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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-21
(45)【発行日】2024-07-01
(54)【発明の名称】ピッキング装置
(51)【国際特許分類】
   B25J 13/08 20060101AFI20240624BHJP
   B25J 9/16 20060101ALI20240624BHJP
【FI】
B25J13/08 Z
B25J9/16
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022564930
(86)(22)【出願日】2020-11-27
(86)【国際出願番号】 JP2020044210
(87)【国際公開番号】W WO2022113266
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2023-01-27
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】有田 航
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 浩文
【審査官】松浦 陽
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-019100(JP,A)
【文献】特開2008-222327(JP,A)
【文献】特開2007-111641(JP,A)
【文献】特開平07-257713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00 - 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移載元箇所に積まれた部品を保持する部品保持ロボットと、
前記部品保持ロボットにより保持された前記部品が載置されるとともに、載置された前記部品の重量を計測する重量計測器と、
前記重量計測器により計測された前記部品の計測重量と、予め設定された前記部品の設定重量に前記部品の重量のばらつきを加えた前記部品の重量範囲とに基づいて、前記部品の種類を特定する制御を行う制御部と、
前記重量計測器を上方から撮像する計測器用撮像部とを備え、
前記制御部は、前記部品の前記計測重量が前記重量範囲外である場合、前記計測器用撮像部により撮像した前記重量計測器上の前記部品の画像情報に基づいて、前記部品の回収箇所、または、前記移載元箇所に前記部品保持ロボットにより前記部品を移動させる制御を行うように構成されており、
前記制御部は、前記重量計測器上に載置したトレイに所定数の前記部品を配置する場合、前記所定数の部品が全て前記部品の前記重量範囲内であることに基づいて、前記部品保持ロボットにより前記トレイを前記部品の移載先箇所に移動させる制御を行うように構成されている、または、
前記制御部は、前記重量計測器上の前記部品の数量が複数である場合、前記重量計測器により計測された複数の前記部品の総重量から求められた前記部品の1個当たりの重量と、前記部品の前記重量範囲とに基づいて、前記重量計測器上に載置された前記部品の種類を特定する制御を行うように構成されている、ピッキング装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記部品の前記計測重量が前記重量範囲内であることに基づいて、前記部品の移載先箇所に前記部品保持ロボットにより前記部品を移動させる制御を行うとともに、前記部品の前記計測重量が前記重量範囲外であることに基づいて、前記部品の回収箇所、または、前記移載元箇所に前記部品保持ロボットにより前記部品を移動させる制御を行うように構成されている、請求項1に記載のピッキング装置。
【請求項3】
前記重量計測器上に載置された前記部品、または、内部に前記部品が配置された前記重量計測器上の前記トレイを撮像する前記計測器用撮像部をさらに備え、
前記制御部は、前記計測器用撮像部により撮像された前記部品または前記トレイの画像情報に基づいて、前記重量計測器上の前記部品または前記重量計測器上に載置した前記トレイに所定数の前記部品を配置する場合には前記トレイの前記部品保持ロボットによる保持位置を取得する制御を行うように構成されている、請求項2に記載のピッキング装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記計測重量が前記部品の前記重量範囲内であった場合、取得した前記重量計測器に載置された前記部品または前記トレイの前記保持位置に基づいて、前記部品保持ロボットにより前記部品または前記重量計測器上に載置した前記トレイに所定数の前記部品を配置する場合には前記トレイを保持するとともに、前記移載先箇所に前記部品保持ロボットにより前記部品または前記重量計測器上に載置した前記トレイに所定数の前記部品を配置する場合には前記トレイを移動させる制御を行うように構成されている、請求項3に記載のピッキング装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記計測器用撮像部により撮像された、前記重量計測器上の前記部品の前記画像情報に基づいて、前記重量計測器上の前記部品の数量を特定する制御を行うように構成されている、請求項3または4に記載のピッキング装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記重量計測器上の前記部品の数量が複数である場合、前記重量計測器で計測された複数の前記部品の重量を前記部品の総数により除算した1個当たりの前記部品の重量の値と、前記部品の前記重量範囲とに基づいて、前記重量計測器上に載置された前記部品の種類を特定する制御を行うように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のピッキング装置。
【請求項7】
前記制御部は、予め複数種類の前記部品の前記重量範囲を記憶した記憶部を含み、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記複数種類の前記部品の前記重量範囲と、前記重量計測器により計測された前記部品の前記計測重量とに基づいて、前記部品の種類を特定する制御を行うように構成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載のピッキング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ピッキング装置に関し、特に、部品を保持する部品保持ロボットを備えるピッキング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、部品を保持する部品保持ロボットを備えるピッキング装置が知られている。このようなピッキング装置は、たとえば、特開2017-19100号公報に開示されている。
【0003】
上記特開2017-19100号公報には、商品を保持するマニピュレータを備えるピッキング移載装置が開示されている。このピッキング移載装置は、電子秤を含む検査棚を備えている。マニピュレータは、原料BOX内に収納された商品をピッキングするように構成されている。電子秤は、マニピュレータによりピッキングされた商品の重量を計測するように構成されている。ピッキング移載装置には、原料BOX内の商品データ(商品の重量など)が、作業者により予め入力されることによって記憶されている。
【0004】
上記特開2017-19100号公報のピッキング移載装置では、検査棚において電子秤により計測された商品の重量と、商品データの商品の重量との対比に基づいて、指示通りの商品であるか否かが判断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-19100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特開2017-19100号公報のピッキング装置では、同じ種類の商品同士である場合でも、商品の重量は不揃いであるので、商品の重量(部品の重量)により正確に商品の種類(部品の種類)を特定することが困難であるという問題点がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、計測された部品の重量により正確に部品の種類を特定することが可能なピッキング装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の一の局面によるピッキング装置は、移載元箇所に積まれた部品を保持する部品保持ロボットと、部品保持ロボットにより保持された部品が載置されるとともに、載置された部品の重量を計測する重量計測器と、重量計測器により計測された部品の計測重量と、予め設定された部品の設定重量に部品の重量のばらつきを加えた部品の重量範囲とに基づいて、部品の種類を特定する制御を行う制御部と、重量計測器を上方から撮像する計測器用撮像部とを備え、制御部は、部品の計測重量が重量範囲外である場合、計測器用撮像部により撮像した重量計測器上の部品の画像情報に基づいて、部品の回収箇所、または、移載元箇所に部品保持ロボットにより部品を移動させる制御を行うように構成されており、制御部は、重量計測器上に載置したトレイに所定数の部品を配置する場合、所定数の部品が全て部品の重量範囲内であることに基づいて、部品保持ロボットによりトレイを部品の移載先箇所に移動させる制御を行うように構成されている、または、制御部は、重量計測器上の部品の数量が複数である場合、重量計測器により計測された複数の部品の総重量から求められた部品の1個当たりの重量と、部品の重量範囲とに基づいて、重量計測器上に載置された部品の種類を特定する制御を行うように構成されている。
また、部品保持ロボットにより重量計測器上に部品を載置した後に移載先箇所に部品を移動させる場合と異なり、部品保持ロボットにより所定数の部品が配置されたトレイ自体を移載先箇所に移動させることができるので、重量計測器から移載先箇所に部品を移動させる部品保持ロボットの移動回数を減少させることができる。その結果、部品保持ロボットによる部品を移動させる作業の効率を向上させることができる。
【0009】
この発明の一の局面によるピッキング装置では、上記のように、重量計測器により計測された部品の計測重量と、予め設定された部品の設定重量に部品の重量のばらつきを加えた部品の重量範囲とに基づいて、部品の種類を特定する制御を行う制御部を設ける。計測重量と重量範囲とに基づいて部品の種類を特定することにより、それぞれの重量にばらつきがある同一種類の部品同士を、同じ種類の部品であると判断することができる。その結果、より正確に部品の種類を特定することができる。
【0010】
上記一の局面によるピッキング装置において、好ましくは、制御部は、部品の計測重量が重量範囲内であることに基づいて、部品の移載先箇所に部品保持ロボットにより部品を移動させる制御を行うとともに、部品の計測重量が重量範囲外であることに基づいて、部品の回収箇所、または、移載元箇所に部品保持ロボットにより部品を移動させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、部品の重量により正確に部品の種類を判断した上で、移載先箇所と、回収箇所または移載元箇所とのいずれかに部品を仕分けることができるので、部品の移載先箇所に所定の種類の部品を正確に集めることができるとともに、所定の種類以外の部品を回収箇所または移載元箇所に正確に集めることができる。また、部品の重量を計測する重量計測器において、回収箇所または移載元箇所のいずれかに所定の種類以外の部品を仕分けることができるので、移載先箇所に移動した所定の種類の部品の中から所定の種類以外の部品を探す手間を省くことができる。
【0011】
この場合、好ましくは、重量計測器上に載置された部品、または、内部に部品が配置された重量計測器上のトレイを撮像する計測器用撮像部をさらに備え、制御部は、計測器用撮像部により撮像された部品またはトレイの画像情報に基づいて、重量計測器上の部品または重量計測器上に載置したトレイに所定数の部品を配置する場合にはトレイの部品保持ロボットによる保持位置を取得する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、部品保持ロボットにより重量計測器上の部品またはトレイを確実に保持することができるので、部品保持ロボットにより重量計測器上の部品またはトレイを、移載先箇所と、回収箇所または移載元箇所とのいずれかへ確実に移動させることができる。
【0012】
上記部品またはトレイの保持位置を取得するピッキング装置において、好ましくは、制御部は、計測重量が部品の重量範囲内であった場合、取得した重量計測器に載置された部品またはトレイの保持位置に基づいて、部品保持ロボットにより部品または重量計測器上に載置したトレイに所定数の部品を配置する場合にはトレイを保持するとともに、移載先箇所に部品保持ロボットにより部品または重量計測器上に載置したトレイに所定数の部品を配置する場合にはトレイを移動させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、部品保持ロボットにより重量計測器上の部品またはトレイを確実に保持した状態で移載先箇所に移動させることができるので、部品の移載先箇所に所定の種類の部品を確実に集めることができる。
【0013】
上記部品またはトレイの保持位置を取得するピッキング装置において、好ましくは、制御部は、計測器用撮像部により撮像された、重量計測器上の部品の画像情報に基づいて、重量計測器上の部品の数量を特定する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、部品保持ロボットにより1つの部品が重量計測器上に載置された場合だけでなく、部品保持ロボットにより複数の部品が重量計測器上に載置された場合でも、部品の重量により部品の種類を判断することができるので、所定の種類の部品であるか否かを確実に判断することができる。
【0015】
上記一の局面によるピッキング装置において、好ましくは、制御部は、重量計測器上の部品の数量が複数である場合重量計測器で計測された複数の部品の重量を部品の総数により除算した1個当たりの部品の重量の値と、部品の重量範囲とに基づいて、重量計測器上に載置された部品の種類を特定する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、1つの部品の重量を容易に算出することができるので、複数の部品が重量計測器上に載置された場合でも、部品の重量により部品の種類を容易に判断することができる。
【0017】
上記一の局面によるピッキング装置において、好ましくは、制御部は、予め複数種類の部品の重量範囲を記憶した記憶部を含み、制御部は、記憶部に記憶された複数種類の部品の重量範囲と、重量計測器により計測された部品の計測重量とに基づいて、部品の種類を特定する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、部品の計測重量と、記憶部に記憶された複数種類の部品の重量範囲のそれぞれとを比較するだけで部品の種類を特定することができるので、部品の種類を容易に特定することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、上記のように、計測された部品の重量により正確に部品の種類を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1実施形態のピッキング装置を示した模式図である。
図2】第1実施形態のピッキング装置の制御部において部品が所定部品か否かを判断する重量範囲を示した模式図である。
図3】第1実施形態のピッキング装置により第2トレイを移載先箇所に移動させた状態を示した模式図である。
図4】第1実施形態のピッキング装置により第1トレイから異なる部品を第2トレイに移動させた状態を示した模式図である。
図5】第1実施形態のピッキング装置により第2トレイから異なる部品を回収トレイに移動させた状態を示した模式図である。
図6】第1実施形態のピッキング装置の制御部による部品種類特定処理を示したフローチャートである。
図7】第1実施形態のピッキング装置の制御部による部品保持処理を示したフローチャートである。
図8】第2実施形態のピッキング装置を示した模式図である。
図9】第2実施形態のピッキング装置の制御部による部品種類特定処理を示したフローチャートである。
図10】第3実施形態のピッキング装置を示した模式図である。
図11】第3実施形態のピッキング装置の制御部による部品種類特定処理を示したフローチャートである。
図12参考例のピッキング装置を示した模式図である。
図13参考例のピッキング装置の仕分け部を示した模式図である。
図14参考例のピッキング装置の仕分け部により移載先箇所に部品を仕分けた状態を示した模式図である。
図15参考例のピッキング装置の仕分け部により移載元箇所に部品を仕分けた状態を示した模式図である。
図16参考例のピッキング装置の制御部による部品種類特定処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
[第1実施形態]
図1図5を参照して、本発明の第1実施形態によるピッキング装置100の構成について説明する。
【0022】
ピッキング装置100は、移載元箇所101に積まれた部品Pを移載先箇所102まで移動させるように構成されている。図1に示す例では、部品Pは、重なり合った状態(バラ積み状態)で移載元箇所101に配置されている。さらに、ピッキング装置100は、移載元箇所101から取り出した部品Pを移載先箇所102に移載するか否かの検査を行うように構成されている。ここで、部品Pとは、ボルト、ねじ、棒およびOリングなどである。また、移載元箇所101とは、作業者により複数の部品Pが入れられた第1トレイ101aが置かれる場所である。移載先箇所102とは、移載元箇所101から部品Pが最終的に到達する場所である。
【0023】
具体的には、ピッキング装置100は、部品保持ロボット1と、重量計測器2と、移載元用撮像部3と、計測器用撮像部4と、制御部5とを備えている。
【0024】
部品保持ロボット1は、部品Pが重なり合って積まれた状態の移載元箇所101の部品Pを保持するとともに、保持した部品Pを第2トレイ102aに移載させるように構成されている。また、部品保持ロボット1は、部品Pだけでなく、第2トレイ102aを保持して所望の箇所に移動させることが可能である。部品保持ロボット1は、たとえば、垂直多関節ロボットである。ただし、その他の例として、部品保持ロボット1は、水平多関節ロボットであってもよい。部品保持ロボット1は、ロボットアーム11と、ロボットハンド12と、複数のアクチュエータ(図示せず)とを含んでいる。ここで、第2トレイ102aは、後述する所定の種類の部品Pが最終的に配置されるトレイである。なお、第2トレイ102aは、請求の範囲の「トレイ」の一例である。
【0025】
重量計測器2は、部品保持ロボット1により保持された部品Pが載置されるとともに、載置された部品Pの重量を計測するように構成されている。重量計測器2は、たとえば、部品Pの重量を計測する電子天秤である。移載元用撮像部3は、移載元箇所101を上方から撮像するカメラである。計測器用撮像部4は、重量計測器2を上方から撮像するカメラである。
【0026】
(制御部)
図1および図2に示すように、制御部5は、演算部51と、記憶部52とを有している。演算部51は、CPU(Central Processing Unit)を有する演算装置である。記憶部52は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリを有する記憶装置である。記憶部52には、部品Pの重量範囲Rと、部品移載プログラムPrとが記憶されている。ここで、部品Pの重量範囲Rは、複数の部品Pの種類ごとに設定されている。また、部品Pの重量範囲Rとは、予め設定された部品Pの設定重量Stに部品Pの重量のばらつきを加えた範囲である。重量のばらつきは、重量計測器2により複数の同じ種類の部品Pを計測した計測結果に基づいて取得される。部品Pの重量範囲Rは、部品Pの設定重量Stよりも小さい下限値、および、部品Pの設定重量Stよりも大きい上限値を有している。
【0027】
制御部5は、画像処理部52aと、保持ロボット制御部52bと、特定部52cとを有している。画像処理部52aは、部品移載プログラムPrが読み込まれることにより、移載元用撮像部3および計測器用撮像部4の各々により撮像された画像情報に対して所定の画像処理を行う機能を有している。保持ロボット制御部52bは、部品移載プログラムPrが読み込まれることにより、部品保持ロボット1に所定の動作をさせる機能を有している。特定部52cは、部品移載プログラムPrが読み込まれることにより、重量計測器2により重量が計測された部品Pの種類を特定する機能を有している。
【0028】
本実施形態の制御部5は、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wと、部品Pの重量範囲Rとに基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。すなわち、制御部5は、部品保持ロボット1により第1トレイ101aから部品Pを取り出し、重量計測器2上の第2トレイ102a内に部品Pを移載させた後、部品Pの形状ではなく、部品Pの重量に基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。
【0029】
詳細には、制御部5は、移載元用撮像部3により撮像された部品Pの画像情報に基づいて、第1トレイ101a上の部品Pの部品保持ロボット1による保持位置を取得する制御を行うように構成されている。制御部5は、取得した第1トレイ101aに載置された部品Pの保持位置に基づいて、部品保持ロボット1により部品Pを保持するとともに、部品保持ロボット1により部品Pを第2トレイ102aに移動させる制御を行うように構成されている。そして、制御部5は、部品Pの計測重量Wと、記憶部52に記憶された複数の部品Pの各々の重量範囲Rとの対比に基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。制御部5は、特定した部品Pの種類が所定の種類の部品Pであるか否かを判断する制御を行うように構成されている。
【0030】
図2および図3に示すように、制御部5は、部品Pの計測重量Wが複数の重量範囲Rのいずれかの範囲内にあるか否かの検査結果に基づいて、計測した部品Pを仕分ける制御を行うように構成されている。すなわち、制御部5は、記憶部52に記憶された複数種類の部品Pごとの重量範囲Rと、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wとに基づいて、重量計測器2に載せられた部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。
【0031】
また、制御部5は、重量計測器2上の第2トレイ102a内に部品Pを移載させた後、部品Pの計測重量Wが重量範囲R内であることに基づいて、部品Pが所定の種類の部品Pであるので、そのまま第2トレイ102a内に部品Pを残す制御を行うように構成されている。ここで、制御部5は、重量計測器2上の第2トレイ102a内に部品Pを移載する直前の重量計測器2の計測値と、重量計測器2上の第2トレイ102a内に部品Pを移載した直後の重量計測器2の計測値との差に基づいて、第2トレイ102a内に移載した部品Pの重量を取得する制御を行うように構成されている。制御部5は、第2トレイ102a内に移載した部品Pの重量と、重量範囲Rとの対比を、第2トレイ102aに所定数の部品Pを配置するまで行うように構成されている。
【0032】
また、制御部5は、部品Pの計測重量Wが重量範囲R内であることに基づいて、部品保持ロボット1により部品Pを移載先箇所102に移動させる制御を行うように構成されている。すなわち、制御部5は、重量計測器2上に載置した第2トレイ102aに所定数の部品Pを配置する場合、所定数の部品Pが全て部品Pの重量範囲R内であることに基づいて、部品保持ロボット1により所定数の部品Pが載置された第2トレイ102aを移載先箇所102に移動させる制御を行うように構成されている。
【0033】
詳細には、制御部5は、計測器用撮像部4により撮像された第2トレイ102aの画像情報に基づいて、重量計測器2上の第2トレイ102aの部品保持ロボット1による保持位置を取得する制御を行うように構成されている。制御部5は、計測重量Wが部品Pの重量範囲R内であった場合、取得した重量計測器2に載置された第2トレイ102aの保持位置に基づいて、部品保持ロボット1により第2トレイ102aを保持するとともに、移載先箇所102に部品保持ロボット1により第2トレイ102aを移動させる制御を行うように構成されている。すなわち、制御部5は、重量計測器2に載せられた部品Pを、第2トレイ102aとともに、移載先箇所102に移動させる制御を行うように構成されている。
【0034】
また、図4および図5に示すように、制御部5は、部品Pの計測重量Wが重量範囲R外であることに基づいて、部品Pの回収箇所103、または、部品保持ロボット1により部品Pを移載元箇所101に移動させる制御を行うように構成されている。詳細には、制御部5は、計測器用撮像部4により撮像された第2トレイ102a内の部品Pの画像情報に基づいて、重量計測器2上の第2トレイ102a中から取り出す部品Pの部品保持ロボット1による保持位置を取得する制御を行うように構成されている。制御部5は、取得した重量計測器2に載置された第2トレイ102aから取り出す部品Pの部品保持ロボット1の保持位置に基づいて、部品保持ロボット1により部品Pを保持するとともに、部品Pの回収箇所103の回収トレイ103a、または、移載元箇所101の第1トレイ101aに部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。
【0035】
ここで、回収箇所103に移動させる場合とは、たとえば、作業者が誤って入れた異なる種類の部品P(図4および図5のX形状の部品P)を特定した場合である。移載元箇所101に移動させる場合とは、たとえば、部品保持ロボット1が部品Pを取り過ぎた場合である。
【0036】
(部品種類特定処理)
以下に、図6および図7を参照して、制御部5による部品種類特定処理について説明する。部品種類特定処理は、部品Pの重量に基づいて、部品Pの種類を特定する処理である。
【0037】
ステップS1において、制御部5では、第1トレイ101a内の部品Pを保持する部品保持処理が行われる。部品保持処理については、後に詳細に説明する。ステップS2において、制御部5では、重量計測器2により計測された部品Pの重量が取得される。ステップS3において、制御部5では、ステップS2において取得された部品Pの重量と、記憶部52に記憶された複数の部品Pの重量範囲Rとが比較される。そして、ステップS4において、制御部5では、重量計測器2により重量を計測した部品Pが、部品保持ロボット1により移載される所定の種類の部品Pであるか否かが判断される。重量を計測した部品Pが所定の種類の部品Pである場合はステップS5に進み、重量を計測した部品Pが所定の種類の部品Pでない場合はステップS8に進む。
【0038】
ステップS5において、制御部5では、第2トレイ102aに載置する予定の全ての部品Pが載置されたか否かが判断される。全ての部品Pが載置された場合にはステップS6に進み、全ての部品Pが載置されていない場合にはステップS1に戻る。ステップS6において、制御部5では、第2トレイ102aの画像情報に基づいて、部品保持ロボット1のロボットアーム11による第2トレイ102aの保持位置が決定される。ステップS7において、制御部5では、部品保持ロボット1のロボットアーム11により保持された第2トレイ102aを移載先箇所102に載置させた後、部品種類特定処理を終了する。
【0039】
ステップS8において、制御部5では、重量を計測した部品Pが所定の種類の部品Pではない不用品であった場合、計測器用撮像部4で撮像した不用品の画像情報が取得される。ステップS9において、重量計測器2に載せられた第2トレイ102a内の不用品が、第2トレイ102aから取り除かれる。制御部5は、不用品の保持位置を画像情報から取得するとともに、部品保持ロボット1のロボットアーム11により保持位置が保持された不用品を回収トレイ103aまたは移載元箇所101の第1トレイ101aに移動させる。不用品を移動させることによりステップS9が終わり、その後再びステップS1に戻る。
【0040】
次に、図7を参照してサブルーチンである部品保持処理について説明する。
【0041】
ステップS101において、制御部5では、移載元用撮像部3により、第1トレイ101a内の部品Pの画像情報が取得される。ステップS102において、制御部5では、第1トレイ101a内の部品Pの画像情報に基づいて保持する部品Pが決定される。ステップS103において、制御部5では、ロボットアーム11により保持すると決定された部品Pが保持される。ステップS104において、制御部5では、ロボットアーム11により保持された部品Pを重量計測器2に載置した後、部品保持処理を終了する。
【0042】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0043】
第1実施形態では、上記のように、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wと、予め設定された部品Pの設定重量Stに部品Pの重量のばらつきを加えた部品Pの重量範囲Rとに基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行う制御部5をピッキング装置100に設ける。計測重量Wと重量範囲Rとに基づいて部品Pの種類を特定することにより、それぞれの重量にばらつきがある同一種類の部品P同士を、同じ種類の部品Pであると判断することができる。この結果、より正確に部品Pの種類を特定することができる。
【0044】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部5は、部品Pの計測重量Wが重量範囲R内であることに基づいて、部品Pの移載先箇所102に部品保持ロボット1により部品Pを移動させる制御を行うように構成される。制御部5は、部品Pの計測重量Wが重量範囲R外であることに基づいて、部品Pの回収箇所103、または、移載元箇所101に部品保持ロボット1により部品Pを移動させる制御を行うように構成される。これにより、部品Pの重量により正確に部品Pの種類を判断した上で、移載先箇所102と、回収箇所103または移載元箇所101とのいずれかに部品Pを仕分けることができるので、部品Pの移載先箇所102に所定の種類の部品Pを正確に集めることができるとともに、所定の種類以外の部品Pを回収箇所103または移載元箇所101に正確に集めることができる。また、部品Pの重量を計測する重量計測器2において、回収箇所103または移載元箇所101のいずれかに所定の種類以外の部品Pを仕分けることができるので、移載先箇所102に移動した所定の種類の部品Pの中から所定の種類以外の部品Pを探す手間を省くことができる。
【0045】
また、第1実施形態では、上記のように、内部に部品Pが配置された重量計測器2上の第2トレイ102aを撮像する計測器用撮像部4をピッキング装置100に設ける。制御部5は、計測器用撮像部4により撮像された第2トレイ102aの画像情報に基づいて、第2トレイ102aの部品保持ロボット1による保持位置を取得する制御を行うように構成される。これにより、部品保持ロボット1により重量計測器2上の第2トレイ102aを確実に保持することができるので、部品保持ロボット1により重量計測器2上の第2トレイ102aを、移載先箇所102に確実に移動させることができる。
【0046】
また、第1実施形態では、上記したように、制御部5は、計測重量Wが部品Pの重量範囲R内であった場合、取得した重量計測器2に載置された第2トレイ102aの保持位置に基づいて、部品保持ロボット1により第2トレイ102aを保持するとともに、移載先箇所102に部品保持ロボット1により第2トレイ102aを移動させる制御を行うように構成される。これにより、部品保持ロボット1により重量計測器2上の第2トレイ102aを確実に保持した状態で移載先箇所102に重量計測器2上の第2トレイ102aを移動させることができるので、部品Pの移載先箇所102に所定の種類の部品Pを確実に集めることができる。
【0047】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部5は、重量計測器2上に載置した第2トレイ102aに所定数の部品Pを配置する場合、所定数の部品Pが全て部品Pの重量範囲R内であることに基づいて、部品保持ロボット1により第2トレイ102aを移載先箇所102に移動させる制御を行うように構成される。これにより、部品保持ロボット1により重量計測器2上に部品Pを載置した後に移載先箇所102に部品Pを移動させる場合と異なり、部品保持ロボット1により所定数の部品Pが配置された第2トレイ102a自体を移載先箇所102に移動させることができるので、重量計測器2から移載先箇所102に部品Pを移動させる部品保持ロボット1の移動回数を減少させることができる。この結果、部品保持ロボット1による部品Pを移動させる作業の効率を向上させることができる。
【0048】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部5は、予め複数種類の部品Pの重量範囲Rを記憶した記憶部52を含む。制御部5は、記憶部52に記憶された複数種類の部品Pの重量範囲Rと、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wとに基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成される。これにより、部品Pの計測重量Wと、記憶部52に記憶された複数種類の部品Pの重量範囲Rのそれぞれとを比較するだけで部品Pの種類を特定することができるので、部品Pの種類を容易に特定することができる。
【0049】
[第2実施形態]
図8および図9を参照して、第2実施形態によるピッキング装置200の構成について説明する。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、第2トレイ102aが重量計測器2ではなく、移載先箇所102に配置されている。なお、第2実施形態では、第1実施形態の構成と重複する部分については、符号を流用するとともに詳細な説明を省略する。
【0050】
図8に示すように、ピッキング装置200は、部品保持ロボット1と、重量計測器2と、移載元用撮像部3と、計測器用撮像部4と、制御部205とを備えている。
【0051】
(制御部)
第2実施形態の制御部205は、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wと、部品Pの重量範囲Rとに基づいて、重量計測器2に直接的に載せられた部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。すなわち、制御部205は、部品保持ロボット1により第1トレイ101aから1つの部品Pを取り出し、重量計測器2上に部品Pを移載させた後、部品Pの形状ではなく、部品Pの重量に基づいて、重量計測器2に直接的に載せられた部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。
【0052】
詳細には、制御部205は、移載元用撮像部3により撮像された部品Pの画像情報に基づいて、第1トレイ101a上の部品Pの部品保持ロボット1による保持位置を取得する制御を行うように構成されている。制御部205は、取得した第1トレイ101aに載置された部品Pの保持位置に基づいて、部品保持ロボット1により部品Pを保持するとともに、重量計測器2に部品保持ロボット1により1つの部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。そして、制御部205は、部品Pの計測重量Wと、記憶部52に記憶された複数の部品Pの各々の重量範囲Rとの対比に基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。
【0053】
また、制御部205は、重量計測器2に部品Pを移載させた後、1つの部品Pの計測重量Wが重量範囲R内であることに基づいて、移載先箇所102の第2トレイ102a内に部品Pを移載する制御を行うように構成されている。この際、制御部205は、計測器用撮像部4の画像情報に基づいて、重量計測器2上の部品Pの保持位置を取得する制御を行うように構成されている。そして、制御部205は、部品Pの保持位置に基づいて、部品Pを保持するとともに、移載先箇所102の第2トレイ102a内に部品Pを移載する制御を行うように構成されている。
【0054】
制御部205は、部品Pの計測重量Wが重量範囲R外であることに基づいて、部品Pの回収箇所103、または、移載元箇所101に部品保持ロボット1により部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。この際、制御部205は、計測器用撮像部4の画像情報に基づいて、重量計測器2上の部品Pの保持位置を取得する制御を行うように構成されている。そして、制御部205は、部品Pの保持位置に基づいて、部品Pを保持するとともに、回収箇所103、または、移載元箇所101に部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。なお、制御部205が取得する部品Pの保持位置は、重量計測器2に載せられた部品Pの重量計測器2上での位置であってもよいし、ロボットハンド12に取得される際にロボットハンド12と接触する部品Pの部位における重量計測器2上での位置であってもよい。また、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態の構成と同様である。
【0055】
(部品種類特定処理)
以下に、図9を参照して、制御部205による部品種類特定処理について説明する。部品種類特定処理は、部品Pの重量に基づいて、部品Pの種類を特定する処理である。
【0056】
ステップS1~S4、および、ステップS8は、第1実施形態の部品種類特定処理のステップS1~S4、および、ステップS8と同じ処理であるので、説明を省略する。
【0057】
ステップS201において、制御部205では、計測器用撮像部4により撮像された部品Pの画像情報が取得される。ステップS202において、制御部205では、部品Pの画像情報に基づいて保持位置が決定される。ステップS203において、制御部205では、部品保持ロボット1のロボットアーム11で部品Pが保持される。ステップS204において、制御部205では、ロボットアーム11により保持された部品Pが第2トレイ102aに載置された後、部品種類特定処理を終了する。また、ステップS205において、制御部205では、重量計測器2から不用品が取り除かれる。すなわち、制御部205では、不用品の保持位置が取得されるとともに、部品保持ロボット1のロボットアーム11により保持位置が保持された不用品を回収トレイ103aまたは移載元箇所101の第1トレイ101aに移動させた後、部品種類特定処理を終了する。
【0058】
また、サブルーチンである部品保持処理についても、第1実施形態の部品保持処理と同じであるので、説明を省略する。
【0059】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wと、予め設定された部品Pの設定重量Stに部品Pの重量のばらつきを加えた部品Pの重量範囲Rとに基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行う制御部205をピッキング装置200に設ける。これにより、より正確に部品Pの種類を特定することができる。
【0060】
また、第2実施形態では、上記のように、重量計測器2上に載置された部品Pを撮像する計測器用撮像部4をピッキング装置200に設ける。制御部205は、計測器用撮像部4により撮像された部品Pの画像情報に基づいて、重量計測器2上の部品Pの部品保持ロボット1による保持位置を取得する制御を行うように構成される。これにより、部品保持ロボット1により重量計測器2上の部品Pを確実に保持することができるので、部品保持ロボット1により重量計測器2上の部品Pを、移載先箇所102と、回収箇所103または移載元箇所101とのいずれかへ確実に移動させることができる。
【0061】
また、第2実施形態では、上記のように、制御部205は、計測重量Wが部品Pの重量範囲R内であった場合、取得した重量計測器2に載置された部品Pの保持位置に基づいて、部品保持ロボット1により部品Pを保持するとともに、移載先箇所102に部品保持ロボット1により部品Pを移動させる制御を行うように構成される。これにより、部品保持ロボット1により重量計測器2上の部品Pを確実に保持した状態で移載先箇所102に部品Pを移動させることができるので、部品Pの移載先箇所102に所定の種類の部品Pを確実に集めることができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態の効果と同様である。
【0062】
[第3実施形態]
図10および図11を参照して、第3実施形態によるピッキング装置300の構成について説明する。第3実施形態では、第1実施形態とは異なり、重量計測器2に直接同一種類の部品Pが複数載置される。なお、第3実施形態では、第1実施形態の構成と重複する部分については、符号を流用するとともに詳細な説明を省略する。
【0063】
図10に示すように、第3実施形態のピッキング装置300は、部品保持ロボット1と、重量計測器2と、移載元用撮像部3と、計測器用撮像部4と、制御部305とを備えている。
【0064】
(制御部)
第3実施形態の制御部305は、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wと、部品Pの数量と、部品Pの重量範囲Rとに基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。すなわち、制御部305は、部品保持ロボット1により第1トレイ101aから部品Pを取り出し、重量計測器2に部品Pを移載させた後、部品Pの形状ではなく、部品Pの重量および数量に基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。
【0065】
詳細には、制御部305は、移載元用撮像部3により撮像された部品Pの画像情報に基づいて、部品保持ロボット1のロボットアーム11による保持する複数の同一種類の部品Pを決定する制御を行うように構成されている。制御部305は、移載元用撮像部3により撮像された部品Pの画像情報に基づいて、第1トレイ101a上の複数の同一種類の部品Pの部品保持ロボット1による保持位置を取得する制御を行うように構成されている。制御部305は、取得した第1トレイ101aに載置された複数の同一種類の部品Pの保持位置に基づいて、部品保持ロボット1により複数の同一種類の部品Pを保持するとともに、重量計測器2に部品保持ロボット1により複数の同一種類の部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。なお、制御部305が取得する部品Pの保持位置は、重量計測器2に載せられた複数の部品P(同一種類)それぞれの重量計測器2上での位置であってもよいし、ロボットハンド12に取得される際にロボットハンド12と接触する複数の部品Pそれぞれの各部位における重量計測器2上での位置であってもよい。
【0066】
制御部305は、計測器用撮像部4により重量計測器2上の複数の同一種類の部品Pを撮像する制御を行うように構成されている。制御部305は、計測器用撮像部4により撮像された、重量計測器2上の部品Pの画像情報に基づいて、重量計測器2上の部品Pの数量を特定する制御を行うように構成されている。
【0067】
制御部305は、複数の同一種類の部品Pの計測重量Wと、複数の同一種類の部品Pの数量と、記憶部52に記憶された複数の部品Pの各々の重量範囲Rとの対比に基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。すなわち、制御部305は、重量計測器2上の特定された部品Pの数量が複数である場合、部品Pの総数により重量計測器2で計測された部品Pの重量を除算した値と、部品Pの重量範囲Rとに基づいて、重量計測器2上に載置された部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。詳細には、制御部305は、複数の同一種類の部品Pの計測重量W(総重量)を、特定された複数の同一種類の部品Pの数量により除算した1個当たりの部品Pの計測重量Wが、複数の重量範囲Rのいずれかの範囲内にあるか否かを検査する制御を行うように構成されている。
【0068】
また、制御部305は、1個当たりの部品Pの計測重量Wが重量範囲R内であることに基づいて、部品Pの移載先箇所102に部品保持ロボット1により重量計測器2上の複数の部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。この際、制御部305は、計測器用撮像部4の画像情報に基づいて、重量計測器2上の部品Pの保持位置を取得する制御を行うように構成されている。そして、制御部305は、部品Pの保持位置に基づいて、部品Pを保持するとともに、移載先箇所102の第2トレイ102a内に部品Pを移載する制御を行うように構成されている。
【0069】
また、制御部305は、1個当たりの部品Pの計測重量Wが重量範囲R外であることに基づいて、部品Pの回収箇所103、または、移載元箇所101に部品保持ロボット1により重量計測器2上の複数の部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。この際、制御部305は、計測器用撮像部4の画像情報に基づいて、重量計測器2上の部品Pの保持位置を取得する制御を行うように構成されている。そして、制御部305は、部品Pの保持位置に基づいて、部品Pを保持するとともに、回収箇所103、または、移載元箇所101に部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態の構成と同様である。
【0070】
(部品種類特定処理)
以下に、図11を参照して、制御部305による部品種類特定処理について説明する。部品種類特定処理は、部品Pの重量に基づいて、部品Pの種類を特定する処理である。
【0071】
ステップS1、ステップS2、ステップS4、および、ステップS8は、第1実施形態の部品種類特定処理のステップS1、ステップS2、ステップS4、および、ステップS8と同じ処理であるので、説明を省略する。
【0072】
ステップS301において、制御部305では、計測器用撮像部4により撮像した部品Pの画像情報が取得される。この際、制御部305では、計測器用撮像部4により、同一種類の複数の部品Pが撮像された画像情報が取得される。ステップS302において、制御部305では、画像情報に基づいて、重量計測器2に載置された部品Pの数量が取得される。ステップS303において、制御部305では、部品Pの重量と、部品Pの数量と、部品Pの重量範囲Rとが比較される。すなわち、制御部305では、部品Pの総数により重量計測器2で計測された部品Pの重量を除算した値と、部品Pの重量範囲Rとに基づいて、重量計測器2上に載置された部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。
【0073】
ステップS304において、制御部305では、部品Pの画像情報に基づいて、部品Pの保持位置が決定される。ステップS305において、制御部305では、部品Pの保持位置に基づいて、ロボットアーム11で部品Pが保持される。ステップS306において、制御部305では、ロボットアーム11に保持された部品Pが第2トレイ102aに載置された後、部品種類特定処理を終了する。また、ステップS307において、制御部305では、重量計測器2から不用品が取り除かれる。すなわち、制御部305では、不用品の保持位置が取得されるとともに、部品保持ロボット1のロボットアーム11により保持位置が保持された不用品を回収トレイ103aまたは移載元箇所101の第1トレイ101aに移動させた後、部品種類特定処理を終了する。
【0074】
また、サブルーチンである部品保持処理についても、第1実施形態の部品保持処理と同じであるので、説明を省略する。
【0075】
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0076】
第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wと、予め設定された部品Pの設定重量Stに部品Pの重量のばらつきを加えた部品Pの重量範囲Rとに基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行う制御部305をピッキング装置300に設ける。これにより、より正確に部品Pの種類を特定することができる。
【0077】
また、第3実施形態では、上記のように、制御部305は、計測器用撮像部4により撮像された、重量計測器2上の部品Pの画像情報に基づいて、重量計測器2上の部品Pの数量を特定する制御を行うように構成される。これにより、部品保持ロボット1により1つの部品Pが重量計測器2上に載置された場合だけでなく、部品保持ロボット1により複数の部品Pが重量計測器2上に載置された場合でも、部品Pの重量により部品Pの種類を判断することができるので、所定の種類の部品Pであるか否かを確実に判断することができる。
【0078】
また、第3実施形態では、上記のように、制御部305は、重量計測器2上の部品Pの数量が複数である場合、部品Pの総数により重量計測器2で計測された部品Pの重量を除算した値と、部品Pの重量範囲Rとに基づいて、重量計測器2上に載置された部品Pの種類を特定する制御を行うように構成される。これにより、1つの部品Pの重量を容易に算出することができるので、複数の部品Pが重量計測器2上に載置された場合でも、部品Pの重量により部品Pの種類を容易に判断することができる。なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態の効果と同様である。
【0079】
参考例
図12図16を参照して、参考例によるピッキング装置400の構成について説明する。参考例では、第1実施形態とは異なり、部品保持ロボット1を用いることなく、重量計測器2に載せられた部品Pを移載先箇所102または移載元箇所101に仕分けている。なお、参考例では、第1実施形態の構成と重複する部分については、符号を流用するとともに詳細な説明を省略する。
【0080】
図12に示すように、参考例のピッキング装置400は、部品保持ロボット1と、重量計測器2と、移載元用撮像部3と、計測器用撮像部4と、制御部405と、仕分け部406とを備えている。
【0081】
図12および図13に示すように、仕分け部406は、重量計測器2上の部品Pを移載先箇所102と、移載元箇所101とに仕分けるように構成されている。仕分け部406は、スライド移動部461と、ガイド部462とを含んでいる。
【0082】
スライド移動部461は、スライド移動することにより、重量計測器2上の部品Pを部品Pの移載先箇所102または部品Pの移載元箇所101に向けて移動させるように構成されている。スライド移動部461は、所定方向に延びる軸に沿って往復移動可能である。スライド移動部461の材料は、樹脂または金属である。スライド移動部461の材料が金属である場合、スライド移動部461の表面には、スライド移動部461と部品Pとの接触において、部品Pへの衝撃を緩和するクッション部材が取り付けられている。
【0083】
ガイド部462は、スライド移動部461により移動する部品Pを部品Pの移載先箇所102または部品Pの移載元箇所101に向けてガイドするように構成されている。ガイド部462は、所定方向において移載先箇所102側に向かうにしたがって、下方に傾斜する第1傾斜部462aを有している。第2トレイ102aに向かって下り勾配となっている第1傾斜部462aは、一方の端部が重量計測器2の上面側に臨んでおり、他方の端部が第2トレイ102aに臨んでいる。ガイド部462は、所定方向において移載元箇所101側に向かうにしたがって、下方に傾斜する第2傾斜部462bを有している。第1トレイ101aに向かって下り勾配となっている第2傾斜部462bは、一方の端部が重量計測器2の上面側に臨んでおり、他方の端部が第1トレイ101aに臨んでいる。第1傾斜部462aと重量計測器2との間には、重量計測器2から第1傾斜部462aに向かって部品Pが円滑に移動するように、その隙間を埋める部材が設けられてもよい。更に、第2傾斜部462bと重量計測器2との間にも、その隙間を埋める部材が設けられていてもよい。第1傾斜部462aおよび第2傾斜部462bは、第1傾斜部462aと重量計測器2との隙間、および、第2傾斜部462bと重量計測器2との隙間のそれぞれが埋められることにより、重量計測器2の上面と連続していてもよい。
【0084】
(制御部)
参考例の制御部405は、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wと、部品Pの数量と、部品Pの重量範囲Rとに基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。すなわち、制御部405は、部品保持ロボット1により第1トレイ101aから部品Pを取り出し、重量計測器2に部品Pを移載させた後、部品Pの形状ではなく、部品Pの重量および数量に基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。
【0085】
詳細には、制御部405は、移載元用撮像部3により撮像された部品Pの画像情報に基づいて、部品保持ロボット1のロボットアーム11による保持する複数の同一種類の部品Pを決定する制御を行うように構成されている。制御部405は、移載元用撮像部3により撮像された部品Pの画像情報に基づいて、第1トレイ101a上の複数の同一種類の部品Pの部品保持ロボット1による保持位置を取得する制御を行うように構成されている。制御部405は、取得した第1トレイ101aに載置された複数の同一種類の部品Pの保持位置に基づいて、部品保持ロボット1により複数の同一種類の部品Pを保持するとともに、重量計測器2に部品保持ロボット1により複数の同一種類の部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。
【0086】
制御部405は、計測器用撮像部4により重量計測器2上に複数の同一種類の部品Pを撮像する制御を行うように構成されている。制御部405は、計測器用撮像部4により撮像された、重量計測器2上の部品Pの画像情報に基づいて、重量計測器2上の部品Pの数量を特定する制御を行うように構成されている。
【0087】
制御部405は、複数の同一種類の部品Pの計測重量Wと、複数の同一種類の部品Pの数量と、記憶部52に記憶された複数の部品Pの各々の重量範囲Rとの対比に基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。すなわち、制御部405は、特定された重量計測器2上の部品Pの数量が複数である場合、部品Pの総数により重量計測器2で計測された部品Pの重量を除算した値と、部品Pの重量範囲Rとに基づいて、重量計測器2上に載置された部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている。詳細には、制御部405は、複数の同一種類の部品Pの計測重量W(総重量)を、特定された複数の同一種類の部品Pの数量により除算した1個当たりの部品Pの計測重量Wが、複数の重量範囲Rのいずれかの範囲内にあるか否かを検査する制御を行うように構成されている。
【0088】
また、制御部405は、部品Pの計測重量Wが重量範囲R内であることに基づいて、仕分け部406により、移載先箇所102に部品Pを移動させるとともに、部品Pの計測重量Wが重量範囲R外であることに基づいて、仕分け部406により、移載元箇所101または回収箇所103に部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。
【0089】
すなわち、図14に示すように、制御部405は、1個当たりの部品Pの計測重量Wが重量範囲R内であることに基づいて、スライド移動部461を第1傾斜部462a側に向かって移動させることにより、部品Pの移載先箇所102に全ての部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。また、図15に示すように、制御部405は、1個当たりの部品Pの計測重量Wが重量範囲R外であることに基づいて、スライド移動部461を第2傾斜部462b側に向かって移動させることにより、移載元箇所101に部品保持ロボット1により全ての部品Pを移動させる制御を行うように構成されている。なお、第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態の構成と同様である。
【0090】
(部品種類特定処理)
以下に、図16を参照して、制御部405による部品種類特定処理について説明する。部品種類特定処理は、部品Pの重量に基づいて、部品Pの種類を特定する処理である。
【0091】
ステップS1~S4は、第1実施形態の部品種類特定処理のステップS1~S4と同じ処理であるので、説明を省略する。
【0092】
ステップS401において、制御部405では、計測器用撮像部4により撮像した部品Pの画像情報が取得される。この際、制御部405では、計測器用撮像部4により、同一種類の複数の部品Pが撮像された画像情報が取得される。ステップS402において、制御部405では、画像情報に基づいて、重量計測器2に載置された部品Pの数量が取得される。
【0093】
ステップS403において、制御部405では、スライド移動部461を第1傾斜部462a側にスライド移動させた後、部品保持処理を終了する。ステップS404において、制御部405では、スライド移動部461を第2傾斜部462b側にスライド移動させた後、部品保持処理を終了する。
【0094】
また、サブルーチンである部品保持処理についても、第1実施形態の部品保持処理と同じであるので、説明を省略する。
【0095】
参考例の効果)
参考例では、以下のような効果を得ることができる。
【0096】
参考例では、上記第1実施形態と同様に、重量計測器2により計測された部品Pの計測重量Wと、予め設定された部品Pの設定重量Stに部品Pの重量のばらつきを加えた部品Pの重量範囲Rとに基づいて、部品Pの種類を特定する制御を行う制御部405をピッキング装置400に設ける。これにより、より正確に部品Pの種類を特定することができる。
【0097】
また、参考例では、上記のように、重量計測器2上の部品Pを移載先箇所102または移載元箇所101に仕分ける仕分け部406をピッキング装置400に設ける。制御部405は、部品Pの計測重量Wが重量範囲R内であることに基づいて、仕分け部406により、移載先箇所102に部品Pを移動させる制御を行うように構成される。制御部405は、部品Pの計測重量Wが重量範囲R外であることに基づいて、仕分け部406により、移載元箇所101に部品Pを移動させる制御を行うように構成される。これにより、部品保持ロボット1により部品Pを保持させて仕分ける必要がないので、重量計測器2上の部品Pを移載先箇所102または移載元箇所101に仕分ける作業を効率的に行うことができる。なお、参考例のその他の効果は、上記第1実施形態の効果と同様である。
【0098】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0099】
たとえば、上記第3および参考例では、制御部305(405)は、計測器用撮像部4の画像情報に基づいて、重量計測器2に載置された部品Pの数量を特定する制御を行うように構成されているが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、記憶部に記憶された部品Pの種類ごとの重量を2倍、3倍したものと、重量計測器により計測された重量とを比較することにより、部品の種類および数量の両方を特定する制御を行ってもよい。
【0100】
また、上記第1~第3実施形態および参考例では、計測器用撮像部4は、重量計測器2を上方から撮像するカメラである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、計測器用撮像部は、部品保持ロボットに取り付けられていてもよい。
【0101】
また、上記第1~第3実施形態および参考例では、説明の便宜上、制御部5(205、305、405)の制御処理を、処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の制御処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
【0102】
また、上記第1~第3実施形態および参考例では、第1トレイ101aには、1種類の部品Pが配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1トレイには、複数種類の部品が配置されてもよい。
【0103】
また、上記参考例では、仕分け部406が、重量計測器2上の部品Pを移載先箇所102または移載元箇所101に仕分けるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、仕分け部が、重量計測器上の部品を移載先箇所または回収箇所に仕分けるように構成されていてもよい。
【0104】
また、上記第3および参考例では、制御部305は、複数の同一種類の部品Pを部品保持ロボット1のロボットアーム11により保持する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、複数の異なる種類の部品を部品保持ロボットのロボットアームにより保持してもよい。
【0105】
また、上記第3実施形態では、制御部305は、複数の同一種類の部品Pの総数により重量計測器2で計測された部品Pの重量を除算した値と、部品Pの重量範囲Rとに基づいて、重量計測器2上に載置された部品Pの種類を特定する制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、複数の異なる種類の部品の場合でも、重量計測器上に載置された部品の種類を特定する制御を行うように構成されていてもよい。たとえば、制御部は、複数の異なる種類の部品の重量の合計に一致する、異なる部品の重量範囲同士の組み合わせを取得することにより、重量計測器上に載置された部品の種類を特定する制御を行うように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 部品保持ロボット
2 重量計測器
4 計測器用撮像部
5、205、305、405 制御部
52 記憶部
100、200、300、400 ピッキング装置
101 移載元箇所
102 移載先箇所
102a 第2トレイ(トレイ)
103 回収箇所
406 仕分け部
P 部品
R 重量範囲
St 設定重量
W 計測重量
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