(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-21
(45)【発行日】2024-07-01
(54)【発明の名称】購読及び処理方法、ネットワークデータ解析機能、記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 24/08 20090101AFI20240624BHJP
H04W 4/029 20180101ALI20240624BHJP
H04W 8/18 20090101ALI20240624BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20240624BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20240624BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W4/029
H04W8/18
H04W88/18
H04W92/24
(21)【出願番号】P 2023507324
(86)(22)【出願日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 CN2021109228
(87)【国際公開番号】W WO2022028302
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-02-01
(31)【優先権主張番号】202010783271.4
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110053612.7
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】王 胡成
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0045559(US,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,KI #2, New Sol: Data collection in hierarchical Upper-to-Lower Levels NWDAF interactions,3GPP TSG SA WG2#139e S2-2004535,フランス,3GPP,2020年06月08日
【文献】Huawei, HiSilicon, Ericsson?,Solution to multiple NWDAF instances,3GPP TSG SA WG2#136AH S2-2001210,フランス,3GPP,2020年01月14日
【文献】Huawei, HiSilicon,KI #11, New Sol: Offline Data Collection for preparing NWDAF for future requests,3GPP TSG SA WG2#139e S2-2004552,フランス,3GPP,2020年06月08日
【文献】Samsung,KI #2, New Sol: Supporting reselection of serving NWDAF,3GPP TSG SA WG2#139e S2-2004543,フランス,3GPP,2020年06月08日
【文献】Motorola Mobility, Lenovo,Solution on efficient data collection by multiple NWDAF,3GPP TSG SA WG2#139e S2-2003802,フランス,3GPP,2020年05月22日
【文献】Huawei, HiSilicon,Clarification of Analytic ID and Event ID,3GPP TSG SA WG2#131 S2-1902520,フランス,3GPP,2019年02月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
購読方法であって、
c-NWDAF(中心ネットワークデータ解析機能)は、第1d-NWDAF(分散式ネットワークデータ解析機能)に購読要求を送信することであって、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUE(ユーザ機器)の現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFであることと、
c-NWDAFは、第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知を受信した後、現在前記UEをサービスする5GC(5Gコアネットワーク)ネットワーク機能を決定するとともに、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、前記UEの位置を決定するとともに、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスし得る第2d-NWDAFをクエリすることと、
c-NWDAFは、第2d-NWDAFに購読要求を送信することと、を含む
購読方法。
【請求項2】
c-NWDAFは、第2d-NWDAFに購読要求を送信した後、
第1d-NWDAFに購読のサスペンド指示又は購読のキャンセル指示を送信することをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
c-NWDAFは、第3d-NWDAFによって送信されたデータ解析結果を受信することをさらに含み、
前記データ解析結果は、前記UEの履歴的データ解析である
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
c-NWDAFが受信した第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知は、第1d-NWDAFが、UEをサービスするNFによるイベント報告に基づいて、UEがそのサービス範囲から移動したと決定した後で送信したものである
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記UEの位置を決定することは、第1d-NWDAFからUEの位置を取得し、又は、AMFにUEの位置情報を購読することである
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
購読処理方法であって、
d-NWDAFは、c-NWDAFからの購読要求を受信した後、UDM(統合データ管理エンティティ)に現在UEをサービスする5GC NF(ネットワーク機能エンティティ)情報を購読することと、
d-NWDAFは、UDMによって送信される前記UEの5GC NFをサービスする通知を受信することと、
d-NWDAFは、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定し、及び/又は、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知することと、を含む
購読処理方法。
【請求項7】
d-NWDAFは、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定することは、
5GC NFがそのサービス範囲にない場合、データ解析を実行するd-NWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を停止し、5GC NFがそのサービス範囲にある場合、データ解析を実行しないNWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を実行し始めることを含む
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記d-NWDAFは、UDMの通知に基づいて、UEがサービス範囲から移動したか否かを決定する
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
d-NWDAFは、c-NWDAFによって送信される購読要求を受信した後、
c-NWDAFによって送信されるサスペンド指示を受信した後、当該UEに対するデータ収集及び解析をサスペンドすることをさらに含む
請求項6に記載の方法。
【請求項10】
d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、
前記UEの履歴的データ解析が存在する場合、c-NWDAFにデータ解析結果を送信することをさらに含む
請求項6に記載の方法。
【請求項11】
NWDAFであって、
前記NWDAFがc-NWDAFである場合、
メモリにおけるプログラムを読み出して、
第1d-NWDAFに購読要求を送信することであって、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUEの現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFであることと、
第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知を受信した後、現在前記UEをサービスする5GCネットワーク機能を決定して、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、前記UEの位置を決定して、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスするができる第2d-NWDAFをクエリすることと、
第2d-NWDAFに購読要求を送信することと、を実行するように構成されるプロセッサと、
プロセッサの制御でデータを送受信するように構成される送受信機と、を含む
NWDAF。
【請求項12】
第2d-NWDAFに購読要求を送信した後、
第1d-NWDAFに購読のサスペンド指示又は購読のキャンセル指示を送信することをさらに含む
請求項11に記載のNWDAF。
【請求項13】
第3d-NWDAFによって送信されるデータ解析結果を受信することをさらに含み、
前記データ解析結果は、前記UEの履歴的データ解析である
請求項11に記載のNWDAF。
【請求項14】
受信された第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知は、第1d-NWDAFが、UEをサービスするNFによるイベント報告に基づいて、UEがそのサービス範囲から移動したと決定した後で送信されるものであ
り、
又は、
前記UEの位置を決定することは、第1d-NWDAFからUEの位置を取得し、又は、AMFにUEの位置情報を購読することである
請求項11に記載のNWDAF。
【請求項15】
NWDAFであって、
前記NWDAFがd-NWDAFである場合、
メモリにおけるプログラムを読み出して、
c-NWDAFからの購読要求を受信した後、UDMに、現在UEをサービスする5GC NF情報を購読することと、
UDMによって送信される前記UEの5GC NFをサービスする通知を受信することと、
5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定し、及び/又は、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知することと、を実行するように構成されるプロセッサと、
プロセッサの制御でデータを送受信するように構成される送受信機と、を含む
NWDAF。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年8月6日に中国で提出された出願番号がNo.202010783271.4である中国特許出願及び2021年1月15日に中国で提出された出願番号がNo.202110053612.7である中国特許出願に基づいて優先権を主張し、その全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、無線通信技術分野に関し、特に、購読及び処理方法、ネットワークデータ解析機能、記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
図1は、階層化NWDAFをサポートするネットワークアーキテクチャの模式図である。
図1に示すように、ネットワークデータ解析機能(NWDAF:Network data analytic function)は、オペレータが管理するネットワーク解析機能であり、NWDAFは、5Gコアネットワーク(5GC:5G Core Network)のネットワーク機能、アプリケーション機能(AF:Application Function)と運用、管理及び保守機能(OAM:Operation Administration and Maintenance)にデータ解析サービスを提供することができる。解析結果は、履歴的統計情報又は予測情報であってもよい。NWDAFは、一つ又は複数のネットワークダイサーをサービスしてもよい。NWDAFは、第5世代(5G:5
th Generation)ネットワークにおいて、センターNWDAF(central NWDAF)としてオペレータのサーバルームに単独で配置されており、分散型NWDAF(distributed NWDAF)として一部の5Gネットワーク機能と併設されて構成してもよく、
図1に示すのは2段NWDAFのアーキテクチャの示例である。
【0004】
図1のマルチNWDAFをサポートする5Gネットワークにおいて、異なるNWDAF実例は異なるデータ解析を提供し、例えば、センターNWDAFは、非リアルタイム的なデータ解析を提供することができ、ローカルNWDAFは、比較的にリアルタイムなデータ解析を提供することができる。コンシューマネットワーク機能エンティティ(NF:Network Function)が適切なNWDAF実例を発見して特定タイプの解析を提供することができるために、NWDAF実例は、ネットワークレポジトリ機能(NRF:Network Repository Function)に登録されるときに、それがサポートするAnalytic ID(解析識別子)を提供する必要があり、Analytic IDは、解析タイプを表すものである。このように、コンシューマNFは、NRFにNWDAF実例をクエリする際に、Analytic IDを提供してどのタイプの解析が必要となるかを指示することができる。
【0005】
図2は、情報登録に基づくマルチNWDAF連携のフローチャートである。
図2に示すように、このようなマルチNWDAF連携アーキテクチャにおいて、sub-NWDAF(サブNWDAF)は特定のanalytics IDをサービスするもの又は一部のNFに併設されるものであってもよく、sub-NWDAFは、centric NWDAFに登録され、それがサポートするanalytics ID及び構成に関連する要素を提供する必要がある。
【0006】
コンシューマNFは指定のタイプのanalytics(解析)を要求するとき、まずはNRFを介してcentric NWDAFをクエリして得て、その後、centric NWDAFは、sub-NWDAFの登録情報に基づいてどのようなsub-NWDAFがデータ解析を提供することができることを知り、例えば、sub-NWDAFのサービス範囲に基づいてターゲットsub-NWDAFを決定する。Centric NWDAFは、後で指定のsub-NWDAFにデータ解析結果を要求し、centric NWDAFは、他の協働するsub-NWDAFのIDも指定のsub-NWDAFに送信してもよい。このように、指定のsub-NWDAFは、他のsub-NWDAFと協働して最終の解析結果を生成することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
関連技術において、c-NWDAFと複数のd-NWDAFとの連携方式に不要なシステムオーバーヘッドが存在するという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、c-NWDAFと複数のd-NWDAFとの連携方式に不要なシステムオーバーヘッドが存在するという問題を解決するために、購読及び処理方法、ネットワークデータ解析機能、記憶媒体を提供する。
【0009】
本開示は、以下のような技術的解決手段を提供する。
購読方法であって、
c-NWDAFは、第1d-NWDAFに購読要求を送信することであって、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUEの現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFであることと、
c-NWDAFは、第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知を受信した後、現在前記UEをサービスする5GCネットワーク機能を決定するとともに、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、前記UEの位置を決定するとともに、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスし得る第2d-NWDAFをクエリすることと、
c-NWDAFは、第2d-NWDAFに購読要求を送信することと、を含む。
実施中に、c-NWDAFは、第2d-NWDAFに購読要求を送信した後、
第1d-NWDAFに購読のサスペンド指示又は購読のキャンセル指示を送信することをさらに含む。
【0010】
実施中に、
c-NWDAFは、第3d-NWDAFによって送信されたデータ解析結果を受信することをさらに含み、前記データ解析結果は、前記UEの履歴的データ解析である。
【0011】
実施中に、c-NWDAFが受信した第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知は、第1d-NWDAFが、UEをサービスするNFによるイベント報告に基づいて、UEがそのサービス範囲から移動したと決定した後で送信したものである。
【0012】
実施中に、前記UEの位置を決定することは、第1d-NWDAFからUEの位置を取得し、又は、AMFにUEの位置情報を購読することである。
【0013】
購読処理方法であって、
d-NWDAFは、c-NWDAFからの購読要求を受信した後、UDMに、現在UEをサービスする5GC NF情報を購読することと、
d-NWDAFは、UDMによって送信される前記UEをサービスする5GC NFの通知を受信することと、
d-NWDAFは、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定し、及び/又は、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知することと、を含む。
【0014】
実施中に、d-NWDAFは、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定することは、
5GC NFがそのサービス範囲にない場合、データ解析を実行するd-NWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を停止し、5GC NFがそのサービス範囲にある場合、データ解析を実行しないNWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を実行し始めることを含む。
【0015】
実施中に、前記d-NWDAFは、UDMの通知に基づいて、UEがサービス範囲から移動したか否かを決定する。
【0016】
実施中に、d-NWDAFは、c-NWDAFによって送信される購読要求を受信した後、
c-NWDAFによって送信されるサスペンド指示を受信した後、当該UEに対するデータ収集及び解析をサスペンドすることをさらに含む。
【0017】
実施中に、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、
前記UEの履歴的データ解析が存在する場合、c-NWDAFにデータ解析結果を送信することをさらに含む。
【0018】
NWDAFであって、前記NWDAFがc-NWDAFである場合、
メモリにおけるプログラムを読み出して、
第1d-NWDAFに購読要求を送信することであって、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUEの現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFであることと、
第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知を受信した後、現在前記UEをサービスする5GCネットワーク機能を決定して、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、前記UEの位置を決定して、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスするができる第2d-NWDAFをクエリすることと、
第2d-NWDAFに購読要求を送信することと、を実行するように構成されるプロセッサと、
プロセッサの制御でデータを送受信するように構成される送受信機と、を含む。
【0019】
実施中に、第2d-NWDAFに購読要求を送信した後、
第1d-NWDAFに購読のサスペンド指示又は購読のキャンセル指示を送信することをさらに含む。
【0020】
実施中に、
第3d-NWDAFによって送信されるデータ解析結果を受信することをさらに含み、前記データ解析結果は、前記UEの履歴的データ解析である。
【0021】
実施中に、受信された第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知は、第1d-NWDAFが、UEをサービスするNFによるイベント報告に基づいて、UEがそのサービス範囲から移動したと決定した後で送信されるものである。
【0022】
実施中に、前記UEの位置を決定することは、第1d-NWDAFからUEの位置を取得し、又は、AMFにUEの位置情報を購読することを意味する。
【0023】
NWDAFであって、前記NWDAFがd-NWDAFである場合、
メモリにおけるプログラムを読み出して、
c-NWDAFからの購読要求を受信した後、UDMに、現在UEをサービスする5GC NF情報を購読することと、
UDMによって送信される前記UEをサービスする5GC NFの通知を受信することと、
5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定し、及び/又は、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知することと、を実行するように構成されるプロセッサと、
プロセッサの制御でデータを送受信するように構成される送受信機と、を含む。
【0024】
実施中に、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定することは、
5GC NFがそのサービス範囲にない場合、データ解析を実行するd-NWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を停止し、5GC NFがそのサービス範囲にある場合、データ解析を実行しないNWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を実行し始めることを含む。
【0025】
実施中に、UDMの通知に基づいて、UEがサービス範囲から移動したか否かを決定する。
【0026】
実施中に、c-NWDAFによって送信される購読要求を受信した後、
c-NWDAFによって送信されるサスペンド指示を受信した後、当該UEに対するデータ収集及び解析をサスペンドすることをさらに含む。
【0027】
実施中に、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、
前記UEの履歴的データ解析が存在する場合、c-NWDAFにデータ解析結果を送信することをさらに含む。
【0028】
購読装置であって、
第1d-NWDAFに購読要求を送信するように構成されるc-NWDAF購読モジュールであって、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUEの現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFであるc-NWDAF購読モジュールと、
第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知を受信した後、現在前記UEをサービスする5GCネットワーク機能を決定するとともに、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、前記UEの位置を決定するとともに、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスし得る第2d-NWDAFをクエリするように構成されるc-NWDAF決定モジュールと、を備え、
c-NWDAF購読モジュールは、さらに、第2d-NWDAFに購読要求を送信するように構成される。
【0029】
購読処理装置であって、
c-NWDAFからの購読要求を受信した後、UDMに、現在UEをサービスする5GC NF情報を購読するように構成されるd-NWDAF購読モジュールと、
UDMによって送信される前記UEの5GC NFをサービスする通知を受信するように構成されるd-NWDAF受信モジュールと、
5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定し、及び/又は、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知するように構成されるd-NWDAF処理モジュールと、を備える。
【0030】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体に上記購読方法及び/又は購読処理方法を実行するコンピュータプログラムが記憶される。
【発明の効果】
【0031】
本開示は以下のような有益効果を有する。
本開示の実施例で提供された技術的解決手段において、c-NWDAFは、第1d-NWDAFからの前記UEがそのサービス範囲から移動した通知を受信した後、現在前記UEをサービスする5GCネットワーク機能を決定するとともに、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、c-NWDAFは、第1d-NWDAFからの前記UEがそのサービス範囲から移動した通知を受信した後、前記UEの位置を決定するとともに、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスし得る第2d-NWDAFをクエリし、その後、c-NWDAFは、第2d-NWDAFに購読要求を送信し、そして、d-NWDAFに対して、d-NWDAFは、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定し、及び/又は、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知することによって、
現在UEがサービス範囲にないd-NWDAFの場合、d-NWDAFが、UEに対するデータ収集及び解析を保持し、及びc-NWDAFに解析結果を報告することを維持する必要があること、を回避することができ、それにより、d-NWDAFの解析容量を向上させることができ、また、UEの移動によってd-NWDAFが変化する必要となる場合、ターゲットUEに対してデータ収集及び解析を行うように新たなd-NWDAFを急速にトリガし、データ解析の時効性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】背景技術における階層化NWDAFをサポートするネットワークアーキテクチャの模式図である。
【
図2】背景技術における情報登録に基づくマルチNWDAFの連携フローチャートである。
【
図3】本開示の実施例に係る複数層のNWDAFの構造模式図である。
【
図4】本開示の実施例に係るc-NWDAF側の購読方法の実施フローチャートである。
【
図5】本開示の実施例に係るd-NWDAF側の購読処理方法の実施フローチャートである。
【
図6】本開示の実施例1に係る購読処理の実施フローチャートである。
【
図7】本開示の実施例2に係る購読処理の実施フローチャートである。
【
図8】本開示の実施例3に係る購読処理の実施フローチャートである。
【
図9】本開示の実施例4に係る購読処理の実施フローチャートである。
【
図10】本開示の実施例5に係る購読処理の実施フローチャートである。
【
図11】本開示の実施例6に係る購読処理の実施フローチャートである。
【
図12】本開示の実施例に係るNWDAFの構造模式
図1である。
【
図13】本開示の実施例に係るNWDAFの構造模式
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以上で説明した図面は、本開示に対する更なる理解を提供し、本開示の一部を構成するためのものであり、本開示の模式的実施例及びその説明は、本開示を解釈するためのものであり、本開示に対する適合しない限定にならない。
【0034】
出願人は、発明の過程で以下のようなことを気付いた。
ネットワーク自動化イネーブル技術(eNA:Enablers for Network Automation)項目において、5GCには多重NWDAFのアーキテクチャが導入され、ここで、一部のNFにはNWDAFのモジュールが埋め込まれ、即ち、NWDAFは、NFに併設される可能性がある。このような環境下で、要求を解析するc-NWDAF(centralized NWDAF)を受信するには、複数の分散式d-NWDAF(distributed NWDAF)からデータ解析結果を定義することを必要とする可能性があり、例えば、指定の範囲内のユーザ機器移動(UE mobility:User Equipment mobility)に対する関連解析は、複数の異なるアクセス及び移動管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)に併設されるd-NWDAFによって提供される必要がある。そして、一部のUEに関連するデータ、例えば、異常行為解析(abnormal behavior analytics)に対して、NWDAFは、長時間にUEの行為を監視することを必要とする可能性があり、このように、c-NWDAFは、複数のd-NWDAFへのデータ解析購読を保持する必要がある。
しかしながら、同じ時点において、UEは、一つの分散式NWDAFのみにサービスされ、c-NWDAFは、複数のd-NWDAFにUE related analyticsを購読すると、不要なシステムオーバーヘッドをもたらし、例えば、UEをサービスしていないd-NWDAFも同じくUE related analyticsに対する報告を保持する必要がある。
即ち、関連する技術的解決手段において、c-NWDAFは、常に指定の領域内のd-NWDAFにデータ解析を購読することを保持し、従って、以下の少なくとも1つの欠点が存在する。
【0035】
1)現在UEをサービスしていないd-NWDAFもc-NWDAFからの解析購読要求を受信し、それにより、UEに対するデータ解析の保持、及びc-NWDAFへの解析結果の報告が必要となる。
2)UEの移動によってサービスd-NWDAFが変化する場合、新たなd-NWDAFがターゲットUEに対するデータ収集及び解析を行うように急速にトリガすることができない。
これに基づいて、本開示の実施例は、c-NWDAFがd-NWDAFからUEに関連するデータ解析結果を定義する方策を提示し、c-NWDAFとd-NWDAFにおいて不要なデータ購読関係を構築することを回避することができる。
【0036】
以下、図面を参照しながら本開示の具体的な実施形態について説明する。
説明の過程で、c-NWDAF側及びd-NWDAF側の実施からそれぞれ説明し、説明の過程では、5GC NF、UDM等のような機能エンティティに係ることもあり、続いて、それらの協働実施の実例を与えて本開示の実施例で提供される方策の実施をより良好に理解する。このような説明方式は、二者が協働して実施しなければならないこと、又は単独で実施しなければならないことを意味せず、実際に、それらを分けて実施する際に、それらもそれら自身の問題をそれぞれ解決し、それらを組み合わせて使用する際に、より良好な技術効果を取得することができる。
【0037】
図3は複数層のNWDAFの構造模式図であり、下記の方策は少なくとも図に示すような複数層のNWDAFをサポートする構造において実施される。
【0038】
図4はc-NWDAF側の購読方法の実施フローチャートであり、図に示すように、ステップ401~403を含んでもよい。
【0039】
ステップ401において、c-NWDAFは、第1d-NWDAFに購読要求を送信し、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUEの現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFである。
【0040】
ステップ402において、c-NWDAFは、第1d-NWDAFからの前記UEがそのサービス範囲から移動した通知を受信した後、現在前記UEをサービスする5GCネットワーク機能を決定するとともに、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、前記UEの位置を決定するとともに、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスし得る第2d-NWDAFをクエリする。
【0041】
ステップ403において、c-NWDAFは、第2d-NWDAFに購読要求を送信する。
【0042】
ここで、c-NWDAFは、NRFにNFクエリ要求を送信し、要求メッセージには前記UEの位置情報が搬送され、それにより、前記UEの現在の位置をサービスし得る第2d-NWDAFをクエリしてもよい。
【0043】
実施中に、c-NWDAFは、第2d-NWDAFに購読要求を送信した後、
第1d-NWDAFに購読のサスペンド(Suspend)指示又は購読のキャンセル(Cancel)指示を送信することを含む。
【0044】
実施中に、
c-NWDAFは、第3d-NWDAFによって送信されるデータ解析結果を受信することをさらに含んでもよく、前記データ解析結果は、前記UEの履歴的データ解析である。
【0045】
具体的に、前記第3d-NWDAFは、UEがそのサービス領域にないため、データ解析を実行することができず、しかし、前記UEの履歴的データ解析が存在する。
【0046】
実施中に、c-NWDAFが受信した第1d-NWDAFからの前記UEがそのサービス範囲から移動した通知は、第1d-NWDAFが、UEをサービスするNFによるイベント報告に基づいてUEがそのサービス範囲から移動したと決定した後で送信されるものである。
【0047】
具体的に、c-NWDAFは、前記UEの位置を決定することは、第1d-NWDAFからUEの位置を取得し、又は、AMFにUEの位置情報を購読することを意味する。
【0048】
図5は、d-NWDAF側の購読処理方法の実施フローチャートであり、図に示すように、ステップ501~503を含んでもよい。
【0049】
ステップ501において、d-NWDAFは、c-NWDAFの購読要求を受信した後、UDMに現在UEをサービスする5GC NF情報を購読する。
【0050】
ステップ502において、d-NWDAFは、UDMによって送信される前記UEをサービスする5GC NFの通知を受信する。
【0051】
ステップ503において、d-NWDAFは、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定し、及び/又は、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知する。
【0052】
ここで、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知することは主に方策1において説明し、d-NWDAFは、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定することは主に方策2において説明する。
【0053】
実施中に、d-NWDAFは、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定することは、
5GC NFがそのサービス範囲にない場合、データ解析を実行するd-NWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を停止し、5GC NFがそのサービス範囲にある場合、データ解析を実行しないNWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を実行し始めることを含む。
【0054】
実施中に、前記d-NWDAFは、UDMの通知に基づいて、UEがサービス範囲から移動したか否かを決定する。
【0055】
実施中に、d-NWDAFは、c-NWDAFによって送信される購読要求を受信した後、
c-NWDAFによって送信されるサスペンド指示を受信した後、当該UEに対するデータ収集及び解析をサスペンドすることをさらに含む。
【0056】
実施中に、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、
前記UEの履歴的データ解析が存在する場合、c-NWDAFにデータ解析結果を送信することをさらに含む。
【0057】
方策1:
c-NWDAFは、第1d-NWDAFに購読要求を送信し、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUEの現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFであり、
c-NWDAFは、第1d-NWDAFからのUEがそのサービス範囲から移動したことに関する通知を受信した後、現在UEをサービスする5GCネットワーク機能をクエリして得るとともに、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、前記第1d-NWDAFは、UDMの通知に基づいて、UEがそのサービス範囲から移動したと決定し、
c-NWDAFは、第2d-NWDAFに購読要求を送信する。
【0058】
具体的には、以下のようになってもよい。
【0059】
1)c-NWDAFは、consumer NFから発信された解析要求を受信し、ここで、解析要求が搬送する濾過条件は、興味領域(area of interest)を含む。c-NWDAFは、Area of interestに基づいてNRFをクエリし、現在の前記領域をサービスするd-NWDAFのリストを取得し、UE IDに基づいてUDMをクエリして現在UEをサービスするAMF又は会話管理機能(SMF:Session Management Function)を取得する。
【0060】
2)UEをサービスするAMF又はSMFにサービスを提供するd-NWDAFが存在することを発見し、且つ当該d-NWDAFは、NWDAFのリストにある場合、当該d-NWDAFに購読要求を送信し、リストにおける他のd-NWDAFに対してクエリ要求を一回送信し又はデータ解析を一時休止するように指示する。
【0061】
3)UEが現在のd-NWDAFのサービス範囲から移動する場合、当該d-NWDAFは、c-NWDAFに当該UEに対する解析の終了を通知する。
【0062】
4)c-NWDAFは、UDMを再びクエリしてUEのSMF又はAMFを取得する。スデップ2と同じく、UEをサービスするAMF又はSMFにサービスを提供するd-NWDAFが存在することを発見し、且つ当該d-NWDAFは、NWDAFのリストにある場合、当該d-NWDAFに購読要求を送信する。
【0063】
実施例1
本例において、c-NWDAFは、consumer NF(コンシューマNF)の要求に基づいて指定のd-NWDAFにデータ解析購読要求を送信する。
【0064】
図6は、実施例1に係る購読処理の実施フローチャートであり、図に示すように、以下の1~7を含んでもよい。
【0065】
1)c-NWDAFは、consumer NFから発信された解析要求(Analytics Request)を受信し、ここで、解析要求は、analytics IDと、興味領域(area of interest)やUE ID等を含む濾過条件と、を搬送する。c-NWDAFは、Area of interestに基づいてNRFをクエリし、現在の前記領域をサービスするd-NWDAFのリストを取得し、UE IDに基づいてUDMをクエリして現在UEをサービスする5GC NF(AMF又はSMF)を取得する。具体的な実施は関連技術の関連実現方式を参照することができる。
【0066】
2)c-NWDAFは、現在UEをサービスする5GC NF(AMF/SMF)に基づいて、それに関連するd-NWDAFを決定し、サービスd-NWDAFとする(Identify the d-NWDAF which is associated with the NF serving the UE)。具体的な実施は関連技術の関連実現方式を参照することができる。
【0067】
3)c-NWDAFは、サービスd-NWDAFにNWDAF解析購読を購読する(Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe)ことを送信してデータ解析結果を購読し、当該d-NWDAFが指定の領域(area of interestとサービスd-NWDAFとのインターセクション)内のanalytics ID(解析識別子)によって指示されるデータ解析結果を提供するように要求する。d-NWDAFは、UE IDに基づいてNudm SDM購読(Nudm_SDM_Subscribe、SDM/契約データ管理:Subscription Data Management)サービスを用いて統合データ管理エンティティ(UDM:Unified Data Management)に現在UEをサービスする5GC NF情報を購読する。
【0068】
4)c-NWDAFは、リスト内の他のd-NWDAFにNWDAF解析情報要求(Nnwdaf_AnalyticsInfo_Request)をそれぞれ送信し、当該d-NWDAFが指定の領域(area of interestと当該d-NWDAFサービス領域とのインターセクション)内のanalytics IDによって指示される履歴的データ解析結果を一回提供するように要求する。
【0069】
5)サービスd-NWDAFは、データ収集及びデータ解析を実行し、その後、c-NWDAFにデータ解析結果であるNWDAF解析購読通知(Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Notify)を送信する。
【0070】
6)他のd-NWDAFは、UEがそのサービス領域にないことを決定し、従って、データ解析を実行することができず、しかし、それにUEの履歴的データ解析が存在し、且つデータ解析要求における濾過条件を満たす場合、c-NWDAFへの応答であるNWDAF解析情報応答(Nnwdaf_AnalyticsInfo_Response)に、データ解析結果を提供してもよい。
【0071】
7)c-NWDAFは、d-NWDAFによって提供されるデータ解析結果に基づいて、consumer NFにフィードバックされる、Analytics IDや解析結果(analytics result)が搬送される、データ解析結果である解析応答(Analytics Response)を生成する。
【0072】
実施例2
本例において、c-NWDAFは、consumer NFの要求に基づいてd-NWDAFにデータ解析要求のサスペンドを指示する。
【0073】
図7は、実施例2に係る購読処理の実施フローチャートであり、図に示すように、以下の1~7を含んでもよい。
【0074】
1~2は、実施例1を参照することができる。
【0075】
1)c-NWDAFは、consumer NFから発信された解析要求を受信し、ここで、解析要求は、analytics IDと、興味領域(area of interest)やUE ID等を含む濾過条件と、を搬送する。c-NWDAFは、Area of interestに基づいてネットワークレポジトリ機能(NRF:Network Repository Function)をクエリし、現在の前記領域をサービスするd-NWDAFのリストを取得し、UE IDに基づいてUDMをクエリして現在UEをサービスする5GC NF(AMF又はSMF)を取得する。具体的な実施は関連技術の関連実現方式を参照することができる。
【0076】
2)c-NWDAFは、現在UEをサービスする5GC NF(AMF/SMF)に基づいて、それに関連するd-NWDAFを決定し、サービスd-NWDAFとする。具体的な実施は関連技術の関連実現方式を参照することができる。
【0077】
3)c-NWDAFは、サービスd-NWDAFにNnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribeを送信してデータ解析結果を購読し、当該d-NWDAFが指定の領域(area of interestとサービスd-NWDAFとのインターセクション)内のanalytics ID(解析識別子)によって指示されるデータ解析結果を提供するように要求する。
【0078】
4)c-NWDAFc-NWDAFは、リスト内の他のd-NWDAFにそれぞれNnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribeを送信してデータ解析結果を購読し、しかし、これらのd-NWDAFにサスペンド指示を送信して、これらのd-NWDAFがdata collection及びデータ解析を実行する必要がないようにさせる。
【0079】
ここで言われる他のd-NWDAFの場合は、c-NWDAFは、UEをサービスする5GC NFに関連するd-NWDAFを最初に決定して購読要求を送信する際に、当該d-NWDAF以外の他のd-NWDAFにサスペンド指示を送信する。
【0080】
5)サービスd-NWDAFは、データ収集及びデータ解析を実行し、その後、c-NWDAFにデータ解析結果を送信する。
【0081】
6)他のd-NWDAFは、データ解析を暫く実行せず、しかし、UEの履歴的データ解析が存在し、且つデータ解析要求における濾過条件を満たす場合、c-NWDAFに当該UEの履歴的データ解析結果を報告する。
【0082】
7)c-NWDAFは、d-NWDAFによって提供されるデータ解析結果に基づいて、consumer NFにフィードバックされるデータ解析結果を生成する。
【0083】
実施例3
本例において、UEが現在のd-NWDAFサービス範囲から移動して後c-NWDAFに通知する。
【0084】
図8は、実施例3に係る購読処理の実施フローチャートであり、図に示すように、以下の1~6を含んでもよい。
【0085】
1~2)c-NWDAFは、サービスd-NWDAFからUEのデータ解析結果であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe/Notifyを要求する。従って、d-NWDAF1は、データ収集(Data collection)及びデータ解析を実行する。具体的な実施は関連技術の実施を参照することができる。
【0086】
3)UEがサービスd-NWDAF1のサービス範囲から移動するとき、サービスd-NWDAFは、c-NWDAFに報告する必要がある。サービスd-NWDAFは、UDMによって送信されるNudm_SDM_Notificationで提供される5GC NF情報又はデータ収集報告における5GC NFのイベント報告に基づいて、UEがそのサービス領域外に移動した(UE moves out of d-NWDAF1 serving area)ことを決定する。サービスd-NWDAFは、c-NWDAFに報告するとき、c-NWDAFに指示を提供する必要があり、例えば、指示の内容は、UEがサービス範囲から移動したこと、又は最終の解析報告であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_Notify (final report indication)等であってもよい。
【0087】
4)c-NWDAFは、サービスd-NWDAFの指示を受信した後、UDMを再びクエリして現在UEをサービスする5GC NF(AMF/SMF)を取得し、さらに5GC NF情報に基づいて当該5GC NFをサービスするd-NWDAF2(Query new 5GC NF serving the UE, and identify d-NWDAF2 serving the 5GC NF)を決定する。
【0088】
5)c-NWDAFは、新たなサービスd-NWDAF2にデータ解析購読要求であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe/Notifyを送信する。それにより、d-NWDAF2が当該UEに対するデータ収集及びデータ解析を実行するようにトリガする。
【0089】
6)c-NWDAFは、ソースサービスd-NWDAF1に購読キャンセル要求であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_UnSubscribeを送信する可能性がある。
実施例4
本例において、UEが現在のd-NWDAFサービス範囲から移動した後でc-NWDAFに通知する。
【0090】
図9は、実施例4に係る購読処理の実施フローチャートであり、図に示すように、以下の1~6を含んでもよい。
【0091】
1~2)c-NWDAFは、サービスd-NWDAFからUEのデータ解析結果であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe/Notifyを要求する。従って、d-NWDAF1は、データ収集(Data collection)及びデータ解析を実行する。具体的な実施は関連技術の実施を参照することができる。
【0092】
3)UEがサービスd-NWDAF1のサービス範囲から移動するとき、サービスd-NWDAFは、c-NWDAFに報告する必要がある。サービスd-NWDAFは、データ収集報告における5GC NFのイベント報告に基づいて、UEがそのサービス領域外に移動した(UE moves out of d-NWDAF1 serving area)ことを決定する。サービスd-NWDAFは、c-NWDAFに報告するとき、c-NWDAFに指示を提供する必要があり、指示の内容は、UEがサービス範囲から移動したこと、又は最終的解析報告であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_Notify (final report indication)等であってもよい。
【0093】
4)c-NWDAFは、サービスd-NWDAFの指示を受信した後、UDMを再びクエリして現在UEをサービスする5GC NF(AMF/SMF)を取得する。さらに5GC NF情報に基づいて当該5GC NFをサービスするd-NWDAF2(Query new 5GC NF serving the UE, and identify d-NWDAF2 serving the 5GC NF)を決定する。
【0094】
5)c-NWDAFは、新たなサービスd-NWDAF2にデータ解析購読要求であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe/Notifyを送信する。それにより、d-NWDAF2が当該UEに対するデータ収集及びデータ解析を実行するようにトリガする。
【0095】
6)c-NWDAFは、ソースサービスd-NWDAF1に購読キャンセル要求であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_UnSubscribeを送信する可能性がある。
【0096】
方策2:
d-NWDAFは、c-NWDAFの購読要求を受信した後、UDMに現在UEをサービスする5GC NF情報を購読し、
d-NWDAFは、UDMからのUEのサービス5GC NF的通知を受信し、
5GC NFがそのサービス範囲にない場合、データ解析を実行するNWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を停止し、5GC NFがそのサービス範囲にある場合、データ解析を実行しないNWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を実行し始める。
【0097】
具体的には、以下のようになってもよい。
【0098】
1)c-NWDAFは、consumer NFから発信された解析要求を受信し、ここで、解析要求が搬送する濾過条件は、興味領域(area of interest)を含む。c-NWDAFは、Area of interestに基づいてNRFをクエリし、現在の前記領域をサービスするd-NWDAFのリストを取得する。
【0099】
2)c-NWDAFは、当該d-NWDAFにデータ解析購読要求を送信する。d-NWDAFは、要求に基づいてUDMにUEをサービスする5GC NF(AMF/SMF)情報を購読する。
【0100】
3)d-NWDAFがUDMから受信された5GC NFがそのサービス範囲にない場合、d-NWDAFは、UEに対するデータ解析を開始せず、使用可能なUEに対する履歴的データ解析がある場合、c-NWDAFにその履歴的データ解析のみを報告する。そうでない場合、データ解析を実行してc-NWDAFに報告を送信する。
【0101】
4)UEが現在の5GC NFのサービス範囲から移動した後、UDMは、UEをサービスする5GC NFを購読したd-NWDAFに通知を送信し、各d-NWDAFは、上記スデップ3を再び実行する。
【0102】
実施例5
本例において、d-NWDAFは、UDMからUEをサービスする5GC NFをクエリしてデータ解析を実行するか否かを決定する。
【0103】
図10は、実施例5に係る購読処理の実施フローチャートであり、図に示すように、以下の1~8を含んでもよい。
【0104】
1~2)c-NWDAFは、consumer NFから発信された解析要求であるAnalytics Request(Analytics ID, analytics filters)を受信し、ここで、解析要求は、analytics IDと、興味領域(area of interest)やUE ID等を含む濾過条件と、を搬送する。c-NWDAFは、Area of interestに基づいてNRFをクエリし、現在の前記領域をサービスするd-NWDAFのリストを取得する。具体的な実施は関連技術の実施を参照することができる。
【0105】
3)c-NWDAFは、クエリして得られるd-NWDAFのリストのうちの各d-NWDAFにUEに対するデータ解析結果(Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe(Analytics ID))を購読する。具体的な実施は関連技術の実施を参照することができる。
【0106】
4)データ解析購読要求を受信したd-NWDAFは、UE IDに基づいて、UDMに要求を送信し、現在UEをサービスする5GC NFの情報であるNudm_SDM_Subscribe/Notificationを購読する。d-NWDAFは、analytics IDに基づいてUDMからどのような5GC NFの情報を要求するかを決定し、例えば、analytics IDがUE mobility analyticsとして指示すると、ターゲット5GC NFタイプはAMFであると決定し、analytics IDがabnormal behaviour analyticsとして指示すると、ターゲット5GC NFタイプはAMF及びSMFであると決定する。
【0107】
UDMは、購読要求に基づいて5GC NFにUEをサービスする5GC NF情報をフィードバックし、且つ後続にUEをサービスするAMFが変化すると、これらのd-NWDAFに再び通知する。
【0108】
5-6)d-NWDAFは、クエリして得られた現在UEをサービスする5GC NFがd-NWDAFに関連付けられた場合、UEがそのサービス範囲にあると決定する。それにより、UEに対するデータ収集及びデータ解析(executing data analytics)を実行する。解析が完了した後でc-NWDAFに解析結果であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_Notifyを報告する。
【0109】
7)d-NWDAFは、クエリして得られた現在UEをサービスする5GC NFに基づいて、UEがそのサービス範囲にないと決定する場合、UEに対するデータ収集及びデータ解析を実行しないと決定する。d-NWDAFに有効なUEに対する履歴的データ解析が存在する場合、c-NWDAFにその履歴的データ解析結果であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_Notify (historical analytics)のみを報告する。
【0110】
8)c-NWDAFは、d-NWDAFによって提供されるデータ解析結果に基づいて、consumer NFにフィードバックされるデータ解析結果であるAnalytics Response (Analytics ID, analytics result)を生成する。
【0111】
実施例6
本例において、5GC NFの変化によってデータ解析を実行するd-NWDAFが変化する。
【0112】
図11は、実施例6に係る購読処理の実施フローチャートであり、図に示すように、以下の0~5を含んでもよい。
【0113】
0)d-NWDAF1は、UEに対するデータ解析(executing data analytics)を実行している。
【0114】
1)UEは現在の5GC NFのサービス範囲から移動し、それにより、UEをサービスする5GC NFは変化し、例えば、AMF又はSMFが変化する(AMF/SMF serving UE changes)。新たなUEをサービスする5GC NFは、UDMに登録される。具体的な実施は関連技術の実施を参照することができる。
【0115】
2)UDMはUEをサービスする新たな5GC NFの登録を受信したとき、各d-NWDAFの購読に基づいて、関連するd-NWDAFに、UEをサービスする5GC NFが変化した通知であるNudm_SDM_Notification (new AMF/SMF ID)を送信する。
【0116】
3)現在サービスd-NWDAF1はUEをサービスする新5GC NF情報を受信した後、当該5GC NFがそれに関連するか否かを決定し、関連する場合、引き続き新たな5GC NFからデータを収集してデータ解析を実行する。関連しない場合、データ収集及びデータ解析(stoping data analytics)を停止する。
【0117】
4)他のd-NWDAFは、UEをサービスする新5GC NF情報を受信した後、当該5GC NFがそれに関連すると決定すると、新たな5GC NFからデータを収集してデータ解析を実行し始め、そうではない場合、如何なる動作も実行しない(starting data collection and executing data analytics)。
【0118】
5)新たなサービスd-NWDAF2はc-NWDAFにデータ解析結果であるNnwdaf_AnalyticsSubscription_Notifyを提供する。
【0119】
同一の発明発想に基づき、本開示の実施例では、NWDAF、購読装置、購読処理装置及びコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。これらの機器が問題を解決する原理が購読方法や購読処理方法と類似するため、これらの機器の実施は方法の実施を参照すればよく、重複する箇所の説明を省略する。
【0120】
本開示の実施例による技術的解決手段を実施するとき、以下の方式のとおり実施することができる。
【0121】
図12は、NWDAFの構造模式
図1であり、図に示すように、前記NWDAFがc-NWDAFである場合、
第1d-NWDAFに購読要求を送信することであって、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUEの現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFであることと、
第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知を受信した後、現在前記UEをサービスする5GCネットワーク機能を決定して、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、前記UEの位置を決定して、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスするができる第2d-NWDAFをクエリすることと、
第2d-NWDAFに購読要求を送信することと、を実行する、メモリ1220におけるプログラムを読み取るためのプロセッサ1200と、
プロセッサ1200の制御でデータを送受信するための送受信機1210と、を含む。
【0122】
実施中に、第2d-NWDAFに購読要求を送信した後、
第1d-NWDAFに購読のサスペンド指示又は購読のキャンセル指示を送信することをさらに含む。
【0123】
実施中に、
第3d-NWDAFによって送信されるデータ解析結果を受信することをさらに含み、前記データ解析結果は、前記UEの履歴的データ解析である。
【0124】
実施中に、受信された第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知は、第1d-NWDAFが、UEをサービスするNFによるイベント報告に基づいて、UEがそのサービス範囲から移動したと決定した後で送信されるものである。
【0125】
実施中に、前記UEの位置を決定することは、第1d-NWDAFからUEの位置を取得し、又は、AMFにUEの位置情報を購読することを意味する。
【0126】
ここで、
図12において、バスアーキテクチャは、任意の数量の相互接続されたバスとブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ1200に代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ1220に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路などの様々な他の回路を接続することができ、これらは本分野で周知されることであり、従って、本明細書はこれ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1210は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機と受信機を含んでもよく、送受信機1210は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するためのユニットを提供するものである。プロセッサ1200は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当し、メモリ1220は、プロセッサ1200が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0127】
購読装置であって、
第1d-NWDAFに購読要求を送信するように構成されるc-NWDAF購読モジュールであって、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUEの現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFであるc-NWDAF購読モジュールと、
第1d-NWDAFの前記UEがそのサービス範囲から移動する通知を受信した後、現在前記UEをサービスする5GCネットワーク機能を決定するとともに、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、前記UEの位置を決定するとともに、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスし得る第2d-NWDAFをクエリするように構成されるc-NWDAF決定モジュールと、を備え、
c-NWDAF購読モジュールは、さらに、第2d-NWDAFに購読要求を送信するように構成される。
【0128】
具体的な実施はc-NWDAF側の購読方法の実施を参照することができる。
【0129】
説明を容易にするために、以上に記載した装置の各部は、機能的に様々なモジュール又はユニットに分けてそれぞれ説明する。当然のことながら、本開示を実施する際に各モジュール又はユニットの機能を同じ一つ又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現させることができる。
【0130】
図13は、NWDAFの構造模式
図2であり、図に示すように、
c-NWDAFからの購読要求を受信した後、UDMに、現在UEをサービスする5GC NF情報を購読することと、
UDMによって送信される前記UEの5GC NFをサービスする通知を受信することと、
5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定し、及び/又は、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知することと、を実行する、メモリ1320におけるプログラムを読み取るためのプロセッサ1300と、
プロセッサ1300の制御でデータを送受信するための送受信機1310と、を含む。
【0131】
実施中に、5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定することは、
5GC NFがそのサービス範囲にない場合、データ解析を実行するd-NWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を停止し、5GC NFがそのサービス範囲にある場合、データ解析を実行しないNWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を実行し始めることを含む。
【0132】
実施中に、UDMの通知に基づいて、UEがサービス範囲から移動したか否かを決定する。
【0133】
実施中に、c-NWDAFによって送信される購読要求を受信した後、
c-NWDAFによって送信されるサスペンド指示を受信した後、当該UEに対するデータ収集及び解析をサスペンドすることをさらに含む。
【0134】
実施中に、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、
前記UEの履歴的データ解析が存在する場合、c-NWDAFにデータ解析結果を送信することをさらに含む。
【0135】
ここで、
図13において、バスアーキテクチャは、任意の数量の相互接続されたバスとブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ1300に代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ1320に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路などの様々な他の回路を接続することができ、これらは本分野で周知されることであり、従って、本明細書はこれ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1310は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機と受信機を含んでもよく、送受信機1310は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するためのユニットを提供するものである。プロセッサ1300は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当し、メモリ1320は、プロセッサ1300が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0136】
購読処理装置であって、
c-NWDAFからの購読要求を受信した後、UDMに、現在UEをサービスする5GC NF情報を購読するように構成されるd-NWDAF購読モジュールと、
UDMによって送信される前記UEの5GC NFをサービスする通知を受信するように構成されるd-NWDAF受信モジュールと、
5GC NFがサービス範囲内にあるか否かに基づいて、データ解析を実行するか否かを決定し、及び/又は、d-NWDAFは、前記UEがそのサービス範囲から移動した後、c-NWDAFに通知するように構成されるd-NWDAF処理モジュールと、を備える。
【0137】
具体的な実施はd-NWDAF側の購読処理方法の実施を参照することができる。
【0138】
説明を容易にするために、以上に記載した装置の各部は、機能的に様々なモジュール又はユニットに分けてそれぞれ説明する。当然のことながら、本開示を実施する際に各モジュール又はユニットの機能を同じ一つ又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現させることができる。
【0139】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体に上記購読方法及び/又は購読処理方法を実行するコンピュータプログラムが記憶される。
【0140】
具体的な実施はc-NWDAF側の購読方法及び/又はd-NWDAF側の購読処理方法の実施を参照することができる。
【0141】
以上により、本開示の実施例で提供される技術的解決手段では、
c-NWDAFは、第1d-NWDAFに購読要求を送信し、前記第1d-NWDAFは、サービス領域がUEの現在の所在位置をカバレッジするd-NWDAFであり、c-NWDAFは、第1d-NWDAFからのUEがそのサービス範囲から移動したことに関する通知を受信した後、現在UEをサービスする5GCネットワーク機能をクエリして得るとともに、前記5GCネットワーク機能に関連する第2d-NWDAFを決定し、又は、c-NWDAFは、第1d-NWDAFからのUEがそのサービス範囲から移動したことに関する通知を受信した後、前記UEの位置を決定するとともに、前記UEの位置に基づいて、前記UEをサービスし得る第2d-NWDAFをクエリし、前記第1d-NWDAFは、UDMの通知に基づいて、UEがサービス範囲から移動したか否かを決定し、c-NWDAFは、第2d-NWDAFに購読要求を送信し、
そして、d-NWDAFは、c-NWDAFからの購読要求を受信した後、UDMに、現在UEをサービスする5GC NF情報を購読し、d-NWDAFは、UDMからの前記UEをサービスする5GC NFの通知を受信し、5GC NFがそのサービス範囲にない場合、データ解析を実行するd-NWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を停止し、5GC NFがそのサービス範囲にある場合、データ解析を実行しないNWDAFは、当該UEに対するデータ収集及び解析を実行し始める。
【0142】
以上から分かるように、本方策は、現在UEがサービス範囲にないd-NWDAFの場合、d-NWDAFが、UEに対するデータ収集及び解析を保持し、及びc-NWDAFに解析結果を報告することを維持する必要があること、を回避することができ、それにより、d-NWDAFの解析容量を向上させることができ、また、UEの移動によってd-NWDAFが変化する必要となる場合、ターゲットUEに対してデータ収集及び解析を行うように新たなd-NWDAFを急速にトリガし、データ解析の時効性を向上させることができる。
【0143】
当業者であれば理解されるように、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供することができる。従って、本開示は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用することができる。そして、本開示は、コンピュータの利用可能なプログラムコードが含まれた一つ又は複数のコンピュータの利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ及び光学メモリ等を含むがこれらに限定されない)に実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。
【0144】
本開示は、本開示の実施例に基づく方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら説明するものである。コンピュータプログラム命令によってフローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み式の処理機械又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供して一つの機器を発生させることにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令は、フローチャートにおける一つ又は複数のフロー及び/又はブロック図における一つ又は複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を発生させることができる。
【0145】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器を特定の方式で作動させるように案内できるコンピュータ可読メモリに記憶することができ、このように、該コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、命令装置を含む製造品を発生させ、当該命令装置は、フローチャートにおける一つ又は複数のフロー及び/又はブロック図における一つ又は複数のブロックに指定された機能を実現させる。
【0146】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードすることができ、このように、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で一連の操作ステップを実行してコンピュータにより実現する処理を発生させ、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で実行される命令は、フローチャートにおける一つ又は複数のフロー及び/又はブロック図における一つ又は複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0147】
当技術分野の通常の当業者であれば、本明細書に開示された実施例と関連して記載された各実施例のユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現することができることを理解する。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術的なソリューションの特定のアプリケーションと設計上の制約に依存する。当業者は、記載された機能を実現するために、各特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用してもよいが、そのような実現を、本開示の範囲を超えることと見なすものではない。
【0148】
当業者が明らかに分かるように、説明の便宜上および簡略化のために、上述のシステム、装置およびユニットの具体的な動作プロセスにいては、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照してもよく、ここでは説明を省略する。
【0149】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決手段は、本質的にソフトウェア製品の形で具体化され得る。又は、本出願の技術的解決手段は、先行技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形で具体化され得る。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本開示の様々な実施例に記載した方法の全部又は一部のステップを実行するために使用されるいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体には、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶できる様々な媒体が含まれる。
【0150】
当業者であれば、上記実施例の方法における全部又は一部のフローを実現することは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアを制御することにより完了することができる。上記のプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、当該プログラムは、実行するときに上記各方法の実施例のようなフローを含むことができる。ここで、上記の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)又はランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)等であってもよい。
【0151】
本開示の実施例に記載のこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせによって実現されることを理解される。ハードウェアの実現について、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数の専用集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuits)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、デジタル信号処理機器(DSPD:DSP Device)、プログラマブル論理機器(PLD:Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクコントローラ、マイクロプロセッサ、それ以外の本開示に記載の機能を実行するための電子ユニット又はそれらの組み合わせで実現される。
【0152】
ソフトウェアによる実現について、本開示の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えばプロセス、関数など)によって本開示の実施例に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードは、メモリに記憶されてプロセッサによって実行される。メモリは、プロセッサの内部又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0153】
明らかに、当業者であれば本開示の精神と範囲から逸脱することなく本開示に対して様々な修正及び変形を行うことができる。このように、本開示のこれらの修正及び変形は本開示の請求項及びその同等技術の範囲内に属する場合、本開示もこれらの修正及び変形を含むことを意図する。