(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-21
(45)【発行日】2024-07-01
(54)【発明の名称】フレキシブル表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240624BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240624BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 351
G09F9/30 308Z
(21)【出願番号】P 2023096188
(22)【出願日】2023-06-12
【審査請求日】2023-06-12
(31)【優先権主張番号】10-2022-0070825
(32)【優先日】2022-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】パク, ソンジン
(72)【発明者】
【氏名】ソ, ミヨン
(72)【発明者】
【氏名】リー, ギュホ
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0212547(US,A1)
【文献】中国実用新案第210181961(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2020/0166970(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第104347000(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112037664(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0204872(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G09F9/00-9/46
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル表示装置(100,700)であって、
映像を表示する表示パネル(120);並びに
前記表示パネル(120)の下部で前記表示パネル(120)を支持するように配置され、第1方向に延びた複数の第1部及び前記複数の第1部の間を満たすように配置され、前記複数の第1部と比較して、より
大きい弾性を有する第2部を含む第1基板(110,710,910)
を含み、
前記複数の第1部
のそれぞれは、前記表示パネル(120)が配置される方向に位置する平面部及び前記平面部と連結されて前記平面部の反対方向に突出した曲面部を含む、フレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項2】
前記複数の第1部は、前記第1方向に垂直な第2方向に互いに離隔されて配列された、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項3】
前記複数の第1部の総体積は、前記第1基板(110,710,910)の総体積の80%以下である、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項4】
前記第1部の平面部は、前記表示パネル(120)に向かって露出されるように前記第2部の上面と同一平面上に配置される、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項5】
前記第1部の曲面部の最下端は、前記第2部の下面と同一平面上に配置される、請求項4に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項6】
前記第1部は、前記第1方向に延びた半円柱形状である、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項7】
前記第1基板(110,710,910)と前記表示パネル(120)との間に配置される第2基板(1030)、及び前記第1基板(110,710,910)の下部に配置される第3基板(1140)のいずれか一つをさらに含む、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項8】
前記第2部の弾性係数は、10MPa~1400MPaである、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項9】
前記フレキシブル表示装置(100,700)は、フォルダブル表示装置であり、
前記第1基板(110,710,910)は、
前記第1方向に形成されたフォールディング軸が配置されてフォールディングが可能なフォールディング領域(FA);及び
前記フォールディング領域(FA)を除く領域である非フォールディング領域(NFA1,NFA2)
をさらに含む、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項10】
前記複数の第1部は、前記第1方向に垂直な第2方向に互いに離隔されて配列され、
前記フォールディング領域(FA)で複数の第1部の間の間
隔は、前記非フォールディング領域(NFA1,NFA2)での複数の第1部の間の間
隔より大きい、請求項9に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項11】
前記複数の第1部は、前記第1方向に垂直な第2方向に互いに離隔されて配列され、
それぞれの前記複数の第1部の間の距離は、一つの前記第1部の平面部の第2方向への長さの5%~60%である、請求項9に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項12】
それぞれの前記複数の第1部の間の距離は、0.05mm~0.6mmである、請求項11に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項13】
前記第1部の弾性係数は、13GPa~400GPaの範囲である、請求項9に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項14】
一つの前記第1部の厚さ方向への最大長さは、100μm~500μmである、請求項9に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項15】
前記フレキシブル表示装置(100,700)は、前記第1方向に形成されたローリング軸をさらに含む、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項16】
前記複数の第1部は、前記第1方向に垂直な第2方向に沿って互いに一定の間隔に離隔されて配列された、請求項15に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項17】
前記第1部の弾性係数は、60GPa~1000GPaである、請求項15に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項18】
一つの前記第1部の厚さ方向への最大長さは、100μm~1000μmである、請求項15に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項19】
前記表示パネル(120)と前記第1基板(110,710,910)とを接着するように配置される接着部(AD)をさらに含む、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【請求項20】
前記第1部は、前記第2部と比較して高い弾性係数と低い熱膨張係数(CTE)を有する、請求項1に記載のフレキシブル表示装置(100,700)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル表示装置に関し、より詳細には、耐久性及び外観品質が向上し、柔軟さが必要な多様な形態に活用され得るフレキシブル表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータのモニタやTV、携帯電話等に使用される表示装置には、自ら光を発光する有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)等と、別途の光源を要する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)等がある。
【0003】
表示装置は、コンピュータのモニタ及びTVだけではなく、個人携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を有しながらも減少した体積及び重さを有する表示装置についての研究が進行している。
【0004】
特に、近年は、紙のように反ったり折り畳まれたりしても画像表示が可能であるように製造されるフレキシブル(flexible)表示装置が次世代の表示装置として注目を集めている。フレキシブル表示装置は、ガラスでないプラスチック薄膜トランジスタ基板を活用して耐久性の高いアンブレイカブル(unbreakable)、割れないながらも曲げることのできるベンダブル(bendable)、くるくる巻くことのできるローラブル(rollable)、折り畳むことのできるフォルダブル(foldable)等に区分され得るが、このようなフレキシブル表示装置は、空間活用性、インテリア及びデザインの長所を有し、多様な応用分野を有し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、表示パネルに集中する荷重を効果的に分散させて耐久性が向上したフレキシブル表示装置を提供することである。
【0006】
本発明が解決しようとする他の課題は、開口パターンまたはフォールディング領域と非フォールディング領域での境界が表示パネルの前面で視認されないことができるフレキシブル表示装置を提供することである。
【0007】
本発明の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述したような課題を解決するために、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置は、映像を表示する表示パネル、表示パネルの下部で表示パネルを支持するように配置され、第1方向に延びた複数の剛性部及び複数の剛性部を囲むように配置される弾性部を含む第1基板、及び表示パネルと第1基板との間を接着するように配置される接着部を含み、複数の剛性部それぞれは、表示パネルが配置される方向に位置する平面部及び平面部と連結されて平面部の反対方向に突出した曲面部を含む。
【0009】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、表示パネルの剛性を補強すると同時に表示パネルに集中する荷重を効果的に分散させることができる。
【0011】
本発明は、開口パターンの配置がなくてもフレキシブル駆動が可能であり、これと同時に表示パネルの支持のための剛性を確保することができる。
【0012】
本発明に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本発明内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1a】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の斜視図である。
【
図1b】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の斜視図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の概略的な断面図である。
【
図4】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の表示部の概略的な断面図である。
【
図5a】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板の斜視図である。
【
図5b】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板の断面図である。
【
図5c】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板のワインディング(winding)状態を説明するための断面図である。
【
図6a】第1比較例に係るフレキシブル表示装置の第1基板でミーゼス応力(Von Mises Stress)及び剛性部周辺のPile up程度を示したグラフである。
【
図6b】第1比較例に係るフレキシブル表示装置の位置によるミーゼス応力値を示したグラフである。
【
図6c】第1比較例に係るフレキシブル表示装置の位置によるせん断応力値を示したグラフである。
【
図6d】第2比較例に係るフレキシブル表示装置の第1基板でミーゼス応力及び剛性部周辺のPile up程度を示したグラフである。
【
図6e】第2比較例に係るフレキシブル表示装置の位置によるミーゼス応力値を示したグラフである。
【
図6f】第2比較例に係るフレキシブル表示装置の位置によるせん断応力値を示したグラフである。
【
図6g】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板でミーゼス応力及び剛性部周辺のPile up程度を示したグラフである。
【
図6h】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の位置によるミーゼス応力値を示したグラフである。
【
図6i】本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の位置によるせん断応力値を示したグラフである。
【
図7】本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置の平面図である。
【
図8a】
図7のVIII-VIII’に沿った断面図である。
【
図8b】本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板のフォールディング(folding)状態を説明するための断面図である。
【
図9a】本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板のスライディング(sliding)を説明するための断面図である。
【
図9b】本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板のスライディング(sliding)を説明するための断面図である。
【
図10】本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置の表示部の概略的な断面図である。
【
図11】本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置の表示部の概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に具現され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲によってのみ定義される。
【0015】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本発明は、図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の要素が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0016】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0017】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の要素が位置してもよい。
【0018】
素子または層が他の素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0019】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0020】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0021】
図面で示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本発明は、示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0022】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0023】
以下においては、添付の図面を参照して、本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
【0024】
<フレキシブル表示装置-ローラブル表示装置>
ローラブル表示装置は、くるくる巻いても画像表示が可能なフレキシブル表示装置と称され得る。ローラブル表示装置は、従来の一般的なフレキシブル表示装置と比較して高いフレキシビリティを有することができる。ローラブル表示装置の使用の有無によって、ローラブル表示装置は、形状が自由に変更され得る。具体的に、ローラブル表示装置を使用しないとき、ローラブル表示装置をくるくる巻いて体積を減少させて保管できる。逆に、ローラブル表示装置を使用するとき、くるくる巻かれたローラブル表示装置をまた広げて使用することができる。
【0025】
図1a及び
図1bは、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の斜視図である。
図1a及び
図1bを参照すると、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置は、表示部DP及びハウジング部HPを含む。
【0026】
表示部DPは、ユーザに映像を表示するための構成であり、例えば、表示素子と、表示素子を駆動するための回路、配線及び部品等が配置され得る。このとき、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、ローラブル表示装置100であるので、表示部DPは、ワインディング(winding)またはアンワインディング(un-winding)が可能であるように構成され得る。例えば、表示部DPは、ワインディングまたはアンワインディングが可能であるようにフレキシビリティ(flexibility)を有する表示パネル120及び第1基板110からなり得る。表示部DPについてのより詳細な説明は、
図4を参照して後述する。
【0027】
ハウジング部HPは、表示部DPが収納され得るケースである。表示部DPは、ワインディングされてハウジング部HPの内部に収納され得、表示部DPは、アンワインディングされてハウジング部HPの外部に配置され得る。
【0028】
ハウジング部HPは、表示部DPがハウジング部HPの内部及び外部に移動できるように開口部HPOが配置される。表示部DPは、ハウジング部HPの開口部HPOを通過して上下方向に移動できる。
【0029】
一方、フレキシブル表示装置100の表示部DPは、フルアンワインディング(full unwinding)された状態からフルワインディング(full winding)された状態に、またはフルワインディングされた状態からフルアンワインディングされた状態に転換され得る。
【0030】
図1aにおいては、フレキシブル表示装置100の表示部DPがフルアンワインディングされた状態を示しており、フルアンワインディングされたフレキシブル表示装置100の表示部DPがハウジング部HPの外部に配置された状態である。即ち、ユーザがフレキシブル表示装置100を通して映像を視聴するために、表示部DPがアンワインディングされてハウジング部HPの外部に最大限配置され、それ以上アンワインディングできない状態をフルアンワインディングされた状態と定義できる。
【0031】
図1bにおいては、フレキシブル表示装置100の表示部DPがフルワインディングされた状態を示しており、フルワインディングされたフレキシブル表示装置100の表示部DPがハウジング部HPの内部に収納され、それ以上ワインディングできない状態である。即ち、ユーザがフレキシブル表示装置100を通して映像を視聴しない場合は、表示部DPがハウジング部HPの外部に配置されないことが外観の側面から有利であるので、表示部DPがワインディングされてハウジング部HPの内部に収納された状態をフルワインディングされた状態と定義できる。また、表示部DPがハウジング部HPの内部に収納されたフルワインディングされた状態である場合、フレキシブル表示装置100の体積が小さくなり、運搬が容易であり得る。
【0032】
一方、表示部DPをフルアンワインディングされた状態またはフルワインディングされた状態に転換するために、表示部DPをワインディングまたはアンワインディングする駆動部MPが配置される。
【0033】
<駆動部>
図2は、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の斜視図である。
図3は、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の概略的な断面図である。
図3は、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100のローラー161及び表示部DPを説明するための概略的な断面図である。説明の便宜のために、
図3においては、ハウジング部HP、ローラー161及び表示部DPだけを示している。
【0034】
まず、
図2を参照すると、駆動部MPは、ローラー部160及び昇降部170を含む。
【0035】
ローラー部160は、時計回りまたは反時計回りに回転してローラー部160に固定された表示部DPをワインディングまたはアンワインディングする。ローラー部160は、ローラー161及びローラー支持部162を含む。
【0036】
ローラー161は、表示部DPがワインディングされる部材である。ローラー161は、例えば、円筒形状になされ得る。ローラー161に表示部DPの下側エッジが固定され得る。ローラー161が回転すると、ローラー161に下側エッジが固定された表示部DPがローラー161にワインディングされ得る。これに対して、ローラー161が反対方向に回転すると、ローラー161にワインディングされた表示部DPがローラー161からアンワインディングされ得る。
【0037】
図3を参照すると、ローラー161は、外周面の少なくとも一部分が平面になされ、外周面の残りの部分が曲面になされた円筒形状になされ得る。ローラー161は、全体的に円筒形状であるが、一部分が平面になされ得る。即ち、ローラー161の外周面の一部分は平らに形成され、外周面の残りの部分は曲面に形成される。例えば、ローラー161は、曲面部分161R及び平面部分161Fからなり得、ローラー161の平面部分161Fは、表示部DPの複数のフレキシブルフィルム及び印刷回路基板が安着される部分であってよい。ただし、ローラー161は、完全な円筒形状であるか、表示部DPをワインディングできる任意の形状であってもよく、これに制限されるものではない。
【0038】
また
図2を参照すると、ローラー支持部162は、ローラー161の両側でローラー161を支持する。具体的に、ローラー支持部162は、ハウジング部HPの底面HPFに配置される。そして、ローラー支持部162の上端側面は、ローラー161の両側末端と結合される。そこで、ローラー支持部162は、ローラー161がハウジング部HPの底面HPFから離隔されるように支持することができる。このとき、ローラー161は、ローラー支持部162に回転可能であるように結合され得る。
【0039】
昇降部170は、ローラー部160の駆動に合わせて表示部DPを上下方向に移動させる。昇降部170は、リンク部171、ヘッドバー172、スライドレール173、スライダー174、モータ175及び回転部176を含む。
【0040】
昇降部170のリンク部171は、複数のリンク171a、171b、及び複数のリンク171a、171bそれぞれを連結するヒンジ部171cを含む。具体的に、複数のリンク171a、171bは、第1リンク171a及び第2リンク171bを含み、第1リンク171a及び第2リンク171bは、はさみ形状に互いに交差して、ヒンジ部171cを媒介にして回転可能に締結される。そこで、リンク部171は、上下方向に移動するとき、複数のリンク171a、171bそれぞれが互いに離れるか近くなる方向に回転できる。
【0041】
昇降部170のヘッドバー172は、表示部DPの最上端に固定される。ヘッドバー172は、リンク部171と連結され、リンク部171の複数のリンク171a、171bの回転によって表示部DPを上下方向に移動させることができる。即ち、表示部DPは、ヘッドバー172及びリンク部171により上下方向に移動できる。
【0042】
ヘッドバー172は、表示部DPの正面で表示される映像を遮ることのないように表示部DPの最上端のエッジに隣接する面の一部分だけを覆う。表示部DPとヘッドバー172は、スクリューで固定され得るが、これに制限されるものではない。
【0043】
昇降部170のスライドレール173は、複数のリンク171a、171bの移動経路を提供する。複数のリンク171a、171bのうち一部は、スライドレール173に回転可能に締結され、スライドレール173の軌跡に沿って動きがガイドされ得る。複数のリンク171a、171bのうち一部は、スライドレール173に沿って移動可能に備えられるスライダー174に締結され、スライドレール173の軌跡に沿って移動できる。
【0044】
モータ175は、別途の外部電源または内蔵バッテリー等のような電源生成部に連結され、電源の供給を受けることができる。モータ175は、回転力を発生させて回転部176に駆動力を提供する。
【0045】
回転部176は、モータ175と連結され、モータ175からの回転運動を直線往復運動に変換するように構成される。即ち、モータ175の回転運動を回転部176に固定された構造物の直線往復運動に変換できる。例えば、回転部176は、シャフトとシャフトに締結されるナットを含むボールスクリューに具現され得るが、これに制限されるものではない。
【0046】
モータ175及び回転部176は、リンク部171と連動して表示部DPを昇降させることができる。リンク部171は、リンク構造に形成され、モータ175及び回転部176からの駆動力の伝達を受けて折り畳まれるか(folding)、広げられる(unfolding)動作を繰り返して遂行することができる。
【0047】
具体的に、表示部DPがワインディングされるとき、モータ175が駆動されることで回転部176の構造物が直線運動をすることができる。即ち、第2リンク171bの一端が連結された回転部176の一部分は、直線運動をすることができる。そこで、第2リンク171bの一端がモータ175側に移動でき、複数のリンク171a、171bが折り畳まれるようになってリンク部171の高さが減少し得る。また、複数のリンク171a、171bが折り畳まれる過程で第1リンク171aに連結されたヘッドバー172もまた下降するようになり、ヘッドバー172に連結された表示部DPの一端も下降するようになる。
【0048】
表示部DPがアンワインディングされるとき、モータ175が駆動されることで、回転部176の構造物が直線運動をすることができる。即ち、第2リンク171bの一端が連結された回転部176の一部分が直線運動をすることができる。これによって、第2リンク171bの一端がモータ175側から離れる方向に移動でき、複数のリンク171a、171bが広げられるようになってリンク部171の高さが増加し得る。また、複数のリンク171a、171bが広げられる過程で第1リンク171aに連結されたヘッドバー172もまた上昇するようになり、ヘッドバー172に連結された表示部DPも上昇するようになる。
【0049】
従って、表示部DPがローラー161にフルワインディングされた場合、昇降部170のリンク部171は、折り畳まれた状態を維持する。即ち、表示部DPがローラー161にフルワインディングされた場合、昇降部170は、最も低い高さを有し得る。これに対して、表示部DPがフルアンワインディングされた場合、昇降部170のリンク部171は、広げられた状態を維持する。即ち、表示部DPがフルアンワインディングされた場合、昇降部170は、最も高い高さを有し得る。
【0050】
一方、表示部DPをワインディングする場合、ローラー161は回転でき、表示部DPは、ローラー161にワインディングされ得る。
図3を例に挙げて説明すると、ローラー161に表示部DPの下側エッジが連結される。そして、ローラー161が第1方向DR1、即ち、時計回りに回転すると、表示部DPは、表示部DPの背面がローラー161の表面に密着してワインディングされ得る。
【0051】
表示部DPをアンワインディングする場合、ローラー161は回転でき、表示部DPは、ローラー161からアンワインディングされ得る。
図3を例に挙げて説明すると、ローラー161が第2方向DR2、即ち、反時計回りに回転すると、ローラー161にワインディングされた表示部DPがローラー161からアンワインディングされ、ハウジング部HPの外部に配置され得る。
【0052】
いくつかの実施例において、上述した駆動部MP以外に他の構造を有する駆動部MPがフレキシブル表示装置100に適用されてもよい。即ち、表示部DPをワインディング及びアンワインディングすることができれば、上述したローラー部160及び昇降部170の構成が変更されてもよく、一部の構成が省略されるか、他の構成がさらに加えられてもよい。
【0053】
<表示部>
図4は、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の表示部の断面図である。
【0054】
図4を参照すると、表示部DPは、第1基板110、表示パネル120及び接着部190を含む。ただし、これに制限されず、表示部DPは、複数のフレキシブルフィルム及び印刷回路基板をさらに含むものと定義されてもよい。
【0055】
表示パネル120は、ユーザに映像を表示するためのパネルである。表示パネル120は、映像を表示するための表示素子、表示素子を駆動するための駆動素子、表示素子及び駆動素子に各種の信号を伝達する配線等が配置され得る。
【0056】
表示素子は、表示パネル120の種類によって異に定義され得る。例えば、表示パネル120が有機発光表示パネル120である場合、表示素子は、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子であってよい。例えば、表示パネル120が液晶表示パネルである場合、表示素子は、液晶表示素子であってよい。以下においては、表示パネル120が有機発光表示パネルであるものと仮定して説明するが、表示パネル120が有機発光表示パネルに制限されるものではない。また、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、ローラブル表示装置100であるので、表示パネル120は、ローラー161にワインディングまたはアンワインディングされるためにフレキシブル表示パネル120に具現され得る。
【0057】
表示パネル120は、表示領域及び非表示領域を含む。
【0058】
表示領域は、表示パネル120で映像が表示される領域である。表示領域には、複数の画素を構成する複数のサブ画素及び複数のサブ画素を駆動するための駆動回路が配置され得る。複数のサブ画素は、表示領域を構成する最小単位であり、複数のサブ画素それぞれに表示素子が配置され得る。例えば、複数のサブ画素それぞれには、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子が配置され得るが、これに制限されるものではない。また、複数のサブ画素を駆動するための駆動回路には、駆動素子及び配線等が含まれ得る。例えば、駆動回路は、薄膜トランジスタ、ストレージキャパシタ、ゲート配線、データ配線等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0059】
非表示領域は、映像が表示されない領域である。非表示領域には、表示領域の有機発光素子を駆動するための多様な配線及び回路等が配置される。例えば、非表示領域には、表示領域の複数のサブ画素及び駆動回路に信号を伝達するためのリンク配線またはゲートドライバIC、データドライバICのような駆動IC等が配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0060】
一方、非表示領域は、パッド領域及びゲート駆動領域を含む。
【0061】
パッド領域は、複数のパッドが配置される領域である。複数のパッドは、複数のフレキシブルフィルムと表示パネル120を電気的に連結するための電極であり、複数のパッドを通して複数のフレキシブルフィルムと表示パネル120が電気的に連結され得る。パッド領域は、非表示領域のうち最下端領域であってよい。ただし、パッド領域は、複数のフレキシブルフィルムの配置によって非表示領域の他の部分に形成されてもよく、これに制限されない。
【0062】
ゲート駆動領域は、ゲート駆動部が配置される領域である。ゲート駆動領域は、表示領域の左側及び右側の非表示領域であってよい。ゲート駆動部は、タイミングコントローラの制御によって、ゲート電圧と発光制御電圧を出力して、ゲート配線、発光制御信号配線等のような配線を通してデータ電圧が充電されるサブ画素を選択し、発光タイミングを調整できる。以下においては、ゲート駆動部は、GIP(Gate-driver In Panel)方式で、フレキシブル基板121上に直接形成されたものと仮定して説明するが、これに制限されない。このとき、ゲート駆動部が配置されたゲート駆動領域は、GIP領域とも称され得る。
【0063】
図4を参照すると、第1基板110は、表示パネル120の背面に配置され、表示パネル120を支持する。第1基板110は、表示パネル120の背面に配置されるという点でバックカバー(back cover)またはボトムプレート(bottom plate)とも称され得る。第1基板110は、外部から表示部DPの他の構成を保護することができる。第1基板110の大きさは、表示パネル120の大きさより大きいか同じであってよく、これに制限されない。
【0064】
第1基板110の少なくとも一部分は、表示パネル120と共にワインディングまたはアンワインディングされるためにフレキシビリティを有し得る。例えば、第1基板110は、SUS(Steel Use Stainless)等の剛性材料とエラストマー(elastomer)等の弾性材料が混合された複合材料(Composite Material)からなり得る。ただし、第1基板110の物質は、熱変形量、曲率半径、剛性等の物性条件を満たすならば、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。第1基板の構成についての具体的な説明は、
図5a乃至
図5cを参照して後述する。
【0065】
第1基板110は、ヘッドバー172及びローラー161と締結され得る。
【0066】
第1基板110の最上端領域は、ヘッドバー172と締結される領域である。第1基板110の最上端領域には、ヘッドバー172との締結のために、第1締結ホールが形成され得る。例えば、ヘッドバー172と第1締結ホールを貫通するスクリューが配置され、ヘッドバー172と第1基板110の最上端領域が締結され得る。そして、第1基板110の最上端領域がヘッドバー172と締結されることで、ヘッドバー172に締結されたリンク部171が上昇または下降時、第1基板110も共に昇降または下降され得、第1基板110に貼り付けられた表示パネル120もまた共に昇降または下降され得る。第1基板110が第1締結ホールを使用してヘッドバー172と締結されるものと説明したが、これに制限されず、別途の締結ホールなしに第1基板110とヘッドバー172が締結されてもよい。
【0067】
第1基板110の最下側の領域には、表示パネル120の一端が配置される。例えば、第1基板110の最下側の領域には、表示パネル120の一端の非表示領域であるパッド領域が配置され得る。
【0068】
一方、第1基板110の最下側の領域がローラー161にワインディングされる場合、第1基板110の最下側の領域が重畳するローラー161の外周面は、平面部分161Fであってよい。従って、第1基板110の最下側の領域は、ローラー161にワインディングされるか、アンワインディングされた状態と関係なく常に平らな状態を維持でき、第1基板110の最下側の領域に配置された表示パネル120の一端のパッド領域及び印刷回路基板もまた平らな状態を維持できる。
【0069】
図4を参照すると、表示パネル120は、フレキシブル基板121、画素部122、封止層123を含む。
【0070】
フレキシブル基板121は、表示パネル120の多様な構成を支持するためのベース部材であり、絶縁物質で構成され得る。フレキシブル基板121は、表示パネル120がワインディングまたはアンワインディングされるために、フレキシビリティを有する物質からなり得る。例えば、フレキシブル基板121は、ポリイミド(PI)等のようなプラスチック物質からなり得る。
【0071】
フレキシブル基板121の上面にバッファ層が配置される。バッファ層は、フレキシブル基板121の外側から浸透した水分および/または酸素が拡散されることを防止できる。バッファ層は、無機物質からなり得、例えば、バッファ層は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単層や複層で構成され得るが、これに制限されるものではない。
【0072】
フレキシブル基板121及びバッファ層の上面に画素部122が配置される。画素部122は、複数の有機発光素子及び有機発光素子を駆動するための回路を含む。画素部122は、表示領域AAに対応するように配置され得る。
【0073】
一方、有機発光素子で発光された光が放出される方向によって、表示パネル120は、トップエミッション(top emission)またはボトムエミッション(bottom emission)方式で構成され得る。
【0074】
トップエミッション方式は、有機発光素子で発光された光が有機発光素子が形成されたフレキシブル基板121の上部に発光される方式である。トップエミッション方式である場合、有機発光素子で発光された光をフレキシブル基板121の上部に、即ち、カソード側に進行させるために、アノードの下部に反射層が形成され得る。
【0075】
ボトムエミッション方式は、有機発光素子で発光された光が有機発光素子が形成されたフレキシブル基板121の下部に発光される方式である。ボトムエミッション方式である場合、有機発光素子で発光された光をフレキシブル基板121の下部に進行させるために、アノードは、透明導電性物質だけからなり得、カソードが反射率の高い金属物質からなり得る。
【0076】
以下においては、説明の便宜のために、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100がボトムエミッション方式であるものと仮定して説明するが、これに制限されるものではない。
【0077】
画素部122を覆うように封止層123が配置される。封止層123は、画素部122の有機発光素子を密封する。封止層123は、外部の湿気、酸素、衝撃等から画素部122の有機発光素子を保護することができる。封止層123は、複数の無機層と複数の有機層が交互に積層されて形成され得る。例えば、無機層は、シリコン窒化物(SiNx)、シリコン酸化物(SiOx)、アルミニウム酸化物(AlOx)等のような無機物からなり得、有機層は、エポキシ(Epoxy)系列またはアクリル(Acryl)系列のポリマーが使用され得るが、これに制限されるものではない。
【0078】
一方、図面に示されてはいないが、封止層123上には、封止基板が配置され得る。具体的に、封止層123と第1基板110との間に封止基板が配置される。封止基板は、封止層123と共に画素部122の有機発光素子を保護することができる。封止基板は、外部の湿気、酸素、衝撃等から画素部122の有機発光素子を保護することができる。例えば、封止基板は、約200~900MPaの高いモジュラスを有する物質からなり得、封止基板は、耐腐食性が強く、ホイル(foil)あるいは薄膜形態に加工が容易なアルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、鉄(Fe)とニッケルの合金材質等の金属材質からなり得る。そこで、封止基板を金属材質で形成することで超薄膜形態に封止基板の具現が可能であり、外部の衝撃及びスクラッチに強い耐保護性が提供され得る。
【0079】
このとき、封止層123と封止基板との間には、封止接着層がさらに配置される。封止接着層は、封止層123と封止基板を接着させることができる。封止接着層は、接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であってよい。例えば、封止接着層は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0080】
一方、封止接着層は、封止層123及び画素部122を囲むように配置され得る。即ち、画素部122は、バッファ層及び封止層123により密封され得、封止層123及び画素部122は、バッファ層と封止接着層により密封され得る。封止接着層は、封止層123及び封止基板と共に画素部122の有機発光素子を外部の湿気、酸素、衝撃等から保護することができる。このとき、封止接着層は、吸湿剤をさらに含むことができる。吸湿剤は、吸湿性を有するパーティクルであってよく、外部から水分及び酸素等を吸収して、画素部122に水分及び酸素が浸透することを最小化することができる。
【0081】
図4を参照すると、表示パネル120と第1基板110を接着させる接着部ADが配置される。接着部ADは、表示パネル120と第1基板110との間に配置され、表示パネル120と第1基板110を接着させることができる。接着部ADは、封止基板と第1基板110を接着させる方式で表示パネル120と第1基板110を接着させることができる。封止基板と第1基板110との間に接着部ADが配置され得、封止基板と第1基板110を接着させることができる。
【0082】
一方、図面に示されてはいないが、表示パネル120の前面に偏光板が配置され得る。偏光板は、選択的に光を透過させて、表示パネル120に入射する外部光の反射を低減させることができる。具体的に、表示パネル120は、半導体素子、配線、有機発光素子等に適用される多様な金属物質を含む。そこで、表示パネル120に入射した外光は金属物質から反射し得、外光の反射によってフレキシブル表示装置100の視認性が低減され得る。しかし、偏光板が配置される場合、偏光板は、外光の反射を防止して、フレキシブル表示装置100の野外視認性を高めることができる。ただし、偏光板は、フレキシブル表示装置100の具現例によって省略されてもよい。
【0083】
表示パネル120の一端には、複数のフレキシブルフィルムが配置される。複数のフレキシブルフィルムは、延性を有するベースフィルムに各種の部品が配置されて表示領域の複数の画素を構成する複数のサブ画素及び駆動回路に信号を供給するためのフィルムであり、表示パネル120と電気的に連結され得る。複数のフレキシブルフィルムは、表示パネル120の非表示領域に一端が配置され、電源電圧、データ電圧等を表示領域の複数のサブ画素及び駆動回路に供給できる。一方、複数のフレキシブルフィルムの個数は、設計によって多様に変更され得、これに制限されない。
【0084】
複数のフレキシブルフィルムのベースフィルムには、ゲートドライバIC、データドライバICのような駆動ICが配置され得る。駆動ICは、映像を表示するためのデータとそれを処理するための駆動信号を処理する部品である。駆動ICは、実装される方式によってチップオングラス(Chip On Glass;COG)、チップオンフィルム(Chip On Film;COF)、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package;TCP)等の方式で配置され得る。
【0085】
一方、複数のフレキシブルフィルムは、ベースフィルムと、ベースフィルム上に映像を表示するためのデータとそれを制御する各種の駆動ICが配置された部品であり、映像を表示するための部品である。複数のフレキシブルフィルムは、表示パネル120の一端のパッド領域に電気的に連結され、第1基板110の背面に向かってベンディングされる。複数のフレキシブルフィルムの一端は、第1基板110の一面上の表示パネル120の一端に連結され、複数のフレキシブルフィルムの他端は、第1基板110の一面の反対面側に配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0086】
印刷回路基板は、第1基板110の背面上に配置され、複数のフレキシブルフィルムと連結される。即ち、印刷回路基板は、第1基板110の背面側に配置され、複数のフレキシブルフィルムと電気的に連結される。印刷回路基板は、複数のフレキシブルフィルムの駆動ICに信号を供給する部品である。印刷回路基板は、駆動信号、データ信号等のような多様な信号を駆動ICに供給するための各種の部品が配置され得る。印刷回路基板の個数は、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。
【0087】
一方、印刷回路基板と連結される追加印刷回路基板がさらに配置され得る。例えば、印刷回路基板は、データ駆動部が実装されるソース印刷回路基板(Source PCB;S-PCB)と称され得、印刷回路基板と連結される追加印刷回路基板は、タイミングコントローラ等が実装されるコントロール印刷回路基板(Control PCB;C-PCB)と称され得る。追加印刷回路基板は、ローラー161内に配置されてもよく、ローラー161の外部でハウジング部HP内に配置されるか、印刷回路基板と直に接するように配置されてもよい。
【0088】
以下においては、第1基板110についてのより詳細な説明のために、
図5a乃至
図5cを共に参照する。
【0089】
<第1基板>
図5aは、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板の斜視図である。
図5bは、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板の断面図である。
図5cは、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板のワインディング状態を説明するための断面図である。
【0090】
図5a乃至
図5cを参照すると、第1基板110は、複数の剛性部112及び弾性部111を含む。
【0091】
第1基板110は、剛性材料からなる複数の剛性部112(例えば、第1部)と弾性材料からなる弾性部111(例えば、第2部)を含む複合材料であってよい。そこで、第1基板110は、フレキシブル表示装置100のフレキシブル駆動時に表示パネル120と共に曲げられて表示パネル120を支持することができ、表示パネル120の剛性を補完できる。
【0092】
弾性部111は、複合材料からなる第1基板110の材料のうち母材(matrix)に該当し得る。弾性部111は、複数の剛性部112の間を満たすように配置され得、弾性部111は、複数の剛性部112を囲むように配置され得る。即ち、弾性部111には、複数の剛性部112が挿入され得る。具体的に、弾性部111は、複数の剛性部112の側面を囲むように配置され得る。一方、弾性部111は、剛性部112の上面と下面の一部を露出させるように配置されるか、剛性部112の上面と下面のうち一部を覆う形状に配置されるか、剛性部112の全ての面を覆うように配置されてもよい。そこで、剛性部112は、弾性部111に挿入されて弾性部111により囲まれる形状を有することもできる。従って、弾性部111は、複数の剛性部112の位置を固定するように構成され得る。
【0093】
弾性部111は、柔軟な特性を有することができる。そこで、弾性部111は、フレキシブル表示装置100のワインディングまたはアンワインディング時、第1基板110が表示パネル120と共にローラー161にワインディングまたはアンワインディングされて表示パネル120を支持するように構成され得る。
【0094】
弾性部111は、弾性材料からなり得る。例えば、弾性部111は、シリコーン及びゴム等のようなエラストマー(elastomer)系列の材料からなり得る。そこで、弾性部111の弾性係数は、10MPa~1400MPaの範囲であってよい。ただし、弾性部111の材料は、製品に要求される特性によって変更され得、これに制限しない。
【0095】
複数の剛性部112は、剛性材料からなり得る。複数の剛性部112は、複合材料からなる第1基板110の材料のうちコア(Core)形状の強化材(Reinforcement)に該当し得る。剛性部112は、高い弾性係数と低い熱膨張係数(CTE)を有することができる。そこで、剛性部112は、第1基板110の弾性復元力を増加させて第1基板110の耐久性を向上させることができる。また、剛性部112は、物理的変形及び熱的変形に対する第1基板110の抵抗を向上させることができる。
【0096】
剛性部112は、例えば、ベロブラック(vero-black)等のポリマー、複合材料、金属、合金、酸化物セラミック、窒化物セラミック及び炭化物セラミックのいずれか一つであってよい高弾性率及び高剛性を有する素材からなり得る。そこで、剛性部112の弾性係数は、1GPa~1000GPaであってよい。ただし、剛性部112の材料は、これに制限されるものではない。
【0097】
一方、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100のようなローラブル表示装置は、フォルダブル表示装置のような他の形態のフレキシブル表示装置に比して、重くてサイズの大きい大型フレキシブル表示装置にも適用され得る。この場合、剛性部112は、柔軟性よりは剛性がさらに重要視され得る。そこで、大型フレキシブル表示装置に適用される剛性部112は、先に剛性部112の材料として提示された素材のうち、好ましくは、酸化物セラミック、窒化物セラミック及び炭化物セラミック等の高い剛性を有する素材からなり得る。このとき、剛性部112の弾性係数は、60GPa~1000GPaであってよい。
【0098】
複数の剛性部112は、第1方向、即ち、X軸方向に延び得る。即ち、複数の剛性部112それぞれは、第1方向に長く延びた形状を有し得る。複数の剛性部112それぞれは、平面部と曲面部を含むことができる。具体的に、複数の剛性部112それぞれは、表示パネル120が配置される方向に位置する平面部及び平面部と連結されて平面部の反対方向に突出した曲面部を含むことができる。そこで、複数の剛性部112は、第1方向に延びた半円柱形状であってよい。ただし、複数の剛性部112の形状は、半円柱でない曲面部及び平面部を含む柱形状であってもよく、これに制限されるものではない。
【0099】
一方、
図5a乃至
図5cを参照すると、第1基板110で剛性部112の平面部は、弾性部111の上面と同一平面上に配置され得る。具体的に、剛性部112の平面部は、表示パネル120に向かって露出されるように弾性部111により覆われず弾性部111の上面と同一平面上に配置され得る。そこで、第1基板110は、剛性部112の上部で表示パネル120から伝達された応力により剛性部112と隣接した位置の弾性材料である弾性部111が押されるか厚さが厚くなるパイルアップ(Pile up)現象が発生し、第1基板110が変形されるか応力が集中する問題を最小化するように構成され得る。
【0100】
また、剛性部112の最下端は、第1基板110の下面と同一平面に配置され得る。即ち、剛性部112の曲面部の最下端は、弾性部111の下面と同一平面上に配置され得る。これによって、剛性部112の最下端には、弾性部111が配置されなくてよい。そこで、第1基板110は、剛性部112の最下端で表示パネル120から伝達された応力により弾性材料である弾性部111が外部応力により押さえられるか折り畳まれる過程で本来の表面(original surface)の位置より表面の位置が上昇するか厚さが厚くなるパイルアップ(Pile up)現象が発生し、第1基板110が変形されるか応力が集中する問題を最小化するように構成され得る。
【0101】
このように、剛性部112の上面である平面部は、弾性部111の上面と同一平面に配置され、剛性部112の最下端と弾性部111の下面は、同一平面に配置されることで、剛性部112の厚さは、第1基板110の厚さL1と同一であり得る。即ち、
図5bのように、剛性部112のZ軸方向の最大長さは、第1基板110のZ軸方向での長さと同一であり得る。
【0102】
本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100においては、剛性部112の厚さは、第1基板110の厚さL1と同一に配置されることで、表示パネル120の厚さ方向に加えられる応力により第1基板110の変形を最小化することができる。
【0103】
具体的に、第1基板110で剛性部112の厚さは、第1基板110の厚さL1と同一であり得る。即ち、第1基板110に厚さ方向で剛性部112の上部及び下部には、弾性部111の配置が最小化され得る。そこで、剛性部112に比して弾性力の低い弾性部111により厚さ方向に第1基板110が屈折する現象を最小化することができる。従って、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100においては、剛性部112の厚さは、第1基板110の厚さL1と同一に配置されることで、表示パネル120の厚さ方向に加えられる応力により第1基板110の変形を最小化することができる。
【0104】
一方、一つの剛性部112の厚さは、100μm~1000μmであってよい。具体的に、第1基板110の厚さは、表示パネル120の支持機能を果たすと同時にワインディングまたはアンワインディングが可能であるように曲げ特性を考慮して設計されなければならない。そこで、第1基板110は、100μm~1000μmの厚さを有しなければならず、これによって、
図5bのように、剛性部112のYZ平面での断面形状である半円形状の半径、即ち、剛性部112の厚さもまた100μm~1000μmであることが好ましい。このとき、剛性部112のYZ平面での断面形状は半円形状であるので、このような半円の直径、即ち、剛性部112の幅L2は、200μm~2000μmであってよい。ただし、剛性部112の厚さと幅は、これに制限されるものではない。
【0105】
複数の剛性部112の総体積は、第1基板110の総体積の80%以下であってよい。例えば、第1基板110の総体積が200×100×0.5mmである場合を仮定したとき、剛性部112の厚さは、0.5mmであってよい。このとき、理論的には、
図5bのように断面が半円形状である剛性部112は、第1基板110内に最大200個挿入され得、第1基板110の総体積の80%であってよい。この場合、第1基板110は、43MPaの弾性係数を示す。これと関連して、従来のステンレススチール等の単一材料からなる第1基板110の弾性係数が一般的に50MPaであることを考慮したとき、剛性部112は、最小125個以上挿入されなければならない。そこで、剛性部112の間の距離L3は、0.6mmに設計されることが好ましい。
【0106】
複数の剛性部112は、第1方向に垂直な第2方向、即ち、Y軸方向に互いに離隔されて配列され得る。複数の剛性部112は、互いに一定の間隔に離隔されて配列され得る。即ち、
図5bのように、複数の剛性部112の間の距離L3は、一定の間隔であってよい。そこで、複数の剛性部112は、フレキシブル表示装置100のワインディングまたはアンワインディング時、表示パネル120に加えられる荷重を全体面積に均一に分散させることができる。
【0107】
図5cを参照すると、複数の剛性部112の曲面部は、ローラブル表示装置100のローリング軸を基準に外側に配置され得る。そこで、剛性部112は、剛性部112の上部に接着される表示パネル120の背面で表示パネル120の荷重を支持でき、これと同時に曲面部の曲面形状を通して表示パネル120と共に円滑にワインディングまたはアンワインディングされ得る。
【0108】
以下においては、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100と比較例のフレキシブル表示装置の位置によるせん断応力を説明するために
図6a乃至
図6hを参照する。
【0109】
図6aは、第1比較例に係るフレキシブル表示装置の第1基板でミーゼス応力(Von Mises Stress)及び剛性部周辺のPile up程度を示したグラフである。
図6bは、第1比較例に係るフレキシブル表示装置の位置によるミーゼス応力値を示したグラフである。
図6cは、第1比較例に係るフレキシブル表示装置の位置によるせん断応力値を示したグラフである。
図6dは、第2比較例に係るフレキシブル表示装置の第1基板でミーゼス応力及び剛性部周辺のPile up程度を示したグラフである。
図6eは、第2比較例に係るフレキシブル表示装置の位置による総ミーゼス応力値を示したグラフである。
図6fは、第2比較例に係るフレキシブル表示装置の位置によるせん断応力値を示したグラフである。
図6gは、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板でミーゼス応力及び剛性部周辺のPile up程度を示したグラフである。
図6hは、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の位置によるミーゼス応力値を示したグラフである。
図6iは、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置の位置によるせん断応力値を示したグラフである。このとき、第1比較例に係るフレキシブル表示装置は、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100と比較して、剛性部の断面形状が半円でない円形であり、剛性部の厚さより弾性部の厚さが厚い点だけが異なるフレキシブル表示装置である。第2比較例に係るフレキシブル表示装置は、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100と比較して、剛性部の断面形状が半円でない円形である点だけが異なるフレキシブル表示装置である。
図6a、
図6d及び
図6gは、第1基板で剛性部周辺のPile up程度を確認するために第1基板で剛性部周辺の位置によるミーゼス応力を測定したグラフであり、
図6b、
図6e及び
図6hにおいて、σ
vは、フレキシブル表示装置に加えられるミーゼス応力値である。また、全てのシミュレーションは、abaqusを使用して分析され、
図6a乃至
図6cにおいては、2.7kgfの荷重で実施し、
図6d乃至
図6fにおいては、3.0kgfの荷重で実施し、
図6g乃至
図6iにおいては、5.6kgfの荷重で実施した。
【0110】
まず、
図6a乃至
図6cを参照すると、第1比較例に係るフレキシブル表示装置においては、剛性部の上部から弾性部に局部的に応力集中が起こって弾性部が変形され、局部的変形によるpile up現象が発生し、第1基板110でミーゼス応力の最大値が1207MPaであることを確認することができる。また、フレキシブル表示装置全体で最大ミーゼス応力(TFT(σ
v))が875MPaであり、せん断応力(TFT(σ
12))の最大値は、392MPaと測定された。
【0111】
これと関連して、
図6d乃至
図6fを参照すると、第1比較例に係るフレキシブル表示装置においては、第1基板110でミーゼス応力の最大値が302MPaであり、フレキシブル表示装置全体で最大ミーゼス応力(TFT(σ
v))が560MPaであり、せん断応力(TFT(σ
12))の最大値は、132MPaに減少したことを確認することができる。そこで、第1比較例に係るフレキシブル表示装置と比較して、第2比較例に係るフレキシブル表示装置は、剛性部の厚さと弾性部の厚さが同じであるように設計変更することで、第1基板で剛性部周辺のPile up程度とせん断応力の大きさが減少することが分かる。
【0112】
次に、
図6g乃至
図6iを参照すると、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、剛性部112の下端付近でミーゼス応力の最大値が287MPaであり、フレキシブル表示装置全体で最大ミーゼス応力(TFT(σ
v))が446MPaであり、せん断応力(TFT(σ
12))の最大値は、71MPaに減少したことを確認することができる。そこで、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100においては、第1比較例及び第2比較例より約2倍高い荷重条件で実施されたにもかかわらず、剛性部112周辺で剛性部112周辺のPile up程度とせん断応力の大きさがさらに減少したことを確認することができる。即ち、半円形状の断面を有する剛性部112は、円形の断面形状を有する剛性部112より剛性部112周辺部へのPile up現象最小化及びせん断応力減少にさらに適していることが分かる。
【0113】
一方、
図6fと
図6iを参照すると、
図6fの第2比較例に係るフレキシブル表示装置においては、第1基板110の剛性部112周辺部で発生するPile upの影響により、せん断応力が集中した部分があることが分かる。これに対して、
図6iの本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100においては、相対的にPile upによるせん断応力が低減されたことを確認することができる。そこで、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、第2比較例に係るフレキシブル表示装置より部分的にせん断応力が集中する部分が低減され得るので、フレキシブル表示装置100の耐久性がさらに向上し得る。
【0114】
本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100においては、第1基板110が剛性材料からなる剛性部112と弾性材料からなる弾性部111を含む複合材料からなることで、フレキシブル表示装置100のワインディングまたはアンワインディング駆動時、表示パネル120と共にローリング駆動でき、表示パネル120の剛性を補強すると同時に表示パネル120に集中する荷重を効果的に分散させることができる。
【0115】
具体的に、
図5a乃至
図5cを参照すると、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、第1方向に延びた複数の剛性部112及び複数の剛性部112を囲むように配置される弾性部111を含む複合材料であってよい。そこで、弾性部111の弾性力により表示パネル120を緩衝でき、これと同時に剛性部112の剛性により表示パネル120の剛性を補完して耐久性を向上させることができる。従って、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100においては、第1基板110が剛性材料からなる剛性部112と弾性材料からなる弾性部111を含む複合材料からなることで、フレキシブル表示装置100のワインディングまたはアンワインディング駆動時、表示パネル120と共にローリング駆動でき、表示パネル120の剛性を補強すると同時に表示パネル120に集中する荷重を効果的に分散させることができ、フレキシブル表示装置100の耐久性がさらに向上し得る。
【0116】
一方、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、第1基板110が剛性材料からなる剛性部112と弾性材料からなる弾性部111を含む複合材料からなることで、フレキシブル表示装置100の表示品質が向上し得る。
【0117】
従来のフレキシブル表示装置においては、表示パネルを支持する第1基板に延性を付与するために開口パターン等を配置してフレキシブル駆動が可能であり、表示パネルの支持のための剛性もまた確保した。ただし、このような開口パターンが表示パネルの前面で視認されることで、フレキシブル表示装置の表示品質が低下する問題が発生し得る。これに対して、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100においては、従来のフレキシブル表示装置のような開口パターンの配置がなくてもフレキシブル駆動が可能であり、これと同時に表示パネル120の支持のための剛性を確保することができるので、開口パターンが表示パネル120の前面で視認されないことができる。そこで、フレキシブル表示装置100の表示品質がさらに向上し得る。従って、本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置100は、第1基板110が剛性材料からなる剛性部112と弾性材料からなる弾性部111を含む複合材料からなることで、フレキシブル表示装置100の表示品質がさらに向上し得る。
【0118】
<フレキシブル表示装置-フォルダブル表示装置>
図7は、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置の平面図である。
図8aは、
図7のVIII-VIII’に沿った断面図である。
図8bは、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板のワインディング状態を説明するための断面図である。
【0119】
図7乃至
図8bのフレキシブル表示装置700は、
図1a乃至
図5cのフレキシブル表示装置100と比較してローラー部160及び駆動部MPが省略され、フォールディング領域FA及び非フォールディング領域NFA1、NFA2がさらに配置されたことのみが異なるだけで、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
【0120】
図7乃至
図8bを参照すると、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700は、第1基板710、表示パネル720及び接着部ADを含む。
【0121】
表示パネル720は、表示領域DA及び非表示領域NDAを含む。また、表示パネル720は、フォールディング領域FA及び非フォールディング領域NFA1、NFA2を含む。表示パネル720は、映像の表示の有無によって表示領域DA及び非表示領域NDAに区分され得、フォールディング如何によってフォールディング領域FA及び非フォールディング領域NFA1、NFA2に区分され得る。これによって、表示パネル720の一部の領域は、表示領域DAであると同時にフォールディング領域FAであり得、表示パネル720の他の一部の領域は、非表示領域NDAでありながら非フォールディング領域NFAであり得る。
【0122】
一方、以下においては、説明の便宜のために、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700が表示領域DAの一部の領域にのみフォールディング領域FAが配置されるフォルダブル(foldable)表示装置であるものと仮定して説明する。
【0123】
上述したように、表示パネル720は、フォールディングの有無によってフォールディング領域FA及び非フォールディング領域NFA1、NFA2とも定義され得る。表示パネル720は、フォールディングが可能な一つのフォールディング領域FA及びそれを除く領域である非フォールディング領域NFA1、NFA2を含む。フォールディング領域FAは、フレキシブル表示装置700をフォールディングする時にフォールディングされる領域であり、フォールディング軸を基準に特定の曲率半径によってフォールディングされ得る。例えば、フォールディング領域FAのフォールディング軸は、X軸方向に形成され得、非フォールディング領域NFA1、NFA2は、フォールディング軸と垂直なY軸方向にフォールディング領域FAから延び得る。フォールディング領域FAがフォールディング軸を基準にフォールディングされる場合、フォールディング領域FAは、円または楕円の一部を形成し得る。このとき、フォールディング領域FAの曲率半径は、フォールディング領域FAが形成する円または楕円の半径を意味する。
【0124】
非フォールディング領域NFA1、NFA2は、フレキシブル表示装置700をフォールディングする時にフォールディングされない領域である。即ち、非フォールディング領域NFA1、NFA2は、フレキシブル表示装置700をフォールディングするとき、平面状態を維持する。非フォールディング領域NFA1、NFA2は、フォールディング領域FAの両側に位置し得る。即ち、非フォールディング領域NFA1、NFA2は、フォールディング軸を基準にY軸方向に延びた領域であってよい。このとき、フォールディング領域FAは、非フォールディング領域NFA1、NFA2の間に定義され得る。また、フォールディング軸を基準にフレキシブル表示装置700がフォールディングされるとき、非フォールディング領域NFA1、NFA2は、互いに重畳され得る。
【0125】
一方、
図8aにおいては、フレキシブル表示装置700がトップエミッション方式であるものと示しており、そこで、
図1a乃至
図5cのフレキシブル表示装置100と比較して表示パネル720の構成要素であるフレキシブル基板721、画素部722及び封止層723の積層順序が異なるように示されている。ただし、フレキシブル表示装置700の発光方式及び構成要素の積層順序は、これに制限されるものではない。
【0126】
図7乃至
図8bを参照すると、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700において、第1基板710は、剛性部712及び弾性部711を含むことができる。
【0127】
剛性部712は、金属またはステンレススチール等の合金等の柔軟性が向上した材料からなり得る。本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700は、ローラブル表示装置と比較して軽くベンディングR値が小さくなり得るので、第1基板710の材料に柔軟性がさらに要求され得る。そこで、剛性部712は、金属またはステンレススチール等の合金からなり得る。このとき、剛性部712の弾性係数は、13GPa~400GPaの範囲であってよい。
【0128】
複数の剛性部712は、第2方向、即ち、Y軸方向に互いに離隔されて配列され得る。例えば、剛性部712の直径、即ち、剛性部712の幅L5が1mmであるとき、フォルダブル表示装置でタッチペン(直径:2mm)を使用する場合の耐久性を考慮して、複数の剛性部712の間の間隔は、0.6mm以下であることが好ましく、剛性部712の間の衝突を最小化するために0.05mm以上であることが好ましい。まとめると、それぞれの前記複数の剛性部712の間の距離は、0.05mm~0.6mmであってよい。即ち、それぞれの複数の剛性部712の間の距離は、一つの剛性部712の平面部の第2方向への長さの5%~60%であってよい。一方、先に説明したように、複数の剛性部712の厚さは、第1基板710の厚さL4と同一であってよい。そして、複数の剛性部712の厚さは、フォルダブル表示装置のような中小型製品の大きさを考慮して、100μm~500μmであってよい。ただし、剛性部712の厚さ及び複数の剛性部712の間の間隔は、これに制限されるものではない。
【0129】
図8aを参照すると、フォールディング領域で複数の剛性部712の間の間隔L6は、非フォールディング領域NFA1、NFA2での複数の剛性部712の間の間隔L7より大きくてよい。複数の剛性部712は、互いに近く配置される場合、第1基板710の剛性が向上し、柔軟性は低下する。これに対して、複数の剛性部712が互いに遠く配置される場合、第1基板710の剛性は多少低下するが、柔軟性は向上し得る。そこで、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700においては、相対的に柔軟性がさらに要求されるフォールディング領域FAでの複数の剛性部712の間の間隔L6を相対的に剛性がさらに要求される非フォールディング領域NFA1、NFA2での複数の剛性部712の間の間隔L7より大きく配置することで、フォールディング領域FAと非フォールディング領域NFA1、NFA2それぞれに要求される物性をそれぞれ満たすことができる。
【0130】
一方、このようにフォールディング領域FAと非フォールディング領域NFA1、NFA2それぞれに要求される物性をそれぞれ満たすための方法としてフォールディング領域FAで複数の剛性部712それぞれの大きさを非フォールディング領域NFA1、NFA2での複数の剛性部712それぞれの大きさより大きく設計してもよいが、これに制限されるものではない。
【0131】
本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700においては、第1基板710が剛性材料からなる剛性部712と弾性材料からなる弾性部711を含む複合材料からなることで、第1基板710がフレキシブル表示装置700のフォールディングまたはアンフォールディング駆動時、表示パネル720と共にフォールディング駆動でき、表示パネル720の剛性を補強すると同時に表示パネル720に集中する荷重を効果的に分散させることができる。
【0132】
具体的に、
図7乃至
図8bを参照すると、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700は、第1方向に延びた複数の剛性部712及び複数の剛性部712を囲むように配置される弾性部711を含む複合材料であってよい。そこで、弾性部711の弾性力により表示パネル720を緩衝でき、これと同時に剛性部712の剛性により表示パネル720の剛性を補完して耐久性を向上させることができる。従って、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700においては、第1基板710が剛性材料からなる剛性部712と弾性材料からなる弾性部711を含む複合材料からなることで、第1基板710がフレキシブル表示装置700のフォールディングまたはアンフォールディング駆動時、表示パネル720と共にフォールディング駆動でき、表示パネル720の剛性を補強すると同時に表示パネル720に集中する荷重を効果的に分散させることができ、フレキシブル表示装置700の耐久性がさらに向上し得る。
【0133】
一方、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700においては、第1基板710が剛性材料からなる剛性部712と弾性材料からなる弾性部711を含む複合材料からなることで、フォールディング領域FAと非フォールディング領域NFA1、NFA2それぞれに要求される物性をそれぞれ満たすと同時にフォールディング領域FAと非フォールディング領域NFA1、NFA2の境界が表示パネル720の前面で視認されることを最小化することができる。
【0134】
具体的に、従来のフレキシブル表示装置においては、単一材料の第1基板がフォールディング領域と非フォールディング領域でそれぞれ異なる開口パターンを有するように配置していた。そこで、従来のフレキシブル表示装置においては、フォールディング領域と非フォールディング領域の境界が表示パネルの前面で視認される問題が発生し得る。これに対して、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700においては、第1基板710がフォールディング領域FAで複数の剛性部712の間の間隔L6は非フォールディング領域NFA1、NFA2での複数の剛性部の間の間隔L7より大きく配置することで、フォールディング領域FAと非フォールディング領域NFA1、NFA2それぞれに互いに異なる開口パターンを配置しなくてもフォールディング領域FAと非フォールディング領域NFA1、NFA2それぞれに要求される物性をそれぞれ満たすことができる。従って、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700においては、第1基板710が剛性材料からなる剛性部712と弾性材料からなる弾性部711を含む複合材料からなることで、フォールディング領域FAと非フォールディング領域NFA1、NFA2それぞれに要求される物性をそれぞれ満たすと同時にフォールディング領域FAと非フォールディング領域NFA1、NFA2の境界が表示パネル720の前面で視認されることを最小化でき、フレキシブル表示装置700の表示品質が向上し得る。
【0135】
一方、
図7乃至
図8bにおいては、フレキシブル表示装置700が一つのフォールディング領域FAを有するフォルダブル表示装置であるものと示したが、本発明の他の実施例に係るフレキシブル表示装置700は、少なくとも2個のフォールディング領域と少なくとも3個の非フォールディング領域を有するマルチフォールディング表示装置であってよく、これに制限されるものではない。
【0136】
<フレキシブル表示装置-スライダブル(Slidable)表示装置>
図9a及び
図9bは、本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板のスライディングを説明するための断面図である。
【0137】
図9a及び
図9bのフレキシブル表示装置の第1基板910は、
図7乃至
図8bのフレキシブル表示装置700の第1基板710と比較して、フォールディング領域FAと非フォールディング領域NFA1、NFA2でないベンディング領域BAと非ベンディング領域NBAを含むことのみが異なるだけで、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
【0138】
本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置は、表示部DPを引出し及び挿入できるようにスライディング駆動が可能なスライダブル表示装置であってよい。
【0139】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置の表示部DPは、非ベンディング領域NBA及び非ベンディング領域NBAと連結されてベンディングされ得るベンディング領域BAで構成され得る。そこで、表示部DPの第1基板910もまたベンディング領域BAと非ベンディング領域NBAを含むことができる。
【0140】
ベンディング領域BAは、ベンディングが可能であるように構成される。そこで、ベンディング領域BAは、スライディング駆動を通してフレキシブル表示装置の内部から引出しまたは挿入され得る。
【0141】
非ベンディング領域NBAは、平面状態を維持するように構成される。そこで、非ベンディング領域NBAは、非ベンディング領域NBAと連結されたベンディング領域BAの一側を固定することで、ベンディング領域BAのスライディング駆動時、ベンディング領域BAを支持することができる。
【0142】
図9a及び
図9bを参照すると、本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置において、ベンディング領域BAは、一定の曲率を維持してスライディング駆動するように構成される。そこで、ユーザの必要に応じてフレキシブル表示装置の厚さを維持して表示部DPを拡張または収納できる。
【0143】
具体的に、表示部DPの収納状態で表示部DPの第1基板910のベンディング領域BAは、
図9aのように一定の曲率を有してベンディングされた状態で配置され得る。そして、スライディング駆動を通して表示部DPが引き出された状態で、表示部DPの第1基板910のベンディング領域BAは、収納状態と同じ曲率を維持して平坦な形態に広げられ得る。従って、本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置において、ベンディング領域BAは、一定の曲率を維持してスライディング駆動するように構成される。そこで、ユーザの必要に応じてフレキシブル表示装置の厚さを維持して表示部DPを拡張または収納できる。
【0144】
一方、本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板910は、弾性部911及び剛性部912からなり、全ての領域でフレキシブル駆動が可能であるので、多様な形態のフレキシブル表示装置に適用され得る。即ち、本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置の第1基板910は、柔軟さが必要な多様なフレキシブル表示装置に適用され得、そこで、フレキシブル表示装置の設計の自由度が向上し得る。
【0145】
図10乃至
図11のフレキシブル表示装置は、
図1a乃至
図5cのフレキシブル表示装置100と比較して第2基板または第3基板のいずれか一つをさらに含むことのみが異なるだけで、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
【0146】
図10乃至
図11を参照すると、本発明のまた他の実施例に係るフレキシブル表示装置においては、第1基板110と表示パネル120との間に配置される第2基板1030または第1基板110の下部に配置される第3基板1140のいずれか一つをさらに含むことができる。
【0147】
このとき、第2基板1030及び第3基板1140は、剛性及び延性を有する材料からなり得る。そこで、第2基板1030及び第3基板1140は、フレキシブル表示装置のフレキシブル駆動時、表示パネルの曲率をさらに一定に維持させ、表示パネルの上面に発生するシワ(crease)をさらに抑制できる。例えば、第2基板1030及び第3基板1140は、ポリイミド(PI)またはステンレススチールからなり得る。
【0148】
第2基板1030及び第3基板1140は、表示パネル120と第1基板110との間または第1基板110の下部で第1基板110と共に表示パネル120を支持するために含まれ得、それは、トッププレート(top plate)と称され得る。
【0149】
本発明の実施例に係るフレキシブル表示装置は、下記のように説明され得る。
【0150】
本発明の一実施例に係るフレキシブル表示装置は、映像を表示する表示パネル、表示パネルの下部で表示パネルを支持するように配置され、第1方向に延びた複数の剛性部及び複数の剛性部の間を満たすように配置される弾性部を含む第1基板、及び表示パネルと第1基板との間を接着するように配置される接着部を含み、複数の剛性部それぞれは、表示パネルが配置される方向に位置する平面部及び平面部と連結されて平面部の反対方向に突出した曲面部を含む。
【0151】
本発明の他の特徴によれば、複数の剛性部は、第1方向に垂直な第2方向に互いに離隔されて配列され得る。
【0152】
本発明のまた他の特徴によれば、複数の剛性部の総体積は、第1基板の総体積の80%以下であってよい。
【0153】
本発明のまた他の特徴によれば、剛性部の平面部は、表示パネルに向かって露出されるように弾性部の上面と同一平面上に配置され得る。
【0154】
本発明のまた他の特徴によれば、剛性部の曲面部の最下端は、弾性部の下面と同一平面上に配置され得る。
【0155】
本発明のまた他の特徴によれば、剛性部は、第1方向に延びた半円柱形状であってよい。
【0156】
本発明のまた他の特徴によれば、第1基板と表示パネルとの間に配置される第2基板または第1基板の下部に配置される第3基板のいずれか一つをさらに含むことができる。
【0157】
本発明のまた他の特徴によれば、第2基板及び第3基板は、ポリイミド(PI)またはステンレススチールからなり得る。
【0158】
本発明のまた他の特徴によれば、剛性部は、ベロブラック(vero-black)等のポリマー、複合材料、金属、合金、酸化物セラミック、窒化物セラミック及び炭化物セラミックのいずれか一つであってよい高弾性率及び高剛性を有する素材からなり得る。
【0159】
本発明のまた他の特徴によれば、弾性部の弾性係数は、10MPa~1400MPaの範囲であってよい。
【0160】
本発明のまた他の特徴によれば、弾性部は、シリコーン及びゴム等のようなエラストマー(elastomer)系列の材料からなり得る。
【0161】
本発明のまた他の特徴によれば、フレキシブル表示装置は、フォルダブル表示装置であり、第1基板は、第1方向に形成されたフォールディング軸が配置されてフォールディングが可能なフォールディング領域及びフォールディング領域を除く領域である非フォールディング領域をさらに含むことができる。
【0162】
本発明のまた他の特徴によれば、複数の剛性部は、第1方向に垂直な第2方向に互いに離隔されて配列され、フォールディング領域で複数の剛性部の間の間隔または複数の剛性部それぞれの大きさは、非フォールディング領域での複数の剛性部の間の間隔または複数の剛性部それぞれの大きさより大きくてよい。
【0163】
本発明のまた他の特徴によれば、複数の剛性部は、第1方向に垂直な第2方向に互いに離隔されて配列され、それぞれの複数の剛性部の間の距離は、一つの剛性部の平面部の第2方向への長さの5%~60%であってよい。
【0164】
本発明のまた他の特徴によれば、それぞれの複数の剛性部の間の距離は、0.05mm~0.6mmであってよい。
【0165】
本発明のまた他の特徴によれば、剛性部の弾性係数は、13GPa~400GPaの範囲であってよい。
【0166】
本発明のまた他の特徴によれば、剛性部は、金属またはステンレススチール等の合金からなり得る。
【0167】
本発明のまた他の特徴によれば、一つの剛性部の厚さ方向への最大長さは、100μm~500μmの範囲であってよい。
【0168】
本発明のまた他の特徴によれば、フレキシブル表示装置は、第1方向に形成されたローリング軸をさらに含むことができる。
【0169】
本発明のまた他の特徴によれば、複数の剛性部は、第1方向に垂直な第2方向に沿って互いに一定の間隔に離隔されて配列され得る。
【0170】
本発明のまた他の特徴によれば、剛性部は、酸化物セラミック、窒化物セラミック及び炭化物セラミックのいずれか一つからなり得る。
【0171】
本発明のまた他の特徴によれば、剛性部の弾性係数は、60GPa~1000GPaの範囲であってよい。
【0172】
本発明のまた他の特徴によれば、一つの剛性部の厚さ方向への最大長さは、100μm~1000μmの範囲であってよい。
【0173】
以上、添付の図面を参照して、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が制限されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきである。