(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-19
(45)【発行日】2024-06-27
(54)【発明の名称】プラスチックのキャップの切開部を検査するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
G01N 21/95 20060101AFI20240620BHJP
【FI】
G01N21/95 Z
(21)【出願番号】P 2022572276
(86)(22)【出願日】2021-05-21
(86)【国際出願番号】 IB2021054431
(87)【国際公開番号】W WO2021240324
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2023-01-18
(31)【優先権主張番号】102020000012214
(32)【優先日】2020-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】507015435
【氏名又は名称】サクミ コオペラティヴァ メッカニチ イモラ ソシエタ コオペラティヴァ
【住所又は居所原語表記】Via Selice Provinciale,17/A,I-40026 IMOLA(Bologna),Italy
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(74)【代理人】
【識別番号】100142882
【氏名又は名称】合路 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100158610
【氏名又は名称】吉田 新吾
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】バルドゥッチ,マッシモ
(72)【発明者】
【氏名】ライコ,ドナート
【審査官】三宅 克馬
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-120201(JP,A)
【文献】特開2006-258726(JP,A)
【文献】特開平05-164706(JP,A)
【文献】特開2010-135872(JP,A)
【文献】特開2008-298799(JP,A)
【文献】特開平07-121721(JP,A)
【文献】特開2012-189536(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/95
G01N 21/84
B67B 3/26
B65D 17/00
B65D 35/44
G01N 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックのキャップの側面に形成された切開部を検査するための方法であって、
前記キャップが検査される検査領域を通る検査経路に沿ってコンベアで前記プラスチックのキャップを搬送するステップと、
光方向に沿ってコリメートされ
且つ偏光された光を照明器を介して前記検査領域に向かって放射して、前記キャップの前記側面を照らすステップと、
光学センサを介して前記キャップの前記側面の少なくとも1つの画像を表す画像データを取得するステップと、
前記画像データに基づいて前記切開部に関する情報を導出するために前記画像データを処理するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記画像データは、前記キャップの前記側面の複数の画像を表し、前記複数の画像は、前記側面に沿って互いに離間した、前記キャップの前記側面の個々の部分に対応している、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画像データを処理する前記ステップは、前記キャップの前記側面を平面で表す展開画像を生成する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
吸引によって保持するステップであって、前記検査経路に沿って搬送されている前記キャップが吸引によって前記コンベアに保持されるステップを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
回転するステップであって、前記キャップが前記検査経路に垂直な回転軸周りに回転され、したがって、前記キャップがその対称軸周りに回転するステップを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記プラスチックのキャップは、第1の部分および第2の部分を備え、前記第2の部分は、前記キャップを開くために取り外し可能である脆弱な接続手段によって、および/または前記キャップの前記第1の部分と前記第2の部分との間の相対移動を可能にする恒久的な接続部によって、前記第1の部分に接続されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
複数の撮像ステップを形成するための追加の撮像ステップであって、前記複数の撮像ステップの各々は、画像データの対応するサブセットを取得することを意図しており、サブセットの各々は、前記キャップの前記側面の対応する部分の画像を表す、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記照明器は前記キャップの外側に配置されており、前記光学センサは前記キャップの照らされた前記側面によって反射された光線を検出する、請求項1から
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記偏光された光は、前記光方向に対して傾いている放射方向に沿って放射される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記光学センサの検出方向に沿って前記キャップと前記光学センサとの間に配置された反射要素によって、前記コリメートされ且つ偏光された光を前記放射方向から前記光方向に偏向するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
プラスチックのキャップの側面に形成された切開部を検査するための装置であって、
検査対象の前記キャップを配置できる検査領域と、
前記検査領域を通過する検査経路に沿って前記キャップを搬送するように構成されたコンベアと、
前記キャップの前記側面を照らすために、前記検査領域に向かって光方向に沿ってコリメートされ
且つ偏光された光を放射するように構成された照明器と、
前記キャップの前記側面の少なくとも1つの画像を表す画像データを取り込むように構成された光学センサと、
前記画像データを受信して前記画像データを処理し、前記画像データから前記切開部に関する情報を導出するように構成された制御ユニットと、を備える装置。
【請求項12】
前記画像データは、前記キャップの前記側面の複数の画像を表し、前記複数の画像は、前記側面に沿って互いに離間した、前記キャップの前記側面の個々の部分に対応する、請求項
11に記載の装置。
【請求項13】
前記制御ユニットは、前記画像データを処理して前記キャップの前記側面を平面で表す展開画像を導出するように構成される、請求項
12に記載の装置。
【請求項14】
前記コンベアは、前記キャップが前記検査経路に沿って移動するときに前記キャップ(TP)を検査位置に保持するように構成された保持要素を備える、請求項
11から
13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記保持要素は、前記キャップが前記検査経路に沿って移送されるときに前記キャップを適所に保持するために負圧を加えるように構成された吸引ユニットを備える、請求項
14に記載の装置。
【請求項16】
前記保持要素は、前記検査経路に垂直な回転軸周りに回転して、前記キャップをその対称軸周りに回転させる、請求項
14または
15に記載の装置。
【請求項17】
前記保持要素は、前記保持要素の外周に沿って互いに離間した複数の基準を備える、請求項
14から
16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記画像データの対応するサブセットを取得するために、互いに離間したそれぞれの撮像位置に配置された複数の光学センサを形成するために追加の光学センサを備え、前記対応するサブセットの各々は、前記キャップの前記側面の対応する部分の画像を表す、請求項
11から
17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記検査経路は円弧を規定する、請求項
11から
18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記制御ユニットは、前記画像データをフィルタリングして、前記側面の前記画像の所定の部分を表す前記画像データのみを保持するように構成される、請求項
11から
19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
反射要素を備え、前記照明器は、前記光方向に対して傾斜した放射方向に沿って偏光を放射するように構成されており、前記反射要素は、コリメートされた前記偏光を前記放射方向から前記光方向に偏向するように構成されている、請求項
11から
20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記反射要素は、光を前記放射方向から前記光方向に偏向するように傾斜した反射ミラーを含み、前記反射ミラーは、両面で半反射するミラーであり、前記反射要素を、前記光学センサに面する第1のチャンバと、前記キャップに面する第2のチャンバとに分割し、前記第1のチャンバは、光の反射を最小限に抑えるように構成された暗い壁を含み、前記第2のチャンバは、透明な壁であって、そこに搬送されるすべての光を前記キャップに向かって搬送する透明な壁を含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記照明器は、15°未満の傾斜角を有する光線の通過を可能にするように、前記照明器と前記反射ミラーとの間に配置されたフィルタリンググリッドを含む、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
キャップの第1の部分と、1つまたは複数の接続部によって前記キャップの前記第1の部分に接続されたキャップの第2の部分との間の分離力を試験するための機械であって、
前記キャップの前記第2の部分を保持するように構成された把持要素と、
試験方向に沿って前記把持要素に対して移動可能であり且つ前記キャップの前記第1の部分と前記第2の部分との間に力を加えるように構成された押し要素であって、押し方向に前記試験方向に沿って前記第1の部分と前記第2の部分とを移動させる押し要素と、
請求項
11から
21のいずれか一項に記載の検査装置と、を備える機械。
【請求項25】
前記検査装置は、前記画像データに応じて、前記キャップが前記機械に供給される供給位置と所定の試験位置との間の偏差を表す位置決めデータを生成するように構成されており、前記機械は、前記位置決めデータに基づいて前記供給位置から前記所定の試験位置まで前記キャップを回転させるように構成された位置決めアクチュエータを備える、請求項
24に記載の機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックのキャップの側面に形成された切開部を検査するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチックのキャップの製造に関する分野では、キャップの本体に切開部を入れることによって得られるセキュリティリングを備えたキャップであって、脆弱な接続手段を規定するキャップの一部のみをそのまま残すようにキャップを製造するのが一般的である。セキュリティリングは、キャップが取り付けられた容器が初めて使用されるまで、キャップの本体に取り付けられたままである。初めて使用するとき、使用者は脆弱な接続手段を破断する力を加え、セキュリティリングを本体から切り離して、容器が開くことを可能にする。
【0003】
業界で「テザー」として知られている他のタイプのキャップでは、キャップは脆弱な接続手段に加えて、少なくとも1つの恒久的な接続部を備える。恒久的な接続部は、容器の首部に取り付けられたままのキャップの下部(セキュリティリングまたは不正開封防止リング)を、取り外すことができるキャップの上部であって、キャップが取り付けられた容器から液体を注ぎ出すことを可能にするキャップの上部に接続する。したがって、上部は下部に取り付けられたままである。通常、恒久的な接続部は、キャップの下部と上部との間の相対的な回転を可能にする。
【0004】
これらのタイプのキャップの両方において、セキュリティリングおよびテザーキャップの下部は、キャップに切開部を入れることによって形成される。したがって、質の悪い切開部は、一方では使用者が容器を開けるのを難しくし、他方では使用前に不要な破損を引き起こして製品を販売不能にし得る。
【0005】
したがって、キャップが容器に付けられる前に、切開部を正確に検査する必要性がますます高まっている。
【0006】
参照分野では、これらのキャップの側面を検査するためのすべての従来技術の解決策は、精密さおよび正確さに欠けている。特に、従来技術の解決策は、切開部の品質状態、接続部の存在およびそれらの厚さを判定することを許容しない。
【0007】
切開部を検査する方法および切開部を検査する装置の例は、JPH06100085A、JPH09169392A1、JP2017120201A、JP4815637A、US2009278925A1およびJPH05164706Aに開示されている。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、従来技術の上述の欠点を克服する、切開部を検査するための方法および切開部を検査するための装置を提供することである。
【0009】
この目的は、添付の特許請求の範囲で特徴付けられる本開示による切開部を検査するための方法および装置によって完全に達成される。
【0010】
その一態様によれば、本開示は、プラスチックのキャップの側面に形成された切開部を検査するための方法を提供する。
【0011】
一実施形態では、方法は、キャップをコンベアで搬送するステップを含む。プラスチックのキャップは、キャップが検査のために配置される検査領域を通過する検査経路に沿って搬送される。
【0012】
方法は、光(光ビーム)を放射するステップを含む。光は、好ましくは、偏光されている。光は、好ましくは、検査領域に向かう光方向に沿ってコリメートされる。放射するステップは、照明器によって実行される。放射するステップでは、キャップの側面が照らされる。
【0013】
光の偏光およびコリメーションは各々、特定の技術的効果を持つ。これらの技術的効果は、組み合わされてもよいし、単独で利用されてもよい。
【0014】
コリメート光の使用は、キャップが正面から(外側から横方向に)照らされる好ましい実施形態において特定の利点を可能にする。実際、コリメート光は、切開部(暗い部分)で検出された色と他の部分(明るい部分)で検出された色との間の明暗差を増加させることを可能にする。切開部は、より暗い色を維持する、したがって、切開部の存在をより良く識別することが可能だからである。実際、この例では、照明器は、キャップの外部にあり、反射光線が検出される(検出には透過アプローチではなく反射アプローチが使用される)。逆に、キャップの内部照明(または上部からの照明)を備えた実施形態では、この側面はそれほど重要ではない。
【0015】
いくつかの実施形態では、照明器は、コリメート光を伴うライトニングシリンダ(lightning cylinder)(または、より一般的には、検査対象の物体に面する凹面を有する曲面を有するコリメータ)を含んでもよく、これは、キャップの円筒面全体(または少なくとも150度に相当する区間)にコリメート光を当てる。
【0016】
一実施形態では、照明器は、特定の傾斜を有する光線を遮断するように構成されたフィルタリンググリッドを含む。
【0017】
偏光を使用することは、キャップの表面の反射率が高く当該表面が透明で(これはキャップの材料に依存する)且つ正面から照明された場合でも、信頼できる結果を得ることを可能にする。
【0018】
方法は、キャップの側面の少なくとも1つの画像を表す画像データを取得するステップを含む。
【0019】
取得するステップは、光学センサによって実行される。方法は、制御ユニットで画像データを受信するステップを含む。
【0020】
方法は、画像データを処理して当該画像データに基づいて切開部に関する情報を導出するステップを含む。
【0021】
一実施形態では、取得するステップにおいて、画像データは、キャップの側面の複数の画像を表す。複数の画像の各々は、キャップの側面の個々の部分に対応する。側面の個々の部分は、側面に沿って互いに離間している。
【0022】
一実施形態では、方法は、平面展開のステップを含む。平面展開のステップでは、制御ユニットは、画像データを処理して平面に展開された画像を導出する。平面に展開された画像は、キャップの側面を平面で表す。
【0023】
これにより、キャップの全周および側面に沿った切開部の品質をより適切に評価することが可能である。
【0024】
一実施形態では、方法は、吸引によって保持するステップを含む。吸引によって保持するステップでは、検査経路に沿って搬送されているキャップはコンベアに吸引によって保持される。
【0025】
このようにして、コンベア上を移動するキャップの側面は、覆われていないままであり、光学センサによる検査を受け入れることができる。
【0026】
一実施形態では、方法は、回転するステップを含む。回転するステップでは、キャップは、好ましくは検査経路に対して垂直な回転軸周りに回転され、したがって、キャップはその対称軸周りに回転する。回転するステップにより、キャップの側面の種々の部分を光学センサに露出させて光学センサが各部分の画像を取得することが可能になる。
【0027】
一実施形態では、方法は位置検証ステップを提供する。位置検証ステップでは、制御ユニットは、切開部が中断されるキャップの部分の角度位置によって規定される第1の位置を特定する。位置検証ステップでは、制御ユニットは、次のいずれかまたは両方の角度位置によって規定される第2の位置を特定する。すなわち、
例えば、キャップが取り付けられるボトルネックのカバーに刻まれるように設計されたキャップの基準要素と、
キャップのねじ部分の始まりと、のいずれかまたは両方の角度位置によって規定される第2の位置を特定する。
【0028】
一例では、制御ユニットは、第1の位置が所定の値だけ第2の位置から角度的に離れていることを検証するようにプログラムされている。
【0029】
一実施形態では、プラスチックのキャップは、第1の部分と第2の部分とを備え、第2の部分は、キャップを開くために取り外し可能な第1の一時的な接続部と、キャップの第1の部分と第2の部分との間の相対移動を可能にする第2の永久的な接続部とによって、第1の部分に接続されている。言い換えれば、方法は、「テザー」キャップの切開部を検査するための方法である。
【0030】
一実施形態では、方法は、複数の撮像ステップを形成するために追加の撮像ステップを含み、複数の撮像ステップの各々は、画像データの対応するサブセットを取得することを意図しており、サブセットの各々は、キャップの側面の対応する部分の1つまたは複数の画像を表す。複数の撮像ステップは、キャップの側面の対応するそれぞれの部分を撮像するために互いに角度的に離間された対応する複数の光学センサによって実行される。
【0031】
言い換えれば、キャップの側面全体の画像は、プラスチックのキャップの回転と組み合わされて単一の光学センサによって、または角度的に離間した複数の光学センサであって、当該複数の光学センサの各々がキャップの対応する部分の画像を取得する複数の光学センサを取り付けることによって、取得され得る。
【0032】
一実施形態では、光方向は、撮像方向と平行であり、当該撮像方向に沿ってカメラが向けられる。一実施形態では、キャップは正面から一様に照らされる。
【0033】
その一態様によれば、本開示は、プラスチックのキャップの側面に形成された切開部を検査するための装置を提供する。
【0034】
装置は、検査対象のキャップを配置できる検査領域を備える。装置は、検査領域を通過する検査経路に沿ってキャップを搬送するように構成されたコンベアを備える。
【0035】
装置は、好ましくは、光方向に沿って偏光されたおよび/またはコリメートされた光を放射するように構成された照明器を備える。照明器は、検査領域に向けられた光を放射してキャップの側面を照らすように構成される。
【0036】
装置は、光学センサを備える。光学センサは、キャップの側面の少なくとも1つの画像を表す画像データを取得するように構成される。装置は、制御ユニットを備える。制御ユニットは、画像データを受信するように構成される。制御ユニットは、画像データを処理して当該画像データから切開部に関する情報を導出するように構成される。
【0037】
一実施形態では、画像データは、キャップの側面の複数の画像を表す。複数の画像の各々は、キャップの側面の個々の部分に対応する。側面の個々の部分は、側面に沿って互いに離間している。
【0038】
一実施形態では、制御ユニットは、画像データを処理して、好ましくはキャップの側面を平面で表す展開画像を導出するように構成される。
【0039】
一実施形態では、コンベアは、保持要素を備える。保持要素は、キャップが検査経路に沿って移動するとき、キャップを検査位置に保持するように構成される。
【0040】
一実施形態では、保持要素は、吸引ユニットを備える。吸引ユニットは、キャップが検査経路に沿って搬送されている間、負圧を加えてキャップを適所に保持するように構成される。
【0041】
一実施形態では、保持要素は、回転軸であって、好ましくは検査経路に対して垂直である回転軸周りに回転して、キャップをその対称軸周りに回転させる。
【0042】
一実施形態では、保持要素は、複数のノッチであって、好ましくは保持要素の外周に沿って互いに離間された複数のノッチを備える。複数のノッチは、後で平面展開を再構築することを可能にし、取り込まれた複数の画像を結合することを容易にする。
【0043】
一実施形態では、装置は、複数の光学センサを形成するために追加の光学センサを備える。複数の光学センサは、画像データの対応するサブセットを取得するために、互いに離間されたそれぞれの撮像位置に配置される。画像データの各サブセットは、キャップの側面の対応する部分の1つまたは複数の画像を表す。
【0044】
一実施形態では、検査経路は、円弧を規定する。
【0045】
一実施形態では、制御ユニットは、画像データをフィルタリングして、側面の画像の所定の部分を表す画像データのみを保持するように構成される。
【0046】
また、まさにキャップが側面から(キャップの外側から)照らされるので、照明器は、光学センサの検出方向に沿って、キャップと光学センサとの間に配置されることにも留意されたい。したがって、この点に関して、光学センサによって検出されたときに照明器の存在による妨害を制限する解決策を提供することが重要である。
【0047】
したがって、装置は、反射要素を備える。一実施形態では、照明器は、放射方向に沿って偏光を放射するように構成される。放射方向は光方向に対して傾いている。
【0048】
一実施形態では、反射要素は、コリメートされた偏光を放射方向から光方向に偏向するように構成される。
【0049】
反射要素は、光学センサの検出方向に沿って、キャップと光学センサとの間に配置される。
【0050】
反射要素は、光を放射方向から照明方向に偏向するように傾斜した反射ミラーを含む。好ましくは、反射ミラーは両面で半反射するミラーである。反射ミラーは、反射要素を、光学センサに面する第1のチャンバと、キャップに面する第2のチャンバとに分割する。第1のチャンバは、光の反射を最小限に抑えるように構成された暗い(すなわち黒い)壁を含む。第2のチャンバは、透明な(すなわち白い)壁を含み、そこに搬送されるすべての光をキャップに向かって搬送する。これにより、光学センサに戻るバックライトが最小限に抑えられる。
【0051】
フィルタリンググリッドは、35°未満、好ましくは15°未満の傾斜角を有する光線の通過を可能にするように、照明器と反射ミラーとの間に配置される。
【0052】
その一態様によれば、本開示は、キャップの第1の部分と、1つまたは複数の接続部によってキャップの第1の部分に接続されたキャップの第2の部分との間の分離力を試験するための機械を提供する。分離力は、好ましくは、1つまたは複数の接続部の破断強度である。
【0053】
機械は、キャップの第1の部分を適所に保持するように構成された保持要素を備える。
【0054】
機械は、試験方向に沿って第1のアクチュエータに対して移動可能な第2のアクチュエータを備える。第2のアクチュエータは、キャップの第2の部分に試験方向に沿って試験方向に力を加えるように構成される。
【0055】
機械は、切開部を検査するための装置に関して本開示に記載された1つまたは複数の態様による検査装置を備える。
【0056】
一実施形態では、検査装置は、画像データに応じて位置決めデータを生成するように構成される。位置決めデータは、キャップが機械に供給されるときにキャップがとる送り込み位置と所定の試験位置との間の偏差、好ましくは角度を表す。
【0057】
機械は、位置決めデータに基づいて、送り込み位置から所定の試験位置までキャップを回転させるように構成された位置決めアクチュエータを備える。
【図面の簡単な説明】
【0058】
これらおよび他の特徴は、添付の図面に非限定的な例として示される好ましい実施形態の以下の説明からより明らかになるであろう。
【
図1】プラスチックのキャップの側面に形成された切開部を検査するための装置の平面図を示す。
【
図4】キャップの第1の部分とキャップの第2の部分との間の分離力を試験するための機械を概略的に示す。
【
図5A】プラスチックのキャップの側面の平面展開を示す。
【
図5B】保持要素上に配置されたキャップの側面図を示す。
【
図6A】キャップの第1の部分とキャップの第2の部分との間の分離力を試験するための方法のステップを示す。
【
図7A】
図6A、6Bおよび6Cに示される方法の実施形態のステップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0059】
添付の図面を参照すると、数字1は、プラスチックのキャップTPに形成された、好ましくはプラスチックのキャップTPの側面SLに形成された切開部Iを検査するための装置を示す。切開部は、各プラスチックのキャップTPを第1の部分P1と第2の部分P2に分離するために、プラスチックのキャップTPに形成されている。
【0060】
切開部Iは、プラスチックのキャップTPの側面SLに沿って断続的に延びている。切開部Iは、プラスチックのキャップTPの第1の部分P1およびプラスチックのキャップTPの第2の部分P2を規定する。切開部Iが断続的であるので、プラスチックのキャップTPの第1の部分P1およびプラスチックのキャップTPの第2の部分P2は、キャップTPの未切開領域によって規定される接続部Cによって接続されている。
【0061】
一実施形態では、接続部Cは一時的な接続部CTである。すなわち、キャップが容器に置かれており使用者が内容物を容器から注ぎ出すことを望むときに破壊される接続部である。
【0062】
一実施形態では、接続部Cは恒久的な接続部CPである。すなわち、キャップが容器に置かれており使用者が内容物を容器から注ぎ出すことを望むときに、プラスチックのキャップTPの第1の部分P1とプラスチックのキャップTPの第2の部分P2との間の相対移動を許容しつつ、内容物を容器から注ぎ出すことを可能にする接続部である。
【0063】
専門用語では、脆弱な(または壊すことのできる)接続手段CTはまた「ブリッジ」という用語で知られており、キャップTPの第1の部分P1はまた「不正開封防止リング」として知られていることに留意されたい。一方、恒久的な接続部CPはまた、「テザー」という用語で知られている。
【0064】
プラスチックのキャップTPはまた、脆弱な接続手段CTおよび恒久的な接続部CPの両方を備えてもよいことに留意されたい。
【0065】
実際には、脆弱な接続手段CTは、容器が完全なままであり且つまだ開けられていないことを示すことを意図しており、恒久的な接続手段は、プラスチックのキャップTP(プラスチックのキャップTPの第2の部分P2)を紛失するリスクなしに容器を開けることを可能にする。恒久的な接続部CPが提供される場合、プラスチックのキャップはテザーキャップとして知られている。
【0066】
一実施形態では、装置1はフレーム10を備える。装置1は、検査中にプラスチックのキャップTPが配置される検査領域ZIを備える。
【0067】
一実施形態では、装置は、検査経路PIに沿ってプラスチックのキャップTPを搬送するように構成されたコンベア11を備える。
【0068】
一実施形態では、コンベア11は、搬送軸周りにフレームに対して回転するようにフレーム10にヒンジ結合された関節アーム111である。関節アームは、第1の端部111Aと第2の端部111Bとの間に延在する。
【0069】
一実施形態では、コンベア11は、検査経路PIに平行な向きに沿ってフレームに対してスライド可能なスライドブロック112を備える。
【0070】
一実施形態では、コンベア11は、プラスチックのキャップTPが検査経路PIに沿って搬送されている間、プラスチックのキャップTPを適所に保持する(すなわち、それを支持可能に受け入れる)ように構成された保持要素113を備える。
【0071】
一実施形態では、保持要素113は、側面SLを覆わないように維持しながら、プラスチックのキャップTPに負圧を加えて吸引によってプラスチックのキャップTPを押さえつけるように構成される。
【0072】
関節アーム111を有する実施形態では、保持要素113は、関節アーム111の第2の端部111Bに配置される。したがって、関節アーム111の1回転は、検査経路PIに沿ったプラスチックのキャップTPの移動に対応し、検査経路PIは、円弧によって規定され、関節アーム111の半径方向の展開(半径)に関節アーム111の回転角度を乗じた積として計算される。
【0073】
例示的な実施形態では、(キャップが開口部を上に向けて当接要素21上に配置される、
図6Bに示される実施形態の代わりに、)キャップTPは、開口部を下に向けて当接要素21上に配置され得ることに留意されたい。例えば、キャップTPの内面に圧力を加えることによってキャップTPを把持するように、当接要素21の上部から延在して広がるように構成された把持要素があってもよい。
【0074】
例示的な実施形態では、複数の基準要素113’(すなわち、保持要素113)は、当接要素21上に配置されてもよい。すなわち、当接要素に取り付けられてもよい。言い換えれば、複数の基準要素113’(すなわち、保持要素113)は、当接要素21に統合されてもよい。例示的な実施形態では、複数の基準要素113は、動作可能なようにキャップの下(下の位置)にあってもよい。
【0075】
スライドブロック112を有する実施形態では、保持要素113は、スライドブロック112の上に配置され且つ吸引の有無にかかわらずプラスチックのキャップTPを支持する(すなわち、保持する)。スライドブロック112は、スライドブロック112が検査方向に沿ってスライドすることを可能にする角柱対112’によってフレーム10にスライド可能に結合される。
【0076】
一実施形態では、保持要素113は、位置決め軸A1周りに回転する。位置決め軸A1は、プラスチックのキャップTPの対称軸と一致する。このようにして、すなわち、保持要素113を回転させることによって、プラスチックのキャップTPの側面の種々の部分を検査することが可能である。一実施形態では、保持要素113は、回転アクチュエータによって駆動されて、位置決め軸A1周りにプラスチックのキャップTPを回転させる。
【0077】
一実施形態では、装置1は、光学センサ12を備える。光学センサ12は、プラスチックのキャップTPの側面SLの少なくとも1つの画像を表す画像データ121を取得するように構成される。
【0078】
一実施形態では、光学センサ12は、撮像方向に沿って向けられる。光学センサ12は、例えばカメラであり、撮像方向D1に沿って向けられる。
【0079】
装置1は、制御ユニット13を備える。
【0080】
光学センサ12は、画像データ121を制御ユニット13に送信するように構成される。また、制御ユニット13は、コマンド信号131を光学センサに送信して、画像データ121の取得に関する命令を光学センサに提供するように構成される。
【0081】
一実施形態では、光学センサ12は、複数の画像を取得するように構成され、複数の画像の各々は、キャップTPの側面SLの個々の部分に関連する。言い換えれば、画像データ121は、複数の画像を表す。
【0082】
一実施形態では、制御ユニット13は、コマンド信号131を回転アクチュエータに送信して、保持要素113を回転させるように回転アクチュエータに指示するように構成される。
【0083】
好ましい実施形態では、制御ユニット13は、画像を取得するように光学センサに指示するように光学センサに送信されるコマンド信号131を、保持要素113を回転させるように駆動アクチュエータに指示するように駆動アクチュエータに送信されるコマンド信号131と同期するように構成される。より具体的には、制御ユニット13は、一連のコマンド信号131を光学センサ12および駆動アクチュエータに送信するように構成される。この一連のコマンド信号131に応答して、光学センサ12は、キャップの側面SLの第1の部分の画像を取得し、回転アクチュエータは、キャップの側面SLの第2の部分を露出させるように保持要素113を回転させ、光学センサ12は、第2の部分の画像を取得する。
【0084】
制御ユニット13は、複数の画像を表す画像データ121を受信するように構成される。制御ユニット13は、展開画像ISを生成するために画像を処理するように構成される。展開画像ISは、光学センサ12によって取り込まれた複数の画像からなる画像であり、キャップTPの側面SLを平面で表したものである。
【0085】
一実施形態では、保持要素113は、複数の基準113’を備え、複数の基準113’は、キャップTPの側面SLに沿ったそれぞれの基準位置に配置される。キャップTPの側面SLに加えて、光学センサ12はまた、複数の基準を撮像するように構成される。したがって、光学センサによって取り込まれた各画像は、側面SLの一部と、複数の基準113’のうちの1つまたは複数とを含む。これにより、制御ユニット13が、側面の2つの連続する部分の2つの画像を互いに結合させる(貼り付ける)ことができる結合点を特定するように、基準113’に基づいて展開画像ISを生成することが可能になる。
【0086】
一実施形態では、制御ユニットは、画像データ121をフィルタリングして、切開部の検査に悪影響を及ぼすであろうノイズを生成し得るデータを除去するように構成される。
【0087】
一実施形態では、装置1は、照明器14を備える。照明器14は、プラスチックのキャップTP、すなわちプラスチックのキャップTPの側面SLを、好ましくは正面から照らすように構成される。
【0088】
一実施形態では、照明器14は、光ビームを放射するように構成される。光ビームは、好ましくはコリメートされる。光ビームは、好ましくは偏光である。
【0089】
一実施形態では、照明器14は、放射方向D3に沿って光ビームを放射するように構成される。放射方向D3は、撮像方向D1に対して傾斜している。一実施形態では、放射方向D3は、光方向に対して垂直である。一実施形態では、照明器14は、光方向D2、好ましくは撮像方向D1と平行である、すなわち、一致する光方向D2に沿ってキャップを照らすように構成される。
【0090】
一実施形態では、放射方向D3は、光方向D2と一致する。一実施形態では、放射方向D3は、光方向D2に対して傾斜し、好ましくは垂直である。
【0091】
放射方向D3が光方向D2に対して傾斜している実施形態では、装置1は、照明器14によって放射された光ビームを偏向させるように構成された反射要素15を備える。
【0092】
反射要素15は、光ビームを放射方向から光方向に偏向するように構成される。
【0093】
一実施形態では、反射要素15は、撮像方向D1に沿って、光学センサ12と検査領域ZIとの間の中間位置に取り付けられる。
【0094】
一実施形態では、装置1は、遮蔽壁16を備える。遮蔽壁16は、撮像方向D1に沿って、光学センサ12と検査領域ZIとの間の中間位置に取り付けられる。遮蔽壁16は、撮像方向D1に沿って、照明器14と検査領域ZIとの間の中間位置に取り付けられる。遮蔽壁16は、撮像方向D1に沿って、反射要素15と検査領域ZIとの間の中間位置に取り付けられる。
【0095】
遮蔽壁16は、検査ポート161を備える。検査ポート161は、撮像方向D1に沿って光学センサ12と位置合わせされる。これは、キャップが撮像方向D1に沿って検査ポート161と位置合わせされる場合に、光学センサがキャップTPを検査するように構成されることを意味する。
【0096】
光ビームは、検査ポート161を通過して、検査領域ZI内のキャップTPを照らす。検査ポート161は、ビームを特定の点に集束させることを可能にする。また、放射されている光ビームに形を与えることを可能にする。
【0097】
その一態様によれば、本開示は、キャップTPの第1の部分P1とキャップTPの第2の部分P2との間の分離力を試験するための機械2を提供する。より具体的には、前述の説明を参照すると、機械2は、脆弱な接続手段CTおよび/または恒久的な接続部CPの分離力をチェックするように構成される。
【0098】
一実施形態では、機械2は当接要素21を備える。当接要素21は、分離力試験の少なくとも1つのステップの間、少なくともキャップTPを支持するように構成される。
【0099】
一実施形態では、当接要素21は、試験方向D4に沿って、移動可能、好ましくはスライド可能である。一実施形態では、当接要素21は、キャップの第2の部分P2を収容するように構成されたキャビティ211を備える。当接要素21は、例えば、試験方向D4に沿って移動可能なピストンである。
【0100】
一実施形態では、機械2はアクチュエータ22を備える。アクチュエータ22は、試験方向D4に沿って当接要素21に対して接近および/または離間するように移動可能である。
【0101】
一実施形態では、アクチュエータ22は、試験方向に沿ってキャップTPの第1の部分P1と第2の部分P2との間に力を加えるように構成される。言い換えれば、アクチュエータ22は、実際には脆弱な接続手段CTに、次いで恒久的な接続部CPに引張力を加えることによって、第1の部分P1を第2の部分P2から離間させるように構成される。一実施形態では、アクチュエータ22は、恒久的な接続部CPおよび/または脆弱な接続手段CTを破断するまで、第1の部分P1を第2の部分P2から離間させるように構成される。
【0102】
一実施形態では、機械2は、恒久的な接続部CPおよび/または脆弱な接続手段CTの破断に対応する引張力を制御するように構成されたコントローラ23を備える。このように、種々のサンプルに対する引張力を評価することによって、コントローラ23は、キャップTPのバッチの品質を判定するように構成される。
【0103】
一実施形態では、機械2は、本開示で説明される態様のうちの1つまたは複数による検査装置1を備える。
【0104】
一実施形態では、検査装置1は、画像データ121に応じて、キャップが機械に供給される供給位置と所定の試験位置との間の偏差を表す位置決めデータ231を生成するように構成される。言い換えれば、キャップTPが脆弱な接続手段CTおよび恒久的な接続部CPを備える場合、機械2は、特定の試験位置に配置されたキャップに分離力を加えることを含み得る。しかしながら、検査プロセスをスピードアップするために、キャップTPは、所定の供給位置なしで、ランダムな態様で供給される。したがって、特に恒久的な接続部CPが存在する場合の位置の不均一性は、試験の再現性に悪影響を及し得る。
【0105】
したがって、切開部を検査するための装置1は、展開画像ISを処理することにより、供給位置と所定の試験位置との間の偏差を特定することができる。
【0106】
コントローラ23は、当接要素21に接続されており、その動きを制御する。より具体的には、当接要素21は、位置決め軸A1周りに回転して、アクチュエータ22に対するキャップの角度位置を変化させる。
【0107】
一実施形態では、機械2は、当接要素21、したがってキャップTPを回転させるように構成された位置決めアクチュエータを備える。
【0108】
一実施形態では、コントローラ23は、装置1から位置決めデータ231を受信するように構成される。コントローラ23は、位置決めデータ231に基づいて回転データ232を生成し、位置決めアクチュエータに当接要素21を、したがってキャップTPを、供給位置から所定の試験位置まで回転させるように指示するように構成される。
【0109】
アクチュエータ22は、少なくとも第1および第2の実施形態に従って作製され得る。
【0110】
第1の実施形態によれば、アクチュエータ22は、把持要素221、第1の押し要素222および第2の押し要素223を備える。
【0111】
把持要素221、第1の押し要素222および第2の押し要素223は、試験方向D4に沿って互いに対してスライド可能である。
【0112】
キャップTPの第1の部分P1は保持手段を含み、保持手段はキャップTPの円周に沿って延び且つキャップTPの中心に向かって突出する円周スカートACとして構成され得ることに留意されたい。
【0113】
スカートは連続していても不連続であってもよい。
【0114】
一実施形態では、保持手段は「フック付き」保持手段を含む。
【0115】
一実施形態では、保持手段の円周方向の展開は、円周の一部に沿って延びてもよい。一実施形態では、保持手段の円周方向の展開は、全周に沿って延びてもよい。
【0116】
アクチュエータ22の第1の実施形態によれば、把持要素221は、引っ掛け(フック)方向V1への移動のおかげで保持手段と係合する(実際には、当接要素21を上方に移動させると、保持手段が把持要素221のアンダーカットに引っ掛かるように強制される)。
【0117】
一実施形態では、第1の押し要素222は、把持要素221と同心であり、その内部に配置される。一実施形態では、第2の押し要素223は、第1の押し要素223と同心であり、その内部に配置される。
【0118】
一実施形態では、第1の押し要素222は、第2の部分P2の底面と接触するまで把持要素221に対してスライドするように構成される。第1の押し要素222および当接要素21は、把持要素221から離れるように、試験方向D4に沿って一緒に並進移動するように構成される。この移動は脆弱な接続手段CTに引張力を発生させ、これは続いて脆弱な接続手段CTを破断させる。
【0119】
一実施形態では、第2の押し要素223は、第2の部分P2の底面と接触するまで把持要素221に対しておよび第1の押し要素222に対してスライドするように構成される。第2の押し要素223および当接要素21は、把持要素221および第1の押し要素222から離れるように、試験方向D4に沿って並進移動するように構成される。この移動は恒久的な接続部CPに引張力を発生させ、これは続いて恒久的な接続部CPを破断させる。
【0120】
第2の実施形態によれば、アクチュエータ22は、把持要素に加えて、第1の押し要素222のみを備える。この実施形態では、第1の押し要素222は、ヒンジ222B周りに回転する回転プッシャ222Aを備える。
【0121】
第1の押し要素222は、「ブリッジ」、すなわち脆弱な接続手段CTを破断させるまで把持要素221に対してスライドするように構成される。第1の押し要素222は、把持要素221に対してスライドして且つ「テザー」、すなわち恒久的な接続部CPの破断強度をチェックするために回転プッシャ222Aが回転することを可能にするように構成される。
【0122】
キャップTPを供給位置に対して所定の位置に配置する可能性は、回転プッシャ222Aを含む実施形態において特に(ただし、唯一ではない)有利であることに留意されたい。
【0123】
その一態様によれば、本開示は、プラスチックのキャップTP、好ましくはプラスチックのキャップTPの側面SLに形成された切開部Iを検査するための方法を提供する。一実施形態では、方法は、「テザー」キャップ、すなわち、キャップが置かれている容器の使用中、通常は容器の首部に結合されたセキュリティリングに接続されたままのキャップに形成された切開部を検査するための方法である。
【0124】
方法は、フレーム10を備える、切開部を検査するための装置1を提供するステップを含む。方法は、検査が実行される検査領域ZI内にキャップTPを配置するステップを含む。
【0125】
方法は、装置1のコンベア11が検査経路PIに沿ってプラスチックのキャップTPを搬送する搬送ステップを含む。
【0126】
コンベア11が関節アーム111を備える実施形態では、関節アーム111は、フレームに対して搬送軸周りに回転する。コンベア11がスライドブロック112を備える実施形態では、スライドブロック112は、フレームに対して検査経路PIに平行な向きに沿って走る。
【0127】
方法は、装置1の保持要素113が、プラスチックのキャップTPが検査経路PIに沿って搬送されている間、当該プラスチックのキャップTPを適所に保持する(すなわち、支持可能に受け入れる)保持ステップを含む。
【0128】
保持ステップにおいて、保持要素113は、側面SLを覆わないように維持しながら、プラスチックのキャップTPに負圧を加えて吸引によってプラスチックのキャップTPを押さえつける。
【0129】
一実施形態では、保持要素113は、フレーム10から遠位の、関節アーム111の第2の端部111Bに配置される。したがって、アームが搬送軸周りに回転する場合に、保持要素は、検査経路を規定する円弧を描く。
【0130】
スライドブロック112を介して搬送するステップにおいて、保持要素113は、スライドブロック112の上方に配置され且つプラスチックのキャップTPを吸引または非吸引で支持(すなわち、保持)する。スライドブロック112は、角柱対112’によってフレーム10上を走る。
【0131】
一実施形態では、保持要素113は、位置決め軸A1周りに回転する。位置決め軸A1は、プラスチックのキャップTPの対称軸と一致する。一実施形態では、保持要素113は、回転アクチュエータによって駆動(回転)されて、位置決め軸A1周りにプラスチックのキャップTPを回転させる。
【0132】
一実施形態では、方法は、撮像ステップを含む。
【0133】
撮像ステップでは、光学センサ12は、プラスチックのキャップTPの側面SLの少なくとも1つの画像を表す画像データ121を取り込む。
【0134】
撮像ステップでは、光学センサ12は、撮像方向に沿って向けられる。光学センサ12は、例えばカメラであり、撮像方向D1に沿って向けられる。
【0135】
方法は、制御ユニット13によって制御するステップを含む。
【0136】
光学センサ12は、画像データ121を制御ユニット13に送信する。また、制御ユニット13は、コマンド信号131を光学センサに送信して、画像データ121の取り込みに関する命令を光学センサに提供する。
【0137】
一実施形態では、光学センサ12は複数の画像を取り込み、複数の画像の各々はキャップTPの側面SLの個々の部分に関連する。言い換えれば、画像データ121は、複数の画像を表す。
【0138】
一実施形態では、制御ユニット13は、コマンド信号131を回転アクチュエータに送信して、保持要素113を回転させるように回転アクチュエータに指示する。
【0139】
好ましい実施形態では、制御ユニット13は、画像を取り込むように光学センサに指示するために光学センサに送信されるコマンド信号131を、保持要素113を回転させるように駆動アクチュエータに指示するために駆動アクチュエータに送信されるコマンド信号131と同期させる。
【0140】
例えば、必ずしもそうではないが、制御ユニット13は、コマンド信号を光学センサ12に送信して第1の画像を取り込み、次いでコマンド信号を駆動アクチュエータに送信してキャップTPを所定の回転角度だけ回転させ、次に別のコマンド信号131を光学センサ12に送信して、前に撮像された部分とは異なる側面SLの部分の別のスナップショットを撮るように光学センサ12に命令する。
【0141】
制御ユニット13は、複数の画像を表す画像データ121を受信する。制御ユニット13は、画像を処理して、光学センサ12によって取り込まれた複数の画像から構成され且つキャップTPの側面SLを平面で表す展開画像ISを生成する。
【0142】
展開画像ISを展開するステップは、基準113’を処理するステップを含む。より具体的には、保持要素113が、キャップTPの側面SLに沿った個々の基準位置に配置された複数の基準113’を備える実施形態では、光学センサ12は、複数の基準およびキャップTPの側面SLを撮像する。制御ユニット13は、基準113’に基づいて展開画像ISを構成する。制御ユニット13は、基準113’に基づいて、側面の2つの連続する部分の2つの画像を互いに結合(貼付)できる結合点を特定する。
【0143】
一実施形態では、制御ユニットは、画像データ121をフィルタリングし、切開部の検査に悪影響を及ぼすであろうノイズを生成し得るデータを除去する。
【0144】
一実施形態では、方法は照明ステップを含む。一実施形態では、方法は、光ビーム、好ましくはコリメートされたおよび/または偏光された光ビームを放射するステップを含む。照明ステップにおいて、照明器14は、プラスチックのキャップTP、すなわち、プラスチックのキャップTPの側面SLを、好ましくは正面から照らす。
【0145】
一実施形態では、照明器は光ビームを放射する。
【0146】
一実施形態では、照明器14は、放射方向D3に沿って光ビームを放射する。一実施形態では、照明器14は、光方向D2、好ましくは撮像方向D1と平行である、すなわち一致する光方向D2に沿ってキャップを照らす。
【0147】
一実施形態では、放射方向D3は、光方向D2と一致する。放射方向D3が光方向D2に対して傾斜している、または垂直である実施形態では、方法は、反射要素15が照明器14によって放射された光ビームを偏向させる反射ステップを含む。
【0148】
反射要素15は、光ビームを放射方向から光方向へと偏向させる。
【0149】
一実施形態では、方法は、光学センサ12と検査領域ZIとの間の中間位置に撮像方向D1に沿って取り付けられた遮蔽壁16が、光学センサの検査ポートを制限する遮蔽ステップを含む。より具体的には、遮蔽壁16は、検査ポート161であって、光ビームがそれを通過することを可能にする検査ポート161を備える。検査ポート161は、撮像方向D1に沿って光学センサ12と位置合わせされる。これは、キャップが撮像方向D1に沿って検査ポート161と位置合わせされる場合に、光学センサがキャップTPを検査することを意味する。光ビームは、検査ポート161を通過して、検査領域ZIのキャップTPを照らす。
【0150】
その一態様によれば、本開示は、キャップTPの第1の部分P1とキャップTPの第2の部分P2との間の分離力を試験するための方法を提供する。より具体的には、前述の説明を参照すると、機械2は、脆弱な接続手段CTおよび/または恒久的な接続部CPの分離力をチェックする。
【0151】
一実施形態では、方法は当接ステップを含み、当接ステップでは、機械2の当接要素21がキャップTPをキャビティ221内に受け入れて、次に、キャップが把持要素によって係合されると、キャップTPから離れたままキャップTPに付随する。
【0152】
より具体的には、一実施形態では、脆弱な接続手段CTの破断強度が測定されるステップにおいて、当接要素21は、干渉(ビンギング(binging)、妨害)を回避するために、キャップTPから所定の距離を保ちながらキャップTPに付随する。
【0153】
次に、恒久的な接続部CPの破断強度を測定するステップにおいて、当接要素21は完全に離れて移動する。
【0154】
一実施形態では、方法は、当接要素21を試験方向D4に沿って移動させる、好ましくはスライドさせるステップを含む。一実施形態では、当接ステップにおいて、当接要素のキャビティ211は、キャップの第2の部分P2を収容する。
【0155】
一実施形態では、方法は、機械2のアクチュエータ22を移動させるステップを含む。アクチュエータを移動させるステップにおいて、アクチュエータ22は、試験方向D4に沿って当接要素21に対して接近および/または離間するように移動する。
【0156】
一実施形態では、アクチュエータ22は、試験方向に沿ってキャップTPの第1の部分P1と第2の部分P2との間に力を加える。言い換えれば、アクチュエータ22は、実際には脆弱な接続手段CTに、次いで恒久的な接続部CPに引張力を加えることによって、第1の部分P1を第2の部分P2から離すように移動させる。一実施形態では、アクチュエータ22は、脆弱な接続手段CT、次いで恒久的な接続部CPを破断させるまで、第1の部分P1を第2の部分P2から離すように移動させる。
【0157】
一実施形態では、方法は、機械2のコントローラ23によって制御するステップを含む。コントローラ23は、恒久的な接続部CPおよび/または脆弱な接続手段CTの破断に対応する引張力を制御する。このように、種々のサンプルに対する引張力を評価することによって、コントローラ23は、キャップTPのバッチの品質を(最適品質パラメータと比較することによって)判定する。
【0158】
一実施形態では、方法は、検査するステップを含む。検査するステップにおいて、本開示に記載の特徴の1つまたは複数による装置1は、画像データ121に応じて、キャップが機械に供給される供給位置と所定の試験位置との間の偏差を表す位置決めデータ231を生成する。言い換えれば、キャップTPが脆弱な接続手段CTおよび恒久的な接続部CPを備える場合、機械2は、特定の試験位置に配置されたキャップに分離力を加えなければならない。
【0159】
供給位置に対する試験位置の位置決めは必須ではないが、回転プッシャが設けられている場合に特に有利であることに留意されたい。
【0160】
切開部を検査するための装置1は、展開画像ISに基づいて、供給位置と所定の検査位置との偏差を特定する。
【0161】
コントローラ23は、当接要素21の動きを制御する。より具体的には、方法は、当接要素21を位置決め軸A1周りに回転させて、アクチュエータ22に対するキャップの角度位置を変化させることを含む。
【0162】
一実施形態では、機械2は、当接要素21、したがってキャップTPを回転させる位置決めアクチュエータを備える。
【0163】
一実施形態では、コントローラ23は、装置1から位置決めデータ231を受信する。コントローラ23は、位置決めデータ231に基づいて回転データ232を生成し、位置決めアクチュエータに当接要素21、したがってキャップTPを供給位置から所定の試験位置まで回転させるように命令する。
【0164】
方法は、分離力の程度を評価するために、アクチュエータ22が必要に応じて当接要素21の移動と組み合わせて移動する効果的な試験ステップを含む。
【0165】
この試験ステップは、第1の実施形態または第2の実施形態に従って実行されてもよい。
【0166】
第1の実施形態によれば、アクチュエータ22は、把持要素221、第1の押し要素222および第2の押し要素223を備える。一実施形態では、第1の押し要素222は、把持要素221と同心であり、その内部に配置される。一実施形態では、第2の押し要素223は、第1の押し要素223と同心であり、その内部に配置される。
【0167】
試験ステップは、第1の押し要素222と把持要素221との間でスライドする第1のステップを含む。スライドする第1のステップにおいて、把持要素は、保持手段、例えばキャップTPの第1の部分P1の円周スカートACに引っ掛けられ、円周スカートACは、キャップTPの円周に沿って延び且つキャップTPの中心に向かって突出する。このように引っ掛けられると、キャップTPの第1の部分P1は、押し方向V2に動くことができない。第1の押し要素222は、第2の部分P2の底面と接触するまで、把持要素に対してスライドする。
【0168】
第1の押し要素222および当接要素21は、把持要素221から離れるように試験方向D4に沿って一緒に(一体となって)移動する。この移動は脆弱な接続手段CTに対して引張力を発生させ、引張力は続いて脆弱な接続手段CTを破断させる。
【0169】
「ブリッジ」、すなわち脆弱な接続手段CTを破断させるのに必要な分離力が試験されると、恒久的な接続部CP、つまり「テザー」の破断強度を試験する必要がある。
【0170】
この点に関して、試験ステップは、スライドの第2のステップを含む。スライドの第2のステップでは、第2の押し要素222は、第2の部分P2の底面と接触するまで、把持要素221および第1の押し要素222に対してスライドする。第2の押し要素222および当接要素21は、把持要素221および第1の押し要素222から離れるように試験方向D4に沿って一緒にスライドする。より具体的には、当接要素は、試験方向D4に沿って特定の距離だけキャップTPに付随する。この移動は恒久的な接続部CPに引張力を発生させ、引張力は続いて恒久的な接続部CPを破断させる。
【0171】
試験ステップはまた、代替実施形態に従って実行されてもよい。
【0172】
この実施形態では、第1の押し要素222は、ヒンジ222B周りに回転する回転プッシャ222Aを備える。
【0173】
この代替実施形態では、方法は、「ブリッジ」、すなわち脆弱な接続手段CTを破断させるまで、第1の押し要素222が把持要素221に対してスライドする単一のスライドステップを含む。その後、同一の第1の押し要素222がスライドし続ける。さらに、第1の押し要素222がスライドし続ける間、回転プッシャ222Aはヒンジ222B周りに回転して、キャップP2の第2の部分を引っ張り、恒久的な接続部CPを応力下に置く。したがって、この実施形態では、試験ステップは、第1の押し要素222をスライドさせ且つプッシャ222Aを回転させることによって達成される。
【0174】
以下の段落は、参照用の英数字順に列挙されており、本発明を説明する非限定的な例示モードである。
A00.
キャップの第1の部分と、1つまたは複数の接続部によって当該キャップの第1の部分に接続されたキャップの第2の部分との間の分離力を試験するための機械であって、
キャップの第2の部分を保持するように構成された把持要素と、
試験方向に沿って把持要素に対して移動可能であり且つキャップの第1の部分と第2の部分との間に力を加えて試験方向に試験方向に沿ってそれらを離間するように構成された押し要素と、
検査装置から画像データを受信し、画像データに基づいて位置決めデータを取得するように構成された制御ユニットであって、位置決めデータがアクチュエータに対するキャップの位置を表す、制御ユニットと、を備える機械。
A00.
キャップTPの側面SLの画像を表す画像データを取得するように構成された検査装置を備える、段落A00に記載の機械。
A01.
位置決めデータは、キャップが機械に供給されるときにキャップがとる供給位置と所定の試験位置との間の偏差を表す、段落A000に記載の機械。
A02.
位置決めデータに基づいて供給位置から所定の試験位置までキャップを回転させるように構成された位置決めアクチュエータを備える、段落A00またはA01に記載の機械。
A03.
検査装置は、プラスチックのキャップの側面に形成された切開部を検査するための装置であり、当該装置は、
検査および/または試験対象のキャップを配置できる検査領域と、
検査領域を通過する検査経路に沿ってキャップを搬送するように構成されたコンベアと、
キャップの側面を照らすために検査領域に向かう光方向に沿って光を放射するように構成された照明器と、
キャップの側面の少なくとも1つの画像を表す画像データを取得するように構成された光学センサと、
画像データを受信して画像データから切開部に関する情報を導出するために画像データを処理するように構成された制御ユニットと、を備える段落A00からA02のいずれかに記載の機械。
A04.
照明器によって放射された光は、偏光されるおよび/またはコリメートされる、段落A03に記載の機械。
A05.
画像データは、キャップの側面の複数の画像を表し、複数の画像は、側面に沿って互いに離間した、キャップの側面の個々の部分に対応する、段落A03またはA04に記載の機械。
A06.
制御ユニットは、画像データを処理して、キャップの側面を平面で表す展開画像を導出するように構成されている、段落A05に記載の機械。
A07.
当接要素は、キャップが検査経路に沿って移送されるときにキャップを適所に保持するために負圧を加えるように構成された吸引ユニットを備える、段落A00からA06のいずれか1つに記載の機械。
A08.
当接要素は、検査経路に垂直な回転軸周りに回転して、キャップをその対称軸周りに回転させる、段落A00からA07のいずれか1つに記載の機械。
A09.
保持要素は、複数のノッチであって、好ましくは保持要素の外周に沿って互いに離間した複数のノッチを備える、段落A00からA08のいずれか1つに記載の機械。
A10.
検査装置は、画像データの対応するサブセットを取得するために、互いに離間したそれぞれの取得位置に配置された複数の光学センサを形成するために追加の光学センサを備え、対応するサブセットの各々は、キャップの側面の対応する部分の1つまたは複数の画像を表す、段落A00からA09のいずれか1つに記載の機械。
A11.
装置は反射要素を含み、照明器は、光方向に対して傾斜した放射方向に沿って偏光を放射するように構成されており、反射要素は、コリメートされた偏光を放射方向から光方向に偏向するように構成されている、段落A00からA10のいずれか1つに記載の機械。
B00.
キャップの第1の部分と1つまたは複数の接続部によってキャップの第1の部分に接続されたキャップの第2の部分との間の分離力を試験する方法であって、
把持要素によってキャップの第2の部分を把持するステップと、
試験方向に沿って把持要素に対して押し要素を移動させるステップと、
キャップの第1の部分と第2の部分との間に力を加えて、それらを試験方向に試験方向に沿って離間させるステップと、
キャップの側面SLを検査するために、キャップTPの側面SLの画像を表す画像データを取得するステップと、
制御ユニットで画像データを受信するステップと、
画像データに基づいてアクチュエータに対するキャップの位置を表す位置決めデータを生成するステップと、を含む方法。
B01.
位置調整のステップを含み、当該ステップにおいて機械の位置決めアクチュエータは、位置決めデータに基づいて供給位置から所定の試験位置までキャップを回転させる、段落B00に記載の方法。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0175】
【文献】JPH06100085A
【文献】JPH09169392A1
【文献】JP2017120201A
【文献】JP4815637A
【文献】US2009278925A1
【文献】JPH05164706A