(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-21
(45)【発行日】2024-07-01
(54)【発明の名称】送信機と受信機、および、シリアライザとデシリアライザ、および、送信と受信のための方法、および、シリアライズ化とデシリアライズ化のための方法
(51)【国際特許分類】
H04L 12/28 20060101AFI20240624BHJP
H04L 47/2483 20220101ALI20240624BHJP
【FI】
H04L12/28 200Z
H04L12/28 203
H04L47/2483
(21)【出願番号】P 2021554627
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(86)【国際出願番号】 EP2020056679
(87)【国際公開番号】W WO2020182949
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-11-09
(32)【優先日】2019-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591037214
【氏名又は名称】フラウンホッファー-ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ
(74)【代理人】
【識別番号】100079577
【氏名又は名称】岡田 全啓
(74)【代理人】
【識別番号】100167966
【氏名又は名称】扇谷 一
(72)【発明者】
【氏名】ツェルナ コンラート
(72)【発明者】
【氏名】ナーゲル ペーター
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2003/0179774(US,A1)
【文献】特表2003-509902(JP,A)
【文献】特開2012-090241(JP,A)
【文献】特開平10-303935(JP,A)
【文献】特開2004-064159(JP,A)
【文献】特開2005-033408(JP,A)
【文献】特開平10-084383(JP,A)
【文献】特開2002-354023(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-12/66,13/00,41/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータストリームを送信するための装置(100;101)であって、
前記複数のデータストリームからデータストリームを選択されたデータストリームとして選択するためのスケジュールユニット(110)と、
前記選択されたデータストリームを送信するための伝送ユニット(120)と、
を含み、
前記スケジュールユニット(110)は、スケジュール情報に依存し、かつカウンター値に依存して前記選択されたデータストリームを前記複数のデータストリームから選択するように構成され、前記スケジュール情報は複数のスケジュール要素を含み、前記複数のスケジュール要素のそれぞれは選択情報およびデータストリーム情報を含み、
前記複数のスケジュール要素のうちの各スケジュール要素について、前記複数のデータストリームのうちのデータストリームが該スケジュール要素に割り当てられ、該スケジュール要素の前記データストリーム情報は、該スケジュール要素に割り当てられた前記データストリームについてのデータストリーム情報であり、
前記複数のスケジュール要素のうちの各スケジュール要素について、前記スケジュール要素の前記選択情報に依存して、かつ、前記カウンター値に依存して、選択基準が満たされるか、または満たされないかのいずれかであり、
前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の順序に依存して、前記スケジュールユニット(110)は、複数の前記選択されたデータストリームから、複数の選択要素のうちの前記選択基準が満たされている選択要素に割り当てられているデータストリームを前記選択されたデータストリームとして選択するように構成され、ここで前記複数の選択要素は前記複数のスケジュール要素であり、
前記選択されたデータストリームを選択するために、前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のうちの少なくとも1つのスケジュール要素について、または前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のうちの各スケジュール要素について、前記カウンター値に依存して、かつ、前記スケジュール要素の前記選択情報に依存して、前記選択基準が満たされるかどうかを決定するように構成される、
装置(100;101)。
【請求項2】
前記スケジュールユニット(110)は、前記選択基準が満たされたスケジュール要素が前記スケジュールユニット(110)によって発見されるまで、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素を逐次処理するように構成される、請求項1に記載の装置(100;101)。
【請求項3】
前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のうちの現在のスケジュール要素について、決定ステップにおいて、前記現在のスケジュール要素について前記選択基準が満たされるか、または満たされないかの決定をするように構成され、
前記現在のスケジュール要素について前記選択基準が満たされている場合には、前記スケジュールユニット(110)は、選択ステップにおいて、前記現在のスケジュール要素のデータストリーム情報を使用して前記選択されたデータストリームを決定するように構成され、
前記現在のスケジュール要素について前記選択基準が満たされていない場合には、前記スケジュールユニット(110)は、アップデートステップにおいて、前記現在のスケジュール要素をアップデートして、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の前記順序に依存して、前記複数のスケジュール要素のうちの別のスケジュール要素を前記現在のスケジュール要素として選択するように構成される、
請求項1または請求項2に記載の装置(100;101)。
【請求項4】
前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の前記順序は、前記複数のスケジュール要素のうち前記複数のスケジュール要素の最初のスケジュール要素に先行するものがないように、かつ、前記複数のスケジュール要素のうち前記複数のスケジュール要素の最後のスケジュール要素に後続するものがないように、かつ、前記最初のスケジュール要素と異なると共に前記最後のスケジュール要素と異なる、前記複数のスケジュール要素の各スケジュール要素が、前記スケジュール要素に直ちに先行する前記複数のスケジュール要素のうちの厳密に1つの直前のスケジュール要素を持ち、そして、前記スケジュール要素に直ちに後続する前記複数のスケジュール要素のうちの厳密に1つの直後のスケジュール要素を持つように、前記複数のスケジュール要素が順序付けられるように定義され、
前記アップデートステップにおいて、前記選択されたデータストリームを決定するために前記現在のスケジュール要素が使用されるべきでない場合、かつ、前記現在のスケジュール要素が前記最初のスケジュール要素でも前記最後のスケジュール要素でもない場合、前記スケジュールユニット(110)は前記現在のスケジュール要素をアップデートし、検索方向に依存して、前記現在のスケジュール要素の前記直前のスケジュール要素または前記直後のスケジュール要素を前記現在のスケジュール要素として選択するように構成され、
前記検索方向は、検索昇順方向または検索降順方向のいずれかであり、
前記検索方向が前記検索昇順方向である場合には、前記スケジュールユニット(110)は前記直後のスケジュール要素を選択するように構成され、
前記検索方向が前記検索降順方向である場合には、前記スケジュールユニット(110)は前記直前のスケジュール要素を選択するように構成される、請求項3に記載の装置(100;101)。
【請求項5】
前記スケジュールユニット(110)は、前記選択されたデータストリームを決定するために前記現在のスケジュール要素を使用すると前記スケジュールユニット(110)が決定するまで、前記決定ステップおよび前記アップデートステップを繰り返すように構成される、または、
前記スケジュールユニット(110)は、前記選択されたデータストリームを決定するために前記現在のスケジュール要素を使用すると前記スケジュールユニット(110)が決定するまで、または検索停止基準が満たされるまで、前記決定ステップおよび前記アップデートステップを繰り返すように構成される、
請求項4に記載の装置(100;101)。
【請求項6】
前記検索方向が前記検索昇順方向であり、かつ前記現在のスケジュール要素が前記最後のスケジュール要素であって、前記最後のスケジュール要素が前記選択されたデータストリームを決定するために使用されない場合に、前記検索停止基準が満たされる、または、
前記検索方向が前記検索降順方向であり、かつ前記現在のスケジュール要素が前記最初のスケジュール要素であって、前記最初のスケジュール要素が前記選択されたデータストリームを決定するために使用されない場合に、前記検索停止基準が満たされる、
請求項5に記載の装置(100;101)。
【請求項7】
前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のうちの少なくとも2つのスケジュール要素を並行して処理して、前記少なくとも2つのスケジュール要素の各スケジュール要素について、該スケジュール要素について前記選択基準が満たされているかどうかを決定するように構成される、請求項1に記載の装置(100;101)。
【請求項8】
前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報の2つ以上のスケジュール要素について、または前記スケジュール情報の全てのスケジュール要素について、前記選択基準が満たされているかどうかを決定して、前記選択基準が満たされている1つ以上のスケジュール要素のグループを取得するように構成され、
前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の順序に依存して、前記1つ以上のスケジュール要素のグループから前記選択基準が
満たされているスケジュール要素を選択されたスケジュール要素として選択するように構成され、
前記スケジュールユニット(110)は、前記選択されたデータストリームとして、該選択されたスケジュール要素に割り当てられた前記データストリームを選択する、
請求項1または請求項7に記載の装置(100;101)。
【請求項9】
前記選択基準が満たされている前記1つ以上のスケジュール要素の前記グループが、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のうちの2つ以上のスケジュール要素を含む場合、前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の順序に依存して、前記選択基準が満たされている前記選択されたスケジュール要素を前記1つ以上のスケジュール要素の前記グループから選択するように構成される、請求項8に記載の装置(100;101)。
【請求項10】
前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の前記順序は、前記複数のスケジュール要素のうち前記複数のスケジュール要素の最初のスケジュール要素に先行するものがないように、かつ、前記複数のスケジュール要素のうち前記複数のスケジュール要素の最後のスケジュール要素に後続するものがないように、かつ、前記最初のスケジュール要素とは異なり且つ前記最後のスケジュール要素とも異なる前記複数のスケジュール要素の各要素に、前記スケジュール要素に直接先行する前記複数のスケジュール要素のうちの厳密に1つの直前のスケジュール要素と、前記スケジュール要素に直接後続する前記複数のスケジュール要素のうちの厳密に1つの直後のスケジュール要素とがあるように、前記複数のスケジュール要素が順序付けられるように定義される、請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の装置(100;101)。
【請求項11】
前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のうちのどれも前記選択基準を満たしていない場合、前記スケジュールユニット(110)は、次の選択ステップを実行することによって、前記複数のデータストリームから前記選択されたデータストリームを選択するように構成され、前記スケジュールユニット(110)は前記次の選択ステップを、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素を考慮しないで実行するように構成される、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の装置(100;101)。
【請求項12】
前記スケジュールユニット(110)は前記次の選択ステップを、前記選択されたデータストリームを選択するためのスタックからポートIDを選択することによって実行するように構成される、請求項11に記載の装置(100;101)。
【請求項13】
前記スケジュールユニット(110)は、前記次の選択ステップを、信用に基づいたスのスケジューラを使用して実行するように構成される、請求項11に記載の装置(100;101)。
【請求項14】
前記選択されたデータストリームは、第1の選択されたデータストリームであり、
前記スケジュールユニット(110)が前記第1の選択されたデータストリームを選択した後に、前記スケジュールユニット(110)は、前記複数のデータストリームのうちの別のデータストリームを第2の選択されたデータストリームとして選択するように構成され、
前記伝送ユニット(120)が前記第1の選択されたデータストリームのデータユニットを送信した後に、前記伝送ユニット(120)は前記第2の選択されたデータストリームのデータユニットを送信するように構成され、
前記第1の選択されたデータストリームを選択した後に、前記スケジュールユニット(110)は前記カウンター値を修正するように構成され、
前記第2の選択されたデータストリームを選択するために、前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の順序に依存して、前記複数の選択されたデータストリームから、前記複数の選択要素のうちの前記選択基準が満たされている選択要素に割り当てられるデータストリームを前記第2の選択されたデータストリームとして選択するように構成され、
前記第2の選択されたデータストリームを選択するために、前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のうちの少なくとも1つのスケジュール要素について、または前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の各スケジュール要素について、前記選択基準が満たされているかどうかを、前記スケジュールユニット(110)が修正した前記カウンター値に依存して、かつ、該スケジュール要素の前記選択情報に依存して決定するように構成される、
請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の装置(100;101)。
【請求項15】
前記スケジュールユニット(110)が前記カウンター値を修正する前または後に、前記スケジュールユニット(110)は、前記カウンター値と閾値とを比較することによって、カウンター比較結果を決定するように構成され、
前記カウンター比較結果が第1のカウンター比較結果に等しい場合には、前記スケジュールユニット(110)は前記カウンター値を初期値にセットし、
前記カウンター比較結果が第1のカウンター比較結果に等しくない場合には、前記スケジュールユニット(110)は前記カウンター値を前記初期値にセットしない、
請求項14に記載の装置(100;101)。
【請求項16】
前記装置(100;101)は、前記複数のデータストリームのうちの1つ以上の別の選択されたデータストリームを選択して送信し、
前記1つ以上の別の選択されたデータストリームのうちの前記別の選択されたデータストリームそれぞれを選択するために、
前記スケジュールユニット(110)は前記カウンター値を修正するように構成され、
前記スケジュールユニット(110)は、前記別の選択されたデータストリームとして、前記複数の選択されたデータストリームから、前記複数の選択要素のうちの前記選択基準が満たされている選択要素に割り当てられるデータストリームを、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の順序に依存して選択するように構成され、
前記別の選択されたデータストリームを選択するために、前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の少なくとも1つのスケジュール要素について、または前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の各スケジュール要素について、前記選択基準が満たされているかどうかを前記スケジュールユニット(110)が修正した前記カウンター値に依存して、かつ、該スケジュール要素の前記選択情報に依存して決定するように構成され、
前記伝送ユニット(120)は、前記スケジュールユニット(110)が選択した前記1つ以上の別のデータストリームのうちの各データストリームを伝送するように構成される、
請求項14または請求項15に記載の装置(100;101)。
【請求項17】
前記伝送ユニット(120)は、前記1つ以上の別の選択されたデータストリームが前記スケジュールユニット(110)によって選択されたと同じ順序で、前記1つ以上の別の選択されたデータストリームを伝送するように構成される、請求項16に記載の装置(100;101)。
【請求項18】
前記選択情報は、スロットマスクとスロット値とを含み、
前記スケジュールユニット(110)は、前記カウンター値と前記スロットマスクとを結合規則に従って結合して、結合値を得るように構成され、
前記結合値が前記スロット値に等しい場合には、前記現在のスケジュール要素は前記選択されたデータストリームを決定するために使用され、
前記結合値が前記スロット値に等しくない場合には、前記現在のスケジュール要素は前記選択されたデータストリームを決定するために使用されない、
請求項3に記載の装置(100;101)。
【請求項19】
前記スケジュールユニット(110)は、前記結合規則に従って前記カウンター値と前記スロットマスクとを結合するように構成され、前記結合規則はビット毎演算を実行することを含む、請求項18に記載の装置(100;101)。
【請求項20】
前記ビット毎演算は、AND演算またはOR演算またはNAND演算またはNOR演算またはXOR演算またはXNOR演算である、請求項19に記載の装置(100;101)。
【請求項21】
前記結合規則は、前記ビット毎演算の後にシフト演算を実行することを含む、請求項19または請求項20に記載の装置(100;101)。
【請求項22】
前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のそれぞれは、前記複数のデータストリームのうちの厳密に1つのデータストリームに割り当てられる、請求項1ないし請求項21のいずれかに記載の装置(100;101)。
【請求項23】
前記複数のデータストリームのうちのデータストリームについて、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のうちの2つ以上のスケジュール要素が前記データストリームに割り当てられる、請求項22に記載の装置(100;101)。
【請求項24】
前記現在のスケジュール要素の前記データストリーム情報は、
ポートを識別するポート識別子、
前記現在のスケジュール要素に割り当てられている前記データストリームを識別するストリーム識別子、
前記現在のスケジュール要素に割り当てられている前記データストリームが送信されるターゲットノードを識別する、ターゲットノード識別子、および、
前記現在のスケジュール要素に割り当てられている前記データストリームのデータユニットを識別するデータユニット数、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の装置(100;101)。
【請求項25】
前記装置(100;101)は、前記複数のスケジュール要素を含む前記スケジュール情報を受信するように構成さ
れる、請求項1ないし請求項24のいずれかに記載の装置(100;101)。
【請求項26】
前記スケジュール情報は、前記複数のスケジュール要素の範囲のインデックス情報を含む、請求項25に記載の装置(100;101)。
【請求項27】
前記スケジュール情報は、前記複数のスケジュール要素についての検査情報を提供する巡回冗長検査コードをさらに含み、
前記装置(100;101)は、前記巡回冗長検査コードを使用して、前記複数のスケジュール要素が正しく受信されたかどうかを検査するように構成される、
請求項25または請求項26に記載の装置(100;101)。
【請求項28】
前記複数のスケジュール要素のうちの各スケジュール要素の前記スケジュール情報は、該スケジュール要素のためのスロットマスクおよびスロット値を含み、
前記複数のスケジュール要素のうちの各スケジュール要素の前記データストリーム情報は、ポートを識別するポート識別子、前記複数のデータストリームのうちの1つのデータストリームを識別するストリーム識別子、および、ターゲットノードを識別するターゲットノード識別子のうちの少なくとも1つを含む、
請求項25ないし請求項27のいずれかに記載の装置(100;101)。
【請求項29】
スケジュール情報を送信するための装置(200)であって、
前記スケジュール情報を送信するための前記装置(200)は、スケジュールデータおよびデータストリーム情報を含む複数のスケジュール要素を含む前記スケジュール情報を送信するように構成される、装置(200)と、
請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の複数のデータストリームを送信するための装置(100)と、を備えるシステムであって、
前記スケジュール情報を送信するための前記装置(200)は、請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の前記装置(100)に対して前記スケジュール情報を送信するように構成され、
前記装置(100)は、前記スケジュール情報を送信するための前記装置(200)から前記スケジュール情報を受信するように構成され、
請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の前記装置(100)の前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報を送信するための前記装置(200)から受信した前記スケジュール情報を使用して、前記複数のデータストリームから選択されたデータストリームとしてデータストリームを選択するように構成され、
請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の前記装置(100)の前記伝送ユニット(120)は、前記選択されたデータストリームを送信するように構成される、
システム。
【請求項30】
請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の前記装置(100)の前記伝送ユニット(120)は、前記スケジュール情報を送信するための装置(200)に対し前記選択されたデータストリームを送信するように構成される、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の前記装置(100)は、第1の請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(100)であり、前記スケジュール情報は最初のスケジュール情報であり、前記複数のデータストリームは第1の複数のデータストリームであり、
前記システムは、1つ以上の別の複数のデータストリームを送信するための、別の請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(101)をさらに含み、
前記1つ以上の別の請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(101)の各装置(101)について、
前記スケジュール情報を送信するための前記装置(200)は、該請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(101)についてのスケジュール情報を、該請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(101)に送信するように構成され、
該請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(101)は、前記スケジュール情報を、前記スケジュール情報を送信するための前記装置(200)から受信するように構成され、
該請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(101)の前記スケジュールユニット(110)は、前記スケジュール情報を送信するための前記装置(200)から受信した前記スケジュール情報を使用して、前記1つ以上の別の複数のデータストリームのうちの1つからデータストリームを選択されたデータストリームとして選択するように構成され、
該請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(101)の前記伝送ユニット(120)は、該選択されたデータストリームを送信するように構成される、
請求項29または請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記1つ以上の別の請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(101)のうちの各装置(101)について、該装置(101)の前記伝送ユニット(120)は、該装置(101)が選択した前記選択されたデータストリームを前記スケジュール情報を送信するための前記装置(200)に送信するように構成される、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
データストリームのグループを送信するためのシステムであって、
前記システムは複数の通信ノードを含み、
前記複数の通信ノードのそれぞれは、前記のデータストリームのグループのうちの少なくとも1つのデータストリームを送信するように構成される、および/または、前記データストリームのグループのうちの1つ以上のデータストリームを受信するように構成され、
前記複数の通信ノードのうちの1つ以上の通信ノードは、請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の複数のデータストリームを送信するための装置(100;101)を含み、前記データストリームのグループは前記複数のデータストリームを含む、
システム。
【請求項34】
請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(100;101)を含む前記複数の通信ノードのうちの前記1つ以上のノードのうちの少なくとも1つのノードは、前記複数のデータストリームのうちの各データストリームについて、前記複数の通信ノードのうちの第1のノードから該データストリームを受信し、前記複数の通信ノードのうちの第2のノードに該データストリームを送信するように構成される転送ノードであり、該データストリームはヘッダー情報を含み、該ヘッダー情報は前記データストリームのストリーム識別子を含み、
該少なくとも1つのノードは、ストリーム識別子を出力ポートにマッピングするための複数のテーブルエントリーを含む多重分離テーブルを含み、
該少なくとも1つのノードは、前記データストリームが送信されることになる前記複数の通信ノードのうちの前記第2のノードを、該データストリームの前記ヘッダー情報および前記多重分離テーブルを使用して決定するように構成される、
請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
該少なくとも1つのノードは、前記複数の通信ノードの中間ノードから前記複数のデータストリームのうちの2つ以上のデータストリームを受信するように構成され、該中間ノードは請求項1
ないし請求項28のいずれかに記載の装置(100;101)を含まない、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
該少なくとも1つのノードは、前記複数のデータストリームのうちのデータストリームを複製して、2つの結果として生じるデータストリームを得るように構成され、
前記少なくとも1つのノードは、自身の請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の装置(100;101)を使用して、前記複数の通信ノードのうちの2つの異なるノードに、前記2つの結果として生じるデータストリームを送信するように構成される、請求項34または請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
請求項29ないし請求項36のいずれかに記載のシステムを含む原動乗り物。
【請求項38】
前記原動乗り物は自動車または原動トラックである、請求項37に記載の原動乗り物。
【請求項39】
複数のデータストリームを送信するための方法であって、前記方法は、
前記複数のデータストリームから選択されたデータストリームとしてデータストリームを選択するステップと、
前記選択されたデータストリームを送信するステップと、
を含み、
前記選択されたデータストリームを前記複数のデータストリームから選択するステップは、スケジュール情報に依存して、かつ、カウンター値に依存して実行され、前記スケジュール情報は複数のスケジュール要素を含み、前記複数のスケジュール要素のうちのそれぞれは、選択情報およびデータストリーム情報を含み、
前記複数のスケジュール要素のうちの各スケジュール要素について、前記複数のデータストリームのうちのデータストリームが該スケジュール要素に割り当てられ、該スケジュール要素の前記データストリーム情報は、該スケジュール要素に割り当てられた前記データストリームについてのデータストリーム情報であり、
前記複数のスケジュール要素のうちの各スケジュール要素について、該スケジュール要素の前記選択情報に依存して、かつ、前記カウンター値に依存して、選択基準が満たされるか、または、満たされないかのいずれかであり、
前記方法は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の順序に依存して、前記複数の選択されたデータストリームから、複数の選択要素のうちの前記選択基準が満たされている選択要素に割り当てられるデータストリームを前記選択されたデータストリームとして選択するステップを含み、ここで前記複数の選択要素は前記複数のスケジュール要素であり、
前記選択されたデータストリームを選択するために、前記方法は、前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素のうちの少なくとも1つのスケジュール要素について、または前記スケジュール情報の前記複数のスケジュール要素の各スケジュール要素について、前記選択基準が満たされるかどうかを、前記カウンター値に依存して、かつ、該スケジュール要素の前記選択情報に依存して決定するステップを含む、
方法。
【請求項40】
コンピュータまたは信号プロセッサ上において実行されるときに、請求項39に記載の方法を実施するためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信機と受信機、および、シリアライザ(並-直列変換器)とデシリアライザ(直-並列変換器)、および、送信と受信のための方法、および、シリアライズ化(並-直列変換化)とデシリアライズ化(直-並列変換化)のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
1つより多いストリームとP2P(ポイント-ツ-ポイント、二地点間)より多い連結性とを持つシリアライザ(並-直列変換器)-デシリアライザ(直-並列変換器)-システムにおいて、媒体のストリームは、全てのデータストリームのための決定のシステムの情報処理量を達成するように、いくつかのノード(連結点)を横切って管理される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
仮にデータ伝送をスケジュールするための改善された概念が提供されるならば、価値が認められる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、請求項1に記載の装置によって、および、請求項29に記載の装置によって、および、請求項42に記載の方法、および、請求項43に記載の方法、および、請求項44に記載のコンピュータプログラムによって解決される。
【0005】
複数のデータストリームを送信するための装置が提供される。装置は、選択されたデータストリームとして、複数のデータストリームからデータストリームを選択するためのスケジュールユニットを含む。さらに、装置は、選択されたデータストリームを送信するための伝送ユニットを含む。スケジュールユニットは、スケジュール情報に依存し、かつ、カウンター値に依存して、複数のデータストリームから選択されたデータストリームを選択するように構成される。スケジュール情報は、複数のスケジュール要素を含む。複数のスケジュール要素のそれぞれは、選択情報およびデータストリーム情報を含む。複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のために、複数のデータストリームのうちのデータストリームは、前記スケジュール要素に割り当てられる。前記スケジュール要素のデータストリーム情報は、前記スケジュール要素に割り当てられるデータストリームのためのデータストリーム情報である。さらに、複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のために、選択基準が、前記スケジュール要素の選択情報に依存し、かつ、カウンター値に依存して、満たされるか、または、満たされないかのいずれかである。スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序に依存して、スケジュールユニットは、選択されたデータストリームとして、選択基準が満たされるために、複数の選択要素のうちの選択要素に割り当てられる、複数の選択されたデータストリームから1つのデータストリームを選択するように構成される。選択されたデータストリームを選択するために、スケジュールユニットは、スケジュール情報の複数のスケジュール要素のうちの少なくとも1つのスケジュール要素のために、または、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のために、カウンター値に依存し、かつ、前記スケジュール要素の選択情報に依存して、選択基準が満たされるかどうかを決定するように構成される。
【0006】
さらに、スケジュール情報を送信するための装置が提供される。装置は、複数のスケジュール要素を含むスケジュール情報を送信するように構成される。複数のスケジュール要素のそれぞれは、スケジュール情報およびデータストリーム情報を含む。
【0007】
さらに、複数のデータストリームを送信する方法が提供される。方法は、選択されたデータストリームとして、複数のデータストリームからデータストリームを選択するステップと、選択されたデータストリームを送信するステップ、を含む。
複数のデータストリームから選択されたデータストリームを選択するステップは、スケジュール情報に依存し、かつ、カウンター値に依存して実行される。スケジュール情報は、複数のスケジュール要素を含む。複数のスケジュール要素のそれぞれは、選択情報およびデータストリーム情報を含む。複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のために、複数のデータストリームのうちのデータストリームは、前記スケジュール要素に割り当てられる。前記スケジュール要素のデータストリーム情報は、前記スケジュール要素に割り当てられるデータストリームのためのデータストリーム情報である。さらに、複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のために、選択基準が、前記スケジュール要素の選択情報に依存して、かつ、カウンター値に依存して、満たされるか、または、満たされないかのいずれかである。方法は、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序に依存して、選択されたデータストリームとして、選択基準が満たされるために、複数の選択要素のうちの選択要素に割り当てられる、複数の選択されたデータストリームから1つのデータストリームを選択するステップを含む。選択されたデータストリームを選択するために、方法は、スケジュール情報の複数のスケジュール要素のうちの少なくとも1つのスケジュール要素のために、または、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のために、カウンター値に依存し、かつ、前記スケジュール要素の選択情報に依存して、選択基準が満たされるかどうかを決定するステップを含む。
【0008】
さらに、スケジュール情報を送信するための方法が提供される。方法は、複数のスケジュール要素を含むスケジュール情報を送信するステップを含む。複数のスケジュール要素のそれぞれは、スケジュール情報およびデータストリーム情報を含む。
【0009】
さらに、コンピュータまたは信号プロセッサ上において実行されるとき、上述の方法の1つを実施するためのコンピュータプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、データ伝送をスケジュールするための改善された概念を提供することができる。
【0011】
以下において、本発明の実施の形態は、図を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】
図2は、実施の形態に従うスケジュール情報を送信するための装置200を示す。
【
図4】
図4は、4つのネットワークトポロジーを示す。
【
図5】
図5は、シリアライザ/デシリアライザのノードの一般的な層(レイアー)構造を示す。
【
図6】
図6は、パケット層プロトコルでのパケット/フレーム形式を示す。
【
図7】
図7は、データリンクおよびトランスポート層のいくつかのパケットにわたって配布された、定義されたフラグメントの中に送信される、フレーム構造を示す。
【
図8】
図8は、送信機スケジュールテーブルの一例を示す。
【
図9】
図9は、最小の必要なスケジュール情報を含むテーブルを示す。
【
図10】
図10は、それぞれのパケットのヘッダーを構築するための情報を含むテーブルを示す。
【
図11】
図11は、第1の例に従うスケジュール情報の表現を示す。
【
図12】
図12は、第1のストリームのために50%をもち、第2および第3のストリームのそれぞれのために25%をもつ、第2の例に従うスケジュール情報の表現を示す。
【
図13】
図13は、GPIOのために1つのスロットをもち、3つのビデオのために残りのスロットをもつ、第3の例に従うスケジュール情報の表現を示す。
【
図14】
図14は、2つのデータリンク層をもつ二地点間のリンクを示す。
【
図15】
図15は、物理的な層の上に異なるストリームを多重通信(マルチプレクス)するためのテーブルを示す。
【
図17】
図17は、受信機の多重分離(デマルチプレクス)のテーブルの2つの部分を示す。
【
図18】
図18は、複数の連結されたノードおよびそれらの連結を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、一実施の形態に従う複数のデータストリームを伝送するための装置100を示す。
【0014】
装置100は、選択されたデータストリームとして、複数のデータストリームからデータストリームを選択するためのスケジュールユニット110を含む。
【0015】
さらに、装置は、選択されたデータストリームを伝送するための伝送ユニット120を含む。
【0016】
スケジュールユニット110は、スケジュール情報に依存し、かつ、カウンター値に依存して、複数のデータストリームから選択されたデータストリームを選択するように構成される。スケジュール情報は、複数のスケジュール要素を含む。複数のスケジュール要素のそれぞれは、選択情報およびデータストリーム情報を含む。
【0017】
複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のために、複数のデータストリームのうちのデータストリームは、前記スケジュール要素に割り当てられる。前記スケジュール要素のデータストリーム情報は、前記スケジュール要素に割り当てられるデータストリームのためのデータストリーム情報である。
【0018】
さらに、複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のために、選択基準が、前記スケジュール要素の選択情報に依存し、かつ、カウンター値に依存して、満たされるか、または、満たされないかのいずれかである。
【0019】
スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序に依存して、スケジュールユニット110は、選択されたデータストリームとして、選択基準が満たされるために、複数の選択要素のうちの選択要素に割り当てられる、複数の選択されたデータストリームから1つのデータストリームを選択するように構成される。
【0020】
選択されたデータストリームを選択するために、スケジュールユニット110は、スケジュール情報の複数のスケジュール要素のうちの少なくとも1つのスケジュール要素のために、または、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のために、カウンター値に依存し、かつ、前記スケジュール要素の選択情報に依存して、選択基準が満たされるかどうかを決定するように構成される。
【0021】
実施の形態において、スケジュールユニット110は、例えば、選択基準が満たされるために、スケジュール要素がスケジュールユニット110によって見つけられるまで、スケジュール情報の複数のスケジュール要素を逐次処理するように構成される。
【0022】
実施の形態に従って、スケジュールユニット110は、決定ステップにおいて、スケジュール情報の複数のスケジュール要素のうちの現在のスケジュール要素に対して、選択基準が、現在のスケジュール要素のために満たされるか、または、満たされないかの決定をするように構成される。仮に選択基準が現在のスケジュール要素のために満たされるならば、スケジュールユニット110は、例えば、選択ステップにおいて、現在のスケジュール要素のデータストリーム情報を使用して、選択されたデータストリームを決定するように構成される。仮に選択基準が現在のスケジュール要素のために満たされないならば、スケジュールユニット110は、例えば、アップデートステップにおいて、現在のスケジュール要素をアップデートするように構成され、そして、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序に依存して、現在のスケジュール要素として、複数のスケジュール要素のうちの別の1つを選択する。
【0023】
実施の形態において、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序は、複数のスケジュール要素が、複数のスケジュール要素のどれも複数のスケジュール要素の最初のスケジュール要素に先行しないように、かつ、複数のスケジュール要素のどれも複数のスケジュール要素の最後のスケジュール要素に後続しないように、かつ、最初のスケジュール要素と異なると共に最後のスケジュール要素と異なる、複数のスケジュール要素の各スケジュール要素が、前記スケジュール要素に直ちに先行する複数のスケジュール要素の間の厳密に1つの直前のスケジュール要素を持ち、そして、前記スケジュール要素に直ちに後続する複数のスケジュール要素の間の厳密に1つの直後のスケジュール要素を持つように、整列されるように定義される。アップデートステップにおいて、仮に現在のスケジュール要素が、選択されたデータストリームを決定するために使用されなければ、そして、仮に現在のスケジュール要素が、最初のスケジュール要素および最後のスケジュール要素ではないならば、スケジュールユニット110は、例えば、現在のスケジュール要素をアップデートするように構成され、そして、検索方向に依存して、現在のスケジュール要素として、現在のスケジュール要素の直前のスケジュール要素、または、直後のスケジュール要素を選択する。検索方向は、検索昇順方向または検索降順方向のいずれかである。仮に検索方向が検索昇順方向であるならば、スケジュールユニット110は、例えば、直後のスケジュール要素を選択するように構成される。仮に検索方向が検索降順方向であるならば、スケジュールユニット110は、例えば、直前のスケジュール要素を選択するように構成される。
【0024】
実施の形態において、スケジュールユニット110が、現在のスケジュール要素が選択されたデータストリームを決定するために使用されると決定するまで、スケジュールユニット110は、例えば、決定ステップとアップデートステップとを繰り返すように構成される。または、スケジュールユニット110が、現在のスケジュール要素が選択されたデータストリームを決定するために使用されると決定するまで、または、検索停止基準が満たされるまで、スケジュールユニット110は、例えば、決定ステップとアップデートステップとを繰り返すように構成される。
【0025】
実施の形態に従って、検索昇順方向であり、かつ、仮に現在のスケジュール要素が最後のスケジュール要素であり、かつ、最後のスケジュール要素が選択されたデータストリームのために使用されない場合に、検索停止基準が、例えば満たされる、または、検索降順方向であり、かつ、仮に現在のスケジュール要素が最初のスケジュール要素であり、かつ、最初のスケジュール要素が選択されたデータストリームを決定するために使用されない場合に、検索停止基準が、例えば満たされる。
【0026】
実施の形態において、スケジュールユニット110は、並行するスケジュール情報の複数のスケジュール要素のうちの少なくとも2つのスケジュール要素を処理し、少なくとも2つのスケジュール要素の各スケジュール要素のために、選択基準が前記スケジュール要素のために満たされるかどうかを決定するように構成される。
【0027】
実施の形態において、スケジュールユニット110は、スケジュール情報の2つ以上のスケジュール要素に対して、または、スケジュール情報の全てのスケジュール要素に対して、選択基準が満たされる1つ以上のスケジュール要素のグループを得るために、選択基準が満たされているかどうかを決定するように構成される。スケジュールユニット110は、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序に依存して、選択されたスケジュール要素として、選択基準が満たされる1つ以上のスケジュール要素のグループからスケジュール要素を選択するように構成される。スケジュールユニット110は、選択されたデータストリームとして、前記選択されたスケジュール要素に割り当てられるデータストリームを選択する。
【0028】
実施の形態に従って、仮に選択基準が満たされる1つ以上のスケジュール要素のグループが、スケジュール情報の複数のスケジュール要素のうちの1つより多くを含むならば、スケジュールユニット110は、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序に依存して、選択基準が満たされる1つ以上のスケジュール要素のグループから、選択されたスケジュール要素を選択するように構成される。
【0029】
実施の形態において、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序は、複数のスケジュール要素が、複数のスケジュール要素のどれも複数のスケジュール要素の最初のスケジュール要素に先行しないように、かつ、複数のスケジュール要素のどれも複数のスケジュール要素の最後のスケジュール要素に後続しないように、かつ、最初のスケジュール要素と異なると共に最後のスケジュール要素と異なる、複数のスケジュール要素の各スケジュール要素が、前記スケジュール要素に直ちに先行する複数のスケジュール要素の間の厳密に1つの直前のスケジュール要素を持ち、そして、前記スケジュール要素に直ちに後続する複数のスケジュール要素の間の厳密に1つの直後のスケジュール要素を持つように、整列されるように定義される。
【0030】
実施の形態に従って、仮に選択基準が、スケジュール情報の複数のスケジュール要素のうちのどの1つに対しても満たされないならば、スケジュールユニット110は、次の選択ステップを実行することによって、複数のデータストリームから、選択されたデータストリームを選択するように構成される。スケジュールユニット110は、スケジュール情報の複数のスケジュール要素を考慮しないで次の選択ステップを実行するように構成される。
【0031】
実施の形態において、スケジュールユニット110は、選択されたデータストリームを選択するために、スタックからポートIDを選択することによって次の選択ステップを実行するように構成される。
【0032】
例えば、スタックは、最も良好な努力の通信量のための要求を含む。
【0033】
実施の形態に従って、スケジュールユニット110は、信用に基づいたスケジューラを使用して、次の選択ステップを実行するように構成される。
【0034】
実施の形態において、選択されたデータストリームは、例えば、第1の選択されたデータストリームである。スケジュールユニット110は、第1の選択されたデータストリームを選択した後に、スケジュールユニット110が、例えば、第2の選択されたデータストリームとして、複数のデータストリームの別のデータストリームを選択するように構成される。伝送ユニット120は、第1の選択されたデータストリームのデータユニットを送信した後に、伝送ユニット120が、例えば、第2の選択されたデータストリームのデータユニットを送信するように構成される。スケジュールユニット110は、第1の選択されたデータストリームを選択した後に、スケジュールユニット(110)が、例えば、カウンター値を修正するように構成される。第2の選択されたデータストリームを選択するために、スケジュールユニット110は、例えば、第2の選択されたデータストリームとして、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序に依存して、選択基準が満たされる複数の選択要素のうちの選択要素に割り当てられる、複数の選択されたデータストリームからデータストリームを選択するように構成される。第2の選択されたデータストリームを選択するために、スケジュールユニット110は、例えば、スケジュールユニット110によって修正されたカウンター値に依存し、かつ、前記スケジュール要素の選択情報に依存して、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の少なくとも1つのスケジュール要素に対して、または、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の各スケジュール要素に対して、選択基準が満たされているかどうかを決定するように構成される。
【0035】
例えば、スケジュールユニット110は、データブロック/データユニットのサイズで稼働する。サイズは、例えば、稼働時間で固定されたサイズまでは初期化で設定可能である。サイズは、例えば、潜在的なデータ通信媒体のデータ転送速度および/または時間スロットに依存する。完全な利用可能な帯域幅状態の正確な部分の決定論の割り当てが、従って可能である。データストリームは、例えば、これらのデータユニットのシーケンスである。すなわち、データストリームは、例えば、複数のデータユニットを含む。
【0036】
実施の形態に従って、スケジュールユニット110がカウンター値を修正した前または後に、スケジュールユニット110は、例えば、カウンター値と閾値とを比較することによって、カウンター比較結果を決定するように構成される。仮にカウンター比較結果が、第1のカウンター比較結果に等しいならば、スケジュールユニット110は、例えば、カウンター値を初期値にセットされる。仮にカウンター比較結果が、第1のカウンター比較結果に等しくないならば、スケジュールユニット110は、カウンター値を初期値にセットされないように構成される。
【0037】
実施の形態において、装置100は、例えば、複数のデータストリームの1つ以上の別の選択されたデータストリームを選択して送信するように構成される。1つ以上の別の選択されたデータストリームのそれぞれの別の選択されたデータストリームを選択するために、スケジュールユニット110は、例えば、カウンター値を修正するように構成される。そして、スケジュールユニット110は、例えば、前記別の選択されたデータストリームとして、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の順序に依存して、選択基準が満たされる複数の選択要素のうちの選択要素に割り当てられる、複数の選択されたデータストリームからデータストリームを選択するように構成される。前記別の選択されたデータストリームを選択するために、スケジュールユニット110は、例えば、スケジュールユニット110によって修正されたカウンター値に依存し、かつ、前記スケジュール要素の選択情報に依存して、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の少なくとも1つのスケジュール要素に対して、または、スケジュール情報の複数のスケジュール要素の各スケジュール要素に対して、選択基準が満たされているかどうかを決定するように構成される。伝送ユニット120は、スケジュールユニット110によって選択された1つ以上の別のデータストリームの各データストリームを送信するように構成される。
【0038】
実施の形態に従って、伝送ユニット120は、例えば、1つ以上の別の選択されたデータストリームがスケジュールユニット110によって選択されたと同じ順序で、1つ以上の別の選択されたデータストリームを送信するように構成される。
【0039】
実施の形態において、選択情報は、例えば、スロットマスクとスロット値とを含む。スケジュールユニット110は、結合値を得るために、結合規則に従うカウンター値とスロットマスクとを結合するように構成される。例えば、仮に結合値がスロット値に等しいならば、現在のスケジュール要素は、選択されたデータストリームを決定するために使用される。例えば、仮に結合値がスロット値に等しくないならば、現在のスケジュール要素は、選択されたデータストリームを決定するために使用されない。
【0040】
実施の形態に従って、スケジュールユニット110は、例えば、ビット毎演算を実行することを含む結合規則に従って、カウンター値とスロットマスクとを結合するように構成される。
【0041】
実施の形態において、ビット毎演算は、例えば、AND演算、OR演算、NAND演算、NOR演算、XOR演算またはXNOR演算である。
【0042】
実施の形態に従って、結合規則は、例えば、ビット毎演算の後にシフト演算を実行することを含む。例えば、結合規則の一例は、カウンター値と2進値0011とをAND結合し、その後、結果を2ビット右にシフトする。
【0043】
実施の形態に従って、スケジュール情報の複数のスケジュール要素のそれぞれは、例えば、複数のデータストリームのうちのちょうど1つに割り当てられる。
【0044】
実施の形態において、複数のデータストリームのうちのデータストリームのために、スケジュール情報の複数のスケジュール要素のうちの2つ以上が、例えば、前記データストリームに割り当てられる。
【0045】
実施の形態に従って、現在のスケジュール要素のデータストリーム情報は、例えば、
-ポートを識別するポート識別子、および、
-現在のスケジュール要素に割り当てられる、データストリームを識別するストリーム識別子、および、
-現在のスケジュール要素に割り当てられるデータストリームが送信される、ターゲットノードを識別するターゲットノード識別子、および、
-現在のスケジュール要素に割り当てられるデータストリームのデータユニットを識別するデータユニット数、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0046】
例えば、ポート識別子は、送信される次のデータユニットを選択するために情報を含む。例えば、ストリーム識別子およびターゲットノードは、ポート識別子に付加される。完全な情報は、例えば、ヘッダーの中に組み込まれる。ヘッダーは、例えば、データユニット数およびCRC保護も含む。別の機能は、例えば、多重分離(デマルチプレクス、受信機にてデータユニットを正しい出力ポートに配達)、および/または、切り替え、および/または、転送ノードの中の正しいポートへの経路が実行される。
【0047】
実施の形態において、装置は、例えば、複数のスケジュール要素を含むスケジュール情報を受信するように構成される。複数のスケジュール要素のうちのそれぞれは、例えば、スケジュール情報とデータストリーム情報とを含む。
【0048】
実施の形態に従って、スケジュール情報は、例えば、複数のスケジュール要素の範囲のインデックス情報を含む。
【0049】
実施の形態に従って、スケジュール情報は、例えば、複数のスケジュール要素のための検査情報を提供する巡回冗長検査コード(CRCコード)をさらに含む。装置は、例えば、巡回冗長検査コードを使用して、複数のスケジュール要素が、正しく受信されるかどうかを検査するように構成される。
【0050】
実施の形態において、複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のスケジュール情報は、例えば、前記スケジュール要素のために、スロットマスクおよびスロット値を含む。複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のデータストリーム情報は、ポートを識別するポート識別子、および、複数のデータストリームの1つを識別するストリーム識別子、および、ターゲットノードを識別するターゲットノード識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0051】
図2は、実施の形態に従うスケジュール情報を送信するための装置200を示す。装置200は、複数のスケジュール要素を含むスケジュール情報を送信するように構成される。複数のスケジュール要素のそれぞれは、スケジュール情報およびデータストリーム情報を含む。
【0052】
実施の形態に従って、スケジュール情報は、例えば、複数のスケジュール要素のための検査情報を提供する巡回冗長検査コードをさらに含む。
【0053】
実施の形態において、複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のスケジュール情報は、例えば、前記スケジュール要素のためのスロットマスクおよびスロット値を含む。複数のスケジュール要素の各スケジュール要素のデータストリーム情報は、例えば、ポートを識別するポート識別子、および、複数のデータストリームの1つを識別するストリーム識別子、および、ターゲットノードを識別するターゲットノード識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0054】
図3は、実施の形態に従うシステムを示す。システムは、スケジュール情報を送信するために、
図2について説明される装置200を含む。さらに、システムは、複数のデータストリームを送信するために、
図1について説明される装置100を含む。
【0055】
図2の装置200は、スケジュール情報を
図1の装置に送信するように構成される。
【0056】
図1の装置100は、
図2の装置からスケジュール情報を受信するように構成される。
【0057】
図1の装置100のスケジュールユニット110は、
図2の装置200から受信されたスケジュール情報を使用して、選択されたデータストリームとして、複数のデータストリームからデータストリームを選択するように構成される。
【0058】
図1の装置100の伝送ユニット120は、選択されたデータストリームを伝送するように構成される。
【0059】
図3のシステムの実施の形態によると、
図1の装置100の伝送ユニット120は、例えば、選択されたデータストリームを
図2の装置200に伝送するように構成される。
【0060】
図3のシステムの実施の形態において、
図1の装置100は、例えば、
図1に従う第1の装置である。スケジュール情報は、例えば、第1のスケジュール情報である。システムは、例えば、1つ以上の別の複数のデータストリームを送信するために、
図1に従う1つ以上の別の装置101をさらに含む。
図1に従う1つ以上の別の装置101のそれぞれの装置101のために、
-
図2に従う装置200は、例えば、
図1に従う前記装置101に、
図1に従う前記装置101のためのスケジュール情報を送信するように構成され、
-
図1に従う前記装置101は、
図2の装置200から前記スケジュール情報を受信するように構成され、
-
図1に従う前記装置101のスケジュールユニット110は、例えば、
図2の装置200から受信した前記スケジュール情報を使用して、選択されたデータストリームとして、1つ以上の別の複数のデータストリームのうちの1つからデータストリームを選択するように構成され、そして、
-
図1に従う前記装置101の伝送ユニット120は、例えば、前記選択されたデータストリームを送信するように構成される。
【0061】
図3のシステムの実施の形態によると、
図1に従う1つ以上の別の装置101のそれぞれの装置101のために、前記装置101の伝送ユニット120は、例えば、前記装置101によって選択された、選択されたデータストリームを、
図2の装置に送信するように構成される。
【0062】
さらに、上述された実施の形態のうちの1つに従うシステムを含む原動乗り物が提供される。
【0063】
実施の形態によると、原動乗り物は、例えば、自動車または原動トラックである。
【0064】
実施の形態において、システムは、固定長さ時間スロットに異なるストリームの通信量を割り当てること、および、異なるデータストリームに利用可能な帯域幅の絶対的な決定論の割り当てを保証するために、重み付けされたラウンドロビン方法によってこれらのスロットをスケジュールすることに基づく。
【0065】
スケジュールテーブルは、大きく異なる情報処理量を持ついくつかのストリームが、少ない数のテーブルエントリー(入力)の中で構成できるように、効率的な方法でエンコードされる。これは、ポート重み付け(帯域幅割り当て)の変化の場合において速い再構成、または、ソースの低出力状態の場合において活動/非活動も許す。
【0066】
ストリームキャリーユニークは、デイジーチェーンノードの中に保存されるネットワークブランチ(枝)を通して識別する。パケット完全性は、CRCおよびそれぞれのヘッダーのパケットカウンター評価を通してリンクセグメント毎に検査される。
【0067】
図4は、要求された経路またはストリーム管理機構によってサポートされる、可能なネットワークトポロジーを示す。デイジーチェーンは、ちょうど、任意の数n個のノードの線形トポロジーである。
【0068】
ツリー(木)は、それぞれのノードが、(それぞれ1つの物理的な層の例を通して、)リンクセグメントの(2より高い)任意の数に連結できる、デイジーチェーンの拡張である。
【0069】
リング(輪)は、線形トポロジーの中の第1のノードに戻る閉回路にする、線形トポロジーである。ストリーム管理機構は、リングトポロジーに依存しないけれども、それは、(ノードAから別のノードBへのリンクセグメントの少なくとも1つの代わりのパスが存在することを意味する、)どのようなループでも処理するように構成される。
【0070】
スター(星)は、中心のノードを除いて、それぞれのノードが唯一のリンクセグメントに単に連結する、ツリーの特殊な形式である。
【0071】
トポロジーの中のそれぞれのノードは、多重のストリームを、ソース(source、源)およびシンク(sink)およびフォワード(forward、転送)することができる。処理できるストリームの数は、送信機スケジュールテーブルのサイズによって決定される。
【0072】
図5は、シリアライザ(並-直列変換器)/デシリアライザ(直-並列変換器)のノードの一般的な層構造を示す。高次層からの、および、高次層へのペイロードデータのために、物理的な層ポート(PLP)を複製された唯一のインタフェース/ポートを持つ物理的な層が存在する。この高次層の、データリンクおよびトランスポート層は、送信機側で、物理的な層の上にデータリンクおよびトランスポート層ポート(DTLP)を複製された、(応用として、再び高次層からの)多重の入力ポートのデータストリームのフロー制御を管理することについてだけでなく、同様に、受信機側で、多重の出力ポートの上に物理的な層から高次層に、集合データストリームの配布を管理することについても責任がある。送信機側は、この目的のために、送信機スケジュールテーブルを使用し、受信機側は、受信機ストリーム割り当てテーブルを使用する。
【0073】
全てのノードは、物理的な層の送信機と、物理的な層の受信機と、機能を受信するデータリンクおよびトランスポート層と、機能を送信するデータリンクおよびトランスポート層と、を少なくとも持つように仮定される。
【0074】
物理的な層は、完全なデュプレクスであると仮定される。(ターゲットデータ転送速度およびビットエラー率に合致する)適切なデータ受信を保証するためのエコーキャンセルのどのような種類または他の技術でも、同時に送信する間、物理的な層によって処理される。データリンクおよびトランスポート層は、衝突を処理しない。
【0075】
物理的な層は、従って、ハーフデュプレクスまたはデュアルシンプレクスでもある。これらの特性は、通常、物理的な層においてカプセル化され、高次層にさらされず、それ故スケジューラの操作を妨げない。
【0076】
図6は、PLPでのパケット/フレーム形式を示す。それはヘッダーとペイロードデータフィールドとを含む。ヘッダーは、最低、受信されたパケット/フレームを、正しい出力DTLPに割り当てるために、受信機側で読み込まれる、ストリーム識別子情報を含む。仮に全てのノード識別子(nodeID)が、ネットワークの中で1回使われるだけならば、追加の情報のノード識別子は、ストリーム識別をユニークに維持するために役立つ。それは、拡張されたストリーム識別子である。
【0077】
ターゲット識別子(targetID)または複数のターゲット識別子は、パケット「葉ネットワーク」(例えばアドレス)で、ノード識別子を識別するために使用できる。この情報は、ターゲットノードで多重分離(デマルチプレクス)する受信機を2重検査またはエラー検査し、中間的なノードでパケットの転送を容易にするように使用される。フィールドは、単一のターゲット識別子、または、複数のターゲット識別子の1つのリストにできる。または、それは、第1のターゲット識別子、および、追加のターゲット識別子のための(より短い)オフセット値の数として、(ビットを少なく占めるために)コード化される。
【0078】
パケット識別子(packetID)は、PLPに通される全ての新しいパケット/フレームのために、送信するデータリンクおよびトランスポート層によって増加されるカウンター値を含む。パケット識別子は、1つのノードの全てのストリームにわたってグローバルカウンターである。
【0079】
代わりに、全てのストリームは、それ自身のパケット識別子カウンターを持つ。カウンターは、有限の長さをもち、一旦その最大値に達したら、ちょうど0(または、定義された最小値)にまで稼働して、再び増加する。パケット識別子カウンターは、エラー検査機構として使用される。全ての最終ストリームシンクは、昇順(最大値から0(または、定義された最小値)にまで稼働することも、昇順と考えられる)のパケット識別子を予期し、それは省略なしでパケット識別子を予期する。パケット識別子のどのような他の受信されたシーケンスでも、ストリームソースDTLPとシンクDTLPとの間のある種のエラーを指示する。
【0080】
管理データフィールド(MgmtDatafield)は、1つのリンクセグメントに(それぞれの物理的な層の例を介して)連結される、2つのデータリンクおよびトランスポート層の間の内部の通信のために使用される。通信は、フィールドの固定された予め定義されたセットを使用することができるか、または、それは、その上、特定のレジスターアドレスからの情報のための要求を持つフレーム構造を使用することができる。フィールドの予め定義されたセットまたはフレーム構造は、単一のDTLPパケット/フレームペイロードの中に組み込まれるか、または、それは、いくつかのDTLPパケット/フレームにわたってフラグメント(細粒)され、送信される。
【0081】
これらのフィールドの全ては、好ましくは、受信機におけるヘッダーのデコード化を簡素化するために、固定の長さをもつ。しかし、可変の長さのフィールドは、特に管理データフィールドのために、可能で有益である。フィールドの順序は、どのような役割もない。それは、ちょうど、送信するDTLPと受信するDTLPとの間に定義される必要がある。
【0082】
CRC(巡回冗長検査)は、フィールドの全てまたは選択にわたって実行される。それは、データの汚染に抗してヘッダー情報を検査するための機構を提供する。それは、受信するデータリンクおよびトランスポート層によって評価できる。たとえ物理的な層がエラー訂正機構を採用しても、それは存在し続けることもでき、パケット/フレームのどのようなデータの汚染にもフラグ(旗)を掲げることに役立つ。
【0083】
CRCはデータの完全性検査のちょうど1つの例であり、どのような他の既知の技術も、同じ機能を実行するために採用できる。
【0084】
管理データフィールドを通してスケーラブルな内部通信を容易にするために、データリンクおよびトランスポート層のいくつかのパケットに配布された、定義されたフラグメントの中に送信される、フレーム構造が使用される。
【0085】
図7は、フレーム構造の1つの例を示す。ヘッダーとペイロードフィールドとが存在する。スタートフレーム(StartFrame)とエンドフレーム(EndFrame)とのマーカーは、柔軟なフレーム長さのために使用され、仮に管理データフレームが固定されたサイズをもつならば、省略される。スタートフレームとヘッダーの順序は、入れ替えもできる。柔軟なフレームの長さが、スタートフレームとエンドフレームとのマーカーのために許すように使用されるとき、ペイロードはコード化される。固定されたフレームの長さは、コード化された、および、コード化されていないペイロードの両方に使用することができる。ペイロードは、予め決められたサイクルの情報を送信するか、または、(読み出し/書き込みレジスターが要求されて、反応が戻されるような)特定の行動の、コマンドおよびアドレスおよびデータ計画を使用するかのいずれかである。
【0086】
図8は、送信機スケジュールテーブルの例を示す。テーブルは、n個の数のエントリー(入力)、好ましくは2のパワー、例えば256をもつ。スケジューラは、いくらかの初期値(例えば0)で開始して全てのパケットのために増加されるカウンターを稼働する。それは、物理的な層の中に入れられる。テーブルは、また、カウンターが稼働するどんな値でも定義する『counter_max』をセットすることを含み、そして、『counter_min』にリセットされる。仮にcounter_maxが省略されるならば、カウンターは、テーブルの中のラインの数に等しいか、または小さい、そのビット幅によって定義された最大値で稼働する。仮にcounter_minが使用されないならば、カウンターは全てゼロにリセットする。
【0087】
Line_minとLine_maxとは、テーブルの範囲を定義する。それは全てのカウンターの増加の後に評価される。テーブルの中のラインからあふれた区画のみに、Line_minとLine_maxとをセットすることは、「サブテーブル」を本質的に可能にする。これは、テーブルの中に2つ以上の異なるスケジュールを持つために使用される。それは、Line_minとLine_maxとを簡単に変更することによって切り替えることができる
【0088】
カウンターのそれぞれの新しい値のために、テーブルは次の通り評価される。
-ライン『Line_min』で開始して、カウンター値は論理的であり、そのラインのスロットマスク(Slot-Mask)フィールドと連結され、そのラインのスロット値(Slot-Value)フィールドに比較される。
-仮に比較がネガティブ(負)ならば、同じ評価が次のラインで実行される。
-仮に比較がポジティブ(正)ならば、そのラインのポート値からのパケットが物理的な層に置かれ、カウンターが増加され、評価が開始する。
すなわち、スケジュールテーブルのラインは、単一のカウンター値だけのためにポジティブを評価する必要がないけれども、代わりに、それらは先行:Line_minとLine_maxとの間の最も低いライン番号を持つ。それは、ポジティブを評価し、勝つ。
【0089】
ラインの評価は、評価をスピードアップすることと並行して実行でき、先行規則はラインに適用できる。それはポジティブを評価する。
【0090】
ストリーム識別子はポート番号と同じに割り当てることができる。代わりに、スケジュールテーブルは、ポート番号のための別個の縦の行、および、ストリーム識別子sの独立した割り当てのためのストリーム識別子を含む。
【0091】
特定のストリーム識別子(例えば0×00)は、(ヘッダーの中の管理データフィールドのトップにおいて、または、代わりに、)ノード間の内部の管理/運営データのために確保されたままでいることができる。ノードの管理および修正または安全のような、ネットワークの内部の機能のためのいくつかの確保されたストリーム識別子は可能である。
【0092】
局地的に生成されたストリームは、より小さいデコーダテーブルで転送を可能にする、割り当てられたターゲットノード識別子を得ることができる。空のまたは全てゼロの『ターゲットノード識別子』フィールドは、転送されたポートから受信することを明示できる。この場合において、DTLはパケットのためのヘッダーを生成しないけれども、ポートからそれを読み取る。
【0093】
メモリーを保存するために、最小の必要なスケジュール情報は、
図9によって示された1つのテーブルに保持できる。
【0094】
そして、それぞれのパケットのヘッダーの構築のための情報は、
図10によって示された別のテーブルに保持できる。
【0095】
このようにして、デュプリケート(複製、二重)は避けられる。
【0096】
カウンターマスク情報と先行規則との結合は、スケジュール情報の表現を評価するために、効率的および容易である。複雑なスケジュールは、少しのラインにおいてエンコードできる。同時に、仮にスロットマスクが全て1にセットされるならば、テーブルは従来の方法で使用される。ラインのそれぞれは、単一のカウンター値で、ポジティブを含んで評価するだけである。両方の表記法の混合物も可能である。
【0097】
ここに、いくつかの例がある。
図11は、GPIOのために1つのスロットをもち、2つのビデオの間で残りのスロットの50%ずつをもつ、第1の例を示す。
図12は、第1のストリームのために50%をもち、第2および第3のストリームのそれぞれのために25%をもつ、第2の例を示す。
図13は、GPIOのために1つのスロットをもち、3つのビデオのそれぞれが残りのスロットの33%をもつ、第3の例を示す。
【0098】
これらの例から、帯域幅の微細な割り当て/配置を持つ相対的に長いスケジュールが、テーブルの中の大変少しのラインを持つ説明によって実現できることが見られる。
【0099】
スケジューラは、ポート(または、トップのプロトコル)によって必要な帯域幅を少なくとも提供しなければならない。しかし、それはまたもっと提供できる。この不適当な組合せは、スケジューラの粒状性が極精密でないので、回避可能でない。これは、時々、ポートおよびスロットからのデータが全くまたは十分浪費されないことを意味する。この状況において、最も良い活動ポート(または、ポート識別子のスタック)のような何かが存在する。それは、スケジュールの正規のポートが時間スロットを喪失するとき、正常なスケジュールの中に含まれないで、データを送信するようになるだけである。この最も良い活動ポートのための帯域幅割り当て保証は全く存在しない。
【0100】
図14は、2つのデータリンク層を持つ二地点間のリンクの説明を示す。物理的な層の上に多重通信にされた異なるストリームは、受信機側で、データリンクおよびトランスポート層の出力ポートに多重分離(デマルチプレクス)される必要がある。これは、
図15によって示されるように、テーブルで再び処理される。
【0101】
ノード識別子、ストリーム識別子の結合は、ネットワークの中の論理的なストリームの唯一の識別であり、検索のために使用される。受信するDTLは、パケットヘッダーをデコードし、CRCを検査し、テーブル検索のためにフィールドノード識別子およびポート識別子を使用する必要がある。見つけられたポート識別子は、パケットを得る。これは、全ての受信されたパケットのために実行される。DTLPは、受信機の多重分離テーブルの中に発見されなかった、間違いのCRCまたはノード識別子、ストリーム識別子ペアのようなエラーを検出し、記録できる。このような誤ったパケットは、排除されるべきである。
【0102】
テーブルは、可能な局地ポートが存在する限りだけ必要である。
【0103】
多重化技術は、二地点間より多い連結もサポートする。これは、1つのネットワーク機器/チップの中において転送される、データストリームが存在することを意味する。(
図16によって示されたデイジーチェーンの例のノード2とノード3)。
【0104】
通信ノードは、例えば、データストリームを送信および/または受信するために構成された物理的または論理的装置である。
【0105】
これをサポートするために、受信機多重分離テーブルは、ターゲットノード識別子毎に出力ポート識別子を含む、
図17によって示された第2部を持つ。それそれぞれのパッケージはそれに行く必要がある。いくつかのターゲット識別子は、同じポートに配置(マップ)することができる。なぜなら、それらの部分は向こうの別のホップであるけれども、ポートの後ろのそのリンクと全て連結されるからである。(
図17において、ノード4は、連結された別のノード5およびノード6およびノード7を持つことができ、全てのこれらのターゲット識別子は、ノード2の中の同じポートを通して転送される)。
図18の中のより多く説明された図面も参照してください。
【0106】
スター(星)およびツリー(木)のトポロジーは、ネットワークの少なくとも1つのノードの中の少なくとも3つのDTLの間の多重転送連結を持つ。受信するDTLは、その出力ポートを通してDTLのどの番号とでも連結できる。しかし、それは、DTL当たり1つのポートのみを必要とする。なぜなら、経路はターゲット識別子によって処理され、論理的なストリームのどの数でも、そのポートを共有できるからである。
【0107】
ノード識別子.ストリーム識別子の代わりにターゲット識別子によって受信機デマルチプレクステーブルの第2部を組み込むことは、スペース/メモリーを保存するために実行される。全てのノードが、それ(遅い制御または速いデータ)をオリジナルとする論理的なストリームについて少なくとも持っているので、ネットワークは、それが可能な論理的なストリームを持つより少ないまたは等しい数のノード(および、故に可能なターゲット識別子)を常に持つ。それは、1つのノードのみがデータを作成し、いくつかのノードはそれを消費し、制御ストリーム(回帰チャンネル)は存在しない、仮定のネットワークを構築できる。ここには、論理的なストリームより多いノードが存在するけれども、この例は実際に関連していない。
【0108】
ターゲット識別子または複数のターゲット識別子は、パケットのヘッダーの中で運ばれ(上記を参照)、情報は同時に利用可能であり、局地の(非転送の)出力ポートのために多重分離と同じ方法で取り出される。多重ターゲット識別子は、ストリームのデュプリケートを可能にするために使用される。
図18において、仮にノード1をオリジナルとするストリームが、ターゲット識別子7および8を運ぶならば、ノード2の中のDTLは、ポートを通してそれをノード4および5に送り、それから、ストリームのデュプリケートを実行する。
【0109】
そのような転送シナリオにおいて、スケジュールする送信機は、同様にして、全ての中間的な送信するDTLのために処理される必要がある。二地点間より遠いネットワークを横切るストリーム(例えば、
図18のデイジーチェーンのトポロジーの#2および#3および#4を翻訳するストリームまたはプロトコル)は、全てのホップ(またはリンクセグメント)にわたって、保証された帯域幅割り当てに頼る必要がある。
【0110】
基本的な場合において、ネットワークの中には時計マスターが存在し、平均して、リンクのデータ転送速度が固定された転送速度にあるように、他の全ては、その時計マスターに、それらの局地的な発振器を同期させる。第1のリンク(デイジーチェーンの例のノード1からノード2まで)が2ギガバイト/秒で稼働する一方、第2のリンク(ノード3からノード4まで)が4ギガバイト/秒で稼働するように、物理的な層の異なる速度が存在する。仮にスケジューラの1つのラウンドの中のスロットの数が選択されるならば、第1および第2のリンクにおいてスロット毎の帯域幅が等しいように、両方のスケジューラにおけるそのストリームに割り当てられる同じ数のスロットが、デイジーチェーンにわたって帯域幅を保証する。PT FW(プロトコル転送)は、局地的な発振器間の短期の差を補償するために、バッファ(FIFO:先入先出法)を実行するために必要である。
【0111】
発振器に基づいた同期化の代わりに、論理的な時計に基づいた、タイムスタンプを基礎にした同期化は、どのようなバッファのオーバーフローも無しに転送するネットワークを容易にするために使用される。例えば、正確な時間プロトコルに似ている、または、匹敵する機構に基づいたタイムスタンプが使用される。
【0112】
スロット毎の帯域幅が、等しくない、または、いくらか制御し易い断片的な理性的な比率にある場合において、第2のリンクにおける帯域幅の指定は、第1のリンクにおける帯域幅の指定より大きい必要がある。この場合、PT FWの中のバッファは、時々、アンダーフローし、ノード3の中のスケジューラは、送信するためのものを持たない。同じことが、上述したように、空のスロットおよび最も良い活動通信量の可能性のために、ここで適用される。
【0113】
より複雑な場合、つまり、ノードの時計は、同期しないけれども、特定の時計のオフセット仕様「clk_prcsn ppm」内でのみ精密である場合において、スロット毎に名目上等しい帯域幅のための同一の数のスロットの指定は、働かない。代わりに、使用のために全体のスケジューラのスロット1の数は、data_rate2とclk_prscn2を持つリンク2に送信し、かつ、合計の数「slots2」を持つスケジュールする、名目のdata_rate1とclk_prscn1を持つリンク1のために、Slots1>Slots2*(1e6+clk_prcsn1)/(data_rate1/data_rate2*1e6-clk_prcsn2)によって計算される。
【0114】
合計のスケジューラのスロットのこの条件の下で、スケジューラの1つのラウンドの中の同じ数のスロットを、ストリームに割り当てることは、(ホップにわたって)デイジーチェーンを通して帯域幅を保証する。
【0115】
(遅い時計の)リンク2の帯域幅が、(速い時計の)リンク1の帯域幅に等しいか、またはより大きい、どのような他の指定でも働く。上述の方法は、同じ数のストリームが割り当てられたスロットのために、この条件を実現する。
【0116】
図19は、1つのストリームのための割り当てを記載する。転送ネットワークノード(デイジーチェーンの例の中のノード3)の中の送信するスケジューラは、もちろん、そのポートを通して転送される全ての論理的なストリームのために、十分なスロットを割り当てる必要がある。上記の計算は、それぞれの一対のリンク(スロット1は第1のリンクであり、上記の「m個のスロット」である)のために実行され、それから、必要な配置は、第1のリンクから転送された全てのストリームのための全てのスロットの合計である。
【0117】
転送されたストリーム機能と、それぞれのヘッダーは内部の制御/構成/モニター通信の一部(管理情報フィールド)を含む、という事実とを使用して、いくつかの異なるノードからのストリームを受信する(および、ストリームをそれらのノードに回送する)、(マスター)ノードは、いくつかの独立した内部の制御通信セッションを稼働でき、従って、ネットワークにわたるノードを制御することができる。例えば、上記のデイジーチェーンの例において、プロトコル#6と#7のストリームは、ノード4とノード3との間のセッションのために使用される。一方、プロトコル#2および#3および#4のストリームは、ノード4とノード1との間のセッションを稼働するように使用される。
【0118】
ヂュプリケート(二重に)されるストリームの場合において、ターゲット識別子のうちの1つ(例えば第1)のみが、制御セッションのフラグメント(細粒)を輸送する(実際、制御セッションのフラグメントを受信する)ために使用される。さもなければ、受信者は不明瞭で、たくさんの欠陥フレームが生成される。
【0119】
可能な双方向の通信は存在しないという状況が起きると、スケジューラは、ペイロードとして制御セッションのフレームを運ぶために、ストリーム識別子=0および必要なターゲットノードによって付加される。
【0120】
従って、実施の形態において、データストリームのグループを送信するためのシステムが提供される。システムは複数の通信ノードを含む。
【0121】
複数の通信ノードのそれぞれは、データストリームのグループの少なくとも1つのデータストリームを送信するように構成され、および/または、データストリームのグループの1つ以上のデータストリームを受信するように構成される。
【0122】
複数の通信ノードの1つ以上は、複数のデータストリームを送信するために、
図1の装置100を含む。データストリームのグループは、前記複数のデータストリームを含む。
【0123】
実施の形態に従って、
図1の装置100を含む、複数の通信ノードのうちの1つ以上の少なくとも1つのノードは、例えば、複数のデータストリームのそれぞれのデータストリームのために、複数の通信ノードの第1のノードから前記データストリームを受信し、かつ、複数の通信ノードの第2のノードに前記データストリームを送信するように構成されている転送ノードである。前記データストリームは、例えば、ヘッダー情報を含む。前記ヘッダー情報は、例えば、データストリームのストリーム識別子を含む。前記少なくとも1つのノードは、例えば、ストリーム識別子を出力ポートにマッピングするために、複数のテーブルエントリー(入口)を含む多重分離テーブルを含む。さらに、前記少なくとも1つのノードは、例えば、前記データストリームが、前記データストリームのヘッダー情報および多重分離テーブルを使用して送信される複数の通信ノードの第2のノードを決定するように構成される。
【0124】
実施の形態において、前記少なくとも1つのノードは、例えば、複数の通信ノードの中間ノードから複数のデータストリームのうちの2つ以上を受信するように構成される。前記中間ノードは、
図1の装置100を含まない。
【0125】
実施の形態に従って、前記少なくとも1つのノードは、例えば、2つの結果として生じるデータストリームを得るために、複数のデータストリームのうちの1つのデータストリームをデュプリケートするように構成される。
図1の装置100を使用して、前記少なくとも1つのノードは、例えば、複数の通信ノードの2つの異なるノードに、2つの結果として生じるデータストリームを送信するように構成される。
【0126】
発明の実施の形態の特徴ある機能は、効率的に実現可能で、柔軟に調整可能な送信機のスケジューラまたはシリアライザ(並-直列変換器)のスケジューラ、あるいは、効率的に実現可能で、柔軟に調整可能な受信機のデスケジューラまたはデシリアライザ(直-並列変換器)である。
【0127】
実施の形態において、送信機のスケジューラまたはシリアライザ(並-直列変換器)のスケジューラの構成の可能性は、レジスターを経て書き込まれる。
【0128】
実施の形態は、異なるデータストリームが、例えば自動運転のための自動車用途などにおいて送信される必要がある、多くの異なるシナリオの中で使用される。レーダーセンサー、光学式センサー、...などの異なるセンサーから来るデータストリームは、並-直列変換され、送信され、直-並列変換され、そして、処理される。
【0129】
本発明の、送信されまたは受信された信号は、デジタルのメモリー媒体または非一時的なメモリー媒体にメモリーされるか、または、インターネットなどの無線伝送媒体または有線伝送媒体などの伝送媒体に送信される。
【0130】
実施の形態において、送信機、または、前述されたシリアライザ、または、使用する送信機スケジュールテーブルが提供される。
【0131】
さらに、別の実施の形態において、受信機、または、前述されたデシリアライザ(直-並列変換器)、または、使用する受信機ストリーム割り当てテーブルが、私達に提供される。
【0132】
さらに、実施の形態に従って、送信する方法、または、前述された並-直列変換化する方法、または、送信機スケジュールテーブルを使用する方法が提供される。
【0133】
さらに、別の実施の形態において、受信する方法、または、前述された直-並列変換化する方法、または、受信機ストリーム割り当てテーブルを使用する方法が提供される。
【0134】
さらに、コンピュータまたはプロセッサが稼働するときに、上述の方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムが提供される。
【0135】
さらに、前述された送信信号または受信信号が提供される。
【0136】
たとえいくつかの面が、装置の文脈内で説明されても、これらの面が、対応する方法の説明も表していることは明らかである。ブロックまたは装置は、方法のステップ、または、方法のステップの特徴に対応する。類似的に、方法のステップの文脈の中で説明された面も、対応する装置の対応するブロックまたは項目または特徴の説明を表わす。方法のステップのいくつかまたは全部は、例えば、マイクロプロセッサー、プログラム可能なコンピュータ、または電子回路などのハードウェア装置によって(または、ハードウェア装置を使いながら)実行される。いくつかの実施の形態において、最も重要な方法のステップの1つ以上が、そのような装置により実行される。
【0137】
特定の実施要件に依存することによって、本発明の実施の形態は、ハードウェアまたはソフトウェアにおいて実施される。実施は、デジタルメモリー媒体、例えば、それぞれの方法が実行されるプログラム可能なコンピュータシステムと協働して(または協働可能である)、そこにメモリーされた電子的に読み取り可能な制御信号を持つ、フロッピーディスク、DVD、ブルーレイディスク、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリーを使いながら、実行される。それゆえ、デジタルメモリー媒体は、コンピュータ読み取り可能である。
【0138】
本発明に従ういくつかの実施の形態は、ここに説明された方法のうちの1つが実行されるように、プログラム化可能なコンピュータシステムと協働することが可能である、電子的に読み取り可能な制御信号を持つデータキャリアを含む。
【0139】
一般に、本発明の実施の形態は、プログラムコードを持つコンピュータプログラム製品として実施される。プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて稼動するとき、方法のうちの1つを実行するために操作する。プログラムコードは、例えば、機械読み取り可能なキャリア上にメモリーされる。
【0140】
別の実施の形態は、ここに説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを含み、機械読み取り可能なキャリア上にメモリーされる。
【0141】
すなわち、本発明の実施の形態は、従って、コンピュータプログラムがコンピュータにおいて稼動するとき、ここに説明された方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを持つコンピュータプログラムである。
【0142】
本発明の方法の別の実施の形態は、従って、その上に記録した、ここに説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを含むデータキャリア(またはデジタルのメモリー媒体、またはコンピュータ読み取り可能な媒体)である。データキャリアまたはデジタルのメモリー媒体または記録されたメディアは、一般に、不揮発性および/または非一時的である。
【0143】
本発明の方法の別の実施の形態は、従って、ここに説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを表わす、データストリームまたはシーケンスの信号である。データストリームまたはシーケンスの信号は、例えば、インターネットを介して、データ通信連結を経て転送されるように構成される。
【0144】
別の実施の形態は、ここに説明された方法のうちの1つを実行するために構成された、または、採用された処理手段、例えば、コンピュータ、または、プログラム可能な論理デバイスを含む。
【0145】
別の実施の形態は、ここに説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを、その上にインストールしているコンピュータを含む。
【0146】
発明に従う別の実施の形態は、ここに説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを、(例えば、電子的または光学的に)受信機に転送するように構成された装置またはシステムを含む。受信機は、例えば、コンピュータまたはモバイルデバイスまたはメモリーデバイスまたは同様のものである。例えば、装置またはシステムは、例えば、コンピュータプログラムを受信機に転送するためのファイルサーバーを含む。
【0147】
いくつかの実施の形態において、プログラム可能な論理デバイス(例えば、フィールドプログラム可能なゲートアレイ)は、ここに説明された方法の関数のうちのいくつかまたは全てを実行するために使われる。いくつかの実施の形態において、フィールドプログラム可能なゲートアレイは、ここに説明された1つの方法を実行するために、マイクロプロセッサーと協働する。一般に、方法は、好ましくは、どのようなハードウェアデバイスによっても実行される。
【0148】
ここに説明された装置は、ハードウェア装置を使用することによって、または、コンピュータを使用することによって、または、ハードウェアデバイスとコンピュータとの結合を使用することによって実施される。
【0149】
ここに説明された方法は、ハードウェア装置を使用すること、またはコンピュータを使用すること、またはハードウェア装置の結合とコンピュータを使用することによって実施される。
【0150】
上で説明された実施の形態は、本発明の原則を単に示すに過ぎない。ここに説明された配置と詳細の一部修正とバリエーションが当業者に明白であることは理解される。それは、従って、実施の形態の説明と議論によってここに提供された特定の詳細によってというよりも、以下の請求項の範囲によってのみ制限されることを意図する。