(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】保持デバイス
(51)【国際特許分類】
H04R 1/10 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
H04R1/10 104B
H04R1/10 104Z
(21)【出願番号】P 2020572613
(86)(22)【出願日】2019-03-12
(86)【国際出願番号】 EP2019056191
(87)【国際公開番号】W WO2019175194
(87)【国際公開日】2019-09-19
【審査請求日】2022-03-09
(31)【優先権主張番号】102018001935.8
(32)【優先日】2018-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】520352470
【氏名又は名称】コシナス ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】クロイツァー,ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】ローレンツ,レオ
(72)【発明者】
【氏名】アダムス,ティム
【審査官】冨澤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-193331(JP,A)
【文献】特開2007-312372(JP,A)
【文献】特開2013-013540(JP,A)
【文献】実開昭49-080110(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
H04R 25/00-25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の耳に取り付けるための保持デバイス(1)であって、
使用者の耳の後ろで着用されるハウジング(22)と共に設計されているエンド・ピース(2)と、
末端に配置されたホルダ(3)と、
前記エンド・ピース(2)と前記ホルダ(3)の間に配置された実質的にS字形の可撓性接続要素(4)であって、前記エンド・ピース(2)に隣接するサポート・フック(41)、ミドル・ピース(42)、第1の移行区域(43)、および前記ホルダ(3)に隣接する第2の移行区域(44)を備える、可撓性接続要素(4)と、
を備え、
前記第1の移行区域(43)は、前記サポート・フック(41)と前記ミドル・ピース(42)の間に配置され、前記第2の移行区域(44)は、前記ミドル・ピース(42)と前記ホルダ(3)の間に配置され、
前記保持デバイスは、構成要素(5)を収容するための内部空間(6)と共に設計され、
前記保持デバイス(1)は、前記接続要素(4)の領域ではほぼ管状であり、
前記接続要素(4)が前記サポート・フック(41)および前記第1の移行区域(43)の領域に第1の円弧(KB1)を形成し、前記第2の移行区域(44)の領域に第2の円弧(KB2)を形成し、半径r1の前記第1の円弧(KB1)が第1の扇形(KS1)の境界をなし、半径r2の前記第2の円弧(KB2)が第2の扇形(KS2)の境界をなし、r1≧r2であり、
前記第1の移行区域(43)および隣接する前記サポート・フック(41)の部分の領域における前記接続要素(4)が、ほぼ楕円形の断面積を有する中空円筒の形態で設計され、また、前記ミドル・ピース(42)および前記第2の移行区域(44)の領域における前記接続要素(4)が、ほぼ円形の断面積を有する中空円筒の形態で設計される、
ことを特徴とする保持デバイス(1)。
【請求項2】
r1>r2である、請求項1に記載の保持デバイス(1)。
【請求項3】
r1対r2の比率が1.1から3までの範囲である、請求項2に記載の保持デバイス(1)。
【請求項4】
前記楕円形断面積の主軸が、各場合に、前記接続要素(4)の耳側支持表面に対してほぼ直角に延びる、請求項1に記載の保持デバイス(1)。
【請求項5】
前記第2の移行区域(44)と前記ホルダ(3)の間にn個(n=1、2...)の他の移行区域(45)が配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載の保持デバイス(1)。
【請求項6】
接続要素延長部(46)が前記ミドル・ピース(42)および前記第2の移行区域(44)に取外し可能に取り付けられる、請求項1から5のいずれか一項に記載の保持デバイス(1)。
【請求項7】
前記保持デバイス(1)が40から70までの範囲のショアーA硬さを有する熱可塑性エラストマー製である、請求項1から6のいずれか一項に記載の保持デバイス(1)。
【請求項8】
前記保持デバイス(1)が塑性変形可能である、請求項1から7のいずれか一項に記載の保持デバイス(1)。
【請求項9】
前記接続要素(4)の前記管状内部空間(6)の中を延びる電気接続要素(7)、および補強ファイバ(8)が、負荷の下で50Nから70Nまでの範囲の合成引張り強さを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の保持デバイス(1)。
【請求項10】
前記エンド・ピース(2)、前記ホルダ(3)および前記接続要素(4)が一体で形成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の保持デバイス(1)。
【請求項11】
前記保持デバイス(1)が前記ハウジング(22)および前記ホルダ(3)の領域に開口(221、31)を有し、前記開口が、前記保持デバイス(1)を取り囲む外部(61)に前記内部空間を(6)流体接続する、請求項1から10のいずれか一項に記載の保持デバイス(1)。
【請求項12】
前記ホルダ(3)が1つまたは複数の微小電気機械システムおよび/または微小光電気機械システムおよび/またはセンサ・システムを保持するように設計される、請求項1から11のいずれか一項に記載の保持デバイス(1)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載の保持デバイス(1)を保管するための箱(9)であって、前記保持デバイス(1)と相補的な凹所(11)を有するマウント(10)が配置され、前記凹所(11)がエンド・ピース凹所(112)、ハウジング凹所(1122)、接続要素凹所(114)およびホルダ凹所(113)を備える、箱(9)。
【請求項14】
前記ハウジング凹所(1122)が第1の接触要素(12)を備え、前記第1の接触要素(12)が、使用中、相補的な形状の前記保持デバイス(1)のハウジング接触要素(222)に直接隣接することになる、
請求項13に記載の箱(9)。
【請求項15】
前記ホルダ凹所(113)が第2の接触要素(13)を備え、前記第2の接触要素(13)が、使用中、前記保持デバイス(1)の前記ホルダ(3)に直接隣接することになる、請求項13または14に記載の箱(9)。
【請求項16】
前記第2の接触要素(13)が発熱体として設計される、請求項15に記載の箱(9)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1による、使用者の耳に取り付けるための保持デバイス、および請求項14による、保持デバイスを保管するための箱に関する。
【背景技術】
【0002】
使用者の耳に取り付けるための保持デバイスは従来技術で知られている。耳の後ろ、または耳の中で着用するための保持デバイスは、とりわけ補聴器の技術分野で知られている。また、保持デバイスは、例えばスプリング・クリップ接続によって、耳介の解剖学的に適切な構造に取外し可能に取り付けることも可能である。
【0003】
耳の後ろで着用される保持デバイスの不利な特徴は、とりわけ、例えばスポーツ活動中に生じるものなど、使用者の頭の位置が変化する場合に、耳の上での安定性に限界があることである。米国特許出願公開第2012/0124349号明細書は、イヤホンのための湾曲した要素を開示しており、この要素は耳に掛けて着用され、スポーツ活動中、改善されたグリップを提供すると言われている。この湾曲した要素は、後方区域、サポート・フック、前方区域および湾曲した移行区域からなっており、当該イヤホンは、前方区域上のクリップ中に固定することができる。米国特許出願公開第2008/0264429号明細書は、人の耳のための保護デバイスを開示している。このデバイスは、耳介全体にわたって延びているアーム、および耳道を塞ぎ、あるいは耳道を覆う閉鎖手段(「プラグ要素」)を有している。デバイスは、使用中、閉鎖手段が所定の位置を維持するよう、必要な力で閉鎖手段を押し付けるためにバイアスされている。耳介の後ろを延びているデバイスのショルダは、この場合には、使用中は張力が掛かった状態にあるばねとして作用している。米国特許出願公開第2014/0050343号明細書に開示されている、耳の後ろで着用されるデバイスは、対耳珠の後ろの甲介の下部部分の耳介中で支持され、耳道に向かって導かれる力を耳栓に加える追加支持要素と共に設計されている。
【0004】
従来技術で知られている保持デバイスは、明白な加速負荷の下での保持デバイスの位置のあらゆる移動を回避するために、不利なことには使用者のそれぞれの耳(右、左)に個別に適合させなければならない。さらに、保持デバイスのずれを防止するばね要素は、それぞれの耳またはその関連する部位に対するばね荷重のために、使用者にとっては不快な圧力を加えることがある。したがってとりわけ子供の場合、ばね荷重保持デバイスは、ごく限られた範囲で使用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の目的は、上述の従来技術のデバイスに鑑みて、上述の欠点がない保持デバイスを提供することである。
【0006】
耳の後ろで着用される本発明による保持デバイスは、使用者の耳に優しく取り付けられることが意図されており、エンド・ピースとターミナル・ホルダの間に配置された可撓性接続要素は、比較的明白な加速負荷の事象、すなわち頭の位置が変化する事象においても、耳の個々の解剖学的構造に不愉快な圧力を加えることなく、保持デバイスが耳の上に確実に保持されることを保証することが意図されている。保持デバイスは、比較的長い時間期間、例えば一晩中にわたる快適な着用を可能にし、保持デバイスを有している関連する耳に外部から余計な追加圧力が作用する場合(例えばサポート上に位置している場合)であっても、耳介が支えている保持デバイスの部分によって生じる耳介に対する圧力が可能な限り小さく維持されることを保証することが意図されている。可撓性の基本構造に基づいて、本発明による保持デバイスは、構造を変更することによって保持デバイスを個々の耳に個別に適合させる必要なく、使用者の両方の耳に使用することができることが意図されている。さらに、保持デバイスを保管するのに適した箱は、使用中でない場合に保持デバイスの安全な保管を保証し、かつ、保持デバイスをいつでもすぐに使用することができることを保証し、不適切な保管に起因する保持デバイスの変形を防止することが意図されている。
【0007】
本発明によって対処される問題は、添付の例示的実施形態からも分かるように、特許請求の範囲で定義されているデバイスによって解決される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって第1の態様では、本発明は、使用者の耳に取り付けるための保持デバイス(1)に関している。保持デバイス(1)は、使用者の耳の後ろで着用されるハウジング(22)と共に設計されているエンド・ピース(2)、および末端に配置されたホルダ(3)を備えている。実質的にS字形の可撓性接続要素(4)は、エンド・ピース(2)とホルダ(3)の間に配置されており、前記接続要素は、エンド・ピース(2)に隣接するサポート・フック(41)、ミドル・ピース(42)、第1の移行区域(43)、およびホルダ(3)に隣接する第2の移行区域(44)を備えている。第1の移行区域(43)は、サポート・フック(41)とミドル・ピース(42)の間に配置されており、第2の移行区域(44)は、ミドル・ピース(42)とホルダ(3)の間に配置されている。保持デバイスは、様々な構成要素(5)、例えば電子構成要素、微小機械構成要素または光学構成要素を収容するための内部空間(6)と共に設計されており、保持デバイス(1)は、接続要素(4)の領域ではほぼ管状である。内部空間(6)は、エンド・ピース(2)の終端部分では省略することができ、それにより本発明による保持デバイス(1)の製造を単純にしている。保持デバイス(1)は、接続要素(4)がサポート・フック(41)および第1の移行区域(43)の領域に第1の円弧(KB1)を形成し、第2の移行区域(44)の領域に第2の円弧(KB2)を形成し、半径r1の第1の円弧(KB1)は第1の扇形(KS1)の境界をなし、半径r2の第2の円弧(KB2)は第2の扇形(KS2)の境界をなしていることを特徴とする。r1とr2の間の比率はr1≧r2であるようになっている。
【0009】
本発明によれば、円弧は、(円形線の)円の連続部分を意味することを理解されたい。実質的にS字形構造の場合には、対応する円形線を含む2つの不完全な円、すなわちサポート・フック(41)の一部および第1の移行区域(43)によって形成された第1の円形線と、第2の移行区域(44)によって形成された第2の円形線とが存在する。本発明によれば、扇形は、円弧および2つの円半径によって境界が画定される円の面積の部分を表している。当業者は、円の2つの弦のそれぞれの垂直二等分線によって所与の円形線のための半径を決定するために、円の中心を幾何学的に決定することができることを知っている。有利には、サポート・フック(41)、第1の移行区域(43)、ミドル・ピース(42)、第2の移行区域(44)およびターミナル・ホルダ(3)を有する接続要素(4)は、ほぼS字形の構造、すなわちガチョウの首のように曲がった構造を形成している。可撓性S字形接続要素は、外耳の内側の面およびとりわけ外側の面の両方の特定の解剖学的構造における保持デバイスの最適支持を保証する。ここでは、「内側の」という用語は、「身体の中心に向かって向けられている」ことを意味しており、反対の「外側の」という用語は、したがって「身体の中心から遠ざかる方向に向けられている」ことを意味している。着用されると、本発明による保持デバイスは、最初に、サポート・フック(41)および第1の移行区域(43)ならびに対耳輪窩の密な空間関係によって、耳の内側の面でのグリップを保証する。この解剖学的構造は、頭の側頭部領域と耳介の間に配置される窪みである。対耳輪に沿った甲介中の耳の外側の面の第2の移行区域(44)によって保持デバイスのさらなる支持が生じる。耳の外側の面の対耳輪として知られている解剖学的構造は、耳の外縁とは反対側に直接位置する隆線であり、耳隆線は耳輪として知られており、溝(舟状窩)によってそこから分離されている。対耳輪は、耳道入口漏斗(甲介腔)を介して外耳道へ導いている耳空洞(耳甲介)を取り囲む。保持デバイス(1)の第2の移行区域(44)は、保持デバイス(1)がほぼ完全に形作られる方法で、その、甲介中の対耳輪に沿ってエンド・ピース(2)に向かって面している部分で支持される。使用中、末端に配置されたホルダ(3)は、使用者の外耳道の中に位置することになる。本発明によれば、ホルダは、他の構成要素、例えば光学構成要素、電子構成要素または微小機械構成要素を収容するのに適した構成要素を意味することを理解されたい。接続要素の可撓性設計により、両方の耳での支持が有利に可能であり、したがって使用者の右耳および左耳の両方で保持デバイスを着用することができ、ずれに対して最適に保護される。これらの利点は、とりわけ、保持デバイスが比較的長い時間期間にわたって(例えば一晩中)着用される場合、および/または保持デバイスが例えば頭の加速または減速などの外部の影響にさらされる場合に得られる。
【0010】
本発明による保持デバイス(1)の1つの有利な発展形態では、r1対r2の比率をr1>r2になるようにすることができる。r2より大きい半径r1は、接続要素(4)のこの部分が可能な限り長いその長さの一部に沿って中に位置することになる点で、対耳輪窩中におけるエンド・ピース(2)およびサポート・フック(41)の支えを有利に最適化することができる。それと同時に、第1の移行区域(43)が耳輪の突起をぐるっと迂回して案内され、耳輪にもたれかからず、したがって第1の移行区域(43)に隣接する真っ直ぐなミドル・ピース(42)が対耳輪の下部脚(脚下部対耳輪)とほぼ平行に位置することになる点で、耳介の外側の面への保持デバイスの移行が改善される。したがって甲介中の対耳輪に沿った第2の移行区域(44)の最適化された支持が保証される。
【0011】
本発明による保持デバイス(1)の別の有利な実施形態では、r1対r2の比率は、1.1から3までの範囲になるようにすることができる。r1対r2の比率が1.1から1.5までの範囲の保持デバイス(1)は、甲介(耳空洞、上記を参照されたい)が耳の全体の長さおよび全体の幅に対して大きい使用者に適したものとすることができることが好ましい。ここでは、耳の全体の長さは、耳輪の最も高い点(上耳)から耳朶の最も低い点(下耳)まで測定され、耳の全体の幅は、耳珠から耳輪まで測定される。耳の全体の長さおよび全体の幅に対して大きい甲介は、とりわけ子供に見られる。適切な半径比率を選択することにより、保持デバイスを子供の耳に最適に適合させることができる。
【0012】
本発明による保持デバイス(1)の別の実施態様では、第1の移行区域(43)および隣接するサポート・フック(41)の部分の領域における接続要素(4)は、ほぼ楕円形の断面積を有する中空円筒の形態で設計され、ミドル・ピース(42)および第2の移行区域(44)の領域における接続要素(4)は、ほぼ円形の断面積を有する中空円筒の形態で設計されている。このように設計された接続要素(4)は、耳および頭の解剖学的構造に対する最適適合を可能にし、使用中、接続要素(4)は、耳と頭の間を、耳および頭に沿って展開する。とりわけ、デバイスが比較的長い時間期間にわたって(例えば一晩中)着用される場合、外側から内側へ耳に圧力が加えられる場合(デバイスを着用している耳がサポートにもたれかかっている場合、例えば寝ている間)、挿入された保持デバイスに起因する耳への圧力を実質的に小さくすることができる。
【0013】
保持デバイス(1)の接続要素(4)の好ましい特定の一実施形態では、楕円形断面積の主軸は、各場合に、接続要素(4)の耳側支持表面に対してほぼ直角に延びることができる。対耳輪窩中のサポート・フックおよび第1の移行区域(43)の領域における接続要素(4)の有利な向きにより、デバイスが比較的長い時間期間にわたって(例えば一晩中)着用される場合に、耳介に作用し、内側に隣接する頭の側頭部領域に作用する圧力が比較的広い面積にわたって分散される。これは、圧力が外側から内側に耳に作用する場合(デバイスを着用している耳がサポートにもたれかかっている場合、例えば寝ている間)にとりわけ有利であり、圧点の発生をほぼ回避することができる。
【0014】
本発明による保持デバイス(1)の1つの有利な発展形態では、n個(n=1、2...)の他の移行区域(45)を第2の移行区域(44)とホルダ(3)の間に配置することができる。原理的には、移行区域は、どこか他の場所、例えば第1の移行区域(43)とミドル・ピース(42)の間の移行に、あるいはサポート・フック(41)と第1の移行区域(43)の間の移行に配置することもできる。ターミナル・ホルダ(3)の領域に1つまたは複数の他の移行区域を配置することが好ましい。したがって可撓性接続要素(4)は延長が容易であり、使用者の個々の解剖学的状態、例えば比較的大きい甲介を考慮することができる。
【0015】
別の実施態様では、接続要素延長部(46)をミドル・ピース(42)および第2の移行区域(44)に取外し可能に取り付けることができる。接続要素延長部(46)は、押しばめ接続、例えばクランピング接続によって接続要素(4)に取り付けられる、細長い、ほぼC字形の事前湾曲体として設計されることが好ましい。接続要素延長部(46)は、接続要素(4)よりも程度が低い可撓性を有していることが好ましく、例えば接続要素延長部(46)の弾性係数Eは接続要素(4)の弾性係数より大きい。接続要素延長部(46)により、保持デバイスは、対耳輪にもたれかかる接続要素(4)の部分の領域において容易に延長することができ、したがって小さいr2を有する保持デバイスを、より大きいr2を必要とする甲介に適合させることができる。接続要素延長部(46)は、別法として、第2の移行区域(43)と対耳輪の縁の間に位置している自由空間(および延いては耳空洞)が満たされる方法で接続要素(4)のミドル・ピース(42)および第2の移行区域(43)に取り付けられる円筒区域として設計することも可能である。このタイプの接続要素延長部(46)は、適切に寸法決定された半円筒として設計されることが好ましい。
【0016】
好ましい一実施形態では、保持デバイス(1)の材料は、40から70までの範囲のショアーA硬さを有する熱可塑性エラストマーを含むことができる。保持デバイス(1)は、45から65までの範囲のショアーA硬さを有する熱可塑性エラストマー製とすることができることが好ましい。ショアーA硬さは、50から60までの範囲であってよいことがとりわけ好ましい。ショアー硬さは材料硬さの測度である(DIN EN ISO 868およびDIN ISO 7619-1で定義されている)。ショアー硬さは、主としてエラストマーおよびゴム-弾性ポリマーを特性化するために使用され、当該試験標本中への圧子(焼入鋼製のばね荷重ピン)の侵入の深さに直接関係している。侵入の深さはショアー硬さの測度であり、0ショアー(2.5ミリメートルの侵入の深さ)から100ショアー(0ミリメートルの侵入の深さ)までのスケールで測定される。熱可塑性エラストマー(TPE)は従来技術で知られている。TPEは医学での使用が認められている(生体適合性規格DIN EN ISO 10993で定義されている)。保持デバイス(1)は、熱可塑性ポリオレフィン、熱可塑性ポリエチレン・エステル、熱可塑性ポリウレタンまたは熱可塑性ポリエーテル・アミド製であることが好ましい。別法として、保持デバイスは、医療目的に適したシリコーン製であってもよい。
【0017】
好ましい一実施態様では、保持デバイス(1)は塑性変形が可能である。本開示の文脈においては、塑性変形が可能である、とは、リセットする力を必要とすることなく、フロー限界を超えた後の力の効果の下で不可逆的に変形し、かつ、変形した後にその形状を維持する能力を意味することを理解されたい。フロー限界未満では変形しないか、あるいは弾性変形のみが生じる。
【0018】
別の好ましい実施形態では、保持デバイス(1)は、感触が柔らかい表面と共に設計することができる。感触が柔らかい表面とは、柔らかい表面触覚を特徴とする表面を意味することを理解されたい。感触が柔らかい表面は、表面の粗さが増していることが有利である。保持デバイスは、約400nm~約800nmの平均表面粗さ(Ra)を有することができることが有利である。平均表面粗さRaのパラメータは従来技術で知られており、それは、表面上の測定点から中心線までの平均距離を示している。中心線は、基準距離内で実際のプロファイルと交差し、したがってプロファイル偏位(中心線に対する)の合計が最小になる。Ra値が大きくなると表面粗さが大きくなる。使用中、粗い表面は、とりわけ、対耳輪窩内に配置される保持デバイス(1)の部分、すなわちエンド・ピース(2)、ハウジング(22)および第1の移行区域(43)のグリップを改善することが有利である。さらに、甲介内に置かれる保持デバイス(1)の部分のグリップも改善される。さらに、保持デバイス(1)の着用快適性が改善される。
【0019】
本発明による保持デバイス(1)の別の実施態様では、接続要素(4)の管状内部空間(6)の中を延びている電気接続要素(7)、および補強ファイバ(8)は、負荷の下で50Nから70Nの範囲の合成引張り強さを有している。接続要素に対する引張り強さ(「引張り力」または「引張り張力」)は、負荷の下での、接続要素に生じる損傷が全くない、接続要素の特性が変化しない強度を意味している。本発明による接続要素(7)および本発明による補強ファイバ(8)の場合、引張り強さは、5.9kg(13ポンド)の負荷の下で決定されている。電気接続要素は従来技術で知られている。本発明によれば、接続要素(4)の管状内部空間(6)に1つまたは複数の電気接続要素を配置することができる。これらは、例えばケーブル(エネルギーまたは情報を伝送する働きをする個々のワイヤの単一コア・アセンブリまたは多重コア・アセンブリ)として、または可撓性印刷回路基板として設計することができる。印刷回路基板は、電気絶縁材料製である、導電接続(導体トラック)がその電気絶縁材料粘着された、電子構成要素のためのサポートを意味することを理解されたい。可撓性印刷回路基板の場合には、サポートは、可撓性材料、例えばポリイミド製のポリマー・フィルム製である。可撓性印刷回路基板は、折りたたむことによってとりわけ空間節約的に狭い空間構造に挿入することができる。補強ファイバは、ハウジング(22)内およびターミナル・ホルダ(3)内に収容された構成要素に接続することができることが好ましい。補強ファイバ(8)は、1つまたは複数の電気接続要素(7)の周りに巻き付けることができることが好ましい。補強ファイバ(8)と共に設計された保持デバイスは、引張り応力にさらされた場合における強化された安定性を特徴とする。高い引張り強度により、本発明による保持デバイスを安全に挿入し、かつ、取り外すことができる。また、高い引張り強度により、本発明による保持デバイスは、特殊な安全性要求事項、例えば子供による使用を有する用途の分野、および医療領域、とりわけ小児科学および(小児科学)集中治療で使用することができる。
【0020】
本発明による保持デバイス(1)の別の実施態様では、エンド・ピース(2)、ホルダ(3)および接続要素(4)を一体で形成することができる。保持デバイスを一体設計することにより、個別の接続ピースを介した個々の構成要素の接続が不要であるため、容易に製造することができることが有利である。保持デバイスの個々の部分が互いに合体するため、この一体保持デバイスは、洗浄および使用中における取扱いが容易なことを特徴とする。
【0021】
1つの有利な発展形態では、保持デバイス(1)は、ハウジング(22)およびホルダ(3)の領域に開口(221、31)を有することができ、これらの開口は、保持デバイス(1)を取り囲む外部(61)に内部空間(6)を流体接続している。例えば開口は、ホルダ(3)内およびハウジング(22)内に取り付けられた構成要素と、例えば耳道などの外部の構造、あるいはレシーバ・モジュール、充電モジュール、等々との相互作用を容易に可能にすることができる。
【0022】
本発明による保持デバイス(1)の別の実施形態では、ホルダ(3)は、1つまたは複数の微小電気機械システムおよび/または微小光電気機械システムおよび/またはセンサ・システムを保持するように設計することができる。ホルダ(3)は、1つまたは複数の温度センサ(51)、1つまたは複数の加速度センサ(52)すなわちジャイロスコープおよび/またはコンパス・センサを含む慣性センサを保持するように、および/または光センサを保持するように設計することができることがとりわけ好ましい。
【0023】
第2の態様では、本発明は、上で説明した保持デバイス(1)を保管するための箱(9)に関している。箱(9)は、保持デバイス(1)と相補的な凹所(11)を有するマウント(10)が配置されている。凹所(11)は、エンド・ピース凹所(112)、ハウジング凹所(1122)、接続要素凹所(114)およびホルダ凹所(113)を備えている。本発明による保持デバイス(1)は、非使用時は、関連する箱(9)の中に形状安定的に保管することができる。保持デバイス(1)はほぼS字形であり、接続要素(4)の領域では可撓性であるため、不適切な保管は、とりわけ接続要素(4)の変形および/またはねじれの原因になり、したがって保持デバイス(1)の第2の移行区域(44)は、甲介中の対耳輪に沿って、その、エンド・ピース(2)に向かって面している部分でもはや支持することができなくなる。保持デバイス(1)の末端に配置された、圧力または引張り応力によって変形したホルダ(3)は、使用中、使用者の外耳道の中に位置することになり得るが、第2の移行区域(44)が甲介から外側に向かってねじれ、したがって甲介がもはや第2の移行区域(44)によってほぼ完全に形作られなくなることがある。
【0024】
本発明による箱(9)の1つの有利な発展形態では、ハウジング凹所(1122)は第1の接触要素(12)を備えることができ、第1の接触要素(12)は、使用中、相補的な形状の保持デバイス(1)のハウジング接触要素(222)に直接隣接することになる。相補的な形状の接触要素はガルバニック・コンタクトであることが好ましい。これらは、保持デバイス(1)のハウジング(22)の中に保持され、ハウジング接触要素(222)に接続される蓄電池(53)を充電するように働く。保持デバイス(1)のハウジング接触要素(222)は、着用中、充電コンタクトが使用者の皮膚と接触しないことを保証する保護フラップを備えることができること好ましい。ハウジング凹所(1122)に含まれている第1の接触要素(12)は、箱(9)に接続される電源に接続するように働く。したがって、電力が供給される電気構成要素を備える、箱(9)の中に形状安定的に保管されている保持デバイス(1)の蓄電池を容易に充電することができる。
【0025】
本発明による箱(9)の別の実施形態では、ホルダ凹所(113)は第2の接触要素(13)を備えることができ、第2の接触要素(13)は、使用中、保持デバイス(1)のホルダ(3)に直接隣接することになる。箱(9)の第2の接触要素によって、ホルダ(3)の中に取り付けられたセンサ要素を使用に先立って較正し、または別の方法で使用者の外耳道の中で使用するために準備することができることが好ましい。
【0026】
とりわけ好ましい一実施形態では、第2の接触要素(13)は発熱体(14)として設計することができる。温度センサを収容しているホルダ(3)は、使用者の外耳道への挿入に引き続いて、極めて短い時間内で有意義な温度値を測定することができるようにするために、保持デバイス(1)の使用に先立って定義された温度値まで加熱され得る。このように設計された保持デバイス(1)のこの事前処理により、外耳道の温度を検出する他のデバイスと比較すると、使用者の耳への保持デバイス(1)の取付けと、使用者の外耳道の正確な温度の検出との間の時間を著しく短くすることができる。
【0027】
以下、本発明のいくつかの特定の実施形態について、添付の図を参照して、非網羅的一例として説明する。
【0028】
これらの特定の実施形態は、一般的な発明概念を説明するように働くにすぎず、本発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1A】説明目的のための幾何学的構造を示す、側面からの本発明による保持デバイス(1)の略図である。
【
図1B】断面線A-AおよびB-Bに沿った保持デバイスの断面積を示す図である。
【
図2A】側面からの本発明による保持デバイス(1)の別の実施形態を示す図である。
【
図2B】延長要素を有する、本発明による保持デバイス(1)の実施形態を示す図である。
【
図3】本発明による保持デバイス(1)の内部空間(6)、および内部空間(6)に配置された構成要素の略図である。
【
図4A】箱(9)の中に保管された保持デバイス(1)の略図である。
【
図4B】より明確に理解するために保持デバイス(1)の部品が除去されている箱(9)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1Aは、使用者の耳に取り付けるための、本発明による保持デバイス(1)の略側面図を示したものである。保持デバイス(1)は、使用者の耳の後ろで着用されるハウジング(22)と共に設計されているエンド・ピース(2)、および末端に配置されたホルダ(3)を備えている。実質的にS字形の可撓性接続要素(4)は、エンド・ピース(2)とホルダ(3)の間に配置されており、前記接続要素は、エンド・ピース(2)に隣接するサポート・フック(41)、ミドル・ピース(42)、第1の移行区域(43)、およびホルダ(3)に隣接する第2の移行区域(44)を備えている。第1の移行区域(43)は、サポート・フック(41)とミドル・ピース(42)の間に配置されており、第2の移行区域(44)は、ミドル・ピース(42)とホルダ(3)の間に配置されている。末端に配置されたホルダ(3)は、接続要素(4)より大きい直径と共に設計されており、したがって使用者の外耳道に接続要素(4)を導入して、外耳道をほぼ満たすことができる。外耳道はホルダ(3)によって塞がれることが好ましい。必要である場合、保持デバイス(1)を使用している間、耳道を塞ぐためにホルダ(3)の上にホルダ・アド-オン(図示せず)を配置することができ、一例として直径が大きい耳道の場合には、ホルダ・アド-オンの使用が要求されることがある。接続要素(4)は、サポート・フック(41)および第1の移行区域(43)の領域に第1の円弧(KB1、太いダッシュ線)を形成している。第2の円弧(KB2、太いダッシュ線)は第2の移行区域(44)の領域に形成されており、半径r1(r1は細いダッシュ線で示されている)の第1の円弧(KB1)は第1の扇形(KS1、斜線が施されている)の境界をなしており、半径r2(r2は細いダッシュ線で示されている)の第2の円弧(KB2)は第2の扇形(KS2、斜線が施されている)の境界をなしている。着用されると、サポート・フック(41)および第1の移行区域(43)は、耳介と頭の間の耳の後ろ側に位置している対耳輪窩の中に位置することになる。保持デバイス(1)は、さらに、第2の移行区域(44)によって対耳輪に沿って、甲介(耳空洞)中の耳の外側で支持される。
【0031】
ミドル・ピース(42)および第2の移行区域(44)の領域では、接続要素(4)は、ほぼ円形の断面積(断面線A-A、
図1Bの左側)を有する中空円筒の形態で設計されている。さらに、第1の移行区域(43)およびサポート・フック(41)の隣接する部分の領域では、接続要素(4)は、ほぼ楕円形の断面積(断面線B-B、
図1Bの右側)を有する中空円筒の形態で設計されている。詳細には、前記楕円形断面積の主軸(H、ダッシュで示されている;主軸Hに対して直角に延びている二次軸も示されている)は、各場合に、接続要素(4)の耳側支持表面に対してほぼ直角に延びている。このように設計された接続要素(4)は、耳および頭の解剖学的構造に対する最適適合を可能にし、使用中、接続要素(4)は、耳と頭の間を、耳および頭に沿って延びる。対耳輪窩中のサポート・フックおよび第1の移行区域(43)の領域における接続要素(4)の有利な向きにより、デバイスが比較的長い時間期間にわたって着用される場合に(例えば一晩中、デバイスを着用している耳がサポートにもたれかかる場合に)、耳介に作用し、内側に隣接する頭に作用する圧力が比較的広い面積にわたって分散される。したがって圧点の発生を回避することができる。
【0032】
図2Aおよび
図2Bは、側面からの本発明による保持デバイス(1)の別の実施形態を示したものである。第1の発展形態(
図2A)では、第2の移行区域(44)とホルダ(3)の間に1つのさらに他の移行区域(45)が配置されている。
図2Bでは、細長いほぼC字形の事前湾曲接続要素延長部(46)がミドル・ピース(42)および第2の移行区域(44)に取外し可能に取り付けられている。1つの移行区域(45)および/または接続要素延長部(46)により、接続要素(4)の対耳輪にもたれかかる部分の領域において保持デバイスを容易に延長することができ、したがって小さいr2を有する保持デバイスを大きいr2を必要とする甲介に適合させることができる。
【0033】
図3は、本発明による保持デバイス(1)の内部空間(6)、および内部空間(6)に配置された構成要素の略図を示したものである。保持デバイスは、様々な構成要素(5)、例えば電子構成要素、微小機械構成要素、微小光機械構成要素または光学構成要素を保持するための内部空間(6)と共に設計されている。ホルダ(3)の中に位置することになる好ましい構成要素は、温度センサ(51)および/または加速度センサ(52)である。保持デバイス(1)は、接続要素(4)の領域ではほぼ管状である(
図1Bの断面を参照されたい)。内部空間(6)は、エンド・ピース(2)の末端部分では省略することができる。ハウジング(22)およびホルダ(3)の領域では、保持デバイス(1)は、保持デバイス(1)を取り囲む外部(61)に内部空間(6)を流体接続している開口(221、31)を有している。例えば開口は、ホルダ(3)内およびハウジング(22)内に取り付けられた構成要素と、例えば耳道などの外部の構造、あるいはレシーバ・モジュール、充電モジュール、等々との相互作用を容易に可能にすることができる。補強ファイバ(8)は電気接続要素(7)の周りに巻かれており、それにより保持デバイス(1)の張力の下で負荷を最適化している。したがって本発明による保持デバイス(1)は、特殊な安全要求事項を有する用途の分野で使用することができる。
【0034】
図4Aは、本発明による箱(9)の中に保管された保持デバイス(1)の略図であり、
図4Bは、より明確に理解するために保持デバイス(1)の部品が除去されている箱(9)を示したものである。箱(9)には、保持デバイス(1)と相補的な凹所(11)を有するマウント(10)が配置されている(
図4B)。凹所(11)は、エンド・ピース凹所(112)、ハウジング凹所(1122)、接続要素凹所(114)およびホルダ凹所(113)を備えている。箱(9)は、本発明による保持デバイス(1)を形状安定的に保管するように働き、非使用時は、本発明による保持デバイス(1)をこの関連する箱(9)の中で保管することができる。可撓性保持デバイス、とりわけS字形接続要素(4)の不適切な保管は、変形および/またはねじれの原因になり、したがって第2の移行区域(44)は、甲介中の対耳輪に沿って、その、エンド・ピース(2)に向かって面している部分でもはや支持することができなくなる。ハウジング凹所(1122)は、使用中、保持デバイス(1)の相補形状のハウジング接触要素(222)のすぐ近傍に配置される第1の接触要素(12)を備えている。これらの相補接触要素はガルバニック・コンタクトであることが好ましく、保持デバイス(1)のハウジング(22)の中に保持され、ハウジング接触要素(222)に接続される蓄電池(53、
図3)を充電するように働く。ハウジング凹所(1122)に含まれている第1の接触要素(12)は、箱(9)に接続される電源(図示せず)に接続するように働く。ホルダ凹所(113)には第2の接触要素(13)が配置されており、使用中、保持デバイス(1)のホルダ(3)に直接隣接することになる。箱(9)の第2の接触要素(13)により、例えばホルダ(3)の中に取り付けられたセンサ要素を使用に先立って較正し、または別の方法で使用者の外耳道の中で使用するために準備することができる。第2の接触要素(13)は発熱体として設計することができることが好ましく、保持デバイス(1)の使用に先立ってホルダ(3)内の温度センサを定義された温度値まで加熱することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 保持デバイス
2 エンド・ピース
22 ハウジング
221 ハウジング開口
222 ハウジング接触要素
3 末端に配置されたホルダ
31 ホルダ開口
4 接続要素
41 サポート・フック
42 ミドル・ピース
43 第1の移行区域
44 第2の移行区域
45 さらに他の移行区域
46 接続要素延長部
5 構成要素
51 温度センサ
52 慣性センサ
53 蓄電池
6 保持デバイスの内部空間
7 電気接続要素
8 補強ファイバ
9 箱
10 マウント
11 マウントの凹所
112 エンド・ピース凹所
1122 ハウジング凹所
113 ホルダ凹所
114 接続要素凹所
12 第1の接触要素
13 第2の接触要素