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特許7508942携帯端末、通行制御システム、パス情報制限方法、およびパス情報制限プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】携帯端末、通行制御システム、パス情報制限方法、およびパス情報制限プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20240625BHJP
   G07B 15/00 20110101ALI20240625BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20240625BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20240625BHJP
   G06K 19/073 20060101ALI20240625BHJP
   G06K 7/00 20060101ALI20240625BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240625BHJP
   H04M 1/72463 20210101ALI20240625BHJP
【FI】
H04M1/00 V
G07B15/00 501
G06K19/06 112
G06K19/07 270
G06K19/073 009
G06K7/00 004
G06K7/10 268
G06K7/10 464
H04M1/72463
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020139902
(22)【出願日】2020-08-21
(65)【公開番号】P2022035518
(43)【公開日】2022-03-04
【審査請求日】2023-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白岩 拓也
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-199331(JP,A)
【文献】特開2015-176259(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00
G07B 15/00
G06K 19/06
G06K 19/07
G06K 19/073
G06K 7/00
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線通信で第1のパス情報をゲート装置に送信する第1の無線通信部と、
第2のパス情報を示す光学的読取コードを表示器の画面に表示する表示制御部と、
前記光学的読取コードが前記表示器の画面に表示されているかどうか、および前記表示器の画面の向きに応じて、前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にするかどうかを判定する判定部と、
前記判定部が前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にしないと判定すると、前記ゲート装置で前記第1のパス情報が使用されるのを制限する制限部と、を備えた携帯端末。
【請求項2】
前記判定部は、前記光学的読取コードが前記表示器の画面に表示されており、且つ前記表示器の画面が下向きである場合に、前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にしないと判定する、請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記制限部は、前記判定部が前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にしないと判定すると、前記第1の無線通信部による前記第1のパス情報の送信を禁止する、請求項1、または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記第1の無線通信部よりも無線通信エリアが大きい第2の無線通信部を備え、
前記制限部は、前記判定部が前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にしないと判定すると、前記第2の無線通信部で前記第1のパス情報の使用の制限を前記ゲート装置に送出する、請求項1~3のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項5】
前記制限部は、前記判定部が前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にすると判定すると、前記第2の無線通信部で前記第1のパス情報の使用を前記ゲート装置に送出する、請求項4に記載の携帯端末。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の携帯端末と、
前記ゲート装置と、を有し、
前記ゲート装置は、
前記第1のパス情報、または前記第2のパス情報を用いて、通路における利用者の通行を制限する通行制御部を備える、
通行制御システム。
【請求項7】
請求項4、または5に記載の携帯端末と、
前記ゲート装置と、を有し、
前記ゲート装置は、
前記第1のパス情報、または前記第2のパス情報を用いて、通路における利用者の通行を制限する通行制御部と、
前記携帯端末が送出した前記第1のパス情報の使用の制限を検出すると、前記第1のパス情報の受信処理を一時的に停止する停止部と、を備える、
通行制御システム。
【請求項8】
前記ゲート装置の前記通行制御部は、
前記携帯端末が送出した前記第1のパス情報の使用の制限が検出されなければ、前記第1のパス情報を受信すると、この前記第1のパス情報を用いて、通路における利用者の通行を制限する、
請求項7に記載の通行制御システム。
【請求項9】
携帯端末のコンピュータが、
無線通信で第1のパス情報をゲート装置に送信する無線通信ステップと、
第2のパス情報を示す光学的読取コードを表示器の画面に表示させる表示制御ステップと、
前記光学的読取コードが前記表示器の画面に表示されているかどうか、および前記表示器の画面の向きに応じて、前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にするかどうかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にしないと判定すると、前記ゲート装置で前記第1のパス情報が使用されるのを制限する制限ステップと、を実行するパス情報制限方法。
【請求項10】
携帯端末のコンピュータに、
無線通信で第1のパス情報をゲート装置に送信する無線通信ステップと、
第2のパス情報を示す光学的読取コードを表示器の画面に表示させる表示制御ステップと、
前記光学的読取コードが前記表示器の画面に表示されているかどうか、および前記表示器の画面の向きに応じて、前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にするかどうかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にしないと判定すると、前記ゲート装置で前記第1のパス情報が使用されるのを制限する制限ステップと、を実行させるパス情報制限プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、乗車券情報等のパス情報を用いて利用者の通行を制限する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カードや携帯端末(例えば、スマートフォン)を乗車券媒体とし、無線通信エリアが数cmである近接型無線通信で乗車券媒体に記憶されている乗車券情報を受信し、この乗車券情報を用いて改札処理を行う自動改札機が実用化されている。また、携帯端末の表示器の画面に表示された光学的読取コード(例えば、QRコード(登録商標)等の二次元バーコード)が示す乗車券情報を光学的に読み取って、改札処理を行う機能を付加した自動改札機もある(例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
自動改札機は、特許文献1にも記載されているように、光学的読取コードの読取領域(撮像領域)を近接型無線通信の通信エリアの内側に設定している。このため、利用者が携帯端末の画面に表示させた光学的読取コードを読取領域に翳すよりも前に、携帯端末が近接型無線通信の通信エリア内に位置する。その結果、自動改札機が、光学的読取コードが示す乗車券情報を読み取るよりも前に、近接型無線通信で乗車券情報を受信し、この受信した乗車券情報を用いて改札処理を行うことがある。
【0004】
特許文献1の自動改札機は、近接型無線通信で携帯端末から乗車券情報を受信すると、設定されている待機時間経過するまで、光学的読取コードが読取領域に翳されるのを待つ。自動改札機は、光学的読取コードが読取領域に翳されることなく待機時間経過すると、直前に受信した乗車券情報を用いて改札処理を行う。また、自動改札機は、待機時間が経過する前に、光学的読取コードが読取領域に翳されると、この光学的読取コードが示す乗車券情報を用いて改札処理を行う。
【0005】
特許文献1の自動改札機は、上記処理を行うことで、携帯端末の画面に表示させた光学的読取コードで改札処理を希望する利用者に対して、その光学的読取コードが示す乗車券情報を読み取るよりも前に近接型無線通信で受信した乗車券情報で改札処理を行うのを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2015-176259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の自動改札機は、上記したように、近接型無線通信で携帯端末から乗車券情報を受信すると、設定されている待機時間経過するまで、光学的読取コードが読取領域に翳されるのを待つ構成であった。このため、自動改札機は、携帯端末が近接型無線通信で送出した乗車券情報での改札処理を希望している利用者に対する改札処理の開始タイミングが遅れ、結果処理効率を低下させていた。
【0008】
この発明の目的は、処理効率を低下させることなく、光学的読取コードでの処理を希望する利用者に対する処理が適正に行える技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の携帯端末は、上記目的を達成するため以下に示すように構成している。
【0010】
第1の無線通信部は、第1の無線通信で第1のパス情報をゲート装置に送信する。ゲート装置は、利用者の通行する制限する装置である(例えば、駅の改札口に設置されている自動改札機、テーマパークの入出場口に設置されている入出場ゲートである。)。第1のパス情報は、ゲート装置が利用者の通行可否を判定するのに用いる情報(乗車券情報、入場券情報)である。
【0011】
表示制御部は、第2のパス情報を示す光学的読取コードを表示器の画面に表示する。光学的読み取りコードは、例えば、QRコード(登録商標)等の二次元バーコードである。第2のパス情報も、第1のパス情報と同様に、ゲート装置が利用者の通行可否を判定するのに用いる情報である。ゲート装置は、第1のパス情報、または第2のパス情報の一方を用いて、利用者の通行可否を判定する。
【0012】
判定部は、光学的読取コードが表示器の画面に表示されているかどうか、および表示器の画面の向きに応じて、ゲート装置での第1のパス情報の使用を有効にするかどうかを判定する。例えば、判定部は、光学的読取コードが表示器の画面に表示されており、且つ表示器の画面が下向きである場合に、ゲート装置での第1のパス情報の使用を有効にしないと判定する。すなわち、判定部は、利用者が携帯端末の表示器の画面に表示させた光学的読取コードを、ゲート装置の読取領域に翳そうとしているかどうかを判定する。判定部は、利用者が携帯端末の表示器の画面に表示させた光学的読取コードを、ゲート装置の読取領域に翳そうとしていると判定すると、ゲート装置での第1のパス情報の使用を有効にしないと判定する。
【0013】
制限部は、判定部がゲート装置での第1のパス情報の使用を有効にしないと判定すると、ゲート装置で第1のパス情報が使用されるのを制限する。例えば、制限部は、判定部がゲート装置での第1のパス情報の使用を有効にしないと判定すると、第1の無線通信部による第1のパス情報の送出を禁止する。また、制限部は、第1の無線通信部よりも無線通信エリアが大きい第2の無線通信部で第1のパス情報の使用の制限をゲート装置に送出する。これにより、制限部において、第1のパス情報の使用を有効にしないと判定されると、ゲート装置に第2のパス情報を使用して通路における利用者の通行可否を判定させることができる。
【0014】
また、ゲート装置は、例えば、制限部において、第1のパス情報の使用を有効にしないと判定されたことを検出すると、第1のパス情報を受信する無線通信部を一時的に停止してもよい。
【0015】
このように、この構成によれば、第1のパス情報の使用を制限すると判定したときには、ゲート装置に、第2のパス情報を使用して通路における利用者の通行可否を判定させることができる。また、第1のパス情報の使用を制限しないと判定したときには、ゲート装置に、第2のパス情報の有無を確認させることなく、第1のパス情報を使用して利用者の通行可否を判定させることができる。したがって、処理効率を低下させることなく、光学的読取コードでの処理を希望する利用者に対する処理が適正に行える。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、処理効率を低下させることなく、光学的読取コードでの処理を希望する利用者に対する処理が適正に行える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】改札システムの構成を示す概略図である。
図2】自動改札機の部分拡大図である。
図3】携帯端末の主要部の構成を示すブロック図である。
図4】自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。
図5】携帯端末の動作を示すフローチャートである。
図6】自動改札機の動作を示すフローチャートである。
図7】変形例1の携帯端末の主要部の構成を示すブロック図である。
図8】変形例1の自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。
図9】変形例1の携帯端末の動作を示すフローチャートである。
図10】変形例1の自動改札機の動作を示すフローチャートである。
図11】変形例2の自動改札機の動作を示すフローチャートである。
図12】変形例3の携帯端末の動作を示すフローチャートである。
図13】変形例3の自動改札機の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施形態について説明する。
【0019】
<1.適用例>
図1は、この例にかかる改札システムの構成を示す概略図である。この例の改札システムは、駅の改札口に設置されている自動改札機5(5a、5b)が駅構内に入場する利用者100、または駅構内から出場する利用者100に対して改札処理を行う。この例では、利用者100は、所有するスマートフォン等の携帯端末1を乗車券媒体として使用する。この例では、自動改札機5が、この発明で言うゲート装置に相当する。改札通路における利用者100の通行方向は、一方向であってもよいし、双方向でであってもよい。
【0020】
携帯端末1は、通信エリアが数cmである近接型無線通信(この発明で言う、第1の無線通信)で乗車券情報(この発明で言う、第1のパス情報に相当する。)を自動改札機5に送出する。また、携帯端末1は、乗車券情報(この発明で言う、第2のパス情報に相当する。)を示す光学的読取コード(例えば、QRコード(登録商標)等の二次元バーコード)を表示器の画面に表示させる。
【0021】
自動改札機5は、近接型無線通信で受信した乗車券情報、または光学的読取コードを光学的に処理して読み取った乗車券情報の一方を用いて、改札通路における利用者100の通行可否を判定する。自動改札機5は、改札通路における利用者100の通行可否の判定結果に応じて、改札通路における利用者100の通行を制限する。
【0022】
この例では、利用者100は、自動改札機5での改札処理で、光学的読取コードが示す乗車券情報の使用を希望するとき、携帯端末1の表示器の画面に光学的読取コードを表示させる操作を行う。また、利用者100は、自動改札機5での改札処理で、近接型無線通信が送出する乗車券情報の使用を希望するとき、携帯端末1の表示器の画面に光学的読取コードを表示させる操作を行わない。
【0023】
自動改札機5は、図2に示すように、光学的読取コードを光学的に読み取るための撮像エリア7を近接型無線通信の通信エリア6の内側に設定している。したがって、利用者100が、携帯端末1の表示器の画面に表示させた光学的読取コードを撮像エリア7に翳すよりも前に、この携帯端末1が近接型無線通信の通信エリア6内に位置する。
【0024】
この例の携帯端末1は、表示器の画面に光学的読取コードが表示されており、且つ表示器の画面が下向き(すなわち、撮像エリア7に対向する向き)であるとき、近接型無線通信による乗車券情報の送出を禁止する。すなわち、利用者100が自動改札機5での改札処理で光学的読取コードが示す乗車券情報の使用を希望していると推定される場合、携帯端末1は近接型無線通信による乗車券情報の送出を行わない。したがって、利用者100が自動改札機5での改札処理で光学的読取コードが示す乗車券情報の使用を希望しているとき、自動改札機5に光学的読取コードが示す乗車券情報で改札処理を行わせることができる。
【0025】
また、この例の携帯端末1は、表示器の画面に光学的読取コードが表示されていないとき、または表示器の画面に光学的読取コードが表示されていても、画面が下向きでないとき、近接型無線通信が乗車券情報を送出する。自動改札機5は、乗車券情報を近接型無線通信で受信すると、受信した乗車券情報を用いて、利用者100に対する改札処理を行う。
【0026】
したがって、自動改札機5の処理効率を低下させることなく、光学的読取コードでの処理を希望する利用者100に対する改札処理を適正に行わせることができる。
【0027】
<2.構成例>
図3は、この例の携帯端末の主要部の構成を示すブロック図である。携帯端末1は、制御ユニット11と、近接型無線通信部12と、操作部13と、表示器14と、ジャイロセンサ15とを備えている。この携帯端末1は、例えば周知のスマートフォンである。
【0028】
制御ユニット11は、携帯端末1本体各部の動作を制御する。また、制御ユニット11は、表示制御部11a、判定部11b、および制限部11cを有している。制御ユニット11が有する、表示制御部11a、判定部11b、および制限部11cについては後述する。
【0029】
近接型無線通信部12は、通信エリアが数cmであり、自動改札機5に対して乗車券情報(この発明で言う、第1のパス情報)を送出する。乗車券情報は、例えば、制御ユニット11のメモリに記憶されている。
【0030】
操作部13は、利用者100による、携帯端末1本体に対する入力操作を受け付ける。操作部13は、表示器14の画面に貼付されたタッチパネル等の入力デバイスを有する。表示器14の画面には、乗車券情報(この発明で言う、第2のパス情報)を示す光学的読取コードが表示される。
【0031】
ジャイロセンサ15は、携帯端末1本体の向きをセンシングするセンサである。このジャイロセンサ15は、表示器14の画面が下向きであるかどうかの検出に用いられる。
【0032】
次に、制御ユニット11が有する、表示制御部11a、判定部11b、および制限部11cについて説明する。
【0033】
表示制御部11aは、乗車券情報を示す光学的読取コードを表示器14の画面に表示させる。表示器14の画面に表示させる光学的読取コードは、その画像データを制御ユニット11に設けられているメモリ(不図示)に記憶していてもよいし、表示制御部11aメモリに記憶されている乗車券情報に基づいて生成してもよい。
【0034】
判定部11bは、利用者100が今回の改札処理で、近接型無線通信部12から送出される乗車券情報、または表示器14の画面に表示された光学的読取コードが示す乗車券情報のどちらの使用を希望しているかを判定する。具体的には、判定部11bは、表示器14の画面に光学的読取コードが表示されているかどうかと、表示器14の画面の向きとによって、利用者100が今回の改札処理でどちらの乗車券情報の使用を希望しているかを判定する。この例では、判定部11bは、表示器14の画面に光学的読取コードが表示されており、且つ表示器14の画面が下向きである場合に、光学的読取コードが示す乗車券情報の使用を希望していると判定する。この例では、判定部11bは、表示器14の画面に光学的読取コードが表示されていないとき、または表示器14の画面が下向きでないとき、光学的読取コードが示す乗車券情報の使用を希望していない(すなわち、近接型無線通信部12が送出する乗車券情報の使用を希望している。)と判定する。
【0035】
制限部11cは、判定部11bの判定結果に応じて、近接型無線通信部12における乗車券情報の送出を制限する。例えば、制限部11cは、判定部11bにおいて光学的読取コードが示す乗車券情報の使用を希望していると判定された場合、近接型無線通信部12における乗車券情報の送出を禁止する。制限部11cは、判定部11bにおいて光学的読取コードが示す乗車券情報の使用を希望していないと判定された場合、近接型無線通信部12における乗車券情報の送出を禁止しない。
【0036】
携帯端末1の制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、この発明にかかるパス情報制限プログラムを実行したときに、表示制御部11a、判定部11b、および制限部11cとして動作する。また、メモリは、この発明にかかるパス情報制限プログラムを展開する領域や、このパス情報制限プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、この発明にかかるパス情報制限方法を実行するコンピュータである。
【0037】
図4は、この例の自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。自動改札機5は、制御ユニット51と、近接型無線通信部52と、コード読取部53と、利用者検知部54と、表示部55と、扉開閉部56と、上位通信部57とを備えている。
【0038】
制御ユニット51は、自動改札機5本体各部の動作を制御する。また、制御ユニット51は、改札処理部51aを有している。改札処理部51aは、乗車券情報を用いて、改札通路における利用者100の通行可否を判定する。自動改札機5における改札処理については周知であるので、ここでは説明を省略する。
【0039】
近接型無線通信部52は、携帯端末1が送出した乗車券情報を受信する。近接型無線通信部52の通信エリア6は、図2に示したように、利用者100にとっての改札通路入口側に設けられている。また、自動改札機5は、改札通路における利用者100の通行方向が双方向である場合、近接型無線通信部52の通信エリア6を一方の方向に通行する利用者100にとっての改札通路入口側だけでなく、他方の方向に通行する利用者100にとっての改札通路入口側にも設けている。
【0040】
コード読取部53は、撮像エリア7に翳された光学的読取コードを撮像する。コード読取部53は、光学的読取コードの撮像画像を処理して、この光学的読取コードが示す乗車券情報を取得する。撮像エリア7は、図2に示したように、利用者100にとっての改札通路入口側に設けられている。また、自動改札機5は、改札通路における利用者100の通行方向が双方向である場合には、撮像エリア7を一方の方向に通行する利用者100にとっての改札通路入口側だけでなく、他方の方向に通行する利用者100にとっての改札通路入口側にも設けている。撮像エリア7は、近接型無線通信部52の通信エリア6の内側に設けられている。
【0041】
利用者検知部54は、改札通路における利用者100の通行方向に並べた複数の光電センサを有する。利用者検知部54は、複数の光電センサで改札通路を通行している利用者100の位置を検知する。
【0042】
表示部55は、改札通路に進入した利用者100に対するメッセージを表示する。
【0043】
扉開閉部56は、改札通路における利用者100の通行可否の判定結果に基づいて、この利用者100の出口側に位置する扉を開閉する。
【0044】
上位通信部57は、駅サーバ(不図示)等の上位装置とのデータ通信を行う。
【0045】
自動改札機5の制御ユニット51は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、改札処理プログラムを実行したときに、改札処理部51aとして動作する。また、メモリは、改札処理プログラムを展開する領域や、この改札処理プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御ユニット51は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。
【0046】
<3.動作例>
図5は、この例の携帯端末の動作を示すフローチャートである。図6は、この例の自動改札機の動作を示すフローチャートである。
【0047】
携帯端末1は、操作部13における利用者100の入力操作に応じて表示器14の画面に乗車券情報を示す光学的読取コードを表示する。例えば、利用者100は、光学的読取コードが示す乗車券情報での改札処理を希望するとき、携帯端末1の操作部13を操作して、表示器14の画面に乗車券情報を示す光学的読取コードを表示させる。表示制御部11aが、表示器14の画面に乗車券情報を示す光学的読取コードを表示させる処理を行う。
【0048】
利用者100は、光学的読取コードが示す乗車券情報での改札処理を希望しないとき(近接型無線通信部12が送出する乗車券情報での改札処理を希望する場合)、携帯端末1の操作部13において、表示器14の画面に乗車券情報を示す光学的読取コードを表示させるための操作を行わない。
【0049】
自動改札機5は、図6に示すように、
(1)近接型無線通信部52において、第1設定時間間隔でポーリングを行って通信エリア6内に位置する携帯端末1に対して乗車券情報の送出を要求し、携帯端末1が送出した乗車券情報を受信する処理と(s11)、
(2)コード読取部53において、第2設定時間間隔で撮像エリア7を撮像し、撮像画像に光学的読取コードが撮像されているかどうかを検出する処理と(s12)、
を繰り返す。第1設定時間と、第2設定時間とは、同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。
【0050】
自動改札機5は、近接型無線通信部52で、携帯端末1が送出した乗車券情報を受信すると、この受信した乗車券情報を用いて改札処理を行う(s14)。また、自動改札機5は、撮像エリア7の撮像画像に光学的読取コードが撮像されていれば、この光学的読取コードが示す乗車券情報を取得する(s13)。自動改札機5は、s13で取得した光学的読取コードが示す乗車券情報を用いて、利用者100に対する改札処理を行う(s14)。
【0051】
自動改札機5の改札処理については、周知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0052】
次に、図5を参照して、携帯端末1の動作について説明する。自動改札機5は、撮像エリア7が近接型無線通信部52の通信エリア6の内側に設けられている。このため、携帯端末1は、利用者100が表示器14の画面に表示させた光学的読取コードを撮像エリア7に翳すよりも前に、近接型無線通信部52の通信エリア6内に位置し、自動改札機5からの乗車券情報の送出要求を近接型無線通信部12で受信する。
【0053】
この例では、携帯端末1は、近接型無線通信部12で乗車券情報の送出要求を受信すると(s1)、表示器14の画面に光学的読取コードが表示されており、且つ表示器14の画面が下向きであるかどうかを判定する(s2、s3)。s2、およびs3にかかる処理は判定部11bが行う。判定部11bは、表示器14の画面に光学的読取コードが表示されていない場合、または表示器14の画面が下向きでない場合に、近接型無線通信部12において、乗車券情報を送出する(s5)。
【0054】
自動改札機5は、このs5で送出された乗車券情報をs11で受信し、s14で改札処理を行う。
【0055】
また、判定部11bが、表示器14の画面に光学的読取コードが表示されており、且つ表示器14の画面が下向きであると判定すると、制限部11cが近接型無線通信部12において乗車券情報を送出するのを禁止する(s4)。これにより、自動改札機5は、s11で携帯端末1の近接型無線通信部12から送出された乗車券情報を受信しない。この後、光学的読取コードを表示させた携帯端末1の表示器14の画面が、利用者100によって撮像エリア7に翳される。
【0056】
自動改札機5は、s11で携帯端末1の近接型無線通信部12から送出された乗車券情報を受信することなく、s12で撮像エリア7に翳された携帯端末1の表示器14の画面に表示されている光学的読取コードが撮像画像に撮像されていることを検出する。そして、自動改札機5は、s13で撮像画像の光学的読取コードを処理して乗車券情報を取得し、s14で改札処理を行う。
【0057】
このように、この例にかかる改札システムでは、自動改札機5の処理効率を低下させることなく、光学的読取コードでの処理を希望する利用者100に対する改札処理を適正に行わせることができる。
【0058】
<4.変形例>
・変形例1
変形例1の改札システムについて説明する。この変形例1の改札システムは、携帯端末1Aと、自動改札機5Aとを備えている。図7は、変形例1の改札システムの携帯端末の主要部の構成を示す図である。図8は、変形例1の改札システムの自動改札機の主要部の構成を示す図である。図7では、図3と同様の構成については、同じ符号を付している。また、図8では、図4と同様の構成については、同じ符号を付している。
【0059】
この変形例1の携帯端末1Aは、近距離型無線通信部16を追加的に備えている点で上記の例と異なる。近距離型無線通信部16は、通信エリアが数十cm~数m程度であり、自動改札機5に対して近接型無線通信部12が送出する乗車券情報の無効通知(使用の制限)を送信する。近距離型無線通信部16の通信エリアは、近接型無線通信部12の通信エリア6よりも大きい。
【0060】
また、この変形例1の自動改札機5Aは、近距離型無線通信部58を追加的に備えている点で上記の例と異なる。近距離型無線通信部58は、通信エリアが数十cm~数m程度であり、携帯端末1Aの近距離型無線通信部16が送出した、近接型無線通信部12が送出する乗車券情報の無効通知を受信する。
【0061】
図9は、変形例1の携帯端末の動作を示すフローチャートである。図10は、変形例1の自動改札機の動作を示すフローチャートである。
【0062】
携帯端末1Aは、近接型無線通信部12で乗車券情報の送出要求を受信するか(s21)、判定部11bにおいて利用者100の入力操作に応じて表示器14の画面に光学的読取コードが表示され、且つ表示器14の画面が下向きであると判定されるのを待つ(s22、s23)。携帯端末1Aは、s21で近接型無線通信部12が乗車券情報の送出要求を受信すると、近接型無線通信部12において、乗車券情報を送出する(s25)。また、携帯端末1Aは、s22、s23で、表示器14の画面に光学的読取コードが表示され、且つ表示器14の画面が下向きであると判定されると、近距離型無線通信部16において近接型無線通信部12が送出する乗車券情報の無効を通知する無効通知を送出する(s24)。
【0063】
この変形例1の携帯端末1Aは、表示器14の画面に光学的読取コードが表示され、且つ表示器14の画面が下向きであっても、近接型無線通信部12で乗車券情報の送出要求を受信すると、近接型無線通信部12において乗車券情報を送出する点で上記の例と相違している。また、この変形例1の携帯端末1Aは、表示器14の画面に光学的読取コードが表示され、且つ表示器14の画面が下向きであると、近距離型無線通信部16において近接型無線通信部12が送出する乗車券情報の無効を通知する無効通知を送出する点においても上記の例と相違している。
【0064】
近距離型無線通信部16の通信エリアは、近接型無線通信部12の通信エリア6よりも大きい。したがって、携帯端末1Aは、表示器14の画面に光学的読取コードが表示され、且つ表示器14の画面が下向きである場合、近接型無線通信部12が乗車券情報を自動改札機5Aに送出するよりも前に、この自動改札機5Aに対して無効通知を送出する。すなわち、自動改札機5Aは、利用者100が光学的読取コードでの処理を希望している場合、近接型無線通信部12が送出した乗車券情報を受信するよりも前に、近距離型無線通信部16が送出した無効通知を受信する。
【0065】
この変形例1の自動改札機5Aは、図10に示すように、
(1)近接型無線通信部52において、第1設定時間間隔でポーリングを行って通信エリア6内に位置する携帯端末1に対して乗車券情報の送出を要求し、携帯端末1Aが送出した乗車券情報を受信する処理と(s31)、
(2)近距離型無線通信部58において、携帯端末1Aからの無効通知を受信する処理と(s32)、
を繰り返す。
【0066】
自動改札機5Aは、携帯端末1が送出した乗車券情報を、無効通知よりも前に受信すると、この受信した乗車券情報を用いて改札処理を行う(s35)。また、自動改札機5Aは、携帯端末1が送出した無効通知を、乗車券情報よりも前に受信すると、撮像エリア7の撮像画像に光学的読取コードが撮像されるのを待って(s33)、撮像画像に撮像されている光学的読取コードが示す乗車券情報を取得する(s34)。自動改札機5は、s34で取得した光学的読取コードが示す乗車券情報を用いて、利用者100に対する改札処理を行う(s35)。
【0067】
なお、自動改札機5Aは、携帯端末1が送出した無効通知を受信すると、s33~s35にかかる処理を完了するまで、携帯端末1が送出した乗車券情報を受信しても、この受信した乗車券情報を用いて改札処理を行わない。
【0068】
このように、この変形例1にかかる改札システムも、上記の例と同様に、自動改札機5Aの処理効率を低下させることなく、光学的読取コードでの処理を希望する利用者100に対する改札処理を適正に行わせることができる。
【0069】
・変形例2
変形例2の改札システムについて説明する。この変形例2の改札システムは、変形例1で説明した携帯端末1Aと、自動改札機5Aとを備える。また、この変形例2の携帯端末1Aは、図9に示した処理を実行する。変形例1と異なる点は、自動改札機5Aの処理である。図11は、変形例2の自動改札機の動作を示すフローチャートである。
【0070】
この変形例の自動改札機5Aは、変形例1と略同様であるが、図10に示したs32とs33との間で、s41にかかる処理を実行する点で相違する。図11では、図10と同じ処理については、同じステップ番号を付している。
【0071】
具体的には、この変形例2の自動改札機5Aは、携帯端末1が送出した無効通知を、乗車券情報よりも前に受信すると、近接型無線通信部52を一時的に停止し(s41)、携帯端末1Aに対する乗車券情報の送出要求を行わない。自動改札機5Aは、s41で近接型無線通信部52を一時的に停止すると、s33以降の処理を実行する。この変形例2の自動改札機5Aは、s33~s35にかかる処理を完了すると、近接型無線通信部52の一時停止を解除する。
【0072】
したがって、この変形例2にかかる改札システムも、上記の例と同様に、自動改札機5Aの処理効率を低下させることなく、光学的読取コードでの処理を希望する利用者100に対する改札処理を適正に行わせることができる。
【0073】
・変形例3
変形例3の改札システムについて説明する。この変形例3の改札システムは、変形例1、2で説明した携帯端末1Aと、自動改札機5Aとを備える。図12は、変形例3の携帯端末の動作を示すフローチャートである。図13は、変形例3の自動改札機の動作を示すフローチャートである。
【0074】
図12では、図9と同じ処理については、同じステップ番号を付している。また、図13では、図10と同じ処理については、同じステップ番号を付している。
【0075】
この変形例3の携帯端末1Aは、s25で近接型無線通信部12において乗車券情報を送出すると、近距離型無線通信部16において今回送出した乗車券情報の有効を通知する有効通知を送出する(s51)。この有効通知は、自動改札機5Aに対して、近接型無線通信部12において送出した乗車券情報での改札処理を希望していることを通知するものである。
【0076】
この変形例3の携帯端末1Aは、s51にかかる処理を実行する点で、変形例1、2の携帯端末1Aと相違する。
【0077】
また、自動改札機5Aは、s31で近接型無線通信部52において携帯端末1Aが送出した乗車券情報を受信すると、近距離型無線通信部58において今回受信した乗車券情報が有効であることを示す有効通知、または今回受信した乗車券情報が無効であることを示す無効通知を受信するのを待つ(s61、s62)。自動改札機5Aは、近距離型無線通信部58において有効通知を受信すると、s35で改札処理を行う。このとき、自動改札機5Aは、s31で近接型無線通信部52において受信した乗車券情報を用いる。
【0078】
また、自動改札機5Aは、近距離型無線通信部58において無効通知を受信すると、s33以降の処理を実行する。
【0079】
この変形例3の改札システムでは、利用者100が、光学的読取コードが示す乗車券情報の使用を希望している場合に、何らかの理由で、自動改札機5Aにおいて、携帯端末1Aの近距離型無線通信部16が送出した無効通知よりも前に、近接型無線通信部52が送出した乗車券情報が受信された場合であっても、この利用者100に対する改札処理が適正に行える。
【0080】
また、本願発明を、改札システムを例にして説明したが、本願発明は、テーマパークの入出場口に設置されている入出場ゲート、オフィスへの出入口に設置されている入出場ゲート等、利用者100の通行を制限するゲート装置に適用できる。
【0081】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0082】
さらに、この発明に係る構成と上述した実施形態に係る構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
第1の無線通信で第1のパス情報をゲート装置(5)に送信する第1の無線通信部(12)と、
第2のパス情報を示す光学的読取コードを表示器(14)の画面に表示する表示制御部(11a)と、
前記光学的読取コードが前記表示器(14)の画面に表示されているかどうか、および前記表示器(14)の画面の向きに応じて、前記ゲート装置での前記第1のパス情報の使用を有効にするかどうかを判定する判定部(11b)と、
前記判定部(11b)が前記ゲート装置(5)での前記第1のパス情報の使用を有効にしないと判定すると、前記ゲート装置(5)で前記第1のパス情報が使用されるのを制限する制限部(11c)と、を備えた携帯端末(1)。
【符号の説明】
【0083】
1、1A…携帯端末
5、5A…自動改札機
6…通信エリア
7…撮像エリア
11…制御ユニット
11a…表示制御部
11b…判定部
11c…制限部
12…近接型無線通信部
13…操作部
14…表示器
15…ジャイロセンサ
16…近距離型無線通信部
51…制御ユニット
51a…改札処理部
52…近接型無線通信部
53…コード読取部
54…利用者検知部
55…表示部
56…扉開閉部
57…上位通信部
58…近距離型無線通信部
100…利用者
図1
図2
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図10
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