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特許7506823情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/06 20090101AFI20240619BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240619BHJP
   H04W 76/30 20180101ALI20240619BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20240619BHJP
   H04W 76/45 20180101ALI20240619BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20240619BHJP
   H04W 72/30 20230101ALI20240619BHJP
【FI】
H04W4/06 150
H04W72/231
H04W76/30
H04W76/18
H04W76/45
H04W76/19
H04W72/30
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023507447
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-23
(86)【国際出願番号】 CN2021110908
(87)【国際公開番号】W WO2022028539
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-03-20
(31)【優先権主張番号】202010787339.6
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】鐘 ▲ティン▼▲ティン▼
(72)【発明者】
【氏名】呉 ▲ユウ▼民
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第01439668(EP,A1)
【文献】特表2014-529936(JP,A)
【文献】特開2011-199869(JP,A)
【文献】内野 徹,5GにおけるNR上位レイヤ仕様,NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナル ,Vol.26 No.3,日本,NTT DOCOMO,2018年11月
【文献】vivo,Discussion on idle and inactive mode UEs[online],3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2007037,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2007037.zip>,2020年08月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行される情報伝送方法であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するステップを含み
記無線リソース制御RRCシグナリングは、RRC再確立メッセージを含み、
前記無線リソース制御RRCシグナリングは、さらに、
RRC復旧メッセージ、
RRC拒否メッセージ、
RC確立メッセージ、及び
RRC解放メッセージのうちの少なくとも1項を含み、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得する前記ステップは、
RRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程又はRRC接続再確立工程を含むRRC接続イベントを開始するステップと、
前記RRC接続イベント中の対応する無線リソース制御RRCシグナリングによって、前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するステップと、を含み、
前記RRC接続イベントの開始条件は、
端末がマルチキャストブロードキャストサービス能力を備えることと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つことと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスを受信していることと、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置に更新が発生したことと、のうちの少なくとも1項を含み、
前記RRC接続イベント中の原因値は定義された原因値又は新しく設定された原因値である、情報伝送方法。
【請求項2】
前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報は、
マルチキャストブロードキャストサービスのスケジューリングに関連する情報と、
マルチキャストブロードキャストサービスのサービス連続性に関連する情報と、のうちの少なくとも1項を含む、請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項3】
記新しく設定された原因値は定義された原因値と異なる原因値であり、
前記RRC接続イベント中の原因値は、
RRC接続確立工程における確立原因の値と、
RRC接続復旧工程における復旧原因の値と、
RRC接続再確立工程における再確立原因の値と、のうちの少なくとも1項を含む、請求項に記載の情報伝送方法。
【請求項4】
前記RRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程中の統合アクセス制御UACは、
UACの検査を行う必要がなく、アクセスの試みが直接許可されることと、
定義されたアクセス値と、
前記の定義されたアクセス値と異なる、新しく設定されたアクセス値と、のうちの少なくとも1項を含み、
前記アクセス値はアクセスカテゴリの値とアクセス識別子の値のうちの少なくとも1項を含む、請求項に記載の情報伝送方法。
【請求項5】
マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報が変化したか否かを指示するための指示メッセージを取得するステップを更に含む、請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項6】
前記指示メッセージはショートメッセージであり、前記ショートメッセージ中の第1ビット又は第2ビットは前記配置情報が変化したか否かを指示するためのものであり、前記第1ビットとは前記ショートメッセージにおける使用された少なくとも1つのビットを指し、前記第2ビットとは前記ショートメッセージにおける使用されていない少なくとも1つのビットを指し、
又は、前記指示メッセージは第1無線ネットワーク一時識別子RNTIでスクランブルされた下り制御情報であり、第1RNTIとは定義されたRNTIと異なるRNTIを指す、請求項5に記載の情報伝送方法。
【請求項7】
前記第1RNTIを適用する端末は、
マルチキャストブロードキャストサービス能力を備える端末と、
マルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つ端末と、
全ての端末と、のうちの少なくとも1項を含む、請求項6に記載の情報伝送方法。
【請求項8】
ネットワーク側機器によって実行される情報伝送方法であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を端末に送信するステップを含み
記無線リソース制御RRCシグナリングは、RRC再確立メッセージを含み、
前記無線リソース制御RRCシグナリングは、さらに、
RRC復旧メッセージ、
RRC拒否メッセージ、
RC確立メッセージ、及び
RRC解放メッセージのうちの少なくとも1項を含み、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を端末に送信するステップは、
前記端末がRRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程又はRRC接続再確立工程を含むRRC接続イベントを開始する場合、前記ネットワーク側機器は、前記RRC接続イベント中の対応する無線リソース制御RRCシグナリングによって、前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を前記端末に送信するステップを含み、
前記RRC接続イベントの開始条件は、
端末がマルチキャストブロードキャストサービス能力を備えることと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つことと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスを受信していることと、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置に更新が発生したことと、のうちの少なくとも1項を含み、
前記RRC接続イベント中の原因値は定義された原因値又は新しく設定された原因値である、情報伝送方法。
【請求項9】
前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報は、
マルチキャストブロードキャストサービスのスケジューリングに関連する情報と、
マルチキャストブロードキャストサービスのサービス連続性に関連する情報と、のうちの少なくとも1項を含む、請求項8に記載の情報伝送方法。
【請求項10】
マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報が変化したか否かを指示するための指示メッセージを前記端末に送信するステップを更に含む、請求項8に記載の情報伝送方法。
【請求項11】
前記指示メッセージはショートメッセージであり、前記ショートメッセージ中の第1ビット又は第2ビットは前記配置情報が変化したか否かを指示するためのものであり、前記第1ビットとは前記ショートメッセージにおける使用された少なくとも1つのビットを指し、前記第2ビットとは前記ショートメッセージにおける使用されていない少なくとも1つのビットを指し、
又は、前記指示メッセージは第1無線ネットワーク一時識別子RNTIでスクランブルされた下り制御情報であり、第1RNTIとは定義されたRNTIと異なるRNTIを指す、請求項10に記載の情報伝送方法。
【請求項12】
前記第1RNTIを適用する端末は、
マルチキャストブロードキャストサービス能力を備える端末と、
マルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つ端末と、
全ての端末と、のうちの少なくとも1項を含む、請求項11に記載の情報伝送方法。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップが実現される、端末。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項8~12のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項15】
プログラム又はコマンドを記憶し、前記プログラム又はコマンドが端末のプロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【請求項16】
プログラム又はコマンドを記憶し、前記プログラム又はコマンドがネットワーク側機器のプロセッサにより実行されると、請求項8~12のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【請求項17】
不揮発性可読記憶媒体に記憶されており、端末の少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項18】
不揮発性可読記憶媒体に記憶されており、ネットワーク側機器のプロセッサにより実行されると、請求項8~12のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年8月6日に中国で出願した、出願番号がNo.202010787339.6の中国特許の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれている。
【0002】
本発明は、通信の技術分野に関し、特に、情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(Multimedia Broadcast Multicast Service,MBMS)は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)側でいずれもマルチキャスト送信の方式を採用する。ニューラジオ(New Radio,NR)におけるマルチキャストブロードキャストサービス(Multimedia Broadcast Service,MBS)の配置情報は、ブロードキャスト制御チャネル(Multicast Control Channel,MCCH)又はシングルセルブロードキャスト制御チャネル(Single Cell Multicast Control Channel,SC-MCCH)によって送信されるが、MCCHとSC-MCCHは周期的に送信し、UEは当該配置情報を再取得する必要がなく、当該配置情報が変化したか否かを監視することのみを必要とすることがあり、このような場合に、ネットワークリソースが浪費される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、関連技術においてMBSサービスの配置がMCCHとSC-MCCHによって周期的に送信され、シグナリングオーバーヘッドと電力消費が高いという問題を解決できる、情報伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術問題を解決するために、本出願は下記のように実現する。
【0006】
第1態様において、端末に適用される情報伝送方法であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するステップを含む,情報伝送方法を提供する。
【0007】
第2態様において、端末に適用される情報伝送装置であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するために用いられる第1取得モジュールを備える、情報伝送装置を提供する。
【0008】
第3態様において、ネットワーク側機器に適用される情報伝送方法であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を送信するステップを含む、情報伝送方法を提供する。
【0009】
第4態様において、ネットワーク側機器に適用される情報伝送装置であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を送信するために用いられる第1送信モジュールを備える、情報伝送装置を提供する。
【0010】
第5態様において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0011】
第6態様において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第3態様に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0012】
第7態様において、プログラム又はコマンドを記憶し、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現されるか、又は第3態様に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0013】
第8態様において、プロセッサと通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサはネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して、第1態様に記載の方法を実現するか、又は第3態様に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例では、専用RRCシグナリングによってMBSサービスの配置情報をUEに送信し、ショートメッセージメカニズム等によってMBSサービスの配置に変更が発生したことを指示し、MCCHとSC-MCCHの周期的送信に比べると、RRC専用シグナリングは端末毎の需要に応じて送信され、ある場合にシグナリングオーバーヘッドと電力消費を低下させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本出願の実施例で適用できるネットワークシステムの構成図である。
図2】本出願の実施例における端末に適用される情報伝送方法の模式的フローチャートを示す。
図3】本出願の実施例のRRC接続確立工程の模式図を示す。
図4】本出願の実施例のRRC接続確立工程の別の模式図を示す。
図5】本出願の実施例のRRC接続復旧工程の模式図を示す。
図6】本出願の実施例のRRC接続再確立工程の模式図を示す。
図7】本出願の実施例のRRC接続再確立工程の別の模式図を示す。
図8】本出願の実施例におけるネットワーク機器側に適用される情報伝送方法の模式的フローチャートを示す。
図9】本出願の実施例における端末に適用される情報伝送装置のモジュールの模式図を示す。
図10】本出願の実施例の通信機器の構成のブロック図を示す。
図11】本出願の実施例の端末の構成のブロック図を示す。
図12】本出願の実施例におけるネットワーク側機器に適用される情報伝送装置のモジュールの模式図を示す。
図13】本出願の実施例のネットワーク側機器の構成のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0017】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用されるデータは、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきである、また、「第1」、「第2」で区別する対象は一般に一種類であり、対象の数を限定することがない。例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書および特許請求の範囲において「および/または」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを示す。
【0018】
指摘すべきことは、本出願に係る実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの発展型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されない。更に、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムに利用可能である点である。本出願に係る実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語は一般に相互に交換して使用することができ、記述される技術は上述したシステムと無線電信技術に用いてもよいし、他のシステムと無線電信技術に用いてもよい。但し、以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムを記述し、且つ以下の大部分の記述においてNR用語を使用するが、これらの技術はNRシステム以外に適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
【0019】
図1は本出願に係る実施例に適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を備える。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載装置(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブル機器は、ブレスレット、イヤホン、メガネ等を含む。本出願に係る実施例では端末11の具体的な種類を限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよい。その中で、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野中の他のある適切な用語で称してもよい。同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、本出願に係る実施例では、NRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類は限定されない。
【0020】
本出願の実施例を当業者により良好に理解させるために、先に下記のように説明する。
【0021】
1、LTE MBMSについての関連説明。
【0022】
マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(Multimedia Broadcast Multicast Service,MBMS)の送信方式としては下記の2種の方式がある。
【0023】
MBMS送信方式1:MBMS単一周波数ネットワーク(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network)のサブフレームで物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel,PMCH)によって送信する。ここで、制御情報はシステム情報(例えば、SIB13)とブロードキャスト制御チャネル(Broadcast Control Channel,MCCH)によって送信され、データはブロードキャストトラフィックチャネル(Broadcast Traffic Channel,MTCH)によって送信される。
【0024】
MBMS送信方式2:シングルセルポイントツーマルチポイント(Single Cell Point To Multipoint,SC-PTM):
物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)によってスケジューリングされる物理下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)によって送信する。ここで、制御情報はシステム情報(例えば、SIB20)とシングルセルブロードキャスト制御チャネル(Single Cell Broadcast Control Channel,SC-MCCH)によって送信され、データはシングルセルブロードキャストトラフィックチャネル(Single Cell Broadcast Traffic Channel,SC-MTCH)によって送信される。ここで、SC-MCCHはシングルセル無線ネットワーク一時識別子(Single Cell Radio Network Temporary Identity,SC-RNTI)PDCCHによってスケジューリングされるPDSCHによって送信し、SC-MTCHはグループラジオネットワーク一時識別子(Group Radio Network Temporary Identity,G-RNTI)PDCCHによってスケジューリングされるPDSCHによって送信する。
【0025】
2、LTE MBMS SC-PTMサービス連続性。
【0026】
ユーザサービス記述(User Service Description,USD):MBMSサービスが始まる前に、ネットワークはUSDをUEに通知する。USDにおいて、アプリケーション/サービス層はサービス毎に一時的モバイルグループ識別子(Temporary Mobile Group Identity,TMGI)、会話開始と終了時間、周波数及びMBMSサービスエリアに属するMBMSサービスエリア識別子(Service Area Identity,SAI)を提供する。
【0027】
システム情報ブロック(system information block,SIB)15では現在周波数と隣接周波数のSAI(s)が提供され、ある周波数のSAI(s)の中でUSD中のSAI(s)と同じ値が1つ又は複数存在する場合に、UEはこの周波数で当該MBMSサービスを提供できると考える。MBMSセルと非MBMSセルは、プライマリサービングセル(Primary cell,Pcell)であれば、いずれもSIB15を提供できることに注意すべきである。
【0028】
SIB20はSC-MCCH取得情報を提供する。SC-MCCHではSC-PTMの制御情報であり、当該情報では、現在セルの全てのMBMSサービスのスケジューリング情報及びこのセルでサポートされる各MBMSサービスに対する隣接セルのサポート状況が提供される。プライマリサービングセル(Primary cell,Pcell)であるMBMSセルでなければ、SIB15を提供できないことに注意すべきである。
【0029】
3、LTE MBMSセルの再選択優先順位。
【0030】
UEがSC-PTMを受信でき、UEがMBMSサービスを受信し、又は受信することに関心を持っている。更に、MBMSサービスを受信するには、当該MBMSサービスを提供する周波数に保持しなければならない場合に、UEはMBMS会話期間に当該周波数を最高優先順位と見なしてもよい。
【0031】
以下、図面を参照しながら、具体的な実施例及びその利用シーンによって本出願の実施例で提供される情報伝送方法を詳細に説明する。
【0032】
図2に示すように、本出願の実施例は、端末に適用される情報伝送方法であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するステップ201を含む情報伝送方法を提供する。
【0033】
選択可能に、前記マルチキャストブロードキャストサービスMBSの配置情報は、
マルチキャストブロードキャストサービスMBSのスケジューリングに関連する情報と、
マルチキャストブロードキャストサービスMBSのサービス連続性に関連する情報と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0034】
上記MBSスケジューリングに関連する情報は具体的にMBSサービスのスケジューリング情報であってよい。上記MBSのサービス連続性に関連する情報は、例えば、現在周波数又は隣接周波数でサポートするマルチキャストブロードキャストサービス状況(例えば、LTEのSAI)、現在セルでサポートするマルチキャストブロードキャストサービス状況(例えば、LTEのTMGI)等、サービス連続性に関連する全ての情報である。
【0035】
本出願の実施例では、RRCシグナリングによってMBSサービスの配置情報を送信し、MCCHとSC-MCCHの周期的送信に比べると、RRCシグナリングは端末毎の需要に応じて送信され、ある場合にシグナリングオーバーヘッドと電力消費を低下させる。
【0036】
選択可能に、無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得する前記ステップは、
RRC接続イベントを開始するステップと、
前記RRC接続イベント中のRRCシグナリングによって、前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するステップと、を含み、
前記RRC接続イベントは、
RRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程又はRRC接続再確立工程を含む。
【0037】
前記RRC接続確立工程(RRC connection establishment)はアイドル状態のUE(idle UE)に対応し、前記RRC接続復旧工程(RRC connection resume)に対応するのは非アクティブ状態のUE(inactive UE)であり、前記RRC接続再確立工程(RRC connection re-establishment)に対応するのは接続状態のUE(RRC Connected UE)であることを説明する必要がある。
【0038】
本出願の実施例では、UEはRRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程又はRRC接続再確立工程を開始することによって、MBSサービスの配置情報を取得する。
【0039】
選択可能に、前記RRC接続イベントの開始条件は、
端末がマルチキャストブロードキャストサービス能力を備えることと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つことと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスを受信していることと、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置に更新が発生したことと、のうちの少なくとも1項を含む。
【0040】
RRC接続確立工程、RRC接続復旧工程及びRRC接続再確立工程のどちらを開始する場合にも、UEがMBS能力を備えることと、UEがMBSに関心を持つことと、UEがMBSを受信していることと、MBSの配置に更新が発生したことと、のうちの少なくとも1項を満たす。
【0041】
選択可能に、前記RRC接続イベント中の原因値は定義された原因値又は新しく設定された原因値であり、
前記の定義された原因値はMBS配置に用いることができる。前記新しく設定された原因値は定義された原因値と異なる原因値である。
【0042】
前記RRC接続イベント中の原因値は、
RRC接続確立工程における確立原因の値と、
RRC接続復旧工程における復旧原因の値と、
RRC接続再確立工程における再確立原因の値と、のうちの少なくとも1項を含む。上記確立原因(establishmentCause)の値は、RRC確立リクエスト中の確立原因を指示するためのものであり、上記復旧原因(resumeCause)の値はRRC復旧リクエスト中の復旧原因を指示するためのものであり、上記再確立原因(reestablishmentCause)の値はRRC再確立リクエスト中の再確立原因を指示するためのものである。
【0043】
選択可能に、上記の新しく設定された原因値は定義された原因値と異なり、且つMBS配置に用いることができる原因値である。
【0044】
例えば、定義された確立原因(establishmentCause)の値、又は定義された復旧原因(resumeCause)の値、又は定義された再確立原因(reestablishmentCause)の値は、mo-Data、mo-Signaling等であってよく、新しく設定された確立原因(establishmentCause)の値、又は新しく設定された復旧原因(resumeCause)の値、又は新しく設定された再確立原因(reestablishmentCause)の値は、MBS Configuration等であってよい。
【0045】
選択可能に、前記RRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程中の統合アクセス制御(Unified Access Control,UAC)は、
UACの検査を行う必要がなく、アクセスの試みが直接許可されることと、
MBS配置のような状況に用いることができる、定義されたアクセス値と、
MBS配置のような状況に用いることができる、前記の定義されたアクセス値と異なる新しく設定されたアクセス値と、のうちの少なくとも1項を含み、
前記アクセス値はアクセスカテゴリの値とアクセス識別子の値のうちの少なくとも1項を含む。
【0046】
アクセス値は、アクセスカテゴリ(Access category)の値とアクセス識別子(Access identity(ies))の値とのうちの少なくとも1つを含み、新しく設定されたアクセス値は定義されたアクセス値と異なるアクセス値であり、具体的な例として、例えば、定義されたアクセス値のAccess categoryとして7を採用し、Access identityとして0を採用し、新しく設定されたアクセス値のAccess categoryとして11を採用し、Access identityとして6を採用する。
【0047】
選択可能に、前記RRCシグナリングは、
RRC拒否メッセージ(RRCReject message)、
RRC再確立メッセージ(RRCReestablishment message)、
RRC確立メッセージ(RRCSetup message)、
RRC復旧メッセージ(RRCResume message)、及び
RRC解放メッセージ(RRCRelease message)のうちの少なくとも1項を含む。
【0048】
例えば、図3に示すように、RRC接続確立工程で、端末はネットワーク側へRRC確立リクエストを送信し、ネットワーク側は端末へRRC確立メッセージを送信し、端末はネットワーク側へRRC確立完了メッセージを送信し、これによって、ネットワーク側から送信したRRC確立メッセージによって上記MBSの配置情報を取得することができる。
【0049】
図4に示すように、RRC接続確立工程で、端末はネットワーク側へRRC接続確立リクエストを送信し、ネットワーク側は端末へRRC拒否メッセージを送信し、これによって、ネットワーク側から送信したRRC拒否メッセージによって上記MBSの配置情報を取得することができる。
【0050】
図5に示すように、RRC接続復旧工程で、端末はネットワーク側へRRC復旧リクエストを送信し、ネットワーク側は端末へRRC復旧メッセージを送信し、端末はネットワーク側へRRC復旧完了メッセージを送信する。これによって、端末はネットワーク側から送信したRRC復旧メッセージによって上記MBSの配置情報を取得することができる。
【0051】
RRC接続再確立工程で、図6に示すように、端末はネットワーク側へRRC接続再確立リクエストを送信し、ネットワーク側は前記RRC接続再確立に応答し、RRC接続再確立メッセージを送信する。端末とネットワーク側との間でRRC接続が再確立され、又は、図7に示すように、ネットワーク側は前記RRC接続再確立に応答し、RRC確立メッセージを送信し、端末とネットワーク側との間でRRC接続が確立された。これによって、RRC接続再確立メッセージ又はRRC確立メッセージによって上記MBSの配置情報を取得することができる。
【0052】
選択可能に、本出願の実施例の情報伝送方法は、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報が変化したか否かを指示するための指示メッセージを取得するステップを更に含む。
【0053】
更に選択可能に、前記指示メッセージはショートメッセージであり、前記ショートメッセージ中の第1ビット又は第2ビットは前記配置情報が変化したか否かを指示するためのものであり、前記第1ビットとは前記ショートメッセージにおける使用された少なくとも1つのビットを指し、前記第2ビットとは前記ショートメッセージにおける使用されていない少なくとも1つのビットを指し、
又は、前記指示メッセージは第1無線ネットワーク一時識別子RNTIでスクランブルされた下り制御情報であり、第1RNTIとは定義されたRNTIと異なるRNTIを指す。
【0054】
例えば、ショートメッセージにおける使用された第1~第3の合計3bits中の1つ又は複数によって、MBSサービスの配置情報が変化したか否かを指示し、又は、ショートメッセージにおける使用されていない第4~第8の合計5bits中の1つ又は複数によって、MBSサービスの配置情報が変化したか否かを指示し、又は、例えばX-RNTIのような1つの新しいRNTIでスクランブルされたDCIによって、MBSサービスの配置情報が変化したか否かを指示する。
【0055】
ショートメッセージ(Short Message)はP-RNTIでスクランブルされたPDCCHによって伝送され、且つDCIフォーマット1_0である。ここで、ビット1は最上位ビットである。
【0056】
ここで、ショートメッセージの第1Bitはシステム情報変更指示であり、1に設定すれば、SIB6、SIB7及びSIB8を除き、ブロードキャスト制御チャネル(Broadcast Control Channel,BCCH)の内容が変更されたことを表す。第2Bitは地震津波警報システム(Earthquake and Tsunami Warning System,Etws)と商用移動通信警報システム(Commercial Mobile Alert System,Cmas)指示であり、1に設定すれば、1つのETWS第1通知及び/又は1つのETWS第2通知及び/又は1つのCMAS通知を指示する。第3Bitはページング監視停止指示であり、1に設定すれば、このPaging Occasion(PO)で、Pagingメッセージ伝送PDCCH occasionに対する監視を停止することを表す。第4~第8Bitは本仕様リリースで使用されないことを表し、UEは受信した場合に無視すべきである。なお、全てのUEはP-PNTIによってアドレッシングするPDCCHを監視し、且つ当該DCI中の各ビットの値によりシステム情報を変更するか否か、ページング監視を停止するか否か等を決定する。
【0057】
選択可能に、前記第1RNTIを適用する端末は、
マルチキャストブロードキャストサービス能力を備える端末と、
マルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つ端末と、
全ての端末と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0058】
本出願の実施例では、専用RRCシグナリングによってMBSサービスの配置情報をUEに送信し、ショートメッセージメカニズム等によってMBSサービスの配置に変更が発生したことを指示し、MCCHとSC-MCCHの周期的送信に比べると、RRC専用シグナリングは端末毎の需要に応じて送信され、ある場合にシグナリングオーバーヘッドと電力消費を低下させる。
【0059】
図8に示すように、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に適用される報伝送方法であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を送信するステップ801を含む、情報伝送方法を更に提供する。
【0060】
選択可能に、前記マルチキャストブロードキャストサービスMBSの配置情報は、
マルチキャストブロードキャストサービスMBSのスケジューリングに関連する情報と、
マルチキャストブロードキャストサービスMBSのサービス連続性に関連する情報と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0061】
上記MBSスケジューリングに関連する情報は具体的にMBSサービスのスケジューリング情報であってよい。上記MBSのサービス連続性に関連する情報は、例えば、現在周波数又は隣接周波数でサポートするマルチキャストブロードキャストサービス状況(例えば、LTEのSAI)、現在セルでサポートするマルチキャストブロードキャストサービス状況(例えば、LTEのTMGI)等、サービス連続性に関連する全ての情報である。本出願の実施例では、専用RRCシグナリングによってMBSサービスの配置情報をUEに送信し、MCCHとSC-MCCHの周期的送信に比べると、RRC専用シグナリングは端末毎の需要に応じて送信され、ある場合にシグナリングオーバーヘッドと電力消費を低下させる。
【0062】
選択可能に、前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報は、
マルチキャストブロードキャストサービスのスケジューリングに関連する情報と、
マルチキャストブロードキャストサービスのサービス連続性に関連する情報と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0063】
選択可能に、前記RRCシグナリングは、
RRC拒否メッセージ(RRCReject message)、
RRC再確立メッセージ(RRCReestablishment message)、
RRC確立メッセージ(RRCSetup message)、
RRC復旧メッセージ(RRCResume message)、及び
RRC解放メッセージ(RRCRelease message)のうちの少なくとも1項を含む。
【0064】
選択可能に、本出願の実施例の情報伝送方法は、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報が変化したか否かを指示するための指示メッセージを送信するステップを更に含む。
【0065】
選択可能に、前記指示メッセージはショートメッセージであり、前記ショートメッセージ中の第1ビット又は第2ビットは前記配置情報が変化したか否かを指示するためのものであり、前記第1ビットとは前記ショートメッセージにおける使用された少なくとも1つのビットを指し、前記第2ビットとは前記ショートメッセージにおける使用されていない少なくとも1つのビットを指し、
又は、前記指示メッセージは第1無線ネットワーク一時識別子RNTIでスクランブルされた下り制御情報であり、第1RNTIとは定義されたRNTIと異なるRNTIを指す。
【0066】
選択可能に、前記第1RNTIを適用する端末は、
マルチキャストブロードキャストサービス能力を備える端末と、
マルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つ端末と、
全ての端末と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0067】
上記指示メッセージは端末側実施例で詳細に説明されたため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0068】
本出願の実施例では、専用RRCシグナリングによってMBSサービスの配置情報をUEに送信し、ショートメッセージメカニズム等によってMBSサービスの配置に変更が発生したことを指示し、MCCHとSC-MCCHの周期的送信に比べると、RRC専用シグナリングは端末毎の需要に応じて送信され、ある場合にシグナリングオーバーヘッドと電力消費を低下させる。
【0069】
本出願の実施例で提供される情報伝送方法では、実行主体は、端末に適用される情報伝送装置であってもよいし、当該情報伝送装置における情報伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、情報伝送装置によって情報伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供される端末に適用される情報伝送装置を説明する。
【0070】
図9に示すように、本出願の実施例は、端末に適用される情報伝送装置であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するために用いられる第1取得モジュール901を備える、情報伝送装置900を更に提供する。
【0071】
本出願の実施例では、専用RRCシグナリングによってMBSサービスの配置情報をUEに送信し、MCCHとSC-MCCHの周期的送信に比べると、RRC専用シグナリングは端末毎の需要に応じて送信され、ある場合にシグナリングオーバーヘッドと電力消費を低下させる。
【0072】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報は、
マルチキャストブロードキャストサービスのスケジューリングに関連する情報と、
マルチキャストブロードキャストサービスのサービス連続性に関連する情報と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0073】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記第1取得モジュールは、
RRC接続イベントを開始するために用いられる開始サブモジュールと、
前記RRC接続イベント中のRRCシグナリングによって、前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するために用いられる取得サブモジュールと、を備え、
前記RRC接続イベントは、
RRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程又はRRC接続再確立工程を含む。
【0074】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記RRC接続イベントの開始条件は、
端末がマルチキャストブロードキャストサービス能力を備えることと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つことと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスを受信していることと、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置に更新が発生したことと、のうちの少なくとも1項を含む。
【0075】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記RRC接続イベント中の原因値は定義された原因値又は新しく設定された原因値であり、
前記新しく設定された原因値は定義された原因値と異なる原因値であり、
前記RRC接続イベント中の原因値は、
RRC接続確立工程における確立原因の値と、
RRC接続復旧工程における復旧原因の値と、
RRC接続再確立工程における再確立原因の値と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0076】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記RRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程中の統合アクセス制御UACは、
UACの検査を行う必要がなく、アクセスの試みが直接許可されることと、
定義されたアクセス値と、
前記の定義されたアクセス値と異なる、新しく設定されたアクセス値と、のうちの少なくとも1項を含み、
前記アクセス値はアクセスカテゴリの値とアクセス識別子の値のうちの少なくとも1項を含む。
【0077】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記RRCシグナリングは、
RRC拒否メッセージ、
RRC再確立メッセージ、
RRC確立メッセージ、
RRC復旧メッセージ、及び
RRC解放メッセージのうちの少なくとも1項を含む。
【0078】
本出願の実施例の情報伝送装置は、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報が変化したか否かを指示するための指示メッセージを取得するために用いられる第2取得モジュールを更に含む。
【0079】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記指示メッセージはショートメッセージであり、前記ショートメッセージ中の第1ビット又は第2ビットは前記配置情報が変化したか否かを指示するためのものであり、前記第1ビットとは前記ショートメッセージにおける使用された少なくとも1つのビットを指し、前記第2ビットとは前記ショートメッセージにおける使用されていない少なくとも1つのビットを指し、
又は、前記指示メッセージは第1無線ネットワーク一時識別子RNTIでスクランブルされた下り制御情報であり、第1RNTIとは定義されたRNTIと異なるRNTIを指す。
【0080】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記第1RNTIを適用する端末は、
マルチキャストブロードキャストサービス能力を備える端末と、
マルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つ端末と、
全ての端末と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0081】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、専用RRCシグナリングによってMBSサービスの配置情報をUEに送信し、ショートメッセージメカニズム等によってMBSサービスの配置に変更が発生したことを指示し、MCCHとSC-MCCHの周期的送信に比べると、RRC専用シグナリングは端末毎の需要に応じて送信され、ある場合にシグナリングオーバーヘッドと電力消費を低下させる。
【0082】
本出願の実施例における情報伝送装置は、装置であってもよいし、端末における素子、集積回路又はチップであってもよい。当該装置は、携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例として、携帯型端末は、以上で挙げられた端末11の種類を含んでもよいが、それらに限定されず、非携帯型端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定されない。
【0083】
本出願の実施例における情報伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。当該オペレーティングシステムはアンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよいし、iosオペレーティングシステムであってもよいし、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定されない。
【0084】
本出願の実施例で提供される情報伝送装置は、図1図7の方法の実施例で実現する各工程を実現し、且つ同じ技術効果を達成することができ、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明は省略する。
【0085】
選択可能に、図10に示すように、本出願の実施例は、プロセッサ1001と、メモリ1002と、メモリ1002に記憶され且つ前記プロセッサ1001において実行可能なプログラム又はコマンドとを備える通信機器1000を更に提供する。例えば、当該通信機器1000が端末である時に、当該プログラム又はコマンドがプロセッサ1001により実行されると、上記の端末に適用される情報伝送方法の実施例の各工程を実現し、且つ同じ技術効果を達成できる。当該通信機器1000がネットワーク側機器である時に、当該プログラム又はコマンドがプロセッサ1001により実行されると、上記のネットワーク側機器に適用される情報伝送方法の実施例の各工程が実現され、且つ同じ技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明は省略する。
【0086】
図11は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構成の模式図である。
【0087】
当該端末1100は、高周波ユニット1101、ネットワークモジュール1102、オーディオ出力ユニット1103、入力ユニット1104、センサ1105、表示ユニット1106、ユーザ入力ユニット1107、インタフェースユニット1108、メモリ1109及びプロセッサ1110等の素子を含むが、これらに限定されない。
【0088】
端末1100は各素子に給電する電源(例えば、電池)を更に含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1110に論理的に接続し、更に電源管理システムによって充放電の管理及び電力消費管理等の機能を実現できることが当業者には理解できる。図6に示す端末構成は端末を限定するためのものではなく、端末は、図面よりも多く又は少ない素子を含んでもよく、又は何らかの素子を組み合わせてもよく、又は異なる素子配置にしてもよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0089】
本出願に係る実施例では、入力ユニット1104は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)11041と、マイクロホン11042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット1106は表示パネル11061を含んでもよく、表示パネル11061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット1107はタッチパネル11071及び他の入力デバイス11072を含む。タッチパネル11071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル11071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス11072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されず、ここで詳細な説明を省略する。
【0090】
本出願の実施例において、高周波ユニット1101は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1110で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット1101は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0091】
メモリ1109は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1109は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能な、プログラム又はコマンドを記憶する領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ1109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、非揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、非揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0092】
プロセッサ1110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択可能に、プロセッサ1110に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又は指令等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1110に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0093】
プロセッサ1110は、無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するために用いられる。
【0094】
本出願の実施例の端末では、専用RRCシグナリングによってMBSサービスの配置情報をUEに送信し、MCCHとSC-MCCHの周期的送信に比べると、RRC専用シグナリングは端末毎の需要に応じて送信され、ある場合にシグナリングオーバーヘッドと電力消費を低下させる。
【0095】
前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報は、
マルチキャストブロードキャストサービスのスケジューリングに関連する情報と、
マルチキャストブロードキャストサービスのサービス連続性に関連する情報と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0096】
選択可能に、プロセッサ1110は、更に、
RRC接続イベントを開始するステップと、
前記RRC接続イベント中のRRCシグナリングによって、前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を取得するステップと、を実行するために用いられ、
前記RRC接続イベントは、
RRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程又はRRC接続再確立工程を含む。
【0097】
選択可能に、前記RRC接続イベントの開始条件は、
端末がマルチキャストブロードキャストサービス能力を備えることと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つことと、
端末がマルチキャストブロードキャストサービスを受信していることと、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置に更新が発生したことと、のうちの少なくとも1項を含む。
【0098】
選択可能に、前記RRC接続イベント中の原因値は定義された原因値又は新しく設定された原因値であり、
前記新しく設定された原因値は定義された原因値と異なる原因値であり、
前記RRC接続イベント中の原因値は、
RRC接続確立工程における確立原因の値と、
RRC接続復旧工程における復旧原因の値と、
RRC接続再確立工程における再確立原因の値と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0099】
選択可能に、前記RRC接続確立工程又はRRC接続復旧工程中の統合アクセス制御UACは、
UACの検査を行う必要がなく、アクセスの試みが直接許可されることと、
定義されたアクセス値と、
前記の定義されたアクセス値と異なる、新しく設定されたアクセス値と、のうちの少なくとも1項を含み、
前記アクセス値はアクセスカテゴリの値とアクセス識別子の値のうちの少なくとも1項を含む。
【0100】
選択可能に、前記RRCシグナリングは、
RRC拒否メッセージ、
RRC再確立メッセージ、
RRC確立メッセージ、
RRC復旧メッセージ、及び
RRC解放メッセージのうちの少なくとも1項を含む。
【0101】
選択可能に、前記プロセッサ1110は、更に、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報が変化したか否かを指示するための指示メッセージを取得するために用いられる。
【0102】
選択可能に、前記指示メッセージはショートメッセージであり、前記ショートメッセージ中の第1ビット又は第2ビットは前記配置情報が変化したか否かを指示するためのものであり、前記第1ビットとは前記ショートメッセージにおける使用された少なくとも1つのビットを指し、前記第2ビットとは前記ショートメッセージにおける使用されていない少なくとも1つのビットを指し、
又は、前記指示メッセージは第1無線ネットワーク一時識別子RNTIでスクランブルされた下り制御情報であり、第1RNTIとは定義されたRNTIと異なるRNTIを指す。
【0103】
選択可能に、前記第1RNTIを適用する端末は、
マルチキャストブロードキャストサービス能力を備える端末と、
マルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つ端末と、
全ての端末と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0104】
本出願の実施例の端末では、専用RRCシグナリングによってMBSサービスの配置情報をUEに送信し、ショートメッセージメカニズム等によってMBSサービスの配置に変更が発生したことを指示し、MCCHとSC-MCCHの周期的送信に比べると、RRC専用シグナリングは端末毎の需要に応じて送信され、ある場合にシグナリングオーバーヘッドと電力消費を低下させる。
【0105】
本出願の実施例で提供される情報伝送方法では、実行主体は、情報伝送装置であってもよいし、当該情報伝送装置における情報伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよいことを説明する必要がある。本出願の実施例では、情報伝送装置によって情報伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供される情報伝送装置を説明する。
【0106】
図12に示すように、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に適用される情報伝送装置であって、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報を送信するために用いられる第1送信モジュール1201を備える、情報伝送装置1200を更に提供する。
【0107】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報は、
マルチキャストブロードキャストサービスのスケジューリングに関連する情報と、
マルチキャストブロードキャストサービスのサービス連続性に関連する情報と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0108】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記RRCシグナリングは、
RRC拒否メッセージ、
RRC再確立メッセージ、
RRC確立メッセージ、
RRC復旧メッセージ、及び
RRC解放メッセージのうちの少なくとも1項を含む。
【0109】
本出願の実施例の情報伝送装置は、
マルチキャストブロードキャストサービスの配置情報が変化したか否かを指示するための指示メッセージを送信するために用いられる第2送信モジュールを更に備える。
【0110】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記指示メッセージはショートメッセージであり、前記ショートメッセージ中の第1ビット又は第2ビットは前記配置情報が変化したか否かを指示するためのものであり、前記第1ビットとは前記ショートメッセージにおける使用された少なくとも1つのビットを指し、前記第2ビットとは前記ショートメッセージにおける使用されていない少なくとも1つのビットを指し、
又は、前記指示メッセージは第1無線ネットワーク一時識別子RNTIでスクランブルされた下り制御情報であり、第1RNTIとは定義されたRNTIと異なるRNTIを指す。
【0111】
本出願の実施例の情報伝送装置によれば、前記第1RNTIを適用する端末は、
マルチキャストブロードキャストサービス能力を備える端末と、
マルチキャストブロードキャストサービスに関心を持つ端末と、
全ての端末と、のうちの少なくとも1項を含む。
【0112】
具体的には、本出願の実施例は、更にネットワーク側デバイスを提供する。図13に示すように、当該ネットワークデバイス1300は、アンテナ1301、高周波装置1302、ベースバンド装置1303を含む。アンテナ1301が高周波装置1302に接続される。アップリンク方向において、高周波装置1302はアンテナ1301を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1303に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置1303は送信される情報を処理し、且つ高周波装置1302に送信し、高周波装置1302は受信した情報を処理してからアンテナ1301を経由して送信する。
【0113】
上記周波帯処理装置はベースバンド装置1303にあってもよく、上記実施例でネットワーク側デバイスが実行する方法はベースバンド装置1303で実現でき、当該ベースバンド装置1303はプロセッサ1304とメモリ1305を含む。
【0114】
ベースバンド装置1303は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、図13に示すように、その中の1つのチップは、例えば、メモリ1305に接続されてメモリ1305中のプログラムを呼び出して、上記方法の実施例に示されたネットワークデバイスの操作を実行するプロセッサ1304である。
【0115】
当該ベースバンド装置1303は、高周波装置1302と情報をやり取りするためのネットワークインタフェース1306を更に含んでもよく、当該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRI)である。
【0116】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1305に記憶され且つプロセッサ1304において実行可能なコマンド又はプログラムを更に備え、プロセッサ1304はメモリ1305中のコマンド又はプログラムを呼び出して図12に示す各モジュールが実行する方法を実行させ、且つ同じ技術効果を達成し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明は省略する。
【0117】
本出願の実施例は、プログラム又はコマンドを記憶しており、当該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記情報伝送方法の実施例の各工程が実現される可読記憶媒体を更に提供し、且つ同じ技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明は省略する。
【0118】
前記プロセッサは上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えば、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、随机存取メモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0119】
本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサはネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して、上記情報伝送方法の実施例の各工程を実現するためのものであるチップを更に提供し、且つ同じ技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明は省略する。
【0120】
本出願の実施例に記載のチップは、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼んでもよいことを理解すべきである。
【0121】
本出願の実施例は、不揮発性可読記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサにより実行されて、上記情報伝送方法の実施例の各工程を実現するコンピュータプログラム製品を更に提供し、且つ同じ技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明は省略する。
【0122】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含むようになる点である。特に断らない限り、語句「一つの・・・を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。なお、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法と装置の範囲は示されたり、検討された順序で機能を実行するように限定されることがなく、関わる機能に応じて基本的に同時な方式又は反対の順序で機能を実行することを含んでもよい。例えば、記述された順序と異なる順序で記述された方法を実行することができ、更に各種のステップの追加、省略又は組合せも可能である点である。なお、一部の例を参照して記述された特徴は他の例に組み合わせることができる。
【0123】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能である。当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0124】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されない。上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
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