意されたい。言い換えれば、本発明はまた以下の態様に関する。
【0044】
態様1: 相互接続された複数のキャリアを備えているクロスベルトソータであって、該複数のキャリアは、搬送方向において互いの後ろに駆動可能であり、該複数のキャリアのそれぞれに、該搬送方向に対して横方向に延在するベルト駆動方向に駆動可能であり、且つ該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラによって導かれる、製品を支持する為のクロスベルトが設けられており、ここで、該クロスベルト反転ローラの少なくとも一つに隣接して、該キャリアに、該クロスベルト反転ローラと該クロスベルト反転ローラよりも高い位置との間で該クロスベルト反転ローラから距離を隔てた所で該クロスベルトを導く為の傾斜ガイドが設けられている、上記クロスベルトソータ。
【0045】
態様2: 該クロスベルト反転ローラの両方が同じ高さにある、態様1に記載のクロスベルトソータ。
【0046】
態様3: 該クロスベルトを支持する為の中央ガイドが、少なくとも一方の該クロスベルト反転ローラから見て該傾斜ガイドの向こう側に位置し、ここで、該中央ガイドが該高い位置を形成する、態様1又は2に記載のクロスベルトソータ。
【0047】
態様4: 該中央ガイドが該クロスベルトを導く為の水平上面を有する、態様3に記載のクロスベルトソータ。
【0048】
図9は、キャリア3の別の代替的な実施態様を示す。示されている状態において、クロスベルト7は輸送位置にある。
図10は、排出位置にあるクロスベルト7を示す。クロスベルト7の製品支持セクション11は、中央領域31と2つの終わり領域32とを備えている上面を有する。中央領域31は、上記2つの終わり領域32の間に位置し、且つ該終わり領域32よりも高い摩擦係数を有する。各終わり領域32は、中央領域31と、中央領域31の終わり領域32と同じ側に位置するクロスベルト反転ローラ10との間に延在する。クロスベルト7が製品をキャリア3から排出する為に操作され、製品が排出動作の最終段階で依然として終わり領域32に位置しているとき、クロスベルト7は減速し、製品は慣性によってキャリア3から離れうる。該終わり領域32の相対的に低い摩擦は、該製品が該終わり領域32から容易に滑り降りるのを助ける。
図9及び
図10に示されている実施態様において、相対的に平滑な終わり領域32は押し要素25及び傾斜ガイド30と組み合わせられるが、低摩擦エリアはまた、これらの特徴から独立して適用されうる。言い換えれば、本発明はまた下記の態様に関する。
【0049】
態様1: 相互接続された複数のキャリアを備えているクロスベルトソータであって、該複数のキャリアは、搬送方向において互いの後ろに駆動可能であり、該複数のキャリアのそれぞれに、該搬送方向に対して横方向に延在するベルト駆動方向に駆動可能であり、且つ該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラによって導かれる、製品を支持する為のクロスベルトが設けられており、ここで、該クロスベルトが、該クロスベルトの輸送位置において該クロスベルト反転ローラ同士の間に製品支持セクションを有し、該製品支持セクションの上面が、該製品支持セクションの終わり領域よりも高い摩擦係数を有する中央領域を有し、該終わり領域は、中央領域と、該クロスベルト反転ローラの一つに相対的に該ベルト駆動方向の反対方向に位置する他方の該クロスベルト反転ローラとの間に延在する、上記クロスベルトソータ。該クロスベルトが製品をキャリアから排出する為に操作されるとき、該製品支持セクションの該終わり領域は排出されるまで依然として製品を支持することができる。該終わり領域の相対的に低い摩擦は、該製品が該クロスベルトから離れるのを助ける。
【0050】
態様2: 該製品支持セクションの上面が、該中央領域よりも低い摩擦係数を有する2つの終わり領域を有し、ここで、各終わり領域が、該中央領域と、該中央領域の該終わり領域と同じ側に位置する該クロスベルト反転ローラとの間に延在する、態様1に記載のクロスベルトソータ。
【0051】
図11及び
図12は、キャリア3の別の代替的な実施態様を示す。本明細書において上記された実施態様の部分に対応する部分は同じ参照符号を有する。この場合において、クロスベルト7はクロスベルト反転ローラ10の周りを動くエンドレスベルトである。クロスベルト反転ローラ10は、反転ローラ10に固定されたホイール33を駆動することによって駆動される。クロスベルト反転ローラ10の直径はホイール33の直径よりも大きい。駆動ホイール33は、駆動ベルト34によって駆動される。フォロワ16には自由に回転可能な反転ホイール35が設けられている。駆動ベルト34の両端はキャリアフレーム9に固定されている。
図12は、駆動ベルト34が、一方の固定端から一方の反転ホイール35を経由して一方の駆動ホイール33へ、そこから他方の駆動ホイール33へ、そして他方の反転ホイール35を経由して反対の固定端へと延在することを示す。フォロワ16をガイドロッド19に沿って一方向に移動させることは、駆動ベルト34の駆動ホイール33の間の2倍の変位をもたらす。クロスベルト反転ローラ10の直径と駆動ホイール33の直径との差はクロスベルト7のさらに大きい変位をもたらす。駆動ホイール33、駆動ベルト34、及び反転ホイール35は、各キャリア3の両側に位置することに留意されたい。
【0052】
一般的には、本発明はまた、相互接続された複数のキャリアを備えているクロスベルトソータであって、該複数のキャリアは搬送方向において互いの後ろに駆動可能であり、該複数のキャリアのそれぞれに、キャリアフレームと、該搬送方向に対して横方向に延在するベルト駆動方向に該キャリアフレームに相対的に移動可能であり、且つ該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラを越えて導かれる、製品を支持する為の駆動可能なエンドレスクロスベルトとが設けられており、該クロスベルト反転ローラに該クロスベルト反転ローラを駆動する為の各駆動ホイールが設けられており、該キャリアが、該キャリアフレームに相対的に該ベルト駆動方向と反対に移動可能な、2つの自由に回転可能な反転ホイールを有するキャリッジを備えており、該キャリアがまた、該キャリアフレームに固定された両端を有し、一方の固定端から一方の反転ホイールを経由して一方の駆動ホイールへ、そこから他方の駆動ホイールへ、そして他方の反転ホイールを経由して反対側の固定端へと延在する駆動ベルトを備えており、該駆動ベルトが、該駆動ホイール及び該反転ホイールにおいてひっくり返される、クロスベルトソータに関する。代替的に、駆動ベルトの両端はキャリッジに固定され得、一方、駆動ベルトは、各固定端から、キャリアフレームに回転可能に取り付けられた各追加の反転ホイールを介してキャリッジの各反転ホイールまで延在する。後者の場合において、キャリッジの一方の方向の変位が、駆動ベルトの駆動ホイールの間の2倍超の変位をもたらす。駆動ベルトは、例えばケーブルである場合がある。駆動ベルトがチェーンによって形成される一方、駆動ホイール及び反転ホイールがスプロケット(sprockets)であることがまた可能である。
【0053】
図13及び
図14は、キャリア3の別の代替的な実施態様を示す。本明細書において上記された他の実施態様の部分と同様の部分は同じ参照符号によって示されている。この実施態様において、キャリアフレーム9には、製品を支持する為の座面36と、座面36と隣接してその両側に位置する2つの相対的に狭いクロスベルト37とが設けられている。座面36は、例えば、平板の上面によって形成されうる。キャリア3には、
図13に示されている通り、クロスベルト37の輸送位置において互いに向き合う2つの板形状の押し要素38が設けられている。クロスベルト37は、クロスベルトソータ1のキャリア3の搬送方向Xに対して横方向に延在する相対するベルト駆動方向Yに駆動可能である。クロスベルト37は、キャリア3の両側において複数のクロスベルト反転ローラ10によって導かれる。
【0054】
クロスベルト37は、例えば
図3に示された実施態様に関連して、本明細書において上記された類似の様式で、キャリッジ、すなわちフォロワ16、によって駆動可能である。クロスベルト37のそれぞれは、キャリアフレーム9に固定される両端を有し、一方、各クロスベルト37は、一方の固定端から一方のフォロワ反転ローラ15を経由してクロスベルト反転ローラ10の一方へ、そこから他方のクロスベルト反転ローラ10へ、そして他方のフォロワ反転ローラ15を経由して反対側の固定端へと延在し、クロスベルト37は、クロスベルト反転ローラ10及びフォロワ反転ローラ15でひっくり返される。本明細書においてクロスベルト反転ローラ及びフォロワ反転ローラという用語を用いているが、これらの部品が、キャリアフレーム9に回転可能に取り付けられたホイールでありうることは明らかでありうる。その上、該ホイールはスプロケット(sprockets)でありうる一方、該クロスベルトは該スプロケットにより係合されるチェーンである。
【0055】
図14は、押し要素38をより詳細に示す。押し要素38は、クロスベルト37に相対的に、且つベルト駆動方向Yの横方向の直立した配向を有する。少なくとも排出動作の間、押し要素38の一方は、座面36から製品を押す為に座面36より上に移動する。押し要素38は、押し要素38とクロスベルト37との交差部からそれぞれ距離を隔てた所で押し要素38及びクロスベルト37に固定された支持部材39によって、ベルト駆動方向Yに支持される。この場合において、支持部材39はまた板形状を有し、及びベルト駆動方向Yの横方向に延在する。押し要素38及び支持部材39は、互いに、且つクロスベルト37に枢動可能に取り付けられる。このことは、押し要素38及び支持部材39を、クロスベルト反転ローラ10の周りの移動中に互いに相対的に移動させる機会を与える。
【0056】
図13及び
図14に示されている実施態様において、クロスベルト37は製品を支持しない。このことは、排出動作の間、押し要素36の一つが製品に衝突し、そして該製品を前方に押すまで、該製品が座面36上にとどまることを意味する。この実施態様の利点は、該製品が、座面36上の製品を押す押し要素38から遠い所に配置される場合に、該製品が、該製品を支持するクロスベルトを移動させる場合、特に製品が押し要素38が移動しつつあるクロスベルト反転ローラ10の近くに置かれる場合より後の段階で排出されることである。その結果、搬送方向Xに沿って測定される製品が排出されうる距離は、
図13に示されている実施態様の場合は相対的に短くなる。
【0057】
一般的には、本発明はまた、以下の態様によって定義されたクロスベルトソータに関する。
【0058】
態様1: 相互接続された複数のキャリアを備えているクロスベルトソータであって、該複数のキャリアは、搬送方向において互いの後ろに駆動可能であり、該複数のキャリアのそれぞれに、製品を支持する為の座面を含むキャリアフレームと、該座面と隣接しており、該搬送方向に対して横方向に延在するベルト駆動方向に駆動可能なクロスベルトとが設けられており、該クロスベルトが、該キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラによって導かれ、該クロスベルトに製品を該座面から押す為の押し要素が取り付けられており、該押し要素が、該クロスベルトに対して直立した配向を有し、且つ排出動作の間に該座面より上に位置するように該ベルト駆動方向の横方向に延在する、上記クロスベルトソータ。従って、該製品が、排出動作の間に座面から取り除かれうる。
【0059】
態様2: 該キャリアが、該キャリアフレームに相対的に該ベルト駆動方向と反対に移動可能であり、且つ平行な回転軸を含む2つの自由に回転可能なフォロワ反転ローラを有するフォロワを備えており、該クロスベルトが、該キャリアフレームに固定された両端を有する一方、該クロスベルトが、一方の固定端から一方のフォロワ反転ローラを経由して該クロスベルト反転ローラの一方へ、そこから他方の該クロスベルト反転ローラへ、そして他方のフォロワ反転ローラを経由して反対側の固定端へと延在し、該クロスベルトが、該クロスベルト反転ローラ及び該フォロワ反転ローラにおいてひっくり返される、態様1に記載のクロスベルトソータ。代替的に、該クロスベルトの両端は該フォロワに固定され得、一方、該クロスベルトは、各固定端から、該キャリアフレームに回転可能に取り付けられた各追加の反転ローラを経由して該フォロワの各フォロワ反転ローラまで延在する。後者の場合において、該フォロワの一方の方向への変位は、該クロスベルトの2倍超の変位をもたらす。
【0060】
態様3: 該押し要素が、該押し要素と該クロスベルトとの交差部からそれぞれ距離を隔てた所で該押し要素に及び該クロスベルトに固定された支持部材によって該ベルト駆動方向に支持されている、態様1又は2に記載のクロスベルトソータ。
【0061】
態様4: 該押し要素及び該支持部材のうちの少なくとも一つが、該ベルト駆動方向の横方向に延在する板形状を有する、態様1~3のいずれか一つに記載のクロスベルトソータ。
【0062】
態様5: 該押し要素及び該支持部材が、互いに、且つ該クロスベルトに枢動可能に取り付けられている、態様1~4のいずれか一つに記載のクロスベルトソータ。
【0063】
態様6: 該押し要素及び該支持部材が第1の押し要素及び第1の支持部材を形成し、一方、該第1の押し要素及び該第1の支持部材に類似した第2の押し要素及び第2の支持部材が該クロスベルトに取り付けられており、該第1及び第2の押し要素が該クロスベルトの輸送位置において互いに向き合う、態様1~5のいずれか一つに記載のクロスベルトソータ。
【0064】
態様7: 該クロスベルトが、該クロスベルトに係合し、且つ該キャリアの下側に位置し、該クロスベルトが作動されたガイドを通過すると該フォロワによって該方向の一方に駆動されるように制御可能なガイドにより導くことができる該フォロワを用いて相対する方向に駆動可能である、態様6に記載のクロスベルトソータ。
【0065】
態様8: 該クロスベルトが座面の一方の側にある第1のクロスベルトであり、該キャリアに該座面の反対側にある第2のクロスベルトが設けられており、1以上の該押し要素が該クロスベルトに取り付けられており、及び該クロスベルトが同期的に駆動可能である、態様1~7のいずれか一つに記載のクロスベルトソータ。
【0066】
本発明は、図面に示され及び本明細書において上記された実施態様に限定されず、請求項及びその技術的均等物の範囲にある様々な方法で変更されうる。例えば、クロスベルトは、異なるタイプ、例えばポリエステル、ゴムなどから作られたシート状のベルト、又は相互接続された別々のスラットを含むベルト、でありうる。
本願の国際出願日における特許請求の範囲は以下の通りである。
[請求項1]相互接続された複数のキャリア(3)を備えているクロスベルトソータ(1)であって、前記複数のキャリア(3)は搬送方向(X)において互いの後ろに駆動可能であり、前記複数のキャリア(3)のそれぞれに、前記搬送方向(X)に対して横方向に延在するベルト駆動方向(Y)に駆動可能な、製品を支持する為のクロスベルト(7)が設けられており、前記クロスベルト(7)上の製品が前記クロスベルト(7)に相対的に、前記ベルト駆動方向(Y)の反対方向に移動する傾向がある場合に、前記クロスベルト(7)上の製品を押す為の押し要素(25)が前記クロスベルト(7)に取り付けられており、前記押し要素(25)が、前記クロスベルト(7)に対して直立した配向を有し、且つ、前記押し要素(25)と前記クロスベルト(7)との交差部からそれぞれ距離を隔てた所で前記押し要素(25)に及び前記クロスベルト(7)に固定された前記クロスベルト(7)の対向する複数の側縁部の間に少なくともある支持部材(26)によって前記ベルト駆動方向(Y)に支持されている、前記クロスベルトソータ(1)。
[請求項2]前記クロスベルト(7)に対する前記押し要素(25)の最小角度が、前記クロスベルト(7)に対する前記支持部材(26)の最小角度よりも大きい、請求項1に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項3]前記押し要素(25)及び前記支持部材(26)のうちの少なくとも一つが、前記ベルト駆動方向(Y)の横方向に延在する板形状を有する、請求項1又は2に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項4]前記押し要素(25)及び前記支持部材(26)が、互いに、且つ前記クロスベルト(7)に枢動可能に取り付けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項5]前記押し要素(25)及び前記支持部材(26)が、同じ材料、例えば弾性プラスチック、から作られている、請求項1~4のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項6]前記押し要素(25)及び前記支持部材(26)が一体ユニットである、請求項5に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項7]前記押し要素(25)及び前記支持要素(26)が第1の押し要素及び第1の支持要素を形成し、一方、前記第1の押し要素及び前記第1の支持要素に類似した第2の押し要素及び第2の支持要素が前記クロスベルト(7)に取り付けられており、前記第1及び第2の押し要素(25)が前記クロスベルト(7)の輸送位置において互いに向き合う、請求項1~6のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項8]前記クロスベルト(7)が、前記クロスベルト(17)に係合し、且つ前記キャリア(3)の下側に位置し、前記クロスベルト(7)が作動されたガイド(21)を通過するとフォロワ(16)によって前記方向の一方に駆動されるように制御可能なガイド(21)により導くことができる前記フォロワ(16)を用いて相対する方向に駆動可能である、請求項7に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項9]前記クロスベルト(7)が前記キャリア(3)の両側において複数のクロスベルト反転ローラ(10)によって導かれ、前記クロスベルト反転ローラ(10)の少なくとも一つに隣接して、前記キャリア(3)に、前記クロスベルト反転ローラ(10)と前記クロスベルト反転ローラ(10)よりも高い位置との間で前記クロスベルト反転ローラ(10)から距離を隔てた所で前記クロスベルト(7)を導く為の傾斜ガイド(30)が設けられている、請求項1~8のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項10]前記傾斜ガイド(30)が緩やかな傾斜を有する、請求項9に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項11]前記複数のキャリア(3)のそれぞれにキャリアフレーム(9)が設けられており、前記クロスベルト(7)が、前記キャリアフレーム(9)に相対的に前記ベルト駆動方向(Y)に移動可能であり、且つ前記キャリア(3)の両側において複数のクロスベルト反転ローラ(10)を越えて導かれ、前記クロスベルト(7)が、前記クロスベルト(7)の輸送位置において前記クロスベルト反転ローラ(10)同士の間に延在する製品支持セクション(11)と、前記輸送位置において前記製品支持セクション(11)の下方に延在する、前記製品支持セクション(11)の両側にそれぞれある2つの反転部(12、13)とを有し、各反転部(12、13)が、前記クロスベルト反転ローラ(10)の一つから、前記反転部(12、13)をひっくり返す為のダイナミック反転ローラ(15)まで延在する第1の反転セクション(14)と、並びに前記第1の反転セクション(14)の下方に位置し、且つ前記ダイナミック反転ローラ(15)から離れるように延在する第2の反転セクション(18)とを有し、前記ダイナミック反転ローラ(15)は、前記ベルト駆動方向(Y)と反対に前記キャリアフレーム(9)に相対的に移動可能なキャリッジ(16)に回転可能に取り付けられている、前記第2の反転セクション(18)は、前記ダイナミック反転ローラ(15)から距離を隔てた所で前記キャリアフレーム(9)に、又は前記キャリアフレーム(9)にある追加の反転ローラを介して前記キャリッジ(16)に固定されている、且つ各反転部(12、13)が、その間を前記キャリッジ(16)が前記キャリアフレーム(9)に相対的に移動することができる開口部を提供する為に2つの部分に分離されている、請求項1~10のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項12]前記開口部が、前記搬送方向(X)で見て前記クロスベルト(7)の中央部に位置する、請求項11に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項13]前記複数のキャリア(3)のそれぞれにキャリアフレーム(9)が設けられており、前記クロスベルト(7)が、前記キャリアフレーム(9)に相対的に前記ベルト駆動方向(Y)に移動可能であり、且つ前記キャリア(3)の両側において複数のクロスベルト反転ローラ(10)を越えて導かれ、前記クロスベルト(7)が、前記クロスベルト(7)の輸送位置において前記クロスベルト反転ローラ(10)同士の間に延在する製品支持セクション(11)と、前記輸送位置において前記製品支持セクション(11)の下方に延在する、前記製品支持セクション(11)の両側にそれぞれある2つの反転部(12a、13a)とを有し、各反転部(12a、13a)が、前記クロスベルト反転ローラ(10)の一つから、前記反転部(12a、13a)をひっくり返す為の共通の反転ローラ(23)まで延在する第1の反転セクションと、前記共通の反転ローラ(23)は、前記キャリアフレーム(9)に相対的に前記ベルト駆動方向(Y)と反対に移動可能なキャリッジ(16)に回転可能に取り付けられている、並びに前記第1の反転セクションの下方に位置し、且つ前記共通の反転ローラ(23)から離れるように延在する第2の反転セクションとを有し、前記第2の反転セクションは、前記共通の反転ローラ(23)から距離を隔てた所で前記キャリアフレーム(9)に、又は前記キャリアフレーム(9)にある追加の反転ローラを介して前記キャリッジ(16)に固定されている、且つ各反転部(12a、13a)の前記第1及び第2の反転セクションが、前記共通の反転ローラ(23)の長手方向において互いに対するオフセットを有する、請求項1~12のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項14]前記キャリッジに、前記キャリッジが、作動されたガイド(21)を通過すると駆動されるように、前記キャリア(3)の下側に位置し、且つ制御可能なガイド(21)により導くことができるフォロワ(16)が設けられている、請求項11~13のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。
[請求項15]前記クロスベルト(7)が前記キャリアの両側において複数のクロスベルト反転ローラ(10)によって導かれ、前記クロスベルト(7)が、前記クロスベルト(7)の輸送位置において前記クロスベルト反転ローラ(10)同士の間に製品支持セクション(11)を有し、前記製品支持セクション(11)の上面が、前記製品支持セクション(11)の終わり領域(32)よりも高い摩擦係数を有する中央領域(31)を有し、該終わり領域(32)は、前記中央領域(31)と、クロスベルト反転ローラ(10)の一つに相対的に前記ベルト駆動方向(Y)の反対方向に位置する他方のクロスベルト反転ローラ(10)との間に延在する、請求項1~14のいずれか1項に記載のクロスベルトソータ(1)。