(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-20
(45)【発行日】2024-06-28
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20240621BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240621BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20240621BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20240621BHJP
F21Y 103/33 20160101ALN20240621BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240621BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20240621BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21S8/04 130
F21V23/00 150
F21V23/04 500
F21V23/00 130
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21Y103:33
F21Y115:10 500
F21Y115:15
(21)【出願番号】P 2023035284
(22)【出願日】2023-03-08
(62)【分割の表示】P 2018183065の分割
【原出願日】2018-09-28
【審査請求日】2023-04-04
(73)【特許権者】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】志村 竜男
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-063010(JP,A)
【文献】特開2017-016756(JP,A)
【文献】特開2017-033708(JP,A)
【文献】特開2017-224422(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0218913(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第104848105(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 23/00
F21V 23/04
F21V 19/00
F21Y 103/33
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射する光源と、
前記光源が配置される光源基板と、
電波を受信するアンテナを有する無線通信部と、
前記無線通信部を支持する支持部材と、
前記光源基板と前記支持部材とを保持する保持部材と、
前記アンテナが形成されたアンテナ基板と
を備え、
前記保持部材は、第1保持面と、前記第1保持面とは反対側の第2保持面と
、前記支持部材が装着される装着部とを有し、
前記第1保持面には、前記支持部材が配置され、
前記第2保持面には、前記光源基板が配置され、
前記装着部は、装着面を有し、
前記装着面は、前記第1保持面と同一平面であり、
前記支持部材は、対向壁を有し、
前記対向壁は、前記装着面と対向する第1対向面を有し、
前記保持部材は、保持部材本体と、前記アンテナと対向するアンテナ対向部とを更に有し、
前記アンテナ対向部は、前記保持部材本体を貫通する本体貫通孔を含み、
前記アンテナ基板は、前記アンテナが設けられるアンテナ領域を有し、
前記本体貫通孔の大きさは、平面視において、前記アンテナ領域の大きさ以上であ
り、
前記支持部材は、前記装着部と係合する係合部を更に有し、
前記係合部は、前記第1対向面から前記第2保持面側に突出する突出部を含み、
前記支持部材が前記装着部に装着された状態において、前記第1対向面と前記装着面とは接触し、前記突出部は、前記本体貫通孔に嵌る、照明器具。
【請求項2】
前記本体貫通孔および前記アンテナ領域は、平面視において、同形状である、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記本体貫通孔および前記アンテナ領域は、平面視において、略矩形形状である、請求項2に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信装置を備える照明器具が提案されている。例えば、特許文献1には、受信感度の向上を図ることを目的とする照明器具が開示されている。特許文献1に開示の照明器具は、器具本体と、点灯ユニットとを備える。器具本体は、開口部を有する。点灯ユニットは、器具本体に対して着脱可能に取り付けられる。点灯ユニットは、取付板と、光源ユニットと、無線通信装置とを有する。取付板は、その下面(表面)が器具本体の開口部に対向する向きで器具本体内に収容される。取付板には、スリットが設けられる。光源ユニットは、取付板の下面に取り付けられて、照明器具の下方へ向けて光を出射する。無線通信装置は、アンテナと、筐体とを有する。筐体は、アンテナを収容するアンテナ収容部を有する。筐体は、アンテナ収容部(アンテナ)がスリットに挿通された状態で取付板に固定される。この結果、アンテナが光源ユニットよりも下方に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の照明器具では、アンテナが光源ユニットよりも下方に配置されるため、光源ユニットから出射される光がアンテナによって遮られる。光源ユニットから出射される光がアンテナによって遮られることにより、影及び発光ムラの少なくとも一方が照明器具の光出射面に生じる可能性がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑み、光源から出射される光がアンテナによって遮られることなく、アンテナが送受信する電波が遮られることを抑制できる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する照明器具は、光源と、光源基板と、無線通信部と、支持部材と、保持部材と、アンテナ基板とを備える。前記光源は、光を出射する。前記光源基板は、前記光源が配置される。前記無線通信部は、電波を受信するアンテナを有する。前記支持部材は、前記無線通信部を支持する。前記保持部材は、前記光源基板と前記支持部材とを保持する。前記アンテナ基板は、前記アンテナが形成される。前記保持部材は、第1保持面と、前記第1保持面とは反対側の第2保持面と、装着部とを有する。前記第1保持面には、前記支持部材が配置される。前記第2保持面には、前記光源基板が配置される。前記装着部には、前記支持部材が装着される。前記装着部は、装着面を有する。前記装着面は、前記第1保持面と同一平面である。前記支持部材は、対向壁を有する。前記対向壁は、前記装着面と対向する第1対向面を有する。前記保持部材は、保持部材本体と、前記アンテナと対向するアンテナ対向部とを更に有する。前記アンテナ対向部は、前記保持部材本体を貫通する本体貫通孔を含む。前記アンテナ基板は、前記アンテナが設けられるアンテナ領域を有する。前記本体貫通孔の大きさは、平面視において、前記アンテナ領域の大きさ以上である。前記支持部材は、前記装着部と係合する係合部を更に有する。前記係合部は、前記第1対向面から前記第2保持面側に突出する突出部を含む。前記支持部材が前記装着部に装着された状態において、前記第1対向面と前記装着面とは接触し、前記突出部は、前記本体貫通孔に嵌る。
【0007】
本願に開示する照明器具において、前記本体貫通孔および前記アンテナ領域は、平面視において、同形状である。
【0008】
本願に開示する照明器具において、前記本体貫通孔および前記アンテナ領域は、平面視において、略矩形形状である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の照明器具によれば、光源から出射される光がアンテナによって遮られることなく、アンテナが送受信する電波が遮られることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る照明器具を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る照明器具の構成を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る照明器具の構成を示す分解斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る電源部、無線通信部、無線ケース、及び本体シャーシを示す分解斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る無線ケースの構成を示す斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る無線ケースの構成を示す斜視図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る無線ケースの構成を示す斜視図である。
【
図8】本実施形態に係る第4周壁及びその近傍を示す平面図である。
【
図9】本実施形態に係る立壁部の構成を示す図である。
【
図10】
図9に示すX-X線に沿った断面を模式的に示す図である。
【
図11】(a)及び(b)は、本実施形態に係る第1係合部及びその近傍を示す斜視図である。
【
図12】本実施形態に係る無線ケースの構成を示す上面図である。
【
図13】本実施形態に係る第1引掛け部の構成を示す図である。
【
図14】本発明の実施形態に係る無線ケースの一部を示す上面図である。
【
図15】本発明の実施形態に係る第3係合部及びその近傍を示す図である。
【
図16】本発明の本実施形態に係る無線ケースの底面図である。
【
図17】(a)及び(b)は、本実施形態に係る無線通信部の構成を示す斜視図であり、(c)は、
図17(a)に示すXVIIC-XVIIC線に沿った断面を示す図である。
【
図18】(a)及び(b)は、本実施形態に係る無線通信部及び無線ケースの断面を示す図である。
【
図19】(a)は、本実施形態に係る無線通信部及び無線ケースを示す上面図であり、(b)は、本実施形態に係る無線通信部及び無線ケースの一部を示す斜視図である。
【
図20】本実施形態に係る第1装着部及びその近傍を示す斜視図である。
【
図21】本実施形態に係る第1装着部及びその近傍を示す平面図である。
【
図22】(a)及び(b)は、本実施形態に係る無線ケース5の装着方法を示す図である。
【
図23】(a)及び(b)は、本実施形態に係る無線ケース5の装着方法を示す図である。
【
図24】(a)は、
図23(b)に示すXXIVA-XXIVA線に沿った断面を示す図であり、(b)は、
図23(b)に示すXXIVB-XXIVB線に沿った断面を模式的に示す図である。
【
図25】本発明の実施形態に係る無線ケース5の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明に係る照明器具の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0012】
まず、
図1を参照して、本実施形態に係る照明器具100について説明する。
図1は、本実施形態に係る照明器具100を示す図である。
【0013】
図1に示すように、照明器具100は、天井面Cのような取付け面に取り付けられる。本実施形態において、照明器具100は、平面視略円形形状のシーリングライトである。
【0014】
次に、
図2及び
図3を参照して、本実施形態に係る照明器具100の構成について説明する。
図2及び
図3は、本実施形態に係る照明器具100の構成を示す分解斜視図である。詳しくは、
図2は、上方から見た照明器具100を示す。
図3は、下方から見た照明器具100を示す。
【0015】
図2及び
図3に示すように、照明器具100は、本体カバー1、アダプター2、電源部3、無線通信部4、無線ケース5、本体部6、光源部7、光源カバー8、及びセード9を備える。無線ケース5は、支持部材の一例である。以下では、照明器具100のうち、本体カバー1が設けられる側を「照明器具100の上側」とし、その反対側を「照明器具100の下側」として本実施形態を説明する。また、照明器具100を平面視したときの径方向を「径方向DR」とし、照明器具100を平面視したときの周方向を「周方向DC」として、本実施形態を説明する。
【0016】
本体カバー1は、本体部6と連結する。本実施形態において、本体カバー1は、ビスなどの締結部材によって本体部6と連結する。本体カバー1は、金属製の板状部材である。本体カバー1の材料は、光源部7及び電源部3の少なくとも一方から発せられる熱を吸収して外部へ放熱する材料であることが好ましい。本体カバー1は、例えば、鉄などの金属を材料として含む。
【0017】
アダプター2は、電源部3に外部電源電圧を供給する。アダプター2は、連結部材21と配線部材22とを有する。連結部材21は、配線部材22と本体カバー1とを連結する。配線部材22は、電源部3とソケットとを電気的に接続する。ソケットは、天井面Cに設けられる。アダプター2は、例えば、引掛けシーリングアダプターである。
【0018】
電源部3は、無線通信部4及び光源部7に電力を供給する。電源部3は、電源装置31、及び電源ケース32を有する。電源装置31は、電源回路及び電力制御回路を含む。電源回路は、アダプター2を介して供給される外部電源電圧を内部電源電圧に変換する。電源回路は、内部電源電圧を無線通信部4及び光源部7へ供給する。電力制御回路は、電源回路が供給する内部電源電圧を制御する。詳しくは、電源回路が供給する電流の電流値が無線通信部4から送信される通信信号に対応する一定値となるように内部電源電圧を制御する。この結果、無線通信部4から送信される通信信号に対応する光量及び相関色温度を有する光が照明器具100から出射される。
【0019】
電源装置31は、電源ケース32に収容される。電源ケース32は、本体部6に配置される。
【0020】
無線通信部4は、同じ通信規格を利用して無線通信を行う通信機器と通信する。具体的には、無線通信部4は、通信機器から送信された信号(電波)を少なくとも受信する。本実施形態に係る無線通信部4は、通信機器との間で各種信号(電波)を送受信する。無線通信部4及び通信機器は、例えば、無線通信部4と通信機器とをペアリングするための設定信号を互いに送受信する。無線通信部4と通信機器とをペアリングすることにより、無線通信部4と通信機器との間で無線通信が可能になる。本実施形態において、無線通信部4は、ZIGBEE(登録商標)のような近距離無線規格を利用して無線通信を行う。また、通信機器は、照明器具100から出射される光の光量及び相関色温度の少なくとも一方を制御する信号を送信する。通信機器は、例えば、ネットワークに接続されたブリッジである。なお、通信機器は、ブリッジに限定されず、例えば、ネットワークに接続されたルーターであってもよい。ネットワークは、例えば、無線LAN(Local Area Network)である。
【0021】
無線通信部4は、信号線を介して電源装置31と接続する。無線通信部4は、通信機器から受信した電波に応じて電源装置31に通信信号を送信する。通信信号は、照明器具100から出射される光の光量及び相関色温度の少なくとも一方を制御する制御信号である。また、無線通信部4は、電源装置31から照明器具100の状態を示す信号を受信する。無線通信部4は、照明器具100の状態を示す信号(電波)を通信機器へ送信する。照明器具100の状態を示す信号は、例えば、照明器具100の調光状態及び調色状態の少なくとも一方を示す。
【0022】
無線ケース5は、無線通信部4を収容する。無線ケース5は、本体部6に配置される。無線ケース5は、無線通信部4が送受信する電波が遮られることを抑制する素材を材料として含むことが好ましい。本実施形態において、無線ケース5は、ポリプロピレンのような樹脂を材料として含む。
【0023】
本体部6は、本体カバー1、アダプター2、電源部3、無線ケース5、光源部7、光源カバー8、及びセード9を支持する。本体部6は、保持部材の一例である。本体部6は、本体シャーシ61、及び金具62を有する。本体シャーシ61は、保持部材本体の一例である。本体シャーシ61は、中央部分が下方に凹む円盤状の金属部材である。本体シャーシ61の材料は、光源部7から発生される熱を吸収して外部へ放熱する材料であることが好ましい。本体シャーシ61は、例えば、鉄のような金属を材料として含む。
【0024】
本体シャーシ61は、第1保持面61a及び第1保持面61aとは反対側の第2保持面61bを有する。第1保持面61aと第2保持面61bとは平行である。本実施形態において、第1保持面61aは、本体シャーシ61の上面を構成し、第2保持面61bは、本体シャーシ61の下面を構成する。
【0025】
本体シャーシ61は、開口部611及び部品収容空間612を有する。開口部611は、本体シャーシ61の略中央に設けられる。開口部611は、本体シャーシ61を貫通する。開口部611の形状は、平面視略円形形状である。開口部611には、アダプター2が挿通される。
【0026】
部品収容空間612は、本体シャーシ61の凹んだ部分に設けられる。詳しくは、部品収容空間612は、本体シャーシ61の第1保持面61a側に設けられる。部品収容空間612は、上方が開口する。部品収容空間612は、開口部611の外周に沿って設けられる。
【0027】
部品収容空間612には、電源部3、無線通信部4、及び無線ケース5が配置される。換言すると、電源部3、無線通信部4、及び無線ケース5は、本体シャーシ61の第1保持面61a側に配置される。
【0028】
本体カバー1は、第1保持面61aに配置される。本体カバー1は、部品収容空間612を覆うように本体シャーシ61と連結する。本体カバー1と本体シャーシ61とが連結すると、電源部3、無線通信部4、及び無線ケース5が本体カバー1によって覆われる。
【0029】
金具62は、本体シャーシ61の第2保持面61bに配置される。本体シャーシ61は、金具62を介してセード9を保持する。
【0030】
光源部7は、光を出射する。光源部7は、光源基板70を有する。本実施形態において、光源部7は、2つの光源基板70を有する。光源基板70は、プリント基板である。光源基板70は、例えば、ガラスエポキシ樹脂を材料として含む。
【0031】
各光源基板70は、第1基板面70a及び第1基板面70aとは反対側の第2基板面70bを有する。第1基板面70aと第2基板面70bとは平行である。本実施形態において、第1基板面70aは、光源基板70の下面を構成し、第2基板面70bは、光源基板70の上面を構成する。
【0032】
2つの光源基板70の形状はそれぞれ、平面視略半円環状である。2つの光源基板70は、平面視略円環形状を形成するように本体シャーシ61の第2保持面61b側に配置される。詳しくは、2つの光源基板70は、第2基板面70bが第2保持面61bと接触するように本体シャーシ61に配置される。本実施形態において、2つの光源基板70は、ビスなどの締結部材によって、本体シャーシ61と連結する。
【0033】
2つの光源基板70のうちの一方は、本体シャーシ61を挟んで無線通信部4と対向する。以下、2つの光源基板70のうち、無線通信部4と対向する光源基板70を「第1光源基板71」と記載し、他方の光源基板70を「第2光源基板72」と記載する。
【0034】
無線通信部4は、第1光源基板71の第2基板面70bと本体シャーシ61を挟んで対向する。
【0035】
光源部7は、複数の光源73及び2つの光源基板コネクタ74を更に有する。光源73は、例えば、SMD(Surface Mount Device)チップである。
【0036】
複数の光源73は、光を出射する。複数の光源73は、第1光源基板71の第1基板面70a及び第2光源基板72の第1基板面70aに分散して配置される。以下、複数の光源73のうち、第1光源基板71の第1基板面70aに配置される光源73を「第1光源731」と記載し、第2光源基板72の第1基板面70aに配置される光源73を「第2光源732」と記載する。第1光源基板71の第1基板面70aには、複数の第1光源731が配置される。第2光源基板72の第1基板面70aには、複数の第2光源732が配置される。
【0037】
2つの光源基板コネクタ74は、第1光源基板71の第1基板面70a及び第2光源基板72の第1基板面70aにそれぞれ配置される。以下、第1光源基板71の第1基板面70aに配置される光源基板コネクタ74を「第1光源基板コネクタ741」と記載し、第2光源基板72の第1基板面70aに配置される光源基板コネクタ74を「第2光源基板コネクタ742」と記載する。第1光源基板コネクタ741及び第2光源基板コネクタ742は、電力線を介して電源装置31にそれぞれ接続する。
【0038】
第1光源基板コネクタ741は、複数の第1光源731と電気的に接続する。第1光源731には、第1光源基板コネクタ741を介して電源部3から内部電源電圧が供給される。第2光源基板コネクタ742は、複数の第2光源732と電気的に接続する。第2光源732には、第2光源基板コネクタ742を介して電源部3から内部電源電圧が供給される。
【0039】
各光源73は、内部電源電圧が供給されると、光を出射する。各光源73は、発光素子を含む。本実施形態において、発光素子は、LED(Light Emitting Diode)素子である。あるいは、発光素子は、例えば、有機EL(Organic Electro Luminescence)素子である。
【0040】
光源カバー8は、光源部7を覆う。光源カバー8は、平面視略円環形状である。光源カバー8は、光源部7を覆うように本体シャーシ61と連結する。光源カバー8は、例えば、ビスのような締結部材によって本体シャーシ61と連結する。本実施形態において、光源カバー8は、複数の光源73から出射される光を拡散させる。光源カバー8は、無線通信部4が送受信する電波が遮られることを抑制する素材を材料として含むことが好ましい。光源カバー8は、例えば、樹脂を材料として含む。
【0041】
セード9は、金具62を介して、本体シャーシ61の第2保持面61bに着脱自在に配置される。セード9が第2保持面61bに配置されると、光源部7及び光源カバー8がセード9によって覆われる。セード9は、無線通信部4が送受信する電波が遮られることを抑制する素材を材料として含むことが好ましい。光源カバー8は、例えば、樹脂を材料として含む。
【0042】
照明器具100は、緩衝部材100cを更に備える。緩衝部材100cは、天井面Cに対する照明器具100の移動を抑制する。緩衝部材100cによって、照明器具100のガタツキが抑制される。
【0043】
続いて、
図4を参照して、本実施形態に係る本体シャーシ61の構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る電源部3、無線通信部4、無線ケース5、及び本体シャーシ61を示す分解斜視図である。
【0044】
図4に示すように、本体シャーシ61は、開口部611、及び部品収容空間612に加え、内周部613、中間部614、及び外周部615を有する。部品収容空間612は、内周部613の第1保持面61a、及び中間部614の第1保持面61aによって構成される。
【0045】
内周部613は、開口部611から径方向DRに外側へ向けて延びる。中間部614は、内周部613の外縁から径方向DRの外側へ延びる。詳しくは、中間部614の形状は、径方向DRの外側に向かうにつれて高くなる上傾斜である。外周部615は、中間部614の外縁から径方向DRの外側に向けて延びる。
【0046】
また、本体シャーシ61は、第1装着部63、及び第2装着部64を更に有する。第1装着部63及び第2装着部64は、内周部613の第1保持面61aに設けられる。第1装着部63は、平坦な装着面63sを有する。装着面63sは、内周部613における第1保持面61aと同一平面である。第1装着部63には、無線ケース5が装着される。第2装着部64には、電源ケース32が装着される。
【0047】
続いて、
図5及び
図6を参照して、本実施形態に係る無線ケース5の構成について説明する。
図5及び
図6は、本実施形態に係る無線ケース5の構成を示す斜視図である。詳しくは、
図5は、斜め下方から見た無線ケース5を示し、
図6は、斜め上方から見た無線ケース5を示す。
【0048】
図5に示すように、無線ケース5は、壁部50、第1係合部51、第2係合部52、第3係合部53、留め部54、第1開口部55、第2開口部56、及び放熱部57を有する。なお、第1係合部51については
図10、
図11(a)及び
図11(b)を参照して後述し、第2係合部52については、
図10~
図12を参照して後述する。また、第3係合部53については、
図15及び
図16を参照して後述し、留め部54については、
図12及び
図13を参照して後述する。また、第1開口部55、第2開口部56、及び放熱部57については、
図5及び
図14を参照して後述する。
【0049】
壁部50は、底壁501、及び周壁部502を有する。底壁501は、対向壁の一例である。以下、無線ケース5の底壁501が設けられる側を「無線ケース5の下側」と記載し、その反対側を「無線ケース5の上側」として記載する。
【0050】
底壁501は、平面視略矩形形状の平板形状である。底壁501は、第1底面501aを有する。なお、第1底面501aは、第1対向面の一例である。
【0051】
図4を参照して説明した第1装着部63に無線ケース5が装着されると、第1底面501aは、装着面63s(
図4参照)と対向する。
【0052】
図6に示すように、周壁部502は、底壁501を囲むように配置される。
【0053】
無線ケース5は、基板収容空間5sを更に有する。基板収容空間5sは、収容空間の一例である。
【0054】
基板収容空間5sは、無線ケース5の内側に設けられる。換言すると、基板収容空間5sは、壁部50によって囲まれる空間である。基板収容空間5sには、
図2を参照して説明した無線通信部4が収容される。本実施形態において、基板収容空間5sは、第1基板収容空間51s及び第2基板収容空間52sを有する。第1基板収容空間51sと第2基板収容空間52sとは連通する。
【0055】
周壁部502は、底壁501から延びる。詳しくは、底壁501は、
図5を参照して説明した第1底面501aとは反対側の第2底面501bを有する。第1底面501aと第2底面501bとは平行である。周壁部502は、第2底面501bから第2底面501bと交差する方向に延びる。換言すると、周壁部502は、第2底面501bから第1底面501aと交差する方向に延びる。本実施形態において、周壁部502は、第1底面501aと直交する方向に延びる。
【0056】
周壁部502は、第1周壁502a、第2周壁502b、第3周壁502c、及び第4周壁502dを有する。第1周壁502a、第2周壁502b、第3周壁502c、及び第4周壁502dは、平板状である。第1周壁502a、及び第3周壁502cは、無線ケース5の長手方向に沿って延びる。以下、無線ケース5の長手方向を「長さ方向L」と記載する場合がある。
【0057】
第2周壁502bは、無線ケース5の短手方向に沿って延びる。以下、無線ケース5の短手方向を「幅方向W」と記載する場合がある。
【0058】
第1周壁502a、第2周壁502b、及び第3周壁502cは平面視略I形状である。第4周壁502dは、平面視略C字形状である。
【0059】
第1周壁502aは、底壁501が有する2つの長辺のうちの一方から上方へ延びる。第2周壁502bは、底壁501が有する2つの短辺のうちの一方から上方へ延びる。第3周壁502cは、底壁501が有する2つの長辺のうちの他方から上方へ延びる。第1周壁502aと第3周壁502cとは無線ケース5の幅方向Wにおいて対向する。第4周壁502dについては、
図8を参照して後述する。
【0060】
また、
図6に示すように、壁部50は、立壁部503を更に有する。立壁部503の構成については、
図9及び
図10を参照して説明する。
【0061】
続いて、
図7を参照して、第1周壁502a及び第3周壁502cの構成について更に説明する。
図7は、本実施形態に係る無線ケース5の構成を示す斜視図である。詳しくは、
図7は、
図6とは反対側の斜め上方から見た無線ケース5を示す。
【0062】
図7に示すように、第1周壁502aは、第1凹部50aを含む。第1凹部50aは、第1周壁502aを幅方向Wに沿って見たときに下方に凹む部分である。第1凹部50aは、第1周壁502aのうち、第2周壁502b側の端部に設けられる。
【0063】
第3周壁502cは、第2凹部50bを含む。第2凹部50bは、第3周壁502cを幅方向Wに沿って見たときに下方に凹む部分である。第2凹部50bは、第3周壁502cのうち、第4周壁502d側の端部に設けられる。
【0064】
続いて、
図8を参照して、本実施形態に係る第4周壁502dの構成について説明する。
図8は、本実施形態に係る第4周壁502d及びその近傍を示す平面図である。
【0065】
図8に示すように、第4周壁502dは、主壁502e、第1側壁502f、第2側壁502g、第1小壁502h、及び第2小壁502jを有する。主壁502eは、無線ケース5の長さ方向Lにおいて第2周壁502b(
図7参照)と対向する。
【0066】
主壁502eは、第4周壁502dを構成する壁のうち、最も面積が大きい壁である。
【0067】
第1側壁502fは、無線ケース5の長さ方向Lに沿って延びる。第1側壁502fの一端は、主壁502eと接続し、第1側壁502fの他端は、第3周壁502cと接続する。
【0068】
第1小壁502hは、第1側壁502fから幅方向Wに沿って延びる。詳しくは、第1小壁502hは、第1側壁502fの内壁面から無線ケース5の内側へ向けて延びる。第1小壁502hは、無線ケース5の長さ方向Lにおいて主壁502eと対向する。第1小壁502hの一端は、第1側壁502fの第3周壁502c側の端部と接続する。また、第1小壁502hは、長さ方向Lにおいて、第2周壁502bと対向する。
【0069】
第2側壁502gは、無線ケース5の長さ方向Lに沿って延びる。第2側壁502gは、第1周壁502aよりも無線ケース5の外側に位置する。第2側壁502gの一端は、主壁502eと接続する。
【0070】
第2小壁502jは、第2側壁502gの他端から幅方向Wに沿って延びる。詳しくは、第2小壁502jは、第2側壁502gの内壁面から無線ケース5の内側に向けて延びる。第2小壁502jの一端は、第2側壁502gの内壁面と接続し、第2小壁502jの他端は、第1周壁502aの外壁面の端部と接続する。第2小壁502jは、主壁502eと長さ方向Lにおいて対向する。
【0071】
本実施形態において、第4周壁502dと底壁501とは、基板収容空間5sのうち、第1基板収容空間51sを構成する。第1基板収容空間51sを構成する底壁501の幅方向Wの長さは、第2基板収容空間52sを構成する底壁501の幅方向Wの長さよりも長い。
【0072】
続いて、
図9及び
図10を参照して、本実施形態に係る立壁部503の構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る立壁部503の構成を示す図である。詳しくは、
図9は、無線ケース5の上面図である。
【0073】
図9に示すように、立壁部503は、周壁部502よりも無線ケース5の内側に設けられる。本実施形態において、立壁部503は、第1立壁503a、第2立壁503b、第3立壁503c、第4立壁503d、第5立壁503e及び第6立壁503fを有する。立壁部503は、第1基板収容空間51s側には配置されず、第2基板収容空間52s側にのみ配置される。
【0074】
第1立壁503a、及び第2立壁503bは、長さ方向Lに沿って設けられる。第1立壁503a、及び第2立壁503bは、第1周壁502aよりも内側に設けられる。本実施形態において、第1立壁503aの外側の端面及び第2立壁503bの外側の端面は、第1周壁502aの内壁面と接続する。
【0075】
第1立壁503aは、第1周壁502aの第4周壁502d側の端部に設けられる。第2立壁503bは、第1立壁503aよりも第2周壁502b側であって、第1凹部50aよりも第4周壁502d側に設けられる。
【0076】
第3立壁503c及び第4立壁503dは、幅方向Wに沿って設けられる。第3立壁503c及び第4立壁503dは、第2周壁502bよりも内側に設けられる。本実施形態において、第3立壁503cの外側の端面及び第4立壁503dの外側の端面は、第2周壁502bの内壁面と接続する。
【0077】
第3立壁503cは、第4立壁503dよりも第1周壁502a側に設けられる。換言すると、第4立壁503dは、第3立壁503cよりも第3周壁502c側に設けられる。
【0078】
第3立壁503c及び第4立壁503dは、第2周壁502bよりも内側に設けられる。本実施形態において、第3立壁503cの外側の端面及び第4立壁503dの外側の端面は、第2周壁502bの内壁面と接続する。
【0079】
第5立壁503eは、長さ方向Lにおいて第3周壁502cの略中央よりもやや第2周壁502b側に設けられる。第5立壁503eは、第3周壁502cよりも内側に設けられる。本実施形態において、第5立壁503eの外側の端面は、第3周壁502cの内壁面と接続する。
【0080】
第6立壁503fは、第1小壁502hよりも第2周壁502b側に設けられる。第6立壁503fの外側の端面は、第1小壁502hの第2周壁502bと対向する側の面と接続する。
【0081】
図10は、
図9に示すX-X線に沿った断面を模式的に示す図である。なお、第1立壁503aの構成と第2立壁503bの構成とは、略同一であるため、
図10を参照して、第2立壁503bの構成についてのみ説明し、第1立壁503aの構成についての説明は省略する。同様に、第5立壁503eの構成と第6立壁503fの構成とは、略同一であるため、
図10を参照して、第5立壁503eの構成についてのみ説明し、第6立壁503fの構成についての説明は省略する。
【0082】
図10に示すように、立壁部503は、底壁501から上方に延びる。詳しくは、立壁部503は、第2底面501bから第2底面501b(第1底面501a)と交差する方向に延びる。本実施形態において、立壁部503は、第2底面501bと直交する方向に延びる。
【0083】
立壁部503は、立壁上端面503tを有する。立壁上端面503tは、立壁部503のうち、底壁501と接続する端面とは反対側の端面である。また、周壁部502は、周壁上端面502tを有する。周壁上端面502tは、周壁部502のうち、底壁501と接続する端面とは反対側の端面である。立壁上端面503tは、周壁上端面502tよりも底壁501に近い。
【0084】
第3立壁503cの立壁上端面503t、第4立壁503dの立壁上端面503t、及び第5立壁503eの立壁上端面503tの上下方向の位置は略一致する。即ち、第3立壁503c、第4立壁503d、及び第5立壁503eの高さは略一致する。一方、第2立壁503bの立壁上端面503tは、第3立壁503cの立壁上端面503t、第4立壁503dの立壁上端面503t、及び第5立壁503eの立壁上端面503tよりも底壁501に近い。即ち、第2立壁503bの高さは、第3立壁503c、第4立壁503d、及び第5立壁503eよりも低い。以下、第2立壁503bの高さと、第3立壁503c、第4立壁503d、及び第5立壁503eの高さとの違いを「上下差d1」と記載する場合がある。
【0085】
続いて、
図10、
図11(a)及び
図11(b)を参照して、本実施形態に係る第1係合部51の構成について説明する。
図11(a)及び
図11(b)は、本実施形態に係る第1係合部51及びその近傍を示す斜視図である。詳しくは、
図11(a)は、斜め下方から見た第1係合部51を示し、
図11(b)は、斜め上方から見た第1係合部51を示す。
【0086】
図10、
図11(a)及び
図11(b)に示すように、第1係合部51は、第1延伸部511、突起部512、及びリブ部513を有する。第1係合部51は、
図4を参照して説明した第1装着部63と係合する。
【0087】
第1延伸部511は、第3周壁502cの外壁面から無線ケース5の外側に向けて延びる。詳しくは、第1延伸部511は、第3周壁502cから第1底面501aの面方向に沿って延びる。第1延伸部511は、第3周壁502cの第2係合部52が設けられる位置よりも上方の位置から無線ケース5の外側に向けて延びる。
【0088】
第1延伸部511は、平板形状である。第1延伸部511は、第1延伸面511aと第2延伸面511bとを有する。第1延伸面511aは、第1延伸部511が有する2つの主面のうち、底壁501側(下側)の主面である。第2延伸面511bは、第1延伸部511が有する2つの主面のうち、底壁501側とは反対側(上側)の主面である。
【0089】
突起部512は、第1延伸部511の先端部に設けられる。突起部512は、第1延伸部511から底壁501側に向けて突出する。詳しくは、突起部512は、第1延伸面511aから下方に向けて突出する。本実施形態において、第1延伸部511は、略半球形形状である。
【0090】
リブ部513は、第1延伸部511の強度を補強する。リブ部513は、第2延伸面511bと第3周壁502cの外壁面とに接続する。リブ部513は、長さ方向Lに沿って見たときの形状が略三角形状である。リブ部513の傾斜面は、底壁501に近づくにつれて第3周壁502cの外壁面から離れる。
【0091】
続いて、
図10~
図12を参照して、本実施形態に係る第2係合部52の構成について説明する。
図12は、本実施形態に係る無線ケース5の構成を示す上面図である。
【0092】
図12に示すように、第2係合部52は、第1鍔部521及び第2鍔部522を有する。第1鍔部521及び第2鍔部522は、第2延伸部の一例である。第1鍔部521及び第2鍔部522は、平板形状である。
【0093】
図10~
図11(a)及び
図11(b)に示すように、第1鍔部521及び第2鍔部522はそれぞれ、第1係合面52a及び第2係合面52bを有する。第1係合面52aは、第1鍔部521及び第2鍔部522の各々が有する2つの主面のうち、底壁501側(下側)の主面である。第2係合面52bは、第1鍔部521及び第2鍔部522の各々が有する2つの主面のうち、底壁501側とは反対側(上側)の主面である。本実施形態において、第1係合面52aは、第1底面501aと同一平面である。第2係合面52bは、突起部512よりも第1底面501aに近い。
【0094】
図12に示すように、第1鍔部521は、第1周壁502aの外壁面から無線ケース5の外側に向けて突出する。詳しくは、第1鍔部521は、第1周壁502aから第2底面501b(第1底面501a)の面方向に沿って延びる。
【0095】
第1鍔部521は、第1周壁502aのうち、第1凹部50aよりも第4周壁502d側に設けられる。第1鍔部521は、第1周壁502aのうち、第2開口部56と略対向する位置に設けられる。
【0096】
第2鍔部522は、第3周壁502cの外壁面から無線ケース5の外側に向けて突出する。詳しくは、第2鍔部522は、第3周壁502cから第2底面501b(第1底面501a)の面方向に沿って延びる。第2鍔部522の先端は、第1延伸部511の先端よりも第3周壁502cに近い。詳しくは、第2鍔部522の先端は、突起部512よりも第3周壁502cに近い(
図10参照)。本実施形態において、幅方向Wにおける第1鍔部521と第2鍔部522との長さは、略同一である。また、長さ方向Lにおける第1鍔部521と第2鍔部522との長さは、略同一である。
【0097】
第2鍔部522は、長さ方向Lにおいて、第3周壁502cの略中央部分に設けられる。第2鍔部522は、第3周壁502cのうち、第2開口部56と対向する位置とは異なる位置に設けられる。換言すると、第1鍔部521と第2鍔部522とは、幅方向Wにおいて対向しない位置に設けられる。
【0098】
続いて、
図12及び
図13を参照して、本実施形態に係る留め部54の構成について説明する。
【0099】
図12に示すように、留め部54は、第1引掛け部541及び第2引掛け部542を有する。第1引掛け部541及び第2引掛け部542は、例えば、スナップフィット構造である。
【0100】
第1引掛け部541は、第1周壁502aに設けられる。詳しくは、第1引掛け部541は、第1周壁502aの第1凹部50aに設けられる。
【0101】
第2引掛け部542は、第3周壁502cに設けられる。詳しくは、第2引掛け部542は、第3周壁502cの第2凹部50bに設けられる。
【0102】
図13は、本実施形態に係る第1引掛け部541の構成を示す図である。なお、第1引掛け部541及び第2引掛け部542の構成は略同一であるため、
図13を参照して、第1引掛け部541の構成についてのみ説明し、第2引掛け部542の構成についての説明は省略する。
【0103】
図13に示すように、第1引掛け部541は、基部543及び爪部544を有する。基部543は、第1凹部50aの底面から上方へ向けて延びる。
【0104】
爪部544は、基部543の先端部から無線ケース5の内側に向けて突出する。爪部544は、長さ方向Lに沿って見たときの形状が略三角形である。爪部544は、傾斜面544kと平坦面544tとを有する。平坦面544tは、第2対向面の一例である。
【0105】
傾斜面544kは、基部543から離れるにつれて第2底面501bに近づく。平坦面544tは、基部543の内壁面から無線ケース5の内側に向けて延びる。平坦面544tは、第2底面501bと対向する。平坦面544tは、第2底面501bと平行である。
【0106】
続いて、
図5、及び
図14を参照して、本実施形態に係る第1開口部55、第2開口部56及び放熱部57の構成について説明する。
図14は、本実施形態に係る無線ケース5の一部を示す上面図である。詳しくは、
図14は、無線ケース5の第2基板収容空間52s側の一部を示す。
【0107】
図5及び
図14に示すように、第1開口部55、第2開口部56、及び放熱部57は、底壁501に設けられる。
【0108】
第1開口部55は、第1貫通孔55h及びテーパー部55tを含む。第1貫通孔55hは、底壁501を貫通する。第1貫通孔55hは、スイッチ孔の一例である。テーパー部55tは、第1貫通孔55hの径方向の内側に向かうほど第1底面501aから離れるように傾斜する(
図5参照)。即ち、第1貫通孔55hの縁は、テーパー形状である。
【0109】
第2開口部56は、底壁501を貫通する第2貫通孔56hを含む。第2貫通孔56hは、ランプ孔の一例である。
【0110】
放熱部57は、無線通信部4が発する熱を放熱する。放熱部57は、2つの放熱孔57hを含む。2つの放熱孔57hは、底壁501に形成されて、底壁501を貫通する。詳しくは、2つの放熱孔57hのうちの一方は、第1引掛け部541と上下方向において対向する位置に設けられる。より詳しくは、2つの放熱孔57hのうちの一方は、第1引掛け部541の平坦面544t(
図13参照)と上下方向において対向する。また、2つの放熱孔57hのうちの他方は、第2引掛け部542と上下方向において対向する位置に設けられる。より詳しくは、2つの放熱孔57hのうちの他方は、第2引掛け部542の平坦面544t(
図13参照)と上下方向において対向する。
【0111】
続いて、
図15及び
図16を参照して、本実施形態に係る第3係合部53について説明する。
図15は、本実施形態に係る第3係合部53及びその近傍を示す図である。詳しくは、
図15は、斜め下方から見た無線ケース5の一部を示す。
図16は、本実施形態に係る無線ケース5の底面図である。
【0112】
図15に示すように、第3係合部53は、突出部531を含む。突出部531は、第1底面501aから無線ケース5の外側(下側)へ向けて突出する。突出部531の上下方向の長さは、
図2を参照して説明した本体シャーシ61の上下方向の長さ(厚さ)と略一致する。
【0113】
図16に示すように、突出部531は、無線ケース5の長さ方向Lの一端部に設けられる。詳しくは、突出部531は、無線ケース5の長さ方向Lにおける第1開口部55とは反対側に設けられる。より具体的には、突出部531は、第1基板収容空間51s(
図6参照)と上下方向において対向する位置に設けられる。突出部531は、幅方向Wを長手方向とする平面視略長方形状である。
【0114】
次に、
図17(a)~
図17(c)を参照して、本実施形態に係る無線通信部4の構成について説明する。
図17(a)及び
図17(b)は、本実施形態に係る無線通信部4の構成を示す斜視図である。詳しくは、
図17(a)は、無線通信部4の一方の面を示し、
図17(b)は、無線通信部4の他方の面を示す。
図17(c)は、
図17(a)に示すXVIIC-XVIIC線に沿った断面を示す図である。
【0115】
図17(a)に示すように、無線通信部4は、本体基板41、アンテナ基板42、スイッチボタン43、ランプ44、及び通信制御回路45を有する。
【0116】
図17(b)に示すように、無線通信部4は、無線基板コネクタ46を有する。
【0117】
図17(a)及び
図17(b)に示すように、本体基板41は、平板状である。本体基板41を平面視したときの形状は、一方の短辺の一部が切欠かれた矩形形状である。本体基板41は、第1本体基板面41a、及び第2本体基板面41bを有する。第2本体基板面41bは、第1本体基板面41aとは反対側の面である。
【0118】
第1本体基板面41aには、アンテナ基板42、スイッチボタン43、及びランプ44が配置される。第2本体基板面41bには、無線基板コネクタ46が配置される。アンテナ基板42は、第1本体基板面41aのうち、本体基板41の短手方向の一方側に偏って配置される。また、アンテナ基板42は、アンテナ基板42の一部が本体基板41の他方の短辺(切欠きが形成された短辺とは反対側の短辺)から突出するように配置される。
【0119】
アンテナ基板42は、平面視略矩形形状である。アンテナ基板42は、アンテナ423を含む。アンテナ423は、無線通信に使用される電波を送信又は受信する。アンテナ基板42は、第1アンテナ基板面42a、及び第1アンテナ基板面42aとは反対側の第2アンテナ基板面42bを有する。アンテナ423は、第2アンテナ基板面42bに設けられる。アンテナ基板42が第1本体基板面41aに配置された状態において、第1アンテナ基板面42aと第1本体基板面41aとは平行である。詳しくは、第1アンテナ基板面42aは、第1本体基板面41aに接触する。
【0120】
アンテナ基板42は、アンテナ領域421を有する。アンテナ423は、アンテナ領域421に設けられる。アンテナ領域421は、平面視略矩形形状である。アンテナ423は、例えば、アンテナ基板42に形成された金属パターンである。
【0121】
スイッチボタン43は、作業者により操作されることで、例えば、通信制御回路45の動作をリセットする。
【0122】
ランプ44は、点滅又は点灯することにより、通信制御回路45の通信状態又は異常状態などを通知する。ランプ44は、例えば、LEDである。
【0123】
通信制御回路45は、無線通信を制御する。通信制御回路45は、アンテナ423が受信する電波に基づいて通信信号を生成する。
【0124】
通信制御回路45は、主面45aを有する。主面45aは、通信制御回路45が有する2つの主面のうち、第2アンテナ基板面42bと接触する側とは反対側の主面である。
【0125】
無線基板コネクタ46は、信号線及び電力線を介して、
図2を参照して説明した電源装置31と電気的に接続する。通信制御回路45が生成した通信信号は、無線基板コネクタ46及び信号線を介して、電源装置31へ送信される。電力制御回路は、通信信号に基づいて電源回路が供給する電力を制御する。この結果、複数の光源73の点灯状態が通信信号に対応する状態となる。
【0126】
また、電力制御回路は、電源部3の状態を示す信号を無線基板コネクタ46へ送信する。通信制御回路は、電源部3の状態を示す信号をアンテナ423から発生させる。この結果、通信機器が電源部3の状態を示す信号を受信する。
【0127】
図17(c)に示すように、無線通信部4は、第1被支持面4a及び第2被支持面4bを含む。本実施形態において、第1被支持面4aは、第1本体基板面41aの一部及び主面45aによって構成される。第2被支持面4bは、第2本体基板面41bによって構成される。
【0128】
第1被支持面4aは、段差d2を有する。段差d2は、主面45aと第1本体基板面41aとの間に形成される。段差d2は、
図10を参照して説明した上下差d1と略一致する。
【0129】
また、無線通信部4は、接触部40を含む。接触部40は、第1被支持面4aと第2被支持面4bとに接続する。接触部40は、本体基板41の側面の一部によって構成される。詳しくは、
図17(a)に示すように、接触部40は、第1接触面401、第2接触面402、第3接触面403、第4接触面404、第5接触面405、第6接触面406、及び第7接触面407を含む。
【0130】
第1接触面401及び第2接触面402は、本体基板41が有する2つの長辺のうちの一方に設けられる。第1接触面401及び第2接触面402は、本体基板41の外側に突出する。
【0131】
第3接触面403及び第4接触面404は、本体基板41が有する2つの短辺のうちの一方に設けられる。第3接触面403及び第4接触面404は、本体基板41が有する2つの短辺のうち、切欠きが設けられた短辺に設けられる。第3接触面403と第4接触面404とは切欠きを挟んで設けられる。
【0132】
第5接触面405及び第6接触面406は、本体基板41が有する2つの長辺のうちの他方に設けられる。第5接触面405及び第6接触面406は、本体基板41の外側に突出する。
【0133】
第7接触面407は、本体基板41が有する2つの短辺のうちの他方に設けられる。詳しくは、第7接触面407は、第1本体基板面41aのうち、アンテナ基板42が配置される側とは反対側に設けられる。
【0134】
続いて、
図10、
図18(a)~
図19(b)を参照して、本実施形態に係る無線通信部4及び無線ケース5について説明する。
図18(a)及び
図18(b)は、本実施形態に係る無線通信部4及び無線ケース5の断面を示す図である。詳しくは、
図18(a)は、
図19に示すXVIIIA-XVIIIA線に沿った断面を模式的に示す図である。
図18(a)は、
図10に示す無線ケース5の断面に対応する。
図18(a)では、理解を容易にするために、第1開口部55、スイッチボタン43、ランプ44、及び無線基板コネクタ46を省略している。
図18(b)は、
図19に示すXVIIIB-XVIIIB線に沿った断面を模式的に示す図である。
【0135】
図18(a)に示すように、無線通信部4は、無線ケース5の基板収容空間5sに収容される。詳しくは、作業者は、第1被支持面4aが底壁501と対向するように無線通信部4を無線ケース5に挿入する。詳しくは、作業者は、第1被支持面4aを爪部544に接触させた状態で、無線通信部4を下方へ向けて押圧する。この結果、留め部54がスナップフィット構造によって無線ケース5の外側に向けて撓むとともに、無線通信部4が傾斜面544kに沿って移動して傾斜面544kを乗り越える。
【0136】
無線通信部4が傾斜面544kを乗り越えると、第1被支持面4aが、立壁部503(第1立壁503a~第6立壁503f)に接触する。また、これとともに、留め部54が撓んだ形状から元の形状に復帰して、平坦面544tが第2被支持面4b(第2本体基板面41b)と対向する。本実施形態において、平坦面544tは、第2被支持面4bと接触する。
【0137】
詳しくは、第1被支持面4aのうち、通信制御回路45の主面45aによって構成される面は、第2立壁503bの立壁上端面503tに接触する。なお、
図10を参照して説明したように、第2立壁503bの構成と第1立壁503aの構成とは、略同一である。したがって、第2立壁503bの立壁上端面503tに、通信制御回路45の主面45aが接触するように、第1立壁503aの立壁上端面503tに、通信制御回路45の主面45aが接触する。
【0138】
また、第1被支持面4aのうち、本体基板41の第1本体基板面41aによって構成される面は、第3立壁503c~第5立壁503eの立壁上端面503tに接触する。なお、
図10を参照して説明したように、第5立壁503eの構成と第6立壁503fの構成とは略同一である。したがって、第5立壁503eの立壁上端面503tに、本体基板41の第1本体基板面41aが接触するように、第6立壁503fの立壁上端面503tに、本体基板41の第1本体基板面41aが接触する。
【0139】
平坦面544tが第2被支持面4bと対向し、第1被支持面4aが立壁部503(第1立壁503a~第6立壁503f)に接触することにより、無線通信部4の上下方向への移動が規制される。詳しくは、平坦面544tが第2被支持面4bに対向することにより、無線通信部4の上方向への移動が規制され、第1被支持面4aが立壁部503に接触することにより、無線通信部4の下方への移動が規制される。
【0140】
図17(c)を参照して説明したように、第1被支持面4aが有する段差d2と、立壁部503の上下差d1とは略一致する。したがって、
図18(b)に示すように、無線ケース5によって無線通信部4の上下方向への移動が規制された状態において、第2アンテナ基板面42bは、第2底面501bと平行である。
【0141】
また、無線ケース5によって無線通信部4の上下方向への移動が規制された状態において、
図18(b)に示すように、第2アンテナ基板面42bと底壁501との間に第1隙間S1が形成される。換言すると、アンテナ423と底壁501との間に第1隙間S1が形成される。
【0142】
また、
図18(b)に示すように、平坦面544tが第2被支持面4bに対向し、第1被支持面4aが立壁部503(第1立壁503a~第6立壁503f)に接触した状態において、第2被支持面4bは、壁部50の周壁上端面502tよりも底壁501に近い。これにより、
図2及び
図3を参照して説明したように、本体カバー1を本体シャーシ61に連結させた場合であっても、アンテナ423と本体カバー1との間の距離をアンテナ423の仕様において定められる規定値以上確保することができる。換言すると、アンテナ423の絶縁距離を確保できる。よって、アンテナ423が送受信する電波が遮られることが抑制される。
【0143】
図19(a)は、本実施形態に係る無線通信部4及び無線ケース5を示す上面図である。なお、
図19(a)では、理解を容易にするために、通信制御回路45及びアンテナ423を破線で示している。
図19(b)は、本実施形態に係る無線通信部4及び無線ケース5の一部を示す斜視図である。詳しくは、
図19(b)は、斜め下方から見た無線通信部4及び無線ケース5を示す。
【0144】
図18(a)を参照して説明したように、無線通信部4が傾斜面544kを乗り越えると、
図19(a)に示すように、接触部40(第1接触面401~第7接触面407)が周壁部502に接触する。具体的には、第1接触面401、及び第2接触面402が第1周壁502aの内壁面に接触し、第3接触面403、及び第4接触面404が第2周壁502bの内壁面に接触する。また、第5接触面405、及び第6接触面406が第3周壁502cの内壁面に接触し、第7接触面407が第1小壁502hに接触する。
【0145】
第1接触面401、及び第2接触面402が第1周壁502aの内壁面に接触し、第5接触面405、及び第6接触面406が第3周壁502cの内壁面に接触することにより、無線通信部4の幅方向Wへ移動が規制される。また、第3接触面403、及び第4接触面404が第2周壁502bの内壁面に接触し、第7接触面407が第1小壁502hに接触することにより、無線通信部4の長さ方向Lへ移動が規制される。
【0146】
したがって、無線通信部4は、上下方向、幅方向W、及び長さ方向Lへの移動が規制されることにより、無線ケース5によって支持される。換言すると、無線通信部4は、壁部50に接触することにより、無線ケース5に固定される。
【0147】
無線通信部4が無線ケース5によって支持された状態において、
図19(a)に示すように、無線通信部4は、無線ケース5の基板収容空間5sに収容される。本実施形態において、アンテナ423は、第1基板収容空間51sに収容され、通信制御回路45は、第2基板収容空間52sに収容される。無線ケース5によって無線通信部4が支持された状態において、アンテナ423と第4周壁502dとの間には第2隙間S2が形成される。
【0148】
また、無線通信部4が無線ケース5によって支持された状態において、
図19(b)に示すように、スイッチボタン43は、第1貫通孔55hからその一部が突出する。したがって、作業者は、無線ケース5の外側から、例えば、指でスイッチボタン43を容易に操作(押下)することができる。また、無線通信部4が無線ケース5によって支持された状態において、ランプ44は、第2貫通孔56hからその一部が露出する。したがって、作業者は、ランプ44の点灯状態又は点滅状態を無線ケース5の外部から目視できる。なお、本実施形態では、無線ケース5が本体シャーシ61に装着されている状態において、無線ケース5の第1底面501aは、本体シャーシ61の第1保持面61aと対向する。したがって、無線ケース5が本体シャーシ61に装着されている状態において、作業者は、スイッチボタン43を押下できない。また、無線ケース5が本体シャーシ61に装着されている状態において、作業者は、ランプ44の点灯状態又は点滅状態を目視できない。スイッチボタン43を操作する場合、作業者は、本体シャーシ61から無線ケース5を取り外してスイッチボタン43を操作する。同様に、ランプ44の点灯状態又は点滅状態を目視する場合、作業者は、本体シャーシ61から無線ケース5を取り外してランプ44の点灯状態又は点滅状態を目視する。
【0149】
続いて、
図20及び
図21を参照して、本実施形態に係る第1装着部63の構成について説明する。
図20は、本実施形態に係る第1装着部63及びその近傍を示す斜視図である。
図21は、本実施形態に係る第1装着部63及びその近傍を示す平面図である。
【0150】
図20及び
図21に示すように、第1装着部63は、第1被係合部631、第2被係合部632、及びアンテナ対向部633を有する。
【0151】
第1被係合部631は、
図11(a)及び
図11(b)を参照して説明した第1係合部51と係合する。第1被係合部631は、係合孔631h及び凸部631tを有する。
【0152】
係合孔631hには、
図11(a)を参照して説明した突起部512が嵌る。係合孔631hは、本体シャーシ61を貫通する。係合孔631hは、突起部512の形状に対応する。本実施形態において、係合孔631hは、平面視略円形形状である。
【0153】
凸部631tは、装着面63sから突出する。詳しくは、凸部631tは、装着面63sから上方へ突出する。より具体的には、凸部631tは、本体シャーシ61の第2保持面61b側に形成された凹部によって構成される。係合孔631hは、凸部631tの頂点に設けられる。本実施形態において、凸部631tは、平面視略円形形状であり、係合孔631hに対して同心円状に形成される。
【0154】
第2被係合部632は、第1被係合部631よりも径方向DRの外側に設けられる。第2被係合部632は、
図12を参照して説明した第2係合部52と係合する。第2被係合部632は、第1切越部632a、第2切越部632b、及び係合溝632mを有する。
【0155】
第1切越部632a及び第2切越部632bは、周方向DCにおいて装着面63sを挟んで対向する。第1切越部632a及び第2切越部632bは、装着面63sよりも上方へ突出する。詳しくは、第1切越部632a及び第2切越部632bは、切り曲げ加工によって形成される。より具体的には、ランス曲げ加工によって形成される。したがって、第1切越部632a及び第2切越部632bの各々に対応する箇所には、本体シャーシ61を貫通する貫通孔が形成されている(第2切越部632bの貫通孔は図示せず)。第1切越部632a及び第2切越部632bの各々は、対応する貫通孔の第1保持面61a側の端面(上面)との間に係合溝632mを形成する(第2切越部632bの係合溝632mは図示せず)。第1切越部632aの係合溝632mは、第1鍔部521の形状に対応する。第1切越部632aの係合溝632mには、第1鍔部521が嵌る。第2切越部632bの係合溝632mは、第2鍔部522の形状に対応する。第2切越部632bの係合溝632mには、第2鍔部522が嵌る。
【0156】
第2切越部632bの上下方向の長さ(高さ)は、第2切越部632bの係合溝632mに第2鍔部522が嵌る際に、第1延伸部511及び突起部512(
図11(a)参照)が当たらない高さに設定されている。
【0157】
アンテナ対向部633は、第2被係合部632よりも径方向DRの外側に設けられる。アンテナ対向部633は、本体貫通孔633hを含む。本体貫通孔633hは、本体シャーシ61を貫通する。本体貫通孔633hは、平面視略矩形形状である。照明器具100を平面視したときの本体貫通孔633hの大きさは、
図17(a)及び
図17(b)を参照して説明したアンテナ領域421の大きさ以上である。
【0158】
続いて、
図22(a)~
図24(b)を参照して、本実施形態に係る無線ケース5の第1装着部63への装着方法について説明する。
図22(a)~
図23(b)は、本実施形態に係る無線ケース5の装着方法を示す図である。詳しくは、
図22(a)及び
図23(a)は、無線通信部4、無線ケース5、及びその近傍を示す斜視図であり、
図22(b)及び
図23(b)は、無線通信部4、無線ケース5、及びその近傍を示す平面図である。
図24(a)は、
図23(b)に示すXXIVA-XXIVA線に沿った断面を示す図である。
図24(b)は、
図23(b)に示すXXIVB-XXIVB線に沿った断面を模式的に示す図である。
【0159】
図22(a)及び
図22(b)に示すように、無線ケース5を装着面63sに沿って径方向DRの外側から内側へ向かう方向へ移動させると、第2鍔部522が第2切越部632bの係合溝632mに進入する。以下、径方向DRの外側から内側へ向かう方向を「装着方向D1」と記載する。
【0160】
無線ケース5を装着方向D1に沿って更に移動させると、突起部512(
図11(a)参照)が凸部631tの上部に接触して、突起部512が凸部631tに乗り上げるとともに、第1鍔部521が第1切越部632aの係合溝632mに進入する。無線ケース5を装着方向D1に沿って更に移動させると、
図23(a)、
図23(b)、及び
図24(a)に示すように、突起部512が係合孔631hに嵌る。また、これとともに、
図24(b)に示すように、突出部531が、本体貫通孔633hに嵌る。
【0161】
第2鍔部522が第2切越部632b側の係合溝632mに嵌り、第1鍔部521が第1切越部632a側の係合溝632mに嵌ると、無線ケース5の周方向DC及び上下方向への移動が規制され、突起部512が係合孔631hに嵌ることにより、無線ケース5の径方向DRへの移動が規制される。また、突出部531が、本体貫通孔633hに嵌ることにより、無線ケース5の径方向DR及び周方向DCへの移動が規制される。
【0162】
無線ケース5の上下方向、周方向DC、及び径方向DRへの移動が規制されることにより、無線ケース5は、第1装着部63に装着される。無線ケース5が第1装着部63に装着された状態において、第1底面501aと装着面63sとは接触する。
【0163】
また、
図15を参照して説明したように、突出部531の上下方向の長さは、本体シャーシ61の厚みと略一致する。したがって、
図24(b)に示すように、突出部531が本体貫通孔633hに嵌った状態において、突出部531は、本体シャーシ61の第2保持面61bよりも下方に突出しない。より詳しくは、突出部531の下面は、本体シャーシ61の第2保持面61bと同一平面となる。即ち、突出部531の下面と、本体シャーシ61の第2保持面61bとは平坦な面を構成する。
【0164】
また、
図24(b)に示すように、無線通信部4を支持する無線ケース5が第1装着部63に装着された状態において、アンテナ423は、本体貫通孔633hと対向する。
【0165】
以上、本発明の本実施形態について説明した。本実施形態によれば、無線ケース5は、無線通信部4を支持する。無線ケース5は、第1装着部63に装着される。第1装着部63は、本体シャーシ61の第1保持面61a側に設けられる。2つの光源基板70は、本体シャーシ61の第2保持面61bに配置される。第2保持面61bは、第1保持面61aとは反対側の面である。したがって、複数の光源73から出射される光が無線通信部4によって遮られることが抑制され、照明器具の点灯時にセード9に影又は発光ムラが生じることを抑制できる。
【0166】
また、本実施形態によれば、無線通信部4を支持する無線ケース5は、装着面63sと第1底面501aとが接触するように、本体シャーシ61に装着される。つまり、無線通信部4及び無線ケース5は、第1光源基板71側へ突出しない。したがって、無線通信部4及び無線ケース5と光源カバー8とが干渉しないため、光源カバー8の上下方向の長さを小さくできる。その結果、照明器具100の上下方向の長さ(照明器具100の厚さ)を小さくすることができる。よって、照明器具100の薄型化を実現することができる。
【0167】
また、本実施形態において、無線通信部4及び無線ケース5は、本体シャーシ61の第1保持面61a側に配置される。換言すると、無線通信部4及び無線ケース5は、本体部6のうち、照明器具100のユーザーが視認できない側の面に配置される。よって、照明器具100の美観を向上させることができる。
【0168】
また、本実施形態において、無線通信部4は、本体シャーシ61の第1保持面61a側に配置される。これにより、埃などの異物が無線通信部4に付着し難くなる。この結果、無線通信部4の性能が異物の付着に起因して低下することを抑制できる。例えば、電波を送受信する性能が異物の付着に起因して低下することを抑制できる。また、無線通信部4の故障を抑制することができる。
【0169】
また、本実施形態において、本体シャーシ61は、アンテナ対向部633を有する。アンテナ対向部633は、本体シャーシ61を貫通する本体貫通孔633hを含む。したがって、アンテナ423が送受信する電波が本体シャーシ61によって遮られることが抑制される。
【0170】
また、本実施形態によれば、無線ケース5は、ビスのような締結部材を必要とすることなく、無線通信部4を支持する。詳しくは、無線ケース5は、周壁部502が接触部40に接触し、立壁部503が第1被支持面4aに接触し、平坦面544tが第2被支持面4bに接触することにより、無線通信部4を支持する。したがって、照明器具100の部品点数を削減することができる。また、部品点数が削減されることにより、照明器具100のコストダウンを実現することができる。また、締結部材を使用しないことにより、アンテナ423が送受信する電波を遮る部品を減らすことができる。その結果、アンテナ423が送受信する電波が遮られることが抑制される。特に、金属製のビスのような締結部材は、アンテナ423が送受信する電波を遮る可能性がある。金属製のビスのような締結部材を使用しないことにより、アンテナ423が送受信する電波が遮られることがより抑制される。
【0171】
また、本実施形態によれば、無線ケース5は、本体シャーシ61の第1保持面61aに装着される。よって、無線ケース5の取り付け作業が本体シャーシ61の第1保持面61a側で完結するため、照明器具100の組立作業の作業性が向上する。
【0172】
また、本実施形態によれば、係合孔631hは、凸部631tの頂点に設けられる。凸部631tは、装着面63sよりも突出する。したがって、係合孔631hに突起部512が嵌った場合であっても、突起部512が光源基板70に接触しない。したがって、光源基板70と本体シャーシ61との密着性の低下を抑制することができる。
【0173】
また、本実施形態によれば、作業者は、無線ケース5を本体シャーシ61に容易に着脱することができる。詳しくは、作業者は、径方向DRに沿って無線ケース5を移動させるだけで、無線ケース5を本体シャーシ61に装着したり、無線ケース5を本体シャーシ61から取り外ししたりすることができる。これにより、無線通信部4の点検及び無線通信部4の修理が容易になる。
【0174】
また、本実施形態によれば、突出部531の上下方向の長さは、本体シャーシ61の厚みと略一致する。したがって、突出部531が本体貫通孔633hに嵌ると、本体シャーシ61の第2保持面61bと突出部531の下面とが同一平面となる。換言すると、第3係合部53は、本体シャーシ61の第2保持面61bよりも下方に突出しない。これにより、光源基板70と本体シャーシ61との密着性が向上する。よって、光源基板70から発せられる熱が本体シャーシ61によって吸収されて外部へ放熱され易くなる。
【0175】
また、本実施形態において、無線ケース5は、放熱部57を備える。これにより、無線通信部4から発生する熱が放熱され、無線通信部4の温度上昇を抑制できる。
【0176】
また、本実施形態によれば、放熱部57は、底壁501に形成される。無線通信部4は、底壁501との間に第1隙間S1を形成するように無線ケース5に支持される。したがって、無線通信部4から発生した熱が放熱され易くなる。
【0177】
また、本実施形態によれば、アンテナ423と第4周壁502dとの間に第2隙間S2が形成される。これにより、金属及び導電体がアンテナ423に近接して配置されることが抑制される。この結果、アンテナ423が送受信する電波が第4周壁502dによって遮られることを抑制できる。
【0178】
また、本実施形態によれば、スイッチボタン43の一部が第1貫通孔55hから突出する。第1貫通孔55hの縁はテーパー形状である。したがって、作業者によるスイッチボタン43に対する操作性が向上する。具体的には、作業者は、スイッチボタン43を押下し易くなる。
【0179】
また、本実施形態によれば、第2貫通孔56hからランプ44が露出する。これにより、通信制御回路45の動作状態(通信状態又は異常状態)を作業者が目視によって容易に把握できる。
【0180】
なお、本実施形態において、第1係合部51が突起部512を有する構成を説明したが、
図25に示すように、第1係合部51は、突起部512に替えて、ビス孔51hを有してもよい。
図25は、本発明の実施形態に係る無線ケース5の変形例を示す斜視図である。なお、第1係合部51がビス孔51hを有する場合、リブ部513は、省略され得る。
【0181】
図25に示すように、本体シャーシ61は、締結部材Bが螺着されるネジ孔を有する。ビス孔51hに挿通された締結部材Bがネジ孔に螺着されることにより、無線ケース5は、本体シャーシ61に装着(固定)される。なお、無線ケース5は、
図2を参照して説明した光源基板70と本体シャーシ61とに締結部材Bによって共締めされてもよい。無線ケース5が光源基板70と本体シャーシ61とに共締めされることにより、照明器具100の組立作業の作業性が向上する。あるいは、部品点数の増加を抑制することができる。
【0182】
また、本実施形態において、基板収容空間5sが第1基板収容空間51sと第2基板収容空間52sとを有する構成を説明したが、
図25に示すように、第1基板収容空間51sは省略されてもよい。換言すると、無線通信部4のアンテナ423が配置される空間を壁部50が囲まない構成であってもよい。これにより、無線通信部4が送受信する電波が遮られることが抑制される。なお、第1基板収容空間51sが省略される場合、第3係合部53も省略される。
【0183】
また、第1基板収容空間51sの大きさ及び第2基板収容空間52sの大きさは、無線通信部4の仕様に応じて変更され得る。具体的には、第1基板収容空間51sの大きさは、アンテナ423の設置規制に応じて変更され得る。第2基板収容空間52sの大きさは、本体基板41、アンテナ基板42、及び通信制御回路45の形状に応じて変更され得る。
【0184】
また、本実施形態において、第1立壁503a及び第2立壁503bが、第3立壁503c、第4立壁503d、第5立壁503e及び第6立壁503fよりも低い場合を説明したが、第1立壁503a~第6立壁503fの高さは、無線通信部4の第1被支持面4aの形状に応じて変更され得る。したがって、例えば、第1立壁503a及び第2立壁503bは、第3立壁503c、第4立壁503d、第5立壁503e、及び第6立壁503fと同じ高さであってもよい。
【0185】
また、本実施形態において、立壁部503が6つの立壁(第1立壁503a~第6立壁503f)を含む構成を説明したが、立壁部503が有する立壁の数は、6つに限定されない。立壁部503は、例えば、9つの立壁を有してもよい。9つの立壁は、例えば、第1周壁502a、第2周壁502b、及び第3周壁502cのそれぞれの内側に3つずつ設けられてもよい。
【0186】
また、本実施形態において、第1鍔部521と第2鍔部522とは、幅方向Wにおいて対向しない位置に設けられたが、第1鍔部521と第2鍔部522とは、幅方向Wにおいて対向する位置に設けられてもよい。
【0187】
また、本実施形態において、第1鍔部521の幅方向Wにおける長さと第2鍔部522の幅方向Wにおける長さとが略同一である場合を説明したが、第1鍔部521の幅方向Wにおける長さと第2鍔部522の幅方向Wにおける長さとは異なってもよい。
【0188】
また、本実施形態において、第1鍔部521の長さ方向Lにおける長さと第2鍔部522の長さ方向Lにおける長さとが略同一である場合を説明したが、第1鍔部521の長さ方向Lにおける長さと第2鍔部522の長さ方向Lにおける長さとは異なってもよい。
【0189】
また、本実施形態において、第1係合部51が第3周壁502c側に設けられる構成(第1延伸部511が第3周壁502cの外壁面から無線ケース5の外側に向けて延びる構成)を説明したが、第1係合部51が設けられる位置は、第3周壁502cに限定されない。第1係合部51は、例えば、第2周壁502b側に設けられてもよい。詳しくは、第1延伸部511は、第2周壁502bの外壁面から無線ケース5の外側に向けて延びてもよい。
【0190】
また、本実施形態において、凸部631tの形状が上面視略円形形状である場合を説明したが、凸部631tの形状は、上面視略円形形状に限定されない。凸部631tの形状は、例えば、上面視略矩形形状であってもよい。
【0191】
また、本実施形態において、光源部7が2つの光源基板70を有したが、光源部7が有する光源基板70の数は、1つ又は3つ以上であってもよい。
【0192】
また、本実施形態において、光源部7が複数の光源73を有したが、光源部7が有する光源73の数は、1つであってもよい。
【0193】
以上、本発明の実施形態について、図面(
図1~
図25)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態で示す形状等は、一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0194】
なお、本発明の実施形態では、シーリングライトに本発明が適用される場合を説明したが、本発明は、例えば、ベースライト又はダウンライトにも適用可能である。
【0195】
本願は、更に以下の付記を開示する。なお、以下の付記は、本発明を限定するのではない。
【0196】
[付記1]
光を出射する光源と、
前記光源が配置される光源基板と、
電波を受信するアンテナを有する無線通信部と、
前記無線通信部を支持する支持部材と、
前記光源基板と前記支持部材とを保持する保持部材と
を備え、
前記保持部材は、第1保持面と、前記第1保持面とは反対側の第2保持面とを有し、
前記第1保持面には、前記支持部材が配置され、
前記第2保持面には、前記光源基板が配置される、照明器具。
【0197】
[付記2]
前記保持部材は、前記支持部材が装着される装着部を有し、
前記装着部は、装着面を有し、
前記装着面は、前記第1保持面と同一平面であり、
前記支持部材は、対向壁を含み、
前記対向壁は、前記装着面と対向する第1対向面を有する、付記1に記載の照明器具。
【0198】
[付記3]
前記無線通信部は、前記電波を介した無線通信の動作を制御する通信制御回路を更に有し、
前記支持部材は、壁部と、前記壁部によって構成される収容空間とを有し、
前記壁部は、前記対向壁に接続し、前記第1対向面に交差する方向に延びる周壁を更に含み、
前記支持部材は、前記通信制御回路が前記収容空間に配置されることにより前記無線通信部を支持する、付記2に記載の照明器具。
【0199】
[付記4]
前記支持部材は、前記装着部と係合する第1係合部を有し、
前記第1係合部は、前記周壁から前記第1対向面に沿って延びる第1延伸部を有する、付記3に記載の照明器具。
【0200】
[付記5]
前記装着部は、前記第1延伸部と係合する第1被係合部を有し、
前記第1被係合部は、係合孔を含む、付記4に記載の照明器具。
【0201】
[付記6]
前記第1被係合部は、前記装着面よりも突出する凸部を有し、
前記凸部は、前記第2保持面とは反対側へ向けて突出し、
前記係合孔は、前記凸部に設けられる、付記5に記載の照明器具。
【0202】
[付記7]
前記第1係合部は、前記第1延伸部から前記装着面に向けて突出する突起部を有し、
前記突起部は、前記係合孔に嵌る、付記5又は付記6に記載の照明器具。
【0203】
[付記8]
前記支持部材は、前記装着部と係合する第2係合部を更に有し、
前記第2係合部は、前記周壁から前記第1対向面に沿って延びる第2延伸部を有し、
前記装着部は、前記第2延伸部と係合する第2被係合部を有し、
前記第2被係合部は、前記装着面に沿って設けられる係合溝を含む、付記3~付記7のいずれかに記載の照明器具。
【0204】
[付記9]
前記無線通信部は、前記通信制御回路が配置される側の第1被支持面及び前記第1被支持面とは反対側の第2被支持面を含み、
前記壁部は、前記第1対向面と交差する方向に前記対向壁から延びる立壁を更に含み、
前記支持部材は、前記立壁が前記第1被支持面に接触することにより、前記無線通信部を前記第1対向面から離れた位置で支持する、付記3~付記8のいずれかに記載の照明器具。
【0205】
[付記10]
前記無線通信部は、前記第1被支持面と前記第2被支持面とに接続する接触面を更に含み、
前記支持部材は、留め部を更に有し、
前記留め部は、前記対向壁と対向する第2対向面を有し、
前記支持部材は、前記第2対向面が前記第2被支持面と接触し、前記周壁が前記接触面に接触することにより前記無線通信部を支持する、付記9に記載の照明器具。
【0206】
[付記11]
前記周壁は、前記対向壁と接続する側とは反対側の端面を有し、
前記第2被支持面は、前記端面よりも前記対向壁に近い、付記9又は付記10に記載の照明器具。
【0207】
[付記12]
前記保持部材は、保持部材本体と、前記アンテナと対向するアンテナ対向部とを更に有し、
前記アンテナ対向部は、前記保持部材本体を貫通する本体貫通孔を含む、付記3~付記11のいずれかに記載の照明器具。
【0208】
[付記13]
前記支持部材は、前記装着部と係合する第3係合部を更に有し、
前記第3係合部は、前記対向壁から前記周壁が延びる方向とは反対側に突出する突出部を含み、
前記突出部は、前記本体貫通孔に嵌る、付記12に記載の照明器具。
【0209】
[付記14]
前記収容空間は、第1収容空間、及び前記第1収容空間に連通する第2収容空間を有し、
前記第1収容空間には、前記アンテナが収容され、
前記第2収容空間には、前記通信制御回路が収容される、付記3~付記13のいずれかに記載の照明器具。
【0210】
[付記15]
前記アンテナは、前記周壁との間に隙間を形成するように前記第1収容空間に収容される、付記14に記載の照明器具。
【0211】
[付記16]
前記支持部材は、前記無線通信部が発する熱を放熱する放熱孔を有し、
前記放熱孔は、前記対向壁に形成される、付記3~付記15のいずれかに記載の照明器具。
【0212】
[付記17]
前記無線通信部は、前記通信制御回路の動作をリセットするスイッチボタンを更に有し、
前記支持部材は、前記スイッチボタンの一部が露出するスイッチ孔を有し、
前記スイッチ孔は、前記対向壁に形成される、付記3~付記16のいずれかに記載の照明器具。
【0213】
[付記18]
前記スイッチ孔の縁はテーパー形状である、付記17に記載の照明器具。
【0214】
[付記19]
前記無線通信部は、前記通信制御回路の状態を通知するランプを更に有し、
前記支持部材は、前記ランプの一部が露出するランプ孔を有し、前記ランプ孔は前記対向壁に形成される、付記3~付記18のいずれかに記載の照明器具。
【産業上の利用可能性】
【0215】
本発明は、例えば、照明器具の分野に有用である。
【符号の説明】
【0216】
4 無線通信部
4a 第1被支持面
4b 第2被支持面
5 無線ケース
5s 基板収容空間(収容空間)
6 本体部
7 光源部
40 接触部
41 本体基板
41a 第1本体基板面
41b 第2本体基板面
42 アンテナ基板
42a 第1アンテナ基板面
42b 第2アンテナ基板面
43 スイッチボタン
44 ランプ
45 通信制御回路
45a 主面
50 壁部
50t 上端面
51 第1係合部
51s 第1基板収容空間
52 第2係合部
52s 第2基板収容空間
53 第3係合部
54 留め部
55 第1開口部
55h 第1貫通孔
55t テーパー部
56 第2開口部
56h 第2貫通孔
57 放熱部
57h 放熱孔
61 本体シャーシ
61a 第1保持面
61b 第2保持面
63 第1装着部
63s 装着面
70 光源基板
73 光源
100 照明器具
423 アンテナ
501 底壁(対向壁)
501a 第1底面(第1対向面)
501b 第2底面(第2対向面)
502 周壁部
503 立壁部
503t 立壁上端面
511 第1延伸部
512 突起部
521 第1鍔部
522 第2鍔部
531 突出部
611 開口部
631 第1被係合部
631h 係合孔
631t 凸部
632 第2被係合部
632m 係合溝
633 アンテナ対向部
633h 本体貫通孔