(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-19
(45)【発行日】2024-06-27
(54)【発明の名称】紙等のリーフに平行な二つの折り目をつける折畳装置。
(51)【国際特許分類】
B65H 45/18 20060101AFI20240620BHJP
【FI】
B65H45/18
(21)【出願番号】P 2021516746
(86)(22)【出願日】2019-11-08
(86)【国際出願番号】 IB2019059601
(87)【国際公開番号】W WO2020121082
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2022-10-27
(32)【優先日】2018-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(73)【特許権者】
【識別番号】519001213
【氏名又は名称】ペレマン インダストリーズ ナームローゼ ベンノートシャープ
【氏名又は名称原語表記】PELEMAN INDUSTRIES, NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【住所又は居所原語表記】Rijksweg 7, 2870 Puurs BELGIUM
(74)【代理人】
【識別番号】100194113
【氏名又は名称】八木田 智
(72)【発明者】
【氏名】ペレマン,ギド フラン マリア ヨゼフ
(72)【発明者】
【氏名】ヘニセン,マーチン
【審査官】鵜飼 博人
(56)【参考文献】
【文献】実公昭46-013770(JP,Y1)
【文献】特開平01-299164(JP,A)
【文献】登録実用新案第3200501(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 37/00- 37/06
B65H 41/00
B65H 45/00- 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙等のリーフに相互に間隔(B)を開けた二つの並行な折り目を形成する折畳装置において、
該装置(1)が、鋭く尖った折り縁部(9)を有する二つクランプ(5)を備え、各クランプが、尖った顎部(7)を備えた二つのクランプバー(6)によって形成され、折り畳むべきリーフ(4)を供給するためにクランプバー(6)間に開口(8)を形成する開位置と、折り畳み中に折り畳むべきリーフ(4)をクランプするための閉位置との間で、互いに相対的に移動可能であり、
リーフ(4)を供給するためにクランプ(5)が、それらの折り縁部(9)が、形成すべき折り目間の所望の間隔と同じ間隔(B)で、相互に平行に向き合うように相互に対向するよう配置され、
該装置(1)が、さらに、一方のクランプ(5)が、その折り縁部(9)と共に、他方のクランプ(5)の折り縁部(9)の周りで円運動し、両方のクランプ(5)の折り縁部(9)のレベルで両方の並行な折り目を形成するように、それらの閉位置においてクランプ(5)を互いに相対的に移動させる手段(10)を備えている
ことを特徴とする折畳装置。
【請求項2】
一方のクランプ(5b)が閉状態で固定され、他方のクランプ(5a)が閉状態で固定クランプ(5b)に対して移動可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の折畳装置。
【請求項3】
相互に相対的にクランプ(5)を移動させる手段(10)が、固定クランプ(5b)の折り縁部(9)を中心とした軌道で可動クランプ(5a)を移動することを可能にする手段によって形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の折畳装置。
【請求項4】
クランプ(5)の相対的回転運動の最後のクランプ(5)の折り縁部(9)のために少なくとも一つの停止部(19)が設けられている
ことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の折畳装置。
【請求項5】
一つのクランプ(5)の折り縁部(9)用の前記停止部(19)が、他方のクランプ(5)に取り付けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の折畳装置。
【請求項6】
折り縁部(9)用の前記停止部(19)が、固定クランプ(5b)及び/又は可動クランプ(5a)に設けられている
ことを特徴とする請求項
5に記載の折畳装置。
【請求項7】
前記停止部(19)が、
弾性圧縮可能材料で形成されている
ことを特徴とする請求項4~6の何れか一項に記載の折畳装置。
【請求項8】
前記停止部(19)が、一方又は両方のクランプバー(6)のノッチ(20)によって形成され、他方のクランプ(5)の折り縁部(9)用のシートを形成する
ことを特徴とする請求項4~7の何れか一項に記載の折畳装置。
【請求項9】
クランプバー(6)に角形縁部(21)が設けられ、前記角形縁部(21)から、クランプバー(6)の前記顎部(7)が互いに向かって延び、かつ、前記角形縁部(21)に
ノッチ(20)が設けられている
ことを特徴とする請求項
1に記載の折畳装置。
【請求項10】
リーフ(4)の案内位置において、クランプ(5)が互いの延長線上に位置決めされ、
折畳装置(1)が、クランプ(5)を、前記案内位置の両側で相対的に回転させる制御装置を備えている
ことを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載の折畳装置。
【請求項11】
クランプ(5)を、両方の回転方向に、少なくとも180°の角度に亘っ
て、相互に相対的に回転できるように構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の折畳装置。
【請求項12】
折り縁部(9)の開き角度(A)が約25°である
ことを特徴とする請求項1~11の何れか一項に記載の折畳装置。
【請求項13】
折畳装置が、供給手段(12)が設けられたスループット装置であり、折畳時に供給装置からクランプ(5)のクランプバー(6)間にリーフ(4)を案内し、折畳後にリーフ(4)をさらにスタックに案内する
ことを特徴とする請求項1~12の何れか一項に記載の折畳装置。
【請求項14】
折畳装置(1)が位置決め手段を備え、該位置決め手段が、折り畳むべきリーフ(4)がクランプ(5)のクランプバー(6)間に案内され、クランプ(5)の折り縁部(9)のレベルで折畳を実行する時に、折り畳むべきリーフ(4)の位置決めをする
ことを特徴とする請求項1~13の何れか一項に記載の折畳装置。
【請求項15】
前記位置決め手段が、リーフ(4)を案内する時にリーフ(4)の端部を検知する検知手段を備えている
ことを特徴とする請求項14に記載の折畳装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙等のリーフに二つの平行な折り目をつける折畳装置に関し、特に、例えば2ミリ程度の短い相互間隔で二つの平行な折り目をでつけることができる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような二つ折りのリーフは、例えば、本の構成に使用され、このようなリーフの二つ折り部分は、リーフを結合要素又は本の背部等に結合できるようにする折り畳み可能なストリップを画定する。
【0003】
このようなリーフの利点は、ベルギー特許BE1.023.784号に規定されているように、本の紙リーフを平らに折り開くことができ、印刷が折り開かれた紙リーフに亘ってシームレスに続くことにある。
【0004】
折り目を付けた紙リーフを提供するために、様々な方法及び装置が公知である。
【0005】
ベルギー特許BE1.021.551号には、紙を上向きに一回、下向きに一回折り曲げ、そのプロセスを数回、例えば三回繰り返すことができる折畳装置が開示されています。
【0006】
この折畳装置の欠点は、良好な結果を得るためには、操作を、例えば三回繰り返す必要があるため、折り畳み処理が遅くなることにある。結果自体は良好であるが、その遅さから大量生産には向いていない。
【0007】
ベルギー特許BE1.024.330号には、理論上は非常に高い生産リズムで紙リーフをスチールバンドで折り畳むことができる別の折畳装置が開示されているが、実際には様々な理由で生産収率はそれほど高くない。具体的には、以下の理由による。
・スチールの紙に対するグリップが弱いため、スチールバンド上への紙の位置決めが難しい。
・スチールバンドを完全にガイドすることが難しく、スチールバンドの摩耗が激しい。
・1つ目の折り目から離れた場所で二つ目の折り目を作るためには、用紙を2回目の折り機に通すか、1つ目の折り機の後ろに二つ目の折り機を設置しなければならず、折り機が実用的でない長さになってしまうこと。
【0008】
ベルギー特許第BE1.024.709号には、従来の折畳装置の改良型装置が開示されており、この折畳装置では、スチールバンドが、紙との接着力が強い合成樹脂製プルスルーベルトに置き換えられており、プルスルーベルトによる搬送中に紙が所定の位置に保たれるように構成されている。この折畳装置では、紙は折り目毎に「つかむ」「折る」「押す」という三つの連続処理に供され、この処理は、最大4回繰り返えされる。しかしながら、この改良型折畳装置には、三つの欠点がある。具体的には以下の欠点がある。
・右折と左折のある第一折り目は、約2メートルの長さのベルトを必要とし、第二折り目のために、紙を180°回転させて戻す必要があるが、完全に平行な第二折り目を形成するために、紙が少しも動いてはいけなく、かつ、特に、特に紙のサイズや種類、厚さを変更する時には、この回転戻しが常にデリケートな作業になるという欠点がる。
・合成樹脂製プルスルーベルトは、A4サイズの用紙を扱うのには適しているが、それ以上のサイズの用紙の場合、プルスルーベルトによる用紙のグリップが不十分で、用紙がわずかに回転してしまうことがあり、これは、回転戻し及び第二折り目の位置決めにとって非常に悪いことであり、第二折り目がもはや平行ではなくなるという問題がある。市場では、B2(500×707mm)までの、より大きな用紙が常に求められており、高さ1mの高さを超える折畳装置が必要になり、それは、コンベアやるとの長さや装置の高さの面で大きな問題になる。
・合成樹脂製のプルスルーベルトは、密度250gr/m2の紙を扱うのに最適だが、それより重い紙の場合は、コンベヤベルトによる紙のグリップが弱すぎるという欠点がある。そのため、折り目に対する紙の剛性により、紙が僅かに回転してしまい、第二折り目の位置が平行でなくなるという問題が生じる。
【発明の開示】
【0009】
本発明の目的は、上述した欠点及び他の欠点の一つ又は複数の解決手段を提供することにある。
【0010】
この目的を達成するために、本発明は、紙等のリーフに相互に間隔を開けた二つの並行な折り目を形成する折畳装置において、該装置が、鋭く尖った折り縁部で終端する二つクランプを備え、各クランプが、尖った顎部を備えた二つのクランプバーで形成され、折り畳むべきリーフを供給するためにクランプバー間に開口を形成する開位置と,折り畳み中に折り畳むべきリーフをクランプするための閉位置との間で、互いに相対的に移動可能であり、
リーフを供給するためにクランプが、折り縁部が、形成すべき折り目間の所望の間隔と同じ相互間隔で、相互に平行に向き合うように相互に対向するよう配置され、
該装置が、さらに、一方のクランプが、その折り縁部と共に、他方のクランプの折り縁部の周りで円運動し、両方のクランプの折り縁部のレベルで二つの並行な折り目を形成するように、それらの閉位置においてクランプを互いに相対的に移動させる手段を備えている
ことを特徴とする折畳装置に関する。
【0011】
該折畳装置によって、折り畳まれるべきリーフは、クランプバー間にあるフィーダーから、折り畳まれるべきリーフを一枚ずつ、リーフを回転させることなく、平らな直線状の軌道で装置を通してガイドされ得、折り畳んだ後に、リーフをさらに案内して重ねることができる。
【0012】
一方のクランプの他方のクランプに対する相対的な回転運動によって、リーフにおける両方の並行な折り目が、クランプの鋭い折り縁部のレベルで同時に形成され、これらは、相互に所望の間隔にあり、かつ、完全な回転折り動作の間、この間隔は維持される。
【0013】
折り畳みのための相対的な回転運動の全期間、リーフが動くことができず、かつ、形成された折り目が常に完全に平行になるように、リーフはクランプバー間で、しっかりと固定される。
【0014】
本発明に係る折畳装置は、大きなサイズのリーフにも適しており、リーフを回転させたり折り畳んだりすることなく、平面的に案内することができるので、何の問題もなく処理することができる。
【0015】
重い種類の紙でも、紙がしっかりとクランプされ、紙をねじったり回転させたりする力が加わらないので、何に問題もなく処理され得る。
【0016】
さらに、二つの折り目を、リーフの任意の位置に形成することができるという利点も有する。
【0017】
一枚のリーフに複数の二重折り線を様々な位置で形成し得ることは、ベルギー特許BE1.023.784号に記載されている、本の使用を平らに折り広げる用途に加えて、例えば、グリーティングカードやブックカバーを折り畳むことにも有用であり得る。
【0018】
実用的な実施形態によれば、両方のクランプの一方は、リーフのガイド方向に固定され、他方のクランプは固定されたクランプに対して移動可能であり、両方のクランプの一方のみを移動させる必要があり、そのためには単純な駆動で十分である。
【0019】
好ましくは、少なくとも一つの停止部が、クランプの回転運動の最後のクランプの折り縁部のために設けられ、それにより、より鋭い折り畳みが実現され得る。
【0020】
好ましくは、このような折り縁部用の停止部は、ゴムのような弾性のある圧縮可能な材料で形成される。
【0021】
好ましくは、クランプは、回転の両方向において、少なくとも180°の角度で、好ましくは,一方のクランプが他方のクランプに対向する位置に回転するか、殆ど対向する位置まで回転する角度で、互いに相対的に回転可能である。
【0022】
これにより、リーフが、その両側で折り畳まれることが可能になり、シャープな折り目になる。
【0023】
尖った折り縁部の開き角度は、例えば25°であり、クランプの折り縁部を中心にリーフを大きな角度で折り畳むことができるようにされている。
【0024】
本発明の特徴をよりよく示すことを意図して、紙のリーフに二つの平行な折り目をつけるための本発明による装置の幾つかの好ましい実施形態を、添付の図面を参照して、限定性なしに、実施例として以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明に係る折畳装置のアイドル位置を概略的に示している。
【
図2】
図1の折畳装置の使用時の異なる位置を示している。
【
図3】
図1の折畳装置の使用時の異なる位置を示している。
【
図4】
図1の折畳装置の使用時の異なる位置を示している。
【
図8】本発明による折畳装置の別の実施例を示している。
【
図9】
図8においてフレームF9で示された部分の拡大図である。
【
図10】本発明による折畳装置の別の実施例のアイドル位置を示している。
【
図11】
図10に示した折畳装置の使用時の異なる位置を示している。
【
図12】
図10に示した折畳装置の使用時の異なる位置を示している。
【
図13】
図10に示した折畳装置の使用時の異なる位置を示している。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1の折畳装置1は、
図1に矢印Iで示すように、折り畳まれるべき紙のリーフ4等を送り方向Iに従って平らに供給するための供給開口3を備えた枠体2を備えている。
【0027】
該装置は、リーフ4をクランプするための二つのクランプ5を備えている。
【0028】
前記クランプ5は、先の尖った顎部7を有する二つのクランプバー6を備えている。
【0029】
クランプバー6は、折り畳むべきリーフ4を送るためにクランプバー6間に開口部8を形成する
図1に示すような開位置と、折り畳み中に折り畳むべきリーフ4をクランプするための
図2に示すような閉位置との間で、送り方向Iに垂直な方向X-X'に従って、互いに相対的に移動可能にされている。
【0030】
図1の開かれた供給位置において、開口部8は送り方向Iの延長線上にあるクランプバー6の間に位置しており、開口部8が、折り畳まれるべきリーフ4が回転したり折り畳まれたりすることなく直線的に送り込まれることができる案内通路を画定する。
【0031】
図2の閉位置では、各クランプの尖った顎部7が、開口角度Aが約25°のクランプ5の尖った折り縁部9を形成する。
【0032】
この位置において、クランプ5は互いに直接対向しており、それらの鋭い折り縁部は、互いに平行で、形成すべき折り目間の所望の距離に等しい距離Bで互いに対向している。
【0033】
クランプ5bは固定クランプであり、該クランプ5bは供給方向Iに対して固定位置を有するが、顎部7は、例えば枠体2のリニアガイドにX-X'方向に移動可能に設けられている。
【0034】
クランプ5aのクランプバー6はキャリア10に取り付けられており、キャリア10は、枠体2に移動可能に取り付けられ、クランプバー6がX-X'方向に沿って延びるリニアガイドにスライド可能に取り付けられている。
【0035】
折畳装置1には、さらに、クランプ5aの折り縁部9が固定クランプ5bの折り縁部9の周りを円運動するように、キャリア10をクランプ5aと一緒に回転させる手段11が設けられており、
図2に破線円で示すように、半径が前述の距離Bに等しく、中心点が固定クランプ5bの折り縁部9のレベルにある。
【0036】
前記手段11は、例えば、
図5~
図7を用いて更に説明するように、キャリア10を閉じたクランプバー6と共に軌道に乗せ、言い換えれば、そのクランプバー6を常に平行に保ちながら、全体として固定クランプ5bの折り縁部9を中心に回転させる機構によって構成されている。
【0037】
好ましくは、折畳装置1は、開かれたクランプ5のクランプバー6の間に、供給装置(図示せず)から折り畳むべきリーフ4を供給する供給手段12を備えたスループット装置である。これらの手段は、例えば、プログラム制御される供給ローラによって形成される。
【0038】
また、折畳装置1には、さらに不図示の位置決め手段が設けられており、該位置決め手段は、折り畳むべきリーフ4を送り方向Iにクランプバー6の間に位置決めし、リーフ4に形成する必要がある折り目をつけるべき位置がクランプ5の折り縁部9の下に位置するようにする。
【0039】
これらの位置決め手段には、例えば、リーフを案内する際にリーフの端部を検出する検出装置を有し得、前記検出装置は、供給手段12の前記した制御装置に接続される。
【0040】
折畳装置の動作は簡単であり、以下の通りである。
【0041】
リーフ4がクランプバー6の間の正しい位置に配置されると、クランプ5が閉じられ、
図2に示すようにリーフ4がクランプされる。
【0042】
その後、クランプ5aを備えたキャリア10は、固定クランプ5bの折り縁部9を中心とした軌道で駆動される。
【0043】
第一に、
図3に示すように、クランプ5aは固定クランプ5bに対して上方に回動されるか、又はほぼ固定クランプ5bに対して上方に回動される。
【0044】
その結果、リーフ4は両クランプ5の折り縁部9を中心に折り畳まれ、リーフ4には互いに所望の距離Bをおいて二本の平行な折り線が形成される。また、固定クランプ5bの折り縁部9も、可動クランプ5aの折り縁部9を中心に相対的に円運動することは明らかである。
【0045】
続いて、クランプ5aを備えたキャリア10は、
図4に示す位置まで、固定クランプ5bの折り縁部9を中心に反対方向に下向きに回転され、それにり、リーフ4は、折り目がさらに鋭くなるように、その反対側に折り畳まれる。
【0046】
開き角度Aが小さいため、クランプ5は互いにぶつかることなく大きな角度でお互いに対して回転させることができ、好ましくは、この回転角度は180°よりも大きい。
【0047】
このようにして、必要に応じて、リーフ4は、リーフ4の一側及び他側に数回折り畳まれ得る。
【0048】
その後、キャリア10は、
図2の開始位置に戻され得、クランプ5が開かれ、二重の折り目を有するリーフ4は、スタック(図示せず)に向けて方向Iに案内され得る。
【0049】
図5~
図7は、手段11を実現する実施例を示している。前記手段11は、枠体2内のベアリングに回転可能に取り付けられた二つのディスク14を備えた機構13に関し、前記ディスクは、径方向に延びるスロット15を備え、駆動装置17によって、
図5に示すように、中心位置周りで往復的に回転可能なより大きなダイヤル16を用いて、往復的に回転可能である。
【0050】
キャリア10には、ディスク14の前記スロット15に往復動可能に挿入される二つの固定爪部18が設けられている。
【0051】
図5の中心位置では、クランプ5は、互いの延長線上にある
図2の開始位置に位置している。
【0052】
この中心位置から、ダイヤル16はまず
図6に示すように一方向に回転され、次に
図7に示すように他方向に回転され、クランプ5aを有するキャリア10を、固定クランプ5bの折り縁部9を中心に軌道運動させる。
【0053】
選択的に、一方又は両方のクランプ5には、
図8及び
図9に示すような停止部19が設けられ得、該停止部19は、クランプ5の回転運動の終わりに、クランプ5の折り縁部9のための停止部を形成し、停止部19は、好ましくは、ゴムのような弾性圧縮可能な材料で形成される。この停止部19によって、二重折り目がさらに強調され得る。
【0054】
停止部19は、例えば、クランプ9の鋭い折り縁部9のためのシートを形成するノッチ20によって形成される。
【0055】
図10は、本発明による折畳装置1の別の実施形態を示しており、この実施例では、断面で示されたクランプバー6には、角形縁部21が設けられており、前記縁部は、送り方向Iに垂直で、かつ、そこから前記顎部7が反対側のクランプ5の方向に突出している。
【0056】
クランプの折り縁部9用のノッチ20は、角形縁部21に凹部として設けられており、
図12及び
図13に示すように、クランプ5の回転運動の終了時に折り縁部9がこれらのノッチ20に入るように配置されている。
【0057】
その他の点では、この折畳装置1の動作は、既に説明した動作に類似している。
【0058】
上記のような連続動作は、すべての動作又は少なくとも一部の動作を制御するプログラムされた制御装置で制御され得ることは明らかである。
【0059】
また、クランプ5の開閉は、他の方法、例えばクランプバーをお互いに向けて回転させて閉じたり、お互いから離れる方向に回転させて開いたりする方法で実現され得ることは明らかである。
【0060】
また、両クランプ5が、一方のクランプを他方のクランプに対して相対的に回転移動させることを課すために移動可能であることも明らかである。
【0061】
また、本発明による折畳装置1では、紙や段ボール以外の別の材料、例えば合成材料から作られたリーフを折り畳むことができることも明らかである。
【0062】
本発明は、実施例として記載され、図面に示された実施形態に決して限定されるものではなく、本発明に係る紙等のリーフに二つの平行な折り目を形成する装置は、本発明の範囲を逸脱することなく、あらゆる種類の形態や寸法で実現可能である。