IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 広州視源電子科技股▲分▼有限公司の特許一覧 ▶ ▲広▼州▲視▼▲叡▼▲電▼子科技有限公司の特許一覧

特許7506761タッチデータ処理方法、装置、デバイス及び記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】タッチデータ処理方法、装置、デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20220101AFI20240619BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240619BHJP
   H04N 21/437 20110101ALI20240619BHJP
   H04N 21/472 20110101ALI20240619BHJP
【FI】
G06F3/0488
G06F3/0481
H04N21/437
H04N21/472
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2022564176
(86)(22)【出願日】2020-12-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2020139610
(87)【国際公開番号】W WO2022032966
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】202010821331.7
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】518298061
【氏名又は名称】▲広▼州▲視▼▲叡▼▲電▼子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIRUI ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.192,Kezhu Road,Science Park Guangzhou,Guang Dong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】王 家宇
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-012512(JP,A)
【文献】特開2012-014546(JP,A)
【文献】特開2015-210714(JP,A)
【文献】特開2015-069017(JP,A)
【文献】特開2014-149860(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110471639(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0488
G06F 3/0481
H04N 21/437
H04N 21/472
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチデータ処理方法であって、
第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するステップであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるステップと、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、前記タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するステップであって、前記タッチ位置情報は、前記目標表示領域の第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて得られ、第1のオペレーティングシステムのシステム座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化するステップと、
YESであれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップと
を含むタッチデータ処理方法。
【請求項2】
前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、更新後の表示コンテンツを前記目標表示領域内に表示するステップをさらに含み、
前記更新後の表示コンテンツは第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に基づいて前記表示コンテンツを更新したもの、又は第1のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に基づいて前記表示コンテンツを更新したものである
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標表示領域にはフローティングウィンドウ及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが表示されており、前記フローティングウィンドウ及びコントロールに作用するタッチ操作は第1のオペレーティングシステムが応答する
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記目標表示領域の表示位置が調整された後、タッチ操作が調整後の目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作である場合、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作のタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
タッチデータ処理方法であって、
第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するステップであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるステップと、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転すると、前記目標表示領域のタッチ位置情報を取得するステップであって、前記タッチ位置情報は、前記目標表示領域の第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて得られ、第1のオペレーティングシステムのシステム座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化するステップと、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに対するタッチ操作が検出されたときに、前記タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するステップと、
YESであれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップとを含む
タッチデータ処理方法。
【請求項6】
前記タッチ位置情報は前記目標表示領域の表示位置が調整された後に更新される
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記タッチ位置情報の計算過程は、
システムインターフェースを介して第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での前記目標表示領域のシステム位置情報を取得するステップと、
予め設定されたシステム座標系と画面座標系との関係に従って、前記システム位置情報からマッピングして、第1のオペレーティングシステムの画面座標系における前記目標表示領域の画面位置情報を取得するステップと、
予め設定された画面座標系とタッチボックス座標系との関係に従って、前記画面位置情報からマッピングして、第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系における前記目標表示領域のタッチ位置情報を取得するステップとを含む
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化せず、第1のオペレーティングシステムの画面座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化せず、前記タッチスクリーンは第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンであり、
前記システム座標系と画面座標系との関係は、前記タッチスクリーンが指定方向に沿って所定角度で回転した後のシステム座標系と画面座標系との間の関係を含む
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記目標表示領域にはフローティングウィンドウ及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが表示されており、前記フローティングウィンドウ及びコントロールに作用するタッチ操作は第1のオペレーティングシステムが応答する
請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であると判断する条件は、
前記タッチ操作は前記目標表示領域に対する操作であるか、又は、
前記タッチ操作は前記目標表示領域に対する操作であって、前記目標表示領域のうちフローティングウィンドウが位置する領域及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが位置する領域であるマスキング領域に対する操作ではないことを含む
請求項5又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記タッチ操作は前記目標表示領域に対する操作であると判断する過程は、
タッチオブジェクトによるタッチダウンイベントの実行が検出されたときに、前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあることと、
前記タッチダウンイベントはタッチオブジェクトが連続したタッチ操作を実行する過程において発生するイベントであることとを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第2のオペレーティングシステムの全画面コンテンツが前記目標表示領域に表示される場合、前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する前記ステップは、
前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域内にあるタッチ位置が存在する場合、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と第2のオペレーティングシステムの座標系との関係に従って、タッチ位置が前記目標表示領域内にあるタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップと、
前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域にいないタッチ位置が存在する場合、タッチ位置が前記目標表示領域内にいないタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換し、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と第2のオペレーティングシステムの座標系との関係に従って、前記変換された目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップと、
前記変換された第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップとを含む
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
第2のオペレーティングシステム画面の局所領域のコンテンツが前記目標表示領域に表示されている場合、前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する前記ステップは、
前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域内にあるタッチ位置が存在する場合、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と前記局所領域の座標範囲との関係に従って、タッチ位置が前記目標表示領域内にあるタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップであって、前記局所領域の座標範囲とは、第2のオペレーティングシステムに対応する画面の座標系における前記局所領域の座標範囲を指すステップと、
前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域にいないタッチ位置が存在する場合、タッチ位置が前記目標表示領域内にいないタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換し、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と前記局所領域の座標範囲との関係に従って、前記変換された目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップと、
前記変換された第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップとを含む
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作ではない場合、前記タッチ操作のタッチデータを第1のオペレーティングシステムに送信し、第1のオペレーティングシステムによって前記タッチ操作に応答するか、又は、
前記タッチ操作のタッチデータを第1のオペレーティングシステムに直接送信し、前記タッチ操作に応答するか否かを第1のオペレーティングシステムにより決定し、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作である場合、第1のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するか否かを予め設定されたストラテジーに基づいて決定するステップをさらに含む
請求項5に記載の方法。
【請求項15】
USB Hub制御によって外部デバイスを第1のオペレーティングシステム又は第2のオペレーティングシステムに切り替えるステップをさらに含む
請求項5に記載の方法。
【請求項16】
タッチデータ処理方法であって、
第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するステップであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるステップと、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、前記タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定し、YESであれば、前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップであって、前記タッチ位置情報は、前記目標表示領域の第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて得られ、第1のオペレーティングシステムのシステム座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化するステップと、
第2のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、受信したタッチデータに従って、前記タッチ操作に応答するステップとを含む
タッチデータ処理方法。
【請求項17】
タッチデータ処理装置であって、
第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するためのデータ表示モジュールであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるデータ表示モジュールと、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、前記タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するための操作決定モジュールであって、前記タッチ位置情報は、前記目標表示領域の第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて得られ、第1のオペレーティングシステムのシステム座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化する操作決定モジュールと、
前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するためのデータ処理モジュールとを含む
タッチデータ処理装置。
【請求項18】
タッチデータ処理装置であって、
第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するためのコンテンツ表示モジュールであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるコンテンツ表示モジュールと、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転すると、前記目標表示領域のタッチ位置情報を取得するための位置取得モジュールであって、前記タッチ位置情報は、前記目標表示領域の第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて得られ、第1のオペレーティングシステムのシステム座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化する位置取得モジュールと、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに対するタッチ操作が検出されたときに、タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するための操作決定モジュールと、
前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するためのデータ処理モジュールとを含む
タッチデータ処理装置。
【請求項19】
コンピュータ記憶媒体であって、
複数の命令が記憶されており、前記命令は、プロセッサによってロードされて請求項1~16のいずれかに記載の方法のステップを実行させることに適している
コンピュータ記憶媒体。
【請求項20】
電子デバイスであって、
メモリとプロセッサとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサによってロードされて請求項1~16のいずれかに記載の方法のステップを実行させることに適している
電子デバイス。
【請求項21】
前記電子デバイスはスマートインタラクションタブレットであり、前記第1のオペレーティングシステムはAndroidシステムであり、第2のオペレーティングシステムはWindowsシステム又は前記スマートインタラクションタブレットに接続される外部デバイスのシステムである
請求項20に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2020年8月14日に中国特許庁に提出されており、出願番号がCN202010821331.7、発明の名称が「タッチデータ処理方法、装置、デバイス及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張しており、その全コンテンツは引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願はスマートデバイスの技術分野に関し、特にタッチデータ処理方法、装置、デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
様々なスマート表示デバイス、特に大画面表示デバイスは、生活や仕事に広く適用されつつある。一部のスマート表示デバイスには複数のオペレーティングシステムが内蔵されているか、又は複数のオペレーティングシステムは異なるデバイスに内蔵されている。現在、同一表示画面に異なるオペレーティングシステムのコンテンツを表示することが求められる場合は多い。画面投影を例として、第2のオペレーティングシステムを内蔵した送信側(例えばWindows、Mac又はChromeノートパソコン)の画面コンテンツが、第1のオペレーティングシステムを内蔵した受信側(例えば大寸法のスマートインタラクションタブレット)に画面投影される。このとき、第1のオペレーティングシステムはメインオペレーティングシステム、第2のオペレーティングシステムは外部チャネルオペレーティングシステムと呼ばれてもよい。マルチシステムスマートインタラクションタブレットを例として、スマートインタラクションタブレットにおける第2のオペレーティングシステム(例えばWindowsシステム)のコンテンツが、第1のオペレーティングシステム(例えばAndroidシステム)の表示インターフェースに表示されてもよい。
【0004】
発明者らは、第2のオペレーティングシステムのコンテンツを第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示する際には、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが指定の水平状態や垂直状態でなければならず、そうではないと第1のオペレーティングシステムのタッチスクリーンをタッチすることにより、第2のオペレーティングシステムを制御して応答させることができないことを見出した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、関連技術において第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが回転した後、該タッチスクリーンをタッチすることにより、第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するように制御できないという問題を解決するタッチデータ処理方法、装置、デバイス及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例の第1の態様によれば、タッチデータ処理方法であって、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するステップであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるステップと、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するステップと、
YESであれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップとを含む、タッチデータ処理方法を提供する。
【0007】
本願の実施例の第2の態様によれば、タッチデータ処理方法であって、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するステップであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるステップと、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転すると、タッチ位置情報を取得するステップであって、前記タッチ位置情報は、前記目標表示領域の第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて得られるステップと、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに対するタッチ操作が検出されたときに、タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するステップと、
YESであれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップとを含む、タッチデータ処理方法を提供する。
【0008】
本願の実施例の第3の態様によれば、タッチデータ処理方法であって、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するステップであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるステップと、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定し、YESであれば、前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップと、
第2のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、受信したタッチデータに従って、前記タッチ操作に応答するステップとを含む、タッチデータ処理方法を提供する。
【0009】
本願の実施例の第4の態様によれば、タッチデータ処理装置であって、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するためのデータ表示モジュールであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるデータ表示モジュールと、
第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するための操作決定モジュールと、
前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するためのデータ処理モジュールとを含む、タッチデータ処理装置を提供する。
【0010】
本願の実施例の第5の態様によれば、タッチデータ処理装置であって、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するためのコンテンツ表示モジュールであって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるコンテンツ表示モジュールと、
タッチ位置情報を取得するための位置取得モジュールであって、前記タッチ位置情報は、前記目標表示領域の第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて得られる位置取得モジュールと、
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに対するタッチ操作が検出されたときに、タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するための操作決定モジュールと、
前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するためのデータ処理モジュールとを含む、タッチデータ処理装置を提供する。
【0011】
本願の実施例の第6の態様によれば、コンピュータ記憶媒体であって、複数の命令が記憶されており、前記命令はプロセッサによってロードされて上記のいずれかに記載のタッチデータ処理方法のステップを実行させることに適している、コンピュータ記憶媒体を提供する。
【0012】
本願の実施例の第7の態様によれば、電子デバイスであって、メモリとプロセッサとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによってロードされて上記のいずれかに記載のタッチデータ処理方法のステップを実行させることに適している、電子デバイスを提供する。
【発明の効果】
【0013】
本願の実施例で提供される技術的解決手段は以下の有益な効果を有する。
【0014】
本願の実施例では、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示し、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定する。このように、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答できるようにタッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する。第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンを回転させても、タッチスクリーンをタッチすることにより第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するように制御することを図る。
【0015】
なお、以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明は例示的かつ説明的なものに過ぎず、本願を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここでの図面は明細書に組み込まれて本明細書の一部となり、本願に合致する実施例を示し、明細書とともに本願の原理を解釈する。
図1】関連技術における画面投影表示の模式図である。
図2A】本願の例示的な一実施例に示されるタッチデータ処理方法が適用されるデバイスの一例の模式図である。
図2B】本願の例示的な一実施例に示されるタッチデータ処理方法が適用される別のデバイスの模式図である。
図3】本願の例示的な一実施例に示されるタッチデータ処理方法の一例のフローチャートである。
図4】本願の例示的な一実施例に示される別のタッチデータ処理方法のフローチャートである。
図5A】本願の例示的な一実施例に示される別のタッチデータ処理方法のフローチャートである。
図5B】本願の例示的な一実施例に示されるタッチボックス座標系の模式図である。
図5C】本願の例示的な一実施例に示される画面座標系の模式図である。
図5D】本願の例示的な一実施例に示されるタッチ位置情報の決定の一例のフローチャートである。
図5E】本願の例示的な一実施例に示されるシステム位置情報の模式図である。
図5F】本願の例示的な一実施例に示されるデバイスが0度、90度、180度、270度回転したときのシステム座標系の模式図である。
図5G】本願の例示的な一実施例に示されるデバイスが時計回りに90度回転したときの、異なる座標系下での目標表示領域の比較模式図である。
図5H】本願の例示的な一実施例に示されるデバイスが90度回転したときのシステム位置情報と画面位置情報の比較模式図である。
図5I】本願の例示的な一実施例に示されるデバイスが180度回転したときのシステム位置情報と画面位置情報の比較模式図である。
図5J】本願の例示的な一実施例に示されるデバイスが270度回転したときのシステム位置情報と画面位置情報の比較模式図である。
図5K】本願の例示的な一実施例に示される、ウィンドウにフローティングウィンドウが配置された模式図である。
図5L】本願の例示的な一実施例に示されるタッチ軌跡の模式図である。
図6】本願の例示的な一実施例に示されるデータフロー図である。
図7】本願の例示的な一実施例に示されるタッチデータ処理装置の一例のブロック図である。
図8】本願の例示的な一実施例に示される別のタッチデータ処理装置のブロック図である。
図9】本願の例示的な一実施例に示されるタッチデータ処理装置が配置された電子デバイスのハードウェア構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここでは、例示的な実施例について詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明において図面に関わる場合、特に断らない限り、異なる図面における同一の数字は、同一又は類似の要素を示すものである。以下の例示的な実施例に記載される実施形態は、本願と合致する全ての実施形態ではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述された、本願のいくつかの態様と合致する装置及び方法の例にすぎない。
【0018】
本願で使用される用語は、特定の実施例を説明する目的のみであって、本願を限定することを意図していない。本願及び添付の特許請求の範囲において使用される単数形の「一」、「前記」及び「該」は、文脈が他の意味を明確に表していいない限り、複数形をも含むことを意図している。なお、本明細書で使用される用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連するリストされた項目の任意又はすべての可能な組み合わせを含むことを意味する。
【0019】
なお、本願では、第1、第2、第3などの用語を用いて様々な情報を説明することがあるが、これらの情報は、これらの用語に限定されるべきではない。これらの用語は、同じタイプの情報を区別するためにのみ使用される。例えば、本願の範囲を逸脱することなく、第1の情報を第2の情報と称することもでき、同様に、第2の情報を第1の情報と称することもできる。文脈に応じて、本願で使用されるような「であれば」という語は、「……ときに」、「……場合」、又は「決定することに応答して」と解釈されてもよい。
【0020】
異なるオペレーティングシステムが同じ表示画面を共有することができる。異なるオペレーティングシステムは、同じデバイスの同じ又は異なるタイプのオペレーティングシステムを意味してもよく、異なるデバイスに存在する同じ又は異なるタイプのオペレーティングシステムを意味してもよい。画面投影とは、異なるデバイスが同一の表示画面を共有することである。仕事、学習、エンターテイメントなどのシーンにおいて、画面投影操作を広く利用して、ソースデバイスのマルチメディアデータをターゲットデバイスに同期させ、ターゲットデバイスでこのコンテンツを再生する。出願人は、第2のオペレーティングシステムのコンテンツを第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示する際に、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが必ず所定の水平状態や垂直状態ではないと、第1のオペレーティングシステムのタッチスクリーンをタッチするときに、第2のオペレーティングシステムが対応する応答を行うことができないことを見出した。第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが回転している場合、そのタッチスクリーンをタッチすることにより、第2のオペレーティングシステムが応答するように制御することはできない。図1に示すように、関連技術における画面投影表示の模式図である。この模式図では、ソースデバイスである端末デバイスは、その画面上のマルチメディアデータをスマートインタラクションデバイス(ターゲットデバイス)の画面に全画面表示することができる。一方、スマートインタラクションデバイスが端末デバイスのマルチメディアデータを表示する過程で、スマートインタラクションデバイスのタッチスクリーンを回転させると、スマートインタラクションデバイスのタッチスクリーンをタッチすることにより、端末デバイスがタッチ操作に応答するように制御することはできない。
【0021】
以上に鑑み、本願は、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンを回転させても、タッチスクリーンをタッチすることによって第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するように制御することを図るタッチデータ処理方法を提供する。
【0022】
本実施例で提供されるタッチデータ処理方法は、ソフトウェアによって実行されてもよく、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって、又はハードウェア実行によって実現されてもよく、かかるハードウェアは、2つ以上の物理的エンティティによって構成されてもよいし、1つの物理的エンティティによって構成されてもよい。本実施例の方法は、表示機能及びタッチ機能を有する電子デバイスに適用することができる。このうち、電子デバイスは、スマートインタラクションタブレット、グラフィックタブレットなどのスマート表示デバイスであってもよいし、表示機能及びタッチ機能を備えたタブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)などのデバイスであってもよい。
【0023】
一例として、タッチデータ処理方法の実行主体は、電子デバイスの処理モジュールであってもよく、第1のオペレーティングシステムであってもよい。第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイスの2つの同じ又は異なるオペレーティングシステムであってもよく、異なるデバイスの同じ又は異なるタイプのオペレーティングシステムであってもよい。処理モジュールは、第1のオペレーティングシステムとは異なる機能モジュールであってもよい。例えば、第1のオペレーティングシステムは、(例えば、CPU、GPU、プロセッサ、メモリ等を含む)モジュールのセットに対応し、ここでの処理モジュールは、このモジュールのセットとは異なるMCU(Microcontroller Unit、マイクロコントローラユニット)であってもよい。電子デバイスは、タッチデータ収集モジュールと表示画面とをさらに含んでもよく、例示的には、タッチデータ収集モジュールのタッチ操作面は、タッチ操作を検出し、対応するタッチデータを生成するために表示画面を覆ってもよい。以下、タッチデータ処理方法が処理モジュールによって実行される場合を例として説明する。
【0024】
図2Aに示すように、本願の例示的な一実施例に示されるタッチデータ処理方法が適用されるデバイスの一例の模式図である。この模式図では、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイスの同じ又は異なるオペレーティングシステムであってもよく、表示デバイスがスマートインタラクションタブレットである場合を例として、第1のオペレーティングシステムはAndroidシステムであってもよく、第2のオペレーティングシステムはWindowsシステムであってもよい。タッチデータ収集モジュールは、収集したタッチデータを処理モジュールに伝送し、処理モジュールは、タッチデータを応答のために第1のオペレーティングシステムに伝送するか、第2のオペレーティングシステムに伝送するかを決定する。
【0025】
図2Bに示すように、本願の例示的な一実施例に示されるタッチデータ処理方法が適用される別のデバイスの模式図である。この模式図では、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、異なるデバイスに配置された同じ又は異なるタイプのオペレーティングシステムであってもよい。第1のデバイスは、タッチ表示機能を有する表示デバイスであってもよく、第2のデバイスは、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコンなど、画面投影を必要とするデバイスであってもよい。タッチデータ収集モジュールは、収集した第1のデバイスのタッチデータを処理モジュールに伝送し、処理モジュールは、タッチデータを応答のために第1のオペレーティングシステムに伝送するか、第2のオペレーティングシステムに伝送するかを決定する。
【0026】
一実施例では、スマートインタラクションタブレットが例示されている。本願の実施例の実行主体は、スマートインタラクションタブレットであってもよい。このうち、スマートインタラクションタブレットはインタラクティブスマートタブレットとも呼ばれ、タッチ技術によりディスプレイタブレット上に表示されたコンテンツを操作し、ヒューマンコンピュータインタラクション操作を実現する一体化デバイスであってもよく、プロジェクター、電子白板、カーテン、音響、テレビやテレビ会議端末などの1つ又は複数の機能を集積している。
【0027】
一実施例では、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、有線画面投影を行う。例えば、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムに画面投影ソフトウェアをプリインストールする必要がなく、第1のオペレーティングシステムはタッチデータを第2のオペレーティングシステムに伝送し、第2のオペレーティングシステムは標準のHDMI(登録商標)を介して第1のオペレーティングシステムにコンテンツを伝送することで、有線画面投影を可能にする。
【0028】
次に、図面を参照して本願の実施例を例示的に説明する。
【0029】
図3に示すように、本願の例示的な一実施例に示されるタッチデータ処理方法のフローチャートであり、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、前記方法は、ステップ302~ステップ306を含む。
【0030】
ステップ302において、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示し、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示される。
ステップ304において、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定する。
ステップ306において、YESであれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する。
【0031】
本願の実施例では、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示し、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定する。このように、YESであれば、第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答できるようにタッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する。第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンを回転させても、タッチスクリーンをタッチすることにより第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するように制御することを図る。
【0032】
本願の実施例の方法は、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスによって実行されてもよい。例えば、第1のオペレーティングシステムによって実行されてもいし、第1のオペレーティングシステムとは異なる他の処理モジュールによって実行されてもよい。
【0033】
一例では、目標表示領域は第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの全画面領域であってもよい。第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツを全画面表示する場合、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンを回転させても、タッチスクリーンをタッチすることにより第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するように制御することを図る。
【0034】
実際の適用では、いずれのオペレーティングシステムのコンテンツを画面に表示しても全画面表示が行われ、各システムは相互に排他的に使用され、画面上に2つのオペレーティングシステムのコンテンツを同時に表示していけない。図1の例では、スマートインタラクションデバイスに端末デバイスのマルチメディアデータを表示する過程において、自オペレーティングシステムのコンテンツ(例えばアプリケーションプログラム)を操作するニーズがある場合はあるが、端末デバイスのマルチメディアデータがスマートインタラクションデバイスの画面に全画面表示されるので、スマートインタラクションデバイスのオペレーティングシステムのアプリケーションプログラムを操作することができない。
【0035】
以上に基づいて、別の実施例では、前記目標表示領域は第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースにおける局所領域として限定される。局所領域は部分領域、又は非全画面領域と呼ばれてもよい。このようにして、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースには、第2のオペレーティングシステムのインターフェースコンテンツが表示されているだけでなく、該インターフェースコンテンツが第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの局所領域、即ち非全画面領域だけを占めるため、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの他の領域には第1のオペレーティングシステムの表示コンテンツが表示され得る。一実施例では、非全画面領域に第1のオペレーティングシステムの表示コンテンツを表示する場合、第1のオペレーティングシステムのタッチスクリーンに対するタッチ操作が検出されると、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを判断することにより、第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答できるようにタッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するか否かを決定してもよい。
【0036】
目標表示領域を制御可能なものとするために、一実施例では、ウィンドウ表示方式により第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツが第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示される。目標表示領域はウィンドウが位置する領域である。ウィンドウが最大化されると、目標表示領域は全画面領域になり、ウィンドウが縮小されると、目標表示領域は非全画面領域になる。以上から、ウィンドウをズームすることにより、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースにおいて全画面又は非全画面で第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツを表示することが図られる。
【0037】
なお、各実施例では、該目標表示領域は第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースにおける特定の又は予め設定された表示領域ではなく、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースのうち第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示する表示領域として理解できる。
【0038】
一実施例では、第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツが第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースのウィンドウに表示された場合、第1のオペレーティングシステムのタッチスクリーンに対するタッチ操作が検出されると、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定し、YESであれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する。これにより、第2のオペレーティングシステムのコンテンツがウィンドウ化した形式で第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示されていても、第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するためにタッチデータを第2のオペレーティングシステムへ返送することがサポートできる。
【0039】
通常の状態では、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンは水平画面や垂直画面のことであり、タッチスクリーンは0度の状態であるとみなす。ユーザは様々なニーズに応じてタッチスクリーンを様々な予め設定された角度だけ回転させる場合がある。予め設定された角度とは、指定の角度集合における角度を指し、例えば、指定の角度集合には、90度、180度、270度、360度などが含まれる。デバイスによりサポートできる場合、予め設定された角度は任意の角度としてもよい。
【0040】
任意選択的には、実際の適用では、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスの内部には、ジャイロや角度センサなど、動き検出機能を有するセンサが配置されてもよく、第1のオペレーティングシステムはセンサの検出データを取得することで、デバイスが回転したか否か及び回転の角度を判断し、さらに、検出したデバイスの回転角度が予め設定された角度であるか否か、指定の角度集合におけるどの予め設定された角度であるかを決定できる。
【0041】
タッチスクリーンを回転した後、局所領域(非全画面領域)で第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツを表示してもウィンドウで第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツを表示しても、タッチスクリーンに対するタッチ操作が検出されれば、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定し、YESであれば、第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答できるようにタッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信することができる。タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かをどのように判断するかに関しては、後の実施例で例示的に説明するので、簡潔さのため、ここでは詳しく説明しない。
【0042】
一実施例では、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、更新後の表示コンテンツを前記目標表示領域内に表示する。
【0043】
一例では、前記更新後の表示コンテンツは第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に基づいて前記表示コンテンツを更新したものであってもよい。第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答した後、応答結果は第1のオペレーティングシステムに伝送され、第1のオペレーティングシステムの目標表示領域に更新後の表示コンテンツは表示されてもよい。
【0044】
いくつかのシナリオでは、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であっても、更新後の表示コンテンツを素早く表示するために、第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答できるようにタッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信することに加えて、タッチ操作に対応するタッチデータを第1のオペレーティングシステムに送信し、第1のオペレーティングシステムは直接前記タッチ操作に応答してもよい。以上に鑑み、別の例では、前記更新後の表示コンテンツは第1のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に基づいて前記表示コンテンツを更新したものであってもよく、これにより、表示コンテンツの更新速度が高まる。
【0045】
いくつかのシナリオでは、前記目標表示領域にはフローティングウィンドウ及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが表示されてもよい。フローティングウィンドウは目標表示領域を制御するボタン、又は第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースを制御するボタン等であってもよい。目標表示領域の表示状態は、領域のサイズの状態、領域位置状態等であってもよい。例えば、コントロールは、最大化コントロール、最小化コントロール、クローズコントロールなど、目標表示領域に固定されたコントロールであってもよい。前記フローティングウィンドウ及びコントロールに作用するタッチ操作は第1のオペレーティングシステムが応答する。このように、フローティングウィンドウ及びコントロールが位置する領域はマスキング領域であってもよく、該マスキング領域でのタッチ操作は第2のオペレーティングシステムにより応答されない。
【0046】
目標表示領域の表示位置も調整可能であるため、一実施例では、前記目標表示領域の表示位置が調整された後、タッチ操作が調整後の目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作である場合、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作のタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する。これにより、目標表示領域位置が変わっても、第2のオペレーティングシステムはタッチ操作に応答できる。
【0047】
このような場合、理解しやすさから、インタラクションの点からもタッチデータ処理方法を説明する。図4に示すように、本願の例示的な一実施例に示される別のタッチデータ処理方法のフローチャートであり、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、前記方法は、ステップ402~ステップ406を含む。
【0048】
ステップ402において、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示し、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示される。
ステップ404において、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定し、YESであれば、前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する。
ステップ406において、第2のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、受信したタッチデータに従って、前記タッチ操作に応答する。
【0049】
なお、図4及び図3では、関連技術は同じであるので、簡潔さのため、ここでは詳しく説明しない。
【0050】
該実施例では、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンを回転させても、第2のオペレーティングシステムが配置されたデバイスは、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスにおけるタッチ操作に応答できる。
【0051】
次に、第2のオペレーティングシステムがどのようにタッチ操作に応答するかを重点としてタッチデータ処理方法を例示的に説明する。図5Aに示すように、本願の例示的な一実施例に示される別のタッチデータ処理方法のフローチャートであり、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、前記方法は、ステップ502~ステップ508を含む。
【0052】
ステップ502において、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示し、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示される。
ステップ504において、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転すると、タッチ位置情報を取得し、前記タッチ位置情報は、前記目標表示領域の第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて得られる。
ステップ506において、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに対するタッチ操作が検出されたときに、タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定する。
ステップ508において、YESであれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する。
【0053】
該実施例では、目標表示領域に第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツを表示する場合、第2のオペレーティングシステムも第1のオペレーティングシステムのタッチスクリーンに対するタッチ操作に応答できるように、第1のオペレーティングシステム又は第1のオペレーティングシステムとは異なる他の処理モジュールは、タッチ位置情報を取得し、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに対するタッチ操作を検出したときに、タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定し、タッチ操作に対応するタッチデータ第2のオペレーティングシステムに送信するか否かを決定し、これにより、第2のオペレーティングシステムも第1のオペレーティングシステムのタッチスクリーンに対するタッチ操作に応答できるようになる。
【0054】
該実施例の方法は第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスによって実行されてもよい。例えば、第1のオペレーティングシステムによって実行されてもよいし、第1のオペレーティングシステムとは異なる他の処理モジュールによって実行されてもよい。例えば、該実施例の方法は図2A又は図2Bの処理モジュールに適用され得る。
【0055】
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示する場合については、一例では、第2のオペレーティングシステムの全画面コンテンツを第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示することにより、第2のオペレーティングシステムのコンテンツをできるだけ多く表示する。
【0056】
別の例では、第2のオペレーティングシステムの一部の画面のコンテンツを第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示してもよく、これにより、いくつかの特別なシナリオでは、画面投影コンテンツがより柔軟になる。例えば、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースへの表示が期待されるのは第2のオペレーティングシステムの第1の情報(例えば非プライバシー情報)であり、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースへの表示が期待されないのは第2のオペレーティングシステムの第2の情報(例えばプライバシー情報)である。このような場合、第2のオペレーティングシステムの画面は少なくとも2つの領域に分割されてもよく、1つの領域には第1の情報が表示され、別の領域には第2の情報が表示される。第1の情報は第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に画面投影表示される。例示的には、第2のオペレーティングシステムの画面は左右の2つの部分に分割されてもよく、第1のオペレーティングシステムにおいては左側領域に表示されたコンテンツだけが表示され、右側領域に表示されたコンテンツは第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示されない。なお、具体的には、第2のオペレーティングシステムのどの局所領域のコンテンツが表示されるかについては柔軟に設定されてもよく、左右両側に限定されるのではなく、ここでは限定しない。
【0057】
目標表示領域に関し、一例では、目標表示領域は、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの全画面領域であってもよい。第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツが全画面表示される場合、タッチスクリーンをタッチすることにより第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するように制御することを図る。
【0058】
実際の適用では、いずれのオペレーティングシステムのコンテンツが画面に表示されても全画面表示が行われ、各システムは相互に排他的に使用され、画面上に2つのオペレーティングシステムのコンテンツを同時に表示していけない。以上に基づいて、別の実施例では、前記目標表示領域は第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースにおける局所領域である。局所領域は部分領域又は非全画面領域と呼ばれてもよい。このようにして、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースには、第2のオペレーティングシステムのインターフェースコンテンツが表示されているだけでなく、該インターフェースコンテンツが第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの局所領域だけを占めるため、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの他の領域には第1のオペレーティングシステムの表示コンテンツが表示され得る。しかも、非全画面領域に第1のオペレーティングシステムの表示コンテンツが表示される場合、第1のオペレーティングシステムのタッチスクリーンに対するタッチ操作が検出されると、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを判断することによって、第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答できるようにタッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するか否かを決定してもよい。
【0059】
目標表示領域を制御可能なものとするために、一実施例では、ウィンドウ表示方式により第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツが第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示されてもよい。目標表示領域はウィンドウが位置する領域である。ウィンドウが最大化されると、目標表示領域は全画面領域になり、ウィンドウが縮小されると、目標表示領域は非全画面領域である。以上から、ウィンドウをズームすることにより、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースにおいて全画面又は非全画面で第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツを表示することが図られる。
【0060】
第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツをどのようにウィンドウ化の形式で表示するかについては、例えば、第2のオペレーティングシステムの画面信号を符号化してビデオデータストリームとし、HDMI(登録商標)/Type/VGA等によって第1のオペレーティングシステムに伝送し、第1のオペレーティングシステムはデータを受信した後、データストリームを復号し、ウィンドウなどにズーム表示してもよい。なお、ほかの形態としてもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0061】
タッチデータを合理的に割り当てるために、本実施例では、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに対するタッチ操作が検出されると、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かによって、タッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信して応答を行うか否かを決定することができる。タッチデータはタッチボックス座標系下でのデータであるので、比較のために、本実施例では、まず、タッチ位置情報を取得する。タッチ位置情報は、タッチボックス座標系下での目標表示領域の位置情報であり、第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での目標表示領域の位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて取得され得る。第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での目標表示領域の位置情報はシステムインターフェースを介して取得できるため、区別するために、この位置情報は単にシステム位置情報と呼ばれ、一方、タッチデータはタッチボックス座標系下でのデータであり、第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系下での目標表示領域の位置情報はタッチボックス座標系とシステム座標系との間の関係に基づいて決定され得、単にタッチ位置情報と呼ばれる。このように、第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツが第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示される場合、どのように第2のオペレーティングシステムをタッチ操作に応答させるかという課題を解決できる。
【0062】
タッチ位置情報の計算主体に関し、一例では、タッチデータ処理方法が第1のオペレーティングシステムによって実行されれば、タッチ位置情報は第1のオペレーティングシステムによって決定されてもよい。別の例では、タッチデータ処理方法が第1のオペレーティングシステムとは異なる他の処理モジュールによって実行されれば、第1のオペレーティングシステムはタッチ位置情報を計算するのに必要なデータを処理モジュールに送信し、処理モジュールは計算を行ってもよい。タッチ位置情報は第1のオペレーティングシステムによって決定され、処理モジュールに送信されてもよい。タッチボックスの生データの報告頻度が極めて高いため、第1のオペレーティングシステムによってタッチ位置情報を計算すると、処理モジュールでは演算能力の不足により効率や性能が不十分であることを回避できる。
【0063】
タッチ位置情報の更新タイミングに関し、一例では、前記タッチ位置情報は前記目標表示領域の表示位置が調整された後に更新され、これにより、タッチデータは正確に割り当てらたり応答されたりすることを確保する。目標表示領域の表示位置の調整により、タッチ位置情報の変更が調整され得る。例えば、目標表示領域について移動、ズーム、領域最大化、領域最小化、領域クローズなどのうちの1つ又は複数の操作が実行されてもよい。特に表示コンテンツを第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースにウィンドウ表示の方式で表示する場合、タッチ位置情報はウィンドウの状態の変化に応じて変化し得る。目標表示領域の表示位置を調整する際には、第2のオペレーティングシステムのコンテンツの容器に対して操作を行ってもよい。Android システムでは、該容器はSurfaceViewであってもよく、ウィンドウを制御してドラッグ/ズームすることは、SurfaceViewの位置を制御してもよい。
【0064】
なお、他の操作であってもよく、タッチ位置情報の変更を引き起こし得る操作であればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0065】
どのようにタッチ位置情報を決定するかについては、例示的には、第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と第1のオペレーティングシステムのシステム座標系との間の関係によって決定してもよい。タッチボックス座標系とシステム座標系との間の関係は、タッチボックス座標系下での領域の位置とシステム座標系下での領域の位置との変換関係を含んでもよい。
【0066】
タッチボックス座標系の幅及び高さはタッチスクリーンの精度に依存し、例えば、タッチボックスのX軸精度が0-40000であり、Y軸精度が0-40000である場合、タッチボックス座標系は図5Bに示されるようにしてもよい。システム座標系の幅及び高さは画面の解像度に依存し、しかも、システム座標系はシステムの方向によって決定され、システムの方向はまたデバイスの回転方向によって決定される。一方、画面座標系の幅及び高さは画面の解像度に依存し、且つ画面の座標系は固定したものであり、デバイスの回転に伴って原点を変えない。例えば、4k画面の幅が3840、高さが2160であると、画面座標系は図5Cに示される。以上に基づいて、一例では、予め設定されたタッチボックス座標系とシステム座標系との間の関係は、予め設定されたシステム座標系と画面座標系との関係、及び予め設定された画面座標系とタッチボックス座標系との関係を含んでもよい。
【0067】
この中でも、予め設定されたシステム座標系と画面座標系との関係は、第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での領域の位置と第1のオペレーティングシステムの画面座標系下での領域の位置との変換関係を含んでもよい。予め設定された画面座標系とタッチボックス座標系との関係は、第1のオペレーティングシステムの画面座標系下での領域の位置と、第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系下での領域の位置との変換関係を含んでもよい。
【0068】
該実施例では、システム座標系と画面座標系との関係、及び画面座標系とタッチボックス座標系との関係によって、タッチボックス座標系とシステム座標系との間の関係を決定すると、位置変換の正確性が向上し得る。
【0069】
図5Dに示すように、本願の例示的な一実施例に示される決定タッチ位置情報のフローチャートであり、該方法では、前述実施例に基づいて、どのようにタッチ位置情報を決定するかを説明し、該方法は、以下のステップ5001~ステップ5003を含んでもよい。
【0070】
ステップ5001において、システムインターフェースを介して第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での前記目標表示領域のシステム位置情報を取得する。
ステップ5002において、予め設定されたシステム座標系と画面座標系との関係に従って、前記システム位置情報からマッピングして、第1のオペレーティングシステムの画面座標系における前記目標表示領域の画面位置情報を取得する。
ステップ5003において、予め設定された画面座標系とタッチボックス座標系との関係に従って、前記画面位置情報からマッピングして、第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系における前記目標表示領域のタッチ位置情報を取得する。
【0071】
理解できるものとして、区別しやすくするために、異なる座標系下での目標表示領域の位置情報は異なる名称に命名される。例えば、第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での目標表示領域の位置情報はシステム位置情報、第1のオペレーティングシステムの画面座標系における目標表示領域の位置情報は画面位置情報、第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系における目標表示領域の位置情報はタッチ位置情報と呼ばれる。
【0072】
該実施例では、システムインターフェースを介してシステム位置情報を取得してもよい。例えば、目標表示領域の座標getX()、getY()、及び目標表示領域の高さ及び幅getHeight()、getWidth()が取得され得る。このような場合、図5Eに示すように、本願の例示的な一実施例に示されるシステム位置情報の模式図である。目標表示領域のLEFT_system、TOP_system、RIGHT_system、BOTTOM_systemをもってシステム位置情報を表示するとすれば、
LEFT_system = getX()
TOP_system = getY()
RIGHT_system = getX() + getWidth()
BOTTOM_system = getY() + getHeight()になる。
【0073】
システムの座標系がデバイスの回転に伴い原点を変えるため、デバイスが回転すると、システム座標系は変わる。デバイスが0度、90度、180度、270度回転した場合を例として例示的に説明する。前記システム座標系と画面座標系との関係は、前記タッチスクリーンが指定方向に沿って所定角度で回転した後のシステム座標系と画面座標系との間の関係を含む。ここで、指定角度は、0度、90度、180度、及び270度を含む。図5Fには、4kシステムにおける4つの回転方向を示すシステム座標系が示されている。タッチ位置情報を取得するために、第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツが第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示される場合、まず、システム座標系を介して目標表示領域を画面座標系にマッピングしてもよい。
【0074】
デバイスが回転していない、すなわち、デバイスが0度回転した場合、画面座標系はシステム座標系に相当する。このため、画面位置情報(LEFT_screen、TOP_screen、RIGHT_screen、BOTTOM_screen)はシステム位置情報(LEFT_system、TOP_system、RIGHT_system、BOTTOM_system)である。
【0075】
デバイスが時計回りに90度回転した場合、システム座標系は画面座標系に対して反時計回りに90度回転し、システム座標系は画面座標系ではなくなる。図5Gに示すように、本願の例示的な一実施例に示されるデバイスが時計回りに90度回転したときの、異なる座標系下での目標表示領域の比較の模式図である。まだシステム位置情報を画面位置情報とすれば、図5Gに示すようなエラーが生じる。上記のエラーを解決するために、システム位置情報をマッピングして、第1のオペレーティングシステムの画面座標系における目標表示領域の画面位置情報を取得する。図5Hに示すように、画面位置情報(LEFT_screen、TOP_screen、RIGHT_screen、BOTTOM_screen)は以下のようにしてもよい。
【0076】
LEFT_screen = TOP_system
TOP_screen = ScreenWidth’- RIGHT_system
RIGHT_screen = BOTTOM_system
BOTTOM_screen = ScreenWidth’ - LEFT_system
ここで、ScreenWidth’は水平画面の場合の画面幅である。例えば画面解像度が3840*2160である場合、水平画面では、画面の幅は2160であり、水平画面では、画面の幅は3840である。
【0077】
デバイスが時計回りに180度回転した場合、システム座標系は画面座標系に対して反時計回りに180度回転し、システム座標系は画面座標系ではなくなる。システム位置情報をマッピングして第1のオペレーティングシステムの画面座標系における目標表示領域の画面位置情報を取得する。図5Iに示すように、画面位置情報(LEFT_screen、TOP_screen、RIGHT_screen、BOTTOM_screen)は以下のようにしてもよい。
【0078】
LEFT_screen = ScreenWidth - RIGHT_system
TOP_screen = ScreenHeight - BOTTOM_system
RIGHT_screen = ScreenWidth - LEFT_system
BOTTOM_screen = ScreenHeight - TOP_system
ここで、ScreenWidthは水平画面の場合の画面幅であり、ScreenHeightは水平画面の場合の画面高さである。
【0079】
デバイスが時計回りに270度回転した場合、システム座標系は画面座標系に対して反時計回りに270度回転し、システム座標系は画面座標系ではなくなる。システム位置情報をマッピングして、第1のオペレーティングシステムの画面座標系における目標表示領域の画面位置情報を取得する。図5Jに示すように、画面位置情報(LEFT_screen、TOP_screen、RIGHT_screen、BOTTOM_screen)は以下のようにしてもよい。
【0080】
LEFT_screen = ScreenHeight ’- BOTTOM_system
TOP_screen = LEFT_system
RIGHT_screen = ScreenHeight’ - TOP_system
BOTTOM_screen = RIGHT_system
ここで、ScreenHeight’は垂直画面の場合の画面高さである。
【0081】
第2のオペレーティングシステムの表示コンテンツは第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示され、タッチを実現するために、画面座標系下での目標表示領域の位置情報をマッピングしてタッチボックス座標系下での目標表示領域の位置情報としてもよい。X軸のタッチ精度をTOUCH_X、Y軸のタッチ精度をTOUCH_Yとして定義すると、画面座標系とタッチ座標系とが重なるので、比例関係がある。
【0082】
LEFT_touch / TOUCH_X = LEFT_screen / ScreenWidth
TOP_touch / TOUCH_Y = TOP_screen / ScreenHeight
RIGHT_touch / TOUCH_X = RIGHT_screen / ScreenWidth
BOTTOM_touch / TOUCH_Y = BOTTOM_screen / ScreenHeight
即ち、
LEFT_touch = LEFT_screen * TOUCH_X / ScreenWidth
TOP_touch = TOP_screen * TOUCH_Y / ScreenHeight
RIGHT_touch = RIGHT_screen * TOUCH_X / ScreenWidth
BOTTOM_touch = BOTTOM_screen * TOUCH_Y / ScreenHeight
このような場合、タッチ位置情報とシステム位置情報との間の変換関係を取得することができ、システム位置情報は目標表示領域の座標getX()、getY()、及び目標表示領域の高さgetHeight()及び幅getWidth()から取得されてもよく、このため、タッチ位置情報とgetX()、getY()、getHeight()及びgetWidth()との変換関係を取得してもよい。
【0083】
また、デバイスが0度、90度、180度及び270度回転した場合を例として例示的に説明する。
【0084】
デバイスが回転していない、即ち0度回転する場合、タッチ位置情報と、getX()、getY()、getHeight()及びgetWidth()との変換関係は以下のとおりである。
【0085】
LEFT_touch = getX() * TOUCH_X / ScreenWidth
TOP_touch = getY() * TOUCH_Y / ScreenHeight
RIGHT_touch = (getX() + getWidth()) * TOUCH_X / ScreenWidth
BOTTOM_touch = (getY() + getHeight()) * TOUCH_Y / ScreenHeight
デバイスが時計回りに90度回転する場合、タッチ位置情報と、getX()、getY()、getHeight()及びgetWidth()との変換関係は以下のとおりである。
【0086】
LEFT_touch = getY() * TOUCH_X / ScreenWidth
TOP_touch = (ScreenWidth’ - getX() - getWidth()) * TOUCH_Y / ScreenHeight
RIGHT_touch = (getY() + getHeight()) * TOUCH_X / ScreenWidth
BOTTOM_touch = (ScreenWidth’ - getX())* TOUCH_Y / ScreenHeight
デバイスが時計回りに180度回転する場合、タッチ位置情報と、getX()、getY()、getHeight()及びgetWidth()との変換関係は以下のとおりである。
【0087】
LEFT_touch = (ScreenWidth - getX() - getWidth()) * TOUCH_X / ScreenWidth
TOP_touch = (ScreenHeight - getY() - getHeight()) * TOUCH_Y / ScreenHeight
RIGHT_touch = (ScreenWidth - getX()) * TOUCH_X / ScreenWidth
BOTTOM_touch = (ScreenHeight - getY()) * TOUCH_Y / ScreenHeight
デバイスが時計回りに270度回転する場合、タッチ位置情報と、getX()、getY()、getHeight()及びgetWidth()との変換関係は以下のとおりである。
【0088】
LEFT_touch = (ScreenHeight’- getY() - getHeight()) * TOUCH_X / ScreenWidth
TOP_touch = getX() * TOUCH_Y / ScreenHeight
RIGHT_touch = (ScreenHeight ’- getY()) * TOUCH_X / ScreenWidth
BOTTOM_touch = (getX() + getWidth()) * TOUCH_Y / ScreenHeight
【0089】
これによって、タッチ位置情報を取得することができる。
【0090】
タッチ位置情報を取得した後、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに対するタッチ操作が検出されると、タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定し、判断結果に従って、第2のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答できるようにタッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するか否かを決定してもよい。
【0091】
なお、タッチデータは、タッチ点の位置情報に加えて、タッチ点のID、タッチ状態などを含んでもよく、ここでは限定しない。
【0092】
タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であると判断する条件については、一実施例では、判断条件は、前記タッチ操作は前記目標表示領域に対する操作であることを含んでもよい。
【0093】
いくつかのシナリオでは、目標表示領域においては第1のオペレーティングシステムによる応答だけに用いられるタッチ領域が存在する可能性がある。例示的には、前記目標表示領域にはフローティングウィンドウ及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが表示されていてもよい。フローティングウィンドウは、目標表示領域を制御するボタン、又は第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースを制御するボタンなどであってもよい。目標表示領域の表示状態は、領域のサイズの状態、領域位置状態などであってもよい。例えば、コントロールは、最大化コントロール、最小化コントロール、クローズコントロールなど、目標表示領域に固定されたコントロールであってもよい。前記フローティングウィンドウ及びコントロールに作用するタッチ操作は第1のオペレーティングシステムが応答する。このように、フローティングウィンドウ及びコントロールが位置する領域はマスキング領域としてもよく、該マスキング領域におけるタッチ操作は第2のオペレーティングシステムによって応答されない。
【0094】
図5Kは本願の例示的な一実施例に示されるウィンドウにフローティングウィンドウが設けられた模式図である。該模式図は、第1のオペレーティングシステムがAndroidメインシステム、第2のシステムが外部チャネルシステムである場合を例とし、外部チャネルシステムの表示コンテンツはAndroidメインシステムのウィンドウ内に表示され、且つウィンドウ上にはクローズボタンがフローティングしている。ユーザによる該ボタンへのクリックが期待される場合、タッチイベントは他の外部チャネルシステムではなく、Androidメインシステムに与えられる。ユーザは、Androidメインシステムの表示インターフェースにおいてクローズボタンをクリックすることで、上記ウィンドウをクローズすることができ、ただし、外部チャネルシステムが今回のタッチデータに応答することが期待されない。
【0095】
このようなシナリオでは、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であると判断する条件は、前記タッチ操作は前記目標表示領域に対する操作であって、マスキング領域に対する操作ではなく、前記マスキング領域は前記目標表示領域のうちフローティングウィンドウが位置する領域及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが位置する領域であることを含む。
【0096】
ここで、マスキング領域は、1つの領域であってもよいし、複数の領域であってもよく、具体的には、必要に応じて設定される。マスキング領域の位置情報の決定はタッチ位置情報の取得と類似しており、マスキング領域もタッチボックス座標系下での領域であり、タッチボックス座標系とシステム座標系との間の関係に基づいて決定されてもよい。マスキング領域は第1のオペレーティングシステムによって計算されてもよく、第1のオペレーティングシステムとは異なる処理モジュールによって計算されてもよい。具体的な決定方法は、タッチ位置情報の決定方法を参照してもよいが、ここでは詳しく説明しない。
【0097】
該実施例では、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを2つの副条件により限定すると、目標表示領域内に対するタッチ操作に対して第1のオペレーティングシステムによる応答が期待されるが、第2のオペレーティングシステムによる応答が期待されない場合に対応できる。
【0098】
なお、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを判断する条件は、他の条件をさらに含んでもよく、必要に応じて設定し、ここでは詳しく説明しない。
【0099】
タッチ操作が目標表示領域に対する操作であるか否かをどのように判断するかについては、一例では、タッチ操作の位置が目標表示領域内にあるか否かに従って判断してもよい。別の例では、判断過程としては、タッチオブジェクトによるタッチダウンイベントの実行が検出されたときに、前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあり、前記タッチダウンイベントはタッチオブジェクトが連続したタッチ操作を実行する過程において発生するイベントであるようにしてもよい。
【0100】
具体的には、タッチオブジェクトにより実行される完全な1回のタッチ操作は連続したものであってもよく、多くの場合、タッチダウンイベント(ACTION_DOWN)、複数の連続したタッチ移動イベント(ACTION_MOVE)及びタッチアップイベント(ACTION_UP)を含みうる。1回の連続したタッチ操作過程において、タッチオブジェクトによるタッチの位置は変わり、且つ、操作過程は複数のタッチ位置に対応し、これらのタッチ位置とは、タッチオブジェクトがデバイス画面上をタッチして移動する過程において生じるタッチ点の画面での位置を指す。タッチオブジェクトは、指、手のひら、スタイラスなど、画面により識別可能な操作体であってもよい。この例では、タッチダウンイベントが目標表示領域内で発生する限り、今回の連続したタッチ操作が全て目標表示領域に対する操作であると考えられる。言い換えれば、現在のタッチ操作が目標表示領域に対する操作であるか否かは、タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトのタッチ位置が前記目標表示領域内にあるか否かによって決定されてもよい。タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に、前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあると、現在のタッチ操作が目標表示領域に対する操作であると判定する。ここでは、タッチデータは、同一のタッチオブジェクトによるタッチダウンイベント、タッチ移動イベント又はタッチアップイベントを検出したときのタッチデータであってもよい。このように、1回の連続したタッチ操作の完全性が確保される。
【0101】
タッチデータが第1のオペレーティングシステムに送信されるかについては、一実施例では、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作ではない場合、前記タッチ操作のタッチデータを第1のオペレーティングシステムに送信し、第1のオペレーティングシステムによって前記タッチ操作に応答し、これにより、タッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作ではない場合、第1のオペレーティングシステムは現在のタッチ操作に応答する。このように、1つのタッチデータが応答のために第1のオペレーティングシステムに送信されるか、第2のオペレーティングシステムに送信される。タッチ操作は目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作ではないとは、タッチ操作は目標表示領域に対する操作ではないか、又は、タッチ操作は目標表示領域に対する操作であって、マスキング領域に対する操作であることを意味してもよく、前記マスキング領域は前記目標表示領域のうちフローティングウィンドウが位置する領域及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが位置する領域である。
【0102】
いくつかのシナリオでは、場合によっては、2つのオペレーティングシステムが同時にタッチデータに応答するニーズがある。例えば、外部システムのライティングソフトウェアを使用する場合、ライティングソフトウェアの画面コンテンツをメインシステムに画面投影し、メインシステムはウィンドウ化の形式でライティングソフトウェアのコンテンツを表示し、ユーザはメインシステムのインターフェース上で外部システムのライティングソフトウェアを操作するようにしてもよい。外部システムがタッチデータに応答した後、画面をメインシステムに伝送してから表示する必要があるので、メインシステムに直接表示するよりも遅くなるため、ライティング速度を高めるために、外部システム及びメインシステムは同時にライティングを行ってもよく、即ち、2つのシステムは同時にタッチデータに応答し、このようにして、ライティングに際してはメインシステムにより効率的に表示される筆跡が見られる。
【0103】
以上に鑑み、一実施例では、現在のタッチ操作が目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるかにかかわらず、タッチデータを第1のオペレーティングシステムに送信してもよく、即ち、現在のタッチ操作のタッチデータが取得されるときに、前記タッチ操作のタッチデータを第1のオペレーティングシステムに直接送信し、前記タッチ操作に応答するか否かを第1のオペレーティングシステムにより決定し、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作である場合、第1のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するか否かを予め設定されたストラテジーに基づいて決定する。以上から、タッチ操作に応答するか否かは第1のオペレーティングシステムによって決定されてもよい。例えば、処理モジュールとしてのMCUは、報告したタッチデータを受信すると、タッチデータを2つ複製し、1つについては第1のオペレーティングシステムに直接伝送し、もう1つについては、前記判断条件(タッチ操作は目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作の判断条件である)が満たされるか否かに従って、第2のオペレーティングシステムに送信するか否かを決定する。このようにして、2つのシステムが同時に応答するというニーズに応えられ、同時に応答するか否かについては、第1のオペレーティングシステムによって決定されてもよい。
【0104】
タッチ操作のタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信することに関しては、タッチデータを適切な第2のオペレーティングシステムのデータに変換した後、第2のオペレーティングシステムに送信してもよい。
【0105】
一実施例では、タッチダウン(Down)からタッチアップ(Up)までの1回の完全なタッチでは、途中で移動(Move)などの操作があってもなくてもよい。したがって、図5Lに示すように、この模式図では、1回の完全なタッチ操作は、目標表示領域に対する操作を含むとともに、目標表示領域以外の領域に対する操作を含む場合がある。タッチデータの完全性を維持するために、1組の完全なタッチデータはDownからUpまでである必要があり、これに鑑み、タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域内にあるタッチ位置が存在する場合、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と第2のオペレーティングシステムの座標系との関係に従って、タッチ位置が前記目標表示領域内にあるタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換する。前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域にいないタッチ位置が存在する場合、タッチ位置が前記目標表示領域内にいないタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換し、一回目の変換を受けたタッチデータを取得し、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と第2のオペレーティングシステムの座標系との関係に従って、一回目の変換を受けたタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換し、二回目の変換を受けたタッチデータを取得する。第2のオペレーティングシステムには、対応するタッチスクリーンがある場合も、対応するタッチスクリーンがない場合もある。したがって、第2のオペレーティングシステム用のために第2のオペレーティングシステムに適したデータにタッチデータを変換する必要がある。
【0106】
一例では、タッチデータの変換は第1のオペレーティングシステムによって行われるか、又は第1のオペレーティングシステムとは異なる処理モジュールによって行われ、これにより、第2のオペレーティングシステムは直接変換後のタッチデータに応じた応答を行ってもよい。
【0107】
別の例では、タッチデータの変換は第2のオペレーティングシステムによって行われてもよく、この場合、タッチデータを第2のオペレーティングシステムに直接送信し、第2のオペレーティングシステムはタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換し、変換後のタッチデータに従って応答し、これにより、処理モジュールの負荷が低減される。
【0108】
タッチデータの変換が第1のオペレーティングシステムによって行われるか、又は第1のオペレーティングシステムとは異なる処理モジュールによって行われる場合を例として、第2のオペレーティングシステムの全画面コンテンツが前記目標表示領域に表示される場合、前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップは、前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域内にあるタッチ位置が存在する場合、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と第2のオペレーティングシステムの座標系との関係に従って、タッチ位置が前記目標表示領域内にあるタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップと、前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域にいないタッチ位置が存在する場合、タッチ位置が前記目標表示領域内にいないタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換し、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と第2のオペレーティングシステムの座標系との関係に従って、前記変換された目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップと、前記変換された第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップとを含む。
【0109】
図5Lに示すように、実際のタッチ軌跡は太い破線で表され、第2のオペレーティングシステムが実際に受信したタッチデータの軌跡は太い実線で表される。このようにして、第2のオペレーティングシステムは同一タッチオブジェクトによる1回の連続したタッチ操作において生じるタッチデータを受信することができ、データの完全性が確保される。
【0110】
どのようにタッチ操作のタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換するかについては、一例では、タッチデータ収集モジュールにより報告されたタッチデータが(x,y)であり、一回目の変換を受けたデータが(x1,y1)であるとすれば、
x<「目標表示領域」の最左側の値(LEFT_touch)の場合、x1=LEFT_touchであり、
x>「目標表示領域」最右側の値(RIGHT_touch)の場合、x1=RIGHT_touchであり、
x<=RIGHT_touch且つx>=LEFT_touchの場合、x1=xであり、
y<「目標表示領域」最上側の値(TOP_touch)の場合、y1=TOP_touchであり、
y>「目標表示領域」最下側の値(BOTTOM_touch)の場合、y1=BOTTOM_touchであり、
y<=BOTTOM_touch且つy>=TOP_touchの場合、y1=yである。
【0111】
該実施例では、タッチ操作のタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換し、これにより、データの完全性が確保されるとともに、変換後のタッチデータに起因する誤応答が回避される。なお、他の実施例では、連続したタッチ操作の完全性を確保するために他の変換方式を採用してもよく、具体的には、必要に応じて設定する。
【0112】
どのように第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するかについては、一例として、タッチデータの変換は、目標表示領域と第2のオペレーティングシステム座標系において表示コンテンツが位置する領域との間のズーム関係に従って決定されてもよい。第2のオペレーティングシステムにおける全画面コンテンツが第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示される例では、表示コンテンツが位置する領域は第2のオペレーティングシステムの全画面領域である。xをタッチデータ収集モジュールにより報告されたx軸データ、yをタッチデータ収集モジュールによって報告されたy軸データ、x_sourceを第2のオペレーティングシステムに報告すべきタッチx軸データ、y_sourceを第2のオペレーティングシステムに報告すべきタッチy軸データとして定義できる。SourceWidthは第2のオペレーティングシステムが配置されたデバイスの画面解像度の幅、SourceHeightは第2のオペレーティングシステムが配置されたデバイスの画面解像度の高さである。
【0113】
(x - LEFT_touch ) / (RIGHT_touch - LEFT_touch) = x_source / SourceWidth
(y - TOP_touch ) / (BOTTOM_touch - TOP_touch) = y_source / SourceHeight
即ち、
x_source = (x - LEFT_touch ) * SourceWidth / (RIGHT_touch - LEFT_touch)
y_source = (y - TOP_touch) * SourceHeight / (BOTTOM_touch - TOP_touch)
算出したx_source及びy_sourceを第2のオペレーティングシステムに入力すればよい。
【0114】
同様に、タッチ操作のタッチ位置が目標表示領域内にいない場合、まず、タッチ操作のタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換する必要があり、例えば、式中のx及びyをx1及びy1に変換してから式に代入し、ここでは詳しく説明しない。
【0115】
別の例では、第2のオペレーティングシステムの非全画面コンテンツではなく、第2のオペレーティングシステムの画面の一部のコンテンツが第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示される場合、本実施例では、局所領域と呼ばれ、目標表示領域と部分画面領域との間の関係に従って、x_source及びy_sourceが取得できる。ここでは、部分画面領域は、コンテンツを第2のオペレーティングシステムに画面投影すべき領域である。
【0116】
前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域内にあるタッチ位置が存在する場合、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と前記局所領域の座標範囲との関係に従って、タッチ位置が前記目標表示領域内にあるタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換し、前記局所領域の座標範囲とは、第2のオペレーティングシステムに対応する画面の座標系における前記局所領域の座標範囲を指し、前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域にいないタッチ位置が存在する場合、タッチ位置が前記目標表示領域内にいないタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換し、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と前記局所領域の座標範囲との関係に従って、前記変換された目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換し、前記変換された第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信する。
【0117】
前述第2のオペレーティングシステムの全画面コンテンツが目標表示領域内に表示されるとは、第2のオペレーティングシステム表示画面の解像度SourceWidth/SourceHeightを用いて計算されることを指す。第2のオペレーティングシステムの画面の一部の領域だけが第1のオペレーティングシステムの目標表示領域に表示される場合、直接SourceWidth/SourceHeightを使用して計算することができず、第2のオペレーティングシステム画面におけるこの局所領域の座標範囲を把握しなければならない。この局所領域は、第2のオペレーティングシステムによって取得されて第1のオペレーティングシステムに伝送され、第1のオペレーティングシステムによってMCUに伝送されてもよく、第2のオペレーティングシステム画面における局所領域の座標範囲は以下の4つの座標値から構成されてもよい。
【0118】
局域領域の最左側の座標値LEFT_system2_window、
局所領域の最上側TOP_system2_window、
局所領域の最右側の座標値RIGHT_system2_window、
局所領域の最底側BOTTOM_system2_window。
【0119】
計算式は以下のとおりである。
(x - LEFT_touch ) / (RIGHT_touch - LEFT_touch) =
(x_source-LEFT_system2_window)/(RIGHT_system2_window- LEFT_system2_window)
(y - TOP_touch ) / (BOTTOM_touch - TOP_touch) =
(y_source-TOP_system2_window)/(BOTTOM_system2_window- TOP_system2_window)
即ち、
x_source=(x-LEFT_touch)*(RIGHT_system2_window- LEFT_system2_window)/(RIGHT_touch- LEFT_touch) + LEFT_system2_window
y_source=(y-TOP_touch)*(BOTTOM_system2_window- TOP_system2_window) / (BOTTOM_touch - TOP_touch) + TOP_touch
算出したx_source及びy_sourceを第2のオペレーティングシステムに入力すればよい。
【0120】
前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域内にあるタッチ位置が存在する場合については、上記の方式によって、タッチ位置が前記目標表示領域内にあるタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換することができる。
【0121】
前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域にいないタッチ位置が存在する場合については、前述実施例の計算式に従って、タッチ操作のタッチデータを、目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換した後、上記計算式に従って、前記変換された目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換することができる。
【0122】
1つの可能な実施例では、第2のオペレーティングシステムのウィンドウの内部には、外部チャネル信号を切り替えるボタンエリア、例えば、PC、Androidボックス、HDMI(登録商標)、Type-cなどがさらに設けられている。
【0123】
1つの可能な実施例では、外部デバイスを切り替える必要があるかもしれないが、これに鑑み、USB Hub制御によって外部デバイスを第1のオペレーティングシステム又は第2のオペレーティングシステムに切り替える。外部デバイスは、USBメモリ、カメラ、マイクなどのデバイスであってもよい。
【0124】
以上の実施形態における各種の技術的特徴の任意の組み合わせは、特徴間の組み合わせに衝突又は矛盾が存在しない限り、任意に組み合わせてもよいが、簡潔さのため、いちいち記述されていないので、上述の実施形態における各種の技術的特徴の任意の組み合わせも本明細書で提供される範囲に属する。図3は、図5Aの関連技術と同様であり、簡潔さのため、図3の実施例では詳しく説明しない。
【0125】
一例として、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムが異なるデバイスに配置される場合を例として、第1のオペレーティングシステムは表示デバイスのAndroidメインシステムであってもよく、第2のオペレーティングシステムは外部チャネルシステムであってもよい。図6に示すように、本願の例示的な一実施例に示されるデータフロー図である。この模式図では、処理モジュールはMCUであってもよく、第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツは第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースのウィンドウに表示される。Androidメインシステムは算出されたウィンドウのタッチ位置情報をMCUに送信し、MCUは、タッチデータ収集モジュールによって送信されたタッチデータを受信すると、現在のタッチ操作が該ウィンドウ内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを判断し、NOであれば、処理せず、YESであれば、外部チャネルシステムの座標系に従ってタッチデータを変換し、変換後のタッチデータを外部チャネルシステムに送信し、このようにして、外部チャネルシステムの表示コンテンツをウィンドウ化の形式で第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示できるとともに、該ウィンドウに対するタッチバックを制御できる。
【0126】
前述タッチデータ処理方法の実施例に対応して、本願は、タッチデータ処理装置及びそれを用いた電子デバイス、及びコンピュータ記憶媒体の実施例をさらに提供する。
【0127】
図7に示すように、本願の例示的な一実施例に示されるタッチデータ処理装置の一例のブロック図であり、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、前記装置は、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するためのデータ表示モジュール72であって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるデータ表示モジュール72と、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転した後、前記タッチスクリーンに対するタッチ操作を検出した場合、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するための操作決定モジュール74と、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するためのデータ処理モジュール76とを含む。
【0128】
1つの好適な実施例では、前記目標表示領域は第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースにおける局所領域である。
【0129】
1つの好適な実施例では、ウィンドウ表示方式によって前記表示コンテンツを第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示する。
【0130】
1つの好適な実施例では、前記データ表示モジュール72は、さらに、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、更新後の表示コンテンツを前記目標表示領域内に表示することに用いられ、ここで、前記更新後の表示コンテンツは第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に基づいて前記表示コンテンツを更新したもの、又は第1のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に基づいて前記表示コンテンツを更新したものである。
【0131】
1つの好適な実施例では、前記目標表示領域にはフローティングウィンドウ及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが表示されており、前記フローティングウィンドウ及びコントロールに作用するタッチ操作は第1のオペレーティングシステムが応答する。
【0132】
1つの好適な実施例では、データ処理モジュール76は、さらに、前記目標表示領域の表示位置が調整された後、タッチ操作が調整後の目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作である場合、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作のタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信することに用いられる。
【0133】
図8に示すように、本願の例示的な一実施例に示される別のタッチデータ処理装置のブロック図であり、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムは、同じデバイス又は異なるデバイスにおけるオペレーティングシステムであり、前記装置は、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに第2のオペレーティングシステムからの表示コンテンツを表示するためのコンテンツ表示モジュール82であって、前記表示コンテンツは前記第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースの目標表示領域に表示されるコンテンツ表示モジュール82と、第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンが予め設定された角度で回転すると、前記目標表示領域のタッチ位置情報を取得するための位置取得モジュール84であって、前記タッチ位置情報は、前記目標表示領域の第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での位置情報を第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系にマッピングすることに基づいて得られる位置取得モジュール84と、第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに対するタッチ操作が検出されたときに、タッチ操作とタッチ位置情報との関係に従って、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であるか否かを決定するための操作決定モジュール86と、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であれば、第2のオペレーティングシステムが前記タッチ操作に応答できるように前記タッチ操作に対応するタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するためのデータ処理モジュール88とを含む。
【0134】
1つの好適な実施例では、前記目標表示領域は第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースにおける局所領域である。
【0135】
1つの好適な実施例では、ウィンドウ表示方式を用いて前記表示コンテンツを第1のオペレーティングシステムの表示インターフェースに表示する。
【0136】
1つの好適な実施例では、前記タッチ位置情報は前記目標表示領域の表示位置が調整された後に更新される。
【0137】
1つの好適な実施例では、前記装置は、システムインターフェースを介して第1のオペレーティングシステムのシステム座標系下での前記目標表示領域のシステム位置情報を取得し、予め設定されたシステム座標系と画面座標系との関係に従って、前記システム位置情報からマッピングして、第1のオペレーティングシステムの画面座標系における前記目標表示領域の画面位置情報を取得し、予め設定された画面座標系とタッチボックス座標系との関係に従って、前記画面位置情報からマッピングして、第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系における前記目標表示領域のタッチ位置情報を取得するための位置計算モジュール(図8には、未図示)をさらに含む。
【0138】
1つの好適な実施例では、第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化せず、第1のオペレーティングシステムの画面座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化せず、第1のオペレーティングシステムのシステム座標系の原点はタッチスクリーンの回転に伴って変化し、前記タッチスクリーンは第1のオペレーティングシステムが配置されたデバイスのタッチスクリーンであり、
前記システム座標系と画面座標系との関係は、前記タッチスクリーンが指定方向に沿って所定角度で回転した後のシステム座標系と画面座標系との間の関係を含む。
【0139】
1つの好適な実施例では、前記目標表示領域にはフローティングウィンドウ及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが表示されており、前記フローティングウィンドウ及びコントロールに作用するタッチ操作は第1のオペレーティングシステムが応答する。
【0140】
1つの好適な実施例では、前記操作決定モジュール86はタッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作であると決定する判断条件は、前記タッチ操作は前記目標表示領域に対する操作であるか、又は、前記タッチ操作は前記目標表示領域に対する操作であって、マスキング領域に対する操作ではなく、前記マスキング領域は前記目標表示領域のうちフローティングウィンドウが位置する領域及び/又は目標表示領域の表示状態を制御するコントロールが位置する領域であることを含む。
【0141】
1つの好適な実施例では、前記タッチ操作は前記目標表示領域に対する操作であると判断する過程は、タッチオブジェクトによるタッチダウンイベントの実行が検出されたときに、前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあることと、前記タッチダウンイベントはタッチオブジェクトが連続したタッチ操作を実行する過程において発生するイベントであることとを含む。
【0142】
1つの好適な実施例では、前記データ処理モジュール88は、具体的には、第2のオペレーティングシステムの全画面コンテンツが前記目標表示領域に表示される場合、前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域内にあるタッチ位置が存在する場合、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と第2のオペレーティングシステムの座標系との関係に従って、タッチ位置が前記目標表示領域内にあるタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップと、前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域にいないタッチ位置が存在する場合、タッチ位置が前記目標表示領域内にいないタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換し、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と第2のオペレーティングシステムの座標系との関係に従って、前記変換された目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップと、前記変換された第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップとを実行することに用いられる。
【0143】
1つの好適な実施例では、前記データ処理モジュール88は、具体的には、第2のオペレーティングシステム画面の局所領域のコンテンツが前記目標表示領域に表示されている場合、前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域内にあるタッチ位置が存在する場合、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と前記局所領域の座標範囲との関係に従って、タッチ位置が前記目標表示領域内にあるタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップであって、前記局所領域の座標範囲とは、第2のオペレーティングシステムに対応する画面の座標系における前記局所領域の座標範囲を指すステップと、前記タッチオブジェクトがタッチダウンイベントを実行する際に前記タッチオブジェクトによるタッチ位置が前記目標表示領域内にあるとともに、前記連続したタッチ操作過程において前記目標表示領域にいないタッチ位置が存在する場合、タッチ位置が前記目標表示領域内にいないタッチデータを目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータに変換し、予め設定された第1のオペレーティングシステムのタッチボックス座標系と前記局所領域の座標範囲との関係に従って、前記変換された目標表示領域の縁部に最も近いタッチデータを第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータに変換するステップと、前記変換された第2のオペレーティングシステムの座標系下でのタッチデータを第2のオペレーティングシステムに送信するステップとを実行することに用いられる。
【0144】
1つの好適な実施例では、前記データ処理モジュール88は、さらに、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作ではない場合、前記タッチ操作のタッチデータを第1のオペレーティングシステムに送信し、第1のオペレーティングシステムによって前記タッチ操作に応答するか、又は、前記タッチ操作のタッチデータを第1のオペレーティングシステムに直接送信し、前記タッチ操作に応答するか否かを第1のオペレーティングシステムにより決定し、前記タッチ操作が前記目標表示領域内の表示コンテンツに対する操作である場合、第1のオペレーティングシステムがタッチ操作に応答するか否かを予め設定されたストラテジーに基づいて決定することに用いられる。
【0145】
1つの好適な実施例では、前記装置は、USB Hub制御によって外部デバイスを第1のオペレーティングシステム又は第2のオペレーティングシステムに切り替えるためのデバイス切り替えモジュール(図8には、未図示)をさらに含む。
【0146】
このような場合、本願の実施例は、メモリとプロセッサを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサによってロードされて以上のいずれかに記載のタッチデータ処理方法のステップを実行させることに適している電子デバイスをさらに提供する。
【0147】
1つの好適な実施例では、前記電子デバイスは、スマートインタラクションタブレットであり、前記第1のオペレーティングシステムはAndroidシステムであり、第2のオペレーティングシステムはWindowsシステム又は前記スマートインタラクションタブレットに接続された外部デバイスにおけるシステムである。
【0148】
このような場合、本願の実施例は、複数の命令が記憶されており、前記命令はプロセッサによってロードされて以上のいずれかに記載のタッチデータ処理方法のステップを実行させることに適しているコンピュータ記憶媒体をさらに提供する。
【0149】
本願は、プログラムコードを含む1つ又は複数の記憶媒体(磁気ディスク記憶装置、CD-ROM、光学記憶装置などを含むが、これらに限定されない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形態としてもよい。コンピュータ利用可能な記憶媒体は、永続的及び非永続的、リムーバブルメディア及び非リムーバブルメディアを含み、任意の方法又は技術によって情報記憶を実現し得る。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムのモジュール、又は他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例には、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、読出し専用光ディスク-読出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光学記憶装置;磁気カセット、磁気テープや磁気ディスク記憶装置、又は他の磁気記憶装置や、コンピューティングデバイスによってアクセス可能な情報を記憶するために使用することができる他の非伝送媒体が含まれるが、これらに限定されない。
【0150】
上記の装置における各モジュールの機能や役割の実現過程の詳細は、上記の方法における対応するステップの実現過程を参照し、ここでは詳しく説明しない。
【0151】
装置の実施例については、基本的には方法の実施例に対応するので、関連部分は方法の実施例の説明を参照すればよい。上記の装置の実施例は単なる模式的なものに過ぎず、分離された構成要素として説明されたモジュールは物理的に分離されていてもよく、物理的に分離されていなくてもよく、モジュールとして表示された構成要素は物理的なモジュールであってもよく、物理的なモジュールでなくてもよく、すなわち1つの場所に配置されていてもよく、複数のネットワークモジュールに分散されていてもよい。実際の必要に応じて、その中の一部又は全部のモジュールを選択して、本願の解決手段の目的を実現することができる。当業者は、創造的な努力を必要とせずにそれを理解して実施することができる。
【0152】
本願のタッチデータ処理装置の実施例は電子デバイスに適用することができる。装置の実施例は、ソフトウェアによって、又はハードウェアによって、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。ソフトウェアによって実現される場合を例にして、論理的な意味での装置として、所在する電子デバイスのプロセッサが不揮発性メモリ中の対応するコンピュータプログラムの命令をメモリに読み込んで実行することによって形成される。ハードウェアのレベルでは、図9に示すように、タッチデータ処理装置が配置される本願の電子デバイスのハードウェア構造図であり、図9に示されるプロセッサ910、ネットワークインターフェース920、メモリ930、及び不揮発性メモリ940に加えて、実施例における装置が配置された電子デバイスは、通常、当該電子デバイスの実際の機能に応じた他のハードウェアを含んでもよいが、これについては詳しく説明しない。
【0153】
明細書を検討し、本明細書で提供される実施例を実施した後、当業者は、本願の他の実施形態を容易に想起し得る。本願は、本願の一般原理に従う、本願が提供していない当該技術分野における周知の常識又は慣用的技術手段を含む、本願の任意の変形、用途又は適応的な変化を含むことを意図している。明細書及び実施例は例示的なものとしてのみ扱われ、本願の真の範囲及び精神は、以下の請求項によって示される。
【0154】
なお、本願は、上記で説明され図面に示された正確な構造に限定されるものではなく、その範囲を逸脱しない範囲で様々な修正及び変更が行われ得る。本願の範囲は、添付された特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0155】
上記は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではなく、本願の精神及び原則の範囲内にある場合は、如何なる修正、同等の置換、改良等も、本願の特許範囲に含まれるものとする。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図5I
図5J
図5K
図5L
図6
図7
図8
図9