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特許7508560無線通信システムにおいて信号の送受信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-21
(45)【発行日】2024-07-01
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて信号の送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20240624BHJP
   H04L 1/1607 20230101ALI20240624BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20240624BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04L1/1607
H04W72/21
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022538214
(86)(22)【出願日】2021-08-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-02
(86)【国際出願番号】 KR2021010254
(87)【国際公開番号】W WO2022031023
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2022-06-20
(31)【優先権主張番号】63/062,394
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2020-0137760
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】63/104,504
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/138,506
(32)【優先日】2021-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2021-0044273
(32)【優先日】2021-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】63/176,873
(32)【優先日】2021-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2021-0059547
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0064252
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】63/190,218
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/192,073
(32)【優先日】2021-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 和広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチェル
(72)【発明者】
【氏名】キム スンウク
(72)【発明者】
【氏名】ペ ドクヒョン
【審査官】川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0261361(US,A1)
【文献】国際公開第2019/077727(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,New WID on enhanced Industrial Internet of Things (IoT) and URLLC support[online],3GPP TSG RAN Meeting #86 RP-193233,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_86/Docs/RP-193233.zip>,2019年12月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04L 1/1607
H04W 72/21
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-2
3GPP TSG CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末がUCI(uplink control information)を送信する方法であって、
第1のUCIと第2のUCIを含む複数のUCIを符号化(encoding)するステップであって、前記第1のUCIは第1HARQ-ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement)であり、前記第2のUCIは、第2HARQ-ACKである、ステップと、
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上で前記複数のUCIの符号化されたビットを送信するステップとを含み、
前記第1のUCIは、第1優先順位を有し、前記第2のUCIは、第2優先順位を有し、前記第1優先順位は前記第2優先順位より高く、
前記第1のUCIに対する第1のリソース量は、i)前記第1優先順位に対して設定された最大符号化率と、ii)前記第1のUCIのペイロードサイズに基づいて決定され
前記第2のUCIは、第3のリソース量に基づいて送信され前記第3のリソース量は、第2のリソース量から前記第1のリソース量を差し引いたものであり、前記第2のリソース量は、前記PUCCHにおける合計UCIリソース量である、方法。
【請求項2】
無線通信のためのデバイスであって、
命令を格納するメモリと、
前記命令を実行することにより動作するプロセッサを含み、
前記プロセッサの動作は、
第1のUCIと第2のUCIを含む複数のUCI(uplink control information)を符号化(encoding)することであって、前記第1のUCIは第1HARQ-ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement)であり、前記第2のUCIは第2HARQ-ACKであることと、
一つの物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上で前記複数のUCIの符号化されたビットを送信することを含み、
前記第1のUCIは第1優先順位を有し、前記第2のUCIは第2優先順位を有し、前記第1優先順位は、前記第2優先順位より優先度が高く、
前記第1のUCIに対する第1のリソース量は、i)前記第1優先順位に対して設定された最大符号化率と、ii)前記第1のUCIのペイロードサイズに基づいて決定され、
前記第2のUCIは、第3のリソース量に基づいて送信され、前記第3のリソース量は、第2のリソース量から前記第1のリソース量を差し引いたものであり、前記第2のリソース量は、前記PUCCHにおける合計UCIリソース量である、デバイス。
【請求項3】
前記プロセッサの制御された無線信号を送信及び受信するように構成されたトランシーバをさらに含み、
前記デバイスは、無線通信システムでのユーザ機器(UE)である、請求項に記載のデバイス。
【請求項4】
無線通信システムにおいて基地局がUCI(uplink control information)を受信する方法であって、
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上で複数のUCIの符号化されたビットを端末から受信するステップと、
前記複数のUCIの符号化されたビットに基づいて第1のUCIと第2のUCIを取得するステップであって、前記第1のUCIは第1HARQ-ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement)であり、前記第2のUCIは第2HARQ-ACKであるステップとを含み、
前記第1のUCIは、第1優先順位を有し、前記第2のUCIは、第2優先順位を有し、前記第1優先順位は前記第2優先順位より高く、
前記第1のUCIに対する第1のリソース量は、i)前記第1優先順位に対して設定された最大符号化率と、ii)前記第1のUCIのペイロードサイズに基づいて決定され
前記第2のUCIは、第3のリソース量に基づいて送信され前記第3のリソース量は、第2のリソース量から前記第1のリソース量を差し引いたものであり、前記第2のリソース量は、前記PUCCHにおける合計UCIリソース量である、方法。
【請求項5】
無線通信システムにおいてUCI(uplink control information)を受信する基地局(BS)であって、
指示を格納するメモリと、
前記指示を実行して、動作を実行するプロセッサとを備え、
前記プロセッサの動作は、
ユーザ装置(UE)から、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)において複数のUCIのエンコードされたビットを受信することと、
前記複数のUCIのエンコードされたビットに基づいて第1のUCIと第2のUCIを取得することであって、前記第1のUCIは第1HARQ-ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement)であり、前記第2のUCIは第2HARQ-ACKであることを含み、
前記第1のUCIは、第1優先順位を有し、前記第2のUCIは、第2優先順位を有し、前記第1優先順位は前記第2優先順位より高く、
前記第1のUCIに対する第1のリソース量は、i)前記第1優先順位に対して設定された最大符号化率と、ii)前記第1のUCIのペイロードサイズに基づいて決定され
前記第2のUCIは、第3のリソース量に基づいて送信され前記第3のリソース量は、第2のリソース量から前記第1のリソース量を差し引いたものであり、前記第2のリソース量は、前記PUCCHにおける合計UCIリソース量である、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関し、より具体的には無線通信システムにおいて上り/下りリンク無線信号を送受又は受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムが音声やデータなどの種々の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線通信システムは可用のシステムリソース(帯域幅、伝送パワーなど)を共有して多重使用者との通信を支援することができる多重接続(multiple access)システムである。多重接続システムの例としては、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、無線信号の送受信過程を効率的に行う方法及びそのための装置を提供することにある。
【0004】
本発明で達成しようとする技術的課題は前記技術的課題に制限されず、言及しなかった他の技術的課題は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一様相による無線通信システムにおいて端末が信号を送信する方法は、第1UCI及び第2UCIを含む複数のUCIを符号化(encoding)し、一つの物理上りリンクチャネル上で複数のUCIの符号化されたビットのリソースマッピングを行い、リソースマッピングに基づいて上りリンク送信を行うことを含む。第1UCIと第2UCIが互いに異なる優先順位を有しても第1UCIと第2UCIを一つの物理上りリンクチャネル上で多重化するように設定されたことに基づいて、端末は第1UCIと第2UCIのそれぞれを別々に(separately)符号化し、より高い(higher)優先順位を有する第1UCIのリソースマッピングに基づいて、より低い(lower)優先順位を有する第2UCIのリソースマッピングを行う。
【0006】
本発明の一様相による無線通信システムにおいて基地局が信号を受信する方法は、一つの物理上りリンクチャネル上で多重化された複数のUCIの符号化されたビットを端末から受信することと、複数のUCIの符号化されたビットを復号することにより第1UCI及び第2UCIを得ることを含む。第1UCIと第2UCIが互いに異なる優先順位を有しても端末が第1UCIと第2UCIを一つの物理上りリンクチャネル上で多重化するように設定されたことに基づいて、基地局は第1UCIと第2UCIのそれぞれを別々に(separately)復号し、より高い(higher)優先順位を有する第1UCIのリソースマッピングに基づいて、より低い(lower)優先順位を有する第2UCIのリソースマッピングを決定する。
【0007】
本発明の一様相によって、上述した信号送信方法を行うためのプログラムを記録したコンピューターで読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0008】
本発明の一様相によって、上述した信号送信方法を行う端末が提供される。
【0009】
本発明の一様相によって、上述した信号送信方法を行う端末を制御する機器が提供される。
【0010】
本発明の一様相によって、上述した信号受信方法を行う基地局が提供される。
【0011】
一つの物理上りリンクチャネルはPUCCH(physical uplink control channel)である。
【0012】
端末は、第1UCIと第2UCIを別々に符号化するために、PUCCHがPUCCH format 2に設定されたにもかかわらず、PUCCH format 2に対して複数の符号化プロセスを行うことができる。
【0013】
端末は、異なる優先順位を有する第1UCIと第2UCIの多重化のための設定がなければ、単一の符号化プロセスのみが許容されるPUCCH format 2に対して、複数の符号化プロセスを行うことができる。
【0014】
端末は、異なる優先順位を有する第1UCIと第2UCIの多重化のための設定がなければ、第1マッピング方式が使用される一つの物理上りリンクチャネルに対して、第2マッピング方式を使用してリソースマッピングを行うことができる。一例として、第2マッピング方式は分散(distributed)マッピング方式である。
【0015】
一つの物理上りリンクチャネルはPUCCH(physical uplink control channel)であり、端末は、異なる優先順位に関連する複数のPUCCHリソースのうち、より高い優先順位に関連する第1PUCCHリソース上で第1UCIと第2UCIを多重化する。
【0016】
端末は一つの物理上りリンクチャネル上で加用のUCIリソースの量及び第1UCIのリソースマッピングに必要なリソース量に基づいて、第2UCIの符号化レートを決定するか又は第2UCIの少なくとも一部をドロップ(drop)するか否かを決定する。
【0017】
複数のUCIの符号化されたビットのリソースマッピングは、一つの物理上りリンクチャネルの加用の‘N’個のRE(Resource element)のうち、毎'd’個ごとに一つのREを選択することにより、第1UCIのリソースマッピングのための‘NH’個のREを決定すること、及び残りのN-NH’個のREのうち、第2UCIのリソースマッピングのためのREを決定することを含む。端末は‘NH’個のREが互いにできる限り離隔する(apart)ように'd'値を決定する。
【0018】
一つの物理上りリンクチャネルはピギーバック-UCIを運ぶPUSCH(physical uplink shared channel)であり、ピギーバック-UCIに関連する複数のUCIタイプのうち、UCIタイプ‘n'はUCIタイプ‘n+1'より高い優先順位を有する状態で、端末は第1UCIと第2UCIのUCIタイプを詳細な説明の表8又は表9のように決定することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、無線通信システムにおいて無線信号の送受信を効率的に行うことができる。
【0020】
本発明で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付図面は本発明の実施例を提供し、詳細な説明とともに本発明の技術的思想を説明する。
【0022】
図1】無線通信システムの一例である3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
図2】無線フレームの構造を例示する図である。
図3】スロットのリソースグリッドを例示する図である。
図4】スロット内に物理チャネルがマッピングされる例を示す図である。
図5】ACK/NACK送信過程を例示する図である。
図6】PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)送信過程を例示する図である。
図7】制御情報をPUSCHに多重化する例を示す図である。
図8】本発明の一実施例によるUCI符号化を説明する図である。
図9】本発明の一実施例によるUCI処理手順を説明する図である。
図10】実施例による複数のUCIの多重化とリソースマッピングを説明する図である。
図11】実施例による複数のUCIの多重化とリソースマッピングを説明する図である。
図12】実施例による複数のUCIの多重化とリソースマッピングを説明する図である。
図13】実施例による複数のUCIの多重化とリソースマッピングを説明する図である。
図14】本発明の一実施例による信号送受信方法を示す図である。
図15】本発明に適用される通信システム1と無線機器を例示する図である。
図16】本発明に適用される通信システム1と無線機器を例示する図である。
図17】本発明に適用される通信システム1と無線機器を例示する図である。
図18】本発明に適用される通信システム1と無線機器を例示する図である。
図19】本発明に適用可能なDRX(Discontinuous Reception)動作を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-Aは3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は3GPP LTE/LTE-Aの進化したバージョンである。
【0024】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio Access technology、RAT)に比べて向上した無線広帯域(mobile broadband、eMBB)通信に対する必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications)が次世代通信において考慮すべき重要なイッシュの一つである。のみならず、信頼度(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮したURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)が論議されている。このようにeMBB(enhanced Mobile BroadBand Communication)、大規模MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が論議されており、本発明では、便宜上、該当技術をNR(New radio又はNew RAT)と呼ぶ。
【0025】
説明を明確にするために、3GPP NRを主として説明するが、本発明の技術的思想はこれに限られない。
【0026】
この明細書においては、"設定"という表現は"構成(configure/configuration)"という表現に置き換えてもよく、両者は混用される。また、条件的表現(例えば、"~~であると(if)"、"~の場合(in a case)"又は"~であるとき(when)"など)は、"~であることに基づいて(based on that ~~)"又は"~である状態で(in a state/status)"などの表現に置き換えてもよい。また、該当条件の充足による端末/基地局の動作又はSW/HW構成を類推/理解することができる。また、無線通信装置(例えば、基地局、端末)の間の信号送受信において、送信(又は受信)側のプロセスから受信(又は送信)側のプロセスが類推/理解できれば、その説明は省略してもよい。例えば、送信側の信号決定/生成/符号化/送信などは受信側の信号モニタリング受信/復号/決定などに理解できる。また、端末が特定の動作を行う(又は行わない)という表現は、基地局が端末の特定の動作の実行を期待/仮定(又は行わないと期待/仮定)して動作するとも解釈できる。基地局が特定の動作を行う(又は行わない)という表現は、端末が基地局の特定の動作の実行を期待/仮定(又は行わないと期待/仮定)して動作するとも解釈できる。また、以下の説明において、各セクション、実施例、例示、オプション、方法、方案などの区部とインデックスは、説明の便宜のためのものであり、それぞれが必ず独立した発明を構成することを意味するか、又はそれぞれが必ず個々に実施されるべきであることを意味すると解釈してはいけない。また、各セクション、実施例、例示、オプション、方法、方案などを説明するにおいて、明示的に衝突/反対する技術がなければ、これらの少なくとも一部を組み合わせて一緒に実施したり、少なくとも一部を省略して実施したりしてもよいと類推/解釈される。
【0027】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は基地局から上りリンク(Uplink、UL)を介して情報を伝送する。基地局と端末が送受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0028】
図1は3GPP NRシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
【0029】
電源Off状態で電源を入れたか或いは新しくセルに進入した端末は、段階S101において、基地局と同期を確立するなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。このために、端末は基地局からSSB(Synchronization Signal Block)を受信する。SSBはPSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)及びPBCH(Physical Broadcast Channel)を含む。端末はPSS/SSSに基づいて基地局と同期を確立し、セルID(cell identity)などの情報を得る。また端末はPBCHに基づいてセル内の放送情報を得る。なお、端末は初期セル探索の段階において、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信して下りリンクチャネルの状態を確認することができる。
【0030】
初期セル探索が終了した端末は、段階S102において、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)及び物理下りリンク制御チャネルの情報に基づく物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDSCH)を受信して、より具体的なシステム情報を得る。
【0031】
以後、端末は基地局に接続を完了するために、段階S103乃至段階S106のような任意接続過程(Random Access Procedure)を行う。このために端末は、物理任意接続チャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を介してプリアンブル(preamble)を伝送し(S103)、物理下りリンク制御チャネル及びこれに対応する物理下りリンク共有チャネルを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信する(S104)。競争基盤の任意接続(Contention based random access)の場合、さらなる物理任意接続チャネルの伝送(S105)、物理下りリンク制御チャネル及びそれに対応する物理下りリンク共有チャネルの受信(S106)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行う。
【0032】
このような手順を行った端末は、その後一般的な上り/下りリンク信号の伝送手順として物理下りリンク制御チャネル/物理下りリンク共有チャネルの受信(S107)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)の伝送を行う(S108)。端末が基地局に伝送する制御情報を併せて上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)と称する。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative-ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは一般的にPUCCHを介して伝送されるが、制御情報とトラヒックデータが同時に伝送される必要がある場合にはPUSCHを介して伝送される。また、ネットワークの要請/指示によってPUSCHを介してUCIを非周期的に伝送することができる。
【0033】
図2は無線フレームの構造を例示する図である。NRにおいて、上りリンク及び下りリンク送信はフレームで構成される。無線フレームは10msの長さを有し、2個の5msハーフフレーム(Half-Frame、HF)と定義される。ハーフフレームは5個の1msサブフレーム(Subframe、SF)と定義される。サブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットはCP(cyclic prefix)によって12つ又は14個のOFDM(A)シンボルを含む。一般CPが使用される場合、各スロットは14個のシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12個のシンボルを含む。
【0034】
表1は一般CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0035】
【表1】
【0036】
*Nslot symb:スロット内のシンボル数
【0037】
*Nframe,u slot:フレーム内のスロット数
【0038】
*Nsubframe,u slot:サブフレーム内のスロット数
【0039】
表2は拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0040】
【表2】
【0041】
フレーム構造は例示に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数及びシンボル数は様々に変更できる。
【0042】
NRシステムでは1つの端末に併合される複数のセル間でOFDMニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS)が異なるように設定されることができる。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロット又はTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間で異なるように設定されることができる。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いはCP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(或いはDiscrete Fourier Transform-spread-OFDM、DFT-s-OFDMシンボル)を含む。
【0043】
図3はスロットのリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。スロットは時間ドメインで複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1つのスロットが14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1つのスロットが12個のシンボルを含む。搬送波は周波数ドメインで複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は周波数ドメインで複数(例えば、12)の連続する副搬送波と定義される。BWPは周波数ドメインで複数の連続するPRB(Physical RB)と定義され、1つのニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応することができる。搬送波は最大N個(例えば、5個)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソース要素(Resource Element、RE)と称され、1つの複素シンボルがマッピングされることができる。
【0044】
図4は自己完結スロット内に物理チャネルがマッピングされる例を示す図である。DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信される。UL制御領域ではPUCCHが送信され、ULデータ領域ではPUSCHが送信される。GPは基地局と端末が送信モードから受信モードに転換する過程又は受信モードから送信モードに転換する過程で時間ギャップを提供する。サブフレーム内でDLからULに転換する時点の一部のシンボルがGPと設定されることができる。
【0045】
以下、各々の物理チャネルについてより詳しく説明する。
【0046】
PDCCHはDCI(Downlink Control Information)を運ぶ。例えば、PCCCH(即ち、DCI)はDL-SCH(downlink shared channel)の送信フォーマット及びリソース割り当て、UL-SCH(uplink shared channel)に対するリソース割り当て情報、PCH(Paging Channel)に関するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダム接続応答のような上位階層制御メッセージに関するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、CS(Configured scheduling)の活性化/解除などを運ぶ。DCIはCRC(cyclic redundancy check)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例えば、Radio Network Temporary Identifier、RNTI)にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定の端末のためのものであれば、CRCは端末識別子(例えば、cell-RNTI、C-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであれば、CRCはP-RNTI(Paging-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例えば、System Information Block、SIB)に関するものであれば、CRCはSI-RNTI(System Information RNTI)にマスキングされる。PDCCHがランダム接続応答に関するものであれば、CRCはRA-RNTI(Random Access-RNTI)にマスキングされる。
【0047】
PDCCHはAL(Aggregation Level)によって1、2、4、8、16個のCCE(Control Channel Element)で構成される。CCEは無線チャネル状態によって所定の符号率のPDCCHを提供するために使用される論理的割り当て単位である。CCEは6個のREG(Resource Element Group)で構成される。REGは一つのOFDMシンボルと一つの(P)RBにより定義される。PDCCHはCORESET(Control Resource Set)により送信される。CORESETは与えられたニューマロロジー(例えば、SCS、CP長さなど)を有するREGセットにより定義される。一つの端末のための複数のCORESETは時間/周波数ドメインで重畳することができる。CORESETはシステム情報(例えば、Master Information Block、MIB)又は端末-特定(UE-specific)の上位階層(例えば、Radio Resource Control、RRC、layer)シグナリングにより設定される。具体的には、CORESETを構成するRB数及びOFDMシンボル数(最大3個)が上位階層シグナリングにより設定される。
【0048】
PDCCH受信/検出のために、端末はPDCCH候補をモニタする。PDCCH候補はPDCCH検出のために端末がモニタするCCEを示す。各PDCCH候補はALによって1、2、4、8、16個のCCEにより定義される。モニタリングはPDCCH候補を(ブラインド)復号することを含む。端末がモニタするPDCCH候補のセットをPDCCH検索空間(Search Space、SS)と定義する。検索空間は共通検索空間(Common Search Space、CSS)又は端末-特定の検索空間(UE-specific search space、USS)を含む。端末はMIB又は上位階層シグナリングにより設定された一つ以上の検索空間でPDCCH候補をモニタしてDCIを得ることができる。各々のCORESETは一つ以上の検索空間に連関し、各検索空間は一つのCORESTに連関する。検索空間は以下のパラメータに基づいて定義される。
【0049】
-controlResourceSetId:検索空間に関連するCORESETを示す。
【0050】
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリング周期(スロット単位)及びPDCCHモニタリング区間オフセット(スロット単位)を示す。
【0051】
-monitoringSymbolsWithinSlot:スロット内のPDCCHモニタリングシンボルを示す(例えば、SORESETの1番目のシンボルを示す)。
【0052】
-nrofCandidates:AL={1、2、4、8、16}ごとのPDCCH候補の数(0、1、2、3、4、5、6、8のうちの1つ)を示す。
【0053】
*PDCCH候補をモニタする機会(occasion)(例、時間/周波数リソース)をPDCCH(モニタリング)機会であると定義する。スロット内に1つ以上のPDCCH(モニタリング)機会が構成される。
【0054】
表3は検索空間タイプごとの特徴を例示する。
【0055】
【表3】
【0056】
表4はPDCCHを介して送信されるDCIフォーマットを例示する。
【0057】
【表4】
【0058】
DCIフォーマット0_0はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCH又はCBG(Code Block Group)-基盤(又はCBG-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCH又はCBG-基盤(又はCBG-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット0_0/0_1はULグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれ、DCIフォーマット1_0/1_1はDLグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれる。DCIフォーマット2_0は動的スロットフォーマット情報(例えば、dynamic SFI)を端末に伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は下りリンク先制(pre-Emption)情報を端末に伝達するために使用される。DCIフォーマット2_0及び/又はDCIフォーマット2_1は1つのグループで定義された端末に伝達されるPDCCHであるグループ共通PDCCH(Group Common PDCCH)を介して該当グループ内の端末に伝達される。
【0059】
DCIフォーマット0_0とDCIフォーマット1_0はフォールバック(fallback)DCIフォーマットと称され、DCIフォーマット0_1とDCIフォーマット1_1はノンフォールバックDCIフォーマットと称される。フォールバックDCIフォーマットは端末の設定に関係なくDCIサイズ/フィールドの構成が同様に維持される。反面、ノンフォールバックDCIフォーマットは端末の設定によってDCIサイズ/フィールドの構成が異なる。
【0060】
PDSCHは下りリンクデータ(例、DL-SCH transport block、DL-SCH TB)を運び、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。TBを符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2個のコードワードを運ぶ。コードワードごとにスクランブル及び変調マッピングが行われ、各コードワードから生成された変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各レイヤはDMRS(Demodulation Reference Signal)と共にリソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートにより送信される。
【0061】
PUCCHはUCI(Uplink Control Information)を運ぶ、UCIは以下を含む。
【0062】
-SR(Scheduling Request):UL-SCHリソースを要請するために使用される情報である。
【0063】
-HARQ-ACK:PDSCH上の下りリンクデータパケット(例えば、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパケットが成功的に受信されたか否かを示す。単一のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 1ビットが送信され、2個のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 2ビットが送信される。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと同じ意味で使われる。
【0064】
-CSI(Channel State Information):下りリンクチャンネルに対するフィードバック情報である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)-関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。
【0065】
表5はPUCCHフォーマットを例示する。PUCCH送信長さによってShort PUCCH(フォーマット0,2)及びLong PUCCH(フォーマット1,3,4)に区分できる。
【0066】
【表5】
【0067】
PUCCHフォーマット0は最大2ビットサイズのUCIを運び、シーケンスに基づいてマッピングされて送信される。具体的には、端末は複数のシーケンスのうちの1つのシーケンスをPUCCHフォーマット0であるPUCCHを介して送信して特定のUCIを基地局に送信する。端末は肯定(positive)のSRを送信する場合のみに対応するSR設定のためのPUCCHリソース内でPUCCHフォーマット0であるPUCCHを送信する。
【0068】
PUCCHフォーマット1は最大2ビットサイズのUCIを運び、変調シンボルは時間領域で(周波数ホッピング有無によって異なるように設定される)直交カバーコード(OCC)により拡散される。DMRSは変調シンボルが送信されないシンボルで送信される(即ち、TDM(Time Division Multiplexing)されて送信される)。
【0069】
PUCCHフォーマット2は2ビットより大きいビットサイズのUCIを運び、変調シンボルはDMRSとFDM(Frequency Division Multiplexing)されて送信される。DM-RSは1/3密度のリソースブロック内のシンボルインデックス#1、#4、#7及び#10に位置する。PN(Pseudo Noise)シーケンスがDM_RSシーケンスのために使用される。2シンボルPUCCHフォーマット2のために周波数ホッピングが活性化されることができる。
【0070】
PUCCHフォーマット3は同一の物理リソースブロック内において端末多重化が行われず、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。即ち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは直交カバーコードを含まない。変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
【0071】
PUCCHフォーマット4は同一の物理リソースブロック内に最大4個の端末まで多重化が支援され、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。即ち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは直交カバーコードを含む。変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
【0072】
PUSCHは上りリンクデータ(例えば、UL-SCH transport block、UL-SCH TB)及び/又は上りリンク制御情報(UCI)を運び、CP-OFDM(Cyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形又はDFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-spread-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形に基づいて送信される。PUSCHがDFT-s-OFDM波形に基づいて送信される場合、端末は変換プリコーディング(transform precoding)を適用してPUSCHを送信する。一例として、変換プリコーディングが不可能な場合は(例えば、transform precoding is disabled)、端末はCP-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信し、変換プリコーディングが可能な場合には(例えば、transform precoding is enabled)、端末はCP-OFDM波形又はDFT-s-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信する。PUSCH送信はDCI内のULグラントにより動的にスケジュールされるか、又は上位階層(例えば、RRC)シグナリング(及び/又はLayer 1(L1)シグナリング(例えば、PDCCH))に基づいて準-静的(semi-static)にスケジュールされる(configured grant)。PUSCH送信はコードブック基盤又は非コードブック基盤に行われる。
【0073】
図5はACK/NACK送信過程を例示する。図5を参照すると、端末はスロット#nでPDCCHを検出する。ここで、PDCCHは下りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1)を含み、PDCCHはDL割り当て-to-PDSCHオフセット(K0)とPDSCH-HARQ-ACK報告オフセット(K1)を示す。例えば、DCIフォーマット1_0、1_1は以下の情報を含む。
【0074】
-Frequency domain resource assignment:PDSCHに割り当てられたRBセットを示す。
【0075】
-Time domain resource assignment:K0(例、スロットオフセット)、スロット#n+K0内のPDSCHの開始位置(例えば、OFDMシンボルインデックス)及びPDSCHの長さ(例:OFDMシンボルの数)を示す
【0076】
-PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator:K1を示す
【0077】
-HARQ process number(4ビット):データ(例、PDSCH、TB)に対するHARQ process ID(Identity)を示す
【0078】
-PUCCH Resource indicator(PRI):PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうち、UCI送信に使用されるPUCCHリソースを指示する
【0079】
以後、端末はスロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K0)からPDSCHを受信した後、スロット#n1(where、n+K0≦n1)でPDSCHの受信が終わると、スロット#(n1+K1)でPUCCHを介してUCIを送信する。ここで、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。図5では便宜上、PDSCHに対するSCSとPUCCHに対するSCSが同一であり、スロット#n1=スロット#n+K0と仮定したが、本発明はこれに限定されない。SCSが互いに異なる場合、PUCCHのSCSに基づいてK1が指示/解釈される。
【0080】
PDSCHが最大1つのTBを送信するように構成された場合、HARQ-ACK応答は1-ビットで構成される。PDSCHが最大2つのTBを送信するように構成された場合は、HARQ-ACK応答は空間(spatial)バンドリングが構成されないと、2-ビットで構成され、空間バンドリングが構成されると、1-ビットで構成される。複数のPDSCHに対するHARQ-ACKの送信時点がスロット#(n+K1)と指定された場合、スロット#(n+K1)で送信されるUCIは複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
【0081】
HARQ-ACK応答のために端末が空間(Spatial)バンドリングを行うか否かは、セルグループごとに構成(configure)(例えば、RRC/上位階層シグナリング)される。一例として、空間バンドリングはPUCCHを介して送信されるHARQ-ACK応答及び/又はPUSCHを介して送信されるHARQ-ACK応答のそれぞれに個々に構成される。
【0082】
空間バンドリングは該当サービングセルで一度に受信可能な(又は1DCIによりスケジューリング可能な)TB(又はコードワード)の最大数が2つである場合(又は2つ以上である場合)に支援される(例えば、上位階層パラメータmaxNrofCodeWordsScheduledByDCIが2-TBに該当する場合)。一方、2-TB送信のためには、4つより多いレイヤが使用され、1-TB送信には最大4つのレイヤが使用される。結局、空間バンドリングが該当セルグループに構成された場合、該当セルグループ内のサービングセルのうち、4つより多いレイヤがスケジューリング可能なサービングセルに対して空間バンドリングが行われる。該当サービングセル上で、空間バンドリングによりHARQ-ACK応答を送信しようとする端末は、複数のTBに対するA/Nビットを(bit-wise)logical AND演算してHARQ-ACK応答を生成することができる。
【0083】
例えば、端末が2-TBをスケジューリングするDCIを受信し、該当DCIに基づいてPDSCHを介して2-TBを受信したと仮定するとき、空間バンドリングを行う端末は、第1TBに対する第1A/Nビットと第2TBに対する第2A/Nビットを論理的AND演算して単一のA/Nビットを生成することができる。結局、第1TBと第2TBがいずれもACKである場合、端末はACKビット値を基地局に報告し、いずれのTBでもNACKであると、端末はNACKビット値を基地局に報告する。
【0084】
例えば、2-TBが受信可能に構成された(configure)サービングセル上で実際に1-TBのみがスケジュールされた場合、端末は該当1-TBに対するA/Nビットとビット値1を論理的AND演算して、単一のA/Nビットを生成することができる。結局、端末は該当1-TBに対するA/Nビットをそのまま基地局に報告する。
【0085】
基地局/端末にはDL送信のために複数の並列DL HARQプロセスが存在する。複数の並列HARQプロセスは以前のDL送信に対する成功又は非成功受信に対するHARQフィードバックを待つ間にDL送信が連続して行われるようにする。それぞれのHARQプロセスはMAC(Medium Access Control)階層のHARQバッファーに連関する。それぞれのDL HARQプロセスはバッファー内のMAC PDU(Physical Data Block)の送信回数、バッファー内のMAC PDUに対するHARQフィードバック、現在の冗長バージョン(redundancy version)などに関する状態変数を管理する。それぞれのHARQプロセスはHARQプロセスIDにより区別される。
【0086】
図6はPUSCH送信過程を例示する。図6を参照すると、端末はスロット#nでPDCCHを検出する。ここで、PDCCHは上りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット0_0、0_1)を含む。DCIフォーマット0_0、0_1は以下の情報を含む。
【0087】
-Frequency domain resource assignment:PUSCHに割り当てられたRBセットを示す。
【0088】
-Time domain resource assignment:スロットオフセットK2、スロット内のPUSCHの開始位置(例えば、シンボルインデックス)及び長さ(例:OFDMシンボル数)を示す。開始シンボル及び長さはSLIV(Start and Length Indicator Value)により指示されるか、又は各々指示される。
【0089】
以後、端末はスロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K2)でPUSCHを送信する。ここで、PUSCHはUL-SCH TBを含む。
【0090】
図7はUSIをPUSCHに多重化する例を示す。スロット内で複数のPUCCHリソースとPUSCHリソースが重畳し、PUCCH-PUSCH同時送信が設定されていない場合、UCIは、図示したように、PUSCHを介して送信される(UCIピギーバック又はPUSCHピギーバック)。図7はHARQ-ACKとCSIがPUSCHリソースに含まれる場合を例示する。
【0091】
NR Rel.16でのHARQ-ACKをPUSCHピギーバックするために、もしHARQ-ACKのペイロードが2-ビット以下であると、PUSCH data RE(及び/又はCSIパート2 RE)がパンクチャリングされるが、HARQ-ACKのペイロードが2-ビットを超えると、レートマッチング(rate matching)が行われる。表6はTS38.212のUCIのHARQ-ACKレートマッチングに関する内容である。
【0092】
【表6-1】
【0093】
【表6-2】
【0094】
表6において、ベタオフセット'βoffset PUSCH'はPUSCH上のUCIのレートマッチングのための加重値であって、PUSCH送信時、HARQ-ACK及びCSI報告(CSI Report)のために使用されるリソース量に関連する。βoffsetセットが上位階層シグナリングにより設定されるが、特定のセットが準-静的に(semi-static)使用されるか、又はβoffsetセットがDCI(例えば、DCI format 0_1/0_2)により動的に(Dynamic)指示される。動的なβoffset指示方式において、DCIのベタオフセット指示フィールドはUEに設定された4つのβoffsetセットのうちのいずれかを指示する2ビットで構成される。それぞれのβoffsetセットはHARQ-ACKに適用可能な3つのβoffset値、CSIパート1のための2つのβoffset値、及びCSIパート2のための2つのβoffset値を含み、該当ペイロードサイズによって特定のβoffset値が選択される。例えば、第1βoffset HARQ-ACK 値はM個のHARQ-ACKをPUSCHに送信するために使用され、第2βoffset HARQ-ACK値はN個のHARQ-ACKをPUSCHに送信するために使用される。
【0095】
一方、この明細書で使用している用語の意味を整理すると、以下の通りである。該当用語の理解を助けるために、図5図6及びこれらに関する説明を参照できる。
【0096】
-K0(DL assignment-to-PDSCH offset):DCI送信スロットと(該当DCIからスケジュールされた)PDSCH送信スロットの間のスロット間隔
【0097】
-SLIV(Start and Length Indicator Value):(PDSCH occasion)PDSCHの開始シンボルとシンボル期間(Duration)(又は終了シンボル)情報
【0098】
-マッピングタイプ(Mapping type):PDSCHのDMRSシンボル位置がスロット期間(Duration)内のシンボルインデックスを基準として決定されるか、それともPDSCH期間(Duration)内のシンボルインデックスを基準として決定されるかに関する情報
【0099】
-TDRA(Time domain resource assignment)テーブル:(RRCにより設定された)複数の{K0、SLIV、マッピングタイプ}の組み合わせで構成され、(テーブル内の複数の列(row)のそれぞれに一つの組み合わせがマッピング)、DCIにより特定の一つの列が指示される。
【0100】
-K1(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator):PDSCH送信スロットと(該当PDSCH受信に対する)HARQ-ACKの送信スロットの間のスロット間隔
【0101】
URLLC支援のための異なる優先順位間の多重化
【0102】
最近、URLLCのように信頼性/遅延性能が重要なデータ送信/サービスを支援するために、物理階層チャネル/信号(送信リソース)及び制御情報(例えば、UCI)ごとにサービス/保護の優先順位(例えば、低い優先順位(LP)であるか、それとも高い優先順位(HP)であるか)が(RRCシグナリングなどにより)順-静的(semi-static)にUEに設定されるか、又は(DCI/MACシグナリングなどにより)動的(dynamic)にUEに指示される。
【0103】
具体的には、NR Rel.16の一部DCI format(例えば、DCI format 1_1/1_2 for DL、及びDCI format 0_1/0_2 for UL)には、優先順位標識(priority indicator)が導入されている。上位階層シグナリングにより該当DCI formatに対して優先順位標識が提供されると設定される場合、UEは優先順位標識が存在すると仮定して、該当DCI formatに対するブラインド復号を行う。上位階層シグナリングにより該当DCI formatに対して優先順位標識が使用されるという明示的なシグナリングがないと、該当DCI formatに優先順位標識フィールドが含まれていないと仮定してブラインド復号を行う。該当DL/UL信号に対していかなる優先順位情報も提供されないと、UEは該当DL/UL信号がLP(例えば、優先順位インデックス=0)であると仮定する。一方、DCIの優先順位標識は優先順位を指示/設定するための様々な手段の一つであり、唯一の方法ではないことを当業者であれば理解できるであろう。
【0104】
上記優先順位に関する例として、LPに低い優先順位インデックス(Lower priority index)が設定/指示され、HPに高い優先順位インデックス(higher priority index)が設定/指示される形態であるか、又はLPに低いビット値(Lower Bit Value)(例えば、bit‘0’)が設定/指示され、HPに高いビット値(Higher Bit Value)(例えば、bit‘1’)が設定/指示される形態である。
【0105】
一例として、各UCIタイプ(例えば、HARQ-ACK、SR及び/又はCSI)又は該当UCI送信に対して設定/指示されたPUCCH/PUSCHリソースごとに優先順位(例えば、LP又はHP)が設定/指示される。例えば、PDSCHに対するHARQ-ACKの場合、PDSCHをスケジューリングするDLグラントDCIによりLP/HPが指示される。例えば、(非周期的な)CSIの場合には、DCI(例えば、PUSCHをスケジューリングするULグラントDCI)によりLP/HPが指示される。
【0106】
他の例として、(i)各優先順位ごとにPUCCHリソースセットが独立して設定されるか、及び/又は(ii)PUCCH送信のための最大限のUCI符号化レートが各優先順位ごとに独立して設定される。さらに他の例として、(iii)PUSCH上のUCI符号化のためのベタオフセット(βoffset)(例えば、for HARQ-ACK、CSIパート1/2、表6を参照)が各優先順位ごとに独立して設定されるか、及び/又は(iv)各優先順位ごとにHARQ-ACKコードブックタイプが独立して設定される。(i)~(iv)のうちのいずれか又は組み合わせが使用される。
【0107】
一方、HARQ-ACKコードブックの場合、HARQ-ACKビット(ペイロード)の構成方法によってType-1、Type-2及びType-3の3つのコードブックタイプにより定義される。Type-1コードブックの場合、((各)セルごとに該当セルに設定された)候補HARQ-ACKタイミング(K1)集合と候補PDSCH occasion(SLIV)集合の組み合わせによりHARQ-ACKペイロードを構成する方式である(例えば、RRCシグナリングに基づいて準-静的に固定したサイズのコードブック)。Type-2コードブックの場合は、実際スケジューリングされるPDSCHの数又は対応するリソース割り当ての数によってコードブックサイズが動的に変更される。Type-3コードブックの場合には、((各)セルごとに該当セルに設定された)最大のHARQ processの数に合わせて、各HARQ process number(HPN)ごとに該当HPNに対応するHARQ-ACKビットをマッピングしてHARQ-ACKペイロードを構成する方式である(例えば、one-shot A/N reporting)。
【0108】
Type-1コードブックの場合、具体的には、((各)セルごとに該当セルに対して)複数の(例えば、N個)候補K1値の集合が設定された状態で、(各)K1値ごとにA/N送信スロットからK1個のスロット前のDLスロット内で送信可能な(又は送信されるようにスケジューリングされる)全てのSLIVの組み合わせを計算して、該当DLスロットに対応する(該当スロット内の送信可能な各SLIVに対応するA/Nビットの位置/順序の決定を含めて)A/Nサブ-ペイロード(sub-payload)を構成し(これを“SLIV Pruning”と定義)、かかるA/Nサブ-ペイロードをN個のK1値に対して連接(concatenation)して、全体A/Nコードブックを構成し、このとき、各K1値に対応する(N個の)DLスロットの集合をA/N送信スロットに対応するバンドリングウィンドウ(bundling window)であると定義する。
【0109】
Type-3コードブックの場合、具体的には、HARQ-ACKに対応するNDIを共にフィードバックするモード1及びNDIなしにHARQ-ACKのみをフィードバックするモード2のうちのいずれかがBSからUEに設定される。UEは、モード1に設定された場合、(各)HPNごとに該当HPNのPDSCH受信に対するHARQ-ACKに対応する(DCIにより指示された)NDIを共にフィードバックするように動作する。反面、モード2に設定された場合は、UEは(各)HPNごとに該当HPNのPDSCH受信に対するHARQ-ACKのみをフィードバックする。
【0110】
一方、上記のように互いに異なる優先順位(例えば、LP又はHP)に設定/指示された複数のUCIの組み合わせを同じ一つのUL信号/チャネル(例えば、PUCCH又はPUSCHリソース)上にマッピング/送信するためには、UCI符号化方式、REマッピング順序及び/又はPUCCHリソース決定などに対する規則/動作が新しく定義される必要があり、そのために以下のような方法を提案する。
【0111】
[Proposal 1]
【0112】
1)P1_Opt1
【0113】
A.UEはLP UCIとHP UCIのそれぞれを別々に/個々に符号化(個別符号化;Separate Encoding)して、同じ一つのPUCCHリソース(例えば、同一のPUCCH信号/送信)上にマッピング/送信することができる。
【0114】
i.説明の便宜上、LP UCIとHP UCIのペイロードサイズをそれぞれUL、UHと仮定し、PUCCHリソース上の(UCIマッピングに加用の)REの総数をNと仮定する。
【0115】
1.具体的な一例として、LP UCIとHP UCIの(content)タイプはいずれもHARQ-ACKであるか、又はそれを含む。他の例として、LP UCIのタイプは(非周期的な)CSIである反面、HP UCIタイプはHARQ-ACKであるか、又はそれを含む。
【0116】
ii.一例として、図8を参照すると、まずUEはHP UCIのペイロードサイズとHP PUCCH(又はHP UCI)に設定された最大のUCI符号化レートに基づいて、HP UCIの符号化ビットのマッピングに必要なRE数NHを決定する(810)。NH<Nである場合、UEはHP UCIの全体をN個のREのうち、特定のNH個のREにマッピング/送信する(830、835)(これを便宜上、“MUX-STEP 1a”と定義する)。
【0117】
1.仮に、NH≧Nである場合、UEはHP UCI(全体或いは一部)のみをN個のREにマッピング/送信し、LP UCIの全体をドロップしてマッピング/送信しない(820)。
【0118】
iii.次にUEは、残りの{N-NH}個のREとLP PUCCH(又はLP UCI)に設定された最大のUCI符号化レートに基づいて、該当{N-NH}個のREにマッピング可能なLP UCIの最大のペイロードサイズURを決定する。
【0119】
iv.次にUEはURとULのサイズを比較してUR≧ULである場合、LP UCIの全体を{N-NH}個のRE(全体或いは一部)にマッピング/送信する(830)。UEはUR<ULである場合には、LP UCIの全体をドロップしてマッピング/送信しないか、又はLP UCIの一部をドロップし、残りの一部のみを{N-NH}個のREにマッピング/送信する(835)(これを便宜上、“MUX-STEP 2a”と定義する)。
【0120】
1.LP UCIのタイプがHARQ-ACKである場合にUEはACK/NACKをバンドリングしてUR以下のペイロードサイズを構成した状態で、該当bundled HARQ-ACKを{N-NH}個のRE(全体或いは一部)にマッピング/送信する。
【0121】
2.一方、“MUX-STEP 1a”はHP UCI マッピング/送信のための過程であり、“MUX-STEP 2a”はLP UCIマッピング/送信のための過程であるとも理解できる。例えば、PUCCHリソースの加用のREの総数(N)の決定、HP UCIペイロードサイズ(UH)の決定、及びLP UCIペイロードサイズ(UL)の決定過程に関する説明は省略し(既に与えられていると仮定し)、UE動作について例示すると、以下の通りである。
【0122】
UEは“MUX-STEP 1a”:HP UCIマッピング/送信のための過程を行う。このとき、UEはHP UCI符号化ビットのマッピングに必要なRE数(NH)を決定することができる。
【0123】
次にUEは“MUX-STEP 2a”:LP UCIマッピング/送信のための過程を行う。UEは残りのRE数(=N-NH)を決定する。UEは残りのRE数に基づいて、残りのREにマッピング可能なLP UCIの最大ペイロードサイズ(UR)を決定する。UEはUL及びURに基づいて、LP UCIマッピング/送信を行う。
【0124】
v.一例として、UCI to REマッピングはUCI優先順位及びシンボルインデックスに基づいて行われる。上記例示において、UCI(符号化ビット)のREマッピング順序は、(i)まずHP UCIの符号化ビットがPUCCHの一番目のOFDMシンボル(lowest indexed symbol)上のRE(又はサブキャリア)からマッピングされ、次に低いインデックスを有するOFDMシンボル(2nd lowest indexed symbol)上のRE(又はサブキャリア)の順にマッピングされる。(ii)HP UCIマッピングの完了後(HP UCIシンボルより高い)インデックスを有するOFDMシンボル上のREにLP UCIの符号化ビットがマッピングされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。同一のシンボル内のREの間では、サブキャリアインデックスの昇順又は降順にUCI符号化ビット/変調シンボルマッピングが行われる。
【0125】
1.特徴的には、PUCCH送信に周波数ホッピングが設定/指示された場合、(時間上)より早い周波数ホップ(該当ホップ上のより早いシンボル上のRE)にHP UCIの符号化ビットが優先してマッピングされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0126】
vi.一例として、MUX-STEP 2aにおいて、LP UCI(例えば、HARQ-ACK)のドロップ順序は、次のようにLPに設定されたHARQ-ACKコードブックタイプに基づいて(異なるように)決定される。
【0127】
vii.Type-1コードブックの場合:(複数のセルが設定された場合に)ドロップのためにセルインデックスが考慮される。より高い(サービング)セルインデックスに設定された/スケジュール可能なPDSCH occasionから優先して対応するHARQ-ACK(A/Nビット)がドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。一例として、同一のセル内で又は単一のセルのみが設定された場合にはより遅い開始/終了シンボルタイミングを有するPDSCH occasionから優先して対応するHARQ-ACK(A/Nビット)がドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。さらに他の方法においては、該当Type-1コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0128】
1.一例として、一番高いセルインデックスに設定された最も遅い開始/終了タイミングを有するPDSCH occasionのHARQ-ACKから先にドロップされ、その後、二番目に遅い開始/終了タイミングを有するPDSCH occasionのHARQ-ACKがドロップされる方式として、一番高いセルインデックスに設定された複数のPDSCH occasionのHARQ-ACKが順にドロップされる。一番高いセルインデックスに対するHARQ-ACKが全てドロップされ、(更なるドロップが必要な時)二番目に高いセルインデックスに設定されたPDSCH occasionのHARQ-ACKが(より遅い開始/終了タイミングを有するPDSCH occasionのHARQ-ACKから順に)ドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0129】
2.上記例示において、ドロップされるHARQ-ACK(ビット数)の単位は、一つのビット、一つのTB、一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。同一のPDSCH内ではより高いビット/TB/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされ、同一のTB内ではより高いビットインデックス/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされる。
【0130】
3.他の例においては、Type-1コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。この場合、ドロップされるHARQ-ACK(ビット数)(最小)単位は、一つのビット、一つのTB、一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。
【0131】
4.UEは上述した規則によって順にHARQ-ACKをドロップし、UR≧ULを満たすHARQ-ACKの最小数までだけドロップするように動作する。
【0132】
viii.Type-2コードブックの場合:DAI値に基づいてHARQ-ACK(ビット)ドロップが行われる。例えば、DCIにより指示されたDAI値に基づいて決定されるより高いスケジューリング順序(the higher counter-DAI)値を有するPDSCH occasionに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)から先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。又は、Type-2コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0133】
1.一例として、より高いcounter-DAI値に対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用される(これを便宜上、“DAI-基盤のドロップ”と称する)。DAI-基盤のドロップによりドロップされるHARQ-ACK(ビット数)単位(例えば、最小単位)は、一つのA/Nビットであるか、又は一つのTB又は一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。同一のPDSCH内ではより高いビット/TB/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされ、同一のTB内ではより高いビット/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされる。
【0134】
2.もしType-2コードブックが以下の3つのサブ-コードブック(sub-codebook){TB単位/基盤のPDSCH送信に対するTBサブ-コードブック、CBG単位/基盤のPDSCH送信に対するCBGサブ-コードブック、SPS PDSCH送信に対するSPSサブ-コードブック}のうち、いずれか2つのサブ-コードブックで構成された場合、以下のような順にHARQ-ACKがドロップされる構造が使用される。TBサブ-コードブックとCBGサブ-コードブックに対してはDAI-基盤のドロップ又はビット-基盤のドロップ方法が適用され、SPSサブ-コードブックに対してはビット-基盤のドロップ方法が適用される。
【0135】
・P1_Opt 1_1)UEはTBサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にCBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、SPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0136】
・P1_Opt 1_2)UEはTBサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にSPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、CBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0137】
・P1_Opt 1_3)UEはCBGサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にTBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、SPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0138】
・P1_Opt 1_4)UEはCBGサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にSPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、TBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0139】
・P1_Opt 1_5)UEはSPSサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にTBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、CBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0140】
・P1_Opt 1_6)UEはSPSサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にCBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、TBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0141】
3.一例として、(Type-2コードブックの)HARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造が使用される(これを便宜上、“ビット-基盤のドロップ”と称する)。ビット-基盤のドロップによりドロップされるHARQ-ACK(ビット数)単位は、一つのビットであるか、又は一つのTB又は一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。
【0142】
4.UEは上述した規則に従って順にHARQ-ACKをドロップし、UR≧ULを満たすHARQ-ACKの最小数までだけドロップするように動作する。
【0143】
ix.MUX-STEP 2aにおいて、LP HARQ-ACKに対するドロップが行われる前にHARQ-ACKバンドリングが(LP UCIに)先に行われる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。LP UCIのHARQ-ACKを(全体として)ドロップするよりは、バンドリングによりLP UCI HARQ-ACKのサイズを減らして送信することがより望ましいためである。
【0144】
1.もし次の2つのPDSCH送信タイプ{最大2つのTBを運ぶPDSCH送信、CBG単位/基盤のPDSCH送信}のうち、いずれかが設定/スケジュールされた場合、以下のような順にHARQ-ACKバンドリング及びHARQ-ACKドロップ動作が行われる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0145】
・P1_Opt 1(a):一つのPDSCHを構成する(複数の)TB/CBGに対するHARQ-ACKを全てバンドリングすることにより、(各)PDSCHごとに1-ビットのHARQ-ACKが生成されるようにHARQ-ACKペイロードが構成された状態で、該当HARQ-ACKペイロードサイズがUR≧ULを満たす場合、UEはHARQ-ACKドロップなしに該当HARQ-ACKペイロードをマッピング/送信する。構成されたHARQ-ACKペイロードのサイズがUR≧ULを満たさない場合には、UEは(bundled HARQ-ACK(ビット)に対して)上述したHARQ-ACKドロップ方法を(少なくとも部分的に)適用するように動作する。
【0146】
・P1_Opt 1(b):一つのTBを構成する(複数の)CBGに対するHARQ-ACKを全てバンドリングすることにより、(各)TBごとに1-ビットのHARQ-ACKが生成されるようにHARQ-ACKペイロードが構成された状態で、UEは該当HARQ-ACKペイロードサイズがUR≧ULを満たす場合、HARQ-ACKドロップなしに該当HARQ-ACKペイロードをマッピング/送信する。構成されたHARQ-ACKペイロードのサイズがUR≧ULを満たさない場合には、UEは(一つのPDSCHを構成する(複数の)TB/CBGに対するHARQ-ACKを全てバンドリングする)P1_Opt 1(a)を適用するように動作する。
【0147】
2)P1_Opt 2
【0148】
A.UEはLP UCIとHP UCIを符号化(例えば、ジョイント符号化)して同じ一つのPUCCHリソース(セット)上にマッピング/送信する。
【0149】
i.LP UCIとHP UCIのペイロードサイズをそれぞれULとUHと仮定し、PUCCHリソース上の(UCIマッピングに加用の)REの総数をNと仮定する。
【0150】
1.一例として、LP UCIとHP UCIのタイプはいずれもHARQ-ACKであってもよく、他の例として、LP UCIのタイプは(周期的)CSIである反面、HP UCIタイプはHARQ-ACKであってもよい。
【0151】
ii.まずUEはN個のREとHP PUCCH(又はHP UCI)に設定された最大のUCI符号化レートに基づいて、該当N個のREにマッピング可能な最大のUCIペイロードサイズUMを決定する。
【0152】
iii.次にUMとUHのサイズを比較してUM>UHである場合、UEはHP UCIの全てを(符号化して)PUCCHリソース上にマッピング/送信する(これを便宜上、“MUX-STEP 1b”と定義する)。
【0153】
1.そうではなく、もしUM≦UHである場合には、UEはHP UCI(全体或いは一部)のみを(PUCCHリソース上の)N個のREにマッピング/送信し、LP UCIの全てをドロップしてマッピング/送信を行わない。
【0154】
iv.次に、UEは{UM-UH}とULのサイズを比較して{UM-UH}≧ULである場合は、LP UCIの全てを(HP UCIとジョイント符号化して)PUCCHリソース上にマッピング/送信し、{UM-UH}<ULである場合には、LP UCIの全てをドロップしてマッピング/送信を行わないか、又はLP UCIの一部をドロップし、残りの一部のみを(HP UCIとジョイント符号化して)PUCCHリソース上にマッピング/送信する(これを便宜上、“MUX-STEP 2b”と定義する)。
【0155】
v.又は、LP UCIのタイプがHARQ-ACKである場合には、UEはACK/NACKをバンドリングして{UM-UH}以下にLP UCIのペイロードサイズを構成し、LP UCIの該当bundled HARQ-ACKを(HP UCIとジョイント符号化して)PUCCHリソース上にマッピング/送信する。
【0156】
一例として、(i)UM≧UH+ULである場合、UEはHP UCI及びLP UCIを(ジョイント符号化して)N REにマッピング/送信し、(ii)UM-UH<ULである場合は、LP UCIの一部のみを(HP UCIとジョイント符号化して)N REにマッピング/送信するか、又はLP UCIのA/N空間バンドリングを行った後に(HP UCIとジョイント符号化して)N REにマッピング/送信するか、又はLP UCIをドロップする。
【0157】
vi.上記において、ジョイント符号化された(joint-encoded)UCIペイロード上のUCIビットのマッピング順序は、HP UCI(例えば、HARQ-ACK及び/又はSR)がMSBから始まってより低いビットインデックスに先にマッピングされ、その後の(より高い)ビットインデックスにLP UCIがマッピングされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0158】
vii.一例として、MUX-STEP 2bにおいて、LP UCI(例えば、HARQ-ACK)のドロップ順序は、以下のようにLPに設定されたHARQ-ACKコードブックタイプによって(異なるように)決定される。
【0159】
viii.Type-1コードブックの場合:より高い(サービング)セルインデックスに設定された/スケジューリング可能なPDSCH occasionから優先して対応するHARQ-ACK(A/Nビット)がドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。一例として、一つのセルに対しては、より遅い開始/終了シンボルタイミングを有するPDSCH occasionから優先して対応するHARQ-ACK(A/Nビット)がドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。さらに他の方法においては、該当Type-1コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0160】
1.一例として、一番高いセルインデックスに設定された最も遅い開始/終了タイミングを有するPDSCH occasionのHARQ-ACKから先にドロップされ、その後、二番目に遅い開始/終了タイミングを有するPDSCH occasionのHARQ-ACKがドロップされ、このような方式で一番高いセルインデックスに設定された複数のPDSCH occasionのHARQ-ACKが順に全てドロップされる。その後、二番目に高いセルインデックスに設定されたPDSCH occasionのHARQ-ACKが(より遅い開始/終了タイミングを有するPDSCH occasionのHARQ-ACKから順に)ドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0161】
2.上記例示において、ドロップされるHARQ-ACK(ビット数)単位は、一つのビット、一つのTB、一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。一つのPDSCH内ではより高いビット/TB/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされ、一つのTB内ではより高いビット/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされる。
【0162】
3.他の例においては、Type-1コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造が使用される。この場合、ドロップされるHARQ-ACK(ビット数)単位は、一つのビット、一つのTB、一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。
【0163】
4.UEは上述した規則によって順にHARQ-ACKをドロップし、{UM-UH}≧ULを満たすHARQ-ACKの最小数までだけドロップするように動作する。
【0164】
ix.Type-2コードブックの場合:DAI値に基づいてHARQ-ACK(ビット)がドロップされる。例えば、DCIにより指示されたDAI値に基づいて決定されるより高いスケジューリング順序(counter-DAI)値を有するPDSCH occasionから優先して対応するHARQ-ACK(A/Nビット)がドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。さらに他の方法においては、該当Type-2コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0165】
1.一例として、より高いcounter-DAI値に対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造(例えば、DAI-基盤のドロップ)がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。該当ドロップ構造によりドロップされるHARQ-ACK(ビット数)単位は、一つのA/Nビットであるか、又は一つのTB又は一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。一つのPDSCH内ではより高いビット/TB/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされ、一つのTB内ではより高いビット/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされる。
【0166】
2.もしType-2コードブックが以下の3つのサブ-コードブック{TB単位/基盤のPDSCH送信に対するTBサブ-コードブック、CBG単位/基盤のPDSCH送信に対するCBGサブ-コードブック、SPS PDSCH送信に対するSPSサブ-コードブック}のうち、少なくとも2つのサブ-コードブックで構成された場合、以下のような順にHARQ-ACKがドロップされる構造が使用される。この場合、TBサブ-コードブックとCBGサブ-コードブックに対してはDAI-基盤のドロップ又はビット-基盤のドロップ方法が適用され、SPSサブ-コードブックに対してはビット-基盤のドロップ方法が適用される。
【0167】
・P1_Opt 2_1)UEはTBサブ-コードブックからドロップし、次にCBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、SPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0168】
・P1_Opt 2_2)UEはTBサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にSPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、CBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0169】
・P1_Opt 2_3)UEはCBGサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にTBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、SPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0170】
・P1_Opt 2_4)UEはCBGサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にSPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、TBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0171】
・P1_Opt 2_5)UEはSPSサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にTBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、CBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0172】
・P1_Opt 2_6)UEはSPSサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にCBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、TBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0173】
3.一例として、Type-2コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造が使用される(例えば、ビット-基盤のドロップ)。この場合、ドロップされるHARQ-ACK(ビット数)単位は、一つのビット、一つのTB、一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。
【0174】
4.UEは上述した規則によって順にHARQ-ACKをドロップし、{UM-UH}≧ULを満たすHARQ-ACKの最小数までだけドロップするように動作する。
【0175】
x.MUX-STEP 2bにおいて、LP HARQ-ACKに対するドロップが行われる前にHARQ-ACKバンドリングが(LP UCIに)優先して行われる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0176】
1.もし以下の2つのPDSCH送信タイプ{最大2つのTBを運ぶPDSCH送信、CBG単位/基盤のPDSCH送信}のうち、いずれかが設定/スケジュールされた場合、以下のような順にHARQ-ACKバンドリング及びHARQ-ACKドロップ動作が行われる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0177】
・P1_Opt i)一つのPDSCHを構成する(複数の)TB/CBGに対するHARQ-ACKを全てバンドリングすることにより、(各)PDSCHごとに1-ビットのHARQ-ACKが生成されるようにHARQ-ACKペイロードが構成された状態で、UEは該当HARQ-ACKペイロードサイズが{UM-UH}≧ULを満たす場合、HARQ-ACKドロップなしに該当HARQ-ACKペイロードをマッピング/送信する。構成されたHARQ-ACKペイロードサイズが{UM-UH}≧ULを満たさない場合には、UEは(bundled HARQ-ACK(ビット)に対して)上述したHARQ-ACKドロップ方法を(少なくとも部分的に)適用するように動作する。
【0178】
・P1_Opt ii)一つのTBを構成する(複数の)CBGに対するHARQ-ACKを全てバンドリングすることにより、(各)TBごとに1-ビットHARQ-ACKが生成されるようにHARQ-ACKペイロードが構成された状態で、UEは該当HARQ-ACKペイロードサイズが{UM-UH}≧ULを満たす場合、HARQ-ACKドロップなしに該当HARQ-ACKペイロードをマッピング/送信する。UEは構成されたHARQ-ACKペイロードサイズが{UM-UH}≧ULを満たさない場合には、(一つのPDSCHを構成する(複数の)TB/CBGに対するHARQ-ACKを全てバンドリングする)P1_Opt i)を適用するように動作する。
【0179】
3)P1_Opt 3
【0180】
A.LP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズ及び/又はこれらの組み合わせによって異なる符号化方式を適用する方法が使用される。一例として、UEはLP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズのうちのいずれかに基づいてUCI符号化方式を決定する。
【0181】
i.一例として、LP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズがいずれもX-ビット以下である場合は、第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)が適用され、2つのペイロードのサイズのうち、いずれかがX-ビットを超える場合には、第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される(これを“METHOD1”と定義し、この場合、X-ビットとしては、例えば、2-ビット又は11-ビットが適用される)。
【0182】
ii.他の例として、LP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズの和がY-ビット以下である場合は、第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)が適用され、2つのペイロードのサイズの和がY-ビットを超える場合には、第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される(これを“METHOD2”と定義し、この場合、Y-ビットは、例えば、2-ビット又は11-ビットが適用される)。
【0183】
iii.さらに他の例として、LP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズのうち、いずれかがZ-ビット以下である場合は、第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)が適用され、2つのペイロードのサイズが全てZ-ビットを超える場合には、第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される(これを“METHOD3”と定義し、この場合、Z-ビットは、例えば、2-ビット又は11-ビットが適用される)。
【0184】
iv.他の例として、特定の優先順位(例えば、LP)により設定/指示されたUCIのペイロードサイズがZ-ビット以下である場合は、第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)が適用され、該当ペイロードサイズがZ-ビットを超える場合には、第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される(これを“METHOD4”と定義し、この場合、Z-ビットは、例えば、2-ビット又は11-ビットが適用される)。
【0185】
v.さらに他の方法においては、METHOD2とMETHOD3を結合した以下のような動作方式が考慮される。
【0186】
1.一例として、LP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズの和がY-ビット以下であるか、又はLP UCIペイロードサイズとHP UCIペイロードサイズのうち、いずれかがZ-ビット以下である場合は、第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)が適用される(この場合、Y>Z、例えば、Y=11、及びZ=2)。
【0187】
2.そうではなく、LP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズの和がY-ビットを超え、そしてLP UCIペイロードサイズとHP UCIペイロードサイズがいずれもZ-ビットを超える場合には、第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される。
【0188】
vi.さらに他の方法においては、METHOD2とMETHOD4を結合した以下のような動作方式が考慮される。
【0189】
1.一例として、LP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズの和がY-ビット以下であるか、又は特定の優先順位(例えば、LP)により設定/指示されたUCIのペイロードサイズがZ-ビット以下である場合は、第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)が適用される(この場合、Y>Z、例えば、Y=11、及びZ=2)。
【0190】
2.そうではなく、LP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズの和がY-ビットを超え、そして特定の優先順位により設定/指示されたUCIのペイロードサイズがZ-ビットを超える場合には、第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される。
【0191】
vii.一例として、第2符号化方式(例えば、個別符号化)の場合、UEはLP UCI(ビット)とHP UCI(ビット)のそれぞれに対して独立した符号化を行い、符号化された結果(LP UCI符号化ビット+HP UCI符号化ビット)を多重化して、UL信号を生成/マッピング/送信する。
【0192】
viii.一例として、第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)の場合、UEはLP UCI(ビット)とHP UCI(ビット)を連接した一つの(ジョイントUCI)ペイロードに対して単一符号化を行い、符号化された結果(ジョイントUCI符号化ビット)をUL信号を生成/マッピング/送信する。
【0193】
ix.一方、この場合、LP UCIとHP UCIがそれぞれ任意のUCIタイプである場合に一般的に適用されるか、又はLP UCIとHP UCIが同一のUCIタイプである場合(例えば、LP UCIもHARQ-ACK(及び/又はSR)であり、HP UCIもHARQ-ACK(及び/又はSR)である場合)のみに限定して適用される。
【0194】
x.また、この場合、少なくともPUCCH上のLP UCIとHP UCIの多重化に適用され、PUSCH上のLP UCIとHP UCIの多重化にもこの方法が同様に適用されるか又はPUSCHの場合にはLP/HP UCIのペイロードサイズに関係なく常に個別符号化(或いはジョイント符号化)が適用される。
【0195】
B.1-ビットのLP HARQ-ACKと1-ビットのHP HARQ-ACKが同じ一つのPUCCH format 0又はPUCCH format 1上に多重化される場合、UEは:
【0196】
i.HP HARQ-ACKをMSBにマッピングし、LP HARQ-ACKをLSBにマッピングする(又は逆にLP HARQ-ACKをMSBにマッピングし、HP HARQ-ACKをLSBにマッピングする)方式で、PUCCH format 0上のシーケンス循環シフト値を選択/送信するか、又はPUCCH format 1のシーケンス上にQPSK変調シンボルをマッピング/送信する。
【0197】
ii.一例として、1-ビットのLP HARQ-ACKと1-ビットのHP HARQ-ACKのうちのいずれかは空間バンドリングに基づいて生成されたものであるが、これに限られない。
【0198】
4)追加動作方式1
【0199】
A.方式1
【0200】
i.LP UCIとHP UCIの間に第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)が適用される状況/条件において、もしLP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズの和がY-ビット以下である場合(例えば、Y=11)、UEは全体UCIペイロードにゼロ-パディング(zero-padding)を行って(例えば、ビット‘0’を追加)、総Y+1ビットのUCIペイロードを構成した状態で第1符号化方式を適用することができる(例えば、CRC追加に基づく特定の(例えば、ポーラーコード)符号化スキーム)。
【0201】
ii.LP UCIとHP UCIの間に第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される状況/条件において、もし特定の優先順位(例えば、LP又はHP)のUCIペイロードサイズがY-ビット以下である場合(例えば、Y=11)、UEは該当優先順位のUCIペイロードにゼロ-パディングを行って(例えば、ビット‘0’を追加)、総Y+1ビットのUCIペイロードを構成した状態で符号化を行う(例えば、CRC追加に基づく特定の(例えば、ポーラーコード)符号化スキーム)。
【0202】
iii.LP UCIとHP UCIの間に第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)が適用される状況/条件において、もしLP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズの和がZ-ビット以下である場合は(例えば、Z=2)、UEは全体UCIペイロードにゼロ-パディングを行って(例えば、ビット‘0’を追加)、総Z+1ビットのUCIペイロードを構成した状態でジョイント符号化(例えば、Reed-Muller code)を適用する。
【0203】
iv.LP UCIとHP UCIの間に第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される状況/条件において、もし特定の優先順位(例えば、LP又はHP)のUCIペイロードサイズ(例えば、X-ビット)がZ-ビット以下である場合(例えば、Z=2、X=1又は2)、UEは該当優先順位のUCIペイロードにゼロ-パディングを行って(例えば、ビット‘0’を追加)、総Z+1ビットのUCIペイロードを構成した状態で符号化(例えば、Reed-Muller code)を行う。この場合、UEは上記ゼロ-パディング後のZ+1ビットのUCIペイロードサイズに基づいてPUCCHリソースセットを選択するか、又はPUCCHリソース内の(UCIマッピング/送信に使用する)PRB数を決定する。又はUEはゼロ-パディング前のXビットのUCIペイロードサイズに基づいてPUCCHリソースセットを選択するか、又はPUCCHリソース内の(UCIマッピング/送信に使用する)PRB数を決定する。この場合、UEはゼロ-パディング後のUCIペイロードサイズであるZ+1ビットを基準としてPUCCH電力制御のためのパラメータ(例えば、n_HARQ)値を決定する。又はUEはゼロ-パディング前のUCIペイロードサイズであるXビットを基準としてPUCCH電力制御のためのパラメータ(例えば、n_HARQ)値を決定する。
【0204】
v.LP UCIとHP UCIの間に第1符号化方式(例えば、ジョイント符号化)が適用される状況/条件において、もしLP UCIのペイロードサイズとHP UCIのペイロードサイズの和がZ-ビット以下である場合(例えば、Z=2)、UEは該当Z-ビット以下の全体UCIペイロードにRM(Reed Muller)コードを使用してジョイント符号化を行う。
【0205】
vi.LP UCIとHP UCIの間に第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される状況/条件において、もし特定の優先順位(例えば、LP又はHP)のUCIペイロードサイズがZ-ビット以下である場合(例えば、Z=2)、UEはZ-ビット以下である該当優先順位のUCIペイロードにRM(Reed Muller)コードを使用して符号化を行う。
【0206】
vii.LP UCIとHP UCIの間に第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される状況/条件において、もし特定の優先順位(例えば、LP又はHP)のUCIペイロードサイズがZ-ビット以下である場合(例えば、Z=2)、UEはZ-ビット以下である該当優先順位のUCIペイロードに対して、PUSCH上でZ-ビット以下のUCIに適用される符号化スキーム(例えば、repetition coding、simplex coding)を使用して符号化を行う。この場合、PUSCH上に使用されたUCI符号化スキームは、既存にPUCCH上のUCI符号化に使用されたRMコード及びポーラーコードとはコーディング性能(例えば、符号化利得)が異なる。従って、これを考慮して((各)PUCCHフォーマットごとに、そして各優先順位ごとに)Z-ビット以下のUCIにのみ適用される最大のUCI符号化レートがUEにさらに設定される。これにより、結果的には((各)PUCCHフォーマットごとに、そして各優先順位ごとに)Z-ビットを超えるUCIに適用される最大のUCI符号化レートとZ-ビット以下のUCIに適用される最大のUCI符号化レートがUEに設定される。
【0207】
viii.この方法の場合、少なくともPUCCH上のLP UCIとHP UCIの多重化に適用され、PUSCH上のLP UCIとHP UCIの多重化にもこの方法が同様に適用されるか又はPUSCHの場合には上記のようなゼロ-パディング過程を省略した状態で個別符号化(或いはジョイント符号化)が適用される。
【0208】
B.方式2
【0209】
i.LP UCIとHP UCIの組み合わせが{2-ビット以下のA/N、SR}の形態で与えられる場合(例えば、該当LP UCIとHP UCIのそれぞれに設定/指示されたPUCCHリソースが時間軸で重なる場合)、UEは該当LP/HP UCIの組み合わせを3-ビット(又は3-ビット以上)のペイロードサイズを有するUCIと見なして/仮定して、特定のPUCCH format 2、3又は4リソースを選択/送信するように(これにより、LP/HP UCIの組み合わせを選択されたPUCCH format 2/3/4リソース上に多重化して送信するように)動作する。
【0210】
ii.この場合、少なくとも{2-ビット以下のLP A/N、HP SR}組み合わせ及び/又は{2-ビット以下のHP A/N、HP SR}及び/又は{1-ビットのLP A/N、1-ビットのHP A/N、HP SR}の組み合わせである場合に適用される。又は、この方法はpositive SRである場合とnegative SRである場合の全てに適用するか、又はpositive SRである場合のみに適用される。
【0211】
C.方式3
【0212】
i.特定の優先順位1(例えば、LP)UCI(例えば、A/N)送信が設定/指示された一つのPUCCH#1が他の優先順位2(例えば、HP)のUCI(例えば、A/N)送信が設定/指示された複数のPUCCH#2と互いに重なって(又は該当PUCCHが特定のPUSCHと重なって)、優先順位1の単一のUCIペイロードと優先順位2の複数のUCIペイロードが同じ一つのPUCCH#3(又はPUSCH)上に多重化される場合、
【0213】
1.優先順位2のUCIに対しては、対応する複数のPUCCH#2のそれぞれに設定/指示されたUCIペイロードを、該当PUCCH#2リソース/シンボルが位置する時点の時間順に(例えば、時間上より速い/遅いPUCCH#2に設定/指示されたUCIペイロードをより低いインデックスを有するビットにマッピングするように)連接した形態で全体UCIペイロードが構成される。
【0214】
D.方式4
【0215】
i.LPのA/NとHPのA/Nが特定の優先順位1に設定/指示されたPUSCH上に多重化される状況で、
【0216】
1.もし他の優先順位2のA/NがType-2コードブックに基づくA/Nである場合、該当A/Nのペイロードサイズは(該当優先順位2を指示した)DL DCIにより指示されたTotal-DAI値に基づいて決定される。
【0217】
ii.Type-3コードブック基盤のA/Nフィードバック送信をトリガーする(特定の優先順位1を指示した)DCIにより、
【0218】
1.特定の一つの優先順位(例えば、優先順位1)に設定された/スケジューリング可能なHARQ process IDに対してのみA/Nペイロードを構成してフィードバック/送信するか、それとも(優先順位に関係なく)全てのHARQ process IDの全体に対してA/Nペイロードを構成してフィードバック/送信するかが指示される。
【0219】
iii.上記例示において、優先順位1がLPである場合は優先順位2はHPになり、逆に優先順位1がHPである場合には優先順位2はLPになる。
【0220】
5)追加動作方式2
【0221】
以下、互いに異なる優先順位(例えば、LP又はHP)に設定/指示されたType-1コードブック基盤のHARQ-ACKをジョイント符号化して同じ一つのPUCCH/PUSCH上で多重化された送信を行う方法について提案する。説明する前に、具体的に(以下のように)DL DCI(例えば、DCI format 1_1又は1_2)による優先順位(例えば、LP又はHP)指示の有無(又は優先順位表示の有効性/無効性)が(各)セルごとに異なるように/独立して設定可能であると仮定する。また該当優先順位表示が設定された/有効となったセルに対しても(該当セルに設定された)全体HPNのうち、一部のみをHPにスケジューリングできる状況であると仮定する。
【0222】
[Assumptions]
【0223】
A.DL DCIによる優先順位表示が設定されていないセル(便宜上、"セル1”と定義)については、
【0224】
i.全てのDCI formatに優先順位標識フィールドが構成されない。
【0225】
ii.該当セル1に対してはK1セットとTDRAテーブルがLPに対してのみ設定される。
【0226】
iii.該当セル1に設定された全てのHPNがLPのみにスケジューリングされる。
【0227】
B.DL DCIによる優先順位表示が設定されたセル(便宜上、"セル2”と定義)については、
【0228】
i.少なくとも一つのDCI formatに優先順位標識フィールドが構成される。
【0229】
ii.該当セル2に対してはK1セットとTDRAテーブルがLPとHPにそれぞれ設定される。
【0230】
1.TDRAテーブルは各優先順位ごとに設定されず、DCI formatごとに設定されるが、特定のDCI formatはHPにより指示でき、他のDCI formatはLPのみで指示されるので(優先順位ごとに候補SLIVの和集合が異なるので)、結局、各TDRAテーブルがLPとHPにそれぞれ設定される構造が使用される。
【0231】
iii.該当セル2に設定された全体HPNのうち、特定の一部に対してはHPにスケジューリング可能な反面、残りのHPNに対してはLPのみにスケジューリングされる。
【0232】
1.例えば、DCI format 1_2のみに優先順位標識フィールドが構成され、該当DCI内のHARQ process IDフィールドサイズがDCI format 1_1内のHARQ process IDフィールドサイズより小さく設定された場合がこれに該当する。
【0233】
[上記Assumptionsに基づく動作]
【0234】
A.セル1/2に対して、UEは(優先順位表示が設定されていない)セル1に対しては該当セル1に設定された{K1、TDRA}の組み合わせに基づいて(上述したSLIV Pruning過程を行って)A/Nペイロードを構成し、(優先順位表示が設定された)セル2に対してはLPとHPのそれぞれに設定された全てのK1の和集合、またLPとHPのそれぞれに設定された全てのTDRA(SLIV)の和集合に基づいて(SLIV Pruningを行って)A/Nペイロードを構成する。
【0235】
B.この場合、UEはセル1/2のそれぞれに対応するA/Nペイロードを互いに連接して全体A/Nペイロードを構成し、それに対して(HPに設定された最大の符号化レート又はベタオフセット'βoffset'を適用して)ジョイント符号化を行うように(これにより算出された符号化ビットをPUCCH/PUSCH上にマッピングするように)動作する。
【0236】
[Proposal 2]
【0237】
1)P2_Opt 1
【0238】
A.LP UCIとHP UCIを多重化して送信するPUCCHリソースを選択するとき、UEは:
【0239】
i.多重化前のLP UCIペイロードサイズに設定された(LPに設定された)PUCCHリソースセット内において、(LP PDSCH送信をスケジューリングした)最後のDCIにより指示されたPRIに対応するPUCCHリソース#1と、
【0240】
ii.多重化前のHP UCIのペイロードサイズに設定された(HPに設定された)PUCCHリソースセット内において、(HP PDSCH送信をスケジューリングした)最後のDCIにより指示されたPRI(PUCCHリソース標識)に対応するPUCCHリソース#2のうち、
【0241】
一つのPUCCHリソースを選択してLP UCIとHP UCIを多重化して送信する。
【0242】
B.上記例示で選択される一つのPUCCHリソースは、HP PUCCHリソースにより決定されるか、UCIマッピングに加用のRE数がより多いPUCCHリソースにより決定されるか、又は終了シンボルがより早い/先のPUCCHリソース(例えば、PUCCH送信が先に終了するPUCCHリソース)により決定される。
【0243】
i.LP UCIとHP UCIを多重化して送信するPUCCHリソースがHP PUCCHリソースにより決定/定義される場合は、別のリソース選択過程なしに、直ちにPUCCHリソース#2に決定される(これを便宜上、“P2_Opt 1h”と称する)。
【0244】
C.一例として、LP UCIとHP UCIのタイプはいずれもHARQ-ACKである。
【0245】
D.一例として、UEはHP UCIのペイロードサイズによって上記のP2_Opt 1(或いはP2_Opt 1h)と下記のP2_Opt 2(或いはP2_Opt 2h)を選択して/組み合わせて適用することができる。
【0246】
i.具体的には、HP UCIのペイロードサイズが特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合は、UEはP2_Opt 1(或いはP2_Opt 1h)の方法を適用し、HP UCIペイロードサイズが特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下である場合には、P2_Opt 2(或いはP2_Opt 2h)の方法を適用するように動作する。
【0247】
2)P2_Opt 2
【0248】
A.LP UCIとHP UCIを多重化して送信するPUCCHリソースを選択するとき、UEは:
【0249】
i.LP UCIとHP UCIを併せたTotal UCIペイロードに対応するサイズに対して設定されたLP PUCCHリソースセット内において、(LP PDSCH送信をスケジューリングした)最後のDCIにより指示されたPRIに対応するPUCCHリソース#1と、
【0250】
ii.LP UCIとHP UCIを併せたTotal UCIペイロードに対応するサイズに対して設定されたHP PUCCHリソースセット内において、(HP PDSCH送信をスケジューリングした)最後のDCIにより指示されたPRIに対応するPUCCHリソース#2のうち、
【0251】
一つのPUCCHリソースを選択してLP UCIとHP UCIを多重化して送信する。
【0252】
i.この場合、上記のLP PUCCHリソースセット決定のためのLP UCI(例えば、HARQ-ACK)のペイロードサイズとして、1)上述したHARQ-ACKバンドリング及びドロップ方法が適用される前のペイロードサイズが考慮されるか、2)上述したHARQ-ACKバンドリングが適用され、HARQ-ACKドロップ方法が適用される前のペイロードサイズが考慮されるか、又は3)上述したHARQ-ACKバンドリング及びドロップ方法がいずれも適用された後のペイロードサイズが考慮される。
【0253】
B.上記例示で選択される一つのPUCCHリソースは、HP PUCCHリソースにより決定されるか、UCIマッピングに加用のRE数がより多いPUCCHリソースにより決定されるか、又は終了シンボルがより早い/先のPUCCHリソースにより決定される。
【0254】
i.LP UCIとHP UCIを多重化して送信するPUCCHリソースがHP PUCCHリソースにより決定/定義される場合は、別のリソース選択過程なしに、直ちにPUCCHリソース#2に決定される(これを便宜上、“P2_Opt 2h”と称する)。
【0255】
C.一例として、LP UCIとHP UCIのタイプはいずれもHARQ-ACKである。
【0256】
3)Issue 1
【0257】
A.P2_Opt 2hの方法を適用する状況において、もしLP UCIとHP UCIを併せたTotal UCIペイロードサイズ(例えば、Nビット)に対応する(即ち、該当ペイロードサイズに設定された)HP PUCCHリソースセットが存在しない場合、UEは以下のような方法を適用するように動作する。
【0258】
・P2_Opt A:UEはHP PUCCHリソースセットのうち、最大のペイロードサイズ(例えば、X-ビット、ここで、X<N)に設定されたHP PUCCHリソースセットを選択して、該当セット内の特定のリソースを使用してNビットのTotal UCIを送信する。この場合、PUCCHリソースにUCIマッピングのとき、最大のUCI符号化レートを超えないと、UEは該当Nビットを全て送信し、最大のUCI符号化レートを超えると、該当Nビットのうちの一部のみを送信するように動作する。
【0259】
・P2_Opt B:UEは、HP PUCCHリソースセットに設定されたペイロードのうち、最大のペイロードサイズがX-ビット(X<N)である場合、まずNビットのtotal UCIのうち、特定のN-Xビットの(LP)UCIをドロップし、X-ビットのペイロードサイズに対応する/設定されたHP PUCCHリソースセットを選択して、(該当セット内の特定のPUCCHリソースを使用して)残りのXビットのUCIを送信するように動作する。
【0260】
・P2_Opt C:UEはNビットのtotal UCIのうち、LP UCI部分を全てドロップし、残りのHP UCIのみで構成されたペイロードサイズに対応する/設定されたHP PUCCHリソースセットを選択して、(該当セット内の特定のPUCCHリソースを使用して)該当HP UCIのみを送信するように動作する。
【0261】
4)Issue 2
【0262】
A.UEがP2_Opt 1h又はP2_Opt 2の方法を適用する状況において、もし(LP PDSCH送信をスケジューリングするDCIは受信したが)HP PDSCH送信をスケジューリングするDCIを一つも受信できなかった場合(例えば、受信したHP PDSCHが全てscheduling DCIなしに送信されたSPS PDSCHである場合を含む)、以下のような方法を適用するように動作する。
【0263】
説明の便宜上、DCIスケジューリング基盤の動的PDSCH送信に対するHARQ-ACKフィードバックに設定されたPUCCHリソースセットを動的PUCCHリソースセット(又はただPUCCHリソースセット)と称し、SPS PDSCH送信に対するHARQ-ACKフィードバックに設定されたPUCCHリソースセットをSPS PUCCHリソースセットと称する。
【0264】
・P2_Opt A:UEはP2_Opt 1h/2hを適用してHP動的PUCCHリソースセットを選択し、選択されたPUCCHリソースセット内のリソースのうち、特定の(例えば、最低の)PRI値/状態/インデックスに設定された/連携したPUCCHリソースを、LP UCIとHP UCIの多重化された送信のためのリソースとして決定する。
【0265】
・P2_Opt B:UEはP2_Opt 1h/2hを適用してHP動的PUCCHリソースセットを選択し、該当PUCCHリソースセット内のリソースのうち、UCI RE数が一番多い又は(UCI RE数及び最大のUCI符号化レートによる)支持可能なペイロードサイズが最も大きいPUCCHリソース(そのうち、特定の(例えば、最低の)PRI値/状態/インデックスに設定された/連携したPUCCHリソース)を、LP UCIとHP UCIの多重化された送信のためのリソースとして決定する。
【0266】
・P2_Opt C:UEはP2_Opt 1h/2hを適用してHP動的PUCCHリソースセットを選択し、この場合には例外的に選択されたPUCCHリソースセット内のリソースのうち、(LP PDSCH送信をスケジューリングした)最後のDCIにより指示されたPRIに対応するPUCCHリソースを、LP UCIとHP UCIの多重化された送信のためのリソースとして決定する。
【0267】
・P2_Opt D:UEは、この場合には例外的にLP UCIとHP UCIを併せたtotal UCIペイロードサイズ又はLP UCIペイロードサイズに対応する/設定されたLP動的PUCCHリソースセットを選択し、該当PUCCHリソースセット内のリソースのうち、(LP PDSCH送信をスケジューリングした)最後のDCIにより指示されたPRIに対応するPUCCHリソースを、LP UCIとHP UCIの多重化された送信のためのリソースとして決定する。
【0268】
・P2_Opt E:この場合、UEはHP SPS PUCCHリソースセットを選択し、選択されたPUCCHリソースセット内でLP UCIとHP UCIを併せた総UCIペイロードサイズ又はHP UCIペイロードサイズに対応する/設定されたPUCCHリソースを、LP UCIとHP UCIの多重化された送信のためのリソースとして決定する。
【0269】
一方、LP PDSCH送信をスケジューリングするDCIが少なくとも一つ以上受信された場合は、P2_Opt A/B/C/D/Eのうちのいずれかの方法が適用され、受信されたLP PDSCHが全てscheduling DCIなしに送信されたSPS PDSCHである場合には、P2_Opt Eの方法が適用される。
【0270】
5)Issue 3
【0271】
A.P2_Opt 1/1h/2/2hの方法又はさらに他の方法を適用する状況において、もしLP PDSCHをスケジューリングしたDCIにより指示されたPRI値/状態/インデックスMに基づいて、特定のHP PUCCHリソースセット内の一つのリソースがLP UCIとHP UCIの多重化された送信のためのリソースとして決定される場合、もし該当HP PUCCHリソースセット内にPRI値/状態/インデックスMに対応するリソースが設定されていないと、UEは以下のような方法を適用するように動作する。
【0272】
i.説明の便宜上、PRI値/状態/インデックスは0から始めて連続する整数に設定されると仮定する(例えば、{0、1、2、…})。
【0273】
・P2_Opt A:HP PUCCHリソースセット内に設定されたPUCCHリソースの総数がN個(N<M+1)、及び/又は該当PUCCHリソースセット内のPUCCHリソースがPRI値/状態/インデックス0からLまで(L=N-1)に対応する場合、UEは{M modulo N}又は{M modulo(L+1)}に該当するPRI値/状態/インデックスに対応するPUCCHリソースを、LP UCIとHP UCIの多重化された送信のためのリソースとして決定する(ここで、A modulo Bは、AをBで割った余りを意味する)。
【0274】
・P2_Opt B:LP UCIとHP UCIを同じ一つのPUCCHリソース上に多重化送信する動作が有効になった場合、LP PUCCHリソースセット内に構成されるPUCCHリソースの数とHP PUCCHリソースセット内に構成されるPUCCHリソースの数が互いに同一に設定される(又はHP PUCCHリソースセット内にLP PDSCHをスケジューリングするDCIにより指示可能な全てのPRI値/状態/インデックスに対応するPUCCHリソースが含まれるように設定される)。
【0275】
6)Issue 4
【0276】
A.UEが(P2_Opt 1h/2hの方法又はさらに他の方法を適用して決定された)特定のPUCCH format(これを便宜上、“PF-X”と称する)基盤の特定のHP PUCCHリソース上に、HP UCIとLP UCIをそれぞれ個別符号化及び多重化して送信する場合、
【0277】
i.HP PUCCHのPF-Xに設定された最大のUCI符号化レートを適用して該当HP UCIに対する符号化を行い、LP PUCCHのPF-Xに設定された最大のUCI符号化レートを適用して該当LP UCIに対する符号化を行うように動作する。
【0278】
7)Issue 5
【0279】
A.Rel.16NR標準によれば、一つのPUCCHリソース上の複数のUCIに対して行われる最大の個別符号化回数(例えば、符号化スキーム/プロセスの数)はPUCCH format 3/4の場合は2回に制限され(例えば、UEはHARQ-ACKとCSIパート1を共に符号化し、CSIパート2を別に符号化)、PUCCH format 2の場合には1回に制限される(例えば、UEはHARQ-ACKとCSIパート1を共に符号化し(例えば、ジョイント符号化)、CSIパート2は送信をドロップ)。
【0280】
このような同一のPUCCHリソース上に許容された最大の個別符号化数の制限に関連して、本発明の一実施例によって一つのPUCCHリソース上にHP UCIとLP UCIを多重化して送信する(或いは送信可能に設定された)場合、UEは:
【0281】
i.該当PUCCHリソースがPUCCH format 3/4である場合は、HP UCI (例えば、HARQ-ACK)とLP UCIに対してそれぞれ個別符号化を行うように動作し、
【0282】
1.一例として、LP UCIにHARQ-ACKとCSIパート1及び2(及び/又はSR)が全て含まれた場合、(CSIパート2の送信をドロップし)HARQ-ACKとCSIパート1(及び/又はSR)を共に符号化する。LP UCIに(HARQ-ACKなしに)CSIパート1及び2(及び/又はSR)のみが含まれた場合は、(CSIパート2の送信をドロップし)CSIパート1(及び/又はSR)のみを符号化する。
【0283】
(a)一例として、上述したUE動作はDCIによりスケジューリング/指示されたPDSCH(或いはSPS PDSCHリリース)に対するHARQ-ACKがHP UCIに含まれた場合に限って適用される。
【0284】
(b)一方、DCIによりスケジューリング/指示されたPDSCH(或いはSPS PDSCHリリース)に対するHARQ-ACKがHP UCIに含まれていない(例えば、HP HARQ-ACKがSPS PDSCHに対するHARQ-ACKのみで構成されるか、又はHP UCIがHARQ-ACKなしにSRのみで構成された)状況において、一例として、LP UCIに(HARQ-ACK(及び/又はSR)なしに)CSIパート1及び2のみが含まれている場合、(CSIパート1/2の送信を全てドロップし)UEはLP UCIに対する符号化を省略する。同じHP UCI状況において、LP UCIにHARQ-ACKとCSIパート1及び2(及び/又はSR)が全て含まれた場合には、UEはLP UCIに対しては(CSIパート1/2の送信を全てドロップし)HARQ-ACK(及び/又はSR)のみを(ジョイント)符号化する。
【0285】
2.HP UCIの場合にも、一例として、該当HP UCIにHARQ-ACKとCSIパート1及び2(及び/又はSR)が全て含まれている場合、UEは(CSIパート2の送信をドロップし)HARQ-ACKとCSIパート1(及び/又はSR)を共に(ジョイント)符号化する。HP UCIに(HARQ-ACKなしに)CSIパート1及び2(及び/又はSR)のみが含まれている場合には、UEは(CSIパート2の送信をドロップし)CSIパート1(及び/又はSR)のみを符号化する。
【0286】
ii.該当PUCCHリソースがPUCCH format 2である場合、UEは、P2_Alt 0)例外的に最大の個別符号化(実行)回数を2回に拡張して(例えば、PUCCH format 3/4の場合と同じ方式)HP UCI(例えば、HARQ-ACK)とLP UCIに対してそれぞれ個別符号化を行うか、P2_Alt 1)HP UCIとLP UCIを共にジョイント符号化を行うか、又はP2_Alt 2)LP UCI送信をドロップし、HP UCIのみを符号化して該当PUCCHリソース上に送信するように動作する。図9はP2_Alt 0)によるUE動作の一例であって、図9を参照すると、UEはPUCCH formatを決定し(910)、決定されたPUCCH formatがPUCCH format 3/4である場合、最大2つの符号化方式を使用して符号化及びPUCCH送信を行う(920)。決定されたPUCCH formatがPUCCH format 2である場合には、UEがHP UCIとLP UCIの多重化のために構成/設定されたか否か(925)によって異なるように動作する。UEはUEがHP UCIとLP UCIの多重化のために構成/設定されたことに基づいて、PUCCH format 2が使用されるにもかかわらず、UEはHP UCIとLP UCIを個別符号化することができる(930)。個別符号化されたHP UCIとLP UCIは一つのPUCCH format 2上で多重化/送信される。反面、UEはUEがHP UCIとLP UCIの多重化のために構成/設定されない場合は、一つの符号化方式のみをPUCCH format 2のために使用され(935)、必要時、LP UCIの少なくとも一部がドロップされる。
【0287】
1.P2_Alt 1)の一例として、LP UCIにHARQ-ACKとCSIパート1及び2(及び/又はSR)が全て含まれた場合、UEは(LP UCI CSIパート1/2の送信を全てドロップし)LP UCI HARQ-ACK(及び/又はSR)のみをHP UCIと共にジョイント符号化する。LP UCIに(HARQ-ACKなしに)CSIパート1及び2(及び/又はSR)のみが含まれた場合、UEは(CSIパート2の送信をドロップし)CSIパート1(及び/又はSR)のみをHP UCIと共にジョイント符号化する。
【0288】
2.P2_Alt 1)において、HP UCIの一例として、該当HP UCIにHARQ-ACKとCSIパート1及び2(及び/又はSR)が全て含まれた場合、UEは(CSIパート1/2の送信を全てドロップし)HARQ-ACK(及び/又はSR)のみをLP UCIと共にジョイント符号化する。HP UCIに(HARQ-ACKなしに)CSIパート1及び2(及び/又はSR)のみが含まれた場合には、UEは(CSIパート2の送信をドロップし)CSIパート1(及び/又はSR)のみをLP UCIと共にジョイント符号化する。
【0289】
3.P2_Alt 0)の場合、(PUCCH format 3/4とは異なる方式で)一例として、LP UCIにHARQ-ACKとCSIパート1及び2(及び/又はSR)が全て含まれた場合、UEは(LP CSIパート1/2の送信を全てドロップし)LP HARQ-ACK(及び/又はSR)のみを符号化する(例えば、AN & SR joint encoding within LP UCI)。LP UCIに(HARQ-ACK(及び/又はSR)なしに)CSIパート1及び2のみが含まれた場合には、UEは(CSIパート1/2の送信を全てドロップし)LP UCIに対する符号化を省略する。
【0290】
4.一方、P2_Alt 0)の場合、UEは個別符号化されたコード化されたHP UCIビットとコード化されたLP UCIビットを一つのPUCCH format 2リソース上にマッピングするとき、周波数ダイバーシティを考慮して以下のようなマッピング方式を適用することができる。
【0291】
(a)ceil(x)はxより大きいか又は等しい最小の整数を意味し、floor(y)はyより小さいか又は等しい最大の整数を意味する。
【0292】
(b)P2_Opt 1:コード化されたHP UCIビット(これに対する(QPSK)変調されたシンボル)とLP UCIビット(これに対する変調されたシンボル)を連続した後(例えば、HP UCIの後にLP UCIを連接した形態で連続)、(Time first-frequency second方式で)マッピングが行われる。図10はP2_Op1を説明するための図である。図10(a)及び図10(b)はHP UCIとLP UCIの個別符号化、連接とTime-Firstマッピングが行われるという点では共通するが、図10(a)では符号化(チャネルコーディングされた)符号化ビットの連続が行われる反面、図10(b)では変調シンボルの連続が行われるという差がある。
【0293】
(i)Time first-frequency second方式の例えば、図10を参照すると、UEはPUCCHリソース上で{一番目のOFDMシンボルの周波数上の最低RE}にマッピングし、その後{二番目のOFDMシンボルの周波数上の最低RE}にマッピングし、その後{一番目のOFDMシンボルの周波数上の二番目に低いRE}にマッピングし、その後{二番目のOFDMシンボルの周波数上の二番目に低いRE}にマッピングし、…このような方式でマッピングが行われる。
【0294】
(c)P2_Opt 2:図11はPUCCH送信/リソースに周波数ホッピングが設定された場合にP2_Opt 2によるマッピングの一例を示す。PUCCH送信/リソースに周波数ホッピングが設定された場合、UEはコード化されたHP UCIビット(これに対するNH個の変調されたシンボル)を一番目の周波数ホップ(the first frequency hop)にceil(NH/2)個(又はfloor(NH/2)個)、そして二番目の周波数ホッピング(the second frequency hop)にfloor(NH/2)個(又はceil(NH/2)個)に分割してマッピングし、次いでUEはコード化されたLP UCIビット(これに対するNL個の変調されたシンボル)を一番目のホップにfloor(NL/2)個(又はceil(NL/2)個)、そして二番目のホップにceil(NL/2)個(又はfloor(NL/2)個)に分割してマッピングする(一方、PUCCH送信/リソースに周波数ホッピングが設定されていない場合には、上記のような分割なしにマッピングする)。
【0295】
(i)この場合、(各)周波数ホップごとに以下のような方式でUCI REマッピングが行われる。
【0296】
(ii)P2_Opt A:UEはコード化されたHP UCIシンボルとコード化されたLP UCIシンボルをHP UCIの後にLP UCIを連続する形態で連接した後、frequency first(周波数優先)方式でマッピングする。
【0297】
(1)例えば、UEはHP UCIをLP UCIより先にマッピングするが、周波数上の最低REから連続するREにHP UCIをマッピングした後、残りのREにLP UCIをマッピングする。
【0298】
(2)この場合、一番目のホップ上のHP UCI REマッピングの開始周波数位置と二番目のホップ上のHP UCI REマッピングの開始周波数位置は、特定のオフセットだけ異なるように(離隔するように)決定される。
【0299】
(3)一方、周波数ホッピングが設定されていない場合には、UEはfrequency first-time second方式でマッピングを行う。
【0300】
(iii)P2_Opt B:まずUEはコード化されたHP UCIシンボルから(UCIマッピングに加用のRE集合内で)周波数上の最大に離隔しながら等間隔であるREにマッピングし、残りのREにコード化されたLP UCIシンボルをマッピングする。
【0301】
(1)例えば、(DMRS REを除いた残りのREのうち)UCIマッピングに加用のRE数がNR個であり、(コード化された)HP UCIシンボル数がNU個である場合、(UCIマッピングに加用のNR個のRE集合内で)d=floor(NR/NU)個のRE間隔でHP UCIを先にマッピングした後、残りのREにコード化されたLP UCI(シンボル)マッピングを行う(これを便宜上、“MAX Distance”マッピングと称する)。
【0302】
(2)この場合、一番目のホップ上のHP UCI REマッピングの開始周波数位置と二番目のホップ上のHP UCI REマッピングの開始周波数位置は、特定のオフセットだけ(例えば、floor(d/2)又はceil(d/2)だけ)異なるように(離隔するように)決定される。
【0303】
(3)一方、周波数ホッピングが設定されていない場合には、UEは1)もし一番目のOFDMシンボル上のUCIマッピングの加用のRE数がコード化されたHP UCIシンボル数より小さいと、該当OFDMシンボル上で(UCIマッピングに加用のRE集合内で)d=1個のRE間隔でコード化されたHP UCIシンボルをマッピングし、二番目のOFDMシンボル上で残りのHP UCIシンボルとLP UCIシンボルに対して最大距離マッピングを行い、2)もし一番目のOFDMシンボル上のUCIマッピングの加用のRE数がHP UCIシンボル数より大きいか又は等しいと、該当OFDMシンボル上で最大距離マッピングを行い、残りのLP UCIシンボルを二番目のOFDMシンボル上にマッピングする。
【0304】
(d)P2_Opt 3:(PUCCH送信/リソースへの周波数ホッピング設定有無に関係なく)UEは、コード化されたHP UCIビット(これに対するNH個の変調されたシンボル)を一番目のOFDMシンボルにceil(NH/2)個(又はfloor(NH/2)個)、及び二番目のOFDMシンボルにfloor(NH/2)個(又はceil(NH/2)個)に分割してマッピングし、コード化されたLP UCIビット(これに対するNL個の変調されたシンボル)を一番目のOFDMシンボルにfloor(NL/2)個(又はceil(NL/2)個)、及び二番目のOFDMシンボルにceil(NL/2)個(又はfloor(NL/2)個)に分割してマッピングする。
【0305】
(i)この場合、(各)OFDMシンボルごとに以下のような方式でUCI REマッピングが行われる。
【0306】
(ii)P2_Opt A:UEはコード化されたHP UCIシンボルとコード化されたLP UCIシンボルをHP UCIの後にLP UCIを連接した形態で連続した後、frequency first方式でマッピングを行うことができる。
【0307】
(1)例えば、まずUEはHP UCIを周波数上の最低のREから連続するREにマッピングした後、残りのREにLP UCIをマッピングする。
【0308】
(2)この場合、一番目のシンボル上のHP UCI REマッピングの開始周波数位置と二番目のシンボル上のHP UCI REマッピングの開始周波数位置は、特定のオフセットだけ異なるように(離隔するように)決定される。
【0309】
(iii)P2_Opt B:まずUEはコード化されたHP UCIシンボルから(UCIマッピングに加用のRE集合内で)周波数上の最大に離隔しながら等間隔であるREにマッピングし、残りのREにコード化されたLP UCIシンボルをマッピングする。
【0310】
(1)例えば、(DMRS REを除いた残りの)UCIマッピングに加用のRE数がNR個であり、コード化されたHP UCIシンボル数がNU個である場合、UEは(UCIマッピングに加用のNR個のRE集合内で)d=floor(NR/NU)個のRE間隔でHP UCIを先にマッピングした後、残りのREにLP UCI(シンボル)マッピングを行う。
【0311】
(2)この場合、一番目のシンボル上のHP UCI REマッピングの開始周波数位置と二番目のシンボル上のHP UCI REのマッピング開始周波数位置は、特定のオフセットだけ(例えば、floor(d/2)又はceil(d/2)だけ)異なるように(離隔するように)決定される。
【0312】
(e)P2_Opt 4:UEは、(PUCCH送信/リソースへの周波数ホッピングの設定有無に関係なく、また上記のようなコード化されたUCIビットに対する分割(split)過程なしに)複数の(例えば、2つ)OFDMシンボル上の全体RE集合内で周波数上最大に離隔しながら等間隔であるREにコード化されたHP UCIシンボルを優先してマッピングし、残りのREにコード化されたLP UCIシンボルに対するマッピングを行う。
【0313】
(i)例えば、複数(例えば、2つ)のOFDMシンボル上で(DMRS REを除いた残り)UCIマッピングに加用の全てのRE数の総和がNR個であり、コード化されたHP UCIシンボル数がNU個である場合、UEは(UCIマッピングに加用のNR個のRE集合内で)frequency first-time second方式でHP UCIを先にマッピングするが、d=floor(NR/NU)個のRE間隔で該当HP UCIをマッピングし、次の残りREにLP UCI(シンボル)マッピングを行う。
【0314】
(ii)特徴的な一例として、2つのシンボル上の全てのUCI REを{一番目のシンボル上の最低周波数のRE、一番目のシンボル上の二番目に低い周波数のRE、…、一番目のシンボル上の最高周波数のRE、二番目のシンボル上の最低周波数のRE、二番目のシンボル上の二番目に低い周波数のRE、…、二番目のシンボル上の最高周波数のRE}のように整列した状態で、UEはd=floor(NR/NU)個RE間隔でHP UCIをマッピングする。
【0315】
(iii)これにより、一番目のシンボル上に最後に(例えば、最高周波数に)マッピングされたHP UCI REから該当シンボル上の最後のREまでの間隔(g1)と、二番目のシンボル上の一番目のREから該当シンボル上に一番目に(例えば、最低周波数に)マッピングされるHP UCI REまでの間隔(g2)の和(g1+g2)がdになるようにマッピングが行われる。図12はHP UCIのマッピングの一例を示す。明確な説明のために、図12ではLP UCIのマッピングを示していないが、上述した例示に基づいてLP UCIマッピングが行われることを当業者であれば理解できるであろう。
【0316】
B.Note
【0317】
i.便宜上、既存のRel-15/16を基準として固定した(fixed)ペイロードサイズを有する1つのパートで構成された(単一符号化を適用する)CSI報告(例えば、広帯域CSIフィードバック)をsingle-part CSIと称し、固定したペイロードサイズを有するパート1と可変のペイロードサイズを有するパート2で構成された(各パートごとに個別符号化を適用する)CSI報告(例えば、サブバンドCSIフィードバック)をtwo-part CSIと称する。
【0318】
ii.便宜上、(PRIを指示する)DCIによりスケジューリング/指示されたPDSCH(或いはSPS PDSCHリリース)に対するHP HARQ-ACK(及び/又はHP SR)を含むHP UCIをHP-PRI UCIと称し、DCIによりスケジューリング/指示されたPDSCH(又はSPS PDSCHリリース)に対するHP HARQ-ACKなしにSPS PDSCHに対するHP HARQ-ACK(及び/又はHP SR)のみを含むHP UCIをHP-SPS UCIと称し、LP HARQ-ACK及び/又はLP SRをLP UCIと称する。
【0319】
iii.P2_Case 1:同一のPUCCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP-PRI UCI、LP UCI、LP CSI}である場合、UEは:
【0320】
1.LP CSIがtwo-part CSIであるか又はsingle-part CSIであるかに関係なく、全てのLP CSI送信を省略(ドロップ)し、HP-PRI UCIとLP UCIを同一のPUCCH上に多重化して送信する。
【0321】
iv.P2_Case 2:同一のPUCCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP-PRI UCI、LP CSI}である場合、UEは:
【0322】
1.P2_Case 2-1:LP CSIがtwo-part CSIである場合は、LP CSIパート2の送信を省略(ドロップ)して、HP-PRI UCIとLP CSIパート1を同一のPUCCH上に多重化して送信する。
【0323】
(a)又は、全てのLP CSI送信をドロップし、HP-PRI UCIのみをPUCCH上に送信する。
【0324】
2.P2_Case 2-2:LP CSIがsingle-part CSIである場合、特定のUCI送信のドロップなしに、HP-PRI UCIとLP CSIを全て同一のPUCCH上に多重化して送信する。
【0325】
(a)又は、全てのLP CSI送信をドロップし、HP-PRI UCIのみをPUCCH上に送信する。
【0326】
v.P2_Case 3:同一のPUCCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP-PRI UCI、LP UCI}である場合、UEは:
【0327】
1.この場合、HP-PRI UCIとLP UCIを全て同一のPUCCH上に多重化して送信する。
【0328】
vi.P2_Case 4:同一のPUCCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP-SPS UCI、LP UCI、LP CSI}である場合、UEは:
【0329】
1.P2_Case 4-1:HP HARQ-ACKとLP HARQ-ACKの和が特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合、LP UCIとLP CSIの送信を全てドロップして、HP-SPS UCIのみをPUCCH上に送信する。
【0330】
(a)又は、LP CSI送信をドロップし、HP-SPS UCIとLP UCIを同一のPUCCH上に多重化して送信する。
【0331】
2.P2_Case 4-2:HP HARQ-ACKとLP HARQ-ACKの和が特定のサイズ(例えば、2-ビット)である場合、UEはLP CSI送信をドロップし、HP-SPS UCIとLP UCIを同一のPUCCH(例えば、HP SPS HARQ-ACKの送信に設定されたHP SPS PUCCHリソース)上に多重化して送信する。
【0332】
(a)又は、LP UCIとLP CSIの送信を全てドロップして、HP-SPS UCIのみをPUCCH上に送信する。
【0333】
vii.P2_Case 5:同一のPUCCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP-SPS UCI、LP CSI}である場合、UEは:
【0334】
1.この場合、全てのLP CSI送信をドロップし、HP-SPS UCIのみをPUCCH上に送信する。
【0335】
viii.P2_Case 6:同一のPUCCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP-SPS UCI、LP UCI}である場合、UEは:
【0336】
1.P2_Case 6-1:HP HARQ-ACKとLP HARQ-ACKの和が特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合、LP UCI送信をドロップし、HP-SPS UCIのみをPUCCH上に送信する。
【0337】
(a)又は、HP-SPS UCIとLP UCIを全て同一のPUCCH上に多重化して送信する。
【0338】
2.P2_Case 6-2:HP HARQ-ACKとLP HARQ-ACKの和が特定のサイズ(例えば、2-ビット)である場合、特定のUCI送信のドロップなしにHP-SPS UCIとLP UCIを全て同一のPUCCH(例えば、HP SPS HARQ-ACKの送信に設定されたHP SPS PUCCHリソース)上に多重化して送信する。
【0339】
(a)又は、LP UCI送信をドロップし、HP-SPS UCIのみをPUCCH上に送信する。
【0340】
ix.P2_Case 7:同一のPUCCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP SR、LP UCI、LP CSI}である場合、UEは:
【0341】
1.P2_Case 7-1:LP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合、LP UCIとLP CSI送信を全てドロップし、HP SRのみをPUCCH上に送信する。
【0342】
(a)又は、LP CSI送信をドロップし、HP SRとLP UCIを同一のPUCCH上に多重化して送信する。
【0343】
2.P2_Case 7-2:LP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下である場合、LP CSI送信をドロップし、HP SRとLP UCIを同一のPUCCH(例えば、HP SR送信に設定されたHP SR PUCCHリソース)上に多重化して送信する。
【0344】
(a)又は、LP UCI送信とLP CSI送信を全てドロップし、HP SRのみをPUCCH上に送信する。
【0345】
x.P2_Case 8:同一のPUCCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP SR、LP CSI}である場合、UEは:
【0346】
1.この場合、全てのLP CSI送信をドロップし、HP SRのみをPUCCH上に送信する。
【0347】
xi.P2_Case 9:同一のPUCCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP SR、LP UCI}である場合、UEは:
【0348】
1.P2_Case 9-1:LP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合、LP UCI送信をドロップし、HP SRのみをPUCCH上に送信する。
【0349】
(a)又は、HP SRとLP UCIを全て同一のPUCCH上に多重化して送信する。
【0350】
2.P2_Case 9-2:LP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下である場合、特定のUCI送信のドロップなしにHP SRとLP UCIを全て同一のPUCCH(例えば、HP SR送信に設定されたHP SR PUCCHリソース)上に多重化して送信する。
【0351】
(a)又は、LP UCI送信をドロップし、HP SRのみをPUCCH上に送信する。
【0352】
8)Issue 6
【0353】
A.既存に同一の優先順位を有するUCIの組み合わせ(例えば、LPとLPの組み合わせ、又はHPとHPの組み合わせ)のみを同じ一つの(設定された)PUCCHリソース上に多重化して送信する(或いはかかる方式で多重化/送信するように設定された)状況では、UEは:
【0354】
i.(該当PUCCHリソース内で)該当優先順位に設定された最大のUCI符号化レートと該当UCIの組み合わせの全体ペイロードサイズに基づいて決定される符号化ビットがマッピング可能な最小のRBのみを使用して、該当UCIの組み合わせに対する送信を行うように動作する(これを便宜上、“RB ADAPTATION”と称する)。
【0355】
B.一方、それぞれ異なる優先順位(例えば、LP/HP)を有する複数のUCIの組み合わせを同じ一つの(設定された)PUCCHリソース上に多重化して送信する(或いはかかる方式で多重化/送信するように設定された)場合には、UEは、
【0356】
i.既存とは異なるように、上記のようなRB ADAPTATION動作を適用せず、該当PUCCHリソース内の全てのRBを使用して、該当UCIの組み合わせに対する多重化された送信を行うように動作する。
【0357】
1.これは、BSから送信されたDCIをUEが検出失敗するなどの原因により特定のUCIのペイロードサイズに対するUEとBSの間の曖昧さ(ambiguity)が発生する場合において、UEのRB ADAPTATION適用によってUEが実際使用するRB数と期待する(UE使用)RB数が異なって発生する(特に、HP UCI送信の)性能低下及び複雑度などを防止するためのものである。
【0358】
9)Issue 7
【0359】
A.同一のPUCCH/PUSCH上にHP HARQ-ACKとLP HARQ-ACKが多重化される/されるように設定された状況において、(DL DCI検出失敗などにより発生し得る)LP HARQ-ACKのペイロードサイズに対するUEとBSの間の誤整列可能性を考慮して、HP HARQ-ACKに対応するPDSCHをスケジューリングするDCI(即ち、HP DL DCI)及び/又はHP PUSCHをスケジューリングするDCI(即ち、HP UL DCI)によりLP HARQ-ACKのペイロードサイズ情報がシグナリング/指示される。
【0360】
i.複数の候補(LP HARQ-ACK)ペイロードサイズが予めRRCにより設定された状態で該当複数の候補ペイロードサイズのうちのいずれかがDCIにより指示されることができる。該当複数の候補ペイロードサイズの値/個数はLP HARQ-ACKに設定されたHARQ-ACKコードブックタイプによって異なる。
【0361】
ii.一例として、LP HARQ-ACKにType-2コードブックが設定された場合、候補ペイロードサイズは{X-ビット、Y-ビット、Z-ビット、W-ビット}(ここで、X<Y<Z<W)の4つの値に設定され、X=0に設定される形態であるか、又は{X-ビット、Y-ビット、Z-ビット、W-ビット}(ここで、0<X<Y<Z<W)の4つの値に設定される形態である。Xがnon-zeroである後者の場合、HP DCIによりペイロードサイズが一番大きいW-ビットに指示されたが、UEが実際受信したLP DL DCI(及び/又はLP HARQ-ACKに対応するPDSCH)が存在しない場合、例外的にUEはLP HARQ-ACKのペイロードサイズを0-ビットに仮定/決定することができる。
【0362】
1.一方、DCIにより指示されたペイロードサイズ(例えば、Pdビット)がUEが(実際PDSCH受信に基づいて)算出した実際(LP HARQ-ACK)ペイロードサイズ(例えば、Puビット)より大きい場合は、UEは指示されたサイズであるPdビットに該当するペイロードを(PUCCH/PUSCH上に)構成し、該当ペイロード内の最初のPuビットは実際ペイロードをマッピングし、最後の{Pd-Pu}ビットはNACKにマッピングすることができる。
【0363】
2.またDCIにより指示されたペイロードサイズ(例えば、Pdビット)がUEが(実際PDSCH受信に基づいて)算出した実際(LP HARQ-ACK)ペイロードサイズ(例えば、Puビット)より小さい場合は、UEは指示されたサイズであるPdビットに該当するペイロードを(PUCCH/PUSCH上に)構成し、該当ペイロードは実際ペイロード内の最初のPdビットをマッピングし、(実際ペイロード内の)最後の{Pu-Pd}ビットは送信を省略(ドロップ)することができる。
【0364】
3.上記例示において、DCI(RRC)により指示(設定)される(候補)ペイロードサイズとUEが(PDSCH受信に基づいて)算出した実際ペイロードサイズ(及びPUCCH/PUSCH上に構成されるペイロード)は;(SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKを除いた)(DAIを指示するDCIによりスケジュールされた)DAI基盤のPDSCHに対応するHARQ-ACKのみを基準として設定/指示/決定/構成されるか(CASE A);又はDAI基盤のPDSCHに対応するHARQ-ACKとSPS PDSCHに対応するHARQ-ACKを全て含むHARQ-ACKを基準として設定/指示/決定/構成される(CASE B)。
【0365】
4.これにより、前者(CASE A)の場合、DAI基盤のPDSCHに対応するHARQ-ACKペイロードはDCIにより指示されたペイロードサイズに基づいて構成され、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKペイロードはUEのPDSCH受信に基づいて構成される。後者(CASE B)の場合は、DAI基盤のPDSCHとSPS PDSCHの全てに対する全体HARQ-ACKペイロードがDCIにより指示されたペイロードサイズに基づいて構成される。
【0366】
iii.さらに他の例において、LP HARQ-ACKにType-1コードブックが設定された場合、候補ペイロードサイズは{nothing Case、fallback Case、full Case}の3つの値を含むように設定されるか、又は{nothing or fallback Case、full Case}の2つの値を含むように設定される。ここで、nothing/fallback/full Caseはそれぞれ以下のような場合に該当する。
【0367】
1.Fallback Case
【0368】
特定のスロットによるA/Nフィードバック送信が求められるとき、該当スロットがA/Nフィードバック送信タイミングとして指示/設定されたPDSCH又はDCIが以下のような場合、
【0369】
(i)DAI=1を指示するfallback DCI format 1_0にスケジュールされたPcell上の一つのPDSCHのみが存在、又は
【0370】
(ii)DAI=1を指示しながら、SPS PDSCHリリースを命令するfallback DCI format 1_0基盤の一つのPDCCHのみが存在、又は
【0371】
(iii)SPS PDSCHのみ存在
【0372】
UEは特定のスロットを介しては(フルペイロードではなく)受信されたPcell上の一つのPDSCH(即ち、Pcell PDSCH)、SPS PDSCHリリースPDCCH(即ち、SPSリリース)又はSPS PDSCHに対してのみA/Nフィードバックを構成/送信することができる。
【0373】
2.Nothing Case
【0374】
特定のスロットがA/Nフィードバック送信タイミングとして指示/設定されたPDSCH又はDCIが存在しない場合、UEは該当スロットに対してはA/Nフィードバックを構成/送信しない。
【0375】
3.Full Case
【0376】
fallback Case又はnothing Caseのいずれにも該当しない場合であり、この場合、UEは全ての{K1、TDRA}組み合わせに基づくフルペイロードをA/Nフィードバックで構成/送信する。
【0377】
4.上記によって、例えば、候補ペイロードサイズが{nothing Case、fallback Case、full Case}の3つの値に設定された状況において、DCIによりnothing Caseが指示された場合は、LP A/Nフィードバックを0-ビットに決定してLP A/N自体を構成/送信しない。また、DCIによりfallback Caseが指示された場合は、LP A/Nフィードバックを1-ビット又はSPS HARQ-ACKビットのみで構成/送信し、DCIによりfull Caseが指示された場合には、LP A/Nフィードバックを全ての{K1、TDRA}組み合わせに基づくフルペイロードで構成/送信する。
【0378】
5.他の例において、候補ペイロードサイズが{nothing or fallback Case、full Case}の2つの値に設定された状況において、DCIによりnothing又はfallback Caseが指示された場合は、LP A/Nフィードバックを1-ビット又はSPS HARQ-ACKビットのみで構成/送信し、DCIによりfull Caseが指示された場合には、LP A/Nフィードバックを全ての{K1、TDRA}組み合わせに基づくフルペイロードで構成/送信することができる。
【0379】
iv.これにより、DCIにより指示されたペイロードサイズに基づいて決定されたLP HARQ-ACKペイロードサイズとHP HARQ-ACKペイロードサイズの組み合わせ(例えば、該当2つのサイズを併せた総ペイロードサイズ)に基づいて、1)該当HP HARQ-ACKとLP HARQ-ACKが多重化された送信に使用されるPUCCHリソース(セット)を選択/決定することができ、2)選択されたPUCCHリソース内で実際UCI送信に使用する最小のRB数を決定することができる(即ち、RB ADAPTATIONを行う)。
【0380】
10)Issue 8
【0381】
A.同一のPUCCH上にHP HARQ-ACKとLP HARQ-ACKを多重化する状況において、2つのHARQ-ACKのペイロードを併せた総ペイロードサイズ(例えば、X-ビット)に対応するPUCCHリソースセットを選択することにより発生し得るPUCCHリソース浪費を考慮して、LP HARQ-ACKのペイロードサイズに(1より小さい小数である) スケーリング因子(scaling factor)を乗じて得られたスケールされた(scaled)LP HARQ-ACKペイロードサイズとHP HARQ-ACKペイロードサイズを併せたスケールされた総ペイロードサイズ(例えば、Y-ビット)に対応するPUCCHリソースセットを選択する(該当PUCCHリソースセット内の特定のPUCCHリソースを使用してUCI送信を行う)ように動作する。この場合、UEはスケールされた総ペイロードサイズY-ビットを基準としてPUCCH電力制御のためのパラメータ(例えば、n_HARQ)値を決定することができる。又はUEはスケーリング前の元の総ペイロードサイズX-ビットを基準としてPUCCH電力制御のためのパラメータ(例えば、n_HARQ)値を決定することができる。
【0382】
i.特徴的には、HP HARQ-ACKが1-ビット、LP HARQ-ACKがXビット(ここで、X>1)でありながら、スケールされた総ペイロードサイズが2-ビット以下である場合、以下のような方式で動作する。
【0383】
ii.P2_Alt 1:この場合、UEは例外的に2-ビットを超えるペイロードサイズに対応するPUCCHリソースセットのうち、最小のペイロードサイズに設定されたセットを選択する(該当セット内の特定のPUCCHリソースを使用して全体UCIに対する多重化/送信を行う)ように動作する。
【0384】
1.2-ビット以下のペイロードサイズに対応するPUCCHリソースセットまで含むと、UEは全体セットのうち、二番目に小さいペイロードサイズに設定されたセットを選択する。
【0385】
iii.P2_Alt 2:この場合、UEは2-ビット以下のペイロードサイズに設定されたPUCCHリソースセットを選択する(該当PUCCHリソースセット内の特定のPUCCHリソースを使用してUCI送信を行う)ように動作する。
【0386】
1.この場合、UEはXビットのLP HARQ-ACKのうち、MSB1-ビットのみをHP HARQ-ACK1-ビットと多重化して送信するように動作し、残りのX-1ビットのLP HARQ-ACKに対する送信は省略(ドロップ)する。
【0387】
2.又はこの場合、例外的にUEはXビットのLP HARQ-ACK全体に対する送信を省略(ドロップ)し、HP-HARQ-ACK1-ビットのみを送信するように動作する。
【0388】
3.又はこの場合、UEはXビットのLP HARQ-ACKをバンドリングして生成された1-ビットのバンドリングLP HARQ-ACKとHP-HARQ-ACK1-ビットを多重化して送信するように動作する。
【0389】
11)Issue 9
【0390】
A.既存には一つのPUSCH上に多重化される複数のUCIに対して行われる最大の個別符号化回数が3回に制限されるが(例えば、HARQ-ACK、CSIパート1、CSIパート2のそれぞれに対して個別符号化を行う)、一つのPUSCH上にHP UCIとLP UCIを互いに多重化して送信する場合、UEは:
【0391】
i.以下のような優先順位に基づいて(一番高い優先順位を有する)上位3つまでのUCIのみを選択して個別符号化を行った後、該当PUSCH上に多重化して送信するように動作する。
【0392】
1.P2_Alt(1):HP HARQ-ACK>LP HARQ-ACK>HP CSIパート1>HP CSIパート2>LP CSIパート1>LP CSIパート2
【0393】
2.P2_Alt(2):HP HARQ-ACK>LP HARQ-ACK>HP CSIパート1>LP CSIパート1>HP CSIパート2>LP CSIパート2
【0394】
12)P2_Opt 3
【0395】
A.LP UCIとHP UCIを多重化して送信するPUCCHリソースを選択するとき、UEは、
【0396】
i.上記のように異なる優先順位間のUCI多重化用に(MUX)PUCCHリソースセットが別に設定され、
【0397】
ii.この場合、LP UCIとHP UCIを併せた総UCIペイロードサイズに設定されたMUX PUCCHリソースセット内において、最後のDCIにより指示されたPRIに対応する、
【0398】
一つのPUCCHリソースを選択して、2つのUCIを多重化して送信することができる。
【0399】
i.この場合、上記MUX PUCCHリソースセット決定のためのLP UCI(例えば、HARQ-ACK)のペイロードサイズは、1)HARQ-ACKバンドリング及びドロップ方法が適用される前のペイロードサイズとして考慮されるか、2)HARQ-ACKバンドリングが適用され、HARQ-ACKドロップ方法が適用される前のペイロードサイズとして考慮されるか、又は3)HARQ-ACKバンドリング及びドロップ方法が全て適用された後のペイロードサイズとして考慮される。
【0400】
一例として、LP UCIとHP UCIのタイプは全てHARQ-ACKであってもよい。
【0401】
[Proposal 3]
【0402】
1)P3_Opt 1
【0403】
A.UEはLP UCIとHP UCIをそれぞれ個別符号化して同じ一つのPUSCHリソース上にマッピング/送信する。
【0404】
i.LP UCIとHP UCIのペイロードサイズをそれぞれULとUHと仮定し、PUSCHリソース上の(UCIマッピングに加用の)最大のRE数をNと仮定する。
【0405】
1.一例として、LP UCIとHP UCIのタイプは全てHARQ-ACKであってもよく、他の例として、LP UCIのタイプは(非周期的又は周期的な)CSIである反面、HP UCIタイプはHARQ-ACKであってもよい。
【0406】
ii.図13を参照すると、まずUEはHP UCIのペイロードサイズとHPに設定されたベタオフセット'βoffset'に基づいて、HP UCIの符号化ビットのマッピングに必要なRE数NHを決定して(C05)、NH<Nである場合は、HP UCIをN個のREのうち、特定のNH個のREにマッピング/送信する(これを便宜上、“MUX-STEP 1c”と定義する)。
【0407】
1.もしNH≧Nである場合には、UEはHP UCIのみをN個のRE全体にマッピング/送信し、LP UCIを全てドロップしてマッピング/送信しない(C30)。
【0408】
iii.次に、UEはLP UCIのペイロードサイズとLPに設定されたベタオフセット'βoffset'に基づいて、LP UCIの符号化ビットのマッピングに必要なRE数NLを決定して(C15)、NL<{N-NH}である場合、LP UCIを残りの{N-NH}個のREのうち、特定のNL個のREにマッピング/送信する(C35)。NL≧{N-NH}である場合は、UEはLP UCIの少なくとも一部を残りの{N-NH}個のREにマッピング/送信するか(C40)、又は場合によってドロップする(これを便宜上、“MUX-STEP 2c”と定義する)。
【0409】
1.一例として、NL≧{N-NH}である場合には、UEはLP UCI(全体)を残りの{N-NH}個のREにマッピング/送信する。
【0410】
2.一例として、NL>{N-NH}である状況において、該当{N-NH}個のREとLP UCIのペイロードサイズの組み合わせにより得られるUCI符号化レートが(別に設定された)特定のしきい値(例えば、Rth)を超える場合(又は該当{N-NH}個のREと全体N個のREの間の比率(例えば、{N-NH}/N)が(別に設定された)特定のしきい値(例えば、Fth)未満である場合)、UEは、
【0411】
LP UCIの全てをドロップしてマッピング/送信しないか、又はLP UCIの一部をドロップし、残りの一部のみを{N-NH}個のREにマッピング/送信するか、又はLP UCIのタイプがHARQ-ACKである場合は、ACK/NACKをバンドリングして構成されたLP UCIペイロードを{N-NH}個のREにマッピング/送信する。
【0412】
一例として、(i)N≧NH+NLである場合、UEは(少なくとも)NH+NL個のREによりHP UCI及びLP UCIをマッピング/送信し、(ii)N-NH<NLの場合は、LP UCIの一部のみを残りのREにマッピングするか、残りのRE数(又は比率)に基づいてLP UCIを送信/ドロップするか、LP UCI A/Nを空間バンドリングして残りのREに送信するか、又は残りのREを基準として算定したLP UCIの符号化レートを基づいてLP UCIの一部のみを残りのREにマッピングするか、又はLP UCIの全てをドロップする。
【0413】
iv.一方、LP UCIのタイプがHARQ-ACKであり、HP UCIのタイプが(非周期的な)CSIである場合には、例外的にLP HARQ-ACKが優先して(RE)マッピングされた後、残りのREにHP CSIがマッピングされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0414】
v.一方、PUSCH上のUCIREマッピング位置/順序に関連して、
【0415】
1.HP UCIが(既存のHARQ-ACK REマッピングと同様に)PUSCH内の一番目のDMRSシンボルの直後から先にマッピングされ、LP UCIが(既存のCSI REマッピングと同様に)PUSCH内の一番目のシンボルから(HP UCIがマッピングされたREを除いて)マッピングされる構造が使用されるか、
【0416】
(a)この場合にも、LP UCIタイプがHARQ-ACKであり、HP UCIタイプが(非周期的な)CSIである場合、例外的にLP HARQ-ACKがPUSCH内の一番目のDMRSシンボルの直後からマッピングされ、HP CSIがPUSCH内の一番目のシンボルから(LP HARQ-ACKがマッピングされたREを除いて)マッピングされる。
【0417】
2.又は、既存のUCIタイプごとのREマッピング位置/順序はそのまま維持した状態で、同一のUCIタイプに対してはHP UCIから先にマッピングし、その後LP UCIがマッピングされる(一例として、PUSCH内の一番目のDMRSシンボル後、HP HARQ-ACKが先にマッピングされ、その後、LP HARQ-ACKがマッピングされる)構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0418】
vi.MUX-STEP 2cにおいて、LP UCI(例えば、HARQ-ACK)に対するドロップが行われる場合、ドロップ順序は以下のようにLPに設定されたHARQ-ACKコードブックタイプによって(異なるように)決定される。
【0419】
1.まずUEは、LP UCIのペイロードサイズをULと仮定し、残りの{N-NH}個のREとRthに基づいて該当{N-NH}個のREにマッピング可能なLP UCIの最大のペイロードサイズURを決定する。
【0420】
vii.Type-1コードブックの場合:より高い(サービング)セルインデックスに設定された/スケジューリング可能なPDSCH occasionから優先して対応するHARQ-ACK(A/Nビット)がドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。一例として、一つのセルに対してはより遅い開始/終了シンボルタイミングを有するPDSCH occasionから優先して対応するHARQ-ACK(A/Nビット)がドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。他の方法においては、該当Type-1コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKからドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0421】
1.一例として、一番高いセルインデックスに設定された最も遅い開始/終了タイミングを有するPDSCH occasionのHARQ-ACKから先にドロップされ、その後、二番目に遅い開始/終了タイミングを有するPDSCH occasionのHARQ-ACKがドロップされ、かかる方式で一番高いセルインデックスに設定された複数のPDSCH occasionのHARQ-ACKが順に全てドロップされると、その後、二番目に高いセルインデックスに設定されたPDSCH occasionのHARQ-ACKが(より遅い開始/終了タイミングを有するPDSCH occasionのHARQ-ACKから順に)ドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0422】
2.上記例示において、ドロップされるHARQ-ACK(ビット数)の単位は、一つのビット、一つのTB、一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)であり、一つのPDSCH内ではより高いビット/TB/CBGインデックスに連関するA/Nビットからドロップされ、一つのTB内ではより高いビット/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされる。
【0423】
3.他の例においては、Type-1コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造が使用され、この場合、ドロップされるHARQ-ACK(ビット数)の単位は、一つのビット、一つのTB、一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。
【0424】
4.UEは上述した規則によって順にHARQ-ACKをドロップし、UR≧ULを満たすHARQ-ACKの最小数までだけドロップするように動作する。
【0425】
viii.Type-2コードブックの場合:DAI値に基づいてHARQ-ACK(ビット)のドロップが行われる。例えば、DCIにより指示されたDAI値に基づいて決定されるより高いスケジューリング順序(the higher counter-DAI)値を有するPDSCH occasionに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)から先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。さらに他の方法においては、該当Type-2コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0426】
1.一例として、より高いcounter-DAI値に対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される(例えば、DAI-基盤のドロップ)。DAI-基盤のドロップによりドロップされるHARQ-ACK(ビット数)の単位は、一つのA/Nビットであるか、又は一つのTB又は一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。一つのPDSCH内ではより高いビット/TB/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされ、一つのTB内ではより高いビット/CBGインデックスに連関するA/Nビットから先にドロップされる。
【0427】
2.もしType-2コードブックが以下の3つのサブ-コードブック{TB単位/基盤のPDSCH送信に対するTBサブ-コードブック、CBG単位/基盤のPDSCH送信に対するCBGサブ-コードブック、SPS PDSCH送信に対するSPSサブ-コードブック}のうち、いずれか2つのサブ-コードブックで構成される場合、以下のような順にHARQ-ACKがドロップされる構造が使用される。この場合、TBサブ-コードブックとCBGサブ-コードブックに対してはDAI-基盤のドロップ又はビット-基盤のドロップ方法が適用され、SPSサブ-コードブックに対してはビット-基盤のドロップ方法が適用される。
【0428】
・P3_Opt 1_1)UEはTBサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にCBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、SPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0429】
・P3_Opt 1_2)UEはTBサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にSPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、CBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0430】
・P3_Opt 1_3)UEはCBGサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にTBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、SPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0431】
・P3_Opt 1_4)UEはCBGサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にSPSサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、TBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0432】
・P3_Opt 1_5)UEはSPSサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にTBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、CBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0433】
・P3_Opt 1_6)UEはSPSサブ-コードブック基盤のA/NNからドロップし、次にCBGサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップし、その後、TBサブ-コードブック基盤のA/Nをドロップするように動作する。
【0434】
3.他の例においては、Type-2コードブックのHARQ-ACKペイロード上でより高いビットインデックスに対応するHARQ-ACKから先にドロップされる構造が使用される(例えば、ビット-基盤のドロップ)。この場合、ドロップされるHARQ-ACK(ビット数)の単位は、一つのビット、一つのTB、一つのPDSCH又は一つのCBGに対応するHARQ-ACK(A/Nビット)である。
【0435】
4.UEは上述した規則によって順にHARQ-ACKをドロップし、UR≧ULを満たすHARQ-ACKの最小数までだけドロップするように動作する。
【0436】
ix.MUX-STEP 2cにおいて、LP HARQ-ACKに対するドロップが行われる前にHARQ-ACKバンドリングが(LP UCIに)優先して行われる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0437】
1.もし以下の2つのPDSCH送信タイプ{最大2つのTBを運ぶPDSCH送信、CBG単位/基盤のPDSCH送信}のうち、いずれかが設定/スケジュールされた場合、以下のような順にHARQ-ACKバンドリング及びHARQ-ACKドロップ動作が行われる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0438】
・P3_Opt a1)UEは一つのPDSCHを構成する(複数の)TB/CBGに対するHARQ-ACKを全てバンドリングすることにより、(各)PDSCHごとに1-ビットのHARQ-ACKが生成されるようにHARQ-ACKペイロードが構成された状態で、該当HARQ-ACKペイロードサイズがUR≧ULを満たす場合、HARQ-ACKドロップなしに該当HARQ-ACKペイロードをマッピング/送信する。該当HARQ-ACKペイロードサイズがUR≧ULを満たさない場合には、UEは(bundled HARQ-ACK(ビット)に対して)上述したHARQ-ACKドロップ方法を(少なくとも部分的に)適用するように動作する。
【0439】
・P3_Opt a2)UEは一つのTBを構成する(複数の)CBGに対するHARQ-ACKを全てバンドリングすることにより、(各)TBごとに1-ビットのHARQ-ACKを生成するようにHARQ-ACKペイロードが構成された状態で、該当HARQ-ACKペイロードサイズがUR≧ULを満たす場合、HARQ-ACKドロップなしに該当HARQ-ACKペイロードをマッピング/送信する。HARQ-ACKペイロードサイズがUR≧ULを満たさない場合には、UEは(一つのPDSCHを構成する(複数の)TB/CBGに対するHARQ-ACKを全てバンドリングする)P3_Opt a1)を適用するように動作する。
【0440】
x.一方、この実施例において、LP UCI(例えば、HARQ-ACK)の符号化ビットマッピングに必要なPUSCH上のRE数を決定するために適用されるベタオフセット'βoffset'を決定するためのLP UCIのペイロードサイズは、1)HARQ-ACKバンドリング及びドロップ方法が適用される前のペイロードサイズとして考慮されるか、2)HARQ-ACKバンドリングが適用され、HARQ-ACKドロップ方法が適用される前のペイロードサイズとして考慮されるか、又は3)HARQ-ACKバンドリング及びドロップ方法が全て適用された後のペイロードサイズとして考慮される。
【0441】
B.UEはLP UCI(例えば、HARQ-ACK)又はLP UCIとHP UCI(例えば、HARQ-ACK及び/又はCSI)をそれぞれ個別符号化して同じ一つのHP PUSCH上にマッピング/送信する。
【0442】
i.P3_Case a1:LP HARQ-ACKが2-ビット以下、HP HARQ-ACKが0-ビット(又は2-ビット以下)である場合、UEは:
【0443】
1.まずHP PUSCH上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREを(順に)2-ビットHP HARQ-ACKに対応する予約済みRE集合として予約することができる。UEの観点で実際HP HARQ-ACKは0-ビットであるにもかかわらず、このように予約済みRE集合を予約する理由は、HPにより指示されたDL DCIがBSから送信されたが、UEが該当DCI検出に失敗した場合のUEとBSの間のHARQ-ACKペイロードの不一致を防止するためのものである。
【0444】
2.次にHP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)HP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(HP CSIが先にマッピングされ、その後UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、HP CSIパート1は(予め予約した)予約済みHP HARQ-ACK REにマッピングされない反面(即ち、該当予約済みREを除いてマッピングされる形態)、UL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)は該当予約済みHP HARQ-ACK REにもマッピングされる。
【0445】
(a)さらに他の方法においては、HP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)HP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(HP CSIが先にマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、UL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)は該当予約済みHP HARQ-ACK REにもマッピングされる。
【0446】
3.次にLP HARQ-ACKの場合、UEは、
【0447】
・P3_Opt b1)予約済みHP HARQ-ACK REが含まれた最後のOFDMシンボル#n内で該当予約済みREを除いた(UL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされた)残りのREをパンクチャリングし、OFDMシンボル#nの後、最も早いOFDMシンボル上の(UL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にLP HARQ-ACKをマッピングする。この場合、HP CSIパート1にマッピングされたREは(パンクチャリングされず)LP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、LP HARQ-ACKが該当HP CSIパート1 REは除いてマッピングされる)。
【0448】
(a)さらに他の方法においては、予約済みHP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル#n内で該当予約済みREを除いた(UL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされた)残りのREをパンクチャリングし、またOFDMシンボル#nの後、最も早いOFDMシンボル上の(UL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にLP HARQ-ACKがマッピングされる。
【0449】
・P3_Opt b2)HP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボルを含む最も早いシンボル上のREのうち、UL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされたREを(順に)パンクチャリングする形態にマッピング。この場合、予約済みHP HARQ-ACK RE及びHP CSIパート1にマッピングされたREは、(パンクチャリングされず)LP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、LP HARQ-ACKが該当予約済みRE及びHP CSIパート1 REは除いてマッピングされる)。
【0450】
(a)さらに他の方法においては、UEはHP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボルを含む最も早いシンボル上のREのうち、UL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされたREを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングする。この場合、予約済みHP HARQ-ACK REは(パンクチャリングされず)LP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、LP HARQ-ACKが該当予約済みREは除いてマッピングされる)。
【0451】
4.その後、仮に、実際HP HARQ-ACKが存在しない(0-ビット)場合は、追加UCI REマッピング動作が行われない。一方、もし実際HP HARQ-ACKが(2-ビット以下に)存在する場合には、該当HP HARQ-ACKが予約済みHP HARQ-ACK REに(既にマッピングされたUL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)又はUL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)をパンクチャリングする形態に)マッピングされる。
【0452】
5.一方、HP PUSCHにLP UCI(例えば、HARQ-ACK)がピギーバック(piggyback)される場合、
【0453】
・P3_Opt c1)常にHP CSIパート2送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0454】
・P3_Opt c2)HP HARQ-ACKが存在しない場合は、HP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、HP HARQ-ACKが存在する場合には、HP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0455】
・P3_Opt c3)HP HARQ-ACK或いはLP HARQ-ACKが2-ビット以下である場合は、HP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、HP HARQ-ACK及びLP HARQ-ACKがいずれも2-ビットを超える場合には、HP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)される。
【0456】
一方、UL-SCH送信を含むPUSCHとUL-SCHを含まない(UCI送信のみを含む)PUSCHの全てに対してP3_Opt c1/c2/c3が適用されるか、又はUL-SCH送信を含むPUSCHに対してのみP3_Opt c1/c2/c3が適用され、UL-SCHを含まないPUSCHに対しては常にHP CSIパート2が含まれてピギーバックされてもよい。
【0457】
ii.P3_Case a2:LP HARQ-ACKが2-ビットを超え、HP HARQ-ACKが0-ビット(又は2-ビット以下)である場合、UEは:
【0458】
1.まずHP PUSCH上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREを(順に)2-ビット HP HARQ-ACKに対応する予約済みRE集合として予約する。UEの観点で実際HP HARQ-ACKは0-ビットであるにもかかわらず、このように予約済みRE集合を予約する理由は、HPにより指示されたDL DCIがBSから送信されたが、UEが該当DCI検出に失敗した場合のUEとBSの間のHARQ-ACKペイロードの不一致を防止するためのものである。
【0459】
2.次に、LP HARQ-ACKの場合、
【0460】
・P3_Opt d1)HP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP HARQ-ACK、及びHP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(この場合、まずLP HARQ-ACKがマッピングされ、次にHP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、LP HARQ-ACK及びHP CSIパート1は(予め予約した)予約済みHP HARQ-ACK REにマッピングされない反面(即ち、該当予約済みHP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる形態)、UL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)の場合には、該当予約済みHP HARQ-ACK REにもマッピングされる。
【0461】
(a)さらに他の方法においては、HP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP HARQ-ACK、そしてHP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(この場合、まずLP HARQ-ACKがマッピングされ、次にHP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、LP HARQ-ACKは(予め予約した)予約済みHP HARQ-ACK REにマッピングされない反面(即ち、該当予約済みHP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる形態)、UL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)の場合には、該当予約済みHP HARQ-ACK REにもマッピングされる。
【0462】
・P3_Opt d2)まずUEは予約済みHP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当予約済みREを除いた残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上のREに(順に)LP HARQ-ACKをマッピングする。次にHP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)HP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずHP CSIがマッピングされ、その後UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、HP CSIパート1は予約済みHP HARQ-ACK RE及びLP HARQ-ACKにマッピングされたREにマッピングされない反面(即ち、該当予約済みRE及びLP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる形態)、UL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)の場合には、LP HARQ-ACK REにはマッピングされず、予約済みHP HARQ-ACK REにはマッピングされる形態が使用される。
【0463】
(a)さらに他の方法においては、まずUEは予約済みHP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当予約済みREを除いた残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上のREに(順に)LP HARQ-ACKをマッピングする。次にHP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)HP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずHP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、UL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)はLP HARQ-ACK REにはマッピングされず、予約済みHP HARQ-ACK REにはマッピングされる。
【0464】
3.その後、もし実際HP HARQ-ACKが存在しない(0-ビット)場合は、更なるUCI REマッピング動作が行われない。一方、もし実際HP HARQ-ACKが(2-ビット以下に)存在する場合には、該当HP HARQ-ACKが予約済みHP HARQ-ACK REに(既にマッピングされたUL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)又はUL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)をパンクチャリングする形態に)マッピングされる。
【0465】
4.一方、HP PUSCHにLP UCI(例えば、HARQ-ACK)がピギーバックされる場合、
【0466】
・P3_Opt e1)常にHP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0467】
・P3_Opt e2)HP HARQ-ACKが存在しない場合は、HP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、HP HARQ-ACKが存在する場合には、HP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0468】
・P3_Opt e3)HP HARQ-ACK或いはLP HARQ-ACKが2-ビット以下である場合は、HP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、HP HARQ-ACK及びLP HARQ-ACKが全て2-ビットを超える場合には、HP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)される。
【0469】
一方、UL-SCH送信を含むPUSCHとUL-SCHを含まない(UCI送信のみを含む)PUSCHの全てに対してP3_Opt e1/e2/e3が適用されるか、又はUL-SCH送信を含むPUSCHに対してのみP3_Opt e1/e2/e3が適用され、UL-SCHを含まないPUSCHに対しては常にHP CSIパート2が含まれてピギーバックされてもよい。
【0470】
iii.P3_Case a3:LP HARQ-ACKが2-ビット以下、HP HARQ-ACKが2-ビットを超える場合、UEは:
【0471】
1.まずHP PUSCH上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREに(順に)HP HARQ-ACKをマッピングする。
【0472】
2.次に、HP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)HP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(HP CSIが先にマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、HP HARQ-ACKが既にマッピングされたREにはHP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがいずれもマッピングされない(即ち、HP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがいずれも該当HP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる)形態が使用される。
【0473】
3.次にLP HARQ-ACKの場合、UEは:
【0474】
・P3_Opt f1)HP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当HP HARQ-ACK REを除いた(UL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされた)残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上の(UL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。この場合、HP CSIパート1にマッピングされたREは(パンクチャリングされず)LP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、LP HARQ-ACKが該当HP CSIパート1のREは除いてマッピングされる)。
【0475】
(a)さらに他の方法においては、HP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当HP HARQ-ACK REを除いた(UL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされた)残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上の(UL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。
【0476】
・P3_Opt f2)HP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボルを含む最も早いシンボル上のREのうち、UL-SCH(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされたREを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。この場合、HP HARQ-ACK RE及びHP CSIパート1にマッピングされたREは(パンクチャリングされず)LP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、LP HARQ-ACKが該当HP HARQ-ACK RE及びHP CSIパート1 REは除いてマッピングされる)。
【0477】
(a)さらに他の方法においては、HP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボルを含む最も早いシンボル上のREのうち、UL-SCH及びHP CSIパート1(及び/又はHP CSIパート2)に既にマッピングされたREを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。この場合、HP HARQ-ACK REは(パンクチャリングされず)LP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、LP HARQ-ACKが該当HP HARQ-ACK REは除いてマッピングされる)。
【0478】
4.一方、HP PUSCHにLP UCI(例えば、HARQ-ACK)がピギーバックされる場合、
【0479】
・P3_Opt g1)常にHP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0480】
・P3_Opt g2)HP HARQ-ACKが存在しない場合は、HP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、HP HARQ-ACKが存在する場合には、HP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0481】
・P3_Opt g3)HP HARQ-ACK或いはLP HARQ-ACKが2-ビット以下である場合は、HP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、HP HARQ-ACK及びLP HARQ-ACKが全て2-ビットを超える場合は、HP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)される。
【0482】
一方、UL-SCH送信を含むPUSCHとUL-SCHを含まない(UCI送信のみを含む)PUSCHの全てに対してP3_Opt g1/g2/g3が適用されるか、又はUL-SCH送信を含むPUSCHに対してのみP3_Opt g1/g2/g3が適用され、UL-SCHを含まないPUSCHに対しては常にHP CSIパート2が含まれてピギーバックされてもよい。
【0483】
iv.P3_Case a4:LP HARQ-ACKが2-ビットを超え、HP HARQ-ACKが2-ビットを超える場合、UEは:
【0484】
1.まずHP PUSCH上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREに(順に)HP HARQ-ACKをマッピングする。
【0485】
2.次にLP HARQ-ACKの場合、
【0486】
・P3_Opt h1)HP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP HARQ-ACK、HP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずLP HARQ-ACKがマッピングされ、次にHP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、HP HARQ-ACKが既にマッピングされたREには、LP HARQ-ACK、HP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHが全てマッピングされない(即ち、該当UCI/UL-SCHが全てHP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる)形態が使用される。
【0487】
・P3_Opt h2)まずUEはHP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当HP HARQ-ACK REを除いた残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上のREに(順に)LP HARQ-ACKをマッピングする。次に、HP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)HP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずHP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、HP HARQ-ACK RE及びLP HARQ-ACK REにはHP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHが全てマッピングされない(即ち、該当UCI/UL-SCHが全てHP HARQ-ACK RE及びLP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる)形態が使用される。
【0488】
3.常にHP PUSCHにLP UCI(例えば、HARQ-ACK)がピギーバックされる場合、
【0489】
・P3_Opt i1)常にHP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0490】
・P3_Opt i2)HP HARQ-ACKが存在しない場合は、HP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、HP HARQ-ACKが存在する場合には、HP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0491】
・P3_Opt i3)HP HARQ-ACK或いはLP HARQ-ACKが2-ビット以下である場合は、HP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、HP HARQ-ACK及びLP HARQ-ACKが全て2-ビットを超える場合には、HP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)される。
【0492】
一方、UL-SCH送信を含むPUSCHとUL-SCHを含まない(UCI送信のみを含む)PUSCHの全てに対してP3_Opt i1/i2/i3が適用されるか、又はUL-SCH送信を含むPUSCHに対してのみP3_Opt i1/i2/i3が適用され、UL-SCHを含まないPUSCHに対しては常にHP CSIパート2が含まれてピギーバックされてもよい。
【0493】
v.上記例示において、HP CSIパート1/2の場合、LP CSIパート1/2に振り替えることができ、その場合にもHP CSIパート1/2に適用された方法を該当LP CSIパート1/2に同一/同様に適用することができる。
【0494】
vi.NR Rel-15/16において、PUSCH上のUCI多重化方法(これを便宜上、“Rel-15/16 UCI on PUSCH”と称する)について整理すると、表7の通りである。
【0495】
【表7】
【0496】
vii.Note
【0497】
1.便宜上、既存のRel-15/16を基準として固定したペイロードサイズを有する一つのパートのみで構成された(単一符号化を適用する)CSI報告(例えば、広帯域CSIフィードバック)をsingle-part CSIと称し、固定したペイロードサイズを有するパート1と可変のペイロードサイズを有するパート2で構成された((各)パートごとに個別符号化を適用する)CSI報告(例えば、サブバンドCSIフィードバック)をtwo-part CSIと称する。
【0498】
2.P3_Case b1:HP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK、HP CSI}である場合、UEは:
【0499】
(a) P3_Case b1-1:HP CSIがtwo-part CSIである場合、LP HARQ-ACKの送信を省略(ドロップ)し、HP HARQ-ACKとHP CSIパート1とHP CSIパート2をPUSCH上に多重化して送信する。
【0500】
(i)この場合、UEはHP HARQ-ACK、HP CSIパート1及びHP CSIパート2のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0501】
(ii)又はUEはHP CSIパート2の送信をドロップし、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びHP CSIパート1をPUSCH上に多重化して送信することができる(P3_Case b1-0)。
【0502】
(1)P3_Case b1-0、Alt 1)この場合、UEはHP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びHP CSIパート1のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。(2)P3_Case b1-0、Alt 2)またUEは、HP HARQ-ACK、HP CSIパート1及びLP HARQ-ACKのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0503】
(b)P3_Case b1-2:HP CSIがsingle-part CSIである場合、UEは特定のUCI送信のドロップなしに、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びHP CSIを全てPUSCH上に多重化して送信することができる。
【0504】
(i)この場合、UEは、Alt1)HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びHP CSIのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用するか、又はAlt2)HP HARQ-ACK、HP CSI及びLP HARQ-ACKのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0505】
(ii)又はAlt3)UEはLP HARQ-ACKの送信をドロップし、HP HARQ-ACKとHP CSIをPUSCH上に多重化して送信する。
【0506】
(1)この場合、UEはHP HARQ-ACKとHP CSIのそれぞれに対して、“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1とUCIタイプ2に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0507】
(c)(P3_Case b1-1及びP3_Case b1-2)動作はHP PUSCHがUL-SCH送信を含むPUSCHであるか、又はUL-SCH送信を含まないPUSCHであるかに関係なく適用される。
【0508】
(d)さらに他の方法においては、UEはUL-SCH送信を含むHP PUSCHである場合は(P3_Case b1-1及びP3_Case b1-2)の動作を適用し、UL-SCH送信を含まないHP PUSCHである場合には(HP CSIがtwo-part CSIであるか、又はsingle-part CSIであるかに関係なく)特定のUCI送信のドロップなしにHP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びHP CSIを全てPUSCH上に多重化して送信することができる(P3_Case b1-3)。
【0509】
(i)上記P3_Case b1-3の例示において、UL-SCH送信を含まないHP PUSCHでありながら、HP CSIがtwo-part CSIである場合、UEは、Alt1)HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK、HP CSIパート1及びHP CSIパート2のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2、UCIタイプ3及びUL-SCHに該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用するか、又はAlt2)HP HARQ-ACK、HP CSIパート1、HP CSIパート2及びLP HARQ-ACKのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2、UCIタイプ3及びUL-SCHに該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0510】
(1)Alt1においてHP CSIパート2又はAlt 2においてLP HARQ-ACK(これを便宜上、“UCIタイプ4”と定義する)に対して、UL-SCHに該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用するとは、UCIタイプ1/2/3がマッピングされるRE数N/N/Nを優先して割り当てた後、残りのN-N-N-N個のREを該当UCIタイプ4に割り当て、PUSCHリソース上にUCIタイプ1/2/3に対応するREを優先してマッピングした後、該当UCIタイプ4に対応するREをマッピングすることを意味する。
【0511】
(ii)上記例示において、UL-SCH送信を含まないHP PUSCHでありながら、HP CSIがsingle-part CSIである場合、UEは、Alt 1s)HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びHP CSIのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用するか、又はAlt 2s)HP HARQ-ACK、HP CSI及びLP HARQ-ACKのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0512】
(e)一方、HP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK}である場合、UEは(a)/(b)/(c)/(d)において、HP CSI関連動作を除いた残りの動作を適用して、HP PUSCH上で該当UCIの組み合わせに対する多重化/送信を行うことができる。
【0513】
3.P3_Case b2:HP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{LP HARQ-ACK、HP CSI}である場合、UEは:
【0514】
(a)HP CSIがtwo-part CSIであるか又はsingle-part CSIであるかに関係なく、LP HARQ-ACKとHP CSIを全てPUSCH上に多重化して送信することができる。
【0515】
(i)上記例示において、HP CSIがtwo-part CSIである場合、UEは、Alt 1)LP HARQ-ACK、HP CSIパート1及びHP CSIパート2のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用するか、又はAlt 2)HP CSIパート1、HP CSIパート2及びLP HARQ-ACKのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0516】
この場合、UEは実際送信するHP HARQ-ACKが存在しなくても、HP PUSCHリソース上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREを(順に)2-ビットのHP HARQ-ACKに対応する予約済みRE集合として予約するように動作することができ(この場合、該当予約済みRE数は、HP PUSCH上のHP HARQ-ACKの送信に設定されたベタオフセット'βoffset'値に基づいて決定)、このような状態でUEは、Alt 1)LP HARQ-ACK、HP CSIパート1及びHP CSIパート2のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ2、UCIタイプ3及びUCIタイプ4に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用するか、又はAlt 2)HP CSIパート1、HP CSIパート2及びLP HARQ-ACKのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ2、UCIタイプ3及びUCIタイプ4に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0517】
(ii)上記例示において、HP CSIがsingle-part CSIである場合、UEはAlt 1s)LP HARQ-ACKとHP CSIのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1とUCIタイプ2に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用するか、又はAlt 2s)HP CSIとLP HARQ-ACKのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1とUCIタイプ2に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0518】
この場合にも、UEは実際送信するHP HARQ-ACKが存在しなくても、HP PUSCHリソース上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREを(順に)2-ビットのHP HARQ-ACKに対応する予約済みRE集合として予約するようい動作することができ(この場合、該当予約済みRE数は、HP PUSCH上のHP HARQ-ACKの送信に設定されたベタオフセット'βoffset'値に基づいて決定)、このような状態でUEは、Alt 1)LP HARQ-ACKとHP CSIのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ2とUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用するか、又はAlt2)HP CSIとLP HARQ-ACKのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ2とUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0519】
(b)一方、HP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIが{LP HARQ-ACK}のみである場合は、UEは(a)におけるHP CSI関連動作を除いた残りの動作を適用して、HP PUSCH上で該当UCIに対する多重化/送信を行うことができる。
【0520】
4.一方、上記の(UL-SCH送信を含まない)HP PUSCH上に4つのUCIが個別符号化されて多重化される状況において、もし該当4つのUCIの全てに対して同一の符号化スキーム(例えば、全てRMコード或いは全てポーラーコード(polar code))が使用されるべきである場合、UEは動作/具現複雑度を減らすために、該当4つのUCIのうち、最低の保護優先順位を有する特定のUCI(例えば、上記においてHP CSIパート2或いはLP HARQ-ACK)の符号化/送信を省略(ドロップ)することができる。又は等価的に(UL-SCH送信を含まない)HP PUSCH上に4つのUCIが個別符号化されて多重化される状況において、もし該当4つのUCIの全てのペイロードサイズが同一の範囲(例えば、全て(3-ビット以上でありがなら)11-ビット以下或いは全て12-ビット以上)に該当する場合、UEは動作/具現複雑度を減らすために、該当4つのUCIのうち、最低の保護優先順位を有する特定のUCI(例えば、上記においてHP CSIパート2或いはLP HARQ-ACK)の符号化/送信を省略(ドロップ)することができる。
【0521】
表8にP3_Case b関連の少なくとも一部の例示を整理する。
【0522】
【表8】
【0523】
C.UEはHP UCI(例えば、HARQ-ACK)又はHP UCIとLP UCI(例えば、HARQ-ACK及び/又はCSI)をそれぞれ個別符号化して同じ一つのLP PUSCH上にマッピング/送信する。
【0524】
i.P3_Case c1:HP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下、LP HARQ-ACKが0-ビット(又は特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下)である場合、UEは:
【0525】
1.まずLP PUSCH上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREを(順に)特定のサイズ(例えば、2-ビット)LP HARQ-ACKに対応する予約済みRE集合として予約することができる。UEの観点で実際LP HARQ-ACKは0-ビットであるにもかかわらず、このように予約済みRE集合を予約する理由は、LPで指示されたDL DCIがBSから送信されたが、UEが該当DCI検出に失敗した場合のUEとBSの間のHARQ-ACKペイロードの不一致を防止するためのものである。
【0526】
2.次にLP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずLP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、LP CSIパート1は(予め予約した)予約済みLP HARQ-ACK REにマッピングされない反面(即ち、該当予約済みREを除いてマッピングされる形態)、UL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)は該当予約済みLP HARQ-ACK REにもマッピングされる形態が使用される。
【0527】
(a)さらに他の方法においては、LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずLP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、UL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)は該当予約済みLP HARQ-ACK REにもマッピングされる形態が使用される。
【0528】
3.次にHP HARQ-ACKの場合、UEは:
【0529】
・P3_Opt j1)予約済みLP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当予約済みREを除いた(UL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上の(UL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングを行うことができる。この場合、LP CSIパート1にマッピングされたREは(パンクチャリングされず)HP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、HP HARQ-ACKが該当LP CSIパート1 REは除いてマッピングされる)。
【0530】
(a)さらに他の方法においては、予約済みLP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当予約済みREを除いた(UL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上の(UL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。
【0531】
・P3_Opt j2)LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボルを含む最も早いシンボル上のREのうち、UL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされたREを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。この場合、予約済みLP HARQ-ACK RE及びLP CSIパート1にマッピングされたREは(パンクチャリングされず)HP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、HP HARQ-ACKが該当予約済みRE及びLP CSIパート1 REは除いてマッピングされる)。
【0532】
(a)さらに他の方法においては、LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボルを含む最も早いシンボル上のREのうち、UL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされたREを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。この場合、予約済みLP HARQ-ACK REは(パンクチャリングされず)HP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、HP HARQ-ACKが該当予約済みREは除いてマッピングされる)。
【0533】
4.その後、もし実際LP HARQ-ACKが存在しない(0-ビット)場合は、さらなるUCI REマッピング動作が行われない。一方。もし実際LP HARQ-ACKが(2-ビット以下に)存在する場合には、該当LP HARQ-ACKが予約済みLP HARQ-ACK REに(既にマッピングされたUL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)又はUL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)をパンクチャリングする形態に)マッピングされる。
【0534】
5.一方、LP PUSCHにHP UCI(例えば、HARQ-ACK)がピギーバックされる場合、
【0535】
・P3_Opt k1)常にLP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0536】
・P3_Opt k2)LP HARQ-ACKが存在しない場合は、LP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、LP HARQ-ACKが存在する場合には、LP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0537】
・P3_Opt k3)LP HARQ-ACK或いはHP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下である場合は、LP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、LP HARQ-ACK及びHP HARQ-ACKがいずれも特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合には、LP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)される。
【0538】
一方、UL-SCH送信を含むPUSCHとUL-SCHを含まない(UCI送信のみを含む)PUSCHの全てに対してP3_Opt k1/k2/k3が適用されるか、又はUL-SCH送信を含むPUSCHに対してのみP3_Opt k1/k2/k3が適用され、UL-SCHを含まないPUSCHに対しては常にLP CSIパート2が含まれてピギーバックされてもよい。
【0539】
ii.P3_Case c2:HP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超え、LP HARQ-ACKが0-ビット(又は特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下)である場合、UEは:
【0540】
1.まずLP PUSCH上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREを(順に)特定のサイズ(例えば、2-ビット)のLP HARQ-ACKに対応する予約済みRE集合として予約することができる。UEの観点で実際LP HARQ-ACKは0-ビットであるにもかかわらず、このように予約済みRE集合を予約する理由は、LPで指示されたDL DCIがBSから送信されたが、UEが該当DCIの検出に失敗した場合のUEとBSの間のHARQ-ACKペイロードの不一致を防止するためのものである。
【0541】
2.次にHP HARQ-ACKの場合、
【0542】
・P3_Opt m1)LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)HP HARQ-ACK、そしてLP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(この場合、まずHP HARQ-ACKがマッピングされ、次にLP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、HP HARQ-ACK及びLP CSIパート1は(予め予約した)予約済みLP HARQ-ACK REにマッピングされない反面(即ち、該当予約済みLP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる形態)、UL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)の場合には、該当予約済みLP HARQ-ACK REにもマッピングされる形態が使用される。
【0543】
(a)さらに他の方法においては、LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)HP HARQ-ACK、そしてLP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(この場合、まずHP HARQ-ACKがマッピングされ、次にLP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、HP HARQ-ACKは(予め予約した)予約済みLP HARQ-ACK REにマッピングされない反面(即ち、該当予約済みLP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる形態)、UL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)の場合には該当予約済みLP HARQ-ACK REにもマッピングされる形態が使用される。
【0544】
・P3_Opt m2)まずUEは予約済みLP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当予約済みREを除いた残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上のREに(順に)HP HARQ-ACKをマッピングする。次に、LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(例えば、まずLP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、LP CSIパート1は予約済みLP HARQ-ACK RE及びHP HARQ-ACKにマッピングされたREにマッピングされない反面(即ち、該当予約済みRE及びHP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる形態)、UL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)の場合には、HP HARQ-ACK REにはマッピングされず、予約済みLP HARQ-ACK REにはマッピングされる形態が使用される。
【0545】
(a)さらに他の方法においては、まずUEは予約済みLP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当予約済みREを除いた残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上のREに(順に)HP HARQ-ACKをマッピングする。次にLP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずLP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、UL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)はHP HARQ-ACK REにはマッピングされず、予約済みLP HARQ-ACK REにはマッピングされる形態が使用される。
【0546】
3.その後、もし実際LP HARQ-ACKが存在しない(0-ビット)場合には、更なるUCI REマッピング動作が行われない。一方、もし実際LP HARQ-ACKが(特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下に)存在する場合には、該当LP HARQ-ACKが予約済みLP HARQ-ACK REに(既にマッピングされたUL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)又はLP CSIパート1(及び/又はLP CSI 6パート2)をパンクチャリングする形態に)マッピングされる。
【0547】
4.一方、LP PUSCHにHP UCI(例えば、HARQ-ACK)がピギーバックされる場合、
【0548】
・P3_Opt n1)常にLP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0549】
・P3_Opt n2)LP HARQ-ACKが存在しない場合は、LP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、LP HARQ-ACKが存在する場合には、LP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0550】
・P3_Opt n3)LP HARQ-ACK或いはHP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下である場合は、LP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、LP HARQ-ACK及びHP HARQ-ACKがいずれも特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合は、LP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)される。
【0551】
一方、UL-SCH送信を含むPUSCHとUL-SCHを含まない(UCI送信のみを含む)PUSCHの全てに対してP3_Opt n1/n2/n3が適用されるか、又はUL-SCH送信を含むPUSCHに対してのみP3_Opt n1/n2/n3が適用され、UL-SCHを含まないPUSCHに対しては常にLP CSIパート2が含まれてピギーバックされてもよい。
【0552】
iii.P3_Case c3:HP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下、LP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合、UEは:
【0553】
1.まずLP PUSCH上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREに(順に)LP HARQ-ACKをマッピングする。
【0554】
2.次にLP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずLP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、LP HARQ-ACKが既にマッピングされたREには、LP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHが全てマッピングされない(即ち、LP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがいずれも該当LP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる)形態が使用される。
【0555】
3.次にHP HARQ-ACKの場合、
【0556】
・P3_Opt q1)LP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当LP HARQ-ACK REを除いた(UL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上の(UL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。この場合、LP CSIパート1にマッピングされたREは(パンクチャリングされず)HP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、HP HARQ-ACKが該当LP CSIパート1 REは除いてマッピングされる)。
【0557】
(a)他の方法においては、LP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当LP HARQ-ACK REを除いた(UL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上の(UL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。
【0558】
(b)さらに他の方法においては、LP HARQ-ACK REが含まれた一番目のシンボルを含む最も早いシンボル上の(UL-SCH、LP HARQ-ACK及びLP CSIパート1 (及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。
【0559】
・P3_Opt q2)LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボルを含む最も早いシンボル上のREのうち、UL-SCH(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされたREを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。この場合、LP HARQ-ACK RE及びLP CSIパート1にマッピングされたREは(パンクチャリングされず)HP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、HP HARQ-ACKが該当LP HARQ-ACK RE及びLP CSIパート1 REは除いてマッピングされる)。
【0560】
(a)他の方法においては、LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボルを含む最も早いシンボル上のREのうち、UL-SCH及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされたREを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。この場合、LP HARQ-ACK REは(パンクチャリングされず)HP HARQ-ACKにマッピングされない(即ち、HP HARQ-ACKが該当LP HARQ-ACK REは除いてマッピングされる)。
【0561】
(b)さらに他の方法においては、LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボルを含む最も早いシンボル上の(UL-SCH、LP HARQ-ACK及びLP CSIパート1(及び/又はLP CSIパート2)に既にマッピングされた)REを(順に)パンクチャリングする形態にマッピングが行われる。
【0562】
4.一方、LP PUSCHにHP UCI(例えば、HARQ-ACK)がピギーバックされる場合、
【0563】
・P3_Opt r1)常にLP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0564】
・P3_Opt r2)LP HARQ-ACKが存在しない場合は、LP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、LP HARQ-ACKが存在する場合には、LP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0565】
・P3_Opt r3)LP HARQ-ACK或いはHP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下である場合は、LP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、LP HARQ-ACK及びHP HARQ-ACKがいずれも特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合には、LP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)される。
【0566】
一方、UL-SCH送信を含むPUSCHとUL-SCHを含まない(UCI送信のみを含む)PUSCHの全てに対してP3_Opt r1/r2/r3が適用されるか、又はUL-SCH送信を含むPUSCHに対してのみP3_Opt r1/r2/r3が適用され、UL-SCHを含まないPUSCHに対しては常にLP CSIパート2が含まれてピギーバックされてもよい。
【0567】
iv.P3_Case c4:HP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超え、LP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合、UEは:
【0568】
1.まずLP PUSCH上の一番目のDMRSシンボル後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREに(順に)LP HARQ-ACKをマッピングする。
【0569】
2.次にHP HARQ-ACKの場合、
【0570】
・P3_Opt s1)LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)HP HARQ-ACK、そしてLP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずHP HARQ-ACKがマッピングされ、次にLP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。この場合、LP HARQ-ACKが既にマッピングされたREにはHP HARQ-ACK、そしてLP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHが全てマッピングされない(即ち、該当UCI/UL-SCHが全てLP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる)形態が使用される。
【0571】
・P3_Opt s2)まずLP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当LP HARQ-ACK REを除いた残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上のREに(順に)HP HARQ-ACKをマッピング。次にLP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(例えば、まずLP CSIがマッピングされ、その後、L-SCHがマッピングされる形態)。この場合、LP HARQ-ACK RE及びHP HARQ-ACK REにはLP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHが全てマッピングされない(即ち、該当UCI/UL-SCHの全てがLP HARQ-ACK RE及びHP HARQ-ACK REを除いてマッピングされる)形態が使用される。
【0572】
3.さらに他の方法においては、UEはLP HARQ-ACKとHP HARQ-ACKの間でマッピング位置及びマッピング順序を変更して行うことができる。
【0573】
(a)例えば、まずUEはLP PUSCH上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREに(順に)HP HARQ-ACKをマッピングする。
【0574】
(b)例えば、以下のLP HARQ-ACKの場合、
【0575】
・P3_Opt t1)LP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP HARQ-ACK、そしてLP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(まずLP HARQ-ACKがマッピングされ、次にLP CSIがマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。
【0576】
・P3_Opt t2)まずUEはHP HARQ-ACK REが含まれた最後のシンボル内で該当HP HARQ-ACK REを除いた残りのREを含めて、その後最も早いシンボル上のREに(順に)LP HARQ-ACKをマッピングする。次のLP PUSCH上の一番目のnon-DMRSシンボル上のREから(順に)LP CSIパート1(及び/又はパート2)及びUL-SCHがマッピングされる(LP CSIがまずマッピングされ、その後、UL-SCHがマッピングされる形態)。
【0577】
4.一方、LP PUSCHにHP UCI(例えば、HARQ-ACK)がピギーバックされる場合、
【0578】
・P3_Opt x1)常にLP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0579】
・P3_Opt x2)LP HARQ-ACKが存在しない場合は、LP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、LP HARQ-ACKが存在する場合には、LP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)されるか、又は
【0580】
・P3_Opt x3)LP HARQ-ACK或いはHP HARQ-ACKが特定のサイズ(例えば、2-ビット)以下である場合は、LP CSIパート2が含まれてピギーバックされる反面、LP HARQ-ACK及びHP HARQ-ACKがいずれも特定のサイズ(例えば、2-ビット)を超える場合には、LP CSIパート2の送信が省略(ドロップ)される。
【0581】
一方、UL-SCH送信を含むPUSCHとUL-SCHを含まない(UCI送信のみを含む)PUSCHの全てに対してP3_Opt x1/x2/x3が適用されるか、又はUL-SCH送信を含むPUSCHに対してのみP3_Opt x1/x2/x3が適用され、UL-SCHを含まないPUSCHに対しては常にLP CSIパート2が含まれてピギーバックされてもよい。
【0582】
v.上記例示において、LP CSIパート1/2の場合、HP CSIパート1/2に振り替えることができ、その場合にもLP CSIパート1/2に適用された方法を該当HP CSIパート1/2に同一/同様に適用することができる。
【0583】
vi.Note
【0584】
1.便宜上、既存のRel-15/16を基準として固定したペイロードサイズを有する1つのパートのみで構成された(単一符号化を適用する)CSI報告(例えば、広帯域CSIフィードバック)をsingle-part CSIと称し、固定したペイロードサイズを有するパート1と可変のペイロードサイズを有するパート2で構成された(各パートごとに個別符号化を適用する)CSI報告(例えば、サブバンドCSIフィードバック)をtwo-part CSIと称する。
【0585】
2.P3_Case d1:LP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK、LP CSI}である場合、UEは:
【0586】
(a)P3_Case d1-1:LP CSIがtwo-part CSIである場合、LP CSIパート2の送信を省略(ドロップ)し、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びLP CSIパート1をPUSCH上に多重化して送信する。
【0587】
(i)この場合、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びLP CSIパート1のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0588】
(b)P3_Case d1-2:LP CSIがsingle-part CSIである場合、特定のUCI送信のドロップなしに、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びLP CSIを全てPUSCH上に多重化して送信する。
【0589】
(i)この場合、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びLP CSIのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法が適用される。
【0590】
(c)(P3_Case d1-1及びP3_Case d1-2)の動作は、LP PUSCHがUL-SCH送信を含むPUSCHであるか、又はUL-SCH送信を含まないPUSCHであるかに関係なく適用される。
【0591】
(d)さらに他の方法においては、UEはUL-SCH送信を含むLP PUSCHである場合は、(P3_Case d1-1及びP3_Case d1-2)の動作を適用し、UL-SCH送信を含まないLP PUSCHである場合には(LP CSIがtwo-part CSIであるか、single-part CSIであるかに関係なく)、特定のUCI送信のドロップなしにHP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びLP CSIを全てPUSCH上に多重化して送信する。
【0592】
(i)上記例示において、UL-SCH送信を含まないLP PUSCHでありながら、LP CSIがtwo-part CSIである場合、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK、LP CSIパート1及びLP CSIパート2のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2、UCIタイプ3及びUL-SCHに該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する(P3_Case d1-1t)。
【0593】
(1)上記例示において、LP CSIパート2に対してUL-SCHに該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用するとは、UCIタイプ1/2/3がマッピングされるRE数N/N/Nを優先して割り当てた後、残りのN-N-N-N個のREを該当UCIタイプ4に割り当て、PUSCHリソース上にUCIタイプ1/2/3に対応するREを優先してマッピングした後、該当UCIタイプ4に対応するREをマッピングすることを意味する。
【0594】
(ii)上記例示において、UL-SCH送信を含まないLP PUSCHでありながら、LP CSIがsingle-part CSIである場合、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK及びLP CSIのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法が適用される。
【0595】
(e)一方、LP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK}である場合、UEは(a)/(b)/(c)/(d)において、LP CSI関連動作を除いた残りの動作を適用して、LP PUSCH上で該当UCI組み合わせに対する多重化/送信を行う。3. P3_Case d2:LP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{HP HARQ-ACK、LP CSI}である場合、UEは:
【0596】
(a)LP CSIがtwo-part CSIであるか、又はsingle-part CSIであるかに関係なく、HP HARQ-ACKとLP CSIをいずれもPUSCH上に多重化して送信する。
【0597】
(i)上記例示において、LP CSIがtwo-part CSIである場合、HP HARQ-ACK、LP CSIパート1及びLP CSIパート2のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する(P3_Case d2-1)。
【0598】
(ii)上記例示において、LP CSIがsingle-part CSIである場合、HP HARQ-ACKとLP CSIのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1とUCIタイプ2に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する(P3_Case d2-1s)。
【0599】
(b)一方、LP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIが{HP HARQ-ACK}のみである場合、UEは(a)においてLP CSI関連動作を除いた残りの動作を適用して、LP PUSCH上で該当UCIに対する多重化/送信を行うことができる。
【0600】
4.P3_Case d3:LP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIの組み合わせが{LP HARQ-ACK、LP CSI}である場合、UEは:
【0601】
(a)LP CSIがtwo-part CSIであるか、又はsingle-part CSIであるかに関係なく、LP HARQ-ACKとLP CSIをいずれもPUSCH上に多重化して送信する。
【0602】
(i)上記例示において、LP CSIがtwo-part CSIである場合、LP HARQ-ACK、LP CSIパート1及びLP CSIパート2のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1、UCIタイプ2及びUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する(P3_Case d3-1)。
【0603】
この場合、(同じ一つの(LP)PUSCH上にHP UCIとLP UCIを多重化して送信する動作が設定された場合)UEは実際送信するHP HARQ-ACKが存在しなくてもLP PUSCHリソース上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREを(順に)2-ビットのHP HARQ-ACKに対応する予約済みRE集合として予約するように動作し(この場合、該当予約済みRE数は、LP PUSCH上のHP HARQ-ACKの送信に設定されたベタオフセット'βoffset'値に基づいて決定)、このような状態でUEはLP HARQ-ACK、LP CSIパート1及びLP CSIパート2のそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ2、UCIタイプ3及びUCIタイプ4に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0604】
(ii)上記例示において、LP CSIがsingle-part CSIである場合、HP HARQ-ACKとLP CSIのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ1とUCIタイプ2に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する(P3_Case d2-1s)。
【0605】
この場合、(同じ一つの(LP)PUSCH上にHP UCIとLP UCIを多重化して送信する動作が設定された場合)UEは実際送信するHP HARQ-ACKが存在しなくてもLP PUSCHリソース上の一番目のDMRSシンボルの後、最も早いnon-DMRSシンボル上のREを(順に)2-ビットのHP HARQ-ACKに対応する予約済みRE集合として予約するように動作し(この場合、該当予約済みRE数は、LP PUSCH上のHP HARQ-ACKの送信に設定されたベタオフセット'βoffset'値に基づいて決定)、このような状態でUEはLP HARQ-ACKとLP CSIのそれぞれに対して、表7の“Rel-15/16 UCI on PUSCH”において、UCIタイプ2とUCIタイプ3に該当するRE数の割り当て及びREマッピング方法を適用する。
【0606】
(b)一方、LP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIが{LP HARQ-ACK}のみである場合、UEは(a)においてLP CSI関連動作を除いた残りの動作を適用して、LP PUSCH上で該当UCIに対する多重化/送信を行うことができる。また、LP PUSCH上で多重化された送信が求められるUCIが{LP CSI}のみである場合は、UEは(a)において、LP HARQ-ACK関連動作を除いた残りの動作を適用して、LP PUSCH上で該当UCIに対する多重化/送信を行うことができる。
【0607】
5.一方、上記において、(UL-SCH送信を含まない)LP PUSCH上に4つのUCIが個別符号化されて多重化される状況において、もし該当4つのUCIの全てに対して同一の符号化スキーム(例えば、全てRMコード或いは全てポーラーコード)が使用されるべきである場合、UEは動作/具現複雑度を減らすために、該当4つのUCIのうち、最低の保護優先順位を有する特定のUCI(例えば、上記LP CSIパート2)の符号化/送信を省略(ドロップ)することができる。又は等価的に(UL-SCH送信を含まない)LP PUSCH上に4つのUCIが個別符号化されて多重化される状況において、もし該当4つのUCIの全てのペイロードサイズが同じ範囲(例えば、全て(3-ビット以上でありながら)11-ビット以下或いは全て12-ビット以上)に該当する場合、UEは動作/具現複雑度を減らすために、該当4つのUCIのうち、最低の保護優先順位を有する特定のUCI(例えば、上記においてLP CSIパート2)の符号化/送信を省略(ドロップ)することができる。
【0608】
表9はP3_Case d関連の少なくとも一部の例示を要約整理したものである。
【0609】
【表9】
【0610】
2)P3_Opt 2
【0611】
A.UEはLP UCIとHP UCIを互いにジョイント符号化して同じ一つのPUSCHリソース上にマッピング/送信する。
【0612】
i.LP UCIとHP UCIのペイロードサイズをそれぞれULとUHと仮定し、PUSCHリソース上の(UCIマッピングに加用の)最大のRE数をNと仮定する。
【0613】
1.一例として、LP UCIとHP UCIのタイプは全てHARQ-ACKであってもよく、他の例として、LP UCIのタイプは(非周期的な又は周期的)CSIである反面、HP UCIタイプはHARQ-ACKであってもよい。
【0614】
ii.この場合、UEはLP UCIとHP UCIを併せた総UCIペイロードサイズとHPに設定されたベタオフセット'βoffset'に基づいて、総(ジョイント)UCIのジョイント-符号化ビットのマッピングに必要なREの数NJを決めて、NJ<Nである場合、ジョイントUCIをN個のREのうち、特定のNJ個のREにマッピング/送信する。
【0615】
1.もしNJ≧Nである場合は、UEはジョイントUCIをN個のREの全てにマッピング/送信する。
【0616】
iii.一方、もしNJ>Nである状態で{NJ-N}が特定値を超える場合には、LP UCIをドロップしてマッピング/送信せず、HP UCIのみを(個別)符号化してマッピング/送信する。
【0617】
iv.一方、ジョイント符号化はLP UCIとHP UCIが同一のUCIタイプであるか、又は両方ともHARQ-ACK(例えば、LP HARQ-ACKとHP HARQ-ACK)である場合にのみ適用され、LP UCIとHP UCIが異なるUCIタイプであるか、又は両方ともCSIである場合には、第2符号化方式(例えば、個別符号化)が適用される。
【0618】
v.一方、PUSCH上のUCI REマッピング位置/順序の場合、
【0619】
1.HP UCIが含まれた(ジョイント)符号化ビットが(既存のHARQ-ACKマッピンと同一に)PUSCH内の一番目のDMRSシンボルの直後から先にマッピングされ、LP UCIのみ含まれた(ジョイント)符号化ビットが(既存のCSIマッピングと同一に)PUSCH内の一番目のシンボルからマッピングされる構造がBS/UEの間に使用(設定/仮定/定義/指示)される。
【0620】
3)追加提案動作
【0621】
A.LP UCI及び/又はHP UCIを特定のPUSCH上にピギーバックして送信する場合、UCIが送信される該当特定のPUSCHを決めるために、UE/BSは以下のような規則を適用することができる。
【0622】
B.Alt 1:LP UCI及び/又はHP UCIに対応する(或いは該当UCI組み合わせが多重化された)PUCCHリソースが時間軸上でLP PUSCHリソース及びHP PUSCHリソースと全て重なる場合、UEはLP PUSCHを優先して選択して(一つのLP PUSCH上に)該当UCIの組み合わせをピギーバック送信するように動作する。
【0623】
i.これはHP PUSCH上へのUCIピギーバックによるHP UL-SCH送信信頼性の低下を防止/最小化するためのものである。
【0624】
ii.さらに他の方法においては、UEは上記のような状況でHP PUSCHを優先して選択して(一つのHP PUSCH上に)UCIの組み合わせをピギーバック送信するように動作し、これはLP PUSCH上のHP UCIピギーバックによるLP UL-SCH送信性能の低下を防止/最小化するためのものである。
【0625】
iii.一方、LP UCI及び/又はHP UCIに対応する(或いは該当UCI組み合わせが多重化された)PUCCHリソースが時間軸上でXP PUSCHリソースと重なり、YP PUSCHリソースとは重ならない場合(ここで、XPとYPはそれぞれLPとHPであるか、或いは逆にXPとYPがそれぞれHPとLPである)、UEは該当XP PUSCHを選択して(一つのXP PUSCH上に)該当UCIの組み合わせをピギーバック送信する。
【0626】
C.Alt 2:LP UCI及び/又はHP UCIに対応する(或いは該当UCI組み合わせが多重化された)PUCCHリソースが時間軸上でLP PUSCHリソース及びHP PUSCHリソースと全て重なる場合、UEはLP UCIをLP PUSCH上にピギーバック送信し、HP UCIをHP PUSCH上にピギーバック送信するように動作する。
【0627】
i.例えば、HP UCIなしにLP UCIのみがある場合、UEは該当UCIをLP PUSCH上にピギーバックして送信し、LP UCIなしにHP UCIのみがある場合は、該当UCIをHP PUSCH上にピギーバックして送信し、LP UCIとHP UCIが全てある場合には、該当UCIの組み合わせを分割してLP UCIはLP PUSCH上に、HP UCIはHP PUSCH上にそれぞれピギーバックして送信するように動作する。
【0628】
ii.これはLP PUSCH上のHP UCIピギーバックによるLP UL-SCH送信性能の低下を防止/最小化し、HP PUSCH上のLP UCIピギーバックによるLP UCIの送信信頼性の低下を防止/最小化するためのものである。
【0629】
iii.一方、LP UCI及び/又はHP UCIに対応する(或いは該当UCI組み合わせが多重化された)PUCCHリソースが時間軸上でXP PUSCHリソースと重なり、YP PUSCHリソースとは重ならない場合(ここで、XPとYPはそれぞれLPとHPであるか、或いは逆にXPとYPがそれぞれHPとLPである)、UEは該当XP PUSCHを選択して(一つのXP PUSCH上に)該当UCIの組み合わせをピギーバック送信する。
【0630】
図14は上述した提案1ないし3のうちのいずれかによる信号送受信方法の一つの具現例を示す。図14は上述した提案に関する理解を助けるためのものであるので、本発明の権利範囲は図14に限られない。上記と重複する説明は省略し、必要であれば、上述した内容を参照できる。
【0631】
図14を参照すると、ネットワーク(例えば、1つ又は2つ以上の基地局)と端末はHP UL/DL信号とLP UL/DL信号w送受信する。
【0632】
HP/LP間の多重化が設定されていなければ、HP UL信号の送信タイミングとLP UL信号の送信タイミングが重なる場合において、LP UL信号のドロップが行われる。反面、HP/LP間の多重化が設定されている場合は、HP UL信号の送信タイミングとLP UL信号の送信タイミングが重なる場合において、以下の例示のように端末が動作する。
【0633】
端末は第1UCI(例えば、HP UCI)及び第2UCI(例えば、LP UCI)を含む複数のUCIを符号化する(D10)。
【0634】
端末は一つの物理上りリンクチャネル上で複数のUCIの符号化されたビットのリソースマッピングを行う(D15)。
【0635】
端末はリソースマッピングに基づいて上りリンク送信を行う(D20)。基地局は一つの物理上りリンクチャネル上で多重化された複数のUCIの符号化されたビットを端末から受信する。
【0636】
基地局は複数のUCIの符号化されたビットを復号することにより、第1UCI及び第2UCIが得られる(D25)。
【0637】
端末は第1UCIと第2UCIが互いに異なる優先順位を有しても第1UCIと第2UCIを一つの物理上りリンクチャネル上で多重化するように設定されたことに基づいて、端末は第1UCIと第2UCIを別々に(Separately)符号化し、より高い(higher)優先順位を有する第1UCIのリソースマッピングに基づいて、より低い(lower)優先順位を有する第2UCIのリソースマッピングを行う。
【0638】
端末が第1UCIと第2UCIを一つの物理上りリンクチャネル上で多重化するように設定されたことに基づいて、基地局は第1UCIと第2UCIを別々に(Separately)復号するが、より高い(higher)優先順位を有する第1UCIのリソースマッピングに基づいて、より低い(lower)優先順位を有する第2UCIのリソースマッピングを決めることができる。
【0639】
一つの物理上りリンクチャネルはPUCCH(physical uplink control channel)であってもよい。
【0640】
端末は、第1UCIと第2UCIを別々に符号化するために、PUCCHがPUCCH format 2に設定されたにもかかわらず、PUCCH format 2に対して複数の符号化プロセスを行うことができる。
【0641】
端末は、異なる優先順位を有する第1UCIと第2UCIの多重化のための設定がなければ、単一符号化プロセスのみが許容されるはずのPUCCH format 2に対して、複数の符号化プロセスを行うことができる。
【0642】
端末は、異なる優先順位を有する第1UCIと第2UCIの多重化のための設定がなければ、第1マッピング方式が使用されるはずの一つの物理上りリンクチャネルに対して、第2マッピング方式を使用してリソースマッピングを行うことができる。一例として、第2マッピング方式は分散(Distributed)/インターリービング(interleaved)されたマッピング方式である。
【0643】
一つの物理上りリンクチャネルはPUCCH(physical uplink control channel)であり、端末は異なる優先順位に関連する複数のPUCCHリソースのうち、より高い優先順位に関連する第1PUCCHリソース上で第1UCIと第2UCIを多重化することができる。
【0644】
端末は一つの物理上りリンクチャネル上で加用のUCIリソースの量及び第1UCIのリソースマッピングに必要なリソース量に基づいて、第2UCIの符号化レートを決定するか、又は第2UCIの少なくとも一部をドロップするか否かを決定する。
【0645】
複数のUCIの符号化されたビットのリソースマッピングは、一つの物理上りリンクチャネルの加用の‘N’個のRE(Resource element)のうち、毎'd’個ごとに1つのREを選択することにより、第1UCIのリソースマッピングのための‘NH’個のREを決定;及び残りの‘N-NH’個のREのうち、第2UCIのリソースマッピングのためのREを決定することを含む。端末は‘NH’個のREが互いに最大に離隔するように'd'値を決定する。
【0646】
一つの物理上りリンクチャネルはピギーバック-UCIを運ぶPUSCH(physical uplink shared channel)であり、ピギーバック-UCIに関連する複数のUCIタイプのうち、UCIタイプ‘n'はUCIタイプ‘n+1'より高い優先順位を有する状態で、端末は第1UCIと第2UCIのUCIタイプを詳細な説明の表8又は表9のように決定することができる。
【0647】
図15は本発明に適用される通信システム1を例示する。
【0648】
図15を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、基地局及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE)を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAIサーバ/機器400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートホン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、基地局、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器200aは他の無線機器に基地局/ネットワークノードで動作することもできる。
【0649】
無線機器100a~100fは基地局200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fは基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
【0650】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/連結150a、150b、150cが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150b、150cにより無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/連結150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれか1つが行われる。
【0651】
図16は本発明に適用可能な無線機器を例示する。
【0652】
図16を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は図15の{無線機器100x、基地局200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
【0653】
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0654】
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0655】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の階層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによって1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信して、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
【0656】
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはコード、命令語(instruction)及び/又は命令語集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
【0657】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
【0658】
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御することができる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御することができる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザ データ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する(Convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
【0659】
図17は本発明に適用される無線機器の他の例を示す。無線機器は使用例/サービスによって様々な形態で具現される(図15を参照)。
【0660】
図17を参照すると、無線機器100,200は図16の無線機器100,200に対応し、様々な要素(element)、成分(component)、ユニット/部及び/又はモジュールで構成される。例えば、無線機器100,200は通信部110、制御部120、メモリ部130及び追加要素140を含む。通信部は通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は図16における1つ以上のプロセッサ102,202及び/又は1つ以上のメモリ104,204を含む。例えば、送受信機114は図16の1つ以上の送受信機106,206及び/又は1つ以上のアンテナ108,208を含む。制御部120は通信部110、メモリ部130及び追加要素140に電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120はメモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御する。また制御部120はメモリ部130に格納された情報を通信部110により外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースにより送信するか、又は通信部110により外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースにより受信された情報をメモリ部130に格納する。
【0661】
追加要素140は無線機器の種類によって様々に構成される。例えば、追加要素140はパワーユニット/バッテリー、入出力部(I/O unit)、駆動部及びコンピュータ部のうち、いずれか1つを含む。これに限られないが、無線機器はロボット(図15、100a)、車両(図15、100b-1、100b-2)、XR機器(図15、100c)、携帯機器(図15、100d)、家電(図15、100e)、IoT機器(図15、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(図15、400)、基地局(図15、200)及びネットワークノードなどの形態で具現される。無線機器は使用例/サービスによって移動可能であるか、又は固定した場所で使用される。
【0662】
図17において、無線機器100,200内の様々な要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは全体が有線インターフェースにより互いに連結されるか、又は少なくとも一部が通信部110により無線連結される。例えば、無線機器100,200内で制御部120と通信部110は有線連結され、制御部120と第1ユニット(例えば、130、140は通信部110により無線連結される。また無線機器100,200内の各要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含む。例えば、制御部120は1つ以上のプロセッサ集合で構成される。例えば、制御部120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application PROCESSOR)、ECU(Electronic control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合で構成される。他の例として、メモリ部130はRAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash Memory)、揮発性メモリ(volatile Memory)、非揮発生メモリ及び/又はこれらの組み合わせで構成される。
【0663】
図18は本発明に適用される車両又は自律走行車両を例示する図である。車両又は自律走行車両は移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現される。
【0664】
図18を参照すると、車両又は自律走行車両100はアンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサ部140c及び自律走行部140dを含む。アンテナ部108は通信部110の一部で構成される。ブロック110/130/140a~140dはそれぞれ図17におけるブロック110/130/140に対応する。
【0665】
通信部110は他の車両、基地局(例えば、基地局、路辺基地局(Road Side unit)など)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信する。制御部120は車両又は自律走行車両100の要素を制御して様々な動作を行う。制御部120はECU(Electronic control Unit)を含む。駆動部140aにより車両又は自律走行車両100が地上で走行する。駆動部140aはエンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含む。電源供給部140bは車両又は自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリーなどを含む。センサ部140cは車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140cはIMU(inertial measurement unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量感知センサ、ヘッディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両前進/後進センサ、バッテリーセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含む。自律走行部140dは走行中の車線を維持する技術、車間距離制御装置(adaptive cruise control)のように速度を自動に調節する技術、所定の経路によって自動走行する技術、目的地が設定されると自動に経路を設定して走行する技術などを具現する。
【0666】
一例として、通信部110は外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信する。自律走行部140dは得られたデータに基づいて自律走行経路とドライブプランを生成する。制御部120はドライブプランに従って車両又は自律走行車両100が自律走行経路に移動するように駆動部140aを制御する(例えば、速度/方向調節)。通信部110は自律走行中に外部サーバから最新交通情報データを非周期的に得、また周りの車両から周りの交通情報データを得る。またセンサ部140cは自律走行中に車両状態、周辺環境情報を得る。自律走行部140dは新しく得たデータ/情報に基づいて自律走行経路とドライブプランを更新する。通信部110は車両位置、自律走行経路、ドライブプランなどに関する情報を外部サーバに伝達する。外部サーバは車両又は自律走行車両から集められた情報に基づいて、AI技術などを用いて交通情報データを予め予測し、予測された交通情報データを車両又は自律走行車両に提供することができる。
【0667】
図19は本発明の一実施例による端末のDRX(Discontinuous Reception)動作を説明する図である。
【0668】
端末は、上述した説明/提案した手順及び/又は方法を実行しながら、DRX動作を行うことができる。DRXが設定された端末は、DL信号を不連続的に受信することで電力消費を下げることができる。DRXは、RRC(Radio Resource Control)_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、RRC_CONNECTED状態で行われる。RRC_IDLE状態及びRRC_INACTIVE状態におけるDRXは、ページング信号を不連続的に受信するのに用いられる。以下、RRC_CONNECTED状態で行われるDRXについて説明する(RRC_CONNECTED DRX)。
【0669】
図19を参照すると、DRXサイクルは、On DurationとOpportunity for DRXとからなる。DRXサイクルは、On Durationが周期的に繰り返される時間間隔を定義する。On Durationは、端末がPDCCHを受信するためにモニターする時間区間を示す。DRXが設定されると、端末は、On Durationの間にPDCCHモニタリングを行う。PDCCHモニタリングの間に、検出に成功したPDCCHがある場合、端末は、inactivityタイマーを動作させて、起動(awake)状態を維持する。一方、PDCCHモニタリングの間に検出に成功したPDCCHがない場合、端末は、On Durationが終了した後、睡眠(sleep)状態へ入る。よって、DRXが設定された場合、上述した説明/提案した手順及び/又は方法を行うとき、PDCCHモニタリング/受信が時間ドメインにおいて不連続的に行われる。例えば、DRXが設定された場合、本発明において、PDCCH受信機会(occasion)(例えば、PDCCH探索空間を有するスロット)は、DRX設定に従って不連続的に設定される。一方、DRXが設定されていない場合、上述/提案した手順及び/又は方法を行うとき、PDCCHモニタリング/受信が時間ドメインにおいて連続的に行われる。例えば、DRXが設定されていない場合、本発明において、PDCCH受信機会(例えば、PDCCH探索空間を有するスロット)は連続的に設定される。一方、DRX設定有無には関係なく、測定ギャップで設定された時間区間では、PDCCHモニタリングが制限されてもよい。
【0670】
表10はDRXに関連する端末の過程を示す(RRC_CONNECTED状態)。表10を参照すると、DRX構成情報は、上位層(例えば、RRC)シグナリングを介して受信され、DRX ON/OFFは、MAC層のDRXコマンドによって制御される。DRXが設定される場合、端末は、本発明において説明/提案した手順及び/又は方法を行うとき、PDCCHモニタリングを不連続的に行うことができる。
【0671】
【表10】
【0672】
ここで、MAC-CellGroupConfigは、セルグループのためのMAC(Medium Access Control)パラメータを設定するのに必要な構成情報を含む。MAC-CellGroupConfigは、DRXに関する構成情報を含んでもよい。例えば、MAC-CellGroupConfigは、DRXの定義において以下のような情報を含む。
【0673】
-Value of drx-OnDurationTimer:DRXサイクルの開始区間の長さを定義
【0674】
-Value of drx-InactivityTimer:初期UL又はDLデータを指示するPDCCHが検出されたPDCCH機会の後に端末が起動状態にある時間区間の長さを定義
【0675】
-Value of drx-HARQ-RTT-TimerDL:DL初期送信が受信された後、DL再送信が受信されるまでの最大時間区間の長さを定義
【0676】
-Value of drx-HARQ-RTT-TimerDL:UL初期送信に対するグラントが受信された後、UL再送信に対するグラントが受信されるまでの最大の時間区間の長さを定義
【0677】
-drx-LongCycleStartOffset:DRXサイクルの時間長さと開始時点を定義
【0678】
-drx-ShortCycle(optional):short DRXサイクルの時間長さを定義
【0679】
ここで、drx-OnDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-HARQ-RTT-TimerDL、drx-HARQ-RTT-TimerDLのうちのいずれか1つでも動作中であれば、端末は起動状態を維持しながら、毎PDCCH機会ごとにPDCCHモニタリングを行う。
【0680】
前述した実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませることができ、又は、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合せて実施例を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含ませ得ることは自明である。
【0681】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0682】
本発明は無線移動通信システムの端末機、基地局又はその他の装備に使用できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19