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特許7509226User Equipment、ネットワークノード、及びこれらの方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】User Equipment、ネットワークノード、及びこれらの方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20240625BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20240625BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20240625BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20240625BHJP
【FI】
H04W48/16 110
H04W28/084
H04W48/10
H04W48/18 115
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022556446
(86)(22)【出願日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 JP2021031363
(87)【国際公開番号】W WO2022080016
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】P 2020174587
(32)【優先日】2020-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
(72)【発明者】
【氏名】高倉 強
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-170896(JP,A)
【文献】ZTE,Discussion and proposal on the relation between CAG and slice[online],3GPP TSG SA WG2 #131 S2-1902001,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_131_Tenerife/Docs/S2-1902001.zip>,2019年02月19日
【文献】SA2,Reply LS on NG-RAN behaviour upon AMF triggered changes of the MRL for PNI-NPN[online],3GPP TSG SA WG2 #140e S2-2005904,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_140e_Electronic/Docs/S2-2005904.zip>,2020年08月31日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループ情報と前記グループ情報に関連付けられたネットワークスライス情報とをネットワークノードから受信する手段と
前記グループ情報および前記ネットワークスライス情報に基づいて、セル選択若しくはセル再選択又は両方を行う手段とを備える
User Equipment(UE)。
【請求項2】
ループ情報と前記グループ情報に関連付けられたネットワークスライス情報とをUser Equipment(UE)に送信する手段を備え
前記グループ情報および前記ネットワークスライス情報は、セル選択若しくはセル再選択又は両方のために前記UEにより使用される、
モビリティ管理のためのネットワークノード。
【請求項3】
グループ情報と前記グループ情報に関連付けられたネットワークスライス情報とをネットワークノードから受信すること、及び
前記グループ情報および前記ネットワークスライス情報に基づいて、セル選択若しくはセル再選択又は両方を行うこと、
を備える、User Equipment(UE)により行われる方法。
【請求項4】
グループ情報と前記グループ情報に関連付けられたネットワークスライス情報とをUser Equipment(UE)に送信することを備え、
前記グループ情報および前記ネットワークスライス情報は、セル選択若しくはセル再選択又は両方のために前記UEにより使用される、
モビリティ管理のためのネットワークノードにより行われる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信ネットワークに関し、特にnetwork slicing及びNon-public Network(NPN)に関する。
【背景技術】
【0002】
5G system(5GS)は、network slicingをサポートする。Network slicingは、複数の論理的なネットワーク又は仮想化されていない論理的なネットワークを物理的なネットワークの上に作り出すことを可能にする。例えば、Network slicingは、Network Function Virtualization(NFV)技術及びsoftware-defined networking(SDN)技術を使用し、これにより複数の仮想化された論理的なネットワークを物理的なネットワークの上に作り出してもよい。各々の論理的なネットワークは、ネットワークスライス(network slice)と呼ばれる。ネットワークスライスは、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性(specific network capabilities and network characteristics)を提供する。ネットワークスライス・インスタンス(network slice instance(NSI))は、1つのネットワークスライスを形成するために、ネットワーク機能(Network Function(NF))インスタンスと、リソース(resources)(e.g., computer processing resources、storage、及びnetworking resources)と、アクセスネットワーク(AN)(Next Generation Radio Access Network(NG-RAN)及びNon-3GPP InterWorking Function (N3IWF)の一方又は両方)と、のセットとして定義される。
【0003】
ネットワークスライスは、Single Network Slice Selection Assistance Information(S-NSSAI)として知られる識別子によって特定される。S-NSSAIは、Slice/Service type (SST)及びSlice Differentiator (SD)から成る。SSTは、特性及びサービス(features and services)に関して期待されるネットワークスライスの振る舞い(expected network slice behavior)を意味する(refers to)。SDは、任意の情報(optional information)であり、同じSlice/Service typeの複数(multiple)ネットワークスライスを区別するためにSSTを補完(complements)する。
【0004】
S-NSSAIは、標準値(standard values)又は非標準値(non-standard values)を持つことができる。現時点では、Standard SST valuesの1、2、3、及び4は、enhanced Mobile Broad Band (eMBB)、Ultra Reliable and Low Latency Communication (URLLC)、Massive Internet of Things (MIoT)、及びVehicle to Everything (V2X)スライスタイプ(slice types)に関連付けられている。S-NSSAIのnon-standard valueは、特定のPublic Land Mobile Network(PLMN)内の1つのネットワークスライスを特定する。すなわち、non-standard SST valuesは、PLMN-specific valuesであり、これらをアサインしたPLMNのPLMN IDに関連付けられる。各S-NSSAIは、特定の(particular)NSIを選択する点でネットワークの独立性(isolation)を保証する。同じNSIは、異なるS-NSSAIsを介して選択されてもよい。同じS-NSSAIは、異なるNSIに関連付けられてもよい。各ネットワークスライスはS-NSSAIによってユニークに特定されてもよい。
【0005】
S-NSSAIには二つの種類があり、これらはS-NSSAI及びMapped S-NSSAIとして知られている。S-NSSAIは、User Equipment(UE)が接続するserving Public Land Mobile Network(PLMN)が提供するネットワークスライスを識別する。従って、ホーム網在圏時は、S-NSSAIはホーム網(e.g., Home PLMN(HPLMN))のネットワークスライスを識別する。ローミング時、S-NSSAIは、ローミング網(e.g., Visited PLMN(VPLMN))のネットワークスライスを識別する。Mapped S-NSSAIは、UEがローミングしている際に、ローミング網のネットワークスライスを識別するS-NSSAIにマッピングされる(関連付けられる、または該当する)Home PLMN(HPLMN)のS-NSSAIであってもよく、さらにその中でUEユーザーの加入者情報に含まれるS-NSSAIであってもよい。
【0006】
一方、Network Slice Selection Assistance Information(NSSAI)は、S-NSSAIsのセットを意味する。したがって、少なくとも1つのS-NSSAIが1つのNSSAIに含まれることができる。NSSAIには複数のタイプがあり、これらはConfigured NSSAI、Requested NSSAI、Allowed NSSAI、Rejected NSSAI、及びPending NSSAIとして知られている。
【0007】
Configured NSSAIは、各々が少なくとも1つのPLMNに適用可能(applicable)な少なくとも1つのS-NSSAIを含む。Configured NSSAIは、例えば、Serving PLMNによって設定され、当該Serving PLMNに適用される。あるいは、Configured NSSAIは、Default Configured NSSAIであってもよい。Default Configured NSSAIは、Home PLMN(HPLMN)によって設定され、特定の(specific)Configured NSSAIが提供されていない任意の(any)PLMNsに適用される。Default Configured NSSAIは、例えば、HPLMNのUnified Data Management(UDM)からAccess and Mobility Management Function(AMF)を介して無線端末(User Equipment(UE))にプロビジョンされる。
【0008】
Requested NSSAIは、例えば登録手順(registration procedure)において、UEによってネットワークにシグナルされ、当該UEのためのServing AMF、少なくとも1つのネットワークスライス、及び少なくとも1つのNSIを決定することをネットワークに可能にする。
【0009】
Allowed NSSAIは、Serving PLMNによってUEに提供され、当該Serving PLMNの現在の(current)Registration Area(RA)において当該UEが使用することができる少なくとも1つのS-NSSAIを示す。Allowed NSSAIは、Serving PLMNのAMFによって、例えば登録手順(registration procedure)の間に決定される。Allowed NSSAIは、ネットワーク(i.e., AMF)によってUEにシグナルされ、AMF及びUEのそれぞれのメモリ(e.g., 不揮発性(non-volatile)メモリ)に格納される。
【0010】
Rejected NSSAIは、現在の(current)PLMNによって拒絶された少なくとも1つのS-NSSAIを含む。Rejected NSSAIは、rejected S-NSSAI(s)と呼ばれることもある。S-NSSAIは、現在のPLMN全体で拒絶されるか、又は現在の(current)登録エリア(RA)で拒絶される。AMFは、例えばUEの登録手順(registration procedure)において、Requested NSSAIに含まれる少なくとも1つのS-NSSAIのうちいずれかを拒絶したなら、これらをRejected NSSAIに含める。Rejected NSSAIは、ネットワーク(i.e., AMF)によってUEにシグナルされ、AMF及びUEのそれぞれのメモリに格納される。
【0011】
Pending NSSAIは、ネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))が保留中である少なくとも1つのS-NSSAIを示す。Serving PLMNは、加入者情報(subscription information)に基づいてNSSAAを課されたHPLMNのS-NSSAI(s)に対してNSSAAを行わなければならない。NSSAAを行うために、AMFは、Extensible Authentication Protocol(EAP)-based authorization procedureを実施(invoke)する。EAP-based authentication procedureはその結果(outcome)を得るまでに比較的長い時間を要する。したがって、AMFは、UEの登録手順(registration procedure)において上述のようにAllowed NSSAIを決定するが、NSSAAを課されたS-NSSAI(s)を当該Allowed NSSAIに含めず、これらを代わりにPending NSSAIに含める。Pending NSSAIは、ネットワーク(i.e., AMF)によってUEにシグナルされ、AMF及びUEのそれぞれのメモリに格納される。
【0012】
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、Release 17に関してネットワークスライスの機能強化(enhancements)を検討している。さらに、3GPP Technical Specification Group Services and System Aspects (TSG-SA) Working Group 1 (WG1)は、Enhanced Access to and Support of Network Sliceの実現可能性(feasibility)を調査(investigate)するためにRelease 18のための新たなworking/study itemを承認した(非特許文献1を参照)。このstudy itemの目的(objectives)の1つは、ある周波数バンド/サブバンド、Radio Access Technologies(RATs)、地理的エリア、ネットワーク、及びアプリケーション等へのネットワークスライスの制限がある場合に、ネットワークスライスの様々な配置及び利用シナリオを特定することである(identifying various deployment and usage scenarios of network slices, when there is a restriction of network slice to e.g., certain frequency bands/sub bands, RATs, geographical areas, networks and applications)。このstudy itemの目的(objectives)の他の1つは、User Equipment(UE)が複数のネットワークスライスへのサブスクリプションを有し且つこれらのネットワークスライスが周波数バンド/サブバンド、Radio Access Technologies(RATs)、地理的エリア、ネットワーク、及びアプリケーション等のために配置されている場合に、ネットワークスライスの様々な配置及び利用シナリオを特定することである(identifying various deployment and usage scenarios of network slices, when a UE has a subscription to multiple network slices and these network slices are deployed for e.g., different frequency bands/sub bands, RATs, geographical area and applications)。
【0013】
また、3GPPは、Release 16において、Non-Public Network(NPN)のサポートを導入している。NPNは、プライベートユースのための5G Systemの配置(deployment)を可能にする。NPNは、Stand-alone Non-Public Network(SNPN)又はPublic network integrated NPN(PNI-NPN)として配置される(deployed)。SNPNは、NPNのオペレータによって運用され、Public Land Mobile Network(PLMN)により提供されるネットワーク機能(functions)に依存しない。これとは対照的に、PNI-NPNは、PLMNのサポートを伴って配置されるNPNである。PNI-NPNは、PLMNを介して利用可能になる。PNI-NPNの配置には幾つかのシナリオがある。1つのシナリオでは、PNI-NPNは、RAN sharingによってPLMNの無線アクセスを使用する。他のシナリオでは、PNI-NPNは、PLMNの無線アクセスを使用し、さらにPLMNのコアネットワーク(5GC)のネットワーク機能(例えば、コントロールプレーン機能)を使用する。さらに他のシナリオでは、PNI-NPNは、PLMNに完全にホストされ、当該PLMNのネットワークスライスとして提供される。
【0014】
PNI-NPNのケースでは、PLMN IDが当該ネットワークを特定し、Closed Access Group (CAG) IDがCAG Cellsを特定する。CAG cellは、PLMN毎(per PLMN)の1又はそれ以上のCAG IDsをブロードキャストする。CAGをサポートするため、UEは、Allowed CAG list、すなわち当該UEがアクセスできるCAG IDsのリストを設定される。UEは、PLMN IDに基づくネットワーク選択及び再選択を行い、CAG IDに基づくセル選択及び再選択を行う。すなわち、CAGは、PNI-NPNへのアクセスを許可されていないUEsが、関連付けられたCAG cell(s)を介して当該NPNにアクセスを試行することを防止するために使用される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0015】
【文献】3GPP SA WG1, "New WID on Study on Enhanced Access to and Support of Network Slice (from S1-202284)", SP-200571, 3GPP TSG SA Meeting # 88e, Electronic Meeting, June 30th - July 3rd 2020
【文献】3GPP TS 23.122 V16.7.0 (2020-09) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) functions related to Mobile Station (MS) in idle mode (Release 16)”, 2020年9月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
現時点では、ネットワークスライスの使用に対する様々な制限(e.g., 周波数バンド、地理的エリア、又はアプリケーションに関する制限)にUE及びネットワークがどのように対処するかが明確でない。例えば、PNI-NPNのケースでは、CAG IDに基づくセル選択又は再選択においてUEがネットワークスライスの利用可能性をどのように考慮するのか明確でない。
【0017】
ここに開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、PNI-NPNのケースにおいてネットワークスライスの利用可能性を考慮したセル選択及びセル選択をUEに可能にする装置、方法、及びプログラムを提供することである。なお、この目的は、ここに開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0018】
第1の態様では、User Equipment(UE)は、少なくとも1つのメモリと、前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える。前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのCAG IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、ネットワークから受信し、前記制御情報を用いてセル選択又はセル再選択を行う、よう構成される。
【0019】
第2の態様では、コアネットワークで使用されるモビリティ管理用のコアネットワークノードは、少なくとも1つのメモリと、前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える。前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのCAG IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報をUEに送信するよう構成される。
【0020】
第3の態様では、アクセスネットワーク(AN)で使用されるANノードは、少なくとも1つのメモリと、前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える。前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、セルにおいてブロードキャストするよう構成される。
【0021】
第4の態様では、UEにより行われる方法は、少なくとも1つのCAG IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、ネットワークから受信すること、及び前記制御情報を用いてセル選択又はセル再選択を行うことを含む。
【0022】
第5の態様では、コアネットワークで使用されるモビリティ管理用のコアネットワークノードにより行われる方法は、少なくとも1つのCAG IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報をUEに送信することを含む。
【0023】
第6の態様では、ANで使用されるANノードにより行われる方法は、少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、セルにおいてブロードキャストすることを含む。
【0024】
第7の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第4、第5、又は第6の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
【発明の効果】
【0025】
上述の態様によれば、PNI-NPNのケースにおいてネットワークスライスの利用可能性を考慮したセル選択及びセル選択をUEに可能にする装置、方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施形態に係る通信ネットワークの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係るUE及びAMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図3】実施形態に係るUE及びAMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図4】実施形態に係るSWC情報リストのフォーマットの一例を示す図である。
図5】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図6】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図7】実施形態に係るUEの動作の一例を示す図である。
図8】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図9】実施形態に係るUEの動作の一例を示す図である。
図10】実施形態に係るUE及びANノードの動作の一例を示すシーケンス図である。
図11】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図12】実施形態に係るUEの動作の一例を示す図である。
図13】実施形態に係るUEの構成例を示すブロック図である。
図14】実施形態に係るAMFの構成例を示すブロック図である。
図15】実施形態に係るANノードの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0028】
以下に説明される複数の実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
【0029】
以下に示される複数の実施形態は、3GPP第5世代移動通信システム(5G system(5GS))を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、5GSと類似のネットワークスライシング及び非公衆ネットワークをサポートする他のセルラー通信システムに適用されてもよい。
【0030】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係るPNI-NPNの構成例を示している。PLMN2は、1又はそれ以上のAccess Network(AN)ノード4及びコアネットワーク(5G Core(5GC))5を含む。各ANノード4は、gNBであってもよい。ANノード4Aは、PLMNへのサブスクリプションを有するUEsがアクセス可能なnormal PLMNセル3Aを提供する。ANノード4Bは、PNI-NPNへのアクセスを許可されたUEsのみがアクセスできるCAGセル3Bを提供する。ANノード4Bは、PLMN毎の1又は複数のCAG IDsを、CAGセル3Bにおいてブロードキャストする。UE1は、CAGセル3Bでブロードキャストされている1又は複数のCAG IDsを受信し、UE1に設定されたAllowed CAG listと比較する。CAGセル3BでブロードキャストされているいずれかのCAG IDがAllowed CAG listに含まれるなら、UE1は、当該CAG IDに対応するCAGセル3Bを介してNPNオペレータのプライベートネットワーク6にアクセスでき、NPNサービス8を利用できる。
【0031】
図1に示された構成は様々に変形されることができる。例えば、ANノード4Bは、PLMN2の5GC5にも接続され、1又はそれ以上のnormal PLMNセルをさらに提供してもよい。一方、NPN 5GC7は、PLMN2の5GC5に接続され、5GC5のネットワーク機能を利用してもよい。例えば、NPN 5GC7はユーザプレーン機能のみを提供し、コントロールプレーン機能(e.g., AMF、SMF、Network Slice Selection Function(NSSF)、Unified Data Management(UDM))を利用してもよい。さらに、NPN 5GC7はPLMN2の5GC5に完全にホストされ、PLMN2の5GC5のネットワークスライスとして提供されてもよい。
【0032】
図2は、UE1及びAMF9の間のシグナリングの一例を示している。AMF9は、PLMN2の5GC5に含まれてもよいし、NPN 5GC7に含まれてもよい。ステップ201では、AMF9は、登録(Registration)手順又はUE設定更新(UE Configuration Update)手順において、少なくとも1つのCAG IDの各々と少なくとも1つのS-NSSAIとの関連付けを示す制御情報をUE1に提供する。以下では、当該制御情報は、Slice with CAG(SWC)情報と呼ばれる。より具体的には、AMF9は、SWC情報をRegistration Acceptメッセージ又はConfiguration Update Commandメッセージを介してUE1に送信する。SWC情報に含まれる少なくとも1つのCAG IDは、UE1のAllowed CAG listにも含まれてもよい。UE1は、SWC情報を用いてセル選択若しくはセル再選択又は両方を行う。
【0033】
図3は、図2に示されたシグナリングの変形例を示している。幾つかの実装では、UE1は、SWC情報の要求(e.g., SWC INDICATION)を登録要求(Registration Request)メッセージに含めてもよい(ステップ301)。当該要求(e.g., SWC INDICATION)は、SWC情報を用いるセル選択及びセル再選択のサポートを示す表示又は能力情報であってもよい。AMF9は、登録要求メッセージがSWC情報の要求(e.g., SWC INDICATION)を含むことを判定したことに応答して、SWC情報を登録承認メッセージに含めてもよい(ステップ302)。この手順によれば、AMF9は、UE1がSWC情報を用いるセル選択及びセル再選択をサポートしているか否かを知ることができる。したがって、AMF9は、UE1がこれをサポートしている場合に限り、SWC情報をUE1に設定するよう動作できる。SWC情報の要求(e.g., SWC INDICATION)は、UE1がCAG IDsとの関連付けの提供を希望する1又は複数のS-NSSAIsを示してもよい。
【0034】
UE1は、SWC情報及びAllowed NSSAIを、同一のNASメッセージを介してAMF9から受信してもよいし、異なるNASメッセージを介してAMF9から受信してもよい。Allowed NSSAIは、Serving PLMNによってUE1に提供され、当該Serving PLMNの現在の(current)登録エリア(RA)において当該UE1が使用することができる少なくとも1つのS-NSSAIを示す。基本的には、Allowed NSSAIに含まれる各S-NSSAIは、UE1の登録エリアの全体で利用可能である。しかしながら、本実施形態では、Allowed NSSAIに含まれるS-NSSAIによって識別されるネットワークスライスの使用に制限がある場合、現在の登録エリア内であってもUE1は当該S-NSSAIを使用できないことがある。ネットワークスライスの使用制限は、ネットワークスライスを使用可能な無線周波数(e.g., 周波数バンド又はサブバンド)の制限、ネットワークスライスを使用可能な無線アクセス技術(RAT)の制限、ネットワークスライスを使用可能な地理的エリアの制限、ネットワークスライスを使用可能なアプリケーションの制限、及び複数のネットワークスライスの間の優先順位に基づく制限、のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0035】
一例では、Allowed NSSAIに含まれるあるS-NSSAIは、特定の1又はそれ以上の周波数バンドでのみ使用可能であってもよく、又は特定の1又はそれ以上の周波数バンドで使用不可であってもよい。一例では、Allowed NSSAIに含まれるあるS-NSSAIは、特定の1又はそれ以上のRATsでのみ使用可能であってもよく、又は特定の1又はそれ以上のRATsでは使用不可であってもよい。一例では、Allowed NSSAIに含まれるあるS-NSSAIは、特定の1又はそれ以上の地理的エリアでのみ使用可能であってもよく、又は特定の1又はそれ以上の地理的エリアでは使用不可であってもよい。各地理的エリアは、トラッキングエリアであってもよいし、セルであってもよい。一例では、Allowed NSSAIに含まれるあるS-NSSAIは、特定の1又はそれ以上のアプリケーション(又はサービス)のためにのみ使用可能であってもよく、又は特定の1又はそれ以上のアプリケーション(又はサービス)のために使用不可であってもよい。一例では、Allowed NSSAIに含まれる複数のS-NSSAIsの間に優先順位があってもよい。例えば、UE1は、UE1が高い優先順位を与えられたネットワークスライスを使用しているときは、それより下位順位のネットワークスライスを同時に使用することができない。これに代えて、Allowed NSSAIに含まれるあるS-NSSAIは、他のネットワークスライスと同時に使用できない制限が課されてもよい。
【0036】
UE1は、SWC情報及びAllowed CAG listを、同一のNASメッセージを介してAMF9から受信してもよいし、異なるNASメッセージを介してAMF9から受信してもよい。Allowed CAG listは、UE1がアクセスできるCAG IDsのリストである。
【0037】
図4は、SWC情報のフォーマットの一例を示している。図3の例では、SWC情報要素(Information Element(IE))400は、SWC Information IE Identifier(IEI)フィールド401、Length of SWC Information contentsフィールド402、及び1又はそれ以上のCAGフィールド403を含む。SWC Information IEIフィールド401は、SWC Information IE400を示す識別子を包含する。Length of SWC Information contentsフィールド402は、SWC Information IE400に含まれるコンテンツのオクテット単位の長さを示す。
【0038】
各CAGフィールド403は、1つのCAG IDとこれに関連付けられた1又はそれ以上のS-NSSAIsを示す。具体的には、各CAGフィールド403は、Length of CAG valueフィールド411、CAG ID valueフィールド412、及び1又はそれ以上のS-NSSAI valueフィールド413を含む。Length of CAG valueフィールド411は、当該CAGフィールド403に含まれるコンテンツのオクテット単位の長さを示す。CAG ID valueフィールド412は、CAG IDの値を示す。各S-NSSAI valueフィールド413は、1つのS-NSSAIの値を示す。すなわち、CAG ID valueフィールド412により示されるCAG IDは、1又はそれ以上のS-NSSAI valueフィールド413によりそれぞれ示される1又はそれ以上のS-NSSAIsに関連付けられる。
【0039】
以下は、SWC情報をAMF9から受信した後のUE1の動作の具体例を提供する。図5は、UE1の動作の一例を示している。ステップ501では、CAG IDとS-NSSAI(s)との関連付けを示す制御情報(i.e., SWC情報)をコアネットワーク(i.e., 5GC5又は7)内のAMF9から受信する。ステップ502では、UE1は、受信したSWC情報を用いてセル選択又はセル再選択を行う。
【0040】
図6は、UE1により行なわれるセル選択及び再選択の一例を示している。ステップ601では、UE1は、現在のセルでブロードキャストされている1又はそれ以上のCAG IDsを受信する。ステップ602では、UE1は、UE1に格納されたAllowed NSSAIに含まれるいずれのS-NSSAIも現在のセルでブロードキャストされているいずれかのCAG IDに関連付けられていないことをSWC情報が示すなら、現在のセルとは別のセルをサーチする。
【0041】
図7は、図6に示されたセル選択及び再選択の具体例を示している。図7の例では、CAGセル3Bは、CAG ID #1をブロードキャストする。UE1は、Allowed NSSAI701及びSWC情報リスト702を設定されている。Allowed NSSAI701は、S-NSSAI #1及びS-NSSAI #3を示す。SWC情報リスト702は、CAG ID #1とS-NSSAI #2との関連付け、並びにCAG ID #2とS-NSSAI #3との関連付けを示す。なお、SWC情報リスト702に含まれるCAG ID #1及びCAG ID #2はどちらもUE1のAllowed CAG listにも含まれる。SWC情報リスト702及びAllowed CAG listは、統合された1つのリストであってもよい。図7の例では、CAGセル3BでブロードキャストされているCAG ID #1は、Allowed NSSAI701に含まれるいずれのS-NSSAIともSWC情報リスト702において関連付けられていない。したがって、UE1は、他のセルをサーチするためにセル再選択を行う。このとき、UE1は、現在のセルでブロードキャストされているCAG ID(s)(i.e., 図7の例ではCAG ID #1)を現在のPLMNのAllowed CAG listから削除してもよい。
【0042】
より具体的には、UE1は、現在の(current)PLMNの識別子を含むCAG information listを受信している場合、UE1は次に示す動作を行う。UE1が在圏するCAGセルがサポートしている1又はそれ以上のCAG IDsが現在のPLMNに関連付けてCAG information listに含まれており、5GSへのUE1によるアクセスがCAGセル経由に限定されており、UE1が在圏するCAGセルでブロードキャストされている1又はそれ以上のCAG IDs(当該CAG ID(s))がAllowed NSSAI701に含まれるいずれのS-NSSAIともSWC情報リスト702において関連付けられていない場合、UE1は現在のセルとは別のセルをサーチする。UE1は、当該CAG ID(s)を現在のPLMNのAllowed CAG listから削除してもよい。CAG information listは、PLMNの識別子(PLMN ID)、Allowed CAG list、及び5GSへのUEによるアクセスがCAGセル経由に限定されているかどうかの表示(indication)を含む(非特許文献2の第3.8節を参照)。
【0043】
図8は、UE1により行なわれるセル選択及び再選択の他の一例を示している。ステップ801では、UE1は、現在のセルでブロードキャストされている1又はそれ以上のCAG IDsを受信する。さらに、UE1は、現在のセルでブロードキャストされている1又はそれ以上のS-NSSAIsを受信する。ステップ802では、UE1は、現在のセルでブロードキャストされているいずれのS-NSSAIも現在のセルでブロードキャストされているいずれかのCAG IDに関連付けられていないことをSWC情報が示すなら、現在のセルとは別のセルをサーチする。
【0044】
図9は、図8に示されたセル選択及び再選択の具体例を示している。図9の例では、CAGセル3Bは、CAG ID #1をブロードキャストし、S-NSSAI #1及びS-NSSAI #3をブロードキャストする。UE1は、SWC情報リスト901を設定されている。SWC情報リスト901は、CAG ID #1とS-NSSAI #2との関連付け、並びにCAG ID #2とS-NSSAI #3との関連付けを示す。なお、SWC情報リスト901に含まれるCAG ID #1及びCAG ID #2はどちらもUE1のAllowed CAG listにも含まれる。SWC情報リスト901及びAllowed CAG listは、統合された1つのリストであってもよい。図9の例では、CAGセル3BでブロードキャストされているCAG ID #1は、CAGセル3BでブロードキャストされているS-NSSAI #1又はS-NSSAI #3とSWC情報リスト901において関連付けられていない。したがって、UE1は、他のセルをサーチするためにセル再選択を行う。このとき、UE1は、現在のセルでブロードキャストされているCAG ID(s)(i.e., 図9の例ではCAG ID #1)を現在のPLMNのAllowed CAG listから削除してもよい。
【0045】
より具体的には、UE1は、現在のPLMNの識別子を含むCAG information listを受信している場合、UE1は次に示す動作を行う。UE1が在圏するCAGセルがサポートしている1又はそれ以上のCAG IDsが現在のPLMNに関連づけてCAG information listに含まれており、5GSへのUEによるアクセスがCAGセル経由に限定されており、UE1が在圏するCAGセルでブロードキャストされている1又はそれ以上のCAG IDs(当該CAG ID(s))が、UE1が在圏するCAGセルでブロードキャストされている1又はそれ以上のS-NSSAIsとSWC情報リスト901において関連付けられていない場合、UE1は現在のセルとは別のセルをサーチする。UE1は、当該CAG ID(s)を現在のPLMNのAllowed CAG listから削除してもよい。CAG information listは、PLMNの識別子(PLMN ID)、Allowed CAG list、及び5GSへのUEによるアクセスがCAGセル経由に限定されているかどうかの表示を含む(非特許文献2の第3.8節を参照)。
【0046】
本実施形態では、AMF9は、少なくとも1つのCAG IDの各々と少なくとも1つのS-NSSAIとの間の関連付けを示す制御情報(SWC情報)をUE1に提供する。そして、UE1は、SWC情報を考慮してセル選択若しくは再選択又は両方を行う。これは、CAG IDに基づくセル選択又は再選択においてUE1がネットワークスライスの利用可能性を考慮することを可能にする。
【0047】
<第2の実施形態>
本実施形態に係る通信ネットワークの構成例は、図1を参照して説明された例と同様である。図10は、UE1及びANノード4Bの動作の一例を示している。ステップ1001では、ANノード4Bは、CAGセル3Bにおいて、少なくとも1つのCAG IDの各々と少なくとも1つのS-NSSAIとの関連付けを示す制御情報をブロードキャストする。当該制御情報は、システム情報(システム情報ブロック(System Information Blocks (SIB))に含まれてもよい。当該制御情報を含むシステム情報は、周期的なブロードキャストを介してUE1に提供されてもよいし、オンデマンド・ベース(on-demand basis)でUE1に提供されてもよい。
【0048】
図11は、UE1により行なわれるセル選択及び再選択の一例を示している。ステップ1101では、UE1は、現在のセルのブロードキャストを介して、1又はそれ以上のCAG IDsの各々と1又はそれ以上のS-NSSAIsとの間の関連付けを示す制御情報を取得する。ステップ1102では、UE1は、UE1に格納されたAllowed NSSAIに含まれるいずれのS-NSSAIもUEに格納されたいずれかのAllowed CAG IDに当該受信した制御情報において関連付けられていないなら、現在のセルとは別のセルをサーチする。
【0049】
図12は、図11に示されたセル選択及び再選択の具体例を示している。図12の例では、CAGセル3Bは、CAG ID #1とS-NSSAI #2との関連付けを示す制御情報1201をブロードキャストする。UE1は、Allowed CAG list 1202及びAllowed NSSAI1203を設定されている。Allowed CAG list 1202は、CAG ID #1及びCAG ID #2を示す。Allowed NSSAI1203は、S-NSSAI #1及びS-NSSAI #3を示す。図12の例では、Allowed NSSAI1203に含まれるいずれのS-NSSAIもAllowed CAG list1202に含まれるいずれかのCAG IDとブロードキャスト制御情報1201において関連付けられていない。したがって、UE1は、他のセルをサーチするためにセル再選択を行う。このとき、UE1は、現在のセルでブロードキャストされているCAG ID(s)(i.e., 図12の例ではCAG ID #1)を現在のPLMNのAllowed CAG listから削除してもよい。
【0050】
本実施形態では、ANノード4Bは、少なくとも1つのCAG IDの各々と少なくとも1つのS-NSSAIとの間の関連付けを示す制御情報をUE1に提供する。そして、UE1は、当該制御情報を考慮してセル選択若しくは再選択又は両方を行う。これは、CAG IDに基づくセル選択又は再選択においてUE1がネットワークスライスの利用可能性を考慮することを可能にする。
【0051】
続いて以下では、上述の複数の実施形態に係るUE1、AMF9、及びANノード4Bの構成例について説明する。図13は、UE1の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ1301は、RAN nodesと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1301は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1301により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1301は、アンテナアレイ1302及びベースバンドプロセッサ1303と結合される。RFトランシーバ1301は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1303から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ1302に供給する。また、RFトランシーバ1301は、アンテナアレイ1302によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1303に供給する。RFトランシーバ1301は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0052】
ベースバンドプロセッサ1303は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0053】
例えば、ベースバンドプロセッサ1303によるデジタルベースバンド信号処理は、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)レイヤ、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Medium Access Control(MAC)レイヤ、およびPhysical(PHY)レイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ1303によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、Radio Resource Control(RRC)プロトコル、及びMAC Control Elements(CEs)の処理を含んでもよい。
【0054】
ベースバンドプロセッサ1303は、ビームフォーミングのためのMultiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーディング及びプリコーディングを行ってもよい。
【0055】
ベースバンドプロセッサ1303は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1304と共通化されてもよい。
【0056】
アプリケーションプロセッサ1304は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1304は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1304は、メモリ1306又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE1の各種機能を実現する。
【0057】
幾つかの実装において、図13に破線(1305)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1303及びアプリケーションプロセッサ1304は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1303及びアプリケーションプロセッサ1304は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1305として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0058】
メモリ1306は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1306は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ1306は、ベースバンドプロセッサ1303、アプリケーションプロセッサ1304、及びSoC1305からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1306は、ベースバンドプロセッサ1303内、アプリケーションプロセッサ1304内、又はSoC1305内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1306は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0059】
メモリ1306は、上述の複数の実施形態で説明されたUE1による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1307を格納してもよい。幾つかの実装において、ベースバンドプロセッサ1303又はアプリケーションプロセッサ1304は、当該ソフトウェアモジュール1307をメモリ1306から読み出して実行することで、上述の実施形態で図面を用いて説明されたUE1の処理を行うよう構成されてもよい。
【0060】
なお、上述の実施形態で説明されたUE1によって行われるコントロールプレーン処理及び動作は、RFトランシーバ1301及びアンテナアレイ1302を除く他の要素、すなわちベースバンドプロセッサ1303及びアプリケーションプロセッサ1304の少なくとも一方とソフトウェアモジュール1307を格納したメモリ1306とによって実現されることができる。
【0061】
図14は、AMF9の構成例を示している。図14を参照すると、AMF9は、ネットワークインターフェース1401、プロセッサ1402、及びメモリ1403を含む。ネットワークインターフェース1401は、例えば、(R)AN nodesと通信するため、並びに5GC内の他のネットワーク機能(NFs)又はノードと通信するために使用される。5GC内の他のNFs又はノードは、例えば、UDM、AUSF、SMF、及びPCFを含む。ネットワークインターフェース1401は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0062】
プロセッサ1402は、例えば、マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、又はCentral Processing Unit(CPU)であってもよい。プロセッサ1402は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0063】
メモリ1403は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリによって構成される。メモリ1403は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ1403は、プロセッサ1402から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1402は、ネットワークインターフェース1401又はI/Oインタフェースを介してメモリ1403にアクセスしてもよい。
【0064】
メモリ1403は、上述の複数の態様で説明されたAMF9による処理を行うための命令群およびデータを含む少なくとも1つのソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1404を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ1402は、当該ソフトウェアモジュール1404をメモリ1403から読み出して実行することで、上述の態様で説明されたAMF9の処理を行うよう構成されてもよい。
【0065】
図15は、ANノード4Bの構成例を示すブロック図である。図15を参照すると、ANノード4Bは、RFトランシーバ1501、ネットワークインターフェース1503、プロセッサ1504、及びメモリ1505を含む。RFトランシーバ1501は、UEsと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1501は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1501は、アンテナアレイ1502及びプロセッサ1504と結合される。RFトランシーバ1501は、変調シンボルデータをプロセッサ1504から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ1502に供給する。また、RFトランシーバ1501は、アンテナアレイ1502によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをプロセッサ1504に供給する。RFトランシーバ1501は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0066】
ネットワークインターフェース1503は、ネットワークノード(e.g., 他のANノード、及びコアネットワークノード)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース1503は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0067】
プロセッサ1504は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。プロセッサ1504は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、プロセッサ1504は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., DSP)とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., CPU)又はMPU)を含んでもよい。
【0068】
例えば、プロセッサ1504によるデジタルベースバンド信号処理は、SDAPレイヤ、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、プロセッサ1504によるコントロールプレーン処理は、NASプロトコル、RRCプロトコル、MAC CEs、及びDCIsの処理を含んでもよい。
【0069】
プロセッサ1504は、ビームフォーミングのためのデジタルビームフォーマ・モジュールを含んでもよい。デジタルビームフォーマ・モジュールは、Multiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーダ及びプリコーダを含んでもよい。
【0070】
メモリ1505は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ1505は、プロセッサ1504から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1504は、ネットワークインターフェース1503又はI/Oインタフェースを介してメモリ1505にアクセスしてもよい。
【0071】
メモリ1505は、上述の複数の実施形態で説明されたANノード4Bによる処理を行うための命令群およびデータを含む1つ又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1506を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ1504は、当該ソフトウェアモジュール1506をメモリ1505から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたANノード4Bの処理を行うよう構成されてもよい。
【0072】
なお、ANノード4Bがcloud RAN(C-RAN)配置(deployment)におけるCentral Unit(e.g., gNB-CU)である場合、ANノード4Bは、RFトランシーバ1501(及びアンテナアレイ1502)を含まなくてもよい。
【0073】
図13図14、及び図15を用いて説明したように、上述の実施形態に係るUE1、AMF9、及びANノード4Bが有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0074】
上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更がこれらに対して行われることができる。
【0075】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0076】
(付記1)
User Equipment(UE)であって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、ネットワークから受信し、
前記制御情報を用いてセル選択又はセル再選択を行う、よう構成される、
UE。
(付記2)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御情報をコアネットワーク内のモビリティ管理用のコアネットワークノードから受信するよう構成される、
付記1に記載のUE。
(付記3)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEに格納されたいずれの許可ネットワークスライス識別子も前記UEの現在のセルでブロードキャストされているCAG IDに前記制御情報において関連付けられていない場合に、前記現在のセルとは別のセルをサーチするよう構成される、
付記2に記載のUE。
(付記4)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEの現在のセルでブロードキャストされているいずれのネットワークスライス識別子も前記現在のセルでブロードキャストされているいずれかのCAG IDに前記制御情報において関連付けられていない場合に、前記現在のセルとは別のセルをサーチするよう構成される、
付記2に記載のUE。
(付記5)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御情報の要求を前記コアネットワークノードに送信するよう構成される、
付記2~4のいずれか1項に記載のUE。
(付記6)
前記要求は、前記少なくとも1つのCAG IDを含む、
付記5に記載のUE。
(付記7)
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの許可CAG IDのリストを前記コアネットワークノードから受信するよう構成され、
前記リストに含まれる各許可CAG IDは、当該許可CAG IDに関連付けられたCAGセルを介してPublic Network Integrated Non-Public Network(PNI-NPN)にアクセスすることが前記UEに許可されることを示す、
付記2~6のいずれか1項に記載のUE。
(付記8)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御情報及び前記少なくとも1つの許可CAG IDのリストを、同一のNon-Access Stratum(NAS)メッセージ又は異なるNASメッセージを介して、前記コアネットワークノードから受信するよう構成される、
付記7に記載のUE。
(付記9)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEが現在の登録エリアにおいて使用できる少なくとも1つの許可ネットワークスライス識別子のリストを前記コアネットワークノードから受信するよう構成される、
付記2~8のいずれか1項に記載のUE。
(付記10)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御情報及び前記少なくとも1つの許可ネットワークスライス識別子のリストを、同一のNon-Access Stratum(NAS)メッセージ又は異なるNASメッセージを介して、前記コアネットワークノードから受信するよう構成される、
付記9に記載のUE。
(付記11)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEの現在のセルにおいてブロードキャストされる情報から前記制御情報を取得するよう構成される、
付記1に記載のUE。
(付記12)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEに格納されたいずれの許可ネットワークスライス識別子も前記UEに格納されたいずれかの許可CAG IDに前記制御情報において関連付けられていない場合に、前記現在のセルとは別のセルをサーチするよう構成される、
付記11に記載のUE。
(付記13)
コアネットワークで使用されるモビリティ管理用のコアネットワークノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報をUser Equipment(UE)に送信するよう構成される、
コアネットワークノード。
(付記14)
前記制御情報は、セル選択若しくはセル再選択又は両方のために前記UEにより使用される、
付記13に記載のコアネットワークノード。
(付記15)
前記制御情報は、前記UEに格納されたいずれの許可ネットワークスライス識別子も前記UEの現在のセルでブロードキャストされているいずれかのCAG IDに前記制御情報において関連付けられていない場合に、前記現在のセルとは別のセルをサーチすることを前記UEに引き起こす、
付記13又は14に記載のコアネットワークノード。
(付記16)
前記制御情報は、前記UEの現在のセルでブロードキャストされているいずれのネットワークスライス識別子も前記現在のセルでブロードキャストされているいずれかのCAG IDに前記制御情報において関連付けられていない場合に、前記現在のセルとは別のセルをサーチすることを前記UEに引き起こす、
付記13又は14に記載のコアネットワークノード。
(付記17)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御情報の要求を前記UEから受信したことに応答して、前記制御情報を前記UEに送信するよう構成される、
付記14~16のいずれか1項に記載のコアネットワークノード。
(付記18)
前記要求は、前記少なくとも1つのCAG IDを含む、
付記17に記載のコアネットワークノード。
(付記19)
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの許可CAG IDのリストを前記UEに送信するよう構成され、
前記リストに含まれる各許可CAG IDは、当該許可CAG IDに関連付けられたCAGセルを介してPublic Network Integrated Non-Public Network(PNI-NPN)にアクセスすることが前記UEに許可されることを示す、
付記13~18のいずれか1項に記載のコアネットワークノード。
(付記20)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御情報及び前記少なくとも1つの許可CAG IDのリストを、同一のNon-Access Stratum(NAS)メッセージ又は異なるNASメッセージを介して、前記UEに送信するよう構成される、
付記19に記載のコアネットワークノード。
(付記21)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEが現在の登録エリアにおいて使用できる少なくとも1つの許可ネットワークスライス識別子のリストを前記UEに送信するよう構成される、
付記13~20のいずれか1項に記載のコアネットワークノード。
(付記22)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御情報及び前記少なくとも1つの許可ネットワークスライス識別子のリストを、同一のNon-Access Stratum(NAS)メッセージ又は異なるNASメッセージを介して、前記UEに送信するよう構成される、
付記21に記載のコアネットワークノード。
(付記23)
アクセスネットワーク(AN)で使用されるANノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、セルにおいてブロードキャストするよう構成される、
ANノード。
(付記24)
前記制御情報は、セル選択若しくはセル再選択又は両方のためにUser Equipment(UE)により使用される、
付記23に記載のANノード。
(付記25)
前記UEに格納されたいずれの許可ネットワークスライス識別子も前記UEに格納されたいずれかの許可CAG IDに前記制御情報において関連付けられていない場合に、別のセルをサーチすることを前記UEに引き起こす、
付記24に記載のANノード。
(付記26)
User Equipment(UE)により行われる方法であって、
少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、ネットワークから受信すること、及び
前記制御情報を用いてセル選択若しくはセル再選択又は両方を行うこと、
を備える方法。
(付記27)
コアネットワークで使用されるモビリティ管理用のコアネットワークノードにより行われる方法であって、
少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報をUser Equipment(UE)に送信することを備える、
方法。
(付記28)
アクセスネットワーク(AN)で使用されるANノードにより行われる方法であって、
少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、セルにおいてブロードキャストすることを備える、
方法。
(付記29)
User Equipment(UE)のための方法をコンピュータに行わせるプログラムであって、前記方法は、
少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、ネットワークから受信すること、及び
前記制御情報を用いてセル選択又はセル再選択を行うこと、
を備える、プログラム。
(付記30)
コアネットワークで使用されるモビリティ管理用のコアネットワークノードのための方法をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記方法は、少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報をUser Equipment(UE)に送信することを備える、
プログラム。
(付記31)
アクセスネットワーク(AN)で使用されるANノードのための方法をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記方法は、少なくとも1つのClosed Access Group(CAG)IDの各々と少なくとも1つのネットワークスライス識別子との関連付けを示す制御情報を、セルにおいてブロードキャストすることを備える、
プログラム。
【0077】
この出願は、2020年10月16日に出願された日本出願特願2020-174587を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0078】
1 UE
2 PLMN
3A Normal PLMNセル
3B CAGセル
4A、4B ANノード
5 5GC
6 プライベートネットワーク
7 NPN 5GC
8 NPNサービス
9 AMF
1303 ベースバンドプロセッサ
1304 アプリケーションプロセッサ
1306 メモリ
1307 モジュール(modules)
1402 プロセッサ
1403 メモリ
1404 モジュール(modules)
1504 プロセッサ
1505 メモリ
1506 モジュール(modules)
図1
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