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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-20
(45)【発行日】2024-06-28
(54)【発明の名称】照明器具及び光源ユニット
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20240621BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240621BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20240621BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240621BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20240621BHJP
【FI】
F21V19/00 500
F21V19/00 600
F21S2/00 230
F21Y103:10
F21Y115:10
F21Y115:15
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020087571
(22)【出願日】2020-05-19
(65)【公開番号】P2021182516
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2023-05-01
(73)【特許権者】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】片山 照夫
(72)【発明者】
【氏名】木村 哲也
(72)【発明者】
【氏名】塚原 康晴
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-201335(JP,A)
【文献】登録実用新案第3192309(JP,U)
【文献】特開2016-015304(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/00- 9/90
F21S 2/00-45/70
F21V 19/00-19/06
F21Y 103/10
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定の方向に沿って延びるベースユニットと、
前記ベースユニットが延びた方向に沿って延び、光を出射する光源ユニットと、
前記ベースユニットに前記光源ユニットを取付ける取付部材と、
前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の一方に配置され、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の他方に当接する当接部材と
を備え、
前記取付部材は、
第1取付弾性部と、
前記ベースユニットが延びた方向と交差する方向において、前記第1取付弾性部と対向する第2取付弾性部と
を有し、
前記ベースユニットが延びた方向に沿って視たときに、前記当接部材は、前記第1取付弾性部と前記第2取付弾性部との間に配置され、
前記取付部材は、前記ベースユニットと前記光源ユニットとが近づくように、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の少なくとも一方に作用する、照明器具。
【請求項2】
前記取付部材及び前記当接部材は、前記光源ユニットに取付けられ、
前記光源ユニットから前記当接部材の上端部までの距離は、前記光源ユニットから前記取付部材の上端部までの距離より長い、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記当接部材は、前記ベースユニットの天壁部に取付けられ、
前記取付部材は、前記光源ユニットに取付けられ、前記ベースユニットの前記天壁部と前記光源ユニットとが近づくように、前記光源ユニットに作用し、
前記ベースユニットの前記天壁部から前記当接部材の下端部までの距離は、前記光源ユニットから前記取付部材の上端部までの距離より長い、請求項1に記載の照明器具。
【請求項4】
前記当接部材は、第1板部と第2板部とを有し、
前記第1板部と前記第2板部とは、交差し、
前記第2板部は、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の他方に当接する、請求項1に記載の照明器具。
【請求項5】
前記取付部材と前記当接部材とは、一体成形品である、請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
【請求項6】
一定の方向に沿って延び、光を出射する光源ユニットであって、
前記一定の方向に沿って延びるベースユニットに前記光源ユニットを取付ける取付部材と、
前記ベースユニットに当接する当接部材と
を備え、
前記取付部材は、
第1取付弾性部と、
前記ベースユニットが延びた方向と交差する方向において、前記第1取付弾性部と対向する第2取付弾性部と
を有し、
前記ベースユニットが延びた方向に沿って視たときに、前記当接部材は、前記第1取付弾性部と前記第2取付弾性部との間に配置され、
前記取付部材は、前記ベースユニットに近づくように、前記光源ユニットに作用する、光源ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具及び光源ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された照明装置は、長尺状の本体と、長尺状のLEDモジュールとを備える。本体は部屋の天井面に取付けられる。LEDモジュールは、透光性カバーを有する。LEDモジュールは本体に装着される。具体的には、LEDモジュールは、長尺状の本体の所定箇所にバネ受けによって取付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-53212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バネ受け等の取付部材は、個体差があり、同一種類であっても、同一の弾性力又は同一の形状を有するとは限らなかった。その結果、特許文献1に記載された照明装置では、本体のようなベースユニットに対する、LEDモジュールのような光源ユニットの取付位置と、設計上の光源ユニットの取付位置とにズレが生じることがあった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的はベースユニットに対する光源ユニットの取付位置にズレが生じることを抑制できる照明器具及び光源ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する照明器具は、一定の方向に沿って延びるベースユニットと、光源ユニットと、取付部材と、当接部材とを備える。前記光源ユニットは、前記ベースユニットが延びた方向に沿って延び、光を出射する。前記取付部材は、前記ベースユニットに前記光源ユニットを取付ける。前記当接部材は、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の一方に配置され、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の他方に当接する。前記取付部材は、第1取付弾性部と、前記ベースユニットが延びた方向と交差する方向において前記第1取付弾性部と対向する第2取付弾性部とを有する。前記ベースユニットが延びた方向に沿って視たときに、前記当接部材は、前記第1取付弾性部と前記第2取付弾性部との間に配置される。前記取付部材は、前記ベースユニットと前記光源ユニットとが近づくように、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の少なくとも一方に作用する。
本願に開示する照明器具において、前記取付部材及び前記当接部材は、前記光源ユニットに取付けられ、前記光源ユニットから前記当接部材の上端部までの距離は、前記光源ユニットから前記取付部材の上端部までの距離より長くてもよい。
本願に開示する照明器具において、前記当接部材は、前記ベースユニットの天壁部に取付けられ、前記取付部材は、前記光源ユニットに取付けられ、前記ベースユニットの前記天壁部と前記光源ユニットとが近づくように、前記光源ユニットに作用し、前記ベースユニットの前記天壁部から前記当接部材の下端部までの距離は、前記光源ユニットから前記取付部材の上端部までの距離より長くてもよい。
【0007】
本願に開示する照明器具において、前記当接部材は、第1板部と第2板部とを有し、前記第1板部と前記第2板部とは、交差し、前記第2板部は、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の他方に当接してもよい。
【0008】
本願に開示する照明器具において、前記取付部材と前記当接部材とは一体成形品であってもよい。
【0009】
本願に開示する光源ユニットは、一定の方向に沿って延び、光を出射する。前記光源ユニットは、取付部材と、当接部材とを備える。前記取付部材は、前記一定の方向に沿って延びるベースユニットに前記光源ユニットを取付ける。前記当接部材は、前記ベースユニットに当接する。前記取付部材は、第1取付弾性部と、前記ベースユニットが延びた方向と交差する方向において前記第1取付弾性部と対向する第2取付弾性部とを有する。前記ベースユニットが延びた方向に沿って視たときに、前記当接部材は、前記第1取付弾性部と前記第2取付弾性部との間に配置される。前記取付部材は、前記ベースユニットに近づくように、前記光源ユニットに作用する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ベースユニットに対する光源ユニットの取付位置にズレが生じることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態1に係る照明器具を示す斜視図である。
図2】実施形態1に係る照明器具の分解斜視図である。
図3】実施形態1に係る光源ユニットを示す斜視図である。
図4】実施形態1に係る光源ユニットの前後方向に沿った断面を示す図である。
図5】実施形態1に係る照明器具の前後方向に沿った断面を示す図である。
図6A】実施形態1に係る光源ユニットをベースユニットに取付ける時の照明器具の断面を示す図である。
図6B】実施形態1に係る光源ユニットをベースユニットに取付ける時の照明器具の断面を示す図である。
図6C】実施形態1に係る光源ユニットをベースユニットに取付けた後の照明器具の断面を示す図である。
図7】実施形態1に係る取付金具及び当接部材を示す斜視図である。
図8】実施形態1に係る照明器具の左右方向に沿った断面を示す図である。
図9A】実施形態2に係る光源ユニットをベースユニットに取付ける時の照明器具の断面を示す図である。
図9B】実施形態2に係る光源ユニットをベースユニットに取付ける時の照明器具の断面を示す図である。
図9C】実施形態2に係る光源ユニットをベースユニットに取付けた後の照明器具の断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0013】
<実施形態1>
まず図1を参照して、本発明の実施形態1の照明器具100を説明する。図1は、実施形態1に係る照明器具100を示す斜視図である。詳しくは、図1は、右斜め前の下方から見た照明器具100を示す。
【0014】
実施形態1の照明器具100は、例えば、ベースライト、又は間接照明として使用される。また、実施形態1の照明器具100は、例えば、天井面、又は壁面に設置される。あるいは、実施形態1の照明器具100は、床面に設置されてもよい。天井面は、斜め天井面であってもよい。更に、照明器具100は天井や壁に埋め込んで設置されてもよい。
【0015】
図1に示すように、照明器具100は、第1方向D1に第1端部100aを有する。また、照明器具100は、第1方向D1とは反対の方向である第2方向D2に第2端部100bを有する。照明器具100は、第1方向D1及び第2方向D2に長い直方体形状を有する。
【0016】
図1に示すように、照明器具100は、光源ユニット200と、ベースユニット300とを備える。光源ユニット200はベースユニット300に取付けられる。換言すると、ベースユニット300は光源ユニット200を支持する。光源ユニット200は、光を出射する。
【0017】
実施形態1では、発明の理解を容易にするため、ベースユニット300が配置される側を「上側」とし、光源ユニット200が配置される側を「下側」として、上下方向を規定する。また、第1端部100aが配置される側を「左側」とし、第2端部100bが配置される側を「右側」として、左右方向を規定する。また、照明器具100の第2端部100bを正面から見て右側を「前側」とし、その反対側を「後側」として、前後方向を規定する。但し、これらの向きは、本発明の照明器具の製造時、施工時、及び使用時の向きを限定するものではない。なお、第1方向D1は左方向であり、第2方向D2は右方向である。
【0018】
実施形態1では、照明器具100が天井面に設置される場合を例に照明器具100を説明する。この場合、ベースユニット300は天井面に設置される。光源ユニット200は、ベースユニット300から光源ユニット200の下面200cのみを露出するように、ベースユニット300の内部に収容される。光源ユニット200の下面200cから光は出射される。下面200cは、出射面の一例である。
【0019】
光源ユニット200は、カバー部材3を有する。ベースユニット300は、ベース部材310を有する。ベース部材310は、筐体の一例である。カバー部材3は、例えば、セード、又は拡散カバーである。カバー部材3及びベース部材310については、図2を参照して後述する。
【0020】
ベースユニット300は、第1方向D1(左方向)に第1ベースユニット端部300aを有する。
【0021】
また、ベースユニット300は、第2方向D2(右方向)に第2ベースユニット端部300bを有する。
【0022】
続いて図2を参照して、実施形態1の照明器具100を説明する。図2は、実施形態1に係る照明器具100の分解斜視図である。詳しくは、図2は、右斜め前の下方から見た照明器具100を示す。
【0023】
まず、図2を参照して光源ユニット200を説明する。図2に示すように、光源ユニット200は、発光部1と、フレーム部材2と、カバー部材3と、第1カバー閉塞部材4aと、第2カバー閉塞部材4bとを有する。また、光源ユニット200は、1つの端子台9と、1つの電源装置10とを有する。端子台9及び電源装置10の個数は、一例である。
【0024】
発光部1は、光を発光する。実施形態1の発光部1は、第1発光モジュール1aと、第2発光モジュール1bとを有する。第1発光モジュール1aは、複数の光源11と、配線基板12とを有する。第2発光モジュール1bも同様に、複数の光源11と、配線基板12とを有する。発光部1が有する発光モジュールの個数は、一例である。
【0025】
光源11は、光を発光する。実施形態1の光源11は、発光素子として、LED(Light Emitting Diode)素子を有する。より具体的には、光源11は、例えば、SMD(surface mount device)、又はCOB(chip on board)である。
【0026】
光源11は、配線基板12に実装される。実施形態1において、光源11は、配線基板12の下面に実装される。換言すると、配線基板12は、光源11が下側を向くように配置される。より具体的には、配線基板12は、発光素子の発光面がカバー部材3の内面に対向するように配置される。配線基板12には、配線が形成されている。配線基板12の配線は、光源11に電力を供給する。なお、第1発光モジュール1aの配線基板12と、第2発光モジュール1bの配線基板12とは電気的に接続される。
【0027】
配線基板12は、第1方向D1及び第2方向D2(左右方向)に長い矩形形状を有する。第1発光モジュール1a及び第2発光モジュール1bは、第1方向D1及び第2方向D2に沿って並ぶように配置される。実施形態1において、第1発光モジュール1aは、第2発光モジュール1bの左側に配置される。第2発光モジュール1bは、第1発光モジュール1aの右側に配置される。
【0028】
複数の光源11は、第1方向D1及び第2方向D2(左右方向)に沿って1列に並ぶように配置される。但し、複数の光源11の配列は1列に限定されない。複数の光源11は、第1方向D1及び第2方向D2に沿って2列以上に並んでもよいし、第1方向D1及び第2方向D2に沿って千鳥状に並んでもよい。
【0029】
フレーム部材2は、板状の部材であり、第1方向D1及び第2方向D2(左右方向)に長い矩形形状を有する。フレーム部材2には、発光部1が取付けられる。より具体的には、発光部1は、光源11が下側を向くようにフレーム部材2の下面に取付けられる。発光部1は、例えば接着剤によってフレーム部材2に接着されてもよいし、ネジのような締結部材によってフレーム部材2に固定されてもよい。
【0030】
フレーム部材2は、例えばアルミニウムのような金属製の部材であり得る。実施形態1において、フレーム部材2は金属製であり、発光部1のヒートシンクとして機能する。フレーム部材2は、例えば、押出成形法により成形される。押出成形法によりフレーム部材2を成形することにより、フレーム部材2の断面形状が、フレーム部材2の長手方向における一端から他端まで一定となる。
【0031】
カバー部材3は、発光部1を覆う。より具体的には、カバー部材3は、フレーム部材2に取付けられて、発光部1を下方から覆う。カバー部材3は、透明又は半透明であり、発光部1から発光された光を透過する。カバー部材3は、例えば、乳白色の半透明な材料からなる。
【0032】
詳しくは、カバー部材3は、第1方向D1及び第2方向D2(左右方向)に長い直方体形状の筒体である。また、カバー部材3は、第1カバー開口端3aと、第2カバー開口端3bとを有する。第1カバー開口端3aは、第1方向D1(左方向)に開放された開口端であり、第2カバー開口端3bは、第2方向D2(右方向)に開放された開口端である。
【0033】
カバー部材3は、例えば樹脂製である。カバー部材3が拡散カバーである場合、カバー部材3は、例えば、光拡散材料を含有した樹脂を成形することによって形成してもよい。あるいは、カバー部材3は、透明な樹脂で成形した樹脂成形品の表面に光拡散処理を施して形成してもよい。ここで、光拡散処理は、例えば、微小凹凸形成処理、及び透光白色塗装処理を含む。微小凹凸形成処理は、樹脂成形品の表面に微小な凹凸を形成する処理である。透光白色塗装処理は、透光性を有する乳白色塗料を樹脂成形品の表面に塗装する処理である。
【0034】
第1カバー閉塞部材4aは、第1カバー閉塞部41aを有する。第1カバー閉塞部41aは、第1カバー開口端3aを閉塞する。実施形態1において、第1カバー閉塞部41aを左側から見た外形寸法は、第1カバー開口端3aの外形寸法と略同一である。第1カバー閉塞部41aを左側から見た外形寸法と、第1カバー開口端3aの外形寸法とが略同一であることにより、カバー部材3と第1カバー閉塞部41aとの一体感を得ることができる。第1カバー閉塞部41aは、例えば、合成樹脂製である。
【0035】
同様に、第2カバー閉塞部材4bは、第2カバー閉塞部41bを有する。第2カバー閉塞部41bは、第2カバー開口端3bを閉塞する。実施形態1において、第2カバー閉塞部41bを右側から見た外形寸法は、第2カバー開口端3bの外形寸法と略同一である。第2カバー閉塞部41bを右側から見た外形寸法と、第2カバー開口端3bの外形寸法とが略同一であることにより、カバー部材3と第2カバー閉塞部41bとの一体感を得ることができる。第2カバー閉塞部41bは、例えば、合成樹脂製である。
【0036】
より具体的には、第1カバー閉塞部材4aは、第1嵌入部42aを有する。第1嵌入部42aは、第1カバー閉塞部41aから第2方向D2(右方向)に延びる。第1嵌入部42aは、フレーム部材2に取付けられる。第1嵌入部42aは、フレーム部材2に取付けられることにより、第1カバー閉塞部41aが第1カバー開口端3aに配置されて、第1カバー開口端3aを閉塞する。
【0037】
同様に、第2カバー閉塞部材4bは、第2嵌入部42bを有する。第2嵌入部42bは、第2カバー閉塞部41bから第1方向D1(左方向)に延びる。第2嵌入部42bは、フレーム部材2に取付けられる。第2嵌入部42bは、フレーム部材2に取付けられることにより、第2カバー閉塞部41bが第2カバー開口端3bに配置されて、第2カバー開口端3bを閉塞する。
【0038】
端子台9は、フレーム部材2に固定される。より具体的には、端子台9はフレーム部材2の上面に固定される。端子台9には、照明器具100の外部から照明器具100の内部に引き込まれる外部電力線(図示せず)の一端が接続される。外部電力線(図示せず)は、例えば、光源ユニット200をベースユニット300に取付ける前に、端子台9に接続される。
【0039】
電源装置10は、フレーム部材2に固定される。より具体的には、電源装置10はフレーム部材2の上面に固定される。電源装置10は、内部電力線を介して端子台9と接続している。外部電力線(図示せず)を伝送する交流電圧は、端子台9を介して内部電力線に通電される。内部電力線は、交流電圧を電源装置10に伝送する。電源装置10は、交流電圧から、光源11を発光させる電力を生成する。実施形態1の電源装置10は、交流電圧から、LED素子を発光させる直流電圧を生成する。
【0040】
続いて、図2を参照してベースユニット300を説明する。図2に示すように、ベースユニット300は、ベース部材310と、第1ベース閉塞部材330aと、第2ベース閉塞部材330bとを有する。
【0041】
ベース部材310は、第1方向D1及び第2方向D2(左右方向)に長い直方体形状の筒体である。ベース部材310の下面310cは開放されている。具体的には、ベース部材310は、第1側壁部311aと、第2側壁部311bと、天壁部311cとを有する。第1側壁部311aと第2側壁部311bとは、天壁部311cから下方に向かって立設する。詳細には、第1側壁部311aと第2側壁部311bとは前後方向において対向する。具体的には、第1側壁部311aは、第2側壁部311bよりも前側に配置される。第2側壁部311bは、第1側壁部311aよりも後側に配置される。
【0042】
詳細には、ベース部材310の下面310cは、第1方向D1及び第2方向D2(左右方向)に延びる開口を有する。下面310cの開口は、ベース部材310の長手方向における一端から他端にわたって設けられる。下面310cの開口は、ベース部材310の内側空間と外側空間とを連通させる。ベース部材310は、例えば、押出成形法により成形される。押出成形法によりベース部材310を成形することにより、ベース部材310の断面形状が、ベース部材310の長手方向における一端から他端まで一定となる。
【0043】
ベース部材310は、第1ベース開口端310dと、第2ベース開口端310bとを有する。第1ベース開口端310dは、第1方向D1(左方向)に開放された開口端であり、第2ベース開口端310bは、第2方向D2(右方向)に開放された開口端である。
【0044】
第1ベース閉塞部材330aは、第1ベース閉塞部331aを有する。第1ベース閉塞部331aは、第1ベース開口端310dを閉塞して、図1を参照して説明した第1ベースユニット端部300dを構成する。同様に、第2ベース閉塞部材330bは、第2ベース閉塞部331bを有する。第2ベース閉塞部331bは、第2ベース開口端310bを閉塞して、図1を参照して説明した第2ベースユニット端部300bを構成する。
【0045】
より具体的には、第1ベース閉塞部材330aは、第1嵌入部340aを有する。第1嵌入部340aは、第1ベース閉塞部331aから第2方向D2(右方向)に延びる。第1嵌入部340aは、第1ベース開口端310dからベース部材310の内側空間に収納される。第1嵌入部340aがベース部材310の内側空間に収納されることにより、第1ベース閉塞部331aが第1ベース開口端310dに配置されて、第1ベース開口端310dを閉塞する。
【0046】
同様に、第2ベース閉塞部材330bは、第2嵌入部340bを有する。第2嵌入部340bは、第2ベース閉塞部331bから第1方向D1(左方向)に延びる。第2嵌入部340bは、第2ベース開口端310bからベース部材310の内側空間に収納される。第2嵌入部340bがベース部材310の内側空間に収納されることにより、第2ベース閉塞部331bが第2ベース開口端310bに配置されて、第2ベース開口端310bを閉塞する。
【0047】
光源ユニット200は、ベース部材310よりも所定方向D3側に配置される。所定方向D3は、下側に沿って延びている。具体的には、光源ユニット200は、ベース部材310の天壁部311cの下面に取付けられる。また、光源ユニット200は、ベース部材310の内部に収容される。具体的には、光源ユニット200は、第1側壁部311aと第2側壁部311bとの間に配置される。
【0048】
ここで、図3及び図4を参照して光源ユニット200を説明する。図3は、実施形態1に係る光源ユニット200を示す斜視図である。詳しくは、図3は、左斜め前の上方から見た光源ユニット200を示す。図4は、光源ユニット200の前後方向に沿った断面を示す図である。詳しくは、図4は、取付金具13の断面を示す図である。
【0049】
図3及び図4に示すように、照明器具100は、取付金具13を更に備える。取付金具13は、取付部材の一例である。
【0050】
取付金具13は、ベースユニット300に光源ユニット200を取付けるための部材である。取付金具13は、光源ユニット200に配置される。具体的には、取付金具13は、例えばビスによってフレーム部材2の上面に固定される。
【0051】
取付金具13は、ベースユニット300と光源ユニット200とが近づくように、ベースユニット300及び光源ユニット200の内の少なくとも一方に作用する。実施形態1では、取付金具13は、ベースユニット300と光源ユニット200とが近づくように、光源ユニット200に作用する。具体的には、取付金具13は、ベースユニット300に対して所定方向D3と反対方向に向かうように、光源ユニット200に作用する。
【0052】
取付金具13は、例えば板バネのような弾性部を有する。取付金具13は、例えば、金属製である。金属は、弾性を持つ硬さを有する。具体的には、取付金具13は、第1取付弾性部13aと、第2取付弾性部13bとを有する。第1取付弾性部13aと第2取付弾性部13bとは、互いに対向する。より具体的には、第1取付弾性部13aと、第2取付弾性部13bとは前後方向において対向する。第1取付弾性部13aは、第2取付弾性部13bよりも前側に配置される。第2取付弾性部13bは、第1取付弾性部13aよりも後側に配置される。
【0053】
詳細には、第1取付弾性部13aは後側に向かって湾曲している。第2取付弾性部13bは前側に向かって湾曲している。第1取付弾性部13aと第2取付弾性部13bとは、互いの間の距離が変化するように弾性を有する。換言すると、取付金具13の状態は、第1状態及び第2状態のいずれか一方の状態になる。
【0054】
第1状態は、第1取付弾性部13aと第2取付弾性部13bとの間の距離が離間した状態を示す。また、第1状態は、第1取付弾性部13aと第2取付弾性部13bとが付勢されていない状態を示す。具体的には、第1状態において、第1取付弾性部13aの下部と第2取付弾性部13bの下部との間の距離は、第1間隔RAである。第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第2間隔RBである。第1取付弾性部13aの上部と第2取付弾性部13bの上部との間の距離は、第1間隔RAである。第2間隔RBは、第1間隔RAより長い。
【0055】
第2状態は、第1取付弾性部13aと第2取付弾性部13bとの間が第1状態より接近した状態を示す。また、第2状態は、第1取付弾性部13aと第2取付弾性部13bとが付勢されている状態を示す。具体的には、第2状態において、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第2間隔RBより短くなるように変化する。第1取付弾性部13aの上部と第2取付弾性部13bの上部との間の距離は、第1間隔RAより短くなるように変化する。
【0056】
続いて図2及び図4を参照して、当接部材400について説明する。照明器具100は、当接部材400を更に備える。当接部材400は、ベースユニット300及び光源ユニット200の内の一方に配置される。実施形態1では、当接部材400は、フレーム部材2に固定される。より具体的には、当接部材400が、例えばビスによってフレーム部材2の上面に固定される。なお、当接部材400と取付金具13とは、フレーム部材2における互いに離れた位置に固定されてもよく、当接部材400と取付金具13とは、互いに一部を重ねてフレーム部材2に固定されてもよい。その結果、当接部材400と取付金具13とをフレーム部材2上の互いに離れた位置に固定する構成と比べて、フレーム部材2の上面における占有面積を削減できる。また、当接部材400と取付金具13とは、互いに一部を重ねてフレーム部材2に固定される場合、当接部材400と取付金具13とは、フレーム部材2に共通のビスで共締めされてもよい。
【0057】
当接部材400は、ベースユニット300及び光源ユニット200の内の他方に当接するための部材である。実施形態1では、光源ユニット200がベース部材310の天壁部311cに取付けられた際に、当接部材400がベース部材310の天壁部311cの下面に当接する。具体的には、当接部材400の形状は、所定方向D3において所定距離LAを有すればよく、板形状が好ましいが、棒状でもよく、柱状でもよい。実施形態1では、当接部材400は、所定方向D3において所定距離LAを有する第1板部403を有する。なお、当接部材400の第2板部401と光源ユニット200の下面200cとの間の距離は、第2距離LBである。第2距離LBは、所定距離LAより長い。当接部材400は、例えば、金属製である。例えば、当接部材400は、力を受けても、所定距離LAを維持する硬さを有することが好ましい。
【0058】
具体的には、当接部材400は、第2板部401と、第3板部402とを更に有する。第1板部403と第2板部401とは、交差することが好ましい。また、第1板部403と第3板部402とは、交差することが好ましい。詳細には、第1板部403は、所定方向D3に対して平行に配置される。換言すれば、第1板部403は、フレーム部材2に対して垂直に配置される。また、第2板部401は、第1板部403から垂直に立設する。換言すれば、第2板部401は、ベースユニット300の天壁部311cに対して平行に配置される。更に、第3板部402は、第1板部403から垂直に立設する。換言すれば、第3板部402は、フレーム部材2に対して平行に配置される。第2板部401と第3板部402とは所定方向D3において対向する。具体的には、第2板部401は、第3板部402よりも上側に配置される。第3板部402は、第2板部401よりも下側に配置される。第2板部401と第3板部402との間の距離は、所定距離LAである。
【0059】
図3に示すように、照明器具100は、複数の当接部材400を備える。複数の当接部材400は、互いに離間する。
【0060】
複数の当接部材400は、例えば、2個の当接部材400である。実施形態1において、2つの当接部材400の一方は、電源装置10の左側に配置され、2つの当接部材400の他方は、電源装置10の右側に配置される。換言すると、2つの当接部材400は、電源装置10を挟むように配置される。
【0061】
続いて、図5を参照してベースユニット300を説明する。図5は、照明器具100の前後方向に沿った断面を示す図である。図5に示すように、ベース部材310は、保持部320を更に有する。保持部320は、嵌合部の一例である。
【0062】
保持部320は、第1方向D1及び第2方向D2(左右方向)に延びる一対の突出部である。保持部320は、ベース部材310の長手方向における一端から他端にわたって設けられる。保持部320は、例えば、押出成形法により成形される。
【0063】
具体的には、保持部320は、第1保持部321aと、第2保持部321bとを有する。第1保持部321aは、ベース部材310の第1側壁部311aに配置される。第2保持部321bは、ベース部材310の第2側壁部311bに配置される。第1保持部321aと第2保持部321bとは、前後方向において対向する。
【0064】
詳細には、第1側壁部311aは、所定方向D3において第2距離LBを有する板状である。同様に、第2側壁部311bは、所定方向D3において第2距離LBを有する板状である。また、第1側壁部311aと第2側壁部311bとの間の距離は、第4間隔RDである。第1保持部321aと第2保持部321bとの間の距離は、第3間隔RCである。第4間隔RDは、第2間隔RBより長い。第3間隔RCは、第2間隔RBより短く、第1間隔RAより長い。
【0065】
続けて、図6A図6Cを参照して実施形態1の光源ユニット200をベースユニット300に取付ける方法について詳細に説明する。図6Aは、光源ユニット200をベースユニット300に取付ける時の照明器具100の断面を示す図である。また、図6Bは、光源ユニット200をベースユニット300に取付ける時の照明器具100の断面を示す図である。更に、図6Cは、光源ユニット200をベースユニット1300に取付けた後の照明器具100の断面を示す図である。
【0066】
図6Aに示すように、作業者は、ベースユニット300の内部に光源ユニット200を所定方向D3と逆方向に挿入する。ベース部材310の下端部310aと光源ユニット200の下面200cとの間の距離は、第3距離LCである。また、天壁部311cと当接部材400の第2板部401との間の距離も、第3距離LCである。
【0067】
図6Bに示すように、作業者は、ベースユニット300の内部に光源ユニット200を所定方向D3と逆方向に更に挿入する。ベース部材310の下端部310aと光源ユニット200の下面200cとの間の距離は、第4距離LDである。また、天壁部311cと当接部材400の第2板部401との間の距離も、第4距離LDである。
【0068】
図6Bに示す状態のとき、取付金具13は、弾性変形する。詳細には、第1取付弾性部13aと第1保持部321aと接するか、或いは、第2取付弾性部13bと第2保持部321bとが接する前には、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第3間隔RCより長い第2間隔RBである。第1取付弾性部13aは第1保持部321aと接し、第2取付弾性部13bは第2保持部321bと接することで、弾性変形する。具体的には、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第3間隔RCより短くなるように変化する。
【0069】
また、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部とが第1保持部321aと第2保持部321bとの間を通過した後、取付金具13の状態は、弾性力によって第1状態に戻ろうとする。具体的には、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第3間隔RCより長くなるように変化する。その結果、第1取付弾性部13a及び第2取付弾性部13bは、保持部320に対する所定位置に案内される。所定位置は、例えば、保持部320の位置より上方(所定方向D3と逆方向側)の位置である。
【0070】
図6Cに示すように、第1取付弾性部13a及び第2取付弾性部13bが保持部320に対する所定位置に案内されると、取付金具13の状態が第1状態に戻る前に、当接部材400の第2板部401がベースユニット300の天壁部311cに当接する。具体的には、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第2間隔RBより短い。第1取付弾性部13aの上部と第2取付弾性部13bの上部との間の距離は、第1間隔RAより短い。その結果、第1取付弾性部13a及び第2取付弾性部13bが保持部320に対する所定位置に案内されるように、取付金具13は弾性力を受ける。この場合、小さい強度の弾性力であっても、大きい強度の弾性力であっても、取付金具13が弾性力を受けていれば、天壁部311cと当接部材400の第3板部402との間の距離は、所定距離LAとなる。その結果、天壁部311cに対するベース部材310の下端部310aの位置と、天壁部311cに対する光源ユニット200の下面200cの位置とが略一致する。
【0071】
以上、図1図6を参照して実施形態1を説明した。実施形態1によれば、取付金具13は、ベースユニット300と光源ユニット200とが近づくように、光源ユニット200に作用する。換言すれば、取付金具13は、ベースユニット300に対して光源ユニット200が所定方向D3と逆方向に向かうように、光源ユニット200に作用する。一方、当接部材400は、ベースユニット300に当接する。当接部材400は、所定方向D3において所定距離LAを有する板状である。また、第1板部403は、フレーム部材2に対して垂直に配置される。その結果、ベースユニット300の天壁部311cと光源ユニット200のフレーム部材2との間の距離は、略所定距離LAとなる。よって、天壁部311cに対するベース部材310の下端部310aの距離と、天壁部311cに対する光源ユニット200の下面200cの距離とにズレが生じることを、抑制できる。
【0072】
また、光源ユニット200は、保持部320に取付金具13を嵌める或いは保持部320から取付金具13を取外すことにより、ベースユニット300に対して着脱自在である。例えば、仕様が異なる光源ユニット200に交換することができる。具体的には、仕様(例えば出射光の色又は強度等)が異なる光源ユニット200に交換することで、照明器具100によって照明される場所(例えば店舗等)の雰囲気を変更できる。また、光源ユニット200が故障した際に、光源ユニット200をベースユニット300から取外して修理し、修理後の光源ユニット200をベースユニット300に取付けることが可能となる。
【0073】
実施形態1によれば、照明器具100は、複数の当接部材400を備える。その結果、ベースユニット300に対する光源ユニット200の下面200cの取付位置にズレが生じることを、より抑制できる。また、実施形態1によれば、第2板部401は、ベースユニット300の天壁部311cに対して平行に配置される。その結果、天壁部311cの下面に対する当接面積が大きくできる。よって、光源ユニット200をベースユニット300に取付けた際に、当接部材400によって天壁部311cの下面に傷が付くことを軽減できる。
【0074】
再び図3を参照して取付金具13について説明する。照明器具100は、複数の取付金具13を更に備える。複数の取付金具13は、互いに離間する。
【0075】
複数の取付金具13は、例えば、2個の取付金具13である。実施形態1において、2つの取付金具13の一方は、電源装置10の左側に配置され、2つの取付金具13の他方は、電源装置10の右側に配置される。換言すると、2つの取付金具13は、電源装置10を挟むように配置される。
【0076】
実施形態1によれば、照明器具100は、複数の取付金具13を備える。その結果、ベースユニット300と光源ユニット200とを強固に取付けできる。
【0077】
続けて、図7及び図8を参照して取付金具13及び当接部材400を説明する。図7は、取付金具13及び当接部材400を示す斜視図である。図8は、照明器具100の左右方向に沿った断面を示す図である。
【0078】
取付金具13と当接部材400とは分離されていてもよいが、図7に示すように、取付金具13と当接部材400とは一体成型品であることが好ましい。換言すれば、取付金具13と当接部材400とは、単一の部材の部分であることが好ましい。
【0079】
また、第1取付弾性部13aと、第2取付弾性部13bとは、第3板部402に接続されている。具体的には、第1取付弾性部13aの下部は、第3板部402の前側に接続される。第2取付弾性部13bの下部は、第3板部402の後側に接続される。そして、光源ユニット200をベースユニット300に取付けた際に、第2板部401は、ベースユニット300に当接する。
【0080】
実施形態1によれば、取付金具13と当接部材400とは一体成形品である。その結果、光源ユニット200が近づくように作用する取付金具13と、光源ユニット200が近づきすぎることを抑制する当接部材400とは、近接する。よって、ベースユニット300に対する光源ユニット200の取付位置にズレが生じることを、より抑制できる。
【0081】
<実施形態2>
図9A図9Cを参照して、本発明の実施形態2の照明器具1100を説明する。図9Aは、光源ユニット200をベースユニット300に取付ける時の照明器具1100の断面を示す図である。また、図9Bは、光源ユニット200をベースユニット300に取付ける時の照明器具1100の断面を示す図である。更に、図9Cは、光源ユニット200をベースユニット1300に取付けた後の照明器具1100の断面を示す図である。
【0082】
実施形態1に係る照明器具1100では、当接部材400は、光源ユニット200に固定されたのに対して、実施形態2に係る照明器具1100では、当接部材1400は、ベースユニット300に固定される。
【0083】
当接部材1400は、ベースユニット300に固定される。より具体的には、当接部材1400の上端部1400aが天壁部311cの下面に固定される。当接部材1400は、所定方向D3において所定距離LAを有する板状である。光源ユニット200がベース部材310の天壁部311cに取付けられた際に、当接部材1400の下端部1400bがフレーム部材2の上面に当接する。
【0084】
図9Aに示すように、作業者は、ベースユニット300の内部に光源ユニット200を所定方向D3と逆方向に挿入する。ベース部材310の下端部310aと光源ユニット200の下面200cとの間の距離は、第3距離LCである。また、フレーム部材2と当接部材400の下端部1400bとの間の距離も、第3距離LCである。
【0085】
図9Bに示すように、作業者は、ベースユニット300の内部に光源ユニット200を所定方向D3と逆方向に更に挿入する。ベース部材310の下端部310aと光源ユニット200の下面200cとの間の距離は、第4距離LDである。また、フレーム部材2と当接部材400の下端部1400bとの間の距離も、第4距離LDである。
【0086】
図9Bに示す状態のとき、取付金具13は、弾性変形する。詳細には、第1取付弾性部13aと第1保持部321aと接するか、或いは、第2取付弾性部13bと第2保持部321bとが接する前には、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第3間隔RCより長い第2間隔RBである。第1取付弾性部13aは第1保持部321aと接し、第2取付弾性部13bは第2保持部321bと接することで、弾性変形する。具体的には、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第3間隔RCより短くなるように変化する。
【0087】
また、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部とが第1保持部321aと第2保持部321bとの間を通過した後、取付金具13の状態は、弾性力によって第1状態に戻ろうとする。具体的には、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第3間隔RCより長くなるように変化する。その結果、第1取付弾性部13a及び第2取付弾性部13bは、保持部320に対する所定位置に案内される。
【0088】
図9Cに示すように、第1取付弾性部13a及び第2取付弾性部13bが保持部320に対する所定位置に案内されると、取付金具13の状態が第1状態に戻る前に、当接部材1400の下端部1400bが光源ユニット200のフレーム部材2に当接する。具体的には、第1取付弾性部13aの中間部と第2取付弾性部13bの中間部との間の距離は、第2間隔RBより短い。第1取付弾性部13aの上部と第2取付弾性部13bの上部との間の距離は、第1間隔RAより短い。その結果、第1取付弾性部13a及び第2取付弾性部13bが保持部320に対する所定位置に案内されるように、取付金具13は弾性力を受ける。この場合、小さい強度の弾性力であっても、大きい強度の弾性力であっても、取付金具13が弾性力を受けていれば、フレーム部材2と当接部材400の上端部1400aとの間の距離は、所定距離LAである。その結果、天壁部311cに対するベース部材310の下端部310aの位置と、天壁部311cに対する光源ユニット200の下面200cの位置とが略一致する。
【0089】
<他の実施形態>
以上、図面を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。
【0090】
また、図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0091】
(1)例えば、本発明による実施形態において、照明器具100の右側の端部と照明器具100の左側の端部とは同様の構成を有したが、照明器具100の右側の端部と照明器具100の左側の端部とは異なる構成を有してもよい。
【0092】
具体的には、本発明による実施形態において、照明器具100は、第1カバー閉塞部材4aと、第1ベース閉塞部材330aと、第2カバー閉塞部材4bと、第2ベース閉塞部材330bとを備えたが、第2カバー閉塞部材4b、及び第2ベース閉塞部材330bは省略されてもよい。あるいは、第1カバー閉塞部材4a、及び第1ベース閉塞部材330aが省略されてもよい。例えば、2つの照明器具100を左右方向に沿って連結する場合、左側に配置される照明器具100において、第2カバー閉塞部材4b、及び第2ベース閉塞部材330bは省略される。右側に配置される照明器具100において、第1カバー閉塞部材4a、及び第1ベース閉塞部材330aは省略される。本実施形態によれば、複数の光源ユニット200の間にズレが生じることを抑制できる。その結果、照明器具100を連結する場合に、見栄えを向上できる。
【0093】
(2)本発明による実施形態において、取付部材は、例えば板バネのような弾性部を有したが、取付部材は、磁石であってもよい。例えば、ベースユニットにS極を有する磁性体が配置され、光源ユニットにN極を有する磁性体が配置される。S極を有する磁性体及びN極を有する磁性体は、ベースユニットと光源ユニットとが近づくように、ベースユニット及び光源ユニットに作用する。
【0094】
(3)本発明による実施形態において、取付金具13は、フレーム部材2に固定されたのに対して、ベース部材310に固定されてもよい。例えば、ベース部材310に取付金具13が配置され、フレーム部材2に保持部320が配置されてもよい。
【0095】
(4)本発明による実施形態において、光源11は、発光素子としてLED素子を有したが、発光素子は、光を発光する素子であればよく、LED素子に限定されない。例えば、発光素子は、有機EL(electro-luminescence)素子であってもよい。
【0096】
本願は、更に以下の付記を開示する。なお、以下の付記は、本発明を限定するものではない。
【0097】
[付記1]
ベースユニットと、
光を出射する光源ユニットと、
前記ベースユニットに前記光源ユニットを取付ける取付部材と、
前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の一方に配置され、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の他方に当接する当接部材と
を備え、
前記取付部材は、前記ベースユニットと前記光源ユニットとが近づくように、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の少なくとも一方に作用する、照明器具。
【0098】
[付記2]
前記ベースユニットは、筐体を有し、
前記光源ユニットは、前記筐体よりも所定方向側に配置され、
前記当接部材は、第1板部を有し、
前記第1板部は、前記所定方向において所定距離を有する、付記1に記載の照明器具。
【0099】
[付記3]
前記当接部材は、第1板部と第2板部とを有し、
前記第1板部と前記第2板部とは、交差し、
前記第2板部は、前記ベースユニット及び前記光源ユニットの内の他方に当接する、付記1に記載の照明器具。
【0100】
[付記4]
複数の前記当接部材を備え、
前記光源ユニットは、前記所定方向と交差する出射面を有し、
前記複数の当接部材は、互いに離間する、付記2に記載の照明器具。
【0101】
[付記5]
前記取付部材は、前記光源ユニットに配置され、
前記筐体は、嵌合部を有し、
前記取付部材は、前記嵌合部に対する所定位置に案内される弾性部を有する、付記2又は付記4に記載の照明器具。
【0102】
[付記6]
複数の前記取付部材を備え、
前記複数の取付部材は、互いに離間する、付記1から付記5のいずれか1項に記載の照明器具。
【0103】
[付記7]
前記取付部材と前記当接部材とは、一体成形品である、付記1から付記6のいずれか1項に記載の照明器具。
【0104】
[付記8]
光を出射する光源ユニットであって、
ベースユニットに前記光源ユニットを取付ける取付部材と、
前記ベースユニットに当接する当接部材と
を備え、
前記取付部材は、前記ベースユニットに近づくように、前記光源ユニットに作用する、光源ユニット。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、照明器具及び光源ユニットを提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0106】
1 発光部
2 フレーム部材
3 カバー部材
3a 第1カバー開口端
3b 第2カバー開口端
4a 第1カバー閉塞部材
4b 第2カバー閉塞部材
13 取付部材
41a 第1カバー閉塞部
41b 第2カバー閉塞部
100 照明器具
200 光源ユニット
300 ベースユニット
310 ベース部材
310a 第1ベース開口端
310b 第2ベース開口端
330a 第1ベース閉塞部材
330b 第2ベース閉塞部材
331a 第1ベース閉塞部
331b 第2ベース閉塞部
400 当接部材
D1 第1方向
D2 第2方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9A
図9B
図9C