IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中興通訊股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特許7507874モビリティ拡張のためのシステムおよび方法
<>
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図1
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図2
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図3
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図4
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図5
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図6
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図7
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図8
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図9
  • 特許-モビリティ拡張のためのシステムおよび方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-20
(45)【発行日】2024-06-28
(54)【発明の名称】モビリティ拡張のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/28 20090101AFI20240621BHJP
   H04W 74/0833 20240101ALI20240621BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240621BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20240621BHJP
   H04W 92/16 20090101ALI20240621BHJP
【FI】
H04W36/28
H04W74/0833
H04W72/0457 110
H04W16/32
H04W92/16
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022557998
(86)(22)【出願日】2020-04-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-19
(86)【国際出願番号】 CN2020083912
(87)【国際公開番号】W WO2021109389
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, メンジエ
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ヘ
(72)【発明者】
【氏名】リウ, ジン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, リー
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,TP for 38.331 on CHO,3GPP TSG RAN WG2#108 R2-1914638,フランス,3GPP,2019年11月07日
【文献】CATT,Applicability of common F1 interface,3GPP TSG RAN WG3#103bis R3-191582,フランス,3GPP,2019年03月30日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,(TP for NR BL CR for TS 38.473) UL configuration in Initial UL RRC Message Transfer,3GPP TSG RAN WG3#101 R3-184781,フランス,3GPP,2018年08月10日
【文献】ZTE, China Telecom, China Unicom,Further Discussion of CHO Modify and Cancel of Candidate Target Cells over F1AP,3GPP TSG RAN WG3#107_e R3-200343,フランス,3GPP,2020年02月14日
【文献】Samsung,Remaining issues concerning conditional change (mostly PSCell),3GPP TSG RAN WG2#109_e R2-2001163,フランス,3GPP,2020年02月14日
【文献】Samsung,Legacy CFRA and Selection between 2 step and 4 step RA,3GPP TSG RAN WG2#108 R2-1914432,フランス,3GPP,2019年11月07日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,MSGA PUSCH LBT failure and PDCCH decoding,3GPP TSG RAN WG2#109_e R2-2000851,フランス,3GPP,2020年02月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線通信デバイスが、条件付きハンドオーバ(CHO)構成を含む第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、前記CHO構成は、CHO構成インデックスとCHO候補セル構成とCHO実行条件とを含む、ことと、
前記無線通信デバイスが、前記第1のRRCメッセージを受信することに応答して、かつ、前記CHO実行条件に基づいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実行するために、無線通信ノードの特殊セル(SpCell)を選択することと、
前記無線通信デバイスが、前記無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、前記RAPを実行することであって、前記RAPは、F1-Cシグナリングを前記無線通信ノードの中央ユニット(CU)に送信することを前記DUに行わせ、前記F1-Cシグナリングは、前記選択されたSpCellに関するセル識別情報を含む、ことと、
前記無線通信デバイスが、第2のRRCメッセージを前記無線通信ノードに伝送することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記セル識別情報は、セルグローバル識別(CGI)またはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に対応する、請求項に記載の方法。
【請求項3】
方法であって、
無線通信デバイスが、第1の無線通信ノードから、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、前記CPAC構成は、CPAC構成インデックスとCPAC候補セル構成とCPAC実行条件とを含む、ことと、
前記無線通信デバイスが、前記CPAC実行条件に基づいて、前記CPACを実行するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択することと、
前記無線通信デバイスが、前記二次無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実行することであって、前記RAPは、F1-Cシグナリングを前記二次無線通信ノードの中央ユニット(CU)に送信することを前記DUに行わせ、前記F1-Cシグナリングは、選択されたセルに関するセル識別情報を含む、ことと、
前記無線通信デバイスが、前記無線通信デバイスが前記CPACを実行するために前記二次無線通信ノードを選択したことを前記第1の無線通信ノードに知らせるように、第2のRRCメッセージを前記第1の無線通信ノードに伝送することと
を含む、方法。
【請求項4】
前記第2のRRCメッセージは、前記選択されたPSCellに関するセル識別情報を示す情報要素を含み、前記セル識別情報は、一次二次セル(PSCell)周波数、物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、または、CPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のRRCメッセージは、前記選択されたPSCellに関するセル識別情報に基づいて、第3のRRCメッセージを前記二次無線通信ノードに伝送することを前記第1の無線通信ノードにさらに行わせ、前記第3のRRCメッセージは、前記無線通信デバイスが前記CPACの実行をトリガしたことを示す、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記セル識別情報は、セルグローバル識別(CGI)またはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に対応する、請求項に記載の方法。
【請求項7】
方法であって、
無線通信ノードが、条件付きハンドオーバ(CHO)構成を含む第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを無線通信デバイスに伝送することであって、前記CHO構成は、CHO構成インデックスとCHO候補セル構成とCHO実行条件とを含み、前記無線通信デバイスは、前記CHO実行条件に基づいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実行するために、無線通信ノードの特殊セル(SpCell)を選択し、第2のRRCメッセージを前記無線通信ノードに伝送する、ことと、
前記無線通信ノードの分散ユニット(DU)が、前記無線通信デバイスが前記RAPを実行することに応答して、F1-Cシグナリングを前記無線通信ノードの中央ユニット(CU)に送信することであって、前記F1-Cシグナリングは、前記選択されたSpCellに関するセル識別情報を含む、ことと、
前記無線通信ノードが、前記無線通信デバイスから、前記第2のRRCメッセージを受信することと
を含む、方法。
【請求項8】
前記セル識別情報は、セルグローバル識別(CGI)またはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に対応する、請求項に記載の方法。
【請求項9】
方法であって、
第1の無線通信ノードが、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを無線通信デバイスに伝送することであって、前記CPAC構成は、CPAC構成インデックスとCPAC候補セル構成とCPAC実行条件とを含み、前記無線通信デバイスは、前記CPAC実行条件に基づいて、CPACを実行するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択し、第2のRRCメッセージを前記無線通信ノードに伝送する、ことと、
前記二次無線通信ノードの分散ユニット(DU)が、前記無線通信デバイスがランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実行することに応答して、F1-Cシグナリングを前記二次無線通信ノードの中央ユニット(CU)に送信することであって、前記F1-Cシグナリングは、前記選択されたセルに関するセル識別情報を含む、ことと、
前記第1の無線通信ノードが、前記無線通信デバイスが前記CPACを実行するために前記二次無線通信ノードを選択したことを前記第1の無線通信ノードに知らせるように、前記無線通信デバイスから、前記第2のRRCメッセージを受信することと
を含む、方法。
【請求項10】
前記第2のRRCメッセージは、前記選択されたPSCellに関するセル識別情報を示す情報要素を含み、前記セル識別情報は、一次二次セル(PSCell)周波数、物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、または、候補CPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記第1の無線通信ノードが、前記選択されたPSCellに関するセル識別情報に基づいて、第3のRRCメッセージを前記二次無線通信ノードに伝送することであって、前記第3のRRCメッセージは、前記無線通信デバイスが前記CPACの実行をトリガしたことを示す、こと
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記セル識別情報は、セルグローバル識別(CGI)またはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に対応する、請求項に記載の方法。
【請求項13】
コードが記憶されている非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1に記載の方法を実装することを前記プロセッサに行わせる、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
コードが記憶されている非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項に記載の方法を実装することを前記プロセッサに行わせる、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
コードが記憶されている非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項に記載の方法を実装することを前記プロセッサに行わせる、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信に関し、より具体的には、モビリティ拡張のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
標準化機関である、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、現在、5G新規無線(5G NR)および次世代パケットコアネットワーク(NG-CNまたはNGC)と呼ばれる新規無線インターフェースを規定する段階にある。5G NRは、3つの主要なコンポーネント、すなわち、5Gアクセスネットワーク(5G-AN)、5Gコアネットワーク(5GC)、およびユーザ機器(UE)を有するであろう。異なるデータサービスおよび要件の使用可能性を促進するために、ネットワーク機能とも呼ばれる、5GCの要素が、必要性に従って適合され得るように、ソフトウェアベースであるそれらのうちのいくつかを用いて簡略化されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示される例示的実施形態は、先行技術に提示される問題のうちの1つまたはそれを上回るものに関連する問題を解決し、かつ添付の図面と関連して検討されるときに以下の発明を実施するための形態を参照することによって容易に明白であろう、付加的特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は、限定ではなく、一例として提示されることが理解され、開示される実施形態に対する種々の修正が、本開次の範囲内に留まったまま行われることができることが、本開示を熟読する当業者に明白となるであろう。
【0004】
本明細書に開示される一側面は、モビリティ拡張のための方法を対象とする。本方法は、無線通信デバイスによって、条件付きハンドオーバ(CHO)構成および条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成のうちの少なくとも1つを含む、第1の無線リソース制御(RRC)メッセージ(例えば、RRCReconfigurationメッセージ)を受信することを含む。いくつかの実施形態では、CHO構成は、CHO構成インデックス、CHO候補セル構成、およびCHO実行条件を含む。いくつかの実施形態では、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、第1のRRCメッセージを受信することに応答して、CHO実行条件およびCPAC実行条件のうちの少なくとも1つに基づいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施するために、無線通信ノードの特殊セル(SpCell)を選択することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、無線通信ノードに、無線通信デバイスが、RAPを実施するために、SpCellを選択したことを無線通信ノードに知らせるように、第2のRRCメッセージ(例えば、RRCReconfigurationCompleteメッセージ)を伝送することを含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、第2のRRCメッセージは、選択されたSpCellに関するセル識別情報を示す、情報要素を含む。いくつかの実施形態では、セル識別情報は、SpCell周波数および物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、およびCHOまたはCPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、RAPを実施することを含む。いくつかの実施形態では、RAPは、DUに、無線通信デバイスの中央ユニット(CU)にF1-Cシグナリングを送信させる。いくつかの実施形態では、F1-Cシグナリングは、選択されたSpCellに関するセル識別情報のインジケーションを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、セル識別情報は、セルグローバル識別(CGI)またはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に対応する。
【0008】
いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、RAPを実施することを含む。いくつかの実施形態では、RAPは、DUに、無線通信デバイスの中央ユニット(CU)にF1-Uシグナリングを送信させる。いくつかの実施形態では、F1-Uシグナリングは、SpCellと関連付けられる、セル識別情報のインジケーションを含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、第1の無線通信ノードから、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む、第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することを含む。いくつかの実施形態では、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含む。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されない。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、CPAC実行条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、第1の無線通信ノードに、無線通信デバイスが、CPACを実施するために、二次無線通信ノードを選択したことを第1の無線通信ノードに知らせるように、第2のRRCメッセージ(例えば、MN RRCReconfigurationCompleteメッセージ)を伝送することを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、第2のRRCメッセージは、選択されたPSCellに関するセル識別情報を示す、情報要素を含む。いくつかの実施形態では、セル識別情報は、一次二次セル(PSCell)周波数および物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、およびCPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、第2のRRCメッセージはさらに、選択されたPSCellに関するセル識別情報に基づいて、第1の無線通信ノードに、二次無線通信ノードに第3のRRCメッセージ(例えば、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージ)を伝送させる。いくつかの実施形態では。いくつかの実施形態では、第3のRRCメッセージは、無線通信デバイスが、CPACの実行をトリガしたことを示す。
【0012】
いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、第1の無線通信ノードから、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む、無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することを含む。いくつかの実施形態では、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含む。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されない。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、CPAC実行条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、選択されたPSCellに関するCPAC候補セル構成を適用することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、選択されたPSCellに関して構成される、シグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを決定することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信デバイスによって、PSCellにおいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施することを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、選択されたPSCellに関して構成される、SRBタイプは、SRB3に対応し、本方法は、無線通信デバイスによって、二次無線通信ノードに、SRB3を介して、無線通信デバイスが、CPACの実行をトリガしたことを示す、第2のRRCメッセージを伝送することを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、条件付きハンドオーバ(CHO)構成および条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成のうちの少なくとも1つを含む、第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することを含む。いくつかの実施形態では、CHO構成は、CHO構成インデックス、CHO候補セル構成、およびCHO実行条件を含む。いくつかの実施形態では、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含む。いくつかの実施形態では、第1のRRCメッセージは、無線通信デバイスに、CHO実行条件およびCPAC実行条件のうちの少なくとも1つに基づいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施するために、無線通信ノードの特殊セル(SpCell)を選択させ、無線通信ノードに、第2のRRCメッセージを伝送させる。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信ノードによって、無線通信デバイスから、第2のRRCメッセージを受信することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、無線通信ノードによって、無線通信デバイスが、RAPを実施するために、SpCellを選択したことを決定することを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、第2のRRCメッセージは、選択されたSpCellに関するセル識別情報を示す、情報要素を含み、セル識別情報は、SpCell周波数および物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、およびCHOまたはCPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1のRRCメッセージはさらに、無線通信デバイスに、無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、RAPを実施させる。いくつかの実施形態では、RAPは、DUに、無線通信デバイスの中央ユニット(CU)にF1-Cシグナリングを送信させる。いくつかの実施形態では、F1-Cシグナリングは、選択されたSpCellに関するセル識別情報のインジケーションを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、セル識別情報は、セルグローバル識別(CGI)またはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に対応する。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1のRRCメッセージは、無線通信デバイスに、無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、RAPを実施させる。いくつかの実施形態では、RAPは、DUに、無線通信デバイスの中央ユニット(CU)にF1-Uシグナリングを送信させる。いくつかの実施形態では、F1-Uシグナリングは、選択されたSpCellに関するセル識別情報のインジケーションを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む、第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することを含む。いくつかの実施形態では、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含む。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されない。いくつかの実施形態では、第1のRRCメッセージは、無線通信デバイスに、CPAC実行条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択させ、無線通信ノードに、第2のRRCメッセージを伝送させる。いくつかの実施形態では、本方法は、第1の無線通信ノードによって、無線通信デバイスから、第2のRRCメッセージを受信することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、第1の無線通信ノードによって、無線通信デバイスが、CPACを実施するために、二次無線通信ノードを選択したことを決定することを含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、第2のRRCメッセージは、選択されたPSCellに関するセル識別情報を示す、情報要素を含む。いくつかの実施形態では、セル識別情報は、一次二次セル(PSCell)周波数および物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、および候補CPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の無線通信ノードによって、選択されたPSCellに関するセル識別情報に基づいて、二次無線通信ノードに、第3のRRCメッセージ(例えば、例えば、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージ)を伝送することであって、第3のRRCメッセージは、無線通信デバイスが、CPACの実行をトリガしたことを示す、ことを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む、無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することを含む。いくつかの実施形態では、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含む。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されない。いくつかの実施形態では、RRCメッセージは、無線通信デバイスに、CPAC条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択させ、選択されたPSCellに関するCPAC候補セル構成を適用させ、選択されたPSCellに関して構成される、シグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを決定させ、PSCellにおいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施させる。
【0023】
いくつかの実施形態では、選択されたPSCellに関して構成される、SRBタイプは、SRB3に対応し、RRCメッセージはさらに、無線通信デバイスに、二次無線通信ノードに、SRB3を介して、無線通信デバイスが、CPACの実行をトリガしたことを示す、第2のRRCメッセージを伝送させ、本方法は、二次無線通信ノードによって、SRB3を介して、第2のRRCメッセージを受信することを含む。
【0024】
上記および他の側面およびその実施形態は、図面、説明、および請求項でより詳細に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
方法であって、
無線通信デバイスによって、条件付きハンドオーバ(CHO)構成および条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成のうちの少なくとも1つを含む第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、前記CHO構成は、CHO構成インデックス、CHO候補セル構成、およびCHO実行条件を含み、前記CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含む、ことと、
前記無線通信デバイスによって、前記第1のRRCメッセージを受信することに応答して、前記CHO実行条件および前記CPAC実行条件のうちの少なくとも1つに基づいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施するために、無線通信ノードの特殊セル(SpCell)を選択することと、
前記無線通信デバイスによって、無線通信ノードに、前記無線通信デバイスが、前記RAPを実施するために、前記SpCellを選択したことを前記無線通信ノードに知らせるように、第2のRRCメッセージを伝送することと
を含む、方法。
(項目2)
前記第2のRRCメッセージは、前記選択されたSpCellに関するセル識別情報を示す情報要素を含み、前記セル識別情報は、SpCell周波数および物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、および前記CHOまたはCPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記無線通信デバイスによって、前記無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、前記RAPを実施することであって、前記RAPは、前記DUに、前記無線通信デバイスの中央ユニット(CU)にF1-Cシグナリングを送信させ、前記F1-Cシグナリングは、前記選択されたSpCellに関するセル識別情報のインジケーションを含む、こと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記セル識別情報は、セルグローバル識別(CGI)またはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に対応する、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記無線通信デバイスによって、前記無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、前記RAPを実施することであって、前記RAPは、前記DUに、前記無線通信デバイスの中央ユニット(CU)にF1-Uシグナリングを送信させ、前記F1-Uシグナリングは、前記SpCellと関連付けられるセル識別情報のインジケーションを含む、こと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
方法であって、
無線通信デバイスによって、第1の無線通信ノードから、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、前記CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含み、前記無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されない、ことと、
前記無線通信デバイスによって、前記CPAC実行条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択することと、
前記無線通信デバイスによって、前記第1の無線通信ノードに、前記無線通信デバイスが、CPACを実施するために、前記二次無線通信ノードを選択したことを前記第1の無線通信ノードに知らせるように、第2のRRCメッセージを伝送することと
を含む、方法。
(項目7)
前記第2のRRCメッセージは、前記選択されたPSCellに関するセル識別情報を示す情報要素を含み、前記セル識別情報は、一次二次セル(PSCell)周波数および物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、およびCPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記第2のRRCメッセージはさらに、前記選択されたPSCellに関するセル識別情報に基づいて、前記第1の無線通信ノードに、前記二次無線通信ノードに第3のRRCメッセージを伝送させ、前記第3のRRCメッセージは、前記無線通信デバイスが、前記CPACの実行をトリガしたことを示す、項目6に記載の方法。
(項目9)
方法であって、
無線通信デバイスによって、第1の無線通信ノードから、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、前記CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含み、前記無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されない、ことと、
前記無線通信デバイスによって、前記CPAC実行条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択することと、
前記無線通信デバイスによって、前記選択されたPSCellに関するCPAC候補セル構成を適用することと、
前記無線通信デバイスによって、前記選択されたPSCellに関して構成されるシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを決定することと、
前記無線通信デバイスによって、PSCellにおいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施することと
を含む、方法。
(項目10)
前記選択されたPSCellに関して構成される前記SRBタイプは、SRB3に対応し、
前記無線通信デバイスによって、前記二次無線通信ノードに、SRB3を介して、前記無線通信デバイスが、前記CPACの実行をトリガしたことを示す第2のRRCメッセージを伝送すること
をさらに含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
方法であって、
無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、条件付きハンドオーバ(CHO)構成および条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成のうちの少なくとも1つを含む第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することであって、前記CHO構成は、CHO構成インデックス、CHO候補セル構成、およびCHO実行条件を含み、前記CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含み、
前記第1のRRCメッセージは、前記無線通信デバイスに、前記CHO実行条件および前記CPAC実行条件のうちの少なくとも1つに基づいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施するために、無線通信ノードの特殊セル(SpCell)を選択させ、無線通信ノードに、第2のRRCメッセージを伝送させる、ことと、
前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスから、前記第2のRRCメッセージを受信することと、
前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスが、前記RAPを実施するために、前記SpCellを選択したことを決定することと
を含む、方法。
(項目12)
前記第2のRRCメッセージは、前記選択されたSpCellに関するセル識別情報を示す情報要素を含み、前記セル識別情報は、SpCell周波数および物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、およびCHOまたはCPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記第1のRRCメッセージはさらに、前記無線通信デバイスに、
前記無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、前記RAPを実施することであって、前記RAPは、前記DUに、前記無線通信デバイスの中央ユニット(CU)にF1-Cシグナリングを送信させ、前記F1-Cシグナリングは、前記選択されたSpCellに関するセル識別情報のインジケーションを含む、こと
を行わせる、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記セル識別情報は、セルグローバル識別(CGI)またはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)に対応する、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記第1のRRCメッセージは、前記無線通信デバイスに、
前記無線通信ノードの分散ユニット(DU)に向けて、前記RAPを実施することであって、前記RAPは、前記DUに、前記無線通信デバイスの中央ユニット(CU)にF1-Uシグナリングを送信させ、前記F1-Uシグナリングは、前記選択されたSpCellに関するセル識別情報のインジケーションを含む、こと
を行わせる、項目11に記載の方法。
(項目16)
方法であって、
第1の無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することであって、前記CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含み、前記無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されず、
前記第1のRRCメッセージは、前記無線通信デバイスに、前記CPAC実行条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択させ、無線通信ノードに、第2のRRCメッセージを伝送させる、ことと、
前記第1の無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスから、前記第2のRRCメッセージを受信することと、
前記第1の無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスが、CPACを実施するために、前記二次無線通信ノードを選択したことを決定することと
を含む、方法。
(項目17)
前記第2のRRCメッセージは、前記選択されたPSCellに関するセル識別情報を示す情報要素を含み、前記セル識別情報は、一次二次セル(PSCell)周波数および物理セル識別子(PCI)、候補セル識別子、および候補CPAC構成インデックスのうちの少なくとも1つを含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記第1の無線通信ノードによって、前記選択されたPSCellに関するセル識別情報に基づいて、前記二次無線通信ノードに、第3のRRCメッセージを伝送することであって、前記第3のRRCメッセージは、前記無線通信デバイスが、CPACの前記実行をトリガしたことを示す、こと
をさらに含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
方法であって、
第1の無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することであって、前記CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含み、前記無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されない、こと
を含み、
前記RRCメッセージは、前記無線通信デバイスに、前記CPAC条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択させ、前記選択されたPSCellに関するCPAC候補セル構成を適用させ、前記選択されたPSCellに関して構成されるシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを決定させ、PSCellにおいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施させる、方法。
(項目20)
前記選択されたPSCellに関して構成される前記SRBタイプは、SRB3に対応し、前記RRCメッセージはさらに、前記無線通信デバイスに、前記二次無線通信ノードに、SRB3を介して、前記無線通信デバイスが前記CPACの実行をトリガしたことを示す第2のRRCメッセージを伝送させ、
前記二次無線通信ノードによって、前記SRB3を介して、前記第2のRRCメッセージを受信すること
をさらに含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
プロセッサおよびメモリを備える無線通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目1-20のいずれかに記載の方法を実装するように構成される、無線通信装置。
(項目22)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されるコンピュータ可読プログラム媒体コードを備え、前記コードは、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、項目1-20のいずれかに記載の方法を実装させる、コンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本ソリューションの種々の例示的実施形態は、以下の図または図面を参照して下記に詳細に説明される。図面は、例証目的のためだけに提供され、単に、本ソリューションの読者の理解を促進するための本ソリューションの例示的実施形態を描写する。したがって、図面は、本ソリューションの範疇、範囲、または可用性の限定と見なされるべきではない。明確にするため、かつ例証の容易性のため、これらの図面は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことに留意されたい。
【0026】
図1図1は、本開示のある実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的無線通信ネットワークおよび/またはシステム100を図示する。
【0027】
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態による、無線通信信号(例えば、OFDM/OFDMA信号)を伝送および受信するための例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。
【0028】
図3図3は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的CHOプロシージャのフロー図を図示する。
【0029】
図4図4は、本開示のいくつかの実施形態による、二次ノード(SN)変更のための例示的5G環境のブロック図を図示する。
【0030】
図5図5は、本開示のいくつかの実施形態による、中央ユニット(CU)/分散ユニット(DU)分裂構造のために構成される、例示的無線通信ノードのブロック図を図示する。
【0031】
図6図6は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。
【0032】
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。
【0033】
図8図8は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。
【0034】
図9図9は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。
【0035】
図10図10は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
例示的実施形態の詳細な説明
本ソリューションの種々の例示的実施形態は、当業者が本ソリューションを作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白となるであろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される実施例の種々の変更または修正が、本ソリューションの範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本ソリューションは、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、単に、例示的アプローチである。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本ソリューションの範囲内に留まったまま、並べ替えられることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示し、本ソリューションが、明示的にそうではないことが述べられない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0037】
以下の頭字語は、本開示全体を通して使用される。
【0038】
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
【0039】
5G 第5世代モバイルネットワーク
【0040】
5G-AN 5Gアクセスネットワーク
【0041】
5G gNB 次世代NodeB
【0042】
C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
【0043】
CE 制御要素
【0044】
CG 構成されるグラント
【0045】
CGI セルグローバル識別
【0046】
CHO 条件付きハンドオーバ
【0047】
CPAC 条件付き一次二次セル追加または変更
【0048】
CU 中央ユニット
【0049】
DCI ダウンリンク制御情報
【0050】
DG 動的グラント
【0051】
DL ダウンリンク(Down LinkまたはDownlink)
【0052】
DU 分散ユニット
【0053】
eMBB 拡張モバイルブロードバンド
【0054】
eNB 進化型ノードB
【0055】
ETSI 欧州電気通信標準化機構
【0056】
LTE ロングタームエボリューション
【0057】
MAC 媒体アクセス制御
【0058】
MSC 移動交換局
【0059】
NAS 非アクセス層
【0060】
NR 次世代RAN
【0061】
OFDM 直交周波数分割多重化
【0062】
OFDMA 直交周波数分割多重アクセス
【0063】
OSI 開放型システム間相互接続
【0064】
PCell 一次セル
【0065】
PCI 物理セル識別子
【0066】
PSCell 一次二次セル
【0067】
PDCP パケットデータ収束プロトコル
【0068】
RAN 無線アクセスネットワーク
【0069】
RLC 無線リンク制御
【0070】
RRC 無線リソース制御
【0071】
SDAP サービスデータ適応プロトコル
【0072】
UE ユーザ機器
【0073】
UL アップリンク(UpLinkまたはUplink)
【0074】
モビリティ性能は、ロングタームエボリューション(LTE)および第5世代(5G)新規無線(NR)のための最も重要な性能メトリックのうちの1つである。従来的音声およびインターネットデータサービスに加え、多くの革新的サービスが、近年、種々のサービスの質(QoS)要件に伴い、現れている。例えば、遠隔制御、航空、工業オートメーション、工業制御、拡張現実(AR)、および仮想現実(VR)等の近代のサービスが、超信頼性および短待ち時間を要求する。すなわち、そのようなサービスのためのモビリティ性能は、非常に高信頼性(ロバスト)および非常に短中断時間で保証されるべきである。例えば、ハンドオーバの間の中断時間の待ち時間標的が、可能な限り短くあるべきである(例えば、0msに近いまたは0ms)。したがって、最小限の中断および高信頼性のための要件を満たすために、モビリティ性能を改良するための機構が、必要とされる。
【0075】
故に、本明細書で議論されるシステムおよび方法は、最小限の中断および高信頼性のための要件を満たすために、モビリティ性能を改良するための機構を提供する。
【0076】
すなわち、下記により詳細に議論されるように、本開示は、(1)CU/DU分裂の場合、標的gNB-CUに、選択されたSpCellを示す、(2)複数の候補SNが構成される事例では、標的SNに、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを転送する、および(3)CPACの実行時、標的PSCellに、直接、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを転送するためのシステムおよび方法を提供することによって、条件付きハンドオーバ(CHO)プロシージャおよび条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)プロシージャを向上させる。
1.モバイル通信技術および環境
【0077】
図1は、本開示の実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的無線通信ネットワークおよび/またはシステム100を図示する。以下の議論では、無線通信ネットワーク100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NE-IoT)ネットワーク等の任意の無線ネットワークであってもよく、本明細書では「ネットワーク100」と称される。そのような例示的ネットワーク100は、基地局102(以降、「BS102」、無線通信ノードとも称される)と、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して相互に通信し得る、ユーザ機器デバイス104(以降、「UE104」、無線通信デバイスとも称される)と、地理的エリア101にオーバーレイする、セルのクラスタ126、130、132、134、136、138、および140とを含む。図1では、BS102およびUE104は、セル126の個別の地理的境界内に含有される。他のセル130、132、134、136、138、および140はそれぞれ、その配分された帯域幅で動作し、適正な無線カバレッジをその意図されるユーザに提供する、少なくとも1つの基地局を含んでもよい。
【0078】
例えば、BS102は、配分されたチャネル伝送帯域幅で動作し、適正なカバレッジをUE104に提供し得る。BS102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を介して通信してもよい。各無線フレーム118/124は、サブフレーム120/127にさらに分割されてもよく、これは、データシンボル122/128を含んでもよい。本開示では、BS102およびUE104は、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る、「通信ノード」の非限定的実施例として本明細書に説明される。そのような通信ノードは、本ソリューションの種々の実施形態によると、無線および/または有線通信することが可能であり得る。
【0079】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、無線通信信号(例えば、OFDM/OFDMA信号)を伝送および受信するための例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書に詳細に説明される必要はない、既知または従来の動作特徴をサポートするように構成される、コンポーネントおよび要素を含んでもよい。一例証的実施形態では、システム200は、上記に説明されるように、図1の無線通信環境100等の無線通信環境内でデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用されることができる。
【0080】
システム200は、概して、基地局202(以降、「BS202」)と、ユーザ機器デバイス204(以降、「UE204」)とを含む。BS202は、BS(基地局)送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を介して、相互に結合および相互接続される。UE204は、UE(ユーザ機器)送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を介して、相互に結合および相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な他の媒体であり得る、通信チャネル250を介して、UE204と通信する。
【0081】
当業者によって理解されるであろうように、システム200はさらに、図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールを含んでもよい。当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される、種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ可読ソフトウェア、ファームウェア、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて実装されてもよいことを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性および互換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、その機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存し得る。本明細書に説明される概念に精通する者は、そのような機能性を特定の用途毎に好適な様式で実装してもよいが、そのような実装決定は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0082】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機230は、本明細書では、それぞれ、アンテナ232に結合される回路を備える、無線周波数(RF)送信機およびRF受信機を含む、「アップリンク」送受信機230と称され得る。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク送信機または受信機をアップリンクアンテナに結合してもよい。同様に、いくつかの実施形態によると、BS送受信機210は、本明細書では、それぞれ、アンテナ212に結合される回路を備える、RF送信機およびRF受信機を含む、「ダウンリンク」送受信機210と称され得る。ダウンリンクデュプレックススイッチは、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク送信機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合してもよい。2つの送受信機モジュール210および230の動作は、アップリンク受信機回路が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のために、アップリンクアンテナ232に結合されるのと同時に、ダウンリンク送信機が、ダウンリンクアンテナ212に結合されるように、時間的に協調され得る。逆に言えば、2つの送受信機210および230の動作は、ダウンリンク受信機が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のためにダウンリンクアンテナ212に結合されるのと同時に、アップリンク伝送機が、アップリンクアンテナ232に結合されるように、時間的に協調されてもよい。いくつかの実施形態では、最小限の保護時間をデュプレックス方向の変更間に伴って、近接時間同期が存在する。
【0083】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る、好適に構成されたRFアンテナ配列212/232と協働するように構成される。いくつかの例証的実施形態では、UE送受信機210および基地局送受信機210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新しい5G規格および同等物等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示は、必ずしも、特定の規格および関連付けられるプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはその変形例を含む、代替または付加的無線データ通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。
【0084】
種々の実施形態によると、BS202は、例えば、進化型NodeB(eNB)、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであってもよい。いくつかの実施形態では、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化されてもよい。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される、汎用プロセッサ、コンテンツアドレス指定可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、離散ゲート、またはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、または任意のそれらの組み合わせとともに実装または実現されてもよい。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、または同等物として実現され得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとして実装されてもよい。
【0085】
さらに、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接、それぞれ、プロセッサモジュール214および236によって実行される、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて具現化されてもよい。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点において、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230が、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、そこに情報を書き込み得るように、プロセッサモジュール210および230に結合されてもよい。メモリモジュール216および234はまた、その個別のプロセッサモジュール210および230の中に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリモジュール216および234はそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行される命令の実行の間、一時的変数または他の中間情報を記憶するために、キャッシュメモリを含んでもよい。メモリモジュール216および234はまたそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるための命令を記憶するために、不揮発性メモリを含んでもよい。
【0086】
ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局送受信機210と、基地局202と通信するように構成される、他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする、基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成されてもよい。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のイーサネット(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3イーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含んでもよい。規定された動作または機能に対する、用語「~のために構成される(configured for)」、「~のように構成される(configured to)」、およびその活用形は、本明細書で使用されるように、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築される、プログラムされる、フォーマット化される、および/または配列される、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。
【0087】
開放型システム間相互接続(OSI)モデル(本明細書では、「開放型システム間相互接続モデル」と称される)は、他のシステムと相互接続および通信するように開放する、システム(例えば、無線通信デバイス、無線通信ノード)によって使用されるネットワーク通信を定義する、概念的および論理的レイアウトである。本モデルは、そのそれぞれが、その上方および下方の層に提供されるサービスの概念的集合を表す、7つサブコンポーネントまたは層に分かれる。OSIモデルはまた、論理的ネットワークを定義し、異なる層プロトコルを使用することによって、コンピュータパケット転送を効果的に説明する。OSIモデルはまた、7層OSIモデルまたは7層モデルと称され得る。いくつかの実施形態では、第1の層が、物理層であってもよい。いくつかの実施形態では、第2の層が、媒体アクセス制御(MAC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第3の層が、無線リンク制御(RLC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第4の層が、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第5の層が、無線リソース制御(RRC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第6の層が、非アクセス層(NAS)層またはインターネットプロトコル(IP)層であってもよく、第7の層が、他の層であってもよい。
2.CHO/CPACにおける拡張
【0088】
モビリティ信頼性(例えば、モビリティロバスト)を改良するために、条件付きハンドオーバ(CHO)プロシージャが、助長される。条件付きハンドオーバは、対応するハンドオーバコマンドが実行されるとき/実行されるかどうかを決定する、構成されたCHO実行条件を有するものとして定義される。CHO構成を受信することに応答して、UEは、いったん条件が満たされると、条件を評価することを開始し、HOコマンドのみを実行する。
【0089】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的CHOプロシージャのフロー図を図示する。例示的環境300は、UE304(例えば、図1におけるUE104)、ソースセル302A(時として、「無線通信ノード」と称される)、および/または標的セル302B(時として、「無線通信ノード」と称される)を含む。いくつかの実施形態では、ソースセル302Aは、図1におけるBS102と同じまたは類似機能を有する、「第1」の無線通信ノードであってもよく、標的セル302Bは、図1におけるBS102と同じまたは類似機能を有する、「第2」の無線通信ノード」であってもよい。
【0090】
動作S110では、UE304は、標的セル302Bの測定結果を報告するために、ソースセル302Aに、メッセージ(「S110測定報告」として、図3で標識される)を送信(例えば、伝送、送達等)してもよい。動作S120では、ソースセル302Aは、測定報告情報またはRRM情報に基づいて、UEにハンドオフするために、CHOの使用に関する決定を行ってもよい。動作S130では、ソースセル302Aは、標的セル302Bに、CHO要求(「S130.CHO要求」として、図3で標識される)を送信する。動作S140では、標的セル302Bは、ソースセル302Aに、メッセージ(「CHO要求確認応答」として、図3で標識される)を送信する。動作S150では、ソースセル302Aは、UE304に、メッセージがCHO構成を含む、メッセージ(「RRCReconfiguration」として、図3で標識される)を送信する。いくつかの実施形態では、CHO構成は、標的セル302Bの構成および/または標的セル302Bの対応するCHO実行条件を含んでもよい。
【0091】
動作S160では、UE304は、ソースセル302Aに、メッセージ(「RRCReconfigurationComplete」として、図3で標識される)を送信する。動作S170では、UE304は、CHO構成を受信後、ソースセル302Aとの接続を維持し、標的セル302BのためのCHO実行条件を評価することを開始する。動作S180では、CHO実行条件が、履行される(例えば、充足される、満たされる、達成される等)場合、次いで、UE304は、標的セル302Bへのハンドオーバを実施し、S150で受信される対応する構成動作を適用する。動作S180では、UE304は、標的セル302Bにアクセスする。動作S190では、UE304は、標的セル302Bに、メッセージ(「RRCReconfigurationComplete」として、図3で標識される)を送信する。
【0092】
無線ネットワークにおけるUE304は、イントラE-UTRA DCまたはマルチ無線DC(MR-DC)を含む、二重コネクティビティにおいて動作することができる。イントラE-UTRA DCの場合、MNおよびSNは両方とも、E-UTRAアクセスを提供してもよい。MR-DCの場合、あるノードは、NRアクセスを提供するが、他のものは、E-UTRAまたはNRアクセスのいずれかを提供する。1つまたは複数のサービングセルが、MNおよびSNの両方を構成されることができる。MN上に構成されるサービングセルは、マスタセルグループ(MCG)として定義される一方、SN上に構成されるサービングセルは、二次セルグループ(SCG)として定義される。各セルグループでは、ある一次セルが存在し、他のものは、二次セルである。MCGにおける一次セルは、PCellとして示される一方、SCGにおける一次セルは、PSCellとして示される。DCにおいて動作するとき、無線ベアラ(RB)が、MCGリソース(MCGベアラ)またはSCGリソース(MCGベアラ)のいずれか、またはMCGおよびSCGリソース(分裂ベアラ)の両方を利用するように構成されることができる。
【0093】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、二次ノード(SN)変更のための例示的5G環境のブロック図を図示する。例示的環境400は、UE404と、マスタノード402A(MN」として、図4で示される)と、「第1」の二次無線通信ノード402B(「SN1」として、図4で示される)と、「第2」の二次無線通信ノード402C(「SN2」として、図4で示される)とを含む。いくつかの実施形態では、MN402A、SN402B、およびSN402Cのいずれかは、図1におけるBS102であってもよい。
【0094】
セル403A(「セル1」として、図4で示される)、セル403B(「セル2」として、図4で示される)、およびセル403C(「セル3」として、図4で示される)は、それぞれ、MN402A、SN402B、およびSN402Cによって発生される、対応するセルである。Xインターフェースが、それぞれ、MN402AとSN402BとSN402Cとの間で展開されてもよい。時間T1では、UE404は、MN402AとSN402Bとの間のDCにおいて動作する。UE404の移動に伴い、時間T2において、SNは、SN402BからSN402Cに変更される。SN変更は、MN402AまたはソースSNのいずれかによって、開始されることができる。
【0095】
SN変更またはSN追加の場合、モビリティ信頼性(すなわち、モビリティロバスト)を改良するために、条件付きPSCell追加およびPSCell変更(CPAC)もまた、助長されてもよい。CHOと同様に、CPACは、対応するPSCell追加/変更コマンドが実行されるときおよび/または実行されるかどうかを決定する、構成されたCPAC実行条件を有するものとして定義される。CPAC構成を受信することに応答して、UE404は、いくつかの実施形態では、いったん条件が満たされると、条件を評価することを開始し、CPACコマンドのみを実行する。
3.標的gNB-CUに、選択されたSpCellを示す方法
【0096】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、中央ユニット(CU)/分散ユニット(DU)分裂アーキテクチャを有する、無線通信ノードをサポートする5GCシステムの例示的環境のブロック図を図示する。CHO/CPACの場合、標的ノードが、CU/DU分裂構造であることができる。環境550は、gNB503(例えば、標的ノード)に結合される、5GCシステム501を含む。gNB503は、gNB中央ユニット(gNB-CU)504と、1つまたはそれを上回るgNB分散ユニット(gNB-DU)505A、505B(集合的に、「gNB-DU505」と称される)とを含む。gNB-CU504およびgNB-DU505は、F1インターフェースを介して、接続される。gNB-CU504は、gNB503のRRC、SDAP、およびPDCPプロトコル、または1つまたはそれを上回るgNB-DU505の動作を制御する、en-gNBのRRCおよびPDCPプロトコルをホストする、論理ノードとして定義されてもよい。gNB-DU505は、gNB503のRLC、MAC、およびPHY層をホストする論理ノード(時として、「en-gNB」と称される)として定義されてもよく、その動作は、gNB-CU504によって部分的に制御されてもよい。1つのgNB-DU505は、1つまたは複数のセルをサポートしてもよい。1つのセルは、1つのgNB-DU505のみによってサポートされてもよい。
【0097】
CHO/CPACの場合、複数の候補SpCell(例えば、PCellおよび/またはPSCell)が、1つの標的ノードに常駐されることができる。例えば、複数の候補SpCellは、1つのgNB-CUに属し得るが、1つまたはそれを上回るgNB-DU505にリンクする(例えば、接続する、関連付ける、アタッチする等)。CHO/CPACの実行をトリガすることに応答して、UE(例えば、図1におけるUE104)は、標的gNB-DU505に常駐される選択された(例えば、標的セル)SpCellに、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施する、および/または図3における動作S180およびS190に示されるように、標的ノード(例えば、SRB1、SRB3等)に位置する信号無線ベアラ(SRB)が、存在する場合、標的SpCellに、RRCReconfigurationCompleteメッセージを送信(例えば、伝送する、送達する等)してもよい。標的gNB-DU505は、F1インターフェースを経由して、gNB-CU504に、RRCReconfigurationCompleteメッセージ(該当する場合)を転送するように、UL RRC MESSAGE TRANSFERを送信してもよい。
【0098】
しかしながら、いくつかの実施形態では、SpCellインデックスは、既存のUL RRC MESSAGE TRANSFERまたはRRCReconfigurationCompleteメッセージに含まれない。したがって、標的gNB-CU504は、どの候補SpCellがUEによって選択されるかに関して分かり得ない。
【0099】
選択されたSpCellについて、標的gNB-CUに知らせるために、以下のように検討され得る、いくつかの代替が存在する。
3.1RRCメッセージベースの方法
【0100】
UEは、BSに、選択されたセル識別情報(例えば、標的SpCell周波数およびPCI、候補セルID、候補CHO/CPAC構成インデックス)のインジケーションを含む、RRC完了メッセージを送信してもよい。例えば、RRC完了メッセージは、1つの情報要素として、インジケーションをRRCReconfigurationCompleteメッセージ内に含んでもよい。
3.1.1.例示的実施形態
【0101】
いくつかの実施形態(時として、「実施形態1a」と称される)では、CHOの実行をトリガすることに応答して、UEは、標的gNB-DUに、選択されたPCell情報(例えば、標的PCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO構成インデックス)のインジケーションを含む、RRCReconfigurationCompleteメッセージを送信してもよい。標的gNB-DUは、受信したRRCReconfigurationCompleteメッセージを伝達するように、標的gNB-CUに、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを送信してもよい。
【0102】
いくつかの実施形態(時として、「実施形態1b」と称される)では、CPACの実行をトリガすることに応答して、UEは、標的SN gNB-DUに、選択されたPSCell情報(例えば、標的PSCell周波数+PCI、候補セルID、候補CPAC構成インデックス)のインジケーションを含む、RRCReconfigurationCompleteメッセージを送信してもよい。標的SN gNB-DUは、受信したRRCReconfigurationCompleteメッセージを伝達するように、標的SN gNB-CUに、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを送信してもよい。
【0103】
いくつかの実施形態(時として、「実施形態1c」と称される)では、CPACの実行をトリガすることに応答して、UEは、MNに、内蔵SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを含む、MN RRC完了メッセージ(例えば、RRCReconfigurationComplete/RRCConnectionReconfigurationComplete、またはULInformationTransferMRDC)を送信してもよい。選択されたPSCell情報(例えば、標的PSCell周波数+標的PSCell PCI、候補セルID、候補CPAC構成インデックス)のインジケーションは、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージに含まれてもよい。MNは、X2/Xnシグナリングを介して、標的SN gNB-CUに、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを送信してもよい。
3.2F1-Cシグナリングベースの方法
【0104】
標的gNB-DUにおいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施する(例えば、実行する、実装する、施行する等)ことに応答して、標的gNB-DUは、標的gNB-CUに、選択されたセル識別情報(例えば、標的SpCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO構成インデックス、CGI、C-RNTI)のインジケーションを含む、F1-Cシグナリングを送信する、すなわち、1つの情報要素として、インジケーションをUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ内に含んでもよい。
3.2.1.例示的実施形態
【0105】
いくつかの実施形態(時として、「実施形態2a」と称される)では、CHOの実行をトリガすることに応答して、UEは、標的gNB-DUに、RRCReconfigurationCompleteメッセージを送信してもよい。標的gNB-DUは、受信したRRCReconfigurationCompleteメッセージを伝達するように、標的gNB-CUに、選択されたPCell情報(例えば、標的PCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO構成インデックス、CGI、C-RNTI)のインジケーションを含む、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを送信してもよい。
【0106】
いくつかの実施形態(時として、「実施形態2b」と称される)では、CPACの実行をトリガすることに応答して、UEは、標的SN gNB-DUに、RRCReconfigurationCompleteメッセージを送信してもよい。標的SN gNB-DUは、受信したRRCReconfigurationCompleteメッセージを伝達するように、標的SgNB-CUに、選択されたPSCell情報(例えば、標的PSCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO構成インデックス、CGI、C-RNTI)のインジケーションを含む、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを送信してもよい。
3.3.F1-Uシグナリングベースの方法
【0107】
標的gNB-DUにおいてRAPを実施することに応答して、標的gNB-DUは、F1-Uシグナリングを介して、標的gNB-CUに、選択されたセル識別情報(例えば、標的SpCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO構成インデックス、CGI、C-RNTI)のインジケーションを含む、F1-Uシグナリングを送信してもよい。例えば、F1-Uシグナリングは、1つの情報要素として、インジケーションをDL DATA DELIVERY STATUS(DDDS)メッセージ内に含んでもよい。
3.3.1.例示的実施形態
【0108】
いくつかの実施形態(時として、「実施形態3a」と称される)では、CHOの実行をトリガすることに応答して、UEは、標的gNB-DUに向けて、RAPを実施してもよい。RAPが、標的gNB-DUにおいて実施されてもよい。標的gNB-DUは、標的gNB-CUを知らせるように、選択されたPCell情報(例えば、標的PCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO構成インデックス、CGI、C-RNTI)のインジケーションを含む、DDDSフレームを送信してもよい。
【0109】
いくつかの実施形態(時として、「実施形態3b」と称される)では、CPACの実行をトリガすることに応答して、UEは、標的SN gNB-DUに向けて、RAPを実施してもよい。RAPが、標的SN gNB-DUにおいて、実施されてもよい。標的SN gNB-DUは、標的SN gNB-CUを知らせるように、選択されたPSCell情報(例えば、標的PCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO構成インデックス、CGI、C-RNTI)のインジケーションを含む、DDDSフレームを送信してもよい。
3.4.テキストベースの方法
【0110】
標的gNB-CUおよびgNB-DUは、ハンドオーバ準備段階において、各候補SpCellのF1-Uインターフェースのための個々のトランスポートネットワーク層(TNL)アドレス情報を配分(例えば、割り当てる、配布する等)してもよい。
3.4.1.例示的実施形態
【0111】
いくつかの実施形態(時として、「実施形態4a」と称される)では、ソースノードからCHO要求を受信することに応答して、標的gNB-CUおよび/またはgNB-DUは、各候補PCellのF1-Uインターフェースのための個々のTNLアドレス情報を配分してもよい。RAPが、標的gNB-DUにおいて実施されてもよい。標的gNB-DUは、標的gNB-CUを知らせるように、DDDSフレームを送信してもよい。標的gNB-CUは、DDDSのTNLアドレスから選択されたPCellを推測することができる。
【0112】
いくつかの実施形態(時として、「実施形態4b」と称される)では、ソースSNからCPAC要求を受信することに応答して、標的SN gNB-CUおよび/またはgNB-DUは、各候補PSCellのF1-Uインターフェースのための個々のTNLアドレス情報を配分してもよい。RAPが、標的SN gNB-DUにおいて実施されてもよい。標的SN gNB-DUは、標的SN gNB-CUを知らせるように、DDDSフレームを送信してもよい。標的SN gNB-CUは、DDDSのTNLアドレスから選択されたPSCellを推測することができる。
3.5.例示的実施形態を実装するための方法
【0113】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。付加的、より少ない、または異なる動作が、特定の実施形態に応じた方法で、実施されてもよい。いくつかの実施形態では、方法600のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるBS102等の無線通信ノードによって、実施されてもよい。いくつかの動作では、方法600のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるUE104等の無線通信デバイスによって、実施されてもよい。各動作は、再順序付けられる、追加される、除去される、または繰り返されてもよい。
【0114】
示されるように、方法600は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、条件付きハンドオーバ(CHO)構成および条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成のうちの少なくとも1つを含む、第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することの動作602を含み、CHO構成は、CHO構成インデックス、CHO候補セル構成、およびCHO実行条件を含み、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含む。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、第1のRRCメッセージを受信することに応答して、少なくともCHO実行条件およびCPAC実行条件に基づいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施するために、無線通信ノードの特殊セル(SpCell)を選択することの動作604を含む。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、無線通信ノードに、無線通信デバイスが、RAPを実施するために、SpCellを選択したことを無線通信ノードに知らせるように、第2のRRCメッセージを伝送することの動作606を含む。
【0115】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。付加的、より少ない、または異なる動作が、特定の実施形態に応じた方法で、実施されてもよい。いくつかの実施形態では、方法700のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるBS102等の無線通信ノードによって、実施されてもよい。いくつかの動作では、方法700のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるUE104等の無線通信デバイスによって、実施されてもよい。各動作は、再順序付けられる、追加される、除去される、または繰り返されてもよい。
【0116】
示されるように、方法700は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、第1の無線通信ノードから、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む、第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することの動作702を含み、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含み、無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されない。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、CPAC実行条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択することの動作704を含む。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、第1の無線通信ノードに、無線通信デバイスが、CPACを実施するために、二次無線通信ノードを選択したことを第1の無線通信ノードに知らせるように、第2のRRCメッセージを伝送することの動作706を含む。
【0117】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。付加的、より少ない、または異なる動作が、特定の実施形態に応じた方法で、実施されてもよい。いくつかの実施形態では、方法800のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるBS102等の無線通信ノードによって、実施されてもよい。いくつかの動作では、方法800のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるUE104等の無線通信デバイスによって、実施されてもよい。各動作は、再順序付けられる、追加される、除去される、または繰り返されてもよい。
【0118】
示されるように、方法800は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、第1の無線通信ノードから、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む、無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することの動作802を含み、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含み、無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されない。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、CPAC実行条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択することの動作804を含む。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、選択されたPSCellに関してCPAC候補セル構成を適用することの動作806を含む。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、選択されたPSCellに関して構成される、シグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを決定することの動作808を含む。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信デバイスによって、PSCellにおいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施することの動作810を含む。
4.標的SNにメッセージを転送する方法
【0119】
CPACの場合、UEは、SRB3が構成されないとき、CPACの構成およびCPACの実行時、MNに、内蔵SN RRC完了メッセージ(例えば、RRCReconfigurationComplete)を含む、MN RRC完了メッセージ(例えば、RRCReconfigurationComplete/RRCConnectionReconfigurationComplete、またはULInformationTransferMRDC)を送信してもよい。MN RRC完了メッセージを受信することに応答して、MNは、標的SNを知らせてもよい。
【0120】
しかしながら、複数の候補SNが、CPACに関して構成される場合、MNは、どの候補SNが知らされるべきであるかに関して分かり得ない。
【0121】
MNに、選択された候補SNについて知らせるために、UEは、MNに、選択されたセル情報(例えば、標的PSCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO/CPAC構成インデックス)のインジケーションを含む、MN RRC完了メッセージ(例えば、RRCReconfigurationComplete/RRCConnectionReconfigurationComplete、またはULInformationTransferMRDC)を送信する。例えば、MN RRC完了メッセージは、1つの情報要素として、インジケーションをRRC完了メッセージ内に含んでもよい。MNは、示されるセル情報に従って、対応するSNに、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを送信してもよい。
4.1例示的実施形態:CPACの構成に応答したUEメッセージング
【0122】
MNは、UEに、CPAC構成とともに、RRCReconfigurationメッセージを送信してもよい。CPAC構成は、標的PSCellの構成および/または標的PSCellの対応するCPAC実行条件を含んでもよい。
【0123】
RRCReconfigurationメッセージを受信することに応答して、UEは、MNに、1つまたはそれを上回る内蔵SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを含む、MN RRC完了メッセージ(例えば、RRCReconfigurationComplete/RRCConnectionReconfigurationComplete、またはULInformationTransferMRDC)を送信する。すなわち、各内蔵SN RRCReconfigurationCompleteは、セル情報(例えば、標的PSCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO/CPAC構成インデックス)のインジケーションとリンクされてもよい。
【0124】
MNは、示されるセル情報に従って、対応するSNに、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを転送してもよい。
4.2.例示的実施形態:CPACの実行に応答したUEメッセージング
【0125】
CPACの実行をトリガする(すなわち、対応する実行条件が、満たされる)ことに応答して、UEは、MNに、内蔵SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを含む、MN RRC完了メッセージ(例えば、RRCReconfigurationComplete/RRCConnectionReconfigurationComplete、またはULInformationTransferMRDC)を送信してもよく、これはまた、選択されたセル情報(例えば、標的PSCell周波数+PCI、候補セルID、候補CHO/CPAC構成インデックス)のインジケーションも含んでもよい。
【0126】
MNは、示されるセル情報に従って、対応するSNに、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを転送してもよい。
4.3.例示的実施形態を実装するための方法
【0127】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。付加的、より少ない、または異なる動作が、特定の実施形態に応じた方法で、実施されてもよい。いくつかの実施形態では、方法900のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるBS102等の無線通信ノードによって、実施されてもよい。いくつかの動作では、方法900のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるUE104等の無線通信デバイスによって、実施されてもよい。各動作は、再順序付けられる、追加される、除去される、または繰り返されてもよい。
【0128】
示されるように、方法900は、いくつかの実施形態では、無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、条件付きハンドオーバ(CHO)構成および条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成のうちの少なくとも1つを含む、第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することの動作902を含み、CHO構成は、CHO構成インデックス、CHO候補セル構成、およびCHO実行条件を含み、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含み、第1のRRCメッセージは、無線通信デバイスに、CHO実行条件およびCPAC実行条件のうちの少なくとも1つに基づいて、ランダムアクセスプロシージャ(RAP)を実施するために、無線通信ノードの特殊セル(SpCell)を選択させ、無線通信ノードに、第2のRRCメッセージを伝送させる。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信ノードによって、無線通信デバイスから、第2のRRCメッセージを受信することの動作904を含む。本方法は、いくつかの実施形態では、無線通信ノードによって、無線通信デバイスが、RAPを実施するために、SpCellを選択したことを決定することの動作906を含む。
【0129】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、モビリティ性能を改良するための方法を描写する、フロー図である。付加的、より少ない、または異なる動作が、特定の実施形態に応じた方法で、実施されてもよい。いくつかの実施形態では、方法1000のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるBS102等の無線通信ノードによって、実施されてもよい。いくつかの動作では、方法1000のいくつかまたは全ての動作が、図1におけるUE104等の無線通信デバイスによって、実施されてもよい。各動作は、再順序付けられる、追加される、除去される、または繰り返されてもよい。
【0130】
示されるように、方法1000は、いくつかの実施形態では、第1の無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、条件付き一次二次セル追加または変更(CPAC)構成を含む、第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することの動作1002を含み、CPAC構成は、CPAC構成インデックス、CPAC候補セル構成、およびCPAC実行条件を含み、無線通信デバイスは、SRB3に対応するシグナリング無線ベアラ(SRB)タイプを用いて構成されず、第1のRRCメッセージは、無線通信デバイスに、CPAC実行条件に基づいて、CPACを実施するために、二次無線通信ノード内に常駐する一次二次セル(PSCell)を選択させ、無線通信ノードに、第2のRRCメッセージを伝送させる。本方法は、いくつかの実施形態では、第1の無線通信ノードによって、無線通信デバイスから、第2のRRCメッセージを受信することの動作1004を含む。本方法は、いくつかの実施形態では、第1の無線通信ノードによって、無線通信デバイスが、CPACを実施するために、二次無線通信ノードを選択したことを決定することの動作1006を含む。
5.標的PSCellへの直接転送メッセージングの方法
【0131】
SRB3が、構成されないとき、SN RRCReconfigurationメッセージは、UEに転送するために、MN RRCReconfiguration/RRCConnectionReconfigurationメッセージ内に内蔵されてもよい。CPACの実行時、UEは、SRB3が標的PSCellのために構成される場合、標的PSCellのための新しい構成を適用する、標的PSCellにRAPを実施する、および/またはSRB3を介して、標的PSCellに、RRCReconfigurationCompleteメッセージを送信してもよい。
5.1.例示的実施形態
【0132】
MNは、UEに、CPAC構成を伴うRRCReconfigurationメッセージを送信してもよい。CPAC構成は、標的セルの構成および/または標的セルの対応するCPAC実行条件を含んでもよい。
【0133】
RRCReconfigurationメッセージを受信することに応答して、UEは、MNに、内蔵SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを含む、MN RRC完了メッセージ(例えば、RRCReconfigurationComplete/RRCConnectionReconfigurationComplete、またはULInformationTransferMRDC)を送信する。
【0134】
UEは、標的PSCellのためのCPAC実行条件を評価することを開始してもよい。CPAC実行条件が、履行される場合、UEは、対応するCPAC構成を適用する、および/または標的PSCellに向けて、RAPを実施してもよい。
【0135】
UEは、SRB3が、構成される場合、SRB3を介して、標的PSCellに、RRCReconfigurationCompleteメッセージを送信してもよい。
【0136】
本ソリューションの種々の実施形態が、上記に説明されたが、それらは、限定としてではなく、実施例としてのみ提示されたことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、これは、当業者が、本ソリューションの例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本ソリューションが、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装されることができることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つまたはそれを上回る特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つまたはそれを上回る特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上記に説明される例証的実施形態のいずれかによって限定されるべきではない。
【0137】
また、「第1」、「第2」等の指定を使用した本明細書における要素の任意の参照は、概して、それらの要素の量または順序を限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書では、2つまたはそれを上回る要素または要素の事例間で区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の参照は、2つのみの要素が採用され得る、または第1の要素がある様式において、第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0138】
加えて、当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。上記の説明において参照され得る、例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、例えば、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、または任意のそれらの組み合わせによって表されることができる。
【0139】
当業者はさらに、本明細書に開示される側面に関連して説明される、種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラム(例えば、コンピュータプログラム製品)または設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装されることができることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、その機能性の観点から上記に説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を特定の用途毎に種々の方法で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0140】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、または任意のそれらの組み合わせを含み得る、集積回路(IC)内に実装される、またはそれによって実施されることができることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路はさらに、アンテナおよび/または送受信機を含み、ネットワークまたはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサの組み合わせ、または本明細書に説明される機能を実施するための任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装されることができる。
【0141】
ソフトウェア内に実装される場合、機能は、1つまたはそれを上回る命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含み、コンピュータプログラムまたはコードを1つの場所から別の場所に転送することを可能にされ得る、任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。
【0142】
本書では、用語「モジュール」は、本明細書で使用されるように、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および本明細書に説明される関連付けられる機能を実施するためのこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールは、離散モジュールとして説明される。しかしながら、当業者に明白となるであろうように、2つまたはそれを上回るモジュールが、組み合わせられ、本ソリューションの実施形態に従って関連付けられる機能を実施する、単一モジュールを形成してもよい。
【0143】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本ソリューションの実施形態において採用されてもよい。明確にする目的のために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本ソリューションの実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分配が、本ソリューションから逸脱することなく使用されてもよいことが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性は、同一処理論理要素またはコントローラによって実施されてもよい。故に、具体的機能ユニットの参照は、厳密な論理または物理構造または編成を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の参照にすぎない。
【0144】
本開示に説明される実施形態の種々の修正が、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において制限されるように、本明細書に開示される新規特徴および原理と一致する最も広い範囲と見なされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10