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特許7508931画像表示方法、画像表示装置及び表示制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】画像表示方法、画像表示装置及び表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0485 20220101AFI20240625BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20240625BHJP
【FI】
G06F3/0485
G06F3/0488
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020130909
(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公開番号】P2022027108
(43)【公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-05-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(74)【代理人】
【識別番号】100196058
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰雄
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕介
【審査官】田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-081683(JP,A)
【文献】特開2009-265929(JP,A)
【文献】特開2015-069454(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0319949(US,A1)
【文献】特開2017-073644(JP,A)
【文献】特開2005-227826(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ入力を受け付ける入力部を有する表示部を備える端末装置の画像表示方法であって、
第1画像、前記第1画像に隣り合う第2画像、及び前記第2画像に隣り合う第3画像を含む複数の画像を所定の軸に沿って表示し、
前記タッチ入力により、前記第1画像の選択を受け付け、
前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置へ移動させる第1の移動指示を受け付けたとき、前記第2画像と前記第3画像との間に前記第1画像が移動したことを示す第1表示態様の表示を実行し、
前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置とは異なる位置へ移動させる第2の移動指示を受け付けたとき、前記第1表示態様とは異なる第2表示態様の表示を実行し、
前記第1表示態様と前記第2表示態様とは、表示するアニメーションの速度または点滅の有無あるいはこれらの両方が異なる、
画像表示方法。
【請求項2】
前記複数の画像を、前記端末装置の画面の第1表示領域に表示し、前記複数の画像よりも大きい拡大画像を第2表示領域に表示する、
請求項1に記載の画像表示方法。
【請求項3】
前記拡大画像は、前記第1画像に対応する画像であり、
前記第2表示領域に前記拡大画像を表示している状態でユーザーが前記第1画像をタッチすることで前記第1画像の選択が受け付けられたとき、前記第1表示態様及び前記第2表示態様の表示は、前記拡大画像に対して実行する、
請求項2に記載の画像表示方法。
【請求項4】
前記第1表示領域の一部の領域で、前記複数の画像のうちの一部の画像を重ねて表示する、
請求項2または請求項3に記載の画像表示方法。
【請求項5】
前記第1表示領域において、選択されている画像に対して、隣の画像が選択された場合と、隣以外の他の画像が選択された場合とで、異なるアニメーションの表示を行い、
前記第1表示領域において、選択されている画像に対して、隣以外の他の画像が選択された場合に、前記第2表示領域において、選択されていた画像に対応する拡大画像が次第に縮小されながら透明度を高めながら前記第2表示領域から消えていき、新たに選択された画像に対応する拡大画像が次第に拡大されながら透明度を低めながら前記第2表示領域に現れるアニメーションの表示を行う、
請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【請求項6】
前記複数の画像のうち1の画像の削除指示が受け付けられたとき、前記第1表示態様及び前記第2表示態様とは異なる第3表示態様の表示を実行する、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【請求項7】
タッチ入力を受け付ける入力部を有する表示部と、
前記表示部の表示を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
第1画像、前記第1画像に隣り合う第2画像、及び前記第2画像に隣り合う第3画像を含む複数の画像を所定の軸に沿って表示させ、
前記タッチ入力により、前記第1画像の選択を受け付け、
前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置へ移動させる第1の移動指示を受け付けたとき、前記第2画像と前記第3画像との間に前記第1画像が移動したことを示す第1表示態様の表示を実行させ、
前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置とは異なる位置へ移動させる第2の移動指示を受け付けたとき、前記第1表示態様とは異なる第2表示態様の表示を実行させ
前記第1表示態様と前記第2表示態様とは、表示するアニメーションの速度または点滅の有無あるいはこれらの両方が異なる、
画像表示装置。
【請求項8】
タッチ入力を受け付ける入力部を有する表示部を備える端末装置の表示制御を行うコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、
第1画像、前記第1画像に隣り合う第2画像、及び前記第2画像に隣り合う第3画像を含む複数の画像を所定の軸に沿って表示させ、
前記タッチ入力により、前記第1画像の選択を受け付け、
前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置へ移動させる第1の移動指示を受け付けたとき、前記第2画像と前記第3画像との間に前記第1画像が移動したことを示す第1表示態様の表示を実行させ、
前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置とは異なる位置へ移動させる第2の移動指示を受け付けたとき、前記第1表示態様とは異なる第2表示態様の表示を実行させ、
前記第1表示態様と前記第2表示態様とは、表示するアニメーションの速度または点滅の有無あるいはこれらの両方が異なる、
表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像表示方法、画像表示装置及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルの端末装置等では、複数の画像を画面に表示することが行われている。
【0003】
特許文献1に記載された画像プレビュー内のページの並べ替えでは、文書中の複数のサムネイル画像を線形ストリップ表示し、複数のサムネイル画像の中から所定のサムネイル画像を選択したときに選択されたサムネイル画像を強調表示し、選択されたサムネイル画像を移動させることが行われている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-081683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、選択されたサムネイル画像を文書内で移動させるときに、選択されたサムネイル画像が強調表示されているため、いずれのサムネイル画像が移動させられているのかは判別しやすいが、当該サムネイル画像が文書中のいずれの位置に移動したかを直感的に把握することは困難である場合があった。特に、携帯端末のような画面の小さい端末装置で上記の作業が行われる場合には、サムネイル画像が移動した位置を区別することが非常に困難である場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために一態様は、タッチ入力を受け付ける入力部を有する表示部を備える端末装置の画像表示方法であって、第1画像、前記第1画像に隣り合う第2画像、及び前記第2画像に隣り合う第3画像を含む複数の画像を所定の軸に沿って表示し、前記タッチ入力により、前記第1画像の選択を受け付け、前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置へ移動させる第1の移動指示を受け付けたとき、前記第2画像と前記第3画像との間に前記第1画像が移動したことを示す第1表示態様の表示を実行し、前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置とは異なる位置へ移動させる第2の移動指示を受け付けたとき、前記第1表示態様とは異なる第2表示態様の表示を実行し、前記第1表示態様と前記第2表示態様とは、表示するアニメーションの速度または点滅の有無あるいはこれらの両方が異なる、画像表示方法である。
【0007】
上記課題を解決するために一態様は、タッチ入力を受け付ける入力部を有する表示部と、前記表示部の表示を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、第1画像、前記第1画像に隣り合う第2画像、及び前記第2画像に隣り合う第3画像を含む複数の画像を所定の軸に沿って表示させ、前記タッチ入力により、前記第1画像の選択を受け付け、前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置へ移動させる第1の移動指示を受け付けたとき、前記第2画像と前記第3画像との間に前記第1画像が移動したことを示す第1表示態様の表示を実行させ、前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置とは異なる位置へ移動させる第2の移動指示を受け付けたとき、前記第1表示態様とは異なる第2表示態様の表示を実行させ、前記第1表示態様と前記第2表示態様とは、表示するアニメーションの速度または点滅の有無あるいはこれらの両方が異なる、画像表示装置である。
【0008】
上記課題を解決するために一態様は、タッチ入力を受け付ける入力部を有する表示部を備える端末装置の表示制御を行うコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、第1画像、前記第1画像に隣り合う第2画像、及び前記第2画像に隣り合う第3画像を含む複数の画像を所定の軸に沿って表示させ、前記タッチ入力により、前記第1画像の選択を受け付け、前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置へ移動させる第1の移動指示を受け付けたとき、前記第2画像と前記第3画像との間に前記第1画像が移動したことを示す第1表示態様の表示を実行させ、前記第1画像を前記第2画像と前記第3画像との間の位置とは異なる位置へ移動させる第2の移動指示を受け付けたとき、前記第1表示態様とは異なる第2表示態様の表示を実行させ、前記第1表示態様と前記第2表示態様とは、表示するアニメーションの速度または点滅の有無あるいはこれらの両方が異なる、表示制御プログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】情報処理システムの概略的な構成例を示す図である。
図2】端末装置の機能ブロックの構成例を示す図である。
図3】1枚の画像のローカル座標系の一例を示す図である。
図4】第1表示画面の一例を示す図である。
図5】サムネイル画像の隣のページへのページ入れ替えを示す図である。
図6】サムネイル画像の隣以外のページへのページ入れ替えを示す図である。
図7】第2表示画面における第1アニメーションの画像を模式的に示す図である。
図8】第3表示画面における第2アニメーションの画像を模式的に示す図である。
図9】第4表示画面における第3アニメーションの画像を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の概略的な構成例を示す図である。
情報処理システム1は、画像処理装置11と、モバイルの端末装置12と、を備える。
画像処理装置11と、端末装置12とは、無線により通信を行う。
【0012】
端末装置12は、タブレット型の端末装置またはスマートフォンなどであり、ユーザーによって持ち運ばれることが可能な携帯型の装置である。
端末装置12は、タッチ入力機能を有するタッチパネルである表示部112を備える。表示部112はディスプレイである。端末装置12は、ユーザーによって操作され、各種の情報を表示部112に表示する。
端末装置12は、画像処理装置11と通信することで、画像処理装置11によって行われる画像処理を制御する。
【0013】
画像処理装置11は、端末装置12から受信する指示などに基づいて制御され、制御内容にしたがって画像処理を実行する。
画像処理装置11は、スキャナー機能を有している。画像処理装置11は、スキャナー機能によって複数の画像を読み取り、読み取った複数の画像のデータを無線により端末装置12に送信する。画像処理装置11は、オートドキュメントフィーダー31を備えて、オートドキュメントフィーダー31に設置された複数枚の用紙を自動的に搬送して、それぞれの用紙に表された画像を読み取る。当該用紙は、A4あるいはA3などのサイズを有する用紙である。複数の用紙の枚数は、任意であってもよく、100枚などであってもよい。
【0014】
端末装置12は、画像処理装置11から受信された複数の画像のデータに基づいて、複数の画像を表示部112に表示する。
また、端末装置12は、表示部112に表示されている画像について、ユーザーによって行われる操作に応じた指示を入力し、入力した指示に応じた処理を実行する。
ユーザーは、端末装置12の表示部112に表示される画像を見ることで、画像処理装置11によって処理されている画像を、一覧して確認すること、あるいは、編集することなどが可能である。
【0015】
図2は、実施形態に係る端末装置12の機能ブロックの構成例を示す図である。
端末装置12は、入力部111と、表示部112と、記憶部113と、通信部114と、制御部115と、を備える。
制御部115は、表示制御部131を備える。
入力部111と表示部112は、タッチ入力機能を有する画面で構成されている。
【0016】
入力部111は、画面に対してユーザーによって行われるタッチ操作の内容を入力する。入力部111は、ユーザーの指、もしくはタッチペンの接触及び移動を検出して、その検出結果に応じた操作の内容を受け付ける。
表示部112は、各種の情報を画面に表示する。
記憶部113は、各種の情報を記憶する。当該情報は、表示対象となる原画像及び当該原画像に基づいて生成される関連画像などのデータを含む。
記憶部113は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備えるメモリーである。
通信部114は、画像処理装置11と無線により通信を行う。
通信部114は、通信回路、通信ポート、あるいは、通信インターフェイスと呼ばれてもよい。
【0017】
制御部115は、各種の処理及び制御を行う。制御部115は、CPU(Central Processing Unit)を備えるコントローラーである。
制御部115は、表示制御部131を含む。
表示制御部131は、各種の情報を表示部112に表示する処理を制御する。
【0018】
制御部115のCPUが、記憶部113に記憶された制御プログラムを実行することで、各種の処理及び制御を行う。
当該制御プログラムは、表示の制御を行う表示制御プログラムを含む。制御部115のCPUが、記憶部113に記憶された表示制御プログラムを実行することにより、表示制御部131の機能が実現される。
当該表示制御プログラムは、画像処理装置11に専用のアプリケーションのプログラムであってもよい。端末装置12は、当該表示制御プログラムを予め記憶部113に記憶していてもよく、あるいは、当該表示制御プログラムをダウンロードしてインストールしてもよい。
【0019】
ここで、端末装置12は、制御部115に表示制御部131を含む構成としたが、表示の制御を行う表示制御部131の機能が制御部115とは別に専用の機能部として構成されてもよい。
【0020】
以下、端末装置12で行われる表示制御について説明する。
通信部114は、画像処理装置11から複数の画像のデータを受信する。
表示制御部131は、画像処理装置11から送信された複数の画像のデータを取得する。これらの画像が原画像であるとして説明する。
これら複数の画像は、並び順にしたがって、連続番号であるページ番号と対応付けられる。当該ページ番号は、端末装置12で付与されてもよく、あるいは、画像処理装置11で付与されてもよい。
【0021】
表示制御部131は、これら複数の画像に対して、それぞれの3次元座標系を設定する。このような3次元座標系をローカル座標系と呼んで説明する。ローカル座標系は3次元直交座標系である。
【0022】
図3は、実施形態に係る1枚の画像211のローカル座標系の一例を示す図である。
画像211に対して、X1軸、Y1軸、及び、Z1軸からなるローカル座標系が設定されている。
複数の画像に、それぞれのローカル座標系が設定される。
それぞれの画像に対するローカル座標系の配置は任意であってもよい。
【0023】
表示制御部131は、複数の画像に、それぞれのローカル座標系を基準として、それぞれの画像の配置を調整する。
表示制御部131は、複数の画像に共通な3次元座標系に、これら複数の画像を配置する。このような共通な3次元座標系をグローバル座標系と呼んで説明する。グローバル座標系は3次元直交座標系である。
【0024】
表示制御部131は、グローバル座標系に複数の画像が配置された全体像を2次元座標系にマッピングし、マッピングされた結果を表示データとする。当該表示データは、ピクセルデータである。このような表示データの各画像をサムネイル画像と呼んで説明し、また、このような2次元座標系を表示座標系と呼んで説明する。表示座標系は2次元直交座標系である。当該表示データの表示領域は、ビューポートと呼ばれる。
ここでは、グローバル座標系に複数の画像が配置されて表示される場合を示したが、グローバル座標系に1枚の画像が配置されて表示されてもよい。
サムネイル画像は、原画像が縮小された画像である。
【0025】
図4は、実施形態に係る第1表示画面401の一例を示す図である。
図4は、X軸及びY軸からなる表示座標系を示している。
端末装置12の表示部112の画面を正面から見た視点で、X軸の正方向が右方向であり、X軸の負方向が左方向であり、Y軸の正方向が上方向であり、Y軸の負方向が下方向である。画面に対する表示座標系の配置は任意であってもよい。
【0026】
第1表示画面401は、端末装置12の表示部112により表示される表示画面の一例である。
第1表示画面401の表示領域は、第1表示領域411と、第2表示領域412と、第3表示領域451と、を有する。当該表示領域内の、第3表示領域451以外の領域は、第1表示領域411と、第2表示領域412と、に分割されている。
【0027】
表示制御部131は、第3表示領域451に、無線通信の電波状況、及び、ユーザーによって操作されることが可能な「キャンセル」などの文字情報を表示させる。
表示制御部131は、第3表示領域451の表示を行わせなくてもよい。
【0028】
第1表示領域411と第2表示領域412は、それぞれ、X軸に平行な辺とY軸に平行な辺で示される矩形の領域である。
図4では、第1表示領域411及び第2表示領域412は、Y軸に平行な辺の幅よりもX軸に平行な辺の幅の方が大きく示されているが、これに限らない。
Y軸に対して、第1表示領域411はY軸の負側に配置されており、第2表示領域412はY軸の正側に配置されている。X軸に対して、第1表示領域411の辺の幅と第2表示領域412の辺の幅とは同じである。第1表示領域411のY軸の正側の辺と第2表示領域412のY軸の負側の辺とが重ねて配置されている。これにより、第1表示領域411と第2表示領域412との全体で、矩形の表示領域が構成されている。
図4の第1表示画面401は、第1表示領域411と第2表示領域412との境界線を境界軸413として示している。境界軸413は、表示されなくてもよい。
【0029】
図4では、第1表示領域411に、複数のサムネイル画像331が第1軸321に沿って並んで表示されている。第1表示領域411で、これら複数のサムネイル画像331は、X軸の負側から正側に向かって、ページ番号の昇順に配置されている。
第1軸321は、仮想的な軸であり、実際には表示されないが、表示されてもよい。
図4では、第1軸321は、X軸に平行であり、Y軸に平行な方向に対して第1表示領域411の中点を通る。
【0030】
図4は、複数のサムネイル画像331を、ページ番号の順に第iサムネイル画像331-iとして示している。ここで、iは1以上の任意の整数であって、最大値Pが複数のサムネイル画像331の枚数である。ページに関わらないサムネイル画像を、サムネイル画像331と表す。
図4では、第iサムネイル画像331-iは、矩形の画像である。
第iサムネイル画像331-iは、X軸の幅よりもY軸の幅の方が大きく配置されてもよく、あるいは、他の向きで配置されてもよく、配置の向きが変更されてもよい。
【0031】
表示制御部131は、第1表示領域411内で、第1軸321に沿って、中央に近い第kページの第kサムネイル画像331-kは、画像面と表示面との角度が小さく、中央から所定の枚数mまで、中央から離れた第k+mサムネイル画像331-k+mは、画像面と表示面との角度が第kサムネイル画像331-kより大きく配置する。ここで、kは1以上P以下の整数であり、mはkよりも小さい整数である。画像面と表示面との角度とは、表示面に垂直なZ軸と第iサムネイル画像331-iのZ1軸との角度をいう。表示制御部131は、第1表示領域411内で、第1軸321に沿って、中央から当該所定の枚数よりも離れたところでは、サムネイル画像331のそれぞれを等間隔で配置し、表示させる。
第1表示領域411の、第1軸321に沿った中央から最も離れた部分は第1表示領域411の左右の辺に相当する。
【0032】
複数のサムネイル画像331は、それぞれに対応するページ番号の画像が付与画像として付与されて表示されている。
図4は、第iサムネイル画像331-iのページ番号の画像を、第iページ番号画像341-iとして示している。
【0033】
図4は、表示制御部131が4枚のサムネイル画像331を第1表示領域411に表示している場合を示し、サムネイル画像331を等間隔で表示する部分が無い場合を示している。
図4では、第1軸321に沿った第1表示領域411の中央付近に、第1ページの第1サムネイル画像331-1及び第1ページ番号画像341-1が表示されている。また、第1軸321に沿った第1表示領域411の中央付近よりもX軸の正方向に向かって、第1ページよりもページ番号が大きい第2サムネイル画像331-2及び第2ページ番号画像341-2などがページ番号の昇順に表示されている。同様に、中央付近のページよりもページ番号が小さいページがある場合には、第1軸321に沿った第1表示領域411の中央付近よりもX軸の負方向に向かって、中央付近のページよりもページ番号が小さいページのサムネイル画像331などが、ページ番号の降順に表示される。
【0034】
表示制御部131は、第iサムネイル画像331-iのローカル座標系に対して、第iサムネイル画像331-iの配置に応じて、第iページ番号画像341-iの配置を調整する。表示制御部131は、第iサムネイル画像331-iと第iページ番号画像341-iとを含めて、表示座標系に対する表示データを生成する。
【0035】
表示制御部131は、第iページ番号画像341-iに対して、Y軸の正側に、第iページ番号画像341-iを配置して、表示させる。
表示制御部131は、第iページ番号画像341-iを第1表示領域411の内部に収めて配置して表示させる。表示制御部131は、第iページ番号画像341-iを第1表示領域411のY軸の正側の境界線である境界軸413から外部に飛び出させない配置にして表示させる。図4では、当該境界線は、X軸に平行な線である。
表示制御部131は、一部または全部の第iページ番号画像341-iを第1表示領域411の外側に飛び出させる態様で表示させてもよい。
【0036】
表示制御部131は、ページごとに、第iページ番号画像341-iを表示する濃度を調整する。
濃度を調整することは、透明度を調整することによって実現されてもよく、透明度が低くなると濃度が高くなり、透明度が高くなると濃度が低くなる。
表示制御部131は、第iサムネイル画像331-iの表示態様に応じて、第iサムネイル画像331-iに対応する第iページ番号画像341-iの形状、サイズ、姿勢、濃度、配置位置、表示色などの1以上の表示態様を変化させてもよい。
【0037】
図4では、表示制御部131は、第iサムネイル画像331-iに対応する第iページ番号画像341-iを、第iサムネイル画像331-iに対してY軸の正側に配置したが、これに限られない。表示制御部131は、第iサムネイル画像331-iに対応する第iページ番号画像341-iを、第iサムネイル画像331-iに対して、Y軸の負側、X軸の正側、あるいは、X軸の負側に配置してもよい。
図4では、表示制御部131は、第iサムネイル画像331-iに対応する第iページ番号画像341-iを、第iサムネイル画像331-iの外部に配置したが、これに限られない。表示制御部131は、第iサムネイル画像331-iに対応する第iページ番号画像341-iを、第iサムネイル画像331-iの内部に配置してもよい。
【0038】
図4では、第1表示領域411に表示される複数のサムネイル画像331のサイズが同一である場合を示したが、これらのサムネイル画像331は異なるサイズの画像を含んでもよい。この場合、表示制御部131は、異なるサイズのサムネイル画像331を第1表示領域411に表示させてもよく、あるいは、X軸とY軸との一方または両方に対してすべてのサムネイル画像331の幅を揃える処理を行ってもよい。
【0039】
第1軸321は、直線であるが、直線以外の線であってもよい。
第1軸321は、X軸に対して、第1表示領域411の中央位置からX軸の正側に向かってY軸の正側に曲がり、第1表示領域411の中央位置からX軸の負側に向かってY軸の正側に曲がる線が用いられてもよい。第1軸321は、X軸に対して、第1表示領域411の中央位置からX軸の正側と負側とが中央位置を基準にして対称的な線であってもよい。
【0040】
表示制御部131は、第2表示領域412に、第1表示領域411に表示された複数のサムネイル画像331のうち1枚の第iサムネイル画像331-iに対応する画像を表示させる。このような画像を中間画像と呼んで説明する。図4では、第2表示領域412に、第4サムネイル画像331-4に対応する第4中間画像431-4が表示されている。
中間画像431は、第i中間画像431-iに対応する第iサムネイル画像331-iよりも拡大された画像である。中間画像431は、原画像と比べて、縮小されていてもよく、同じサイズであってもよく、あるいは、拡大されていてもよい。
【0041】
第i中間画像431-iが表示される第iサムネイル画像331-iは、第1表示領域411で選択された状態であり、第1軸321に沿った第1表示領域411の中央付近に配置されているサムネイル画像331である。この選択は、第1表示領域411あるいは第2表示領域412に対するユーザーによる操作によって行われる。
【0042】
図4は、表示制御部131が、第iページ番号画像341-iの表示態様を制御する場合を示すが、第iページ番号画像341-iの表示態様を同一としてもよい。
表示制御部131は、第iページ番号画像341-iを表示させなくてもよい。
【0043】
表示制御部131は、ユーザーが端末装置12に対して所定の操作を行ったことを検出すると、第2表示領域412に表示する画像を変更する制御を行う。
表示制御部131は、ユーザーが第2表示領域412に表示された中間画像431をスワイプする操作を行ったことを検出した場合、中間画像431の隣のページの中間画像431を第2表示領域412に表示させる。
表示制御部131の制御により、当該操作がX軸の正側から負側に指などを移動させる操作である場合にはページ数が1つ増加したページの中間画像を431表示し、当該操作がX軸の負側から正側に指などを移動させる操作である場合にはページ数が1つ減少したページの中間画像431を表示する。
【0044】
表示制御部131は、ユーザーが第1表示領域411に表示された複数のサムネイル画像331のうち現在選択されている第iサムネイル画像331-i以外のサムネイル画像331をタッチする操作を行ったことを検出した場合、タッチされたサムネイル画像331が現在選択されている状態へ変更し、タッチされたサムネイル画像331に対応する中間画像431を第2表示領域412に表示させる。
【0045】
図4では、表示制御部131の制御により、第2表示領域412は、削除アイコン511を含む所定のアイコン群471を表示している。ユーザーの指などによって当該アイコン群471のうちの1つのアイコンがタップ等される操作が行われた場合に、表示制御部131は、当該操作に応じた指示を受け付ける。表示制御部131は、第1表示領域411と第2表示領域412との一方または両方に、任意のアイコンを表示させてもよい。
表示制御部131は、ユーザーの指などによって表示部112の所定箇所がタップ等される操作が行われた場合に、表示部112に所定のメニューを表示させてもよい。ユーザーの指などによって当該メニューのうちの所定箇所がタップ等される操作が行われた場合に、表示制御部131は、当該操作に応じた指示を受け付ける。
【0046】
図5及び図6を参照して、サムネイル画像331のページ入れ替えについて説明する。
図5は、実施形態に係るサムネイル画像331の隣のページへのページ入れ替えを示す図である。
図5は、図4に示されるのと同様な表示座標を示している。
【0047】
図5は、第1表示領域411に表示されている複数のサムネイル画像331である第4サムネイル画像331-4~第10サムネイル画像331-10を示している。
図5では、X軸に対して、第7サムネイル画像331-7が中央付近に位置して選択されている。
ユーザーが指などによって、第7サムネイル画像331-7をタップして、第7サムネイル画像331-7を第8サムネイル画像331-8と第9サムネイル画像331-9との間に移動させる操作を行った場合について説明する。
【0048】
表示制御部131は、当該操作に応じた第1移動指示611を受け付ける。表示制御部131は、第7サムネイル画像331-7を、第8サムネイル画像331-8と第9サムネイル画像331-9との間に移動させる処理を行う。これにより、第7サムネイル画像331-7は第8ページの第8サムネイル画像331-8に変更され、第8サムネイル画像331-8は第7ページの第7サムネイル画像331-7に変更される。
図5に示される第1移動指示611は模式的に図示されており、実際には表示されなくてもよい。
【0049】
図6は、実施形態に係るサムネイル画像331の隣以外のページへのページ入れ替えを示す図である。
図6は、図4に示される表示座標と同様な表示座標を示している。
【0050】
図6は、第1表示領域411に表示されている複数のサムネイル画像331である第4サムネイル画像331-4~第10サムネイル画像331-10を示している。
図6では、X軸に対して、第7サムネイル画像331-7が中央付近に位置して選択されている。
ユーザーが指などによって、第7サムネイル画像331-7をタップして、第7サムネイル画像331-7を第9サムネイル画像331-9と第10サムネイル画像331-10との間に移動させる操作を行った場合について説明する。
【0051】
表示制御部131は、当該操作に応じた第2移動指示621を受け付ける。表示制御部131は、第7サムネイル画像331-7を、第9サムネイル画像331-9と第10サムネイル画像331-10との間に移動させる処理を行う。これにより、第7サムネイル画像331-7は第9ページの第9サムネイル画像331-9に変更され、第8サムネイル画像331-8は第7ページの第7サムネイル画像331-7に変更され、第9サムネイル画像331-9は第8ページの第8サムネイル画像331-8に変更される。
図6に示される第2移動指示621は模式的に図示されており、実際には表示されなくてもよい。
【0052】
ページ入れ替えの操作としては、任意の操作が用いられてもよい。
表示制御部131は、入れ替え対象となるページのサムネイル画像331がユーザーの指などによって長押しされると、当該サムネイル画像331をX軸に対して移動することを可能とし、当該サムネイル画像331がユーザーの指などによって長押しされた状態でドラッグされる操作がページ入れ替えの操作として用いられてもよい。
【0053】
表示制御部131は、ページ入れ替えが発生した場合には、第2表示領域412に表示される中間画像431を用いて、所定のアニメーションを第2表示領域412に表示させる。
アニメーションは、最初の表示内容と最後の表示内容が定められて、最初の表示内容から最後の表示内容まで所定の時間等間隔で変化させる表示である。
【0054】
表示制御部131は、隣のページへのページ入れ替えと、隣以外のページへのページ入れ替えとで、当該所定のアニメーションとして異なるアニメーションを表示させる。
これらのアニメーションとしては、それぞれ、任意のアニメーションが用いられてもよい。
【0055】
表示制御部131は、隣のページへのページ入れ替えが発生した場合に、第2表示領域412に、図5に示されるような複数の画像を表示した状態から入れ替え対象の画像を入れ替え前の位置から入れ替え後の位置へ移動させるアニメーションの表示の制御を行ってもよい。
同様に、表示制御部131は、隣以外のページへのページ入れ替えが発生した場合に、第2表示領域412に、図6に示されるような複数の画像を表示した状態から入れ替え対象の画像を入れ替え前の位置から入れ替え後の位置へ移動させるアニメーションの表示の制御を行ってもよい。
表示制御部131は、隣のページへのページ入れ替えと、隣以外のページへのページ入れ替えとで、一方のアニメーションを他方のアニメーションよりも高速にすること、あるいは、一方のアニメーションを点滅させて他方のアニメーションを点滅させないこと、あるいは、これらの両方によって、両者のアニメーションを異ならせてもよい。
【0056】
他の操作として、表示制御部131は、第1表示領域411で選択されている第xサムネイル画像331-x以外の第yサムネイル画像331-yがユーザーの指などによって選択された状態で当該第yサムネイル画像331-yのページ入れ替えの指示を受け付けた場合には、選択されている第xサムネイル画像331-xのページ入れ替えの指示を受け付けた場合と比べて、異なるアニメーションの表示を第2表示領域412に行ってもよい。ここで、x、yは1以上P以下の異なる整数である。
第1表示領域411に表示された第3ページのサムネイル画像が選択されていて、第3ページの第3中間画像431-3が第2表示領域412に表示されているときに、ユーザーが第6ページの第6サムネイル画像331-6を指などで長押ししてスライドさせることで、ページ入れ替えの操作を行う場合を想定する。この場合、表示制御部131は、第2表示領域412に、第3ページの第3中間画像431-3を消去して第6ページの第6中間画像431-6が現れてくるアニメーションを表示してもよい。また、表示制御部131は、このようなアニメーションと同様なアニメーションが他の操作においても行われる場合には、例えば、両者のアニメーションの速度などを異ならせてもよい。
【0057】
図4図6を用いて説明したように、端末装置12は、タッチ入力を受け付ける入力部111を有する表示部112を備える。端末装置12は、複数のサムネイル画像331を第1軸321に沿って表示する。端末装置12は、タッチ入力により1つのサムネイル画像331が選択されて移動指示を受け付けたとき、隣のページへの移動指示があった場合と、隣以外のページへの移動指示があった場合とで、移動を示す表示の表示態様を異ならせる。
端末装置12は、第1表示領域411に複数のサムネイル画像331を表示し、選択されたサムネイル画像331に対応する拡大画像である中間画像431を第2表示領域412に表示する。このような表示状態において、端末装置12は、選択されたサムネイル画像331の移動指示があった場合に、当該中間画像431に対して、移動を示す表示を行う。
端末装置12は、第1表示領域411の一部の領域で、複数のサムネイル画像331のうちの一部を重ね合わせて表示してもよい。
端末装置12は、移動を示す表示の表示態様として、アニメーションを用いる。端末装置12は、隣以外のページへの移動指示があった場合の表示態様として、隣のページへの移動指示があった場合と異なるアニメーションを用いる。
【0058】
さらに、図7図9を参照して、アニメーションの例を示す。
図7は、実施形態に係る第2表示画面701における第1アニメーションの画像を模式的に示す図である。
図7は、図4に示されるのと同様な表示座標系を示している。
図7では、第1表示領域411に、第1aサムネイル画像331-1a以降の複数のサムネイル画像331及び第1aページ番号画像341-1a以降の複数のページ番号画像が表示されている。
【0059】
第1アニメーションの表示では、表示制御部131は、X軸に沿って、第1ページの第1aサムネイル画像331-1aに対応する第1a中間画像431-1aをスライドさせて第2表示領域412から消すとともに、第1a中間画像431-1aの隣のページである第2ページの第2aサムネイル画像331-2aに対応する第2a中間画像431-2aを同じ方向でスライドさせて第2表示領域412に表示させている。
図7は、第2表示領域412に表示される第1アニメーションの途中の画像の様子を示している。
【0060】
第1アニメーションは、ユーザーが第2表示領域412に表示された第1a中間画像431-1aをスワイプする操作を行った場合に用いられるアニメーションである。
図7では、表示制御部131は、ユーザーが第2表示領域412に表示された第1a中間画像431-1aをX軸の負側にスワイプする操作を行ったことを検出した場合に、第1a中間画像431-1a及び第2a中間画像431-2aがX軸の正側から負側へスライドする第1アニメーションの表示を行う。表示制御部131は、当該操作がX軸の正側から負側に指などを移動させる操作である場合にはページ数が1つ増加したページの中間画像431を新たに表示させる。ただし、現在の中間画像431のページが最終ページである場合には、表示制御部131は、このような操作を受け付けなくてもよく、異なるアニメーションの表示を行ってもよい。
一方、当該操作がX軸の負側から正側に指などを移動させる操作である場合には、表示制御部131は、ページ数が1つ減少したページの中間画像431を新たに表示する。表示制御部131は、現在の中間画像431及び新たな中間画像431がX軸の負側から正側へスライドする第1アニメーションの表示を行う。ただし、現在の中間画像431のページが最初のページである場合には、表示制御部131は、このような操作を受け付けなくてもよく、異なるアニメーションの表示を行わせてもよい。
【0061】
表示制御部131は、ユーザーが第1表示領域411で選択されている第xaサムネイル画像331-xaの隣の第(x+1)aサムネイル画像331-(x+1)aもしくは第(x-1)aサムネイル画像331-(x-1)aをタップ等したことを検出した場合にも、スワイプの操作を検出した場合と同様に、第1アニメーションの表示の制御を行う。
【0062】
表示制御部131は、図5に示されるように隣のページへのページ入れ替えが発生したときに実行するアニメーションとして、図7に示される第1アニメーションの速度を遅くしたアニメーション、あるいは、図7に示される第1アニメーションの速度を速くしたアニメーションを用いてもよい。
表示制御部131は、図5に示されるように隣のページへのページ入れ替えが発生したときに実行するアニメーションとして、図7に示される第1アニメーションを点滅表示させたアニメーションを用いてもよい。
表示制御部131は、図5に示されるように隣のページへのページ入れ替えが発生したときに実行するアニメーションとして、第1アニメーションに対して速度と点滅表示との両方を異ならせたアニメーションを用いてもよい。
表示制御部131は、第1表示領域411内で、複数のサムネイル画像331が入れ替え後の並び順となる表示に更新する。
【0063】
表示制御部131は、図6に示されるように隣以外のページへのページ入れ替えが発生したときに、当該隣以外のページの方向で隣にあるページが新たに選択された状態とする場合に実行するアニメーションとして、第1アニメーションに対して速度と点滅表示との一方または両方を異ならせたアニメーションを用いてもよい。
表示制御部131は、図6に示されるように隣以外のページへのページ入れ替えが発生したときに、事前に選択されていたページを選択された状態とする場合に実行するアニメーションとしては、事前に選択されていたページの移動前の位置と移動後の位置とに挟まれるサムネイル画像331に対応する中間画像431を第1アニメーションでスライドさせ、最後に、事前に選択されていたページの中間画像431を第1アニメーションでスライドさせて第2表示領域412に表示するアニメーションを用いてもよい。
表示制御部131は、第1表示領域411で、複数のサムネイル画像331が入れ替え後の並び順となる表示に更新する。
【0064】
図8は、実施形態に係る第3表示画面801における第2アニメーションの画像を模式的に示す図である。
図8は、図4に示される表示座標系と同様な表示座標系を示している。
図8では、第1表示領域411に、第1bサムネイル画像331-1b以降の複数のサムネイル画像331及び第1bページ番号画像341-1b以降の複数のページ番号画像341が表示されている。ページに関わらないページ番号画像を、ページ番号画像341と表す。ページに関わらない中間画像を、中間画像821と表す。
【0065】
第2アニメーションの表示では、表示制御部131は、第2表示領域412で、第xb中間画像821-xbが次第に縮小し、透明度を高めてY軸の正側から負側に消えていき、第yb中間画像821-ybが次第に拡大し、透明度を下げてY軸の負側から正側に現れる表示の制御を行う。ユーザーは、第1b中間画像821-1bが透明度を高めながら小さくなって落ちていき、同時に、第4b中間画像821-4bが透明度を低めながら大きくなってせり上がる様子を視覚的に把握する。
図8は、第2表示領域412に表示される第2アニメーションの途中の画像の様子を示している。
このような第2アニメーションは、クロスフェードのアニメーションである。
透明度が高まることは濃度が低くなることに相当し、透明度が低くなることは濃度が高くなることに相当する。
【0066】
第2アニメーションは、第1表示領域411に表示されている複数のサムネイル画像331のうち、選択されている第ibサムネイル画像331-ibに対して、隣以外の他のサムネイル画像331が選択された場合に用いられてもよい。このようなページの移動は、ロングジャンプと呼ばれてもよい。
【0067】
第1bサムネイル画像331-1bが選択されている状態で、第1bサムネイル画像331-1bとは隣り合っていない第4bサムネイル画像331-4bがユーザーの指などによって選択された場合を想定する。表示制御部131は、選択されていた第1bサムネイル画像331-1bに対応する第1b中間画像821-1bが次第に縮小されながら透明度を高めながらY軸の正側から負側に消えていき、新たに選択された第4bサムネイル画像331-4bに対応する第4b中間画像821-4bが次第に拡大されながら透明度を低めながらY軸の負側から正側に現れる表示の制御を行う。
【0068】
表示制御部131は、図5に示されるように隣のページへのページ入れ替えが発生したときに実行するアニメーションとして、図8に示される第2アニメーションの速度を遅くしたアニメーション、あるいは、図8に示される第2アニメーションの速度を速くしたアニメーションを用いてもよい。
表示制御部131は、図5に示されるように隣のページへのページ入れ替えが発生したときに実行するアニメーションとして、図8に示される第1アニメーションを点滅表示させたアニメーションを用いてもよい。
表示制御部131は、図5に示されるように隣のページへのページ入れ替えが発生したときに実行するアニメーションとして、第2アニメーションに対して速度と点滅表示との両方を異ならせたアニメーションを用いてもよい。
表示制御部131は、元のページに対して、隣のページを新たに選択されたページであるとみなして、第2アニメーションに準じた表示を行う。
表示制御部131は、第1表示領域411で、複数のサムネイル画像331が入れ替え後の並び順となる表示に更新する。
【0069】
表示制御部131は、図6に示されるように隣以外のページへのページ入れ替えが発生したときに、当該隣以外のページの方向で隣にあるページが新たに選択された状態とする場合に実行するアニメーションとして、第2アニメーションに対して速度と点滅表示との一方または両方を異ならせたアニメーションを用いてもよい。表示制御部131は、元のページに対して、隣のページを新たに選択されたページであるとみなして、第2アニメーションに準じた表示の制御を行う。
表示制御部131は、図6に示されるように隣以外のページへのページ入れ替えが発生したときに、事前に選択されていたページを選択された状態とする場合に実行するアニメーションとしては、事前に選択されていたページの移動前の位置と移動後の位置とに挟まれるサムネイル画像331に対応する中間画像431が次第に縮小し、透明度を高めてY軸の正側から負側に消え、事前に選択されていたサムネイル画像331に対応する中間画像431が次第に拡大し、透明度を下げてY軸の負側から正側に現れる表示を用いてもよい。ページに関わらない中間画像を、中間画像431と表す。
表示制御部131は、第1表示領域411で、複数のサムネイル画像331が入れ替え後の並び順となる表示に更新する。
【0070】
表示制御部131は、第1表示領域411で選択されているサムネイル画像331以外のサムネイル画像331がユーザーの指などによって選択された状態で当該サムネイル画像331のページ入れ替えの指示を受け付けた場合には、第2アニメーションに対して速度と点滅表示との一方または両方を異ならせたアニメーションを用いてもよい。当該アニメーションは、ロングジャンプのときに用いられる第2アニメーションの速度をより遅くしたアニメーションであってもよい。
【0071】
図9は、実施形態に係る第4表示画面901における第3アニメーションの画像を模式的に示す図である。
図9には、説明の便宜上、図4に示されるのと同様な表示座標系を示してある。
図9の例では、第1表示領域411に、第1cサムネイル画像331-1c以降の複数のサムネイル画像331及び第1cページ番号画像341-1c以降の複数のページ番号画像が表示されている。
【0072】
第3アニメーションの表示では、表示制御部131は、第2表示領域412で、中間画像921が第2表示領域412の外に向かって消えていく表示の制御を行う。ページに関わらない中間画像を、中間画像921と表す。
図9は、第2表示領域412に表示される第3アニメーションの途中の画像の様子を示している。
【0073】
第3アニメーションは、第1表示領域411に表示されている複数のサムネイル画像331のうち、選択されているサムネイル画像331に対して、削除の指示が受け付けられたときに用いられる。
選択されている第4cサムネイル画像331-4cを削除する操作がユーザーの指などによって行われた場合を想定する。表示制御部131は、選択されている第4cサムネイル画像331-4cに対応する第4c中間画像921-4cを回転させながら次第に透明度を高めてY軸の正側に消えていく表示の制御を行う。ユーザーは、第2表示領域412に表示されていた第4c中間画像921-4cが回転しながら左上などに消えていく様子を視覚的に把握する。
【0074】
第3アニメーションでは、表示制御部131は、削除された第icサムネイル画像331-icの次に選択されるサムネイル画像331に対応する中間画像921が、X軸に対して、第2表示領域412の外から中にスライドしてくる表示の制御を行ってもよい。スライドの方向は、例えば、削除されたページよりも1つページ数が大きいページが新たに選択される場合にはX軸の正側から負側へのスライドの方向であり、削除されたページよりも1つページ数が小さいページが新たに選択される場合にはX軸の負側から正側へのスライドの方向である。
【0075】
表示制御部131は、第2表示領域412に表示されている中間画像921のページの削除が発生した場合には、当該ページに対して1つ次のページを選択された状態として、当該ページに対応する中間画像921を第2表示領域412に表示させる。また、表示制御部131は、当該ページに対応するサムネイル画像331を第1表示領域411で選択された状態とする。
表示制御部131は、複数のページのうちの最終ページが削除された場合には、当該ページに対して1つ前のページを選択された状態として、当該ページに対応する中間画像921を第2表示領域412に表示する。また、表示制御部131は、当該ページに対応するサムネイル画像331を第1表示領域411で選択された状態とする。
【0076】
全部で5ページのサムネイル画像331及び中間画像921があって、第3ページが削除された場合、表示制御部131は、第4ページが選択された状態とする。
全部で5ページのサムネイル画像331及び中間画像921があって、第5ページが削除された場合、第6ページ以降は存在しないため、表示制御部131は、第4ページを選択された状態とする。
このように、表示制御部131は、最終ページが削除されたとき、1つ前のページが新たに選択される状態とする。
【0077】
ユーザーによってページを削除する操作としては、任意の操作が用いられてもよい。
ページを削除する操作として、削除対象のページのサムネイル画像331が選択された状態で、削除アイコン511がユーザーの指などによってタップ等される操作が用いられる。
ページを削除する操作が発生したとき、表示制御部131は、当該ページを削除してもよいか否かをユーザーに確認させるメッセージを表示させてもよく、ユーザーが当該ページを削除してもよいことを指示する操作を行ったことに応じて、当該ページの削除を行う。
【0078】
図9を用いて説明したように、端末装置12は、複数のサムネイル画像331のうち1つのサムネイル画像331の削除指示を受け付けたとき、ページの移動指示があった場合の表示態様とは異なる表示態様の表示を実行する。
【0079】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1における端末装置12は、ユーザーの操作に応じて行う複数の動作について、それぞれの動作が行われるときに実行する表示の表示態様を異ならせる。これにより、端末装置12では、ユーザーによって指示されたページ操作を表示態様によってフィードバックして提示することができる。
【0080】
本実施形態では、端末装置12は、当該表示態様として、アニメーションが用いられる。
したがって、端末装置12は、どのような動作が行われたのかを、アニメーションによって、ユーザーに通知することが可能である。ユーザーは、当該ユーザーが行った操作に応じた動作時に表示されるべきアニメーションとは異なるアニメーションを見たときに、誤操作をしたことに気付くことができる。
【0081】
本実施形態では、端末装置12は、仮想軸である第1軸321に沿って表示された複数のサムネイル画像331のうち、選択されたサムネイル画像331を移動させるページ入れ替えが行われるとき、選択されたサムネイル画像331の移動先の位置によって、表示態様としてアニメーションを異ならせる。
したがって、端末装置12は、複数のサムネイル画像331の中で選択されたサムネイル画像331が、これら複数のサムネイル画像331の中の他の位置に移動させられるときに、移動先の位置の区分に応じて、表示態様としてアニメーションを異ならせることで、ユーザーにとって、直感的に移動先の位置を把握することが可能となる。
移動先の位置の区分としては、移動先の位置が移動前の位置の隣であるか否かの区分が用いられてもよい。
【0082】
端末装置12は、仮想軸である第1軸321に沿って表示された複数のサムネイル画像331のうち、選択されているサムネイル画像331以外のサムネイル画像331を新たに選択するページ移動が行われるとき、先に選択されていたページと後に選択されるページとの位置関係によって、表示態様としてアニメーションを異ならせる。
したがって、端末装置12は、複数のサムネイル画像331の中で選択されているサムネイル画像331とは別のサムネイル画像331が選択されるときに、これらのサムネイル画像331の位置関係の区分に応じて、表示態様としてアニメーションを異ならせることで、ユーザーにとって、直感的にページ移動の先の位置を把握することが可能となる。
位置関係の区分としては、隣の位置であるか否かの区分が用いられてもよい。
ユーザーは、複数のサムネイル画像331をページの昇順または降順に1つずつタップ等することで、1ページごとにページを移動させるときに、ロングジャンプに対応したアニメーションが見られた場合、2ページ以上の移動をさせる誤操作をしたことに気付くことができる。
【0083】
端末装置12は、ページ削除の操作について、固有のアニメーションの表示を行うことで、ページ削除の操作が行われたことをユーザーにフィードバックして提示することができる。
【0084】
ユーザーがサムネイル画像331をタップ等してページ切り替え等を指示したときに、ページ切り替え等の先が隣接ページであっても隣接以外の遠くのページであっても、全くアニメーションがない場合、または、同一のアニメーションが発生する場合には、ユーザーにとって誤操作に気付くことが難しくなる場合がある。
ユーザーが、第1表示領域411の表示を用いてスキャン結果の確認を行う作業では、X軸に対して中央付近に選択されているページのサムネイル画像331が配置されている状態で、当該サムネイル画像331よりもX軸の正側または負側にある他のサムネイル画像331をタップすると、タップされたサムネイル画像331が当該中央付近に移動し、第2表示領域412には当該サムネイル画像331に対応する中間画像431が表示される。ユーザーは、当該中央付近のサムネイル画像331に対して1つ隣のサムネイル画像331をタップし続けることで、1ページずつのページ移動を行うことができる。
しかしながら、第1表示領域411の各サムネイル画像331の表示の状況によっては、当該中央付近のサムネイル画像331に対する隣接ページのサムネイル画像331が同じ位置に配置されるとは限らない場合がある。当該隣接ページのサムネイル画像331の表示幅が正対されるときの幅よりも狭いときには、ユーザーは、当該隣接ページではなくさらに隣のページなどを誤タップしてしまうことがある。
そこで、端末装置12では、ユーザーにページ操作をフィードバックして提示することで、ユーザーに誤操作に気付かせることができる。
【0085】
端末装置12は、サムネイル画像331がタップ等されてページの移動が行われるとき、隣接ページに移動される場合には、中間画像がスワイプされたときと同様なアニメーションの表示を行い、隣接ページよりも遠くのページに移動される場合には、異なるアニメーションの表示を行う。
したがって、端末装置12は、スキャン結果の確認がユーザーによって行われるときなどに、ユーザーが、サムネイル画像331をタップ等して1ページずつ確認している際に、2ページ先などにとんでしまったときに、別種のアニメーションを表示することで、ユーザーに誤操作に気付きやすくすることができる。
【0086】
端末装置12は、ページ削除の操作があった場合、中間画像を回転させながら巻き上げるような、特殊な操作を表すアニメーションの表示を行い、その後に新たに選択されるページの中間画像921を横から第2表示領域412にスライドさせる。端末装置12は、最終ページ以外の削除があったときには1つ次のページの中間画像921を横からスライドさせ、最終ページの削除があったときのみ1つ前のページの中間画像921を横からスライドさせる。
したがって、端末装置12は、ページの削除を行う際に、ユーザーにとって、特殊な操作を行ったことを視覚的に把握し易くすることができる。
【0087】
端末装置12は、ページ入れ替えの操作があった場合、現在中間画面として表示されているページが入れ替えられた場合には、当該中間画面の表示を維持する一方、現在中間画面として表示されているページとは異なるページが入れ替えられた場合には、遠くのページに移動するロングジャンプがあったときと同様なアニメーションであるがロングジャンプがあったときよりもゆっくりとしたアニメーションを用いて、入れ替えられたページの中間画像921を新たに表示する。
したがって、端末装置12は、ページの入れ替えを行う際に、ユーザーにとって、選択されていたページとは異なるページを移動する操作を行ったことに気付き易くすることができる。
【0088】
以上の実施形態では、画像処理装置11のスキャナー機能について説明したが、画像処理装置11は他の機能を有してもよい。画像処理装置11は印刷の機能を有してもよく、端末装置12は、画像処理装置11により行われる印刷を制御し、当該印刷の対象となる画像に関するデータを受信して、当該画像に関するデータを表示部112により表示する。
画像処理装置11は、スキャナー機能及び印刷機能など、複数の機能を有してもよく、複合機であってもよい。
【0089】
以上の実施形態では、端末装置12は、モバイルの端末装置である場合を示したが、端末装置12は、設置型の装置であってもよく、ディスプレイなどの画面を有する様々な装置であってもよい。
端末装置12は、ビューワーなどと呼ばれてもよい。
【0090】
画像処理装置11は、データベースなどに記憶された画像のデータを端末装置12に提供するサーバー装置などであってもよい。
当該画像のデータは、電子書籍のデータであってもよい。
【0091】
端末装置12の表示部112の表示領域は、1つの表示領域を用いてもよく、あるいは、第1表示領域411及び第2表示領域412のように2つの表示領域を区別して用いてもよく、あるいは、3つ以上の表示領域を区別して用いてもよい。
端末装置12に複数の表示領域を用いる場合に、複数の表示領域の配置は任意であり、端末装置12を正面から見る視点で、複数の表示領域は、左右に配置されてもよく、上下に配置されてもよく、あるいは、他の配置を用いてもよい。
端末装置12に、第1表示領域411の位置と第2表示領域412の位置とが逆に配置されてもよい。
【0092】
端末装置12が、第2表示領域412に1つの中間画像431を表示する場合を示したが、第2表示領域412に2つ以上の中間画像431を表示する場合があってもよい。
【0093】
端末装置12の表示制御部131が様々な表示の制御を行う場合を示したが、これと同様な表示の制御が画像処理装置11で行われてもよい。画像処理装置11は、画像処理装置11に備えられて表示を行うコントロールパネル、外付けのディスプレイ、または、遠隔のディスプレイなどに対して、表示の制御を行う。
【0094】
表示制御部131は、ローカル座標系、グローバル座標系、及び、表示座標系を用いて表示データを生成する場合について説明したが、これに限られず、任意の方法で表示データを生成してもよい。
【0095】
以上の実施形態に関する構成例を示す。
実施形態に係る情報処理システム1における端末装置12では、次のような画像表示方法を実行する。
画像表示方法は、タッチ入力を受け付ける入力部111を有する表示部112を備える端末装置12の画像表示方法であって、第1画像、第1画像に隣り合う第2画像、及び第2画像に隣り合う第3画像を含む複数の画像を所定の軸に沿って表示し、タッチ入力により、第1画像の選択を受け付け、第1画像を第2画像と第3画像との間の位置へ移動させる第1の移動指示を受け付けたとき、第2画像と第3画像との間に第1画像が移動したことを示す第1表示態様の表示を実行し、第1画像を第2画像と第3画像との間の位置とは異なる位置へ移動させる第2の移動指示を受け付けたとき、第1表示態様とは異なる第2表示態様の表示を実行する。
【0096】
図5及び図6では、第7サムネイル画像331-7、第8サムネイル画像331-8、第9サムネイル画像331-9が、それぞれ、第1画像、第2画像及び第3画像の一例である。
実施形態では、互いに異なるアニメーションの表示態様が、互いに異なる第1表示態様及び第2表示態様の一例である。
【0097】
画像表示方法は、複数の画像を、端末装置12の画面の第1表示領域411に表示し、複数の画像よりも大きい拡大画像を第2表示領域412に表示する。
図4では、第1表示領域411に表示される複数のサムネイル画像331が、複数の画像の一例である。第2表示領域412に表示される中間画像431が、拡大画像の一例である。
なお、複数の画像の表示の仕方及び拡大画像の表示の仕方としては、他の態様が用いられてもよい。
また、拡大画像は、必ずしも表示されなくてもよい。
【0098】
画像表示方法は、拡大画像は、第1画像に対応する画像であり、第2表示領域412に拡大画像を表示している状態で第1画像の選択が受け付けられたとき、第1表示態様及び第2表示態様の表示は、拡大画像に対して実行する。
図7図8では、第2表示領域412に表示された中間画像431、821を用いたアニメーションの表示が実行されている。
第1表示態様と第2表示態様との一方または両方は、拡大画像以外の画像を用いて行われてもよい。
【0099】
画像表示方法は、第1表示領域411の一部の領域で、複数の画像のうちの一部の画像を重ねて表示する。
図4では、第1表示領域411で、第3サムネイル画像331-3と第4サムネイル画像331-4とが重ね合わせられて表示されている。
複数の画像は、重ね合わせられずに表示されてもよい。
【0100】
画像表示方法は、第2表示態様の表示はアニメーション表示である。
図7図8では、第2表示態様の表示として、アニメーション表示が用いられている。
第1表示態様の表示は、アニメーション表示であってもよい。
第1表示態様及び第2表示態様は、アニメーション表示以外の表示であってもよい。
【0101】
画像表示方法は、複数の画像のうち1の画像の削除指示が受け付けられたとき、第1表示態様及び第2表示態様とは異なる第3表示態様の表示を実行する。
図9では、第3表示態様として、第2表示領域412において、削除指示が受け付けられた中間画像921を用いたアニメーション表示が用いられている。
画像の削除指示があった場合の表示態様としては、他の表示態様が用いられてもよい。
【0102】
画像表示方法に対応する画像表示装置が提供されてもよい。
画像表示装置は、タッチ入力を受け付ける入力部111を有する表示部112と、表示部112の表示を制御する表示制御部131と、を備え、表示制御部131は、第1画像、第1画像に隣り合う第2画像、及び第2画像に隣り合う第3画像を含む複数の画像を所定の軸に沿って表示させ、タッチ入力により、第1画像の選択を受け付け、第1画像を第2画像と第3画像との間の位置へ移動させる第1の移動指示を受け付けたとき、第2画像と第3画像との間に第1画像が移動したことを示す第1表示態様の表示を実行させ、第1画像を第2画像と第3画像との間の位置とは異なる位置へ移動させる第2の移動指示を受け付けたとき、第1表示態様とは異なる第2表示態様の表示を実行させる。
図2では、端末装置12は画像表示装置の一例である。そして、端末装置12は、表示部112、入力部111、及び表示制御部131を備える。
【0103】
画像表示方法に対応する表示制御プログラムが提供されてもよい。
タッチ入力を受け付ける入力部111を有する表示部112を備える端末装置12の表示制御を行うコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、第1画像、第1画像に隣り合う第2画像、及び第2画像に隣り合う第3画像を含む複数の画像を所定の軸に沿って表示させ、タッチ入力により、第1画像の選択を受け付け、第1画像を第2画像と第3画像との間の位置へ移動させる第1の移動指示を受け付けたとき、第2画像と第3画像との間に第1画像が移動したことを示す第1表示態様の表示を実行させ、第1画像を第2画像と第3画像との間の位置とは異なる位置へ移動させる第2の移動指示を受け付けたとき、第1表示態様とは異なる第2表示態様の表示を実行させる、表示制御プログラムである。
図2では、端末装置12を構成するコンピューターが表示制御プログラムを実行する。
【0104】
以上に説明した端末装置12、画像処理装置11などの任意の装置における任意の構成部の機能を実現するための表示制御プログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。ここでいう「コンピューターシステム」は、オペレーティングシステムあるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。「コンピューター読み取り可能な記録媒体」は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disc)-ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。「コンピューター読み取り可能な記録媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーあるいはクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。当該揮発性メモリーは、RAMであってもよい。記録媒体は、非一時的記録媒体であってもよい。
【0105】
上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであってもよい。差分ファイルは、差分プログラムと呼ばれてもよい。
【0106】
以上に説明した端末装置12、画像処理装置11などの任意の装置における任意の構成部の機能は、プロセッサーにより実現されてもよい。実施形態における各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するコンピューター読み取り可能な記録媒体により実現されてもよい。プロセッサーは、各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよく、あるいは、各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。プロセッサーはハードウェアを含み、当該ハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路のうちの少なくとも一方を含んでもよい。プロセッサーは、回路基板に実装された1または複数の回路装置、あるいは、1または複数の回路素子のうちの一方または両方を用いて、構成されてもよい。回路装置としてはIC(Integrated Circuit)などが用いられてもよく、回路素子としては抵抗あるいはキャパシターなどが用いられてもよい。
【0107】
プロセッサーは、CPUであってもよい。ただし、プロセッサーは、CPUに限定されるものではなく、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)等のような、各種のプロセッサーが用いられてもよい。プロセッサーは、ASICによるハードウェア回路であってもよい。プロセッサーは、複数のCPUにより構成されていてもよく、あるいは、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。プロセッサーは、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。プロセッサーは、アナログ信号を処理するアンプ回路あるいはフィルター回路等のうちの1以上を含んでもよい。
【0108】
以上、実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0109】
1…情報処理システム、11…画像処理装置、12…端末装置、31…オートドキュメントフィーダー、111…入力部、112…表示部、113…記憶部、114…通信部、115…制御部、131…表示制御部、211…画像、321…第1軸、331…サムネイル画像、331-i…第iサムネイル画像、331-ia…第iaサムネイル画像、331-ib…第ibサムネイル画像、331-ic…第icサムネイル画像、341…ページ番号画像、341-i…第iページ番号画像、341-ia…第iaページ番号画像、341-ib…第ibページ番号画像、341-ic…第icページ番号画像、401…第1表示画面、411…第1表示領域、412…第2表示領域、413…境界軸、431…中間画像、431-i…第i中間画像、431-ia…第ia中間画像、451…第3表示領域、471…アイコン群、511…削除アイコン、611…第1移動指示、621…第2移動指示、701…第2表示画面、801…第3表示画面、821…中間画像、821-1b…第1b中間画像、821-4b…第4b中間画像、901…第4表示画面、921…中間画像、921-4c…第4c中間画像
図1
図2
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図5
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図7
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図9