(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-19
(45)【発行日】2024-06-27
(54)【発明の名称】運動診療ベッド
(51)【国際特許分類】
A61G 13/08 20060101AFI20240620BHJP
A61G 7/015 20060101ALI20240620BHJP
A61G 7/018 20060101ALI20240620BHJP
【FI】
A61G13/08
A61G7/015
A61G7/018
(21)【出願番号】P 2023528448
(86)(22)【出願日】2022-04-18
(86)【国際出願番号】 CN2022087401
(87)【国際公開番号】W WO2023168793
(87)【国際公開日】2023-09-14
【審査請求日】2023-05-10
(31)【優先権主張番号】202210230204.9
(32)【優先日】2022-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523172822
【氏名又は名称】広州一康医療設備実業有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU YIKANG MEDICAL EQUIPMENT INDUSTRIAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 1504, No. 6, Xingsha Road, Nansha Street, Nansha District, Guangzhou, Guangdong 511458, China
(73)【特許権者】
【識別番号】523172833
【氏名又は名称】力態生命科学(広東)有限公司
【氏名又は名称原語表記】FLUXSTATE LIFE SCIENCE (GUANGDONG) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 01, Building J, No. 190, Banhe Road, Huangpu District, Guangzhou,Guangdong 510535, China
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【氏名又は名称】今下 勝博
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100160495
【氏名又は名称】畑 雅明
(74)【代理人】
【識別番号】100173716
【氏名又は名称】田中 真理
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼ 金秋
(72)【発明者】
【氏名】呉 霖
(72)【発明者】
【氏名】黄 日新
(72)【発明者】
【氏名】陳 勇
(72)【発明者】
【氏名】李 暁嵐
(72)【発明者】
【氏名】鄭 ▲ヤン▼峰
【審査官】大橋 俊之
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-16322(JP,A)
【文献】特開平11-42245(JP,A)
【文献】実公昭32-016186(JP,Y2)
【文献】中国特許出願公開第106361527(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112438854(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第113180980(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2022/0039764(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 13/08
A61G 7/015
A61G 7/018
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャシと、
前記シャシに設置されるベッド本体であって、前記ベッド本体は、複数のベッドプレート組立体と複数の駆動モジュールとを含み、各前記ベッドプレート組立体は、互いに間隔をおいて隣接し設置されることにより、人体の一部の予め設定された部位を支持するために用いられ、前記駆動モジュールの数は前記ベッドプレート組立体に整合し、各前記駆動モジュールは、各前記ベッドプレート組立体をそれぞれ接続し支持するために用いられ、
前記ベッドプレート組立体が位置する空間は互いに垂直な第1の方向、第2の方向及び第3の方向を有するように設定され、前記第1の方向と平行な第1の回転軸が設定され、前記第2の方向と平行な第2の回転軸が設定され、前記第3の方向と平行な第3の回転軸が設定され、
前記駆動モジュールは、第1の駆動ユニットと、第2の駆動ユニットと、第3の駆動ユニットとを含み、前記第1の駆動ユニットは、前記ベッドプレート組立体を前記第2の回転軸周りに回転させるように駆動するために用いられ、前記第2の駆動ユニットは、前記ベッドプレート組立体を前記第3の回転軸周りに回転させるように駆動するために用いられ、前記第3の駆動ユニットは、前記ベッドプレート組立体を前記第1の回転軸周りに回転させるように駆動するために用いられるベッド本体と、
前記第1の駆動ユニット、第2の駆動ユニット及び第3の駆動ユニットのうちの1つ又は複数を制御するために用いられる制御モジュールとを含むことを特徴とする、運動診療ベッド。
【請求項2】
前記ベッドプレート組立体は、第1の接続プレートと、第1の連結部材と、十字自在継手と、支持体と、支持用のプレート体とを含み、前記第3の駆動ユニットは前記プレート体に設置され、前記第3の駆動ユニットは、第3の駆動組立体と第2の接続プレートとを含み、
前記十字自在継手、前記第1の駆動ユニット及び前記第2の駆動ユニットは前記支持体に設置され、前記第1の駆動ユニットと前記第2の駆動ユニットは前記十字自在継手に接続され、
前記第1の接続プレートは前記プレート体に固定的に接続され、前記第1の回転軸を回動軸線として、前記第1の連結部材は前記第1の接続プレートに回動可能に接続され、前記第1の連結部材の一端は前記プレート体を支持するために用いられ、
前記第1の連結部材の他端は前記十字自在継手に接続され、前記第1の駆動ユニットと前記第2の駆動ユニットは、前記ベッドプレート組立体を前記第2の回転軸周り、前記第3の回転軸周りに回転させるように、それぞれ駆動することができ、
前記第2の接続プレートは前記第1の連結部材に固定的に接続され、前記第3の駆動組立体の両端は、前記第1の接続プレートと前記第2の接続プレートにそれぞれ回動可能に接続され、前記第2の接続プレートの固定的な接続により、前記第3の駆動ユニットは伸縮することにより、前記第1の接続プレートによって前記プレート体を前記第1の回転軸周りに回転させるように駆動することができることを特徴とする、請求項1に記載の運動診療ベッド。
【請求項3】
前記第1の駆動ユニットは、第1の駆動組立体と、第1の接続ブロックと、第2の接続ブロックと、第1の連結ロッドと、第2の連結ロッドと、第2の連結部材とを含み、
前記十字自在継手の十字辺の一方は前記支持体に固定的に接続され、前記十字自在継手の十字辺の他方は前記第1の連結部材、前記第2の連結部材に固定的に接続され、
前記第1の連結ロッドの一端は前記支持体に固定的に接続され、前記第1の連結ロッドの他端は前記第1の接続ブロックに回動可能に接続され、
前記第2の連結ロッドの一端は前記第2の連結部材に固定的に接続され、前記第2の連結ロッドの他端は前記第2の接続ブロックに回動可能に接続され、
前記第1の駆動組立体の両端は前記第1の接続ブロックと前記第2の接続ブロックにそれぞれ回動可能に接続され、前記十字自在継手により、前記第1の駆動組立体は伸縮することにより、前記プレート体を前記第2の回転軸周りに回転させるように駆動することができることを特徴とする、請求項2に記載の運動診療ベッド。
【請求項4】
前記第1の駆動ユニットと前記第2の駆動ユニットは空間的にずれて設置され、前記第2の駆動ユニットは、第2の駆動組立体と、第3の接続ブロックと、第4の接続ブロックと、第3の連結ロッドと、第4の連結ロッドとを含み、
前記第3の連結ロッドの一端は前記支持体に固定的に接続され、前記第3の連結ロッドの他端は前記第3の接続ブロックに回動可能に接続され、
前記第4の連結ロッドの一端は前記第2の連結部材に固定的に接続され、前記第4の連結ロッドの他端は前記第4の接続ブロックに回動可能に接続され、
前記第2の駆動組立体の両端は前記第3の接続ブロックと前記第4の接続ブロックにそれぞれ回動可能に接続され、前記十字自在継手により、前記第2の駆動組立体は伸縮することにより、前記プレート体を前記第3の回転軸周りに回転させるように駆動することができることを特徴とする、請求項3に記載の運動診療ベッド。
【請求項5】
前記ベッド本体はブラケットモジュールをさらに含み、前記ブラケットモジュールは、ベッドブラケットと、固定取付部と、複数の摺動取付位置と、複数の摺動ユニットとを含み、前記摺動ユニットは前記摺動取付位置の数に整合し、前記摺動ユニットは前記摺動取付位置を摺動させるように駆動するために用いられ、前記固定取付部は1つの前記駆動モジュールを取り付けるために用いられ、残りの前記駆動モジュールは各前記摺動取付位置にそれぞれ取り付けられ、隣接する前記ベッドプレート組立体の間の間隔は調節可能であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の運動診療ベッド。
【請求項6】
前記摺動ユニットは、第4の駆動組立体と、ガイドレールと、スライダとを含み、前記ガイドレールは前記第2の方向と平行な方向に沿って前記ブラケットモジュールに設置され、前記スライダは前記ガイドレールに摺動可能に設置され、前記駆動モジュールは前記スライダに取り付けられ、前記制御モジュールは、前記第4の駆動組立体が前記スライダを摺動させるように駆動できるように、前記第4の駆動組立体を制御するために用いられることを特徴とする、請求項5に記載の運動診療ベッド。
【請求項7】
前記シャシと前記ブラケットモジュールとの間に昇降ユニットが設置され、前記昇降ユニットは少なくとも2つの上昇組立体を含み、2つの前記上昇組立体は、前記ブラケットモジュールを上昇、下降又は予め設定された角度で傾斜させるように駆動するために用いられることを特徴とする、請求項5に記載の運動診療ベッド。
【請求項8】
前記ベッド本体は位置規制組立体をさらに含み、前記位置規制組立体は、前記ベッドプレート組立体が人体の残りの一部の部位を位置規制することを支援するために用いられることを特徴とする、請求項5に記載の運動診療ベッド。
【請求項9】
前記位置規制組立体は、人体の脚部を支持するためのテールプレートモジュールと、人体のアームを支持するためのアームレストと、人体の胸腔、骨盤を固定するための結束バンドのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする、請求項8に記載の運動診療ベッド。
【請求項10】
前記位置規制組立体は、人体の脚部を支持するためのテールプレートモジュールを含み、前記テールプレートモジュールは、人体の脚部を支持するためのテールブラケットと、伸縮ユニットと、角度調節レバーとを含み、前記テールブラケットの一端は前記ベッドブラケットに回動可能に接続され、前記伸縮ユニットの一端は前記ベッドブラケットに接続され、前記伸縮ユニットの他端は前記テールブラケットの予め設定される位置に接続され、前記角度調節レバーは前記伸縮ユニットに接触して接続され、前記角度調節レバーによって前記伸縮ユニットを駆動することにより、前記テールブラケットの配置角度を調節することを特徴とする、請求項8に記載の運動診療ベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器技術分野に関し、特に運動診療ベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、医療市場には、様々な急性/慢性傷害による腰椎間板ヘルニア、歩行機能低下、足の筋肉萎縮及び頸椎症などの臨床症状を治療するための診療ベッドが数多く存在し、一般的な診療ベッドのベッドプレートは、療法士が手技療法を行う時に患者に必要な体位を取らせることを実現するように、固定式又は調節可能式であり、このような場合、ベッドプレートは連続運動することを実現できず、そして、少なくとも1名の療法士によって支援治療を行う必要があるため、このような診療ベッドは、療法士の両手を解放することができず、使用するのに時間と労力がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術に存在する課題の少なくとも1つを解決することを目的とする。このため、本発明は、運動診療ベッドを調節することにより、患者の腰椎と頸椎の屈伸、側彎、回転などの機能に対する連続的な運動を実現し、運動治療の目的を達成し、療法士の両手を解放し、時間と労力を節約することができる運動診療ベッドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様の実施例に係る運動診療ベッドは、
シャシと、
前記シャシに設置されるベッド本体であって、前記ベッド本体は、複数のベッドプレート組立体と複数の駆動モジュールとを含み、各前記ベッドプレート組立体は、互いに間隔をおいて隣接し設置されることにより、人体の一部の予め設定された部位を支持するために用いられ、前記駆動モジュールの数は前記ベッドプレート組立体に整合し、各前記駆動モジュールは、各前記ベッドプレート組立体をそれぞれ接続し支持するために用いられ、
前記ベッドプレート組立体が位置する空間は互いに垂直な第1の方向、第2の方向及び第3の方向を有するように設定され、前記第1の方向と平行な第1の回転軸が設定され、前記第2の方向と平行な第2の回転軸が設定され、前記第3の方向と平行な第3の回転軸が設定され、
前記駆動モジュールは、第1の駆動ユニットと、第2の駆動ユニットと、第3の駆動ユニットとを含み、前記第1の駆動ユニットは、前記ベッドプレート組立体を前記第2の回転軸周りに回転させるように駆動するために用いられ、前記第2の駆動ユニットは、前記ベッドプレート組立体を前記第3の回転軸周りに回転させるように駆動するために用いられ、前記第3の駆動ユニットは、前記ベッドプレート組立体を前記第1の回転軸周りに回転させるように駆動するために用いられるベッド本体と、
前記第1の駆動ユニット、第2の駆動ユニット及び第3の駆動ユニットのうちの1つ又は複数を制御するために用いられる制御モジュールとを含む。
【0005】
本発明の第1の態様の実施例の運動診療ベッドによれば、少なくとも以下の有益な効果を有する。人体の頭部、胸腔、骨盤をそれぞれ支持し固定するための複数のベッドプレート組立体を設置し、複数の駆動モジュールが複数のベッドプレート組立体にそれぞれ整合し、制御モジュールによって各駆動モジュールをそれぞれ独立して制御することにより、各駆動モジュールが設定されたロジックに基づいて各ベッドプレート組立体の左右回転、前後回転及び平面回転をそれぞれ適応的に調節することができるようにし、患者の腰椎と頸椎の屈伸、側彎、回転などの機能に対する連続的な運動を実現し、運動治療の目的を達成し、療法士の両手を解放し、時間と労力を節約する。
【0006】
本発明の第1の態様の実施例に記載の運動診療ベッドによれば、前記ベッドプレート組立体は、第1の接続プレートと、第1の連結部材と、十字自在継手と、支持体と、支持用のプレート体とを含み、前記第3の駆動ユニットは前記プレート体に設置され、前記第3の駆動ユニットは、第3の駆動組立体と第2の接続プレートとを含み、
前記十字自在継手、前記第1の駆動ユニット及び前記第2の駆動ユニットは前記支持体に設置され、前記第1の駆動ユニットと前記第2の駆動ユニットは前記十字自在継手に接続され、
前記第1の接続プレートは前記プレート体に固定的に接続され、前記第1の回転軸を回動軸線として、前記第1の連結部材は前記第1の接続プレートに回動可能に接続され、前記第1の連結部材の一端は前記プレート体を支持するために用いられ、
前記第1の連結部材の他端は前記十字自在継手に接続され、前記第1の駆動ユニットと前記第2の駆動ユニットは、前記ベッドプレート組立体を前記第2の回転軸周り、前記第3の回転軸周りに回転させるように、それぞれ駆動することができ、
前記第2の接続プレートは前記第1の連結部材に固定的に接続され、前記第3の駆動組立体の両端は、前記第1の接続プレートと前記第2の接続プレートにそれぞれ回動可能に接続され、前記第2の接続プレートの固定的な接続により、前記第3の駆動ユニットは伸縮することにより、前記第1の接続プレートによって前記プレート体を前記第1の回転軸周りに回転させるように駆動することができる。
【0007】
本発明の第1の態様の実施例に記載の運動診療ベッドによれば、前記第1の駆動ユニットは、第1の駆動組立体と、第1の接続ブロックと、第2の接続ブロックと、第1の連結ロッドと、第2の連結ロッドと、第2の連結部材とを含み、
前記十字自在継手の十字辺の一方は前記支持体に固定的に接続され、前記十字自在継手の十字辺の他方は前記第1の連結部材、前記第2の連結部材に固定的に接続され、
前記第1の連結ロッドの一端は前記支持体に固定的に接続され、前記第1の連結ロッドの他端は前記第1の接続ブロックに回動可能に接続され、
前記第2の連結ロッドの一端は前記第2の連結部材に固定的に接続され、前記第2の連結ロッドの他端は前記第2の接続ブロックに回動可能に接続され、
前記第1の駆動組立体の両端は前記第1の接続ブロックと前記第2の接続ブロックにそれぞれ回動可能に接続され、前記十字自在継手により、前記第1の駆動組立体は伸縮することにより、前記プレート体を前記第2の回転軸周りに回転させるように駆動することができる。
【0008】
本発明の第1の態様の実施例に記載の運動診療ベッドによれば、前記第1の駆動ユニットと前記第2の駆動ユニットは空間的にずれて設置され、前記第2の駆動ユニットは、第2の駆動組立体と、第3の接続ブロックと、第4の接続ブロックと、第3の連結ロッドと、第4の連結ロッドとを含み、
前記第3の連結ロッドの一端は前記支持体に固定的に接続され、前記第3の連結ロッドの他端は前記第3の接続ブロックに回動可能に接続され、
前記第4の連結ロッドの一端は前記第2の連結部材に固定的に接続され、前記第4の連結ロッドの他端は前記第4の接続ブロックに回動可能に接続され、
前記第2の駆動組立体の両端は前記第3の接続ブロックと前記第4の接続ブロックにそれぞれ回動可能に接続され、前記十字自在継手により、前記第2の駆動組立体は伸縮することにより、前記プレート体を前記第3の回転軸周りに回転させるように駆動することができる。
【0009】
本発明の第1の態様の実施例に記載の運動診療ベッドによれば、前記ベッド本体はブラケットモジュールをさらに含み、前記ブラケットモジュールは、ベッドブラケットと、固定取付部と、複数の摺動取付位置と、複数の摺動ユニットとを含み、前記摺動ユニットは前記摺動取付位置の数に整合し、前記摺動ユニットは前記摺動取付位置を摺動させるように駆動するために用いられ、前記固定取付部は1つの前記駆動モジュールを取り付けるために用いられ、残りの前記駆動モジュールは各前記摺動取付位置にそれぞれ取り付けられ、隣接する前記ベッドプレート組立体の間の間隔は調節可能である。
【0010】
本発明の第1の態様の実施例に記載の運動診療ベッドによれば、前記摺動ユニットは、第4の駆動組立体と、ガイドレールと、スライダとを含み、前記ガイドレールは前記第2の方向と平行な方向に沿って前記ブラケットモジュールに設置され、前記スライダは前記ガイドレールに摺動可能に設置され、前記駆動モジュールは前記スライダに取り付けられ、前記制御モジュールは、前記第4の駆動組立体が前記スライダを摺動させるように駆動できるように、前記第4の駆動組立体を制御するために用いられる。
【0011】
本発明の第1の態様の実施例に記載の運動診療ベッドによれば、前記シャシと前記ブラケットモジュールとの間に昇降ユニットが設置され、前記昇降ユニットは少なくとも2つの上昇組立体を含み、2つの前記上昇組立体は、前記ブラケットモジュールを上昇、下降又は予め設定された角度で傾斜させるように駆動するために用いられる。
【0012】
本発明の第1の態様の実施例に記載の運動診療ベッドによれば、前記ベッド本体は位置規制組立体をさらに含み、前記位置規制組立体は、前記ベッドプレート組立体が人体の残りの一部の部位を位置規制することを支援するために用いられる。
【0013】
本発明の第1の態様の実施例に記載の運動診療ベッドによれば、前記位置規制組立体は、人体の脚部を支持するためのテールプレートモジュールと、人体のアームを支持するためのアームレストと、人体の胸腔、骨盤を固定するための結束バンドのうちの1つ又は複数を含む。
【0014】
本発明の第1の態様の実施例に記載の運動診療ベッドによれば、前記位置規制組立体は、人体の脚部を支持するためのテールプレートモジュールを含み、前記テールプレートモジュールは、人体の脚部を支持するためのテールブラケットと、伸縮ユニットと、角度調節レバーとを含み、前記テールブラケットの一端は前記ベッドブラケットに回動可能に接続され、前記伸縮ユニットの一端は前記ベッドブラケットに接続され、前記伸縮ユニットの他端は前記テールブラケットの予め設定される位置に接続され、前記角度調節レバーは前記伸縮ユニットに接触して接続され、前記角度調節レバーによって前記伸縮ユニットを駆動することにより、前記テールブラケットの配置角度を調節する。
【0015】
本発明の追加の態様及び利点は、以下の説明において部分的に示され、部分的に以下の説明から明らかになるか、又は本発明の実施によって理解され得る。
【0016】
以下、図面と実施例を参照して本発明をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】本発明の実施例におけるベッド本体の構成模式図である。
【
図3】本発明の実施例における一部の駆動モジュールの構成模式図である。
【
図4】本発明の実施例におけるベッドプレート組立体が他の一部の駆動モジュールに接続される構成模式図である。
【
図5】本発明の実施例におけるブラケットモジュールの構成模式図である。
【
図6】本発明の実施例におけるテールプレートモジュールの構成模式図である。
【
図7】本発明の実施例におけるシャシが昇降ユニットに接続される構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例示は図面に示されており、ここで、最初から最後まで同一又は類似の符号は、同一又は類似の要素、あるいは同一又は類似の機能を有する要素を示す。以下、図面を参照して説明される実施例は例示的なものであり、本発明を説明するためだけに使用され、本発明を限定するものと理解すべきではない。
【0019】
本発明の説明において、方位に係る説明、例えば、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」などによって指示される方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、単に本発明の説明を容易にして簡略化するためのものであり説明、言及される装置又は要素が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本発明を限定するものと理解すべきではない。
【0020】
本発明の説明において、いくつかは1つ又は複数を意味し、複数は少なくとも2つを意味し、よりも大きい、よりも小さい、超えるなどは本数を含まないと理解され、以上、以下、以内などは本数を含むと理解される。第1、第2という説明は、単に技術的特徴を区別するために用いられ、相対的な重要性を指示又は暗示し、又は指示される技術的特徴の数を示唆し、又は指示される技術的特徴の前後関係を示唆すると理解すべきではない。
【0021】
本発明の説明において、特に明確的な規定がない限り、「設置」、「取り付け」、「接続」などの用語は、広義に理解されるべきであり、当業者は技術案の具体的な内容に応じて上述した用語の本発明における具体的な意味を決定することができる。
【0022】
図1~
図7を参照し、本発明の第1の態様の実施例の運動診療ベッド、より具体的には、患者のリハビリテーションを支援するための運動診療ベッドは、シャシ2と、ベッド本体1と、制御モジュールとを含む。
【0023】
ベッドプレート組立体12が位置する空間は互いに垂直な第1の方向、第2の方向及び第3の方向を有するように設定され、第1の方向と平行な第1の回転軸が設定され、第2の方向と平行な第2の回転軸が設定され、第3の方向と平行な第3の回転軸が設定される。いくつかの他の実施例では、ベッドプレート組立体12が傾斜可能に設置される場合、第1の方向、第2の方向及び第3の方向からなる座標系は、特殊な使用状況に対応するようにそれに応じて傾いている。好ましい実施例では、第1の方向は重力方向と上下方向、第2の方向は前後方向、第3の方向は左右方向に限定され、それによって、一般的に使用される直交座標系が形成される。制御モジュールの対応する制御プログラム、数式及びパラメータの設定はいずれも当該直交座標系に基づいて実行される。ベッドプレート組立体12が水平に配置され、駆動モジュールによってベッドプレート組立体12を駆動することにより、患者の腰椎と頸椎の屈伸、側彎、回転などの機能に対する連続的な運動をよりよく実現し、運動治療の目的を達成することができる。
【0024】
ここで、ベッド本体1はシャシ2に設置され、ベッド本体1は、複数のベッドプレート組立体12と複数の駆動モジュールとを含み、各ベッドプレート組立体12は、互いに間隔をおいて隣接して設置されることにより、人体の一部の予め設定された部位を支持するために用いられる。駆動モジュールの数はベッドプレート組立体12に整合し、各駆動モジュールは、各ベッドプレート組立体12をそれぞれ接続し支持するために用いられる。駆動モジュールは、第1の駆動ユニットと、第2の駆動ユニットと、第3の駆動ユニットとを含み、第1の駆動ユニットは、ベッドプレート組立体12を第2の回転軸周りに回転させるように駆動するために用いられ、第2の駆動ユニットは、ベッドプレート組立体12を第3の回転軸周りに回転させるように駆動するために用いられ、第3の駆動ユニットは、ベッドプレート組立体12を第1の回転軸周りに回転させるように駆動するために用いられる。制御モジュールは、第1の駆動ユニット、第2の駆動ユニット及び第3の駆動ユニットのうちの1つ又は複数を制御するために用いられ、それによって、第1の駆動ユニット、第2の駆動ユニット及び第3の駆動ユニットの3つの駆動ユニットは独立して動作し、それぞれ予め設定された動作命令に従って隣接する複数のベッドプレート組立体12を互いに協力させ、患者の腰椎と頸椎の屈伸、側彎、回転などの機能に対する自動化された連続的な運動を実現する。人体の頭部、胸腔、骨盤をそれぞれ支持し固定するための複数のベッドプレート組立体12を設置し、複数の駆動モジュールは複数のベッドプレート組立体12にそれぞれ整合し、制御モジュールに基づいて各駆動モジュールをそれぞれ独立して制御することにより、各駆動モジュールが設定されたロジックに基づいて各ベッドプレート組立体12の左右回転、前後回転及び平面回転をそれぞれ適応的に調節することができるようにし、患者の腰椎と頸椎の屈伸、側彎、回転などの機能に対する連続的な運動を実現し、運動治療の目的を達成し、療法士の両手を解放し、時間と労力を節約する。
【0025】
本発明のいくつかの実施例では、具体的に、
図3と
図4を参照し、ベッドプレート組立体12は、第1の接続プレート1215と、第1の連結部材1214と、十字自在継手1202と、支持体1201と、支持用のプレート体1218とを含む。第3の駆動ユニットはプレート体1218に設置され、第3の駆動ユニットは、第3の駆動組立体1217と、第2の接続プレート1216とを含む。十字自在継手1202は接続される部品同士の角を一定の範囲内で変化させることができる。動力伝達、ステアリング及び上下ジャンプによる角度変化に対応するために、十字自在継手1202、第1の駆動ユニット及び第2の駆動ユニットは支持体1201に設置され、第1の駆動ユニットと第2の駆動ユニットは、十字自在継手1202に接続される。
【0026】
さらに、具体的に、
図3と
図4を参照し、プレート体1218の上面が人体を支持するためのものであれば、プレート体1218の底面を接続に用いることができる。プレート体1218と駆動モジュールとを接続する中間中継部材としての第1の接続プレート1215がプレート体1218の底部に設置されるため、第1の接続プレート1215はプレート体1218に固定的に接続される。第1の回転軸を回動軸線とする第1の連結部材1214は第1の接続プレート1215に回動可能に接続され、第1の連結部材1214の一端はプレート体1218を支持するために用いられ、第1の連結部材1214の他端は十字自在継手1202に接続され、それによって、第1の駆動ユニットと第2の駆動ユニットは、ベッドプレート組立体12を第2の回転軸周り、第3の回転軸周りに回転させるように、ぞれぞれ駆動することができる。
【0027】
好ましくは、
図4を参照し、第1の連結部材1214の具体的な構造を目的に応じて設計することができ、第1の連結部材1214の底端は、4本の連結脚などの十字自在継手1202の構造をよりよく接続することができるように設定することができ、第1の連結部材1214の先端は、プレート体1218の平板面をよりよく接続するように設定することができる。4つの連結脚と十字自在継手1202との接続により、第1の駆動ユニットと第2の駆動ユニットは、それぞれベッドプレート組立体12を第2の回転軸周り、第3の回転軸周りに回転させるように駆動することができる。平板面によって第2の回転軸周り、第3の回転軸周りに回転してもプレート体1218が依然として正常に動作することができることを確保できる。第1の連結部材1214と第1の接続プレート1215の回動可能な接続により、プレート体1218が第1の回転軸周りに回転する時に、第1の駆動ユニットと第2の駆動ユニットの正常な動作に影響を与えないようにすることができる。従って、第2の接続プレート1216は第1の連結部材1214に固定的に接続され、第3の駆動組立体1217の両端は、第1の接続プレート1215と第2の接続プレート1216にそれぞれ回動可能に接続され、第2の接続プレート1216の固定的な接続により、第3の駆動ユニットは伸縮することにより、第1の接続プレート1215によってプレート体1218を第1の回転軸周りに回転させるように駆動することができる。
【0028】
本発明のいくつかの実施例では、具体的には、
図3を参照し、第1の駆動ユニットは、第1の駆動組立体1208と、第1の接続ブロック1205と、第2の接続ブロック1207と、第1の連結ロッド1204と、第2の連結ロッド1206と、第2の連結部材1203とを含む。支持体1201は支持台として常に相対的に固定された状態を維持しており、支持効果を確保するために、好ましくは、支持体1201は水平に設置されることができ、十字自在継手1202が支持体1201に可動に設置され、第2の連結部材1203は、伝達されてきた駆動力を受けて十字自在継手1202に出力し、第1の連結ロッド1204と第2の連結ロッド1206は、第1の駆動組立体1208のトルクを伝達するために用いられ、第1の接続ブロック1205と第2の接続ブロック1207は、回動可能な接続の中間部材として機能する。
【0029】
具体的には、
図3と
図4を参照し、十字自在継手1202の十字辺の一方は支持体1201に固定的に接続され、十字自在継手の十字辺の他方は第1の連結部材1214、第2の連結部材1203に固定的に接続される。第1の連結ロッド1204の一端は支持体1201に固定的に接続され、第1の連結ロッド1204の他端は第1の接続ブロック1205に回動可能に接続される。第2の連結ロッド1206の一端は第2の連結部材1203に固定的に接続され、第2の連結ロッド1206の他端は第2の接続ブロック1207に回動可能に接続される。第1の駆動組立体1208の両端は第1の接続ブロック1205と第2の接続ブロック1207にそれぞれ回動可能に接続され、十字自在継手1202によって、第1の駆動組立体1208は伸縮することにより、プレート体1218を第2の回転軸周りに回転させるように駆動することができる。第1の駆動組立体1208によって駆動力を十字自在継手1202に沿って第1の連結部材1214に出力し、プレート体1218を回転させるように駆動する効果が実現される。
【0030】
本発明のいくつかの実施例では、具体的には、
図3を参照し、第1の駆動ユニットと第2の駆動ユニットは空間的にずれて配置される。第2の駆動ユニットは、第2の駆動組立体1213と、第3の接続ブロック1210と、第4の接続ブロック1212と、第3の連結ロッド1209と、第4の連結ロッド1211とを含む。第1の駆動ユニットと第2の駆動ユニットの接続手段は類似であり、第1の駆動ユニットと第2の駆動ユニットは、いずれもプレート体1218の底部に位置し、第1の連結ロッド1204、第2の連結ロッド1206、第2の連結部材1203、第3の連結ロッド1209、第4の連結ロッド1211は互いに空間的に干渉せず、伝動の合理性を確保する。
【0031】
具体的には、第3の連結ロッド1209の一端は支持体1201に固定的に接続され、第3の連結ロッド1209の他端は第3の接続ブロック1210に回動可能に接続される。第4の連結ロッド1211の一端は第2の連結部材1203に固定的に接続され、第4の連結ロッド1211の他端は第4の接続ブロック1212に回動可能に接続される。第2の駆動組立体1213の両端は第3の接続ブロック1210と第4の接続ブロック1212にそれぞれ回動可能に接続され、十字自在継手1202によって、第2の駆動組立体1213は伸縮することにより、プレート体1218を第3の回転軸周りに回転させるように駆動することができる。第2の駆動組立体1213が駆動力を十字自在継手1202に沿って第1の連結部材1214に出力することにより、プレート体1218を回転させるように駆動する効果が実現される。
【0032】
好ましい実施例では、第1の駆動組立体1208、第2の駆動組立体1213及び第3の駆動組立体1217は、全体の体積を減らしてプレート体1218の多方向の回転を駆動することを実現するように、いずれも伸縮モータとして設定することができる。他のいくつかの実施例では、第1の駆動組立体1208、第2の駆動組立体1213及び第3の駆動組立体1217は、モータと伸縮伝動部材が接続係合する構造として設定することができ、伸縮伝動部材の伸縮によってプレート体1218を回転させるように駆動することもでき、ここでこれ以上の限定はしない。
【0033】
本発明のいくつかの実施例では、具体的には、
図5を参照し、ベッド本体1はブラケットモジュール11をさらに含み、ブラケットモジュール11は各駆動モジュールを載せるために用いられ、駆動モジュールは、ベッドプレート組立体12が人体を載せるために用いられるように、ベッドプレート組立体12を接続して載せる。ブラケットモジュール11は、ベッドブラケット1101と、固定取付部1104と、複数の摺動取付位置と、複数の摺動ユニットとを含み、摺動ユニットは摺動取付位置の数に整合し、摺動ユニットは摺動取付位置を摺動させるように駆動するために用いられ、固定取付部1104はいずれかの駆動モジュールを取り付けるために用いられ、残りの駆動モジュールを各摺動取付位置にそれぞれ取り付け、隣接するベッドプレート組立体12の間の間隔を調整できるようにする。好ましい実施例では、駆動モジュールとベッドプレート組立体12はいずれも3つ設置され、それぞれ人体の頭部、胸腔、骨盤の支持・固定に対応し、固定取付部1104は中間に設置され、固定取付部1104の両側に位置するものはいずれも摺動取付位置であり、摺動ユニットも固定取付部1104の両側にそれぞれ設置され、各摺動取付位置をそれぞれ接続する。摺動ユニットによって摺動取付位置を摺動させるように駆動することにより、前後の2つのベッドプレート組立体12の水平移動が可能となり、患者の身長に応じて調整することができ、腰椎、頸椎を牽引するためにも使用することができる。
【0034】
具体的に、引き続き
図5を参照し、摺動ユニットは、第4の駆動組立体1106と、ガイドレール1102と、スライダ1103とを含み、ガイドレール1102は第2の方向と平行な方向に沿ってブラケットモジュール11に設置され、それによって、患者の身長方向の調整に対応するとともに、腰椎、頸椎を牽引する機能の実現が確保される。スライダ1103はガイドレール1102に摺動可能に設置され、ガイドレール1102の加工精度及びガイドレール1102の加工方式を制御することにより、スライダ1103を安定かつ正確に摺動させることを確保できるとともに、駆動モジュールとベッドプレート組立体12をそれぞれスライダ1103に取り付けることにより、1つのスライダ1103は、1つの駆動モジュールとベッドプレート組立体12とを対応して載せ、制御モジュールによって第4の駆動組立体1106を制御する制御方式により、第4の駆動組立体1106は、予め設定された命令とロジック動作に従って、スライダ1103を摺動させるように駆動することができる。好ましくは、第4の駆動組立体1106は、伸縮モータとモータ連結ロッド1105とを含み、伸縮モータの両端は2本のモータ連結ロッド1105にそれぞれ回動可能に接続され、2本のモータ連結ロッド1105は、スライダ1103とベッドブラケット1101にそれぞれ接続され、伸縮することによりスライダ1103を往復的に摺動させるように駆動する。
【0035】
本発明のいくつかの実施例では、具体的に、
図1と
図7を参照し、シャシ2とブラケットモジュール11との間に昇降ユニット21が設置され、昇降ユニット21によってベッド本体1の高さ調整が可能であり、療法士は使用しやすい。具体的に、昇降ユニット21は少なくとも2つの上昇組立体211を含み、2つの上昇組立体211は、ブラケットモジュール11を上昇、下降又は予め設定された角度で傾斜させるように駆動するために用いられる。初期状態では2つの上昇組立体211が同一の命令動作を実行することにより、ブラケットモジュール11のスムーズな上昇、下降を実現でき、2つの上昇組立体211が異なる動作を独立して実行することにより、傾斜角度を調整可能であり、ここで、実際の使用ニーズに応じたオーダーメイド制御を行うことができる。
【0036】
本発明のいくつかの実施例では、具体的に、
図1と
図2を参照し、ベッド本体1は位置規制組立体をさらに含み、位置規制組立体は、ベッドプレート組立体12が人体の残りの一部の部位を位置規制することを支援するために用いられる。具体的には、位置規制組立体は、人体の脚部を支持するためのテールプレートモジュール13、人体のアームを支持するためのアームレスト14、人体の胸腔、骨盤を固定するための結束バンドのうちの1つ又は複数を含む。テールプレートモジュール13はベッドプレート組立体12のテール部に設置され、アームレスト14はベッドプレート組立体12の両側にそれぞれ設置され、結束バンドは、人体の胸腔、骨盤を固定するように、ニーズに応じて複数組設置して各ベッドプレート組立体12の近傍にそれぞれ位置することができる。
【0037】
ここで、具体的に、
図6を参照し、テールプレートモジュール13は、人体の脚部を支持するためのテールブラケット1301と、伸縮ユニット1303と、角度調節レバー1304とを含み、テールブラケット1301の一端は、ベッドブラケット1101に回動可能に接続され、テールブラケット1301の一端を揺動の基点として、テールブラケット1301の後続の揺動調節はいずれもこの端に基づいている。ここで、テールプレート1302はテールブラケット1301に配置され、伸縮ユニット1303の一端はベッドブラケット1101に接続され、伸縮ユニット1303の他端はテールブラケット1301の予め設定される位置に接続され、伸縮ユニット1303はベッドブラケット1101とテールブラケット1301とで三角形の閉合構造が取り囲まれ、角度調節レバー1304は伸縮ユニット1303に接触して接続され、角度調節レバー1304によって伸縮ユニット1303を駆動することにより、テールブラケット1301の配置角度を調節し、角度調節レバー1304は、手動で調節してもよいし、調節モジュールを外部から接続し、制御モジュールによって調節モジュールを制御することにより調節を実現してもよく、ここでこれ以上の限定はしない。
【0038】
上述した実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限りいずれも本明細書に記載される範囲に属すると見なすべきである。
【0039】
以上、図面を組み合わせて本発明の実施例を詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、当業者が備える知識範囲内で、本発明の宗旨を逸脱することなく様々な変更を行うこともできる。
【符号の説明】
【0040】
1 ベッド、11 ブラケットモジュール、12 ベッドプレート組立体、13 テールプレートモジュール、14アームレスト、1201 支持体、1202 十字自在継手、1203 第2の連結部材、1204 第1の連結ロッド、1205 第1の接続ブロック、1206 第2の連結ロッド、1207 第2の接続ブロック、1208 第1の駆動組立体、1209 第3の連結ロッド、1210 第3の接続ブロック、1211 第4の連結ロッド、1212 第4の接続ブロック、1213 第2の駆動組立体、1214 第1の連結部材、1215 第1の接続プレート、1216 第2の接続プレート、1217 第3の駆動組立体、1218 プレート体、
1101 ベッドブラケット、1102 ガイドレール、1103 スライダ、1104 固定取付部、1105 モータ連結ロッド、1106 第4の駆動組立体、
1301 テールブラケット、1302 テールプレート、1303 伸縮ユニット、1304 角度調節レバー、2 シャシ、21 昇降ユニット、211 上昇組立体。