(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-20
(45)【発行日】2024-06-28
(54)【発明の名称】開口部を通じて導線を導入するための装置
(51)【国際特許分類】
H02G 3/22 20060101AFI20240621BHJP
H02G 15/013 20060101ALI20240621BHJP
F16L 5/00 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
H02G3/22
H02G15/013
F16L5/00 Z
(21)【出願番号】P 2021559872
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(86)【国際出願番号】 EP2020058272
(87)【国際公開番号】W WO2020207796
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2023-03-20
(31)【優先権主張番号】102019205115.4
(32)【優先日】2019-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】519187919
【氏名又は名称】アイコテック・プロジェクト・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレンティン・エーマン
(72)【発明者】
【氏名】ブルーノ・エーマン
【審査官】遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02916409(EP,A2)
【文献】米国特許第05155300(US,A)
【文献】特開2012-216336(JP,A)
【文献】特表2018-516062(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0301883(US,A1)
【文献】特表2014-529290(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0299369(US,A1)
【文献】国際公開第2018/210892(WO,A1)
【文献】特表2020-521419(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/22
H02G 15/013
F16L 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部(3)を通じて導線(18)を導入するための装置(2)であって、弾性導線グロメット(8)のためのスロット(7)を有しかつ前記開口部(3)の周りに直接又は間接に配置されたフレーム(5)を備えた装置(2)において、
プラグ接続(11)の少なくとも1つのカップリングの少なくとも1つのカップリングハウジング(12)は、前記フレーム(5)の少なくとも1つの部分(5.1)と一体的に又は前記スロット(7)の内の1つのスロットに適合するブレッドボード(24)と一体的に構成されており、前記カップリングハウジング(12)、前記フレーム(5)の前記カップリングハウジングに接続された部分(5.1)及び/又は前記ブレッドボード(24)は、前記プラグ接続(11)の差し込まれたプラグのプラグハウジング(13)とネジ接続されるように又は少なくとも1つのラッチ(15)とクランプされるように、構成されていることを特徴とする装置(2)。
【請求項2】
前記カップリングハウジング(12)又は前記プラグハウジング(13)が、少なくとも1つのラッチ(15)を有しており、前記ラッチは、前記プラグ接続(11)のプラグが差し込まれた場合に、前記プラグを前記カップリングの方向においてクランプして保持するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置(2)。
【請求項3】
少なくとも1つの前記ラッチ(15)が、旋回可能に構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の装置(2)。
【請求項4】
前記カップリングハウジング(12)が、特にモジュール式フレームに、モジュール式のカップリングインサートを受容するように構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置(2)。
【請求項5】
前記弾性導線グロメット(8)が、
単一部品で、スロットを有するように設計されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置(2)。
【請求項6】
前記弾性導線グロメット(8)及び/又は前記ブレッドボード(24)が、前記弾性導線グロメット(8)及び/又は前記ブレッドボード(24)の少なくとも2つの側縁部において、前記フレーム(5)の前記スロット(7)に形状接続的に挿入可能であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置(2)。
【請求項7】
前記ブレッドボード(24)が、前記フレーム(5)と協働する面の内の少なくとも1つの面に、密閉要素(26)を有していることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置(2)。
【請求項8】
前記フレーム(5)が、前記導線(18)の長手方向(L)に対して横に分割可能に設計されており、第1のフレーム部分(5.1)と、前記スロット(7)を閉鎖する第2のフレーム部分(5.2)と、を有していることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置(2)。
【請求項9】
前記第1のフレーム部分(5.1)と前記第2のフレーム部分(5.2)とは、ネジで接続可能であり、かつクリップで接続可能であり、かつクランプブラケットロック及び/又は少なくとも1つのリンクガイドを有するレバーを用いて閉鎖可能であるように構成されていることを特徴とする、請求項8に記載の装置(2)。
【請求項10】
前記フレーム(5)及び前記カップリングハウジング(12)が、又は、前記ブレッドボード(24)及び前記カップリングハウジング(12)が、ダイカストによって又は好ましくは射出成形によって製造されていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置(2)。
【請求項11】
前記フレーム(5)及び前記カップリングハウジング(12)が、又は、前記ブレッドボード(24)及び前記カップリングハウジング(12)が、そして特に前記フレーム(5)が、プラスチックから製造されていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置(2)。
【請求項12】
前記プラスチックが繊維強化されていることを特徴とする、請求項11に記載の装置(2)。
【請求項13】
前記フレーム(5)が、中間フレーム(20)を介して間接的に、前記開口部(3)の周りに配置されており、前記フレーム(5)は、前記中間フレーム(20)とラッチ接続可能であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置(2)。
【請求項14】
前記カップリングハウジング(12)、前記カップリングハウジングに接続された前記フレーム(5)の部分(5.1)、及び/又は、前記ブレッドボード(24)が、ねじ穴(27)又はねじ込みピンを有しており、前記プラグ接続(11)の前記プラグハウジング(13)は、フランジ(28)を有しており、前記フランジは、前記ねじ穴(27)又は前記ねじ込みピンに対応する開口部又はリセスを有していることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の装置(2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルにおいて詳細に定義された種類の、特に配電盤における開口部を通じて導線を導入するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばケーブル、又は、圧縮空気、水、オイル等のための媒体導管等の導線を導入するために、少なくとも部分的に、導線を導入するための開口部の周りに配置される、異なる形状を有するフレームから成る構造が知られている。フレームは、例えば分割されており、弾性グロメットのためのスロットを有しており、弾性グロメットは、導線を受容する。
【0003】
例えば、特許文献1は、2つの部分から成るケーブルブッシュを示している。当該ケーブルブッシュは、記載された実施変型例では、4つの個別のグロメットのためのスロットを有している。これらのグロメットは、図示された実施例では、エラストマーから形成されており、スロットを通じて開放可能であり、これによって、予め組み立てられたケーブル、すなわちプラグを伴うケーブルを、直接受容することが可能である。グロメットは、次に、スロットに挿入され、ケーブルブッシュ又はスロットよりもある程度大きい寸法を有しており、従って、ケーブルブッシュの組み立ての際のエラストマーの変形によって、確実に密閉し、同時に、グロメットのスルーホール内に位置するケーブルを、密閉性の他に、摩擦接続及び張力緩和も保証されているようにクランプする。この際、当該特許文献のケーブルブッシュは、壁、例えば配電盤の壁の円形のカットアウトに挿入され、例えばナットを用いて壁にネジで固定される。当該ケーブルブッシュは、ケーブル以外にも、他の導線も受容できる。
【0004】
代替的な実施形態は、特許文献2からも知られている。主な違いは、特許文献2の場合、ケーブルブッシュが、2つの互いにネジで接続されたフレーム部分から成るフレームとして設計されていることにある。当該フレームは、例えばやはり配電盤の、対応する通過開口部の周りに、ネジで固く固定され、これによって、ここでもまた、密な構造が得られる。当該特許文献ではさらに、グロメットが様々な寸法を有することが可能であり、このために、適した寸法を有する対応するスロットが設けられているということが示されている。典型的には、グロメットの寸法は、対応して区切られており、例えば比較可能な空間が、「大きな」スロットとして、グロメットのために利用可能であるか、又は、4つの「小さな」スロットとして、2つの上下に位置するグロメット及び2つの並んで位置するグロメットのために利用可能である。その他に、自明のことながら、唯一のグロメットのために1つのみのスロットを有する構造も考えられる。
【0005】
弾性グロメットは、例えば特許文献3にも記載されている。さらなる弾性グロメットは、例えば特許文献4から知られている。当該弾性グロメットは、その弾性の他に、導電性を有するように構成されているという特性も有している。従って、当該弾性グロメットは、張力緩和及び密閉の他に、例えばグロメットの領域で露出したケーブルの編組シールドの電気的接触の機能も果たすことができる。これによって、導線導入のための装置を用いて、構造の電磁両立性を保証するために、シールドが容易かつ効率的に実現される。
【0006】
さらに、例えば特許文献5からは、フレームが、開口部の周りに間接的にのみ配置されること、つまり中間フレームを用いて配置されることが知られている。当該中間フレームは、開口部を包囲する材料、例えば配電盤の壁の材料とネジで接続され、対応して密閉される。中間フレームには、本来のフレームをクリップで留めることが可能であり、これによって、本来の典型的には分割可能なフレームをネジで接続することを行わなくてよく、単に、中間フレームが配電盤の壁に接続される。これによって、各フレームの容易に解除可能な受容が可能になるので、当該フレームは、必要に応じて、例えば導線を交換しなければならない場合又は導線の構成を変えなければならない場合に、理想的には工具を用いずに、分解され、再び組み立てられ得る。
【0007】
実際には、このような導線を導入するための装置は、しばしば、導線が直接かつ分離せずに構造内に導入されるように用いられる。しかしまた、特定のタイプの導線に関しては、例えば必要に応じて分離できるように、プラグ接続が望ましい場合もある。しかしながら、プラグ接続は常に、密閉性と障害に対する脆弱性とに関して、ケーブルの直接の導入よりも劣っているという欠点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】独国特許出願公開第10347653号明細書
【文献】国際公開第01/42046号
【文献】独国特許出願公開第10349996号明細書
【文献】独国特許出願公開第102017220665号明細書
【文献】独国特許出願公開第10225046号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、例えば配電盤又は機械のハウジングにおける開口部を通じて導線を導入するための改善された装置について記載することにあり、当該装置は、先行技術に係る構造をさらに改善したものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によると、本課題は、請求項1、特に請求項1の特徴部分に記載の特徴を有する装置によって解決される。有利な態様及びさらなる発展形態は、従属請求項から明らかになる。
【0011】
フレームは、好ましくはスロットを取り囲む1つ又は2つの部分で構成されていることが好ましい。この際、本発明に係る導線を導入するための装置では、フレームが、導線を直接フレームを貫通するように誘導することが可能である弾性導線グロメットのためのスロットに加えて、カップリング及びプラグとのプラグ接続の少なくとも1つのカップリングの少なくとも1つのカップリングハウジングを有しており、当該カップリングハウジングは、フレームの少なくとも一部と又はスロットの内の1つに適合するブレッドボードと一体的に構成されている。この際、非常に有利な変型例において、フレームの一部は、スロットを少なくとも部分的に含んでいる。つまり、フレーム、又は、フレームが例えばグロメットの受容のために分割可能に構成されている場合にはその部分の内の1つは、直接、カップリング又はプラグ接続のカップリングハウジングを有している。又は、当該フレームは、従来のフレームとして実現してもよく、当該フレームには、ブレッドボードが挿入可能であり、当該ブレッドボードは、プラグ接続のカップリングのカップリングハウジングと一体的に構成されている。この際、カップリングハウジング、カップリングハウジングに接続されたフレームの部分、及び/又は、ブレッドボードは、プラグ接続の差し込まれたプラグのプラグハウジングにネジで接続されるか又はクランプされるように構成されており、このために、少なくとも1つのラッチが用いられる。
【0012】
これによって、例えば供給導線が直接挿入され、例えば制御導線、空気配管等の他の導線が差し込み可能に構成される。実際にはこれによって常に、導線が挿入されるべき配電盤、機械制御部等は、明らかにより複雑ではない方法で実装されねばならず、特に、一方でのプラグのための複数の通過開口部、他方での標準的な導線フィードインが省略され得る。これによって、当該装置は、高効率で、対応して柔軟になる。この際、プラグをネジ又はクランプで接続することによって、確実な支えが保証される。この支えは、特に導線又はプラグで振動又は引張が生じた場合にも、確実に保証されたままである。
【0013】
本発明の有利な態様に係るカップリングハウジング又はプラグハウジングが、少なくとも1つのラッチ、例えば好ましくは旋回可能なラッチを有し、当該ラッチが、プラグ接続のプラグが差し込まれた場合に、プラグを、カップリングの方向において引っ張り、保持するように構成されていると特に有利である。代替的に、カップリングハウジング又はプラグハウジングの2つの面における、2つの作用が類似したラッチも考えられる。これによって、プラグが容易かつ効率的に固定されるが、しかしまた、対応して容易に再び解除される。固定は、プラグ又はプラグに接続された導線における引張の際に、張力緩和を保証し、典型的にはカップリングとプラグハウジングとの間に存在するシールが張力を受け、確実に密閉され得るように作用する。ラッチは、例えばプラスチック、繊維強化プラスチックから形成されていてよく、又は、金属薄板から形成されていてもよい。
【0014】
本発明に係る装置の極めて好ましく有利な態様では、カップリングハウジングが、モジュール式のカップリングインサートを、特にモジュール式フレームに受容するように構成されている。このようなモジュール式のカップリングインサートは、異なる製造業者の様々なプラグ接続に関して入手可能であり、典型的には、常に同じ寸法を有し、従って略規格化されているモジュール式フレームを通じて、取り付けられる。この際、各モジュールは、既知の方法で、電力供給導線及び/又は制御導線、信号導線又はデータ回線のためのプラグ接続を含み得る。さらに、1つかつ同一のプラグ内に、水、潤滑剤又は圧縮空気のための導線が共に配置可能であり、対応するカップリングモジュールを通じて、個別のカップリングを形成するように組み合わされ得る。同じようにプラグインモジュールから構成されたプラグは、この個別に構成されたカップリングと共に、柔軟性の高いプラグインシステムを構成することができる。本発明に係る装置のこの特に有利な実施変型例におけるカップリングハウジングは、当該カップリングハウジングが、カップリングモジュールを、特に異なる製造業者の対応するモジュール式フレームに受容することが可能であり、これによって、容易かつ効率的に、例えば電力、信号及び媒体に関する各導線をプラグ接続するための柔軟性の高い解決法を提供するように構成されているべきである。その他に、1つかつ同一のフレーム上で、導線の固定的な配線又は固定的な敷設を行うことが可能であり、当該導線は、既知の導線グロメット内に受容され得る。この際、導線グロメットは、弾性を有しており、一方では密閉を、他方では張力緩和をもたらす。例えば保護クラスIP67を満たすような、十分に密なプラグと共に、非常に優れた導線フィードインが形成され、当該導線フィードインは、開口部を同時に、水、汚れ等に対して、確実に密閉する。
【0015】
理念の非常に有利なさらなる発展形態によると、弾性グロメットは、既知の方法で、一体的に構成されており、それぞれ側面にスロットが設けられている。これによって、弾性グロメットは開放され、例えばプラグ、接続フランジ等を有する予め組み立てられた導線も、グロメットに挿入可能であり、導線を比較的大きい長さにわたって、グロメットを通過するように引っ張る必要はない。当該構造は、フレームの対応するスロットに挿入され、この際、フレームと共に加圧され、密で張力緩和された構造が保証される。
【0016】
この際、導線が、少なくとも部分的に、グロメットの領域において開放された編組シールドを有するケーブルである場合、当該構造を、グロメットのみが直接遮蔽されるように構成することも可能である。この場合、グロメットは、導電性を有するように構成されていてよく、フレームも同様であり、これによって、当該構造を適切に遮蔽するために、例えば配電盤又は機械の金属製ハウジングとの電気的接触が得られる。この関連において、例えば既に冒頭において記載した出願人の特許文献4が参照され得る。
【0017】
この際、弾性グロメットは、既知の方法で、その側縁部の内の少なくとも2つにおいて、フレーム又はスロットに形状接続的に挿入可能であり、これによって、一方では良好な密閉が、他方では確実な張力緩和が保証される。さらに、存在する場合にはブレッドボードも、カップリングハウジングと一体的に構成されており、形状接続的にフレームに挿入され得る。これによって、カップリングハウジングが設けられたブレッドボードを有する従来のフレームは、容易かつ効率的に、本発明に係る装置にアップグレードされ、特に、フレームがカップリングハウジングと一体的には構成されていない適用事例に関してアップグレードされる。
【0018】
ブレッドボードが存在する場合、理念の非常に有利なさらなる発展形態に基づく当該ブレッドボードは、フレームと協働する面の内少なくとも1つの面に、密閉要素を有している。このような密閉要素は、例えば周方向溝に挿入されているか、又は、ブレッドボードの構造に射出成形されていてよい。これによって、フレームもブレッドボードも、対応して硬質な材料から形成されており、当該材料が、直接接触した際に、密閉又は少なくとも例えば保護クラスIP67を満たすことができる程度に良好な密閉を保証しないであろう場合にも、構造の密閉性が高められる。
【0019】
この際、フレーム自体は、先行技術から知られているように、導線の走行方向に対して横において分割可能に構成されていてよいが、分割可能に構成されていなければならないというわけではない。導線グロメットがケーブルの走行方向においてフレームに挿入され、フレームと共に加圧される構造が存在する。しかしながら、フレームが、第1のフレーム部分において、実装された弾性導線グロメットと、必要に応じて、理想的にはモジュール式のカップリングインサートが実装されたカップリングハウジングとを、ブレッドボード上で、対応するスロットに挿入するために、対応して分割可能に構成されている場合、特に有利である。フレームのいずれの場所において分割されているかに応じて、第2のフレーム半体、又はカバーとも称することが可能であるような第2のフレーム部分を用いることによって、グロメットは、グロメット内に挿入された導線、及び、存在する場合にはブレッドボードと共に、対応して加圧され、これによって保持され、密閉される。カップリングハウジングは、フレームを伴う2つの部分から成る構成の場合、両方ともがスロットと接触しているフレームの部分の内の1つの部分、好ましくは大きい方の部分で形成されている。
【0020】
当該理念の非常に有利なさらなる発展形態によると、第1のフレーム部分と第2のフレーム部分とは、ネジで接続可能であるか、クリップで接続可能であるか、又は、クランプブラケットロック及び/若しくは少なくとも1つのリンクガイドを有するレバーロックを用いて閉鎖可能であるように構成されていてよい。ネジによる接続は、カバーの単純なクリップ又はラッチによる接続よりも明らかに複雑ではあるが、弾性グロメット、場合によっては存在するブレッドボード又はブレッドボードを取り巻くシールを、フレームと共に確実に加圧し、これによって密閉性を高めるために、より大きな力を加えることができる。しかしながら、構造によっては、旋回及びクリップによる接続によって、グロメット及び場合によってはブレッドボードの加圧のために、対応する大きな力が得られるので、この構造は、非常に密な装置を可能にする。フレームは、ネジ又はラッチによる接続の代わりに、クランプブラケットロック又はリンクガイドを有するレバーを用いても閉鎖可能であり、特にレバーが異なる角度位置にある場合に、2つの異なるリンクを通じて異なる大きさの力を生じさせるレバーが用いられる。この関連において、出願人の、先行して公開されていないドイツ出願である独国特許出願公開第102018218426号明細書が参照され得る。
【0021】
理念の極めて好ましいさらなる発展形態によると、この際、当該装置、並びに、この際特にフレーム及びカップリングハウジング、又は、ブレッドボード及びカップリングハウジングがフレームと一体的には構成されていない場合にはカップリングハウジングが、ダイカスト又は好ましくは射出成形によって製造されていることが規定されている。フレーム及びカップリングハウジング、又は、カップリングハウジングもそのブレッドボードと共に、例えば射出成形によって製造されていてよい。これらは、射出成形のプロセスの一般的な理解によると、プラスチックから形成されており、当該プラスチックは、理念の非常に有利なさらなる発展形態によると、繊維強化されたプラスチックであってよい。このような構造は単純であり、生産個数が多い場合でも、効率的に製造される。代替的に、カップリングハウジングを備えたブレッドボードは、プラグ接続のためのカップリングハウジングの場合に十分に一般的であるように、例えば亜鉛合金又はアルミニウム合金を用いたダイカストによって製造されていてもよいであろう。原則的に、ダイカストによる、つまり金属材料を用いたフレームの実現も考えられる。
【0022】
この際、フレームは、開口部を取り囲む材料、例えば配電盤、機械ハウジング等の壁と、直接接続され得る。代替的に、本発明に係る装置の非常に好ましい態様によると、本来のフレームが接続される、特にクリップ又はラッチによって接続される中間フレームが用いられることがあり得る。中間フレームは、例えば間に配置されたシールを用いて、開口部を取り囲む材料、例えば配電盤の壁と、密に接続されている。中間フレームは、例えば当該材料とネジ接続されていてよい。カップリングハウジングと一体的に構成されたフレーム、又は、カップリングハウジングを、そのブレッドボード上のスロットの内の1つにおいて有しているフレームは、容易かつ効率的に、当該中間フレームと、例えばラッチによって接続され得る。
【0023】
原則的に、様々な種類のネジ接続が、少なくとも1つのラッチを用いたクランプ接続に対する代替として又は補足としても考えられる。例えばプラグ上のユニオンナットである。しかしながら、例えば生産機において又は鉄道網において生じ得る振動にも確実に耐えるような、特に良好な接続を得るために、当該装置の有利なさらなる発展形態によると、ネジ接続がフランジを通じて行われることが規定されていてよい。このために、カップリングハウジング、カップリングハウジングに接続されたフレームの部分、及び/又は、ブレッドボードは、ねじ穴又はねじ込みピンを有している。この際、プラグ接続のプラグハウジングは、フランジを含んでおり、当該フランジは、ねじ穴又はねじ込みピンに対応する開口部又はリセスを有している。さらに、プラグハウジングは、効率的かつ確実に、ネジ又はナットを用いて、カップリングハウジング又はカップリングハウジングを取り囲む部分に接続される。
【0024】
本発明に係る装置のさらなる有利な態様は、以下において図面を用いて詳細に描写される実施例からも明らかになる。示されているのは以下の図である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の実施形態に係る装置を伴う、導線フィードインを示す三次元図である。
【
図2】配電盤の壁の開口部の周りに取り付けられた、
図1に係る導線フィードインを示す図である。
【
図3】
図1に係る導線フィードインの代替的な態様を示す図である。
【
図4】
図1に係る導線フィードインからの、本発明に係る装置の基本構造を三次元図で示す図である。
【
図8】
図7に係る代替的なフレームを伴う、本発明に係る装置の実施形態を示す図である。
【
図9】
図8に係る装置の部材を三次元図で示す図である。
【
図12】
図5の描写に類似した、フレームの別の実施形態を示す図である。
【
図13】
図6の描写に類似した、当該別の実施形態を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1では、三次元図で示された導線フィードイン1が認識される。この際、導線フィードイン1は、
図2に示された壁4内の、例えば配電盤、機械のハウジング、制御装置等の壁4内の開口部3を通じて導線を導入するための、本発明に係る装置2を含んでいる。この際、装置2は、当該図面に示された実施例では2つの部分から構成されたフレーム5を含んでいる。第1のフレーム部分5.1は、ここではフレームカバー5.2とも称され得る第2のフレーム部分5.2と、ネジ6を通じて接続されている。フレーム部分5.2とフレーム部分5.1との間では、スロット7が開かれたままであり、スロット7は、例えば装置2を再度単独で示した
図7の描写では、非常に良好に認識される。
図1及び
図2の描写では、これらのスロット7は導線グロメット8によって占められており、導線グロメット8は、当該図面に示された実施例では、弾性材料から、例えばエラストマーから製造されており、当該図面は、それぞれ
単一部品の導線グロメット8を開放するための通過開口部9及びスロット10を示している。この際、通過開口部9とスロット10とは、1つの導線グロメット8に関してのみ、参照符号を付して示されている。
【0027】
フレーム5又はフレーム部分5.1のさらなる一体型の部分として、
図1及び
図2では、スロット7又はスロット7を埋めるグロメット8の左隣に、全体に参照符号11が付されたプラグ接続が存在している。この際、フレーム5の部分は、当該プラグ接続のカップリングのカップリングハウジング12を形成している。当該カップリング又はカップリングハウジング12の対応部材を形成しているのはプラグであり、その内、当該図面では、プラグハウジング13が認識される。この際、フレーム5と一体的に、例えば繊維強化プラスチックから、射出成形によって製造されるべきカップリングハウジング12の形状も、プラグ又はプラグハウジング13の形状に適応している。この際、プラグハウジング13及びカップリングハウジング12は、例えば規格化された、又は、極めて一般的で、従って略規格化された部材であってよい。当該構造はさらに、ボルト14の周りに回転可能に旋回できるラッチ15を有しており、ラッチ15は、当該図面に示された閉鎖位置において、プラグハウジング13内の突起16を取り囲んでいる。この際、ラッチ15は、プラグハウジング13に、カップリングハウジング12に対してプレテンションを加え、プラグとカップリングとを共に保持する。特にラッチ15は、密な構造を得るために、プラグハウジング13とカップリングハウジング12とが互いに接触する領域において、密閉要素を押圧する。
【0028】
装置2は、
図2の描写において、例えば配電盤の壁4の断面図において、再度上からの描写において認識される。フレーム5は、当該図面において破線で示されたネジ接続17と、特に、当該図面では認識できず、開口部3の周りに延在し、かつフレーム5と壁4との間に位置するシールと、を通じて、壁4に接続されている。当該図面では極めて大まかに、参照符号18で示された導線は、開口部3を通って、配電盤の内部に誘導され得る。当該図面で示された実施例では、当該導線は2つの導線18.1、18.2であり、当該導線は、例えば電力供給導線として、グロメット8の内の2つ、又は、その通過開口部9を、導線18の長手方向Lにおいて貫通している。すなわち、当該導線は、配電盤の外側から配電盤の内側へ、直接かつ分割されずに延在している。
【0029】
プラグ接続11は、好ましくは、カップリングハウジング12の内部にも、プラグハウジング13の内部にも、モジュール式のカップリングインサート、又は、対応するモジュール式のプラグインサートが存在するように構成されている。これらのインサートは、個別に構成されていてよく、例えば、当該図面には示されていないモジュール式フレームに受容され得る。当該モジュール式フレームは、一方ではカップリングハウジング12内に、他方ではプラグハウジング13内に位置しているので、カップリングインサートとプラグインサートとは、プラグとカップリングとを留める際に、接続を形成する。
図2の描写では、全ての導線18.3~18.7は、共通のシース19内で、プラグハウジング13内に至る。プラグハウジング13内で、当該導線は対応して、図示されていないプラグインサートに分配され、例えばデータ、信号、電力、圧縮空気、冷却水、潤滑剤等を誘導するように構成されている。当該導線は、プラグインサートを通じて、対応するカップリングインサートと、対応して構成されたカップリングの領域において接続され、これによって、当該導線は、個別の導線18.3~18.7として、再びカップリングハウジング12から出て、開口部3を通り、配電盤の内部に至る。この際、導線18.3~18.7は、開口部3及び配電盤の内部の領域において、開放された状態で示されており、ここでも、再び共通のシース19によって包囲されていてよい。当該図面で示された実施例では、例えば、電力を伝達するための導線18.3、データ又は信号を伝達するための導線18.4及び18.5、並びに、圧縮空気を輸送するための導管18.6及び18.7が設けられているべきである。
【0030】
この際、
図3に示された装置2の構造は、概ね、これまでに記載した構造に対応しており、やはりプラグが取り付けられた導線フィードイン1全体の形状で示されているが、導線18は示されていない。当該装置2は、これまでに記載した構造とは、フレーム5の領域における特別な設計の点で異なっている。フレーム5は、ネジ接続17を通じて直接、当該図面には図示されていない配電盤の壁4に接続されているのではなく、中間フレーム20に挿入される。このために、中間フレーム20へのフレーム5の確実なラッチ接続を可能にするラッチフック21が用いられる。中間フレーム20自体は、壁4に接続され、例えばネジで接続され、やはり、周知されかつ一般的であるように、中間フレーム20と壁4との間にシールを有し得る。自明のことながら、フレーム5と中間フレーム20との間のシールも考えられる。
【0031】
図4では、これまで常に導線フィードイン1の全体像の内で示されてきた装置2の本来の構造が認識される。当該構造は、グロメット8、プラグハウジング13、ラッチ15、及び、場合によってはカップリングモジュール及びカップリングハウジング12の内部におけるモジュール式フレームを伴わずに示されている。この際、装置2の構造は、フレーム5の下側部分とカップリングハウジング12とを伴う一体型のフレーム部分5.1として構成されている。部材全体は、フレーム5のフレームカバーと称される部分5.2と同様に、射出成形によってプラスチックから、好ましくは繊維強化プラスチックから製造されていてよい。この際、当該構造は、当該図面において良好に認識される両方のスロット7に、4つの弾性グロメット8を確実に押し付け、グロメットによって受容される導線の密閉と張力緩和とを得るために十分に安定している。フレーム部分5.1は、カップリングハウジング12と一体的に構成されているので、フレーム5とカップリングハウジング12との間で漏出は生じ得ない。これは、当該構造が非常に容易かつ効率的に密閉されるという決定的な利点を有している。特に、カップリングハウジング12と、
図4からは認識できないプラグハウジング13と、の間に、同様に当該図面では認識されない、対応する密閉要素が配置されている場合は、決定的な利点が得られる。
【0032】
図4に示された構造は、
図5及び
図6において再度、側面図及び上面図で示されているが、配電盤の壁4は認識できない。ここに記載された種類の装置2の全体構造は、プラグ接続の領域において、従って装置2の一部であるカップリングハウジング12の領域において、様々なプラグインシステムを受容することを可能にする。これによって、1つかつ同一の装置2において、中断されない導線18の、導線グロメット8を通じたスロット7への導入が実現し、同時に、カップリングハウジング12によって、プラグ接続が形成可能であり、これによって、配電盤の壁4内の1つかつ同一の開口部3を通って、差し込み可能な導線18も貫通するように誘導される。これは全て、配電盤の壁4内の唯一の開口部3を用いて可能であり、従って極めて容易かつ効率的である。場合によっては、いずれの導線18がプラグ接続に適しているか、及び、いずれの導線が、例えば障害に対する脆弱性の理由から、通過する高い電力等のゆえに、直接配電盤に導入されるべきであるかを、現地で選択することも依然として可能である。
【0033】
自明のことながら、当該図面に例示的に示されたカップリングハウジング12の幾何学的構造の他にも、例えばモジュール式のカップリングインサートから構成されたカップリングの代わりに、別のカップリングを実現するため、例えば規格化されたデータインターフェース、規格化された電気的インターフェース、又は、他の出力、信号及び/若しくは媒体のための伝達インターフェースのカップリングを実現するために、別のカップリングハウジングを用いることが考えられる。カップリングハウジング12には、その対応する構成において、標準化されたソケット、例えばLANソケット、USBソケット、電源ソケット等も導入され得る。
【0034】
フレーム部分5.1及び5.2の接続は、これまでの実施例では常に、ネジ6を通じて実現していた。これは、唯一の可能な実施形態ではない。
図7では、代替的なフレーム5が認識され、当該フレームは、3つのスロット7を有しており、右側に示されたスロット7は、中間ウェブを含んでいない。当該図面でも、フレーム5は、やはり当該図面において下側に示された第1のフレーム部分5.1と、符号5.2が付されたフレーム部分と、から構成されており、フレーム部分5.2は、フレームカバーとも称され得る。当該フレーム部分は、これまで示された図面のようには、下側部分とネジで接続されていない。むしろ、フレーム部分5.2は、その内側に示されたラッチフック22を有しており、ラッチフック22は、他方のフレーム部分5.1の対応する開口部23に係合しており、これによって、両方のフレーム部分5.1及び5.2は、互いに押し付けられた際に、ラッチ接続される。フレーム部分5.1及び5.2の接続の当該原則も、基本的に、出願人の出願から知られている。例えば、この関連においては、欧州特許出願公開第2746634号明細書が参照され得る。さらに、この関連において、先行して公開されていない出願人のドイツ出願である独国特許出願公開第102018205702号明細書独国特許出願公開第102018205702号明細書が参照され、特許文献8は、例えば2つのラッチ接続のステップを用いたラッチ接続を同じく示している。
【0035】
これまでに記載した実施形態及び以下に記載する実施形態において、さらなる選択肢が考えられるが、原則的に、グロメットが導線の長手方向Lにおいて挿入される一体型のフレームが使用され得るか、又は、フレームが2つに分割され、ネジ接続又はラッチ接続の代わりに、クランプブラケットロック又はリンクガイドを有するレバーを用いて、特にレバーが異なる角度位置にある場合に、2つの異なるリンクを通じて異なる大きさの力を生じさせるレバーを用いて閉鎖され得る。この関連において、先行して公開されていない出願人のドイツ出願である独国特許出願公開第102018218426号明細書が参照され得る。
【0036】
図7に示されたフレーム5は、これまでの図面に係る、カップリングハウジング12と一体的に形成されたフレーム5と比較可能に使用され得る。このためにフレームには、やはり左側に示された2つのスロット7の領域にグロメット8が設けられ得るが、これは
図8の上面図から認識できる。右側に示されたスロット7には、カップリングハウジング12が設けられており、カップリングハウジング12は、この場合、ブレッドボード24と一体的に構成されている。カップリングハウジング及びブレッドボード24の当該構造は、
図9の描写でも、再度三次元図で認識される。この際、カップリングハウジング12の構造は、これまで記載してきたカップリングハウジング12の構造に一致するので、ここでもやはり、
図1~
図3に係るプラグハウジング13を有するプラグを用いることが可能である。フレーム5との又はフレーム部分5.1との一体的な構成の代わりに、カップリングハウジング12は、当該図面では、ブレッドボード24と一体的に構成されており、ブレッドボード24は、正確にスロット7に適合し、当該図面に示された実施例では、例えば他の場合には当該スロット7に配置可能である6つのグロメット8を適切に代替している。つまり、フレーム5は標準化されたフレーム5であってよく、当該フレームは、カップリングハウジング12がブレッドボード24に挿入されることによって初めて、記載された装置2を形成する。この際、カップリングハウジング12とブレッドボード24とはやはり、例えば繊維強化プラスチック材料を用いて射出成形される。特に本発明の当該実施形態では、しかしながら原則的にこれまでに記載してきた実施形態においても、例えば亜鉛又はアルミニウムから成る適切な合金から成るブレッドボード24又はフレーム5及びカップリングハウジング12を用いたダイカストによる製造も考えられるが、これは、このようなカップリングハウジング12の場合、極めて一般的である。
【0037】
図9の描写から明らかに認識されることに、ブレッドボード24は、周囲を取り巻く参照符号25が付された溝を有している。当該溝は、
図10及び
図11において、ブレッドボード24及びカップリングハウジング12の前面図及び側面図において示されたシール26を受容するために設けられていてよい。シール26は、フレーム5とブレッドボード24との間の密閉を確実にする。挿入された又はブレッドボード24上に成形されたシール26が存在しない場合、特に、フレーム5の材料も、ブレッドボード24の材料も、比較可能に硬質であり、従って、弾性による変形が不可能である場合は、密閉性に問題が生じる可能性がある。これは、シール26によって適切に解消されるので、このような構造においても、シール26が弾性的に変形する可能性によって、良好な密閉が可能である。
【0038】
例えばプラスチック又は金属薄板からも製造可能であるラッチ15が適切に取り付けられている場合、及び、カップリングハウジング12に押し付けられるプラグハウジング13が、ラッチ15によって保持される場合、非常に密な構造が可能であり、その密閉性は、最終的にはプラグ接続11の弱点によって制限されるが、典型的には、それでもなおIP67までの密閉性は許容される。
【0039】
ラッチ15の位置では、ネジ接続も用いられ得る。
図12及び
図13には、当該ネジ接続が純粋に例示的に示されている。その他の場合には
図5に類似すると理解されるべき
図12では、フレーム又はフレームの部分5.1の領域において、ねじ穴27が認識される。ねじ穴27は、当該図面では純粋に例示的に、互いに対して対角線上に移動して、フレーム5の部分5.1において、カップリングハウジングの右と左とに配置されている。当該ねじ穴は、
図8以降の図面に類似する実施形態において、カップリングハウジング12自体の領域内に又はブレッドボード24の領域内に、同じように良好に配置されていてよいであろう。
図13において認識可能なプラグハウジング13は、フランジ28を、少なくともねじ穴27が位置する領域において有している。フランジ28内のリセス又は開口部を通じて、プラグハウジング13は、ネジ29を用いて、フレーム5の部分5.1に固定され得る。これは、同じように、フレーム5上のねじ込みピンを用いて、かつ、フランジ28のフレーム5に背向する側におけるナットを用いて可能であろう。
【符号の説明】
【0040】
1 導線フィードイン
2 装置
3 開口部
4 壁
5 フレーム
5.1 第1のフレーム部分
5.2 第2のフレーム部分
6 ネジ
7 スロット
8 導線グロメット
9 通過開口部
10 スロット
11 プラグ接続
12 カップリングハウジング
13 プラグハウジング
14 ボルト
15 ラッチ
16 突起
17 ネジ接続
18、18.1~18.7 導線
19 シース
20 中間フレーム
21、22 ラッチフック
23 開口部
24 ブレッドボード
25 溝
26 シール
27 ねじ穴
28 フランジ
29 ネジ
L 長手方向