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特許7508269チャットルームのコンテンツの著作権を保護する方法、システム、およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-21
(45)【発行日】2024-07-01
(54)【発明の名称】チャットルームのコンテンツの著作権を保護する方法、システム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/16 20130101AFI20240624BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20240624BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240624BHJP
【FI】
G06F21/16
G06F3/0484
G06Q50/10
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020088515
(22)【出願日】2020-05-21
(65)【公開番号】P2020191090
(43)【公開日】2020-11-26
【審査請求日】2023-05-12
(31)【優先権主張番号】10-2019-0060117
(32)【優先日】2019-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ウンジョン
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒョンジョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン チェウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンファン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ ソヒョン
【審査官】塩澤 如正
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-146565(JP,A)
【文献】特開2008-186330(JP,A)
【文献】特開2005-182564(JP,A)
【文献】特開2017-073154(JP,A)
【文献】特開2007-201628(JP,A)
【文献】特開2010-003184(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 12/14
G06F 21/00-21/88
G06F 3/0484
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行するコンテンツ保護方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記コンテンツ保護方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、チャットルームにおいてコンテンツと関連するユーザ要求にしたがい、前記チャットルームを識別するためのチャットルーム情報が含まれたマークを前記コンテンツに追加する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記マークが追加されたコンテンツを利用して前記ユーザ要求に対応する機能を実行する段階
を含む、コンテンツ保護方法。
【請求項2】
前記追加する段階は、
前記コンテンツに追加されたマークの大きさと位置のうちの少なくとも1つを調整するための編集UIを提供する段階
を含む、請求項1に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項3】
前記追加する段階は、
前記コンテンツに対するイメージ基盤分析結果に基づき、前記コンテンツに追加する前記マークの大きさと位置のうちの少なくとも1つを決定する段階
を含む、請求項1に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項4】
前記追加する段階は、
ユーザに、前記ユーザ要求が認識されるたびにマーク追加要求を入力させるようにするか、又はマーク追加要求をマーク設定として予め入力させるようにする段階
を含む、請求項1に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項5】
前記マークには、前記コンテンツを共有する他のユーザの電子機器が前記コンテンツの出所となる前記チャットルームにアクセスすることのできるチャットルーム情報が含まれる、
請求項1に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項6】
前記マークは、サーバとの連動によって前記コンテンツの共有経路を追跡することができるように、前記サーバで認識可能な形態のイメージまたはパターンで生成され、
前記コンテンツを共有する他のユーザの電子機器には、前記マークによって前記コンテンツの共有経路に関する追跡情報が表示される、
請求項1に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項7】
前記コンテンツ保護方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンテンツに対するユーザ要求としてスクリーンショットまたは共有の要求が認識された場合、前記チャットルームにおいて前記コンテンツの原本を送信した原作者の電子機器に通知を伝達する段階
を含む、請求項1に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項8】
前記通知を伝達する段階は、
前記チャットルームに含まれた会話内容でスクリーンショット範囲が指定されると、前記スクリーンショット範囲に含まれたメッセージを送信した会話相手を通知伝達対象として選定する段階
を含む、請求項7に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項9】
前記選定する段階は、
前記スクリーンショット範囲に含まれた会話内容を分析し、前記会話相手のうちの一部の会話相手を前記通知伝達対象から除外させる段階
を含む、請求項8に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項10】
前記通知には、前記原作者が前記コンテンツの利用を承認するか否かを返答するための機能が含まれ、
前記追加する段階は、
前記通知によって前記原作者の電子機器から承認が受信された場合に、前記コンテンツに前記マークを追加する、
請求項7に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項11】
前記追加する段階は、
前記通知が伝達された原作者が2人以上である場合、前記通知によって承認した原作者のコンテンツだけにマークを追加し、承認しなかった原作者のコンテンツに対しては、スクリーンショットまたは共有が不可となるように処理する、
請求項10に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項12】
前記コンテンツ保護方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンテンツに対するユーザ要求としてスクリーンショット要求が認識された場合、前記スクリーンショット要求が認識された時点を基準に一定の時間が経過した時点に、スクリーンショットと関連する格納空間にアクセスする段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記一定の時間中に、前記格納空間に格納されたコンテンツのうち、前記マークが追加されたコンテンツは残し、前記マークが追加されなかったコンテンツは削除する段階
を含む、請求項1に記載のコンテンツ保護方法。
【請求項13】
請求項1~12のうちのいずれか一項に記載のコンテンツ保護方法を前記コンピュータシステムに実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項14】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
チャットルームにおいてコンテンツと関連するユーザ要求にしたがい、前記チャットルームを識別するためのチャットルーム情報が含まれたマークを前記コンテンツに追加するマーキング部、および
前記マークが追加されたコンテンツを利用して前記ユーザ要求に対応する機能を実行する機能実行部
を備える、コンピュータシステム。
【請求項15】
前記マーキング部は、
前記コンテンツに追加されたマークの大きさと位置のうちの少なくとも1つを調整するための編集UIを提供する、
請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記マークには、前記コンテンツを共有する他のユーザの電子機器が前記コンテンツの出所となる前記チャットルームにアクセスすることのできるチャットルーム情報が含まれる、
請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コンテンツに対するユーザ要求としてスクリーンショットまたは共有の要求が認識された場合、前記チャットルームにおいて前記コンテンツの原本を送信した原作者の電子機器に通知を伝達する通知伝達部
をさらに備える、請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記通知伝達部は、
前記チャットルームに含まれた会話内容でスクリーンショット範囲が指定されると、前記スクリーンショット範囲に含まれたメッセージを送信した会話相手を通知伝達対象として選定する、
請求項17に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記通知には、前記原作者が前記コンテンツの利用に対して承認するか否かを返答するための機能が含まれ、
前記マーキング部は、
前記通知によって前記原作者の電子機器から承認が受信された場合に、前記コンテンツに前記マークを追加する、
請求項17に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コンテンツに対するユーザ要求としてスクリーンショット要求が認識された場合、前記スクリーンショット要求が認識された時点を基準に一定の時間が経過した時点に、スクリーンショットと関連する格納空間にアクセスし、前記一定の時間中に、前記格納空間に格納されたコンテンツのうち、前記マークが追加されたコンテンツは残し、前記マークが追加されなかったコンテンツは削除するコンテンツ管理部
をさらに備える、請求項14に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、チャットルームのコンテンツを保護する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、メッセージやデータをリアルタイムで送受信することのできるソフトウェアであって、ユーザがメッセンジャー上に会話相手を登録すると、会話リストに登録された相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でも広く普及している。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2002年09月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー間でメッセンジャーサービスを提供することができるようにした、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0005】
インスタントメッセンジャーの利用の普及に伴ってインスタントメッセンジャーが提供する機能はますます多様化しており、電話番号やIDなどを用いることで、親しい友だちではないユーザとの間でもリンクを介して交流することのできるオープンチャット(open chatting)の利用が可能となった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願の課題は、以下の機能のうちの少なくとも1つを実現することである。
【0008】
チャットルームにアップロードしようとするコンテンツに、チャットルーム情報が含まれたマークを追加することができる。
【0009】
コンテンツに追加されたマークを利用することで、該当のコンテンツの出所となるチャットルームへのアクセスを提供することができる。
【0010】
チャットルーム内のコンテンツに対してスクリーンショットまたは共有が要求されたときに、該当のコンテンツにマークを追加することができる。
【0011】
チャットルーム内のコンテンツに対してスクリーンショットまたは共有が要求されたときに、コンテンツの原作者(より一般的には、コンテンツに関する著作権を有する者)に通知を送信することができる。
【0012】
チャットルーム内のコンテンツに対するコンテンツの原作者の承認にしたがい、スクリーンショットまたは共有を実行することができる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
コンピュータシステムが実行するコンテンツ保護方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記コンテンツ保護方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、チャットルームにおけるコンテンツと関連するユーザ要求にしたがい、前記チャットルームを識別するためのチャットルーム情報が含まれたマークを前記コンテンツに追加する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記マークが追加されたコンテンツを利用して前記ユーザ要求に対応する機能を実行する段階を含む、コンテンツ保護方法を提供する。
【0014】
一側面によると、前記追加する段階は、前記コンテンツに追加されたマークの大きさと位置のうちの少なくとも1つを調整するための編集UIを提供する段階を含んでよい。
【0015】
他の側面によると、前記追加する段階は、前記コンテンツに対するイメージ基盤分析結果に基づき、前記コンテンツに追加する前記マークの大きさと位置のうちの少なくとも1つを決定する段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記追加する段階は、前記ユーザ要求が認識されるたびにユーザにマーク追加要求を入力させるようにするか、マーク追加要求をマーク設定として予め入力させるようにする段階を含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記マークには、前記コンテンツを共有する他のユーザの電子機器が前記コンテンツの出所となる前記チャットルームにアクセスすることのできるチャットルーム情報が含まれてよい。
【0018】
また他の側面によると、前記マークは、サーバとの連動により、前記コンテンツの共有経路を追跡できるように前記サーバで認識可能な形態のイメージまたはパターンで生成され、前記コンテンツを共有する他のユーザの電子機器において、前記マークに基づいて前記コンテンツの共有経路の追跡情報が表示されてよい。
【0019】
また他の側面によると、前記コンテンツ保護方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンテンツに対するユーザ要求としてスクリーンショットまたは共有の要求が認識された場合、前記チャットルームにおいて、前記コンテンツの原本を送信した原作者の電子機器に通知を伝達する段階を含んでよい。
【0020】
また他の側面によると、前記通知を伝達する段階は、前記チャットルームに含まれた会話内容からスクリーンショット範囲が指定されると、前記スクリーンショット範囲に含まれるメッセージを送信した会話相手を通知伝達対象として選定する段階を含んでよい。
【0021】
また他の側面によると、前記選定する段階は、前記スクリーンショット範囲に含まれた会話内容を分析し、前記会話相手のうちの一部の会話相手を前記通知伝達対象から除外する段階を含んでよい。
【0022】
また他の側面によると、前記通知には、前記原作者が前記コンテンツの利用に対する承認を返答するための機能が含まれ、前記追加する段階は、前記通知によって前記原作者の電子機器から承認が受信された場合に、前記コンテンツに前記マークを追加してよい。
【0023】
また他の側面によると、前記追加する段階は、前記通知が伝達された原作者が2人以上である場合、前記通知によって承認をした原作者のコンテンツにはマークを追加し、承認をしなかった原作者のコンテンツは、スクリーンショットまたは共有が不可となるように処理してよい。
【0024】
さらに他の側面によると、前記コンテンツ保護方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンテンツに対するユーザ要求としてスクリーンショット要求が認識された場合、前記スクリーンショット要求が認識された時点を基準に一定の時間が経過した時点に、スクリーンショットと関連する格納空間にアクセスする段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記一定の時間中に、前記格納空間に記録されたコンテンツのうちで前記マークが追加されたコンテンツは残し、前記マークが追加されなかったコンテンツは削除する段階を含んでよい。
【0025】
前記コンテンツ保護方法を前記コンピュータシステムに実行させるために非一時なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0026】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、チャットルームにおけるコンテンツと関連するユーザ要求にしたがい、前記チャットルームを識別するためのチャットルーム情報が含まれたマークを前記コンテンツに追加するマーキング部、および前記マークが追加されたコンテンツを利用して前記ユーザ要求に対応する機能を実行する機能実行部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
図4】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態における、コンテンツにQRコードを追加する過程の一例を説明するための例示図である。
図6】本発明の一実施形態における、コンテンツにQRコードを追加する過程の一例を説明するための例示図である。
図7】本発明の一実施形態における、コンテンツにウォーターマークを追加する過程の一例を説明するための例示図である。
図8】本発明の一実施形態における、QRコードが追加された状態のコンテンツを活用する例を説明するための図である。
図9】本発明の一実施形態における、QRコードが追加された状態のコンテンツを活用する例を説明するための図である。
図10】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできるコンテンツ保護方法の他の例を示したフローチャートである。
図11】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできるコンテンツ保護方法のまた他の例を示したフローチャートである。
図12】本発明の一実施形態における、コンテンツ保護通知を伝達する対象を特定する過程の一例を説明するための例示図である。
図13】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできるコンテンツ保護方法のまた他の例を示したフローチャートである。
図14】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできるコンテンツ保護方法のさらに他の例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
本発明の実施形態は、チャットルームのコンテンツを保護する技術に関する。
【0030】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、チャットルームにアップロードしようとするコンテンツや、チャットルームでスクリーンショットや他のチャットルームでの共有が要求されたコンテンツに、チャットルーム情報が含まれたマークを追加することができ、これにより、マークに含まれたチャットルーム情報によってチャットルームのコンテンツを効率的に保護することができ、コンテンツの追跡はもちろん、コンテンツの出所となるチャットルームに容易にアクセスすることができる。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。
【0032】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0033】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター・バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0034】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、メッセージングサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0036】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0037】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0038】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0039】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0040】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0041】
以下、チャットルームのコンテンツの著作権を保護することができる方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0042】
本明細書において、チャットルームとは、ユーザ同士がやり取りするメッセージを提供するためのインタフェース画面により実現されることが可能であり、インタフェース画面は、例えば、メッセンジャーやSNS(social network service)においてユーザのアカウント間に設定された通信セッションによってメッセージをやり取りすることのできるチャット機能のインタフェース画面、または電話番号やIDなどを用い、友だち追加をしなくてもURLのようなリンクを介して直ぐにチャットが可能なオープンチャット機能のインタフェース画面などが、チャットルームの代表的な例に該当してよい。オープンチャットリンクは、リンクがクリックされたときに直ぐにチャットが行えるようにメッセンジャーが自動実行されて該当のリンクのチャットルームが実行される機能を含んでよい。
【0043】
以下では、メッセンジャーのチャットルームを具体的な実施形態として説明するが、これに限定されることはなく、リンクはもちろん、ユーザのアカウントや電話番号などを基準に複数のユーザが参加することができ、新たな参加を随時発生させることのできるサービスの会話基盤インタフェースであれば、すべて適用が可能である。
【0044】
図3は、本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図である。
【0045】
本実施形態に係る電子機器110には、コンピュータで実現されたコンテンツ保護システムが構成されてよい。一例として、コンテンツ保護システムは、独立に動作するプログラム形態で実現されても、あるいは特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成され、前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよく、場合によっては、サーバ150との連動によってメッセージングサービスが提供されてもよい。
【0046】
電子機器110にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づき、電子機器110に実現されたコンテンツ保護システムは、以下で説明されるコンテンツ保護方法を実行してよい。
【0047】
本発明に係るコンテンツ保護方法を実行するために、電子機器110のプロセッサ212は、構成要素として、図3に示すように、イベント認識部310、通知伝達部320、マーキング部330、機能実行部340、およびコンテンツ管理部350を備えてよい。実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0048】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、本発明に係るコンテンツ保護方法が含む段階を実行するように電子機器110を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0049】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器110に記録されたプログラムコードが提供する命令(一例として、電子機器110において実行されたアプリケーションが提供する命令)にしたがってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、電子機器110がチャットルームでコンテンツと関連する入力イベントを認識するように上述した命令にしたがって電子機器110を制御するプロセッサ212の機能的表現として、イベント認識部310が利用されてよい。
【0050】
プロセッサ212は、電子機器110の制御と関連する命令がロードされたメモリ211から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ212が本発明に係るコンテンツ保護方法を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0051】
図4は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできるコンテンツ保護方法の一例を示したフローチャートである。
【0052】
図4を参照すると、段階410で、イベント認識部310は、電子機器110にインストールされたメッセンジャーのチャットルーム(以下、「チャットルーム」と略称する)においてコンテンツと関連して事前に定められた入力イベントを認識してよい。ここで、コンテンツとは、著作権の保護対象となるものであって、テキスト、イメージ、ビデオ、オーディオなどのようにチャットルーム内でユーザが互いにやり取りすることが可能なすべての形式のデータを包括したものを意味してよい。本発明では、チャットルーム内で送信されたイメージ基盤のコンテンツやキャプチャなどによってイメージ化されたコンテンツが、著作権者の意に反して無制限に共有されてしまうことを防ぐために、コンテンツの著作権を保護する著作権保護機能を発揮することが可能である。このために、例えば、チャットルームにおける入力イベントのうち、コンテンツのアップロード要求、スクリーンショット要求、共有要求を著作権保護機能の呼び出し命令として定義してよい。言い換えれば、イベント認識部310は、チャットルーム内でなされるコンテンツと関連する入力イベントであるアップロード要求、スクリーンショット要求、共有要求を、著作権保護機能の呼び出し命令として認識してよい。ただし、著作権保護機能の呼び出し命令はこれらに限定されない。
【0053】
段階420で、マーキング部330は、チャットルームにおいて著作権保護機能の呼び出し命令に該当する入力イベントが認識されると、該当のチャットルームを識別するためのチャットルーム情報が含まれたマークを、著作権保護対象となるコンテンツに追加してよい。マークは、テキスト、イメージ、ビデオ、オーディオなどのような原本データの著作権を保護するためのものであって、一例として、QRコード(Quick Response code)やバーコード(barcode)などのような所定のイメージ、あるいはウォーターマークなどの所定のパターンによって情報を含む手段を利用して生成されてよい。このとき、マークは、サーバ150との連動によって著作権保護対象の追跡が可能となるように、サーバ150で認識可能な形態のイメージまたはパターンで生成されてよい。一例として、マーキング部330は、入力イベントが認識されたチャットルームのIDやリンク(URL)などのようにチャットルームの識別が可能な情報を含んだマークを生成してよく、入力イベントによって著作権保護対象に特定されたコンテンツにマークを追加してよい。(1)アップロード要求の場合にはチャットルームにアップロードするために選択されたコンテンツが、(2)スクリーンショット要求の場合にはチャットルームのスクリーンショット範囲に含まれたコンテンツが、(3)共有要求の場合にはチャットルームで他のチャットルームや他の媒体に共有するために選択されたコンテンツが、著作権保護対象として特定されてよい。他の例として、マーキング部330は、著作権保護対象に特定されたコンテンツに対し、チャットルーム情報とともに、コンテンツの原作者に関する情報(例えば、ユーザIDなど)を含んだマークを生成して追加してよい。このとき、コンテンツの原作者は、チャットルームに含まれた会話相手であって、該当のチャットルームにおいて著作権保護対象として特定されたコンテンツの原本を送信したユーザを意味してよい。チャットルームでやり取りされたコンテンツは、メッセージタイプの固有の識別子(メッセージID)で管理されてよく、これにより、マーキング部330は、著作権保護対象に特定されたコンテンツとコンテンツの原作者を識別し、特定されたコンテンツに該当のコンテンツの原作者情報を含んだマークを追加してよい。このとき、マーキング部330は、入力イベントが認識されるたびに電子機器110のユーザにマーク追加要求を入力させるようにしてもよく、実施形態によっては、アップロードコンテンツに対するマーク追加要求がマーク設定となるように予め入力させてもよい。
【0054】
段階430で、機能実行部340は、マークが追加されたコンテンツに対し、段階410で認識された入力イベントに該当する機能(アップロード機能、スクリーンショット機能、共有機能)を実行してよい。言い換えれば、機能実行部340は、チャットルームで認識された入力イベントに対する応答として、著作権保護対象に特定されたコンテンツを、マークが追加された状態でチャットルームにアップロードしたり、キャプチャして格納したり、共有できるようにしてよい。
【0055】
したがって、プロセッサ212は、チャットルームにおいてコンテンツと関連する入力イベント(コンテンツのアップロード、スクリーンショット、共有の要求)が認識された場合、該当のコンテンツにチャットルーム情報が含まれたマークを追加した後、マークが追加された状態のコンテンツを利用して入力イベントに該当する機能を実行することができる。
【0056】
図5および図6は、本発明の一実施形態における、コンテンツにQRコードを追加する過程の一例を説明するための例示図である。
【0057】
図5を参照すると、マーキング部330は、著作権保護対象に特定されたコンテンツ500、すなわち、チャットルームにアップロードしようとするコンテンツ、あるいはスクリーンショット範囲に含まれたコンテンツ、あるいは他のチャットルームや媒体で共有しようとするコンテンツに、チャットルーム情報が含まれたQRコード501を追加してよい。
【0058】
図6を参照すると、マーキング部330は、コンテンツ500に追加されたQRコード501の大きさや位置を調整するための編集UI610を提供してよい。これにより、ユーザは、編集UI610を用いてコンテンツ500に追加されたQRコード501の大きさや位置を直接に調整してよい。QRコード501の大きさや位置をユーザが直接に調整する以外にも、他の例として、マーキング部330は、コンテンツ500に対するイメージ基盤分析を用い、分析結果に基づいてQRコード501の大きさや位置を自動で決定して追加してもよい。例えば、マーキング部330は、テキストやイメージオブジェクトなどのような重要情報が存在しない領域や背景領域などを抽出し、抽出された領域内にQRコード501を追加してよい。
【0059】
図7は、本発明の一実施形態における、コンテンツにウォーターマークを追加する過程の一例を説明するための例示図である。
【0060】
図7を参照すると、マーキング部330は、著作権保護対象に特定されたコンテンツ500にチャットルーム情報が含まれたマークを追加するが、QRコードではない他の類型のマークとしてウォーターマーク701を追加してもよい。同じように、マーキング部330は、コンテンツ500に追加されたウォーターマーク701の大きさや位置をユーザが直接に調整できるように編集UIを提供してもよいし、コンテンツ500に対するイメージ分析結果に基づいてウォーターマーク701の大きさや位置を自動で決定してもよい。
【0061】
上記では、マークの一例としてQRコードとウォーターマークについて説明しているが、これに限定されることはなく、チャットルーム情報を含んでコンテンツの著作権保護や追跡が可能であるマークであれば、すべて適用可能である。
【0062】
図8および図9は、本発明の一実施形態における、QRコードが追加された状態のコンテンツを活用する例を説明するための図である。
【0063】
図8を参照すると、QRコード501が追加された状態のコンテンツ500が共有されたユーザの電子機器120は、電子機器120の画面80上でコンテンツ500が選択されるか、電子機器120のカメラなどによってコンテンツ500内のQRコード501が認識された場合、QRコード501に含まれたチャットルーム情報に基づいてコンテンツ500の出所となるチャットルーム800へのアクセスを提供してよい。電子機器120のユーザがチャットルーム800に参加中であるか加入済みのユーザである場合は、チャットルーム800に直ぐに移動してよく、チャットルーム800に未加入のユーザには、チャットルームへの移動に先立ち、チャットルーム紹介画面を提供してよい。チャットルーム紹介画面には、チャットルームの名称、タグ、運営者情報、参加人数などが表示されてよく、加入要求を入力するための加入要求インタフェースが含まれてよい。したがって、チャットルーム800に未加入のユーザが、QRコード501が追加された状態のコンテンツ500を利用しようとする場合、コンテンツ500の出所となるチャットルーム800の紹介画面が提供されるようになる。QRコード501にはチャットルーム情報が含まれることから、コンテンツの保護や追跡のために利用されることはもちろん、チャットルーム800の広報のための手段として利用されることも可能である。
【0064】
図9を参照すると、QRコード501が追加された状態のコンテンツ500が共有されたユーザの電子機器120は、電子機器120の画面80上でコンテンツ500が選択されるか、電子機器120のカメラなどによってコンテンツ500内のQRコード501が認識された場合、サーバ150との連動により、コンテンツ500に対する共有画面900を提供してよい。共有画面900は、コンテンツ500の共有経路に対してサーバ150から提供される追跡情報910を含んでよい。ここで、追跡情報910には、コンテンツ500を共有した履歴のあるチャットルームリストと、チャットルームリストに含まれたチャットルームのそれぞれに直ぐに移動可能なショートカットリンク911が含まれてよい。チャットルームは、管理者(admin)により、QRコード501を介するアクセスが許容された公開状態、またはQRコード501を介するアクセスが許容されていない非公開状態に設定されてよい。チャットルームリストにおいて、QRコード501を介するアクセスが許容されないチャットルームは、ショートカットリンク911が除かれた状態で提供されてよい。
【0065】
電子機器120は、ユーザが、共有画面900から特定のチャットルームのショートカットリンク911を選択した場合、選択されたチャットルームへのアクセスを提供してよい。このとき、電子機器120のユーザが、選択されたチャットルームに参加中であるか加入済みのユーザである場合は該当のチャットルームに直ぐに移動してよく、チャットルームに未加入のユーザには、チャットルーム紹介画面を先に提供してよい。
【0066】
上記では、QRコードが追加されたコンテンツの活用例について説明したが、ウォーターマークなどの他の形態のマークが追加されたコンテンツを活用する方法も、これと同じであるか類似する。
【0067】
図10は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできるコンテンツ保護方法の他の例を示したフローチャートである。
【0068】
一例として、図10のコンテンツ保護方法1040~1050は、図4を参照しながら説明したコンテンツ保護方法410~430に含まれてよい。
【0069】
図10を参照すると、段階1040で、コンテンツ管理部350は、段階410で認識された入力イベントがスクリーンショット要求に該当する場合、スクリーンショットイベントが認識された時点を基準に一定の時間(例えば、10秒間)が経過した時点にスクリーンショットが格納された格納空間にアクセスしてよい。ここで、スクリーンショット格納空間とは、メッセンジャーに割り当てられたローカル格納空間を意味してよい。
【0070】
段階1050で、コンテンツ管理部350は、一定の時間中に、スクリーンショット格納空間に格納されたコンテンツのうち、マークが追加されたコンテンツ以外の、マークが追加されていないコンテンツを削除してよい。
【0071】
したがって、コンテンツ管理部350は、チャットルームと関連する入力イベントとしてスクリーンショット要求が発生した場合、一定の時間後にスクリーンショット格納空間にアクセスし、マークが追加されたコンテンツは残し、残りのスクリーンショットは削除してよい。
【0072】
他の例として、コンテンツ管理部350は、スクリーンショット格納空間に格納されたコンテンツを分析し、分析結果に基づいてコンテンツ間の類似度が一定のレベル以上となるコンテンツのうち、マークが追加されたコンテンツは残し、マークが追加されていないコンテンツは削除してよい。例えば、スクリーンショット格納空間に格納されたイメージに対するイメージ分析結果に基づいて類似のイメージ同士を分類し、分類されたイメージのうち、マークが追加されたイメージは残し、残りのイメージは削除してよい。
【0073】
コンテンツ管理部350は、スクリーンショット格納空間の他にも、チャットルームと関連する格納空間、すなわち、チャットルームでユーザ同士がやり取りしたコンテンツが格納される空間に、周期的あるいは定められた時点にアクセスしてよく、該当の空間に格納されたコンテンツのうち、マークが追加されたコンテンツを除いた残りのコンテンツは削除してよい。
【0074】
図11は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできるコンテンツ保護方法のまた他の例を示したフローチャートである。
【0075】
図11を参照すると、段階1110で、イベント認識部310は、チャットルームにおいて、チャットルームに含まれたコンテンツに対する入力イベントとしてスクリーンショットまたは共有の要求を認識してよい。本実施形態では、チャットルームのコンテンツの著作権保護のために、チャットルームにおける入力イベントのうち、スクリーンショット要求と共有要求を著作権保護機能の呼び出し命令として定義してよい。言い換えれば、イベント認識部310は、チャットルームにおけるコンテンツと関連する入力イベントであるスクリーンショット要求または共有要求を、著作権保護機能の呼び出し命令として認識してよい。
【0076】
段階1120で、通知伝達部320は、チャットルームにおいて著作権保護機能の呼び出し命令に該当する入力イベントが認識されると、チャットルームコンテンツ保護のために著作権保護対象に特定されたコンテンツに対する通知をコンテンツの原作者に伝達してよい。スクリーンショット要求の場合にはチャットルームにおけるスクリーンショット範囲に含まれたコンテンツが、共有要求の場合にはチャットルームにおいて他のチャットルームや他の媒体に共有するために選択されたコンテンツが、著作権保護対象として特定されてよい。このとき、通知伝達部320は、著作権保護対象に特定されたコンテンツの原作者に、スクリーンショットまたは共有の要求に対する通知を伝達してよい。通知には、入力イベントが認識されたチャットルームのIDやリンク(URL)などのようなチャットルームの識別が可能な情報、すなわち、チャットルーム情報が含まれてよい。このような通知は、サーバ150との連動により、個別のチャットルームや通知ページを経てコンテンツ原作者の電子機器120に伝達されてよい。
【0077】
チャットルームでやり取りしたコンテンツは、メッセージタイプの固有の識別子で管理されることにより、通知伝達部320は、著作権保護対象に特定されたコンテンツを識別できるようになり、識別されたコンテンツの原本を送信したユーザ、すなわち、コンテンツ原作者を識別できるようになる。著作権保護対象に特定されたコンテンツにより、2人以上のコンテンツ原作者が識別されてよい。例えば、図12を参照すると、電子機器110のユーザがチャットルーム1200に含まれた会話内容のうちからスクリーンショット範囲1210を指定したとする。このとき、通知伝達部320は、スクリーンショット範囲1210内に含まれたメッセージを送信した会話相手を通知伝達対象として選定してよい。例えば、userAが送ったメッセージとuserBが送ったメッセージがスクリーンショット範囲1210として指定された場合、通知伝達部320は、電子機器110のユーザによるスクリーンショット通知をuserAとuserBに伝達してよい。他の例として、通知伝達部320は、スクリーンショット範囲1210に含まれたメッセージ(すなわち、会話内容)を分析して単純返答者を区分した後、単純返答者を除いたコンテンツ原作者に通知を伝達してよい。すなわち、スクリーンショット範囲1210内に含まれたメッセージを送信した会話者のうち、「ok」、「わかりました」、「ありがとう」、「ありがとうございます」などのような短文返答を送ったユーザ(「単純返答者」とする)を区分してよい。例えば、userAが送ったメッセージとuserBが送ったメッセージがスクリーンショット範囲1210として指定された場合、userAとuserBのうち、有意な情報を提供したuserAには通知を伝達し、単純返答者であるuserBは通知対象から除外してよい。
【0078】
再び図11を参照すると、段階1130で、機能実行部340は、著作権保護対象に特定されたコンテンツの原作者に通知が伝達された後、段階1110で認識された入力イベントに該当する機能(スクリーンショット機能、共有機能)を実行してよい。言い換えれば、機能実行部340は、先ずはコンテンツの原作者に通知を伝達してからチャットルームで認識された入力イベントに応答し、著作権保護対象に特定されたコンテンツをキャプチャして格納したり共有したりしてよい。
【0079】
したがって、プロセッサ212は、チャットルームにおいて著作権保護機能の呼び出し命令に該当する入力イベント(スクリーンショットおよび共有の要求)が認識された場合、先ずは、著作権保護対象に特定されたコンテンツの原本を送信したコンテンツ原作者に通知を提供し、この後、該当となる入力イベントの機能を実行してよい。コンテンツの原作者は、自身のコンテンツに対するスクリーンショットや共有などのように他人によるコンテンツの利用を通知によって認知することができ、通知を選択した場合、通知に含まれたチャットルーム情報に基づき、コンテンツの原作者がコンテンツを送信したチャットルームに移動することができる。
【0080】
図13は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできるコンテンツ保護方法のまた他の例を示したフローチャートである。
【0081】
図13を参照すると、段階1310で、イベント認識部310は、チャットルームにおいて、チャットルームに含まれたコンテンツに対する入力イベントとしてスクリーンショットまたは共有の要求を認識してよい。言い換えれば、イベント認識部310は、チャットルームにおけるコンテンツと関連する入力イベントであるスクリーンショット要求または共有要求を、著作権保護機能の呼び出し命令として認識してよい。
【0082】
段階1320で、通知伝達部320は、チャットルームにおいて著作権保護機能の呼び出し命令に該当する入力イベントが認識されると、チャットルームコンテンツ保護のために著作権保護対象に特定されたコンテンツに対する通知をコンテンツの原作者に伝達してよい。スクリーンショット要求の場合にはチャットルームにおけるスクリーンショット範囲に含まれたコンテンツが、共有要求の場合にはチャットルームにおいて他のチャットルームや他の媒体と共有するために選択されたコンテンツが、著作権保護対象として特定してよい。このとき、通知伝達部320は、著作権保護対象に特定されたコンテンツの原作者にスクリーンショットまたは共有の要求に対する通知を伝達してよい。通知には、入力イベントが認識されたチャットルームのIDやリンク(URL)などのようにチャットルームの識別が可能な情報、すなわち、チャットルーム情報が含まれてよい。
【0083】
段階1330で、マーキング部330は、著作権保護対象に特定されたコンテンツにチャットルーム情報が含まれたマークを追加してよい。一例として、マーキング部330は、入力イベントが認識されたチャットルームのIDやリンク(URL)などのようにチャットルームの識別が可能な情報を含んだQRコードを生成してよく、入力イベントにしたがい、著作権保護対象に特定されたコンテンツに対してQRコードを追加してよい。
【0084】
段階1340で、機能実行部340は、著作権保護対象に特定されたコンテンツの原作者に通知が伝達されてからマークが追加されたコンテンツに対し、段階1310で認識された入力イベントに該当する機能(スクリーンショット機能、共有機能)を実行してよい。言い換えれば、機能実行部340は、チャットルームに対する入力イベントに応答し、著作権保護対象に特定されたコンテンツをマークが追加された状態でキャプチャして格納したり共有したりしてよい。
【0085】
したがって、プロセッサ212は、チャットルームにおいて著作権保護機能の呼び出し命令に該当する入力イベント(スクリーンショット、共有要求)が認識された場合、著作権保護対象に特定されたコンテンツの原本を送信したコンテンツの原作者に通知を提供すると同時に、該当のコンテンツにチャットルーム情報が含まれたマークを追加した後、マークが追加された状態のコンテンツを利用して入力イベントに該当する機能を実行することができる。
【0086】
図14は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできるコンテンツ保護方法のさらに他の例を示したフローチャートである。
【0087】
図14を参照すると、段階1410で、イベント認識部310は、チャットルームにおいて、チャットルームに含まれたコンテンツに対する入力イベントとしてスクリーンショットまたは共有の要求を認識してよい。言い換えれば、イベント認識部310は、チャットルームにおけるコンテンツと関連する入力イベントであるスクリーンショット要求または共有要求を、著作権保護機能の呼び出し命令として認識してよい。
【0088】
段階1420で、通知伝達部320は、チャットルームにおいて著作権保護機能の呼び出し命令に該当する入力イベントが認識されると、チャットルームコンテンツ保護のために著作権保護対象として特定されたコンテンツに対する通知をコンテンツの原作者に伝達してよい。スクリーンショット要求の場合にはチャットルームにおけるスクリーンショット範囲に含まれたコンテンツが、共有要求の場合にはチャットルームにおいて他のチャットルームや他の媒体と共有するために選択されたコンテンツが、著作権保護対象として特定されてよい。このとき、通知伝達部320は、著作権保護対象に特定されたコンテンツの原作者に、スクリーンショットまたは共有の要求に対する通知を伝達してよい。通知には、入力イベントが認識されたチャットルームのIDやリンク(URL)などのようにチャットルームの識別が可能な情報、すなわち、チャットルーム情報が含まれてよく、特に、コンテンツの原作者が他人によるコンテンツ利用を承認するか否かを返答するためのコールバックURLが含まれてよい。
【0089】
段階1430で、マーキング部330は、著作権保護対象に特定されたコンテンツの利用に対するコンテンツ原作者の承認状況を通知によって判断してよい。マーキング部330は、コンテンツ原作者に伝達された通知により、コンテンツ原作者の電子機器120から、コンテンツの利用に対するコンテンツ原作者の承認または非承認を受信してよい。
【0090】
段階1440で、マーキング部330は、著作権保護対象に特定されたコンテンツに対し、コンテンツ原作者の電子機器120からコンテンツの利用に対する承認が受信された場合、該当のコンテンツにチャットルーム情報が含まれたマークを追加してよい。一例として、マーキング部330は、入力イベントが認識されたチャットルームのIDやリンク(URL)などのようにチャットルームの識別が可能な情報を含んだマークを生成してよく、入力イベントにしたがい、著作権保護対象に特定されたコンテンツに対してマークを追加してよい。
【0091】
段階1450で、機能実行部340は、著作権保護対象に特定されたコンテンツの原作者に通知が伝達されてからマークが追加されたコンテンツに対し、段階1410で認識された入力イベントに該当する機能(スクリーンショット機能、共有機能)を実行してよい。言い換えれば、機能実行部340は、チャットルームに対する入力イベントに応答し、著作権保護対象に特定されたコンテンツをマークが追加された状態でキャプチャして格納したり共有したりしてよい。
【0092】
プロセッサ212は、段階1430の判断結果、コンテンツの原作者がコンテンツの利用を承認しなかった場合、該当のコンテンツのスクリーンショットや共有が不可となるように処理してよい。例えば、コンテンツの原作者がコンテンツの利用を承認しなかった場合、コンテンツのスクリーンショットや共有は不可と判断し、スクリーンショットや共有の要求を拒絶するメッセージを出力してよい。
【0093】
また、プロセッサ212は、通知が伝達されたコンテンツの原作者が2人以上である場合、承認した原作者のコンテンツにだけマークを追加し、承認されなかったコンテンツに対しては、スクリーンショットや共有が不可となるように処理してよい。例えば、図12を参照しながら説明したように、スクリーンショット範囲1210に含まれた会話内容がuserAとuserBのメッセージである場合、userAとuserBに通知が伝達されてよい。このとき、userAはコンテンツの利用を承認し、userBはコンテンツの利用を承認しなかった場合、userBのメッセージは除き、userAのメッセージ部分だけにマークを追加してスクリーンショットや共有を実行してよい。
【0094】
したがって、プロセッサ212は、チャットルームで著作権保護機能の呼び出し命令に該当する入力イベント(スクリーンショット、共有の要求)が認識された場合、著作権保護対象に特定されたコンテンツの原本を送信したコンテンツ原作者に通知を提供した後、通知によってコンテンツ原作者がコンテンツの利用を承認した場合に限って該当のコンテンツにチャットルーム情報が含まれたマークを追加し、マークが追加された状態のコンテンツをキャプチャして格納したり共有したりすることができる。
【0095】
上述した実施形態では、アップロード要求、スクリーンショット要求、共有要求それぞれの入力イベントに対してコンテンツにマークを追加すると説明しているが、実施形態によっては、コンテンツに対して先行される初期段階(アップロードまたはスクリーンショット)でコンテンツにマークを追加してもよく、あるいは最後の段階(共有段階)でコンテンツにマークを追加してもよい。言い換えれば、アップロード段階で最初にコンテンツにマークを追加した後、マークが追加された状態のコンテンツに限ってスクリーンショットや共有を可能にしたり、あるいはスクリーンショット段階でコンテンツにマークを追加した後、マークが追加された状態のコンテンツに限って共有を可能にしたり、あるいはアップロードやスクリーンショットされたコンテンツを実際に共有する段階でコンテンツにマークを追加し、マークが追加された状態で共有を可能にしてよい。
【0096】
本発明では、チャットルームコンテンツ保護のためにチャットルーム内でアップロード、スクリーンショット、共有しようとするコンテンツにチャットルーム情報が含まれたQRコードまたはウォーターマークのようなマークを追加することができ、チャットルーム内のコンテンツに対してスクリーンショットや共有が要求されたときに、コンテンツの原本を送信した原作者にコンテンツの利用に関する通知を提供することができる。プロセッサ212は、マークや通知を利用することによってチャットルームのコンテンツの著作権を保護することができ、サーバ150との連動により、著作権保護対象となるコンテンツの利用を追跡することができる。
【0097】
上述では、電子機器110にインストールされたアプリケーション(メッセンジャー)が提供する命令に基づき、電子機器110が上述したコンテンツ保護方法を実行するものと説明しているが、これに限定されることはなく、実施形態によっては、電子機器110にインストールされたアプリケーション(メッセンジャー)と連動し、サーバ150側で上述したコンテンツ保護方法の少なくとも一部を実行することも可能である。
【0098】
具体的に、サーバ150が上述したコンテンツ保護方法の少なくとも一部を実行するために、該当のサーバ150のプロセッサ222は、イベント認識部、通知伝達部、マーキング部、機能実行部、およびコンテンツ管理部を備えてよい。実施形態によって、イベント認識部、通知伝達部、マーキング部、機能実行部、およびコンテンツ管理部は、選択的にサーバ150のプロセッサ222に含まれても除外されてもよく、プロセッサ222の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0099】
サーバ150のプロセッサ222が備えるイベント認識部、通知伝達部、マーキング部、機能実行部、およびコンテンツ管理部は、図3を参照しながら説明したイベント認識部310、通知伝達部320、マーキング部330、機能実行部340、およびコンテンツ管理部350と同一あるいは対応する動作を実行するため、具体的な説明は省略する。
【0100】
このように、本発明の実施形態によると、チャットルームにアップロードしようとするコンテンツにチャットルーム情報が含まれたマークを追加することができ、コンテンツに追加されたマークを利用して該当のコンテンツの出所となるチャットルームへのアクセスを提供することができる。また、本発明の実施形態によると、チャットルーム内のコンテンツに対してスクリーンショットまたは共有が要求されたとき、該当のコンテンツにチャットルーム情報が含まれたマークを追加し、マークが追加された状態のコンテンツをスクリーンショットとして格納したり共有したりすることができる。さらに、本発明の実施形態によると、チャットルーム内のコンテンツに対してスクリーンショットまたは共有が要求されたとき、コンテンツの原作者に通知を伝達し、コンテンツの原作者の承認状況にしたがってスクリーンショットまたは共有を実行することができる。
【0101】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0102】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0103】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0104】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0105】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0106】
212:プロセッサ
310:イベント認識部
320:通知伝達部
330:マーキング部
340:機能実行部
350:コンテンツ管理部
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