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特許7509051情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240625BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021025692
(22)【出願日】2021-02-19
(65)【公開番号】P2022127502
(43)【公開日】2022-08-31
【審査請求日】2023-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(72)【発明者】
【氏名】駒嶺 聡史
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 豊和
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 功一
(72)【発明者】
【氏名】王 磊
(72)【発明者】
【氏名】辛島 潤
(72)【発明者】
【氏名】山田 健一
(72)【発明者】
【氏名】藤井 宏光
(72)【発明者】
【氏名】南 翔太
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-149576(JP,A)
【文献】特開2019-079425(JP,A)
【文献】特開2019-109827(JP,A)
【文献】特開2017-091102(JP,A)
【文献】特開2021-018623(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備え、
前記制御部は、
サービス提供者が提供可能なサービスに関する情報であってサービスの種類及びサービスの提供にかかる時間の情報を含むサービスに関する情報前記サービス提供者の第1端末装置から取得して前記記憶部に記憶し
サービス享受者が享受することを要望しているニーズに関する情報であって享受したいサービスの種類の情報を含むニーズに関する情報前記サービス享受者の第2端末装置から取得して前記記憶部に記憶し
前記サービス提供者が予定している移動に関する情報であって移動のルート、移動の出発地、移動の目的地、出発予定時刻、到着予定時刻及び到着しておくことが必要な時刻の情報を含む移動に関する情報前記サービス提供者の第1端末装置から取得して前記記憶部に記憶し
前記サービスに関する情報に含まれているサービスの種類と、前記ニーズに関する情報に含まれている享受したいサービスの種類とを対比して、一致しているサービスの種類を前記サービス享受者が前記サービス提供者から享受可能なニーズとして抽出し、
抽出した前記ニーズの中から、前記サービスに関する情報に含まれている前記サービスの提供にかかる時間と、前記移動に関する情報に含まれている前記移動のルート、前記移動の出発地、前記移動の目的地、前記出発予定時刻、前記到着予定時刻及び前記到着しておくことが必要な時刻とに基づいて、前記移動の途中で前記サービス提供者が前記サービス享受者の元に寄って前記サービスを提供したとしても、前記到着しておくことが必要な時刻までに前記移動の目的地に到着することが可能な前記ニーズを、前記サービス提供者が前記移動の間に対応可能なニーズとして抽出し、
抽出した前記移動の間に対応可能なニーズに関する情報を前記サービス提供者の前記第1端末装置に送信し、
前記サービスの種類は、買い物代行、掃除、料理、力仕事及びボランティアのいずれかである、情報処理装置。
【請求項2】
請求項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記サービス提供者が前記サービス享受者の元に寄って前記サービスを提供した場合の前記移動の目的地への予想到着時刻を前記サービス提供者の前記第1端末装置に送信する、情報処理装置。
【請求項3】
サービス提供者が提供可能なサービスに関する情報であってサービスの種類及びサービスの提供にかかる時間の情報を含むサービスに関する情報前記サービス提供者の第1端末装置から取得して記憶することと、
サービス享受者が享受することを要望しているニーズに関する情報であって享受したいサービスの種類の情報を含むニーズに関する情報前記サービス享受者の第2端末装置か取得して記憶することと、
前記サービス提供者が予定している移動に関する情報であって移動のルート、移動の出発地、移動の目的地、出発予定時刻、到着予定時刻及び到着しておくことが必要な時刻の情報を含む移動に関する情報前記サービス提供者の第1端末装置から取得して記憶することと、
前記サービスに関する情報に含まれているサービスの種類と、前記ニーズに関する情報に含まれている享受したいサービスの種類とを対比して、一致しているサービスの種類を前記サービス享受者が前記サービス提供者から享受可能なニーズとして抽出することと、
抽出した前記ニーズの中から、前記サービスに関する情報に含まれている前記サービスの提供にかかる時間と、前記移動に関する情報に含まれている前記移動のルート、前記移動の出発地、前記移動の目的地、前記出発予定時刻、前記到着予定時刻及び前記到着しておくことが必要な時刻とに基づいて、前記移動の途中で前記サービス提供者が前記サービス享受者の元に寄って前記サービスを提供したとしても、前記到着しておくことが必要な時刻までに前記移動の目的地に到着することが可能な前記ニーズを、前記サービス提供者が前記移動の間に対応可能なニーズとして抽出することと、
抽出した前記移動の間に対応可能なニーズに関する情報を前記サービス提供者の前記第1端末装置に送信することと、
を含む動作をコンピュータに実行させ
前記サービスの種類は、買い物代行、掃除、料理、力仕事及びボランティアのいずれかである、プログラム。
【請求項4】
請求項に記載のプログラムにおいて、
前記サービス提供者が前記サービス享受者の元に寄って前記サービスを提供した場合の前記移動の目的地への予想到着時刻を前記サービス提供者の前記第1端末装置に送信すること、をさらに含む動作をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項5】
記憶部と制御部とを備える情報処理装置における情報処理方法であって、
前記制御部が、
サービス提供者が提供可能なサービスに関する情報であってサービスの種類及びサービスの提供にかかる時間の情報を含むサービスに関する情報前記サービス提供者の第1端末装置から取得して前記記憶部に記憶することと、
サービス享受者が享受することを要望しているニーズに関する情報であって享受したいサービスの種類の情報を含むニーズに関する情報前記サービス享受者の第2端末装置から取得して前記記憶部に記憶することと、
前記サービス提供者が予定している移動に関する情報であって移動のルート、移動の出発地、移動の目的地、出発予定時刻、到着予定時刻及び到着しておくことが必要な時刻の情報を含む移動に関する情報前記サービス提供者の第1端末装置から取得して前記記憶部に記憶することと、
前記サービスに関する情報に含まれているサービスの種類と、前記ニーズに関する情報に含まれている享受したいサービスの種類とを対比して、一致しているサービスの種類を前記サービス享受者が前記サービス提供者から享受可能なニーズとして抽出することと、
抽出した前記ニーズの中から、前記サービスに関する情報に含まれている前記サービスの提供にかかる時間と、前記移動に関する情報に含まれている前記移動のルート、前記移動の出発地、前記移動の目的地、前記出発予定時刻、前記到着予定時刻及び前記到着しておくことが必要な時刻とに基づいて、前記移動の途中で前記サービス提供者が前記サービス享受者の元に寄って前記サービスを提供したとしても、前記到着しておくことが必要な時刻までに前記移動の目的地に到着することが可能な前記ニーズを、前記サービス提供者が前記移動の間に対応可能なニーズとして抽出することと、
抽出した前記移動の間に対応可能なニーズに関する情報を前記サービス提供者の前記第1端末装置に送信することと、
を含み、
前記サービスの種類は、買い物代行、掃除、料理、力仕事及びボランティアのいずれかである、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サービスを提供可能なサービス提供者と、サービスを享受することを要望しているサービス享受者とを結びつける技術が知られている。
【0003】
例えば特許文献1は、サービスを提供する介護者と、サービスの提供を受ける非介護者とをマッチングし、スケジュール及びサービス提供場所の調整を行う技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-338067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
サービス提供者とサービス享受者とを結びつける技術には改善の余地がある。
【0006】
本開示の目的は、サービス提供者とサービス享受者とを結びつける技術を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る情報処理装置は、
サービス提供者が提供可能なサービスに関する情報を取得し、
サービス享受者が享受することを要望しているニーズに関する情報を取得し、
前記サービス提供者が予定している移動に関する情報を取得し、
前記サービスによって対応可能な前記ニーズのうち、前記サービス提供者が前記移動の間に前記サービスを提供することによって対応可能な前記ニーズを抽出し、
抽出した前記ニーズに関する情報を前記サービス提供者の端末装置に送信する、制御部、
を備える。
【0008】
本開示に係るプログラムは、
サービス提供者が提供可能なサービスに関する情報を取得することと、
サービス享受者が享受することを要望しているニーズに関する情報を取得することと、
前記サービス提供者が予定している移動に関する情報を取得することと、
前記サービスによって対応可能な前記ニーズのうち、前記サービス提供者が前記移動の間に前記サービスを提供することによって対応可能な前記ニーズを抽出することと、
抽出した前記ニーズに関する情報を前記サービス提供者の端末装置に送信することと、
を含む動作をコンピュータに実行させる。
【0009】
本開示に係る情報処理方法は、
情報処理装置における情報処理方法であって、
サービス提供者が提供可能なサービスに関する情報を取得することと、
サービス享受者が享受することを要望しているニーズに関する情報を取得することと、
前記サービス提供者が予定している移動に関する情報を取得することと、
前記サービスによって対応可能な前記ニーズのうち、前記サービス提供者が前記移動の間に前記サービスを提供することによって対応可能な前記ニーズを抽出することと、
抽出した前記ニーズに関する情報を前記サービス提供者の端末装置に送信することと、
を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、サービス提供者とサービス享受者とを結びつける技術を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図2】本開示の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】本開示の実施形態に係る第1端末装置の構成を示すブロック図である。
図4】本開示の実施形態に係る第2端末装置の構成を示すブロック図である。
図5】本開示の実施形態に係る情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成を示す図である。図1を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成及び概要を説明する。
【0014】
情報処理システム1は、情報処理装置10と、第1端末装置20と、第2端末装置30とを備える。情報処理装置10と、第1端末装置20と、第2端末装置30とは、ネットワーク40を介して通信可能に接続されている。ネットワーク40は移動体通信網及びインターネットなどを含むネットワークであってよい。
【0015】
図1では、情報処理装置10、第1端末装置20及び第2端末装置30をそれぞれ1台ずつ示しているが、情報処理装置10、第1端末装置20及び第2端末装置30は、それぞれ2台以上であってもよい。
【0016】
第1端末装置20は、車両2に搭乗して移動する予定があるサービス提供者3が所有している端末装置である。なお、図1においては、サービス提供者3が車両2に搭乗している状態を示しているが、サービス提供者3は、車両2に搭乗していなくてもよい。
【0017】
車両2は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、HV(Hybrid Vehicle)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)、EV(Electric Vehicle)、又はFCV(Fuel Cell Vehicle)などの任意の種類の自動車である。車両2は、本実施形態ではサービス提供者3によって運転されるが、任意のレベルで運転が自動化されていてもよい。自動化のレベルは、例えば、SAE(Society of Automotive Engineers)のレベル分けにおけるレベル1からレベル5のいずれかである。車両2は、MaaS(Mobility as a Service)専用車両でもよい。
【0018】
サービス提供者3は、何らかのサービスを提供可能な人物である。サービス提供者3は、例えば、買い物代行、掃除、料理、力仕事、ボランティアなどのサービスを提供可能であってよい。サービス提供者3は、提供可能なサービスに関する情報を情報処理装置10に登録している。サービス提供者3は、車両2に搭乗して目的地に向かう途中にサービス享受者5の住居4に寄って、サービス享受者5にサービスを提供可能である。
【0019】
第2端末装置30は、住居4に居住しているサービス享受者5が所有している端末装置である。なお、図1においては、サービス享受者5が住居4にいる状態を示しているが、サービス享受者5は、住居4にいなくてもよい。
【0020】
サービス享受者5は、何らかのサービスを享受することを要望している人物である。サービス享受者5は、例えば、買い物代行、掃除、料理、力仕事、ボランティアなどのサービスの享受を要望していてよい。サービス享受者5は、享受することを要望しているニーズに関する情報を情報処理装置10に登録している。サービス享受者5は、車両2に搭乗して目的地に向かう途中のサービス提供者3からサービスを享受することができる。
【0021】
情報処理装置10は、例えば、サーバとして機能するように構成された専用のコンピュータである。情報処理装置10は、汎用のPC(Personal Computer)であってもよい。
【0022】
情報処理装置10は、第1端末装置20及び第2端末装置30と、ネットワーク40を介して通信可能である。情報処理装置10は、サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報を、第1端末装置20から取得する。情報処理装置10は、サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報を、第2端末装置30から取得する。情報処理装置10は、サービス提供者3が提供可能なサービスによって対応可能なサービス享受者5のニーズのうち、サービス提供者3が車両2による移動の間にサービスを提供することによって対応可能なニーズを抽出する。情報処理装置10は、抽出したニーズに関する情報をサービス提供者3の第1端末装置20に送信する。
【0023】
第1端末装置20は、情報処理装置10とネットワーク40を介して通信可能である。第1端末装置20は、サービス提供者3が所有している端末装置である。第1端末装置20は、例えば、スマートフォン又はタブレットなどであってよい。
【0024】
第2端末装置30は、情報処理装置10とネットワーク40を介して通信可能である。第2端末装置30は、サービス享受者5が所有している端末装置である。第2端末装置30は、例えば、スマートフォン又はタブレットなどであってよい。
【0025】
図2を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理装置10の構成を説明する。
【0026】
情報処理装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とを備える。
【0027】
通信部11は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部11は、LAN(Local Area Network)に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、情報処理装置10は、通信部11を介してネットワーク40に接続されている。通信部11は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。通信部11は、ネットワーク40を介して、第1端末装置20及び第2端末装置30と通信可能である。
【0028】
記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限定されない。記憶部12は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部12は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部11によって受信された各種情報等を記憶してもよい。記憶部12に記憶された情報は、例えば通信部11を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能であってもよい。記憶部12の一部は、情報処理装置10の外部に設置されていてもよい。その場合、外部に設置されている記憶部12の一部は、任意のインタフェースを介して情報処理装置10と接続されてよい。
【0029】
入力部13は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力用インタフェースを含む。例えば、入力部13は、物理キー、静電容量キー、出力部14のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイク等を含むが、これに限定されない。
【0030】
出力部14は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力用インタフェースを含む。例えば、出力部14は、情報を画像で出力するディスプレイ、情報を音声で出力するスピーカ等を含むが、これに限定されない。
【0031】
制御部15は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)などの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。制御部15は、情報処理装置10の各部を制御しながら、情報処理装置10の動作に関わる処理を実行する。
【0032】
図3を参照して、本開示の実施形態に係る第1端末装置20の構成を説明する。
【0033】
第1端末装置20は、通信部21と、記憶部22と、入力部23と、出力部24と、制御部25とを備える。
【0034】
通信部21は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部21は、LTE、4G及び5G等の移動体通信規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、第1端末装置20は、通信部21を介してネットワーク40に接続されている。通信部21は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。通信部21は、ネットワーク40を介して、情報処理装置10と通信可能である。
【0035】
記憶部22は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限定されない。記憶部22は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部22は、第1端末装置20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部21によって受信された各種情報等を記憶してもよい。記憶部22に記憶された情報は、例えば通信部21を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能であってもよい。記憶部22の一部は、第1端末装置20の外部に設置されていてもよい。その場合、外部に設置されている記憶部22の一部は、任意のインタフェースを介して第1端末装置20と接続されてよい。
【0036】
入力部23は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力用インタフェースを含む。例えば、入力部23は、物理キー、静電容量キー、出力部24のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイク等であるが、これらに限定されない。
【0037】
出力部24は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力用インタフェースを含む。例えば、出力部24は、情報を画像で出力するディスプレイ、情報を音声で出力するスピーカ等を含むが、これに限定されない。
【0038】
制御部25は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA又はASICである。制御部25は、第1端末装置20の各部を制御しながら、第1端末装置20の動作に関わる処理を実行する。
【0039】
図4を参照して、本開示の実施形態に係る第2端末装置30の構成を説明する。
【0040】
第2端末装置30は、通信部31と、記憶部32と、入力部33と、出力部34と、制御部35とを備える。
【0041】
通信部31は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部31は、LTE、4G及び5G等の移動体通信規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、第2端末装置30は、通信部31を介してネットワーク40に接続されている。通信部31は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。通信部31は、ネットワーク40を介して、情報処理装置10と通信可能である。
【0042】
記憶部32は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限定されない。記憶部32は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部32は、第2端末装置30の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部32は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部31によって受信された各種情報等を記憶してもよい。記憶部32に記憶された情報は、例えば通信部31を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能であってもよい。記憶部32の一部は、第2端末装置30の外部に設置されていてもよい。その場合、外部に設置されている記憶部32の一部は、任意のインタフェースを介して第2端末装置30と接続されてよい。
【0043】
入力部33は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力用インタフェースを含む。例えば、入力部33は、物理キー、静電容量キー、出力部34のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイク等であるが、これらに限定されない。
【0044】
出力部34は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力用インタフェースを含む。例えば、出力部34は、情報を画像で出力するディスプレイ、情報を音声で出力するスピーカ等を含むが、これに限定されない。
【0045】
制御部35は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA又はASICである。制御部35は、第2端末装置30の各部を制御しながら、第2端末装置30の動作に関わる処理を実行する。
【0046】
(情報処理システムの動作)
図1に示す情報処理システム1の動作を、図1図4を参照して説明する。
【0047】
サービス提供者3は、提供可能なサービスに関する情報を、第1端末装置20の入力部23に入力する。サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報は、例えば、サービスの種類、サービスの提供にかかる時間、サービスの代金などの情報を含んでよい。サービス提供者3は、提供可能なサービスに関する情報を、任意のタイミングで、第1端末装置20の入力部23に入力することができる。
【0048】
制御部25は、入力部23が入力を受け付けた、サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報を、通信部21を介して情報処理装置10に送信する。
【0049】
情報処理装置10の通信部11は、第1端末装置20が送信した、サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報を受信する。制御部15は、第1端末装置20が送信した、サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報を、通信部11を介して取得する。制御部15は、サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報を、記憶部12に記憶する。
【0050】
上述のような処理により、サービス提供者3は、提供可能なサービスに関する情報を、情報処理装置10に登録することができる。サービス提供者3は、少なくとも1つ以上のサービスに関する情報を、情報処理装置10に登録することができる。また、サービス提供者3の人数は、1人以上の任意の人数であってよい。サービス提供者3が複数人いる場合、それぞれのサービス提供者3が、提供可能なサービスに関する情報を、情報処理装置10に登録することができる。
【0051】
サービス享受者5は、享受することを要望しているニーズに関する情報を、第2端末装置30の入力部33に入力する。サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報は、例えば、享受したいサービスの種類、サービスの享受を希望する時間、サービスに対して支払い可能な代金などの情報を含んでよい。サービス享受者5は、享受することを要望しているニーズに関する情報を、任意のタイミングで、第2端末装置30の入力部33に入力することができる。
【0052】
制御部35は、入力部33が入力を受け付けた、サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報を、通信部31を介して情報処理装置10に送信する。
【0053】
情報処理装置10の通信部11は、第2端末装置30が送信した、サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報を受信する。制御部15は、第2端末装置30が送信した、サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報を、通信部11を介して取得する。制御部15は、サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報を、記憶部12に記憶する。
【0054】
上述のような処理により、サービス享受者5は、享受することを要望しているニーズに関する情報を、情報処理装置10に登録することができる。サービス享受者5は、少なくとも1つ以上のニーズに関する情報を、情報処理装置10に登録することができる。また、サービス享受者5の人数は、1人以上の任意の人数であってよい。サービス享受者5が複数人いる場合、それぞれのサービス享受者5が、享受することを要望しているニーズに関する情報を、情報処理装置10に登録することができる。
【0055】
第1端末装置20の制御部25は、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を、通信部21を介して情報処理装置10に送信する。制御部25は、サービス提供者3が記憶部22に記憶させているサービス提供者3のスケジュール情報に基づいてサービス提供者3が予定している移動に関する情報を抽出し、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を情報処理装置10に送信してよい。
【0056】
制御部25は、サービス提供者3が予定している移動の出発時間の所定時間前になったときに、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を情報処理装置10に送信してよい。所定時間は、予め設定された任意の時間であってよい。例えば所定時間が3日である場合、制御部25は、サービス提供者3が予定している移動の出発時間の3日前になると、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を情報処理装置10に送信する。
【0057】
サービス提供者3が予定している移動に関する情報は、例えば、移動のルート、移動の出発地、移動の目的地、出発予定時刻、到着予定時刻、到着しておくことが必要な時刻、各地点の予想通過時刻などの情報を少なくとも1つ以上含む情報であってよい。
【0058】
情報処理装置10の通信部11は、第1端末装置20が送信した、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を受信する。制御部15は、第1端末装置20が送信した、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を、通信部11を介して取得する。制御部15は、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を、記憶部12に記憶する。
【0059】
制御部15は、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を取得すると、移動を予定しているサービス提供者3が提供可能なサービスによって対応可能なニーズのうち、サービス提供者3が移動の間にサービスを提供することによって対応可能なニーズを抽出する。制御部15は、予め記憶部12に記憶されているサービス享受者5のニーズを参照して、サービス提供者3が移動の間にサービスを提供することによって対応可能なニーズを抽出してよい。
【0060】
制御部15は、例えば2段階の抽出処理によって、サービス提供者3が移動の間にサービスを提供することによって対応可能なニーズを抽出してよい。
【0061】
制御部15は、最初の抽出処理として、サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報と、サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報とを対比して、サービス提供者3が提供可能なサービスによって対応可能なニーズを抽出してよい。
【0062】
制御部15は、例えば、サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報に含まれるサービスの種類と、サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報に含まれる享受したいサービスの種類とが一致している場合、当該ニーズが、サービス提供者3が提供可能なサービスによって対応可能なニーズであるとして、当該ニーズを抽出してよい。
【0063】
制御部15は、最初の抽出処理によって少なくとも1つ以上のニーズを抽出すると、そのニーズの中から、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズを抽出してよい。
【0064】
制御部15は、例えば、予定している移動の目的地への到着前に、サービス提供者3がサービス享受者5の元に寄ってサービスを提供することが可能なニーズを、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズとして抽出してよい。
【0065】
制御部15は、例えば、予定している移動の途中でサービス提供者3がサービス享受者5の元に寄ってサービスを提供したとしても、予定している移動の目的地に到着しておくことが必要な時刻までに目的地に到着することが可能なニーズを、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズとして抽出してよい。
【0066】
制御部15は、例えば、サービス提供者3がサービス享受者5のニーズに対応したサービスを提供した場合にサービスの提供にかかる時間に基づいて、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズを抽出してよい。
【0067】
制御部15は、例えば、移動の途中にサービス享受者5の住居4に寄ってサービス享受者5のニーズに対応したサービスを提供した場合の移動時間の増加分が所定の時間以下であるニーズを、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズとして抽出してよい。
【0068】
制御部15は、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズが複数ある場合、サービスを提供した場合の移動時間の増加分が最も小さいニーズを抽出してよい。
【0069】
制御部15は、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズを抽出すると、抽出したニーズに関する情報を、通信部11を介して第1端末装置20に送信する。
【0070】
第1端末装置20の通信部21は、情報処理装置10が送信した、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズに関する情報を受信する。制御部15は、情報処理装置10が送信した、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズに関する情報を、通信部21を介して取得する。制御部15は、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズに関する情報を、出力部24に出力させる。これにより、サービス提供者3は、予定している移動の間に対応可能なニーズに関する情報を確認することができる。サービス提供者3は、確認したニーズに対応するため、例えば、車両2によって移動する途中にサービス享受者5の住居4によってサービスを提供し、その後に目的地へ向かうことができる。サービス享受者5は、移動の途中のサービス提供者3から、サービス享受者5のニーズに対応したサービスの提供を受けることができる。
【0071】
制御部15は、サービス提供者3が移動の間に対応可能なニーズを抽出すると、移動の途中で当該ニーズに対応するサービスを提供するためにサービス提供者3がサービス享受者5の元に寄った場合の移動の目的地への予想到着時刻を算出してよい、制御部15は、算出した予想到着時刻を、通信部11を介して第1端末装置20に送信してよい。
【0072】
図5に示すフローチャートを参照して、情報処理システム1の動作を説明する。
【0073】
ステップS101において、情報処理装置10の制御部15は、サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報を取得する。
【0074】
ステップS102において、制御部15は、サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報を取得する。
【0075】
ステップS101及びステップS102は、任意のタイミングで実行されてよい。すなわち、ステップS101の前にステップS102が実行されてもよいし、ステップS101とステップS102とが同時に実行されてもよい。
【0076】
ステップS103において、制御部15は、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を取得する。制御部15は、例えば、サービス提供者3が予定している移動の出発時間の所定時間前になると、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を取得する。
【0077】
ステップS104において、制御部15は、移動を予定しているサービス提供者3が提供可能なサービスによって対応可能なニーズのうち、サービス提供者3が移動の間にサービスを提供することによって対応可能なニーズを抽出する。
【0078】
ステップS105において、制御部15は、ステップS104において抽出したニーズに関する情報を、サービス提供者3の第1端末装置20に送信する。
【0079】
上述のように、本実施形態に係る情報処理装置10において、制御部15は、サービス提供者3が提供可能なサービスに関する情報を取得し、サービス享受者5が享受することを要望しているニーズに関する情報を取得し、サービス提供者3が予定している移動に関する情報を取得し、サービス提供者3が提供可能なサービスによって対応可能なニーズのうち、サービス提供者3が移動の間にサービスを提供することによって対応可能なニーズを抽出し、抽出したニーズに関する情報をサービス提供者3の第1端末装置20に送信する。これにより、抽出したニーズに関する情報を確認したサービス提供者3は、予定している移動の途中にサービス享受者5の元に寄って、サービス享受者5にサービスを提供することができる。したがって、本実施形態に係る情報処理装置10は、サービス提供者3とサービス享受者5とを結びつける技術を改善することができる。
【0080】
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の複数のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の複数のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
【0081】
例えば、上述した実施形態において情報処理装置10において実行される一部の処理動作が、第1端末装置20又は第2端末装置30において実行されてもよい。また、上述した実施形態において第1端末装置20において実行される一部の処理動作が、情報処理装置10において実行されてもよい。また、上述した実施形態において第2端末装置30において実行される一部の処理動作が、情報処理装置10において実行されてもよい。
【0082】
例えば、スマートフォン又はコンピュータ等の汎用の電子機器を、上述した実施形態に係る情報処理装置10として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係る情報処理装置10等の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器のメモリに格納し、電子機器のプロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、一実施形態に係る開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0083】
例えば、上述した実施形態において、サービス提供者3が車両2によって移動する場合を例に挙げて説明したが、サービス提供者3は、車両2以外の交通手段によって移動してもよい。例えば、サービス提供者3は、公共交通機関を利用して移動してもよい。
【0084】
例えば、上述した実施形態において、サービス享受者5が住居4の中にいる場合を例に挙げて説明したが、サービス享受者5は、サービスの提供を受ける際、住居4の中にいなくてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1 情報処理システム
2 車両
3 サービス提供者
4 住居
5 サービス享受者
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 入力部
14 出力部
15 制御部
20 第1端末装置
21 通信部
22 記憶部
23 入力部
24 出力部
25 制御部
30 第2端末装置
31 通信部
32 記憶部
33 入力部
34 出力部
35 制御部
40 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5