(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-19
(45)【発行日】2024-06-27
(54)【発明の名称】デバイス通知の好都合なタイミング
(51)【国際特許分類】
H04M 1/72484 20210101AFI20240620BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240620BHJP
G06F 3/048 20130101ALI20240620BHJP
G06F 3/01 20060101ALN20240620BHJP
【FI】
H04M1/72484
G06F3/16 650
G06F3/16 620
G06F3/048
G06F3/01 560
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022167931
(22)【出願日】2022-10-19
(62)【分割の表示】P 2019543896の分割
【原出願日】2018-03-09
【審査請求日】2022-11-11
(32)【優先日】2017-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】プラサド,リカ
(72)【発明者】
【氏名】パッテン,マイケル
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-207500(JP,A)
【文献】特開2008-227639(JP,A)
【文献】特開2001-144852(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/048-3/04895
3/16
H04M1/00
1/24-1/82
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
環境内のユーザに情報を与えるデバイスであって、
プロセッサと、
センサと、
通知出力と、
命令を格納するメモリであって、前記命令が、前記プロセッサによって実行されると、
前記ユーザに提示すべき通知を受信することと、
前記通知に関連する身体活動の前記ユーザによる実行を決定することと、
前記センサを用いて、前記環境内の前記ユーザによる前記身体活動の前記実行をモニタすることと、
前記ユーザによる前記身体活動の前記実行を中断させることなく、前記ユーザに前記身体活動に関連する前記通知を提示するための通知機会を識別することと、
前記識別された通知機会に基づいて、前記通知を適応させることと、
前記通知機会の間、前記通知出力を通じて、前記通知を前記ユーザに提示することと
を前記デバイスに行わせる、メモリと、
を含
み、
前記環境内の前記ユーザによる前記身体活動の前記実行をモニタすることが、
前記デバイスのマイクロフォンによって検出された声と前記ユーザの声とを比較することと、
前記比較に基づいて、前記ユーザが個人との会話に参加しているかどうかを判断することと、
をさらに含む、デバイス。
【請求項2】
前記通知機会を識別することが、
前記ユーザの現在の活動の終了を識別することと、
前記ユーザの前記現在の活動の前記終了と前記ユーザの次の活動の開始との間の間隔を識別することと、
をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記通知機会を識別することが、前記ユーザが前記デバイスと対話していることを検出することをさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記環境内の前記ユーザによる前記身体活動の前記実行をモニタすることが、前記ユーザのストレスレベルを評価することをさらに含み、
前記通知機会を識別することは、前記ユーザの前記ストレスレベルがストレスレベル閾値を下回る間隔を識別することをさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記通知が、一定の時間内に前記ユーザに提示すべき時間的制約のある情報をさらに含み、
前記通知機会を識別することが、前記ユーザの前記身体活動を中断させることなく、前記情報を前記ユーザに通知するための前記一定の時間内の前記通知機会の識別に失敗することに応答して、前記時間的制約のある情報を提示するために前記ユーザの邪魔をすることをさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記通知が、前記ユーザによって実行される活動に関連し、
前記通知機会を識別することが、前記ユーザが前記活動を実行しているという実例を検出することをさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記情報が、個人に関連し、
前記通知機会を識別することが、
前記ユーザの近くでの個人の同席又は前記ユーザと個人との間の対話を検出することをさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記識別された通知機会が、前記身体活動における一時停止を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
プロセッサ、センサ、及び通知出力を含むデバイスのユーザに情報を与えるシステムであって、
環境内の身体活動の前記ユーザによる実行を識別する活動モニタと、
前記環境内の前記ユーザによって実行された前記身体活動に関連する情報を識別する情報セレクタと、
前記センサを用いて前記ユーザによる前記身体活動の前記実行をモニタすることと、
前記ユーザの前記身体活動内で、前記ユーザによる前記身体活動の前記実行を中断させることなく、前記ユーザに前記身体活動に関連する情報を通知するための通知機会を識別することと、
前記識別された通知機会に基づいて、前記通知を適応させることと、
前記通知機会の間、前記通知出力を通じて、前記情報の前記通知を前記ユーザに提示することと、
を行う情報ノティファイヤと、
を含み、
前記情報ノティファイヤが、前記ユーザに提示すべき情報アイテムの通知キューをさらに含み、
前記情報ノティファイヤが、前記情報セレクタによって識別された情報アイテムをキューにさらに追加し、
前記通知を前記ユーザに提示することが、前記通知機会の間に、前記通知キューから少なくとも2つの通知アイテムのバッチを前記ユーザに提示することをさらに含み、
前記通知キューのそれぞれのキューに追加された情報アイテムが、前記ユーザが実行可能な活動にさらに関連し、
前記バッチを提示することが、前記通知キューの前記キューに追加された情報アイテムから、前記ユーザの現在の活動に関連する少なくとも2つのキューに追加された情報アイテムを選択することをさらに含む、システム。
【請求項10】
前記通知キューのそれぞれのキューに追加された情報アイテムが、情報アイテムタイプをさらに含み、
前記バッチを提示することが、前記通知キューの前記キューに追加された情報アイテムから、選択された情報アイテムタイプの少なくとも2つのキューに追加された情報アイテムを選択することをさらに含む、請求項
9に記載のシステム。
【請求項11】
それぞれのキューに追加された情報アイテムが、通知持続時間をさらに含み、前記通知機会を識別することが、
通知機会持続時間を見積もることと、
前記通知キューの前記キューに追加された情報アイテムから、前記通知機会持続時間内の組み合わされた通知持続時間を提示する少なくとも2つのアイテムのバッチを選択することと、
をさらに含む、請求項
9に記載のシステム。
【請求項12】
少なくともいくつかのキューに追加された情報アイテムが、前記ユーザのユーザ入力にさらに関与し、
前記通知機会を識別することが、
対話型通知機会及び
非対話型通知機会
を含む通知機会タイプセットに従って前記通知機会を分類することをさらに含み、
前記バッチを提示することが、非対話型通知機会として前記通知機会を分類することを条件として、前記バッチから、前記ユーザのユーザ入力にさらに関与するキューに追加された情報アイテムの通知を除外することをさらに含む、請求項
9に記載のシステム。
【請求項13】
前記通知キューのそれぞれのキューに追加された情報アイテムが、情報優先度とさらに関連付けられ、
前記バッチを提示することが、前記通知キューの前記キューに追加された情報アイテムから、前記通知キューの前記キューに追加された情報アイテムの中で最も高い情報優先度を有するキューに追加された情報アイテムを選択することをさらに含む、請求項
9に記載のシステム。
【請求項14】
プロセッサと通知出力とを備えるデバイスに、環境内のユーザに通知させる方法であって、前記方法は、
前記環境内の前記ユーザによる身体活動の実行をモニタすることと、
前記環境内の前記ユーザによって実行された前記身体活動に関連する情報を識別することと、
前記ユーザの前記身体活動内で、前記ユーザによる前記身体活動の前記実行を中断させることなく、前記ユーザに前記身体活動に関連する通知を提示する通知機会を識別することと、
前記識別された通知機会に基づいて、前記通知を適応させることと、
前記通知機会の間、前記通知出力を通じて、前記情報の前記通知を前記ユーザに提示することと、
を前記デバイスに実行させる命令を前記プロセッサにより実行することを含み、
前記環境内の前記ユーザによる前記身体活動の前記実行をモニタすることが、
前記デバイスのマイクロフォンによって検出された声と前記ユーザの声とを比較することと、
前記比較に基づいて、前記ユーザが個人との会話に参加しているかどうかを判断することと、
をさらに含む、方法。
【請求項15】
前記通知機会を識別することは、前記ユーザが前記通知を受信できるかどうかを前記ユーザに尋ねることと、前記通知の受信の承認を前記ユーザから受信することとをさらに含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記命令を実行することは、情報アイテムの肯定的な選択を前記ユーザから受信することを条件として、前記デバイスに、前記通知出力を通じて、前記情報アイテムについての捕足情報を前記ユーザに提示させることをさらに含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項17】
前記命令を実行することは、選択された情報アイテムの拒絶を前記ユーザから受信することを条件として、前記デバイスに、選択されたアイテムの同じ情報アイテムタイプの情報アイテムの提示を控えさせることをさらに含む、請求項
14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
[0001] 人間/コンピュータ相互作用の分野内では、多くのデバイスは、ユーザが顕著に及び/又は適時に見つけることができる情報の通知をユーザに提示するように構成される。第1の例として、電話の着信又はメッセージを受信次第、デバイスは、通信についてユーザに通知してユーザが迅速に応答できるようにするために、着信音を鳴らすか、光を点滅させるか又はバイブ音を鳴らすことができる。第2の例として、デバイスは、近日中に予定されている約束に対してユーザのカレンダをモニタし、約束が直前に迫ってくると、リマインダを提示することができる(約束の15分前に提示されるリマインダなど)。第3の例として、デバイスは、一連のナビゲーション通知(例えば、「0.5キロメートル先を右に曲がる」)を提示することによって、ユーザが目的地までのルートをたどれるようにすることができる。第4の例として、デバイスは、場所をメッセージと関連付けるためにジオフェンシング技法を利用し、ユーザがその場所に到着次第、メッセージの通知をユーザに提示することができる。
【0002】
[0002] 多くのそのようなシナリオでは、通知は、迅速且つ適時にユーザに提示することができるが、ユーザの活動を中断させるような不都合な時間に提示される場合がある。例えば、ユーザは、別の個人との会話の最中であり、通知の提示は、着信音、光の点滅、バイブ音又は他の通知様式を不意に差し挟むことにより、会話を中断させること及び/又はユーザの邪魔になることがあり得る。ユーザは、緊急通話などのいくつかの割り込み通知又は緊急リマインダの適時の提示を歓迎するが、他の割り込み例は、ユーザをいら立たせることがあり得る。
【0003】
[0003] そのようなフラストレーションを考慮して、多くのデバイスは、通知の割り込み効果を低減するための様々な技法を提供する。第1の例として、会話に参加している間、ユーザは、デバイスをミュートに設定すること、より繊細な相互作用様式(例えば、着信音を鳴らすというよりむしろバイブ音を鳴らす)を選択すること、通知を受信するための通信チャネルからデバイスを切断すること、又は、デバイスの電源を完全に切ることができる。第2の例として、デバイスは、電話の着信を拒否したり、発信者をボイスメールにリダイレクトしたりするなど、特定の通知の提示をキャンセルするか、又は遅延するためのメカニズムを提供することができる。第3の例として、ユーザは、「おやすみモード」などのデバイスの通知モードを選択することができ、それにより、緊急のもの又は優先度の高いもの(例えば、緊密な連絡先からのメッセージ)として識別されたいくつかの通知を選択的に提示する一方で、緊急ではないもの又は優先度の低いもの(例えば、知人若しくは知らない送信者からのメッセージ)と考えられる通知の提示を遅延することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
[0004] この概要は、簡素化された形態で概念の選択を導入するために提供され、概念の選択については以下の詳細な説明でさらに説明する。この概要は、特許請求される対象物の主要な要因又は必須の特徴を識別することを意図せず、また、特許請求される対象物の範囲を制限するために使用することも意図しない。
【0005】
[0005] 多くのデバイス構成プロパティは、通知の割り込み効果を低減するために、ユーザへの提示及びユーザによる利用が可能であるが、そのような技法は、ユーザによるデバイスの構成に依存する。それに加えて、これらの技法は、メッセージのトリアージにおける誤検出及び/又は検出漏れを呈し得る。例えば、緊密な連絡先からの着信メッセージのみを許可する「おやすみモード」は、疎遠の連絡先からの優先度の高いメッセージ(例えば、知らない発信者がユーザに彼又は彼女の失くした財布を見つけたことについて連絡している)を不必要に制限する一方で、緊密な連絡先からの優先度の低いメッセージ(例えば、買い物リストについて尋ねる家族からのメッセージ)を不必要に送信し得る。別の例として、ユーザは、ミュートモード又は「おやすみモード」の起動を忘れたため、電話による不都合な瞬間の割り込み(例えば、クラス講義の最中に着信音が鳴ること)をうっかり可能にしてしまうことがあり得る。逆に、ユーザは、クラスを出た後にミュートモード又は「おやすみモード」の解除を忘れたため、中断させることなくユーザが受信可能な着信通信をうっかり見逃してしまうことがあり得る。これらの方法では、通知の提示を変更するためのユーザによるデバイスモードの選択に依存するそのような技法は、「手間がかかる」(例えば、デバイスモードを選択するためのユーザの相互作用の頻度に応じて)及び/又は高い程度の誤検出及び/又は検出漏れが原因で不正確であるように思われる。
【0006】
[0006] その上、ユーザによるデバイスモードの選択に依存するデバイス通知を管理するための技法は、ユーザの事情に通知の選択及び提示を適応させることに失敗する場合がある。第1のそのような例として、ジオフェンシングアプリケーションは、ユーザが店の前を車で通り過ぎている間に、店で特定の食料品を手に入れるという通知をユーザに提示し得る。第2のそのような例として、デバイスは、ユーザが家庭内の事に対応するか又はインターンシップに参加しており、クラス関連通知を考慮する適切な機会ではない際に、ユーザのクラスのクラスメートからの着信メッセージの通知を提示し得る。第3のそのような例として、デバイスは、ユーザの相互作用に依存する通知をユーザに提示することができるが、ユーザがデバイスとの相互作用が可能ではない場合(ユーザが運動しているか又は車両を運転している間など)に提示され得る。そのような通知は、事情的に無関係な情報によるユーザの現在の活動の望ましくない中断を表し得る。
【0007】
[0007] 本明細書では、それほど押し付けがましくない及びより事情的に適切な相互作用を達成するために、提示される通知のタイミングを適応させるための技法であって、誤検出と検出漏れの両方を低減すること及び/又はそのような通知の選択性における過度に粗い粒度を低減することができる技法が提示される。これらの技法によれば、デバイスは、環境内のユーザの活動をモニタし、環境内のユーザの活動に関連する情報を識別することができる。デバイスは、ユーザの活動内で、ユーザの活動を中断させることなく、ユーザに情報を通知するための通知機会を識別することができ、通知機会の間、デバイスは、通知出力を通じて、情報の通知をユーザに提示することができる。本明細書で提示される技法に従って、ユーザの活動を中断させない通知機会に従って通知の提示のタイミングを選び、ユーザの環境内のそのような活動に関連する情報を選択することにより、デバイスは、比較的手間がかからない、事情的に適切な及び非割り込み通知を提供することができる。
【0008】
[0008] 前述の及び関連目的を達成するため、以下の説明及び添付の図面は、ある特定の例示的な態様及び実装形態を記載する。これらは、1つ又は複数の態様を採用することができる様々な方法ではあるが、そのうちの少数を示す。本開示の他の態様、利点及び新規の特徴は、添付の図面と併せて考慮すると、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図面の説明
【
図1】[0009]デバイスのユーザへの情報の通知の提示を特徴付けるいくつかの例示的なシナリオの図解である。
【
図2】[0010]本明細書で提示される技法による、デバイスのユーザへの情報の通知の提示を特徴付けるいくつかの例示的なシナリオの図解である。
【
図3】[0011]本明細書で提示される技法による、ユーザに通知を提示する例示的なデバイス及び/又はシステムの図解である。
【
図4】[0012]本明細書で提示される技法による、ユーザに通知を提示するための例示的な方法の図解である。
【
図5】[0013]本明細書で提示される技法による、ユーザへの通知の提示をデバイスに行わせる例示的なコンピュータ可読メモリデバイスの図解である。
【
図6】[0014]本明細書で提示される技法による、通知を提示するための通知機会を識別するためにユーザの活動を決定するための技法を特徴付ける例示的なシナリオの図解である。
【
図7】[0015]本明細書で提示される技法による、通知機会に提示するために通知のセットの中から選ぶための技法を特徴付ける第1の例示的なシナリオの図解である。
【
図8】[0016]本明細書で提示される技法による、通知機会に提示するために通知のセットの中から選ぶための技法を特徴付ける第2の例示的なシナリオの図解である。
【
図9】[0017]本明細書で提示される技法による、通知機会に提示するために通知のセットの中から選ぶための技法を特徴付ける例示的なシナリオを特徴付ける第3の例示的なシナリオの図解である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
[0018] ここでは、図面を参照して、特許請求される対象物を説明する。図面全体を通じて、同様の参照番号は、同様の要素を指すために使用される。以下の説明では、説明の目的で、特許請求される対象物の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細を記載する。しかし、これらの具体的な詳細がなくとも、特許請求される対象物を実践できることは明らかであり得る。他の例では、特許請求される対象物の説明を容易にするために、構造及びデバイスは、ブロック図の形態で示される。
【0011】
[0019] A.序論
[0020]
図1は、デバイス104がユーザ102に通知を提示する1組の例示的なシナリオ(100、116、128及び130)の図解である。これらの例示的なシナリオでは、デバイス104は、携帯電話を含み、携帯電話は、ユーザ102への提示のための着信メッセージ112を受信し、着信メッセージ112の受信に関してユーザ102に警告するために通知114を提示する。通知114は、着信メッセージ112の通知をユーザ102に適時に提示するために、着信音を鳴らすか、光を点滅させるか又は振動させるなど、ユーザ102の注意を引き付けることができる方法でユーザ102に提示され、それにより、ユーザ102は、着信メッセージ112を受け取ること、着信メッセージ112に迅速に返答すること及び/又は着信メッセージ112に基づいて適時に行動することができる。
【0012】
[0021] デバイス104は、現在、様々な条件に基づいてそのような通知114を提示することが可能である。第1のそのような例として、デバイス104は、近日中に予定されている約束のリマインダ通知114(約束の15分前に提示されるリマインダなど)を提示するために、ユーザ102のカレンダ118をモニタすることができる。第2の例として、ナビゲーションデバイス104は、目的地までのルートのナビゲーションを支援するために、ナビゲーション命令をユーザ102に提供することができ、従って、ルートに沿って指定場所に到着次第、一連のナビゲーション通知(例えば、「0.5キロメートル先を右に曲がる」)をユーザ102に提示することができる。第3の例として、デバイス104は、場所を特定の通知114と関連付けるためにジオフェンシング技法を利用し、ユーザがその場所に到着次第、ユーザ102に通知114を提示することができる。デバイス104は、現在、豊富な情報セットをユーザ102に絶えず提供し続けるための様々なそのような通知メカニズムを提示する。
【0013】
[0022] しかし、
図1の例示的なシナリオの各々では、着信メッセージ112の通知114の提示は、デバイス104とユーザ102との間の相互作用のいくつかの望ましくない態様も提示する。
【0014】
[0023] 第1の例示的なシナリオ100では、ユーザ102は、個人106との会話108に参加しており、ユーザ102及び個人106は、交代で一連の表現110を発声している。デバイス104による着信メッセージ112の通知114の提示は、交代で行う一連の表現110と重複し得、従って、ユーザ102と個人106との間の会話108を中断し得る。
【0015】
[0024] 第2の例示的なシナリオ116では、デバイス104は、ユーザ102が教室126でクラス120に出席している際に、ユーザの毎日のスケジュール(カレンダ118に記録されるような)の時間124に着信メッセージ112の通知114を提示することができる。通知114は、教室126内のユーザ102、講師及び/又は他の個人の邪魔になり得、従って、教室126内のユーザ102及び他の者にいら立ち及び/又は気まずさの重大な原因を与える可能性がある。その上、第2の例示的なシナリオ116に手短に続く後続のシナリオ128では、ユーザ102は、時間124の間、休憩状態122であり得、その間、ユーザ102は、いら立ち及び/又は気まずさを感じることなく、着信メッセージ112の通知114を受信することができる。
【0016】
[0025] 第3の例示的なシナリオ130では、デバイス104は、ユーザ102がバス又は列車に間に合うように走っている132間など、ユーザ102が通知114の受信を妨げる活動に従事している間、着信メッセージ112の通知114を提示することができる。通知114の提示は、ユーザ102が通知114に基づいて行動できないため、ユーザ102をいら立たせる場合がある。或いは、ユーザ102は、走っている132間に通知114に気付かない場合がある。その上、デバイス104は、バス停134で待っている間など、ユーザ102による通知114の受信が可能な後の時間124に、着信メッセージ112についてユーザ102に通知することに失敗する場合がある。ユーザ102が走っている132間に通知114を受信したが、バス停134に到着する前に通知114のことを忘れてしまったか、又は、ユーザ102が通知114の受信に失敗したかにかかわらず、デバイス104は、ユーザ102が走っている間に間が悪く提示された通知114の失敗により、ユーザの適時のメッセージ112の受信、メッセージ112への応答及び/又はメッセージ112に基づく行動の失敗の一因となり得る。
【0017】
[0026] 上記で提示されるシナリオの共有される態様は、着信メッセージ112を受信次第、ユーザ102の事情(ユーザの現在の活動及び/又は環境並びにそのような活動及び/又は環境への通知114の影響)に関係なく、通知114をユーザ102に迅速に提示するためのデバイス104の構成であることを理解することができる。デバイス104は、通知114がユーザ102の現在の活動及び/又は通知114の情報コンテンツとユーザの活動との間の任意のつながりを中断させるか否かに関係なく、単に通知114を提示する。いくつかの例では、着信メッセージ112が割り込みを正当化する緊急事態又は緊急メッセージの通知である場合など、そのような割り込みは、ユーザ102にとって望ましい場合がある。しかし、多くの例では、着信メッセージ112の性質は、個人106との会話108の中断の正当性を保証することはできず、従って、ユーザ102の邪魔になる及び/又はユーザ102をいら立たせる場合がある。それに加えて、多くのそのようなシナリオでは、通知114は、通知114がユーザ102とは事情的に関連していない時間124、及び/又は、ユーザの現在の活動及び/又は環境が原因で、ユーザ102による着信メッセージ112の受信、着信メッセージ112への返答及び/又は着信メッセージ112に基づく行動が完全に可能ではない時間124に提示することができる。
【0018】
[0027] 提示される通知114の割り込み及び/又は無関係の態様を軽減するため、通知114の提供が可能な多くのデバイス104は、ユーザ102の活動による通知114の割り込み効果及び/又は通知114の見逃しを低減するためにユーザ102が選択することができる様々な構成プロパティも提供する。しかし、利用可能なオプションの各々は、デバイス104のそのような望ましくない副作用を部分的にしか緩和しない及び/又はユーザ102に新しい問題をもたらす様々な不利な点を必然的に伴い得る。
【0019】
[0028] 第1のそのような例として、デバイス104は、大きくはっきりと聞こえる着信音をより繊細な相互作用様式(ディスプレイを点滅させるか又は触覚デバイスを振動させるなど)と置き換える「ミュート」モードを特徴とし得る。また、デバイス104は、ユーザ102が割り込み不可能な相互作用中にありとあらゆる通知114を阻止するために、ユーザ102が、着信メッセージ112を受信するための通信チャネルから切断すること、及び/又は、デバイス104の電源を完全に切ることができるようにすることができる。第2の例として、デバイス104は、緊密な連絡先からの着信メッセージ112の通知114のみを許可する「おやすみモード」を提供することができる。
【0020】
[0029] しかし、これらのオプションは、通知114をトリアージするためのメカニズムとしての不必要に不十分な正確度及び/又は粒度を呈し得る。第1のそのような例として、ユーザ102は、デバイス104の解除若しくは切断を忘れたため及び/又はデバイス104のミュート若しくは「おやすみモード」の起動を忘れたため、不都合な瞬間にデバイス104にうっかり通知114を提示させてしまうこと(例えば、クラス講義の最中に着信音が鳴ること)があり得る。逆に、ユーザ102が再び連絡可能であるという意向の際に、ユーザ102は、デバイス104の電源を入れること及び/又はデバイス104を再接続することを忘れてしまうこと及び/又はミュート設定又は「おやすみモード」を使用不可にすることを忘れてしまうことがあり得る。従って、ユーザ102は、中断させることなくユーザ102が受信可能な着信メッセージ112の通知114をうっかり見逃してしまうことがあり得る。
【0021】
[0030] 第2のそのような例として、「おやすみモード」は、疎遠の連絡先からの優先度の高い着信メッセージ112の通知114(例えば、知らない発信者がユーザ102に彼又は彼女の失くした財布を見つけたことについて連絡している)を不必要に阻止する一方で、緊密な連絡先からの優先度の低い着信メッセージ112(例えば、買い物リストについて尋ねる家族からの着信メッセージ112の通知114)を不必要に送信し得る。これらの不利な点は、通知114の提示を変更するためのユーザによるデバイス104のデバイスモードの選択へのそのような技法の依存性から生じ得、それは、ユーザ102にとって「手間がかかる」(例えば、1日を通じてデバイス104のデバイスモードを選択するためのユーザ102の相互作用の頻度に応じて)及び/又は通知114の選択及び提示における高い程度の誤検出及び/又は検出漏れが原因で不正確であるように思われる。
【0022】
[0031] 第3のそのような例として、ユーザ102によるデバイス104のデバイスモードの選択に依存する通知114を管理するためのデバイス構成技法は、ユーザ102の事情に従って通知114の選択及び提示を適応させることに失敗する場合がある。第1のそのような例として、ジオフェンシングアプリケーションは、ユーザ102が別の目的地に向けて単に店の前を車で通り過ぎているだけの間に(従って、ユーザ102の現在の事情とは無関係である)、店で特定の食料品を手に入れるという通知をユーザ102に提示し得る。第2のそのような例として、デバイス104は、ユーザ102が家庭内の事に対応するか又はインターンシップに参加しており、クラス関連メッセージ112を考慮する適切な機会ではない際に、ユーザのクラス120のクラスメートからの着信メッセージ112の通知を提示し得る。第3のそのような例として、デバイス104は、ユーザの相互作用に依存する通知114をユーザ102に提示することができるが、ユーザ102がデバイス104との相互作用が可能ではない場合(ユーザ102が運動しているか又は車両を運転している間)に提示され得る。従って、そのような通知114は、事情的に無関係な情報によるユーザ102の現在の活動の望ましくない中断を表し得る。これらの及び他の方法では、
図1の例示的なシナリオにおいて提示される通知技法は、通知114のそのような提示による様々な制限及び/又は不利な点を示す。
【0023】
[0032] B.提示される技法
[0033]
図2は、本明細書で提示される技法による、通知114を提示するようにデバイス104を適応させるための1組の技法を特徴付ける1組の例示的なシナリオ200の図解である。
【0024】
[0034] 第1の例示的なシナリオ200では、デバイス104が着信メッセージ112を受信する際、ユーザ102は、再び、一連の表現110を伴う個人106との会話108に参加している。着信メッセージ112を迅速に提示するというよりむしろ、デバイス104は、ユーザ102及び個人106の表現110が失われた際の沈黙の時間を検出するために、会話108をモニタすることができる。例えば、デバイス104は、音声認識技法を適用し、会話108のラグとして、ユーザ102からも個人106からも発声が検出されない少なくとも10秒間の時間を識別することができる。この沈黙は、着信メッセージ112の通知114が重複せず、従って、ユーザ102及び/又は個人106の表現110を中断させない通知機会202と解釈することができる。
【0025】
[0035] 第2の例示的なシナリオ200では、デバイス104が着信メッセージ112を受信する際、ユーザ102は、教室126でクラス120の講義に出席している。着信メッセージ112の通知114を迅速に提示するというよりむしろ、デバイス104は、ユーザ102のカレンダ118を調べ、現在の時間124と比較することによって、ユーザ102が通知114によって中断されることを好まないクラス120にユーザ102は出席していると推論することができる。その上、デバイス104は、ユーザ102が現在のクラス120と次のクラス120との間の休憩状態122である際(その間、通知114の提示はクラス120を中断させる可能性が低い及び/又はユーザ102は通知114を受信できる可能性が高い)に、カレンダ118から、目前に迫る時間ブロックをさらに識別することができる。従って、デバイス104は、後続のシナリオ206におけるユーザ102が休憩状態122であることをカレンダ118が示す現在の時間124まで通知114を延期することができる。デバイス104は、ユーザ102のカレンダ118のこの時間124のブロックを通知機会202として解釈し、通知機会202の時間124に達した際に着信メッセージ112の通知114をユーザ102に提示することができる。
【0026】
[0036] 第3の例示的なシナリオ208では、ユーザ102が走っている132(例えば、有酸素運動のため及び/又はバス若しくは列車に間に合うように)などの活動に従事している間、デバイス104は、着信メッセージ112を受信することができる。デバイス104は、ユーザ102の活動がメッセージ112の通知114の提示に不都合な時間(ユーザ102が、メッセージ112の通知114にいら立ちを感じ得る、メッセージ112の通知114の受信及び/又はメッセージ112の通知114に基づく行動が可能ではない可能性がある、及び/又は、活動の結果、メッセージ112の通知114のことを忘れてしまっている可能性がある)を表していると決定することができる。代わりに、デバイス104は、休憩の瞬間122(ユーザ102が何もせずにバス停134で待っている際など)を検出するまで、ユーザ102の活動のモニタリングを継続することができ、従って、デバイス104が着信メッセージ112の通知114をユーザ102に提示することができる通知機会202として、この休憩時間122を識別することができる。
【0027】
[0037] そのようなシナリオの各々では、デバイス104は、環境内のユーザ102の活動(例えば、ユーザ102と個人106との間の会話108、ユーザ102のカレンダ118によって示されるようなユーザ102の教室126でのクラス120への出席及び/又は休憩時間122の間、及び/又は、ユーザ102によって実行される活動)をモニタする。デバイス104は、ユーザ102の現在の活動に関連し得る及び/又はユーザ102の活動及び/又は環境に適合する通知114としてユーザ102に提示することができる着信メッセージ112の受信など、環境内のユーザ102の活動に関連する情報を識別する。従って、デバイス104は、ユーザ102の活動内で、ユーザ102の活動を中断させることなく、ユーザ102に情報を通知するための通知機会202を識別し、通知機会202の間、通知出力を通じて、情報の通知114をユーザ102に提示する。このように、デバイス104は、本明細書で提示される技法に従って、ユーザの活動の中断及び/又は環境の破壊を低減する可能性が高い好都合な方法で情報の通知114をユーザ102に提示する。
【0028】
[0038] C.技術効果
[0039] 本明細書で提示される技法の様々な使用は、様々な技術効果をもたらし得る。
【0029】
[0040] 本明細書で提示される技法によって達成可能であり得る第1の技術効果は、ユーザ102の活動の中断及び/又はユーザ102の環境の破壊の可能性が低い通知機会202の間に通知114の提示を適応させるためのデバイス104の構成に関与する。通知114の提示の好都合なタイミングは、ユーザ102への情報の適時の提示を促進する上で、及び/又は、通知114の間が悪い提示及び/又は割り込み提示がもたらし得るユーザ102のいら立ち及び/又は気まずさを低減する上で役立てることができる。これらの例は、ユーザ102が通知114の受信を望まない(一般的に又はこの特定のタイプの情報に対して)時間124に通知114がユーザ102に提示される「誤検出」を反映し得る。本明細書で提示される技法の使用は、例えば、不都合な時間124の通知114の提示を選択的に控えることによって、そのような「誤検出」を減少することができ、それにより、間が悪い通知によるユーザ102のいら立ち及び/又は気まずさを低減することができる。
【0030】
[0041] 技法によって達成可能であり得る第2の技術効果は、ユーザ102によって受信される可能性が高い通知114の提示に関与する。第1のそのような例として、通知114は、デバイス104及び通知114からユーザ102の注意をそらす活動(走っている132など)をユーザ102が実行している間に提示することができる。ユーザ102に通知114を発行したが今のところはユーザ102は通知114を受信していないとデバイス104が確信している場合は、ユーザ102が通知114に気付く可能性がより高い後の時間124に、デバイス104が同じ通知114をユーザ102に提示する理由はない。第2のそのような例として、ユーザ102は、会話108を中断するものとして受信された着信メッセージ112の通知114について忘れてしまうことがあり得、デバイス104が後の時間124に通知114を繰り返さなければ、ユーザ102は、着信メッセージ112の受信及び/又は着信メッセージ112への応答に失敗し得る。第3のそのような例として、ユーザ102は、「おやすみモード」などの通知114の提示を低減するデバイス104の通知モード又は無線通信チャネルからの切断を一時的に起動し、通知114を受信するために後の時間に通知モードをオフにすることを怠る場合がある。それに従って、デバイス104は、通知114のいくつか又はすべてをユーザ102に提示することを控える場合があり、それにより、ユーザ102による通知114の受信の遅延又は失敗が起こり得る。そのような例は、例えば、ユーザ102による通知114の受信を促進する好都合な方法で通知114を選択的に提示することによって、本明細書で提示される技法の使用が減少することができる通知114の提示における「検出漏れ」を表し得る。
【0031】
[0042] 本明細書で提示される技法によって達成可能であり得る第3の技術効果は、デバイス104によってユーザ102に提示される通知114の選択性に関与する。環境内のユーザ102の活動をモニタすることにより、デバイス104は、通知114の通知機会202を識別すること及び選ぶことに加えて、環境内のユーザ102の活動に関連する情報の通知114を選択するなど、事情的により適切な方法でユーザ102に提示するために、通知114のセットの中から選択することができる。例えば、カレンダ118に従って、ユーザ102がクラス120の合間にいる間、デバイス104は、ユーザの学問の追求に関連する情報の通知114を選択的に提示することができる一方で、ユーザ102が職業的役割で会議の合間にいる間、デバイス104は、ユーザの職業に関連する情報の通知114を選択的に提示することができる。そのような技法は、例えば、ユーザ102の活動及び/又は環境がプライベート情報の受信に適している際(ユーザ102が家にいる及び/又は独りでいる間など)にのみプライベートメッセージの通知114をユーザ102に提示し、公の場にいる及び/又は他の個人106の会社にいる間はそのような通知114の提示を控えることによって、ユーザのプライバシを促進することもできる。本明細書で提示される技法の使用は、例えば、環境内のユーザ102の活動に関連しない通知114の提示を選択的に控えることによって、無関係の又は事情的に不適切な通知114のそのようないら立たせる及び/又は邪魔になる提示を減少することができる。多くのそのような技術効果は、本明細書で提示される技法の様々な実施形態によって呈することができる。
【0032】
[0043] D.例示的な実施形態
[0044]
図3は、本明細書で提示される技法のいくつかの様々な実施形態を特徴付ける例示的なシナリオ300の図解である。この例示的なシナリオ300では、携帯電話などのデバイス302は、特定の場所で(家で、公の場で又はユーザのオフィスでなど)別の個人106との会話に参加しているなど、環境304内の活動306を実行しているユーザ102に情報310の通知114を提示する。本明細書で提示される技法によれば、デバイス302は、以下のような好都合な方法で通知114を選択的に提示する。
【0033】
[0045]
図3の例示的なシナリオ300における例示的なデバイス302は、マイクロフォン314と、通知出力として連動して動作する1対のオーディオ出力312と、プロセッサ308と、メモリ314とを含む。デバイス302のメモリ314は、命令を含み、命令は、プロセッサ308によって実行されると、本明細書で提示される技法に従ってデバイス302に動作させる例示的なシステム316を提供する。この例示的なシナリオ300では、例示的なシステム316は、環境304内のユーザ102の活動306をモニタする活動モニタ318を含む。例示的なシステム316は、ユーザ102、個人106、活動306を含む会話内の表現110及び/又は活動306が起こる環境に関連する情報310を識別するなど、環境304内のユーザ102の活動306に関連する情報310を識別するための情報セレクタ320をさらに含む。例示的なシステム316は、ユーザ102の活動306内で、ユーザの活動306を中断させることなくユーザ102に情報310を通知するための通知機会202(ユーザ102と個人106との間の会話内で生じる沈黙の時間など)を識別する情報ノティファイヤ322をさらに含む。情報ノティファイヤ322は、通知機会202の間、オーディオ出力312を通じて、情報310の通知114をユーザ102にさらに提示する。このように、
図3の例示的なシナリオ300における例示的なデバイス302及び/又は例示的なシステム316は、本明細書で提示される技法に従って好都合な方法でユーザ102に通知する。
【0034】
[0046]
図4は、本明細書で提示される技法による、ユーザ102への情報310の通知をデバイス104に行わせるための例示的な方法400の図解である。例示的な方法400は、プロセッサ308及び通知出力を有するデバイス104に関与し、例えば、ファームウェア、システムメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステート記憶装置コンポーネント又は磁気若しくは光媒体などのデバイス104のメモリ314に格納された命令のセットとして実装することができ、プロセッサ308による命令の実行により、デバイス104は、本明細書で提示される技法に従って実行する。
【0035】
[0047] 例示的な方法400は、402から始まり、プロセッサ308上で命令を実行すること404を伴う。具体的には、命令を実行すること404により、デバイス104は、環境304内のユーザ102の活動306をモニタする406。命令を実行すること404により、デバイス104は、環境304内のユーザ102の活動306に関連する情報310を識別する408。命令を実行すること404により、デバイス104は、ユーザ102の活動306内で、ユーザ102の活動306を中断させることなく、ユーザ102に情報310を通知するための通知機会202を識別する410。命令を実行すること404により、デバイス104は、通知機会202の間、通知出力を通じて、情報310の通知114をユーザ102に提示する412。ユーザ102への情報310の通知114を達成すると、例示的な方法400は、デバイスが本明細書で提示される技法に従って好都合な方法でユーザ102に通知114を提示することを可能にし、従って、414で終了する。
【0036】
[0048] さらなる別の実施形態は、本明細書で提示される技法を適用するように構成されたプロセッサ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体に関与する。そのようなコンピュータ可読媒体は、様々な物理現象を通じて伝播することができる信号(例えば、電磁信号、音波信号又は光信号)、並びに、様々な有線シナリオ(例えば、イーサネット若しくは光ファイバケーブルを介する)において及び/又は無線シナリオ(例えば、WiFiなどの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、Bluetoothなどのパーソナルエリアネットワーク(PAN)、セルラ若しくはラジオネットワーク)において伝播することができる信号など、様々なタイプの通信媒体を含み得、デバイスのプロセッサによって実行されると本明細書で提示される技法をデバイスに実装させるコンピュータ可読命令のセットを符号化する。また、そのようなコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読メモリデバイスも含み得(通信媒体を除く技術の種類として)、それは、メモリ半導体(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及び/又は同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)技術を利用した半導体)、円盤状のハードディスクドライブ、フラッシュメモリデバイス又は磁気若しくは光ディスク(CD-R、DVD-R、フロッピーディスクなど)などであり、デバイスのプロセッサによって実行されると本明細書で提示される技法をデバイスに実装させるコンピュータ可読命令のセットを符号化する。
【0037】
[0049] これらの方法で考案することができる例示的なコンピュータ可読媒体は、
図5に示されており、実装形態500は、符号化済みのコンピュータ可読データ504が格納されたコンピュータ可読メモリデバイス502(例えば、CD-R、DVD-R又は円盤状のハードディスクドライブ)を含む。このコンピュータ可読データ504は、コンピュータ命令506のセットを次々と含み、コンピュータ命令506は、デバイス510のプロセッサ308上で実行されると、本明細書で記載される原理に従ってデバイス510に動作させる。例えば、プロセッサ実行可能命令506は、
図3の例示的なデバイス302及び/又は例示的なシステム316など、好都合な方法でユーザ102への情報310の通知114の提示をデバイスに行わせる。別の例として、プロセッサ実行可能命令506の実行により、デバイス104は、
図4の例示的な方法400など、好都合な方法で情報310の通知114をユーザ102に提示するための方法を実行することができる。本明細書で提示される技法に従って動作するように構成された多くのそのようなコンピュータ可読媒体は、当業者によって考案することができる。
【0038】
[0050] E.変形形態
[0051] 本明細書で論じられる技法は、多くの態様における変形形態を用いて考案することができ、いくつかの変形形態は、これらの及び他の技法の他の変形形態に対して追加の利点を提示すること及び/又は不利な点を低減することができる。その上、いくつかの変形形態は、組合せで実装することができ、いくつかの組合せは、相乗的協力を通じて追加の利点及び/又は不利な点の低減を特徴とし得る。変形形態は、そのような実施形態に個々の及び/又は相乗的利点をもたらすために、様々な実施形態(例えば、
図3の例示的なデバイス302、
図3の例示的なシステム316、
図4の例示的な方法400及び/又は
図5の例示的なコンピュータ可読メモリデバイス502)に組み込むことができる。
【0039】
[0052] E1.シナリオ
[0053] これらの技法の実施形態の間で変化し得る第1の態様は、そのような技法を利用することができるシナリオに関連する。
【0040】
[0054] この第1の態様の第1の変形形態として、本明細書で提示される技法は、通知114をユーザ102に提示することができる多くのタイプのデバイス104を生成するために利用することができる。そのようなデバイス104は、モバイルデバイス(電話、タブレット及びメディアプレーヤなど)並びに車両ナビゲーションシステム(ポータブル全地球測位システム(GPS)レシーバ及び/又はダッシュボード埋め込みヘッドユニット)を含む。また、そのようなデバイス104は、ヘルメット、眼鏡、ヘッドホン、ヘッドセット、イヤホン、腕時計、アームバンド、ネックレス、ブレスレット、グローブ及びフットウェアなどの着用可能デバイスも含む。また、技法は、ユーザ102と同一場所に位置しないデバイス104を含む1組のデバイス104にわたって実装することもできる。例えば、本明細書で提示される技法は、サーバ上で実装することができ、サーバは、環境304内のユーザ102の活動306に関連する情報310を識別し、ユーザ102のデバイス104に通知114を提供する。ユーザ102のデバイス104は、サーバから通知114を受信し、ユーザ102の活動306を中断させることなく通知114を提示するための通知機会202を識別し、通知機会202の間に通知114を提示する。このように、サーバ及びデバイスは、本明細書で提示される技法に従って好都合な方法でユーザ102に通知するために同時に使用することができる。
【0041】
[0055] この第1の態様の第2の変形形態として、本明細書で提示される技法は、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープ、光レベルセンサなどの環境センサ及び全地球測位システム(GPS)レシーバなど、ユーザ102の行動を評価する様々なセンサを含むデバイス104と共に利用することができる。また、そのようなセンサは、脈拍及び/又は血圧を測定する腕時計(ユーザ102の体温を測定する体温計を含む)など、ユーザ102の着用可能又は埋め込みセンサも含み得る。それに加えて、そのようなデバイス104は、ディスプレイ、スピーカ及び触覚出力コンポーネント(振動モータなど)など、ユーザ102に通知114を提示する様々な通知出力を含み得る。通知出力は、出力のためにBluetoothスピーカにデータを無線送信するBluetoothアダプタなど、出力のために別のデバイスに通知を送信するコンポーネントを含み得る。
【0042】
[0056] この第1の態様の第3の変形形態として、本明細書で提示される技法は、ユーザのカレンダ又は共有カレンダからの約束や、ユーザのメールボックスに到着したEメールメッセージや、ユーザの電話によって受信されたテキストメッセージ、メディアメッセージ又は電話の着信や、ユーザ102の場所についての情報を提供するマッピングデータベースや、ユーザ102のすぐ近くにいる及び/又はユーザ102と通信している個人106についての情報を提供する連絡先データベースなど、様々な情報310源の通知114を提示するために利用することができる。多くのそのような変形形態は、本明細書で提示される技法を利用するデバイス104のタイプに含めることができる。
【0043】
[0057] E2.通知機会
[0058] 本明細書で提示される技法の実施形態の間で変化し得る第2の態様は、ユーザ102に通知114を提示することができる通知機会202を識別するための方法に関与する。
【0044】
[0059] この第2の態様の第1の変形形態として、活動306は、ユーザ102と別の個人106との間の会話108を含み得、通知機会202は、ユーザ102の音声と個人106の音声との間の一時停止として識別することができる。例えば、
図2の例示的なシナリオ200で示されるように、会話108における表現の交換は、ユーザ102も個人106も話し声が検出されない少なくとも10秒間の時間などの沈黙の時間(会話108の一時的な休止又は会話108の終了を表し得る)を検出するためにモニタすることができる。1つ又は複数の通知114は、10秒間待った後に提示することができ、ユーザ102又は個人106が通知114の間に話を始めたとしても、その時間に提示される通知114は、会話108を形成する一連の表現110を中断させる可能性が低い。この第1の変形形態のさらなる例として、検出された表現110は、例えば、マイクロフォンによって検出された声とユーザ102の既知の声とを比較することによって、ユーザ102が会話108に参加しているかどうかを判断するために評価することができる。会話108がユーザ102の声を含むように思われない場合は、会話108はユーザ102の近くで起こっているがユーザ102は含まれていない可能性があるため、会話108の間でさえ通知114を提示することができる。同様に、検出された会話108の音量が高い場合は、会話はユーザ102の近くで起こっており、従って、ユーザ102が含まれている可能性があり、その結果、通知114は保留される。しかし、検出された会話108の音量が低い場合は、ユーザ102からかなり離れた個人の間で会話が起こっており、その結果、通知114は、ユーザ102に自由に提示することができる。
【0045】
[0060] この第2の態様の第2の変形形態として、通知機会202は、ユーザ102の現在の活動306の終了とユーザ102の次の活動の開始との間の間隔として識別することができる。例えば、
図2の例示的なシナリオ204で提示されるように、ユーザ102のカレンダ118は、1組のクラス120及びユーザ102が休憩状態であるクラスの合間の間隔(通知114を提示することができる通知機会202として識別することができる)を識別することができる。
【0046】
[0061] この第2の態様の第3の変形形態として、通知機会202は、ユーザ102がデバイス104と相互作用している時間として識別することができる。例えば、ユーザ102が社交行事又は会議に参加しており、他の個人106と対話している場合は、ユーザの電話は通知114を保留することが望ましいが、ユーザ102が彼又は彼女の電話との相互作用に少し時間を置く場合は、そのような相互作用は、通知114を提示することができる通知機会202として識別することができる。
【0047】
[0062]
図6は、この第2の態様の第4の変形形態を特徴付ける例示的なシナリオの図解であり、活動306及び/又は通知機会202は、ユーザ102のストレスレベルに従って識別される。この例示的なシナリオでは、デバイス104は、一連のインパルス604を検出する加速度計602と、デバイスの動き608を検出する全地球測位システム(GPS)レシーバ606とを含む。そのような入力の比較610によれば、ユーザのストレスレベル及び/又は通知機会202を示し得るユーザ102の活動306を識別することが可能であり得る。例えば、第1のシナリオ600では、加速度計602は、1組の規則的なインパルス604を検出することができ、GPSレシーバ606は、一貫した方向608の及び約9km/hの速度の動きを検出し、それらは共に、ユーザ102がジョギング活動306に従事していることを示し得、それは、通知機会202を表さない生理学上の高ストレス活動306を表す。それに従って、ユーザ102が通知114を受信する可能性、通知114を歓迎する可能性及び/又は通知114に基づいて行動する可能性が低いため、デバイス104は、活動306の間、通知114を保留することができる。第2のそのようなシナリオ612では、加速度計602がインパルス604を検出しない場合や、GPSレシーバ606が動き608を検出しない場合があり、それは、ユーザ102が何もせずに座っている活動306に従事していることを示し、それは、通知114をユーザ102に提示することができる通知機会202を表し得る。そのような生理学上のストレスは、例えば、ユーザ102の体温、パルス、血圧及び/又は酸素飽和を検出する腕時計などのバイオメトリックデバイスに従って検出することもでき、ユーザ102が呈するストレスレベルがストレスレベル閾値を下回った状態のままである時間124の間隔を含む通知機会202の間だけ、通知114を提示することができる。
【0048】
[0063] この第2の態様の第5の変形形態として、いくつかの例では、デバイス104が利用可能な情報は、現在の時間が通知機会202であるか否かを明確に示さない場合がある。それに従って、デバイス104は、ユーザ102が通知114を受信できるかどうかをユーザ102に尋ねることができ、通知114の受信の承認をユーザから受信することのみを条件として、通知機会202を識別することができる。ユーザ102がクエリに応答しないことを選んだ場合は、デバイス104は、現在の時間124は通知114を提示する通知機会202ではないと推定することができる。
【0049】
[0064] この第2の態様の第6の変形形態として、いくつかの通知114は、緊急通話などの時間的制約のある情報310を表し得る。従って、デバイス104は、迅速に及び通知機会202の利用可能性とは無関係に、そのような通知114を提示することができる。それに加えて、いくつかの通知114は、今から15分以内にユーザ102に提示すべき情報310など、一定の時間内にユーザ102に提示すべき時間的制約のある情報310を表し得る。ユーザ102の活動306を中断させるというよりむしろ、デバイス104は、その時間が継続している間、環境304内のユーザ102の活動306をモニタすることができる。その時間の間に通知機会202が生じた場合は、ユーザ102に通知114を提示することができる。しかし、その時間の間にそのような通知機会202が生じなかった(例えば、その時間の間、ユーザは絶えず忙しい)場合は、そのような提示がユーザ102の活動306を中断させるとしても、時間的制約のある情報310を提示するためにユーザ102に通知114を提示することができる。いくつかのシナリオでは、情報310の時間的制約及び/又は緊急性は、ユーザ102の活動306を中断させる前に通知機会202をモニタするための時間の選択を可能にし得る。多くのそのような変形形態は、本明細書で提示される技法に従って通知114を提示することができる通知機会202を識別するために利用することができる。
【0050】
[0065] E3.情報及び通知選択
[0066] 本明細書で提示される技法の実施形態の間で変化し得る第3の態様は、特定の通知機会202に対して選択される通知114のタイプに関与する。すなわち、通知機会202は、提示可能な通知114のタイプに従って識別することができ、逆に、通知114は、通知機会202の様々なプロパティに基づいて通知機会202の間に提示するために選択することができる。
【0051】
[0067] この第3の態様の第1の変形形態として、通知キューに格納されたそれぞれの情報アイテム(すなわち、通知114をユーザ102に提示すべき情報アイテム)は、それぞれの通知114をユーザ102に提示すべき緊急性及び/又は時間的制約などの情報優先度と関連付けることができる。デバイス104は、通知キューから、通知キューのキューに追加された情報アイテムの中で最も高い情報優先度を有するキューに追加された情報アイテムを優先的に選択することができる。
【0052】
[0068] この第3の態様の第2の変形形態として、デバイス104は、ユーザ102の様々な活動306及び/又は環境304に関連し得るリマインダ、メッセージ、事実及びクエリなど、ユーザ102に提示すべき情報アイテムの通知キューを含み得る。通知機会202が生じると、デバイス104は、通知機会202のプロパティに従って通知キューから通知114を選択することができる。第1のそのような例として、通知キューのいくつかの情報310は、ユーザ102によって実行される活動306に関連し得、通知機会202は、ユーザ102が活動306を実行しているという実例を検出することによって部分的に識別することができる。第2のそのような例として、通知キューのいくつかの情報310は、ユーザ102の連絡先などの個人106に関連し得、通知機会202は、ユーザ102と個人106との接触(例えば、ユーザ102の近くでの個人106本人の同席、又は、電話などの遠隔対話を含むユーザ102と個人106との間の対話)を検出することによって部分的に識別することができる。とりわけ、そのような通知機会202は、これらの条件の発生と本明細書で提示される他の技法とを組み合わせることができ、例えば、個人106に関連する通知114は、ユーザ102と個人106との間の会話108及び個人106との会話108における沈黙の時間(会話108を中断させる可能性が低い状態で個人106に関連する通知114をユーザ102に提示することができる)の両方に左右される通知機会202の間に提示することができる。
【0053】
[0069] 第3の態様の第3の変形形態として、特定の通知機会202に対し、デバイス104は、通知キューから情報アイテムの少なくとも2つの通知114のバッチを選択することができる。バッチは、例えば、選択された情報アイテムタイプのキューに追加された情報アイテムの通知114を含み得る。例えば、通知機会202は、カレンダ118によって識別された近日中に予定されている会議のリマインダなど、特定の通知114を提示すべき間に生じ得、デバイス104が、カレンダ118からリマインダの1つの通知114を提示することや、着信メッセージ112の1つの通知114を提示することよりむしろ、バッチとしてカレンダ118から他の通知114を提示することが有利であり得る。別の例として、活動306に関連する通知機会202が生じている間にユーザ102が特定の活動306を実行している際、デバイス104は、通知キューのキューに追加された情報アイテムから、ユーザ102の現在の活動306に関連する少なくとも2つのキューに追加された情報アイテムを提示のために選択することができる。
【0054】
[0070]
図7は、この第3の態様の第4の変形形態の図解であり、通知機会202は、環境304内のユーザ102の活動306に基づいて識別され、通知キュー704の情報アイテムのそれぞれの通知114は、ユーザ102によって実行される活動306に基づいて提示のために選択される。第1のそのようなシナリオ700では、ユーザ102が個人106との会話108に参加している際、デバイス104は、個人106に関連する情報を優先的に選択することができ、会話108内で通知機会202が生じると、デバイス104は、個人106に関連する情報の通知114(例えば、今日が個人の誕生日であることを知らせるユーザ102へのリマインダ)を提示することができる。第2のそのようなシナリオ702では、ユーザ102がクラスの合間の時間124に休憩状態122である際、通知機会202を識別することができ、ソーシャルネットワークからのメッセージ又はユーザの趣味若しくは仕事上の関心に関連するメッセージなど、ユーザの学問的な関心に特に関連する情報の通知114を他の通知114より優先的に選択することができる。少なくとも2つのそのような通知114が通知キュー704において利用可能である場合は、そのような通知114のバッチ706を共にユーザ102に提示することができる。このように、ユーザ102への提示のために選択される通知114は、本明細書で提示される技法に従って通知機会202の性質に基づいて適応させることができる。
【0055】
[0071] この第3の態様の第5の変形形態として、通知機会202は、コミットメント間の最大時間量(例えば、クラスの合間の10分間の間隔)又はユーザ102が典型的にデバイス104における通知114の受信に従事する最大時間量などの通知機会持続時間を有し得る。また、それぞれのキューに追加された情報アイテムは、通知持続時間(すなわち、ユーザ102への通知114の提示に関与する時間量及び/又は応答メッセージをオーサリングすることによる着信メッセージ112への応答などのユーザ102が通知114に基づく行動に費やす可能性が高い時間量)を含み得る。それに従って、特定の通知機会202が生じると、デバイス104は、通知機会持続時間を見積もり、通知キュー704のキューに追加された情報アイテムのセットから、通知機会持続時間内の組み合わされた通知持続時間を提示する少なくとも2つの通知114のバッチ706を選択することができる。
【0056】
[0072]
図8は、そのような技法の1つを特徴付ける例示的なシナリオ800の図解であり、通知機会202は、1組のクラス120の合間に生じる。通知機会202は、通知機会持続時間802(通知114を提示するための60秒間の時間124の間隔など)を有するものとして識別される。それに加えて、通知キュー704に格納された通知114は、ユーザ102への通知114の提示に関与する時間量及び/又はユーザ102がそれぞれの通知114に基づいて行動するために見積もられた時間量などの通知持続時間804を有するものとして識別することができる。それに従って、通知114のバッチ706は、通知機会持続時間802を共に埋める(ただし、通知機会持続時間802を超えない)通知持続時間804でのこの通知機会202の間の提示のために選択することができる。例えば、高い情報優先度806と関連付けられた通知114を優先的に選択することができ、その通知114は、60秒間の間隔の半分を消費するように見積もられ、通知機会202の時間124の間隔の残りの30秒は、20秒間の通知持続時間804の見積もりで第2の通知114に割り当てることができ、通知機会202の通知機会持続時間802内に収まらない第3の通知114は、後続の通知機会202の間の提示のために保持される。このように、様々な技法を利用して、本明細書で提示される技法に従って通知機会202の間に提示すべき通知114を選択することができる。
【0057】
[0073] E4.対話型通知
[0074] 本明細書で提示される技法の実施形態の間で変化し得る第4の態様は、いくつかの通知114の対話性に関与する。例えば、デバイス104は、単にユーザ102にとって有益な情報310(近日中に予定されているイベントのリマインダなど)と、ユーザ102からのユーザ入力を促し得る情報310(ユーザ102が応答することを選び得る質問を含む着信メッセージ112、又は、ユーザ102が、記事を今提示する、記事を読み飛ばす、後の閲覧のために記事を保存する若しくは別の個人106に記事を転送するなどのオプションを対話形式で選択し得るニュース記事のヘッドライン)とを区別することができる。そのような考慮に基づいて、デバイス104は、対話型及び非対話型としてそれぞれの通知114を分類し、そのような分類に従って本明細書で提示される技法を適応させることができる。
【0058】
[0075] この第4の態様の第1の変形形態として、対話型通知機会(ユーザ102はデバイス104にユーザ入力を提供することができる)及び非対話型通知機会(ユーザ102はデバイス104にユーザ入力を提供することができないか又はそれを望まない)を含む通知機会タイプセットに従って通知機会202を分類することもできる。非対話型通知機会として通知機会202を分類することを条件として、デバイス104は、ユーザ102に提出される通知114のバッチ706から、対話型通知902を除外することができ、対話型通知902は、ユーザ102のユーザ入力を伴う可能性が高く、ユーザ102が現在ユーザ入力を提供するためのデバイス104との対話ができないか又は対話を望まない場合は、ユーザ102をいら立たせることになり得る。
【0059】
[0076] この第4の態様の第2の変形形態として、対話型通知902の提示は、ユーザ102に対する様々な対話型オプションを含み得る。第1のそのような例として、デバイス104は、通知114によって、通知114についての追加の情報を提示するためのオファを提示することができる(例えば、デバイス104は、ニュースの話題の要旨を提示することや、ニュースの話題の完全なバージョンを提示するためのオファを提示することができる)。情報アイテムの肯定的な選択をユーザ102から受信することを条件として、デバイス104は、通知出力を通じて、情報アイテムについての捕捉情報をユーザ102に提示することができる。第2のそのような例として、デバイス104は、通知114によって、特定の対話型情報アイテムに対する応答オプションのセットを提示することができ、例えば、通知114がイベントへの招待状を含む場合は、デバイス104は、招待状を受諾するか又は招待状を拒否するかについてのオプションをユーザ102にオファし、ユーザ102からユーザ入力を受信することを条件として相応に応答することができる。
【0060】
[0077]
図9は、例示的なシナリオ900の図解であり、デバイス302は、ユーザ102に提示すべきキューに追加された情報310の通知キュー704を特徴とする。それぞれのキューに追加された情報310の通知114は、情報310のコンテンツに基づいて、対話型通知902又は非対話型通知904として分類され、例えば、会議を予定変更するという要求又は会話型ソーシャルネットワークメッセージは、典型的には、対話型通知902として分類することができ、最新の気象情報及びクラスのお知らせは、非対話型通知904として分類することができる。それに加えて、ユーザ102の第1の通知機会202は、対話型通知機会908(例えば、ユーザ102は、バス停134で待っており、デバイス302との対話が可能である)として分類され、第2の通知機会202は、ユーザ102はデバイス302と対話できない非対話型通知機会910(例えば、ユーザ102は車両912を運転している場合)として分類される。それに従って、通知キュー704のキューに追加された情報310の通知114は、通知114の対話型及び非対話型分類を通知機会202の対話型及び非対話型分類と整合させるバッチ706に対して選択することができ、それは、例えば、対話型通知機会908の間に対話型通知902を提示し、非対話型通知機会910の間に非対話型通知904のみを提示することによって行われる。対話型通知902は、予定変更された会議に対する提案時間を受諾すること及びソーシャルネットワークメッセージに返答することなどの応答オプション906を含み得る。このように、通知114は、通知機会202の間にデバイス302と対話するためのユーザ102の都合に適応させることができる。
【0061】
[0078] 第3のそのような例として、デバイス104は、通知機会202の間にユーザ102に現在提示されている通知114のタイプを調整するためのオプションをユーザ102に提示することができる。例えば、ユーザ102が特定の通知タイプをさらに要求する(例えば、カレンダ118の他の約束のリマインダを要求する)ことを条件として、デバイス104は、通知機会202の間に、選択された通知タイプの追加の通知114を提示することができる。逆に、選択された情報アイテムの拒絶をユーザ102から受信することを条件として、デバイス104は、選択されたアイテムの同じ情報アイテムタイプの情報アイテムの提示を控えることができる(例えば、ユーザがカレンダの約束の通知114の受信を拒否した場合は、デバイス104は、この通知機会202の間のカレンダの約束の他の通知114の提示を控えることができる)。多くのそのような技法は、本明細書で提示される技法に従って通知機会202の間の対話型通知902に対するユーザ入力を可能にするため及びユーザ入力に応答するために提供することができる。
【0062】
[0079] F.用語の使用
[0080] 構造上の特徴及び/又は方法の動作に特有の言語で対象物について説明してきたが、添付の請求項で定義される対象物は必ずしも上記で説明される特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記で説明される特定の特徴及び動作は、請求項を実装するための例示的な形態として開示される。
【0063】
[0081] この出願で使用される場合は、「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」、「インタフェース」などの用語は、一般に、コンピュータ関連エンティティ(ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア又は実行中のソフトウェア)を指すことを意図する。1つ又は複数のコンポーネントは、1つのコンピュータ上に局在させること及び/又は2つ以上のコンピュータ間に分散させることができる。
【0064】
[0082] その上、特許請求される対象物は、開示される対象物を実装するためにコンピュータを制御するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア若しくはそれらの任意の組合せを生成するために標準プログラミング及び/又はエンジニアリング技法を使用した方法、装置又は製造品として実装することができる。「製造品」という用語は、本明細書で使用される場合は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図する。当然ながら、当業者は、特許請求される対象物の範囲又は精神から逸脱することなく、この構成に対して多くの変更を行えることを認識するであろう。
【0065】
[0083] 本明細書では実施形態の様々なオペレーションが提供される。一実施形態では、説明されるオペレーションの1つ又は複数は、1つ又は複数のコンピュータ可読媒体上に格納されたコンピュータ可読命令を構成し得、コンピュータ可読命令は、コンピューティングデバイスによって実行されると、説明されるオペレーションをコンピューティングデバイスに実行させる。オペレーションのいくつか又はすべてが説明される順番は、これらのオペレーションが順番依存性を必ず有することを含意するものと解釈すべきではない。代替の順番は、この説明の利益を有する当業者によって尊重されるであろう。さらに、本明細書で提供される各実施形態において必ずしもすべてのオペレーションが存在するとは限らないことが理解されよう。
【0066】
[0084] 「例」として本明細書で説明される態様又は設計は、必ずしも他の態様又は設計より有利なものとして解釈されるとは限らない。むしろ、「例」という言葉の使用は、本明細書で提示される技法に関連する1つの可能な態様及び/又は実装形態を提示することを意図する。そのような例は、必ずしもそのような技法に対するものとも、制限を意図するものとも限らない。そのような技法の様々な実施形態は、単独で又は他の特徴との組合せでそのような例を含むこと及び/又は示される例を変化させること及び/又は省略することができる。
【0067】
[0085] この出願において使用される場合は、「又は」という用語は、排他的な「又は」というよりむしろ、包括的な「又は」を意味することを意図する。すなわち、別段の指定がない限り又は文脈から明確でない限り、「XはA又はBを採用する」は、任意の自然な包括的な並べ替えを意味することを意図する。すなわち、「XはAを採用する」、「XはBを採用する」又は「XはAとBの両方を採用する」の場合は、前述の例のいずれかの下で、「XはA又はBを採用する」が満たされる。それに加えて、この出願及び添付の請求項において使用される場合は、「a」及び「an」という冠詞は、単数形を対象とするものとして別段の指定がない限り又は文脈から明確でない限り、一般に、「1つ又は複数の」を意味すると解釈することができる。
【0068】
[0086] また、1つ又は複数の実装形態に対して本開示を示し、説明してきたが、この明細書及び添付の図面を読み進めること及び理解することに基づいて、均等の代替形態及び変更形態が当業者に思い当たるであろう。本開示は、すべてのそのような変更形態及び代替形態を含み、以下の請求項の範囲によってのみ制限される。具体的には、上記で説明されるコンポーネント(例えば、要素、リソースなど)によって実行される様々な機能に関し、そのようなコンポーネントを説明するために使用される用語は、別段の指示がない限り、本開示の例示的な実装形態で示される本明細書の機能を実行する開示される構造と構造的に同等ではないとしても、説明されるコンポーネントの指定機能を実行する(例えば、機能的に同等の)いかなるコンポーネントにも対応することを意図する。それに加えて、本開示の特定の特徴は、いくつかの実装形態のうちの単なる1つに関してのみ開示されているが、そのような特徴は、任意の所定の又は特定の適用に対して望ましいように及び有利なように、他の実装形態の1つ又は複数の他の特徴と組み合わせることができる。その上、詳細な説明又は請求項において「含む(includes)」、「有すること」、「有する」、「と共に」という用語又はその変形例が使用される範囲で、そのような用語は、「含む(comprising)」という用語と同様の方法で包括的であることが意図される。