(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-20
(45)【発行日】2024-06-28
(54)【発明の名称】三次元ビデオの処理方法、装置、可読記憶媒体及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2343 20110101AFI20240621BHJP
H04N 13/261 20180101ALI20240621BHJP
【FI】
H04N21/2343
H04N13/261
(21)【出願番号】P 2022558408
(86)(22)【出願日】2021-02-24
(86)【国際出願番号】 CN2021077741
(87)【国際公開番号】W WO2021190229
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-10-31
(31)【優先権主張番号】202010232159.1
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ヂャン,シュポン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヤーモン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ズーユー
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ニンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ,スーシュエ
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0026958(US,A1)
【文献】特開2017-033312(JP,A)
【文献】特開2010-160595(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107393000(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109615478(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 13/00-13/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用される三次元ビデオの処理方法であって、
少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるステップと、
前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するステップと、
前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るステップとを含
み、
少なくとも1つの初期二次元画像を前記サーバに送信する前記ステップの前に、前記方法はさらに、
受信されたモデル選択命令に応答し、前記端末機器においてターゲットモデル情報に対応するターゲットモデルを検索するステップであって、ここで、前記受信されたモデル選択命令は、前記ターゲットモデルを示すためのターゲットモデル情報を含むステップと、
前記端末機器には前記ターゲットモデルが存在しない場合、前記サーバにリクエストを送信し、前記サーバに前記ターゲットモデルを決定して送信させるステップと、
前記サーバから送信された前記ターゲットモデルを受信するステップと、を含む、
ことを特徴とする三次元ビデオの処理方法。
【請求項2】
前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る前記ステップは、
デコードパラメータに基づいて前記初期三次元ビデオをデコードして前記初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得るステップと、
設定パラメータに基づいて前記初期画像フレームセットを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得るステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定パラメータはレンダリングパラメータ及びスプライシングパラメータのうちの少なくとも1つを含み、
設定パラメータに基づいて前記初期画像フレームセットを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得る前記ステップは、
前記レンダリングパラメータに基づいて、前記初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、レンダリング後の画像フレームセットを得、且つ前記スプライシングパラメータに応じて前記レンダリング後の画像フレームセットのうちの画像フレームをスプライシングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップ、又は、
前記レンダリングパラメータに基づいて、前記初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップ、又は、
前記スプライシングパラメータに応じて前記初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームをスプライシングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記初期三次元ビデオを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得る前記ステップはさらに、
レンダリングスペース及び時間軸のうちの少なくとも1つを決定するステップを含み、
設定パラメータに基づいて前記初期画像フレームセットを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得る前記ステップは、
前記レンダリングパラメータに基づいて、前記レンダリングスペースにおいて前記初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、レンダリング後の画像フレームセットを得、前記時間軸で示された時系列に従って、前記レンダリング後の画像フレームセットのうちの画像フレームを前記スプライシングパラメータに応じてスプライシングし、前記ターゲット三次元ビデオを得るステップ、又は、
前記レンダリングパラメータに基づいて、前記レンダリングスペースにおいて前記初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップ、又は、
前記時間軸の指示に応じて、前記初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームを前記スプライシングパラメータに応じてスプライシングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの初期二次元画像を前記サーバに送信する前記ステップの前に、前記方法はさらに、
前記ターゲットモデルに含まれる画像パラメータを決定するステップと、
前記画像パラメータに一致する前記少なくとも1つの初期二次元画像を決定するステップとを含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
デコードパラメータに基づいて前記初期三次元ビデオをデコードして前記初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得る前記ステップの後、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る前記ステップはさらに、
プリセットルールに従って前記初期画像フレームセットのうちの各初期画像フレームの表示順序を決定するステップを含み、
設定パラメータに基づいて前記初期画像フレームセットを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得る前記ステップは、
前記設定パラメータに基づいて、前記表示順序に応じて前記初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得るステップを含むことを特徴とする請求項2~
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
サーバに適用される三次元ビデオの処理方法であって、
端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するステップと、
前記初期三次元ビデオを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るステップとを含
み、
端末機器から送信された初期二次元画像を受信する前記ステップの前に、前記方法はさらに、
前記端末機器から送信されたリクエストを受信し、前記リクエストは、前記端末機器にターゲットモデルが存在しない場合に前記端末機器から送信されたリクエストである、ステップと、
前記リクエストに応答して、画像パラメータを含む前記ターゲットモデルを取得するステップと、
前記ターゲットモデルを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記画像パラメータに一致する前記少なくとも1つの初期二次元画像を決定させるステップとを含む、
ことを特徴とする三次元ビデオの処理方法。
【請求項8】
少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるために用いられる送信モジュールと、
前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するために用いられる受信モジュールと、
前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るために用いられる処理モジュールとを含
み、
前記送信モジュールが少なくとも1つの初期二次元画像を前記サーバに送信する前に、前記処理モジュールはさらに、
ターゲットモデルを示すためのターゲットモデル情報を含む、受信されたモデル選択命令に応答し、端末機器において前記ターゲットモデル情報に対応する前記ターゲットモデルを検索することと、
前記端末機器には前記ターゲットモデルが存在しない場合、前記サーバにリクエストを送信し、前記サーバに前記ターゲットモデルを決定して送信させることと、
前記サーバから送信された前記ターゲットモデルを受信することと、を実行する
ことを特徴とする三次元ビデオの処理装置。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法が実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項
7に記載の方法が実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、
請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法を実現するように前記メモリに記憶されている前記コンピュータプログラムを実行するために用いられるプロセッサとを含むことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、
請求項
7に記載の方法を実現するように前記メモリに記憶されている前記コンピュータプログラムを実行するために用いられるプロセッサとを含むことを特徴とする電子機器。
【請求項13】
請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法を実現するために用いられる端末機器と、
請求項
7に記載の方法を実現するために用いられるサーバとを含むことを特徴とする三次元ビデオの処理システム。
【請求項14】
電子機器で実行されるとき、前記電子機器に請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法を実現させるコンピュータプログラム。
【請求項15】
電子機器で実行されるとき、前記電子機器に請求項
7に記載の方法を実現させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は電子情報技術の分野に関し、具体的には三次元ビデオの処理方法、装置、可読記憶媒体及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
端末技術及び画像処理技術の発展に伴い、端末機器に提供できる画像処理操作もますます豊富になっている。例えば、端末機器は三次元(英語:3-Dimension、略称:3D)画像又はビデオを撮影し、ユーザにより豊富な視覚的体験をもたらすことができる。通常、三次元画像又はビデオを収集するには、端末機器に3Dカメラを組み込むか又は3Dカメラを外付けする必要がある。しかし、3Dカメラの価格が高く、且つ端末機器のハードウェアを変更する必要があり、コストが高く、操作しにくく、それにより端末機器でのユーザの視覚的体験を制限する。
【発明の概要】
【0003】
当該「発明の概要」の部分は、後述する「発明を実施するための形態」で詳述する概念を簡単に説明するために提供されるものである。当該「発明の概要」の部分は保護を請求する技術的解決手段の重要な特徴又は必要な特徴を識別することを目的とせず、また保護を請求する技術的解決手段の範囲を制限することを目的としない。
【0004】
第1の態様では、本開示は端末機器に適用される三次元ビデオの処理方法を提供し、前記方法は、
少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるステップと、
前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するステップと、
前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るステップとを含む。
【0005】
第2の態様では、本開示はサーバに適用される三次元ビデオの処理方法を提供し、前記方法は、
端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するステップと、
前記初期三次元ビデオを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るステップとを含む。
【0006】
第3の態様では、本開示は三次元ビデオの処理装置を提供し、前記処理装置は、
少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるために用いられる送信モジュールと、
前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するために用いられる受信モジュールと、
前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るために用いられる処理モジュールとを含む。
【0007】
第4の態様では、本開示は三次元ビデオの処理装置を提供し、前記処理装置は、
端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するために用いられる受信モジュールと、
前記初期三次元ビデオを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るために用いられる送信モジュールとを含む。
【0008】
第5の態様は、本開示は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記プログラムがプロセッサによって実行されるとき、本開示の第1の態様に記載の方法が実現される。
【0009】
第6の態様では、本開示により提供される電子機器は、
コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、
本開示の第1の態様に記載の方法を実現するように前記メモリに記憶されている前記コンピュータプログラムを実行するために用いられるプロセッサとを含む。
【0010】
第7の態様は、本開示は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記プログラムがプロセッサによって実行されるとき、本開示の第2の態様に記載の方法が実現される。
【0011】
第8の態様では、本開示により提供される電子機器は、
コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、
本開示の第2の態様に記載の方法を実現するように前記メモリに記憶されている前記コンピュータプログラムを実行するために用いられるプロセッサとを含む。
【0012】
第9の態様では、本開示は三次元ビデオの処理システムを提供し、前記システムは、
本開示の第1の態様に記載の方法を実現するために用いられる端末機器と、
本開示の第2の態様に記載の方法を実現するために用いられるサーバとを含む。
【0013】
第10の態様では、本開示のいくつかの実施例は、コンピュータ可読媒体にロードされているコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに本開示の第1の態様に記載の方法を実現させる。
【0014】
第11の態様では、本開示のいくつかの実施例は、コンピュータ可読媒体にロードされているコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに本開示の第2の態様に記載の方法を実現させる。
【0015】
第12の態様では、本開示はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムが電子機器で実行されるとき、電子機器に本開示の第1の態様に記載の方法を実現させる。
【0016】
第13の態様では、本開示はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムが電子機器で実行されるとき、電子機器に本開示の第2の態様に記載の方法を実現させる。
【0017】
上記技術的解決手段により、本開示の端末機器は、まず初期二次元画像をサーバに送信し、サーバに初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させ、次に端末機器はサーバから初期三次元ビデオを取得し、さらに初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る。本開示は、端末機器における二次元画像をサーバにアップロードし、サーバを用いて二次元画像を三次元ビデオに変換し、さらに端末機器によって三次元ビデオを処理することにより、端末機器のハードウェア装置を変更する必要がなく、ローカルの二次元画像からパーソナライズニーズを満たす三次元ビデオにすばやく生成することができ、ユーザの操作体験および視覚的体験を向上させる。
【0018】
本開示の他の特徴及び利点は、以下の「発明を実施するための形態」で詳述される。
【0019】
図面を参照しながら以下の具体的な実施形態を参照し、本開示の各実施例の上記及び他の特徴、利点及び方面をより明らかにする。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は模式的なものであり、素子および要素は必ずしも縮尺通りに描かれているわけではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】端末機器とサーバとの間のデータ伝送の概略図である。
【
図2】一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理方法のフローチャートである。
【
図3】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートである。
【
図4】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートである。
【
図5】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートである。
【
図6】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートである。
【
図7】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートである。
【
図8】一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理方法のフローチャートである。
【
図9】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートである。
【
図10】一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理装置のブロック図である。
【
図11】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図である。
【
図12】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図である。
【
図13】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図である。
【
図14】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図である。
【
図15】一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理装置のブロック図である。
【
図16】一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図である。
【
図17】一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理システムのブロック図である。
【
図18】一例示的な実施例により示される電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しながら、本開示の実施例について詳細に説明する。図面は本開示のいくつかの実施例を示しているが、なお、本開示は様々な形態で実施することができ、本明細書に記載の実施例によって制限されるべきではなく、むしろ、これらの実施例は、本開示のより徹底的且つ完全な理解のために提供される。本開示の添付の図及び実施例は、例示的な目的のためにのみ使用され、本開示の保護範囲を制限することを意図するものではないことを理解されたい。
【0022】
本開示の方法の実施形態に記載の様々なステップは、異なる順序で及び/又は並行して実行されてもよいことを理解されたい。また、方法の実施形態は、追加のステップを含み、及び/又は図示のステップの実行を省略してもよい。本開示の範囲は、この点に関して制限されない。
【0023】
本明細書で使用される用語「含む」及びその変形は非限定的な包含、すなわち「含むがそれらに制限されない」である。用語「基づき」は「少なくとも部分的に基づき」を意味する。用語「一実施例」は「少なくとも1つの実施例」を意味し、用語「他の実施例」は「少なくとも1つの他の実施例」を意味し、用語「いくつかの実施例」は「少なくともいくつかの実施例」を意味す。他の用語の関連定義については後述する。
【0024】
なお、本開示で言及された「第1」、「第2」等の概念は異なる装置、モジュール又はユニットを区分するために用いられ、これらの装置、モジュール又はユニットが実行する機能の順序又は相互依存関係を制限するものではない。
【0025】
なお、本開示で言及された「1つ」、「複数」の修飾は例示的なものであって制限的なものではなく、当業者であれば、文脈で特に明示しない限り、「1つ又は複数」と理解すべきである。
【0026】
本開示の実施形態における複数の装置の間でやり取りされるメッセージや情報の名称は説明のためのものにすぎず、これらのメッセージや情報の範囲を制限するものではない。
【0027】
本開示により提供される三次元ビデオの処理方法、装置、可読記憶媒体及び電子機器を説明する前に、まず、本開示の各実施例に係る適用シーンについて説明する。当該適用シーンは、端末機器及びサーバを含んでもよく、端末機器とサーバとの間はデータ伝送を行うことができる。ここで、端末機器は、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレットパソコン)、PMP(携帯型マルチメディアプレーヤ)、車載端末(例えば車載ナビゲーション端末)などの移動端末及びデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むがそれらに制限されない。サーバはエンティティサーバ、サーバクラスタ又はクラウドサーバ等を含んでもよい。具体的な実現シーンにおいて、1つ又は複数の端末機器と、1つ又は複数のサーバとを含んでもよく、
図1に示すように、端末機器20は、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバ10に送信し、サーバ10が少なくとも1つの初期二次元画像を受信した後、プリセットアルゴリズムに応じて、受信された少なくとも1つの初期二次元画像を処理して初期三次元ビデオを得、且つ初期三次元ビデオを端末機器20に送信してもよい。端末機器20は、サーバ10から初期三次元ビデオを取得し、初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る。
【0028】
図2は一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理方法のフローチャートであり、
図2に示すように、当該方法は端末機器に適用されてもよく、当該方法はステップ101~103を含んでもよい。
【0029】
ステップ101において、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、サーバに、受信された少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させる。
【0030】
例を挙げて言うと、初期二次元画像は、ユーザが端末機器によってリアルタイムで収集した二次元画像(例えば、端末機器によってリアルタイムで撮影された二次元写真)を含んでもよく、ユーザが端末機器に記憶されている二次元画像から選択した画像(例えば、端末機器の表示画面に選択された二次元画像)を含んでもよい。端末機器は、サーバに1つ又は複数の初期二次元画像を送信してもよい。端末機器は、まず送信対象の初期二次元画像をエンコードし、続いてエンコード後の初期二次元画像をサーバに送信してもよく、端末機器は、特定のエンコード方式を採用して、当該少なくとも1つの初期二次元画像を端末機器とサーバとの間で伝送する品質及び効率を保証することができ、それに対応して、サーバは、受信されたエンコード後の当該少なくとも1つの初期二次元画像をデコードし、デコード後の当該少なくとも1つの初期二次元画像を得る。
【0031】
サーバは、端末機器から送信された当該少なくとも1つの初期二次元画像を受信した後、プリセットアルゴリズムに応じて、受信された当該少なくとも1つの初期二次元画像を処理して、当該少なくとも1つの初期二次元画像に対応する初期三次元ビデオを得る。プリセットアルゴリズムの計算量が大きく、一定量のコンピューティングリソース及びストレージリソースを消費する必要があるため、従って、初期二次元画像を初期三次元ビデオに変換する処理ステップをサーバに引き渡して完成させると、端末機器の限られたコンピューティングリソース及びストレージリソースに制限されず、画像処理の処理速度及び信頼性を向上させ、またユーザの操作体験および視覚的体験を向上させる。
【0032】
一実施例では、初期二次元画像を受信すると、サーバは、各初期二次元画像を順に処理して各初期二次元画像に対応する三次元ビデオセグメントを得、すなわち初期三次元ビデオには各初期二次元画像に対応する三次元ビデオセグメントが含まれる。サーバは、各初期二次元画像に対応する三次元ビデオセグメントをマージし、マージ後の三次元ビデオを初期三次元ビデオとして得る。また、サーバはさらにいずれか1つ又は複数の初期二次元画像に対応する三次元ビデオセグメントをレンダリングし、対応するレンダリング後の三次元ビデオセグメントを得、サーバはさらに全ての三次元ビデオセグメントをマージし、得られたマージ後の三次元ビデオを初期三次元ビデオとする。
【0033】
サーバは、初期三次元ビデオを生成した後、初期三次元ビデオを端末機器に送信してもよい。一実施例では、サーバはストリーミング方式を採用して初期三次元ビデオを端末機器に送信することができ、例えば、サーバはリアルタイムストリーミング(英語:Realtime Streaming)又はプログレッシブストリーミング(英語:Progressive Streaming)等の方式で初期三次元ビデオを端末機器に送信してもよく、本開示はこれを制限しない。
【0034】
ステップ102において、サーバから送信された初期三次元ビデオを受信する。
【0035】
ステップ103において、初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る。
【0036】
端末機器は、初期三次元ビデオを取得した後、まず初期三次元ビデオを記憶し、後で当該初期三次元ビデオを再び操作するときにローカルから当該初期三次元ビデオを直接取得することができ、サーバから取得する必要がない。その後、端末機器は、初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る。また、端末機器は、初期三次元ビデオを受信した後、当該初期三次元ビデオを記憶せずに当該初期三次元ビデオを処理してもよく、本開示はこれについて制限されない。
【0037】
一実施例では、サーバは、プリセットアルゴリズムに応じて初期二次元画像を処理して初期三次元ビデオを得るプロセスで、各初期二次元画像に含まれる画像内容に基づいて、各初期二次元画像を対応する三次元ビデオセグメントに変換し、且つ各初期二次元画像に対応する三次元ビデオセグメントに対してマージなどの処理を行って得た三次元ビデオを初期三次元ビデオとして端末機器に送信してもよい。端末機器は、まず初期三次元ビデオをデコードして初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得てもよく、初期画像フレームセットには複数の初期画像フレームが含まれる。その後、端末機器はさらに、ユーザの具体的なニーズに応じて、初期画像フレームセットにおける初期画像フレームを処理してもよい。初期画像フレームセットを処理するとき、端末機器は初期画像フレームセットにおける少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリング及びスプライシングしてもよく、初期画像フレームセットにおける少なくとも1つの初期画像フレームのみをレンダリングしてもよく、初期画像フレームセットにおける複数の初期画像フレームのみをスプライシングしてもよい。ここで、レンダリングには、例えば、テキスト、特殊効果、フィルタなどを初期画像フレームに追加することが含まれてもよく、初期画像フレームのトリミング、ズームイン、ズームアウト、横向きから縦向きへの変更、及び縦向きから横向きへの変更などの操作も含まれてもよい。スプライシングには、加速、減速、水平ストローク、オーバーレイ、ページカール、水平線、垂直線、レイヤードプッシュ、回転などを含む(これらに限定されない)様々な遷移効果を選択することにより、複数の初期画像フレームをスプライシングすることを含んでもよい。
【0038】
他の実施例では、サーバは、プリセットアルゴリズムに応じて初期二次元画像を処理して初期三次元ビデオを得るプロセスで、まず各初期二次元画像に含まれる画像内容に基づいて、各初期二次元画像を対応する三次元ビデオセグメントに変換し、続いて端末機器のユーザの具体的なニーズに応じて、1つ又は複数の三次元ビデオセグメントをレンダリング及びスプライシングして初期三次元ビデオを得てもよい。このように、端末機器は、初期三次元ビデオを処理するとき、レンダリング及びスプライシングの操作を省略してターゲット三次元ビデオを得ることができる。例えば、端末機器はユーザのニーズ及び初期二次元画像をサーバに送信し、それにより、サーバは当該ニーズに応じてプリセットアルゴリズム及びレンダリング、スプライシングの操作を実行して初期三次元ビデオを生成することができ、このように三次元ビデオのレンダリング及びスプライシングの操作による端末機器におけるコンピューティングリソース及びストレージリソースの消費を削減することができる。従って、初期三次元画像をレンダリング及びスプライシングするステップをサーバに引き渡して完成させると、端末機器の限られたコンピューティングリソース及びストレージリソースに制限されず、画像処理の処理速度及び信頼性を向上させ、またユーザの操作体験および視覚的体験を向上させる。
【0039】
ターゲット三次元ビデオを得た後、端末機器は、表示画面にターゲット三次元ビデオを表示してもよく、端末機器はさらに、ユーザがいつでも閲覧することができるようにターゲット三次元ビデオを端末機器のメモリに記憶してもよく、また、端末機器はさらにターゲット三次元ビデオをネットワーク経由で共有することができ、例えばターゲット三次元ビデオを指定されたAPP(英語:Application、日本語:アプリケーション)によって共有する。本開示はこれについて制限しない。
【0040】
本開示の端末機器によって得られたターゲット三次元ビデオは、初期二次元画像に基づいて生成された初期三次元ビデオに対する対応する処理によってターゲット三次元ビデオを得、それによりユーザの具体的なニーズに応じて、三次元ビデオの方式で初期二次元画像を表示し、そのため、端末機器のハードウェア装置を変更しないことを前提としながら、ユーザにより豊かな視覚的体験および操作体験をもたらす。
【0041】
要約すると、本開示の端末機器は、まず少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、サーバに、受信された初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させ、次に端末機器はサーバから初期三次元ビデオを取得し、さらに初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る。本開示は、端末機器における二次元画像をサーバにアップロードし、サーバを用いて二次元画像を三次元ビデオに変換し、さらに端末機器によって三次元ビデオを処理することにより、端末機器のハードウェア装置を変更する必要がなく、ローカルの二次元画像からパーソナライズニーズを満たす三次元ビデオにすばやく生成することができ、ユーザの操作体験および視覚的体験を向上させる。
【0042】
図3は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートであり、
図3に示すように、
図2におけるステップ103はさらに、
デコードパラメータに基づいて初期三次元ビデオをデコードして初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得るステップ1031と、
設定パラメータに基づいて初期画像フレームセットを処理してターゲット三次元ビデオを得るステップ1032とを含む。
【0043】
具体的には、端末機器は、初期三次元ビデオを取得した後、デコードパラメータに基づいて初期三次元ビデオをデコードして初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得ることができる。ここで、デコードパラメータは初期三次元ビデオのフレームレート、画像フレーム解像度などを含んでもよい。
【0044】
設定パラメータは、レンダリングパラメータ及びスプライシングパラメータのうちの少なくとも1つを含んでもよい。ステップ1032において、端末機器が設定パラメータに基づいて初期画像フレームセットを処理することは、対応するレンダリングパラメータ及び/又はスプライシングパラメータに基づいて、初期画像フレームセットにおける少なくとも1つの初期画像フレームに対してレンダリング及び/又はスプライシングすることを含んでもよい。例えば、端末機器は、レンダリングパラメータに基づいて初期画像フレームセットにおける少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、レンダリング後の画像フレームセットを得、また、スプライシングパラメータに基づいてレンダリング後の画像フレームセットにおける画像フレームをスプライシングし、ターゲット三次元ビデオを得てもよく、あるいは、端末機器は、レンダリングパラメータに基づいて初期画像フレームセットにおける少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングしてターゲット三次元ビデオを得てもよく、あるいは、端末機器は、スプライシングパラメータに基づいて初期画像フレームセットにおける複数の初期画像フレームをスプライシングしてターゲット三次元ビデオを得てもよい。ここで、設定パラメータは、ユーザが具体的なニーズに応じて予め選択した、初期三次元ビデオをいかに処理するかを指示するパラメータを含んでもよく、一実施例では、設定パラメータは、ユーザが具体的なニーズに応じて予め選択したターゲットモデルに含まれてもよい。例示的には、ターゲットモデルはサンプルビデオ及びサンプルビデオに対応するパラメータを含んでもよく、ユーザはサンプルビデオを閲覧した後、サンプルビデオのスタイルと同じターゲット三次元ビデオを得たい場合、当該ターゲットモデルを選択することができ、端末機器は当該ターゲットモデルに含まれるサンプルビデオに対応するパラメータを設定パラメータとし、且つ当該設定パラメータに基づいて初期画像フレームセットを処理し、サンプルビデオのスタイルと同じターゲット三次元ビデオを得る。
【0045】
レンダリングパラメータは指定されたレンダリング効果を含んでもよく、レンダリング効果は、テキストレンダリング、特殊効果、フィルタ、トリミング、ズームイン、ズームアウト、横向きから縦向きへの変更、縦向きから横向きへの変更などを含むが、これらに制限されない。スプライシングパラメータは指定された遷移効果を含んでもよく、遷移効果は、加速、減速、水平ストローク、オーバーレイ、ページカール、水平線、垂直線、回転、レイヤードプッシュなどを含むが、これらに制限されない。
【0046】
ステップ1032の実現方式は少なくとも以下の3つを含む。
【0047】
方式1において、レンダリングパラメータに基づいて、初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、レンダリング後の画像フレームセットを得、且つスプライシングパラメータに応じてレンダリング後の画像フレームセットのうちの画像フレームをスプライシングしてターゲット三次元ビデオを得る。
【0048】
一実施例では、レンダリングパラメータに基づいて、初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングしてもよい。例えば、レンダリングパラメータは、1番目から5番目の初期画像フレームにスキニング効果を追加し、6番目から10番目の初期画像フレームに動物ステッカー効果を追加し、11番目から20番目の初期画像フレームに曇り止めフィルタを追加することなどであってもよく、それにより、レンダリング後の画像フレームセットを得る。その後、端末機器はスプライシングパラメータに応じてレンダリング後の画像フレームセットにおける画像フレームをスプライシングする。例えば、端末機器は、レンダリング後の画像フレームセットおける画像フレームを時系列(例えば、対応する初期画像フレームセットにおける各画像フレームの配置順序又は指定された時系列)に応じて、スプライシングパラメータによって設定された遷移効果に基づいてスプライシングする。例えば、スプライシングパラメータは、第1の画像フレームと第2の画像フレームとの間は水平ストロークでスティッチングし、及び第2の画像フレームと第3の画像フレームの間はページカールでスティッチングすることなどであってもよい。
【0049】
方式2において、レンダリングパラメータに基づいて、初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングしてターゲット三次元ビデオを得る。
【0050】
一実施例では、サーバは、まず各初期二次元画像に含まれる画像内容に基づいて、各初期二次元画像を三次元ビデオセグメントに変換し、続いてスプライシングパラメータに応じて、いずれか1つ又は複数の三次元ビデオセグメントに含まれる画像フレームをスプライシングして初期三次元ビデオを得てもよい。その後、端末機器は、受信された初期三次元ビデオをデコードし、初期画像フレームセットを得、さらに端末機器によってレンダリングパラメータに応じて初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの画像フレームをレンダリングしてターゲット三次元ビデオを得る。
【0051】
方式3において、スプライシングパラメータに応じて初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームをスプライシングしてターゲット三次元ビデオを得る。
【0052】
一実施例では、サーバは、まず各初期二次元画像に含まれる画像内容に基づいて、各初期二次元画像を対応する三次元ビデオセグメントに変換し、続いてレンダリングパラメータに応じて、いずれか1つ又は複数の三次元ビデオセグメントに含まれる画像フレームをレンダリングして初期三次元ビデオを得てもよい。その後、端末機器は、受信された初期三次元ビデオをデコードし、初期画像フレームセットを得、さらに初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームをスプライシングパラメータに応じてスプライシングしてターゲット三次元ビデオを得る。
【0053】
図4は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートであり、
図4に示すように、
図2におけるステップ103はさらに、
レンダリングスペース及び/又は時間軸を決定するステップ1033を含む。
【0054】
具体的な適用シーンでは、設定パラメータは、レンダリングスペース及び/又は時間軸を決定するための初期化パラメータを含んでもよい。端末機器は、初期三次元ビデオを受信した後、初期化パラメータに基づいてレンダリングスペースを初期化して時間軸を構築する。ここで、初期化パラメータは、レンダリングスペースの大きさ、解像度、時間軸に対応するフレームレートなどを含むが、これらに制限されない。時間軸に対応するフレームレートは、隣接する2つの画像フレームの間の切り替えの速度、すなわち0.5倍速や1.5倍速などの三次元ビデオ再生の速度を示すために用いられる。
【0055】
レンダリングスペース及び/又は時間軸を決定した後、ステップ1032の実現方式では、方式1は、
レンダリングパラメータに応じて、決定されたレンダリングスペースにおいて初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、レンダリング後の画像フレームセットを得、また、時間軸の指示に応じて、レンダリング後の画像フレームセットのうちの画像フレームをスプライシングパラメータに応じてスプライシングし、ターゲット三次元ビデオを得るステップを含む。例えば、端末機器は、端末機器のグラフィックカードメモリにレンダリングスペースを初期化し、続いて画像フレームのテクスチャをレンダリングスペースに入れ、レンダリングスペースにおいて画像フレームのテクスチャをレンダリングしてもよい。
【0056】
レンダリングスペースを決定した後、ステップ1032の実現方式では、方式2は、
レンダリングパラメータに応じて、レンダリングスペースにおいて初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングしてターゲット三次元ビデオを得るステップを含んでもよい。
【0057】
また、時間軸を決定した後、ステップ1032の実現方式では、方式3は、
時間軸の指示に応じて、初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームをスプライシングパラメータに応じてスプライシングしてターゲット三次元ビデオを得るステップを含んでもよい。
【0058】
当業者であれば理解されるように、
図4におけるステップ1033と1031との間に必然的な実行順序はなく、まずステップ1033を実行し、続いてステップ1031を実行してもよく、まずステップ1031を実行し、続いてステップ1033を実行してもよく、ステップ1033及び1031を同時に実行してもよく、本開示の実施例はこれについて具体的に制限しない。
【0059】
図5は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートであり、
図5に示すように、
図2におけるステップ101の前に、当該方法はさらに、ステップ104~106を含む。
【0060】
ステップ104において、受信されたモデル選択命令に従ってターゲットモデルを取得し、ここで、モデル選択命令は、ターゲットモデルを示すためのターゲットモデル情報を含む。
【0061】
例を挙げて言うと、端末機器は、初期二次元画像をサーバに送信する前に、さらに、ユーザから配布されたターゲットモデル情報を含むモデル選択命令を受信し、続いてモデル選択命令に従ってターゲットモデルを取得することができる。ここで、ターゲットモデル情報はターゲットモデルを指定するために用いられてもよく、例えば、ターゲットモデルの番号又は名称を含んでもよい。ターゲットモデルにサンプルビデオが含まれてもよく、ユーザに当該モデルで生成された例示的な三次元ビデオを表示するために用いられ、ユーザが必要なターゲットモデルを選択しやすい。理解されるように、ターゲットモデルは、サンプルビデオ、サンプルビデオに対応するデコードパラメータ、設定パラメータ(例えばレンダリングパラメータ及びスプライシングパラメータ等を含んでもよい)及び画像パラメータを含み、端末機器は初期三次元ビデオを受信した後、ターゲットモデルに対応する設定パラメータに基づいて初期三次元ビデオを処理することにより、サンプルビデオのスタイルと同じターゲット三次元ビデオを生成する。
【0062】
ステップ105において、ターゲットモデルに含まれる画像パラメータを決定する。
【0063】
一実施例では、ターゲットモデルにはさらにデコードパラメータ及び設定パラメータが含まれてもよく、端末機器はさらに、ターゲットモデルを取得した後、ターゲットモデルに含まれるデコードパラメータ及び設定パラメータを決定してもよい。
【0064】
ステップ106において、画像パラメータに一致する少なくとも1つの初期二次元画像を決定する。
【0065】
例示的には、端末機器は、ターゲットモデルに含まれる画像パラメータを決定した後、画像パラメータに基づいて、画像パラメータに一致する初期二次元画像を決定してもよい。ここで、画像パラメータは、初期二次元画像を特徴づけるパラメータを示すために用いられてもよく、例えば、画像の数、サイズ、解像度を含むが、これらに制限されない。例えば、ターゲットモデルにおける画像パラメータは、二次元画像のサイズが1080*720以下で、二次元画像の数が5個であることを含む場合、端末機器によってサーバにアップロードされた初期二次元画像は5つの初期二次元画像を含んでもよく、且つ各初期二次元画像のサイズはいずれも1080*720以下である。
【0066】
図6は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートであり、
図6に示すように、
図5におけるステップ104はさらに、
モデル選択命令に応答し、端末機器においてターゲットモデル情報に対応するターゲットモデルを検索するステップ1041と、
端末機器にターゲットモデルが存在する場合、既に記憶されているターゲットモデルを取得するステップ1042と、
端末機器にはターゲットモデルが存在しない場合、サーバにリクエストを送信し、サーバにターゲットモデルを決定して送信させるステップ1043と、
サーバから送信されたターゲットモデルを受信するステップ1044とを含む。
【0067】
例示的に、端末機器の記憶スペースが限られるため、様々なターゲットモデルを記憶してユーザの多様化のニーズを満たすことができず、そのため、端末機器はユーザから供給されたモデル選択命令を受信した後、まず端末機器にターゲットモデル情報に対応するターゲットモデルが存在するか否かを検索してもよい。端末機器にターゲットモデルが記憶されている場合、既に記憶されているターゲットモデルを直接取得してもよく、端末機器にターゲットモデルが存在しない場合、端末機器はサーバにリクエストを送信し、サーバにターゲットモデルを端末機器に送信させることができる。
【0068】
図7は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートであり、
図7に示すように、ステップ1031の後、
図2におけるステップ103はさらに、
プリセットルールに従って初期画像フレームセットのうちの各初期画像フレームの表示順序を決定するステップ1034を含んでもよい。
【0069】
それに対応して、ステップ1032は、
設定パラメータに基づいて、表示順序に応じて初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームを処理してターゲット三次元ビデオを得るステップを含んでもよい。
【0070】
例を挙げて言うと、初期三次元ビデオをデコードして初期画像フレームセットを取得した後、端末機器はプリセットルールに従って初期画像フレームセットのうちの各初期画像フレームの表示順序を決定し、続いて設定パラメータに基づいて、表示順序に応じて初期画像フレームを処理してターゲット三次元ビデオを得てもよい。端末機器は表示順序に応じて初期画像フレームセットのうちの画像フレームの順序を調整し、且つ設定パラメータに基づいて、調整後の初期画像フレームセットを処理してターゲット三次元ビデオを得ると理解されてもよい。ここで、設定パラメータに基づいて、調整後の初期画像フレームセットを処理する具体的な実現方式は、既に上記実施例において詳細に説明されており、ここでは詳細に説明しない。例えば、プリセットルールがビデオを逆再生することである場合、端末機器は、各初期画像フレームの表示順序が逆順であると判断し、端末機器は、初期画像フレームセット内の各初期画像フレームの順序を調整することができ、初期画像フレームの順序を反転させ、三次元ビデオの逆再生効果を実現する。また例えば、プリセットルールがビデオを繰り返して再生することである場合、端末機器は、初期画像フレームセットにおいて、各初期画像フレームの表示順序が繰り返し表示であることを決定することができ、それにより各初期画像フレームをコピーし、三次元ビデオの繰り返し再生の効果を実現する。また、端末機器はさらに初期画像フレームセットにおける初期画像フレームの表示順序を調整することにより、三次元ビデオの逆再生及び三次元ビデオの繰り返し再生等の様々な組み合わせを実現することができ、例えば、ユーザの様々なニーズを満たすために、三次元ビデオにおける各セグメントの三次元ビデオを先に順に再生し、さらに逆再生する。
【0071】
初期二次元画像に画像1、画像2及び画像3を含むことを例に挙げ、且つサーバが画像1、画像2及び画像3を受信した後にそれぞれ画像1、画像2及び画像3を処理して各二次元画像に対応する三次元ビデオを得ることを例に挙げて説明し、これにより、初期三次元ビデオは、画像1に対応する初期三次元ビデオセグメント1、画像2に対応する初期三次元ビデオセグメント2及び画像3に対応する初期三次元ビデオセグメント3という3つの初期三次元ビデオを含み、且つ上記各初期三次元ビデオはいずれも5つの初期画像フレームを含むと仮定する。端末機器は初期三次元ビデオセグメント1、初期三次元ビデオセグメント2及び初期三次元ビデオセグメント3をそれぞれデコードし、15個の初期画像フレームを得て、この15個の初期画像フレームを初期画像フレームセット{P1,P2,P3,P4,P5,P6,…,P14,P15}とする。
【0072】
プリセットルールがまず初期三次元ビデオセグメント3を表示し、続いて初期三次元ビデオセグメント1を表示し、最後に初期三次元ビデオセグメント2を表示するという順序を例として、端末機器は各初期画像フレームの表示順序を決定することができ、且つ初期画像フレームセット{P1,P2,P3,P4,P5,P6,…,P14,P15}を{P11,P12,P13,P14,P15,P1,…,P5,P6,…,P9,P10}に調整する。端末機器はさらに設定パラメータに基づいて調整後の初期画像フレームセットを処理し、ターゲット三次元ビデオを得、それによりターゲット三次元ビデオを再生するときに実現できる表示効果は次のとおりであり、まず画像3に対応する初期三次元ビデオセグメント3を再生し、さらに画像1に対応する初期三次元ビデオセグメント1を再生し、最後に初期画像2に対応する三次元ビデオ2を再生する。
【0073】
さらに、プリセットルールが各セグメントの初期三次元ビデオを表示する際にまず順に再生してから逆再生することであることを例として、端末機器は、初期画像フレームの表示順序が先に順に表示してから逆順に表示することであると決定することができ、それにより端末機器はまず各セグメントの初期三次元ビデオに対応する5つの初期画像フレームをコピーすることができ、続いてコピーした後の初期画像フレームの順序を反転して当該セグメントの初期三次元ビデオに対応する5つの初期画像フレームの後部に追加し、それにより調整した後の初期画像フレームセットを{P1,P2,P3,P4,P5,P5,P4,P3,P2,P1,P6,…,P12,P11}の合計30個の初期画像フレームが得られる。端末機器はレンダリングパラメータに基づき、初期画像フレームセットにおける少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、ターゲット三次元ビデオを得、レンダリングパラメータは例えば初期画像フレームセットにおける1番目から5番目の初期画像フレームにスキニング効果を追加し、6番目から10番目の初期画像フレームに曇り止めフィルタを追加し、11番目から20番目の初期画像フレームを横向きから縦向きへ変更して表示し、21番目から30番目までの初期画像フレームに対してテキストを追加することである場合、従って、端末機器はレンダリングパラメータに応じて調整後の初期画像フレームセットにおける初期画像フレームをレンダリングしてターゲット三次元ビデオを得、且つ、ターゲット三次元ビデオの再生時に実現できる効果は以下のとおりであり、スキニング効果を追加した上で初期三次元ビデオセグメント1を順に再生し、曇り止めフィルタを追加した上で初期三次元ビデオセグメント1を逆再生し、続いて横画面から縦画面に変更する方式で初期三次元ビデオセグメント2を順に再生してから初期三次元ビデオセグメント2を逆再生し、さらにテキストを追加する方式で初期三次元ビデオセグメント3を順に再生してから初期三次元ビデオセグメント3を逆再生する。
【0074】
当業者であれば理解されるように、端末機器はさらにレンダリング/スプライシング操作を完了した後にプリセットルールに従って画像フレームの表示順序を決定することができ、すなわち、端末機器は設定パラメータに基づき、初期画像フレームセットに対してレンダリング及び/又はスプライシング処理を行って処理後の画像フレームセットを得、その後、端末機器はプリセットルールに従って処理後の画像フレームセットにおける各画像フレームの表示順序を決定し、且つ当該表示順序に応じて画像フレームセット内の画像フレームの位置を調整してターゲット三次元ビデオを得る。具体的な実現方式は上記説明を参照することができ、簡単のため、ここでは説明を省略する。
【0075】
要約すると、本開示の端末機器は、まず少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、サーバに、受信された初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させ、次に端末機器はサーバから初期三次元ビデオを取得し、さらに初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る。本開示は、端末機器における二次元画像をサーバにアップロードし、サーバを用いて二次元画像を三次元ビデオに変換し、さらに端末機器によって三次元ビデオを処理することにより、端末機器のハードウェア装置を変更する必要がなく、ローカルの二次元画像からパーソナライズニーズを満たす三次元ビデオにすばやく生成することができ、ユーザの操作体験および視覚的体験を向上させる。
【0076】
図8は一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理方法のフローチャートであり、
図8に示すように、サーバに適用される当該方法は、
端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するステップ201と、
初期三次元ビデオを端末機器に送信し、端末機器に初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るステップ202とを含む。
【0077】
例を挙げて言うと、端末機器は、少なくとも1つの初期二次元画像を送信する前に、特定のエンコード方式を採用して当該少なくとも1つの初期二次元画像をエンコードし、当該少なくとも1つの初期二次元画像を端末機器とサーバとの間で伝送する品質及び効率を保証することができ、続いてエンコード後の当該少なくとも1つの初期二次元画像をサーバにアップロードし、それにより、サーバは、受信されたエンコード後の当該少なくとも1つの初期二次元画像をデコードし、デコード後の当該少なくとも1つの初期二次元画像を得てもよい。その後、サーバは、プリセットアルゴリズムに応じて初期二次元画像を処理して初期二次元画像に対応する初期三次元ビデオを得る。
【0078】
プリセットアルゴリズムの計算量が大きく、一定量のコンピューティングリソース及びストレージリソースを消費する必要があるため、従って、初期二次元画像を初期三次元ビデオに変換する処理ステップをサーバに引き渡して完成させると、端末機器の限られたコンピューティングリソース及びストレージリソースに制限されず、画像処理の処理速度及び信頼性を向上させ、またユーザの操作体験および視覚的体験を向上させる。
【0079】
初期二次元画像を受信すると、サーバは、各初期二次元画像を順に処理して各初期二次元画像に対応する三次元ビデオセグメントを得、すなわち初期三次元ビデオには各初期二次元画像に対応する三次元ビデオセグメントが含まれる。サーバは、各初期二次元画像に対応する三次元ビデオセグメントをマージし、マージ後の三次元ビデオを初期三次元ビデオとして得る。また、サーバはさらにいずれか1つ又は複数の初期二次元画像に対応する三次元ビデオセグメントをレンダリングし、対応するレンダリング後の三次元ビデオセグメントを得、サーバはさらに全ての三次元ビデオセグメントをマージし、得られたマージ後の三次元ビデオを初期三次元ビデオとする。
【0080】
サーバは、初期三次元ビデオを生成した後、初期三次元ビデオを端末機器に送信してもよい。
【0081】
一実施例では、サーバは、ストリーミングの方法で初期三次元ビデオを端末機器に送信し、端末機器は、初期三次元ビデオを取得した後、初期三次元ビデオをデコードして初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得てもよく、初期画像フレームセットには複数の初期画像フレームが含まれる。その後、端末機器は、ユーザの具体的なニーズに応じて、初期画像フレームセットにおける初期画像フレームを処理してターゲット三次元ビデオを得てもよい。ここで、ターゲット三次元ビデオは、初期二次元画像に対応する初期三次元ビデオのに対する対応する処理によってターゲット三次元ビデオを得、それによりユーザの具体的なニーズに応じて、三次元ビデオの方式で初期二次元画像を表示し、そのため、端末機器のハードウェア装置を変更しないことを前提としながら、ユーザにより豊かな視覚的体験および操作体験を提供すると理解されてもよい。
【0082】
図9は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理方法のフローチャートであり、
図9に示すように、ステップ201の前に、当該方法はさらに、
端末機器から送信されたリクエストを受信し、当該リクエストは、端末機器にターゲットモデルが存在しない場合に端末機器から送信されたリクエストである、ステップ203と、
当該リクエストに応答して、画像パラメータを含むターゲットモデルを取得するステップ204と、
ターゲットモデルを端末機器に送信し、端末機器に画像パラメータに一致する少なくとも1つの初期二次元画像を決定させるステップ205とを含む。
【0083】
例示的には、サーバは、初期二次元画像を受信する前に、さらに端末機器から送信されたリクエストを受信してもよく、サーバは当該リクエストに応じてターゲットモデルを決定し、且つターゲットモデルを端末機器に送信する。当該リクエストは、端末機器にターゲットモデルが存在しない場合に、ターゲットモデルを端末機器に送信するようにサーバに要求するための、端末機器からサーバに送信されたリクエストである。端末機器は、ターゲットモデルを受信した後、ターゲットモデルに含まれる画像パラメータを決定し、画像パラメータに基づいて、画像パラメータに一致する初期二次元画像を決定してもよい。ここで、画像パラメータは、初期二次元画像を特徴づけるパラメータを示すために用いられてもよく、例えば、画像の数、サイズ、解像度を含むが、これらに制限されない。
【0084】
要約すると、本開示の端末機器は、まず少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、サーバに、受信された初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させ、次に端末機器はサーバから初期三次元ビデオを取得し、さらに初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る。本開示は、端末機器における二次元画像をサーバにアップロードし、サーバを用いて二次元画像を三次元ビデオに変換し、さらに端末機器によって三次元ビデオを処理することにより、端末機器のハードウェア装置を変更する必要がなく、ローカルの二次元画像からパーソナライズニーズを満たす三次元ビデオにすばやく生成することができ、ユーザの操作体験および視覚的体験を向上させる。
【0085】
図10は一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理装置のブロック図であり、
図10に示すように、当該装置300は、
少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、サーバに少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるために用いられる送信モジュール301と、
サーバから送信された初期三次元ビデオを受信するために用いられる受信モジュール302と、
初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るために用いられる処理モジュール303とを含む。
【0086】
図11は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図であり、
図11に示すように、処理モジュール303は、
デコードパラメータに基づいて初期三次元ビデオをデコードして初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得るために用いられるデコードサブモジュール3031と、
設定パラメータに基づいて初期画像フレームセットを処理してターゲット三次元ビデオを得るために用いられる処理サブモジュール3032とを含む。
【0087】
選択可能に、設定パラメータは、レンダリングパラメータ及びスプライシングパラメータのうちの少なくとも1つを含む。処理サブモジュール3032は、
レンダリングパラメータに基づいて、初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、レンダリング後の画像フレームセットを得、且つスプライシングパラメータに応じてレンダリング後の画像フレームセットのうちの画像フレームをスプライシングしてターゲット三次元ビデオを得ること、又は
レンダリングパラメータに基づいて、初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングしてターゲット三次元ビデオを得ること、又は
スプライシングパラメータに応じて初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームをスプライシングしてターゲット三次元ビデオを得ること、に用いられる。
【0088】
図12は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図であり、
図12に示すように、処理モジュール303はさらに、
レンダリングスペース及び/又は時間軸を決定するために用いられる第1の決定サブモジュール3033を含む。
【0089】
それに対応して、処理サブモジュール3032は、
レンダリングパラメータに応じて、レンダリングスペースにおいて初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、レンダリング後の画像フレームセットを得、また、時間軸で示された時系列に従って、レンダリング後の画像フレームセットのうちの画像フレームをスプライシングパラメータに応じてスプライシングし、ターゲット三次元ビデオを得ること、又は、
レンダリングパラメータに応じて、レンダリングスペースにおいて初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングしてターゲット三次元ビデオを得ること、又は、
時間軸で示された時系列に従って、初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームをスプライシングパラメータに応じてスプライシングしてターゲット三次元ビデオを得ることに用いられる。
【0090】
図13は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図であり、
図13に示すように、当該装置300はさらに、
取得モジュール304であって、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信する前に、受信されたモデル選択命令に従ってターゲットモデルを取得するために用いられ、モデル選択命令は、ターゲットモデルを示すためのターゲットモデル情報を含む、取得モジュール304と、
ターゲットモデルに含まれる画像パラメータを決定し、且つ画像パラメータに一致する少なくとも1つの初期二次元画像を決定するために用いられる決定モジュール305とを含む。
【0091】
選択可能に、取得モジュール304はさらに、
モデル選択命令に応答し、端末機器においてターゲットモデル情報に対応するターゲットモデルを検索すること、端末機器にはターゲットモデルが存在しない場合、サーバにリクエストを送信し、サーバにターゲットモデルを決定して送信させること、及びサーバから送信されたターゲットモデルを受信することに用いられる。
【0092】
図14は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図であり、
図14に示すように、処理モジュール303はさらに、
デコードパラメータに基づいて初期三次元ビデオをデコードして初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得た後、プリセットルールに従って初期画像フレームセットのうちの各初期画像フレームの表示順序を決定するために用いられる第2の決定サブモジュール3034を含む。
【0093】
それに対応して、処理サブモジュール3032は、
設定パラメータに基づいて、表示順序に応じて初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームを処理してターゲット三次元ビデオを得るために用いられる。
【0094】
他の実施例では、処理サブモジュール3032は、設定パラメータに基づいて初期画像フレームセットをレンダリング及び/又はスプライシングし、処理後の画像フレームセットを得るために用いられる。処理モジュール303は、プリセットルールに従って当該処理後の画像フレームセットのうちの各画像フレームの表示順序を決定し、且つ当該表示順序に応じて当該処理後の初期画像フレームセット内の画像フレームの位置を調整してターゲット三次元ビデオを得るために用いられる第3の決定サブモジュールを含む。
【0095】
上記実施例における装置に関して、各モジュールの動作を実行する具体的な方式は当該方法に関する実施例において詳細に説明されており、ここでは詳細な説明を省略する。
【0096】
上記モジュールは1つ又は複数の汎用プロセッサ上で実行されるソフトウェアコンポーネントとして実現されてもよく、またいくつかの機能又はその組み合わせを実行するハードウェア、例えばプログラマブルロジックデバイス及び/又は特定用途向け集積回路として実現されてもよい。いくつかの実施例では、これらのモジュールはソフトウェア製品の形式として表現されてもよく、当該ソフトウェア製品は不揮発性記憶媒体に記憶されてもよく、これらの不揮発性記憶媒体にはコンピュータ機器(例えばパーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク機器、移動端末等)に本願の実施例に記載の方法を実現させることが含まれる。一実施例では、上記モジュールはさらに単一の機器に実現されてもよく、複数の機器に分布されてもよい。これらのモジュールの機能は互いに統合されてもよく、さらに複数のサブモジュールに分割されてもよい。
【0097】
要約すると、本開示の端末機器は、まず少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、サーバに、受信された初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させ、次に端末機器はサーバから初期三次元ビデオを取得し、さらに初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る。本開示は、端末機器における二次元画像をサーバにアップロードし、サーバを用いて二次元画像を三次元ビデオに変換し、さらに端末機器によって三次元ビデオを処理することにより、端末機器のハードウェア装置を変更する必要がなく、ローカルの二次元画像からパーソナライズニーズを満たす三次元ビデオにすばやく生成することができ、ユーザの操作体験および視覚的体験を向上させる。
【0098】
図15は一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理装置のブロック図であり、
図15に示すように、
サーバに適用される当該装置400は、
端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するために用いられる受信モジュール401と、
初期三次元ビデオを端末機器に送信し、端末機器に初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るために用いられる送信モジュール402とを含む。
【0099】
図16は一例示的な実施例により示される他の三次元ビデオの処理装置のブロック図であり、
図16に示すように、受信モジュール401はさらに、端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信する前に、端末機器から送信されたリクエストを受信するために用いられ、当該リクエストは、端末機器にターゲットモデルが存在しない場合に端末機器から送信されたリクエストである。
【0100】
当該装置400はさらに、
当該リクエストに応答して、画像パラメータを含むターゲットモデルを取得するために用いられる取得モジュール403と、
ターゲットモデルを端末機器に送信し、端末機器に画像パラメータに一致する少なくとも1つの初期二次元画像を決定させるために用いられる送信モジュール402とを含む。
【0101】
上記実施例における装置に関して、各モジュールの動作を実行する具体的な方式は当該方法に関する実施例において詳細に説明されており、ここでは詳細な説明を省略する。
【0102】
上記モジュールは1つ又は複数の汎用プロセッサ上で実行されるソフトウェアコンポーネントとして実現されてもよく、またいくつかの機能又はその組み合わせを実行するハードウェア、例えばプログラマブルロジックデバイス及び/又は特定用途向け集積回路として実現されてもよい。いくつかの実施例では、これらのモジュールはソフトウェア製品の形式として表現されてもよく、当該ソフトウェア製品は不揮発性記憶媒体に記憶されてもよく、これらの不揮発性記憶媒体にはコンピュータ機器(例えばパーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク機器、移動端末等)に本願の実施例に記載の方法を実現させることが含まれる。一実施例では、上記モジュールはさらに単一の機器に実現されてもよく、複数の機器に分布されてもよい。これらのモジュールの機能は互いに統合されてもよく、さらに複数のサブモジュールに分割されてもよい。
【0103】
図17は一例示的な実施例により示される三次元ビデオの処理システムのブロック図であり、
図17に示すように、当該システム500は、
上記実施例により提供されるいずれかの端末機器に適用される三次元ビデオの処理方法を実現するために用いられる端末機器501と、
上記実施例により提供されるいずれかのサーバに適用される三次元ビデオの処理方法を実現するために用いられるサーバ502とを含む。
【0104】
上記実施例におけるシステムに関して、端末機器及びサーバの動作を実行する具体的な方式は当該方法に関する実施例において詳細に説明されており、ここでは詳細な説明を省略する。
【0105】
要約すると、本開示の端末機器は、まず少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、サーバに、受信された初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させ、次に端末機器はサーバから初期三次元ビデオを取得し、さらに初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る。本開示は、端末機器における二次元画像をサーバにアップロードし、サーバを用いて二次元画像を三次元ビデオに変換し、さらに端末機器によって三次元ビデオを処理することにより、端末機器のハードウェア装置を変更する必要がなく、ローカルの二次元画像からパーソナライズニーズを満たす三次元ビデオにすばやく生成することができ、ユーザの操作体験および視覚的体験を向上させる。
【0106】
以下、
図18を参照し、それは本開示の実施例を実現するのに適した電子機器(例えば、
図1における端末機器又はサーバ)600の構造概略図を示す。本開示の実施例における端末機器は、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレットパソコン)、PMP(携帯型マルチメディアプレーヤ)、車載端末(例えば車載ナビゲーション端末)などの移動端末及びデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むがそれらに制限されない。なお、
図18に示した電子機器は一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲を制限するものではない。
【0107】
図18に示すように、端末機器として実現する場合、電子機器600はプロセッサ(例えば、中央処理装置、グラフィックプロセッサ等)601を含んでもよく、それはメモリに記憶されているプログラム(例えば、読み取り専用メモリ(ROM)602に記憶されているプログラム、又は
メモリ608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラム)を実行して、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるステップと、前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するステップと、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るステップとを実行することができる。プロセッサ601は、前記プログラムを実行して、上記本開示の実施例によって実現される機能及び/又は期待される機能を実現することができる。
【0108】
また、端末機器として実現する場合、電子機器600内のプロセッサ601は、メモリ内に記憶されているプログラム(例えば、読み取り専用メモリ(ROM)602に記憶されているプログラム、又はメモリ608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラム)を実行して、端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するステップと、前記初期三次元ビデオを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るステップとを実行する。プロセッサ601は、前記プログラムを実行して、上記本開示の実施例によって実現される機能及び/又は期待される機能を実現することができる。
【0109】
RAM603には、電子機器600の動作に必要な各種プログラムやデータも記憶されている。プロセッサ601、ROM602、及びRAM603は、バス604を介して相互に接続されている。入出力(I/O)インタフェース605もバス604に接続されている。
【0110】
例えば、タッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラ、マイク、加速度計、ジャイロ等を含む入力装置606、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、バイブレータ等を含む出力装置607、例えば、磁気テープやハードディスク等を含む
メモリ608、及び通信装置609は、I/Oインタフェース605に接続されてもよい。通信装置609は、電子機器600が他の機器と無線又は有線で通信を行い、データを交換することを許可する。なお、
図18では、各種の装置を有する電子機器600を示しているが、図示された装置の全てを実施又は備える必要はなく、それ以上又は以下の装置を実施又は備えるようにしてもよいことを理解されたい。
【0111】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して上記で説明されたプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。例えば、本開示の実施例はコンピュータ可読媒体にロードされているコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムは、フローチャートで示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。いくつかのこのような実施例では、当該コンピュータプログラムは、通信装置609によってネットワークからダウンロード及びインストールされてもよく、又はメモリ608からインストールされてもよく、又はROM602からインストールされてもよい。当該コンピュータプログラムは、プロセッサ601によって実行されるとき、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるステップと、前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するステップと、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るステップとを実行する。
【0112】
また、本開示の実施例はコンピュータ可読媒体にロードされているコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムは、フローチャートで示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。いくつかのこのような実施例では、当該コンピュータプログラムは、通信装置609によってネットワークからダウンロード及びインストールされてもよく、又はメモリ608からインストールされてもよく、又はROM602からインストールされてもよい。当該コンピュータプログラムは、プロセッサ601によって実行されるとき、端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するステップと、前記初期三次元ビデオを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るステップとを実行する。
【0113】
本願の実施例はさらにコンピュータプログラムをさらに含み、当該コンピュータプログラムは、電子機器で実行されるとき、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるステップと、前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するステップと、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るステップとを実行する。
【0114】
また、本願の実施例はさらにコンピュータプログラムをさらに含み、当該コンピュータプログラムは、電子機器で実行されるとき、端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するステップと、前記初期三次元ビデオを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るステップとを実行する。
【0115】
本願の実施例は、上記各実施例に記載の方法を実行するプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、プロセッサは、上記本開示の実施例の機能及び/又は期待される機能を実現することができる。
【0116】
なお、本開示の上記コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体、又は上記2つの任意の組み合わせを含んでもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光学、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置、又はデバイス、又はそれらの任意の組合せを含んでもよいが、これらに制限されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに制限されない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを含む任意の有形の媒体であってもよく、当該プログラムは命令実行システム、装置又はデバイスに使用され又はそれらと組み合わせて使用されてもよい。本開示において、コンピュータ可読プログラムコードがロードされているコンピュータ可読信号媒体は、ベースバンド、又は搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよい。このような伝搬されるデータ信号は、電磁信号、光信号、又は前述の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに制限されない様々な形態をとることができる。コンピュータ可読信号媒体はまた、命令実行システム、装置、又はデバイス又はそれらと組み合わせて使用されるためのプログラムを送信、伝搬、又は伝送することができるコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体を含んでもよい。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、電線、光ケーブル、RF(無線周波数)など、又は上記任意の適切な組み合わせを含むが、これらに制限されない任意の適切な媒体を介して伝送されてもよい。
【0117】
いくつかの実施形態において、端末機器、サーバはHTTP (HyperText Transfer Protocol、ハイパーテキスト伝送プロトコル)などの任意の既知の又は将来開発されるネットワークプロトコルを利用して通信することができ、任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続することができる。通信ネットワークとしては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットネットワーク(例えばインターネット)、及びエンドツーエンドネットワーク(例えばad hocエンドツーエンドネットワーク)など、既知の又は将来開発されるあらゆるネットワークを用いることができる。
【0118】
上記コンピュータ可読記憶媒体は、上記電子機器に含まれてもよく、電子機器単独で存在し、当該電子機器に組み込まれていなくてもよい。
【0119】
上記コンピュータ可読記憶媒体には1つ又は複数のプログラムがロードされており、上記1つ又は複数のプログラムが当該電子機器によって実行されるとき、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるステップと、前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するステップと、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るステップとを当該電子機器に実行させる。
【0120】
又は、上記コンピュータ可読記憶媒体には1つ又は複数のプログラムがロードされており、上記1つ又は複数のプログラムが当該電子機器によって実行されるとき、端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するステップと、前記初期三次元ビデオを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るステップとを当該電子機器に実行させる。
【0121】
また、上記コンピュータ可読記憶媒体には1つ又は複数のプログラムがロードされており、上記1つ又は複数のプログラムが該電子機器によって実行されるとき、当該電子機器に上記本開示の実施例の機能及び/又は他の所望の機能を実現させる。
【0122】
1つ又は複数のプログラミング言語で本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを書くことができ、上記プログラミング言語は、オブジェクト指向プログラミング言語(Java、Smalltalk、C++など)が含まれるが、これらに制限されず、従来の手続き型プログラミング言語(「C」言語又は同様のプログラミング言語など)が含まれてもよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で実行されてもよく、一部はユーザのコンピュータ上で実行されてもよく、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、一部はユーザのコンピュータ上で一部はリモートコンピュータ上で実行されてもよく、又は完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行されてもよい。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワーク経由でユーザのコンピュータに接続されてもよく、外部コンピュータ(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使用してインターネット経由で接続する)に接続されてもよい。
【0123】
添付図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例のシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点、フローチャート又はブロック図における各ブロックは1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、当該モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は1つ又は複数の所定の論理機能を実現するための実行可能なコマンドを含む。なお、いくつかの代替としての実現において、ブロックに記載された機能は図面に記載された順序と異なる順序で発生してもよい。例えば、2つの連続して表されるブロックは、実際には、関連する機能に応じて、基本的に並行して実行されてもよいし、場合によってはその逆の順序で実行されてもよい。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムで実現してもよく、又は専用のハードウェア及びコンピュータコマンドの組み合わせで実現してもよい。
【0124】
なお、本開示の実施例を説明するときに言及されるモジュールは、ソフトウェアで実現されてもよく、ハードウェアで実現されてもよい。ここで、モジュールの名称はある場合に当該モジュール自体を制限するものではなく、例えば、送信モジュールはさらに「少なくとも1つの初期二次元画像を送信するモジュール」と記述することができる。
【0125】
本明細書で説明した機能は少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェアロジックによって実行されてもよい。例えば、制限されず、使用可能な例示的なハードウェアロジック部品は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)及び複雑プログラマブルロジックデバイス(CPLD)等を含む。
【0126】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例1により提供される端末機器に適用される三次元ビデオの処理方法は、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるステップと、前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するステップと、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るステップとを実行する。
【0127】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例2は例1の方法を提供し、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る前記ステップは、デコードパラメータに基づいて前記初期三次元ビデオをデコードして前記初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得るステップと、設定パラメータに基づいて前記初期画像フレームセットを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得るステップとを含む。
【0128】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例3は例2の方法を提供し、前記設定パラメータはレンダリングパラメータ及びスプライシングパラメータのうちの少なくとも1つを含み、且つ、設定パラメータに基づいて前記初期画像フレームセットを処理してターゲット三次元ビデオを得る前記ステップは、前記レンダリングパラメータに基づいて、前記初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、レンダリング後の画像フレームセットを得、且つ前記スプライシングパラメータに応じて前記レンダリング後の画像フレームセットのうちの画像フレームをスプライシングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップ、又は、前記レンダリングパラメータに基づいて、前記初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップ、又は、前記スプライシングパラメータに応じて前記初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームをスプライシングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップを含む。
【0129】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例4は例3の方法を提供し、前記初期三次元ビデオを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得る前記ステップはさらに、レンダリングスペース及び/又は時間軸を決定するステップを含み、設定パラメータに基づいて前記初期画像フレームセットを処理してターゲット三次元ビデオを得る前記ステップは、前記レンダリングパラメータに基づいて、前記レンダリングスペースにおいて前記初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングし、レンダリング後の画像フレームセットを得、前記時間軸の指示に応じて、前記レンダリング後の画像フレームセットのうちの画像フレームを前記スプライシングパラメータに応じてスプライシングし、前記ターゲット三次元ビデオを得るステップ、又は、前記レンダリングパラメータに基づいて、前記レンダリングスペースにおいて前記初期画像フレームセットのうちの少なくとも1つの初期画像フレームをレンダリングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップ、又は、前記時間軸で示された時系列に従って、前記初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームを前記スプライシングパラメータに応じてスプライシングして前記ターゲット三次元ビデオを得るステップを含む。
【0130】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例5は例1の方法を提供し、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信する前に、前記方法はさらに、受信されたモデル選択命令に従ってターゲットモデルを取得し、ここで、前記モデル選択命令は、前記ターゲットモデルを示すためのターゲットモデル情報を含むステップと、前記ターゲットモデルに含まれる画像パラメータを決定するステップと、前記画像パラメータに一致する前記少なくとも1つの初期二次元画像を決定するステップとを含む。
【0131】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例6は例5の方法を提供し、受信されたモデル選択命令に従ってターゲットモデルを取得する前記ステップは、前記モデル選択命令に応答し、前記端末機器において前記ターゲットモデル情報に対応する前記ターゲットモデルを検索するステップと、前記端末機器には前記ターゲットモデルが存在しない場合、サーバにリクエストを送信し、前記サーバに前記ターゲットモデルを決定して送信させるステップと、前記サーバから送信された前記ターゲットモデルを受信するステップとを含む。
【0132】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例7は例2の方法を提供し、デコードパラメータに基づいて前記初期三次元ビデオをデコードして前記初期三次元ビデオの初期画像フレームセットを得る前記ステップの後、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る前記ステップはさらに、プリセットルールに従って前記初期画像フレームセットのうちの各初期画像フレームの表示順序を決定するステップを含み、設定パラメータに基づいて前記初期画像フレームセットを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得る前記ステップは、前記設定パラメータに基づいて、前記表示順序に応じて前記初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームを処理して前記ターゲット三次元ビデオを得るステップを含む。
【0133】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例8は例2の方法を提供し、前記設定パラメータに基づいて前記初期画像フレームセットのうちの初期画像フレームを処理し、処理後の初期画像フレームセットを得た後、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得る前記ステップはさらに、プリセットルールに従って前記処理後の画像フレームセットのうちの各画像フレームの表示順序を決定し、且つ前記表示順序に応じて処理後の画像フレームセット内の画像フレームの位置を調整してターゲット三次元ビデオを得るステップを含む。
【0134】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例9により提供されるサーバに適用される三次元ビデオの処理方法は、端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するステップと、前記初期三次元ビデオを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るステップとを含む。
【0135】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例10は例9の方法を提供し、端末機器から送信された初期二次元画像を受信する前記ステップの前に、前記方法はさらに、端末機器から送信されたリクエストを受信し、前記リクエストは、前記端末機器にターゲットモデルが存在しない場合に前記端末機器から送信されたリクエストであるステップと、前記リクエストに応答して、画像パラメータを含む前記ターゲットモデルを取得するステップと、前記ターゲットモデルを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記画像パラメータに一致する前記少なくとも1つの初期二次元画像を決定させるステップとを含む。
【0136】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例11により提供される三次元ビデオの処理装置は、少なくとも1つの初期二次元画像をサーバに送信し、前記サーバに前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成させるために用いられる送信モジュールと、前記サーバから送信された前記初期三次元ビデオを受信するために用いられる受信モジュールと、前記初期三次元ビデオを処理してターゲット三次元ビデオを得るために用いられる処理モジュールとを含む。
【0137】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例12により提供される三次元ビデオの処理装置は、端末機器から送信された少なくとも1つの初期二次元画像を受信し、且つ前記少なくとも1つの初期二次元画像に基づいて初期三次元ビデオを生成するために用いられる受信モジュールと、前記初期三次元ビデオを前記端末機器に送信し、前記端末機器に前記初期三次元ビデオを処理させてターゲット三次元ビデオを得るために用いられる送信モジュールとを含む。
【0138】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例13はコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記プログラムは、プロセッサによって実行されるとき、例1~例8に記載の方法を実現する。
【0139】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例14はコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記プログラムは、プロセッサによって実行されるとき、例9又は例10に記載の方法が実現される。
【0140】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例15により提供される電子機器は、コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、例1~例8に記載の方法を実現するように前記メモリに記憶されている前記コンピュータプログラムを実行するために用いられるプロセッサとを含む。
【0141】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例16により提供される電子機器は、コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、例9又は例10に記載の方法を実現するように前記メモリに記憶されている前記コンピュータプログラムを実行するために用いられるプロセッサとを含む。
【0142】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例17により提供されるシステムは、例1~例8に記載の方法を実現するために用いられる端末機器と、例9又は例10に記載の方法を実現するために用いられるサーバとを含む。
【0143】
以上の説明は本開示の好適な実施例及び運用技術原理の説明のみである。当業者であれば理解されるように、本開示に係る開示範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせにより形成された技術的解決手段に制限されるものではなく、また、上記開示概念から逸脱しない場合、上記技術的特徴又はその同等特徴により任意の組み合わせにより形成された他の技術的解決手段を含む。例えば上記特徴は本開示に開示された(これらに制限されない)類似機能を有する技術的特徴と相互置換して形成された技術的解決手段である。
【0144】
また、各動作は特定の順序で説明されたが、これは、これらの動作が、特定の順序で、又は連続して実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク及び並列処理が有利である可能性がある。同様に、上記説明はいくつかの具体的な実現詳細を含むが、これらは本開示の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。別個の実施例の文脈で説明される特定の特徴はまた、単一の実施例において組み合わせて実施されてもよい。逆に、単一の実施例において説明される様々な特徴は、複数の実施例において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実現されてもよい。
【0145】
本主題は、構造的特徴及び/又は方法の論理的行為に固有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲に定義された主題は、必ずしも上記で説明された特定の特徴又は行為に制限されないことを理解されたい。逆に、以上に説明した特定の特徴及び行為は特許請求の範囲を実現する例示的な形態にすぎない。上記実施例における装置に関して、各モジュールの動作を実行する具体的な方式は当該方法に関する実施例において詳細に説明されており、ここでは詳細な説明を省略する。
【0146】
本開示は、2020年03月27日に中国知識財産局に出願された、出願番号202010232159.1の中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる。