(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム制御方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20240619BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20240619BHJP
H04M 1/72463 20210101ALI20240619BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/14 320A
H04M1/72463
(21)【出願番号】P 2022580395
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(86)【国際出願番号】 CN2021102044
(87)【国際公開番号】W WO2022001813
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】202010609503.4
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】包兵兵
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-530614(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105975347(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107765948(CN,A)
【文献】特開2007-282196(JP,A)
【文献】特開2010-219602(JP,A)
【文献】特開2001-285472(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/04895
G06F 3/14
H04M 1/72463
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止するステップと、
前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンである目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示するステップと、を含み、
前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられ
、
目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示する前記ステップは、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、前記目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示し、前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に第2所定マークを表示するステップを含み、
前記第2所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートすることを示すために用いられる、アプリケーションプログラム制御方法。
【請求項2】
目標アプリケーションプログラムの実行を停止する前記ステップの後に、
前記目標アプリケーションプログラムに対するユーザの第1入力を受信するステップと、
前記第1入力に応答して、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するステップと、をさらに含み、
前記第1入力は、前記目標プログラムアイコンに対する入力と、前記目標プログラムアイコンの第1所定位置に表示される第1所定マークに対する入力と、前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に表示される第2所定マークに対する入力と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開する前記ステップは、
前記目標アプリケーションプログラムが全てのサブタスクの実行のみをサポートしている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するか否かを確認するための第1アラート情報を表示するステップと、
前記第1アラート情報に対するユーザの第2入力を受信した場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するステップと、を含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開する前記ステップは、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの少なくとも1つのサブタスクのタスク情報を表示するステップと、
前記少なくとも1つのサブタスクのうちの目標サブタスクのタスク情報に対する第3入力を受信するステップと、
前記第3入力に応答して、前記目標サブタスクの実行を再開するステップと、を含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項5】
前記タスク情報は、少なくともタスク名を含み、
前記タスク情報は、タスク優先度と、タスクタイプと、タスク予測消費電力とのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記タスク情報は、所定のフローティングウィンドウに表示され、前記所定のフローティングウィンドウは、少なくとも1つのタスクウィジェットをさらに含み、前記タスクウィジェットは、各前記サブタスクの実行を停止又は再開するように制御するために用いられ、
各サブタスクは、1つのタスクウィジェットに対応する、請求項
4に記載の方法。
【請求項7】
前記目標サブタスクの実行を再開する前記ステップの後に、
前記第1所定マークの表示を取り消すステップと、
前記目標プログラムアイコンの第3所定位置に、前記目標サブタスクの実行を再開した後に前記目標アプリケーションプログラムがリアルタイムで消費した電力を示すための第3所定マークを表示するステップと、をさらに含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項8】
前記第1所定マークの表示を取り消す前記ステップの後に、
前記目標アプリケーションプログラムの消費した電力が第1所定閾値よりも高い場合に、前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行を停止し、前記目標プログラムアイコンの前記第1所定位置に前記第1所定マークを表示するステップと、
前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行が既に停止したことを示すための第2アラート情報を表示するステップと、をさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
目標アプリケーションプログラムの実行を停止する前記ステップの後に、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、所定の第1タスク実行再開条件が成立するとき、前記目標アプリケーションプログラムの第1サブタスクの実行を再開するステップと、
所定の第2タスク実行再開条件が成立するとき、前記目標アプリケーションプログラムの第2サブタスクの実行を再開するステップと、をさらに含み、
前記目標アプリケーションプログラムはN個のサブタスクを含み、前記N個のサブタスクは前記第1サブタスク及び第2サブタスクを含み、Nは1より大きい整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記目標アプリケーションプログラムの第1サブタスクの実行を再開する前記ステップの後に、
前記第1所定マークを、前記第1サブタスクが実行再開状態にあり且つ前記N個のサブタスクのうち前記第1サブタスク以外の全てのサブタスクが実行停止状態にあることを示す第1表示状態に更新するステップをさらに含み、
前記目標アプリケーションプログラムの第2サブタスクの実行を再開する前記ステップの後に、
前記第1所定マークを、前記第1サブタスク及び前記第2サブタスクが実行再開状態にあり且つ前記N個のサブタスクのうち前記第1サブタスク及び前記第2サブタスク以外の全てのサブタスクが実行停止状態にあることを示す第2表示状態に更新するステップをさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
目標アプリケーションプログラムの実行を停止する前記ステップの後に、
電子機器が充電器に接続されている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開し、前記第1所定マークの表示を取り消すステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記プログラム実行停止条件は、
目標アプリケーションプログラムの実行停止を確定するユーザの入力を受信したことと、電子機器の総電力残量が第2所定閾値よりも小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1タスク実行再開条件は、
前記第1サブタスクに対するユーザの入力を受信したことと、電子機器の総電力残量が第3所定閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2タスク実行再開条件は、
前記第2サブタスクに対するユーザの入力を受信したことと、前記電子機器の総電力残量が第4所定閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第4所定閾値は前記第3所定閾値よりも大きい、請求項
9又は
10に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラムや命令とを備え、前記プログラムや命令は前記プロセッサによって実行されると、請求項1から
13のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム制御方法のステップを実現する、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年6月29日に中国で出願した中国特許出願番号No.202010609503.4の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本文に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信の技術分野に関し、特にアプリケーションプログラム制御方法、装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器の普及に伴い、電子機器の機能はますます充実してきているが、その設計もますます複雑化しており、電子機器にはスクリーン及びアンテナ等の高消費電力デバイスが積み重ねられて組み合わせられているため、電子機器の待機時間はますます短くなっている。従来技術では、ユーザが電子機器を使用している間に、知らずに電子機器の電力を大量に消費したことにより、電子機器が低電力残量の状態になったときに自動的にシャットダウンする状況が広く存在しており、これによりユーザは電子機器上の一部のアプリケーションプログラムを使用できなくなり、ユーザの正常な仕事と生活に深刻な影響が及ぼされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、従来技術において電子機器の電力が知らずに大量に消費されることにより、電子機器が自動的にシャットダウンし、さらにユーザが電子機器上の一部のアプリケーションプログラムを使用できなくなり、ユーザの正常な仕事と生活に深刻な影響が及ぼされるという問題を解決できるアプリケーションプログラム制御方法、装置及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本願は次のように実現される。
【0006】
第1態様において、本願の実施例は、
所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止するステップと、
前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンである目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示するステップと、を含み、
前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられるアプリケーションプログラム制御方法を提供する。
【0007】
第2態様において、本願の実施例は、
所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止するための第1実行モジュールと、
前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンである目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示するための第1表示モジュールと、を備え、
前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられるアプリケーションプログラム制御装置を提供する。
【0008】
第3態様において、本願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラムや命令とを備え、前記プログラムや命令は前記プロセッサによって実行されると、第1態様に記載のアプリケーションプログラム制御におけるステップを実現する電子機器を提供する。
【0009】
第4態様において、本願の実施例は、プロセッサによって実行されると、第1態様に記載のアプリケーションプログラム制御方法におけるステップを実現するプログラムや命令が記憶されている可読記憶媒体を提供する。
【0010】
第5態様において、本願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースとを備え、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはプログラムや命令を実行して、第1態様に記載の方法を実現するために用いられるチップを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本願の実施例において、所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止し、そして目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示し、前記目標プログラムアイコンは前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンであり、前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられる。こうして、電子機器は、低電力残量で充電器がない場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止し、電子機器の電力残量の正確な制御を容易にし、電子機器のシャットダウン処理を回避することができ、それにより電子機器の使い勝手を向上させることができ、そして、アイコン上に第1所定マークを表示することで、該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの実行が既に停止したことを直感的な方式でユーザに示し、それによりユーザはアプリケーションプログラムの状態情報を迅速に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本願の実施例で提供されるアプリケーションプログラム制御方法の手順図である。
【
図2】本願の実施例で提供される電子機器のインタフェース表示模式図その1である。
【
図3】本願の実施例で提供される電子機器のインタフェース表示模式図その2である。
【
図4】本願の実施例で提供される電子機器のインタフェース表示模式図その3である。
【
図5】本願の実施例で提供される電子機器のインタフェース表示模式図その4である。
【
図6】本願の実施例で提供される電子機器のインタフェース表示模式図その5である。
【
図7】本願の実施例で提供される電子機器のインタフェース表示模式図その6である。
【
図8】本願の実施例で提供されるアプリケーションプログラム制御装置の構造模式図である。
【
図9】本願の実施例で提供される電子機器の構造模式図その1である。
【
図10】本願の実施例で提供される電子機器の構造模式図その2である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0014】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本願の実施例が本明細書に図示又は説明されたもの以外の順序で実施できるように、適合な場合において互いに置き換えてもよく、且つ「第1」、「第2」等で区別される対象は、通常、1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は、1つであってもよく、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0015】
以下において、図面を参照しながら、本願の実施例で提供されるアプリケーションプログラム制御方法を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0016】
本願の実施例で提供されるアプリケーションプログラム制御方法の手順図である
図1を参照し、
図1に示すように、該方法は次のステップを含む。
【0017】
ステップ101では、所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止する。
【0018】
前記プログラム実行停止の条件は、目標アプリケーションプログラムの実行停止を確定するユーザの入力を受信したことであってもよいし、又は、電子機器の総電力残量が第1所定値よりも小さいことであってもよいし、又は、電子機器の総電力残量が第1所定値よりも小さく且つ目標アプリケーションプログラムの実行停止を確定するユーザの入力を受信したことであってもよいし、又は、電子機器が目標アプリケーションプログラムの実行停止に関する他の条件を満たすこと等であってもよい。本願の実施例ではこれを限定しない。
【0019】
また、前記目標アプリケーションプログラムは、少なくとも1つのアプリケーションプログラムを含んでもよい。前記電子機器には、複数のアプリケーションプログラムがインストールされてもよく、前記複数のアプリケーションプログラムには、一部のサブタスクの実行をサポートするアプリケーションプログラムと、全てのサブタスクの実行のみをサポートするアプリケーションプログラムと、が含まれてもよい。前記目標アプリケーションプログラムは、電子機器にインストールされた複数のアプリケーションプログラムのうちの1つ又は複数を含んでもよい。目標アプリケーションプログラムは、予め設定されたアプリケーションプログラムであってもよいし、又は、前記複数のアプリケーションプログラムからユーザが選択したアプリケーションプログラムであってもよい。
【0020】
ステップ102では、目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示し、前記目標プログラムアイコンは前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンである。
前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられる。
【0021】
また、前記第1所定マークは、ラベル、アイコン又は画像等であってもよく、例示的に、第1所定マークは、四角形のアイコン、円形のアイコン又は半透明のアイコン等、任意の形状のアイコンであってもよく、本願の実施例では第1所定マークを限定しない。前記第1所定位置は、中心位置、左上又は右上等であってもよい。目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示する前記ステップは、目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを重ね合わせてもよく、例えば、目標プログラムアイコンの中心位置に第1所定マークを表示してもよいし、又は、目標プログラムアイコンの右上に第1所定マークを表示してもよく、或いは、前記第1所定マークで目標プログラムアイコンを完全に覆ってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0022】
さらに、前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが現在実行停止状態にあり、且つ前記実行停止状態を維持していることを示すために用いられる。前記第1所定マークの表示が取り消されていない場合に、前記目標アプリケーションプログラムは、起動されて実行されることが可能ではない。
【0023】
また、先に目標アプリケーションプログラムの実行を停止し、その後、第1所定マークを表示してもよいし、又は、先に第1所定マークを表示し、その後、目標アプリケーションプログラムの実行を停止してもよいし、又は、目標アプリケーションプログラムの実行を停止すると同時に第1所定マークを表示してもよい。本願の実施例ではこれを限定しない。
【0024】
説明すべきことは、前記電子機器が省電力モードに入った後に、実行停止状態にある目標アプリケーションプログラムを第1所定マークによって確認できる点である。所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラム以外のアプリケーションプログラムを実行状態に維持することができ、目標アプリケーションプログラム以外のアプリケーションプログラムは、ショートメール、電話、アラームクロック及び連絡先等の電子機器の基本的な機能を実現するアプリケーションプログラムを含んでもよい。
【0025】
実際の応用において、電子機器が携帯電話であることを例として、
図2に示すように、第1所定マークは、フリーズマスク201であってもよい。フリーズマスク201は、フリーズ効果を持つアイコンであってもよい。携帯電話の使用状態を省電力モードに設定した後に、携帯電話の連絡先、ショートメール、電話及び設定等の携帯電話の基本的な機能を実現するためのアプリケーションプログラムを実行状態に維持することができ、インストールされた第三者アプリケーションプログラム等の他のアプリケーションプログラムの実行を停止することができる。当該他のアプリケーションプログラム、例えば写真、カメラ、電子ブック、通信、カレンダー及び地図に対応するアイコンの位置にフリーズマスク201を表示し、アプリケーションプログラムのフリーズを実現することができ、前記フリーズマスク201は、該アプリケーションプログラムがフリーズ状態にあることをユーザに示すためのものである。フリーズは、実行停止としてもよく、該アプリケーションプログラムがフリーズ状態にあることは、該アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを意味してもよく、且つフリーズ解除前に、該アプリケーションプログラムは起動できない。フリーズ解除とは、フリーズ状態を解除することであり、実行再開としてもよく、アプリケーションプログラムをフリーズ解除することは、アプリケーションプログラムの実行を再開することを意味してもよい。
【0026】
本願の実施例において、目標アプリケーションプログラムの実行を停止することで、電子機器の電力残量を十分で合理的に利用することができ、且つ電子機器のユーザによる基本的な使用に及ぼされる影響を可能な限り低減することができる。本願の実施例は、電子機器が低電力残量になった場合に、電子機器のアプリケーションプログラムの実行をより正確に制御し、電子機器の基本的な機能を使用可能に維持することを実現でき、且つ電池の電力残量を効率的で合理的に利用することができる。電子機器が携帯電話であることを例として、目標アプリケーションプログラムは、決済用アプリケーションプログラム以外のアプリケーションプログラムを含んでもよく、スマートフォンの普及及びオンライン決済の普及に伴い、紙幣のない時代が到来しており、省電力モードでユーザが携帯電話の決済機能を使用できなければ、ユーザの基本的な衣食住と交通に深刻な影響が及ぼされる。目標アプリケーションプログラムの実行を停止することで、スマートフォンユーザの使用シーンに合わせることができ、ユーザの携帯電話に対する基本的な需要を最も長く保証することができる。
【0027】
本願の実施例において、所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止し、そして目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示し、前記目標プログラムアイコンは前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンであり、前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられる。こうして、電子機器は、低電力残量で充電器がない場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止し、電子機器の電力残量の正確な制御を容易にし、電子機器のシャットダウン処理を回避することができ、それにより電子機器の使い勝手を向上させることができ、アイコン上に第1所定マークを表示することで、該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの実行が既に停止したことを直感的な方式でユーザに示し、それによりユーザはアプリケーションプログラムの状態情報を迅速に取得することができる。
【0028】
選択的に、目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示する前記ステップは、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、前記目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示し、前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に第2所定マークを表示するステップを含み、
前記第2所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートすることを示すために用いられる。
【0029】
前記第2所定マークは、ラベル、アイコン又は画像等であってもよく、例示的に、第2所定マークは、四角形のアイコン、円形のアイコン又は半透明のアイコン等、任意の形状のアイコンであってもよく、本願の実施例では第2所定マークを限定しない。前記第2所定位置は、中心位置、左上又は右上等であってもよい。前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に第2所定マークを表示する前記ステップは、前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に第2所定マークを重ね合わせてもよく、例えば、前記目標プログラムアイコンの中心位置に第2所定マークを表示してもよいし、又は、前記目標プログラムアイコンの右上に第2所定マークを表示してもよいし、或いは、前記第2所定マークで目標プログラムアイコンを完全に覆ってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0030】
また、前記第2所定マークは、目標アプリケーションプログラムのサブタスクの実行を停止又は再開するように制御するエントリとして使用されてもよい。前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、前記第2所定マークに対する入力を受信すると、前記目標アプリケーションプログラムの少なくとも1つのサブタスクのタスク情報を表示し、前記少なくとも1つのサブタスクのうちの目標サブタスクのタスク情報に対する第3入力を受信し、そして前記第3入力に応答して、前記目標サブタスクの実行を再開する。
【0031】
実際の応用において、
図2に示すように、前記第1所定マークは、フリーズマスク201であってもよく、前記第2所定マークは、省エネルギーマーク202であってもよい。一部のサブタスクの実行をサポートするアプリケーションプログラムについて、フリーズマスク201及び省エネルギーマーク202を表示することができ、全てのサブタスクの実行のみをサポートするアプリケーションプログラムについて、フリーズマスク201のみを表示することができる。例えば、通信アプリケーションプログラムは、一部のサブタスクの実行をサポートするアプリケーションプログラムであり、フリーズマスク201及び省エネルギーマーク202が表示され、写真、カメラ、電子ブック、カレンダー及び地図アプリケーションプログラムは、全てのサブタスクの実行のみをサポートするアプリケーションプログラムであり、フリーズマスク201のみが表示される。
【0032】
該実施形態では、一部のサブタスクの実行をサポートする目標アプリケーションプログラムについて、第1所定マーク及び第2所定マークを共に表示し、それによってユーザは一部のサブタスクの実行をサポートするアプリケーションプログラムと全てのサブタスクの実行のみをサポートするアプリケーションプログラムとを容易に区別できる。
【0033】
選択的に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止する前記ステップの後に、前記方法は、
前記目標アプリケーションプログラムに対するユーザの第1入力を受信するステップと、
前記第1入力に応答して、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するステップと、をさらに含み、
前記第1入力は、前記目標プログラムアイコンに対する入力と、前記目標プログラムアイコンの第1所定位置に表示される第1所定マークに対する入力と、前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に表示される第2所定マークに対する入力と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
前記目標アプリケーションプログラムに対するユーザの第1入力は、ユーザが指又はスタイラス等のタッチデバイスを介して前記目標アプリケーションプログラムに対して行った第1入力を含む。前記第1入力は、単一タップ、二重タップ又は所定のジェスチャでスライドする入力等であってもよい。前記第1入力が、前記目標プログラムアイコンに対する入力であることを例として、前記第1入力は、前記目標プログラムアイコンを単一タップする入力であってもよいし、又は、前記目標プログラムアイコンを二重タップする入力であってもよいし、又は、前記目標プログラムアイコン上を所定のジェスチャでスライドする入力であってもよい。本願の実施例ではこれを限定しない。
【0035】
該実施形態では、前記目標アプリケーションプログラムに対するユーザの第1入力を受信し、そして前記第1入力に応答して、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開する。こうして、電子機器のシステム設定に入って複数のメニューを操作することで目標アプリケーションプログラムの実行を再開する必要がなく、目標プログラムアイコン、第1所定マーク又は第2所定マークに対する入力だけで目標アプリケーションプログラムの実行を再開することができ、目標アプリケーションプログラムを迅速に再開することができる。
【0036】
選択的に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開する前記ステップは、
前記目標アプリケーションプログラムが全てのサブタスクの実行のみをサポートしている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するか否かを確認するための第1アラート情報を表示するステップと、
前記第1アラート情報に対するユーザの第2入力を受信した場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するステップと、を含む。
【0037】
前記第1アラート情報は、ポップアップアラート情報であってもよいし、又は、インタフェースアラート情報等であってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。前記第2入力は、第1アラート情報を単一タップしたり、二重タップしたり、所定のジェスチャでスライドしたり等して、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開すると確認する入力であり、例えば、「確定」が表示されたウィジェットをタップして、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開すると確認する入力であってもよい。
【0038】
実際の応用において、前記第1アラート情報は、ポップアップアラート情報であってもよく、電子機器が携帯電話であることを例として、
図3に示すように、ユーザがフリーズ状態中のアプリケーションプログラムに対応するアイコンをタップする時に、「フリーズ解除したら、省電力モードでの携帯電話の待機時間が影響されるため、該APP(アプリケーションプログラム)をフリーズ解除しますか?」とポップアップでユーザにアラートを示し、ユーザが「確定」をタップすると、該アプリケーションプログラムをフリーズ解除でき、ユーザが該アプリケーションプログラムを正常に使用でき、アイコンにフリーズマスクが表示されなくなり、ユーザが「キャンセル」をタップすると、ポップアップアラートを閉じることができ、且つ該アプリケーションプログラムは依然としてフリーズ状態に維持されるように、してもよい。アプリケーションプログラムはフリーズ状態にあり、つまり、該アプリケーションプログラムは実行停止状態にあり、且つフリーズ状態が解除される前に、該アプリケーションプログラムは起動できない。アプリケーションプログラムをフリーズ解除することは、アプリケーションプログラムのフリーズ状態を解除し、アプリケーションプログラムの実行状態を再開することである。
【0039】
該実施形態では、前記目標アプリケーションプログラムの実行再開を確認するための入力を受信すると、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開し、こうして、ユーザの需要に応じて、電子機器の電力残量を管理し、電子機器の電力使用を強制的に制限せず、電子機器の電力残量の正確な制御を実現することができる。
【0040】
選択的に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開する前記ステップは、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの少なくとも1つのサブタスクのタスク情報を表示するステップと、
前記少なくとも1つのサブタスクのうちの目標サブタスクのタスク情報に対する第3入力を受信するステップと、
前記第3入力に応答して、前記目標サブタスクの実行を再開するステップと、を含む。
【0041】
前記目標サブタスクは、1つ又は複数のサブタスクであってもよい。前記第3入力は、前記目標サブタスクのタスク情報をタップする入力であってもよいし、又は、前記目標サブタスクのタスク情報を選択する入力等であってもよく、本願の実施例では前記第3入力を限定しない。
【0042】
また、前記タスク情報は、タスク名を含んでもよいし、又は、タスク優先度を含んでもよいし、又は、タスクタイプを含んでもよいし、又は、予測タスク消費電力等を含んでもよい。本願の実施例ではこれを限定しない。
【0043】
実際の応用において、電子機器が携帯電話であることを例として、ユーザがフリーズ状態にあるアプリケーションプログラムに対応するアイコンをタップし、該アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートすると、サブタスク選択ボックスをポップアップでき、サブタスク選択ボックス内に該アプリケーションプログラムの複数のサブタスクのタスク情報を表示することができ、ユーザは実行を許可するサブタスクを素早く設定することができる。例えば、
図4に示すように、ユーザは通信アプリケーションプログラムのアイコンをタップすることで、メッセージ通信サービス、モーメンツリストの更新及び大きなファイルのダウンロードのようなサブタスクを表示することができ、各サブタスクに対応する選択ウィジェットをタップすることで、サブタスクの実行を停止したり、再開したりすることができる。
【0044】
該実施形態では、任意のサブタスクのフリーズ解除を許可できるため、電力使用の正確な制御を実現することができ、且つアプリケーションプログラムに対するユーザの実用要件を満たすことができる。
【0045】
選択的に、前記タスク情報は少なくとも、タスク名を含み、
前記タスク情報は、タスク優先度と、タスクタイプと、タスク予測消費電力とのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0046】
図4に示すように、タスク名は、ユーザが複数のサブタスクを容易に区別するためにユーザに提示するためのサブタスクの名称を含んでもよい。タスク優先度は、サブタスクの重要度を表すために用いられ、例えば、高、中、及び低を含んでもよく、高優先度は、該サブタスクが電子機器のコア機能を実現すること表すために用いることができ、中優先度は、該サブタスクが実現するのは非コア機能であるが、ユーザエクスペリエンスに影響を与えるものであることを表すために用いることができ、低優先度は、該サブタスクによって実現される機能がユーザにとってあってもなくてもよいことを表すために用いることができる。タスクタイプは、サブタスクのタスク特徴を表すために用いることができ、例えば、ネットワーク要求、ファイルダウンロード、バックグラウンドタスク又はCPUリソースの大量占有等を含んでもよい。タスク予測消費電力は、サブタスクの電力消費状況を表すために用いることができ、ユーザは、サブタスクのタスク予測消費電力に基づいて該サブタスクの実行を許可するか否かを判定することができる。各実行中のサブタスクの消費電力を検出することができ、あるサブタスクの消費電力が所定値よりも高い時、該サブタスクの実行を停止することができる。
【0047】
また、電子機器は、アプリケーションプログラムの各サブタスクを認識するためにアプリケーションプログラミングインタフェース(Application Programming Interface,API)を追加してもよく、アプリケーションプログラムのあるサブタスクの実行を許可する場合、該サブタスクを正常に実行することができる。アプリケーションプログラムのあるサブタスクの実行を許可しない場合、該サブタスクの実行を停止することができる。電子機器上のアプリケーションプログラムのサブタスクの動作状態を調整するか否かをユーザがよりよく判定するために、前記タスク情報は、タスク名、タスク優先度、タスクタイプ及びタスク予測消費電力を含んでもよい。
【0048】
該実施形態では、ユーザは、アプリケーションプログラムのサブタスクのタスク情報に基づいて、アプリケーションプログラムのサブタスクの動作状態を調整するか否かを判定することができ、電力残量のユーザによる正確な制御が容易になる。
【0049】
選択的に、前記タスク情報は、所定のフローティングウィンドウに表示され、前記所定のフローティングウィンドウは、少なくとも1つのタスクウィジェットをさらに含み、前記タスクウィジェットは、各前記サブタスクの実行を停止又は再開するように制御するために用いられ、
各サブタスクは、1つのタスクウィジェットに対応する。
【0050】
前記タスクウィジェットは、円形ウィジェット、楕円形ウィジェット又は四角形ウィジェット等、任意の形状のウィジェットであってもよく、本願の実施例ではタスクウィジェットの表現形式を限定しない。前記所定のフローティングウィンドウは、電子機器のスクリーンに表示されるフローティングウィンドウであってもよく、目標アプリケーションプログラムに対するユーザの第1入力を受信した場合に、目標プログラムアイコンの近傍に前記所定のフローティングウィンドウを表示することができ、例えば、目標プログラムアイコンの右下に所定のフローティングウィンドウを表示することができる。
図4に示すように、タスクウィジェット203は楕円形ウィジェットであってもよく、タスクウィジェット203の円形ボタンをタップすることでサブタスクの実行を停止又は再開することができる。通信アプリケーションプログラムを例として、通信アプリケーションプログラムは、メッセージ通信サービスサブタスクを含み、メッセージ通信サービスサブタスクに対応するタスクウィジェットをタップすることで、メッセージ通信サービスサブタスクの実行を再開することができる。
【0051】
該実施形態では、各前記サブタスクの実行を停止又は再開することをタスクウィジェットによって制御し、ユーザはサブタスクの実行状態を素早く制御しやすい。
【0052】
選択的に、前記目標サブタスクの実行を再開する前記ステップの後に、前記方法は、
前記第1所定マークの表示を取り消すステップと、
前記目標プログラムアイコンの第3所定位置に、前記目標サブタスクの実行を再開した後に前記目標アプリケーションプログラムがリアルタイムで消費した電力を示すための第3所定マークを表示するステップと、をさらに含む。
【0053】
前記第3所定位置は、中心位置、左上又は右上等であってもよい。前記目標プログラムアイコンの第3所定位置に第3所定マークを表示する前記ステップは、前記目標プログラムアイコンの第3所定位置に第3所定マークを重ね合わせてもよく、例えば、前記目標プログラムアイコンの中心位置に第3所定マークを表示してもよいし、又は、前記目標プログラムアイコンの右上に第3所定マークを表示してもよいし、或いは、前記第3所定マークで目標プログラムアイコンを完全に覆ってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。前記第3所定マークは、ラベル、アイコン又は画像等であってもよく、例示的に、第3所定マークは、数値を表示するラベルであってもよく、前記数値は、目標アプリケーションプログラムが消費した電力であってもよいし、又は、第3所定マークは、アイコンであってもよく、前記アイコンは、目標プログラムアイコンが消費した電力を表してもよく、本願の実施例では第3所定マークの具体的な表現形式を限定しない。ユーザがサブタスク起動にチェックを入れた直後、通信アプリケーションプログラムをフリーズ解除してもよい。
図5に示すように、通信アプリケーションプログラムに対応するアイコンの右下に第3所定マーク204が表示されてもよく、通信アプリケーションプログラムが電力を消費し始める時に、第3所定マーク204は緑から赤に変化し、且つ絶えずに点滅し、通信アプリケーションプログラムが電力を消費していることをユーザに示すことができる。
【0054】
該実施形態では、ユーザは、表示された第3所定マークによって前記目標アプリケーションプログラムが消費した電力を直感的に確認することができ、電子機器の電力残量へのユーザによる管理が容易になる。
【0055】
選択的に、前記第1所定マークの表示を取り消す前記ステップの後に、前記方法は、
前記目標アプリケーションプログラムの消費した電力が第1所定閾値よりも高い場合に、前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行を停止し、前記目標プログラムアイコンの前記第1所定位置に前記第1所定マークを表示するステップと、
前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行が既に停止したことを示すための第2アラート情報を表示するステップと、をさらに含む。
【0056】
前記第2アラート情報は、ポップアップアラート情報であってもよいし、又は、インタフェースアラート情報等であってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。実際の応用において、電子機器が携帯電話であることを例として、
図6に示すように、目標アプリケーションプログラムは通信アプリケーションプログラムであってもよく、目標アプリケーションプログラムの消費した電力が第1所定閾値よりも高い場合に、前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行を停止し、目標プログラムアイコン上にフリーズマスクを表示し、ポップアップで「消費電力が設定値を超えたため、自動的にフリーズしました。再開したい場合は、改めてフリーズ解除してください」とユーザにアラートを示すことができ、目標アプリケーションプログラムを改めてフリーズ解除するか否かをユーザが確認するための「キャンセル」及び「開く」ウィジェットを提供することができる。
【0057】
該実施形態では、目標アプリケーションプログラムの消費した電力が第1所定閾値よりも高い場合に、前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行を停止し、こうして、電子機器は、目標アプリケーションプログラムの消費した電力が高くなりすぎる時に、目標アプリケーションプログラムの実行を自動的に停止することができ、それにより電子機器の電力が消費される速度が速くなりすぎることを回避できる。
【0058】
選択的に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止する前記ステップの後に、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、所定の第1タスク実行再開条件が成立するとき、前記目標アプリケーションプログラムの第1サブタスクの実行を再開するステップと、
所定の第2タスク実行再開条件が成立するとき、前記目標アプリケーションプログラムの第2サブタスクの実行を再開するステップと、をさらに含み、
前記目標アプリケーションプログラムはN個のサブタスクを含み、前記N個のサブタスクは前記第1サブタスク及び第2サブタスクを含み、Nは1より大きい整数である。
【0059】
第1サブタスクは、1つ又は複数のサブタスクを含んでもよい。第2サブタスクは、1つ又は複数のサブタスクを含んでもよい。前記第1サブタスクが消費した電力は、前記第2サブタスクが消費した電力よりも小さい。
【0060】
また、第1タスク実行再開条件は、前記第1サブタスクに対するユーザの入力を受信したことであってもよいし、又は、電子機器の総電力残量が第3所定閾値よりも大きいであることであってもよいし、又は、第1サブタスクの実行を再開する他の条件を電子機器が満たすことであってもよい。第2タスク実行再開条件は、前記第2サブタスクに対するユーザの入力を受信したことであってもよいし、又は、電子機器の総電力残量が第4所定閾値よりも大きいであることであってもよいし、又は、第2サブタスクの実行を再開する他の条件を電子機器が満たすことであってもよく、前記第4所定閾値は、前記第3所定閾値より大きい。
【0061】
さらに、第1タスク実行再開条件の条件値は、第2タスク実行再開条件の条件値より小さくしてもよい。電子機器が第2タスク実行再開条件を満たす場合、電子機器は第1タスク実行再開条件を同時に満たす。但し、電子機器が第1タスク実行再開条件を満たす場合、第2タスク実行再開条件を満たしているとは限らない。
【0062】
例示的に、電子機器の総電力残量が第3所定閾値よりも大きい場合に、前記目標アプリケーションプログラムの第1サブタスクの実行を再開し、電子機器の総電力残量が第4所定閾値よりも大きい場合に、前記目標アプリケーションプログラムの第2サブタスクの実行を再開する。それにより、目標アプリケーションプログラムを段階的にフリーズ解除することができる。例えば、総電力残量が満充電量の30%である場合に、1つのサブタスクの実行を再開し、総電力残量が満充電量の50%である場合に、2つのサブタスクの実行を再開し、総電力残量が満充電量の60%である場合、3つのサブタスクの実行を再開するようにしてもよい。
【0063】
説明すべきことは、電子機器の総電力残量の変化をリアルタイムで検出することで、電子機器の総電力残量が第1タスク実行再開条件又は第2タスク実行再開条件を満たすか否かを判定することができ、それによりアプリケーションプログラムの実行状態を動的に調整し、アプリケーションプログラムのサブタスクの実行再開を制御し、電子機器の電力を節約するとともに、アプリケーションプログラムの一部の機能の正常な使用を保証することができる点である。
【0064】
該実施形態では、電子機器が第1タスク実行再開条件又は第2タスク実行再開条件を満たすか否かを判定することで、前記目標アプリケーションプログラムのサブタスクの段階的な実行再開を実現し、電子機器の電力残量に対する正確な管理を実現することができる。
【0065】
選択的に、前記目標アプリケーションプログラムの第1サブタスクの実行を再開する前記ステップの後に、前記方法は、
前記第1所定マークを、前記第1サブタスクが実行再開状態にあり且つ前記N個のサブタスクのうち前記第1サブタスク以外の全てのサブタスクが実行停止状態にあることを示す第1表示状態に更新するステップをさらに含み、
前記目標アプリケーションプログラムの第2サブタスクの実行を再開する前記ステップの後に、前記方法は、
前記第1所定マークを、前記第1サブタスク及び前記第2サブタスクが実行再開状態にあり且つ前記N個のサブタスクのうち前記第1サブタスク及び前記第2サブタスク以外の全てのサブタスクが実行停止状態にあることを示す第2表示状態に更新するステップをさらに含む。
【0066】
第1所定マークの表示状態を更新することは、第1所定マークの色、サイズ、又は表示形状等を更新することとしてもよい。第1表示状態と第2表示状態との違いは、表示色の違いであってもよいし、又は、表示形状の違いであってもよいし、又は、表示サイズの違い等であってもよい。例えば、第1表示状態は赤色であってもよく、第2表示状態は青色であってもよい。前記第1サブタスク及び前記第2サブタスクがいずれも実行再開状態にある場合に、前記第1所定マークを第2表示状態に更新することができる。
【0067】
該実施形態では、目標アプリケーションプログラムの実行状態を再開したサブタスクの数に応じて、第1所定マークの表示状態を更新してもよく、実行状態を再開したサブタスクの数が異なる場合、第1所定マークの表示状態が異なり、そのため、ユーザは目標アプリケーションプログラムのサブタスクの再開状況を直感的に把握することができる。
【0068】
選択的に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止する前記ステップの後に、前記方法は、
前記電子機器が充電器に接続されている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開し、前記第1所定マークの表示を取り消すステップをさらに含む。
【0069】
電子機器が充電状態になった後に、電子機器上の全てのアプリケーションプログラムの正常な実行を再開するようにしてもよい。電子機器が携帯電話であることを例として、
図7に示すように、ユーザが携帯電話に電源を入れると、デスクトップ上の全てのアプリケーションプログラムが自動的にフリーズ解除され、正常な使用に戻り、フリーズマスク201は凍結破壊効果を表示でき、また、通信アプリケーションプログラムのアイコン右下の第3所定マーク204は自動的にフェードアウトして非表示になる。
【0070】
該実施形態では、電子機器が充電される時に、目標アプリケーションプログラムの実行が再開され、目標アプリケーションプログラムがフリーズ解除され、それにより充電状態で電子機器の全てのアプリケーションプログラムはいずれも実行状態にあり、アプリケーションプログラムのユーザによる正常な使用に及ぼされる影響が避けられる。
【0071】
選択的に、前記プログラム実行停止条件は、
目標アプリケーションプログラムの実行停止を確定するユーザの入力を受信したことと、電子機器の総電力残量が第2所定閾値よりも小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
目標アプリケーションプログラムの実行停止を確定するユーザの入力を受信した前記のことは、前記電子機器の使用状態を省電力モードに設定して目標アプリケーションプログラムの実行を停止するユーザの入力を受信したことであってもよく、例えば、設定インタフェースにおいて省電力モードを表すウィジェットをタップし、前記電子機器の使用状態を省電力モードに設定することであってもよいし、又は、電子機器のショートカットキーを用いて電子機器の使用状態を省電力モードに設定して目標アプリケーションプログラムの実行を停止する入力であってもよいし、又は、目標アプリケーションプログラムの実行を停止するか否かのアラートを電子機器が示す場合に、目標アプリケーションプログラムの実行停止を確定するユーザの入力を受信したこと等であってもよい。1つの具体的な実施形態として、前記プログラム実行停止条件は、前記電子機器の総電力残量が第2所定閾値よりも小さい場合に、前記電子機器が省電力モードに入ると確定するユーザの操作を受信したことであってもよく、例えば、前記電子機器の総電力残量が第2所定閾値よりも小さい場合に、省電力モードに入るか否かを示すアラートボックスをポップアップ表示し、前記プログラム実行停止条件は、省電力モードに入ると確定するユーザの入力を受信したことであってもよい。
【0073】
該実施形態では、電力残量が低い場合、又は目標アプリケーションプログラムの実行を停止するユーザの入力を受信した場合等、プログラム実行停止条件が満たされる場合に、該当するアプリケーションプログラムの実行を自動的に停止し、電子機器の電力が知らずに大量に消費されることを回避する。
【0074】
選択的に、前記第1タスク実行再開条件は、
前記第1サブタスクに対するユーザの入力を受信したことと、電子機器の総電力残量が第3所定閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2タスク実行再開条件は、
前記第2サブタスクに対するユーザの入力を受信したことと、前記電子機器の総電力残量が第4所定閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第4所定閾値は前記第3所定閾値よりも大きい。
【0075】
前記第1サブタスクに対するユーザの入力を受信した前記のことは、ユーザが前記所定のフローティングウィンドウで第1サブタスクを選択する入力を受信したことであってもよいし、又は、ユーザが前記所定のフローティングウィンドウで第1サブタスクのタスク情報をタップする入力を受信したこと等であってもよい。前記第2サブタスクに対するユーザの入力を受信した前記のことは、ユーザが前記所定のフローティングウィンドウで第2サブタスクを選択する入力を受信したことであってもよいし、又は、ユーザが前記所定のフローティングウィンドウで第2サブタスクのタスク情報をタップする入力を受信したこと等であってもよい。
【0076】
該実施形態では、電力残量が十分である場合、ユーザの入力を受信した場合等、タスク実行再開条件が満たされる場合に、該当するアプリケーションプログラムの一部のサブタスクの正常な実行を自動的に再開し、アプリケーションプログラムの重要な機能の正常な使用を保証することができる。
【0077】
説明すべきことは、本願の実施例で提供されるアプリケーションプログラム制御方法は、実行主体がアプリケーションプログラム制御装置であってもよいし、又は、該アプリケーションプログラム制御装置におけるアプリケーションプログラム制御方法を実行及び搭載するための制御モジュールであってもよい点である。本願の実施例では、アプリケーションプログラム制御装置がアプリケーションプログラム制御方法を実行及び搭載することを例として、本願の実施例で提供されるアプリケーションプログラム制御装置について説明する。
【0078】
本願の実施例で提供されるアプリケーションプログラム制御装置の構造模式図である
図8を参照し、
図8に示すように、前記装置300は、
所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止するための第1実行モジュール301と、
前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンである目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示するための第1表示モジュール302と、を備え、
前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられる。
【0079】
選択的に、前記第1表示モジュール302は具体的に、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、前記目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示し、前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に第2所定マークを表示するために用いられ、
前記第2所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートすることを示すために用いられる。
【0080】
選択的に、前記アプリケーションプログラム制御装置300はさらに、
前記目標アプリケーションプログラムに対するユーザの第1入力を受信するための受信モジュールと、
前記第1入力に応答して、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するための第2実行モジュールと、をさらに備え、
前記第1入力は、前記目標プログラムアイコンに対する入力と、前記目標プログラムアイコンの第1所定位置に表示される第1所定マークに対する入力と、前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に表示される第2所定マークに対する入力と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0081】
選択的に、前記第2実行モジュールは具体的に、
前記目標アプリケーションプログラムが全てのサブタスクの実行のみをサポートしている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するか否かを確認するための第1アラート情報を表示するステップと、
前記第1アラート情報に対するユーザの第2入力を受信した場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するステップと、に用いられる。
【0082】
選択的に、前記第2実行モジュールは具体的に、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの少なくとも1つのサブタスクのタスク情報を表示するステップと、
前記少なくとも1つのサブタスクのうちの目標サブタスクのタスク情報に対する第3入力を受信するステップと、
前記第3入力に応答して、前記目標サブタスクの実行を再開するステップと、に用いられる。
【0083】
選択的に、前記タスク情報は少なくともタスク名を含み、
前記タスク情報は、タスク優先度と、タスクタイプと、タスク予測消費電力とのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0084】
選択的に、前記タスク情報は、所定のフローティングウィンドウに表示され、前記所定のフローティングウィンドウは、少なくとも1つのタスクウィジェットをさらに含み、前記タスクウィジェットは、各前記サブタスクの実行を停止又は再開するように制御するために用いられ、
各サブタスクは、1つのタスクウィジェットに対応する。
【0085】
選択的に、前記アプリケーションプログラム制御装置300は、
前記第1所定マークの表示を取り消すための第2表示モジュールと、
前記目標プログラムアイコンの第3所定位置に、前記目標サブタスクの実行を再開した後に前記目標アプリケーションプログラムがリアルタイムで消費した電力を示すための第3所定マークを表示するための第3表示モジュールと、をさらに備える。
【0086】
選択的に、前記アプリケーションプログラム制御装置300は、
前記目標アプリケーションプログラムの消費した電力が第1所定閾値よりも高い場合に、前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行を停止し、前記目標プログラムアイコンの前記第1所定位置に前記第1所定マークを表示するための第3実行モジュールと、
前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行が既に停止したことを示すための第2アラート情報を表示するための第4表示モジュールと、をさらに備える。
【0087】
選択的に、前記アプリケーションプログラム制御装置300は、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、所定の第1タスク実行再開条件が成立するとき、前記目標アプリケーションプログラムの第1サブタスクの実行を再開するための第4実行モジュールと、
所定の第2タスク実行再開条件が成立するとき、前記目標アプリケーションプログラムの第2サブタスクの実行を再開するための第5実行モジュールと、をさらに備え、
前記目標アプリケーションプログラムはN個のサブタスクを含み、前記N個のサブタスクは前記第1サブタスク及び第2サブタスクを含み、Nは1より大きい整数である。
【0088】
選択的に、前記第4実行モジュールはさらに、
前記第1所定マークを第1表示状態に更新するために用いられ、前記第1表示状態は、前記第1サブタスクが実行再開状態にあり、且つ前記N個のサブタスクのうち前記第1サブタスク以外の全てのサブタスクが実行停止状態にあることを示し、
前記第5実行モジュールはさらに、
前記第1所定マークを第2表示状態に更新するために用いられ、前記第2表示状態は、前記第1サブタスク及び前記第2サブタスクが実行再開状態にあり、且つ前記N個のサブタスクのうち前記第1サブタスク及び前記第2サブタスク以外の全てのサブタスクが実行停止状態にあることを示す。
【0089】
選択的に、前記アプリケーションプログラム制御装置300は、
前記電子機器が充電器に接続されている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開し、前記第1所定マークの表示を取り消すための第6実行モジュールをさらに備える。
【0090】
選択的に、前記プログラム実行停止条件は、
目標アプリケーションプログラムの実行停止を確定するユーザの入力を受信したことと、電子機器の総電力残量が第2所定閾値よりも小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
選択的に、前記第1タスク実行再開条件は、
前記第1サブタスクに対するユーザの入力を受信したことと、電子機器の総電力残量が第3所定閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2タスク実行再開条件は、
前記第2サブタスクに対するユーザの入力を受信したことと、前記電子機器の総電力残量が第4所定閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第4所定閾値は前記第3所定閾値よりも大きい。
【0092】
本願の実施例において、第1実行モジュールは所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止し、そして第1表示モジュールは目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示し、前記目標プログラムアイコンは前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンであり、前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられる。こうして、電子機器は、低電力残量で充電器がない場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止し、電子機器の電力残量の正確な制御を容易にし、電子機器のシャットダウン処理を回避することができ、それにより電子機器の使い勝手を向上させることができ、そして、アイコン上に第1所定マークを表示することで、該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの実行が既に停止したことを直感的な方式でユーザに示し、それによりユーザはアプリケーションプログラムの状態情報を迅速に取得することができる。
【0093】
本願の実施例におけるアプリケーションプログラム制御装置は、装置であってもよく、端末におけるコンポーネント、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は、モバイル電子機器であってもよく、非モバイル電子機器であってもよい。例示的に、モバイル電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブル機器、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、ネットブック又はパーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)等であってもよく、非モバイル電子機器は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク端末等であってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0094】
本願の実施例におけるアプリケーションプログラム制御装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0095】
本願の実施例で提供されるアプリケーションプログラム制御装置は
図1の方法実施例で実現される各プロセスを実現でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0096】
選択的に、
図9に示すように、本願の実施例は、プロセッサ401と、メモリ402と、メモリ402に記憶され且つ前記プロセッサ401上で実行可能なプログラムや命令とを備え、該プログラムや命令は前記プロセッサ401によって実行されると、上記アプリケーションプログラム制御方法の実施例の各プロセスを実現する電子機器400をさらに提供し、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0097】
説明すべきことは、本願の実施例における電子機器は、上述したモバイル電子機器及び非モバイル電子機器を含む点である。
【0098】
図10は本願の実施例を実現する電子機器のハードウェア構造模式図である。
【0099】
該電子機器500は、高周波ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インタフェースユニット508、メモリ509、及びプロセッサ510等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0100】
当業者であれば、電子機器500は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ510に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。
図10に示す電子機器構造は電子機器を限定するものではなく、電子機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0101】
プロセッサ510は、所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止するために用いられ、
表示ユニット506は、目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示するために用いられ、前記目標プログラムアイコンは、前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンであり、
前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられる。
【0102】
選択的に、表示ユニット506はさらに、
前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、前記目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示し、前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に第2所定マークを表示するために用いられ、
前記第2所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートすることを示すために用いられる。
【0103】
選択的に、ユーザ入力ユニット507は、前記目標アプリケーションプログラムに対するユーザの第1入力を受信するために用いられ、
プロセッサ510はさらに、前記第1入力に応答して、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するために用いられ、
前記第1入力は、前記目標プログラムアイコンに対する入力と、前記目標プログラムアイコンの第1所定位置に表示される第1所定マークに対する入力と、前記目標プログラムアイコンの第2所定位置に表示される第2所定マークに対する入力と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0104】
選択的に、表示ユニット506はさらに、前記目標アプリケーションプログラムが全てのサブタスクの実行のみをサポートしている場合に、第1アラート情報を表示するために用いられ、前記第1アラート情報は、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するか否かを確認するために用いられ、
プロセッサ510はさらに、前記第1アラート情報に対するユーザの第2入力を受信した場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開するために用いられる。
【0105】
選択的に、表示ユニット506はさらに、前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの少なくとも1つのサブタスクのタスク情報を表示するために用いられ、
ユーザ入力ユニット507はさらに、前記少なくとも1つのサブタスクのうちの目標サブタスクのタスク情報に対する第3入力を受信するために用いられ、
プロセッサ510はさらに、前記第3入力に応答して、前記目標サブタスクの実行を再開するために用いられる。
【0106】
選択的に、前記タスク情報は少なくとも、タスク名を含み、
前記タスク情報は、タスク優先度と、タスクタイプと、タスク予測消費電力とのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0107】
選択的に、前記タスク情報は、所定のフローティングウィンドウに表示され、前記所定のフローティングウィンドウは、少なくとも1つのタスクウィジェットをさらに含み、前記タスクウィジェットは、各前記サブタスクの実行を停止又は再開するように制御するために用いられ、
各サブタスクは、1つのタスクウィジェットに対応する。
【0108】
選択的に、表示ユニット506はさらに、
前記第1所定マークの表示を取り消すステップと、
前記目標プログラムアイコンの第3所定位置に、前記目標サブタスクの実行を再開した後に前記目標アプリケーションプログラムがリアルタイムで消費した電力を示すための第3所定マークを表示するステップと、に用いられる。
【0109】
選択的に、プロセッサ510はさらに、前記目標アプリケーションプログラムの消費した電力が第1所定閾値よりも高い場合に、前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行を停止し、前記目標プログラムアイコンの前記第1所定位置に前記第1所定マークを表示するために用いられ、
表示ユニット506はさらに、第2アラート情報を表示するために用いられ、前記第2アラート情報は、前記目標アプリケーションプログラムの全てのサブタスクの実行が既に停止したことを示すために用いられる。
【0110】
選択的に、プロセッサ510はさらに、前記目標アプリケーションプログラムが一部のサブタスクの実行をサポートしている場合に、所定の第1タスク実行再開条件が成立するとき、前記目標アプリケーションプログラムの第1サブタスクの実行を再開するために用いられ、
プロセッサ510はさらに、所定の第2タスク実行再開条件が成立するとき、前記目標アプリケーションプログラムの第2サブタスクの実行を再開するために用いられ、
前記目標アプリケーションプログラムはN個のサブタスクを含み、前記N個のサブタスクは前記第1サブタスク及び第2サブタスクを含み、Nは1より大きい整数である。
【0111】
選択的に、プロセッサ510はさらに、前記第1所定マークを第1表示状態に更新するために用いられ、前記第1表示状態は、前記第1サブタスクが実行再開状態にあり、且つ前記N個のサブタスクのうち前記第1サブタスク以外の全てのサブタスクが実行停止状態にあることを示し、
プロセッサ510はさらに、前記第1所定マークを第2表示状態に更新するために用いられ、前記第2表示状態は、前記第1サブタスク及び前記第2サブタスクが実行再開状態にあり、且つ前記N個のサブタスクのうち前記第1サブタスク及び前記第2サブタスク以外の全てのサブタスクが実行停止状態にあることを示す。
【0112】
選択的に、プロセッサ510はさらに、前記電子機器が充電器に接続されている場合に、前記目標アプリケーションプログラムの実行を再開し、前記第1所定マークの表示を取り消すために用いられる。
【0113】
選択的に、前記プログラム実行停止条件は、
目標アプリケーションプログラムの実行停止を確定するユーザの入力を受信したことと、電子機器の総電力残量が第2所定閾値よりも小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0114】
選択的に、前記第1タスク実行再開条件は、
前記第1サブタスクに対するユーザの入力を受信したことと、電子機器の総電力残量が第3所定閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2タスク実行再開条件は、
前記第2サブタスクに対するユーザの入力を受信したことと、前記電子機器の総電力残量が第4所定閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第4所定閾値は前記第3所定閾値よりも大きい。
【0115】
本願の実施例において、プロセッサは所定のプログラム実行停止条件が成立する場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止し、そして表示ユニットは目標プログラムアイコンの第1所定位置に第1所定マークを表示し、前記目標プログラムアイコンは前記目標アプリケーションプログラムに対応するアイコンであり、前記第1所定マークは、前記目標アプリケーションプログラムが実行停止状態にあることを示すために用いられる。こうして、電子機器は、低電力残量で充電器がない場合に、目標アプリケーションプログラムの実行を停止し、電子機器の電力の正確な制御を容易にし、電子機器のシャットダウン処理を回避することができ、それにより電子機器の使い勝手を向上させることができ、そして、アイコン上に第1所定マークを表示することで、該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの実行が既に停止したことを直感的な方式でユーザに示し、それによりユーザはアプリケーションプログラムの状態情報を迅速に取得することができる。
【0116】
本願の実施例において、入力ユニット504は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041、及びマイクロホン5042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット506は、表示パネル5061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル5061を構成することができる。ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071は、タッチクリーンとも呼ばれ、タッチ検出装置とタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器5072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。プロセッサ510には、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラム等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ510に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0117】
本願の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記アプリケーションプログラム制御方法の実施例の各プロセスを実現するプログラムや命令が記憶されている可読記憶媒体をさらに提供し、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0118】
前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0119】
本願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースとを備え、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはプログラムや命令を実行して、上記アプリケーションプログラム制御方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられるチップをさらに提供し、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0120】
本願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0121】
本開示に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニット、サブユニット等は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0122】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0123】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0124】
以上、図面を参照しながら本願の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本願の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。