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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-19
(45)【発行日】2024-06-27
(54)【発明の名称】セル構成パラメーター
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/15 20180101AFI20240620BHJP
   H04W 48/20 20090101ALI20240620BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20240620BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240620BHJP
   H04W 74/0833 20240101ALI20240620BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20240620BHJP
   H04W 76/27 20180101ALI20240620BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W48/20
H04W56/00 130
H04W72/0457 110
H04W74/0833
H04W76/19
H04W76/27
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022526109
(86)(22)【出願日】2020-11-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(86)【国際出願番号】 US2020059685
(87)【国際公開番号】W WO2021092563
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2023-11-06
(31)【優先権主張番号】62/931,952
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517308024
【氏名又は名称】オフィノ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】キム, テフン
(72)【発明者】
【氏名】ディナン, エスマエル
(72)【発明者】
【氏名】パク, キュンミン
(72)【発明者】
【氏名】リュ, ジンスク
【審査官】田畑 利幸
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0246442(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0305840(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0045568(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0082363(US,A1)
【文献】特表2017-519424(JP,A)
【文献】Qualcomm Incorporated,"Remaining issues of Fast MCG Recovery",3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #107bis R2-1912198,[online],2019年10月04日,pages 1-6,[retrieved on 2023-12-18], Retrieved from <https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107bis/Docs/R2-1912198.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線デバイスによって、第一の基地局から、少なくとも一つの無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、前記少なくとも一つのRRCメッセージは、
前記第一の基地局のプライマリーセル(PCell)のマスターセルグループ(MCG)構成パラメーターと、
前記第一の基地局および第二の基地局との前記無線デバイスの二重接続のための、前記第二の基地局のプライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターと
を含む、こと
を含み、
前記方法は、
PSCell構成が適用される前に、前記PCellの障害を決定することと、
前記PCellの前記障害に基づいて、セル選択を実行することと、
前記選択されたセルが前記PSCellであること応答して、前記SCG構成パラメーターに基づいて前記PSCellと同期することと
を特徴とする、方法。
【請求項2】
前記セル選択を実行することは、前記選択されたセルの受信信号電力値に基づいて前記選択されたセルを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記同期することは、前記SCG構成パラメーターに基づいて前記PSCellとのランダムアクセス手順を実行することを含む、請求項1~2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
前記同期することは、前記PSCellとのランダムアクセス手順を実行することを含まない、請求項1~2のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記SCG構成パラメーターは、前記ランダムアクセス手順をスキップするための表示を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも一つのRRCメッセージは、前記二重接続を開始するための少なくとも一つの実行条件を含む、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも一つの実行条件は、前記障害が決定されるときに満たされない、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記同期することは、前記二重接続を開始するための前記少なくとも一つの実行条件が満たされることに基づく、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記PSCell構成は、前記少なくとも一つの実行条件が満たされないことに基づいて適用されない、請求項6~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記無線デバイスによって、前記PSCellを介して、前記PCellの前記障害を示す障害情報メッセージを送信することをさらに含む、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記PCellの前記障害は、
無線リンク障害、
同期障害を伴う再構成、
新しい無線からのモビリティ障害、
シグナリング無線ベアラ1(SRB1)、またはシグナリング無線ベアラ2(SRB2)に関する下層からの完全性チェック障害表示、および
RRC接続の再構成障害
のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記PSCell構成が適用される前に、前記PCellの前記障害を決定することは、前記PSCell構成が前記PSCellの変更または追加のために適用される前に、前記PCellの前記障害を決定することを含む、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
無線デバイスであって、前記無線デバイスは、一つまたは複数のプロセッサーと、命令を格納するメモリーとを備え、前記命令は、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実施されると、請求項1~12のいずれかに記載の方法を前記無線デバイスに実行させる、無線デバイス。
【請求項14】
命令を備える非一時的コンピューター可読媒体であって、前記命令は、一つまたは複数のプロセッサーによって実施されると、請求項1~12のいずれかに記載の方法を前記一つまたは複数のプロセッサーに実行させる、非一時的コンピューター可読媒体。
【請求項15】
システムであって、
第一の基地局であって、前記第一の基地局は、一つまたは複数のプロセッサーと、命令を格納するメモリーとを備え、前記命令は、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実施されると、
無線デバイスに、少なくとも一つの無線リソース制御(RRC)メッセージを送信することであって、前記少なくとも一つのRRCメッセージは、
前記第一の基地局のプライマリーセル(PCell)のマスターセルグループ(MCG)構成パラメーターと、
前記第一の基地局および第二の基地局との前記無線デバイスの二重接続のための、前記第二の基地局のプライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターと
を含む、こと
を前記第一の基地局に行わせる、第一の基地局と、
無線デバイスであって、前記無線デバイスは、一つまたは複数のプロセッサーと、命令を格納するメモリーとを備え、前記命令は、前記一つまたは複数のプロセッサーによって実施されると、
前記MCG構成パラメーターと前記SCG構成パラメーターとを含む前記少なくとも一つのRRCメッセージを受信すること
を前記無線デバイスに行わせる、無線デバイスと
を備え、
前記システムは、前記無線デバイスが、
PSCell構成が適用される前に、前記PCellの障害を決定することと、
前記PCellの前記障害に基づいて、セル選択を実行することと、
前記選択されたセルが前記PSCellであること応答して、前記SCG構成パラメーターに基づいて前記PSCellと同期することと
をさらに行わせられることを特徴とする、システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月7日に出願された米国仮特許出願第62/931,952号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本開示では、さまざまな実施形態が、開示された技術がどのように実装され得るか、および/または開示された技術がどのように環境およびシナリオで実践され得るかの例として提示される。関連技術分野の当業者には、範囲から逸脱することなく、形態および詳細のさまざまな変更を実行することができることは明らかであろう。実際、明細書を読んだ後、代替的な実施形態を実装する方法が関連技術分野の当業者に明らかになるであろう。本実施形態は、例示的実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。本開示の実施形態は、添付図面を参照して説明される。開示された例示的実施形態からの制限、特徴、および/または要素が組み合わせられ、本開示の範囲内でさらなる実施形態を作成することができる。機能と利点を強調する図は、例としてのみ示される。開示されたアーキテクチャーは、示される以外の方式で利用することができるように、十分に柔軟で構成可能である。例えば、いかなるフローチャートにリストされたアクションも、いくつかの実施形態で再配列され、または任意選択としてのみ使用され得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
第一の基地局から無線デバイスによって、
第一の基地局のプライマリーセル(PCell)のマスターセルグループ(MCG)構成パラメーターと、
前記無線デバイスの前記第一の基地局および第二の基地局と二重接続のための、前記第二の基地局のプライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターとを含む、少なくとも一つの無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと、
前記第一の基地局の前記PCellの障害を検出することと、
前記検出に基づいて、前記セルの受信信号電力値に基づいてセルを選択することと、
前記選択されたセルが前記PSCellであることに応答して、前記SCG構成パラメーターに基づいて前記PSCellとの同期を実行することと、を含む、方法。
(項目2)
前記PSCellとの前記同期を前記実行することが、プライマリーセルとして前記PSCellとの前記同期を実行することを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記同期を前記実行することが、ランダムアクセス手順を実行することを含む、項目1~2のいずれかに記載の方法。
(項目4)
前記PSCellを介して前記同期の完了を示す第二のRRCメッセージを送信することをさらに含む、項目1~3のいずれかに記載の方法。
(項目5)
第一の基地局から無線デバイスによって、
マプライマリーセル(PCell)のマスターセルグループ(MCG)構成パラメーターと、
プライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターとを含む、少なくとも一つの無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと、
前記PCellの障害を決定することと、
前記決定に基づいて、セル選択を実行することと、
前記選択されたセルが前記PSCellであることに応答して、前記SCG構成パラメーターに基づいて前記PSCellとの同期を実行することと、を含む、方法。
(項目6)
前記MCGが第一の基地局のものであり、前記PCellが前記MCGにある、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記SCGが、第二の基地局のものであり、前記PSCellが前記SCGにある、項目5~6のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記SCG構成パラメーターが、前記無線デバイスの二重接続を構成するためのものである、項目5~7のいずれかに記載の方法。
(項目9)
前記セル選択を実行することが、前記選択されたセルの受信信号電力値に基づいて、前記選択されたセルを選択することを含む、項目5~8のいずれかに記載の方法。
(項目10)
前記PSCellとの前記同期を前記実行することが、プライマリーセルとして前記PSCellとの前記同期を実行することを含む、項目5~9のいずれかに記載の方法。
(項目11)
前記同期を前記実行することが、ランダムアクセス手順を実行することを含む、項目5~10のいずれかに記載の方法。
(項目12)
前記PSCellを介して前記同期の完了を示す第二のRRCメッセージを送信することをさらに含む、項目5~11のいずれかに記載の方法。
(項目13)
プライマリーセル(PCell)の障害に基づいて、セル選択を実行することと、
前記選択されたセルがプライマリーセカンダリーセルグループセル(PSCell)であること応答して、PSCell構成パラメーターに基づいて前記PSCellと同期することと、を含む、方法。
(項目14)
前記PCellのPCell構成パラメーターを受信することをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記PCellが第一の基地局のものである、項目13~14のいずれかに記載の方法。
(項目16)
前記プライマリーセカンダリーセルグループセル(PSCell)構成パラメーターを受信することをさらに含む、項目13~15のいずれかに記載の方法。
(項目17)
前記PSCellが第二の基地局のものである、項目13~16のいずれかに記載の方法。
(項目18)
マスターセルグループ(MCG)構成パラメーターを受信することをさらに含む、項目13~17に記載の方法。
(項目19)
前記PCellが、前記MCGのマスターセルグループプライマリーセルである、項目18に記載の方法。
(項目20)
セカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターを受信することをさらに含む、項目13~19のいずれかに記載の方法。
(項目21)
前記PSCellが、前記SCGのプライマリーセカンダリーセルグループセルである、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記SCGが前記無線デバイスの二重接続のためのものである、項目20~21のいずれかに記載の方法。
(項目23)
前記SCG構成パラメーターが、前記二重接続を開始するための少なくとも一つの実行条件を含む、項目20~22のいずれかに記載の方法。
(項目24)
少なくとも一つの無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することをさらに含む、項目13~23のいずれかに記載の方法。
(項目25)
前記少なくとも一つのRRCメッセージが、前記PCell構成パラメーターを含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記少なくとも一つのRRCメッセージが、前記MCG構成パラメーターを含む、項目24~25のいずれかに記載の方法。
(項目27)
前記少なくとも一つのRRCメッセージが、前記PSCell構成パラメーターを含む、項目24~26のいずれかに記載の方法。
(項目28)
前記少なくとも一つのRRCメッセージが、前記SCG構成パラメーターを含む、項目24~27のいずれかに記載の方法。
(項目29)
前記少なくとも一つのRRCメッセージが、二重接続を開始するための前記少なくとも一つの実行条件を含む、項目24~28のいずれかに記載の方法。
(項目30)
前記二重接続が、前記PCellおよび前記PSCell用である、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記PCellの障害を決定することと、
前記PCellの前記決定された障害に基づいて前記セル選択を実行することと、をさらに含む、項目13~30のいずれかに記載の方法。
(項目32)
前記PCellの前記障害を決定することが、前記PCellの前記障害を検出することを含む、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記セル選択を前記実行することが、前記選択されたセルを選択することを含む、項目13~32のいずれかに記載の方法。
(項目34)
前記セル選択を前記実行することが、前記選択されたセルの電力値を決定することを含む、項目13~33のいずれかに記載の方法。
(項目35)
前記セル選択を前記実行することが、前記選択されたセルの受信信号電力値に基づいて前記選択されたセルを選択することを含む、項目13~34のいずれかに記載の方法。
(項目36)
前記PSCellとの前記同期を前記実行することが、プライマリーセルとして前記PSCellとの前記同期を実行することを含む、項目13~35のいずれかに記載の方法。
(項目37)
前記同期を前記実行することが、ランダムアクセス手順を実行することを含む、項目13~36のいずれかに記載の方法。
(項目38)
前記PSCellを介して前記同期の完了を示す第二のRRCメッセージを送信することをさらに含む、項目13~37のいずれかに記載の方法。
(項目39)
前記セル選択を前記実行することが、無線デバイスによる、項目13~38のいずれかに記載の方法。
(項目40)
前記PSCellとの前記同期が前記無線デバイスによる、項目13~39のいずれかに記載の方法。
(項目41)
前記無線デバイスの二重接続が、少なくとも一つの実行条件に基づく、項目13~40のいずれかに記載の方法。
(項目42)
前記少なくとも一つの実行条件が、前記障害を前記決定するときに満たされない、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記同期を前記実行することが、前記PSCellに対する前記少なくとも一つの実行条件が満たされることに基づく、項目41~42のいずれかに記載の方法。
(項目44)
前記PSCellが、前記障害を前記決定する前に、前記SCG構成パラメーターに基づいて構成されない、項目41~43のいずれかに記載の方法。
(項目45)
前記障害を前記検出することが、前記PSCellとの第二の同期が首尾よく完了する前に前記障害を検出することを含む、項目41~44のいずれかに記載の方法。
(項目46)
前記二重接続を開始するための前記少なくとも一つの実行条件を含むセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターを受信することをさらに含む、項目41~45のいずれかに記載の方法。
(項目47)
第二の同期が、前記SCG構成パラメーターに基づく第二の同期を含む、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記SCG構成パラメーターが、
前記PSCellのセルグループ構成、および
前記PSCellのセル同一性のうちの少なくとも一つをさらに含む、項目46~47のいずれかに記載の方法。
(項目49)
前記選択されたセルが前記PSCellであることが、前記選択されたセルのセル同一性が前記PSCellのセル同一性と同じであることに基づいて決定される、項目13~48のいずれかに記載の方法。
(項目50)
前記PSCellを介して、前記PCellの前記障害を示す障害情報メッセージを送信することをさらに含む、項目13~49のいずれかに記載の方法。
(項目51)
前記障害情報メッセージを前記送信することが、前記同期が成功裏に完了したことに基づく、項目13~50のいずれかに記載の方法。
(項目52)
前記障害情報メッセージを前記送信することが、
高速MCG回復をサポートすること、
シグナリング無線ベアラ3(SRB3)が前記選択されたセルに対して構成されること、および
分割シグナリング無線ベアラ1(SRB1)が前記選択されたセルに対して構成されることのうちの少なくとも一つに基づく、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記障害情報メッセージを前記送信することが、前記SRB3を介してである、項目51~52のいずれかに記載の方法。
(項目54)
前記障害情報メッセージを前記送信することが、前記分割SRB1を介してである、項目51~53のいずれかに記載の方法。
(項目55)
前記障害情報メッセージが、
マスターセルグループ障害情報メッセージ、および
無線リソース制御再確立要求メッセージのうちの少なくとも一つである、項目51~54のいずれかに記載の方法。
(項目56)
前記障害情報メッセージが、
マスターセルグループ障害情報メッセージ、および
無線リソース制御再確立要求メッセージのうちの少なくとも一つを含む、項目51~55のいずれかに記載の方法。
(項目57)
前記障害情報メッセージを前記送信することに基づいて、
無線リソース制御再構成メッセージ、および
無線リソース制御リリースメッセージのうちの少なくとも一つを受信することをさらに含む、項目51~56のいずれかに記載の方法。
(項目58)
前記第二のRRCメッセージが、
障害情報メッセージ、および
無線リソース制御の再構成完了メッセージのうちの少なくとも一つである、項目38に記載の方法。
(項目59)
前記セルを前記選択することが、セル選択手順に基づく、項目13~58のいずれかに記載の方法。
(項目60)
前記同期する前に、および前記障害を前記決定することに基づいて、
無線ベアラを停止すること、
前記PCellのセルグループ構成を保存すること、
一つまたは複数のPSCell候補のセル同一性を保存すること、および
前記PSCellのセル同一性を保存すること、および
前記PSCellのセルグループ構成を保存することのうちの少なくとも一つをさらに含む、項目13~59のいずれかに記載の方法。
(項目61)
前記同期することが、
高速MCG回復をサポートすること、
シグナリング無線ベアラ3(SRB3)が前記選択されたセルに対して構成されること、および
分割シグナリング無線ベアラ1(SRB1)が前記選択されたセルに対して構成されることのうちの少なくとも一つに基づく、項目13~60のいずれかに記載の方法。
(項目62)
前記同期する前に、前記選択されたセルが前記PSCellであることに基づいて、
前記PSCellの前記セルグループ構成を復元すること、
前記復元することに基づいて、前記PSCellのセルグループ構成を実行すること、および
シグナリング無線ベアラを再開することのうちの少なくとも一つをさらに含む、項目13~61のいずれかに記載の方法。
(項目63)
前記シグナリング無線ベアラが、
シグナリング無線ベアラ3(SRB3)、および
分割シグナリング無線ベアラ1(SRB1)のうちの少なくとも一つを含む、項目62に記載の方法。
(項目64)
前記同期の障害に基づいてセル選択手順を実行することをさらに含む、項目13~63のいずれかに記載の方法。
(項目65)
前記少なくとも一つのRRCメッセージが、RRC再構成メッセージである、項目24~29のいずれかに記載の方法。
(項目66)
前記PCellの前記障害が、
無線リンク障害、
同期障害を伴う再構成、
新しい無線からのモビリティ障害、
シグナリング無線ベアラ1(SRB1)、またはシグナリング無線ベアラ2(SRB2)に関する下層からの完全性チェック障害表示、および
RRC接続の再構成障害のうちの少なくとも一つを含む、項目13~65のいずれかに記載の方法。
(項目67)
前記受信信号電力値が、
基準信号受信電力、
受信信号強度インジケーター、
基準信号受信品質、または
信号対干渉+ノイズ比のうちの少なくとも一つを含む、項目35に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示のさまざまな実施形態のうちのいくつかの実施例が、図面を参照して本明細書に記載される。
【0004】
図1図1Aおよび図1Bは、本開示の実施形態が実装され得る、移動体通信ネットワークの実施例を示す。
【0005】
図2図2Aおよび図2Bはそれぞれ、新しい無線(NR)ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコルスタックを示す。
【0006】
図3図3は、図2AのNRユーザープレーンプロトコルスタックのプロトコル層間で提供されるサービスの例を示す。
【0007】
図4A図4Aは、図2AのNRユーザープレーンプロトコルスタックを通る例示的なダウンリンクデータフローを示す。
【0008】
図4B図4Bは、MAC PDUにおけるMACサブヘッダーのフォーマット例を示す。
【0009】
図5図5Aおよび図5Bはそれぞれ、ダウンリンクとアップリンクの論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル間のマッピングを示す。
【0010】
図6図6は、UEのRRC状態遷移を示す例示的な図である。
【0011】
図7図7は、OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの構成例を示す。
【0012】
図8図8は、NRキャリアの時間および周波数ドメインにおけるスロットの構成例を示す。
【0013】
図9図9は、NRキャリアに対して三つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の実施例を示す。
【0014】
図10A図10Aは、二つのコンポーネントキャリアを有する三つのキャリア集計構成を示す。
【0015】
図10B図10Bは、アグリゲーションセルがどのように一つまたは複数のPUCCHグループに構成され得るかの実施例を示す。
【0016】
図11A図11Aは、SS/PBCHブロック構造および位置の例を示す。
【0017】
図11B図11Bは、時間および周波数ドメインにマッピングされたCSI-RSの実施例を示す。
【0018】
図12図12Aおよび図12Bはそれぞれ、三つのダウンリンクおよびアップリンクビーム管理手順の実施例を示す。
【0019】
図13図13A図13B、および図13Cはそれぞれ、4ステップ競合ベースのランダムアクセス手順、2ステップ競合のないランダムアクセス手順、および別の2ステップランダムアクセス手順を示す。
【0020】
図14A図14Aは、帯域幅部分に対するCORESET構成の実施例を示す。
【0021】
図14B図14Bは、CORESETおよびPDCCH処理上のDCI送信に対するCCE~REGマッピングの実施例を示す。
【0022】
図15図15は、基地局と通信する無線デバイスの実施例を示す。
【0023】
図16図16A、16B、16C、および図16Dは、アップリンクおよびダウンリンク送信のための例示的な構造を示す。
【0024】
図17図17は、SRCのアイドル状態またはRRCの非アクティブ状態で、SIB1以外のSIBを取得するために、UEによって実行された例示的な手順を示す。
【0025】
図18図18は、SIB1以外のSIBを取得するための、2ステップおよび4ステップのSI要求手順から選択するためにUEによって実施される例示的な手順を示す。
【0026】
図19図19は、2ステップのSI要求手順(信号フローA)および4ステップのSI要求手順(信号フローB)に対する、SI要求信号フローの例を示す。
【0027】
図20図20は、UEがRRC接続状態で一つまたは複数のSIBを取得するための二つの例示的な手順を示す。
【0028】
図21図21は、二つの例示的なRRC接続手順(AおよびB)を示す。
【0029】
図22図22は、パケット重複の例を示す。
【0030】
図23図23は、条件付きPSCell追加/変更手順の例を示す。
【0031】
図24図24は、MCG障害情報手順の例を示す。
【0032】
図25図25は、RRC接続再確立手順の例を示す。
【0033】
図26図26は、PSCellの構成を有するRRC接続再確立手順の例を示す。
【0034】
図27図27は、PSCellを介したRRC接続を回復するための強化された手順の例図である。
【0035】
図28図28は、構成を使用してPSCellを介してRRC接続を回復するための強化された手順の例図である。
【0036】
図29図29は、MCG高速障害回復のための構成および条件を使用して、PSCellを介してRRC接続を回復する強化された手順の例である。
【0037】
図30図30は、PSCell構成を介してRRC接続を回復するための強化された手順の例図である。
【0038】
図31図31は、PCellである選択されたセルに基づくRRC接続再確立手順の例を示す。
【0039】
図32図32は、PCellのセルグループ構成を使用してRRC接続を回復するための強化手順の例図である。
【0040】
図33図33は、PCellのセルグループ構成およびMCG障害情報メッセージを使用して、RRC接続を回復する強化された手順の例図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
実施形態は、必要に応じて動作するように構成され得る。開示された機構は、例えば、無線デバイス、基地局、無線環境、ネットワーク、上記の組み合わせなどで、特定の基準が満たされるときに実行され得る。例示的な基準は、例えば、無線デバイスまたはネットワークノード構成、トラフィック負荷、初期システム設定、パケットサイズ、トラフィック特性、上記の組み合わせなどに少なくとも部分的に基づいてもよい。一つまたは複数の基準が満たされると、さまざまな例示的実施形態が適用されることができる。従って、開示されたプロトコルを選択的に実装する例示的実施形態を実装することが可能であり得る。
【0042】
基地局は、無線デバイスの混合と通信することができる。無線デバイスおよび/または基地局は、複数の技術、および/または同じ技術の複数のリリースをサポートすることができる。無線デバイスは、無線デバイスのカテゴリーおよび/または能力に応じて、いくつかの特定の能力を有し得る。本開示が複数の無線デバイスと通信する基地局に言及する場合、本開示は、カバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。本開示は、例えば、所定の能力を含み、基地局の所定のセクターにある、所定のLTEまたは5Gリリースの複数の無線デバイスに言及することができる。本開示における複数の無線デバイスは、選択された複数の無線デバイス、および/または開示された方法などに従って実行するカバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。開示された方法に準拠し得ないカバレッジエリアに複数の基地局または複数の無線デバイスが存在し得る。例えば、それらの無線デバイスまたは基地局は、LTEまたは5G技術の古いリリースに基づいて実行される。
【0043】
本明細書では、「a」と「an」および同様の語句は「少なくとも一つ」および「一つまたは複数」として解釈される。同様に、接尾辞「(s)」で終わる任意の用語は、「少なくとも一つ」および「一つまたは複数」として解釈されるべきである。本明細書では、用語「may」は「例えば、~であり得る」として解釈される。言い換えると、用語「may」は、用語「may」に続く語句が複数の適切な可能性の一つの実施例であり、種々の実施形態の一つまたは複数によって用いられても用いられなくてもよいことを示す。本明細書で使用される場合、用語「含む(comprises)」および「からなる(consists of)」は、記載される要素の一つまたは複数の構成要素を列挙する。用語「含む(comprises)」は、「含む(includes)」と互換性があり記載される要素に含まれる列挙されていない構成要素を除外しない。対照的に、「からなる(consists of)」は、記述される要素の一つまたは複数の構成要素の完全な列挙を提供する。本明細書で使用される場合、用語「に基づく」は、例えば、「のみに基づく」というよりも、むしろ「少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、列挙された要素の任意の可能な組み合わせを表す。例えば、「A、B、および/またはC」は、A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはA、B、およびCを表し得る。
【0044】
AおよびBがセットであり、Aの全ての要素がBの要素でもある場合、AはBのサブセットと呼ばれる。本明細書では、非空集合およびサブセットのみが考慮される。例えば、B={セル1、セル2}の可能なサブセットは、{セル1}、{セル2}、および{セル1、セル2}である。「に基づいて」(または同等に「に少なくとも基づいて」)というフレーズは、用語「に基づいて」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの実施例であることを示す。「に応答して」(または同等に「に少なくとも応答して」)というフレーズは、フレーズ「に応答して」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの実施例であることを示す。「に応じて」(または同等に「に少なくとも応じて」)というフレーズは、フレーズ「に応じて」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの実施例であることを示す。「採用/使用」(または同等に「少なくとも採用/使用」)というフレーズは、フレーズ「採用/使用」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に使用される場合とされない場合とがある多数の適切な可能性の一つの実施例であることを示す。
【0045】
用語「構成される」は、装置が動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、装置の容量に関連し得る。「構成される」とは、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの動作特性に影響するデバイスの特定の設定に言及することもできる。換言すれば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、レジスタ、メモリー値などは、デバイスが特定の特性を提供するために、デバイスが動作状態または非動作状態にあるかどうかにかかわらず、デバイス内で「構成され」得る。「装置において発生する制御メッセージ」などの用語は、装置が動作状態か非動作状態かにかかわらず、制御メッセージが装置における特定の特性を構成するために使用することができる、または装置における特定のアクションを実装するために使用することができるパラメーターを有することを意味し得る。
【0046】
本開示では、パラメーター(または同等にフィールド、または情報要素:IEと呼ばれる)は、一つまたは複数の情報オブジェクトを含むことができ、情報オブジェクトは、一つまたは複数の他のオブジェクトを含むことができる。例えば、パラメーター(IE)Nがパラメーター(IE)Mを含み、パラメーター(IE)Mがパラメーター(IE)Kを含み、パラメーター(IE)Kがパラメーター(情報要素)Jを含む場合、例えば、NはKを含み、NはJを含む。例示的実施形態においては、一つまたは複数のメッセージが複数のパラメーターを含むとき、それは、複数のパラメーターのうちのパラメーターが一つまたは複数のメッセージのうちの少なくとも一つに含まれるが、一つまたは複数のメッセージの各々に含まれる必要はないことを意味する。
【0047】
さらにまた、上記で提示された多くの特徴は、「may」の使用または括弧の使用により任意選択であるものとして説明される。簡潔さおよび読みやすさのために、本開示は、任意選択の特徴のセットから選択することによって得られ得るありとあらゆる変更を明示的に記載していない。本開示は、そのような全ての変更を明示的に開示すと解釈されるべきである。例えば、三つの任意選択の特徴を有するものとして説明されたシステムは、7つの方式、すなわち、三つの可能な特徴の一つのみ、三つの特徴のいずれか二つ、または三つの特徴の三つによって具現化されることができる。
【0048】
開示された実施形態で説明される要素の多くは、モジュールとして実装され得る。ここで、モジュールは、定義された機能を実行し、他の要素への定義されたインターフェイスを有する要素として定義される。本開示で説明されるモジュールは、ハードウェア、ハードウェアと組み合わせたソフトウェア、ファームウェア、ウェットウェア(例えば、生物学的要素を有するハードウェア)、またはそれらの組み合わせで実装されてもよく、それらは、挙動的に等価とすることができる。例えば、モジュールは、ハードウェアマシン(C、C++、Fortran、Java(登録商標)、Basic、Matlab(登録商標)など)もしくはSimulink、Stateflow、GNU Octave、またはLabVIEWMathScriptで実行されるように構成されるコンピューター言語で記述されたソフトウェアルーチンで実装され得る。ディスクリートまたはプログラム可能なアナログ、デジタル、および/または量子ハードウェアを組み込む物理ハードウェアを使用してモジュールを実装することも可能であり得る。プログラム可能なハードウェアの例には、コンピューター、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)が含まれる。コンピューター、マイクロコントローラー、およびマイクロプロセッサーは、アセンブリー、C、C++などの言語を使用してプログラムされる。FPGA、ASIC、CPLDは、多くの場合、プログラマブルデバイスの機能が少ない内部ハードウェアモジュール間の接続を構成するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)またはVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。機能モジュールの結果を達成するために、上記の技術がしばしば組み合わせて使用される。
【0049】
図1Aは、本開示の実施形態が実装され得る移動体通信ネットワーク100の実施例を示す。移動体通信ネットワーク100は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行される公共の土地移動体ネットワーク(PLMN)であり得る。図1Aに示すように、移動体通信ネットワーク100は、コアネットワーク(CN)102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、および無線デバイス106を含む。
【0050】
CN102は、無線デバイス106に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなどの一つまたは複数のデータネットワーク(DN)へのインターフェイスを提供し得る。インターフェイス機能の一部として、CN102は、無線デバイス106と一つまたは複数のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、無線デバイス106を認証し、充電機能を提供し得る。
【0051】
RAN104は、エアインターフェイス上で無線通信を介して、CN102を無線デバイス106に接続し得る。無線通信の一部として、RAN104は、スケジューリング、無線リソース管理、および再送信プロトコルを提供し得る。エアインターフェイス上でRAN104から無線デバイス106への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアインターフェイス上で無線デバイス106からRAN104への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、周波数分割二重化(FDD)、時間分割二重化(TDD)、および/または二つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
【0052】
無線デバイスという用語は、本開示全体を通して、無線通信が必要または利用可能な任意のモバイルデバイスまたは固定(非携帯)デバイスを指し、および包含するために使用され得る。例えば、無線デバイスは、電話、スマートフォン、タブレット、コンピューター、ラップトップ、センサー、メーター、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、車両道路側ユニット(RSU)、中継ノード、自動車、および/またはそれらの任意の組み合わせであり得る。無線デバイスという用語は、ユーザー機器(UE)、ユーザー端末(UT)、アクセス端末(AT)、携帯ステーション、ハンドセット、無線送受信ユニット(WTRU)、および/または無線通信装置を含む、他の用語を包含する。
【0053】
RAN104は、一つまたは複数の基地局(図示せず)を含み得る。基地局という用語は、ノードB(UMTSおよび/または3G標準に関連付けられる)、進化したノードB(eNB、E-UTRAおよび/または4G規格と関連)、遠隔無線ヘッド(RRH)、一つまたは複数のRRHに結合されたベースバンド処理ユニット、ドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピーターノードまたは中継ノード、次世代進化ノードB(ng-eNB)、生成ノードB(gNB、NRおよび/または5G規格と関連)、アクセスポイント(AP、例えばWiFiまたはその他の適切な無線通信規格に関連している)、および/またはそれらの任意の組み合わせを指し、かつそれを包含するために、本開示全体を通して使用され得る。基地局は、少なくとも一つのgNB中央ユニット(gNB-CU)および少なくとも一つのgNB分散ユニット(gNB-DU)を含み得る。
【0054】
RAN104に含まれる基地局は、無線デバイス106とエアインターフェイス上で通信するためのアンテナの一つまたは複数のセットを含み得る。例えば、一つまたは複数の基地局は、三つのセル(またはセクター)をそれぞれ制御するための三つのアンテナセットを含み得る。セルのサイズは、受信機(例えば、基地局受信機)が、セルで動作する送信機(例えば、無線デバイス送信機)から送信を首尾よく受信できる範囲によって決定され得る。一緒に、基地局のセルは、無線デバイスモビリティをサポートするために、広い地理的エリアにわたって無線デバイス106に無線カバレッジを提供し得る。
【0055】
三つのセクターサイトに加えて、基地局の他の実装も可能である。例えば、RAN104の一つまたは複数の基地局は、三つより多いまたはそれ未満のセクターを有するセクターサイトとして実装され得る。RAN104の一つまたは複数の基地局は、アクセスポイントとして、複数の遠隔無線ヘッド(RRH)に結合されたベースバンド処理ユニットとして、および/またはドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピータまたは中継ノードとして実装され得る。RRHに結合されたベースバンド処理ユニットは、集中型またはクラウドRANアーキテクチャーの一部であってもよく、ベースバンド処理ユニットは、ベースバンド処理ユニットのプール内に集中型であるか、または仮想化されていてもよい。リピーターノードは、ドナーノードから受信した無線信号を増幅および再ブロードキャストし得る。中継ノードは、リピーターノードと同じ/類似の機能を実行し得るが、ドナーノードから受信した無線信号を復号化して、無線信号を増幅および再ブロードキャストする前にノイズを除去し得る。
【0056】
RAN104は、類似のアンテナパターンおよび類似の高レベル送信電力を有するマクロセル基地局の均質なネットワークとして展開され得る。RAN104は、異種ネットワークとして展開され得る。異種ネットワークでは、小さなセル基地局を使用して、例えば、マクロセル基地局によって提供される比較的大きなカバレッジエリアと重複するカバレッジエリアなど、小さなカバレッジエリアを提供することができる。小さなカバレッジエリアは、データトラフィックの多いエリア(またはいわゆるホットスポット)、またはマクロセルカバレッジが弱いエリアに提供され得る。スモールセル基地局の例としては、カバレッジエリアが縮小する順に、マイクロセル基地局、ピコセル基地局、およびフェムトセル基地局またはホーム基地局が挙げられる。
【0057】
第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、図1Aの移動体通信ネットワーク100と同様の移動体通信ネットワークの仕様のグローバル標準化を提供するために1998年に形成される。現在までに、3GPP(登録商標)は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)として知られる第三世代(3G)ネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE)として知られる第四世代(4G)ネットワーク、および5Gシステム(5GS)として知られる第五世代(5G)ネットワークという、三世代のモバイルネットワークの仕様を生産している。本開示の実施形態は、次世代RAN(NG-RAN)と呼ばれる、3GPP(登録商標) 5GネットワークのRANを参照して記載される。実施形態は、図1AのRAN104、以前の3Gおよび4GネットワークのRAN、およびまだ仕様化されていない将来のネットワーク(例えば、3GPP(登録商標) 6Gネットワーク)などの他の移動体通信ネットワークのRANに適用可能であり得る。NG-RANは、新しい無線(NR)として知られる5G無線アクセス技術を実装し、4G無線アクセス技術または非3GPP(登録商標)無線アクセス技術を含むその他の無線アクセス技術を実装するために供給され得る。
【0058】
図1Bは、本開示の実施形態が実装され得る、別の実施例の移動体通信ネットワーク150を示す。移動体通信ネットワーク150は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行されるPLMNであり得る。図1Bに示すように、移動体通信ネットワーク150は、5Gコアネットワーク(5G-CN)152、NG-RAN154、およびUE156AおよびUE156B(総称してUE156)を含む。これらの構成要素は、図1Aに関して説明された対応する構成要素と同じまたは同様の方法で実装および動作することができる。
【0059】
5G-CN152は、UE156に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなどの一つまたは複数のDNへのインターフェイスを提供する。インターフェイス機能の一部として、5G-CN152は、UE156と一つまたは複数のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、UE156を認証し、充電機能を提供し得る。3GPP(登録商標) 4GネットワークのCNと比較して、5G-CN152のベースは、サービスベースのアーキテクチャーであり得る。これは、5G-CN152を構成するノードのアーキテクチャーが、他のネットワーク機能へのインターフェイスを介してサービスを提供するネットワーク機能として定義され得ることを意味する。5G‐CN152のネットワーク機能は、専用もしくは共有ハードウェア上のネットワーク要素として、専用もしくは共有ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスとして、またはプラットフォーム(例えば、クラウドベースのプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能として、いくつかの方法で実装され得る。
【0060】
図1Bに示すように、5G-CN152は、簡単に説明できるように、図1Bで一つの構成要素AMF/UPF158として示すように、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)158Aおよびユーザープレーン機能(UPF)158Bを含む。UPF158Bは、NG-RAN154と一つまたは複数のDNとの間のゲートウェイとして機能し得る。UPF158Bは、パケットルーティングおよび転送、パケット検査およびユーザープレーンポリシールールの施行、トラフィック利用の報告、一つまたは複数のDNへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類、ユーザープレーンに対するサービス品質(QoS)処理(例えば、パケットフィルターリング、ゲーティング、アップリンク/ダウンリンクレート実施、およびアップリンクトラフィック検証)、ダウンリンクパケットバッファリング、およびダウンリンクデータ通知トリガーなどの機能を実行し得る。UPF158Bは、イントラ/インター無線アクセス技術(RAT)モビリティのアンカーポイント、一つまたは複数のDNに相互接続される外部プロトコル(またはパケット)データユニット(PDU)セッションポイント、および/または分岐ポイントとして機能して、マルチホームPDUセッションをサポートし得る。UE156は、UEとDNとの間の論理接続である、PDUセッションを介してサービスを受信するように構成され得る。
【0061】
AMF158Aは、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間のモビリティのためのCN間ノードシグナリング、アイドルモードUE到達可能性(例えば、ページング再送信の制御と実行)、登録エリア管理、システム内およびシステム間モビリティサポート、アクセス認証、ローミング権限のチェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(サブスクリプションとポリシー)、ネットワークスライシングのサポート、および/またはセッション管理機能(SMF)の選択などの機能を実行できる。NASは、CNとUEの間で動作する機能を指してもよく、ASは、UEとRANの間で動作する機能を指し得る。
【0062】
5G-CN152は、わかりやすくするために図1Bに示されていない一つまたは複数の追加のネットワーク機能を含み得る。例えば、5G-CN152は、セッション管理機能(SMF)、NRリポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ネットワーク露出機能(NEF)、統一データ管理(UDM)、アプリケーション機能(AF)、および/または認証サーバー機能(AUSF)のうちの一つまたは複数を含んでもよい。
【0063】
NG-RAN154は、5G-CN 152を、エアインターフェイス上で無線通信を介してUE156に接続し得る。NG-RAN154は、gNB160AおよびgNB160Bとして図示された一つまたは複数のgNB(まとめてgNBs160)および/またはng-eNB162Aおよびng-eNB162Bとして図示された一つまたは複数のng-eNB(まとめてng-eNBs162)を含み得る。gNBs160およびng-eNBs162は、より一般的に基地局と呼んでもよい。gNB160およびng-eNB162は、エアインターフェイス上でUE156と通信するためのアンテナの一つまたは複数のセットを含み得る。例えば、gNB160の一つまたは複数および/またはng-eNB162の一つまたは複数は、三つのセル(またはセクター)をそれぞれ制御するための三つのアンテナセットを含んでもよい。合わせて、gNBs160およびng-eNBs162のセルは、UEモビリティをサポートするために、広い地理的エリアにわたってUE156に無線カバレッジを提供し得る。
【0064】
図1Bに示すように、gNB160および/またはng-eNB162は、NGインターフェイスによって5G-CN152に接続されてもよく、Xnインターフェイスによって他の基地局に接続され得る。NGおよびXnインターフェイスは、インターネットプロトコル(IP)トランスポートネットワークなどの基となるトランスポートネットワーク上に、直接的な物理的接続および/または間接的な接続を使用して確立され得る。gNBs160および/またはng-eNBs162は、UuインターフェイスによってUE156に接続され得る。例えば、図1Bに示すように、gNB160Aは、UuインターフェイスによってUE156Aに接続され得る。NG、Xn、およびUuインターフェイスは、プロトコルスタックに関連付けられている。インターフェイスに関連付けられるプロトコルスタックは、データおよびシグナリングメッセージを交換するため図1Bのネットワーク要素によって使用されてもよく、ユーザープレーンおよび制御プレーンの二つのプレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理し得る。制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
【0065】
gNB160および/またはng-eNB162は、一つまたは複数のNGインターフェイスによって、AMF/UPF158など、5G-CN152の一つまたは複数のAMF/UPF機能に接続され得る。例えば、gNB160Aは、NGユーザープレーン(NG-U)インターフェイスによって、AMF/UPF158のUPF158Bに接続され得る。NG-Uインターフェイスは、gNB160AとUPF158B間のユーザープレーンPDUの供給を提供し得る(例えば、非保証供給)。gNB160Aは、NG制御プレーン(NG-C)インターフェイスを使用してAMF158Aに接続できる。NG-Cインターフェイスは、例えば、NGインターフェイス管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージの転送、ページング、PDUセッション管理および構成の転送および/または警告メッセージの送信を提供することができる。
【0066】
gNB160は、Uuインターフェイス上のUE156に向かってNRユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。例えば、gNB160Aは、第一のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Aに向かってNRユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。ng-eNBs162は、Uuインターフェイス上のUE156に向かって、Evolved UMTS地上無線アクセス(E‐UTRA)ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供してもよく、E‐UTRAは3GPP(登録商標) 4G無線アクセス技術を指す。例えば、ng-eNB162Bは、第二のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Bに向かってE‐UTRAユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。
【0067】
5G-CN152は、NRおよび4Gの無線アクセスを処理するように構成されると記述された。当業者であれば、NRが4Gコアネットワークに、「非スタンドアローン動作」として知られるモードで接続することが可能であり得ることを理解するであろう。非スタンドアローン動作では、4Gコアネットワークを使用して、制御プレーン機能(例えば、初期アクセス、モビリティ、およびページング)を提供する(または少なくともサポートする)。一つのAMF/UPF158のみが図1Bに示されるが、一つのgNBまたはng-eNBは、複数のAMF/UPFノードに接続されて、冗長性を提供し、および/または複数のAMF/UPFノードにわたって共有をロードし得る。
【0068】
論じるように、図1Bにおいて、ネットワーク要素間のインターフェイス(例えば、Uu、Xn、およびNGインターフェイス)がデータおよびシグナリングメッセージを交換するためにネットワーク要素が使用するプロトコルスタックと関連付けられてもよい。プロトコルスタックは、二つのプレーン、すなわち、ユーザープレーンおよび制御プレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理してもよく、制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
【0069】
図2Aおよび図2Bはそれぞれ、UE210とgNB220の間にあるUuインターフェイス用のNRユーザープレーンおよびNR制御プレーンプロトコルスタックの例を示す。図2Aおよび図2Bに示されるプロトコルスタックは、例えば、図1Bに示されるUE156AとgNB160Aとの間のUuインターフェイスに使用されるものと同じまたは類似であり得る。
【0070】
図2Aは、UE210およびgNB220に実装された5つの層を含むNRユーザープレーンプロトコルスタックを示す。プロトコルスタックの底部で、物理層(PHYs)211および221は、プロトコルスタックの上位層にトランスポートサービスを提供してもよく、オープンシステム相互接続(OSI)モデルの層1に対応し得る。PHY211および221の上の次の4つのプロトコルは、メディアアクセス制御層(MAC)212および222、無線リンク制御層(RLC)213および223、パケットデータ収束プロトコル層(PDCP)214および224、ならびにサービスデータアプリケーションプロトコル層(SDAP)215および225を含む。合わせて、これらの4つのプロトコルは、OSIモデルの層2またはデータリンク層を構成し得る。
【0071】
図3は、NRユーザープレーンプロトコルスタックのプロトコル層間に提供されるサービスの実施例を示す。図2Aおよび図3の上からスタートして、SDAP215および225は、QoSフロー処理を実行し得る。UE210は、UE210とDNとの間の論理接続であり得る、PDUセッションを介してサービスを受信し得る。PDUセッションは、一つまたは複数のQoSフローを有し得る。CNのUPF(例えば、UPF158B)は、QoS要件(例えば、遅延、データ速度、および/またはエラーレートに関して)に基づいて、PDUセッションの一つまたは複数のQoSフローにIPパケットをマッピングし得る。SDAP215および225は、一つまたは複数のQoSフローと一つまたは複数のデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除は、gNB220でSDAP225によって決定され得る。UE210でのSDAP215は、gNB220から受信した反射マッピングまたは制御シグナリングを介して、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングについて通知され得る。反射マッピングについては、gNB220でのSDAP225は、ダウンリンクパケットを、UE210のSDAP215によって観察されて、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を決定することができる、QoSフローインジケーター(QFI)でマークし得る。
【0072】
PDCP214およびPDCP224は、エアインターフェイス上で送信する必要のあるデータ量を低減するためのヘッダー圧縮/解凍、エアインターフェイス上で送信されるデータの不正な復号化を防止するための暗号/暗号解除、および完全性保護(制御メッセージが意図されたソースから発信されることを確実にするため)を行ってもよい。PDCP214および224は、例えば、未送信のパケットの再送信、パケットのシーケンス内送達および再配列、ならびにgNB内ハンドオーバーのために、重複して受信されたパケットの除去を実行し得る。PDCP214および224は、受信されるパケットの可能性を改善し、受信機で、任意の重複パケットを除去するために、パケット重複を実行し得る。パケット重複は、高信頼性を必要とするサービスに有用であり得る。
【0073】
図3には示されていないが、PDCP214および224は、二重接続シナリオにおいて、分割無線ベアラとRLCチャネルとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。二重接続は、UEが二つのセル、またはより一般的には、マスターセルグループ(MCG)およびセカンダリーセルグループ(SCG)の二つのセルグループに接続することを可能にする技術である。分割ベアラは、SDAP215および225へのサービスとしてPDCP214および224によって提供される無線ベアラの一つなどの単一の無線ベアラが、二重接続でセルグループによって処理されるときである。PDCP214および224は、セルグループに属するRLCチャネル間で分割無線ベアラをマッピング/マッピング解除し得る。
【0074】
RLC213および223は、それぞれ、MAC212および222から受信した複製データユニットのセグメンテーション、自動反復要求(ARQ)を通した再送信、および除去を実行し得る。RLC213および223は、トランスペアレントモード(TM)、未確認応答モード(UM)、および確認応答モード(AM)の三つの送信モードをサポートし得る。RLCが動作している送信モードに基づいて、RLCは、指摘された機能のうちの一つまたは複数を実行し得る。このRLC構成は、ヌメロロジおよび/または送信時間間隔(TTI)持続時間に依存せずに論理チャネル毎とすることができる。図3に示すように、RLC213および223は、それぞれPDCP214および224にサービスとしてRLCチャネルを提供し得る。
【0075】
MAC212およびMAC222は、論理チャネルの多重化/多重分離、および/または論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングを実行し得る。多重化/多重分離は、PHY211および221へ/から送達されるトランスポートブロック(TB)へ/からの一つまたは複数の論理チャネルに属するデータユニットの多重化/多重分離を含んでもよい。MAC222は、動的スケジューリングによって、UE間の、スケジューリング、スケジューリング情報報告、および優先度処理を実行するように構成され得る。スケジューリングは、ダウンリンクおよびアップリンクのためにgNB220(MAC222にて)で実施され得る。MAC212および222は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)(例えば、キャリア集計(CA)の場合、キャリアごとに一つのHARQエンティティ)を通して、エラー訂正、論理チャネル優先順位付けによるUE210の論理チャネル間の優先度処理、および/またはパディングを実行するように構成され得る。MAC212およびMAC222は、一つまたは複数のヌメロロジおよび/または送信タイミングをサポートし得る。一実施例では、論理チャネル優先度付けにおけるマッピング制限により、論理チャネルがどのヌメロロジおよび/または送信タイミングを使用することができるかを制御することができる。図3に示すように、MAC212および222は、サービスとしてRLC213および223に論理チャネルを提供し得る。
【0076】
PHY211および221は、エアインターフェイス上で情報を送受信するために、物理チャネルへのトランスポートチャネルのマッピングおよびデジタルおよびアナログ信号処理機能を実行し得る。これらのデジタルおよびアナログ信号処理機能は、例えば、符号化/復号化および変調/復調を含み得る。PHY211および221は、マルチアンテナマッピングを実行し得る。図3に示すように、PHY211および221は、サービスとして、MAC212および222に一つまたは複数のトランスポートチャネルを提供し得る。
【0077】
図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るダウンリンクデータフローの例を示す。図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通した三つのIPパケット(n、n+1、およびm)のダウンリンクデータフローを示し、gNB220で二つのTBを生成する。NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るアップリンクデータフローは、図4Aに示すダウンリンクデータフローと類似し得る。
【0078】
図4Aのダウンリンクデータフローは、SDAP225が、一つまたは複数のQoSフローから三つのIPパケットを受信し、三つのパケットを無線ベアラにマッピングしたときに開始する。図4Aでは、SDAP225は、IPパケットnおよびn+1を第一の無線ベアラ402にマッピングし、IPパケットmを第二の無線ベアラ404にマッピングする。SDAPヘッダー(図4Aで「H」とラベル付けされる)がIPパケットに追加される。より高いプロトコル層から/へのデータユニットは、より低いプロトコル層のサービスデータユニット(SDU)と呼ばれ、より低いプロトコル層へ/からのデータユニットは、より高いプロトコル層のプロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれる。図4Aに示すように、AP225からのデータユニットは、より低いプロトコル層PDCP224のSDUであり、SDAP225のPDUである。
【0079】
図4Aの残りのプロトコル層は、関連する機能(例えば、図3に関して)を実行し、対応するヘッダーを追加し、それぞれの出力を次の下層に転送し得る。例えば、PDCP224は、IPヘッダー圧縮および暗号化を実行し、その出力をRLC223に転送し得る。RLC223は、任意選択で(例えば、図4AのIPパケットmについて示されるように)セグメンテーションを実行し、その出力をMAC222に転送することができる。MAC222は、いくつかのRLC PDUを多重化してもよく、MACサブヘッダーをRLC PDUに取り付けてトランスポートブロックを形成し得る。NRでは、図4Aに示すように、MACサブヘッダーはMAC PDU全体に分散され得る。LTEでは、MACサブヘッダーはMAC PDUの先頭に完全に配置され得る。NR MAC PDU構造は、MAC PDUサブヘッダーが、完全なMAC PDUが組み立てられる前に計算され得るため、処理時間および関連遅延を低減し得る。
【0080】
図4Bは、MAC PDUにおけるMACサブヘッダーのフォーマット例を示す。MACサブヘッダーには、MACサブヘッダーが対応しているMAC SDUの長さ(バイト単位など)を示すためのSDU長さフィールド、MAC SDUが多重分離プロセスを支援するために開始した論理チャネルを識別するための論理チャネル識別子(LCID)フィールド、SDU長さフィールドのサイズを示すためのフラグ(F)、および将来使用するための予約ビット(R)フィールドが含まれる。
【0081】
図4Bはさらに、MAC223またはMAC222などのMACによってMAC PDUに挿入されるMAC制御要素(CE)を示す。例えば、図4Bは、MAC PDUに挿入された二つのMAC CEを示す。MAC CEは、ダウンリンク送信(図4Bに示されるように)のためMAC PDUの開始に、およびアップリンク送信のためMAC PDUの終わりに挿入され得る。MAC CEは、インバンド制御シグナリングに使用され得る。MAC CEの例としては、バッファステータスレポートや電力ヘッドルームレポートなどのスケジューリング関連MAC CE、PDCP重複検出の起動/停止、チャネル状態情報(CSI)レポート、サウンディング基準信号(SRS)送信、および事前構成済みコンポーネント、のためのものなどの起動/停止MAC CE、不連続受信(DRX)関連MAC CE、タイミング進行MAC CE、およびランダムアクセス関連MAC CEが挙げられる。MAC CEは、MAC SDUに説明されるのと類似したフォーマットのMACサブヘッダーによって先行されてもよく、MAC CEに含まれる制御情報のタイプを示すLCIDフィールドに予約値で識別され得る。
【0082】
NR制御プレーンプロトコルスタックを説明する前に、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル、ならびにチャネルタイプ間のマッピングを最初に説明する。一つまたは複数のチャネルを使用して、後述するNR制御プレーンプロトコルスタックに関連する機能を実行し得る。
【0083】
図5Aおよび図5Bは、それぞれダウンリンクおよびアップリンクについて、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル間のマッピングを示す。情報は、NRプロトコルスタックのRLC、MAC、およびPHY間のチャネルを通して送信される。論理チャネルは、RLCとMACとの間で使用することができ、NR制御プレーン内に制御および構成情報を伝達する制御チャネルとして、またはNRユーザープレーン内にデータを伝達するトラフィックチャネルとして分類することができる。論理チャネルは、特定のUE専用の専用論理チャネルとして、または複数のUEによって使用され得る共通の論理チャネルとして分類され得る。論理チャネルはまた、それが運ぶ情報のタイプによって定義され得る。NRによって定義される論理チャネルのセットには、例えば:
- 位置がセルレベルでネットワークに知られていないUEをページングするために使用されるページングメッセージを表示するためのページング制御チャネル(PCCH)と、
- マスター情報ブロック(MIB)およびいくつかのシステム情報ブロック(SIB)の形態でシステム情報メッセージを伝達するためのブロードキャスト制御チャネル(BCCH)であって、システム情報メッセージがUEによって使用されて、セルがどのように構成され、セル内でどのように動作するかについての情報を取得し得る、ブロードキャスト制御チャネルと、
- ランダムアクセスとともに制御メッセージを送信するための共通制御チャネル(CCCH)と、
- UEを構成するために、特定のUEとの間で制御メッセージを送信するための専用制御チャネル(DCCH)と、
- ユーザーデータを特定のUEとの間で送信するための専用トラフィックチャネル(DTCH)とを含む。
【0084】
トランスポートチャネルは、MAC層とPHY層の間で使用され、それらが送信する情報をエアインターフェイス上でどのように送信するかによって定義され得る。NRによって定義されるトランスポートチャネルのセットには、例えば:
- PCCHから発信されたページングメッセージを送信するためのページングチャネル(PCH)と、
- BCCHからMIBを運ぶためのブロードキャストチャネル(BCH)と、
- BCCHからのSIBを含む、ダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージの送信用のダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)と、
- アップリンクデータおよびシグナリングメッセージを送信するためのアップリンク共有チャネル(UL-SCH)と、
- 事前スケジューリングなしに、UEがネットワークに接続できるようにするランダムアクセスチャネル(RACH)と、を含む。
【0085】
PHYは、物理チャネルを使用して、PHYの処理レベル間で情報を渡すことができる。物理チャネルは、一つまたは複数のトランスポートチャネルの情報を運ぶための時間周波数リソースの関連セットを有し得る。PHYは、制御情報を生成して、PHYの低レベル動作をサポートし、L1/L2制御チャネルとして知られる物理制御チャネルを介して、PHYの低レベルへ制御情報を提供し得る。NRによって定義される物理チャネルおよび物理的制御チャネルのセットは、例えば:
- BCHからMIBを運ぶための物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
- DL-SCHからのダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージ、ならびにPCHからのページングメッセージを運ぶための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
- ダウンリンクスケジューリングコマンド、アップリンクスケジューリング許可、およびアップリンク電力制御コマンドを含み得る、ダウンリンク制御情報(DCI)を運ぶための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
- UL-SCHおよび以下に記載されるように、一部の例ではアップリンク制御情報(UCI)からアップリンクデータおよびシグナリングメッセージを運ぶための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
- HARQ確認応答、チャネル品質インジケーター(CQI)、プリコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、ランクインジケーター(RI)、およびスケジューリング要求(SR)を含み得る、UCIを運ぶための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
- ランダムアクセスのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、を含む。
【0086】
物理制御チャネルと同様に、物理層は、物理層の低レベル動作をサポートするために物理信号を生成する。図5Aおよび図5Bに示すよう、NRによって定義される物理層信号には、プライマリー同期信号(PSS)、セカンダリー同期信号(SSS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMSR)、サウンディング基準信号(SRS)、および位相トラッキング基準信号(PT-RS)が含まれる。これらの物理層信号は、以下でより詳細に説明される。
【0087】
図2Bは、NR制御プレーンプロトコルスタックの例を示す。図2Bにおいて、NR制御プレーンプロトコルスタックは、NRユーザープレーンプロトコルスタックの例と同じ/類似の第一の4つのプロトコル層を使用し得る。これら4つのプロトコル層には、PHY211および221、MAC212および222、RLC213および223、ならびにPDCP214および224が含まれる。NRユーザープレーンプロトコルスタックのように、スタックの上部にSDAP215および225を有する代わりに、NR制御プレーンスタックは、NR制御プレーンプロトコルスタックの上部に無線リソース制御(RRC)216および226、ならびにNASプロトコル217および237を持つ。
【0088】
NASプロトコル217および237は、UE210とAMF230(例えば、AMF158A)の間、またはより一般的には、UE210とCNとの間に制御プレーン機能を提供し得る。NASプロトコル217および237は、NASメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介して、UE210とAMF230との間に制御プレーン機能を提供し得る。UE210とAMF230の間には、NASメッセージを送信できる直接経路はない。NASメッセージは、UuおよびNGインターフェイスのASを使用して送信され得る。NASプロトコル217および237は、認証、セキュリティ、接続セットアップ、モビリティ管理、およびセッション管理などの制御プレーン機能を提供し得る。
【0089】
RRC216および226は、UE210とgNB220との間に、またはより一般的には、UE210とRANとの間に制御プレーン機能を提供し得る。RRC216および226は、RRCメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介して、UE210とgNB220との間に制御プレーン機能を提供し得る。RRCメッセージは、シグナリング無線ベアラ、および同一/類似のPDCP、RLC、MAC、およびPHYプロトコル層を使用して、UE210とRANとの間で送信され得る。MACは、制御プレーンおよびユーザープレーンデータを、同じトランスポートブロック(TB)内に多重化し得る。RRC216および226は、ASおよびNASに関連するシステム情報のブロードキャスト、CNまたはRANによって開始されたページング、UE210とRANとの間のRRC接続の確立、メンテナンス、およびリリース、キー管理を含むセキュリティ機能、シグナリング無線ベアラおよびデータ無線ベアラの確立、構成、メンテナンス、およびリリース、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定レポートとレポートの制御、無線リンク障害(RLF)の検出と回復、および/またはNASメッセージ転送のような制御プレーン機能を提供できる。RRC接続の確立の一部として、RRC216および226は、UE210とRANとの間の通信のためのパラメーターの設定を伴い得る、RRCコンテキストを確立し得る。
【0090】
図6は、UEのRRC状態遷移を示す例示的な図である。UEは、図1Aに示す無線デバイス106、図2Aおよび図2Bに示すUE210、または本開示に記載される任意の他の無線デバイス、と同一または類似であり得る。図6に示されるように、UEは、三つのRRC状態のうちの少なくとも一つにあり得る。つまり、RRC接続602(例えば、RRC_CONNECTED)、RRCアイドル604(例えば、RRC_IDLE)、およびRRC非アクティブ606(例えば、RRC_INACTIVE)。
【0091】
RRC接続602では、UEは確立されたRRCコンテキストを有し、基地局と少なくとも一つのRRC接続を有し得る。基地局は、図1Aに示すRAN104に含まれる一つまたは複数の基地局の一つ、図1Bに示すgNB160またはng-eNB162の一つ、図2Aおよび図2Bに示すgNB220、または本開示に記載される任意の他の基地局に類似であり得る。UEが接続される基地局には、UEのRRCコンテキストがあり得る。UEコンテキストと呼ばれるRRCコンテキストは、UEと基地局との間の通信のためのパラメーターを含んでもよい。これらのパラメーターには、例えば、一つまたは複数のASコンテキスト、一つまたは複数の無線リンク構成パラメーター、ベアラ構成情報(例えば、データ無線ベアラ、シグナリング無線ベアラ、論理チャネル、QoSフロー、および/またはPDUセッションに関連する)、セキュリティ情報、および/またはPHY、MAC、RLC、PDCP、および/またはSDAP層構成情報が含まれ得る。RRC接続602では、UEのモビリティはRAN(例えば、RAN104またはNG-RAN154)によって管理され得る。UEは、サービングセルおよび隣接セルからの信号レベル(例えば、基準信号レベル)を測定し、これらの測定値を現在UEにサービスを提供している基地局に報告し得る。UEのサービング基地局は、報告された測定値に基づいて、隣接基地局の一つのセルへのハンドオーバーを要求し得る。RRC状態は、RRC接続602から、接続リリース手順608を介して、RRCアイドル604に、移行してもよく、または接続非アクティブ手順610を介してRRC非アクティブ606に移行し得る。
【0092】
RRCアイドル604では、RRCコンテキストはUEに対して確立され得ない。RRCアイドル604では、UEは基地局とのRRC接続を有し得ない。RRCアイドル604中、UEは、ほとんどの時間の間、スリープ状態であり得る(例えば、バッテリー電力を節約するため)。UEは、定期的に(例えば、不連続受信サイクル毎に1回)起動して、RANからのページングメッセージを監視することができる。UEのモビリティは、セル再選択として知られる手順を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、以下でより詳細に論じるようにランダムアクセス手順を伴い得る接続確立手順612を介して、RRCアイドル604からRRC接続602に移行し得る。
【0093】
RRC非アクティブ606では、以前に確立されたRRCコンテキストは、UEおよび基地局で維持される。これにより、RRCアイドル604からRRC接続602への遷移と比較して、シグナリングオーバーヘッドが低減されて、RRC接続602への高速遷移が可能となる。RRC非アクティブ606では、UEはスリープ状態にあり、UEのモビリティは、セル再選択を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、RRC非アクティブ606から、接続再開手順614によって、RRC接続602に、または接続リリース手順608と同一または類似の接続リリース手順616を介して、RRCアイドル604に移行し得る。
【0094】
RRC状態は、モビリティ管理機構と関連付けられてもよい。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606では、モビリティは、セル再選択を通してUEによって管理される。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606におけるモビリティ管理の目的は、ネットワークが、移動体通信ネットワーク全体にわたりページングメッセージをブロードキャストすることなく、ページングメッセージを介してイベントをUEに通知できるようにすることである。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606で使用されるモビリティ管理機構は、ページングメッセージが、移動体通信ネットワーク全体の代わりにUEが現在存在するセルグループのセル上にブロードキャストされ得るように、ネットワークがセルグループレベル上でUEを追跡することを可能にし得る。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606のモビリティ管理機構は、セルグループレベル上でUEを追跡する。それらは、異なる粒度のグループ化を使用して、そうすることができる。例えば、セルグループ化の粒度の三つのレベル、すなわち、個々のセル、RANエリア識別子(RAI)によって識別されるRANエリア内のセル、および追跡エリアと呼ばれ、追跡エリア識別子(TAI)によって識別されるRANエリアのグループ内のセル、であり得る。
【0095】
追跡エリアは、CNレベルでUEを追跡するために使用され得る。CN(例えば、CN102または5G-CN152)は、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストをUEに提供し得る。UEが、セル再選択を通して、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストに含まれないTAIに関連付けられているセルに移動した場合、UEは、CNがUEの位置を更新できるようにCNで登録更新を行い、UEに新しいUE登録エリアを提供し得る。
【0096】
RANエリアは、RANレベルでUEを追跡するために使用され得る。RRC非アクティブ606状態のUEについては、UEにRAN通知エリアを割り当てることができる。RAN通知エリアは、一つまたは複数のセル同一性、RAIのリスト、またはTAIのリストを含み得る。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のRAN通知エリアに属し得る。一実施例では、セルは、一つまたは複数のRAN通知エリアに属することができる。UEがセル再選択を通して、UEに割り当てられたRAN通知エリアに含まれないセルに移動した場合、UEは、RANで通知エリアの更新を実行し、UEのRAN通知エリアを更新することができる。
【0097】
UEに対するRRCコンテキストを格納する基地局、またはUEの最後のサービング基地局は、アンカー基地局と呼んでもよい。アンカー基地局は、少なくとも、UEがアンカー基地局のRAN通知エリアに留まっている時間の間、および/またはUEがRRRC非アクティブ606に留まっている時間の間に、UEに対するRRCコンテキストを維持し得る。
【0098】
図1BのgNB160などのgNBは、二つの部分、つまり中央ユニット(gNB-CU)、および一つまたは複数の分散ユニット(gNB-DU)に分割できる。gNB-CUは、F1インターフェイスを使用して、一つまたは複数のgNB-DUに結合され得る。gNB‐CUは、RRC、PDCP、およびSDAPを含んでもよい。gNB-DUは、RLC、MAC、およびPHYを含んでもよい。
【0099】
NRでは、物理信号および物理チャネル(図5Aおよび図5B)を直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル上にマッピングし得る。OFDMは、F直交サブキャリア(またはトーン)上でデータを送信するマルチキャリア通信スキームである。送信前に、データは、ソースシンボルと呼ばれ、F平行シンボルストリームに分割される、一連の複雑なシンボル(例えば、M直交振幅変調(M-QAM)またはM相シフトキーイング(M-PSK)シンボル)にマッピングされ得る。F平行シンボルストリームは、それらが周波数ドメイン内にあるかのように扱われ、それらを時間ドメインに変換する逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロックへの入力として使用され得る。IFFTブロックは、F平行シンボルストリームのそれぞれから一つを、Fソースシンボルに一度に取り込み、各ソースシンボルを使用して、F直交サブキャリアに対応するF正弦波基底関数の一つの振幅および位相を変調することができる。IFFTブロックの出力は、F直交サブキャリアの総和を表すF時間ドメインサンプルであり得る。F時間ドメインサンプルは、単一のOFDMシンボルを形成し得る。いくつかの処理(例えば、サイクリックプレフィックスの追加)およびアップコンバージョンの後、IFFTブロックによって提供されるOFDMシンボルは、キャリア周波数上でエアインターフェイス上で送信され得る。F平行シンボルストリームは、IFFTブロックによって処理される前に、FFTブロックを使用して混合され得る。この処理は、ディスクリートフーリエ変換(DFT)であらかじめ符号化されたOFDMシンボルを生成し、アップリンク内のUEにより使用され、ピーク対平均電力比(PAPR)を減少させることができる。逆処理は、FFTブロックを使用して受信機でOFDMシンボル上で実行されて、ソースシンボルにマッピングされたデータを回復し得る。
【0100】
図7は、OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの構成例を示す。NRフレームは、システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。SFNは、1024フレームの期間で繰り返し得る。図示するように、一つのNRフレームは、持続時間が10ミリ秒(ms)であってもよく、持続時間が1ミリ秒である10個のサブフレームを含んでもよい。サブフレームは、例えば、スロット当たり14個のOFDMシンボルを含むスロットに分割され得る。
【0101】
スロットの持続時間は、スロットのOFDMシンボルに使用されるヌメロロジに依存し得る。NRでは、異なるセル展開(例えば、最大mm波の範囲のキャリア周波数のセルまでのキャリア周波数が1GHz未満のセル)を収容するために、柔軟なヌメロロジがサポートされる。ヌメロロジは、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス持続時間に関して定義され得る。NRにおけるヌメロロジについては、サブキャリア間隔は、15kHzのベースラインサブキャリア間隔から2の累乗によってスケールアップされてもよく、サイクリックプレフィックス持続時間は、4.7umsのベースラインサイクリックプレフィックス持続時間から2の累乗によってスケールダウンされ得る。例えば、NRは、以下のサブキャリア間隔/サイクリックプレフィックス持続時間の組み合わせを、用いてヌメロロジを定義する:15kHz/4.7ums、30kHz/2.3ums、60kHz/1.2ums、120kHz/0.59ums、および240kHz/0.29ums。
【0102】
スロットは、固定数のOFDMシンボル(例えば、14個のOFDMシンボル)を有し得る。より高いサブキャリア間隔を有するヌメロロジは、スロット持続時間が短く、それに応じて、サブフレーム当たりのスロット数が多い。図7は、このヌメロロジ依存性スロット持続時間およびサブフレーム当たりのスロット送信構造を示す(図示を容易にするために、240kHzのサブキャリア間隔を有するヌメロロジは図7には示されていない)。NR内のサブフレームは、ヌメロロジ非依存時間基準として使用され得るが、スロットは、アップリンクおよびダウンリンク送信がスケジュールされるユニットとして使用され得る。低遅延をサポートするために、NRでのスケジューリングは、スロット持続時間から分離され、任意のOFDMシンボルで始まり、送信に必要なだけ多くのシンボルで終わってもよい。これらの部分スロット送信は、ミニスロット送信またはサブスロット送信と呼んでもよい。
【0103】
図8は、NRキャリアの時間および周波数ドメインにおけるスロットの構成例を示す。スロットには、リソース要素(RE)とリソースブロック(RB)が含まれる。REは、NRの中で最小の物理リソースである。REは、図8に示されるように、周波数ドメインの一つのサブキャリアによって、時間ドメインの一つのOFDMシンボルにわたる。RBは、図8に示されるように、周波数ドメインで12個の連続するREにわたる。NRキャリアは、275RBまたは275×12=3300サブキャリアの幅に制限され得る。こうした制限は、使用される場合、NRキャリアをサブキャリア間隔が15、30、60、および120kHzのそれぞれについて、50、100、200、および400MHzに制限してもよく、400MHzの帯域幅が、キャリア帯域幅制限当たり400MHzに基づいて設定され得る。
【0104】
図8は、NRキャリアの全帯域幅にわたって使用される単一のヌメロロジを示す。他の例示的な構成では、複数のヌメロロジが、同じキャリア上でサポートされ得る。
【0105】
NRは、広範なキャリア帯域幅(例えば、120kHzのサブキャリア間隔に対して最大400MHz)をサポートし得る。全てのUEが、キャリアの全帯域幅を受信できるとは限らない(例えば、ハードウェアの制限など)。また、全キャリア帯域幅を受信することは、UEの電力消費量の観点からは禁止され得る。一実施例では、電力消費量を低減するため、および/または他の目的のために、UEは、UEが受信を予定しているトラフィック量に基づいて、UEの受信帯域幅のサイズを適合させ得る。これは帯域幅適応と呼ばれる。
【0106】
NRは、全キャリア帯域幅を受信できないUEをサポートし、帯域幅適応をサポートする帯域幅部分(BWP)を定義する。一実施例では、BWPは、キャリア上の連続RBのサブセットによって定義され得る。UEは、サービングセル当たり一つまたは複数のダウンリンクBWPおよび一つまたは複数のアップリンクBWP(例えば、サービングセル当たり最大4つのダウンリンクBWPおよび最大4つのアップリンクBWP)で(例えば、RRC層を介して)で構成され得る。所与の時間で、サービングセルに対して構成されるBWPのうちの一つまたは複数がアクティブであり得る。これらの一つまたは複数のBWPは、サービングセルのアクティブBWPと呼んでもよい。サービングセルがセカンダリーアップリンクキャリアで構成されるとき、サービングセルは、アップリンクキャリアに一つまたは複数の第一のアクティブBWP、およびセカンダリーアップリンクキャリアに一つまたは複数の第二のアクティブBWPを有し得る。
【0107】
ペアでないスペクトルについては、ダウンリンクBWPのダウンリンクBWPインデックスとアップリンクBWPのアップリンクBWPインデックスが同じ場合、構成済みダウンリンクBWPのセットからのダウンリンクBWPを、構成済みアップリンクBWPのセットからのアップリンクBWPとリンクし得る。ペアでないスペクトルについては、UEは、ダウンリンクBWPの中心周波数がアップリンクBWPの中心周波数と同じであると予想し得る。
【0108】
プライマリーセル(PCell)上の構成済みダウンリンクBWPのセット内のダウンリンクBWPについて、基地局は、少なくとも一つの検索空間に対してUEを、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)で構成し得る。検索空間は、UEが制御情報を見つけることができる、時間および周波数ドメイン内の位置のセットである。検索空間は、UE固有の検索空間または共通検索空間(複数のUEによって潜在的に使用可能)であり得る。例えば、基地局は、アクティブダウンリンクBWPにおいて、PCell上またはプライマリーセカンダリーセル(PSCell)上に、共通検索空間でUEを構成することができる。
【0109】
構成済みアップリンクBWPのセット内のアップリンクBWPの場合、BSは、一つまたは複数のPUCCH送信のための一つまたは複数のリソースセットでUEを構成することができる。UEは、ダウンリンクBWPに対して、構成されるヌメロロジ(例えば、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス持続時間)に従って、ダウンリンクBWP内のダウンリンク受信(例えば、PDCCHまたはPDSCH)を受信し得る。UEは、構成されるヌメロロジ(例えば、アップリンクBWPのサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス長)に従って、アップリンクBWP内のアップリンク送信(例えば、PUCCHまたはPUSCH)を送信し得る。
【0110】
一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に提供され得る。BWPインジケーターフィールドの値は、構成されるBWPのセットのどのBWPが、一つまたは複数のダウンリンク受信に対するアクティブダウンリンクBWPであるかを示し得る。一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドの値は、一つまたは複数のアップリンク送信に対するアクティブアップリンクBWPを示し得る。
【0111】
基地局は、PCellに関連付けられる構成済みダウンリンクBWPのセット内のデフォルトダウンリンクBWPで、UEを半静的に構成し得る。基地局が、UEに対するデフォルトダウンリンクBWPを提供していない場合、デフォルトダウンリンクBWPは、初期アクティブダウンリンクBWPとすることができる。UEは、PBCHを使用して取得されたCORESET構成に基づいて、どのBWPが初期アクティブダウンリンクBWPであるかを決定し得る。
【0112】
基地局は、PCellのBWP非アクティブタイマー値でUEを構成できる。UEは、適切な任意の時点でBWP非アクティブタイマーを開始または再起動することができる。例えば、(a)UEが、対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPを示すDCIを検出するときに、または(b)UEが、ペアでないスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWPまたはアップリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPまたはアクティブアップリンクBWPを示すDCIを検出するときに、UEがBWP非アクティブタイマーを開始または再起動し得る。UEが一定期間(例えば、1ミリ秒または0.5ミリ秒)DCIを検出しない場合、UEは、BWP非アクティブタイマーを満了に向かって実行し得る(例えば、ゼロからBWP非アクティブタイマー値まで増加させるか、またはBWP非アクティブタイマー値からゼロへ減少させる)。BWP非アクティブタイマーが満了になると、UEはアクティブダウンリンクBWPからデフォルトダウンリンクBWPに切り替えられてもよい。
【0113】
一実施例では、基地局は、一つまたは複数のBWPを有するUEを半静的に構成することができる。UEは、第二のBWPをアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、および/またはBWP非アクティブタイマーの満了に応答して(例えば、第二のBWPがデフォルトBWPである場合)、アクティブBWPを第一のBWPから第二のBWPに切り替えることができる。
【0114】
ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチング(BWPスイッチングが、現在アクティブBWPから、現在アクティブでないBWPへのスイッチングを指す)は、ペアのスペクトルで独立して行われてもよい。ペアでないスペクトルでは、ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチングを同時に実施し得る。構成されるBWP間の切り替えは、RRCシグナリング、DCI、BWP非アクティブタイマーの満了、および/またはランダムアクセスの開始に基づいて発生し得る。
【0115】
図9は、NRキャリアに対して三つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の実施例を示す。三つのBWPで構成されるUEは、切替点で、一つのBWPから別のBWPに切り替えてもよい。図9に示される例では、BWPに、帯域幅が40MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP902、帯域幅が10MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP904、および帯域幅が20MHz、サブキャリア間隔が60kHzのBWP906が含まれる。BWP902は、初期アクティブBWPであってもよく、BWP904は、デフォルトBWPであり得る。UEは、切替点においてBWP間を切り替えることができる。図9の例では、UEは、切替点908でBWP902からBWP904に切り替えてもよい。切替点908での切り替えは、例えば、BWP非アクティブタイマー(デフォルトBWPへのスイッチングを示す)の満了に応答して、および/またはアクティブBWPとしてBWP904を示すDCIを受信することに応答して、任意の適切な理由のために発生し得る。UEは、アクティブBWPとしてBWP906を示すDCIを受信する応答で、切替点910でアクティブBWP904からBWP906に切り替えてもよい。UEは、BWP非アクティブタイマーの満了に応答して、および/またはBWP904をアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、切替点912でアクティブBWP906からBWP904に切り替えてもよい。UEは、BWP902をアクティブBWPとして示すDCIを受信する応答で、切替点914でアクティブBWP904からBWP902に切り替えてもよい。
【0116】
UEが、構成済みダウンリンクBWPのセットとタイマー値におけるデフォルトダウンリンクBWPでセカンダリーセルに対して構成される場合、セカンダリーセル上のBWPを切り替えるためのUE手順は、プライマリーセル上のものと同一/類似であり得る。例えば、UEは、UEがプライマリーセルに対してこれらの値を使用するのと同じ/同様の様式で、セカンダリーセルに対してタイマー値およびデフォルトダウンリンクBWPを使用し得る。
【0117】
より大きなデータ速度を提供するために、キャリア集計(CA)を使用して、二つ以上のキャリアをアグリゲーションし、同じUEとの間で同時に送信することができる。CAのアグリゲーションキャリアは、コンポーネントキャリア(CC)と呼んでもよい。CAを使用する場合、UE用のサービングセルは多数あり、CC用のセルは一つである。CCは、周波数ドメイン内に三つの構成を有し得る。
【0118】
図10Aは、二つのCCを有する三つのCA構成を示す。帯域内、連続的な構成1002において、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、周波数帯内で互いに直接隣接して配置される。帯域内、連続しない構成1004では、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、ギャップによって周波数帯に分離される。帯域内構成1006では、二つのCCは、周波数帯(周波数帯Aおよび周波数帯B)に位置する。
【0119】
一実施例では、最大32個のCCがアグリゲーションされ得る。アグリゲーションCCは、同じまたは異なる帯域幅、サブキャリア間隔、および/または二重化スキーム(TDDまたはFDD)を有し得る。CAを使用するUEのサービングセルは、ダウンリンクCCを有し得る。FDDについて、一つまたは複数のアップリンクCCは、任意選択で、サービングセル用に構成され得る。アップリンクキャリアよりも多くのダウンリンクキャリアをアグリゲーションすることができることは、例えば、UEがアップリンクよりもダウンリンクにおいてより多くのデータトラフィックを有する場合に有用であり得る。
【0120】
CAを使用する場合、UEのアグリゲーションセルの一つを、プライマリーセル(PCell)と呼んでもよい。PCellは、UEが最初にRRC接続確立、再確立、および/またはハンドオーバーで接続するサービングセルであり得る。PCellは、UEにNASモビリティ情報とセキュリティ入力を提供し得る。UEは異なるPCellを有し得る。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアは、ダウンリンクプライマリーCC(DL PCC)と呼んでもよい。アップリンクでは、PCellに対応するキャリアは、アップリンクプライマリーCC(UL PCC)と呼んでもよい。UEのその他のアグリゲーションセルは、セカンダリーセル(SCell)と呼んでもよい。一実施例では、SCellは、PCellがUEに対して構成される後に構成され得る。例えば、SCellは、RRC接続再構成手順を介して構成され得る。ダウンリンクでは、SCellに対応するキャリアは、ダウンリンクセカンダリーCC(DL SCC)と呼んでもよい。アップリンクでは、SCellに対応するキャリアは、アップリンクセカンダリーCC(UL SCC)と呼んでもよい。
【0121】
UEに対して構成されるSCellは、例えば、トラフィックおよびチャネル条件に基づいて起動および停止され得る。SCellの停止は、SCell上のPDCCHおよびPDSCH受信が停止され、SCell上のPUSCH、SRS、およびCQI送信が停止されることを意味し得る。構成されるSCellは、図4Bに関して、MAC CEを使用して起動および停止され得る。例えば、MAC CEは、ビットマップ(例えば、SCellあたり1ビット)を使用して、UEに対するどのSCell(例えば、構成されるSCellのサブセットの中)が起動または停止されるかを示し得る。構成されるSCellは、SCell停止タイマー(例えば、SCell当たり一つのSCell停止タイマー)の満了に応答して停止され得る。
【0122】
セルのスケジューリング割り当ておよびスケジューリング許可などのダウンリンク制御情報は、自己スケジューリングとして知られる、割り当ておよび許可に対応するセル上で送信され得る。セルに対するDCIは、クロスキャリアスケジューリングとして知られる別のセル上で送信され得る。アグリゲーションセルに対するアップリンク制御情報(例えば、CQI、PMI、および/またはRIなどのHARQ確認応答およびチャネル状態フィードバック)は、PCellのPUCCH上で送信され得る。アグリゲーションされたダウンリンクCCの数が多いと、PCellのPUCCHが過負荷になるかもしれない。セルは、複数のPUCCHグループに分けられてもよい。
【0123】
図10Bは、アグリゲーションセルがどのように一つまたは複数のPUCCHグループに構成され得るかの実施例を示す。PUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050は、それぞれ一つまたは複数のダウンリンクCCを含み得る。図10Bの実施例において、UCCHグループ1010は、PCell1011、SCell1012、およびSCell1013の三つのダウンリンクCCを含む。PUCCHグループ1050は、本実施例において、PCell1051、SCell1052、およびSCell1053の三つのダウンリンクCCを含む。一つまたは複数のアップリンクCCは、PCell1021、SCell1022、およびSCell1023として構成され得る。一つまたは複数の他のアップリンクCCは、プライマリーSセル(PSCell)1061、SCell1062、およびSCell1063として構成され得る。UCI1031、UCI1032、およびUCI1033として示されるPUCCHグループ1010のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PCell1021のアップリンクで送信され得る。UCI1071、UCI1072、およびUCI1073として示されるPUCCHグループ1050のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PSCell1061のアップリンクで送信され得る。一実施例では、図10Bに描写されるアグリゲーションセルがPUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050に分割されていない場合、ダウンリンクCCに関連するUCIを送信するための単一のアップリンクPCellおよびPCellは、過負荷状態になり得る。UCIの送信をPCell1021とPSCell1061の間で分割することによって、過負荷を防止し得る。
【0124】
ダウンリンクキャリアと任意選択でアップリンクキャリアを含むセルには、物理セルIDとセルインデックスを割り当てることができる。物理セルIDまたはセルインデックスは、例えば、物理セルIDが使用される、コンテキストに応じて、セルのダウンリンクキャリアおよび/またはアップリンクキャリアを識別し得る。物理セルIDは、ダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信される同期信号を使用して決定することができる。セルインデックスは、RRCメッセージを使用して決定することができる。本開示において、物理セルIDは、キャリアIDと呼ばれることがある。セルインデックスは、キャリアインデックスと呼ばれることがある。例えば、本開示が第一のダウンリンクキャリアに対する第一の物理セルIDに言及する場合、本開示は、第一の物理セルIDが、第一のダウンリンクキャリアを含むセルに対するものであることを意味することができる。同じ概念は、例えば、キャリアの起動に適用し得る。本開示が第一のキャリアが起動されることを示す場合、本明細書は、第一のキャリアを含むセルが起動されることを意味し得る。
【0125】
CAでは、PHYのマルチキャリアの性質がMACに曝露され得る。一実施例では、HARQエンティティは、サービングセル上で動作し得る。トランスポートブロックは、サービングセル当たりの割り当て/許可当たりに生成され得る。トランスポートブロックおよびトランスポートブロックの潜在的なHARQ再送信は、サービングセルにマッピングされ得る。
【0126】
ダウンリンクでは、基地局が、UEへの一つまたは複数の基準信号(RS)(例えば、図5Aに示されるように、PSS、SSS、CSI-RS、DMRS、および/またはPT-RS)を送信(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、および/またはブロードキャスト)し得る。アップリンクでは、UEは、一つまたは複数のRSを基地局(例えば、図5Bに示されるように、DMRS、PT-RS、および/またはSRS)に送信することができる。PSSおよびSSSは、基地局によって送信され、UEによって使用され、UEを基地局に同期化することができる。PSSおよびSSSは、PSS、SSS、およびPBCHを含む同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック内に提供され得る。基地局は、SS/PBCHブロックのバーストを定期的に送信し得る。
【0127】
図11Aは、SS/PBCHブロックの構造および位置の実施例を示す。SS/PBCHブロックのバーストは、一つまたは複数のSS/PBCHブロック(例えば、図11Aに示すように、4つのSS/PBCHブロック)を含んでもよい。バーストは、定期的に送信され得る(例えば、2フレーム毎または20ミリ秒毎)。バーストは、ハーフフレーム(例えば、持続時間5ミリ秒を有する第一のハーフフレーム)に制限され得る。図11Aは一例であり、これらのパラメーター(バースト当たりのSS/PBCHブロックの数、バーストの周期性、フレーム内のバーストの位置)は、例えば、SS/PBCHブロックが送信されるセルのキャリア周波数、セルのヌメロロジまたはサブキャリア間隔、ネットワークによる構成(例えば、RRCシグナリングを使用する)、または任意の他の適切な要因に基づいて構成され得ることが理解されよう。一実施例では、UEは、監視されるキャリア周波数に基づいてSS/PBCHブロックに対するサブキャリア間隔を想定し得る。ただし、無線ネットワークが、異なるサブキャリア間隔を想定するようUEを構成している場合はこの限りではない。
【0128】
SS/PBCHブロックは、時間ドメイン内の一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、図11Aの例に示されるような4つのOFDMシンボル)にわたってもよく、周波数ドメインの一つまたは複数のサブキャリア(例えば、240個の連続したサブキャリア)にわたってもよい。PSS、SSS、およびPBCHは、共通中心周波数を有し得る。PSSは、最初に送信されてもよく、例えば、一つのOFDMシンボルおよび127個のサブキャリアにわたってもよい。SSSは、PSSの後に送信されてもよく(例えば、後の二つのシンボル)、1OFDMシンボルおよび127サブキャリアにわたってもよい。PBCHは、PSSの後に送信されてもよく(例えば、次の三つのOFDMシンボルにわたって)、240個のサブキャリアにわたってもよい。
【0129】
時間および周波数ドメインにおけるSS/PBCHブロックの位置は、UEに知られ得ない(例えば、UEがセルを検索している場合)。セルを見つけて選択するために、UEはPSSのキャリアを監視し得る。例えば、UEは、キャリア内の周波数位置を監視し得る。ある特定の期間(例えば、20ミリ秒)後にPSSが見つからない場合、UEは、同期ラスタによって示されるように、キャリア内の異なる周波数位置でPSSを検索し得る。PSSが時間および周波数ドメイン内の位置に見られる場合、UEは、SS/PBCHブロックの既知の構造に基づいて、SSSおよびPBCHの位置をそれぞれ決定し得る。SS/PBCHブロックは、セル定義SSブロック(CD-SSB)であり得る。一実施例では、プライマリーセルは、CD-SSBと関連付けられてもよい。CD-SSBは、同期ラスタ上に配置され得る。一実施例では、セル選択/検索および/または再選択は、CD-SSBに基づいてもよい。
【0130】
SS/PBCHブロックは、UEによってセルの一つまたは複数のパラメーターを決定するのに使用され得る。例えば、UEは、PSSおよびSSSの配列それぞれに基づいて、セルの物理セル識別子(PCI)を決定し得る。UEは、SS/PBCHブロックの位置に基づいて、セルのフレーム境界の位置を決定し得る。例えば、SS/PBCHブロックは、送信パターンに従って送信されたことを示してもよく、送信パターン中のSS/PBCHブロックは、フレーム境界から既知の距離である。
【0131】
PBCHは、QPSK変調を使用してもよく、順方向エラー訂正(FEC)を使用し得る。FECは、極性コーディングを使用し得る。PBCHによってスパンされる一つまたは複数のシンボルは、PBCHの復調のために一つまたは複数のDMRSを運んでもよい。PBCHは、セルの現在のシステムフレーム番号(SFN)および/またはSS/PBCHブロックタイミングインデックスの表示を含み得る。これらのパラメーターは、UEの基地局への時間同期を容易にし得る。PBCHは、UEに一つまたは複数のパラメーターを提供するために使用されるマスター情報ブロック(MIB)を含んでもよい。MIBは、UEによって使用され、セルに関連付けられる残りの最小システム情報(RSSI)を見つけることができる。RMSIは、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)を含んでもよい。SIB1は、UEがセルにアクセスするために必要な情報を含み得る。UEは、PDSCHをスケジュールするために使用され得る、PDCCHを監視するためにMIBの一つまたは複数のパラメーターを使用し得る。PDSCHは、SIB1を含み得る。SIB1は、MIBに提供されたパラメーターを使用して復号化され得る。PBCHは、SIB1の不在を示し得る。SIB1が存在しないことを示すPBCHに基づいて、UEは周波数を指し示し得る。UEは、UEが指される周波数でSS/PBCHブロックを検索し得る。
【0132】
UEは、同じSS/PBCHブロックインデックスで送信された一つまたは複数のSS/PBCHブロックが、準同じ位置に配置される(QCLされる)(例えば、同じ/類似のドップラー拡散、ドップラーシフト、平均ゲイン、平均遅延、および/または空間Rxパラメーターを持つ)と想定することができる。UEは、SS/PBCHブロック送信に対してQCLが異なるSS/PBCHブロックインデックスを有することを想定し得ない。
【0133】
SS/PBCHブロック(例えば、半フレーム内にあるブロック)は、空間方向(例えば、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用して)に送信され得る。一実施例では、第一のSS/PBCHブロックは、第一のビームを使用して第一の空間方向に送信されてもよく、第二のSS/PBCHブロックは、第二のビームを使用して第二の空間方向に送信され得る。
【0134】
一実施例では、キャリアの周波数スパン内で、基地局は、複数のSS/PBCHブロックを送信し得る。一実施例では、複数のSS/PBCHブロックの第一のSS/PBCHブロックの第一のPCIは、複数のSS/PBCHブロックの第二のSS/PBCHブロックの第二のPCIとは異なってもよい。異なる周波数位置で送信されるSS/PBCHブロックのPCIは、異なってもよく、または同一であり得る。
【0135】
CSI-RSは、基地局によって送信され、UEによってチャネル状態情報(CSI)を取得するために使用され得る。基地局は、チャネル推定またはその他の任意の適切な目的のために、一つまたは複数のCSI-RSでUEを構成し得る。基地局は、同一/類似のCSI-RSのうちの一つまたは複数でUEを構成し得る。UEは、一つまたは複数のCSI-RSを測定することができる。UEは、一つまたは複数のダウンリンクCSI-RSの測定に基づいて、ダウンリンクチャネル状態を推定し、および/またはCSIレポートを生成することができる。UEは、CSIレポートを基地局に提供し得る。基地局は、UEによって提供されるフィードバック(例えば、推定されたダウンリンクチャネル状態)を使用して、リンク適合を実行し得る。
【0136】
基地局は、一つまたは複数のCSI-RSリソースセットでUEを半静的に構成できる。CSI-RSリソースは、時間および周波数ドメイン内の位置および周期性と関連付けられてもよい。基地局は、CSI-RSリソースを選択的に起動および/または停止し得る。基地局は、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースが起動および/または停止されることをUEに示し得る。
【0137】
基地局は、CSI測定値を報告するようにUEを構成し得る。基地局は、定期的に、不定期に、または半永続的にCSIレポートを提供するようにUEを構成し得る。定期的なCSIレポートのために、UEは、複数のCSIレポートのタイミングおよび/または周期性で構成され得る。不定期のCSIレポートについては、基地局がCSIレポートを要求し得る。例えば、基地局は、UEに、構成されるCSI-RSリソースを測定し、測定値に関するCSIレポートを提供するように命令し得る。半永続的CSIレポートについては、基地局は、定期レポートを定期的に送信し、選択的に起動または停止するようUEを構成することができる。基地局は、RRCシグナリングを使用して、CSI-RSリソースセットおよびCSIレポートでUEを構成し得る。
【0138】
CSI-RS構成は、例えば、最大32個のアンテナポートを示す一つまたは複数のパラメーターを含み得る。UEは、ダウンリンクCSI-RSおよびCORESETが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がCORESET用に構成される物理リソースブロック(PRB)の外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSと制御リソースセット(CORESET)に同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。UEは、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がSS/PBCHブロック用に構成されるPRBの外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックに同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。
【0139】
ダウンリンクDMRSは、基地局によって送信されてもよく、UEによってチャネル推定のために使用され得る。例えば、ダウンリンクDMRSは、一つまたは複数のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH)のコヒーレント復調に使用され得る。NRネットワークは、データ復調のために一つまたは複数の可変および/または構成可能なDMRSパターンをサポートし得る。少なくとも一つのダウンリンクDMRS構成は、フロントロードされたDMRSパターンをサポートすることができる。フロントロードされたDMRSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。基地局は、PDSCHのフロントロードされたDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を使用してUEを半静的に構成できる。DMRS構成は、一つまたは複数のDMRSポートをサポートし得る。例えば、シングルユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UE当たり最大8つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートし得る。マルチユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UEあたり最大4つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートできる。無線ネットワークは、ダウンリンクとアップリンクの一般的なDMRS構造を(例えば、少なくともCP-OFDMに対し)サポートできる。DMRS位置、DMRSパターン、および/またはスクランブリングシーケンスは、同じであっても異なっていてもよい。基地局は、同じプリコーディングマトリックスを使用して、ダウンリンクDMSおよび対応するPDSCHを送信し得る。UEは、PDSCHのコヒーレント復調/チャネル推定のために一つまたは複数のダウンリンクDMRを使用し得る。
【0140】
一実施例では、送信機(例えば、基地局)は、送信帯域幅の一部に対してプリコーダマトリックスを使用し得る。例えば、送信機は、第一の帯域幅に第一のプリコーダマトリックスを、第二の帯域幅に第二のプリコーダマトリックスを使用し得る。第一のプリコーダマトリックスおよび第二のプリコーダマトリックスは、第一の帯域幅が第二の帯域幅とは異なることに基づいて異なってもよい。UEは、同じプリコーディングマトリックスが、PRBのセットにわたって使用されると仮定し得る。PRBのセットは、プリコーディングリソースブロックグループ(PRG)として示され得る。
【0141】
PDSCHは、一つまたは複数の層を含んでもよい。UEは、DMSを有する少なくとも一つのシンボルが、PDSCHの一つまたは複数の層の層上に存在すると仮定し得る。上位層は、PDSCHに対して最大三つのDMRSを構成し得る。
【0142】
ダウンリンクPT-RSは、基地局によって送信されてもよく、位相雑音補償のためにUEによって使用され得る。ダウンリンクPT-RSが存在するかどうかは、RRC構成によって異なる。ダウンリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、RRCシグナリングの組み合わせ、および/またはDCIによって示され得る、他の目的(例えば、変調および符号化スキーム(MCS))に使用される一つまたは複数のパラメーターとの関連付けを使用して、UE固有ベースに構成できる。構成される場合、ダウンリンクPT-RSの動的な存在は、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターに関連付けることができる。NRネットワークは、時間および/または周波数ドメインで定義された複数のPT-RS密度をサポートすることができる。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDM-RSポート数よりも少ない場合がある。ダウンリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。ダウンリンクPT-RSは、受信機での相追跡を容易にするためにシンボル上で送信され得る。
【0143】
UEは、アップリンクDMRSを基地局に送信してチャネル推定を実行することができる。例えば、基地局は、一つまたは複数のアップリンク物理チャネルのコヒーレント復調のためにアップリンクDMRSを使用し得る。例えば、UEは、PUSCHおよび/またはPUCCHでアップリンクDMRを送信し得る。アップリンクDM-RSは、対応する物理チャネルに関連付けられる周波数の範囲に類似する周波数の範囲にわたってもよい。基地局は、一つまたは複数のアップリンクDMRS構成でUEを構成することができる。少なくとも一つのDMRS構成が、フロントロードされたDMRSパターンをサポートし得る。フロントロードされたDMRSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。一つまたは複数のアップリンクDMRSは、PUSCHおよび/またはPUCCHの一つまたは複数のシンボルで送信するように構成され得る。基地局は、UEが、単一シンボルDMRSおよび/または二重シンボルDMRSをスケジュールするために使用し得る、PUSCHおよび/またはPUCCH用のフロントロードDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を用いて、UEを半静的に構成し得る。NRネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンク用の共通DMRS構造(例えば、サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重化(CP-OFDM)のために)をサポートしてもよく、ここで、DMRS位置、DMRSパターン、および/またはDMRSのスクランブル配列は、同一であっても異なってもよい。
【0144】
PUSCHは、一つまたは複数の層を含んでもよく、UEは、PUSCHの一つまたは複数の層の層上に存在するDMSを有する少なくとも一つのシンボルを送信し得る。一実施例では、上位層は、PUSCHに対して最大三つのDMRSを構成し得る。
【0145】
アップリンクPT-RS(位相トラッキングおよび/または位相雑音補償のために基地局によって使用され得る)は、UEのRRC構成に応じて存在し得るか、または存在しなくてもよい。アップリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、RRCシグナリングおよび/またはDCIによって示され得る、他の目的(例えば、Modulation and Coding Scheme(MCS))に使用される一つまたは複数のパラメーターの組み合わせによってUE固有ベースに構成できる。構成される場合、アップリンクPT-RSの動的な存在は、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターに関連付けることができる。無線ネットワークは、時間/周波数ドメインで画定される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートすることができる。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDM-RSポート数よりも少ない場合がある。例えば、アップリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。
【0146】
SRSは、アップリンクチャネル依存スケジューリングおよび/またはリンク適合をサポートするために、チャネル状態推定のためにUEによって基地局に送信され得る。UEによって送信されるSRSは、基地局が一つまたは複数の周波数でアップリンクチャネル状態を推定することを可能にし得る。基地局のスケジューラは、推定されたアップリンクチャネル状態を使用して、UEからのアップリンクPUSCH送信のために一つまたは複数のリソースブロックを割り当てることができる。基地局は、一つまたは複数のSRSリソースセットを用いてUEを半静的に構成することができる。SRSリソースセットの場合、基地局は、一つまたは複数のSRSリソースを用いてUEを構成することができる。SRSリソースセットの適用可能性は、上位層(例えば、RRC)のパラメーターによって構成されることができる。例えば、上位層パラメーターがビーム管理を示す場合、一つまたは複数のSRSリソースセット(例えば、同一/類似の時間ドメイン挙動、周期性、非周期性、および/または同種のものを有する)のSRSリソースセット内のSRSリソースが、瞬時に(例えば、同時に)送信され得る。UEは、SRSリソースセット内の一つまたは複数のSRSリソースを送信することができる。NRネットワークは、非周期的、周期的、および/または半持続的SRS送信をサポートし得る。UEは、一つまたは複数のトリガータイプに基づいてSRSリソースを送信してもよく、一つまたは複数のトリガータイプは、上位層シグナリング(例えば、RRC)および/または一つまたは複数のDCIフォーマットを含んでもよい。一実施例では、少なくとも一つのDCIフォーマットが、UEに対して用いられて、一つまたは複数の構成されるSRSリソースセットのうちの少なくとも一つを選択し得る。SRSトリガータイプ0は、上位層のシグナリングに基づいてトリガーされたSRSを指し得る。SRSトリガータイプ1は、一つまたは複数のDCIフォーマットに基づいてトリガーされたSRSを指すことができる。一実施例では、PUSCHとSRSが同じスロットで送信される場合、UEは、PUSCHおよび対応するアップリンクDMRSの送信の後にSRSを送信するように構成され得る。
【0147】
基地局は、SRSリソース構成識別子、SRSポートの数、SRSリソース構成の時間ドメイン挙動(例えば、周期的、半永続的、または非周期的SRSの表示)、スロット、ミニスロット、および/またはサブフレームレベル周期性、周期的および/または非周期的SRSリソースのためのオフセット、SRSリソース内のOFDMシンボルの数、SRSリソースの開始OFDMシンボル、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、サイクリックシフト、および/またはSRSシーケンスIDの少なくとも一つを示す一つまたは複数のSRS構成パラメーターを用いてUEを準統計学的に構成することができる。
【0148】
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得るように画定される。第一のシンボルおよび第二のシンボルが同じアンテナポート上に送信される場合、受信機は、アンテナポート上の第一のシンボルを搬送するためのチャネルから、アンテナポート上の第二のシンボルを搬送するためのチャネル(例えば、フェードゲイン、マルチパス遅延、および/または同種のもの)を推測し得る。第一のアンテナポートおよび第二のアンテナポートは、第一のアンテナポート上の第一のシンボルが伝達されるチャネルの一つまたは複数の大規模な特性が、第二のアンテナポートの第二のシンボルが送信される、チャネルから推測され得る場合、準同じ位置に配置される(QCLされる)と呼ばれてもよい。一つまたは複数の大規模プロパティは、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均ゲイン、平均遅延、および/または空間受信(Rx)パラメーターの少なくとも一つを含んでもよい。
【0149】
ビームフォーミングを使用するチャネルでは、ビーム管理が必要である。ビーム管理は、ビーム測定、ビーム選択、およびビーム表示を含み得る。ビームは、一つまたは複数の基準信号と関連付けられてもよい。例えば、ビームは、一つまたは複数のビーム形成基準信号によって識別され得る。UEは、ダウンリンク基準信号(例えば、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))に基づいてダウンリンクビーム測定を実行し、ビーム測定レポートを生成し得る。UEは、RRC接続が基地局でセットアップされた後、ダウンリンクビーム測定手順を実行することができる。
【0150】
図11Bは、時間および周波数ドメインにマッピングされるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の実施例を示す。図11Bに示される正方形は、セルの帯域幅内のリソースブロック(RB)にわたってもよい。基地局は、一つまたは複数のCSI-RSを示すCSI-RSリソース構成パラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを送信できる。次のパラメーターの一つまたは複数は、CSI-RSリソース構成に対する、上位層のシグナリング(例えば、RRCおよび/またはMACシグナリング)によって設定できる。CSI-RSリソース構成同一性、CSI-RSポートの数、CSI-RS構成(例えば、サブフレーム内のシンボルおよびリソース要素(RE)の位置)、CSI-RSサブフレーム構成(例えば、サブフレーム位置、オフセット、および無線フレームの周期性)、CSI-RS電力パラメーター、CSI-RSシーケンスパラメーター、符号分割多重(CDM)タイプパラメーター、周波数密度、送信コーム、準同一位置(QCL)パラメーター(例えば、QCL-scramblingidentity、crs-portscount、mbsfn-subframeconfiglist、csi-rs-configZPid、qcl-csi-rs-configNZPid)、および/または他の無線リソースパラメーター。
【0151】
図11Bに示す三つのビームは、UE固有の構成のUEに対して構成され得る。三つのビームを図11Bに示し(ビーム#1、ビーム#2、およびビーム#3)、それより多い、またはそれより少ないビームを構成し得る。ビーム#1は、第一のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1101で割り当てられ得る。ビーム#2は、第二のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1102で割り当てられ得る。ビーム#3は、第三のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1103で割り当てられ得る。周波数分割多重化(FDM)を使用することにより、基地局は、同じRB内の他のサブキャリア(例えば、CSI-RS1101を送信するために使用されないもの)を使用して、別のUEのビームに関連付けられる別のCSI-RSを送信し得る。時間ドメイン多重化(TDM)を使用することで、UEに使用されるビームは、UEのビームが他のUEのビームからのシンボルを使用するように構成され得る。
【0152】
図11B示されるCSI-RS(例えば、CSI-RS1101、1102、1103)は、基地局によって送信され、一つまたは複数の測定のためにUEによって使用され得る。例えば、UEは、構成されるCSI-RSリソースの基準信号受信電力(RSRP)を測定することができる。基地局は、レポート構成を用いてUEを構成してもよく、UEは、レポート構成に基づいて、RSRP測定値をネットワークに(例えば、一つまたは複数の基地局を介して)報告し得る。一実施例では、基地局は、報告された測定結果に基づいて、いくつかの基準信号を含む一つまたは複数の送信構成表示(TCI)状態を決定し得る。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のTCI状態をUEに示し得る(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、および/またはDCIを介して)。UEは、一つまたは複数のTCI状態に基づいて決定される受信(Rx)ビームを有するダウンリンク送信を受信し得る。一実施例では、UEは、ビームコレスポンデンス能力を有してもよく、または有しなくてもよい。UEがビームコレスポンデンス能力を有する場合、UEは、コレスポンデンスするRxビームの空間ドメインフィルターに基づいて、送信(Tx)ビームの空間ドメインフィルターを決定し得る。UEがビームコレスポンデンス能力を有していない場合、UEは、アップリンクビーム選択手順を実行して、Txビームの空間ドメインフィルターを決定し得る。UEは、基地局によってUEに構成される一つまたは複数のサウンディング基準信号(SRS)リソースに基づいて、アップリンクビーム選択手順を実行し得る。基地局は、UEによって送信される一つまたは複数のSRSリソースの測定値に基づいて、UE用のアップリンクビームを選択し、表示し得る。
【0153】
ビーム管理手順において、UEは、一つまたは複数のビームペアリンク、基地局によって送信される送信ビーム、およびUEによって受信される受信ビームを含むビームペアリンクのチャネル品質を評価(例えば、測定)し得る。評価に基づいて、UEは、例えば、一つまたは複数のビーム識別(例えば、ビームインデックス、基準信号インデックス、または類似のもの)、RSRP、プリコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、チャネル品質インジケーター(CQI)、および/またはランクインジケーター(RI)を含む、一つまたは複数のビームペア品質パラメーターを示すビーム測定レポートを送信し得る。
【0154】
図12Aは、三つのダウンリンクビーム管理手順、P1、P2、およびP3の例を示す。手順P1は、例えば、一つまたは複数の基地局Txビームおよび/またはUE Rxビーム(P1の一番上の行と一番下の行にそれぞれ楕円として表示される)の選択をサポートするために、送信受信点(TRP)(または複数のTRP)の送信(Tx)ビームでのUE測定を可能にし得る。TRPでのビームフォーミングは、ビームのセットのTxビームスイープを含み得る(P1とP2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UEでのビームフォーミングは、ビームのセットのためのRxビームスイープを含み得る(P1とP3の下の行に示されるように、楕円は破線の矢印で示されるとき計回りの方向に回転している)。手順P2を使用して、TRPのTxビームでUE測定を有効にすることができる。(P2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UEおよび/または基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順P2を実行することができる。これは、ビームリファインメントと呼んでもよい。UEは、基地局で同じTxビームを使用し、UEでRxビームをスイープすることによって、Rxビーム決定のための手順P3を実行することができる。
【0155】
図12Bは、三つのアップリンクビーム管理手順、U1、U2、およびU3の例を示す。手順U1を使用して、例えば、一つまたは複数のUE Txビームおよび/または基地局Rxビーム(U1の最上行および最下行にそれぞれ楕円として示される)の選択をサポートするために、UEのTxビームに対して基地局が測定を実行できるようにし得る。UEでのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのTxビームスイープを含み得る。(U1とU3の下の行に、破線の矢印で示されるとき計回りに回転した楕円として示される)。基地局でのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのRxビームスイープを含み得る。(U1とU2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。手順U2を使用して、UEが固定Txビームを使用するときに基地局がそのRxビームを調整できるようにし得る。UEおよび/または基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順U2を実行することができる。これは、ビームリファインメントと呼んでもよい。UEは、基地局が固定Rxビームを使用するときに、そのTxビームを調整する手順U3を実行することができる。
【0156】
UEは、ビーム障害の検出に基づいて、ビーム障害回復(BFR)手順を開始し得る。UEは、BFR手順の開始に基づいて、BFR要求(例えば、プリアンブル、UCI、SR、MAC CE、および/または同種のもの)を送信し得る。UEは、関連する制御チャネルのビームペアリンクの品質が満足のいかない(例えば、エラーレート閾値よりも高いエラーレート、受信信号パワー閾値より低い受信信号パワー、タイマーの満了、および/または類似のものを有する)という判定に基づいて、ビーム障害を検出し得る。
【0157】
UEは、一つまたは複数のSS/PBCHブロック、一つまたは複数のCSI-RSリソース、および/または一つまたは複数の復調基準信号(DMRS)を含む一つまたは複数の基準信号(RS)を使用して、ビームペアリンクの品質を測定し得る。ビームペアリンクの品質は、ブロックエラーレート(BLER)、RSRP値、信号対干渉プラスノイズ比(SINR)値、基準信号受信品質(RSRQ)値、および/またはRSリソースで測定されるCSI値の一つまたは複数に基づいてもよい。基地局は、RSリソースが、チャネル(例えば、制御チャネル、共有データチャネル、および/または類似のもの)の一つまたは複数のDM-RSと準同じ位置に配置される(QCLされる)ことを示し得る。チャネルのRSリソースおよび一つまたは複数のDMRSは、RSリソースを介してUEへの送信からのチャネル特性(例えば、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、空間Rxパラメーター、フェード、および/または同種のもの)が、チャネルを介してUEへの送信からのチャネル特性と類似または同一であるとき、QCL化され得る。
【0158】
ネットワーク(例えば、ネットワークのgNBおよび/またはng-eNB)および/またはUEは、ランダムアクセス手順を開始し得る。RRC_IDLE状態のUEおよび/またはRRC_INACTIVE状態のUEは、ランダムアクセス手順を開始して、ネットワークへの接続セットアップを要求し得る。UEは、RRC_CONNECTED状態からランダムアクセス手順を開始し得る。UEは、ランダムアクセス手順を開始して、アップリンクリソースを要求し(例えば、利用可能なPUCCHリソースがない場合にSRのアップリンク送信のために)、および/またはアップリンクタイミング(例えば、アップリンク同期状態が同期されていない場合)を取得することができる。UEは、ランダムアクセス手順を開始し、一つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、および/または類似のものなどの他のシステム情報)を要求し得る。UEは、ビーム障害回復要求のためのランダムアクセス手順を開始することができる。ネットワークは、ハンドオーバーのための、および/またはSCell追加のための時間アライメントを確立するためのランダムアクセス手順を開始し得る。
【0159】
図13Aは、4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順を示す。手順の開始前に、基地局は、構成メッセージ1310をUEに送信し得る。図13Aは、Msg1 1311、Msg2 1312、Msg3 1313、およびMsg4 1314の4つのメッセージの送信を含む。Msg1 1311は、プリアンブル(またはランダムアクセスプリアンブル)を含んでもよく、および/またはプリアンブルと呼んでもよい。Msg2 1312は、ランダムアクセス応答(RAR)を含んでもよく、および/またはランダムアクセス応答(RAR)と呼んでもよい。
【0160】
構成メッセージ1310は、例えば、一つまたは複数のRRCメッセージを使用して送信され得る。一つまたは複数のRRCメッセージは、UEへの一つまたは複数のランダムアクセスチャネル(RACH)パラメーターを示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のランダムアクセス手順に対する一般パラメーター(例えば、RACH-configGeneral)、セル特有のパラメーター(例えば、RACH-ConfigCommon)、および/または専用パラメーター(例えば、RACH-configDedicated)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。基地局は、一つまたは複数のRRCメッセージを一つまたは複数のUEにブロードキャストまたはマルチキャストすることができる。一つまたは複数のRRCメッセージは、UE固有であり得る(例えば、RRC_CONNECTED状態および/またはRRC_INACTIVE状態において、UEに送信される専用RRCメッセージ)。UEは、一つまたは複数のRACHパラメーターに基づいて、Msg1 1311および/またはMsg3 1313の送信のための時間周波数リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターに基づいて、UEは、Msg2 1312およびMsg4 1314を受信するための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定し得る。
【0161】
構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターは、Msg1 1311の送信に利用可能な一つまたは複数の物理RACH(PRACH)機会を示し得る。一つまたは複数のPRACH機会は、事前に定義されていてもよい。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のPRACH機会の一つまたは複数の利用可能なセットを示し得る(例えば、prach-ConfigIndex)。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のPRACH機会と、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のプリアンブルと、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数の基準信号は、SS/PBCHブロックおよび/またはCSI-RSであり得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、PRACH機会にマッピングされたSS/PBCHブロックの数、および/またはSS/PBCHブロックにマッピングされたプリアンブルの数を示し得る。
【0162】
構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、Msg1 1311および/またはMsg3 1313のアップリンク送信電力を決定し得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブル送信用の基準電力(例えば、受信したターゲット電力および/またはプリアンブル送信の初期電力)を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターによって示される一つまたは複数の電力オフセットがあり得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、パワーランピングステップ、SSBとCSI-RSとの間の電力オフセット、Msg1 1311とMsg3 1313の送信間の電力オフセット、および/またはプリアンブルグループ間の電力オフセット値を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、UEが少なくとも一つの基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)および/またはアップリンクキャリア(例えば、正常アップリンク(NUL)キャリアおよび/または補完的アップリンク(SUL)キャリア)を決定し得るための、一つまたは複数の閾値を示し得る。
【0163】
Msg1 1311は、一つまたは複数のプリアンブル送信(例えば、プリアンブル送信および一つまたは複数のプリアンブル再送信)を含み得る。RRCメッセージは、一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよび/またはグループB)を構成するために使用され得る。プリアンブルグループは、一つまたは複数のプリアンブルを含んでもよい。UEは、経路損失測定および/またはMsg3 1313のサイズに基づいて、プリアンブルグループを決定し得る。UEは、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)のRSRPを測定し、RSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSBおよび/またはrsrp-ThresholdCSI-RS)を超えるRSRPを有する少なくとも一つの基準信号を決定し得る。UEは、例えば、一つまたは複数のプリアンブルと少なくとも一つの基準信号との間の関連付けがRRCメッセージによって構成される場合、一つまたは複数の基準信号および/または選択されたプリアンブルグループに関連付けられる少なくとも一つのプリアンブルを選択し得る。
【0164】
UEは、構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターに基づいて、プリアンブルを決定し得る。例えば、UEは、経路損失測定、RSRP測定、および/またはMsg3 1313のサイズに基づいて、プリアンブルを決定し得る。別の実施例として、一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル送信の最大数、および/または一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよびグループB)を決定するための一つまたは複数の閾値を示し得る。基地局は、一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、一つまたは複数のプリアンブルと一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)との間の関連付けでUEを構成し得る。関連付けが構成される場合、UEは、関連付けに基づいて、Msg1 1311に含めるようにプリアンブルを決定し得る。Msg1 1311は、一つまたは複数のPRACH機会を介して基地局に送信され得る。UEは、プリアンブルの選択およびPRACH機会の決定のために、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を使用し得る。一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、ra-ssb-OccasionMskIndexおよび/またはra-OccasionList)は、PRACH機会と一つまたは複数の基準信号との間の関連付けを示し得る。
【0165】
UEは、プリアンブル送信後に応答が受信されない場合、プリアンブル再送信を実行し得る。UEは、プリアンブル再送信のためにアップリンク送信電力を増加させ得る。UEは、ネットワークによって構成される、経路損失測定および/またはターゲット受信プリアンブル電力に基づいて、初期プリアンブル送信電力を選択し得る。UEは、プリアンブルを再送信することを決定してもよく、アップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル再送信のランピングステップを示す一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP)を受信し得る。ランピングステップは、再送信のためのアップリンク送信電力の増分増加の量であり得る。UEが、前のプリアンブル送信と同じ基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を決定する場合、UEはアップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル送信および/または再送信の数を数えることができる(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_STATEER)。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、プリアンブル送信の数が、一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、preambleTransMax)によって構成される閾値を超える場合、失敗して完了したと決定し得る。
【0166】
UEが受信するMsg2 1312は、RARを含んでもよい。一部のシナリオでは、Msg2 1312は、複数のUEに対応する複数のRARを含んでもよい。Msg2 1312は、Msg1 1311の送信の後またはそれに応答して受信され得る。Msg2 1312は、DL-SCH上でスケジュールされ、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用してPDCCH上で表示され得る。Msg2 1312は、Msg1 1311が基地局によって受信されたことを示し得る。Msg2 1312は、UEがUEの送信タイミングを調整するために使用し得る時間アライメントコマンド、Msg3 1313の送信のためのスケジューリング許可、および/または一時セルRNTI(TC-RNTI)を含み得る。プリアンブルを送信した後、UEは、Msg2 1312のPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。UEは、UEがプリアンブルを送信するために使用するPRACH機会に基づいて、いつ時間ウィンドウを開始するかを決定し得る。例えば、UEは、プリアンブルの最後のシンボルの一つまたは複数のシンボルの後に(例えば、プリアンブル送信の終わりからの第一のPDCCH機会に)、時間ウィンドウを開始し得る。一つまたは複数のシンボルは、ヌメロロジに基づいて決定され得る。PDCCHは、RRCメッセージによって構成される共通検索空間(例えば、Type1-PDCCH共通検索空間)の中にあり得る。UEは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいてRARを識別し得る。RNTIは、ランダムアクセス手順を開始する一つまたは複数のイベントに応じて使用され得る。UEは、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用し得る。RA-RNTIは、UEがプリアンブルを送信するPRACH機会と関連付けられてもよい。例えば、UEは、OFDMシンボルインデックス、スロットインデックス、周波数ドメインインデックス、および/またはPRACH機会のULキャリアインジケーターに基づいて、RA-RNTIを決定し得る。RA-RNTIの例は、以下の通りであり得る。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_id
ここで、s_idは、PRACH機会の第一のOFDMシンボルのインデックスであってもよく(例えば、0≦s_id<14)、t_idは、システムフレーム内のPRACH機会の第一のスロットのインデックスであってもよく(例えば、0≦t_id<80)、f_idは、周波数ドメインでのPRACH機会のインデックスであってもよく(例えば、0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、プリアンブル送信に使用されるULキャリアであり得る(例えば、NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1)。
UEは、Msg2 1312の受信成功に応答して(例えば、Msg2 1312で識別されたリソースを使用して)、Msg3 1313を送信し得る。Msg3 1313は、例えば、図13Aに示される競合ベースのランダムアクセス手順における競合解決のために使用され得る。一部のシナリオでは、複数のUEが、同じプリアンブルを基地局に送信してもよく、基地局は、UEに対応するRARを提供し得る。複数のUEが、RARをそれ自体に対応するものとして解釈する場合、不一致が発生する可能性がある。競合解決(例えば、Msg3 1313およびMsg4 1314の使用)を使用して、UEが別のUEの同一性を誤って使用しない可能性を増大させてもよい。競合解決を実行するために、UEは、Msg3 1313にデバイス識別子(例えば、割り当てられた場合、C-RNTI、Msg2 1312に含まれるTC-RNTI、および/または任意の他の適切な識別子)を含んでもよい。
【0167】
Msg4 1314は、Msg3 1313の送信の後、またはそれに応答して受信され得る。C-RNTIがMsg3 1313に含まれていた場合、基地局は、C-RNTIを使用してPDCCH上のUEに対処する。UEの固有のC-RNTIがPDCCH上で検出された場合、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定される。TC-RNTIがMsg3 1313に含まれる場合(例えば、UEがRRC_IDLE状態であるか、またはそうでなければ基地局に接続されていない場合)、Msg4 1314は、TC-RNTIに関連付けられるDL-SCHを使用して受信される。MAC PDUが正常に復号化され、MAC PDUが、Msg3 1313で送信された(例えば、送信された)CCCH SDUと一致するか、そうでなければ対応するUE競合解決同一性EtOAc CEを含む場合、UEは、競合解決が成功したと決定することができる、および/またはUEは、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定し得る。
【0168】
UEは、補完的アップリンク(SUL)キャリアおよび正常アップリンク(NUL)キャリアで構成され得る。初期アクセス(例えば、ランダムアクセス手順)は、アップリンクキャリアでサポートされ得る。例えば、基地局は、二つの別個のRACH構成、すなわち、一つはSULキャリア用、もう一つはNULキャリア用であるUEを構成し得る。SULキャリアで構成されるセル内のランダムアクセスについて、ネットワークは、どのキャリア(NULまたはSUL)を使用するかを示し得る。UEは、例えば、一つまたは複数の基準信号の測定品質がブロードキャスト閾値よりも低い場合、SULキャリアを決定し得る。ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311および/またはMsg3 1313)のアップリンク送信は、選択されたキャリア上にとどまることができる。UEは、一つまたは複数の事例において、ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311とMsg3 1313の間)中にアップリンクキャリアを切り替えることができる。例えば、UEは、チャネルクリアアセスメント(例えば、話す前に聞く)に基づいて、Msg1 1311および/またはMsg3 1313のアップリンクキャリアを決定および/または切り替え得る。
【0169】
図13Bは、2ステップの競合のないランダムアクセス手順を示す。図13Aに示される4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順と同様、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1320をUEに送信することができる。構成メッセージ1320は、構成メッセージ1310に対して一部の点で類似し得る。図13Bは、Msg1 1321およびMsg2 1322の二つのメッセージの送信を含む。Msg1 1321およびMsg2 1322は、いくつかの点で、図13Aそれぞれに示されるMsg1 1311およびMsg2 1312に類似し得る。図13Aおよび13Bから理解されるように、競合のないランダムアクセス手順は、Msg3 1313および/またはMsg4 1314に類似したメッセージを含み得ない。
【0170】
図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順は、ビーム障害回復、他のSI要求、SCell追加、および/またはハンドオーバーのために開始され得る。例えば、基地局は、Msg1 1321に使用されるプリアンブルをUEに表示または割り当ててもよい。UEは、PDCCHおよび/またはRRCを介して基地局から、プリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)の表示を受信し得る。
【0171】
プリアンブルを送信した後、UEは、RARのPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。ビーム障害回復要求の場合、基地局は、RRCメッセージ(例えば、recoverySearchSpaceId)によって示される検索空間内に別個の時間ウィンドウおよび/または別個のPDCCHでUEを構成し得る。UEは、検索空間上のCell RNTI(C-RNTI)宛のPDCCH送信に対し監視し得る。図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順において、UEは、Msg1 1321の送信および対応するMsg2 1322の受信の後、またはこれに応答して、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定し得る。UEは、例えば、PDCCH送信がC-RNTIにアドレス指定される場合に、ランダムアクセス手順が成功裏に完了すると決定し得る。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、UEが、UEによって送信されるプリアンブルに対応するプリアンブル識別子を含むRARを受信した場合、および/またはRARが、プリアンブル識別子を含むMACサブPDUを含む場合、成功裏に完了すると決定し得る。UEは、確認応答をSI要求に対する確認の指標として決定し得る。
【0172】
図13Cは、別の2ステップランダムアクセス手順を示す。図13Aおよび13Bに示されるランダムアクセス手順と同様に、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1330をUEに送信することができる。構成メッセージ1330は、構成メッセージ1310および/または構成メッセージ1320に対して一部の点で類似し得る。図13Cは、二つのメッセージ、すなわち、Msg A 1331およびMsg B 1332の送信を含む。
【0173】
Msg A 1331は、UEによってアップリンク送信で送信され得る。Msg A 1331は、プリアンブル1341の一つまたは複数の送信および/またはトランスポートブロック1342の一つまたは複数の送信を含み得る。トランスポートブロック1342は、図13Aに示されるMsg3 1313の内容と類似および/または同等である内容を含み得る。トランスポートブロック1342は、UCI(例えば、SR、HARQ ACK/NACK、および/または類似のもの)を含んでもよい。UEは、Msg A 1331の送信の後、またはその送信に応答して、Msg B 1332を受信し得る。Msg B 1332は、図13Aおよび13B示されるMsg 2 1312(例えば、RAR)、および/または図13Aに示されるMsg4 1314の内容と類似および/または同等である内容を含み得る。
【0174】
UEは、ライセンスされたスペクトルおよび/またはライセンスされていないスペクトルに対し、図13Cの2ステップランダムアクセス手順を開始することができる。UEは、一つまたは複数の要因に基づいて、2ステップランダムアクセス手順を開始するかどうかを決定し得る。一つまたは複数の要因は、使用中の無線アクセス技術(例えば、LTE、NR、および/または同種のもの)、UEが有効なTAを有するかどうか、セルサイズ、UEのRRC状態、スペクトルのタイプ(例えば、ライセンス供与された対ライセンス供与されていない)、および/または任意の他の適切な要因であり得る。
【0175】
UEは、構成メッセージ1330に含まれる2ステップのRACHパラメーターに基づいて、プリアンブル1341および/またはMsg A 1331に含まれるトランスポートブロック1342に対する無線リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。RACHパラメーターは、変調および符号化スキーム(MCS)、時間周波数リソース、および/またはプリアンブル1341および/またはトランスポートブロック1342に対する電力制御を示し得る。プリアンブル1341(例えば、PRACH)の送信のための時間周波数リソースおよびトランスポートブロック1342(例えば、PUSCH)の送信のための時間周波数リソースは、FDM、TDM、および/またはCDMを使用して多重化され得る。RACHパラメーターは、UEが、Msg B 1332の監視および/または受信のための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定することを可能にし得る。
【0176】
トランスポートブロック1342は、データ(例えば、遅延に敏感なデータ)、UEの識別子、セキュリティ情報、および/またはデバイス情報(例えば、International Mobile Subscriber Identity(IMSI))を含み得る。基地局は、Msg A 1331に対する応答としてMsg B 1332を送信し得る。Msg B 1332は、プリアンブル識別子、タイミングアドバンスコマンド、電力制御コマンド、アップリンク許可(例えば、無線リソース割り当ておよび/またはMCS)、競合解決のためのUE識別子、および/またはRNTI(例えば、C-RNTIまたはTC-RNTI)のうちの少なくとも一つを含み得る。UEは、Msg B 1332のプリアンブル識別子がUEによって送信されるプリアンブルに一致し、および/またはMsg B 1332のUEの識別子がMsg A 1331のUEの識別子(例えば、トランスポートブロック1342)に一致した場合に、2ステップランダムアクセス手順が成功裏に完了されると決定し得る。
【0177】
UEおよび基地局は、制御シグナリングを交換し得る。制御シグナリングは、L1/L2制御シグナリングと呼ばれてもよく、PHY層(例えば、層1)および/またはMAC層(例えば、層2)に由来し得る。制御シグナリングは、基地局からUEに送信されるダウンリンク制御シグナリングおよび/またはUEから基地局に送信されるアップリンク制御シグナリングを含み得る。
【0178】
ダウンリンク制御シグナリングは、ダウンリンクスケジューリング割り当て、アップリンク無線リソースおよび/またはトランスポートフォーマットを示すアップリンクスケジューリング許可、スロットフォーマット情報、プリエンプション表示、電力制御コマンド、および/またはその他の任意の適切なシグナリングを含み得る。UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上の基地局によって送信されるペイロード内のダウンリンク制御シグナリングを受信し得る。PDCCH上で送信されるペイロードは、ダウンリンク制御情報(DCI)と呼ばれてもよい。一部のシナリオでは、PDCCHは、UEのグループに共通なグループ共通PDCCH(GC-PDCCH)であり得る。
【0179】
基地局は、送信エラーの検出を容易にするために、一つまたは複数の巡回冗長検査(CRC)パリティビットをDCIに取り付け得る。DCIがUE(またはUEのグループ)に対して意図される場合、基地局は、UEの識別子(またはUEのグループの識別子)でCRCパリティビットをスクランブルし得る。識別子を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることは、識別子値およびCRCパリティビットのModulo-2追加(または排他的OR演算)を含んでもよい。識別子は、16ビットの値の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を含んでもよい。
【0180】
DCIは、異なる目的に使用され得る。目的は、CRCパリティビットをスクランブルするために使用されるRNTIのタイプによって示され得る。例えば、ページングRNTI(P-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ページング情報および/またはシステム情報変更通知を示し得る。P-RNTIは、16進数で「FFFE」として事前に定義され得る。システム情報RNTI(SI-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、システム情報のブロードキャスト送信を示し得る。SI-RNTIは、16進数で「FFFE」として事前に定義され得る。ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ランダムアクセス応答(RAR)を示し得る。セルRNTI(C-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、動的スケジュールのユニキャスト送信および/またはPDCCH順序のランダムアクセスのトリガーを示し得る。一時セルRNTI(TC-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、競合解決を示し得る(例えば、図13Aに示されるMsg3 1313に類似するMsg3)。基地局によってUEに構成される他のRNTIの符号化は、Configured Scheduling RNTI(CS-RNTI)、Transmit Power Control-PUCCH RNTI(TPC-PUCCH-RNTI)、Transmit Power Control-PUSCH RNTI(TPC-PUSCH-RNTI)、Transmit Power Control-SRS RNTI(TPC-SRS-RNTI)、Interruption RNTI(INT-RNTI)、Slot Format Indication RNTI(SFI-RNTI)、Semi-Persistent CSI RNTI(SP-CSI-RNTI)、Modulation and Coding Scheme Cell RNTI(MCS-C-RNTI)、および/または類似のものを含む。
【0181】
DCIの目的および/または内容に応じて、基地局は、一つまたは複数のDCIフォーマットでDCIを送信し得る。例えば、DCIフォーマット0_0は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット0_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット0_1は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット0_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_0は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット1_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_1は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット1_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット2_0は、UEのグループにスロットフォーマット表示を提供するために使用され得る。DCIフォーマット2_1は、UEがUEへの送信を意図していないと想定する物理リソースブロックおよび/またはOFDMシンボルをUEのグループに通知するために使用され得る。DCIフォーマット2_2は、PUCCHまたはPUSCH用の送信電力制御(TPC)コマンドの送信に使用され得る。DCIフォーマット2_3は、一つまたは複数のUEによるSRS送信用のTPCコマンドのグループの送信に使用され得る。新機能のDCIフォーマットは、今後のリリースで定義され得る。DCIフォーマットは、異なるDCIサイズを有するか、または同じDCIサイズを共有し得る。
【0182】
RNTIでDCIをスクランブルした後、基地局は、チャネル符号化(例えば、極性コーディング)、レートマッチング、スクランブルおよび/またはQPSK変調を用いてDCIを処理し得る。基地局は、PDCCHのために使用および/または構成されるリソース要素上に、符号化および変調されたDCIをマッピングし得る。DCIのペイロードサイズおよび/または基地局のカバレッジに基づいて、基地局は、いくつかの連続制御チャネル要素(CCE)を占有するPDCCHを介してDCIを送信し得る。連続するCCEの数(集計レベルと呼ばれる)は、1、2、4、8、16、および/または任意の他の適切な数であり得る。CCEは、リソース-要素グループ(REG)の数(例えば、6)を含んでもよい。REGは、OFDMシンボル内のリソースブロックを含んでもよい。リソース要素上の符号化および変調されたDCIのマッピングは、CCEおよびREGのマッピング(例えば、CCE~REGマッピング)に基づいてもよい。
【0183】
図14Aは、帯域幅部分に対するCORESET構成の実施例を示す。基地局は、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)上のPDCCHを介してDCIを送信し得る。CORESETは、UEが一つまたは複数の検索空間を使用してDCIを復号化しようとする時間周波数リソースを含んでもよい。基地局は、時間周波数ドメイン内にCORESETを構成し得る。図14Aの実施例において、第一のCORESET1401および第二のCORESET1402は、スロット内の第一のシンボルで生じる。第一のCORESET1401は、周波数ドメイン内の第二のCORESET1402とオーバーラップする。第三のCORESET1403は、スロット内の第三のシンボルで生じる。第四のCORESET1404は、スロットの第七のシンボルで生じる。CORESETは、周波数ドメイン内に異なる数のリソースブロックを有し得る。
【0184】
図14Bは、CORESETおよびPDCCH処理上のDCI送信に対するCCE~REGマッピングの実施例を示す。CCE~REGマッピングは、インターリーブマッピング(例えば、周波数多様性を提供する目的で)または非インターリーブマッピング(例えば、干渉調整および/または制御チャネルの周波数選択送信を促進する目的で)であり得る。基地局は、異なるまたは同一のCCE~REGマッピングを異なるCORESET上で実行し得る。CORESETは、RRC構成によるCCE~REGマッピングと関連付けられてもよい。CORESETは、アンテナポート準同一位置(QCL)パラメーターで構成され得る。アンテナポートのQCLパラメーターは、CORESET内のPDCCH受信用の復調基準信号(DMRS)のQCL情報を示し得る。
【0185】
基地局は、一つまたは複数のCORESETおよび一つまたは複数の検索空間セットの構成パラメーターを含むRRCメッセージをUEに送信することができる。構成パラメーターは、検索空間セットとCORESETとの間の関連を示し得る。検索空間セットは、所与の集計レベルでCCEによって形成されるPDCCH候補のセットを含んでもよい。構成パラメーターは、集計レベルごとに監視されるPDCCH候補の数、PDCCH監視周期性およびPDCCH監視パターン、UEによって監視される一つまたは複数のDCIフォーマット、および/または検索空間セットが、共通検索空間セットまたはUE固有の検索空間セットであるかどうかを示し得る。共通検索空間セット内のCCEのセットは、事前に定義され、UEに既知であり得る。UE固有の検索空間セット内のCCEのセットは、UEの同一性(例えば、C-RNTI)に基づいて構成され得る。
【0186】
図14Bに示すように、UEは、RRCメッセージに基づいて、CORESETの時間周波数リソースを決定し得る。UEは、CORESETの構成パラメーターに基づいて、CORESETに対するCCE~REGマッピング(例えば、インターリーブまたは非インターリーブ、および/またはマッピングパラメーター)を決定し得る。UEは、RRCメッセージに基づいて、CORESET上に構成される検索空間セットの数(例えば、最大で10)を決定し得る。UEは、検索空間セットの構成パラメーターに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。UEは、一つまたは複数のDCIを検出するために、一つまたは複数のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの一つまたは複数のPDCCH候補を復号化することを含み得る。監視は、可能な(または構成される)PDCCH位置、可能な(または構成される)PDCCHフォーマット(例えば、共通検索空間におけるCCEの数、PDCCH候補の数、および/またはUE固有の検索空間におけるPDCCH候補の数)、および可能な(または構成される)DCIフォーマットを有する一つまたは複数のPDCCH候補のDCI内容を復号化することを含み得る。復号化は、ブラインドデコーディングと呼んでもよい。UEは、CRCチェック(例えば、RNTI値に一致するDCIのCRCパリティビットに対するスクランブルビット)に応答して、UEに対して有効なDCIを決定し得る。UEは、DCIに含まれる情報(例えば、スケジューリング割り当て、アップリンク許可、電力制御、スロットフォーマット表示、ダウンリンクプリエンプション、および/または同種のもの)を処理し得る。
【0187】
UEは、アップリンク制御シグナリング(例えば、アップリンク制御情報(UCI))を基地局に送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、受信したDL-SCHトランスポートブロックに対するハイブリッド自動反復要求(HARQ)確認応答を含んでもよい。UEは、DL-SCHトランスポートブロックを受信した後、HARQ確認応答を送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、物理ダウンリンクチャネルのチャネル品質を示すチャネル状態情報(CSI)を含み得る。UEは、CSIを基地局に送信し得る。基地局は、受信したCSIに基づいて、ダウンリンク送信のための送信フォーマットパラメーター(例えば、マルチアンテナおよびビーム形成スキームを含む)を決定し得る。アップリンク制御シグナリングは、スケジューリング要求(SR)を含んでもよい。UEは、アップリンクデータが基地局に送信可能であることを示すSRを送信し得る。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して、UCI(例えば、HARQ確認応答(HARQ-ACK)、CSIレポート、SRなど)を送信し得る。UEは、いくつかのPUCCHフォーマットのうちの一つを使用して、PUCCHを介してアップリンク制御シグナリングを送信し得る。
【0188】
5つのPUCCHフォーマットがあり得、UEは、UCIのサイズ(例えば、UCI送信のアップリンクシンボルの数およびUCIビットの数)に基づいてPUCCHフォーマットを決定し得る。PUCCHフォーマット0は、一つまたは二つのOFDMシンボルの長さを有してもよく、2以下のビットを含んでもよい。UEは、送信が一つまたは二つのシンボルを超えており、正または負のSRを持つHARQ-ACK情報ビットの数(HARQ-ACK/SRビット)が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット0を使用して、PUCCHリソースでUCIを送信することができる。PUCCHフォーマット1は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2以下のビットを含んでもよい。UEは、送信が4つ以上のシンボルであり、HARQ-ACK/SRビットの数が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット1を使用し得る。PUCCHフォーマット2は、一つまたは二つのOFDMシンボルを占有してもよく、2ビット超を含んでもよい。UEは、送信が一つまたは二つのシンボルを超え、UCIビットの数が二つ以上である場合、PUCCHフォーマット2を使用し得る。PUCCHフォーマット3は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2ビット超を含んでもよい。UEは、送信が4つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が二つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含まない場合、PUCCHフォーマット3を使用し得る。PUCCHフォーマット4は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2ビット超を含んでもよい。UEは、送信が4つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が二つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含む場合、PUCCHフォーマット4を使用し得る。
【0189】
基地局は、例えば、RRCメッセージを使用して、複数のPUCCHリソースセットの構成パラメーターをUEに送信し得る。複数のPUCCHリソースセット(例えば、最大4つのセット)は、セルのアップリンクBWP上に構成され得る。PUCCHリソースセットは、PUCCHリソースセットインデックス、PUCCHリソース識別子(例えば、pucch-Resourceid)によって識別されるPUCCHリソースを有する複数のPUCCHリソース、および/またはUEが、PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうちの一つを使用して送信することができるUCI情報ビットの数(例えば、最大数)で構成され得る。複数のPUCCHリソースセットで構成する場合、UEは、UCI情報ビット(例えば、HARQ-ACK、SR、および/またはCSI)の合計ビット長に基づいて、複数のPUCCHリソースセットのうちの一つを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2以下である場合、UEは、PUCCHリソースセットのインデックスが「0」に等しい第一のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2より大きく、第一の構成値以下の場合、UEは、「1」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第二のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの合計ビット長が第一の構成値より大きく、第二の構成値以下の場合、UEは、「2」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第三のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの合計ビット長が第二の構成値より大きく、第三の値(例えば、1406)以下である場合、UEは、「3」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第四のPUCCHリソースセットを選択することができる。
【0190】
複数のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースセットを決定した後、UEは、UCI(HARQ-ACK、CSI、および/またはSR)送信用のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定し得る。UEは、PDCCH上で受信されたDCI(例えば、DCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1)内のPUCCHリソースインジケーターに基づいて、PUCCHリソースを決定し得る。DCIの3ビットPUCCHリソースインジケーターは、PUCCHリソースセット内の8つのPUCCHリソースの一つを示し得る。PUCCHリソースインジケーターに基づいて、UEは、DCI内のPUCCHリソースインジケーターによって示されるPUCCHリソースを使用してUCI (HARQ-ACK、CSIおよび/またはSR)を送信することができる。
【0191】
図15は、本開示の実施形態による基地局1504と通信する無線デバイス1502の実施例を示す。無線デバイス1502および基地局1504は、図1Aに示される移動体通信ネットワーク100、図1Bに示される移動体通信ネットワーク150、またはその他の通信ネットワークなどの移動体通信ネットワークの一部であり得る。図15には、一つの無線デバイス1502および一つの基地局1504のみが示される。しかし、移動体通信ネットワークは、図15に示されるものと同じまたは同様の構成を有する、複数のUEおよび/または複数の基地局を含み得ることが理解されよう。
【0192】
基地局1504は、無線デバイス1502を、エアインターフェイス(または無線インターフェイス)1506上で無線通信を介してコアネットワーク(図示せず)に接続し得る。エアインターフェイス1506上で基地局1504から無線デバイス1502への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアインターフェイス上で無線デバイス1502から基地局1504への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、FDD、TDD、および/または二つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
【0193】
ダウンリンクでは、基地局1504から無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の処理システム1508に提供され得る。データは、例えば、コアネットワークによって処理システム1508に提供され得る。アップリンクでは、無線デバイス1502から基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の処理システム1518に提供され得る。処理システム1508および処理システム1518は、層3および層2のOSI機能を実装して、送信のためにデータを処理し得る。層2は、例えば、図2A図2B図3、および図4Aに関して、SDAP層、PDCP層、RLC層、およびMAC層を含み得る。層3は、図2Bに関してRRC層を含み得る。
【0194】
処理システム1508によって処理された後、無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の送信処理システム1510に提供され得る。同様に、処理システム1518によって処理された後、基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の送信処理システム1520に提供され得る。送信処理システム1510および送信処理システム1520は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、図2A図2B図3、および図4Aに関してPHY層を含み得る。送信処理のために、PHY層は、例えば、トランスポートチャネルの順方向エラー訂正符号化、インターリーブ、レートマッチング、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピング、物理チャネルの変調、多重入力多重出力(MIMO)またはマルチアンテナ処理、および/または同種のものを実行し得る。
【0195】
基地局1504で、受信処理システム1512は、無線デバイス1502からアップリンク送信を受信し得る。無線デバイス1502では、受信処理システム1522は、基地局1504からダウンリンク送信を受信し得る。受信処理システム1512および受信処理システム1522は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、図2A図2B図3、および図4Aに関してPHY層を含み得る。受信処理のために、PHY層は、例えば、エラー検出、順方向エラー訂正復号化、デインターリーブ、物理チャネルへのトランスポートチャネルのデマッピング、物理チャネルの復調、MIMOまたはマルチアンテナ処理、および/または同種のものを実行し得る。
【0196】
図15に示すように、無線デバイス1502および基地局1504は、複数のアンテナを含み得る。複数のアンテナは、空間多重化(例えば、単一ユーザーMIMOまたは複数ユーザーMIMO)、送信/受信多様性、および/またはビームフォーミングなどの一つまたは複数のMIMOまたはマルチアンテナ技術を実行するために使用され得る。他の実施例では、無線デバイス1502および/または基地局1504は、単一のアンテナを有し得る。
【0197】
処理システム1508および処理システム1518は、それぞれメモリー1514およびメモリー1524と関連付けられてもよい。メモリー1514およびメモリー1524(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)は、本出願で論じる一つまたは複数の機能を実行するために、処理システム1508および/または処理システム1518によって実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを格納し得る。図15には示されていないが、送信処理システム1510、送信処理システム1520、受信処理システム1512、および/または受信処理システム1522は、それらのそれぞれの機能のうちの一つまたは複数を実行するために実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを格納するメモリー(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)に結合され得る。
【0198】
処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーを含んでもよい。一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーは、例えば、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、マイクロコントローラー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/またはその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートおよび/またはトランジスターロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、オンボードユニット、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、信号符号化/処理、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または無線デバイス1502および基地局1504がワイヤレス環境で動作するのを可能にし得る他の任意の機能のうちの少なくとも一つを実行し得る。
【0199】
処理システム1508および/または処理システム1518は、それぞれ、一つまたは複数の周辺装置1516および一つまたは複数の周辺装置1526に接続され得る。一つまたは複数の周辺装置1516および一つまたは複数の周辺装置1526は、特徴および/または機能を提供するソフトウェアおよび/またはハードウェア、例えばスピーカー、マイク、キーパッド、表示装置、タッチパッド、電源、衛星トランシーバー、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ハンズフリーヘッドセット、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤー、インターネットブラウザ、電子制御ユニット(例えば、車両用)、および/または一つまたは複数のセンサー(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、温度センサー、レーダーセンサー、ライダーセンサー、超音波センサー、光センサー、カメラ、および/または類似のもの)を含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数の周辺装置1516および/または一つまたは複数の周辺装置1526からユーザー入力データを受信し、および/またはユーザー出力データを提供し得る。無線デバイス1502内の処理システム1518は、電源から電力を受け取ることができ、および/または無線デバイス1502内の他のコンポーネントに電力を分配するように構成することができる。電源は、一つまたは複数の電源、例えば、バッテリー、太陽電池、燃料電池、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、それぞれ、GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527に接続され得る。GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527は、それぞれ、無線デバイス1502および基地局1504の地理的位置情報を提供するように構成され得る。
【0200】
図16Aは、アップリンク送信のための例示的な構造を示す。物理アップリンク共有チャネルを代表するベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行することができる。この一つまたは複数の機能は、スクランブリング、複素数値シンボルを生成するためのスクランブルビットの変調、一つまたはいくつかの送信層上への複素数値変調シンボルのマッピング、複素数値シンボルを生成するための変換プリコーディング、複素数値シンボルのプリコーディング、プリコーディングされた複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング、複素数値時間ドメイン単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)またはCP-OFDM信号のアンテナポートへの生成、および/または同様のものの少なくとも一つを含むことができる。一実施例では、変換プリコーディングが有効である場合は、アップリンク送信のためのSC-FDMA信号が生成され得る。一実施例では、変換プリコーディングが有効でない場合は、図16Aによって、アップリンク送信のためのCP-OFDM信号が生成されることができる。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他の機構を実装することができることが予想される。
【0201】
図16Bは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポートに対する、複素数値SC-FDMAまたはCP-OFDMベースバンド信号および/または複素数値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号であり得る。送信前にフィルターリングを用いることができる。
【0202】
図16Cは、ダウンリンク送信の例示的な構造を示す。物理ダウンリンクチャネルを表すベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行できる。この一つまたは複数の機能は、物理チャネル上で送信されるべきコードワード内の符号化されたビットのスクランブリング、複素数値変調シンボルを生成するためのスクランブルされたビットの変調、複素数値変調シンボルの一つまたはいくつかの送信層上へのマッピング、アンテナポート上での送信のための層上にある複素数値変調シンボルのプリコーディング、アンテナポートの複素数値変調シンボルのリソース要素へのマッピング、アンテナポート毎の複素数値時間ドメインOFDM信号の生成、および/または同様のものを含むことができる。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他の機構を実装することができることが予想される。
【0203】
図16Dは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための別の実施例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポート用の複素数値OFDMベースバンド信号であり得る。送信前にフィルターリングを用いることができる。
【0204】
無線デバイスは、複数のセル(例えば、プライマリーセル、セカンダリーセル)の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を基地局から受信し得る。無線デバイスは、複数のセルを介して、少なくとも一つの基地局(例えば、二重接続の二つ以上の基地局)と通信し得る。一つまたは複数のメッセージ(例えば、構成パラメーターの一部として)は、無線デバイスを構成するための物理的、MAC、RLC、PCDP、SDAP、RRC層のパラメーターを含んでもよい。例えば、構成パラメーターは、物理層およびMAC層チャネル、ベアラなどを構成するためのパラメーターを含み得る。例えば、構成パラメーターは、物理層、MAC層、RLC層、PCDP層、SDAP層、RRC層、および/または通信チャネル用のタイマーの値を示すパラメーターを含んでもよい。
【0205】
タイマーが開始されると実行を開始し、停止するまで、または満了するまで、実行を継続し得る。タイマーは、動いていない場合に開始され得るか、動いている場合に再起動され得る。タイマーは、値と関連付けられてもよい(例えば、タイマーは、ある値から開始または再開されてもよく、またはゼロから開始され、値に到達したら満了し得る)。タイマーの持続時間は、(例えば、BWPスイッチングにより)タイマーが停止するか、または満了するまで更新され得ない。タイマーを使用して、プロセスの期間/ウィンドウを測定することができる。本明細書が、一つまたは複数のタイマーに関連する実装および手順を指す場合、一つまたは複数のタイマーを実装する複数の方法があることが理解されよう。例えば、タイマーを実行するための複数の方法のうちの一つまたは複数が、手順の期間/ウィンドウを測定するために使用され得ることが理解されよう。例えば、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーは、ランダムアクセス応答を受信するためのウィンドウ時間を測定するために使用され得る。一実施例では、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーの開始および満了の代わりに、二つのタイムスタンプ間の時間差を使用し得る。タイマーが再開されると、時間ウィンドウの測定のためのプロセスが再開され得る。他の例示的実施は、時間ウィンドウの測定を再開するために提供され得る。
【0206】
UE-RRC層は、SI取得手順を適用して、ASおよび/またはNAS情報を取得し得る。SI取得手順は、RRC_IDLE、RRC_INACTIVE、およびRRC_CONNECTEDのUEに適用され得る。RRC_IDLEおよびRRC_INACTIVEのUE-RRC層は、(少なくとも)MIB、SIB1~SIB4、およびSIB5(UEがE-UTRAをサポートする場合)の有効なバージョンがあることを確保し得る。
【0207】
UE-RRC層は、以下の少なくとも一つにおいてSI取得手順を適用または実行することができる:
- セル選択時(例えば、電源オン時)、
- セル再選択、
- 補償範囲外からのリターン、
- 同期完了で再構成した後、
- 別のRATからネットワークに入った後、
- システム情報が変更されたという表示を受け取ったとき、
- PWS通知を受信したとき、または
- UEに有効なバージョンの格納されるSIBがない場合。
【0208】
UE-RRC層が、MIBもしくはSIB1、またはサービングセル(基地局)内のSIメッセージを取得し、UE-RRC層が取得されたSIBを保存する場合、UEは、エリア情報、PLMN同一性、セル同一性、および値タグなど、取得されたSIBに対し関連する有効性情報を格納し得る。UE-RRC層は、MIB、SIB1、SIB6、SIB7、またはSIB8を除いて、例えば、セル再選択後、カバレッジ外からのリターン後、またはSI変更表示の受信後に、SIの有効な保存されたバージョンを使用し得る。
【0209】
UE-RRC層は、MIBおよびSIB1の取得手順を実行し得る。MIBおよびSIB1の取得手順では、UE-RRC層に既定のブロードキャスト制御チャネル(BCCH)構成を適用できる。RRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態のUE-RRC層は、スケジューリング情報に基づいてMIBを取得し得る。基地局(セル)は、SIB1がUEにスケジュールされるかどうかを示し得る。表示SIB1がスケジュールされることに基づいて、UE-RRC層はSIB1を取得し得る。
【0210】
MIBの取得に基づいて、UE-RRC層はMIBを受信し得る。MIBの受信に基づいて、UE-RRC層は、取得されたMIBを格納し得る。MIBは、セルが禁止されているという、セル禁止情報要素表示を含み得る。セルが禁止されたIEに基づいて、RRCのアイドル状態またはRRCの非アクティブ状態のUE-RRC層、またはタイマーT311が稼働している間にRRC接続状態のUEは、セルが禁止されたとみなすことができる。セルが禁止されるに基づいて、UE-RRC層は、セル再選択手順を実行することができる。セルは、MIB内に周波数内再選択情報要素を提供し、UEが周波数内においてセル選択手順を実行することが許可されるかどうかを示し得る。周波数内IEに基づいて、UE-RRC層は、同じ周波数で他のセルへのセル再選択を考慮してもよく、または考慮しなくてもよい。検討に基づいて、UE-RRC層は、セル再選択手順を実行して、同じ周波数または異なる周波数のいずれかで他のセルを見つけることができる。
【0211】
SIB1の取得に基づいて、UE-RRC層はSIB1を受信し得る。SIB1の受信に基づいて、UE-RRC層は、取得されたSIB1を格納し得る。SIB1は、セル同一性、追跡エリアコード、PLMN同一性、セル選択形成、サービングセル共通構成、IPマルチメディアサブシステム(IMS)緊急サポートインジケーター、統合アクセス制御(UAC)禁止情報、またはUACアクセスカテゴリー1選択支援情報を含み得る。UE-RRC層は、SIB1内の選択されたPLMNに対応する以下の一つまたは複数を上層(例えば、UE-NAS層)へ転送し得る:
- セル同一性、または
- 追跡エリアコード。
RRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態のUE-RRC層は、選択されたPLMNに対応する以下の一つまたは複数を上層(例えば、UE-NAS層)に転送し得る。
- PLMN同一性、
- IMS緊急サポートインジケーター、または
- UACアクセスカテゴリー1選択支援情報。
【0212】
追跡エリアコードに基づいて、UE-NAS層は、NAS手順(例えば、登録手順)を開始するかどうかを決定し得る。IMS緊急サポートインジケーターに基づいて、UE-NAS層は、IMS緊急サービスのためのNAS手順を開始することができる。UACアクセスカテゴリー1選択支援情報に基づいて、UE-NAS層は、アクセスカテゴリー1をUACに適用するかどうかを決定し得る。UE-RRC層は、サービングセル共通構成に構成を適用し得る。サービングセル共通構成は、UEのサービングセルのセル固有パラメーターを構成するために使用されてもよく、サービングセルの共通アップリンク構成および/または共通ダウンリンク構成のうちの少なくとも一つを含んでもよい。共通アップリンク/ダウンリンク構成は、アップリンク/ダウンリンクのための周波数情報構成および初期BWP共通構成を含み得る。
【0213】
サービングセル共通構成は、初期BWP共通構成を構成し得る。初期BWP共通構成を使用して、アップリンクBWPに対する共通パラメーターを構成し得る。初期BWP共通構成は、以下のうちの少なくとも一つを含む:
BWPの一般パラメーター、
Rach共通構成、
Pusch共通構成、または
Pucch共通構成。
UE-RRC層は、初期BWP共通構成におけるパラメーター/構成を、下層へ構成し得る。例えば、UE-RRC層は、RACH共通構成をUE-MAC層に構成し得る。パラメーター/構成に基づいて、下層は手順を実行し得る。例えば、RACH共通構成に基づいて、UE-MAC層はランダムアクセス手順を実行し得る。
【0214】
UEは、ソース基地局からRRC再構成メッセージ(例えば、ハンドオーバーコマンド)を受信し得る。RRC再構成メッセージは、ターゲット基地局のSIB1を含み得る。RRC再構成メッセージのSIB1に基づいて、UEはSIB1の取得手順を実行し得る。UEは、SIB内の上層に関連する情報を上層(例えば、UE-NAS層)に転送し得る。情報に基づいて、UE-NAS層は、NAS手順(例えば、登録手順またはサービス要求手順)を開始し、NAS手順のためのNASメッセージを、下層(例えば、UE-RRC層)に送信し得る。UEは、ターゲットセルに向かってランダムアクセス手順を実行し得る。ランダムアクセス手順の正常な完了に基づき、UEは、RRC再構成完了メッセージを送信して、引き継ぎ手順を完了し得る(例えば、同期による再構成)。RRC再構成完了メッセージの送信成功に基づいて、UEは、ターゲット基地局にNASメッセージを送信し得る。
【0215】
UEは、ソース基地局からRRC再構成メッセージ(例えば、ハンドオーバーコマンド)を受信し得る。RRC再構成メッセージは、ターゲット基地局のSIB1を含まなくてもよい。UEは、ターゲット基地局に向かってランダムアクセス手順を実行し得る。ランダムアクセス手順の正常な完了に基づいて、UEは、RRC再構成完了メッセージをターゲット基地局に送信して、引き継ぎ手順を完了させてもよい(例えば、同期による再構成)。RRC再構成完了メッセージの送信の成功に基づいて、UEは、ターゲット基地局によってブロードキャストされるSIB1の取得手順を実行し得る。UEは、SIB内の上層に関連する情報を上層(例えば、UE-NAS層)に転送し得る。情報に基づいて、UE-NAS層は、NAS手順(例えば、登録手順またはサービス要求手順)を開始し、NAS手順のためのNASメッセージを、下層(例えば、UE-RRC層)に送信し得る。UEは、ターゲット基地局にNASメッセージを送信できる。
【0216】
NRでは、システム情報(SI)は、MIBおよび多数のSIBを含んでもよい。SIBは、最小SIと他のSIに分割される。最小SIは、初期アクセスに必要な基本システム情報、および他のSIを取得するための情報を含み得る。最小SIは、MIBおよびSIB1を含んでもよい。他のSIBは、定期的にDL-SCH上でブロードキャストするか、DL-SCH上でオンデマンドでブロードキャストするか(例えば、RRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態のUEからの要求に応じて)、またはRRC接続状態のUEにDL-SCH上で専用の方法で送信することができる。SIB1は、一つまたは複数のSIBがオンデマンドで提供されるかどうかに関する表示、またそのような場合、SI要求を実行するためにUEが必要とする構成を有する、他のSIBの可用性およびスケジューリング(例えば、SIBのSIメッセージ、周期性、およびSIウィンドウサイズへのマッピング)に関する情報を含み得る。
【0217】
図17は、SRCのアイドル状態またはRRCの非アクティブ状態で、SIB1以外のSIBを取得するために、UEによって実行された例示的な手順を示す。UEは、格納されるSIB内の他のSIBの有効なバージョンのSIを持たなくてもよい。基地局は、他のSIBがブロードキャストされるかどうかを示すSIB1にSIブロードキャスト状態情報を提供し得る。RRCのアイドル状態またはRRCの非アクティブ状態のUEは、SIB1のSIブロードキャスト状態が「ブロードキャストなし」に設定される場合、SIを取得するためにSI要求手順(例えば、2ステップまたは4ステップのSI要求手順のいずれか)を実行し得る。RRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態のRRCのUEは、他のSIBを含むSIメッセージを取得し得る。
【0218】
図18は、SIB1以外のSIBを取得するための、2ステップおよび4ステップのSI要求手順から選択するためにUEによって実施される例示的な手順を示す。SIB1は、SI要求構成を含んでもよい。SI要求構成は、SIメッセージに対応するPRACHプリアンブルおよびPRACHリソースを含んでもよい。RRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態のUEは、SIB1が、UEが取得を希望するSIBに対応するSI要求構成を含む場合、2ステップのSI要求手順を実行することができる。そうでなければ、RRCアイドル状態またはRRCの非アクティブ状態のUEは、4ステップのSI要求手順を実行して、UEが取得を望むSIBを取得し得る。
【0219】
図19は、2ステップのSI要求手順(信号フローA)および4ステップのSI要求手順(信号フローB)に対する、SI要求信号フローの例を示す。2ステップのSI要求手順では、UEは、SIB1を介して受信されたSI要求構成内の望ましいSIBに対応するPRACHプリアンブルおよびPRACHリソースを決定し得る。UEは、PRACHプリアンブルおよびPRACHリソースを使用してランダムアクセス手順を開始することができる。PRACHプリアンブルを受信すると、基地局は、DL-SCH上で所望のSIBをブロードキャストし、SI要求に対する確認応答(Ack)をUEに送信し得る。確認応答を受信すると、RRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態のUEは、DL-SCH上でブロードキャストされたSIBを取得し得る。4ステップのSI要求手順では、UEは、RRCシステム情報要求メッセージの送信を開始し得る。RRCシステム情報要求メッセージは、UEが取得を望む一つまたは複数のSIBのリストを含み得る。図19に示すように、ランダムアクセス手順が正常に完了した後、UEは、RRCシステム情報要求メッセージを送信することができる。RRCシステム情報要求メッセージを受信すると、基地局は、一つまたは複数のSIBおよびSI要求に対する確認応答(Ack)をUEに送信し得る。確認応答を受信すると、RRCアイドル状態のUEまたはRRC非アクティブ状態のUEは、要求されたSIBを取得し得る。
【0220】
図20は、UEがRRC接続状態で一つまたは複数のSIBを取得するための二つの例示的な手順を示す。第一の例の手順の(オプション1)では、RRC接続状態のUEは、基地局から(例えば、RRC再構成メッセージを介して)専用シグナリングで一つまたは複数のSIBを受信し得る。第二の例の手順(オプション2)では、RRC接続状態のUEは、一つまたは複数のSIBに対するSI要求メッセージを基地局に送信し得る。基地局は、SI要求メッセージに基づいて、一つまたは複数のSIBをRRCメッセージでUEに送信し得る。
【0221】
UE-RRC層は、RRC接続確立手順、RRC接続再開手順、またはRRC接続再確立手順を開始し得る。RRC接続確立手順またはRRC接続再開手順の開始に基づいて、UEは、下記の一つまたは複数の手順を実行することができる:
- サービングセル上のアクセス試行のための統合アクセス制御手順を実行すること、
- SIB1が提供するデフォルト構成および構成/パラメーターを適用すること、例えば、アクセス試行が許可されることに基づいて、デフォルト構成およびSIB1が提供する構成/パラメーターを適用すること、
- これらのRRC手順を監督するためにタイマーを開始すること、
- 例えば、アクセス試行が許可されることに基づいて、ランダムアクセスプリアンブルをサービングセルに送信することを実行すること、
- RRC要求メッセージをサービングセルに送信すること、例えば、ランダムアクセス応答の受信が成功していることの決定に基づいて、RRC要求メッセージをサービングセルに送信すること、
- サービングセルからRRC応答メッセージまたはRRC拒否メッセージを受信すること、または
- RRC完了メッセージを送信すること、例えば、RRC応答メッセージを受信することに基づいて、RRC完了メッセージを送信すること。
RRC接続再確立手順では、UEは統合アクセス手順を実行しなくてもよい。
【0222】
これらのRRC手順を開始するために、UE-RRC層は、受信したSIB1でパラメーターを使用し得る。UE-RRC層は、SIB1でL1パラメーター値および時間アライメントタイマーを使用し得る。UE-RRC層は、SIB1のUAC禁止情報を使用して、統合アクセス制御手順を実行し得る。統合アクセス制御手順に基づいて、UE-RRC層は、それらのRRC手順のアクセス試行が禁止されるか、または許可されるかを決定し得る。アクセス試行が許容されると決定することに基づいて、UE-RRC層は、RRC要求メッセージがRRCセットアップ要求メッセージ、RRC再開要求メッセージ、またはRRC再確立手順であり得る、基地局にRRC要求メッセージを送信することを決定し得る。UE-NAS層は、S-TMSIをUE同一性として提供し得るし、提供しなくてもよい。UE-RRC層は、RRC要求メッセージにUE同一性を設定し得る。
【0223】
RRCセットアップ要求メッセージについて、UE-NAS層がS-TMSIを提供する場合、UE-RRC層は、UE同一性をS-TMSIに設定することができる。そうでない場合、UE-RRC層は、39ビットのランダム値を描画し、UE同一性をランダム値に設定し得る。RRC再開要求メッセージについては、UE-RRC層は、UE同一性を格納される再開同一性に設定し得る。RRC再確立要求メッセージについては、UE-RRC層は、UE同一性をソースPCellで使用されるC-RNTIに設定し得る。UE-NAS層は、確立原因(例えば、UE-NAS層)を提供し得る。UE-RRC層は、RRC要求メッセージの確立原因を設定する。
【0224】
RRC再開要求メッセージでは、UE-RRC層は、格納されるUE非アクティブASコンテキストからパラメーターおよびセキュリティキー/パラメーターを復元し得る。セキュリティキー/パラメーターに基づいて、UE-RRC層は、可変再開MAC入力、UE非アクティブASコンテキストにおけるRRCに対する完全性保護のセキュリティキー、以前に構成される完全性保護アルゴリズム、およびその他のセキュリティパラメーター(例えば、カウント、ベアラ、および方向)に基づいて計算されたMAC-Iの16の最下位ビットに、再開MAC-I値を設定し得る。可変再開MAC入力は、ソースセルの物理セル同一性およびC-RNTI、ならびにターゲットセルのセル同一性を含んでもよい。UE-RRC層は、RRC再開要求メッセージに再開MAC-Iを含んでもよい。セキュリティキー/パラメーターに基づいて、UE-RRC層は、完全性保護と暗号化のための新しいセキュリティキーを導出し、それらを適用するように下層(MAC層など)を設定する。UE-RRC層は、SRB1のPDCPエンティティを再確立し、SRB1を再開し得る。
【0225】
RRC再確立要求メッセージについて、UE-RRC層は、ソースPCellの物理セル同一性およびRRC再確立メッセージに短いMAC-Iを含み得る。UE-RRC層は、可変ショートMAC入力、RRCに対する完全性保護のセキュリティキー、および再確立のトリガーが発生したソースPCellまたはPCellで使用された完全性保護アルゴリズム、ならびにその他のセキュリティパラメーター(例えば、カウント、ベアラおよび方向)に基づいて計算されたMAC-Iの16の最下位ビットに、ショートMAC-Iをセットし得る。可変ショートMAC入力は、ソースセルの物理セル同一性およびC-RNTI、ならびにターゲットセルのセル同一性を含んでもよい。UE-RRC層は、SRB1に対してPDCPエンティティおよびRLCエンティティを再確立し、SRB1に対してデフォルトSRB1構成を適用し得る。UE-RRC層は、SRSRB1の完全性保護および暗号化を中断し、SRSRB1を再開するように、下層(例えば、PDCP層)を構成し得る。
【0226】
UE-RRC層は、RRC要求メーセージを、送信のために下層(例えば、PDCP層、RLC層、MAC層、および/または物理層)に送ってもよい。
【0227】
UE-RRC層は、RRC再開要求メッセージまたはRRC再確立要求メッセージに応答して、RRCセットアップメッセージを受信し得る。RRCセットアップメッセージに基づいて、UE-RRC層は、保存されたASコンテキスト、サスペンド構成、および現在のASセキュリティコンテキストを破棄できる。UE-RRC層は、RLCエンティティ、関連PDCPエンティティ、およびSDAPのリリースを含むSRB0を除く、全ての確立されたRBに対して無線リソースをリリースし得る。UE-RRC層は、デフォルトL1パラメーター値、デフォルトのMACセルグループ構成、およびCCCH構成を除くRRC構成をリリースすることができる。UE-RRC層は、上層(例えば、NAS層)にRRC接続のフォールバックを示し得る。タイマーT380が定期的なRNA更新タイマーであるところで動作している場合、UE-RRC層は、タイマーT380を停止し得る。
【0228】
UE-RRC層は、RRCセットアップ要求メッセージ、RRC再開要求メッセージ、またはRRC再確立要求メッセージに応答して、RRCセットアップメッセージを受信し得る。受信したRRCセットアップメッセージの構成に基づく。RRCセットアップメッセージに基づいて、UE-RRC層は、セルグループ構成または無線ベアラ構成を実行し得る。UE-RRC層は、RRCセットアップメッセージを送信するセルに対して、禁止タイマーおよび待機タイマーを停止し得る。RRCセットアップメッセージの受信に基づいて、UE-RRC層は以下を実行し得る:
- RRC接続状態に入ること、
- セル再選択手順を停止すること、
- RRCセットアップメッセージを送信する現在のセルをPCellとみなすこと、または/および
- RRCセットアップ完了メッセージの内容を設定することによって、RRCセットアップ完了メッセージを送信すること。
【0229】
UE-RRC層は、RRC再開要求メッセージに応答して、RRC再開メッセージを受信し得る。RRC再開メッセージに基づいて、UE-RRC層は、UE非アクティブASコンテキストを破棄し、RAN通知エリア情報を除いて、サスペンド構成をリリースし得る。RRC再開メッセージの構成に基づいて、UE-RRC層は、セルグループ構成、無線ベアラ構成、セキュリティキー更新手順、測定構成手順を実行し得る。RRC再開メッセージの受信に基づいて、UE-RRC層は、以下を実行することができる:
- 停止されたRRC接続が再開されたことを上層(例えば、NAS層)に示すこと、
- SRB2、全てのDRBおよび測定値を再開すること、
- RRC接続状態に入ること、
- セル再選択手順を停止すること、
- RRC再開メッセージを送信する現在のセルをPCellとみなすこと、または/および
- RRC再開完了メッセージの内容を設定することによって、RRC再開完了メッセージを送信すること。
【0230】
図21は、二つの例示的なRRC接続手順(AおよびB)を示す。手順Aは、RRCのアイドル状態またはRRCの非アクティブ状態のUEによって実行され、手順Bは、RRCの非アクティブ状態のUEによって実行される。RRC接続を確立するために、UEはランダムアクセス手順を実行し得る。図13で上述したランダムアクセス手順について、UEはランダムアクセスプリアンブルを有するMsg1を送信し、ランダムアクセス応答を有するMsg2を受信し得る。ランダムアクセス応答を受信すると、UEは、RRC要求メッセージを有するMsg 3を送信し、RRC応答メッセージを有するMsg 4を受信することができる。
【0231】
UE-RRC層は、RRCセットアップ要求メッセージまたはRRC再開要求メッセージに応答して、RRC拒否メッセージを受信し得る。RRC拒否メッセージには、待機タイマーを含めることができる。待機タイマーに基づいて、UE-RRC層は、タイマー値を待機タイマーに設定して、タイマーT302を起動し得る。RRC拒否メッセージに基づいて、UE-RRC層は、RRC接続のセットアップまたはRRC接続の再開の障害について、上層(例えば、UE-NAS層)に通知し得る。UE-RRC層は、MACをリセットし、デフォルトMACセルグループ構成をリリースできる。上層からの要求に応答して受信されたRRCRejectに基づいて、UE-RRC層は、上層(例えば、NAS層)に、アクセス禁止が、カテゴリー「0」および「2」を除く全てのアクセスカテゴリーに適用可能であることを知らせ得る。
【0232】
UE-RRC層は、RRC再開要求メッセージに応答して、RRC拒否メッセージを受信し得る。RRC拒否メッセージに基づき、UE-RRC層は現在のセキュリティキーを破棄する。UE-RRC層は、SRB1を停止し得る。UE-RRC層は、RNA更新により再開がトリガーされた場合、保留中のrna更新値をtrueに設定し得る。
【0233】
UE-RRC層は、RRC接続を確立するためにRRC手順を実行する間に、セル(再)選択手順を実行することができる。セル選択またはセル再選択に基づいて、UE-RRC層は、キャンプしたUE上でセルを変更し、RRC手順を停止することができる。UE-RRC層は、RRC手順の障害について上層(例えば、NAS層)に知らせ得る。
【0234】
UEは、基地局との接続を確立するためのランダムアクセス手順に失敗し得る。UEは、接続確立障害情報を格納し得る。接続確立障害情報には、次の少なくとも一つが含まれてもよい:
接続確立障害が検出されるセルのグローバルセル同一性である、障害セル同一性、
UEの位置の座標および/またはUEの水平速度を含むUEの位置情報、または
可能ならば、接続確立障害が検出されるセルの、RSRPおよびRSRQを含む障害セルのかつUEが障害を検出した時点までに収集された測定値に基づく、測定結果、または
近隣セルの測定、または
最後の接続確立障害から経過した時間を示す障害からの時間、または
失敗したランダムアクセス手順のためにMACによって送信されたプリアンブルの数を示す、送信されたプリアンブルの数、または
失敗したランダムアクセス手順について、送信されたプリアンブルのうちの少なくとも一つについて、競合解決が成功しなかったかどうかを示す、検出された競合、または
最後に送信されたプリアンブルに最大電力レベルを使用したかどうかを示す、到達した最大送信電力。
UEは、接続確立障害情報(例えば、接続確立障害レポート)を含むレポートを基地局に送信し得る。
【0235】
UEは、RACH手順で失敗し得る。UEは、RACH障害情報を格納し得る。RACH障害情報は、以下のうちの少なくとも一つを含み得る。
失敗したランダムアクセス手順のためにMACによって送信されたプリアンブルの数を示す、送信されたプリアンブルの数、または
失敗したランダムアクセス手順について、送信された少なくとも一つのプリアンブルについて、競合解決が成功しなかったかどうかを示す、検出された競合。
UEは、RACH障害情報(例えば、RACHレポート)を含む報告書を基地局に送信し得る。
【0236】
基地局からRRC再構成メッセージを受信することに基づきと、UE-RRC層は、以下の場合のうちの少なくとも一つの場合に、同期で再構成を実行し得る:
- PCell/PSCellへのランダムアクセス(RA)、MACリセット、セキュリティのリフレッシュ、および明示的な層2(L2)インジケーターによってトリガーされるRLCとPDCPの再構築を含む、同期およびセキュリティキーリフレッシュで再構成、または
- 同期を伴うが、PCell/PSCellへのRA、MACリセット、および明示的なL2インジケーターによってトリガーされるRLC再確立およびPDCPデータ回復(AM DRB用)を含むセキュリティキーリフレッシュを伴わない再構成。
【0237】
UE-RRC層は、基地局から再構成同期情報要素(IE)またはモビリティ制御情報を含むRRC再構成メッセージを受信し得る。RRC再構成メッセージに基づいて、UEは、RRC再構成メッセージ中の再構成同期IEまたはモビリティ制御情報に示される基地局へのランダムアクセス手順を実行し得る。ランダムアクセス手順が正常に完了したことに基づいて、UEは、RRC再構成完了メッセージを基地局に送信し得る。UEおよび基地局は、RRC再構成完了メッセージを正常に送受信することを、同期完了による再構成とみなし得る。同期完了による再構成は、ハンドオーバー完了またはセルグループ追加のためのPSCell追加のうちの少なくとも一つを含み得る。
【0238】
基地局は、RRCによって無線ベアラの重複を構成し、UEに重複のために構成を送信し得る。重複構成に基づいて、基地局およびUEは、図22に描写されるように、重複PDCP PDUを処理するために、無線ベアラにセカンダリーRLCエンティティを追加し得る。ここで、プライマリーRLCエンティティに対応する論理チャネルは、プライマリー論理チャネル、およびセカンダリーRLCエンティティに対応する論理チャネル、セカンダリー論理チャネルと呼ばれる。二つのRLCエンティティは、同じRLCモードを有し得る。PDCPでの複製は、同じPDCP PDUを2回送信することで構成される。1回目はプライマリーRLCエンティティに、2回目はセカンダリーRLCエンティティに送信する。二つの独立した送信経路に基づいて、パケットの重複は、信頼性を高め、遅延を低減し、特にURLLCサービスに有益である。DRBに対して重複を構成する場合、RRC層は初期状態(起動または停止のいずれか)を設定することができる。構成後、MAC制御要素によって、かつ二重接続で、状態を動的に制御することができる。MAC CEに基づいて、UEは、その基点(MCGまたはSCG)に関係なく、MAC CEコマンドを適用できる。基地局は、SRBの重複を構成し得る。SRBの場合、状態は常にアクティブであり、MAC CEによって動的に制御することはできない。重複が起動されることに基づいて、オリジナルのPDCP PDUおよび対応する重複PDCP PDUは、同じキャリア上で送信されなくてもよい。プライマリーおよびセカンダリー論理チャネルは、同じMACエンティティ(CA重複と呼ばれる)または異なるもの(DC重複と呼ばれる)のいずれかに属し得る。CAの重複では、MACにおいて論理チャネルマッピング制限を使用して、プライマリーおよびセカンダリー論理チャネルが同じキャリア上で送信されないように確保することができる。基地局は、SRBのCA重複を構成し得る。SRBについては、SRBに関連付けられる論理チャネルの一つを特殊セル(SpCell)にマッピングし得る。基地局は、DRBを停止し得る。停止されたSRBについては、セカンダリーRLCエンティティは再確立されず、HARQバッファはフラッシュされず、送信PDCPエンティティはセカンダリーRLCエンティティに、全ての重複PDCP PDUを破棄するよう示し得る。CA重複の場合、停止されたDRBについては、プライマリーおよびセカンダリー論理チャネルの論理チャネルマッピング制限は、重複が停止されたままである限り解除され得る。RLCエンティティは、PDCP PDUの送信を認め得る。確認応答に基づき、PDCPエンティティは、他のRLCエンティティにそれを破棄するよう示さなければならない。CA重複の場合、SCellのみに制限されたRLCエンティティは、PDCP PDUに対する再送の最大数に到達し得る。その到達に基づいて、UEは基地局に通知し得るが、RLFをトリガーしてはならない。
【0239】
通常のサービスでは、UEは適切なセル上でキャンプし、セル上でキャンプの制御チャネルを監視し得る。セル上のキャンプから、UEはPLMNからシステム情報(SI)を受信し得る。UEは、PLMNから登録エリア情報(例えば、追跡エリアコード(TAC))を受信し、SIから他のASおよびNAS情報を受信することができる。UEがPLMNに登録される場合、UEはPLMNからページングメッセージと通知メッセージを受信し、接続モードへの転送を開始できる。UEは、セル再選択基準に従って、より良いセルを定期的に検索し得る。より良いセルが見つかった場合、そのセルを選択する。UEは、選択されたセル上でキャンプし得る。
【0240】
基地局は、システム情報において、専用シグナリング(例えば、RRCリリースメッセージ)、またはRAT間セル(再)選択で別のRATから継承することによって、同じRATまたはRAT間周波数の異なる周波数の優先順位をUEに提供し得る。UEは、専用シグナリングによって提供される周波数の優先順位を格納し得る。
【0241】
基地局は、リダイレクト情報を提供し得る。リダイレクト情報は、一つまたは複数の周波数または一つまたは複数のコアネットワークタイプの少なくとも一つを含んでもよい。RRCリリースメッセージには、リダイレクト情報が含まれる。基地局は、UEをRRC非アクティブ状態またはRRC非アクティブ状態に移行するためのRRCリリースメッセージを提供し得る。RRCリリースメッセージに基づいて、UEはセル選択手順を実行し得る。リダイレクト情報に基づいて、UEは、RRCリリースメッセージにリダイレクト情報が含まれる場合、適切なセルを見つけるためのセル選択手順を実行し得る。そうでない場合、UEは、UEが現在選択するRATのキャリア(例えば、NRキャリアまたはLTEキャリア)に対してセル選択手順を実行し得る。
【0242】
RRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態のUEは、初期セル選択および保存された情報を利用することによるセル選択などの二つの手順のうちの一つを実行し得る。UEが選択されたPLMNについて保存されたセル情報を持たない場合、UEは初期セル選択を実行し得る。そうでなければ、UEは、保存された情報を利用してセル選択を実行し得る。初期セル選択のために、UEは、その能力に従って、NRバンド内の全てのRFチャネルをスキャンして、適切なセルを見つけることができる。スキャンの結果に基づいて、UEは、各周波数で最も強いセルを検索し得る。UEは、適切なセルであるセルを選択し得る。保存された情報を利用することによるセル選択について、UEは、保存された周波数の情報、および任意選択で、以前に受信された測定制御情報要素または以前に検出されたセルからのセルパラメーターについての情報を要求し得る。保存された情報に基づいて、UEは、適切なセルを検索し、UEが適切なセルを見つけた場合、適切なセルを選択し得る。UEが適切なセルを見つけなかった場合、UEは初期セル選択を実行し得る。
【0243】
基地局は、セル選択のためのセル選択基準を構成し得る。UEは、セル選択に対し適切なセルを識別することを求めることができる。適切なセルは、以下の条件を満たすセルである:
- 測定されるセル特性が、セル選択基準を満たす、
- セルPLMNが、選択されたPLMN、登録されたPLMN、または同等のPLMNである、
- セルが、禁止または留保されていない、および
- セルが、ローミングのための禁止追跡エリアのリストに含まれている追跡エリアの一部ではない。
【0244】
UE内のRRC層は、UE内のNAS層に、NASに関連する受信されたシステム情報の変化に基づいて、セル選択および再選択結果を通知し得る。例えば、セル選択および再選択結果は、セル同一性、追跡エリアコード、およびPLMN同一性であり得る。
【0245】
基地局は、条件付きプライマリーセカンダリーセルグループセル(PSCell)構成を送信し得る。UEは、条件付きPSCell構成を受信すると、PSCell候補セルの実行条件の評価を開始し得る。UEは、PSCell候補セルについて条件が満たされると、PSCell追加/変更(SCG追加)を実行し得る。UEは、PSCell追加/変更の実行中に、他の候補セルの実行条件の評価を停止し得る。条件付きPSCell構成は、候補ターゲット基地局によって生成されるPSCell候補セルの構成、およびソース基地局によって生成される実行条件を含み得る。条件付きPSCell変更の実行条件は、A3およびA5のような測定イベントから構成され得る。条件付きPSCell追加の実行条件は、A4およびA1のような測定イベントから構成され得る。
【0246】
図23は、条件付きPSCell追加/変更手順の例を示す。ソース基地局は、UEからの測定レポートに基づいて、条件付きPSCell追加/変更を決定し得る。ソース基地局は、候補セルのPSCell追加/変更を要求するために、条件付きPSCell追加/変更要求メッセージをターゲット基地局に送信し得る。条件付きPSCell追加/変更要求メッセージの受信に基づいて、ターゲット基地局は、候補セルの条件付きPSCell追加/変更構成を含む条件付きPSCell追加/変更応答メッセージを送信し得る。条件付きPSCell追加/変更応答メッセージの受信に基づいて、ソース基地局は、候補セルの条件付きPSCell追加/変更設定を含むRRC再構成メッセージをUEに送信し得る。RRC再構成メッセージの受信に基づいて、UEは、RRC再構成完了メッセージをソース基地局に送信し得る。UEは、条件付きPSCell追加/変更構成で、候補セルの条件付きPSCell追加/変更実行条件の評価を開始し得る。例えば、UEは、図23に示すA)での条件付きPSCell追加/変更実行条件を評価し得る。対応する条件付きPSCell追加/変更実行条件を満たす少なくとも一つの条件付きPSCell追加/変更候補セルに基づいて、UEは、条件を満たすセルの条件付きPSCell追加/変更構成を実行し得る。例えば、その実行に基づいて、UEはセルの保存された構成を適用し、候補セルに同期し得る。UEは、セカンダリーセルグループ(SCG)の基地局としてセルのターゲット基地局を構成し、SCGのPSCellとしてセルを構成し得る。同期が正常に完了したことに基づき、UEは条件付きPSCell追加/変更手順を完了し得る。例えば、同期が正常に完了したことに基づいて、UEは、RRC再構成完了メッセージをセルのターゲット基地局に送信し得る。条件付きPSCell追加/変更手順の完了に基づいて、UEは、ソース基地局(例えば、ソース基地局を含むMCG)と通信しながら、図23に示すB)でPSCellを介して、ターゲット基地局と通信し得る。
【0247】
UEは、マスターセルグループ(MCG)およびセカンダリーセルグループ(SCG)で構成され得る。MCGおよびSCG送信のいずれも、UEで停止しなくてもよい。UEは、分割SRB1またはSRB3で構成することができる。UEは、図23に示される(例えば、Bで)MCGのPCellの障害を検出することができる。PCellの障害を検出することに基づいて、UEはMCG障害情報手順を開始し得る。UEは、分割SRB1またはSRB3を使用して、SCG(例えば、PSCell)を介してMCG(例えば、PCell)にMCG障害情報メッセージを送信することができる。MCG障害情報メッセージは、障害タイプおよび測定結果を含み得る。MCG障害情報メッセージの受信に基づいて、SCG(例えば、PSCell)は、MCG障害情報メッセージをMCGに転送し得る。MCG障害情報メッセージの受信に基づいて、MCGは、RRC再構成メッセージまたはRRCリリースメッセージを、SCGを介してUEに送信し得る。RRC再構成メッセージの受信に基づいて、UEは、再確立することなく、RRC接続を継続することができる。
【0248】
図24は、MCG障害情報手順の例を示す。MCGの基地局は、セカンダリーセルグループ(SCG)のセルグループ構成を含むRRC再構成メッセージを送信し得る。RRC再構成メッセージの受信に基づいて、UEは、SCGのセルグループ構成、およびSCGのPSCellへの同期を実行してもよく、SCGは、一つのPSCellおよび任意選択で一つまたは複数のセカンダリーセル(SCell)を含んでもよい。同期のために、UEはPSCellへのランダムアクセス手順を実行し得る。同期が首尾よく完了したことに基づいて、UEは、図23に示す(例えば、Bで)SCGを追加するための手順を完了し得る。UEは、MCG(例えば、PCell)における無線リンク障害を検出し得る。UEは、分割SRB1またはSRB3を構成し得る。無線リンク障害の検出に基づいて、UEはMCG障害情報手順を開始し得る。MCG障害情報手順の開始、分割SRB1の構成、およびPDCP重複が分割SRB1に対して構成されていないことに基づいて、UEは、SCGのセルグループ同一性へのプライマリーパスを設定し得る。UEは、分割SRB1またはSRB3を使用して、MCG障害情報メッセージをSCG経由でMCGに送信し得る。MCG障害情報は、障害タイプおよび測定レポートを含み得る。MCG障害情報の受信に基づいて、SCGはMCG障害情報をMCGに転送し得る。MCG障害情報の受信に基づいて、MCGは、RRC再構成メッセージまたはRRCリリースメッセージを送信し得る。
【0249】
図25は、RRC接続再確立手順の例を示す。UEは、セル1とのRRC接続を有し得る。UEは、セル1とのRRC接続における無線リンク障害を検出し得る。UEは、RRC接続再確立手順を開始し得る。RRC接続再確立手順の開始に基づいて、UEはセル選択手順を実行し得る。セル選択手順に基づいて、UEはセル2を選択し得る。UEは現在の構成を更新できる。例えば、更新のために、UEは、現在の構成をリリースし、セル2の新しい構成を適用し得る。例えば、UEは、PCellおよびPSCellの構成をリリースし得る。UEはMACをリセットする。UEは、デフォルトL1パラメーター、デフォルトMACセルグループ構成、およびCCCH構成など、デフォルト構成を適用できる。UEは、セル2のシステム情報に含まれるパラメーターを適用し得る。例えば、UEは、SIB1の物理層およびSIB1の時間アライメントタイマーに対するパラメーターを適用し得る。UEは、SRB1のPDCP、SRB1のRLCを再確立し、SRB1のデフォルト構成を適用できる。UEは、SRB1の完全性保護および暗号化を停止するように、下層(PDCP層)を構成し得る。UEは、SRB1に対して更新された構成に基づいて、SRB1を再開できる。UEは、選択されたセルに関係なく構成を更新し得る。例えば、更新のために、UEは、現在の構成をリリースし、選択されたセルに関係なく、選択されたセルの新しい構成を適用し得る。例えば、UEは、セル選択手順に基づいてセル1を選択し得る。UEは、セル1に対する現在の構成をリリースし、セル1の新しい構成を適用し得る。シグナリングオーバーヘッドと遅延により、RRC接続が回復し得る。更新構成に基づいて、UEはランダムアクセス手順を実行し得る。ランダムアクセス手順の正常な完了に基づき、UEは、再開されたSRB1を使用して、セル2を介してRRC再確立要求メッセージを送信し得る。RRC再確立要求メッセージの受信に基づいて、セル2(例えば、セル2の基地局)は、取得UEコンテキスト要求メッセージをセル1(例えば、セル1の基地局)に送信し得る。取得UEコンテキスト要求メッセージの受信に基づいて、セル1は、UEコンテキストを含む取得UEコンテキスト応答メッセージを送信し得る。UEコンテキストは、ベアラ構成を含み得る。取得UEコンテキスト応答の受信に基づいて、セル2は、RRC再確立メッセージをUEに送信し得る。セル2は、(更新された)ベアラ構成を含むRRC再構成メッセージを送信し得る。構成の受信に基づいて、UEは構成を適用する手順を実行し得る。
【0250】
図26は、PSCellの構成を有するRRC接続再確立手順の例を示す。UEは、セル1、第一の基地局のPCellを介して第一の基地局とRRC接続を有し得る。第一の基地局は、PSCell追加/変更のための構成を送信し得る。構成は、条件付きPSCell構成であり得る。UEは、図23に示す(例えば、Aで)PSCell追加/変更のための構成を実行または適用する前に、第一の基地局のPCellの障害を検出し得る。PSCell追加/変更のための構成を実行または適用する前に障害を検出することに基づいて、UEは、図28に示すように、RRC接続再確立手順を実行し得る。RRC接続再確立手順に基づいて、UEはセル選択手順を実行し得る。UEはセル1を選択し得る。RRC接続再確立の完了に基づいて、第一の基地局は、RRC再構成メッセージを送信し得る。RRC再構成メッセージは、測定構成を含み得る。測定構成に基づいて、UEは、測定手順を実行することができる。UEは、測定レポートを第一の基地局に送信してもよく、測定レポートは、セル2の測定結果を含み得る。測定レポートに基づいて、第一の基地局は、PSCell(SCG)追加を決定し得る。第一の基地局は、セル2が構成に基づいてPSCellに構成されるPSCell追加の構成を含む、RRC再構成メッセージを送信し得る。PSCell追加の構成を受信することに基づき、UEはPSCell追加の手順を実行することができる。例えば、PSCell追加の手順は、PSCellへの同期手順を含んでもよい。同期手順に基づいて、UEはランダムアクセス手順を実行し得る。PSCellの設定を実行または適用する前に、PCellの障害を検出すると、シグナリングオーバーヘッドと遅延によりPSCellが追加され得る。
【0251】
第一の基地局は、第一の基地局(例えば、PCellを含む第一の基地局を含むマスターCG)および第二の基地局(例えば、PSCellを含む第二の基地局を含むセカンダリーCG)との二重接続のために無線デバイスを構成し得る。ハンドオーバーとは対照的に、二重接続では、無線デバイスは、第一の基地局および第二の基地局の両方との接続を維持する。例えば、基地局は、特定の無線リンク条件が満たされたときに、二重接続を構成するRRCメッセージを送信し得る。無線デバイスは、無線リンク品質を監視し、二重接続の条件が満たされた場合に、二重接続構成を実行し得る。既存の技術では、二重接続構成(例えば、二重接続構成のパラメーターの適用)を実行する前に、PCellの障害(例えば、無線リンク障害)を検出することに基づいて、無線デバイスは、PCell、PSCell、およびSCellの構成を含む既存の構成をリリースし、RRC接続再確立のための新しいPCellを選択するセル選択手順を実行し得る。無線デバイスは、同期を実行し、選択されたセルによって事前構成またはブロードキャストされるデフォルト構成を使用して、選択されたセル(例えば、ランダムアクセス手順)とのRRC接続再確立のために一つまたは複数のRRCメッセージを交換し得る。UEは、基地局からRRC専用パラメーターを順次受信する。これにより、同期の障害または遅延、および追加のRRCメッセージの交換が生じえる。無線デバイスは、データ送信および受信のためにRRC接続が確立されるのを待ち得る。既存の技術は、データ送信/受信の遅延を引き起こすRRC接続再確立に対し、非効率な信号および遅延を増加させ得る。
【0252】
例示的実施形態は、無線デバイスがプライマリーセルから無線リンク障害を決定するときに、選択されたセルがPSCellであることに基づいてPSCellの保存された構成を使用して、RRC接続再確立のために選択されたセルとの同期(例えば、ランダムアクセス手順)を実行するための無線デバイスをサポートし得る。無線デバイスは、PSCellの保存された構成に基づいて、RRC接続再確立のためのRRCメッセージを交換し得る。これにより、セルとの同期およびRRC接続再確立のためのRRCメッセージの交換のための信号および遅延が低減され得る。
【0253】
既存の技術では、無線デバイスは、RRC接続を再確立した後にPSCellを介して大きなデータを送受信するようにPSCellを構成する必要があり得る。基地局からPSCellのセル構成を受信するため、無線デバイスは、PSCellの測定を実行し、測定に基づいてPSCellの計測レポートを送信し得る。これにより、RRC接続再確立後に無線デバイスがPSCellを構成するための信号および遅延が生じてもよい。既存の技術は、RRC接続再確立後にPSCellを追加/構成するための非効率なシグナリングおよび遅延を増加させ得る。
【0254】
例示的実施形態は、無線デバイスがPCellから無線リンク障害を決定したときに、PSCell構成に基づいてセルを同期した後、PCellの古い基地局にPCellの障害を示す障害情報を送信する無線デバイスをサポートし得る。一実施例では、障害情報に基づいて、古い基地局は、PCellの新しいセル構成をPSCellを介して無線デバイスに送信することによって、MCG回復を実行し得る。これにより、PCellの回復MCGに対する信号および遅延を低減することができる。実施例の実施形態は、無線デバイスをサポートして、RRC接続再確立後の信号および遅延を低減した、PCellのMCGおよびPSCellのSCGを使用することができる。
【0255】
例示的実施形態は、無線デバイスがPCellから無線リンク障害を決定したときに、PSCell構成に基づいてセルを同期した後、PCellの古い基地局にPCellの障害を示す障害情報を送信する無線デバイスをサポートし得る。一実施例では、障害情報に基づいて、古い基地局は、PSCellを介して無線デバイスにハンドオーバーコマンドを送信することによって、ハンドオーバー(例えば、PCellをセル/PSCellに変更するために)を実行し得る。これにより、MCG/PCellを古いMCG/PCellから新しいMCG/PCellに変更するために信号および遅延を減少し得る。
【0256】
図27は、本開示の実施形態による、PSCellを介したRRC接続を回復するための強化された手順の例図である。UEは、第一の基地局(MCG/PCellの基地局)から、第二の基地局(SCG/PSCellの基地局)のプライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターを含む少なくとも一つの無線リソース制御メッセージを受信し得る。UEは、第一の基地局のプライマリーセルの障害を検出し得る。UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。選択されたセルがPSCellであることに応答して、UEは、SCG構成パラメーターに基づいてPSCellとの同期を実行し得る。UEは、第二の基地局のPSCellを介して第一の基地局に、障害を示す障害情報メッセージを送信し得る。UEは、PSCellの第二の基地局を介して、第一の基地局からRRC再構成メッセージ/リリースメッセージを受信し得る。
【0257】
SCG(SCGの基地局)は、セカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターをマスターセルグループ(MCGの基地局)を介してUEに送信し得る。セカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターは:
PSCellのセルグループ構成と、
PSCell(候補)のセル同一性と、
PSCellの実行条件と、
PSCellを介したRRC接続を回復するためのタイマー値とを含んでもよい。
SCGは、実行条件を決定し得る。MCGは、実行条件を決定し得る。MCGが実行条件を決定することに基づいて、RRCメッセージは、実行条件またはタイマー値のうちの少なくとも一つを含んでもよい。実行条件は、PSCell追加/変更/修正に使用され得る。実行条件は、測定手順で使用されるA3、A4、A5およびB1の実行条件を含み得る。実行条件は、セル同一性と関連付けられてもよい。RRCメッセージの受信に基づいて、UEはPSCell追加/変更/修正手順を開始し得る。開始に応答して、実行条件を含まないRRCメッセージに基づいて、UEは、SCG構成パラメーターにおけるセル同一性のPSCellへの同期を実行し得る。開始に応答して、実行条件を含むRRCメッセージに基づいて、UEは、実行条件の評価を開始し得る。評価に基づいて、UEは、セル同一性内のセルを見つけ、実行条件を満たすことができる。その発見に基づいて、UEは、実行条件を満たすセル同一性のPSCellへの同期を実行し得る。同期は、PSCellへのランダムアクセス手順であってもなくてもよい。
【0258】
UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。UEは、セル選択手順に基づいて、閾値を超える選択されたセルを決定し得る。信号品質は:
基準信号受信電力、
受信信号強度インジケーター、
基準信号受信品質、または
信号対干渉+ノイズ比のうちの少なくとも一つを含む。
UEは、選択されたセルが、選択されたセルのセル同一性がPSCell(候補)のセル同一性であることに基づいて、PSCellであると判断し得る。
【0259】
UEは、第一の基地局のプライマリーセルの障害を検出し得る。障害は:
無線リンク障害、
同期障害を伴う再構成、
新しい無線からのモビリティ障害、
シグナリング無線ベアラ1(SRB1)またはシグナリング無線ベアラ2(SRB2)に関する、下層(例えば、PDCP層)からの完全性チェック障害表示、または
RRC接続の再構成障害のうちの少なくとも一つを含む。
基地局は、RRC接続状態のUEにRRCメッセージ内の同期を伴う再構成を送信し得る。同期による再構成は、再構成タイマー(例えば、T304)を含んでもよい。再構成同期の受信に基づいて、UEは、再構成タイマーを起動し、同期(例えば、ハンドオーバー)により再構成を行ってもよい。再構成タイマーの満了に基づいて、UEは、再構成同期障害を決定する。基地局は、NRコマンドメッセージからRRC接続状態のUEにモビリティを送信し得る。NRコマンドメッセージからモビリティを受信することに基づいて、UEは、他のRAT(例えば、E-UTRA)を使用して、NRからセルに引き渡すことを実行し得る。UEは、下記の少なくとも一つの条件が満たされたことに基づいて、NRからモビリティ障害を決定し得る:
UEがターゲット無線アクセス技術への接続を確立できない場合、または
UEが、NRコマンドメッセージからモビリティに含まれる構成の任意の部分を順守できない場合、または
NRメッセージからのモビリティに含まれるRAT間情報にプロトコルエラーがある場合。
【0260】
障害情報メッセージは、下記の少なくとも一つを含む:
マスターセルグループ(MCG)障害情報メッセージ、または
無線リソース制御再確立要求メッセージ。
障害情報メッセージには、次の少なくとも一つを含んでもよい。
UE同一性
障害タイプ、または
測定レポート。
PCellは、マスターセルグループのセルであり得る。PSCellは、セカンダリーセルグループのセルであり得る。SCGは、PSCellおよび任意選択的にゼロ以上のセカンダリーセルを含む、基地局のサービングセルのグループであり得る。第二の基地局は、ランダムアクセス手順またはPSCellを介した初期PUSCH送信を実行するよう指示し得る。UEは、障害情報メッセージの送信に基づいて、以下のうちの少なくとも一つを受信し得る:
RRC再構成メッセージ、または
RRCリリースメッセージ。
UEは、第二の基地局によって、第一の基地局から、障害情報メッセージに基づいて、下記の少なくとも一つを受信し得る。
無線デバイスの無線リソース制御構成パラメーター、または
無線デバイス用の無線リソース制御リリースパラメーター。
【0261】
図28は、本開示の実施形態による構成を使用して、PSCellを介してRRC接続を回復するための強化された手順の例図である。UEは、第一の基地局(MCG/PCellの基地局)から、第二の基地局(SCG/PSCellの基地局)のプライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターを含む、少なくとも一つの無線リソース制御メッセージを受信し得る。UEは、セカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターに基づいてPSCellを構成する前に(例えば、PSCellと接続する前に)、第一の基地局のプライマリーセルの障害を検出し得る。PSCellの構成は、PSCellへの同期に基づいて完了され得る。UEは、障害の検出に基づいて、下記の少なくとも一つを実行し得る:
無線ベアラを停止すること、
PCellのセルグループ構成を保存すること、
PSセル(候補)のセル同一性を保存すること、または
PSCellのセルグループ構成を保存すること。
UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。UEは、選択されたセルがPSCellであることに基づいて、下記の少なくとも一つを実行し得る。
PSCellのセルグループ構成を復元すること、
復元することに基づいて、PSCellのセルグループ構成を実行すること、または
シグナリング無線ベアラを再開すること。
選択されたセルがPSCellであることに応答して、UEは、SCG構成パラメーターに基づいてPSCellとの同期を実行し得る。UEは、第二の基地局のPSCellを介して第一の基地局に、障害を示す障害情報メッセージを送信し得る。UEは、PSCellの第二の基地局を介して、第一の基地局からRRC再構成メッセージ/リリースメッセージを受信し得る。UEは、選択されたセルがPSCellでないことに基づいて、図33に示すRRC再確立手順を実行する。
【0262】
図29は、本開示の実施形態による、MCG高速障害回復のための構成および条件を使用して、PSCellを介してRRC接続を回復する強化された手順の例図である。UEは、第一の基地局(MCG/PCellの基地局)から、第二の基地局(SCG/PSCellの基地局)のプライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターを含む、少なくとも一つの無線リソース制御メッセージを受信し得る。UEは、セカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターに基づいてPSCellを構成する前に、第一の基地局のプライマリーセルの障害を検出し得る。UEは、障害の検出に基づいて、下記の少なくとも一つを実行し得る:
無線ベアラを停止すること、
PCellのセルグループ構成を保存すること、
PSCell(候補)のセル同一性を保存すること、
PSCellのセルグループ構成を保存すること、または
PSCellを介したRRC接続を回復するために、タイマー値で回復タイマーを開始すること。
UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。UEは、下記の少なくとも一つを満足させ得る。
選択されたセルがPSCellであること、
障害が無線リンク障害であること、
高速MCG回復をサポートすること、
シグナリング無線ベアラ3(SRB3)または分割SRB1が選択されたセルのために構成されること、または
回復タイマーの期限が切れていないこと。
満たすことに基づいて、UEは、下記の少なくとも一つを実行し得る。
PSCellのセルグループ構成を復元すること、
復元することに基づいて、PSCellのセルグループ構成を実行すること、または
シグナリング無線ベアラを再開すること。
シグナリング無線ベアラは、分割SRB1またはSRB3を含んでもよい。UEは、分割SRB1またはSRB3のうちの少なくとも一つを再開し得る。UEは、SCG構成パラメーターに基づいてPSCellとの同期を実行し得る。UEは、第二の基地局のPSCellを介して第一の基地局に、分割SRBまたはSRB3のうちの一つを使用して障害を示す障害情報メッセージを送信し得る。UEは、PSCellの第二の基地局を介して、第一の基地局からRRC再構成メッセージ/リリースメッセージを受信し得る。UEは、選択されたセルがPSCellでないことに基づいて、図28に示すRRC再確立手順を実行する。
【0263】
図30は、本開示の実施形態による、PSCell構成を介してRRC接続を回復するための強化された手順の例図である。UEは、セル1(MCG/PCellの基地局)の第一の基地局から、第二の基地局(SCG/PSCellの基地局)のプライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターを含む少なくとも一つの無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し得る。セル2はPSCellであり得る。RRCメッセージは、RRC再構成メッセージを含んでもよい。UEは、セカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターに基づいてPSCellを構成する前に、第一の基地局のセル1の無線リンク障害を検出し得る。UEは、無線リンク障害の検出すること、および分割SRB1またはSRB3のいずれかが、PSCell(例えば、セル2)に対して構成されることに基づいて、下記の少なくとも一つを実行し得る:
無線ベアラを停止すること、
PCellのセルグループ構成を保存すること、
PSセル(候補)のセル同一性を保存すること、または
PSCellのセルグループ構成を保存すること。
UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。UEは、セル2を選択し得る。選択されたセルがPSCellであることに基づいて、UEは、次の少なくとも一つを実行し得る。
PSCellのセルグループ構成を復元すること、
復元することに基づいて、PSCellのセルグループ構成を実行すること、または
シグナリング無線ベアラを再開すること。
シグナリング無線ベアラは、分割SRB1またはSRB3を含んでもよい。UEは、分割SRB1またはSRB3のうちの少なくとも一つを再開し得る。UEは、SCG構成パラメーターに基づいてPSCellとの同期を実行し得る。UEは、第二の基地局のPSCellを介して第一の基地局に、分割SRBまたはSRB3のうちの一つを使用して障害を示す障害情報メッセージを送信し得る。セル1の第一の基地局は、下記の少なくとも一つを含む、セル2の第二の基地局を介してRRCメッセージをUEに送信することができる。
UEの無線リソース制御構成パラメーター、または
UE用の無線リソース制御リリースパラメーター。
RRCメッセージは、RRC再構成メッセージまたはRRCリリースメッセージのうちの少なくとも一つであり得る。RRCメッセージの受信に基づいて、UEはRRCメッセージ内のパラメーターを適用し得る。
【0264】
セカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターは、専用RACH構成またはPSCellのUE同一性のうちの少なくとも一つをさらに含み得る。UEは同期を実行し得る。基地局は、ブレーク前の製造SCGまたはRACHスキップSCGの構成を送信し得る。構成に基づいて、UEはPSCellのダウンリンクへの同期を開始し得る。ダウンリンクへの同期に基づいて、UEは、ランダムアクセス手順を実行することなく、PUSCHを介してPSCellへのアップリンクシグナリング/データ送信を開始し得る。同期に基づいて、UEはランダムアクセス手順を実行し得る。PSCellとの同期の障害に基づいて、UEはセル選択手順を実行し得る。基地局は、PSCell用の専用RACH構成をUEに送信し得る。専用RACH構成に基づいて、UEはランダムアクセスプリアンブルを送信し得る。ランダムアクセスプリアンブルの受信に基づいて、PSCellの基地局がUEを識別し得る。PSCellのUE同一性に基づいて、UEはUE同一性を基地局に送信することができる。Msg 3は、UE同一性を含んでもよい。UE同一性に基づいて、基地局はUEを識別し得る。識別に基づいて、基地局は、障害情報を含むより多くの許可をUEに提供し得る。より多くの許可を受け取ることに基づいて、UEは障害情報を送信し得る。許可のサイズに基づき、UEは、どの情報が障害情報に含まれるかを決定することができる。許可のサイズに基づいて、UEは、障害情報に測定レポートを含まないと決定し得る。障害情報は、障害および測定レポートを含み得る。回復タイマーの満了に基づいて、UEは、下記の少なくとも一つを決定し得る:
専用RACH構成を構成解除/リリースすること、または
PCellのセルグループ構成をリリースすること。
RACH構成の設定解除に基づいて、UEは、PCellへの競合ベースのランダムアクセス手順を実行し得る。PCellのセルグループ構成をリリースすることに基づいて、UEは、図25に示すRRC再確立手順を実行し得る。
【0265】
既存の技術では、PCell(例えば、MCG)での無線リンク障害またはハンドオーバー障害の検出に基づいて、UEはRRC接続再確立手順を開始し得る。開始に基づいて、UEはセル選択手順を実行し得る。UEは、選択されたセルに関係なく、PCell内の現在の構成をリリースし、選択されたセルのシステム情報によってブロードキャストされたデフォルト構成を適用し得る。デフォルト構成に基づいて、UEは、RRC接続を再確立するために、RRCメッセージの同期および送信/受信を実行し得る。これにより、同期の障害または遅延、ならびにRRCメッセージの送受信の遅延が生じ得る。無線デバイスは、RRC接続が再確立されるまで、データ送信および受信を延期し得る。既存の技術は、データ送信/受信の遅延を引き起こすRRC接続再確立に対し、非効率な信号および遅延を増加させ得る。
【0266】
例示的実施形態は、RRC接続再確立手順のシグナリングオーバーヘッドおよび遅延を低減し得る。例示的実施形態は、セルがPCellであることに基づいて保存されたPCellの構成を使用して、RRC接続再確立のために選択されたセルとの同期(例えば、ランダムアクセス手順)を実行するための無線デバイスをサポートし得る。これにより、セルとの同期、および同期後のセルの構成を受信することに対する信号および遅延が減少し得る。
【0267】
図31は、PCellである選択されたセルに基づくRRC接続再確立手順の例を示す。UEは、セル1とのRRC接続を有し得る。セル1は、PCellであり得る。UEは、セル1とのRRC接続における無線リンク障害を検出し得る。UEは、RRC接続再確立手順を開始し得る。RRC接続再確立手順の開始に基づいて、UEはセル選択手順を実行し得る。セル選択手順に基づいて、UEはセル1を選択し得る。UEは現在の構成を更新できる。例えば、更新のために、UEは、現在の構成をリリースし、セル1の新しい構成を適用し得る。例えば、UEは、PCellおよびPSCellの構成をリリースし得る。UEはMACをリセットする。UEは、デフォルトL1パラメーター、デフォルトMACセルグループ構成、およびCCCH構成など、デフォルト構成を適用できる。UEは、セル1のシステム情報に含まれるパラメーターを適用し得る。例えば、UEは、SIB1の物理層およびSIB1の時間アライメントタイマーに対するパラメーターを適用し得る。UEは、SRB1のPDCP、SRB1のRLCを再確立し、SRB1のデフォルト構成を適用できる。UEは、SRB1の完全性保護および暗号化を停止するように、下層(PDCP層)を構成し得る。UEは、SRB1に対して更新された構成に基づいて、SRB1を再開できる。UEは、選択されたセルに関係なく構成を更新し得る。UEは、セル選択手順に基づいてセル1を選択し得る。UEは、セル1に対する現在の構成をリリースし、セル1の新しい構成を適用し得る。シグナリングオーバーヘッドと遅延により、RRC接続が回復し得る。更新構成に基づいて、UEはランダムアクセス手順を実行し得る。ランダムアクセス手順の完了に基づき、UEは、再開されたSRB1を使用して、セル1を介してRRC再確立要求メッセージを送信し得る。RRC再確立要求メッセージの受信に基づいて、セル1(例えば、セル1の基地局)は、RRC再確立メッセージをUEに送信し得る。セル1は、(更新された)ベアラ構成を含むRRC再構成メッセージを送信し得る。構成の受信に基づいて、UEは構成を適用する手順を実行し得る。
【0268】
図32は、本開示の実施形態による、PCellのセルグループ構成を使用して、RRC接続を回復するための強化された手順の例図である。RRC接続状態のUEは、プライマリーセル(PCell)から障害を検出し得る。UEは、プライマリーセル(PCell)からの障害の検出に基づいて、PCellのセルグループ構成を格納し、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。選択されたセルがPCellであることに応答して、UEは、セルグループ構成に基づいて、PCellとの同期を実行し得る。UEは、同期に基づいて、PCellの基地局に、障害を含むMCG障害情報メッセージを送信し得る。MCG障害情報メッセージはさらに、PCellのUE同一性および測定レポートを含んでもよい。UEは、選択されたセルがPCellでないことに基づいて、図28に示すRRC再確立手順を実行する。
【0269】
本開示の実施形態による構成を使用して、PSCellを介してRRC接続を回復すること。RRC接続状態のUEは、プライマリーセル(PCell)から障害を検出し得る。UEは、障害の検出に基づいて、下記の少なくとも一つを実行し得る:
無線ベアラを停止すること、または
PCellのセルグループ構成を保存すること、
UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。UEは、選択されたセルがPCellであることに基づいて、下記の少なくとも一つを実行し得る。
PCellのセルグループ構成を復元すること、
復元することに基づいて、PCellのセルグループ構成を実行すること、または
シグナリング無線ベアラを再開すること。
シグナリング無線ベアラは、SRB1またはSRB2を含んでもよい。選択されたセルがPCellであるのに応答して、UEは、セルグループ構成に基づいてPCellとの同期を実行し得る。UEは、障害を示す障害情報メッセージをPCellの基地局に送信し得る。UEは、PCellの基地局からRRC再構成メッセージまたはRRCリリースメッセージを受信し得る。
【0270】
図33は、本開示の実施形態による、PCellのセルグループ構成およびMCG障害情報メッセージを使用して、RRC接続を回復するための強化された手順の例図である。RRC接続状態のUEは、プライマリーセル(PCell)から障害を検出し得る。UEは、障害の検出に基づいて、下記の少なくとも一つを実行し得る:
無線ベアラを停止すること、または
PCellのセルグループ構成を保存すること、
UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいて、セル1を選択し得る。セル1は、PCellであり得る。UEは、セル選択手順に基づいて、選択されたセルを決定し得る。UEは、選択されたセルがセル1であることに基づいて、下記の少なくとも一つを実行し得る。
PCellのセルグループ構成を復元すること、
復元することに基づいて、PCellのセルグループ構成を実行すること、または
シグナリング無線ベアラを再開すること。
シグナリング無線ベアラは、SRB1またはSRB2を含んでもよい。選択されたセルがPCellであるのに応答して、UEは、セルグループ構成に基づいてPCellとの同期を実行し得る。UEは、障害を示す障害情報メッセージをPCellの基地局に送信し得る。障害情報メッセージに応答して、UEは、PCellの基地局からRRC再構成メッセージまたはRRCリリースメッセージを受信し得る。
【0271】
RRC構成メッセージは、UEの無線リソース制御構成パラメーターを含んでもよい。無線リソース制御構成パラメーターは、ベアラ構成および/またはセルグループ構成を含み得る。RRCリリースメッセージには、UEの無線リソース制御リリースパラメーターを含み得る。無線リソース制御リリースパラメーターは、サスペンド構成、セル再選択パラメーター、および/またはリダイレクトキャリア情報を含み得る。
【0272】
PCellの基地局は、専用RACH構成およびPCellを介したRRC接続を回復するためのタイマー値のうちの少なくとも一つを提供し得る。UEは同期を実行し得る。UEは、PCellから受信したタイミングアドバンス(コマンド)のパラメーターを格納し得る。パラメーターは、時間アライメントタイマーを含んでもよい。例えば、選択されたセルがPCellであることに基づいて、UEはパラメーターを復元し得る。パラメーターに基づいて、UEはPCellのダウンリンクへの同期を開始し得る。ダウンリンクへの同期に基づいて、UEは、ランダムアクセス手順を実行することなく、アップリンク送信を開始し得る。同期に基づいて、UEはランダムアクセス手順を実行し得る。PCellとの同期の障害に基づいて、UEはセル選択手順を実行し得る。基地局は、PCell用の専用RACH構成を送信し得る。専用RACH構成に基づいて、UEは、同期のためにPCellにランダムアクセスプリアンブルを送信し得る。ランダムアクセスプリアンブルの受信に基づいて、PCellの基地局はUEを識別し得る。PCellの基地局は、PCellとのランダムアクセス手順に基づいて、UE同一性(例えば、C-RNTI)をUEに提供し得る。PCellのUE同一性に基づいて、UEは同期のためにUE同一性を基地局に送信することができる。Msg 3は、UE同一性を含んでもよい。UE同一性に基づいて、基地局はUEを識別し得る。識別に基づいて、基地局は、障害情報を含むより多くの許可をUEに提供し得る。より多くの許可を受け取ることに基づいて、UEは障害情報を送信することを決定し得る。許可のサイズに基づいて、UEは、どの情報が障害情報メッセージに含まれるか、または障害情報メッセージのどのメッセージを送信するかを決定し得る。許可のサイズに基づいて、UEは、障害情報に測定レポートを含まないと決定し得る。障害情報メッセージは、障害および測定レポートを含み得る。回復タイマーの満了に基づいて、UEは、下記の少なくとも一つを決定し得る:
専用RACH構成を構成解除/リリースすること、
PCellのセルグループ構成をリリースすること。
RACH構成の設定解除に基づいて、UEは、PCellへの競合ベースのランダムアクセス手順を実行し得る。PCellのセルグループ構成をリリースすることに基づいて、UEは、図33に示すRRC再確立手順を実行し得る。
【0273】
UEは、第一の基地局から、第二の基地局のプライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターを含む、少なくとも一つの無線リソース制御メッセージを受信し得る。UEは、第一の基地局のプライマリーセルの障害を検出し得る。UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。選択されたセルがPSCellであることに応答して、UEは、SCG構成パラメーターに基づいてPSCellとの同期を実行し得る。UEは、第二の基地局のPSCellを介して第一の基地局に、障害を示す障害情報メッセージを送信し得る。UEは、セル(再)選択手順に基づいて、選択されたセルを決定し得る。UEは、障害の検出に基づいて、無線ベアラの停止、PCellのセルグループ構成の保存、PSCell(候補)のセル同一性の保存、またはPSCellのセルグループ構成の保存のうちの少なくとも一つを実行し得る。UEはさらに、高速MCG回復またはシグナリング無線ベアラ3(SRB3)、または選択されたセルに対して構成される分割SRB1をサポートする少なくとも一つに基づいて、同期を行ってもよい。UEは、選択されたセルがPSCellであることに基づいて、PSCellのセルグループ構成を復元すること、復元することに基づいてPSCellのセルグループ構成を実行すること、またはシグナリング無線ベアラを復元することのうちの少なくとも一つを実行し得る。シグナリング無線ベアラは、分割SRB1またはSRB3のうちの少なくとも一つを含んでもよい。送信はさらに、高速MCG回復、もしくはシグナリング無線ベアラ3(SRB3)、または選択されたセルに対して構成される分割SRB1をサポートする少なくとも一つに基づいてもよい。UEは、分割SRB1またはSRB3を介して、障害情報メッセージを送信し得る。UEは、セカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターに基づいてPSCellを構成する前に、障害を検出し得る。SCG構成パラメーターは、PSCellのセルグループ構成、PSCell(候補)のセル同一性、またはPSCellの実行条件のうちの少なくとも一つを含む。UEは、PSCellに対する実行条件が満たされることに基づいて、同期を実行し得る。同期を実行することは、ランダムアクセス手順を実行することに基づいて、同期を実行することを含み得る。PSCellとの同期の障害に基づいて、UEはセル選択手順を実行し得る。無線リソース制御メッセージは、PSCellに対する実行条件、またはPSCellを介したRRC接続を回復するためのタイマーの少なくとも一つをさらに含み得る。無線リソース制御メッセージは、再構成メッセージを含み得る。PSCellの構成は、PSCellへの同期に基づいて完了され得る。障害は、無線リンク障害、同期障害を伴う再構成、新しい無線からのモビリティ障害、シグナリング無線ベアラ1(SRB1)もしくはシグナリング無線ベアラ2(SRB2)に関する下層(例えば、PDCP層)からの完全性チェック障害表示、またはRRC接続再構成障害のうちの少なくとも一つを含んでもよい。信号品質は、基準信号受信電力、受信信号強度インジケーター、基準信号受信品質、または信号対干渉+ノイズ比のうちの少なくとも一つを含み得る。UEは、選択されたセルが、選択されたセルのセル同一性がPSCell(候補)のセル同一性であることに基づいて、PSCellである、と決定し得る。選択されたセルがPSCellではないことに基づいて、UEは、デフォルト構成の適用、選択されたセルのシステム情報ブロック1によって提供される構成の適用、または選択されたセルを用いたランダムアクセス手順のうちの少なくとも一つを実行し得る。選択されたセルがPCellではないことに基づいて、UEは、デフォルト構成の適用、選択されたセルのシステム情報ブロック1によって提供される構成の適用、または選択されたセルを用いたランダムアクセス手順のうちの少なくとも一つを実行し得る。UEは、選択されたセルを用いたランダムアクセス手順の正常な完了に基づいて、RRC再確立メッセージを選択されたセルに送信し得る。障害情報メッセージは、マスターセルグループ(MCG)障害情報メッセージまたは無線リソース制御再確立要求メッセージのうちの少なくとも一つを含んでもよい。障害情報メッセージは、UE同一性、障害タイプ、または測定レポートのうちの少なくとも一つを含んでもよい。PCellは、マスターセルグループのセルであり得る。PSCellは、セカンダリーセルグループのセルであり得る。SCGは、PSCellおよび任意選択的にゼロ以上のセカンダリーセルを含む、基地局のサービングセルのグループであり得る。第二の基地局は、ランダムアクセス手順またはPSCellを介した初期PUSCH送信を実行するよう指示し得る。UEは、障害情報メッセージの送信に基づいて、RRC再構成メッセージまたはRRCリリースメッセージのうちの少なくとも一つを受信し得る。UEは、第一の基地局から第二の基地局によって、かつ障害情報メッセージに基づいて、無線デバイス用の無線リソース制御構成パラメーター、または無線デバイス用の無線リソース制御リリースパラメーターのうちの少なくとも一つを受信し得る。
【0274】
UEは、第一の基地局から、第二の基地局のプライマリーSCGセル(PSCell)のセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターを含む、少なくとも一つの無線リソース制御メッセージを受信し得る。UEは、第一の基地局のプライマリーセルの障害を検出し得る。UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。選択されたセルがPSCellであることに応答して、UEは、SCG構成パラメーターに基づいてPSCellとの同期を実行し得る。UEは、第二の基地局のPSCellを介して第一の基地局に、障害を示す障害情報メッセージを送信し得る。
【0275】
UEは、第一の基地局から、第二の基地局との二重接続手順を開始する少なくとも一つの無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することができる。ここで、少なくともRRCメッセージは、第一の基地局のプライマリーセルグループのプライマリー構成パラメーターを含む。プライマリーセルグループは、第二の基地局のセカンダリーセルグループのプライマリーセルおよびセカンダリー構成パラメーターを含む。第二のセルグループは、プライマリーセカンダリーセルグループセル(PSCell)を含む。UEは、第一の基地局のプライマリーセルの障害を検出し得る。UEは、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。選択されたセルがPSCellであることに応答して、UEは、セカンダリー構成パラメーターに基づいてPSCellとの同期を実行し得る。UEは、第二の基地局のPSCellを介して第一の基地局に、障害を示す障害情報メッセージを送信し得る。
【0276】
UEは、第一の基地局から、第二の基地局のプライマリーSCGセル(PSCell)を構成するためのセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターと、シグナリング無線ベアラのベアラ構成パラメーターとを含む、少なくとも一つの無線リソース制御メッセージを受信し得る。UEは、第一の基地局の第二のセルからの障害および閾値を超えるセルの信号品質を検出することに基づいて、セルを選択し得る。選択されたセルがPSCellであり、障害が無線リンク障害であるのに応答して、UEは、SCG構成パラメーターに基づいてPSCellとの同期を実行し得る。UEは、第二の基地局のPSCellおよびシグナリング無線ベアラを介して、第一の基地局に障害を示す障害情報メッセージを送信し得る。UEは、選択されたセルがPSCellであり、障害が無線リンク障害であることに基づいて、PSCellのセルグループ構成を復元すること、復元することに基づいて、PSCellのセルグループ構成を実行すること、またはシグナリング無線ベアラを再開することのうちの少なくとも一つを実行し得る。UEは、選択されたセルがPSCellでなく、障害が無線リンク障害でもないことに基づいて、デフォルト構成の適用、選択されたセルのシステム情報ブロック1によって提供される構成の適用、または選択されたセルを用いたランダムアクセス手順のうちの少なくとも一つを実行し得る。
【0277】
第一の基地局は、UEに、第二の基地局のプライマリーSCGセル(PSCell)を構成するためのセカンダリーセルグループ(SCG)構成パラメーターと、シグナリング無線ベアラのベアラ構成パラメーターとを含む、少なくとも一つの無線リソース制御メッセージを受信し得る。第一の基地局は、第二の基地局のPSCellを介してUEから、第一の基地局の第二のセルの障害を示す障害情報メッセージを受信し得る。第一の基地局は、分割SRB1またはSRB3を介して、障害情報メッセージを受信し得る。障害情報メッセージは、マスターセルグループ(MCG)障害情報メッセージまたは無線リソース制御再確立要求メッセージのうちの少なくとも一つを含んでもよい。障害情報メッセージは、UE同一性または障害タイプまたは測定レポートのうちの少なくとも一つを含み得る。第一の基地局は、PSCell第二の基地局を介して、障害情報メッセージに基づいて、無線デバイス用の無線リソース制御構成パラメーターまたは無線デバイス用の無線リソース制御リリースパラメーターのうちの少なくとも一つをUEに送信し得る。第一の基地局は、第二の基地局のPSCellを介して、障害情報メッセージに基づいて、RRC再構成メッセージまたはRRCリリースメッセージのうちの少なくとも一つをUEに送信する。
【0278】
UEは、プライマリーセル(PCell)からの障害の検出に基づいて、PCellのセルグループ構成を格納し、閾値を超えるセルの信号品質に基づいてセルを選択し得る。選択されたセルがPCellであるのに応答して、UEは、セルグループ構成に基づいてPCellとの同期を実行し得る。UEは、同期に基づいて、PCellの基地局に、障害を含むMCG障害情報メッセージを送信し得る。障害は、プライマリーセル(PCell)内の無線リンク障害、PCellの同期障害を伴う再構成、新しい無線からのモビリティ障害、シグナリング無線ベアラ1(SRB1)またはシグナリング無線ベアラ2(SRB2)に関する下層(例えば、PDCP層)からの完全性チェック障害表示、またはRRC接続再構成障害のうちの少なくとも一つを含み得る。UEは、PCell内の問題の検出に基づいて、無線ベアラの停止またはPCellのセル同一性の保存のうちの少なくとも一つを実行し得る。UEは、選択されたセルのセル同一性がPCellの保存されたセル同一性であることに基づいて選択されたセルがPCellであると決定することができる。UEは、選択されたセルがPCellであることに基づいて、PCellのセルグループ構成を復元すること、またはシグナリング無線ベアラを再開することの少なくとも一つを実行し得る。シグナリング無線ベアラは、SRB1またはSRB2のうちの少なくとも一つを含んでもよい。MCG障害情報メッセージは、UE同一性、障害タイプ、または測定レポートのうちの少なくとも一つを含んでもよい。UEは、MCG障害情報メッセージの送信に基づいて、RRC再構成メッセージまたはRRCリリースメッセージのうちの少なくとも一つを受信し得る。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33