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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-18
(45)【発行日】2024-06-26
(54)【発明の名称】テンショナアジャスタ
(51)【国際特許分類】
   F16H 7/12 20060101AFI20240619BHJP
【FI】
F16H7/12 A
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023516580
(86)(22)【出願日】2021-09-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 US2021050106
(87)【国際公開番号】W WO2022056405
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】63/078,261
(32)【優先日】2020-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504005091
【氏名又は名称】ゲイツ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(72)【発明者】
【氏名】フォルテス,ラファエル,ロドリゲス
【審査官】前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2006/053432(WO,A2)
【文献】特表2014-516148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースに連結されたスリーブとを備え、前記スリーブはそこに形成された中心穴を有し、
前記スリーブの周りにおいて前記ベースに揺動自在に係合するアームと、
前記アームに軸支されたプーリと、
前記アームと前記ベースの間に係合する捻りスプリングと、
前記スリーブの前記中心穴内に回転自在に取付けられたワンピースアジャスタとを備え、前記ワンピースアジャスタは、
ンショナの取付けのための締め具を受容する開口を有する板部と、
前記板部から延びる第1首部と、
前記第1首部から延びる第1案内部とを備え、前記第1案内部は前記締め具に形成され配置された締め具係合部材を有し、
前記第1首部が延びる、前記板部の側部とは反対側の前記板部の側部において前記板部から延びる第2首部と、
前記第2首部から延びる第2案内部とを備え、前記第2案内部は前記締め具に係合するために構成され配置された締め具係合部材を有する
テンショナ。
【請求項2】
(i)前記第1案内部の前記締め具係合部材が前記締め具に係合するために前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延び、(ii)前記第2案内部の前記締め具係合部材が前記締め具に係合するために前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延びる
請求項1のテンショナ。
【請求項3】
(i)前記第1案内部の前記締め具係合部材が前記板部に対して実質的に垂直に延びる本体部と、前記第1案内部の前記本体部に対して実質的に垂直で、かつ前記締め具に係合するために前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延びるフットとを備え、(ii)前記第2案内部の前記締め具係合部材が前記板部に対して実質的に垂直に延びる本体部と、前記第2案内部の前記本体部に対して実質的に垂直で、かつ前記締め具に係合するために前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延びるフットとを備える
請求項1のテンショナ。
【請求項4】
(i)前記第1案内部の前記締め具係合部材が前記締め具に係合するために実質的にL字状に成形され、(ii)前記第2案内部の前記締め具係合部材が前記締め具に係合するために実質的にL字状に成形される
請求項1のテンショナ。
【請求項5】
(i)第1首部が実質的にU字状であり、前記板部に実質的に平行で、かつ前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延びる部分を備え、(ii)前記第2首部が実質的にU字状であり、前記板部に実質的に平行で、かつ前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延びる部分を備える
請求項1のテンショナ。
【請求項6】
アームが前記ベースに揺動自在に係合するスリーブと前記アームの間に配置された、実質的に円筒状に成形されたブッシュをさらに備える請求項1のテンショナ。
【請求項7】
(i)前記第1首部が実質的にU字状であり、前記板部に実質的に平行である径方向内側に延びる部分を備え、(ii)前記第2首部が実質的にU字状であり、前記板部に実質的に平行である径方向内側に延びる部分を備える
請求項1のテンショナ。
【請求項8】
(i)前記第1首部が湾曲しており、前記板部に実質的に平行であり、かつ実質的に径方向内側に延びる平行部を備え、(ii)前記第2首部が湾曲しており、前記板部に実質的に平行であり、かつ実質的に径方向内側に延びる平行部を備え、前記テンショナが(a)前記第1首部の前記平行部の側部から延びる第1補強支持部と、(b)前記第1補強支持部が延びる前記第1首部の側部とは反対側にある前記第1首部の前記平行部の側部から延びる第2補強支持部と、(c)前記第2首部の前記平行部の側部から延びる第3補強支持部と、(d)前記第3補強支持部が延びる前記第2首部の側部とは反対側にある前記第2首部の前記平行部の側部から延びる第4補強支持部とを備える
請求項1のテンショナ。
【請求項9】
(i)前記第1案内部の前記締め具係合部材が前記締め具の回転軸に実質的に平行に延びる本体部と、前記第1案内部の前記本体部から延びるフットとを備え、前記本体部と前記第1案内部のフットとが実質的にL字状構造を成し、(ii)前記第2案内部の前記締め具係合部材が前記締め具の回転軸に実質的に平行に延びる本体部と、前記第2案内部の前記本体部から延びるフットとを備え、前記本体部と前記第2案内部のフットとが実質的にL字状構造を成す
請求項1のテンショナ。
【請求項10】
テンショナの取付けのための締め具を受容する開口を有する板部と、
前記板部から延びる第1湾曲首部と、
前記第1湾曲首部から延び、前記締め具に係合するために構成され配置された締め具係合部材を有する第1案内部と、
前記第1湾曲首部が延びる、前記板部の側部とは反対側の前記板部の側部において前記板部から延びる第2湾曲首部と、
前記第2湾曲首部から延び、前記締め具に係合するために構成され配置された締め具係合部材を有する第2案内部とを備える
ワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項11】
(i)前記第1案内部の前記締め具係合部材が本体部と、前記締め具に係合するために、前記締め具の回転軸に向かって前記第1案内部の前記本体部から径方向内側に延びるフットとを備え、(ii)前記第2案内部の前記締め具係合部材が本体部と、前記締め具に係合するために、前記回転軸に向かって前記第2案内部の前記本体部から径方向内側に延びるフットとを備える
請求項10のワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項12】
(i)前記第1案内部の前記締め具係合部材が本体部と、前記第1案内部の前記本体部から前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延びるフットとを備え、前記第1案内部の前記フットが前記締め具に係合するために先端部を備え、(ii)前記第2案内部の前記締め具係合部材が本体部と、前記第2案内部の前記本体部から前記回転軸に向かって径方向内側に延びるフットとを備え、前記第2案内部の前記フットが前記締め具に係合するために先端部を備える
請求項10のワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項13】
(i)前記第1湾曲首部から延びる第1補強支持部と、(ii)前記第1補強支持部が延びる前記側部とは反対側にある前記第1湾曲首部の側部から延びる第2補強支持部と、(iii)前記第2湾曲首部の側部から延びる第3補強支持部と、(iv)前記第3補強支持部が延びる前記第2湾曲首部の前記側部とは反対側にある前記第2湾曲首部の側部から延びる第4補強支持部とをさらに備える
請求項10のワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項14】
(i)前記第1案内部の前記係合部材がワンピースアジャスタの回転時に前記締め具に係合するために前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延び、(ii)前記第2案内部の前記係合部材が前記ワンピースアジャスタの回転時に前記締め具に係合するために前記締め具に向かって径方向内側に延びる
請求項10のワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項15】
(i)前記第1案内部の前記締め具係合部材が本体部と、前記締め具に係合するために、前記第1案内部の前記本体部から前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延びるフットとを備え、(ii)前記第2案内部の前記締め具係合部材が本体部と、前記締め具に係合するために、前記第2案内部の前記本体部から前記締め具の前記回転軸に向かって径方向内側に延びるフットとを備え、(iii)前記第1案内部の前記フットの締め具係合面と前記第2案内部の前記フットの締め具係合面とが、前記締め具の曲率半径に実質的に等しい曲率半径を有する円弧を形成する
請求項10のワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項16】
(i)前記第1案内部の前記締め具係合部材が本体部と、前記第1案内部の前記本体部から前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延びるフットとを備え、前記第1案内部の前記フットが前記締め具に係合するために構成された締め具係合面を備え、(ii)前記第2案内部の前記締め具係合部材が本体部と、前記第2案内部の前記本体部から前記締め具の回転軸に向かって径方向内側に延びるフットとを備え、前記第2案内部の前記フットが前記締め具に係合するための締め具係合面を備える
請求項10のワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項17】
テンショナの取付けのための締め具を受容する開口を有する板部と、
前記板部から延びる第1湾曲首部と、
前記第1湾曲首部から延び、前記締め具に係合するために構成され配置された締め具係合部材を有する第1案内部と、
前記第1湾曲首部が延びる、前記板部の側部とは反対側の前記板部の側部において前記板部から延びる第2湾曲首部と、
前記第2湾曲首部から延び、前記締め具に係合するために構成され配置された締め具係合部材を有する第2案内部と、
前記第1湾曲首部から延びる第1補強支持部と、
前記第1補強支持部が延びる前記側部とは反対側にある前記第1湾曲首部の側部から延びる第2補強支持部と、
前記第2湾曲首部の側部から延びる第3補強支持部と、
前記第3補強支持部が延びる、前記第2湾曲首部の前記側部とは反対側にある前記第2湾曲首部の側部から延びる第4補強支持部とを備え、
前記第1、第2、第3および第4補強支持部は、前記テンショナの取付け時、ワンピースアジャスタに作用するトルクから生じる前記板部の変形を少なくとも減少させることを補助するように構成される
ワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項18】
(i)前記第1湾曲首部が前記板部に実質的に平行な平行部を備え、(ii)前記第2湾曲首部が前記板部に実質的に平行な平行部を備え、(iii)前記第1補強支持部が前記湾曲首部の前記平行部の側部から延び、(iv)前記第2補強支持部が前記第1補強支持部が延びる前記第1湾曲首部の前記側部とは反対側にある前記第1湾曲首部の前記平行部の側部から延び、(v)前記第3補強支持部が前記第2湾曲首部の前記平行部の側部から延び、(vi)前記第4補強支持部が前記第3補強支持部が延びる前記第2湾曲首部の前記側部とは反対側である前記第2湾曲首部の前記平行部の側部から延びる
請求項17のワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項19】
(i)前記第1湾曲首部の前記平行部が前記締め具の回転軸に向かって実質的に径方向内側に延び、(ii)前記第2湾曲首部の前記平行部が前記締め具の回転軸に向かって実質的に径方向内側に延びる
請求項18のワンピーステンショナアジャスタ。
【請求項20】
(i)前記第1案内部が第1脚部と第2脚部を備え、前記第1案内部の前記第1および第2脚部がそれぞれ前記板部から長手方向、かつ実質的に垂直方向に延び、(ii)前記第2案内部が第3脚部と第4脚部を備え、前記第3および第4脚部のそれぞれが前記板部から長手方向、かつ実質的に垂直方向に延び、さらに(a)前記第1および第2脚部の間に位置し、スリーブの肩部に係合するように構成されたタブに係合する第1スリーブと、(b)前記第3および第4脚部の間に位置し、前記スリーブの前記肩部に係合するように配置されたタブに係合する第2スリーブとを備え、前記第1および第2スリーブはワンピースアジャスタの軸方向の変位を阻止するために協働するタブに係合する
請求項17のワンピーステンショナアジャスタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテンショナに関し、より詳しくは、タイミングあるいは駆動ベルト等のベルトに対して動作可能な関係に、テンショナを簡単かつ正確に取付けるためのアジャスタを有するベルトテンショナに関する。
【背景技術】
【0002】
ベルトテンショナが多くのベルトシステムに使用されてきた。摩耗あるいは他の要因によるベルト長さの増大を補償する、一定のベルト張力を付与することは、ベルトテンショナにおいて従来の慣行である。通常のタイプの従来のベルトテンショナは、固定構造物と、揺動アセンブリによって固定構造物に揺動自在に取付けられた揺動構造物とを有する。揺動構造物はベルトに係合するプーリを支持する。コイルすなわち捻りスプリングは、揺動アセンブリに対して囲繞するように取付けられ、その端部は、揺動構造物を最大ベルト巻上げ位置に向かって付勢するように固定および揺動構造物の間に連結され、これにより、揺動構造物が最小巻上げ位置から最大ベルト巻上げ位置へ移動するに従って、スプリング付勢力が増加する。所定の移動範囲内で変化するスプリング力にも関わらず、実質的に一定のベルト張力が維持される。
【0003】
ベルトテンショナがエンジンに取付けられるとき、ベルトに所定の静的な張力を付与するように取付けられるべきである。さらに、通常プーリを支持する揺動構造物は、端部のストッパによって規定される2つの位置の間で変位可能である。テンショナの調整すなわち取付けの間、固定構造物の一部を構成する調整部材または偏心調整部材は、揺動構造物をストッパの間の位置へ移動するために調整され、ベルト張力プーリはベルトに対する所定の静的な張力関係に配置される。
【0004】
テンショナのための多くのアジャスタは例えば、射出成型、ダイキャストあるいは打ち抜き工程により、ツーピース構造として製造される。ツーピース製造工程は、例えば、異なるサイズの偏心アジャスタおよび異なるサイズの偏心テンショナを製造するときに要求される工具交換の手間のために、高価で、かつ時間がかかる。必要なものは、種々の異なるサイズの偏心アジャスタとテンショナのためにより経済的かつ持続的に製造されるテンショナアジャスタである。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一実施形態において、テンショナは、ベースと、穴を有し、ベースに連結されたスリーブと、スリーブの周りにおいてベースに揺動自在に係合するアームと、アームに軸支されたプーリと、アームとベースの間に係合する捻りスプリングと、アジャスタとを備える。アジャスタは、スリーブの中心穴内に回転自在に取付けられており、締め具を受容するための開口を有する板部と、板部から延びる第1首部と、締め具に係合するための締め具係合部材を有し、第1首部から延びる第1案内部と、第1首部が延びる、板部の側部とは反対側の板部の側部において板部から延びる第2首部と、締め具に係合するための締め具係合部材を有し、第2首部から延びる第2案内部とを備える。
【0006】
本開示の他の実施形態において、テンショナアジャスタは、締め具を受容する開口を有する板部と、板部から延びる第1湾曲首部と、締め具に係合するための締め具係合部材を有し、第1湾曲首部から延びる第1案内部とを備える。テンショナはさらに、第1湾曲首部が延びる、板部の側部とは反対側の板部の側部において板部から延びる第2湾曲首部と、締め具に係合するための締め具係合部材を有し、第2湾曲首部から延びる第2案内部とを備える。
【0007】
本開示のさらに他の実施形態において、テンショナアジャスタは、テンショナの取付けのための締め具を受容する開口を有する板部と、板部から延びる第1湾曲首部と、第1湾曲首部から延び、締め具に係合するために構成され配置された締め具係合部材を有する第1案内部とを備える。テンショナはさらに、第1湾曲首部が延びる、板部の側部とは反対側の板部の側部において板部から延びる第2湾曲首部と、第2湾曲首部から延び、締め具に係合するために構成され配置された締め具係合部材を有する第2案内部とを備える。テンショナはさらに、第1湾曲首部から延びる第1補強支持部と、第1補強支持部が延びる側部とは反対側にある第1湾曲首部の側部から延びる第2補強支持部と、第2湾曲首部の側部から延びる第3補強支持部と、第3補強支持部が延びる、第2湾曲首部の側部とは反対側にある第2湾曲首部の側部から延びる第4補強支持部とを備える。
【0008】
本発明の他の特徴は、本発明の説明と添付された図面により明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ここに組み込まれ、明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の好ましい実施形態を示し、その記述とともに、本発明の原理を説明するために役立つ。
【0010】
図1は、本開示のアジャスタを備えたテンショナの実施形態の斜視図である。
【0011】
図2は、本開示のアジャスタを備えたテンショナの他の斜視図である。
【0012】
図3は、本開示のアジャスタを備えたテンショナの平面図である。
【0013】
図4は、本開示のアジャスタを備えたテンショナの断面図である。
【0014】
図5は、本開示のアジャスタを備えたテンショナの実施形態の分解図である。
【0015】
図6は、本開示のテンショナのためのアジャスタの実施形態の斜視図である。
【0016】
図7は、本開示のテンショナのためのアジャスタの実施形態の他の斜視図である。
【0017】
図8は、打ち抜いた後、本開示のテンショナを組み付けるために使用するために、アジャスタをアジャスタの構造物に形成する前における、本開示のアジャスタの実施形態の他の斜視図である。
【0018】
図9は、本開示のテンショナのためのアジャスタの実施形態の平面図である。
【0019】
図10は、本開示のテンショナのためのアジャスタの実施形態の底面図である。
【0020】
図11は、本開示のテンショナのためのアジャスタの実施形態の左側面図である。
【0021】
図12は、本開示のテンショナのためのアジャスタの実施形態の右側面図である。
【0022】
図13は、本開示のテンショナのためのアジャスタの実施形態の正面図である。
【0023】
図14は、本開示のテンショナのためのアジャスタの実施形態の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示のテンショナアジャスタは偏心アジャスタである。偏心アジャスタは、組立時にテンショナをベルトに対して適当な係合位置に変位させるために使用可能である。偏心アジャスタは単一の金属片、例えば金属シートを打ち抜き、打ち抜かれた単一の金属片をアジャスタ構造物に成形することにより製造可能であり、アジャスタ構造物は、ベルトテンショナの取付け、例えば車両用エンジンへの取付けにおいて、揺動構造物を、ベルト緊張プーリがベルトに対する所定の静的緊張位置に定められる停止位置の間で変位させることにより補助する。アジャスタ材料を単一片に打ち抜き、打ち抜かれた材料の単一片をアジャスタ構造物に成形する工程は、偏心アジャスタが、製造時に工具を替えることなく、異なるサイズの偏心テンショナに使用するために異なるサイズに成形されることを可能にする。したがって本開示のアジャスタは、製造時に、高価で時間がかかる型替えの労力なしに実施され、これはアジャスタ製造コストを実質的に削減する。製造時における型替えの削減は著しい経済的利益をもたらすだけでなく、より環境的に持続可能な製造工程を創造する。
【0025】
図1~14は、本開示の実施形態によるワンピースアジャスタ50を備えたテンショナ100を示す。テンショナ100は、取付けのとき、例えば、ここに述べるように、テンショナ100の車両用エンジンへの取付け時に、テンショナ100をベルトとの適切な係合位置に変位させるために使用される、偏心したアジャスタ50を備える。図9~14が図1~8に示されたのと同じアジャスタの実施形態を示すことは前述のことから理解される。
【0026】
取付けのとき、アジャスタ50は、アジャスタ50に形成された開口52を挿通する、ボルト、スタッドあるいは他の適当な締め具(締め具は図示せず)のような締め具の周りに回転させられる。締め具が開口52を挿通するとき、締め具は(後述するようにアジャスタ50の第1および第2案内部59a、59bの)係合部材600、700に係合し、あるいは案内され、あるいは所定位置に保持される。開口52内に挿入された締め具はテンショナ100の遠位端まで延び、そこでは締め具がテンショナ100を例えば車両用エンジンに固定する。開口52を通って延び、第1および第2係合部材600、700により案内または保持される締め具の中心は、締め具の回転軸B-B軸を規定する(図4参照)。軸B-Bはプーリ30の回転軸C-Cから偏心的にオフセットし(図4参照)、テンショナ100の揺動アーム20の回転軸(アーム20の回転軸は符号を付されない)から偏心的にオフセットする。偏心アジャスタ50は、全ての要素の許容誤差を補償することにより所定の張力でプーリ30に係合するベルト(図示せず)に正確に負荷を与えるために用いられる。アジャスタ50はベルトの取付け時に使用され、ベルトが、取付け面、例えば車両のエンジンに締め具を完全に係合させることにより取付けられたとき、所定位置にロックされる。偏心アジャスタ50という語句における偏心は、締め具の回転軸B-Bがプーリ30の回転軸C-Cあるいはアーム20の回転軸に同軸的ではないことを意味し、これは軸B-Bに実質的に平行である他の軸(符号なし)により定義される。
【0027】
プーリ30はベルトに係合して、ベルトに張力すなわち負荷を与える。プーリ30は、ベアリングすなわちベアリングアセンブリ32の周りに、アーム20に軸支される。プーリ30はベアリング32のアウタレースに係合する。ベアリング32はボールベアリングであるが、ニードルベアリングでもよく、他の適当なベアリングであってもよい。
【0028】
アーム20は、そこに形成される中心穴すなわち開口23を有する。アーム20はコイルすなわち捻りスプリング40により偏移され、プーリ30をベルト(図示せず)側に付勢する。アーム20は、ブッシュ60の周りのスリーブ70の周りに揺動する。ブッシュ60はアーム20がスリーブ70の周りに回転することを許容し、摩擦減衰に寄与する。ブッシュ60はアーム20の相対運動を促進するための低摩擦材料、例えば真鍮、銅、焼結金属等の材料である。アーム20のスリーブ70の周りの揺動運動はプーリ30の並進運動となり、これは、ベルトが経時的に伸びるとき、および駆動長さが熱により伸長するとき、テンショナ100がベルト長さの変化を補償することを許容する。
【0029】
アーム20はベアリング32のインナーレースに係合する。プーリ30は捻りスプリング40により、ベルトに係合する方向に押圧される。捻りスプリング40の第1端部すなわちアーム係合端部42は、アーム20に形成された長穴22に係合する。捻りスプリング40の第2端部すなわちベース係合端部44は、ベース10のスプリング係合部材14に形成された長穴(符号なし)においてベース10に係合する。
【0030】
ベース10は、テンショナ100の車両のエンジン(図示せず)等の取付け面への取付け時に静的に固定される。捻りスプリング40のスプリングトルクとアーム20の有効アーム長さはベルト負荷すなわち張力を生成する。ベース10のタング16は、取付け面(図示せず)における穴のような取付け面における協働受容部材に係合し、テンショナ100の取付け時にベース10の回転を阻止ために使用される。ベース10がテンショナ100を取付けるために用いられるとき、ベース10はまた、捻りスプリング40の端部を固定するため、例えばベース10のスプリング係合部材14に形成された長穴内に捻りスプリング40のベース係合端部44を固定するために用いられる。
【0031】
スリーブ70は、例えば機械的な締り嵌めを介してベース10に取付け、固定され、ほぼあるいは実質的に円筒状に成形された穴72を有する。スリーブ70とその穴は、スリーブ70の遠位端76からスリーブ70の近位端74まで延びる。スリーブ70の遠位端76は周縁カラー78を備える。スリーブ70はさらに、周縁周りに延びる肩部72aを有し、スリーブ70に形成された穴72の内壁によって規定される(スリーブ70の肩部72aを示す図4参照)。
【0032】
減衰部材80はスリーブ70に取付けられ、ベース10とアーム20の間においてテンショナ100に配置され、減衰制御部材として作用する。減衰部材80はスリーブ70によって軸方向に保持され、例えば、ベース20のスプリング係合部材14に形成された長穴に対して回転方向に整列される減衰部材80の長穴あるいは開口に挿入されたスプリング40によって回転方向に固定される。減衰部材80は、作動の間、アーム20の揺動を制御し、減衰させ、アーム20の揺動を減衰させ制御するために適した材料を有する。
【0033】
アーム20は、テンショナ100が取付けにおいて、適切に取り付けられ負荷をかけられたときを示すために、ベース10のベースインジケータ12に協働するアームインジケータ24を備える。プーリ30はベルト係合面(符号なし)を備え、ベルト係合面は図示されるように平らな面でもよく、あるいはベルトに係合するための他の適当な形状であってもよい。
【0034】
本開示のワンピースアジャスタの実施形態をより具体的に参照すると、図1~14は、アジャスタ50と、テンショナ100のようなテンショナに用いるための、それ自体が分離されたアジャスタ50の一実施形態とを有する、テンショナ100の一実施形態を示す。特に図6~14は、テンショナ100のようなテンショナに用いるための、テンショナ50から分離されたアジャスタ50を示す。アジャスタ50は、例えば金属板材料の単一片のような単一材料片を、図8に示される構造のような実質的に平らな単一構造に打ち抜くことにより製造されてもよい。そして実質的に平らな単一の打ち抜きアジャスタ材料は、例えば、圧延工程を用いて、打ち抜かれたアジャスタ材料を折り曲げることにより、図1、3~7、9~14に示されるアジャスタ50の構造のようなアジャスタ構造に成形される。成形されたアジャスタ50は、実質的に平らな板部56と反対側に位置する第1および第2案内部59a、59bとを備える。第1および第2案内部は、それぞれ第1および第2首部58a、58bを介して、平らな板部56の反対側に接続される。第1および第2案内部59a、59bはさらに、それぞれ第1および第2係合部材600、700を有し、締め具がテンショナ100の取付け時に軸B-Bの周りに回転させるためにアジャスタ50の中に挿入されるとき、各係合部材はボルトあるいはスタッド(上述したように)のような締め具に係合するために構成され配置される。
【0035】
板部56は、そこに形成された工具受容部54を備える。取付け時、アレンレンチ(図示せず)のような工具が締め具の周りにアジャスタ50を回転させるために、工具受容部54に挿入され係合されてもよい。アジャスタ50は、板部56の開口52を貫通して挿入される締め具の周りに回転せしめられる。締め具は、板部56に実質的に垂直な開口52を通ってテンショナ100の遠位端まで延び、遠位端では、締め具はテンショナを例えば車両用エンジンに固定し、取付ける。開口52を超えて延びる締め具の部分は、後述するように、それぞれ第1および第2案内部59a、59bの第1および第2締め具係合部材600、700に係合する。
【0036】
第1首部58aは、板部56に実質的すなわち略径方向内側で、かつ実質的に平行に延びるU字状の平行部58a1を有する実質的すなわち略U字状である構造に、湾曲あるいは曲げられるように成形される。平行部58a1の相対する両側から延びるのは、それぞれ第1および第2補強支持部58a2、58a3であり、各補強支持部は、軸B-B(すなわちスリーブ70に形成される穴72の軸)に略平行に延び、板部56の下側すなわち近位端の面56aに向かって板部56に垂直に延びる部分582、583に湾曲あるいは曲げられるように成形される。補強支持部58a2、58a3の部分582、583は、面56aに物理的に接触することなく下側すなわち近位端の面56aまで延びる。
【0037】
第2首部58bは、第1首部58aと同様に、板部56に実質的すなわち略径方向内側で、かつ実質的に平行に延びるU字状の平行部58b1を有する実質的すなわち略U字状である構造に、湾曲あるいは曲げられるように成形される。平行部58b1の相対する両側から延びるのは、それぞれ第1および第2補強支持部58b2、58b3であり、各補強支持部は、軸B-B(すなわちスリーブ70に形成される穴72の軸)に略平行に延び、板部56の下側すなわち近位端の面56aに向かって板部56に垂直に延びる部分584、585に湾曲あるいは曲げられるように成形される。補強支持部58b3が図8のアジャスタの図に示されているが、補強支持部58b3は図6および7では不明確であり十分には示されておらず、図6および7では、図6および7に明確に示されている第1首部58aの補強支持部58a3と同様に、58b2の反対側に位置している。補強支持部58b2、58b3の部分584、585は、面56aに物理的に接触することなく下側すなわち近位端の面56aまで延びる。取付け時にアジャスタ50が回転するとき、締め具の頭部(例えばボルトの頭部)により、例えば30~50N・mの範囲の比較的高いトルクがアジャスタ50に付与される。この高いトルクは、アジャスタの板部56に力を与え、これは板部56が機械的に変形すること、例えば、回転軸B-Bに沿ってアジャスタ50の遠位端に向かって板56の上面から開口52を介して見通したときに略下方に変形あるいは曲がることを引き起こすかもしれない。このような変形はアジャスタ50を不十分に機能させて、その取付け時にテンショナ100の不適当な張力付与をもたらし、板部56の損傷あるいは破損を導くことになる可能性がある。補強支持部58a1、58a2、58b2、58b3は、このようなトルクが取付け時に作用したときにアジャスタの板部56に起きるかもしれない、このような機械的変形を減少あるいは除去するために作用し、これにより、アジャスタ50、およびアジャスタ50を有するテンショナ100の品質、効率および耐久性を改善する。
【0038】
第1および第2案内部59a、59bはそれぞれ、第1および第2首部58a、58bから一体的に長手方向に延び、板部56に略垂直で、かつ軸B-Bに平行である。第1案内部59aは、長手方向に、板部56に対して実質的に垂直に、かつ軸B-Bに実質的に平行に延びる2つの脚部591、592を備える。脚部591、592の間には、軸B-Bからタブ596の遠位端596aに向かって略径方向外方に延びるスリーブ係合タブ596が位置する。遠位端596aは径方向外方に延び、スリーブ70の肩部72aに係合する。肩部72aは円周方向に延び、スリーブ70に形成された穴72の内部すなわち内壁によって規定される(スリーブ70の肩部72aを示す図4参照)。
【0039】
第2案内部59bは第1案内部59aとは反対側にあり、2つの脚部593、594を備え、これらは第1案内部59aの脚部591、592と同様に、略長手方向に、板部56に実質的に垂直に、かつ軸B-Bに対して実質的に平行に延びる。脚部593、594の間には、ボルト軸B-Bからタブ597の遠位端597aに向かって略径方向外方に延びるスリーブ係合タブ597が位置する。遠位端597aは径方向外方に延び、スリーブ70の肩部72aに係合する。スリーブの肩部72aに係合するスリーブ係合タブ596および597と各遠位端部596a、597aは、例えば車両用エンジンへの組付け時および移送時に、アジャスタ50が所定位置に固定あるいは軸方向に保持されるように、アジャスタ50をスリーブ70にロックまたは係合させるために作用する。実施形態において、スリーブ係合タブ596および597は、例えば車両用エンジンへの組付け時および移送時に、アジャスタ50が所定位置に固定または保持されるように、アジャスタ50をスリーブ70に係合およびロックするために、可撓性を有し、かつ径方向外方に付勢されるように変形してもよい。いくつかの実施形態において、脚部591、592、593、594の外面によって規定され、その周囲に形成される実質的に円形に規定される外径は、第1および第2案内部59a、59bの脚部591、592、593、594がスリーブ70の穴72の中に挿入され、回転できるように、スリーブ70の穴72の内径よりも僅かに小さくてもよい。
【0040】
第1案内部59aはさらに締め具係合部材600を備え、この締め具係合部材は、テンショナ100の取付け時に、アジャスタ50が締め具によって案内され、締め具の周り、例えば軸B-Bの周りに回転することを可能にするために、アジャスタ50の開口52を通って延びる締め具に係合あるいは干渉するために構成され配置される。締め具係合部材600は脚部591から延び、脚部591に一体的であり、長手方向に、板部56に実質的に垂直に、かつ軸B-Bに平行に延びる本体部を含む。フット602は、テンショナ100を取付けるためにアーム50の開口52内に挿入される締め具に係合あるいは干渉するように、本体部から軸B-Bに向かって実質的に略径方向内方に延びる。締め具係合部材600は図示されるように実質的に略L字状であってもよいが、テンショナ100の適切な取付けのために、部材600を締め具に係合させ、かつ締め具が、アームの孔52に挿入されるときに、板部56に実質的に垂直で、プーリ回転軸C-Cとアーム回転軸(符号なし)に平行なままになることを確実にする、他の適当な形状を有してもよい。フット602は、アーム50の開口52内に挿入される締め具に係合あるいは干渉するように構成された遠位端あるいは先端部604を有してもよい。図示された実施形態において、締め具がアーム50の開口52内に挿入されるとき、先端部604の係合面604aは締め具に係合する。
【0041】
第2案内部59bは、第1案内部59aと同様に、テンショナ100の取付け時に、アジャスタ50が締め具によって案内され、締め具の周り、例えば軸B-Bの周りに回転することを可能にするために、締め具に係合あるいは干渉するために構成され配置される、締め具係合部材700を備える。締め具係合部材700は脚部593から延び、脚部593に一体的であり、長手方向に、板部56に実質的に垂直に、かつ軸B-Bに平行に延びる本体部を含む(締め具係合部材600の本体部と実質的に同じ平面に延びていてもよい)。フット702は、テンショナ100を取付けるためにアーム50の開口52内に挿入される締め具に係合あるいは干渉するように、本体部から軸B-Bに向かって実質的に略径方向内方に延びる。締め具係合部材700は図示されるように実質的に略L字状であってもよいが、テンショナ100の適切な取付けのために、部材700を締め具に係合させ、かつ締め具が、アームの孔52に挿入されるときに、板部56に実質的に垂直で、プーリ回転軸C-Cとアーム回転軸(符号なし)に平行なままになることを確実にする、他の適当な形状を有してもよい。フット702は、アーム50の開口52内に挿入される締め具に係合あるいは干渉するように構成された遠位端あるいは先端部704を有する。図示された実施形態において、締め具がアーム50の開口52内に挿入されるとき、先端部704の係合面704aは締め具に係合する。
【0042】
フット602とフット702は共に所定角度で径方向内側に曲げられ、例えば、各遠位端すなわち先端部(および表面)が締め具の外面により形成される湾曲または円弧に干渉または係合する湾曲または円弧状を形成するように、互いに内側に向かって曲げられてもよい。すなわち、フット602および702の先端部604、704は締め具の外面に係合し、干渉し、あるいは実質的に一致するために、略または実質的に円弧状または湾曲していてもよい。フット602とフット702は、例えば、開口52を通る方向に、テンショナ100の遠位端に向かって、軸B-Bに平行に見たときに、V字状を呈していてもよい。締め具に係合するために軸B-Bに対して径方向内側に延びるフット602とフット702およびその長さは、共に、例えばアジャスタ50が締め具の周りに回動される間、テンショナ100の適切な取付けのために、アーム回転軸とプーリ回転軸C-Cに平行で、かつ板部56に実質的に垂直に、アジャスタ50が締め具を保持することを可能にする。
【0043】
単一の材料から、第1および第2案内部と各締め具係合部材とを有する本開示のアジャスタを成形することにより、本開示のアジャスタとテンショナは容易に異なるサイズの偏心テンショナと異なるサイズの偏心アジャスタに製造することができる。例えば、ここに開示された第1および第2案内部とアジャスタの各脚部は、製造のときに使用される工具に重要な修正を必要とすることなく、種々の大きさと寸法に打ち抜かれて成形され、これにより、脚部を種々の寸法のスリーブを有するテンショナ(および種々の直径の中心穴を有するテンショナの揺動アーム)に嵌合させることが可能になる。第1および第2案内部と各締め具係合部材は同様に、工具を製造するために重要な修正を必要とすることなく、種々の大きさと寸法に容易に打ち抜かれ成形され、これは締め具係合部材を異なる直径の締め具に係合させ、種々の偏心量のテンショナアジャスタに使用するために容易に製造されることを可能にする。例えば、締め具係合部材の各フットの長さは、径方向内側に対応する異なる長さで延びるように、異なる長さに容易に切断されて成形され、これは、締め具係合部材が、例えば3mm、4mmまたは5mmの偏心アジャスタのような、より大きい、あるいは小さい偏心アジャスタに、より大きいあるいは小さい締め具を係合させ、作用させることを可能にする。
【0044】
本発明の形態が説明されたが、ここに記載された本発明の精神と範囲から逸脱することなく、当業者が構成と部品の関連に変形を施すことは自明である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図14