(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】通信のための方法、端末装置、及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0833 20240101AFI20240625BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240625BHJP
【FI】
H04W74/0833
H04W72/231
(21)【出願番号】P 2022560344
(86)(22)【出願日】2020-04-04
(86)【国際出願番号】 CN2020083386
(87)【国際公開番号】W WO2021196246
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】リアン リン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/216818(WO,A1)
【文献】特開2013-138506(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0342921(US,A1)
【文献】特表2020-504519(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、メッセージ3の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信の繰り返しのための一組のプリアンブルを示す指示を含む構成情報を受信することと、
前記メッセージ3
PUSCH送信についての
前記繰り返しのリクエストを、前記一組のプリアンブルからの1つのプリアンブルを使用することで、送信することと、
前記メッセージ3 PUSCH送信についての前記繰り返しの回数を示すランダムアクセス応答(RAR)を受信することと、
前記繰り返しの前記回数を利用して前記メッセージ3 PUSCH送信を実行することと、
を含む、端末装置により実行される方法。
【請求項2】
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、メッセージ3の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信の繰り返しのための一組のプリアンブルを示す指示を含む構成情報を送信することと、
前記メッセージ3
PUSCH送信についての
前記繰り返しのリクエストを、
前記一組のプリアンブルからの1つのプリアンブルを使用することで、受信することと、
前記メッセージ3 PUSCH送信についての前記繰り返しの回数を示すランダムアクセス応答(RAR)を送信することと、
前記繰り返しの前記回数を利用して前記メッセージ3 PUSCH送信を受信することと、
を含む、ネットワーク装置により実行される方法。
【請求項3】
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、メッセージ3の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信の繰り返しのための一組のプリアンブルを示す指示を含む構成情報を受信する手段と、
前記メッセージ3
PUSCH送信についての
前記繰り返しのリクエストを、
前記一組のプリアンブルからの1つのプリアンブルを使用することで、送信
する手段と、
前記メッセージ3 PUSCH送信についての前記繰り返しの回数を示すランダムアクセス応答(RAR)を受信
する手段と、
前記繰り返しの前記回数を利用して前記メッセージ3 PUSCH送信を実行する
手段と、
を備える、端末装置。
【請求項4】
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、メッセージ3の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信の繰り返しのための一組のプリアンブルを示す指示を含む構成情報を送信する手段と、
前記メッセージ3 PUSCH送信についての前記繰り返しのリクエストを、前記一組のプリアンブルからの1つのプリアンブルを使用することで、受信する手段と、
前記メッセージ3 PUSCH送信についての前記繰り返しの回数を示すランダムアクセス応答(RAR)を送信する手段と、
前記繰り返しの前記回数を利用して前記メッセージ3 PUSCH送信を受信する手段と、
を備える、ネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信のための方法、装置及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、端末装置における電力レベルは高くない可能性がある。低消費電力は、設備コストを削減できる一方、より低いアップリンクカバレッジを意味する。いくつかの実施形態において、端末装置は、カバレッジ問題を解決するために、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して再送信を実行することができる。しかし、アクセスプロシージャ中の再送信については、依然として討議する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返しについての解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様において、通信方法を提供する。本方法は、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返しのために割り当てられた少なくとも1つのリソースを示す情報を、端末装置においてネットワーク装置から受信することを含む。本方法はさらに、アクセスプロシージャ中において送信の繰り返しを適用することができると決定したことに従って、当該情報に少なくとも部分的に基づいてターゲットリソースを決定することを含む。本方法はさらに、ターゲットリソース上でアクセスプロシージャについてのアクセスリクエストを送信することを含む。
【0005】
第2態様において、通信方法を提供する。本方法は、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返しのために割り当てられた少なくとも1つのリソースを示す情報を、ネットワーク装置において端末装置に送信することを含む。本方法はさらに、当該情報に少なくとも部分的に基づいて決定されたターゲットリソース上でアクセスリクエストを端末装置から受信することを含む。
【0006】
第3態様において、端末装置を提供する。端末装置は、プロセッシングユニットと、当該プロセッシングユニットに結合され指令が記憶されているメモリとを備え、当該指令がプロセッシングユニットによって実行された場合、当該端末装置に、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返しのために割り当てられた少なくとも1つのリソースを示す情報を、ネットワーク装置から受信することと、アクセスプロシージャ中において送信の繰り返しを適用することができると決定したことに従って、当該情報に少なくとも部分的に基づいてターゲットリソースを決定することと、ターゲットリソース上でアクセスプロシージャについてのアクセスリクエストを送信することとを実行させる。
【0007】
第4態様において、ネットワーク装置を提供する。ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、当該プロセッシングユニットに結合され指令が記憶されているメモリとを備え、当該指令がプロセッシングユニットによって実行された場合、当該ネットワーク装置に、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返しのために割り当てられた少なくとも1つのリソースを示す情報を、端末装置に送信することと、当該情報に少なくとも部分的に基づいて決定されたターゲットリソース上でアクセスリクエストを端末装置から受信することとを実行させる。
【0008】
第5の態様において、指令が記憶されているコンピュータ可読媒体を提供する。前記指令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、当該少なくとも1つのプロセッサに、第1の態様又は第2の態様のうちの何れか一つに従った方法を実行させる。
【0009】
本開示の他の特徴は、以下の説明によって容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0011】
【
図1】本開示の実施形態を実施可能な通信環境の模式図である。
【0012】
【
図2】本開示の実施形態にかかるプロセスを示すシグナリング図である。
【0013】
【
図3】本開示の実施形態にかかる、例示的な方法のフローチャートである。
【0014】
【
図4】本開示の実施形態にかかる、例示的な方法のフローチャートである。
【0015】
【
図5】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0016】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆しないことが理解されるべきである。本文で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0018】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0019】
本文で使用される「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセルまたはカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeBまたはNB)、進化型ノードB(eNodeBまたはeNB)、New RadioアクセスのノードB(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノード、星ネットワーク装置、航空機ネットワーク装置などを含むが、これらに限定されない。以下、説明のために、ネットワーク装置の例として、eNBを参照していくつかの例示的な実施形態を説明する。
【0020】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されない、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。以下の説明では、用語「端末装置」、「通信装置」、「端末」、「ユーザ機器」及び「UE」は、互換的に使用することができる。
【0021】
本明細書で説明される通信は、新規無線アクセス(NR)、New Radioアクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、cdma2000、及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠することができる。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行することができる。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.85G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。本文で説明される技術は、上述の無線ネットワーク及び無線技術、並びに他の無線ネットワーク及び無線技術に使用することができる。
【0022】
本文で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。「もう1つの実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指すことができる。その他の明示的及び暗黙的な定義は以下に含まれることがある。
【0023】
いくつかの例において、値、プロシージャ、または機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことは、理解されるべきである。
【0024】
従来の通信システムにおいて、端末装置における電力レベルは高くない可能性がある。低消費電力は、設備コストを削減できる一方、より低いアップリンクカバレッジを意味する。いくつかの実施形態において、端末装置は、カバレッジ問題を解決するために、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して再送信を実行することができる。
【0025】
ダウンリンク制御情報によってスケジューリングされた物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)内で送信する際に、端末装置がpusch-AggregationFactorを用いて設定されている場合、pusch-AggregationFactor個の連続スロットにわたって同じシンボル割当を適用し、PUSCHを単一の送信層に制限する。端末装置は、各スロット内に同じシンボル割当を適用しているpusch-AggregationFactor個の連続スロットにわたってトランスポートブロックを繰り返すべきである。
【0026】
PUCCHフォーマット1、3、または4について、端末装置は、それぞれのnrofSlotsによってPUCCH送信の繰り返しのために複数のタイムスロットを用いて構成されることが可能である。専用のRRC設定以前は、PUSCHとPUCCH上での繰り返しはない。
【0027】
従来技術によれば、端末装置は、端末装置が必要とするカバレッジ強化レベルを決定し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)信号を繰り返し送信することができる。しかしながら、カバレッジ拡張レベルを決定する方法については討議されていない。
【0028】
他の従来技術において、繰り返しは、選択されたトランスポートブロックサイズに基づいて決定されてもよい。しかしながら、端末装置における低電力問題は解決されていない。したがって、RRC信号でより多くのPUSCH/PUCCHの繰り返しを信号伝達する方法、およびメッセージ3 PUSCHの繰り返しおよびPUCCH上のmsg4のHARQ-ACKフィードバックの繰り返しの信号伝達及び実行をする方法については、さらなる研究が必要である。
【0029】
上記の問題の少なくとも一部を解決するためには、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返しの新しい技術が必要である。本開示の実施形態によれば、ネットワーク装置は、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返し専用のリソースを設定することができる。端末装置が送信の繰り返しを実行すると決定した場合、端末装置は送信に当該専用リソースを使用する。繰り返しの回数は、送信のためのターゲット電力と端末装置における最大電力とに基づいて決定される。これにより、端末装置のカバレッジを改善し、チャネルにアクセスする成功率を向上させる。
【0030】
図1は本開示の実施形態を実施可能な通信システムの模式図である。通信ネットワークの一部である通信システム100は、まとめて「端末装置110」と称することができる端末装置110-1と、端末装置110-2と、…、端末装置110-Nとを備える。
【0031】
通信システム100は、ネットワーク装置120をさらに含む。通信システム100において、ネットワーク装置120と端末装置110とが互いにデータ及び制御情報を通信することが可能である。
図1に示される端末装置及びネットワーク装置の数は、説明のためのみに示されており、いかなる制限も示唆していない。
【0032】
通信システム100における通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)及び第5世代(5G)などのセルラー通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE:Institute for Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線ローカルエリアネットワーク通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むが、これらに限定されない任意の適切な通信プロトコルに従って実現することができる。さらに、通信は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割デュプレクサ(FDD)、時分割デュプレクサ(TDD)、マルチ入力マルチ出力(MIMO)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、および/または現在知られている、又は将来開発される任意の他の技術を含むが、これらに限定されない任意の適切な無線通信技術を利用することができる。
【0033】
以下に、本開示の実施形態について詳細に説明する。最初に、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかるネットワーク装置間のインタラクション200を示すシグナリング図を示す
図2を参照する。説明のためのみに、
図1を参照してプロセス200を説明する。プロセス200には、
図1の端末装置110-1及びネットワーク装置120が関与してもよい。
【0034】
ネットワーク装置120は、端末装置110-1に情報を送信する(2005)。この情報は、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返しのために割り当てられた1つまたは複数のリソースを示す。リソースは、専用のPRACHリソースであってもよい。代替として、リソースは、異なるプリアンブルインデックスであってもよい。この情報は、RRCシステム情報ブロックを介して送信することができる。注意すべきは、この情報は任意の適切なシグナリングによって送信できることである。
【0035】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、送信のターゲット電力および端末装置110-1において利用可能な電力に基づいて、送信の繰り返しの回数を決定する(2010)ことができる。一例として、利用可能な電力は、端末装置110-1の最大電力であってもよい。例えば、端末装置110-1のマージン電力は、下式に基づいて決定することができる。
(数1)
S=P_target+PL-P_available (1)
ここで、P_targetは、上位層によって提供されるターゲット電力(例えば、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER)であり、PLは経路損失であり、P_availableは端末装置110-1における最大電力である。この場合、アクセスプロシージャ中の送信電力はminimum(P_available,P_target+PL)である。
【0036】
例として、「N」で表される繰り返し因数は、表1から得ることができる。注意すべきは、表1の値はあくまで例であり、制限ではないことである。
【表1】
【0037】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、繰り返しの回数「Nm」が選択された繰り返し因数Nに等しいと決定することができる。代替として、繰り返しの回数は、選択された繰り返し因数Nよりも大きくてもよい。第1のPRACH送信についてのみSを計算し、選択されたNを残りのPRACHプロセスに用いることができる。
【0038】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、RRCによって設定される最小値が、選択されたN以上であるように、繰り返しであるNmを決定することができる。許可された無線ネットワーク一時識別子(RNTI)がランダムアクセス応答(RAR)におけるテンポラリセル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI)に等しいと、端末装置110-1は、後続の送信のためにRARでNmを使用することができる。
【0039】
端末装置110-1は、この情報に少なくとも部分的に基づいてターゲットリソースを決定する(2015)。これにより、アクセスプロシージャ中の送信の繰り返しを実現することができる。端末装置の電力に基づいて繰り返しを調整できるため、アクセスプロシージャの成功率が向上する。
【0040】
いくつかの実施形態において、リソースは繰り返しごとに設定されてもよい。例えば、ネットワーク装置120は、異なる繰り返しの回数について異なるプリアンブルを設定することができる。他の実施形態において、ネットワーク装置120は、異なる繰り返しの回数について異なるPRACHリソースを設定することができる。一例として、この情報は、PUSCH送信を4回繰り返すためにPRACHプリアンブルを設定するために使用される「Msg3-repetition4-preamble-list SEQUENCE of (1..maxPreamblePerRepetation) integer (1..64)」を含むことができる。
【0041】
他の例示的な実施形態において、この情報は、プリアンブルインデックス11~20が4回の繰り返しのために使用され、プリアンブルインデックス21~30が8回の繰り返しのために使用されることを示すことができる。この場合、端末装置110-1が表1に従って繰り返しの回数が4であるとして決定した場合、端末装置110-1はプリアンブル11-20からプリアンブルを選択することができる。
【0042】
代替として、すべての繰り返しについてリソースを割り当てることもできる。この場合、端末装置110-1が送信の繰り返しを実行すると決定した場合、その情報に基づいてターゲットリソースを決定することができる。これにより、ネットワーク装置120は、端末装置110-1が繰り返しをサポートすると理解することができる。
【0043】
端末装置110-1は、ネットワーク装置120にアクセスリクエストを送信する(2020)。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120にメッセージ1を送信することができる。例えば、端末装置110-1によって繰り返しの回数が4であると決定した場合、端末装置110-1はMsg3-repetition4-preamble-list内のプリアンブルインデックスを送信することができる。代替として、端末装置110-1は、ネットワーク装置120にメッセージAを送信することができる。同様に、端末装置110-1によって繰り返しの回数が4であると決定した場合、端末装置110-1はメッセージAに割り当てられたプリアンブルリスト内のプリアンブルインデックスを送信してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、繰り返しの回数を決定する(2025)ことができる。例えば、ネットワーク装置120は、受信したアクセスリクエストに基づいて、端末装置110-1における利用可能な電力を推定することができる。ネットワーク装置120は、推定電力と目標電力とを比較し、比較に基づいて繰り返しの回数を決定することができる。一例として、ネットワーク装置120は、上記の表1に従って繰り返しの回数を決定することができる。例えば、ターゲット電力と推定電力との差が1より小さく0より大きい場合、ネットワーク装置120は、繰り返しの回数が2であると決定することができる。
【0045】
ネットワーク装置120は、端末装置110-1にアクセス応答を送信する(2030)。例えば、ネットワーク装置120は、端末装置110-1にメッセージ2を送信することができる。代替として、ネットワーク装置120は、端末装置110-1にメッセージBを送信することができる。いくつかの実施形態において、アクセス応答(例えば、メッセージ2)は、ネットワーク装置120によって決定された繰り返しの回数を示すことができる。注意すべきは、アクセス応答は他のリソース割当を示すこともできることである。例えば、アクセス応答は、1つまたは複数の無線ネットワーク一時識別子を含むことができる。
【0046】
代替として又は追加として、端末装置110-1は、繰り返しの回数に基づいて、ネットワーク装置120に接続リクエストを送信する(2035)ことができる。例えば、端末装置110-1は、繰り返しの回数に基づいて、ネットワーク装置120にメッセージ3を再送信することができる。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、繰り返しの回数「Nm」をメッセージ3 PUSCH送信のためのpusch-AggregationFactorとして使用することができる。代替として、端末装置110-1は、繰り返しの回数「Nm」をPUCCH送信のnrofSlotsとして使用してもよい。
【0047】
例示的な実施形態において、端末装置110-1は、以下の表2に基づいて接続リクエストのための時間リソースを決定することができる。たとえば、4ビットのPUSCH時間リソース割当フィールドがあってもよい。表2は繰り返しの回数と他のPUSCHリソース適用パラメータを符号化することを組み合わせることができる。注意すべきは、表2のパラメータはあくまで例であり、制限ではないことである。
【表2】
【0048】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、接続応答を送信する(2040)ことができる。例えば、ネットワーク装置120は、端末装置110-1にメッセージ4を送信することができる。端末装置110-1は、ネットワーク装置120にフィードバックを送信する(2045)ことができる2045。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、繰り返しの回数に基づいてフィードバックを再送信することができる。
【0049】
ネットワーク装置120は、端末装置110-1に指示を送信する(2050)ことができる。当該指示は、アクセスプロシージャの後にサポートされる繰り返しの拡張回数を含むことができる。たとえば、新しいRRCパラメータpusch-AggregationFactor-extendを送信することができる。
【0050】
いくつかの実施形態において、繰り返しの回数は、例えば16、32、または任意の適切な数に拡張することができる。たとえば、pusch-AggregationFactor-extendが存在し、pusch-AggregationFactorが存在しない場合、繰り返しの回数が16と32に拡張されていることを意味する。
【0051】
代替として、pusch-AggregationFactorが存在せず、pusch-AggregationFactor-extendが存在する場合、繰り返しの回数は最大16とすることが可能である。pusch-AggregationFactorとpusch-AggregationFactor-extendの両方が存在する場合、繰り返しの回数は、pusch-AggregationFactor-extendの値にpusch-AggregationFactorの値を乗算した値、例えば32、64若しくは128である。注目すべきは、繰り返しの回数は任意の適切な数とすることができることである。
【0052】
本開示の実施形態によれば、端末装置のカバレッジを向上させることができる。端末装置における電力が十分でない場合でも、端末装置はチャネルにアクセスすることができる。さらに、カバレッジが限られているシナリオまたはより低電力装置については、アップリンクカバレッジ性能をさらに改善することができる。
【0053】
図3は本開示の実施形態にかかる例示的な方法300のフローチャートである。説明のためのみに、方法300は、
図1に示すような端末装置110-1において実装することができる。
【0054】
ブロック310において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120から情報を受信する。この情報は、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返しのために割り当てられた1つまたは複数のリソースを示す。リソースは、専用の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースであってもよい。代替として、リソースは、異なるプリアンブルインデックスであってもよい。この情報は、無線リソース制御(RRC)システム情報ブロックを介して送信することができる。注意すべきは、この情報は任意の適切なシグナリングによって送信できることである。
【0055】
ブロック320において、アクセスプロシージャ中において送信の繰り返しを適用することができる場合、端末装置110-1は、この情報に少なくとも部分的に基づいてターゲットリソースを決定する。これにより、アクセスプロシージャ中の送信の繰り返しを実現することができる。端末装置の電力に基づいて繰り返しを調整できるため、アクセスプロシージャの成功率が向上する。
【0056】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、送信のターゲット電力および端末装置110-1において利用可能な電力に基づいて、送信の繰り返しの回数を決定する(2010)ことができる。一例として、利用可能な電力は、端末装置110-1の最大電力であってもよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、リソースは繰り返しごとに設定されてもよい。例えば、ネットワーク装置120は、異なる繰り返しの回数について異なるプリアンブルを設定することができる。他の実施形態において、ネットワーク装置120は、異なる繰り返しの回数について異なるPRACHリソースを設定することができる。一例として、この情報は、PUSCH送信を4回繰り返すためにPRACHプリアンブルを設定するために使用される「Msg3-repetition4-preamble-list SEQUENCE of (1..maxPreamblePerRepetation) integer (1..64)」を含むことができる。
【0058】
他の例示的な実施形態において、この情報は、プリアンブルインデックス11~20が4回の繰り返しのために使用され、プリアンブルインデックス21~30が8回の繰り返しのために使用されることを示すことができる。この場合、端末装置110-1が表1に従って繰り返しの回数が4であるとして決定した場合、端末装置110-1はプリアンブル11-20からプリアンブルを選択することができる。
【0059】
代替として、すべての繰り返しについてリソースを割り当てることもできる。この場合、端末装置110-1が送信の繰り返しを実行すると決定した場合、その情報に基づいてターゲットリソースを決定することができる。これにより、ネットワーク装置120は、端末装置110-1が繰り返しをサポートすると理解することができる。
【0060】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、RRCによって設定される最小値が選択されたN以上であるように繰り返しであるNmを決定することができる。許可された無線ネットワーク一時識別子(RNTI)がRARにおけるテンポラリセル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI)に等しいと、端末装置110-1は、後続の送信のためにRARでNmを使用することができる。
【0061】
ブロック330において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120にアクセスリクエストを送信する。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120にメッセージ1を送信することができる。例えば、端末装置110-1によって繰り返しの回数が4であると決定した場合、端末装置110-1はMsg3-repetition4-preamble-list内のプリアンブルインデックスを送信することができる。代替として、端末装置110-1は、ネットワーク装置120にメッセージAを送信することができる。同様に、端末装置110-1によって繰り返しの回数が4であると決定した場合、端末装置110-1はメッセージAに割り当てられたプリアンブルリスト内のプリアンブルインデックスを送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120からアクセス応答を受信することができる。アクセス応答は、ネットワーク装置120によって決定されたアクセスプロシージャ中における繰り返しの回数を示すことができる。
【0062】
代替として又は追加として、端末装置110-1は、繰り返しの回数に基づいて、ネットワーク装置120に接続リクエストを送信することができる。例えば、端末装置110-1は、繰り返しの回数に基づいて、ネットワーク装置120にメッセージ3を再送信することができる。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、繰り返しの回数「Nm」をメッセージ3 PUSCH送信のためのpusch-AggregationFactorとして使用することができる。代替として、端末装置110-1は、繰り返しの回数「Nm」をPUCCH送信のnrofSlotsとして使用してもよい。
【0063】
例示的な実施形態において、端末装置110-1は、上記の表2に基づいて接続リクエストのための時間リソースを決定することができる。たとえば、4ビットのPUSCH時間リソース割当フィールドがあってもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120にフィードバックを送信することができる。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、繰り返しの回数に基づいてフィードバックを再送信することができる。
【0065】
端末装置110-1は、ネットワーク装置120から指示を受信することができる。当該指示は、アクセスプロシージャの後にサポートされる繰り返しの拡張回数を含むことができる。たとえば、新しいRRCパラメータpusch-AggregationFactor-extendを送信することができる。
【0066】
いくつかの実施形態において、繰り返しの回数は、例えば16、32、または任意の適切な数に拡張することができる。たとえば、pusch-AggregationFactor-extendが存在し、pusch-AggregationFactorが存在しない場合、繰り返しの回数が16と32に拡張されていることを意味する。
【0067】
代替として、pusch-AggregationFactorが存在せず、pusch-AggregationFactor-extendが存在する場合、繰り返しの回数は最大16とすることが可能である。pusch-AggregationFactorとpusch-AggregationFactor-extendの両方が存在する場合、繰り返しの回数は、pusch-AggregationFactor-extendの値にpusch-AggregationFactorの値を乗算した値、例えば32、64若しくは128である。注目すべきは、繰り返しの回数は任意の適切な数とすることができることである。
【0068】
図4は本開示の実施形態にかかる例示的な方法400のフローチャートである。説明のためのみに、方法400は、
図1に示すようなネットワーク装置120-1において実現することができる。
【0069】
ブロック410において、ネットワーク装置120は、端末装置110-1に情報を送信する。この情報は、アクセスプロシージャ中における送信の繰り返しのために割り当てられた1つまたは複数のリソースを示す。リソースは、専用のPRACHリソースであってもよい。代替として、リソースは、異なるプリアンブルインデックスであってもよい。この情報は、RRCシステム情報ブロックを介して送信することができる。注意すべきは、この情報は任意の適切なシグナリングによって送信できることである。
【0070】
いくつかの実施形態において、リソースは繰り返しごとに設定されてもよい。例えば、ネットワーク装置120は、異なる繰り返しの回数について異なるプリアンブルを設定することができる。他の実施形態において、ネットワーク装置120は、異なる繰り返しの回数について異なるPRACHリソースを設定することができる。代替として、すべての繰り返しについてリソースを割り当てることもできる。
【0071】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、繰り返しの回数を決定する(2025)ことができる。例えば、ネットワーク装置120は、受信したアクセスリクエストに基づいて、端末装置110-1における利用可能な電力を推定することができる。ネットワーク装置120は、推定電力と目標電力とを比較し、比較に基づいて繰り返しの回数を決定することができる。
【0072】
ブロック420において、ネットワーク装置120は、端末装置110-1にアクセス応答を送信する。例えば、ネットワーク装置120は、端末装置110-1にメッセージ2を送信することができる。代替として、ネットワーク装置120は、端末装置110-1にメッセージBを送信することができる。いくつかの実施形態において、アクセス応答は、ネットワーク装置120によって決定された繰り返しの回数を示すことができる。注意すべきは、アクセス応答は他のリソース割当を示すこともできることである。例えば、アクセス応答は、1つまたは複数の無線ネットワーク一時識別子を含むことができる。
【0073】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、接続応答を送信することができる。例えば、ネットワーク装置120は、端末装置110-1にメッセージ4を送信することができる。ネットワーク装置120は、端末装置110-1に指示を送信することができる。当該指示は、拡張された、サポートされるアクセスプロシージャの後の繰り返しの回数を含むことができる。たとえば、新しいRRCパラメータpusch-AggregationFactor-extendを送信することができる。
【0074】
いくつかの実施形態において、繰り返しの回数は、例えば16、32、または任意の適切な数に拡張することができる。たとえば、pusch-AggregationFactor-extendが存在し、pusch-AggregationFactorが存在しない場合、繰り返しの回数が16と32に拡張されていることを意味する。
【0075】
代替として、pusch-AggregationFactorが存在せず、pusch-AggregationFactor-extendが存在する場合、繰り返しの回数は最大16とすることが可能である。pusch-AggregationFactorとpusch-AggregationFactor-extendの両方が存在する場合、繰り返しの回数は、pusch-AggregationFactor-extendの値にpusch-AggregationFactorの値を乗算した値、例えば32、64若しくは128である。注目すべきは、繰り返しの回数は任意の適切な数とすることができることである。
【0076】
図5は本開示の実施形態を実装するのに適した装置500の概略ブロック図である。装置500は、
図1に示す端末装置110及びネットワーク装置120の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置500は、端末装置110又はネットワーク装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0077】
図示されるように、装置500は、プロセッサ510と、プロセッサ510に結合されたメモリ520と、プロセッサ510に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)540と、TX/RX 540に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ 520は、プログラム530の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 540は双方向通信に用いられる。TX/RX 540は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有することができる。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【0078】
プログラム530は、
図2から
図4を参照して本文で説明したように、関連付けられるプロセッサ510により実行された場合、装置500が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム指令を含むと仮定する。本文の実施形態は、装置500のプロセッサ510によって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、又はハードウェアによって、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実現できる。プロセッサ510は、本開示の様々な実施形態を実施するように構成することができる。さらに、プロセッサ510とメモリ520との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段550を形成することができる。
【0079】
メモリ520は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができる。装置500内には1つのメモリ520のみが示されているが、装置500内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ510は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含むことができる。装置500は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
【0080】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現することができる。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置によって実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、装置、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解されたい。
【0081】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図2から
図4の何れか一つを参照して上述したプロセスまたは方法を実行するために、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割することができる。プログラムモジュールのマシンが実行可能な能指令は、ローカル又は分散型装置内で実行することができる。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体両方内に配置されていてもよい。
【0082】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング装置のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行することができる。
【0083】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置によって使用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体とすることができる。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含むことができる。
【0084】
なお、操作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0085】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。