(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-19
(45)【発行日】2024-06-27
(54)【発明の名称】サービス要求処理
(51)【国際特許分類】
H04W 76/10 20180101AFI20240620BHJP
H04W 80/10 20090101ALI20240620BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20240620BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20240620BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W80/10
H04W88/18
H04W92/24
(21)【出願番号】P 2023502848
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(86)【国際出願番号】 EP2021067512
(87)【国際公開番号】W WO2022022910
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-03-13
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゴ, マリア クルス バルトロメ
(72)【発明者】
【氏名】ハレンスタール, マグナス
(72)【発明者】
【氏名】ボレー, アルド
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0262628(US,A1)
【文献】SPRINT Corporation,Supported Headers and Links Tables,3GPP TSG CT WG4#97e C4-202054,フランス,3GPP,2020年04月01日
【文献】Ericsson,NF Set and NF service Set clean up,3GPP TSG SA WG2#132 S2-1903173,フランス,3GPP,2019年04月02日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell, ZTE,Clarifications for scenarios with more than one SCP,3GPP TSG CT WG4#98e C4-203498,フランス,3GPP,2020年06月09日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークにおいてサービス要求を処理する方法であって、該方法は、前記ネットワーク内のサービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノード(20)とサービスプロデューサの第2のNFノード(30)との間のサービス通信プロキシ(SCP)として動作するように構成された第1のSCPノード(10)によって実行され、該方法は、
前記第1のNFノード(20)から、該第1のNFノード(20)によって要求された第1のサービス(40)を提供するための更なるNFノードに対する第1の要求を受信することに応答して、
前記第1のNFノード(20)から受信された発見パラメータを用いて、前記第1のサービス(40)を提供するための前記更なるNFノードとして前記第2のNFノード(30)を選択すること(102)と、
前記第2のNFノードのプロファイルから取得された前記第2のNFノード(30)の識別子を
前記第1のSCPノード(10)に格納すること(104)と、
前記第2のNFノード(30)に向けて前記第1の要求の送信を開始すること(106)と、
前記第2のNFノード(30)から、前記第1の要求への第1の応答を受信することに応答して、
前記第2のNFノード(30)の位置情報を前記第1の応答から取得し
、該位置情報を前記第1のSCPノード(10)に格納すること(108)であって、前記第2のNFノード(30)の前記位置情報は
前記第1のSCPノード(10)において前記第2のNFノード(30)の前記識別子と関連付けて格納され
、該関連付けはネットワークリポジトリ機能(NRF)ノード(60)には格納されない、前記格納すること(108)と、
前記第1のNFノード(20)に向けて前記第1の応答の送信を開始すること(110)と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第2のNFノード(30)の前記識別子(ID)は、前記第2のNFノード(30)のインスタンスIDである
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルは、
前記NR
Fノード(60)からの発見応答において前記第1のSCPノード(10)で受信され、該発見応答は、前記第1のSCPノード(10)からの発見要求に応答して前記NRFノード(60)によって送信される、又は、
前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルは、前記第1のSCPノード(10)に格納されている
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のNFノード(30)の前記位置情報は、前記第2のNFノード(30)のapiRootである
請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のNFノード(30)の前記apiRootは、前記第2のNFノード(30)からの前記第1の応答に含まれる位置ヘッダから取得される
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のSCPノード(10)は、前記第2のNFノード(30)の前記識別子と前記第2のNFノード(30)の前記位置情報とをマッピングテーブルに格納する
請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記マッピングテーブルは、前記第2のNFノード(30)の前記識別子を前記第2のNFノード(30)の前記位置情報と1対1で関連付けて格納し、及び/又は、
前記マッピングテーブルは前記第1のSCPノード(10)のメモリに格納されるか、又は、前記マッピングテーブルは前記第1のSCPノード(10)により接触可能なメモリに格納される
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のNFノード(20)から、前記第1のサービス(40)を提供するための前記第2のNFノード(30)に対する後続の要求である第2の要求を受信したことに応答して、
前記第2のNFノード(30)に向けて前記第2の要求の送信を開始すること(206)であって、前記第2の要求は前記第2のNFノード(30)の前記位置情報を含む、前記開始すること(206)と、
前記第2の要求が前記第2のNFノード(30)によって満たされ得ない場合、
前記第2のNFノード(30)の前記位置情報を用いて、前記第2のNFノード(30)の関連する前記識別子を識別すること(208)と、
前記第2のNFノード(30)の前記識別子を用いて、前記第2のNFノード(30)のプロファイルを取得すること(210)と、
前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルを用いて、第3のNFノード(70)を再選択すること(212)と、
前記第3のNFノード(70)に対する前記第2の要求の送信を開始すること(214)と、
をさらに含む
請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の要求は、
前記第2のNFノード(30)に向けて送信された前記第2の要求が不成功である場合、
前記第2のNFノード(30)に向けて送信された前記第2の要求に対する前記第2のNFノード(30)からの応答が受信されない場合、又は、
前記第2のNFノード(30)に向けての前記第2の要求の送信が抑止された場合、
に満たされ得ない
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のNFノード(30)の前記識別子は、前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルを取得するための発見プロセスで用いられる
請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記発見プロセスは新規の発見である、及び/又は、前記発見プロセスは格納された発見結果を確認することを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルはNFpプロファイルであり、該NFpプロファイルは、前記第2のNFノード(30)を含む前記サービスプロデューサの複数のNFノードのセットを識別するために用いられ、前記複数のNFノードの前記セットは、前記サービスプロデューサの前記第3のNFノード(70)をさらに含む
請求項8乃至11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のNFノード(30)を含む前記サービスプロデューサの前記複数のNFノードの前記セットは、セットIDを用いて識別され、前記第3のNFノード(70)は、前記セットIDにより識別される複数のNFノードの中から選択される
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第3のNFノード(70)の位置情報を含む前記第3のNFノード(70)からの受諾応答を受信することと、
前記第3のNFノード(70)の識別子を前記第3のNFノード(70)の前記位置情報に関連付けて格納することと、
をさらに含む
請求項8乃至13の何れか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記第3のNFノード(70)の前記識別子及び前記第3のNFノード(70)の前記位置情報は、前記第2のNFノード(30)の識別子及び前記第2のNFノード(30)の位置情報を置換し、又は、
前記第3のNFノード(70)の前記識別子及び前記第3のNFノード(30)の前記位置情報は、前記第2のNFノード(30)の前記位置情報に追加して格納されており、前記第2のNFノード(30)の前記位置情報は、前記第3のNFノード(30)の前記格納された位置情報に関連付けられている
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
請求項1乃至15の何れか1項に従って動作するように構成された処理回路(12)を備える、第1のSCPノード(10)。
【請求項17】
請求項16に記載の少なくとも1つの第1のSCPノード(10)と、
少なくとも1つの第1のNFノード(20)及び/又は少なくとも1つの第2のNFノード(30)及び/又は少なくとも1つの第3のNFノード(70)と、
を備える、システム。
【請求項18】
処理回路によって実行されると、該処理回路に請求項1乃至15の何れか1項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ネットワークにおいてサービス要求を処理するための方法、及びそれらの方法に従って動作するように構成されたノードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークにおけるサービスの要求を処理するための様々な技術が存在する。サービス要求は、一般に、サービスの消費者(「サービスコンシューマ」)からサービスの生産者(「サービスプロデューサ」)へ向かうものである。例えば、サービス要求は、サービスコンシューマのネットワーク機能(NF)ノードから、サービスプロデューサのNFノードへのものであってもよい。サービスコンシューマのNFノード(NFc)とサービスプロデューサのNFノード(NFp)は、直接または間接的に通信することができる。これをそれぞれ直接通信、間接通信と呼ぶ。間接通信の場合、サービスコンシューマのNFノードとサービスプロデューサのNFノードは、サービス通信プロキシ(SCP)ノードを介して通信することができる。
【0003】
図1のA~Dは、3GPP TS23.501 v16.5.0(2020年7月27日においてhttps://portal.3gpp.org/desktopmodules/Specifications/SpecificationDetails.aspx?specificationId=3144で利用可能)に規定された、サービス要求を処理するための異なる既存のシステムを示す図である。より詳細には、
図1のAおよびBは直接通信を使用するシステムを示し、
図1のCおよびDは間接通信を使用するシステムを示している。
【0004】
図1のAおよびBに示すシステムでは、サービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービスプロデューサのNFノードに直接送信される。サービス要求に対する応答は、サービスプロデューサのNFノードからサービスコンシューマのNFノードに直接送信される。同様に、任意の後続のサービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービスプロデューサのNFノードに直接送信される。
図1のBに示されたシステムはまた、ネットワークリポジトリ機能(NRF)を含んでいる。したがって、
図1のBに示すシステムでは、コンシューマのNFノードは、NRFに照会して、サービス要求を送信するのに適したサービスプロデューサのNFノードを発見することができる。このような問い合わせに応答して、コンシューマのNFノードは、サービスプロデューサの1つまたは複数のNFノードのNFプロファイルを受信し、受信したNFプロファイルに基づいて、サービス要求を送信するサービスプロデューサのNFノードを選択することが可能である。
図1のAに示されるシステムでは、NRFは使用されず、その代わりに、コンシューマのNFノードは、サービスプロデューサのNFノード(複数可)のNFプロファイルで構成され得る。
【0005】
図1のC及びDに示すシステムでは、サービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービスプロデューサのNFノードに、サービス通信プロキシ(SCP)ノードを介して間接的に送信される。サービス要求に対する応答は、サービスプロデューサのNFノードから、SCPを介してサービスコンシューマのNFノードに間接的に送信される。同様に、後続のサービス要求は、サービスコンシューマのNFノードから、SCPを介してサービスプロデューサのNFノードに間接的に送信される。
図1のC及びDに示されたシステムは、また、NRFを含み得る。
【0006】
図1のCに示されるシステムでは、コンシューマのNFノードは、サービス要求を送信するサービスプロデューサの適切なNFノードを発見するために、NRFに問い合わせることができる。このような問い合わせに応答して、コンシューマのNFノードは、サービスプロデューサの1つまたは複数のNFノードのNFプロファイルを受信し、受信したNFプロファイルに基づいて、サービス要求を送信するサービスプロデューサのNFノードを選択することが可能である。この場合、サービスコンシューマのNFノードからSCPに送信されるサービス要求は、サービスプロデューサの選択されたNFノードのアドレスを含む。サービスコンシューマのNFノードは、それ以上の発見または選択を行うことなく、サービス要求を転送することができる。サービスプロデューサの選択されたNFノードが何らかの理由でアクセスできない場合、代替を見つけるのはサービスコンシューマのNFノードに任されることがある。他の場合、SCPはNRFと通信して選択パラメータ(例えば、場所、容量など)を取得し、SCPはサービス要求を送信するサービスプロデューサのNFノードを選択することができる。
【0007】
図1のDに示されるシステムでは、コンシューマのNFノードは、発見または選択プロセスを実行しない。代わりに、コンシューマのNFノードは、SCPを介して送信するサービス要求に、(サービスプロデューサの適切なNFノードを見つけるために必要な)必要な発見および選択パラメータを追加する。SCPは、要求アドレスと、サービス要求内の発見および選択パラメータを使用して、サービス要求をサービスプロデューサの適切なNFノードにルーティングする。SCPは、NRFを使用して発見を行うことができる。
米国特許出願公開US2020/0127916A1は、プロデューサNFへのネットワークトラフィックの局所性ベースの選択およびルーティングのための方法を開示している。この方法は、地域情報をNRFに登録するプロデューサNFと、地域優先ルールを構成するコンシューマNFと、を含む。
【0008】
第5世代コア(5GC)では、リリース16から、サービスコンシューマのNFノードとサービスプロデューサのNFノードとの間の間接通信を可能にするネットワーク要素として、SCPが含まれるようになった。使用される間接通信は、
図1のC及びDを参照して先に説明した2つの間接通信オプションのいずれでもよい。
【0009】
通信モードD(
図1のD)が使用される場合、すべての発見および選択プロセスはSCPに委ねられる。したがって、再選択(すなわち代替NFpの選択)を行う必要がある場合、この再選択はSCPの責任である。システムによっては、バインディング(NFpがNFcにパラメータを与えることで、NFcがその後接続できるNFpまたはNFpのセットを決定する)が使用される場合がある。NFcとNFpの間のバインディングが使用されないシステムの場合、バインディングを使用しないことが決定されるか、NFc、NFpおよびSCPのうちの1つがバインディングをサポートしないため、SCPが実行コンテキスト(例えば、UE/セッションコンテキスト)データを保存することが必要である場合がある。これは、NFcとNFpとの間の通信において本質的に仲介者として機能し得るSCPに不必要なストレージの負担をかける可能性がある。
【発明の概要】
【0010】
既存の技術に関連する上述の欠点の少なくともいくつかを回避または排除することが、本開示の目的である。
【0011】
したがって、本開示の一態様によれば、ネットワークにおいてサービス要求を処理する方法が提供され、該方法は、前記ネットワーク内のサービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノードとサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のサービス通信プロキシ(SCP)として動作するように構成された第1のSCPノードによって実行される。前記第1のNFノードから、第1のサービスを提供するための更なるNFノードに対する第1の要求を受信することに応答して、前記第1のSCPノードは、前記第1のNFノードから受信された発見パラメータを用いて前記第1のサービスを提供するための前記更なるNFノードとして前記第2のNFノードを選択し、前記第2のNFノードのプロファイルから取得された前記第2のNFノードの識別子を格納する。前記第1のSCPノードは、さらに、前記第2のNFノードに向けて前記第1の要求の送信を開始する。前記第2のNFノードから、前記第1の要求への第1の応答を受信することに応答して、前記第1のSCPノードは、前記第2のNFノードの位置情報を前記第1の応答から取得して前記第2のNFノードの前記識別子と関連付けて格納し、前記第1のNFノードに向けて前記第1の応答の送信を開始する。
【0012】
いくつかの実施形態において、前記第2のNFノードの前記識別子は、前記第2のNFノードのインスタンスIDであってもよい。いくつかの実施形態において、前記インスタンスIDは、前記第2のNFノードのプロファイルから取得されてもよく、前記プロファイルは、ネットワークリポジトリ機能(NRF)ノードからの発見応答において前記第1のSCPノードで受信されてもよく、該発見応答は、前記第1のSCPノードからの発見要求に応答して前記NRFノードによって送信される。代替的に、前記第2のNFノードの前記プロファイルは、前記第1のSCPノードに格納されてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態において、前記第2のNFノードの前記位置情報は、前記第2のNFノードのapiRootであってもよく、該apiRootは前記第2のNFノードからの前記第1の応答に含まれる位置ヘッダから取得されてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードは、前記第2のNFノードの前記識別子と前記第2のNFノードの前記位置情報とをマッピングテーブルに格納してもよく、前記マッピングテーブルは、前記第2のNFノードの前記識別子を前記第2のNFノードの前記位置情報と1対1で関連付けて格納してもよい。前記マッピングテーブルは前記第1のSCPノードのメモリに格納されるか、又は、前記マッピングテーブルは前記第1のSCPノードにより接触可能なメモリに格納されてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態において、本方法は、前記第1のSCPノードが、前記第1のNFノードから、前記第1のサービスを提供するための前記第2のNFノードに対する後続の要求である第2の要求を受信してもよい。応答して、前記第1のSCPノードは、前記第2のNFノードに向けて前記第2のNFノードの前記位置情報を含む前記第2の要求の送信を開始してもよい。前記第2の要求が前記第2のNFノードによって満たされ得ない場合、前記第1のSCPノードは、前記第2のNFノードの前記位置情報を用いて、前記第2のNFノードの関連する前記識別子を識別し、前記第2のNFノードの前記識別子を用いて、前記第2のNFノードのプロファイルを取得してもよい。その後、前記第1のSCPノードは、前記第2のNFノードの前記プロファイルを用いて、第3のNFノードを再選択し、前記第3のNFノードに対する前記第2の要求の送信を開始してもよい。
【0016】
いくつかの実施形態において、前記第2のNFノードに向けて送信された前記第2の要求が不成功である場合、前記第2のNFノードからの応答が受信されない場合、又は、前記第2のNFノードに向けての前記第2の要求の送信が抑止された場合、に、前記第2の要求が前記第2のNFノードによって満たされ得ない。
【0017】
いくつかの実施形態において、前記第2のNFノードの前記識別子は、前記第2のNFノードの前記プロファイルを取得するための発見プロセスで用いられてもよく、前記発見プロセスは新規の発見であってもよく、及び/又は、前記発見プロセスは格納された発見結果を確認することを含んでもよい。
【0018】
いくつかの実施形態において、前記第2のNFノードの前記プロファイルはNFpプロファイルであってもよく、該NFpプロファイルは、前記第2のNFノードを含む前記サービスプロデューサの複数のNFノードのセットを識別するために用いられ、前記複数のNFノードの前記セットは、前記サービスプロデューサの前記第3のNFノードをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、前記第2のNFノードを含む前記サービスプロデューサの前記複数のNFノードの前記セットは、セットIDを用いて識別されてもよく、前記第3のNFノードは、前記セットIDにより識別される複数のNFノードの中から選択されてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態において、本方法は、前記第3のNFノードの位置情報を含む前記第3のNFノードからの受諾応答を受信することと、前記第3のNFノードの識別子を前記第3のNFノードの前記位置情報に関連付けて格納することと、をさらに含んでもよい。前記第3のNFノードの前記識別子及び前記第3のNFノードの前記位置情報は、前記第2のNFノードの識別子及び前記第2のNFノードの位置情報を置換してもよいし、前記第3のNFノードの前記識別子及び前記第3のNFノードの前記位置情報は、前記第2のNFノードの前記位置情報に追加して格納されてもよく、前記第2のNFノードの前記位置情報は、前記第3のNFノードの前記格納された識別子に関連付けられていてもよい。
【0020】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノード及び前記第1のNFノードは、独立した配備ユニットにおいて配備されてもよく、及び/又は、前記第1のSCPノード及び前記第2のNFノードは、独立した配備ユニットにおいて配備されてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードは、分散型ネットワーク要素として配備されてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードの一部は、前記第1のNFノードと同じ配備ユニットに配備されてもよく、及び/又は、前記第1のSCPノードの一部は、前記第2のNFノードと同じ配備ユニットに配備されてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの前記第2のSCPノードは、前記第1のNFノードと前記第1のSCPノードとの間のSCPとして動作するように構成されてもよく、少なくとも1つの前記第2のSCPノードは、前記第1のSCPノードとは異なるSCPノードであってもよく、および/または、少なくとも1つの前記第3のSCPノードは、前記第1のSCPノードと前記第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成されてもよく、少なくとも1つの前記第3のSCPノードは、前記第1のSCPノードとは異なるSCPノードであってもよい。
【0024】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードと、少なくとも1つの前記第2のSCPノード及び少なくとも1つの前記第3のSCPノードの一方又は両方は、独立した配備ユニットで配備されてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの前記第2のSCPノード及び/又は少なくとも1つの前記第3のSCPノードは、分散型ネットワーク要素として配備されてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態において、エンティティは、前記第1のSCPノードとネットワークリポジトリ機能(NRF)ノードとを含んでもよい。
【0027】
本開示の別の態様によれば、第1のSCPノードに関して前述した方法に従って動作するように構成された処理回路を備える、第1のSCPノードが提供される。いくつかの実施形態において、第1のSCPノードは、処理回路によって実行されると、第1のSCPノードに関して前述した方法に従って動作するように第1のSCPノードにさせる命令を記憶するための少なくとも1つのメモリを備えてもよい。
【0028】
本開示の別の態様によれば、システムによって実行される方法が提供される。本方法は、第1のSCPノードに関して前述した方法と、第1、第2および第3のNFノードのうちの1つ以上に関して先に説明した方法と、を含んでもよい。
【0029】
本開示の別の態様によれば、システムが提供される。システムは、前述の少なくとも1つの第1のSCPノードと、前述の第1、第2および第3のNFノードのうちの少なくとも1つと、を含んでよい。
【0030】
本開示の別の態様によれば、処理回路によって実行されると、処理回路に、第1のSCPノードに関して前述のような方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラムが提供される。
【0031】
本開示の別の態様によれば、非一時的マシン可読媒体上に具現化されたコンピュータプログラム製品であって、処理回路に第1のSCPノードに関して前述したような方法を実行させるために処理回路によって実行可能である命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
【0032】
このように、ネットワークにおけるサービス要求を処理するための改良された技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本技術をよりよく理解するために、また、本技術がどのように実行され得るかを示すために、次に、例として、添付の図面を参照されたい。
【0034】
【
図1】A~Dは、異なる既存のシステムを示すブロック図である。
【
図2】実施形態による第1のサービス通信プロキシ(SCP)ノードを示すブロック図である。
【
図3A】実施形態による第1のSCPノードによって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図3B】実施形態による第1のSCPノードによって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図4A】実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
【
図4B】実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
【
図4C】実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
【
図5】実施形態に係る第1のSCPノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
ここでは、ネットワークにおけるサービス要求を処理するための技術について説明する。サービス要求は、サービスに対する要求とも呼ばれることがある。一般に、サービスとは、ユーザのために管理されることを目的としたソフトウェアである。ここで、サービスは、通信サービス(例えば、通知サービスまたはコールバックサービス)、コンテキスト管理(例えば、ユーザ装置コンテキスト管理(UECM))サービス、データ管理(DM)サービス、または任意の他のタイプのサービスなど、任意のタイプのサービスとすることができる。本明細書に記載された技術は、任意の通信または電気通信ネットワーク、例えばセルラーネットワークなど、任意のネットワークに関して使用することができる。ネットワークは、第5世代(5G)ネットワークまたは任意の他の世代のネットワークであってもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークは、コアネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)であってよい。本明細書で説明する技術は、サービスコンシューマの第1のサービス通信プロキシ(SCP)ノード、およびオプションで第1のネットワーク機能(NF)ノードによって実装される。第1のSCPノードは、第1のNFノードとネットワーク内のサービスプロデューサの少なくとも1つのNFノードとの間でSCPとして動作するように構成され得る。
【0036】
NFは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)が採用した、または3GPPが定義したネットワーク内の処理機能であり、定義された機能動作と3GPPが定義したインタフェースを備えている。NFは、専用ハードウェア上のネットワーク要素、専用ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンス、または適切なプラットフォーム上(例えばクラウド基盤上)でインスタンス化された仮想化機能のいずれかとして実装することができる。ここで、「NFノード」に関連する「ノード」という用語は、これらのシナリオの各々をカバーするものと理解される。
【0037】
図2は、実施形態に係る第1のSCPノード10を示す図である。第1のSCPノード10は、ネットワークにおけるサービス要求を処理するためのものである。第1のSCPノード10は、ネットワーク内のサービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノードとサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成される。いくつかの実施形態において、第1のSCPノード10は、例えば、物理マシン(例えば、サーバ)または仮想マシン(VM)であることができる。
【0038】
図2に示されるように、第1のSCPノード10は、処理回路(またはロジック)12を含む。処理回路12は、第1のSCPノード10の動作を制御し、第1のSCPノード10に関して本明細書で説明する方法を実施することができる。処理回路12は、本明細書に記載される方法で第1のSCPノード10を制御するように構成またはプログラムされ得る。処理回路12は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数の処理ユニット、1つまたは複数のマルチコアプロセッサおよび/または1つまたは複数のモジュールなどの1つまたは複数のハードウェアコンポーネントを含み得る。特定の実装では、1つ以上のハードウェアコンポーネントの各々は、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載される方法の個別または複数のステップを実行するように構成され得るか、または実行するためのものである。いくつかの実施形態では、処理回路12は、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載される方法を実行するためのソフトウェアを実行するように構成され得る。ソフトウェアは、いくつかの実施形態によれば、コンテナ化されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、処理回路12は、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載された方法を実行するためにコンテナを実行するように構成され得る。
【0039】
簡単に説明すると、第1のSCPノード10の処理回路12は、第1のNFノード20から、第1のNFノード20によって要求された第1のサービス40を提供(例えば、実行(execute)または実行(run))するためのさらなるNFノードに対する第1の要求を受信することに応答して、第2のNFノード30を第1のサービス40を提供すべきNFノードとして選択するように構成される。第1のSCPノード10の処理回路12は、第2のNFノード30の識別子を記憶し、第1の要求の第2のNFノード30に向けた送信を開始するようにさらに構成される。また、第1のSCPノード10の処理回路12は、第2のNFノード30から第1の応答を受信することに応答して、第2のNFノード30の位置情報を第2のNFノード30の識別子と関連付けて記憶し;第1のNFノード20に向けて第1の応答の送信を開始するように構成される。
【0040】
図2に示されるように、いくつかの実施形態において、第1のSCPノード10は、オプションでメモリ14を含み得る。第1のSCPノード10のメモリ14は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含み得る。いくつかの実施形態において、第1のSCPノード10のメモリ14は、非一時的媒体を含み得る。第1のSCPノード10のメモリ14の例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスクなどの大容量記憶媒体、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などの取り外し可能な記憶媒体、および/または任意の他のメモリが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0041】
第1のSCPノード10の処理回路12は、第1のSCPノード10のメモリ14に接続することができる。いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10のメモリ14は、第1のSCPノード10の処理回路12によって実行されると、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載される方法で動作させるプログラムコードまたは命令を記憶するためのものであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10のメモリ14は、第1のSCPノード10の処理回路12によって実行され、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載された方法に従って第1のSCPノード10を動作させることができるプログラムコードまたは命令を格納するように構成されてもよい。代替的にまたは追加的に、第1のSCPノード10のメモリ14は、本明細書に記載されている任意の情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを記憶するように構成され得る。第1のSCPノード10の処理回路12は、第1のSCPノード10のメモリ14を制御して、本明細書に記載される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを記憶するように構成され得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、
図2に示されるように、第1のSCPノード10は、オプションで、通信インタフェース16を含み得る。第1のSCPノード10の通信インタフェース16は、第1のSCPノード10の処理回路12および/または第1のSCPノード10のメモリ14に接続することができる。第1のSCPノード10の通信インタフェース16は、第1のSCPノード10の処理回路12が第1のSCPノード10のメモリ14と通信すること及び/又はその逆を可能にするように動作可能であり得る。同様に、第1のSCPノード10の通信インタフェース16は、第1のSCPノード10の処理回路12が第1のNFノードおよび/または任意の他のノードと通信することを可能にするように動作可能であってもよい。第1のSCPノード10の通信インタフェース16は、本明細書に記載される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを送信および/または受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10の処理回路12は、第1のSCPノード10の通信インタフェース16を制御して、本明細書に記載される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを送信および/または受信するように構成され得る。
【0043】
第1のSCPノード10は、単一のメモリ14を含むものとして
図2に図示されているが、第1のSCPノード10は、本明細書に記載される方法で動作する少なくとも1つのメモリ(すなわち、単一のメモリまたは複数のメモリ)14を含み得ることは理解されるであろう。同様に、第1のSCPノード10は、単一の通信インタフェース16を含むものとして
図2に図示されているが、第1のSCPノード10は、本明細書に記載される方法で動作する少なくとも1つの通信インタフェース(すなわち、単一の通信インタフェースまたは複数の通信インタフェース)16を含み得ることが理解されよう。また、
図2は、第1のSCPノード10の実施形態を説明するために必要な構成要素を示しているだけであり、実際の実装では、第1のSCPノード10は、示された構成要素に対して追加のまたは代替の構成要素を含み得ることが理解されよう。
【0044】
図3A~
図3Bは、実施形態に従った第1のSCPノード10によって実行される方法を示すフローチャートである。第1のSCPノード10は、ネットワークにおけるサービスコンシューマの第1のNFノードとサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成される。本方法は、ネットワークにおけるサービス要求を処理するためのものである。
図2を参照して先に説明した第1のSCPノード10は、
図3A~
図3Bの方法に従って動作するように構成することができる。本方法は、第1のSCPノード10の処理回路12によって、またはその制御下で実行することができる。
【0045】
図3A~
図3Bの方法は、第1のSCPノード10が、さらなるNFノードによって提供されるべき第1のサービスに対する、第1の要求を第1のNFノード20から受信したときに実行される。第1のSCPノード10は、本明細書において第2のNFノードと称されるNFノードを、サービスを提供するさらなるノードとして選択する(
図3Aのブロック102を参照)。この選択は、例えば、第1の要求において第1のNFノードから受信した発見パラメータを用いて第1のSCPノード10によって行われてもよい。第1のサービスを提供するために第2のNFノードを選択した後、第1のSCPノード10は、第2のNFノードの識別子を格納する(
図3Aのブロック104を参照)。識別子(ID)は、例えば、第2のNFノードのインスタンスIDであってよく、第2のNFノードのプロファイルから取得されてもよい。インスタンスIDは、第2のNFノードのインスタンスを識別するIDであってもよい。
【0046】
第2のNFノードの識別子(インスタンスIDであってもよい)が第2のNFノードのプロファイルから得られる場合、当該プロファイルは、ネットワークリポジトリ機能(NRF)ノードからの発見応答において第1のSCPノード10で受信されてもよく、発見応答は、第1のSCPノード10からの発見要求に応答してNRFノードによって送信されてもよい。発見要求は、第1のNFノードから第1の要求を受信した後に、第1のSCPノード10によって送信されてもよい。あるいは、第2のNFノードのプロファイルは、第1のSCPノード10に格納されてもよい。
【0047】
その後、第1のSCPノード10は、
図3Aのブロック106によって示されるように、第2のNFノードに向けて第1の要求の送信を開始する。ここで、「開始する」という用語は、例えば、引き起こす、または確立することを意味し得る。したがって、第1のSCPノード10の処理回路12は、それ自体が第1の要求を送信するように構成され得るか(例えば、第1のSCPノード10の通信インタフェース16を介して)、または他のノードに第1の要求を送信させるように構成され得る。第1のSCPノード10は、例えば、(第1のNFノードから受信した)第1の要求内のアドレスを、第1のSCPノード10のアドレスから第2のNFノードのホストのアドレスに変更してもよい。
【0048】
第2のNFノードから応答を受信することに応答して、第1のSCPノードは、次に、第2のNFノードの位置情報を格納する(
図3Aのブロック108を参照)。位置情報は、例えば、第2のNFノードからの応答から取得されてもよい。あるいは、位置情報は、他のソースから取得されてもよい。第2のNFノードの位置情報は、例えば、第2のNFノード30のapiRootであってもよい。apiRootは、特定のリソース(この場合、第2のNFノード)を識別するユニフォームリソースインジケータ(URI)である。位置情報がapiRootである場合、これは、第2のNFノードからの第1の応答に含まれる位置ヘッダ(例えば、第2のNFノードに到達するために用いられるユニフォームリソースインジケータ(URI)のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)ルートを含むヘッダである3GPP-Sbi-Target-apiRootヘッダ)から取得されてもよい。
【0049】
第2のNFノードの位置情報は、第2のNFノードの識別子と関連付けて(リンクさせて)記憶されてもよい。位置情報及び識別子は、例えば、マッピングテーブルに格納されてもよい。マッピングテーブルが使用される場合、当該マッピングテーブルは、NFノードの位置情報とNFノードの識別子との間に1対1の関連を含んでいてもよく、すなわち、各NFノードの識別子は、1つのNFノードの位置と関連してもよく、逆もまた同様である。あるいは、識別子と位置の間に複数対1または1対複数の関係があってもよい。マッピングテーブルが使用される場合、このマッピングテーブルは、SCPノード10のメモリに格納されてもよいし、SCPノード10によって接触可能なメモリに格納されてもよい。
【0050】
その後、第2のNFノードからの応答は、第1のNFノードに送信される。第1のSCPノード10は、この応答の送信を開始する(
図3Aのブロック110を参照)。第2のNFノードへの第1の要求の送信の場合と同様に、第1のSCPノード10は、(第2のNFノードから受信した)応答中のアドレスを、第1のSCPノード10のアドレスから第1のNFノードのアドレスに単に変更してもよい。その後、第1のSCPノード10による第1の要求の処理は終了してもよい。
【0051】
第1のSCPノード10は、その後、第1のNFノードから更なる要求を受信してもよい。このさらなる要求は、第2の要求または後続の要求と呼ばれてもよい。第2の要求は、第2のNFノードが第1のサービスを提供すること、すなわち、第1の要求において要求されたのと同じサービスを提供することであってよい。第2の要求の受信に応答して、第1のSCPノード10は、第2の要求の第2のNFノードに向けた送信を開始してもよく(
図3Bのブロック202参照)、第2の要求は、第2のNFノードの位置情報を含んでいる。ここでも、要求は、要求内のアドレスを修正することによって第2のNFノードに送信されてもよい。その後、第1のSCPノード10は、第2のNFノードからの応答を待ってもよい。応答が成功した場合(第2のNFノードが要求されたサービスを提供できる場合)、この応答は、第1のNFノードに送信されてもよい。しかし、応答が失敗する(第2のNFノードが要求されたサービスを提供できない、例えば、エラーがある)場合、第2の要求に対する第2のNFノードからの応答がない場合、または第1のSCPノード10が第2の要求を第2のNFノードに向けて送信することが妨げられる場合、第2の要求は第2のNFノードによって実現され得ない。
【0052】
第2のNFノードによって第2の要求が満たされない場合、第1のSCPノード10は、第2のNFノードの位置情報を使用して、位置情報と識別子とが関連付けられているストレージを参照して、第2のNFノードの関連する識別子を識別してもよい(
図3Bのブロック204を参照)。例えば、マッピングテーブルが使用される場合、このマッピングテーブルは、第2のNFノードの識別子を識別(特定)するために参照されてもよい。
【0053】
第2のNFノードの識別子が識別されると、これを使用して第2のNFノード30のプロファイルを取得してもよい(
図3Bのブロック206を参照)。第2のNFノードの識別子は、第2のNFノードのプロファイルを得るための発見プロセスにおいて使用されてもよく、ここで発見プロセスは新規の発見であってもよく、または発見プロセスは(例えば、第1のSCPノード10において記憶されてもよい)記憶された発見結果を確認することを含む。第2のNFノードのプロファイルが取得された場合、このプロファイルは、後続の要求で要求されたサービスを提供するために、サービスプロデューサの第3のNFノード(
図3Bのブロック208を参照)を再選択するために使用されてもよい。第3のNFノードは、第2のNFノードに関連していてもよく、例えば、第2のNFノード及び第3のNFノードは、共にNFノードのセットの一部であってもよい。第2のNFノードのプロファイルがNFpプロファイルである場合、これを用いて、第2のNFノードを含むサービスプロデューサのNFノードのセットを識別してもよく、NFノードのセットは、サービスプロデューサの第3のNFノードをさらに含んでもよい。第2のNFノードを含むサービスプロデューサのNFノードのセットは、セット識別子(ID)を用いて識別されてもよく、第3のNFノードは、セットIDによって識別されるNFノードから選択されてもよい。そして、第3のNFノードの識別子は、第3のNFノードによって記憶されてもよい。
【0054】
第3のNFノードが再選択されたとき、第1のSCPノード10は、上述したように、第3のNFノードへの第2の要求の送信を開始してもよい(
図3Bのブロック210を参照)。その後、第1のSCPノード10は、第3のNFノードから応答を受信してもよい。第3のNFノードから受信した応答が受諾応答である場合、第1のSCPノード10は、その時点で第3のNFノードの識別子を記憶してもよい。さらに、第3のNFノードからの受諾応答が第3のNFノードの位置情報を含む場合、この位置情報は、第2のNFノードの文脈で上述したように、第3のNFノードの識別子と関連付けて記憶されてもよい。
【0055】
第3のNFノードの位置情報および識別子が格納されている場合、これは、第2のNFノードの識別子および第2のNFノードの位置情報を置き換えることができる。あるいは、第2のNFノードの位置情報に加えて、第3のNFノードの識別子及び位置情報が記憶され、第2のNFノードの位置情報は、記憶された第3のNFノードの識別子と関連付けられ、第2のNFノードの識別子は、削除されてもよいし、単に第2のNFノード30の位置情報と関連付けられなくなるだけであってもよい。
【0056】
図4A~
図4Cは、信号のやり取りを例示するシグナリング図である。
図4A~
図4Cに示すシステムは、第1のSCPノード10と、サービスコンシューマ(「NFc」)の第1のNFノード20と、サービスプロデューサ(「NFp1」)の第2のNFノード30と、サービスプロデューサ(「NFp2」)の第3のNFノード70を含む。第1のSCPノード10は、第1のNFノード20と第2のNFノード30との間のSCPとして動作するように構成される。また、第1のSCPノード10は、第1のNFノード20と第3NFノード70との間のSCPとして動作するように構成され得る。
【0057】
第2のNFノード30は、サービス40を提供し(例えば、実行するように構成され)、第3のNFノード70は、サービス80を提供する(例えば、実行または実行するように構成され)ことが可能である。第2のNFノード30と第3のNFノード70は、同じサービス又は異なるサービスを提供する(例えば、実行するように構成される)ことができる。第2のNFノード30及び第3のNFノード70は、サービスプロデューサのNFノードのセット402の一部とすることができる。
図4A~
図4Cに示されるシステムはまた、NRFノード60を含む。いくつかの実施形態において、エンティティは、第1のSCPノード10およびNRFノード60を含み得る。すなわち、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10は、NRFノード60と結合されたエンティティに統合され得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10および第1のNFノード20は、独立した配備ユニットで配備されてもよく、および/または第1のSCPノード10および第2のNFノード30は、独立した配備ユニットで配備されることが可能である。したがって、3GPP TS23.501 V16.5.0(上記で引用)に記載されているように、独立した配備ユニットに基づくSCPノードが可能である。他の実施形態では、第1のSCPノード10は、分散型ネットワーク要素として配備されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10の一部(例えば、サービスエージェント)は、第1のNFノード20と同じ配備ユニットに配備されてもよく、および/または第1のSCPノード10の一部(例えば、サービスエージェント)は、第2のNFノード30と同じ配備ユニットに配備されてもよい。このように、3GPP TS23.501 V16.5.0に記載されているように、サービスメッシュに基づくSCPノードが可能である。
【0059】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第2のSCPノードは、第1のNFノード20と第1のSCPノード10との間のSCPとして動作するように構成されてもよく、及び/又は少なくとも1つの第3のSCPノードは、第1のSCPノード10と第2のNFノード30との間のSCPとして動作するように構成されてもよい。このように、SCPノードのマルチパスが可能である。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSCPノード10と、少なくとも1つの第2のSCPノード及び少なくとも1つの第3のSCPノードの一方又は両方は、独立した配備ユニットで配備されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のSCPノードおよび/または少なくとも1つの第3のSCPノードは、分散型ネットワーク要素として配備されてもよい。
【0060】
図4A~
図4Cにおいて、ステップ500~508、600~620、700および702は、ユーザ装置(UE)/セッションコンテキストに対する第1の要求に関する。
図4A~
図4Cのブロック500によって例示されるように、UE/セッションコンテキストは、格納されてもよい。
図4A~
図4Cのブロック600によって例示されるように、第1のNFノード20は、使用する発見および選択パラメータが何であるかを決定する。パラメータは、
図4A~
図4Cには図示されていないが、受信した要求の中の特定のサービスに関連付けることができる。
図4A~
図4Cのブロック502によって例示されるように、第1のNFノード20は、要求のためのUE/セッションコンテキストを格納し得る。
図4A~
図4Cの矢印602によって図示されるように、第1の要求は、第1のSCPノード10に送信される。より具体的には、第1のNFノード20は、第1のSCPノード10に向けて第1の要求の送信を開始する。このようにして、第1のSCPノード10は、第1の要求を受信する。
【0061】
図4A~
図4Cの矢印604で示されるように、第1のSCPノード10は、NRFノード60から実行する必要があるサービスに対するサービスプロデューサの1つまたは複数のNFノードのNFプロファイル(複数可)を取得するために発見要求を使用する。
図4A~
図4Cの矢印606で示されるように、第1のSCPノード10は、NRFノード60から応答を受信する。次に、
図4A~
図4Cのブロック608によって例示されるように、SCPノード10は、サービスを提供するNFpノードのうちの1つを選択する(この例では、第2のNFノード30が選択される)。
図4A~
図4Cのブロック504及び700によって示されるように、選択されたNFpノードのNFpインスタンスIDが、例えばマッピングデータ内に格納される。
【0062】
図4A~
図4Cの矢印610によって示されるように、NFpインスタンスIDを格納することに加えて、第1のSCPノード10は、SCPアドレスを選択されたホスト(第2のNFノード30)のものと置き換えるために第1の要求を修正する。また、第1のSCPノード10は、
図4A~
図4Cのブロック612によって示されるように、監視などの追加のタスクを実行してもよい。
図4A~
図4Cの矢印614によって示されるように、(修正された)第1の要求は、次に第2のNFノード30に送信される。
図4A~
図4Cの矢印616によって示されるように、成功した応答が第2のNFノード30によって送信される。
図4A~
図4Cのブロック702によって例示されるように、成功した応答がSCPノード10によって受信されると、第1のSCPノードは、受信した応答のヘッダから第2のNFノードの位置情報を抽出する。位置情報は、例えば、第2のNFノード30に到達するために使用されるURIのAPIルートである3GPP-sbi-target-apiroot(およびNFc20が後で3GPP-sbi-target-apirootヘッダを埋めるために使用できる完全修飾ドメイン名(FQDN)またはインターネットプロトコル(IP)アドレスであってもよい)であってよい。また、このヘッダは、位置ヘッダと呼ばれることもあり、例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ヘッダとすることも可能である。本実施形態では、位置情報は、例えば、NFpインスタンスIDとsbi-target-apirootとの間の1対1の関連付けが作成され得るように、マッピングテーブルに格納される(
図4A~
図4Cのブロック506を参照)。
【0063】
図4A~
図4Cの矢印618によって例示されるように、第2のNFノード30からの応答は、その後、第1のNFノード20に送り返されることがある。
図4A~
図4Cのブロック620及び508によって例示されるように、応答は、第1のNFノード20によって、例えば実行コンテキスト(この例では、UE/セッションコンテキスト)において記憶されてもよい。
【0064】
図4A~
図4Cにおいて、ステップ510~514、622~646および704~712は、既存のUE/セッションコンテキストに対する後続のサービス要求に関するものである。
図4A~
図4Cのブロック622において、第1のNFノード20は、後続の要求が同じ実行コンテキスト(この実施形態ではUE/セッションコンテキスト)に対応することを識別する。
図4A~
図4Cのブロック624で、第1のNFノード20は、sbi-apiroot(URIのAPIルート)を抽出し、その後、
図4A~
図4Cの矢印626で、第1のNFノード20は、後続のサービス要求とも呼ばれるサービス要求を送信する。第1のNFノード20は、第1のSCPノード10に向けて後続のサービス要求の送信を開始する。したがって、第1のSCPノード10は、後続のサービス要求を受信する。
【0065】
図4A~
図4Cのブロック628において、第1のSCPノード10は、SCPアドレスを選択されたホスト(第2のNFノード30)のものに置き換えるために、後続のサービス要求を変更する。また、第1のSCPノード10は、
図4A~
図4Cのブロック630によって示されるように、監視などの追加のタスクを実行してもよい。
図4A~
図4Cのブロック632において、(修正された)後続のサービス要求は、次に第2のNFノード30に送信される。
図4A~
図4Cのステップ628、630および632は、上述した
図4A~
図4Cのステップ610、612および614と同様である。しかしながら、この例では、第2のNFノード30からの成功した応答はない。代わりに、
図4A~
図4Cの矢印634において、失敗応答(それは、後続のサービス要求に対するエラー応答または応答の欠如である)が発生する。したがって、第2のNFノード30は、後続の要求で要求されたサービスを提供することができない。また、第2のNFノード30は、上述したように、第1のSCPノード10が第2のNFノード30に後続の要求を送信できないようにした場合にも、サービスを提供できないようにすることができる。本実施の形態では、エラー応答を受信する。
【0066】
図4A~
図4Cのブロック704において、成功応答の欠如(本実施形態ではエラー応答)に応答して、第1のSCPノード10は、NFpインスタンスの再選択が必要であることを識別する。この実施形態では、第1のSCPノード10は、次に、
図4A~
図4Cのブロック636において、マッピングテーブルから第2のNFノード30のマッピング情報を削除する。
図4A~
図4Cのブロック706において、第2のNFノード30の位置情報は、第2のNFノード30の関連識別子を識別するための発見プロセスにおいて使用される。
図4A~
図4Cのブロック708において、次に、この識別子は、セットID(SetXID)を見つけることができる第2のNFノード30のプロファイルを取得するために使用される。発見プロセスは、NRFノード60(図示せず)への発見要求の送信を含む新規発見プロセスであってもよく、及び/又は、第1のSCPノード10が記憶された結果(これも図示せず)を検索することを含んでもよい。
【0067】
セットIDが取得されると、
図4A~
図4Cのブロック638によって示されるように、セットからさらなるNFpインスタンスが選択され得る。本実施形態では、セットは、
図4Aに示されるように、セットX402である。第2のNFノード30(NFp1)はセットX402の一部であり、第3のNFノード70もセットXの一部であり、
図4Aにも示されているように、これらのノードの両方がサービスA40、80をサポートすることができる。
図4A~
図4Cのブロック510及び710において、(再選択された)第3のNFノード70の識別子がそのノードのプロファイルから取得され、例えばマッピングデータ内に記憶される。
図4A~
図4Cの矢印640で示されるように、その後、後続のサービス要求が第3のNFノード70に送信される。
図4A~
図4Cの矢印642によって例示されるように、後続のサービス要求に対する成功応答が受信される。
【0068】
この成功応答が第1のSCPノード10によって受信されると、
図4A~
図4Cのブロック712および512で示されるように、マッピングテーブルは、第3のNFノード70の識別子と第3のNFノード70の位置情報(位置情報は応答から得られる)を関連付けるように更新され得る。第2のNFノード30の位置情報も保持され、第3のNFノード70の識別子と関連付けられてもよく、これは、第1のNFノード20が、第3のNFノード70の位置情報ではなく、第2のNFノード30の位置情報を含むさらなる後続の要求を送信し得る状況へのサポートを提供し得る。第3のNFノード70の識別子を(古い)第2のNFノード30及び(現在の)第3のNFノード70の両方の位置と関連付けることを可能にすることによって、第1のSCPノード10によるさらなる後続の要求に対する正しい応答が保証され得る。
【0069】
図4A~
図4Cの矢印644によって示されるように、例えばマッピングテーブルの更新に続いて、第3のNFノード70からの応答は、その後、第1のNFノード20に送信されてもよい。より具体的には、第1のSCPノード10は、第1のNFノード20に向けて、この応答の送信を開始してもよい。こうして、第1のNFノード20は、この応答を受信する。
図4A~
図4Cのブロック514及び646によって示されるように、第1のNFノード20は、その後、応答(又は応答からの情報)を、例えば、実行コンテキストに格納してもよい。
図4A~
図4Cのステップ644、514及び646は、上述したように、サービスに対する第1の要求のコンテキストにおける
図4A~
図4Cのステップ618、508及び620と同様である。
【0070】
図5は、実施形態に係る第1のSCPノード10を示すブロック図である。第1のSCPノード10は、ネットワークにおけるサービス要求を処理することができる。第1のSCPノード10は、ネットワークにおいて、サービスコンシューマの第1のNFノードとサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のSCPとして動作することができる。第1のSCPノード10は、第1の要求において第1のNFノード20によって要求された第1のサービス40を提供するためのさらなるNFノードの第1の要求を受信することに応答して、さらなるNFノードとして第2のNFノード30を選択するように構成された選択モジュール510を具備している。第1のSCPノード10は、第2のNFノード30の識別子を格納するように構成された記憶モジュール502をさらに備える。第1のSCPノード10は、第1の要求の第2のNFノード30に向けた送信を開始するように構成された送信モジュール504をさらに備える。格納モジュール502は、第2のNFノード30の位置情報を格納するようにさらに構成される。送信モジュール504は、第2のNFノード30から第1のNFノード20に向かって第1の応答の送信を開始し、後続の要求に応答して、第2のNFノード30に向かって後続の要求の送信を開始するようにさらに構成されている。第1のSCPノード10は、第2の要求が第2のNFノード30によって満たされ得ない場合、関連する位置情報を用いて第2のNFノード30の識別子を識別するように構成される識別モジュール506をさらに備える。第1のSCPノード10は、第2のNFノード30の識別子を用いて、第2のNFノード30のプロファイルを取得するように構成された取得モジュール508をさらに備える。選択モジュール510は、第2のNFノード30のプロファイルを使用して第3のNFノード70を再選択するようにさらに構成される。送信モジュール504は、第3のNFノード70への後続の要求の送信を開始するようにさらに構成される。
【0071】
また、処理回路(前述した第1のSCPノード10の処理回路12など)によって実行されると、処理回路に本明細書に記載の方法の少なくとも一部を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。非一時的マシン可読媒体上に具現化され、処理回路(前述した第1のSCPノード10の処理回路12など)によって実行可能な命令であって、処理回路に本明細書に記載の方法の少なくとも一部を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品が、提供される。処理回路(前述した第1のSCPノード10の処理回路12など)に本明細書に記載の方法の少なくとも一部を実行させるための命令を含むキャリアを含むコンピュータプログラム製品が提供される。いくつかの実施形態では、キャリアは、電子信号、光信号、電磁信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちのいずれか1つであり得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明する第1のSCPノードの機能性は、ハードウェアによって実行することができる。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で説明する第1のSCPノード10は、ハードウェアノードであり得る。しかしながら、オプションで、本明細書で説明する第1のSCPノード機能の少なくとも一部または全部を仮想化することができることも理解されよう。例えば、本明細書で説明する第1のSCPノード10によって実行される機能は、ノード機能をオーケストレーションするように構成された汎用ハードウェア上で動作するソフトウェアで実装することができる。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で説明する第1のSCPノード10は、仮想ノードとすることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される第1のSCPノード機能性の少なくとも一部又は全部は、ネットワークイネーブルクラウドにおいて実行され得る。本明細書で説明する第1のSCPノード機能性は、全て同じ場所にあってもよく、又はノード機能性の少なくとも一部が分散されてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される方法のステップの少なくともいくつかまたはすべてを自動化できることが理解されよう。すなわち、いくつかの実施形態では、本明細書に記載される方法のステップの少なくともいくつかまたはすべては、自動的に実行することができる。本明細書に記載される方法は、コンピュータで実施される方法であり得る。
【0075】
したがって、本明細書に記載される態様において、ネットワークにおけるサービス要求を処理するための改善された技術が有利に提供される。SCPノード10は、UE/セッションコンテキスト情報を必要とせず、バインディングを使用することを必要とせずにモードDで動作することができ、それによってシステムの汎用性が改善される。
【0076】
上述の実施形態は、アイデアを限定するのではなく、例示するものであり、当業者は、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、多くの代替実施形態を設計することができることに留意されたい。また、「含む(comprising)」という語は、請求項に記載された以外の要素又はステップの存在を排除せず、「1つ(「a」又は「an」)」は、複数を排除せず、単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項に記載された複数のユニットの機能を果たすことができる。請求項中のいかなる参照符号も、その範囲を限定するように解釈してはならない。