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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-21
(45)【発行日】2024-07-01
(54)【発明の名称】物流管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240624BHJP
【FI】
G06Q10/087
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023132594
(22)【出願日】2023-08-16
(65)【公開番号】P2024029759
(43)【公開日】2024-03-06
【審査請求日】2023-08-16
(31)【優先権主張番号】10-2022-0104906
(32)【優先日】2022-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523312093
【氏名又は名称】スンミン チェ
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スンミン チェ
【審査官】後藤 昂彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-111167(JP,A)
【文献】特開2002-259765(JP,A)
【文献】特表2020-502649(JP,A)
【文献】特許第6209694(JP,B2)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0120953(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発注担当者のモバイル端末で実行され、小売業者の陳列台を撮影して取得した画像を分析して卸売業者の自社商品のみを対象に在庫を把握し、在庫不足商品に対して発注書を生成する発注アプリケーションと、
前記発注アプリケーションからアップロードされた発注書を管理する管理サーバと、を含み、
前記発注アプリケーションは、卸売業者が取引する小売業者のうち、発注担当者が現在訪問した小売業者とその小売業者との取引品目を確認し、撮影画像を分析して、その確認された取引品目に該当する自社商品のみを対象に在庫を把握し、把握された在庫現況に応じて在庫不足商品に対して発注書を生成し、
前記発注アプリケーションは、卸売業者が取引する小売業者のうち、発注担当者が訪問した小売業者を選択するためのユーザインターフェースを画面表示し、発注担当者から小売業者が選択されると、その選択された小売業者と取引する自社商品を指定するためのユーザインターフェースを画面表示し、担当者から自社商品が指定されると、カメラを活性化して発注担当者が陳列台を撮影するようにし、撮影画像を分析してその指定された自社商品のみを対象に在庫を把握する、
物流管理システム。
【請求項2】
発注アプリケーションは、陳列台のサイズ情報と自社商品のサイズ情報に基づいて在庫を把握する、請求項1に記載の物流管理システム。
【請求項3】
発注アプリケーションは、カメラの活性化以前に、担当者に、陳列台に陳列された自社商品を後方に押し込んだ後で撮影するよう指示するメッセージを出力する、請求項1又は2に記載の物流管理システム。
【請求項4】
管理サーバにアップロードされた発注書による商品出庫を検収する出庫検収システムをさらに含み、
前記出庫検収システムは、
卸売業者の出庫検収場内の出庫検収領域を撮影する複数の出庫検収用カメラと、
前記出庫検収領域に置かれた出庫商品の重量を検知する出庫検収用重量検知センサと、
複数の前記出庫検収用カメラから取得された撮影画像を分析して商品を認識し、認識された商品が発注書による商品と一致し、前記出庫検収用重量検知センサによって検知された重量が発注書による商品数量の重量と一致する場合、正常出庫と判断する出庫検収制御部と、を含む、請求項1に記載の物流管理システム。
【請求項5】
前記出庫検収制御部は、正常出庫と判断された場合、出庫検収場の出口を開放制御する、請求項4に記載の物流管理システム。
【請求項6】
前記出庫検収システムからアップロードされた出庫書に従って小売業者に入庫される商品を検収する入庫検収システムをさらに含み、
前記入庫検収システムは、
小売業者の商品入庫検収場内の入庫検収領域を撮影する複数の入庫検収用カメラと、
前記入庫検収領域に置かれた入庫商品の重量を検知する入庫検収用重量検知センサと、
複数の前記入庫検収用カメラから取得された撮影画像を分析して商品を認識し、認識された商品が出庫書による商品と一致し、前記入庫検収用重量検知センサによって検知された重量が出庫書による商品数量の重量と一致する場合、正常入庫と判断する入庫検収制御部と、を含む、請求項4に記載の物流管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流管理に関し、特に、商品の発注とそれによる商品の出庫及び入庫に関する。
【背景技術】
【0002】
韓国公開特許第10-2021-0079965号公報には、システムによって行われるスマート陳列台を用いた在庫管理に関する内容が開示されている。このシステムによれば、スマート陳列台は、陳列台内に設置されたイメージセンサと重量センサを用いて商品の入庫と出庫を認識して取得した情報をサーバに伝送し、サーバは、スマート陳列台から受信した情報で店舗(小売業者)の在庫情報を更新する。これにより、店舗管理者は、自動管理される在庫現況に基づいて適切な時点で商品発注を行うことができる。しかし、このような在庫現況管理のためには、店舗にスマート陳列台が必ず設けられなければならない制約がある。
【0003】
そして、大型マートや本社の支援を受けるフランチャイズ店舗などの場合には、在庫管理や発注のためのシステムが殆ど揃っているが、少数の商品を取引先(小売業者)に納品する中小卸売業者の場合には、そのようなシステムが揃っておらず、適してもいないうえ、取引先を訪問して自社商品の在庫を直接管理しなければならないことが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国公開特許第10-2021-0079965号公報(2021年6月30日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、中小卸売業者が自社商品に対する取引先の在庫現況を把握して発注処理を支援するシステムを提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、発注と連携して商品出庫を検収するシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様による物流管理システムは、発注担当者のモバイル端末で実行され、小売業者の陳列台を撮影して取得した画像を分析して卸売業者の自社商品のみを対象に在庫を把握し、在庫不足商品に対して発注書を生成する発注アプリケーションと、発注アプリケーションからアップロードされた発注書を管理する管理サーバと、を含むことができる。
【0008】
物流管理システムは、管理サーバにアップロードされた発注書による商品出庫を検収する出庫検収システムをさらに含むことができる。そして、出庫検収システムは、卸売業者の出庫検収場内の出庫検収領域を撮影する複数の出庫検収用カメラと、出庫検収領域に置かれた出庫商品の重量を検知する出庫検収用重量検知センサと、複数の出庫検収用カメラから取得された撮影画像を分析して商品を認識し、認識された商品が発注書による商品と一致し、出庫検収用重量検知センサによって検知された重量が発注書による商品数量の重量と一致する場合、正常出庫と判断する出庫検収制御部と、を含むことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、中小卸売業者に適した発注システムによって、中小卸売業者の発注担当者が取引先に訪問して取引先に納品する自社商品に対する取引先の在庫現況を容易に把握して発注処理することができるようにする。
【0010】
また、本発明は、発注システムと連携した出庫検収システムを介して発注書による商品出庫を検収して出庫の迅速性と正確性を保障することができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態による物流管理システムのブロック図である。
図2】一実施形態による発注アプリケーションの在庫把握及び発注処理フロー図である。
図3】商品が陳列された陳列台の例示図である。
図4】陳列台画像を分析して自社商品を識別した結果を例示する図である。
図5】一実施形態による出庫検収システムのブロック図である。
図6】出庫検収場を例示する図である。
図7】一実施形態による入庫検収システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
前述した、及び追加的な本発明の態様は、添付図面を参照して説明される好適な実施形態によってより明らかになるであろう。以下では、本発明をこのような実施形態によって通常の技術者が容易に理解し再現し得るように詳細に説明する。
【0013】
図1は、一実施形態による物流管理システムのブロック図である。物流管理システムは、発注アプリケーション100と管理サーバ200と、を含み、出庫検収システム300をさらに含むことができ、入庫検収システム400をさらに含むことができる。発注アプリケーション100は、発注担当者が所持するスマートフォンなどの携帯端末に設置されて実行されるものであり、発注担当者は、卸売業者所属であってもよく、発注アプリケーション100は、発注担当者が取引先(小売業者)から取引先に納品する卸売業者商品(自社商品)の在庫を把握し、発注処理を行うことができるようにする。発注アプリケーション100と連動する管理サーバ200は、発注アプリケーション100からアップロードされた発注書を保存管理し、発注書に従って出庫された商品の出庫書も管理することができる。そして、出庫検収システム300は、管理サーバ200にアップロードされた発注書に従って卸売業者から当該取引先に納品するための商品出庫検収のためのシステムであり、入庫検収システム400は、管理サーバ200にアップロードされた出庫書に従って取引先に納品された商品の入庫検収のためのシステムである。
【0014】
発注アプリケーション100について具体的に説明する。まず、発注担当者は、取引先に納品する自社商品の在庫管理のために取引先を訪問し、在庫把握及び発注のために発注アプリケーション100を実行する。発注アプリケーション100は、発注担当者の操作に従って取引先に設けられた商品陳列台を撮影し、撮影によって取得された画像を分析して自社商品のみを対象に在庫を把握し、在庫が足りない自社商品に対しては発注書を生成して管理サーバ200にアップロードすることにより、卸売業者から当該取引先へ自社商品が供給されるようにする。
【0015】
図2は、一実施形態による発注アプリケーションの在庫把握及び発注処理フロー図である。発注アプリケーション100は、卸売業者と取引するすべての取引先のリストを含むユーザインターフェースを画面表示して、発注担当者が取引先リストから現在訪問した取引先を選択するようにする(S100)。発注担当者から取引先の選択が完了すると、発注アプリケーション100は、卸売業者の自社商品リストを含むユーザインターフェースを画面表示して、発注担当者が自社商品リストから当該取引先に納品するすべての自社商品を選択するようにする(S110、S120)。発注担当者から自社商品の選択が完了すると、発注アプリケーション100は、携帯端末のカメラを活性化し、発注担当者の撮影操作に従って取引先の陳列台を撮影する(S130、S140、S150)。
【0016】
発注アプリケーション100は、撮影画像を分析して、陳列台に陳列された商品のうち自社商品のみの在庫を把握し(S160)、在庫が足りない自社商品に対しては発注書を生成して管理サーバ200にアップロードする(S170)。一実施形態において、発注アプリケーション100は、自社商品別に把握された在庫現況を画面表示して発注担当者が確認できるようにし、発注担当者から発注品目と数量の入力を受けて発注書を生成及びアップロードする。他の実施形態において、発注アプリケーション100は、自社商品別に把握された在庫数量が基準数量未満である場合には、事前に定められたところによって自動的に発注書を生成し、アップロードする。
【0017】
S160について敷衍説明する。発注アプリケーション100は、撮影画像から自社商品が陳列される領域を識別し、その識別された領域のみを対象に、自社商品が陳列された個数を把握することができる。一例として、発注アプリケーション100は、撮影画像に属する商品画像を登録済みの自社商品画像と比較して同一の商品画像を確認し、同一と確認された商品画像の領域を、自社商品が陳列された領域として識別する。自社商品画像と同じ商品画像を確認する際に、商品に書かれたテキストの抽出によって商品名を確認して自社商品か否かを把握する過程が行われ得る。
【0018】
一実施形態において、発注アプリケーション100は、S160で撮影画像を分析して自社商品のみの在庫を把握する際に、陳列台のサイズ情報と自社商品のサイズ情報に基づいて在庫を把握する。陳列台のサイズ情報と自社商品のサイズ情報は、管理サーバ200に予め登録されて発注アプリケーション100に提供でき、サイズ情報は、横、縦及び高さに関する情報をいう。図3に例示されている陳列台の場合、そのサイズ情報は、横3m×縦50cm×高さ2mである。そして、商品のサイズ情報が横10cm×縦10cm×高さ20cmであるとする場合、1列(column)当たり最大5個が陳列でき、サイズ情報が横5cm×縦5cm×高さ20cmであるとする場合、1列当たり最大10個が陳列できる。
【0019】
そして、図2に示すように列方向に同じ商品が陳列される場合、発注アプリケーション100は、S130とS140との間で、発注担当者に、陳列台に陳列された自社商品を後方に押し込んだ後で撮影するよう指示することができる。このため、発注担当者は、陳列台に陳列された商品のうち、自社商品のみを後方に押し込んだ後で当該指示を完了したという入力を行うことができ、発注アプリケーション100は、発注担当者の指示履行完了入力に応じてカメラを活性化し、陳列台を撮影する。他の例として、発注アプリケーション100は、カメラを活性化した後にプレビュー画像から自社商品を識別し、その識別された自社商品を後方に押し込んだ後で撮影するよう指示することもできる。発注アプリケーション100は、図4に例示されているように、自社商品Aと自社商品Bを識別して他の商品とは区別されるように表示して、発注担当者が自社商品のみを後方に押し込んだ後で撮影を行うようにする。
【0020】
以後、発注アプリケーション100は、撮影画像を分析して自社商品の在庫を把握するが、陳列台の前端から自社商品までの距離を算出し、陳列台のサイズ情報と自社商品のサイズ情報に基づいて自社商品の在庫を把握することもでき、自社商品を後方に押し込むことにより現れる空き空間の実際の大きさを算出し、陳列台のサイズ情報と自社商品のサイズ情報に基づいて自社商品の在庫を把握することもできる。前者の場合は、陳列台を正面から撮影して画像を得るようにすることが好ましく、後者の場合は、陳列台の画像を上から下への斜線方向に撮影して画像を得るようにすることが好ましい。
【0021】
図5は、一実施形態による出庫検収システムのブロック図である。出庫検収システム300は、ユーザ入出力部310、通信部320、撮影部330、重量検知部340、及び出庫検収制御部350のうちの少なくとも一部を含む。そして、図6は、出庫検収場を例示するものである。ユーザ入出力部310は、ユーザの入力のための構成とユーザに出力するための構成とを含むもので、入力構成と出力構成は、特に限定されない。一例として、ユーザ入出力部310は、ユーザの入力と出力を同時に支援するタッチスクリーンを含む。通信部320は、外部との通信のためのものであり、出庫検収システム300は、管理サーバ200にアップロードされた発注書を受信し、その発注書に従って商品出庫が正常に行われるかを検収する。
【0022】
撮影部330は、出庫検収場内の出庫検収領域10を撮影するための複数のカメラを含む。参考までに、図5では、カメラが示されてはいないが、互いに異なる方向から出庫検収領域10を撮影するために、多数のカメラが適切な箇所に固定設置される。これは、出庫検収領域10に置かれる出庫商品を様々な角度から撮影し、画像分析によって、どの商品であるかを正確に把握することができるようにするためである。そして、重量検知部340は、出庫検収領域10に設けられて荷重を検知するセンサである。
【0023】
出庫検収制御部350は、出庫システム全般を制御するコントローラである。出庫検収制御部350は、撮影部330によって撮影された複数の撮影画像を比較分析して、出庫商品がどの自社商品であるかを認識する。このために、自社商品別に様々な角度から撮影された画像情報が予めメモリ(図示せず)に登録されていてもよく、出庫検収制御部350は、メモリに登録された自社商品の画像情報に基づいて出庫商品を認識することができる。
【0024】
出庫検収制御部350は、認識された出庫商品が発注書による発注商品と一致し、重量検知部340によって検知された重量が発注書による発注商品の総重量と所定の誤差範囲内で一致する場合、正常出庫と判断する。このために、管理サーバ200は、発注書の発注商品及び数量による重量を予め算出して発注書と一緒に出庫検収システム300に提供することができ、発注書に重量情報を追加して出庫検収システム300に提供することもできる。そして、出庫検収制御部350は、正常出庫と判断した場合には、出庫検収場の出口を開放制御して出庫が行われるようにする。このように重量まで検収を行う理由は、発注数量に合わせて正確な出庫が行われるようにするためであり、カメラでは未だ認識されなかった商品の出庫を防止するためである。
【0025】
図6に示すように、出庫担当者は、カート20に出庫商品を乗せて入口を介して出庫検収場に入ってきた後、出庫検収領域10にカートを載せて検収が行われるようにし、正常出庫であると検収が完了すると、開放された出口を介して外部へ出ていく。この過程で、出庫検収制御部350は、重量検知部340によって検知された重量から予め登録されたカートの重量を差し引いた後、発注商品の総重量と比較する。一方、図6において、図面符号30は検収用モニタであり、出庫担当者は検収エラーの発生時に検収用モニタを介してエラー内容を確認することができる。このような検収用モニタには、ユーザ入出力部310、通信部320及び出庫検収制御部350のうちの少なくとも一部が一体的に構成できる。そして、図面符号40は、警報器であって、正常出庫と判断された場合と異常出庫と判断された場合のアラームを異にして発生させる。
【0026】
さらに、出庫検収制御部350は、正常出庫と判断された場合、出庫商品に対する出庫書を生成して管理サーバ200にアップロードすることができる。これにより、管理サーバ200は、アップロードされた出庫書を受信して保存管理し、入庫検収システム400に出庫書を提供することができる。このとき、管理サーバ200は、出庫書の出庫商品及び数量による重量を予め算出して出庫書と一緒に入庫検収システム400に提供することができ、出庫書に重量情報を追加して入庫検収システム400に提供することもできる。
【0027】
図7は、一実施形態による入庫検収システムのブロック図である。入庫検収システム400は、出庫検収システム300によって正常出庫であると検収が行われ、管理サーバ200にアップロードされた出庫書に従って小売業者に入庫される商品を検収するためのものであり、ユーザ入出力部410、通信部420、撮影部430、重量検知部440及び入庫検収制御部450のうちの少なくとも一部を含む。これらの構成は、図5の構成と実質的に同一である。すなわち、出庫検収システム300は、卸売業者の出庫検収場に構築され、商品の出庫を検収するためのものであり、入庫検収システム400は、小売業者の入庫検収場に構築され、卸売業者から納品された商品の入庫を検収するためのものであるという点で異なるだけであり、検収プロセスは、事実上同一である。また、入口検収場も、出庫検収場と事実上同一である。よって、重複説明は省略する。
【0028】
一方、入庫検収システム400は、通信部420を介して出庫書を受信するが、管理サーバ200から直接出庫書を受信してもよく、別のモバイルアプリケーションから出庫書を受信してもよい。後者の場合について、例えば、管理サーバ200は、入庫担当者のモバイル端末で実行される入庫アプリケーション(図示せず)に出庫書を提供して入庫担当者が確認できるようにし、入庫検収システム400は、入庫アプリケーションから出庫書を受信することもできるのである。
【0029】
これまで、本発明についてその好適な実施形態を中心に説明した。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から外れることなく変形形態で実現できることを理解することができるであろう。よって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されるべきである。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0030】
100 発注アプリケーション
200 管理サーバ
300 出庫検収システム
400 入庫検収システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7