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特許7508830管理装置、管理方法、及び、管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、及び、管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240625BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020057453
(22)【出願日】2020-03-27
(65)【公開番号】P2021157525
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】関根 聖史
(72)【発明者】
【氏名】右田 幸司
(72)【発明者】
【氏名】伊丹 和章
(72)【発明者】
【氏名】山田 佳宜
(72)【発明者】
【氏名】三浦 慶介
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-109129(JP,A)
【文献】特開2003-346026(JP,A)
【文献】特開2006-252538(JP,A)
【文献】特開2020-008890(JP,A)
【文献】特開2020-004703(JP,A)
【文献】特開2005-018541(JP,A)
【文献】特開2018-055822(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約された日時及び場所に関する情報と、予約された前記日時及び前記場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された前記場所となる施設の立体構造を表す施設3次元データ含む前記施設についての施設情報、及び、前記施設において使用可能な器具の立体構造を表す器具3次元データを含む前記器具についての器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置に出力する設計準備データ管理部と;
前記設計準備データに基づいて作成され、かつ、前記施設の前記立体構造を表す前記施設3次元データにおいて設定された配置位置に器具を配置した設計3次元データを含む演目についての設計データを、前記第1の処理装置から取得し、前記演目についての前記設計データを第2の処理装置に出力する設計データ管理部と;
を具備し、
前記設計データ管理部は、1つ以上の前記設計データの中から前記演目での使用が要求されている使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報を、前記第2の処理装置から取得し、
前記設計データ管理部は、前記指定情報に基づいて、1つ以上の前記設計データの中から、前記使用設計データを特定し、
前記設計データ管理部は、前記使用設計データを第3の処理装置に出力し、
前記設計データ管理部は、前記演目における前記施設での前記器具の配置を表す仕込み図を、前記演目についての前記使用設計データに含まれる前記設計3次元データでの前記器具の前記配置位置に基づいて作成し、
前記設計データ管理部は、前記仕込み図を前記第3の処理装置に出力する、
管理装置。
【請求項2】
前記設計データは、前記演目についての前記設計3次元データと、前記演目についての音データと、を含む動画データである、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記第1の処理装置において、前記施設3次元データ及び前記器具3次元データを含む前記設計準備データを用いて、前記施設の前記立体構造を表す前記施設3次元データに前記器具の配置位置に関する情報を設定可能にすることにより、前記第1の処理装置において、前記施設3次元データへの前記器具の配置位置に関する情報の設定を含む前記演目についてシミュレーションを実行可能にするシミュレーション環境形成部
をさらに具備する、請求項1又は2に記載の管理装置。
【請求項4】
コンピュータが、予約された日時及び場所に関する情報と、予約された前記日時及び前記場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された前記場所となる施設の立体構造を表す施設3次元データ含む前記施設についての施設情報、及び、前記施設において使用可能な器具の立体構造を表す器具3次元データを含む前記器具についての器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置に出力することと;
前記コンピュータが、前記設計準備データに基づいて作成され、かつ、前記施設の前記立体構造を表す前記施設3次元データにおいて設定された配置位置に器具を配置した設計3次元データを含む演目についての設計データを、前記第1の処理装置から取得し、前記演目についての前記設計データを第2の処理装置に出力することと;
前記コンピュータが、1つ以上の前記設計データの中から前記演目での使用が要求されている使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報を、前記第2の処理装置から取得することと;
前記コンピュータが、前記指定情報に基づいて、1つ以上の前記設計データの中から、前記使用設計データを特定することと;
前記コンピュータが、前記使用設計データを第3の処理装置に出力することと;
前記コンピュータが、前記演目における前記施設での前記器具の配置を表す仕込み図を、前記演目についての前記使用設計データに含まれる前記設計3次元データでの前記器具の前記配置位置に基づいて作成することと;
前記コンピュータが、前記仕込み図を前記第3の処理装置に出力することと;
を含む、管理方法。
【請求項5】
コンピュータに、
予約された日時及び場所に関する情報と、予約された前記日時及び前記場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された前記場所となる施設の立体構造を表す施設3次元データ含む前記施設についての施設情報、及び、前記施設において使用可能な器具の立体構造を表す器具3次元データを含む前記器具についての器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置に出力させ、
前記設計準備データに基づいて作成され、かつ、前記施設の前記立体構造を表す前記施設3次元データにおいて設定された配置位置に器具を配置した設計3次元データを含む演目についての設計データを、前記第1の処理装置から取得させ、
前記演目についての前記設計データを第2の処理装置に出力させ、
1つ以上の前記設計データの中から前記演目での使用が要求されている使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報を、前記第2の処理装置から取得させ、
前記指定情報に基づいて、1つ以上の前記設計データの中から、前記使用設計データを特定させ、
前記使用設計データを第3の処理装置に出力させ、
前記演目における前記施設での前記器具の配置を表す仕込み図を、前記演目についての前記使用設計データに含まれる前記設計3次元データでの前記器具の前記配置位置に基づいて作成させ、
前記仕込み図を前記第3の処理装置に出力させるための
管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、管理装置、管理方法、及び、管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
劇場及びホール等の施設で演目を行う場合、施設利用者は、演目を行う予定の日時及び場所に関する情報を含む予約情報を、演目を行う予定の場所となる施設の施設管理者に伝える。そして、施設管理者が、演目における照明機器の設計等、演目において施設に配置される器具の設計を行う。また、演目において施設に配置される器具の設計を含む演目についての設計を、施設利用者及び施設管理者以外の設計者が行うこともある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-069895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のように施設利用者及び施設管理者以外の設計者が演目についての設計を行う場合、演目についての施設利用者の要望(ニーズ)、及び、演目が行われる予定の場所についての施設情報等を容易に取得可能であり、設計者によって演目についての設計が容易に行われることが、求められている。そして、設計者により作成された演目についての設計データを、施設利用者が容易に確認できることが、求められている。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、施設利用者及び施設管理者以外の設計者による演目についての設計を容易にするとともに、設計者の設計データの施設利用者による確認を容易にする管理装置、管理方法、及び管理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、管理装置は、設計準備データ管理部と、設計データ管理部と、を具備する。設計準備データ管理部は、予約された日時及び場所に関する情報と、予約された日時及び場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された場所となる施設の立体構造を表す施設3次元データ含む施設についての施設情報、及び、施設において使用可能な器具の立体構造を表す器具3次元データを含む器具についての器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置に出力する。設計データ管理部は、設計準備データに基づいて作成され、かつ、施設の立体構造を表す施設3次元データにおいて設定された配置位置に器具を配置した設計3次元データを含む演目についての設計データを、第1の処理装置から取得し、演目についての設計データを第2の処理装置に出力する。設計データ管理部は、1つ以上の設計データの中から演目での使用が要求されている使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報を、第2の処理装置から取得する。設計データ管理部は、指定情報に基づいて、1つ以上の設計データの中から、使用設計データを特定し、使用設計データを第3の処理装置に出力する。設計データ管理部は、演目における施設での器具の配置を表す仕込み図を、演目についての使用設計データに含まれる設計3次元データでの器具の配置位置に基づいて作成し、仕込み図を第3の処理装置に出力する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、施設利用者及び施設管理者以外の設計者による演目についての設計を容易にするとともに、設計者の設計データの施設利用者による確認を容易にする管理装置、管理方法、及び管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る設計管理システムを概略的に示すブロック図である。
図2図2は、実施形態に係る設計管理システムにおいて、施設利用者が利用する処理装置から管理装置に予約情報が出力された場合に、管理装置が行う処理を示すフローチャートである。
図3図3は、実施形態に係る設計管理システムにおいて、設計者が利用する処理装置から管理装置に設計データが出力された場合に、管理装置が行う処理を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態に係る設計管理システムにおいて、対象設計データを指定する指定情報が施設利用者の処理装置を介して入力された場合に、管理装置が行う処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態の管理装置(104)は、設計準備データ管理部(107)と、設計データ管理部(108)と、を具備する。設計準備データ管理部(107)は、予約された日時及び場所に関する情報と、予約された日時及び場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された場所となる施設についての施設情報、及び施設において使用可能な器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置(103)に出力する。設計データ管理部(108)は、設計準備データに基づいて作成された演目についての設計データを、第1の処理装置(103)から取得し、演目についての設計データを第2の処理装置(101)に出力する。これにより、施設利用者及び施設管理者以外の設計者による演目についての設計を容易にするとともに、設計者の設計データの施設利用者による確認を容易にすることができる。
【0010】
また、実施形態の管理装置(104)では、設計データ管理部(108)は、1つ以上の設計データの中から演目での使用が要求されている使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報を、第1の処理装置(103)から取得する。設計データ管理部(108)は、指定情報に基づいて、1つ以上の設計データの中から、使用設計データを特定する。設計データ管理部(108)は、使用設計データを第3の処理装置(102)に出力する。これにより、施設管理者は、施設使用者がどのような演目を行うのかを、容易に確認することができる。
【0011】
また、実施形態の管理装置(104)では、設計データ管理部(108)は、演目についての仕込み図を、演目についての使用設計データに基づいて作成する。設計データ管理部(108)は、仕込み図を第3の処理装置(102)に出力する。これにより、施設管理者は、演目についての仕込み図を迅速に得ることができるようになる。
【0012】
また、演目についての設計データは、演目についての3次元データと、演目についての音データと、を含む動画データであってもよい。これにより、施設利用者は、演目についての設計データの内容をより具体的に把握することができるようになる。
【0013】
また、実施形態の管理装置(104)では、管理装置(104)は、第1の処理装置(103)において、演目についてのシミュレーションを設計準備データに基づいて実行可能にするシミュレーション環境形成部(109)をさらに具備していてもよい。これにより、施設利用者及び施設管理者以外の設計者は、処理装置(103)を用いて、行われる予定の演目についてのシミュレーションを容易に実行可能なる。したがって、設計者による演目についての設計が容易になる。
【0014】
また、実施形態の管理方法では、予約された日時及び場所に関する情報と、予約された日時及び場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された場所となる施設についての施設情報、及び施設において使用可能な器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置(103)に出力する。そして、管理方法では、設計準備データに基づいて作成された演目についての設計データを、第1の処理装置(103)から取得し、演目についての設計データを第2の処理装置(101)に出力する。これにより、施設利用者及び施設管理者以外の設計者による演目についての設計を容易にするとともに、設計者の設計データの施設利用者による確認を容易にすることができる。
【0015】
また、実施形態の管理プログラムでは、コンピュータに、予約された日時及び場所に関する情報と、予約された日時及び場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された場所となる施設についての施設情報、及び施設において使用可能な器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置(103)に出力させる。そして、コンピュータに、設計準備データに基づいて作成された演目についての設計データを、第1の処理装置(103)から取得させる。そして、コンピュータに、演目についての設計データを第2の処理装置(101)に出力させる。これにより、施設利用者及び施設管理者以外の設計者による演目についての設計を容易にするとともに、設計者の設計データの施設利用者による確認を容易にすることができる。
【0016】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、実施形態に係る設計管理システム100を示す。設計管理システム100は、処理装置101~103、及び、管理装置104を備える。処理装置101は、演目を行う予定の日時及び場所を予約する予約者によって、利用される。予約者は、予約された場所となる施設を演目で利用する施設利用者と同一であってもよく、施設利用者とは異なってもよい。処理装置102は、予約された場所となる施設を管理する施設管理者によって、利用される。処理装置103は、施設利用者及び施設管理者以外の設計者によって、利用される。設計者は、処理装置103を用いて、予約された場所となる施設で行われる予定の演目について、設計を行う。設計管理システム100は、設計者による演目についての設計を、管理する。
【0018】
処理装置101~103のそれぞれは、例えばコンピュータであり、プロセッサ及び記憶媒体を備える。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、及び、DSP(Digital Signal processor)等のいずれかを含む。記憶媒体には、メモリ等の主記憶装置に加え、補助記憶装置が含まれ得る。記憶媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD-ROM、CD-R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、及び、半導体メモリ等が挙げられる。処理装置101~103のそれぞれでは、プロセッサ及び記憶媒体のそれぞれは、1つのみ設けられてもよく、複数設けられてもよい。処理装置101~103のそれぞれでは、プロセッサは、記憶媒体等に記憶されるプログラム等を実行することにより、処理を行う。また、処理装置101~103のいずれかでは、プロセッサによって実行されるプログラムは、インターネット等のネットワークを介して接続されたコンピュータ(サーバ)、又は、クラウド環境のサーバ等に格納されてもよい。この場合、プロセッサは、ネットワーク経由でプログラムをダウンロードする。
【0019】
また、処理装置101~103のそれぞれには、ユーザーインターフェースが設けられてもよい。ユーザーインターフェースでは、利用者によって各種の操作等が入力されるとともに、利用者に告知する情報等が表示等によって告知される。ある一例では、ユーザーインターフェースは、タッチパネルを含む。
【0020】
管理装置104は、管理部105、施設/器具情報記憶部106、シミュレーション環境形成部109を備える。また、管理部105は、設計準備データ管理部107及び設計データ管理部108を備える。
【0021】
ある一例では、管理装置104、処理装置101~103それぞれとネットワークを介して通信可能なサーバである。この場合、管理装置104は、処理装置101~103と同様に、プロセッサ及び記憶媒体を備え、プロセッサ及び記憶媒体のそれぞれは、処理装置101~103と同様にして構成される。そして、設計準備データ管理部107及び設計データ管理部108を含む管理部105、及び、シミュレーション環境形成部109は、管理装置104のプロセッサ等によって行われる処理の一部を実施し、管理装置104の記憶媒体が、施設/器具情報記憶部106として機能する。
【0022】
また、別のある一例では、管理装置104は、クラウド環境に構築されるクラウドサーバである。この場合、クラウド環境のインフラは、仮想CPU等の仮想プロセッサ及びクラウドメモリによって、構成される。仮想プロセッサによって実行される処理の一部を、設計準備データ管理部107及び設計データ管理部108を含む管理部105、及び、シミュレーション環境形成部109が実行する。そして、クラウドメモリが、施設/器具情報記憶部106として機能する。
【0023】
なお、施設/器具情報記憶部106は、例えば、管理装置104とは別のコンピュータ等の管理装置104とは別の処理装置に設けられてもよい。この場合、管理装置104は、施設/器具情報記憶部106等が設けられるコンピュータに、ネットワークを介して接続される。また、別のある一例では、管理装置104は、前述した施設管理者が利用する処理装置102に搭載されてもよい。この場合、処理装置102のプロセッサ等によって、管理装置104の処理が実行される。
【0024】
本実施形態の設計管理システム100では、予約者が、処理装置101のユーザーインターフェース等を利用して、演目を行う予定の日時及び場所を予約する。すなわち、処理装置101において、演目を行う予定の日時及び場所に関する情報を含む予約情報が入力される。
【0025】
処理装置101で入力された予約情報には、予約された日時及び場所に関する情報に加えて、予約された日時及び場所で行われる予定の演目に関する情報が、含まれる。行われる予定の演目に関する情報には、演目内容を示す情報、及び、演目における施設利用者の要望(ニーズ)を示す情報等が、含まれる。演目内容には、演目が音楽会、演劇会及び展示会等のいずれに該当するか等の、行われる予定の演目の種類が含まれる。演目における施設利用者の要望には、演目を行う予定の場所となる施設の施設管理者に対する要望、及び、演目において施設に配置される器具に関する要望等が、含まれる。また、演目において施設に配置される器具としては、照明機器、ピアノ等の楽器、及び、花等の装飾品等が挙げられる。施設利用者が演目について用いることを要望している音楽がある場合は、予約情報に、施設利用者が要望する音楽の音データが含まれてもよい。
【0026】
処理装置101は、入力された予約情報を管理装置104に出力する。そして、管理装置104の管理部105は、処理装置101から出力された予約情報を取得する。ある一例では、管理部105は、取得した予約情報を、処理装置102のユーザーインターフェース等を介して通知させる。これにより、予約された場所となる施設の施設管理者は、予約情報を確認可能になる。
【0027】
施設/器具情報記憶部106は、施設についての施設情報、及び、器具についての器具情報を記憶する。施設は、施設利用者が演目を行う予定の場所となる施設、すなわち、予約情報において予約された場所に該当する施設を、含む。施設情報は、施設の広さ、構造及び収容人数等に関する情報、及び、施設の器具に関する情報等を含む。そして、施設の構造は、施設における舞台と観客席との位置関係等を、含む。また、施設/器具情報記憶部106に記憶される施設情報は、施設の立体構造(立体空間)を表す3次元データを含んでいてもよい。
【0028】
器具情報は、器具の種類、型番、及びスペック(性能)等に関する情報を含む。器具の種類に関する情報には、器具が照明機器、楽器及び装飾品等のいずれに該当するかを示す情報に加え、器具が照明機器においていずれの種類に該当するかを示す情報、及び、器具が楽器においていずれの種類に該当するかを示す情報等も含まれる。また、器具情報は、器具の料金に関する情報を含んでいてもよい。器具の料金は、演目において器具を使用した場合の使用料、演目が行われる場所となる施設と保管場所との間での器具の運搬料等を含んでいてもよい。また、施設/器具情報記憶部106に記憶される器具情報は、器具の立体構造(立体形状)を表す3次元データを含んでいてもよい。
【0029】
なお、施設/器具情報記憶部106に記憶される施設情報及び器具情報は、施設管理者等から提供される。そして、施設利用者が演目を行う予定の場所となる施設の施設情報は、その施設の施設管理者から、処理装置102を介して提供される。また、器具情報は、施設管理者ではない器具保有者から提供されてもよい。
【0030】
管理部105は、予約情報を取得すると、取得した予約情報、及び、施設/器具情報記憶部106の施設情報に基づいて、予約された場所となる施設を特定する。そして、管理部105は、施設/器具情報記憶部106から、特定した施設の施設情報、すなわち、演目が行われる予定の場所となる施設の施設情報を、取得する。これにより、管理部105は、予約された場所となる施設について、広さ、構造及び収容人数等に関する情報等を取得する。この際、管理部105は、特定した施設の施設情報として、特定した施設の立体構造(立体空間)を表す3次元データを取得してもよい。また、管理部105は、施設/器具情報記憶部106から、予約情報に基づいて特定された施設における器具情報を取得する。これにより、管理部105は、特定された施設における器具情報について、器具の種類、型番、及びスペック(性能)等に関する情報を取得する。この際、管理部105は、器具情報として、器具の立体構造(立体空間)を表す3次元データを取得してもよい。ある一例では、器具情報から一部の器具が選定されてもよい。この場合、演目が行われる予定の日時に使用可能な器具のみが選定されたり、種類及びスペック等に関して施設利用者の要望の範囲内になる器具のみが選定されたりする。
【0031】
設計準備データ管理部107は、管理部105が施設/器具情報記憶部106から取得した、演目が行われる予定の場所となる施設の施設情報、予約情報に基づいて特定された施設における器具情報、及び、予約情報を設計準備データとして準備する。設計準備データ管理部107は、準備した設計準備データを、処理装置(第1の処理装置)103に出力する。設計準備データ管理部107は、設計準備データを、例えば、処理装置103のユーザーインターフェース等に表示させる等して、通知させる。これにより、処理装置103の利用者である設計者は、設計準備データを確認可能になる。ある一例では、設計準備データの予約情報の一部として音データが含まれていてもよい。
【0032】
設計者は、例えば、処理装置103等を用いることにより、演目における照明機器の設計等の演目において施設に配置される器具の配置を、演目についての設計データとして、設計準備データに基づいて作成する。演目についての設計データの作成が終了すると、処理装置103は、演目についての設計データを管理装置104へ出力する。これにより管理装置104の設計データ管理部108は、演目についての設計データを取得する。そして、設計データ管理部108は、演目についての設計データを処理装置(第2の処理装置)101へ出力する。この際、設計データ管理部108は、取得した設計データを、処理装置101のユーザーインターフェース等を介して通知させる。これにより、予約者等の施設利用者は、演目についての設計データを確認可能になる。
【0033】
また、設計者が、演目についての設計データを複数作成してもよい。この場合、1人の設計者が複数の設計データを作成してもよく、複数の設計者がそれぞれ1つの設計データを作成してもよく、複数の設計者のそれぞれが複数の設計データを作成してもよい。また、複数の設計者のそれぞれが、それぞれの処理装置103等を使用して演目についての設計データを作成してもよく、1つの処理装置103等を共有して、演目についての設計データを作成してもよい。このようにして作成された演目についての複数の設計データを、処理装置103は、管理装置104へ出力する。これにより、管理装置104の設計データ管理部108は、演目についての複数の設計データを取得する。そして、設計データ管理部108は、演目についての複数の設計データを処理装置101へ出力する。この際も、設計データ管理部108は、処理装置101のユーザーインターフェース等を介して、演目についての複数の設計データを処理装置101に通知させる。
【0034】
予約者等の施設利用者が、通知された複数の設計データのいずれか1つを使用して演目を行うことに同意した場合、設計データ管理部108は、演目での使用が要求されている使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報を、処理装置101から取得する。そして、上述した指定情報を取得すると、設計データ管理部108は、演目についての複数の設計データの中から、指定情報に基づいて、演目での使用が要求されている使用設計データを特定する。そして、設計データ管理部108は、使用設計データに関する情報を、処理装置(第3の処理装置)102に出力する。この際、設計データ管理部108は、使用設計データを、処理装置102のユーザーインターフェース等を介して通知させる。これにより、施設管理者は、施設利用者が同意した使用設計データを確認可能になる。
【0035】
また、通知された演目についての設計データが1つである場合、予約者等の施設利用者がその設計データを使用して演目を行うことに同意した場合、設計データ管理部108は、その設計データを使用設計データとして指定したことを示す指定情報を、第2の処理装置101から取得する。そして、設計データ管理部108は、指定情報において指定された設計データを使用設計データとして特定し、使用設計データに関する情報を処理装置102に出力する。
【0036】
設計データ管理部108は、施設利用者が同意した使用設計データに基づいて、施設における器具の配置を表す配置図を生成してもよい。この場合、設計データ管理部108は、生成した器具の配置図を、使用設計データと一緒に、処理装置102へ出力する。器具の配置図には、施設に配置される照明機器の仕込み図等が含まれる。
【0037】
また、演目についての設計データは、演目についてのシミュレーションの結果であってもよい。ある一例では、演目についてのシミュレーション結果は、演目が行われる予定の施設の立体構造(立体空間)を表す3次元データに、器具のそれぞれの配置位置に関する情報等が設定されたものである。すなわち、演目についてのシミュレーション結果は、施設の立体構造を表す3次元データにおいて設定された配置位置に器具のそれぞれが配置された3次元データである。
【0038】
また、別のある一例では、演目が行われる予定の施設に形成される空間の演目における時間的な変化を示す動画が、シミュレーションの結果として生成される。この場合、生成された動画では、照明機器等の施設に配置される器具の作動状態の時間的な変化も、示される。シミュレーションの結果として生成された動画は、2次元画像であってもよく、3次元画像であってもよい。また、生成された動画において音楽を流す場合は、シミュレーション結果として生成された動画データに、音データが含まれる。この場合、動画データに含まれる音データは、予約情報の一部として施設利用者等から提供されたものであってもよく、設計者が追加したものであってもよい。
【0039】
また、管理装置104は、シミュレーション環境形成部109を備えていてもよい。シミュレーション環境形成部109は、処理装置103において、予約情報、演目が行われる予定の場所となる施設の施設情報、及び、予約された場所として特定した施設の器具情報に基づいた行われる予定の演目についてのシミュレーションを、処理装置103において実行可能にする。すなわち、行われる予定の演目についてのシミュレーションを処理装置103において実行可能な環境が、形成される。これにより、施設利用者及び施設管理者以外の設計者は、行われる予定の演目についてのシミュレーションを実行可能になり、処理装置103を用いて演目についての設計を行うことが可能になる。シミュレーションにおいては、設計者は、例えば、処理装置103のユーザーインターフェース等を介して、設定等を行う。
【0040】
この場合、管理装置104のシミュレーション環境形成部109が、管理部105の設計準備データ管理部107が準備した予約情報、及び、予約された場所として特定した施設の施設情報、及び、予約された場所として特定した施設の器具情報を、処理装置(第1の処理装置)103に出力してもよい。シミュレーション環境形成部109は、予約情報、及び、予約された場所として特定した施設の施設情報、及び、予約された場所として特定した施設の器具情報を、例えば、処理装置103のユーザーインターフェース等に表示させる等して、通知させる。これにより、処理装置103の利用者である設計者は、予約情報、演目が行われる予定の場所となる施設の施設情報、及び、予約された場所として特定した施設の器具情報を確認可能になる。
【0041】
設計者は、処理装置103を用いたシミュレーションによって、演目における照明機器の設計等の演目において施設に配置される器具の配置位置を設計する。シミュレーションでは、予約された場所として特定した施設の器具情報に含まれる器具から、演目において用いる器具を選択する。そして、選択した器具について、演目における配置位置、及び、演目における作動状態及びその作動状態の時間的な変化等を設定する。この際、器具が照明機器である場合は、演目における照明機器の作動状態として、照明機器の照明光についての光度、光色及び照射方向等が、設定される。
【0042】
演目についてのシミュレーションが終了すると、処理装置103は、シミュレーションの結果を示す情報を、演目についての設計データとして管理装置104へ出力する。これにより、管理装置104の設計データ管理部108は、シミュレーションの結果を示す情報を設計データとして取得する。そして、設計データ管理部108は、シミュレーションの結果を示す情報を、処理装置(第2の処理装置)101へ出力する。この際、設計データ管理部108は、取得したシミュレーションの結果を、処理装置101のユーザーインターフェース等を介して通知させる。これにより、予約者等の施設利用者は、演目についてのシミュレーションの結果を確認可能になる。
【0043】
また、予約者等の施設利用者が、通知された演目についての1以上の設計データのいずれにも演目での使用に同意しないことがある。この場合、施設利用者は、通知された演目についての設計データのいずれも使用しないことを示す情報を、処理装置101のユーザーインターフェース等を介して入力可能である。通知された演目についての設計データのいずれも使用しないことを示す情報が入力されると、設計データ管理部108は、通知された演目についての設計データのいずれも使用しないことを示す情報を、処理装置103のユーザーインターフェースを介して、通知させる。これにより、設計者は、演目についての設計データが使用されるか否かを、確認可能になる。ある一例では、設計者は、設計準備データに基づいて、演目についての設計データを再び作成する。処理装置103は、改めて作成された設計データを、更新された設計データとして管理装置104へ出力する。これにより、以前の設計データは、改めて作成された設計データにより更新される。
【0044】
前述のような設計管理システム100では、予約者等の施設利用者が利用する処理装置101から管理装置104に予約情報が出力されると、管理装置104は、図2に示す処理を行う。図2に示す処理は、例えば、処理装置101から管理装置104に予約情報が出力されるたびに行われる。図2に示す処理では、管理部105は、処理装置から出力された予約情報を取得する(S201)。そして、管理部105は、取得した予約情報、及び、施設/器具情報記憶部106の施設情報に基づいて、予約された場所となる施設を特定する(S202)。そして、管理部105は、施設/器具情報記憶部106から、特定した施設の施設情報、すなわち、演目が行われる予定の場所となる施設の施設情報、及び、器具情報を、取得する(S203)。
【0045】
また、設計準備データ管理部107は、管理部105が取得した予約情報、予約された場所として特定した施設の施設情報、及び、器具情報を、設計準備データとして処理装置103に出力する(S204)。そして、シミュレーション環境形成部109は、予約情報、演目が行われる予定の場所となる施設の施設情報、及び、器具情報に基づいた行われる予定の演目についてのシミュレーションを実行可能な環境を、処理装置103に形成する(S205)。すなわち、シミュレーション環境形成部109は、行われる予定の演目についてのシミュレーションを、処理装置103において実行可能にする。
【0046】
なお、シミュレーション環境形成部109は、管理部105に設けられていなくてもよい。この場合、設計準備データ管理部107は、管理部105が取得した予約情報、予約された場所として特定した施設の施設情報、及び、器具情報を、設計準備データとして処理装置103に出力する(S204)。そして、施設利用者及び施設管理者以外の設計者は、例えば処理装置103等を用いて、設計データを独自に作成する。
【0047】
また、設計管理システム100では、施設利用者及び施設管理者以外の設計者が利用する処理装置103から管理装置104に、例えばシミュレーション結果を示す情報である1以上の設計データが出力されると、管理装置104は、図3に示す処理を行う。図3に示す処理は、例えば、第1の処理装置103から管理装置104にシミュレーション結果を示す情報である1以上の設計データが出力されるたびに行われる。図3に示す処理では、設計データ管理部108は、1以上の設計データを取得する(S301)。そして、設計データ管理部108は、取得したすべての設計データを、処理装置101へ出力する(S302)。
【0048】
また、1以上の設計データのうち、施設利用者が使用を要求する使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報が処理装置101を介して入力されると、管理装置104の設計データ管理部108は、図4に示す処理を行う。図4に示す処理は、例えば、前述の情報が処理装置101を介して入力されるたびに行われる。図4に示す処理では、設計データ管理部108は、施設利用者が使用を要望する使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報を取得する(S401)。そして、設計データ管理部108は、指定情報に基づいて、1以上の設計データのうちから使用設計データを特定する。設計データ管理部108は、使用設計データから仕込み図を作成する(S403)。設計データ管理部108は、使用設計データ及び仕込み図を、処理装置102に出力する(S404)。なお、使用設計データに照明器具が含まれていない場合などは、設計データ管理部108が仕込み図を作成しなくてもよい。この場合、設計データ管理部108は、使用設計データを処理装置102に出力する。
【0049】
本実施形態では、設計準備データ管理部107は、予約情報、予約された場所となる施設についての施設情報、及び施設において使用可能な器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置103に出力する。これにより、施設利用者及び施設管理者以外の設計者は、演目についての設計を容易に行うことができる。そして、設計データ管理部108は、設計準備データに基づいて作成された演目についての設計データを、第1の処理装置103から取得し、演目についての設計データを第2の処理装置101に出力する。このため、施設利用者は、処理装置101を用いて、施設利用者及び施設管理者以外の設計者による演目についての設計データを、容易に確認することができる。
【0050】
また、本実施形態では、設計データ管理部108は、演目での使用が要求されている使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報を、第2の処理装置101から取得する。そして、設計データ管理部108は、指定情報に基づいて、複数の設計データの中から、使用設計データを特定する。設計データ管理部108は、使用設計データを第3の処理装置102に出力する。これにより、施設管理者は、施設使用者がどのような演目を行うのかを、容易に確認することができる。
【0051】
また、設計データ管理部108は、演目についての複数の設計データを、処理装置101に出力可能である。これにより、予約者等の施設利用者は、処理装置101を用いて、演目についての複数の設計データを比較可能になり、複数の設計データの中で要望に適した演目内容を容易に選択可能になる。
【0052】
また、本実施形態では、演目についての設計データは、演目についての3次元データと、演目についての音データと、を含む動画データであってもよい。これにより、施設利用者は、演目についての設計データの内容をより具体的に把握することができるようになる。
【0053】
また、本実施形態では、管理装置104は、第1の処理装置103において、演目についてシミュレーションを、設計準備データに基づいて実行可能にするシミュレーション環境形成部109をさらに具備していてもよい。これにより、施設利用者及び施設管理者以外の設計者は、処理装置103を用いて、行われる予定の演目についてのシミュレーションを容易に実行可能になる。したがって、設計者による演目についての設計がさらに容易になる。
【0054】
また、本実施形態では、設計データ管理部108は、演目についての仕込み図を、演目についての使用設計データに基づいて作成してもよい。この場合、設計データ管理部は、仕込み図及び使用設計データを第3の処理装置に出力する。これにより、施設管理者は、演目についての仕込み図を迅速に得ることができるようになる。
【0055】
これら少なくとも一つの実施形態によれば、管理装置は、設計準備データ管理部と、設計データ管理部と、を具備する。設計準備データ管理部は、予約された日時及び場所に関する情報と、予約された日時及び場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された場所となる施設についての施設情報、及び施設において使用可能な器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置に出力する。設計データ管理部は、設計準備データに基づいて作成された演目についての設計データを、第1の処理装置から取得し、演目についての設計データを第2の処理装置に出力する。これにより、施設利用者は、処理装置101を用いて、施設利用者及び施設管理者以外の設計者による演目についての設計データを、容易に確認することができる管理装置、管理方法、及び管理プログラムを提供することができる。
【0056】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下、付記を記載する。
[1]予約された日時及び場所に関する情報と、予約された前記日時及び前記場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された前記場所となる施設についての施設情報、及び前記施設において使用可能な器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置に出力する設計準備データ管理部と;
前記設計準備データに基づいて作成された演目についての設計データを、前記第1の処理装置から取得し、前記演目についての前記設計データを第2の処理装置に出力する設計データ管理部と;
を具備する、管理装置。
[2]前記設計データ管理部は、1つ以上の前記設計データの中から前記演目での使用が要求されている使用設計データとしていずれを指定したかを示す指定情報を、前記第1の処理装置から取得し、
前記設計データ管理部は、前記指定情報に基づいて、1つ以上の前記設計データの中から、前記使用設計データを特定し、
前記設計データ管理部は、前記使用設計データを第3の処理装置に出力する、
[1]に記載の管理装置。
[3]前記設計データ管理部は、前記演目についての仕込み図を、前記演目についての前記使用設計データに基づいて作成し、
前記設計データ管理部は、前記仕込み図を前記第3の処理装置に出力する、
[2]に記載の管理装置。
[4]前記設計データは、前記演目についての3次元データと、前記演目についての音データと、を含む動画データである、
[1]~[3]のいずれか1つに記載の管理装置。
[5]前記第1の処理装置において、前記演目についてシミュレーションを、前記設計準備データに基づいて実行可能にするシミュレーション環境形成部
をさらに具備する、[1]~[4]のいずれか1つに記載の管理装置。
[6]予約された日時及び場所に関する情報と、予約された前記日時及び前記場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された前記場所となる施設についての施設情報、及び前記施設において使用可能な器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置に出力することと;
前記設計準備データに基づいて作成された演目についての設計データを、前記第1の処理装置から取得し、前記演目についての前記設計データを第2の処理装置に出力することと;
を含む、管理方法。
[7]コンピュータに、
予約された日時及び場所に関する情報と、予約された前記日時及び前記場所で行われる予定の演目に関する情報と、を含む予約情報、予約された前記場所となる施設についての施設情報、及び前記施設において使用可能な器具情報を、設計準備データとして、第1の処理装置に出力させ、
前記設計準備データに基づいて作成された演目についての設計データを、前記第1の処理装置から取得させ、
前記演目についての前記設計データを第2の処理装置に出力させる、
管理プログラム。
【符号の説明】
【0057】
100…設計管理システム、101~103…処理装置、104…管理装置、105…管理部、106…施設/器具情報記憶部、107…設計準備データ管理部、108…設計データ管理部、109…シミュレーション環境形成部。
図1
図2
図3
図4