(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-19
(45)【発行日】2024-06-27
(54)【発明の名称】チャージ・システム、および加工材料をエクストルーダー・スクリューに供給する方法
(51)【国際特許分類】
B29C 64/321 20170101AFI20240620BHJP
B22F 10/22 20210101ALI20240620BHJP
B22F 12/13 20210101ALI20240620BHJP
B22F 12/50 20210101ALI20240620BHJP
B29C 64/118 20170101ALI20240620BHJP
B29C 64/241 20170101ALI20240620BHJP
B29C 64/255 20170101ALI20240620BHJP
B29C 64/329 20170101ALI20240620BHJP
B33Y 10/00 20150101ALI20240620BHJP
B33Y 30/00 20150101ALI20240620BHJP
【FI】
B29C64/321
B22F10/22
B22F12/13
B22F12/50
B29C64/118
B29C64/241
B29C64/255
B29C64/329
B33Y10/00
B33Y30/00
(21)【出願番号】P 2021550083
(86)(22)【出願日】2020-02-12
(86)【国際出願番号】 EP2020053580
(87)【国際公開番号】W WO2020173704
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2022-11-18
(31)【優先権主張番号】102019202699.0
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102019217113.3
(32)【優先日】2019-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】520001095
【氏名又は名称】アイム3デー・ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】AIM3D GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100087941
【氏名又は名称】杉本 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100112829
【氏名又は名称】堤 健郎
(74)【代理人】
【識別番号】100142608
【氏名又は名称】小林 由佳
(74)【代理人】
【識別番号】100155963
【氏名又は名称】金子 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100154771
【氏名又は名称】中田 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100150566
【氏名又は名称】谷口 洋樹
(74)【代理人】
【識別番号】100213470
【氏名又は名称】中尾 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100220489
【氏名又は名称】笹沼 崇
(72)【発明者】
【氏名】モリソン・ヴィンセント
(72)【発明者】
【氏名】リーバーヴィルト・クレメンス
(72)【発明者】
【氏名】ツィールケ・ルネ
(72)【発明者】
【氏名】ラドン・ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイドナー・ティム
【審査官】神田 和輝
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/014902(WO,A1)
【文献】特開昭58-191118(JP,A)
【文献】特開昭62-246711(JP,A)
【文献】国際公開第2011/092269(WO,A2)
【文献】国際公開第2019/007756(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0258189(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0047225(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第1586865(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105216333(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F 27/00-27/96
B01F 35/00-35/95
B29B 7/00-7/94
B29C 31/00-31/10
B29C 45/00-45/84
B29C 48/00-48/96
B29C 64/00-64/40
B33Y 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工材料を少なくとも1つのエクストルーダー・スクリュー(2)に供給する、チャージ・システムであって、
-前記加工材料を送り込み方向(Z)に沿って前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと導くように構成されたホッパー(5)と、
-前記加工材料を前記ホッパー(5)へと重力で投入する材料貯留部(3)と、
を備える、チャージ・システムにおいて、
当該チャージ・システムが、粒体状の加工材料を、鉛直方向に延在するエクストルーダー・スクリュー(2)に供給するように構成して、設けられており、
前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって、前記送り込み方向(Z)とは逆方向に、前記ホッパー(5)に送り返された加工材料を、前記材料貯留部(3)から投入された加工材料と共に前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと再運搬することが可能な送出装置(8)、
を備えることを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項2】
請求項1に記載のチャージ・システムにおいて、前記送出装置(8)が、回転する前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって、前記ホッパー(5)に送り返された加工材料を、前記材料貯留部(3)から追加投入された加工材料と混合するように構成して、設けられていることを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項3】
請求項
1または2に記載のチャージ・システムにおいて、前記ホッパー(5)が、当該ホッパー(5)に進入した前記粒体状の加工材料の少なくとも一部を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の回転時に粉砕する粉砕ツール(51)を具備することを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項4】
請求項
3に記載のチャージ・システムにおいて、前記粉砕ツール(51)は、前記ホッパー(5)の充填ゾーン(510)内に、回転する前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって前記粒体状の加工材料の粉砕を行う少なくとも1つの粉砕エッジ(511)を形成していることを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項5】
請求項
4に記載のチャージ・システムにおいて、前記少なくとも1つの粉砕エッジ(511)が、前記粉砕ツール(51)の円錐状縮径体(51a)、前記粉砕ツール(51)のうちの、ホッパー長手方向軸心(T)に沿って延びる壁(51b)、または前記粉砕ツール(51)のうちの、前記ホッパー長手方向軸心(T)回りに螺旋状に少なくとも一部延びる壁(51c)に設けられていることを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項6】
請求項
3から
5のいずれか一項に記載のチャージ・システムにおいて、前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって前記送り込み方向(Z)とは逆方向に、前記ホッパー(5)に送り返され、前記送出装置(8)で粉砕された加工材料を、前記材料貯留部(3)から投入された未粉砕の粒体状加工材料と共に前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと運搬することが可能であることを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項7】
請求項1から
6のいずれか一項に記載のチャージ・システムにおいて、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと運搬するために、前記送出装置(8)が長手方向に変位可能なスライド(803)を含むことを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項8】
請求項
7に記載のチャージ・システムにおいて、前記スライド(803)の断面が、L字状であることを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項9】
請求項
7または
8に記載のチャージ・システムにおいて、前記スライド(803)が、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと運搬する突き当て部(803.2)を有しており、当該突き当て部(803.2)が、前記エクストルーダー・スクリュー(2)に面する前側に、窪み(8030)を有していることを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項10】
請求項
7から
9のいずれか一項に記載のチャージ・システムにおいて、前記スライド(803)は、当該スライド(803)を長手方向に変位させることが可能な調節方向(V)に対して横方向に各々延びる2つの側壁(803c,803d)を有しており、当該2つの側壁(803c,803d)が、当該2つの側壁(803c,803d)間に空間(8031)を形成していることを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項11】
請求項1から
10のいずれか一項に記載のチャージ・システムにおいて、前記送出装置(8)が、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと運搬する少なくとも1つの圧縮エアノズル(12)及び/又は少なくとも1つのソレノイドコイル(13)を含むことを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項12】
加工材料を少なくとも1つのエクストルーダー・スクリュー(2)に供給する、チャージ・システムであって、
-前記加工材料を送り込み方向(Z)に沿って前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと導くように構成されたホッパー(5)と、
-前記加工材料を前記ホッパー(5)へと重力で投入する材料貯留部(3)と、
を備える、チャージ・システムにおいて、
前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって、前記送り込み方向(Z)とは逆方向に、前記ホッパー(5)に送り返された加工材料を、前記材料貯留部(3)から投入された加工材料と共に前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと再運搬することが可能な送出装置(8)を備え、
前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと運搬するために、前記送出装置(8)が長手方向に変位可能なスライド(803)を含み、
前記スライド(803)の断面が、L字状であるか、または、
前記スライド(803)は、当該スライド(803)を長手方向に変位させることが可能な調節方向(V)に対して横方向に各々延びる2つの側壁(803c,803d)を有しており、当該2つの側壁(803c,803d)が、当該2つの側壁(803c,803d)間に空間(8031)を形成している
ことを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項13】
加工材料を少なくとも1つのエクストルーダー・スクリュー(2)に供給する、チャージ・システムであって、
-前記加工材料を送り込み方向(Z)に沿って前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと導くように構成されたホッパー(5)と、
-前記加工材料を前記ホッパー(5)へと重力で投入する材料貯留部(3)と、
を備える、チャージ・システムにおいて、
前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって、前記送り込み方向(Z)とは逆方向に、前記ホッパー(5)に送り返された加工材料を、前記材料貯留部(3)から投入された加工材料と共に前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと再運搬することが可能な送出装置(8)を備え、
前記送出装置(8)が、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと運搬する少なくとも1つの圧縮エアノズル(12)及び/又は少なくとも1つのソレノイドコイル(13)を含むことを特徴とする、チャージ・システム。
【請求項14】
少なくとも1つのエクストルーダー・スクリュー(2)と、
請求項1から
13のいずれか一項に記載の少なくとも1つのチャージ・システムと、
を備える、エクストルーダー装置。
【請求項15】
請求項1から
13のいずれか一項に記載の少なくとも1つのチャージ・システム
を備える、3Dプリント装置。
【請求項16】
加工材料を少なくとも1つのエクストルーダー・スクリュー(2)に供給する、チャージ・システムを少なくとも1つ備える、3Dプリント装置であって、
該チャージ・システムは、
-前記加工材料を送り込み方向(Z)に沿って前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと導くように構成されたホッパー(5)と、
-前記加工材料を前記ホッパー(5)へと重力で投入する材料貯留部(3)と、
-前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって、前記送り込み方向(Z)とは逆方向に、前記ホッパー(5)に送り返された加工材料を、前記材料貯留部(3)から投入された加工材料と共に前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと再運搬することが可能な送出装置(8)と、
を備える、
3Dプリント装置。
【請求項17】
請求項16に記載の3Dプリント装置において、
前記送出装置(8)が、回転する前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって、前記ホッパー(5)に送り返された加工材料を、前記材料貯留部(3)から追加投入された加工材料と混合するように構成して、設けられていることを特徴とする、
3Dプリント装置。
【請求項18】
請求項16または17に記載の3Dプリント装置において、
当該チャージ・システムが、粒体状の加工材料を、鉛直方向に延在するエクストルーダー・スクリュー(2)に供給するように構成して、設けられていることを特徴とする、
3Dプリント装置。
【請求項19】
請求項18に記載の3Dプリント装置において、
前記ホッパー(5)が、当該ホッパー(5)に進入した前記粒体状の加工材料の少なくとも一部を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の回転時に粉砕する粉砕ツール(51)を具備することを特徴とする、
3Dプリント装置。
【請求項20】
請求項16から19のいずれか一項に記載の3Dプリント装置において、
前記送出装置(8)が、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと運搬する少なくとも1つの圧縮エアノズル(12)及び/又は少なくとも1つのソレノイドコイル(13)を含むことを特徴とする、
3Dプリント装置。
【請求項21】
加工材料を
3Dプリント装置のエクストルーダー・スクリュー(2)に供給する方法であって、
-材料貯留部(3)からの加工材料が重力の働きでホッパー(5)へと投入されて、当該ホッパーにより、前記加工材料が送り込み方向(Z)に沿って前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと送られて、
-回転する前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって前記送り込み方向(Z)とは逆方向に移動した加工材料が、前記材料貯留部(3)からの加工材料と共に送出装置(8)によって前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと再運搬される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
具体的に述べると、本提案の解決手段は、加工材料(Verarbeitungsmaterial)をエクストルーダー・スクリューに、特には、射出成形用の金属顆粒及び/又はセラミックス顆粒及び/又はプラスチック顆粒の状態で、付加製造(additive Fertigung)用のエクストルーダー・スクリューに供給するチャージ・システム(Befuelleinrichtung)に関する。
【背景技術】
【0002】
スクリュー・エクストルーダー(Schneckenextruder)は、とりわけ、射出成形やダイカストによる部品の連続生産(Serienfertigung)で利用される。大抵の場合、エクストルーダー・スクリュー、射出ノズルおよび金型が、互いに対して水平線状に配置される。主に粒体や粉体として存在する材料は、一般的に、スクリュー・エクストルーダーの最後部のいわゆる送り込みゾーン(フィードゾーン)で充填される。同材料は、エクストルーダーのバレル部に位置したホッパーによってエクストルーダー・スクリューへと直接鉛直方向に導かれる。ホッパーの断面積はブリッジングを防止するよう十分に大きくなっているので、上記材料は重力で上記スクリューへと落下し当該スクリューに取り込まれる。連続生産では、上記材料を取り込んで上記ノズルまで運搬するのに、いわゆる3ゾーン式のスクリュー・エクストルーダーが一般的に利用される。同材料は、圧縮、脱気および均質化を受ける。そして、圧力が高まることで上記金型への注入が行われる。
【0003】
スクリュー・エクストルーダーの送り込みゾーンは、当該スクリュー・エクストルーダーのハウジング内のバレル部として構成されている場合がしばしばある。このバレル部に、材料をスクリューへと送り込むことが可能なホッパーが設けられる。バレル部およびホッパーに関しては、粒体の形態で存在する材料のブリッジングが生じ得ないように最小断面積を選択しなければならない。これは、使用するバルク材の安息角や摩擦係数に大きく左右される。
【0004】
DE 10 2014 018 081 A1(特許文献1)には、金属部品の付加製造用の3Dプリンター
(3D-Druckervorrichtung)が記載されている。ここでも、粒体形態の加工材料を加工するスクリュー・エクストルーダーが利用される。3Dプリント装置のうちの横行可能な造形ヘッドにおける、垂直に配置されたスクリュー・エクストルーダーにより、熱可塑性変形可能な加工材料が層単位で押出成形されることによって、立体的な部品が作製される。特許文献1には、エクストルーダー・スクリューへの加工材料の運搬についての詳細が見受けられない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】独国特許出願公開第102014018081号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
付加製造へのスクリュー・エクストルーダーの適用は、スクリュー・エクストルーダーを横型可能な設計にしなければならなかったり、ワーク部分全体を動かすことになったりするので、スクリュー・エクストルーダーの重量や全体的サイズ(これらは典型的にエクストルーダー・スクリューの長さに大きく依存する)の制限をとりわけ受けることになる。しかし、ワーク部分全体を動かすという後者の例では、3Dプリンター全体が顕著にオーバーサイズにならざるを得ない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この背景に対して、本提案の解決手段の根底をなす目的は、エクストルーダー・スクリューへの加工材料、特には粒体状の加工材料の供給をさらに改善し、従来技術からこれまで知られている短所、特には付加製造工程の短所を克服するか又は少なくとも緩和することである。
この目的は、請求項1のチャージ・システムと請求項12の方法の双方によって達成される。
【0008】
加工材料を少なくとも1つのエクストルーダー・スクリュー、特には鉛直方向に延在するエクストルーダー・スクリューに供給する、提案のチャージ・システムは、
-前記加工材料を送り込み方向に沿って前記エクストルーダー・スクリューへと導くように構成されたホッパーと、
-前記加工材料を前記ホッパーへと重力で投入する材料貯留部と、
-前記エクストルーダー・スクリューの動作によって前記送り込み方向とは逆方向に前記ホッパーへと送り返されたか又は押し返された加工材料を、前記材料貯留部から投入された加工材料と共に前記エクストルーダー・スクリューの方向へと再運搬することが可能な送出装置と、
を少なくとも備える。
【0009】
つまり、本提案のチャージ・システムは、加工材料、場合によっては、回転する少なくとも1つのエクストルーダー・スクリューの動作によって前記ホッパーから送り返された加工材料を、前記材料貯留部からの加工材料と共に、前記少なくとも1つのエクストルーダー・スクリュー(よって、場合によっては、複数のエクストルーダー・スクリュー)の方向へと、つまり、前記ホッパーを経由して前記少なくとも1つのエクストルーダー・スクリューへと、送出装置によって積極的に再運搬することが可能である。これにより、(a)回転する前記エクストルーダー・スクリューの動作によって前記ホッパーに送り返された加工材料を、(b)前記材料貯留部から投入された加工材料と混合することが可能になる。つまり、例えば機械的に及び/又は電動で及び/又は空気圧で及び/又は磁気的に動作する前記送出装置が、適切な混合を行うように装備されて、提供されている。
【0010】
よって、本提案の解決手段に基づくと、前記エクストルーダー・スクリュー、したがって、前記エクストルーダー・スクリューを装備した例えば(スクリュー)エクストルーダーの形態のエクストルーダー装置に、戻ってきた加工材料を充填することが可能となる。これにより、送り返されて且つ場合によっては既に少なくとも部分的に粉砕された後の加工材料と前記材料貯留部からの「未加工」の加工材料との混合が実現可能となり、前記エクストルーダー・スクリューに送り込まれた加工材料の圧密化(kompaktere Ausgestaltung)が達成されることになる。これにより、特に高速押出用途において製造部品の品質に大幅な悪影響を招かずに実現することがこれまで出来なかった、コンパクト・デザインのエクストルーダー・スクリューがもたらされることになる。
【0011】
一設計例では、前記チャージ・システムが、粒体状の加工材料を、鉛直方向に延在するエクストルーダー・スクリューに供給するように意図されて、かつ、備えられている(eingerichtet und vorgesehen ist)。つまり、前記チャージ・システムが適切に装着された状態で鉛直方向に延在するエクストルーダー・スクリューへと、加工材料が当該チャージ・システムによって供給される。
【0012】
一設計例では、前記ホッパーが、当該ホッパーに進入した前記粒体状の加工材料の少なくとも一部を前記エクストルーダー・スクリューの回転時に粉砕する粉砕ツール(Zerkleinerungswerkzeug)を具備する。当該粉砕ツールは、加工材料が単に前記エクストルーダー・スクリューの動作で周回するだけで前記エクストルーダー・スクリューの長手方向軸心に沿って奥へと運ばれなくなるのを防止することができる。逆に、回転する前記エクストルーダー・スクリューの動作によって加工材料、場合によっては粗めの加工材料の少なくとも一部が前記粉砕ツールで粉砕されることにより、前記エクストルーダー・スクリューの領域の嵩密度が増加する。これにより、前記エクストルーダー・スクリューを装備した前記エクストルーダー装置のうちの、当該エクストルーダー・スクリューの可塑化・均質化ゾーンの領域で加工材料から抜き出さなければならない空気が減少する。また、この点に関して、前記粉砕ツールは、前記ホッパーの充填ゾーン(Einfuellbereich)内に、回転する前記エクストルーダー・スクリューの動作によって前記粒体状の加工材料の粉砕を行う少なくとも1つの粉砕エッジ(Zerkleinerungskante)を形成し得る。回転する前記エクストルーダー・スクリューの動作により、加工材料の粒が前記少なくとも1つの粉砕エッジに押し付けられることで、当該粒の粉砕、特には破砕が行われる。
【0013】
前記少なくとも1つの粉砕エッジは、例えば、前記粉砕ツールの円錐状縮径体(konusfoermigen Reduzierkoerper)、前記粉砕ツールのうちの、ホッパー長手方向軸心に沿って延びる壁、前記粉砕ツールのうちの、前記ホッパー長手方向軸心回りに螺旋状に少なくとも一部延びる壁等に設けられ得る。具体的に述べると、前記粉砕ツールは、前記ホッパー内で鉛直方向に延びるリブ又は刃体を有し得て、当該リブ又は刃体が、加工材料の粉砕を行う少なくとも1つの粉砕エッジを形成している。
【0014】
前記エクストルーダー・スクリューの動作時には、粉砕済みの加工材料、特には粉体状の加工材料が、前記粉砕ツールによって前記ホッパーで前記送り込み方向とは逆方向に送り返されること、特には押し返されることがある。そのため、(粉砕済みの)渋滞した加工材料が、前記ホッパーの充填ゾーンに留まる。例えば、粒体が粉砕又は解砕されてなる形態の粉体状の加工材料が、前記ホッパーの内壁に上向きに押し付けられ、前記材料貯留部からの加工材料の流入を阻止する壁を形成する。つまり、前記ホッパーの前記充填ゾーンに、妨害ブリッジ(stoerende Bruecke)が形成されることになり得る。上述のような設計例では、そのようにして送り返された粉砕済みの加工材料を、前記材料貯留部から投入された粉砕済みの粒体状加工材料と共に前記送出装置によって選択的に前記エクストルーダー・スクリューへと運搬することが可能となっている。
【0015】
例えば、前記送出装置は、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリューの方向へと機械的に運搬する、長手方向に変位可能なスライドを含む。これに代えて又はこれに加えて、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリューの方向へと運搬する前記送出装置は、少なくとも1つの圧縮エアノズル及び/又は少なくとも1つのソレノイドコイルを含み得る。ソレノイドコイルの使用は、金属製の粒体状加工材料に関して特に有利となり得る。
【0016】
長手方向に変位可能なスライドを前記送出装置の一部として用いる場合、当該スライドの断面はL字状とされ得る。前記スライドをこのような断面形状にすることは、例えば射出成形用の金属顆粒(特には、射出成形用のワックス添加金属顆粒)、繊維添加顆粒、無添加顆粒等の様々な加工材料に関して特に有利となることが立証されている。
【0017】
一設計例では、これに代えて又はこれに加えて、前記送出装置のうちの長手方向に変位可能なスライドが、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリューの方向へと運搬する突き当て部(Rammabschnitt)を有しており、当該突き当て部が、前記エクストルーダー・スクリューに面する前側に窪み(Einbuchtung)を有している。当該前側に設けられた例えば凹状の窪みは、例えば、前記エクストルーダー・スクリューの外輪郭(Aussenkontur)に対応している。一設計例において、この湾曲(Ausbuchtung)は、スライドが前記エクストルーダー・スクリューの方向へと長手方向に最大限に変位した状態で、前記エクストルーダー・スクリューの外縁部の少なくとも一部が前記突き当て部の窪み内に存在するように寸法決めされている。よって、前記窪みにより、前記エクストルーダー・スクリューに対して前記スライドを最大限近付けるということが、長手方向に変位した当該スライドによって前記エクストルーダー・スクリューの回転性が損なわれることなく可能となる。長手方向に変位した、すなわち、進展した状態の前記スライドは、前記エクストルーダー・スクリューまで動かすことが可能である。ただし、それと同時に、当該スライドの前記突き当て部と前記エクストルーダー・スクリューとの間には狭い隙間が残るので、前記エクストルーダー・スクリューの回転が妨げられることはない。
【0018】
一変形例において、前記スライドは、当該スライドを長手方向に変位させることが可能な調節方向と交わるようにして各々延びる2つの側壁を有しており、当該2つの側壁が、当該2つの側壁間に空間を形成している。つまり、このようにして互いに向かい合う当該側壁により、例えばポケット状の空間が前記スライドに形成され得る。当該空間の領域における前記スライドの断面は例えばL字状であり、かつ、前記側壁が前記スライドの長辺側の境界となる。調節方向と交わるようにして延びる前記側壁同士、およびそれらの間に介在しつつ前記調節方向に開口した空間を採用することにより、射出成形用のワックス添加金属顆粒などの特定の粒体状加工材料の加工を簡単に出来ることが判明した。これは、加工材料の残渣が前記ホッパーの壁及び/又は送り込みゾーンの壁に付着して加工材料のブリッジを形成するのを、前記側壁によって防ぐことができるからである。例えば、射出成形用のワックス添加金属顆粒を加工材料に用いた際に、少なくとも中央の断面がL字状であり且つ互いに向かい合った側壁同士を形成しているスライドを採用することで、ワックスの練塊の付着が生じるのを阻止することができる。
【0019】
一設計例において、前記チャージ・システムが加工材料を前記エクストルーダー・スクリューの方向へと運搬する(戻す)頻度を調節することが可能な電子制御部を備える。例えば、このような電子制御部を用いることにより、前記ホッパーに送り返された加工材料を前記送出装置のうちの長手方向に変位可能なスライドの長手方向の往復変位によって前記エクストルーダー・スクリューの方向へと前進運動時に再運搬する頻度を調節することが可能となる。
【0020】
本提案の解決手段は、さらに、少なくとも1つのエクストルーダー・スクリューと、提案した少なくとも1つのチャージ・システムと、を備えるエクストルーダー装置、ならびに、提案した少なくとも1つのチャージ・システム、を備える3Dプリント装置(3D-Druckvorrichtung)、特には3Dプリンターも含む。
本提案の解決手段の他の態様は、加工材料をエクストルーダー・スクリューに供給する方法、特には粒体状の加工材料をエクストルーダー・スクリューに供給する方法に関する。
【0021】
ここでは、
-材料貯留部からの加工材料が重力の働きでホッパーへと投入されて、当該ホッパーにより、前記加工材料が送り込み方向に沿って前記エクストルーダー・スクリューへと送られて、
-回転する前記エクストルーダー・スクリューの動作によって前記送り込み方向とは逆方向に移動した加工材料が、前記材料貯留部からの加工材料と共に送出装置によって前記エクストルーダー・スクリューへと再運搬される。
【0022】
例えば、粉砕後の少なくとも部分的に粉体状である加工材料が、回転する前記エクストルーダー・スクリューの動作によって前記送り込み方向とは逆方向に前記ホッパーから押し出されると、例えば機械的に及び/又は電動で及び/又は空気圧で及び/又は磁気的に動作する前記送出装置により、当該ホッパーからのその加工材料が前記材料貯留部から新たに届いた加工材料と混合されると共に前記エクストルーダー・スクリューへと積極的に運搬される。
【0023】
具体的に述べると、提案の方法は、提案したチャージ・システムの設計例によって実施することが可能である。したがって、提案したチャージ・システムの設計例について前述した利点や特徴および後述する利点や特徴は、提案した方法の設計例にも当てはまり、その逆も然りである。
あくまでも例示であるが、添付の図面には、本提案の解決手段の設計例が示されている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】提案のチャージ・システムの第1の例示的な実施形態を示す断面図である。
【
図3】提案のチャージ・システムの他の設計例を示す図である。
【
図4】提案のチャージ・システムのさらなる他の設計例を示す図である。
【
図5】提案のチャージ・システムのさらなる他の設計例を示す図である。
【
図6】提案のチャージ・システムのさらなる他の設計例を示す図である。
【
図7】提案のチャージ・システムのさらなる他の設計例を示す図である。
【
図8】提案のチャージ・システムのさらなる他の設計例を示す図である。
【
図9】粉砕ツールを備えた提案のエクストルーダー装置の断面図である。
【
図10】
図9のエクストルーダー装置の平面図である。
【
図13】
図9のさらなる他の詳細図であり、粒体状の加工材料が描かれている。
【
図14】代替的な設計の粉砕ツールを備えた他の設計例のエクストルーダー装置の平面図である。
【
図15】螺旋状スクリューを用いた代替的な設計の粉砕ツールを備える例示的な他の実施形態のエクストルーダー装置の断面図である。
【
図20B】
図20Aの例のスライドを含む、長手方向に変位した進展状態のときの送出装置の例の一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1に、縦型エクストルーダー1の形態の、提案のエクストルーダー装置の一設計例を示す。同図には、エクストルーダー・スクリュー2を備える縦型エクストルーダー1の上部領域のみが描かれている。エクストルーダー1は、バンカー3の形態の材料貯留部を備えたチャージ・システムBに接続されている。バンカー3には、エクストルーダー・スクリュー2に面する端部に、粒体状の加工材料が流れ落ちるのを円滑に行う投入斜面部(Zufuehrrampe)4が設けられている。投入斜面部4は、上部領域がバンカー壁301に連結したコンパクトな部位である。
【0026】
(充填)ホッパー5が、エクストルーダー・スクリュー2に直接隣接している。前記粒体状の加工材料は、投入斜面部4から重力の働きによってホッパー5へと運ばれる。投入斜面部4とホッパー5との間には、バンカー壁301の開口部80が存在する。投入斜面部4は、開口部80の上側境界となる。ホッパー5の上縁部501は、水平に広がる送り込みゾーン6と繋がっている。送り込みゾーン6の長さは、バンカー外壁301にまで及ぶ。水平に広がるこの送り込みゾーン6は、開口部80の下側境界となる。
【0027】
開口部80は、送出装置8を収容する役割を果たし、送出装置8の寸法に対応するように寸法決めされている。送出装置8は、空気圧で又は液圧で又は機械的に又は電動で駆動されるリフトシリンダ801、連結ロッド802、およびスライド803を含む。スライド803は、水平に広がる送り込みゾーン6を調節方向Vに沿ってエクストルーダー1の充填ゾーンの方向へと案内される。スライド803は、前記エクストルーダーの内部に面する側に、投入斜面部4の角度に追従する傾斜面803aを有している。この面803aは、鉛直かつバンカー壁301に平行な突き当て面803bと繋がっている。突き当て面803bは、少なくとも、加工対象の粒体のサイズに合致する大きさとされる。
【0028】
小型のスクリュー・エクストルーダーの場合には、流れ落ちてきた粒体が、投入斜面部4へと押し返された粒体との関係でコンパクト化されることで、新たな粒体がエクストルーダー・スクリュー2に送り込まれるのを阻む粉体の壁Wが形成される可能性がある。送出装置8は、スライド803を前進させることにより、粒体が投入斜面部4へと押し返されるのを防ぐ。リフトシリンダ801のストロークは、後退状態ではバンカー3から粒体が鉛直に落下できるようにデイメンションが設定されている。後退状態のリフトシリンダ801を基準にすると、当該シリンダ801のストローク長は、ホッパー5の上縁部501とスライド8の突き当て鉛直面803bとの間の距離に相当する(
図2)。送出装置8は、壁Wの経路に位置した閉塞物を突き破り、流れ落ちてきた粒体をホッパー5へと積極的に運搬する。
【0029】
このようにして、エクストルーダー1の動作時には、送出装置8が、エクストルーダー・スクリュー2の動作によってホッパー5で送り込み方向Zとは逆方向に送り返された加工材料を、バンカー3から流れ落ちてきた加工材料と共に、エクストルーダー・スクリュー2の方向へと運搬する。ホッパー5では、回転するエクストルーダー・スクリュー2の動作によって送り返された加工材料が、バンカー3から追加投入された加工材料と混合される。送出装置8により、既にホッパー5内の粉砕ツール51で粉砕されて(
図9~
図15を参照)且つエクストルーダー・スクリュー2の動作によってホッパー5で送り込み方向Zとは逆方向(反対方向-Z)に送り戻された加工材料を、バンカー3から投入された未粉砕の粒体状加工材料と共にエクストルーダー・スクリュー2へと運搬することができる。これにより、エクストルーダー・スクリュー2によって行う必要がある加工材料の圧密化(Verdichtung)が少なくて済み、エクストルーダー・スクリュー2を短く設計することが可能となる。
【0030】
図3は、例示的な他の実施形態を示す詳細図である。
図3のプラント部品のうち、
図1及び
図2と同じものについては、
図1及び
図2と全て同じ符号で示す。ここでも、バンカー3のうちの、エクストルーダー・スクリュー2に面する端部には、投入斜面部4が設けられている。ここでも、投入斜面部4の下部領域には、開口部80が設けられている。開口部80には、送出装置8の一部としての攪拌フック(Ruehrhaken)10が回転体として取り付けられている。攪拌フック10は、バンカー壁301外部の電動駆動部102、およびバンカー3内部のフック101からなる。フック101の曲折は、投入斜面部4の傾斜に追従している。攪拌フック10の長さは、送り返された加工材料の壁Wの形成に重要な区域にフック101が突き出て当該壁Wが取り除かれるだけでなく、ホッパー5から送り返された加工材料とバンカー3から流れ落ちてきた加工材料との確実な混合も当該フック101によって行われるように設定されている。
【0031】
図4に、投入斜面部4及び開口部80を有するバンカー3を備えた例示的な他の実施形態を示す。開口部80には、振動体11が送出装置8の一部として組み込まれている。振動モータなどの励振部(Anregungseinheit)111が、当該励振部111に連結したばねエレメント112を振動させる。ばねエレメント112は、投入斜面部4の開口部80の軸状部分の中央に導入され、場合によっては、必要なときにのみ導入される(例えば押出工程の定められた時点にて、ばねエレメント112が例えば電気モータの制御によって開口部80で延ばされる)。ばねエレメント112の長さは、当該ばねエレメント112が壁Wの形成に重要な区域に突き出るように選択される。これにより、ばねエレメント112は、充填物の中心に位置することになり、形成された又は形成されつつある壁Wを、励起された振動によってばらばらにするか又は破壊する。さらに、これにより、ホッパー5から送り返された加工材料とバンカー3から投入された加工材料とを振動するばねエレメント112によって混合することが可能となる。
【0032】
図5の例示的な実施形態では、ホッパー5の方向に空気流を生成することが可能な圧縮エアノズル12が、送出装置8の一部として設けられている。ここでは、投入斜面部4の側壁のうちの、格子が被設された軸状の開口部80を介して、空気流が投入斜面部4を通過案内される。前記格子は、目幅又は孔径が加工対象の粒体のサイズよりも小さくなるように構成されている。永続的な空気流により、微細粉の侵入が防止される。強力かつ短い空気パルスを追加することにより、送り返された加工材料から形成された又は形成されつつある壁Wに力を加えることができる。ここでも、それと同時に、前記空気流、特には追加の前記空気パルスによって既述の混合が達成される。
【0033】
図6に、チャージ・システムBの例示的な他の実施形態を示す。バンカー壁301及び投入斜面部4における電磁コイル(すなわち、ソレノイドコイル)13により、電場が発生する。当該電場により、流れ落ちてきた粒体に対して重力以外の別の力成分がホッパー5の方向へと加わる。これにより、形成された又は形成されつつある壁Wに十分大きな力が加わるので、当該壁Wが崩れる。本例は、磁気を有するか又は磁気を帯びることが可能な加工材料の加工が前提となるものの、これに関連して、特には前述した混合を行うことも同じく可能なので、ソレノイドコイル13も同じく送出装置8の一部と言うことができる。
【0034】
図7に、例示的な他の実施形態を示す。本例では、バンカー3とホッパー5との間の移行領域が可撓性のチューブとして構成されている。当該可撓性のチューブは、回転可能な駆動部材15によって外部から弾性変形させることが可能な投入斜面部14を、送出装置8の一部として有している。当該チューブの断面は縮径と拡径を交互に生じているので、流れ落ちてきた粒体を壁Wの領域に積極的に押しやることができ、前述した混合をサポートすることが可能となっている。
【0035】
図8の設計例では、外部から駆動される回転チューブ16が、送出装置8の一部として設けられている。チューブ16が常に動く、場合によっては常に揺動又は振動することにより、バンカー3から粒体が流れ落ちてくるのが支援される。これにより、壁Wの形成が妨げられるだけでなく、ホッパー5から追加で送り返された(場合によっては、回転するエクストルーダー・スクリュー2によってホッパー5から追加で送り返された)加工材料がバンカー3から投入された加工材料と混合されてホッパー5の方向へと再運搬される。
【0036】
図9に、提案のチャージ・システムBにホッパー5内の粉砕ツール51を組み合わせた構成を示す。ここでも、エクストルーダー・スクリュー2を備えた縦型スクリュー・エクストルーダー1が描かれている。スクリュー・エクストルーダー1は、チャージ・システムBに接続されている。チャージ・システムBは、エクストルーダー・スクリュー2に面する端部が、ホッパー5に連結している。ホッパー5は、エクストルーダー・スクリュー2に直接かつ同軸に突き合わされている。チャージ・システムBにより、粒体Gの形態で存在する加工材料が充填ホッパー5に運ばれる。粉砕ツール51により、スクリュー・エクストルーダー1の全体的な高さの縮小やスクリュー・エクストルーダー1の長さ/直径の比の削減が支援される。
図9~
図15の設計例を参照しながら例示的かつ詳細に後述するが、粉砕ツール51は、スクリュー・エクストルーダー1の前記送り込みゾーン内の径方向に、好ましくは充填ホッパー5内の径方向に、静止配置又は可動配置されている。
【0037】
図9~
図13に示す設計例では、粉砕ツールとしての円錐状縮径体51aの断面が部分円状とされている。円錐状縮径体51aは、チャージ・システムBの径方向反対側に配置されており、かつ、(充填)ホッパー5に着脱可能に連結されている。円錐状縮径体51aにより、充填ホッパー5の充填ゾーン502のこの場所は、エクストルーダー・スクリュー2の外半径-円錐半径の比が運搬対象の粒体状加工材料の直径の1~1.5倍にしか相当しないようになるまで縮径する(
図11)。流入してきた粒体状の材料Gは、充填ホッパー5に落下して、エクストルーダー・スクリュー2で送り出される。充填ホッパー5内の径方向に円錐状縮径体51aが配置されていることにより、供給された加工材料がエクストルーダー・スクリュー2のエッジで周方向に周回するだけで、すなわち、エクストルーダー・スクリュー2の回転にしか追従せず、下方へと運ばれないということがなくなる。エクストルーダー・スクリュー2のエッジに存在した粒体状の加工材料の粒は、円錐状縮径体5に当たると、周方向への移動が妨げられるため、軸方向への移動を生じる(
図12)。それと同時に、スクリュー軸201とスクリュー羽根202との間の空間が極めて小さいので、加工材料は、完全なままで動くことが不可能となって円錐状縮径体51aの粉砕エッジ511で粉砕される(
図13)。スクリュー軸201及び円錐状縮径体51aは、加工対象の加工材料に関して適切とされる材料から製作されている。スクリュー軸201及び円錐状縮径体51aの硬度は、例えば、加工対象の加工材料の硬度以上であるのが望ましい。
【0038】
加工材料が粉砕されることで、充填ホッパー5には微粉塵が蓄積する。この粉塵は、粗い状態の加工材料の嵩密度に起因してスクリューフライト203内に生じている空間へと滑り落ちて、当該空間を埋める。これにより、送り込みの段階であって熱的作用がないにもかかわらず、運搬対象の加工材料の圧密化や均質化が既に行われることになる。エクストルーダー1の下方に運ばれる空気も少なくなるので、後続の圧縮ゾーン2Aで加工材料を高速に溶融することが可能となる。ホッパー長手方向軸心Tに沿って連続する圧縮ゾーン2A及び吐出ゾーン2Bが顕著に短くなるので、エクストルーダー1が顕著に小型になり、長さ-直径の比を1:10~1:3にすることが可能となる。
【0039】
図14に、例示的な他の実施形態を示す。
図14の部品のうち、先行する図と同じものについては、先行する図と全て同じ符号で示す。
図14に示す例では、粉砕ツール51として、鉛直方向に延びる壁51bが、円錐状縮径体51aと同じくチャージ・システムBの径方向反対側に設けられている。鉛直方向に延びる壁51bは、円錐状縮径体51aと同様の機能を有し、回転するエクストルーダー・スクリュー2の動作により、ホッパー5に存在する加工材料の粒体Gの粉砕を当該壁51bにより形成された粉砕エッジ511で行う。
【0040】
図15に、充填ホッパー5の内壁502に逆巻き螺旋状ウォーム部51cが粉砕ツール51(Zerkleinerungswerkzeug)の一部として設けられた、例示的な他の実施形態を示す。スクリュー軸201に対する逆巻きの螺旋状ウォーム部51cの逆回転(gegenlaeufige Drehung)により、エクストルーダー・スクリュー2への粒体状加工材料の運び込みや圧密化や粉砕が行われることで、当該材料のなおいっそうの圧密化を実施することが可能になる。
【0041】
原則として、粉砕ツール51は、少なくとも1つの粉砕エッジ511(Zerkleinerungskante)を形成する少なくとも1つの静止側エレメント、および/または少なくとも1つの粉砕エッジ511を形成する少なくとも1つの回転側エレメントからなり得る。原則としては、これに代えて又はこれに加えて、回転するエクストルーダー・スクリュー2の動作によって粒体状の加工材料に対して円錐状縮径体(Reduzierungskoerper)51aや鉛直方向に延びる壁51bのように少なくとも1つの粉砕エッジ511で同様の働きかけを行うリブ又は刃部が、ホッパー5の内壁502に着脱可能に及び/又は可動に及び/又は不動に配置されてもよい。
【0042】
本件では、チャージ・システムBにおける
図9~
図15の各粉砕ツール51を、前述した設計例の送出装置8と組み合わせることが可能である。これにより、各粉砕ツール51で粉砕されて、エクストルーダー・スクリュー2の動作によってホッパー5で送り込み方向Zとは逆方向に送り返された加工材料を、送出装置8により、バンカー3から投入された未粉砕の粒体状加工材料と選択的に混合できると共にエクストルーダー・スクリュー2へと運搬することが可能となる。
【0043】
エクストルーダー1の形態の本提案のエクストルーダー装置は、エクストルーダー・スクリュー2の広範な速度範囲に亘って機能する。結果として、当該エクストルーダー装置は、低速のスクリュー速度を要求する加工材料にも適用可能である。エクストルーダー・スクリュー2の前記送り込みゾーンの温度も、同じく加工材料に依存する。複合材料などの脆性加工材料は、固体状態での粉砕が求められる。純熱可塑性の材料などの靭性加工材料は、各々のガラス転移温度近傍の温度を要求する。使用する加工材料にかかわらず、エクストルーダー・スクリュー2の動作によって送り込み方向Zとは逆方向に送り返された既に粉砕済みの加工材料、つまり、例えば粉体状の加工材料を、バンカー3に供給された粒体状の加工材料と共に、送出装置8によってエクストルーダー・スクリュー2の方向へと再運搬することが可能である。これにより、エクストルーダー・スクリュー2に供給された加工材料を大いに圧密化することが可能になるので、製造部品の品質を損なわずとも、エクストルーダー・スクリュー2の構造を小型化することができる。
【0044】
図16A及び
図16B、
図17A及び
図17B、
図18A及び
図18Bならびに
図19A及び
図19Bは、送出装置8用の長手方向に変位可能なスライド803の例示的な4つの異なる設計例の図である。
図16A~
図19Bの各例の違いは、それらの幾何形状である。ただし、
図16A~
図19Bの各スライド803は、少なくとも中央断面の断面形状がL字状であり、かつ、当該各スライド803を調節するための調節力が長手方向軸心に沿って加わる連結体(Verbindungskoerper)803.1の構成、および連結体803.1に隣接して(当該各スライド803が送出装置8に適切に装着されたときに)エクストルーダー・スクリュー2の方向に突き出る突き当て部(Rammabschnitt)803.2の構成を有している。各突き当て部803.2の前側には、窪み8030が設けられている。窪み8030により、長手方向に変位する進展状態のときの各スライド803は、エクストルーダー・スクリュー2に向かって最大限に動くことができる。この進展状態では、先端側に狭い隙間のみが残る。これにより、各スライド803の進展状態であっても、エクストルーダー・スクリュー2の回転が妨げられることがない。このとき、窪み8030は、エクストルーダー・スクリュー2の直径のネガティブ(Negativ)とされ得る。
【0045】
図16A~
図19Bの各スライド803の幅は、ホッパー5の上縁部501の領域に設けられた、スライド803用の切欠き部503(Ausschnitt)の幅に合わせられている。よって、進展状態の各スライド803により、バンカー開口部とエクストルーダー・スクリュー2との間に存在するこの切欠き部503が完全に埋まる。これにより、加工材料の摩耗粉がスライド803の後ろに入り込むことができないようになる(切欠き部503の位置に関して
図10も参照されたい)。
【0046】
図16A及び
図16Bの設計例のスライド803は、
図1及び
図2の設計例に従うかたちで、突き当て部803.2に傾斜面803aを有している。リサイクルされた加工材料は、この傾斜面803aによってエクストルーダー・スクリュー2の方向へと運ばれると共に、前側の突き当て面803b(ここには窪み8030が設けられている)によってホッパー5へと戻される。
図17A及び
図17Bの設計例のスライド803は、L字状の構造である。よって、本設計例のスライド803は、連結体803.1に対して略直交に延びるディスク状の突き当て部803.2を有している。突き当て部803.2は、狭幅の前側が、斜面;803bを形成している。
【0047】
一方で、
図18A及び
図18bの設計例の突き当て部803.2は、高く引き上げられた、つまり、立方体状の、場合によっては立体的な構造とされている。つまり、窪み8030が設けられている前側の突き当て面803bが、
図17A及び
図17BのL字状のスライド803から数倍大きくなっている。さらに、突き当て面803bは、適切に設置された状態のスライド803をエクストルーダー・スクリュー2の方向やエクストルーダー・スクリュー2から離れる方向へと長手方向に変位させることが可能な調節方向Vに対して略直交に、スライド803の全体的な高さの大部分に亘って延びている。
【0048】
図19A及び
図19Bの設計例のスライド803は、少なくとも中央領域の断面がL字状とされている。ただし、
図17A及び
図17Bの設計例とは違って、
図19A及び
図19Bのスライド803の長辺には相互に向かい合った側壁803c,803dが形成されており、当該側壁803c,803d同士は、平行かつ調節方向Vと交わるようにして各々延びている。
図19A及び
図19Bのスライド803には、相互に向かい合った側壁803c,803bによってポケット状の空間8031が形成されている。このポケット状の空間8031は、
図19A及び
図19Bのスライド803が送出装置8に適切に設置された状態で、エクストルーダー・スクリュー2側および上側が開口している。つまり、ポケット状の空間8031は、互いに向かい合った側壁803c,803bの内面、連結体803.1の後壁、および突き当て部803.2の上側によって画成されている。突き当て部803.2の前側領域では、側壁803c,803dから突き当て面803bが少なくとも僅かに突出している。
【0049】
図16A~
図19Bに対応する、スライド803の図示の各設計例は、例えば射出成形用の金属顆粒、繊維添加顆粒、添加顆粒等の様々な加工材料の加工に有用であることが立証されている。射出成形用の軟質な金属顆粒、特には射出成形用のワックス添加金属顆粒に関して、例えば、
図19A及び
図19Bの設計例の側壁803c,803dにより、ワックスの練塊がホッパー5の壁や送り込みゾーン6の壁に付着できないようになることが判明している。
【0050】
図20A及び
図20Bの部分断面図には、
図17A及び
図17Bや
図19A及び
図19B(破線は側壁803c)のスライド803を送出装置8に適用した様子が示されている。
図20Aではスライド803が後退状態で描かれているのに対し、
図20Bではスライド803が長手方向に変位した進展状態で描かれている。具体的に述べると、
図20Bには、エクストルーダー・スクリュー2までスライド803が最大限に後退している様子が描かれており、これは、前側の突き当て面803bの窪み8030によって実現することができる。エクストルーダー・スクリュー2のねじ山部分は、送り返されてきた加工材料をホッパー5へと再運搬するようスライド803が調節方向Vに沿って最大限に進展させられた状態であっても、少なくとも縁側領域が部分的に窪み8030内に収まるため回転することが可能である。
以下、本発明に含まれる態様を記す。
〔態様1〕加工材料を少なくとも1つのエクストルーダー・スクリュー(2)に供給する、チャージ・システムであって、
-前記加工材料を送り込み方向(Z)に沿って前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと導くように構成されたホッパー(5)と、
-前記加工材料を前記ホッパー(5)へと重力で投入する材料貯留部(3)と、
を備える、チャージ・システムにおいて、
前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって、前記送り込み方向(Z)とは逆方向に、前記ホッパー(5)に送り返された加工材料を、前記材料貯留部(3)から投入された加工材料と共に前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと再運搬することが可能な送出装置(8)、を備えることを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様2〕 態様1に記載のチャージ・システムにおいて、前記送出装置(8)が、回転する前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって、前記ホッパー(5)に送り返された加工材料を、前記材料貯留部(3)から追加投入された加工材料と混合するように構成して、設けられていることを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様3〕態様1または2に記載のチャージ・システムにおいて、当該チャージ・システム(B)が、粒体状の加工材料を、鉛直方向に延在するエクストルーダー・スクリュー(2)に供給するように構成して、設けられていることを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様4〕態様3に記載のチャージ・システムにおいて、前記ホッパー(5)が、当該ホッパー(5)に進入した前記粒体状の加工材料の少なくとも一部を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の回転時に粉砕する粉砕ツール(51)を具備することを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様5〕態様4に記載のチャージ・システムにおいて、前記粉砕ツール(51)は、前記ホッパー(5)の充填ゾーン(510)内に、回転する前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって前記粒体状の加工材料の粉砕を行う少なくとも1つの粉砕エッジ(511)を形成していることを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様6〕態様5に記載のチャージ・システムにおいて、前記少なくとも1つの粉砕エッジ(511)が、前記粉砕ツール(51)の円錐状縮径体(51a)、前記粉砕ツール(51)のうちの、ホッパー長手方向軸心(T)に沿って延びる壁(51b)、または前記粉砕ツール(51)のうちの、前記ホッパー長手方向軸心(T)回りに螺旋状に少なくとも一部延びる壁(51c)に設けられていることを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様7〕態様4から6のいずれか一態様に記載のチャージ・システムにおいて、前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって前記送り込み方向(Z)とは逆方向に、前記ホッパー(5)に送り返され、前記送出装置(8)で粉砕された加工材料を、前記材料貯留部(3)から投入された未粉砕の粒体状加工材料と共に前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと運搬することが可能であることを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様8〕態様1から7のいずれか一態様に記載のチャージ・システムにおいて、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと運搬するために、前記送出装置(8)が長手方向に変位可能なスライド(803)を含むことを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様9〕態様8に記載のチャージ・システムにおいて、前記スライド(803)の断面が、L字状であることを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様10〕態様8または9に記載のチャージ・システムにおいて、前記スライド(803)が、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと運搬する突き当て部(803.2)を有しており、当該突き当て部(803.2)が、前記エクストルーダー・スクリュー(2)に面する前側に、窪み(8030)を有していることを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様11〕態様8から10のいずれか一態様に記載のチャージ・システムにおいて、前記スライド(803)は、当該スライド(803)を長手方向に変位させることが可能な調節方向(V)に対して横方向に各々延びる2つの側壁(803c,803d)を有しており、当該2つの側壁(803c,803d)が、当該2つの側壁(803c,803d)間に空間(8031)を形成していることを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様12〕態様1から11のいずれか一態様に記載のチャージ・システムにおいて、前記送出装置(8)が、前記加工材料を前記エクストルーダー・スクリュー(2)の方向へと運搬する少なくとも1つの圧縮エアノズル(12)及び/又は少なくとも1つのソレノイドコイル(13)を含むことを特徴とする、チャージ・システム。
〔態様13〕少なくとも1つのエクストルーダー・スクリュー(2)と、
態様1から12のいずれか一態様に記載の少なくとも1つのチャージ・システム(B)と、
を備える、エクストルーダー装置。
〔態様14〕態様1から12のいずれか一態様に記載の少なくとも1つのチャージ・システム(B)を備える、3Dプリント装置。
〔態様15〕 加工材料をエクストルーダー・スクリュー(2)に供給する方法であって、
-材料貯留部(3)からの加工材料が重力の働きでホッパー(5)へと投入されて、当該ホッパーにより、前記加工材料が送り込み方向(Z)に沿って前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと送られて、
-回転する前記エクストルーダー・スクリュー(2)の動作によって前記送り込み方向(Z)とは逆方向に移動した加工材料が、前記材料貯留部(3)からの加工材料と共に送出装置(8)によって前記エクストルーダー・スクリュー(2)へと再運搬される、方法。
【符号の説明】
【0051】
1 エクストルーダー
10 攪拌フック
101 フック
102 把持部
11 振動装置
111 励振部
112 プッシュロッド
12 圧縮エアノズル
13 ソレノイドコイル
14 投入斜面部を有する可撓性のチューブ
15 駆動部材
16 回転チューブ
2 エクストルーダー・スクリュー
201 スクリュー軸
202 スクリュー羽根
203 スクリューフライト
2A 圧縮ゾーン
2B 吐出ゾーン
3 バンカー(材料貯留部)
301 バンカー壁
4 投入斜面部
5 ホッパー
501 ホッパーの上縁部
502 内壁
503 切欠き部
51 粉砕ツール
510 充填ゾーン
511 粉砕エッジ
51a (円錐状)縮径体
51b 鉛直方向に延びる壁
51c 螺旋状に延びる壁/螺旋状ウォーム部
6 水平に広がる送り込みゾーン
7 開口部
8 送出装置
80 開口部
801 リフトシリンダ
802 連結ロッド
803 スライド
803.1 (後壁又は傾斜面を有する)連結体
803.2 突き当て部
8030 窪み
8031 空間
803a 傾斜面
803b 突き当て面
803c,803d 側壁
B チャージ・システム
G 粒体
T ホッパー軸心
V 調節方向
W 壁