(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-19
(45)【発行日】2024-06-27
(54)【発明の名称】嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造及びその施工方法
(51)【国際特許分類】
E01B 31/00 20060101AFI20240620BHJP
【FI】
E01B31/00
(21)【出願番号】P 2024070032
(22)【出願日】2024-04-23
【審査請求日】2024-04-23
(31)【優先権主張番号】202311127158.0
(32)【優先日】2023-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523146214
【氏名又は名称】中鉄一局集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA RAILWAY FIRST GROUP CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】李 非
(72)【発明者】
【氏名】郭 子飛
(72)【発明者】
【氏名】夏 長春
(72)【発明者】
【氏名】高 智鋒
(72)【発明者】
【氏名】馮 渭和
(72)【発明者】
【氏名】余 自勇
(72)【発明者】
【氏名】童 翰林
(72)【発明者】
【氏名】尹 太龍
(72)【発明者】
【氏名】康 康
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-169909(JP,A)
【文献】特開2020-147906(JP,A)
【文献】特開2008-303567(JP,A)
【文献】実開昭60-050201(JP,U)
【文献】特開2018-012955(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0183271(US,A1)
【文献】国際公開第00/022234(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01B 31/00
E01B 1/00
E01B 2/00
E01B 3/00
E01B 9/02
E01B 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造であって、
両端にそれぞれマッチングされる延出フレーム及び装着ベースが設けられる載置台であって、前記載置台の上端に載置溝が設けられ、前記載置溝内に緩衝フレームが設けられ、前記緩衝フレームの外側に鉄筋カゴが架設され、前記緩衝フレームの内部に緩衝チャンバーが設けられ、前記緩衝チャンバーの上端に複数の位置決め貫通溝が設けられる載置台と、
枕木本体と位置規制アセンブリとを含む枕木機構であって、前記枕木本体は前記位置決め貫通溝内に設けられ、前記枕木本体の両端にいずれも位置規制アセンブリが設けられる枕木機構と、
レール本体と装着アセンブリとを含む軌道機構であって、前記レール本体は前記枕木本体に設けられ、前記位置規制アセンブリは前記レール本体に嵌合されることにより前記レール本体を固定することを実現し、前記装着アセンブリは前記レール本体の端部に設けられて隣接する2つの前記レール本体を固定接続する軌道機構と、を含み、
前記位置規制アセンブリは、ガイドフレームと、位置規制ブロックと、調整ベースと、ストローク溝と、シフトロッドと、安定保持シートと、滑り止めシートとを含み、前記枕木本体の両端の上部にそれぞれ2つの前記位置規制ブロックが設けられ、前記レール本体は隣接する2つの前記位置規制ブロックの間に設けられ、前記位置規制ブロックの前記レール本体から離れる一側に前記調整ベースが設けられ、前記調整ベースに前記ストローク溝が設けられ、前記ストローク溝の内部に前記シフトロッドが摺接され、前記シフトロッドの両端はいずれもネジ部であり、前記滑り止めシートは前記ネジ部によって前記シフトロッドに接続され、前記シフトロッドの上端に前記ガイドフレームが固定接続され、前記ガイドフレームの前記枕木本体に近い一端に前記安定保持シートが固定接続され、
前記装着アセンブリは、安定保持溝と、安定保持シャフトと、位置決めシートと、装着シートとを含み、前記レール本体の両端にいずれも前記安定保持溝が設けられ、前記安定保持溝内に前記安定保持シャフトが設けられ、前記位置決めシートに2つの貫通孔が設けられ、2つの貫通孔はそれぞれ隣接する2つの前記レール本体の前記安定保持シャフトが貫通するために用いられ、前記装着シートは前記位置決めシートの貫通孔内に設けられ、前記装着シートは前記安定保持シャフトに接続されて前記位置決めシートを固定する、ことを特徴とする嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造。
【請求項2】
前記位置規制ブロックの前記レール本体に近い一側に位置規制スロープが設けられ、前記位置規制スロープは前記レール本体の底端に嵌合される、ことを特徴とする請求項1に記載の嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造。
【請求項3】
前記安定保持シートの外側に搭載溝が設けられ、前記搭載溝内に緩衝パットが設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造。
【請求項4】
前記装着シートは玉軸受を介して前記貫通孔に回動接続され、前記安定保持シャフトの外側にネジが開けられ、前記装着シートの内部にネジ孔が開けられ、前記安定保持シャフトはネジによって装着シートに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造。
【請求項5】
隣接する2つの前記載置台は前記延出フレーム及び前記装着ベースによって固定接続され、前記装着ベースはU型構造であり、前記延出フレームは前記装着ベースのU型溝内に設けられ、前記延出フレームは位置決めボルトによって前記装着ベースに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造を含む嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道の施工方法であって、具体的に、
橋床にピットを掘削し且つ平坦化させ、そして、いくつかの載置台を予め設定された間隔でピット内に配置し且つ延出フレーム及び装着ベースによって継ぎ合わせ、継ぎ合わせた後にピットと載置台との間にコンクリートを打設するステップS10と、
緩衝フレームを載置溝の内部に配置し、且つ緩衝チャンバー内に緩衝材料を充填し、その後、枕木本体を位置決め貫通溝内に配置し、且つ枕木本体の底端を緩衝材料に接触させるステップS20と、
載置溝の内部に緩衝フレームの外側に沿って鉄筋カゴを架設し、且つ載置溝の内部にコンクリートを充填するステップS30と、
レール本体を枕木本体に設け、且つ位置規制アセンブリを調整することによりレール本体を固定することを実現し、レール本体を取り付けるとともに、装着アセンブリによって隣接するレール本体を接続して組み合わせるステップS40と、を含む、ことを特徴とする嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道技術分野に関し、特に嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造及びその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄路軌道は、鉄道レール、線路、軌道などと略称され、主に鉄路で使用され、鉄路軌道は、通常、2本の平行なレールからなり、レールは枕木に固定され、枕木の下はバラストである。現在、橋梁軌道の建設の過程において、軌道の橋梁における適用強度を確保するために、橋梁の環境に応じて軌道の構造を相応的に調整する必要がある。ところが、従来技術において橋梁に用いられる軌道構造が適用される際に、軌道を架設する施工ステップは比較的複雑であるため、工事期間は長く、従来の軌道施工のステップを簡略化させ、現場の施工の効率を向上させることができる軌道を提供するかが、当業者にとって緊急に解決する必要のある課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑み、本発明は、従来の軌道施工のステップを簡略化させ、現場の施工効率を向上させることができる嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造及びその施工方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した目的を実現するために、本発明は次のような技術案を採用する。
【0005】
一態様によれば、本発明は、嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造を提供し、
両端にそれぞれ嵌合される延出フレーム及び装着ベースが設けられる載置台であって、前記載置台の上端に載置溝が設けられ、前記載置溝内に緩衝フレームが設けられ、前記緩衝フレームの外側に鉄筋カゴが架設され、前記緩衝フレームの内部に緩衝チャンバーが設けられ、前記緩衝チャンバーの上端に複数の位置決め貫通溝が設けられる載置台と、
枕木本体と位置規制アセンブリとを含む枕木機構であって、前記枕木本体は前記位置決め貫通溝内に設けられ、前記枕木本体の両端にいずれも位置規制アセンブリが設けられる枕木機構と、
レール本体と装着アセンブリとを含む軌道機構であって、前記レール本体は前記レール本体に設けられ、前記位置規制アセンブリは前記レール本体に嵌合されることにより前記レール本体を固定することを実現し、前記装着アセンブリは前記レール本体の端部に設けられて隣接する2つの前記レール本体を固定接続する軌道機構と、を含む。
【0006】
好ましくは、前記位置規制アセンブリは、ガイドフレームと、位置規制ブロックと、調整ベースと、ストローク溝と、シフトロッドと、安定保持シートと、滑り止めシートとを含み、前記枕木本体の両端の上部にそれぞれ2つの前記位置規制ブロックが設けられ、前記レール本体は隣接する2つの前記位置規制ブロックの間に設けられ、前記位置規制ブロックの前記レール本体から離れる一側に前記調整ベースが設けられ、前記調整ベースに前記ストローク溝が設けられ、前記ストローク溝の内部に前記シフトロッドが摺接され、前記シフトロッドの両端にいずれもネジ部であり、前記滑り止めシートは前記ネジ部によって前記シフトロッドに接続され、前記シフトロッドの上端に前記ガイドフレームが固定接続され、前記ガイドフレームの前記枕木本体に近い一端に前記安定保持シートが固定接続される。
【0007】
好ましくは、前記装着アセンブリは、安定保持溝と、安定保持シャフトと、位置決めシートと、装着シートとを含み、前記レール本体の両端にいずれも前記安定保持溝が設けられ、前記安定保持溝内に前記安定保持シャフトが設けられ、前記位置決めシートに2つの貫通孔が設けられ、2つの貫通孔はそれぞれ隣接する2つの前記レール本体の前記安定保持シャフトが貫通するために用いられ、前記装着シートは前記位置決めシートの貫通孔内に設けられ、前記装着シートは前記安定保持シャフトに接続されて前記位置決めシートを固定する。
【0008】
好ましくは、前記位置規制ブロックの前記レール本体に近い一側に位置規制スロープが設けられ、前記位置規制スロープは前記レール本体の底端に嵌合される。
【0009】
好ましくは、前記安定保持シートの外側に搭載溝が設けられ、前記搭載溝内に緩衝パットが設けられる。
【0010】
好ましくは、前記装着シートは玉軸受を介して前記貫通孔に回動接続され、前記安定保持シャフトの外側にネジが開けられ、前記装着シートの内部にネジ孔が開けられ、前記安定保持シャフトはネジによって前記装着シートに接続される。
【0011】
好ましくは、隣接する2つの前記載置台は前記延出フレーム及び前記装着ベースによって固定接続され、前記装着ベースはU型構造であり、前記延出フレームは前記装着ベースのU型溝内に設けられ、前記延出フレームは位置決めボルトによって前記装着ベースに接続される。
【0012】
別の態様によれば、本発明は、上述した、嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造を含む嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道の施工方法を提供し、具体的に、
橋床にピットを掘削し且つ平坦化させ、そして、いくつかの載置台を予め設定された間隔でピット内に配置し且つ延出フレーム及び装着ベースによって継ぎ合わせ、継ぎ合わせた後にピットと載置台との間にコンクリートを打設するステップS10と、
緩衝フレームを載置溝の内部に配置し、且つ緩衝チャンバー内に緩衝材料を充填し、その後、枕木本体を位置決め貫通溝内に配置し、且つ枕木本体の底端を緩衝材料に接触させるステップS20と、
載置溝の内部に緩衝フレームの外側に鉄筋カゴを架設し、且つ載置溝の内部にコンクリートを充填するステップS30と、
レール本体を枕木本体に設け、且つ位置規制アセンブリを調整することによりレール本体を固定することを実現し、レール本体を取り付けるとともに、装着アセンブリによって隣接するレール本体を接続して組み合わせるステップS40とを含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明の有益な効果は次のとおりである。
【0014】
本発明は、延出フレームと装着ベースとを接続することにより、載置台間の速やかな継ぎ合わせを容易に完了させることができ、載置台が規定の長さに達し、それによって、支持のニーズを満たし、枕木機構及び軌道機構を設けることにより、レール本体の速やかな装着を実現することができ、載置台及びレール本体を予め製造してから現場で装着することにより、従来の軌道の施工時に必要となるステップを簡略化させ、それによって、現場の施工時間全体を短縮することができる。本発明の付加的な態様及び利点の一部は、以下の記述において提供され、それらは以下の記述から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施例又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の記述において使用する必要のある図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の記述における図面は単に本発明の実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な労力を払わない前提で、提供された図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0016】
【
図2】本発明の構造の軌道の別視点からの全体概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術案を明確、完全に記述し、明らかに、記述される実施例は単に本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者は創造的な労力を払わない前提で得られた他のすべての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0018】
図1~
図6を参照し、本発明は、嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造を開示し、載置台1と、枕木機構5、軌道機構6とを含む。
【0019】
載置台1の両端にそれぞれマッチングされる延出フレーム7及び装着ベース8が設けられ、載置台1の上端に載置溝2が設けられ、載置溝2内に緩衝フレーム3が設けられ、緩衝フレーム3の外側に鉄筋カゴ4が架設され、緩衝フレーム3の内部に緩衝チャンバーが設けられ、緩衝チャンバーの上端に複数の位置決め貫通溝が設けられ、緩衝チャンバーを利用して緩衝材料を充填し、且つ位置決め貫通溝によって枕木本体10を搭載し、枕木本体10を用いる際の応力を緩衝チャンバーに伝達させることができ、応力を緩衝し、載置台1の耐圧性を向上させる。延出フレーム7と装着ベース8とを接続することにより、載置台1間の速やかな継ぎ合わせを容易に完了させることができ、載置台1は、装着することにより規定の長さに速やかに達することができ、それによって、支持のニーズを満たす。
【0020】
枕木機構5は枕木本体10と位置規制アセンブリとを含み、枕木本体10は位置決め貫通溝内設けられ、枕木本体10の両端にいずれも位置規制アセンブリが設けられ、枕木機構5の構造設計によって、レール本体20を安定して支持することができ、レール本体20は速やかに装着され、それによって、レール本体20を適用する際の安定性が保証される。
【0021】
軌道機構6はレール本体20と装着アセンブリとを含み、レール本体20は枕木本体10に設けられ、位置規制アセンブリはレール本体20に嵌合されることによりレール本体20を固定することを実現し、装着アセンブリはレール本体20の端部に設けられて隣接する2つのレール本体20を固定接続する。
【0022】
構造設計全体によって、載置台1及びレール本体20を予め製造することができ、現場で装着を実施すれば軌道の取り付けを完了させることができ、従来の軌道の施工時に必要となるステップを簡略化させ、現場の施工時間全体を短縮させる。
【0023】
本実施例では、好ましくは、位置規制アセンブリは、ガイドフレーム18と、位置規制ブロック11と、調整ベース13と、ストローク溝14と、シフトロッド15と、安定保持シート19と、滑り止めシート17とを含み、枕木本体10の両端の上部にそれぞれ2つの位置規制ブロック11が設けられ、レール本体20は隣接する2つの位置規制ブロック11の間に設けられ、位置規制ブロック11のレール本体20から離れる一側に調整ベース13が設けられ、調整ベース13にストローク溝14が設けられ、ストローク溝14の内部にシフトロッド15が摺接され、シフトロッド15の両端はいずれもネジ部16であり、滑り止めシート17はネジ部16によってシフトロッド15に接続され、シフトロッド15の上端にガイドフレーム18が固定接続され、ガイドフレーム18の枕木本体10に近い一端に安定保持シート19が固定接続され、滑り止めシート17を回転することにより、シフトロッド15の固定状態及び移動状態の切り替えを実現し、調整ベース13から離れるように滑り止めシート17を回転し、移動状態にあるシフトロッド15はストローク溝14に沿って摺動することができ、安定保持シート19が枕木本体10を押圧するまで、シフトロッド15はその上のガイドフレーム18を移動させるように駆動し、調整ベース13に密着するまで滑り止めシート17を回転することにより、シフトロッド15を固定することを実現する。
【0024】
本実施例では、好ましくは、装着アセンブリは、安定保持溝21と、安定保持シャフト22と、位置決めシート23と、装着シート24とを含み、レール本体20の両端にいずれも安定保持溝21が設けられ、安定保持溝21内に安定保持シャフト22が設けられ、位置決めシート23に2つの貫通孔が設けられ、2つの貫通孔はそれぞれ隣接する2つのレール本体20の安定保持シャフト22が貫通するために用いられ、装着シート24は位置決めシート23の貫通孔内に設けられ、装着シート24は安定保持シャフト22に接続されて位置決めシート23を固定し、好ましくは、レール本体20の両側にいずれも装着アセンブリが設けられ、位置決めシート23の構造上の特徴によって、同一側に隣接する2つのレール本体20間を補強することができ、それによって、レール本体20の構造強度が保証され、位置決めシート23を隣接する2つのレール本体20の間の対応する安定保持シャフト22の外側に外嵌し、且つ装着シート24を回動し、装着シート24と安定保持シャフト22との接続によって、位置決めシート23の位置を調整することができ、その結果、位置決めシート23を安定保持溝21の内部に嵌入し、それによって、同一側に隣接する2つのレール本体20間を継ぎ合わせる。
【0025】
本実施例では、好ましくは、位置規制ブロック11のレール本体20に近い一側に位置規制スロープ12が設けられ、位置規制スロープ12はレール本体20の底端に嵌合され、好ましくは、レール本体20の底端は台形構造であり、位置規制スロープ12はレール本体20の底端に嵌合される。
【0026】
本実施例では、好ましくは、安定保持シート19の外側に搭載溝が設けられ、搭載溝内に緩衝パットが設けられ、搭載溝によって緩衝パットを位置決めて取り付けることを実現し、安定保持シート19とレール本体20との間をさらに保護し、レール本体20及び安定保持シート19は衝突による損傷を受ける可能性を低減させることができる。
【0027】
本実施例では、好ましくは、装着シート24は玉軸受を介して貫通孔に回動接続され、安定保持シャフト22の外側にネジが開けられ、装着シート24の内部にネジ孔が開けられ、安定保持シャフト22はネジによって装着シート24に接続され、安定保持シャフト22と装着シート24とのネジによるマッチング構造によって、位置決めシート23を安定保持溝21の内部に安定して嵌入し、それによって、レール本体20の構造の強度を強化することができる。
【0028】
本実施例では、好ましくは、隣接する2つの載置台1は延出フレーム7及び装着ベース8によって固定接続され、装着ベース8はU型構造であり、延出フレーム7は装着ベース8のU型溝内に設けられ、延出フレーム7及び装着ベース8は位置決めボルト9によって接続される。
【0029】
他の態様によれば、本発明は、上述した嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造を含む嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道の施工方法を提供し、具体的に、
橋床にピットを掘削し且つ平坦化させ、そして、いくつかの載置台1を予め設定された間隔でピット内に配置し且つ延出フレーム7及び装着ベース8によって継ぎ合わせ、継ぎ合わせた後にピットと載置台1との間にコンクリートを打設し、予め製造された載置台1をピット内に嵌入した後、1つの載置台1の装着ベース8を隣接する載置台1の延出フレーム7に貼り合わせ、そして、位置決めボルト9を延出フレーム7及び装着ベース8の内部を通らせ、位置決めを行い、それによって、2つの載置台1の間の継ぎ合わせを完了させ、載置台1が規定の支持長さに達するまで載置台1を連続して取り付けて嵌合するステップS10と、
緩衝フレーム3を載置溝2の内部に配置し、且つ緩衝チャンバー内に緩衝材料を充填し、その後、枕木本体10を位置決め貫通溝内に配置し、且つ枕木本体10の底端を緩衝材料に接触させ、緩衝チャンバー内に砕石などの緩衝材料を充填し、枕木本体10による支持の過程における振動の応力は、砕石間の隙間及び他の緩衝材料によって緩衝されるステップS20と、
載置溝2の内部に緩衝フレーム3の外側に沿って鉄筋カゴ4を架設し、且つ載置溝2の内部にコンクリートを充填するステップS30と、
レール本体20を枕木本体10に設け、且つ位置規制アセンブリを調整することによりレール本体20を固定することを実現し、レール本体20を取り付けるとともに、装着アセンブリによって隣接するレール本体20を接続して組み合わせるステップS40と、を含む。
【0030】
枕木本体10の同一端の2つの位置規制ブロック11の間に予め予備された隙間内からレール本体20を通らせ、位置規制ブロック11の間の隙間によってレール本体20の位置を初歩的に規制し、その後、外部の工具によって滑り止めシート17を回動し、滑り止めシート17がシフトロッド15のネジ部16に接続するようにマッチングし、滑り止めシート17はネジ部16に沿って位置を調整することを駆動することができ、滑り止めシート17が調整ベース13から離れた後、シフトロッド15が変位することを制限せず、レール本体20に近づく方向に向かってシフトロッド15を押圧し、安定保持シート19をレール本体20の表面に貼り合わせ、そして、外部工具によって滑り止めシート17を再び回動し、滑り止めシート17を調整ベース13に密着させて、シフトロッド15とストローク溝14との間の摩擦力を増大させ、それによって、シフトロッド15の位置をロックし、レール本体20を安定して支持することを実現する。
【0031】
位置決めシート23を隣接する2つのレール本体20の間の対応する安定保持シャフト22の外側に外嵌し、且つ装着シート24を回動し、装着シート24と安定保持シャフト22との接続によって、位置決めシート23の位置を調整するように駆動することができ、その結果、位置決めシート23を安定保持溝21の内部に嵌入し、それによって、同一側の隣接する2つのレール本体20間を継ぎ合わせ、継ぎ合わせの方式によって、レール本体20の施工効率を大幅に向上させることができ、施工に必要となる時間を効果的に短縮することができる。
【0032】
開示された実施例の上述した説明に基づいて、当業者は本発明を実現又は使用することができる。当業者にとっては、実施例に対する様々な修正は明らかなことであり、本発明の精神又は範囲を逸脱しない限り、本明細書に定義される一般的な原理を他の実施例において実現することができる。従って、本発明は、本明細書に示される実施例に制限されず、本明細書に開示された原理及び新規的特徴と一致する最も広い範囲を満たすものとする。
【符号の説明】
【0033】
1 載置台
2 載置溝
3 緩衝フレーム
4 鉄筋カゴ
5 枕木機構
6 軌道機構
7 延出フレーム
8 装着ベース
9 位置決めボルト
10 枕木本体
11 位置規制ブロック
12 位置規制スロープ
13 調整ベース
14 ストローク溝
15 シフトロッド
16 ネジ部
17 滑り止めシート
18 ガイドフレーム
19 安定保持シート
20 レール本体
21 安定保持溝
22 安定保持シャフト
23 位置決めシート
24 装着シート
【要約】
本発明は、嵌め込み型長枕木の埋め込み軌道構造及びその施工方法を開示し、軌道技術分野に属する。載置台の両端にそれぞれ合致する延出フレーム及び装着ベースが設けられ、載置台の上端に載置溝が設けられ、載置溝内に緩衝フレームが設けられ、緩衝フレームの外側に鉄筋カゴが架設され、緩衝フレームの内部に緩衝チャンバーが設けられ、緩衝チャンバーの上端に複数の位置決め貫通溝が設けられ、枕木機構は枕木本体と位置規制アセンブリとを含み、枕木本体は位置決め貫通溝内に設けられ、枕木本体の両端にいずれも位置規制アセンブリが設けられ、軌道機構はレール本体と装着アセンブリとを含み、レール本体は枕木本体に設けられ、位置規制アセンブリはレール本体に嵌合されることによりレール本体を固定することを実現し、装着アセンブリはレール本体の端部に設けられて隣接する2つのレール本体を固定接続することを含む。本発明は、載置台及びレール本体を予め製造することにより、施工のステップを簡素化させ、現場の施工時間を短縮させる。
【選択図】
図1