(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-20
(45)【発行日】2024-06-28
(54)【発明の名称】多層基板
(51)【国際特許分類】
H05K 3/46 20060101AFI20240621BHJP
H05K 1/03 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
H05K3/46 T
H05K1/03 610H
(21)【出願番号】P 2022144278
(22)【出願日】2022-09-12
【審査請求日】2022-09-12
(32)【優先日】2022-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】514209308
【氏名又は名称】佳勝科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100206335
【氏名又は名称】太田 和宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【氏名又は名称】藤田 和子
(74)【代理人】
【識別番号】100120857
【氏名又は名称】渡邉 聡
(72)【発明者】
【氏名】李 弘榮
【審査官】小林 大介
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-071021(JP,A)
【文献】特開2006-344828(JP,A)
【文献】国際公開第2015/050080(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0267138(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 3/46
H05K 1/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下から上に積層され、それぞれ片面板又は両面板であり、それぞれ
が融点を有する液晶高分子基板
と少なくとも1つの金属層
とを含む積層板を複数層含み、
複数の前記液晶高分子基板は、数が3以上の奇数であ
り、最も中間に位置する
前記液晶高分子基板の融点が複数の前記液晶高分子基板の複数の前記融点の中で最も低く、複数の前記液晶高分子基板の複数の前記融点が
、最も中間に位置する前記液晶高分子基板から離れる方向に向かって漸増し、
前記積層板は、
第1融点を有する第1液晶高分子基板と少なくとも1個の第1金属層とを有する第1積層板と、
第2融点を有する第2液晶高分子基板と少なくとも1個の第2金属層とを有し前記第1積層板の上に配置される第2積層板と、
第3融点を有する第3液晶高分子基板と少なくとも1個の第3金属層とを有し前記第2積層板の上に配置される第3積層板と、
第4融点を有する第4液晶高分子基板と少なくとも1個の第4金属層とを有し前記第3積層板の上に配置される第4積層板と、
第5融点を有する第5液晶高分子基板と少なくとも1個の第5金属層とを有し前記第4積層板の上に配置される第5積層板と、
を有し、
前記第1積層板と前記第2積層板と前記第3積層板と前記第4積層板と前記第5積層板とがこの順番に積層され、
前記第2融点と前記第4融点は実質的に同じでかつ前記第3融点より高く、
前記第1融点と前記第5融点は実質的に同じであり、
前記第1融点は前記第2融点より高く、
前記第5融点は前記第4融点より高い、
多層基板。
【請求項2】
前記
第2融点及び前記
第4融点は、前記
第3融点より33℃から57℃高い請求項
1に記載の多層基板。
【請求項3】
前記
第2融点及び前記
第4融点は、前記
第3融点より33℃から47℃高く、前記
第1融点及び前記
第5融点は、前記
第3融点より43℃から57℃高い請求項
1に記載の多層基板。
【請求項4】
複数の前記液晶高分子基板は、同じ液晶高分子を含む請求項1に記載の多層基板。
【請求項5】
複数の前記液晶高分子基板は、サーモトロピック液晶高分子、熱可塑性液晶高分子又はそれらの組み合わせを含む請求項1~
4の何れか1項に記載の多層基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示内容は、多層基板に関し、特に、異なる融点の液晶高分子基板を複数層含む多層基板に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、タブレットコンピュータ及びノートパソコンのような現在の移動装置に使用される中央処理装置(Central Processing Unit;CPU)のクロックレート(clock rate)が殆どギガヘルツ(gigahertz;GHz)以上であるため、移動装置は、中央処理装置の要求に対応するために、高周波回路を採用する必要がある。また、高周波回路の要求を満たすために、メーカーは、抵抗-静電容量遅延(RC delay)による悪影響を減少しなければならない。
【0003】
液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer;LCP)は、低吸湿性、耐熱性、耐薬品性及び誘電特性に優れているため、高周波回路や高速伝送ライン用回路の基板として好適である。多層基板を作製する積層体は複数層の誘電体層を含み、積層体を熱圧着する時に、これらの誘電体層は熱源からの距離が異なり、受熱が不均一となり、多層基板の圧着不良という問題を引き起こす。上記に鑑みて、上記問題を克服するために、新規な多層基板の開発が望まれている。
【発明の概要】
【0004】
本開示内容は、下から上に積層され、それぞれ片面板又は両面板であり、それぞれ融点を有する液晶高分子基板及び少なくとも1つの金属層をそれぞれ含む積層板(Laminate;Laminated plate;Laminated panel)を複数層含み、複数の液晶高分子基板は、数が3以上の奇数である場合、最も中間に位置する第1中間基板を含み、第1中間基板の第1融点が複数の液晶高分子基板の融点の中で最も低く、複数の液晶高分子基板の融点が第1中間基板から離れる方向に向かって漸増し、複数の液晶高分子基板は、数が4以上の偶数である場合、最も中間に位置する第2中間基板及び第3中間基板を含み、第2中間基板の第2融点又は第3中間基板の第3融点が複数の液晶高分子基板の融点の中で最も低く、第2融点及び第3融点が実質的に同じであり、複数の液晶高分子基板の融点が第2中間基板及び第3中間基板から離れる方向に向かって漸増する多層基板を提供する。
【0005】
幾つかの実施形態において、複数の積層板は、第4融点を有する第1液晶高分子基板及び少なくとも1つの第1金属層を含む第1積層板と、第5融点を有する第2液晶高分子基板及び少なくとも1つの第2金属層を含む第2積層板と、第6融点を有する第3液晶高分子基板及び少なくとも1つの第3金属層を含む第3積層板と、を含み、第2積層板は、第1積層板と第3積層板との間に設けられ、第4融点及び第6融点が実質的に同じであり且つ第5融点よりも高い。
【0006】
幾つかの実施形態において、第4融点及び第6融点は、第5融点より33℃から57℃高い。
【0007】
幾つかの実施形態において、多層基板は、第7融点を有する第4液晶高分子基板及び少なくとも1つの第4金属層を含む第4積層板と、第8融点を有する第5液晶高分子基板及び少なくとも1つの第5金属層を含む第5積層板と、を更に含み、第4積層板は第3積層板の上に設けられ、第5積層板は第1積層板の下に設けられ、第7融点及び第8融点が実質的に同じであり、第7融点は第6融点より高く、第8融点は第4融点よりも高い。
【0008】
幾つかの実施形態において、第4融点及び第6融点は、第5融点より33℃から47℃高く、第7融点及び第8融点は、第5融点より43℃から57℃高い。
【0009】
幾つかの実施形態において、複数の積層板は、第4融点を有する第1液晶高分子基板及び少なくとも1つの第1金属層を含む第1積層板と、第5融点を有する第2液晶高分子基板及び少なくとも1つの第2金属層を含む第2積層板と、第6融点を有する第3液晶高分子基板及び少なくとも1つの第3金属層を含む第3積層板と、第7融点を有する第4液晶高分子基板及び少なくとも1つの第4金属層を含む第4積層板と、を含み、第1積層板~第4積層板は下から上に順に積層され、第5融点及び第6融点が実質的に同じであり、第4融点及び第7融点が実質的に同じであり、第4融点及び第7融点は第5融点又は第6融点よりも高い。
【0010】
幾つかの実施形態において、第4融点及び第7融点は、第5融点又は第6融点より33℃から57℃高い。
【0011】
幾つかの実施形態において、第1中間基板に最も近い液晶高分子基板の融点は、第1融点より33℃から57℃高く、第2中間基板及び第3中間基板に最も近い液晶高分子基板の融点は、第2融点又は第3融点より33℃から57℃高い。
【0012】
幾つかの実施形態において、複数の液晶高分子基板は、同じ液晶高分子を含む。
【0013】
幾つかの実施形態において、前記の何れか1項の多層基板において、複数の液晶高分子基板は、サーモトロピック(Thermotropic)液晶高分子、熱可塑性(Thermoplastic)液晶高分子又はそれらの組み合わせを含む。
【0014】
前述の一般的な説明及び以下の具体的な説明は、単に例示的かつ説明的なものであり、請求される本開示内容に対する更なる説明を提供することを意図していることを理解すべきである。
明細書の内容を参照し、添付図面と合わせて、本開示内容の上記及び他の態様、特徴、及び他のメリットをより明確に理解する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の一実施形態による多層基板を示す模式図である。
【
図2】本開示の別の実施形態による多層基板を示す模式図である。
【
図3】本開示の別の実施形態による多層基板を示す模式図である。
【
図4】本開示の別の実施形態による、多層基板を形成するための積層体を示す模式図である。
【
図5】本開示の別の実施形態による多層基板を示す模式図である。
【
図6】本開示の別の実施形態による、多層基板を形成するための積層体を示す模式図である。
【
図7】本開示の別の実施形態による多層基板を示す模式図である。
【
図8】本開示の別の実施形態による多層基板を示す模式図である。
【
図9】本開示の別の実施形態による多層基板を示す模式図である。
【
図10】本開示の別の実施形態による多層基板を示す模式図である。
【
図11】本開示の別の実施形態による、多層基板を形成するための積層体を示す模式図である。
【
図12】本開示内容の別の実施形態による多層基板を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示内容の複数の実施形態を図面によって開示し、説明を明確にするために、多くの実務上の細部を以下の説明において併せて説明する。しかしながら、これらの実務上の細部は、本開示内容を制限するために適用されないことを理解すべきである。すなわち、本開示内容の一部の実施形態において、これらの実務上の細部は、必要ではない。また、図面を簡略化するために、幾つかの従来の慣用の構造及び素子が図面において簡単かつ概略的に示される。
【0017】
本開示内容において、第1、第2及び第3などを用いる語彙が、種々のエレメント、素子、領域、層及び/又はブロックを説明することに用いられることは理解されることができる。しかし、これらのエレメント、要素、領域、層及び/又はブロックはこれらの用語に限定されるべきではない。これらの語彙は、単一のエレメント、要素、領域、層及び/又はブロックを識別することに用いられることのみに限られる。したがって、以下の第1エレメント、素子、領域、層及び/又はブロックは、本開示内容の趣旨を逸脱することなく、第2エレメント、素子、領域、層及び/又はブロックとも呼ばれる。
【0018】
本開示内容において、積層板は、片面板又は両面板であってもよい。片面板は、1層の液晶高分子基板及び液晶高分子基板の表面に位置する1層の金属層を含む。両面板は、1層の液晶高分子基板及び液晶高分子基板の上面及び下面にそれぞれ位置する2層の金属層を含む。上記金属層は、エッチングされていない金属箔片又は金属箔片をエッチングして形成された金属配線であってもよい。金属層が金属配線である場合、積層板は回路基板とも呼ばれる。
【0019】
本開示内容は、下から上に積層された積層板を複数層含む多層基板を提供する。複数の積層板は、それぞれ片面板又は両面板である。複数の積層板は、液晶高分子基板及び少なくとも1つの金属層をそれぞれ含む。複数の液晶高分子基板は、それぞれ融点を有する。積層板は、数が奇数又は偶数である。液晶高分子基板は、数が3以上の奇数である場合、最も中間に位置する第1中間基板を含み、第1中間基板の第1融点が複数の液晶高分子基板の融点の中で最も低く、複数の液晶高分子基板の融点が第1中間基板から離れる方向に向かって漸増する。つまり、第1中間基板から多層基板の上面にかけて液晶高分子基板の融点は下から上に漸増し、第1中間基板から多層基板の下面にかけて液晶高分子基板の融点は上から下に漸増する。複数の液晶高分子基板は、数が4以上の偶数である場合、最も中間に位置する第2中間基板及び第3中間基板を含み、第2中間基板は第3中間基板の上に位置し、第2中間基板の第2融点又は第3中間基板の第3融点が複数の液晶高分子基板の融点の中で最も低く、第2融点及び第3融点が実質的に同じであり、複数の液晶高分子基板の融点が第2中間基板及び第3中間基板から離れる方向に向かって漸増する。つまり、第2中間基板から多層基板の上面にかけて液晶高分子基板の融点は下から上に漸増し、第3中間基板から多層基板の下面にかけて液晶高分子基板の融点は上から下に漸増する。幾つかの実施形態において、上記中間基板の融点は283℃~287であり、例えば283℃、284℃、285℃、286℃又は287℃である。幾つかの実施形態において、上記中間基板に隣接する液晶高分子基板の融点は、中間基板の融点より33℃から57℃高い。例えば、33℃、36℃、39℃、42℃、45℃、48℃、51℃、54℃又は57℃である。
【0020】
幾つかの実施形態において、液晶高分子基板のそれぞれは同じ種類の液晶高分子を含む。幾つかの実施形態において、液晶高分子基板のそれぞれは異なる種類の液晶高分子を含む。幾つかの実施形態において、液晶高分子基板は、サーモトロピック液晶高分子、熱可塑性液晶高分子又はそれらの組み合わせを含む。
【0021】
多層基板の製造方法は、上記積層板を複数層含む積層体を熱圧着(例えば、一次熱圧着)するステップを含む。多層基板を製造する場合、熱源は、積層体の上面及び下面に置かれる。幾つかの実施形態において、熱源に最も近い液晶高分子基板の融点はTmであり、熱圧着の温度はTm-30℃~Tm℃である。積層体のうち積層体の上面及び下面に近い積層板は受熱が多く、積層体の上面及び下面から遠い積層板は受熱が少ないため、積層板の受熱が不均一となる。これらの積層板内の金属層を担持するための液晶高分子基板は何れも同じ融点の液晶高分子を含むと、積層体は受熱の不均一により圧着不良となる可能性がある。しかしながら、本開示内容の積層板における液晶高分子基板は、異なる融点を有し、最も中間に位置する液晶高分子基板の融点が最も低く、最も外側(すなわち最も上方及び最も下方)に位置する液晶高分子基板の融点が最も高く、残りの液晶高分子基板の融点が外側(すなわち上方及び下方)に向かって漸増する。そのため、熱圧着過程において、各層の液晶高分子基板が変形する程度が近く、これにより、積層体で形成された多層基板は良好な平坦度を有し且つ歩留まりが高いというメリットを有する。また、液晶高分子は、比較的低い吸水率、誘電率、損失係数、熱膨張係数、及び優れた寸法安定性、電気性、ガスバリア性及び熱伝導率を有するため、一般的な誘電体材料よりも多層基板の絶縁基板材料として適している。
【0022】
以下、本開示内容による多層基板の種々の実施形態を図面によって説明する。本開示内容による多層基板内の積層板の数は、設計の要求に応じて任意に調整することができ、数は、例えば3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20又は21であるが、これらに限定されない。
図1、
図2、
図3、
図5、
図7、
図8、
図9、
図10及び
図12は、本開示内容の種々の実施形態による多層基板を示す模式図である。
図1、
図2、
図3、
図5、
図7、
図8、
図9、
図10及び
図12は、3層、4層、3層、4層、5層、7層、13層、3層、7層の積層板をそれぞれ含む多層基板の実施態様をそれぞれ示す。
【0023】
図1に示すように、多層基板100は、3層の積層板、すなわち、第1積層板110、第2積層板120及び第3積層板130を含む。積層板の数は任意に調整可能であり、これに限定されない。第1積層板110、第2積層板120及び第3積層板130は、それぞれ、片面板又は両面板である。第1積層板110、第2積層板120及び第3積層板130は、第1融点を有する第1液晶高分子基板、第2融点を有する第2液晶高分子基板及び第3融点を有する第3液晶高分子基板をそれぞれ含む。第2液晶高分子基板は、最も中間に位置する中間基板であり、全ての融点のうち、第2融点は最も低く、第1融点、第2融点及び第3融点は、第2液晶高分子基板から離れる方向に向かって漸増する。つまり、第1融点及び第3融点は、第2融点よりも高い。幾つかの実施形態において、第1融点及び第3融点が実質的に同じであり、上記融点の分布が対称であるため、多層基板100を熱圧着して形成する過程において、第1積層板110及び第3積層板130の変形程度が近く、これにより、多層基板100は良好な平坦度を有し且つ歩留まりが高い。幾つかの実施形態において、第1融点及び第3融点は、第2融点より33℃から57℃高い。
【0024】
図2に示すように、多層基板200は、4層の積層板、すなわち、第1積層板210、第2積層板220、第3積層板230及び第4積層板240を含む。積層板の数は任意に調整可能であり、これに限定されない。第1積層板210、第2積層板220、第3積層板230及び第4積層板240は、それぞれ、片面板又は両面板である。第1積層板210、第2積層板220、第3積層板230及び第4積層板240は、第1融点を有する第1液晶高分子基板、第2融点を有する第2液晶高分子基板、第3融点を有する第3液晶高分子基板及び第4融点を有する第4液晶高分子基板をそれぞれ含む。第2、3液晶高分子基板はそれぞれ、最も中間に位置する第1、2中間基板であり、全ての融点のうち、第2又は第3融点は最も低く、第2融点及び第3融点が実質的に同じであり、第1融点、第2融点
、第3融点
及び第4融点は、第2、3液晶高分子基板から離れる方向に向かって漸増する。つまり、第1、第4融点は、第2又は第3融点よりも高い。幾つかの実施形態において、第1融点及び第4融点が実質的に同じであり、上記融点の分布が対称であるため、多層基板200を熱圧着して形成する過程において、第1積層板210及び第4積層板240の変形程度が近く、第2積層板220及び第3積層板230の変形程度が近く、これにより、多層基板200は良好な平坦度を有し且つ歩留まりが高い。幾つかの実施形態において、第1融点及び第4融点は、第2融点又は第3融点より33℃から57℃高い。
【0025】
図1及び
図3を同時に参照し、
図3の多層基板300は
図1の多層基板100の一実施形態である。多層基板300は、3層の片面板、すなわち、第1積層板310、第2積層板320及び第3積層板330を含む。第1積層板310は、第1融点を有する第1液晶高分子基板310A及び第1金属層310Bを含む。第2積層板320は、第2融点を有する第2液晶高分子基板320A及び第2金属層320Bを含む。第3積層板330は、第3融点を有する第3液晶高分子基板330A及び第3金属層330Bを含む。第2積層板320は、第1積層板310と第3積層板330との間に設けられる。第1融点及び第3融点は、第2融点よりも高い。幾つかの実施形態において、第1融点及び第3融点が実質的に同じである。幾つかの実施形態において、第1融点及び第3融点は、第2融点より33℃から57℃高い。幾つかの実施形態において、第1金属層310B、第2金属層320B及び第3金属層330Bは、エッチングされていない金属箔片又は金属配線(図示せず)であってもよい。以下の表1は実施例1~6の多層基板300を列挙する。幾つかの実施形態において、Mは283℃~287℃であり、例えば283℃、284℃、285℃、286℃又は287℃である。
【0026】
【0027】
幾つかの実施形態において、第1、第2及び第3液晶高分子基板310A、320A、330Aの厚さは、それぞれ独立して1~2000μmであり、例えば10μm、50μm、100μm、300μm、500μm、700μm、900μm、1000μm、1300μm又は1500μmであるが、これらに限定されない。
【0028】
幾つかの実施形態において、金属層を電気的に導通させるように、第1、第2及び第3液晶高分子基板310A、320A、330A内に導電素子(例えば導電貫通孔)(図示せず)が設けられてもよい。幾つかの実施形態において、第1、第2及び第3液晶高分子基板310A、320A、330Aのそれぞれは、異なる種類の液晶高分子を含む。幾つかの実施形態において、第1、第2及び第3液晶高分子基板310A、320A、330Aのそれぞれは、同じ種類の液晶高分子を含む。幾つかの実施形態において、第1、第2及び第3液晶高分子基板310A、320A、330Aはサーモトロピック液晶高分子を含み、サーモトロピック液晶高分子は、例えば、サーモトロピック液晶高分子樹脂である。サーモトロピック液晶高分子樹脂は、高耐熱型の第1型液晶ポリマー樹脂、中耐熱型の第2型液晶ポリマー樹脂及び低耐熱型の第3型液晶ポリマー樹脂を含む。
【0029】
幾つかの実施形態において、高耐熱型の液晶ポリマー樹脂は、p-ヒドロキシ安息香酸(p-Hydroxybenzoic Acid、HBA)、テレフタル酸(Terephthalic Acid、TA)と4、4’ジオキシジフェノール(4、4’-dioxydiphenol、DODP)との重合により形成される液晶ポリマー樹脂を含む。他の実施形態において、中耐熱型の液晶ポリマー樹脂は、p-ヒドロキシ安息香酸(HBA)と6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸(6-Hydroxy-2-naphthoic Acid、HNA)との重合により形成される液晶ポリマー樹脂を含む。更なる実施例において、低耐熱型の液晶ポリマー樹脂は、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate、PET)とp-ヒドロキシ安息香酸(HBA)との重合により形成される液晶ポリマー樹脂を含む。
【0030】
幾つかの実施形態において、本開示内容は、液晶高分子基板の融点を調整する方法を提供する。液晶高分子基板は、サーモトロピック液晶高分子樹脂を含む。加熱前の液晶高分子の融点は、融点Tm1を有する。幾つかの実施形態において、融点Tm1は200℃~400℃であり、例えば250℃、270℃、280℃、290℃、300℃又は350℃である。ステップAでは、液晶高分子を第1温度まで加熱し、且つ第1温度を第1時間維持する。第1温度は液晶高分子の第1融点以下である。幾つかの実施形態において、第1温度と融点Tm1との差は、100℃以下、例えば、20℃、40℃、60℃又は80℃である。幾つかの実施形態において、昇温レートは0.1℃/分~40℃/分であり、例えば、0.2、0.5、1、5、10、20、30、40℃/分である。加熱レートが遅すぎると、プロセス時間が長すぎ、製造コストを増加させるおそれがある。加熱レートが速すぎると、液晶高分子の加熱が不均一になるおそれがある。幾つかの実施形態において、第1時間は1分間~48時間であり、例えば1、5、20又は30分間又は1、5、10、20、30、40又は48時間である。ステップBでは、液晶高分子を第2温度まで降温し、改質液晶高分子を形成し、第2温度は第1温度より低い。この改質液晶高分子は融点Tm2を有し、融点Tm2は液晶高分子の融点Tm1より高い。幾つかの実施例において、第2温度は室温以上であり、例えば30℃、40℃、50℃又は60℃である。幾つかの実施例において、第2温度は100℃より低い。液晶高分子を第1温度まで加熱するとその構造を部分的に組換えさせることができるので、液晶高分子を第2温度まで降温する時、液晶高分子の結晶配列、大きさ及び形状は何れも変化し、そのため、液晶高分子の融点を増加させる。ステップA-Bを複数回繰り返して実行して液晶高分子の融点を向上させ、加温ごとの温度は何れも前回加温の温度より20℃~50℃高い。上記方法により、異なる融点を有する液晶高分子基板を作製することができる。液晶高分子基板は、同一又は異なる液晶高分子を含んでいてもよい。
【0031】
幾つかの実施形態において、第1、第2及び第3液晶高分子基板310A、320A、330Aは、熱可塑性液晶高分子を含む。幾つかの実施形態において、熱可塑性液晶高分子は、(1)芳香族又は脂肪族ジカルボン酸、(2)芳香族ヒドロキシカルボン酸、(3)芳香族又は脂肪族ジヒドロキシ化合物、及び(4)芳香族ジアミン、芳香族ヒドロキシアミン又は芳香族アミノカルボン酸からなる群から選択される反応物を重合してなるものである。
【0032】
【0033】
本開示内容は、液晶高分子基板の融点を調整する方法を提供する。液晶高分子基板は、熱可塑性液晶高分子を含む。加熱前の液晶高分子基板の融点は、融点Tm1を有する。特定の温度で積層板を加熱し、加熱時間は1~24時間であり、特定の温度はTm1-30℃以上且つTm1
℃未満であり、そのため積層板における液晶高分子基板の融点を高めることができる。幾つかの実施例において、加熱時間は、1、5、10、15、20又は24時間である。積層板を長時間加熱することにより、液晶高分子基板の融点を高めることができる。加熱時間の増加に伴い、液晶高分子基板の融点は増加する。上記方法により、異なる融点を有する液晶高分子基板を作製することができる。液晶高分子基板は、同一又は異なる液晶高分子を含んでいてもよい。
【0034】
幾つかの実施形態において、第1、第2及び第3金属層310B、320B、330Bは、それぞれ独立して銅基板、アルミニウム基板、ニッケル基板、パラジウム基板又は錫基板であるが、これらに限定されない。例えば、金属層は、銅箔(Copper foil)であってもよい。幾つかの実施形態において、第1、第2及び第3金属層310B、320B、330Bの厚さは、それぞれ独立して100~500μmであり、例えば150μm、200μm、250μm、300μm、350μm、400μm又は450μmであるが、これらに限定されない。本開示内容における全ての液晶高分子基板及び金属層の実施形態について、何れも上記
図3の実施形態を参照することができるため、後に説明を省略する。
【0035】
本開示内容の種々の実施形態による多層基板を形成するための積層体400を示す模式図である
図4を参照されたい。
図4に示すように、積層体400を熱圧着する前に、第1積層板310’、第2積層板320’及び第3積層板330’の第1金属層310B’、第2金属層320B’及び第3金属層330B’は、パターニングされた金属配線である。これらの積層板は、回路基板とも呼ばれる。幾つかの実施形態において、熱圧着の後、第1液晶高分子基板310A及び第2液晶高分子基板320Aは直接接触し、且つ第1金属層310B’の側壁(図示せず)を被覆し、第2液晶高分子基板320A及び第3液晶高分子基板330Aは直接接触し、且つ第2金属層320B’の側壁(図示せず)を被覆する。
【0036】
図2及び
図5を同時に参照し、
図5の多層基板500は
図2の多層基板200の一実施形態である。多層基板500は4層の片面板を含む。多層基板500は、第1積層板510、第2積層板520、第3積層板530及び第4積層板540を含む。第1積層板510は、第1融点を有する第1液晶高分子基板510A及び第1金属層510Bを含む。第2積層板520は、第2融点を有する第2液晶高分子基板520A及び第2金属層520Bを含む。第3積層板530は、第3融点を有する第3液晶高分子基板530A及び第3金属層530Bを含む。第4積層板540は、第4融点を有する第4液晶高分子基板540A及び第4金属層540Bを含む。第1積層板510~第4積層板540は、下から上に順に積層される。第2融点及び第3融点が実質的に同じであり、第1融点及び第4融点が実質的に同じであり、第1融点及び第4融点は第2融点又は第3融点よりも高い。幾つかの実施形態において、第1融点及び第4融点は、第2融点又は第3融点より33℃から57℃高い。幾つかの実施形態において、第1金属層510B、第2金属層520B、第3金属層530B及び第4金属層540Bは、エッチングされていない金属箔片又は金属配線(図示せず)であってもよい。
【0037】
本開示内容の種々の実施形態による多層基板を形成するための積層体600を示す模式図である
図6を参照されたい。
図6に示すように、積層体600を熱圧着する前に、第1積層板510’、第2積層板520’、第3積層板530’及び第4積層板540’の第1金属層510B’、第2金属層520B’、第3金属層530B’及び第4金属層540’は、パターニングされた金属配線である。これらの積層板は、回路基板とも呼ばれる。幾つかの実施形態において、熱圧着の後、これらの液晶高分子基板は互いに直接接触し、且つ第1、第2及び第3金属層510B’、520B’、530B’の側壁(図示せず)を被覆する。熱圧着後の積層体600の実施形態について、
図4の実施形態を参照することができる。
【0038】
図7に示すように、多層基板700は5層の片面板を含む。多層基板700は、第1積層板710、第2積層板720、第3積層板730、第4積層板740及び第5積層板750を含む。第1積層板710は、第1融点を有する第1液晶高分子基板710A及び第1金属層710Bを含む。第2積層板720は、第2融点を有する第2液晶高分子基板720A及び第2金属層720Bを含む。第3積層板730は、第3融点を有する第3液晶高分子基板730A及び第3金属層730Bを含む。第4積層板740は、第4融点を有する第4液晶高分子基板740A及び第4金属層740Bを含む。第5積層板750は、第5融点を有する第5液晶高分子基板750A及び第5金属層750Bを含む。第1積層板710~第5積層板750は、下から上に順に積層される。第3液晶高分子基板730Aは、最も中間に位置する中間基板である。全ての融点のうち、第3融点は最も低く、第1融点、第2融点、第3融点、第4融点及び第5融点は、第3液晶高分子基板730Aから離れる方向に向かって漸増する。つまり、第2融点及び第4融点は第3融点よりも高く、第1融点は第2融点よりも高く、第5融点は第4融点よりも高い。幾つかの実施形態において、第2融点及び第4融点が実質的に同じであり、第1融点及び第5融点が実質的に同じである。幾つかの実施形態において、第2融点及び第4融点は、第3融点より33℃から47℃高く、第1融点及び第5融点は、第3融点より43℃から57℃高い。以下の表2は実施例7~10を列挙する。幾つかの実施形態において、Mは283℃~287℃であり、例えば283℃、284℃、285℃、286℃又は287℃である。
【0039】
【0040】
図8に示すように、多層基板800は7層の片面板を含む。多層基板800は、第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7積層板810、820、830、840、850、860、870を含む。上記積層板は、第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7液晶高分子基板810A、820A、830A、840A、850A、860A、870A、及び第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7金属層810B、820B、830B、840B、850B、860B、870Bを含む。上記液晶高分子基板は、第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7融点をそれぞれ有する。第1積層板810~第7積層板870は、下から上に順に積層される。第4液晶高分子基板840Aは、最も中間に位置する中間基板である。全ての融点のうち、第4融点は最も低く、第1融点、第2融点、第3融点、第4融点、第5融点、第6融点及び第7融点は、第4液晶高分子基板840Aから離れる方向に向かって漸増する。つまり、第3融点及び第5融点は第4融点よりも高く、第2融点は第3融点よりも高く、第1融点は第2融点より高く、第6融点は第5融点より高く、第7融点は第6融点よりも高い。幾つかの実施形態において、第3融点及び第5融点が実質的に同じであり、第2融点及び第6融点が実質的に同じであり、第1融点及び第7融点が実質的に同じである。以下の表3は実施例11を列挙する。幾つかの実施形態において、Mは283℃~287℃であり、例えば283℃、284℃、285℃、286℃又は287℃である。
【0041】
【0042】
図9に示すように、多層基板900は13層の片面板を含む。多層基板
900は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13積層板910、920、930、940、950、960、970、980、990、9900、9910、9920、9930を含む。上記積層板は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12及び第13液晶高分子基板910A、920A、930A、940A、950A、960A、970A、980A、990A、9900A、9910A、9920A、9930A、及び第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12及び第13金属層910B、920B、930B、940B、950B、960B、970B、980B、990B、9900B、9910B、9920B、9930Bを含む。上記液晶高分子基板は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12及び第13融点をそれぞれ有する。第1積層板910~第13積層板9930は、下から上に順に積層される。第7液晶高分子基板970Aは、最も中間に位置する中間基板である。全ての融点のうち、第7融点は最も低く、全ての融点は、第7液晶高分子基板970Aから離れる方向に向かって漸増する。詳細には、第7融点は第13融点に向かって漸増し、第7融点は第1融点に向かって漸増する。以下の表4は実施例12を列挙する。幾つかの実施形態において、Mは283℃~287℃であり、例えば283℃、284℃、285℃、286℃又は287℃である。
【0043】
【0044】
図2及び
図10を同時に参照し、
図10の多層基板1000は
図1の多層基板100の一実施形態である。多層基板1000は2層の片面板及び1層の両面板を含む。多層基板1000は、第1積層板1010、第2積層板1020及び第3積層板1030を含む。第1積層板1010は、第1融点を有する第1液晶高分子基板1010A及び第1金属層1010Bを含む。第2積層板1020は、第2融点を有する第2液晶高分子基板1020A、第2下金属層1020B及び第2上金属層1020Cを含む。第3積層板1030は、第3融点を有する第3液晶高分子基板1030A及び第3金属層1030Bを含む。第2積層板1020は、第1積層板1010と第3積層板1030との間に設けられる。第1融点及び第3融点は、第2融点よりも高い。幾つかの実施形態において、第1融点及び第3融点が実質的に同じである。幾つかの実施形態において、第1融点及び第3融点は、第2融点より33℃から57℃高い。幾つかの実施形態において、上記金属層は、エッチングされていない金属箔片又は金属配線(図示せず)であってもよい。
【0045】
本開示内容の種々の実施形態による多層基板を形成するための積層体1100を示す模式図である
図11を参照されたい。
図11に示すように、積層体1100を熱圧着する前に、第1積層板1010’、第2積層板1020’及び第3積層板1030’の第1金属層1010B’、第2下金属層1020B’、第2上金属層1020C’及び第3金属層1030B’は、パターニングされた金属配線である。これらの積層板は、回路基板とも呼ばれる。幾つかの実施形態において、熱圧着の後、これらの液晶高分子基板は互いに直接接触し、且つ第2下金属層1020B’及び第2上金属層1020C’の側壁(図示せず)を被覆する。熱圧着後の積層体1100の実施形態について、
図4の実施形態を参照することができる。
【0046】
図12に示すように、多層基板1200は、6層の片面板及び1層の両面板を含む。多層基板1200は、第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7積層板1210、1220、1230、1240、1250、1260、1270を含む。上記積層板は第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7液晶高分子基板1210A、1220A、1230A、1240A、1250A、1260A及び1270Aを含む。上記積層板も、第1金属層1210B、第2金属層1220B、第3金属層1230B、第4下金属層1240B、第4上金属層1240C、第5金属層1250B、第6金属層1260B及び第7金属層1270Bを含む。上記液晶高分子基板は、第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7融点をそれぞれ有する。第1積層板1210~第7積層板1270は、下から上に順に積層される。第4液晶高分子基板1240Aは、最も中間に位置する中間基板である。全ての融点のうち、第4融点は最も低く、全ての融点は、第4液晶高分子基板1240Aから離れる方向に向かって漸増する。詳細には、第4融点は第7融点に向かって漸増し、第4融点は第1融点に向かって漸増する。以下の表5は実施例13を列挙する。幾つかの実施形態において、Mは283℃~287℃であり、例えば283℃、284℃、285℃、286℃又は287℃である。
【0047】
【0048】
本開示内容は、積層板を複数層含む多層基板を提供する。複数の積層板は、異なる融点の液晶高分子基板を複数層含む。最も中間に位置する液晶高分子基板の融点は最も低く、最も外側に位置する液晶高分子基板の融点は最も高く、残りの液晶高分子基板の融点は外側に向かって漸増する。上記積層板の積層体を熱圧着して多層基板を形成するとき、融点が異なるため、各層の液晶高分子基板が変形する程度が近く、これにより、多層基板は良好な平坦度を有し且つ歩留まりが高く、そのため多層基板は良好な電気的性能を有する。
【0049】
本開示内容は、幾つかの実施形態を参照してかなり詳細に説明されたが、他の実施形態も可能である。従って、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲は、本明細書に含まれる実施形態の記載に限定されるべきではない。
【0050】
本開示内容の範囲又は精神から逸脱しない場合、本開示内容の構造に対する様々な修正及び変更が行われ得ることは、当業者には明らかである。前述内容に鑑み、本開示内容は、添付の特許請求の範囲内に入る本開示内容の修正及び変更を包含することを意図している。
【符号の説明】
【0051】
100、200、300、500、700、800、900、1000、1200 多層基板
400、600、1100 積層体
110、210、310、310’、510、510’、710、810、910、1010、1210 第1積層板
120、220、320、320’、520、520’、720、820、920、1020、1220 第2積層板
130、230、330、330’、530、530’、730、830、930、1030、1230 第3積層板
240、540、540’、740、840、940、1240 第4積層板
310A、510A、710A、810A、910A、1010A、1210A 第1液晶高分子基板
310B、310B’、510B、510B’、710B、810B、910B、1010B、1010B’、1210B 第1金属層
320A、520A、720A、820A、920A、1020A、1220A 第2液晶高分子基板
320B、320B’、520B、520B’、720B、820B、920B、1220B 第2金属層
330A、530A、730A、830A、930A、1030A、1230A 第3液晶高分子基板
330B、330B’、530B、530B’、730B、830B、930B、1030B、1030B’、1230B 第3金属層
540A、740A、840A、940A、1240A 第4液晶高分子基板
540B、540B’740B、840B、940B 第4金属層
750、850、950、1250 第5積層板
750A、850A、950A、1250A 第5液晶高分子基板
750B、850B、950B、1250B 第5金属層
860、960、1260 第6積層板
860A、960A、1260A 第6液晶高分子基板
860B、960B、1260B 第6金属層
870、970、1270 第7積層板
870A、970A、1270A 第7液晶高分子基板
870B、970B、1270B 第7金属層
980 第8積層板
980A 第8液晶高分子基板
980B 第8金属層
990 第9積層板
990A 第9液晶高分子基板
990B 第9金属層
1020B、1020B’ 第2下金属層
1020C、1020C’ 第2上金属層
1240B 第4下金属層
1240C 第4上金属層
9900 第10積層板
9900A 第10液晶高分子基板
9900B 第10金属層
9910 第11積層板
9910A 第11液晶高分子基板
9910B 第11金属層
9920 第12積層板
9920A 第12液晶高分子基板
9920B 第12金属層
9930 第13積層板
9930A 第13液晶高分子基板
9930B 第13金属層