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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-21
(45)【発行日】2024-07-01
(54)【発明の名称】管継手
(51)【国際特許分類】
   F16L 19/03 20060101AFI20240624BHJP
   F16L 19/08 20060101ALI20240624BHJP
   F16L 47/08 20060101ALI20240624BHJP
【FI】
F16L19/03
F16L19/08
F16L47/08
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020073422
(22)【出願日】2020-04-16
(65)【公開番号】P2021042850
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2023-01-20
(31)【優先権主張番号】P 2019160021
(32)【優先日】2019-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390006736
【氏名又は名称】株式会社日邦バルブ
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】丸山 晃市
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-270619(JP,A)
【文献】特開平11-094143(JP,A)
【文献】国際公開第2009/150738(WO,A1)
【文献】特開2001-254879(JP,A)
【文献】特開2003-314775(JP,A)
【文献】特開2007-198585(JP,A)
【文献】特開2008-025819(JP,A)
【文献】国際公開第2018/189120(WO,A1)
【文献】特開2013-036542(JP,A)
【文献】特開2004-044760(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 19/03
F16L 19/08
F16L 47/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒部を備えるコアと、前記筒部の径方向外側に位置する外側筒部を備え当該筒部の軸線方向における前記コアの一方側の端部分を保持する管継手本体と、前記外側筒部における前記軸線方向の途中に保持され当該外側筒部から前記筒部の側に突出する突出部を備えるパッキンと、を有し、前記軸線方向の他方側から前記筒部と前記外側筒部との間に接続対象の管材の端部分が挿入され、前記パッキンが弾性変形した状態で当該管材の外周面に密着する管継手において、
前記軸線方向の一方側を第1方向、他方側を第2方向とした場合に、
前記筒部の外周面に支持されて、前記筒部と前記外側筒部との間を、前記突出部を経由して前記第1方向に移動可能なガイドリング、を有し、
前記ガイドリングは、前記第1方向の端部分に、外周側に向かって前記第2方向に湾曲する環状の第1湾曲面を備えるとともに、前記第2方向の端部分に、前記外周側に向かって前記第1方向に湾曲して前記第1湾曲面の前記第2方向の端に連続する環状の第2湾曲面を備え、
前記第1湾曲面の前記第2方向の端は、前記管材の外径寸法よりも大きい外径寸法を備え、
前記第2湾曲面の前記第2方向の端は、前記管材の外径寸法以上の外径寸法を備えることを特徴とする管継手。
【請求項2】
前記ガイドリングは、径方向に弾性変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
【請求項3】
前記ガイドリングは、樹脂製であり、外周側に向かって前記第2方向に延びるガイドリング外側環状部、前記ガイドリング外側環状部の径方向内側で前記筒部の外周面に沿って延びるガイドリング内側環状部、およびガイドリング外側環状部の前記第1方向の端部とガイドリング内側環状部の前記第1方向の端部とを接続する接続部、を備え、
前記ガイドリング外側環状部は、前記第1湾曲面および前記第2湾曲面を備えることを特徴とする請求項2に記載の管継手。
【請求項4】
前記突出部よりも前記第2方向で前記ガイドリングが前記筒部から当該第2方向に抜け落ちることを防止するストッパを有することを特徴とする請求項1から3のうちのいずれ
か一項に記載の管継手。
【請求項5】
前記ストッパは、前記筒部から外周側に突出する突起であることを特徴とする請求項4に記載の管継手。
【請求項6】
前記外側筒部は、内周面における前記突出部よりも前記第2方向に前記軸線回りの環状溝を備え、
前記環状溝には、環状部材が取り付けられており、
前記環状部材は、樹脂製であり、前記環状溝の底面に沿って前記軸線方向に延びる外側環状部と、前記外側環状部の前記第2方向の端部から内周側に向かって前記第1方向に延びる内側環状部と、を備え、
前記内側環状部の前記第1方向の端部は、前記内周面から内周側に突出し、
前記環状部材の内径寸法は、前記管材の外径寸法よりも小さく、
前記ストッパは、前記環状部材であることを特徴とする請求項4に記載の管継手。
【請求項7】
前記管継手本体は、前記第2方向の端部分に雄ねじを備える筒状の本体部と、前記雄ねじに螺合する雌ねじを有し前記本体部に装着されたナットと、を備え、
前記本体部は、前記雄ねじを有する胴部を備え、
前記ナットは、前記雌ねじを有し前記胴部の外周側に位置するナット部、前記胴部よりも前記第2方向に位置する筒状の延設部、および前記延設部から内周側に突出する環状突部を備え、
前記胴部および前記ナットは、前記外側筒部を構成し、
前記パッキンは、前記突出部の外周側に、前記軸線方向で前記胴部の前記第2方向の端部分と前記環状突部との間に挟まれた被挟持部を備えることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の管継手。
【請求項8】
前記本体部は、前記胴部の前記第1方向の端部分から内周側に突出する環状壁部を備え、
前記筒部は、前記環状壁部の内周側の端面により支持される被支持部と、前記環状壁部に前記第2方向の側から当接する突部と、を備えることを特徴とする請求項7に記載の管継手。
【請求項9】
前記環状壁部の内周側の環状端面は、環状凹部を備え、
前記筒部は、前記突部の前記第1方向から外周側に突出して前記環状凹部に挿入された係止用突部を備えることを特徴とする請求項8に記載の管継手。
【請求項10】
前記本体部は、前記胴部の前記第1方向の端部分から内周側に突出する環状壁部を備え、
前記コアは、前記筒部の前記第1方向の端から外周側に放射状に延びる3以上の複数のフランジ部を備え、
複数の前記フランジ部のそれぞれは、外周端に前記胴部の内周面により支持される被支持部を備え、
各フランジは、前記環状壁部に前記第2方向の側から当接することを特徴とする請求項7に記載の管継手。
【請求項11】
各フランジは、外周側に延びる延設部と、前記延設部から外周側に向かって前記第2方向に湾曲する外側湾曲部と、を備え、
前記外側湾曲部は、前記胴部の内周面に接触することを特徴とする請求項10に記載の管継手。
【請求項12】
前記筒部の前記第1方向の端部分には、各フランジの周方向の両側で前記軸線方向に延びる複数のスリットが設けられていることを特徴とする請求項9または10に記載の管継手。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管材の接続に用いる管継手に関する。
【背景技術】
【0002】
管材の端部が挿入される通孔が内部に設けられた胴体部と、管材の端部に内挿されるコア体と、胴体部の内周面に取り付けられた環状のパッキンを有する管継手は、特許文献1に記載されている。特許文献1では、コア体は、基端部に接合部を備え、胴体部は、通孔の内奥に被接合部を備える。接合部と被接合部とを接合することにより、コア体と胴体部とは一体とされている。同文献の管継手を用いて水道用の配管に用いられる管材を接続する際には、コア体と胴体部との間に管材の端部分を挿入する。管材の端部分がコア体と胴体部との間に挿入された状態では、パッキンが弾性変形して管材の外周面に密着した状態となり、管材と管継手との間の止水が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3210116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような管継手では、コア体と胴体部との間に管材の端部分を挿入する際に、管材の挿入方向の端面がパッキンに接触する。ここで、管材を切断した端面の外周縁は、エッジを備える。従って、コア体と胴体部との間に管材を挿入する際に、管材の外周縁が、パッキンを損傷させる場合がある。ここで、パッキンが損傷すると管材と管継手との間から漏水が発生する。従って、このような管継手を用いて管材を接続する場合には、管材の端面の外周縁に面取りを施す必要があり、管材の接続作業に手間がかかる。
【0005】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、管材を接続する接続作業が容易な管継手を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、筒部を備えるコアと、前記筒部の径方向外側に位置する外側筒部を備え当該筒部の軸線方向における前記コアの一方側の端部分を保持する管継手本体と、前記外側筒部における前記軸線方向の途中に保持され当該外側筒部から前記筒部の側に突出する突出部を備えるパッキンと、を有し、前記軸線方向の他方側から前記筒部と前記外側筒部との間に接続対象の管材の端部分が挿入され、前記パッキンが弾性変形した状態で当該管材の外周面に密着する管継手において、前記軸線方向の一方側を第1方向、他方側を第2方向とした場合に、前記筒部の外周面に支持されて、前記筒部と前記外側筒部との間を、前記突出部を経由して前記第1方向に移動可能なガイドリング、を有し、前記ガイドリングは、前記第1方向の端部分に、外周側に向かって前記第2方向に湾曲する環状の第1湾曲面を備えるとともに、前記第2方向の端部分に、前記外周側に向かって前記第1方向に湾曲して前記第1湾曲面の前記第2方向の端に連続する環状の第2湾曲面を備え、前記第1湾曲面の前記第2方向の端は、前記管材の外径寸法よりも大きい外径寸法を備え、前記第2湾曲面の前記第2方向の端は、前記管材の外径寸法以上の外径寸法を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、コアの筒部と管継手本体の外側筒部との間には、胴部に沿って軸線方向に移動可能なガイドリングが配置されている。また、ガイドリングは、管材の外径寸法以上の外径寸法を備える。従って、筒部の外側筒部との間に管材の端部分を挿入すると、管材は、その第1方向の端面がガイドリングに接触した状態で当該ガイドリングを押しながらパッキンの突出部を通過する。ここで、ガイドリングは、第1方向の端部分に、外周
側に向かって第2方向に湾曲する第1外周面部分を備え、エッジを備えていない。従って、ガイドリングが突出部を通過する際に、ガイドリングが突出部を損傷させることはない。また、管材の端面は、管材の外径寸法以上の外径寸法を備えるガイドリングに接触した状態で、ガイドリングに連続してパッキンの突出部を通過する。これにより、管材の端面がパッキンを通過する際に、端面の外周縁がパッキンに接触することを防止或いは抑制できる。従って、管材の端面の外周縁に面取りが施されていなくても、管材がパッキンに損傷を与えることを防止或いは抑制できる。この結果、管継手と接続する管材の面取りが不要となるので、管材の接続作業が容易となる。
【0008】
また、本発明によれば、前記ガイドリングは、前記第2方向の端部分に、前記外周側に向かって前記第1方向に湾曲して前記第1湾曲面の前記第2方向の端に連続する環状の第2湾曲面を備え、前記第1湾曲面の前記第2方向の端は、前記管材の外径寸法よりも大きい(長い)外径寸法を備え、前記第2湾曲面の前記第2方向の端は、前記管材の外径寸法以上の外径寸法を備える。従って、ガイドリングに連続してパッキンを通過する管材の端面の外周縁がパッキンに接触することを防止しやすい。
【0009】
本発明において、前記ガイドリングは、径方向に弾性変形可能であるものとすることができる。このようにすれば、パッキンを通過する際に、ガイドリングがパッキンを損傷させることを抑制しやすい。
【0010】
本発明において、前記ガイドリングは、樹脂製であり、外周側に向かって前記第2方向に延びるガイドリング外側環状部、前記ガイドリング外側環状部の径方向内側で前記筒部の外周面に沿って延びるガイドリング内側環状部、およびガイドリング外側環状部の前記第1方向の端部とガイドリング内側環状部の前記第1方向の端部とを接続する接続部、を備え、前記ガイドリング外側環状部は、前記第1湾曲面および前記第2湾曲面を備えるものとすることができる。このようにすれば、ガイドリングは、径方向に弾性変形する。
【0011】
本発明において、前記突出部よりも前記第2方向で前記ガイドリングが前記筒部から当該第2方向に抜け落ちることを防止するストッパを有するものとすることができる。このようにすれば、管材を管継手に接続する接続作業中に、ガイドリングがコアから脱落することがない。よって、管材の接続作業は容易である。また、これにより、ガイドリングの紛失を防止できる。
【0012】
本発明において、前記ストッパは、前記筒部から外周側に突出する突起とすることができる。このようにすれば、ストッパを設けることが容易である。
【0013】
本発明において、前記外側筒部は、内周面における前記突出部よりも前記第2方向に前記軸線回りの環状溝を備え、前記環状溝には、環状部材が取り付けられており、前記環状部材は、樹脂製であり、前記環状溝の底面に沿って前記軸線方向に延びる外側環状部と、前記外側環状部の前記第2方向の端部から内周側に向かって前記第1方向に延びる内側環状部と、を備え、前記内側環状部の前記第1方向の端部は、前記内周面から内周側に突出し、前記環状部材の内径寸法は、前記管材の外径寸法よりも小さく、前記ストッパは、前記環状部材であるものとすることができる。このようにすれば、筒部の外側筒部との間に管材の端部分を挿入する際に、環状部材によって、管材の外周面に付着した異物を除去できる。従って、管材の外周面に付着した異物がパッキンを通過して、パッキンに損傷を与えることを防止できる。また、このようにすれば、環状部材によってガイドリングが筒部から当該第2方向に抜け落ちることを防止できる。
【0014】
本発明において、前記管継手本体は、前記第2方向の端部分に雄ねじを備える筒状の本体部と、前記雄ねじに螺合する雌ねじを有し前記本体部に装着されたナットと、を備え、
前記本体部は、前記雄ねじを有する胴部を備え、前記ナットは、前記雌ねじを有し前記胴部の外周側に位置するナット部、前記胴部よりも前記第2方向に位置する筒状の延設部、および前記延設部から内周側に突出する環状突部を備え、前記胴部および前記ナットは、前記外側筒部を構成し、前記パッキンは、前記突出部の外周側に、前記軸線方向で前記胴部の前記第2方向の端部分と前記環状突部との間に挟まれた被挟持部を備えるものとすることができる。このようにすれば、外側筒部にパッキンを保持させることが容易である。また、本体部(胴部)とナットとの装着を解除すれば、パッキンを取り外すことができる。よって、仮に、パッキンが損傷した場合でも、パッキンの交換が容易である。
【0015】
本発明において、前記本体部は、前記胴部の前記第1方向の端部分から内周側に突出する環状壁部を備え、前記筒部は、前記環状壁部の内周側の端面により支持される被支持部と、前記環状壁部に前記第2方向の側から当接する突部と、を備えるものとすることができる。このようにすれば、コアは、筒部が環状壁部により外周側から支持されて、管継手本体に保持される。また、コアは、筒部の突部が環状壁部に当接するので、接続対象の管材が筒部と外側筒部との間に挿入されて第1方向に移動する際に、管材とともに第1方向に移動することが阻止される。さらに、筒部に設けられた突部は、コアを管継手本体から取り外したときに、ガイドリングが筒部から第1方向に脱落することを防止する。
【0016】
本発明において、前記環状壁部の内周側の環状端面は、環状凹部を備え、前記筒部は、前記突部の前記第1方向から外周側に突出して前記環状凹部に挿入された係止用突部を備えるものとすることができる。このようにすれば、係止用突部が環状凹部に挿入されることにより、コアが管継手本体から第2方向に脱落することを防止できる。
【0017】
本発明において、前記本体部は、前記胴部の前記第1方向の端部分から内周側に突出する環状壁部を備え、前記コアは、前記筒部の前記第1方向の端から外周側に放射状に延びる3以上の複数のフランジ部を備え、複数の前記フランジ部のそれぞれが前記胴部の内周面に接触することにより前記管継手本体に支持され、各フランジは、前記環状壁部に前記第2方向の側から当接するものとすることができる。このようにすれば、コアを管継手本体により支持できる。また、フランジ部が第2方向の側から環状壁部に当接するので、接続対象の管材が筒部と外側筒部との間に挿入されて第1方向に移動する際に、コアが管材とともに第1方向に移動することを防止できる。
【0018】
本発明において、各フランジは、外周側に延びる延設部と、前記延設部から外周側に向かって前記第2方向に湾曲する外側湾曲部と、を備え、前記外側湾曲部は、前記胴部の内周面に接触することが望ましい。このようにすれば、フランジ部と胴部との接触面積を確保することができるので、コアを胴部に保持させることが容易である。
【0019】
本発明において、前記筒部の前記第1方向の端部分には、各フランジの周方向の両側で前記軸線方向に延びる複数のスリットが設けられているものとすることができる。このようにすれば、フランジ部に外周側から力が加わった場合に、筒部の第1方向の端部分を内周側に撓ませることができる。また、筒部の第1方向の端部分の撓みを利用して、フランジ部を胴部の内周面に押し当てることができる。これにより、胴部によるコアの保持を確実なものとすることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、管材の端面の外周縁に面取りが施されていなくても、管材がパッキンに損傷を与えることを防止或いは抑制できる。これにより、管継手と接続する管材に面取りを施す必要がないので、管材の接続作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明を適用した実施例1の管継手の断面図である。
図2】実施例1の管継手の分解斜視図である。
図3】管材と実施例1の管継手との接続方法の説明図である。
図4】本発明を適用した実施例2の管継手の断面図である。
図5】実施例2の管継手のコアの斜視図である。
図6】管材と実施例2の管継手との接続方法の説明図である。
図7】実施例2の変形例の管継手の断面図である。
図8】変形例のコアの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態である管継手を説明する。
【0023】
(実施例1)
図1は、本発明を適用した管継手の断面図である。図2図1の管継手の分解斜視図である。本例の管継手1は、水道用の配管の施工に際して、管材2の接続に用いられる。管材2は、ポリエチレン製などの樹脂製である。図1に示すように、管継手1は、筒部11を備えるコア10と、筒部11の外周側に位置する外側筒部21を備える管継手本体20と、を有する。管継手本体20は、筒部11の軸線Lに沿った軸線方向Xにおけるコア10の一方側の端部分を保持する。すなわち、コア10は、筒部11の軸線方向Xの一方側の端部に被支持部12を備える。管継手本体20は、内周面に、被支持部12を支持する支持部22を備える。コア10は、被支持部12が支持部22に支持されることにより、管継手本体20の内周側に保持される。
【0024】
また、管継手1は、外側筒部21に保持されたパッキン40と、ダストシール45(環状部材)と、を有する。パッキン40は、外側筒部21の軸線方向Xの中央部分に保持されている。パッキン40は、外側筒部21から内周側に突出する突出部41を備える。ダストシール45は、外側筒部21の軸線方向Xの他方側の端部分に保持されている。さらに、管継手1は、管継手本体20とコア10との間に、座金50およびロックリング55、を備える。座金50およびロックリング55は、軸線方向Xで、パッキン40とダストシール45との間に配置されている。
【0025】
また、管継手1は、外側筒部21とコア10との間に配置されたガイドリング60を備える。ガイドリング60は、筒部11の外周面に支持されて、筒部11と外側筒部21との間を、パッキン40を経由して軸線方向Xに移動可能である。以下の説明では、コア10の軸線Lに沿った方向を軸線方向X、軸線方向Xの一方側を第1方向X1、他方側を第2方向X2とする。ダストシール45は、パッキン40の第2方向X2に位置する。
【0026】
(管継手本体、パッキン、およびダストシール)
管継手本体20は、第2方向X2の端部分の外周面に雄ねじ23aを備える筒状の本体部23と、雄ねじ23aに螺合する雌ねじを有するナット24と、を備える。本体部23およびナット24は、金属製であり、鋳造品である。本体部23は、第2方向X2の端部分に雄ねじ23aを備える大径胴部25(胴部)と、大径胴部25の第1方向X1の端部分から内周側に延びる環状壁部26と、環状壁部26の内周側の端部分から第1方向X1に延びる小径胴部27と、を備える。
【0027】
大径胴部25は、軸線方向Xの途中に外周側に突出する外側環状突部28を備える。雄ねじ23aは、大径胴部25の外周面における外側環状突部28よりも第2方向X2の領域に設けられている。また、大径胴部25は、第2方向X2の端から環状壁部26に向かって、一定の内径寸法を備える第1胴部部分29、第1胴部分の内径寸法よりも小さい内径寸法を備える第2胴部部分30、および第1胴部部分29の内径寸法よりも小さく、第
2胴部部分30の内径寸法よりも大きい内径寸法を備える第3胴部部分31を備える。第1胴部部分29は、第2胴部部分30よりも外周側に位置しており、第2胴部部分30は、第1胴部部分29および第3胴部部分31よりも内周側に突出している。
【0028】
ここで、管継手本体20において、コア10の第1方向X1の端部分を支持する支持部22は、環状壁部26の内周側の環状端面26aと、環状端面26aに設けられた環状凹部32と、を備える。環状凹部32は、環状壁部26の環状端面26aの第1方向X1の端部分であって、環状壁部26と小径胴部27との境界部分に設けられている。
【0029】
ナット24は、雌ねじを有し大径胴部25の外周側に位置するナット部34、大径胴部25よりも第2方向X2に位置する筒状の延設部35、および延設部35から内周側に突出する内側環状突部36、を備える。延設部35は、ナット部34から第2方向X2に延びる第1筒状延設部分37と、第1筒状延設部分37の第2方向X2の端から内周側に向かって第2方向X2に傾斜するテーパー状延設部分38と、テーパー状延設部分38の第2方向X2の端から第2方向X2に延びる第2筒状延設部分39と、を備える。テーパー状延設部分38は、内周側に向かって第2方向X2に傾斜するテーパー内周面を備える。内側環状突部36は、第1筒状延設部分37の第2方向X2の端部分から内周側に突出する。大径胴部25およびナット24は、管継手本体20の外側筒部21を構成する。
【0030】
(パッキン)
パッキン40は、ゴム製である。管継手本体20とナット24との間に挟まれている。パッキン40は、径方向延びて、軸線方向Xで管継手本体20(大径胴部25)の第2方向X2の端とナット24の内側環状突部36との間に挟まれた第1被挟持部42を備える。また、パッキン40は、第1被挟持部42の外周側の端部分から第1方向X1に延びて、径方向で管継手本体20の外周面とナット24の内周面との間に挟まれた第2被挟持部43を備える。パッキン40の突出部41は、第1被挟持部42の内周側に連続する。突出部41の断面形状は、径方向に対して軸線方向Xが長い長円形状である。突出部41は、本体部23の第1胴部部分29の内周面に沿って延びる。突出部41の第1方向X1の端は第2胴部部分30よりも第2方向X2に位置する。突出部41の内周側の端は、本体部23の第2胴部部分30の内周側端面よりも内周側に突出する。ここで、第2胴部部分30の内周側端面の内径寸法は、接続対象の管材2の外形寸法と同一の寸法か、或いは、接続対象の管材2の外形寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されている。従って、パッキン40の内径寸法は、接続対象の管材2の外形寸法よりも短い。
【0031】
(ダストシール)
ダストシール45は、樹脂製である。ダストシール45は、ナット24の内周面の第2方向X2の端部分に設けられた環状溝46に取り付けられている。すなわち、ナット24の延設部35における第2筒状延設部分39は、一定の内径寸法で第2方向X2に延びる環状内周面39aを備える。環状溝46は、環状内周面39aにおける第2方向X2の端部分に設けられている。図2に示すように、ダストシール45は、円環状の部材の周方向の一部分を切除した円弧形状であり、環状溝46に内周側から取り付けられている。ダストシール45は、環状溝46の底面に沿って軸線方向Xに延びる外側環状部47と、外側環状部47の前記第2方向X2の端部から内周側に向かって第1方向X1に延びる内側環状部48と、を備える。内側環状部48は、第1方向X1の端部が環状内周面39aよりも内周側に突出する。ここで、環状内周面39aの内径寸法は、本体部23の第2胴部部分30の内周側端面の内径寸法と同一である。従って、環状内周面39aの内径寸法は、接続対象の管材2の外形寸法と実質的に同一の寸法である。よって、ダストシール45の内径寸法、すなわち、ダストシール45の内側環状部48における第1方向X1の端の内径寸法は、管材2の外径寸法よりも小さい。
【0032】
(座金およびロックリング)
座金50は樹脂製である。図1に示すように、座金50は、内側環状突部36の第2方向X2の端面に沿って延びる環状の壁部51と、壁部51の内周側の端部分から第1方向X1に延びる環状の板部52と、を備える。板部52は、内側環状突部36の内周側の端面に接触している。板部52の第1方向X1の端面は、パッキン40の突出部41に第2方向X2から接触している。板部52の内径寸法は、接続対象の管材2の外形寸法よりも大きい。
【0033】
ロックリング55は、座金50の第2方向X2に位置する。また、ロックリング55は、ナット24の延設部35におけるテーパー状延設部分38の径方向内側に位置する。図2に示すように、ロックリング55は、円環状の部材の周方向の一部分を切除した円弧形状である。ロックリング55は、270°以上の角度範囲に渡って延びている。ロックリング55は、金属製であり、径方向に弾性変形可能である。ロックリング55は、径方向外側を向く外周面56に、外周側に向かって第1方向X1に傾斜するテーパー外周面部分56aと、テーパー外周面部分56aの第1方向X1の端から一定の外径寸法で第1方向X1に延びる環状外周面部分56bと、を備える。また、ロックリング55は、径方向内側を向く内周面に、第1方向X1に向かって内周側に傾斜するテーパー面58aと、テーパー面58aの第1方向X1の先端から径方向外側に延びる環状面58b、とによって規定される楔型環状突起58を、複数、備える。各楔型環状突起58の内周側の端によって規定されるロックリング55の内径寸法は、接続対象の管材2の外形寸法よりも小さい。
【0034】
(コア)
コア10は、樹脂製である。図1に示すように、筒部11の内径寸法は、一定である。筒部11は、第2方向X2の先端部に、第2方向X2に向かって内周側に傾斜するテーパー面11aを備える。また、筒部11は、コア10の軸線方向Xの中心よりも第2方向X2の側に、環状の第1突起13(突起)を備える。さらに、筒部11は、第1方向X1の端部分に、軸線方向Xに延びる複数の切欠き14を備える。各切欠き14は、軸線L回りの等角度間隔に設けられえている。これにより、筒部11は、第1方向X1の端部分に、軸線方向Xに延びる舌片部15を複数備える。各舌片部15は、周方向で隣り合う2つの切欠き14の間に位置する部位であり、等角度間隔で環状に配列されている。図2に示すように、各舌片部15の第1方向X1の端部分には、周方向に延びるリブ16(係止用突部)が設けられている。リブ16は、各舌片部15から外周側に突出する。図1に示すように、舌片部15および舌片部15に設けられたリブ16は、管継手本体20に支持される被支持部12である。リブ16は、管継手本体20の環状壁部26に設けられた環状凹部32に挿入されて、管継手本体20に係止される。また、筒部11は、軸線方向Xで切欠き14の第2方向X2に隣り合う位置から外周側に突出する環状の突部17を備える。突部17は、管継手本体20の環状壁部26に第2方向X2の側から当接する。
【0035】
(ガイドリング)
ガイドリング60は、樹脂製である。図1に示すように、ガイドリング60は、外周側に向かって第2方向X2に延びるガイドリング外側環状部61、ガイドリング外側環状部61の径方向内側で筒部11の外周面に沿って延びるガイドリング内側環状部62、およびガイドリング外側環状部61の第1方向X1の端部とガイドリング内側環状部62の第1方向X1の端部とを接続する接続部63、を備える。ガイドリング外側環状部61の第2方向X2の端面と、ガイドリング内側環状部62の第2方向X2の端面とは、軸線Lと直交する同一の仮想面上に位置する。ガイドリング60は、径方向に弾性変形可能である。
【0036】
また、ガイドリング60は、第1方向X1の端部分に、外周側に向かって第2方向X2に湾曲する第1湾曲面60aを備えるとともに、第2方向X2の端部分に、外周側に向かって第1方向X1に湾曲して第1湾曲面60aの第2方向X2の端に連続する第2湾曲面60bを備える。本例では、ガイドリング外側環状部61が、第1湾曲面60aおよび第2湾曲面60bを備える。第1湾曲面60aの第2方向X2の端は、管材2の外径寸法よりも長い外径寸法を備える。第2湾曲面60bの第2方向X2の端は、管材2の外径寸法以上の外径寸法を備える。
【0037】
ガイドリング60の中心穴には、コア10が貫通している。ガイドリング60は、筒部11の外周面に摺接可能に支持されている。ガイドリング60は、コア10の第1突起13と、突部17との間を、軸線方向Xに移動可能である。第1突起13は、ガイドリング60が筒部11から第2方向X2に抜け落ちることを防止する第1のストッパである。突部17は、ガイドリング60が筒部11から第1方向X1に抜け落ちることを防止する第2のストッパである。
【0038】
ここで、コア10は、第2方向X2から管継手本体20の内周側に挿入される。そして、コア10は、突部17が環状壁部26に第2方向X2の側から当接した状態で、被支持部12が、管継手本体20の支持部22に支持されることにより、管継手本体20に保持される。すなわち、コア10は、被支持部12である各舌片部15が内周側から管継手本体20(本体部23)の環状壁部26の内周側の環状端面26aに接触し、各舌片部15に設けたリブ16が、環状端面26aに設けた環状凹部32に挿入されることにより、管継手本体20に保持される。
【0039】
コア10が、管継手本体20に保持された状態では、第1突起13は、軸線方向Xで、ダストシール45とロックリング55との間に位置する。ここで、コア10が管継手本体20に保持される際には、ガイドリング60を、軸線方向Xで、第1突起13とロックリング55との間に位置させておく。すなわち、ガイドリング60を、ダストシール45および第1突起13の第1方向X1であって、ロックリング55の第2方向X2に配置しておく。
【0040】
(管材と管継手との接続)
図3は、管材2と管継手1との接続方法の説明図である。管材2と管継手1とを接続する際には、図1に示すように、コア10は、被支持部12を管継手本体20の支持部22に支持させることにより、管継手本体20の内周側に保持されている。また、コア10は、筒部11に設けられた突部17が環状壁部26に当接することにより、第1方向X1に移動不能とされている。ガイドリング60は、コア10の筒部11の外周面に支持された状態で、パッキン40の突出部41、およびロックリング55の楔型環状突起58の第2方向X2に位置している。この状態から、図3(a)に示すように、コア10の筒部11と管継手本体20の外側筒部21との間に、管材2の端部分を挿入する。
【0041】
管材2を筒部11の外側筒部21との間に挿入すると、管材2は、その第1方向X1の端面2aが、コア10と管継手本体20の外側筒部21との間に位置するガイドリング60に接触し、ガイドリング60を第1方向X1に移動させる。また、第1方向X1に移動するガイドリング60は、ロックリング55に接触し、当該ロックリング55を座金50に当接するまで第1方向X1に移動させる。
【0042】
ここで、ロックリング55が座金50に当接すると、ロックリング55は、それ以上、第1方向X1に移動できなくなる。従って、ガイドリング60および管材2は、ロックリング55を拡径させながら当該ロックリング55の内周側を通過する。
【0043】
その後、更に、管材2が第1方向X1に進入すると、図3(b)、図3(c)に示すように、管材2は、その端面2aがガイドリング60に接触した状態で、パッキン40の突出部41を第1方向X1に通過する。
【0044】
ここで、ガイドリング60は、第1方向X1の端部分に、外周側に向かって第2方向X2に湾曲する第1湾曲面60aを備える。従って、ガイドリング60は、パッキン40に接触する部分にエッジを備えていない。また、ガイドリング60は、第2方向X2の端部分に、外周側に向かって第1方向X1に湾曲して第1湾曲面60aの第2方向X2の端に連続する第2湾曲面60bを備える。第1湾曲面60aの第2方向X2の端は、管材2の外径寸法よりも長い外径寸法を備え、第2湾曲面60bの第2方向X2の端は、管材2の外径寸法以上の外径寸法を備える。これにより、管材2の端面2aがパッキン40を通過する際に、端面2aの外周縁がパッキン40に接触することを防止或いは抑制される。従って、管材2の端面2aの外周縁に面取りが施されていなくても、管材2がパッキン40に損傷を与えることを防止或いは抑制できる。
【0045】
しかる後に、管材2は、ガイドリング60が本体部23の環状壁部26の第2方向を向く端面に当接する所定に位置まで押し込まれる。図3(c)に示すように、管材2が所定の位置まで押し込まれ、ナット24が締め付けられた状態では、管材2の外周面にロックリング55の各楔型環状突起58が食い込むとともに、パッキン40が弾性変形した状態で管材2の外周面に密着して管材2と管継手1との間を止水する。
【0046】
(作用効果)
本例の管継手1によれば、管材2の端面2aの外周縁がパッキン40に接触することを防止或いは抑制できる。従って、接続対象の管材2の端面2aの面取りが不要となる。よって、管材2の接続作業が容易となる。また、管継手1は、ガイドリング60が筒部11から第2方向X2に抜け落ちることを防止するストッパ(第1突起13)を備える。従って、接続作業中にガイドリング60が筒部11から第2方向X2に脱落することがない。よって、管材2の接続作業は容易である。また、ガイドリング60がコア10から脱落しないので、ガイドリング60の紛失を防止できる。
【0047】
ここで、ガイドリング60は、樹脂製であり、外周側に向かって第2方向X2に延びるガイドリング外側環状部61、ガイドリング外側環状部61の径方向内側で筒部11の外周面に沿って延びるガイドリング内側環状部62、およびガイドリング外側環状部61の第1方向X1の端部とガイドリング内側環状部62の第1方向X1の端部とを接続する接続部63、を備える。従って、ガイドリング60は、径方向に弾性変形しやすい。よって、パッキン40を通過する際に、ガイドリング60がパッキン40を損傷させることを抑制しやすい。
【0048】
また、本例では、外側筒部21は、内周面における突出部41よりも第2方向X2に軸線L回りの環状溝46を備え、環状溝46には、ダストシール45が取り付けられている。さらに、ダストシール45の内側環状部48は、第1方向X1の端部が内周面よりも内周側に突出するとともに、内径寸法が管材2の外径寸法よりも小さい。従って、筒部11の外側筒部21との間に管材2の端部分を挿入する際に、ダストシール45によって、管材2の外周面に付着した異物を除去できる。よって、管材2の外周面に付着した異物がパッキン40を通過して、パッキン40に損傷を与えることを防止できる。また、ダストシール45の内側環状部48は、第1方向X1の端部が内周面よりも内周側に突出するとともに、内径寸法が管材2の外径寸法よりも小さい。従って、ダストシール45によってガイドリング60が筒部11から当該第2方向X2に抜け落ちることを防止できる。すなわち、ダストシール45は、ガイドリング60が筒部11から第2方向X2に抜け落ちることを防止する第3のストッパとしても機能する。よって、管材2の接続作業中に、ガイドリング60がコア10から脱落することを確実に防止できる。
【0049】
さらに、管継手本体20は、第2方向X2の端部分に雄ねじ23aを備える筒状の本体
部23と、雄ねじ23aに螺合する雌ねじを有し本体部23に装着されたナット24と、を備える。本体部23の大径胴部25およびナット24は、外側筒部21を構成し、パッキン40は、突出部41の外周側に、軸線方向Xで大径胴部25の第2方向X2の端部分と、ナット24の内側環状突部36との間に挟まれた第1被挟持部42を備える。さらに、パッキン40は、第1被挟持部42の外周側に、径方向で、大径胴部25とナット24との間に挟まれた第2被挟持部43を備える。従って、管継手本体20の外側筒部21にパッキン40を保持させることが容易である。また、本体部23とナット24との装着を解除すれば、パッキン40を取り外すことができる。よって、仮に、パッキン40が損傷した場合でも、パッキン40の交換が容易である。
【0050】
また、本例では、管継手本体20の本体部23は、大径胴部25の第1方向X1の端部分から内周側に突出する環状壁部26を備える。筒部11は、環状壁部26の内周側の端面により支持される被支持部12と、環状壁部26に第2方向X2の側から当接する突部17と、を備える。これにより、コア10は、筒部11が環状壁部26により外周側から支持されて、管継手本体20に保持される。また、コア10は、筒部11の突部17が環状壁部26に当接するので、接続対象の管材2が筒部11と外側筒部21との間に挿入されて第1方向X1に移動する際に、管材2とともに第1方向X1に移動することが阻止される。さらに、筒部11に設けられた突部17は、コア10を管継手本体20から取り外したときに、ガイドリング60が筒部11から第1方向X1に脱落することを防止する。
【0051】
さらに、本例では、環状壁部26の環状端面26aは、環状凹部32を備える。筒部11は、突部17の第1方向X1から外周側に突出して環状凹部32に挿入された突部17を備える。よって、突部17が環状凹部32に挿入されることにより、コア10が管継手本体20から第2方向X2に脱落することを防止できる。
【0052】
なお、コア10の被支持部12を、コア10の第1方向X1の端部分に設けた雄ねじとして、管継手本体20の支持部22を、雄ねじ23aに螺合する雌ねじとすることもできる。この場合、管継手本体20の雌ねじは、環状壁部26の内周側の環状端面26aに設けるものとすることができる。
【0053】
また、ガイドリング60の外周面に設けた第2湾曲面60bは、省略してもよい。
【0054】
また、上記の例では、筒部11に設けた第1突起13およびダストシール45の双方が、ガイドリング60が第2方向X2に脱落することを防止するストッパとして機能しているので、ダストシール45および第1突起13の一方を省略しても、ガイドリング60が筒部11から第2方向X2に脱落することを防止できる。すなわち、ダストシール45を設けた管継手1Aでは、第1の第1突起13を省略することができる。また、筒部に第1突起13を備える場合には、ダストシール45を省略してもよい。
【0055】
(実施例2)
図4は、本発明を適用した実施例2の管継手の断面図である。図5は、図4の管継手のコアの斜視図である。図6は、管材2と本例の管継手とを接続した状態の説明図である。以下に図4から図6を参照して実施例2の管継手を説明する。実施例2の管継手1Aは、コア10Aの構成を除き、上記の管継手1と対応する構成を備える。従って、対応する構成には、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0056】
図4に示すように、本例の管継手1Aは、筒部11を備えるコア10Aと、筒部11の外周側に位置する外側筒部21を備える管継手本体20と、を有する。管継手本体20は、筒部11の軸線Lに沿った軸線方向Xにおけるコア10Aの一方側の端部分を保持する。すなわち、コア10Aは、筒部11の軸線方向Xの一方側の端部に被支持部12を備え
る。管継手本体20は、内周面に被支持部12を支持する支持部22を備える。コア10Aは、被支持部12が支持部22に支持されることにより管継手本体20の内周側に保持される。
【0057】
また、管継手1Aは、外側筒部21に保持されたパッキン40と、ダストシール45(環状部材)と、を有する。パッキン40は、外側筒部21の軸線方向Xの中央部分に保持されている。パッキン40は、外側筒部21から内周側に突出する突出部41を備える。ダストシール45は、外側筒部21の軸線方向Xの他方側の端部分に保持されている。さらに、管継手1Aは、管継手本体20とコア10Aとの間に、座金50およびロックリング55、を備える。座金50およびロックリング55は、軸線方向Xで、パッキン40とダストシール45との間に配置されている。さらに、管継手1Aは、外側筒部21とコア10Aとの間に配置されたガイドリング60を備える。ガイドリング60は、筒部11の外周面に支持されて、筒部11と外側筒部21との間を、パッキン40を経由して軸線方向Xに移動可能である。
【0058】
管継手本体20は、第2方向X2の端部分の外周面に雄ねじ23aを備える筒状の本体部23と、雄ねじ23aに螺合する雌ねじを有するナット24と、を備える。本体部23は、大径胴部25(胴部)と、大径胴部25の第1方向X1の端部分から内周側に延びる環状壁部26と、環状壁部26の内周側の端部分から第1方向X1に延びる小径胴部27と、を備える。大径胴部25は、第2方向X2の端から環状壁部26に向かって、一定の内径寸法を備える第1胴部部分29、第1胴部分の内径寸法よりも小さい内径寸法を備える第2胴部部分30、および第1胴部部分29の内径寸法よりも小さく、第2胴部部分30の内径寸法よりも大きい内径寸法を備える第3胴部部分31を備える。第1胴部部分29は、第2胴部部分30よりも外周側に位置しており、第2胴部部分30は、第1胴部部分29および第3胴部部分31よりも内周側に突出している。
【0059】
ここで、管継手本体20において、コア10Aの第1方向X1の端部分を支持する支持部22は、大径胴部25の内周面における第1方向X1の端部分である。より具体的には、支持部22は、第3胴部部分31の内周面における第1方向X1の端部分である。言い換えれば、支持部22は、大径胴部25の内周面における環状壁部26の第2方向X2の隣りに位置する部分である。
【0060】
ナット24は、雌ねじを有し大径胴部25の外周側に位置するナット部34、大径胴部25よりも第2方向X2に位置する筒状の延設部35、および延設部35から内周側に突出する内側環状突部36、を備える。大径胴部25およびナット24は、管継手本体20の外側筒部21を構成する。ここで、パッキン40は、管継手本体20とナット24との間に挟まれている。突出部41は、外側筒部21における軸線方向Xの途中から筒部11の側に突出する。
【0061】
(コア)
コア10Aは、樹脂製である。図5に示すように、コア10Aは、筒部11と、筒部11の第1方向X1の端から外周側に放射状に延びる複数のフランジ部70を備える。本例では、コア10Aは8つのフランジ部70を備える。各フランジ部70は、等角度間隔に設けられている。また、各フランジ部70は、筒部11の第1方向X1に端縁から径方向外側に延びる延設部71と、延設部71から外周側に向かって第2方向X2に湾曲する外側湾曲部72と、を備える。
【0062】
各フランジ部70の外周端(外側湾曲部72の外周端)は、筒部11の軸線Lを中心とする円弧の形状を備える。図5に鎖線で示すように、各フランジ部70の外周端を連続させることにより形成される仮想円Sの直径M1は、コア10Aの支持部22となる大径胴
部25の第3胴部部分31の内周面の直径M2(図4参照)と同一か、それ以上の長さ寸法を備える。
【0063】
筒部11の第1方向X1の端部分には、各フランジ部70の周方向の両側で軸線方向Xに延びる複数のスリット75が設けられている。ここで、本例では、筒部11は、テーパー面11aおよび第1突起13(突起)を備えていない。しかし、筒部11は、テーパー面11aおよび第1突起13(突起)を備えていてもよい。
【0064】
コア10Aを管継手本体20に保持させる際には、ナット24およびパッキン40を本体部23から取り外しておく。そして、コア10Aを本体部23に第2方向X2から挿入する。
【0065】
コア10Aを本体部23に挿入すると、複数のフランジ部70のそれぞれは、内径寸法が支持部22(第3胴部部分31)よりも小さい第2胴部部分30を経由する。ここで、コア10Aは、樹脂製であり、筒部11の第1方向X1の端部分にスリット75を備える。また、各フランジ部70は、外側湾曲部72を備える。従って、複数のフランジ部70のそれぞれが第2胴部部分30を通過する際には、各フランジ部70および筒部11の第1方向X1の端部分が内周側に撓む。従って、各フランジ部70は、第2胴部部分30を乗り越えることができる。
【0066】
第2胴部部分30を乗り越えると、各フランジ部70および筒部11の第1方向X1の端部分は、径方向外側に弾性復帰する。これにより、各フランジ部70は、第3胴部部分31の内周面に接触する。従って、コア10Aは、管継手本体20の支持部22に支持された状態となる。その後、コア10Aは、図4に示すように、複数のフランジ部70のそれぞれが環状壁部26に第2方向X2の側から当接するまで挿入される。
【0067】
ここで、フランジ部70の外周端は、第2胴部部分30の内周面よりも外周側に位置する。従って、支持部22に支持されたコア10Aが第2方向X2に移動した場合には、第2胴部部分30とフランジ部70とが当接して、コア10Aの第2方向X2への脱落を防止する。
【0068】
なお、各フランジ部70の外周端を連続させた仮想円Sの直径M1が第3胴部部分31の直径M2よりも大きい場合には、外側湾曲部72は内周側に撓んだ状態で、第3胴部部分31の内周面に接触する。すなわち、コア10Aは、フランジ部70が弾性をもって大径胴部25に接触した状態で、大径胴部25に支持される。
【0069】
次に、ダストシール45を装着し、ロックリング55、座金50、パッキン40を保持したナット24を、本体部23に捩じ込む。これにより、管継手本体20が構成され、パッキン40は、外側筒部21の軸線方向Xの中央部分に保持される。また、パッキン40は、外側筒部21から内周側に突出する突出部41を備えるものとなる。さらに、座金50およびロックリング55は、軸線方向Xで、パッキン40とダストシール45との間に配置される。
【0070】
しかる後に、ガイドリング60を、ダストシール45とロックリング55との間に配置する。本例では、ガイドリング60は、コア10Aが管継手本体20に保持された後に、第2方向X2の側から管継手本体20と筒部11との間に挿入される。ここで、ダストシール45は、樹脂製であり、円環状の部材の周方向の一部分を切除した円弧形状をしている。従って、ガイドリング60がダストシール45を通過する際に、ダストシール45は外周側に弾性変形して、ガイドリング60の通過を許容する。また、ガイドリング60がダストシール45を通過した後には、ダストシール45は元の形状に戻る。これにより、
ダストシール45の内側環状部48は、第1方向X1の端部が環状内周面39aよりも内周側に突出する。従って、ダストシール45は、ガイドリング60の第2方向X2への脱落を防止するストッパとして機能する。
【0071】
(管材と管継手との接続)
管材2と管継手1Aとを接続する際には、コア10Aは、被支持部12(各フランジ部70)を管継手本体20の支持部22に支持させることにより、管継手本体20に保持されている。また、コア10Aは、各フランジ部70が環状壁部26に当接することにより、第1方向X1に移動不能とされている。ガイドリング60は、コア10Aの筒部11の外周面に支持された状態で、パッキン40の突出部41、およびロックリング55の楔型環状突起58の第2方向X2に位置している。この状態から、コア10Aの筒部11と管継手本体20の外側筒部21との間に、管材2の端部分を挿入する。
【0072】
管材2を筒部11と外側筒部21との間に挿入すると、図3に示す管継手1の場合と同様に、管材2は、その第1方向X1の端面2aが、コア10Aと管継手本体20の外側筒部21との間に位置するガイドリング60に接触し、ガイドリング60を第1方向X1に移動させる。その後、更に、管材2が第1方向X1に進入すると、管材2は、その端面2aがガイドリング60に接触した状態で、パッキン40の突出部41を第1方向X1に通過する。
【0073】
ここで、ガイドリング60は、第1方向X1の端部分に、外周側に向かって第2方向X2に湾曲する第1湾曲面60aを備える。従って、ガイドリング60は、パッキン40に接触する部分にエッジを備えていない。また、ガイドリング60は、第2方向X2の端部分に、外周側に向かって第1方向X1に湾曲して第1湾曲面60aの第2方向X2の端に連続する第2湾曲面60bを備える。第1湾曲面60aの第2方向X2の端は、管材2の外径寸法よりも長い外径寸法を備え、第2湾曲面60bの第2方向X2の端は、管材2の外径寸法以上の外径寸法を備える。これにより、管材2の端面2aがパッキン40を通過する際に、端面2aの外周縁がパッキン40に接触することを防止或いは抑制される。従って、管材2の端面2aの外周縁に面取りが施されていなくても、管材2がパッキン40に損傷を与えることを防止或いは抑制できる。
【0074】
しかる後に、図6に示すように、管材2は、ガイドリング60がコア10Aのフランジ部70の延設部71に当接する所定に位置まで押し込まれる。ここで、ガイドリング60は、第1方向X1の端部分に、外周側に向かって第2方向X2に湾曲する第1湾曲面60aを備える。従って、ガイドリング60の先端は、フランジ部70の外側湾曲部72と筒部11との間に侵入して、延設部71に当接する。管材2が所定の位置まで押し込まれてナット24が締め付けられた状態では、管材2の外周面にロックリング55の各楔型環状突起58が食い込むとともに、パッキン40が弾性変形した状態で管材2の外周面に密着して管材2と管継手1Aとの間を止水する。
【0075】
なお、実施例1のコアとして、実施例2のコア10Aを用いてもよい。この場合には、管継手本体20において、コア10Aを支持する支持部22は、大径胴部25の内周面における環状壁部26の第2方向X2の隣りに位置する部分となる。また、この場合には、環状壁部26の内周側の環状端面26aに環状凹部32を設ける必要はない。
【0076】
(実施例2の変形例)
図7は、実施例2の変形例の管継手の断面図である。変形例の管継手1Bは、実施例2の管継手1Aと対応する構成を備える。従って、対応する構成には、同一の符号を付して、その説明を省略する。なお、図8では、コア10Aは、管軸Lの一方側のみを断面図で示している。
【0077】
変形例の管継手1Bは、2本の管材を同軸に接続するものである。図7に示すように、本例の管継手1Bは、筒部11を備える2本のコア10Aと、一方のコア10Aの筒部11の外周側に位置する外側筒部21および他方のコア10Aの筒部11の外周側に位置する外側筒部21を備える管継手本体20と、を有する。管継手本体20は、第2方向X2に位置するコア10Aの第1方向X1の端部分を保持する。また、管継手本体20は、第1方向X1に位置するコア10Aの第2方向X2の端部分を保持する。2つのコア10Aは、それぞれ実施例2の管継手1Aのコア10Aと同一である。
【0078】
管継手本体20は、第2方向X2の端部分および第1方向X1の端部分の外周面にそれぞれ雄ねじ23aを備える本体部23と、各雄ねじ23aに螺合する雌ねじを有する2つのナット24と、を備える。本体部23は、筒状である。ここで、管継手1Bは、軸線方向Xの中心を軸線Lと直交する仮想面Tに対して左右対称の構成を備える。従って、以下では、管継手本体20における仮想面Tの第2方向X2の側を説明して、第1方向X1の側の説明を省略する。
【0079】
本体部23は、大径胴部25(胴部)と、大径胴部25の第1方向X1の端部分から内周側に延びる環状壁部26と、を備える。大径胴部25は、第2方向X2の端部分に雄ねじ23aを備える。大径胴部25は、第2方向X2の端から環状壁部26に向かって、一定の内径寸法を備える第1胴部部分29、第1胴部分の内径寸法よりも小さい内径寸法を備える第2胴部部分30、および第1胴部部分29の内径寸法よりも小さく、第2胴部部分30の内径寸法よりも大きい内径寸法を備える第3胴部部分31を備える。第1胴部部分29は、第2胴部部分30よりも外周側に位置しており、第2胴部部分30は、第1胴部部分29および第3胴部部分31よりも内周側に突出している。
【0080】
ナット24は、大径胴部25の外周側に位置するナット部34、大径胴部25よりも第2方向X2に位置する筒状の延設部35、および延設部35から内周側に突出する内側環状突部36、を備える。ナット部34は、ねじ23aに螺合する雌ねじを有する。大径胴部25およびナット24は、管継手本体20の外側筒部21を構成する。ここで、パッキン40は、管継手本体20とナット24との間に挟まれている。突出部41は、外側筒部21における軸線方向Xの途中から筒部11の側に突出する。
【0081】
また、管継手1Bは、外側筒部21に保持されたパッキン40と、ダストシール45(環状部材)と、を有する。パッキン40は、外側筒部21の軸線方向Xの中央部分に保持されている。パッキン40は、外側筒部21から内周側に突出する突出部41を備える。ダストシール45は、外側筒部21の軸線方向Xの他方側の端部分に保持されている。さらに、管継手1Bは、管継手本体20とコア10Aとの間に、座金50およびロックリング55、を備える。座金50およびロックリング55は、軸線方向Xで、パッキン40とダストシール45との間に配置されている。また、管継手1Bは、外側筒部21とコア10との間に配置されたガイドリング60を備える。ガイドリング60は、筒部11の外周面に支持されて、筒部11と外側筒部21との間を、パッキン40を経由して軸線方向Xに移動可能である。
【0082】
管継手本体20において、第2方向X2の側に位置するコア10Aを支持する支持部22は、大径胴部25の内周面における第1方向X1の端部分である。より具体的には、支持部22は、第3胴部部分31の内周面における第1方向X1の端部分である。コア10Aは、被支持部12(各フランジ部70)を管継手本体20の支持部22に支持させることにより、管継手本体20に保持されている。
【0083】
本例においても、管継手1Bがガイドリング60を備える。従って、管材2の端面2a
の外周縁に面取りが施されていなくても、管材2がパッキン40に損傷を与えることを防止或いは抑制できる。
【0084】
また、本例の管継手1Bは、コア10Aが、管継手本体20に支持される被支持部12として、筒部11の第1方向X1の端から外周側に放射状に延びる複数のフランジ部70を備える。従って、コア10Aを、管継手本体20に保持させることが容易である。
【0085】
(その他の実施の形態)
図8は、変形例のコアの斜視図である。変形例のコア10Bは、上記のコア10Aとフランジ部70の数が相違する。すなわち、図8示すように、コア10Bは、筒部11と、筒部11の第1方向X1の端から外周側に放射状に延びる3つのフランジ部70を備える各フランジ部70は、等角度間隔に設けられている。また、各フランジ部70は、筒部11の第1方向X1に端縁から径方向外側に延びる延設部71と、延設部71から外周側に向かって第2方向X2に湾曲する外側湾曲部72と、を備える。各フランジ部70の外周端(外側湾曲部72の外周端)は、筒部11の軸線を中心とする円弧を備える。筒部11の第1方向X1の端部分には、各フランジ部70の周方向の両側で軸線方向Xに延びる複数のスリット75が設けられている。変形例のコア10Bは、上記のコア10、コア10Aの替わりに用いることができる。なお、コアは3以上の複数のフランジ部を備えることが望ましい。
【符号の説明】
【0086】
1,1A,1B…管継手、2…管材、2a…端面、10,10A,10B…コア、11…筒部、11a…テーパー面、12…被支持部、13…第1突起、15…舌片部、16…リブ、17…突部、20…コア、20…管継手本体、21…外側筒部、22…支持部、23…本体部、24…ナット、25…大径胴部、26…環状壁部、26a…環状端面、27…小径胴部、28…外側環状突部、29…第1胴部部分、30…第2胴部部分、31…第3胴部部分、32…環状凹部、34…ナット部、35…延設部、36…内側環状突部、37…第1筒状延設部分、38…テーパー状延設部分、39…第2筒状延設部分、39a…環状内周面、40…パッキン、41…突出部、42…第1被挟持部、43…第2被挟持部、45…ダストシール、46…環状溝、47…外側環状部、48…内側環状部、50…座金、51…壁部、52…板部、55…ロックリング、56…外周面、56a…テーパー外周面部分、56b…環状外周面部分、58…楔型環状突起、58a…テーパー面、58b…環状面、60…ガイドリング、60a…第1湾曲面、60b…第2湾曲面、61…ガイドリング外側環状部、62…ガイドリング内側環状部、63…接続部、70…フランジ部、71…延設部、72…外側湾曲部、75…スリット、M1…仮想円の直径、M2…第3胴部部分の内周面の直径、S…仮想円、T…仮想面、X…管軸方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8