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特許7508488ロープ、フラットストラップ、およびバンジーの固定装置のためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-21
(45)【発行日】2024-07-01
(54)【発明の名称】ロープ、フラットストラップ、およびバンジーの固定装置のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   F16B 45/00 20060101AFI20240624BHJP
   E04H 15/64 20060101ALI20240624BHJP
【FI】
F16B45/00 A
E04H15/64
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021571314
(86)(22)【出願日】2020-06-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-13
(86)【国際出願番号】 US2020039195
(87)【国際公開番号】W WO2020263863
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】16/453,822
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/583,071
(32)【優先日】2019-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513181366
【氏名又は名称】ナイト・アイズ,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】シーダー,レックス
【審査官】正木 裕也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第01888875(US,A)
【文献】登録実用新案第3092129(JP,U)
【文献】米国特許第05383259(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 45/00
E04H 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードと、
コード保持装置であって、
前記コードを受け入れるような形状の第1のコード保持領域、および
前記第1のコード保持領域と相互接続されたフック部分であって、前記第1のコード保持領域の第1の端部から、前記第1のコード保持領域の側部の周りを前記第1の端部と反対側の前記第1のコード保持領域の第2の端部まで湾曲しており、第1の捕捉領域を含み、前記第1の捕捉領域が前記コードを捕捉し、前記コードを取外し可能に捕捉するような形状であり、前記第1の捕捉領域が、前記第1のコード保持領域の前記第2の端部の方にある前記フック部分の端部に配置された、フック部分、を含むコード保持装置と
を備え、
前記第1のコード保持領域が、前記コードが通過するための開口を含み、前記第1のコード保持領域が、渦巻き状線材から形成された円筒であり、
前記フック部分が頂部を含み、前記頂部が前記第1のコード保持領域と一列になり、その結果、前記コードが前記頂部と一列になり、
前記第1のコード保持領域が、前記コードを巻き付けるための横棒を含み、
前記第1の捕捉領域が前記コードと係合するように前記コードの方に向けられたクランプロックであって、第1および第2のチャネルを有し、それぞれに、前記コードの第1および第2の部分がそれぞれ入る、クランプロックをさらに備える、
張力付与装置
【請求項2】
前記第1の捕捉領域が前記クランプロックの一部分と係合し、前記第1および第2のチャネルの前記コードの前記第1および第2の部分を取外し可能に保持する、請求項1に記載の張力付与装置
【請求項3】
前記コードがバンジーコードである、請求項1に記載の張力付与装置
【請求項4】
前記第1および第2のチャネルが円形の断面を有する、請求項2に記載の張力付与装置
【請求項5】
前記第1および第2のチャネルが、フラットストラップの形状に対応する断面を有する、請求項2に記載の張力付与装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
[0001]ロープ、バンジー、またはフラットストラップを一点に、または他の場所に固定することが望ましい場面が多くある。これには、タープ、テント、荷物、およびその他多くの物を保持することを含む多くの理由がある。現在、これらの課題に対する多くの解決策があるが、簡単で解除可能であるがしっかりと保持することを兼ね備えたものはない。したがって、消費者はそのような解決策を望んでいる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0002]一実施形態では、コードを保持するための装置は、コードを受け入れるような形状の第1のコード保持領域を含む。本装置は、第1のコード保持領域と相互接続されたフック部分であって、第1のコード保持領域の第1の端部から、第1のコード保持領域の側部の周りを第1の端部と反対側の第1のコード保持領域の第2の端部まで湾曲しているフック部分をさらに含む。1つの代替策では、第1のコード保持領域は、コードが通過するための開口を含む。別の代替策では、第1のコード保持領域は、渦巻き状線材から形成された円筒である。これに代えて、フック部分は第1の捕捉領域を含み、第1の捕捉領域はコードを捕捉するような形状であり、第1の捕捉領域は、第1のコード保持領域の第2の端部の方にあるフック部分の端部に配置される。任意選択的に、フック部分は頂部を含み、頂部は第1のコード保持領域と一列になり、その結果、コードは頂部と一列になる。別の代替策では、第1のコード保持領域は、コードを巻き付けるための横棒を含む。
【0004】
[0003]一実施形態では、フラットストラップを保持するための装置は、ストラップを受け入れるような形状の第1のストラップ保持領域を含む。本装置は、第1のストラップ保持領域と相互接続された第1のフック部分であって、第1のストラップ保持領域の第1の端部から、第1のストラップ保持領域の側部の周りを第1の端部と反対側の第1のストラップ保持領域の第2の端部まで湾曲している第1のフック部分をさらに含む。1つの代替策では、第1のストラップ保持領域は、ストラップを巻き付けるための開口を含む。別の代替策では、第1のストラップ保持領域は三角形の領域である。これに代えて、第1のフック部分は第1の捕捉領域を含み、第1の捕捉領域はストラップを捕捉するような形状であり、第1の捕捉領域は、第1のストラップ保持領域の第2の端部の方にある第1のフック部分の端部に配置される。1つの代替策では、本装置は、第2のフック部分をさらに含み、第2のフック部分は第2の捕捉領域を含み、第2の捕捉領域はストラップを捕捉するような形状であり、第2の捕捉領域は、第1のストラップ保持領域の第2の端部の方にある第2のフック部分の端部に配置され、第2のフック部分は、第1のストラップ保持領域の第1の端部から、第1のストラップ保持領域の側部の周りを第1の端部と反対側の第2のストラップ保持領域の第2の端部まで湾曲している。これに代えて、第1のフック部分は頂部を含み、頂部は第1のストラップ保持領域と一列になり、その結果、ストラップは頂部と一列になる。
【0005】
[0004]一実施形態では、張力付与装置は、コードとコード保持装置とを含む。コード保持装置は、コードを受け入れるような形状の第1のコード保持領域を含む。コード保持装置は、第1のコード保持領域と相互接続されたフック部分であって、第1のコード保持領域の第1の端部から、第1のコード保持領域の側部の周りを第1の端部と反対側の第1のコード保持領域の第2の端部まで湾曲しているフック部分をさらに含む。フック部分は第1の捕捉領域を含み、第1の捕捉領域はコードを捕捉し、コードを取外し可能に捕捉するような形状であり、第1の捕捉領域は、第1のコード保持領域の第2の端部の方にあるフック部分の端部に配置される。これに代えて、第1のコード保持領域は、コードが通過する開口を含み、第1のコード保持領域は、渦巻き状線材から形成された円筒である。1つの代替策では、フック部分は頂部を含み、頂部は第1のコード保持領域と一列になり、その結果、コードは頂部と一列になる。これに代えて、第1のコード保持領域は、コードを巻き付けるための横棒を含む。別の実施形態では、張力付与装置は、第1の捕捉領域がコードと係合するようにコードの方に向けられたクランプロックであって、第1および第2のチャネルを有し、それぞれに、コードの第1および第2の部分それぞれが入る、クランプロックをさらに含む。これに代えて、コード捕捉領域はクランプロックの一部分と係合し、第1および第2のチャネルのコードの第1および第2の部分を取外し可能に保持する。1つの代替策では、コードはバンジーコードである。別の代替策では、第1および第2のチャネルは円形の断面を有する。これに代えて、第1および第2のチャネルは、フラットストラップの形状に対応する断面を有する。
【0006】
[0005]一実施形態では、バンジーコードをロックする方法は、コード保持装置を提供するステップを含む。コード保持装置は、コードを受け入れるような形状の第1のコード保持領域を含む。コード保持装置は、第1のコード保持領域と相互接続されたフック部分であって、第1のコード保持領域の第1の端部から、第1のコード保持領域の側部の周りを第1の端部と反対側の第1のコード保持領域の第2の端部まで湾曲しており、第1の捕捉領域を含み、第1の捕捉領域がコードを捕捉し、コードを取外し可能に捕捉するような形状であり、第1の捕捉領域が、第1のコード保持領域の第2の端部の方にあるフック部分の端部に配置された、フック部分を含む。本方法は、フック部分を係止点の周りに配置するステップをさらに含む。本方法は、コードを第1の捕捉領域に捕捉するステップをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】[0006]固定装置の一実施形態の図である。
図2】[0007]固定装置の別の実施形態の図である。
図3】[0008]固定装置の別の実施形態の図である。
図4】[0009]固定装置の別の実施形態の図である。
図5】[0010]固定装置の一実施形態を使用して固定長さのバンジーコードを生成するための組立手順の図である。
図6】固定装置の一実施形態を使用して固定長さのバンジーコードを生成するための組立手順の図である。
図7】[0011]図7Aは、バンジーコードの各端部に取り付けられた固定装置を固定するための進行を示す一連の等角図のうちの1つである。 図7Bは、バンジーコードの各端部に取り付けられた固定装置を固定するための進行を示す一連の等角図のうちの1つである。 図7Cは、バンジーコードの各端部に取り付けられた固定装置を固定するための進行を示す一連の等角図のうちの1つである。 図7Dは、バンジーコードの各端部に取り付けられた固定装置を固定するための進行を示す一連の等角図のうちの1つである。
図8】[0012]図8Aは、ウェビング/フラットストラップとともに使用するための装置の一実施形態の図である。 図8Bは、ウェビング/フラットストラップとともに使用するための装置の一実施形態の図である。 図8Cは、ウェビング/フラットストラップとともに使用するための装置の一実施形態の図である。
図9】[0013]図9Aは、フラットストラップへの固定装置の一実施形態の取付けを描いた一連の図のうちの1つである。 図9Bは、フラットストラップへの固定装置の一実施形態の取付けを描いた一連の図のうちの1つである。 図9Cは、フラットストラップへの固定装置の一実施形態の取付けを描いた一連の図のうちの1つである。 図9Dは、フラットストラップへの固定装置の一実施形態の取付けを描いた一連の図のうちの1つである。 図9Eは、フラットストラップへの固定装置の一実施形態の取付けを描いた一連の図のうちの1つである。 図9Fは、固定装置の一実施形態のフラットストラップへの取付けを描いた一連の図のうちの1つである。
図10】[0014]図10Aは、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。 図10Bは、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。 図10Cは、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。 図10Dは、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。 図10Eは、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。 図10Fは、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。
図11】[0015]図11Aは、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。 図11Bは、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。 図11Cは、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。
図12】[0016]図12Aは、縫い付けられた輪がない構成において、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。 図12Bは、縫い付けられた輪がない構成において、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。 図12Cは、縫い付けられた輪がない構成において、固定点への固定装置の一実施形態の取付けを示す一連の図の1つである。
図13】[0017]調節可能なバンジーコード組立体の長さを調節可能にするために使用されるスライド式クランプロックの実施形態の図である。
図14】調節可能なバンジーコード組立体の長さを調節可能にするために使用されるスライド式クランプロックの実施形態の図である。
図15】[0018]調節可能なバンジー組立体の実施形態の図である。
図16】調節可能なバンジー組立体の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0019]特定の用語は本明細書で単に便宜上用いられているだけであり、ロープ、フラットストラップ、およびバンジーの固定装置のためのシステムおよび方法の実施形態を限定するものとして解釈すべきではない。一般に、これらの固定装置の様々な実施形態は、ロープ、バンジー、またはフラットストラップのウェビングとともに機能するように修正されてもよい。したがって、特定の実施形態は、ロープ、バンジー、またはフラットストラップのウェビングのうちの1つまたは複数に関連して説明されるが、それらは他の実施形態とともに機能するように修正されてもよい。
【0009】
[0020]図1は、固定装置の一実施形態100Aを示す。図2は固定装置の別の実施形態100Bを示し、図3は、固定装置の実施形態100Cを示し、図4は、固定装置の実施形態100Dを示す。固定装置100Aは、固定装置100Aがバンジーまたはロープが乗り越えて戻ることができる係止点を提供する頂部横棒101を含むという点で固定装置100B、100C、100Dとは異なる。固定装置100Aは、平らなおよび丸い調節可能なバンジーコードの両方の調整可能な端部に使用される。固定装置100Aの実施形態は、螺旋状コイルを横切る「頂部横棒」を形成する線材の部分があるという点で他のフックの実施形態とは異なる。この特徴は静止滑車として働き、これによってバンジーコードの長さを調節することができる。固定装置100Bは、固定長のフラットバンジーコード、および調節可能な平らなバンジーコードの調節不可能な端部に使用される。固定装置100C(5mm)および固定装置100D(8mm)は、固定長さの丸いバンジーコードのための実施形態を表し、調節可能な丸いバンジーコードの調節不可能な端部に使用される。
【0010】
[0021]様々な固定装置は、上述の点以外は概ね類似しており、それらは、固定装置100Bに関連して概ね説明される。固定装置100Bは、バンジーコード110(ここでは示されていないが、図5および図6に示す)に接続される。固定装置100Bはバンジー捕捉領域115を含む。多くの実施形態では、捕捉領域115は線材コイルであってもよいが、本設計はそれに限定されない。一般に、バンジー捕捉領域115は、細くなる円筒体が生成されるように巻き付けられた固定装置100の一部分である。バンジーコード110は、捕捉領域115の開口を通過することができないように、領域116で結び目を作る、または折り畳まれる、および止め金で留められる、あるいはその他の方法で太くされる。他の構成は可能であるが、要点は、固定装置100Bにおいてバンジーコード110を固定するための領域を設けることである。加えて、円筒体により、バンジーコード110は装置の本体と一列になる特定の向きに保持される。固定装置100Bはフック120をさらに含む。フック120は頂部121を含む。頂部121は、捕捉領域115内のバンジーコード110が頂部121と一列になって保持されるように配置される。したがって、操作時には、固定装置が取り付けられる点は、バンジーコード110から離れているので、頂部121に載る傾向にある。フック120は、フック120の部分125がバンジーコード110の方へ戻って延在するように続き、その結果、捕捉領域115を通り過ぎる。部分125は、第2の捕捉領域130で終端となる。捕捉領域130は、部分140でバンジーコード110を捕捉することができるような大きさである。捕捉領域130は、バンジーコード110の幅よりも概ね細く、したがって、バンジーコード110を圧縮することによって捕捉する。部分140の先端145は、開口が鈍角になるように曲げられており、先端145はバンジーコード部分140を捕捉領域130に侵入させる。したがって、操作時には、捕捉領域130はバンジーコード部分140から解放され、固定装置100はある点に接続され得る。接続後、この点は張力がかかった状態で自然に頂部121に移動する。というのは、この点は最も遠くに延在している点だからである。その後、捕捉領域130はバンジーコード部分140と係合されて離れないようにすることができる。多くの構成では、固定装置100Bは、被覆された金属線材または金属片から構成される。典型的には、線材はゴムまたはプラスチックまたは類似の材料で被覆される。大きな張力がかかった状態では、捕捉領域130が捕捉領域115の下側に当たって引っ張られ、装置が曲がることを防ぐので、張力がかかった状態では、固定装置100Bは曲がることに対してさらに抵抗する。
【0011】
[0022]図5および図6は、固定長さのバンジーコードを生成するための組立手順を示す。2つの固定装置100Bは、反対方向に向けられて、バンジーコードを滑らされ、一方、金属のブラッドは、折り返されたコードの端部の周りに固定される。固定装置はバンジーコードの端部に滑って戻り、バンジーコードの各端部に取り付けられた金属のブラッドによってバンジーコードに捕捉され保持される。コードの端部は、それぞれのフックの線材形コイル内に拘束される。図5は、バンジーコード110と一体化された固定装置100Bを示す。この図では、バンジーコード110の領域116が示されている。この場合、この部分は折り返されて金属片で締め付けられ、その結果、この部分は捕捉領域115を通過できないほど広い。図6はバンジーコードの両端にある固定装置を示しており、部分140で固定装置を捕捉領域130と係合することができる。
【0012】
[0023]図7A図7Dは、バンジーコードの各端部に取り付けられた固定装置を、一端でベースアンカーまたは拘束点710に、他端でタープのアイレットに固定するための進行を示す一連の等角図である。ベースアンカーおよびタープに取り付けた後、各フックは、それぞれの固定装置の延長アームの端部にある小さな輪の捕捉領域130によってバンジーコードに固定される。このように固定装置を使用することによって、バンジーコードが弛んだ状態になったときでも、ベースアンカーまたはタープから意図せず離れることがなくなる。より詳細には、図7A図7Dは、拘束点およびタープ(またはテント)の環境における操作時の固定装置を示す。図7Aでは、固定装置100Bおよび関連するバンジーコード110は、拘束点710とは取り付けられていない構成にある。図7Bでは、下側の固定装置100を回転させて、拘束点710の開口を通過させる。次いで、図7Cに示されるように、下側の固定装置100Bを一列になる位置まで回転させ、捕捉領域130をバンジーコード110の部分140と係合させる。加えて、上側の固定装置100Bを回転させて、タープ720(またはテント部分)のグロメット725を通過させることができる。次いで、図7Dに示されるように、上側の固定装置100Bを一列になる位置まで回転させて、捕捉領域130をバンジーコード110の部分140と係合させる。
【0013】
[0024]図8Aは、固定装置800の別の実施形態を示す。概ね、図8A図8Cは、ウェビング/フラットストラップとともに使用するための装置の3つの図を示す。これらの図は固定装置のみの図であり、コンフォーマルコーティングを施していない状態で示されている。いくつかの実施形態では、これらの固定装置は、選択された領域にコンフォーマルコーティングを有する。固定装置800は、この図には示されていないフラットストラップに取り付けられるように設計される。概ね、固定装置800は、ゴムまたはプラスチックでコーティングされた円柱状の金属片から形成される。金属の線材または円柱片は、図示の形状を生成するように曲げられる、または成形される。固定装置800はフラットストラップ用輪810を含む。フラットストラップ用輪810は、フラットストラップが縁811に対して平らに載ることができるように形成されてフラットストラップを受け入れる。固定装置800は、2つのフック820a、820bをさらに含む。これらのフックは異なる長さであり、フラットストラップ用輪810から異なる距離伸びる。フック820a、820bは、折り畳まれたまたは圧縮された形態でフラットストラップを捕捉するための捕捉領域830を含む。捕捉領域830は、フラットストラップに圧縮と摩擦を与え、フラットストラップが外れるのを防ぐような形状である。さらに、ベンド840は、フラットストラップ用輪810の縁811がベンド840の頂部841とほぼ一列になるように設計される。したがって、装置に張力がかかっているとき、点(取付点)は自然に頂部841に載ることになる。図8B図8Cは、固定装置800の追加の図である。図8Bでは、頂部841が縁811および捕捉領域830の開口と一列になっており、その結果、これら3つがすべてほぼ同一直線上にあることが特に見ることができる。
【0014】
[0025]図9A図9Fは、フラットストラップ900に配置された固定装置800の取付けを描いた一連の図を示す。図9Aでは、固定装置800は、フラットストラップ900の縫い付けられた輪910から解放されている。図9Bでは、フックのうちの1つ820Aが縫い付けられた輪910から通されている。次いで、図9Cでは、縫い付けられた輪がフック820Aに沿ってさらに通されている。図9Dでは、固定装置800がフラットストラップ用輪810に通されている。このプロセスは、図9Eおよび図9Fで完了し、本装置は定位置に回転させられる。
【0015】
[0026]図10A図10Fは、固定点1000への本装置の取付けを示す一連の図である。図10Aでは、固定装置800は固定点1000から解放されている。図10Bでは、固定装置800は回転させられて、図10Bでは、固定ポイント1000に配置される。図10Dでは、フラットストラップ900は、捕捉領域830に配置するために引き寄せられている1010。図10Eでは、フラットストラップ900の平らな縁が捕捉領域830に押し込められている。その後、フラットストラップ900は、捕捉位置1030で捕捉領域830にあるように引っ張られて平らになる。概ね、図10Aから図10Fは、固定装置とストラップが係止位置に固定される様子とを示す一連の等角図である。固定装置にウェビングを構成するこの手段は、固定装置が係止位置から意図せずに外れることを防ぐ。係止部から固定装置を外すためには、この進行を逆にする必要がある。ウェビングが係止部軸線の方向を向くことに留意されたい。
【0016】
[0027]図11A図11Cは、固定点1000への本装置の取付けを示す一連の図である。図11Aでは、固定装置800は固定点1000にある。図10Bでは、縫い付けられた輪910の一方の側が、捕捉領域830に配置するために引き寄せられている1110。図10Cでは、縫い付けられた輪910の一方の側が捕捉領域830に押し込められている。概ね、図11Aから図11Cは、固定装置とストラップが係止位置に固定されている様子とを示す一連の等角図である。固定装置にウェビングを構成するこの手段は、固定装置が係止位置から意図せずに外れることを防ぐ。係止部から固定装置を外すためには、この進行を逆にする必要がある。ウェビングが係止部軸線に対して垂直方向を向くことに留意されたい。
【0017】
[0028]図12Aから図12Cは、縫い付けられた輪910がなく、使用者がフラットストラップを締めたり緩めたりすることを望む構成における、固定点1200への本装置の取付けを示す一連の図である。図12Aでは、固定装置800は固定ポイント1200にあり、ストラップ1210はフラットストラップ用輪810を通っているが定位置には固定されていない。図12Bでは、フラットストラップ1210の一方の側1220が、捕捉領域830に配置するために引き寄せられている。図12Cでは、フラットストラップ1210の一方の側1230が捕獲領域830に押し込まれている。この構成では、フラットストラップ1210の側1230は、フラットストラップを締め付けるために、捕捉領域830から解放され、引っ張られてもよい。図12Aから図12Cは、固定装置にウェビングを通すための異なる方法の等角図である。この場合のウェビングは、縫い付けられた端部の輪ではなく、ウェビングが固定装置に引き込まれる際に、フックが静止滑車として働くことができるように構成されることに留意されたい。
【0018】
[0029]図13および図14は、調節可能なバンジーコード組立体(図15図16)の長さを調節可能にするために使用されるスライド式クランプロックの実施形態である。図13のスライド式クランプロック1310の実施形態は、概ね、断面が平らなバンジーコードに使用され、一方、図14の実施形態は断面が丸いバンジーコードに使用される。特定の特徴では幾分異なるが、両方のクランプロックの実施形態は、クランプロックが、フックの延長アームの端部にある小さな線材形の輪に挿入されるときは常に、バンジーコードを拘束し、クランプロック内を通るバンジーコードのいかなる動きも防ぐことによって同様に機能する。
【0019】
[0030]各クランプロック1310、1410は、クランプロック内でバンジーコードを2つの部分に分けて永久的に固定する2つのチャネル1320、1330、1420、1430を有する。バンジーコードの一方の脚には荷重がかかっているが、他方は、バンジーコードの自由端としてクランプロックから出る、荷重のかかっていない脚を有する。クランプロックの各様式の長さに沿う露出開口によって、線材形はバンジーコードと直接接触することができる。その結果、クランプロックがフックの延長アームの小さな線材形の輪に挿入されると、バンジーコードに接触するフックの線材形部分は、バンジーコードをクランプロックの剛性面に押し付ける。丸いバンジーコードのクランプロック1410の場合、バンジーコードはクランプロックの各チャンネルの裏面に配置された剛性の高いスタンディングリブ1440に押し込められる。平らなバンジーコードのクランプロック1310の場合、バンジーコードは、バンジーコードのそれぞれの間の狭い部分1340で挟まれた起伏のある剛性の高いスタンディングリブ1350に押し込められる。クランプロックの各実施形態の端部の開口は、クランプをバンジーコードに固定するが、クランプロックが線材形フックに固定されていないときは常に、バンジーコードがクランプロックを通過することを可能にする。
【0020】
[0031]フックアームの小さな輪(捕捉領域130)からクランプロック1310、1410が引き出されると、バンジーコードを、クランプロック1310、1410を通していずれかの方向に引き出すことができ、したがって、バンジーコードの一端に永久的に取り付けられた固定装置と、クランプロック1310、1410が取外し可能に固定された固定装置との間の距離を短くする、または長くすることができる。
【0021】
[0032]図15は、平らなバンジーコード1520を利用する調節可能な長さの実施形態を示し、図16は、丸いバンジーコード1620を利用する調節可能な実施形態を示す。両方の実施形態も、伸長されていないバンジーコードの長さが固定されたままのロックされた形態の実施形態が示されている。各実施形態において、クランプロック1310、1410をそれぞれのフック(捕捉領域1510、1610)から引き出し、バンジーコードをクランプロック1310、1410に通していずれかの方向に引き、次いで、クランプロック1310、1410を固定装置1540、1640の延長アームの端部にある捕捉領域1510、1610に再挿入することによって、固定装置1540、1640間の長さ、または距離を変えることができる。バンジーコードの長さおよびまたは張力は、バンジーが緩んだ状態にあるとき、またはバンジーがすでに固定位置の係止部(図示せず)に固定されているときに調節することができることに留意されたい。また、バンジーコードの自由端は、コードの自由端に取り付けられたスリーブ1530、1630によって、荷重を受けるバンジーコードに縛り付けられて示されている。スリーブによって、バンジーコードの自由端は荷重を受けるバンジーコードに対して移動することができると同時に、自由端を、荷重を受けるバンジーコードに固定し、したがって自由端が振れ回りすることを防ぐことができる。
【0022】
[0033]前述の詳細な説明において特定の実施形態を詳細に説明してきたが、本開示の全体的な教示およびその広範な発明の概念に照らして、これらの詳細に対して様々な修正および代替策を開発することができることは、当業者によって理解されるであろう。したがって、本開示の範囲は、本明細書で開示された特定の例および実施態様に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって規定されるその趣旨および範囲内での修正、およびそのすべての等価物を包含するように意図されていることが理解されよう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図9D
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図9F
図10A
図10B
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図10D
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図10F
図11A
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図12A
図12B
図12C
図13
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図15
図16