(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】サーバ装置、サーバ装置の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240625BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2023177947
(22)【出願日】2023-10-16
【審査請求日】2023-12-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168310
【氏名又は名称】▲高▼橋 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】星 一史
(72)【発明者】
【氏名】大江 岳世志
(72)【発明者】
【氏名】三ノ宮 麻希
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-083788(JP,A)
【文献】特開2008-217664(JP,A)
【文献】特開2019-160280(JP,A)
【文献】特開2012-208871(JP,A)
【文献】特開2003-196502(JP,A)
【文献】特開2010-286868(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0081692(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0234787(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶する、記憶手段と、
前記マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、前記複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得し、
前記記憶された複数の社員それぞれに関する情報を用いて前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、前記抽出された少なくとも1以上の協力者候補から前記検索者が選択した協力者候補に関する情報を前記検索者に提供する、検索制御手段と、
前記検索者が選択した協力者候補に対し、所定の特典を付与する手段と、
を備え、
前記所定の特典を付与する手段は、前記マルチテナントビル内の施設又は店舗で使用可能な特典を前記検索者が選択した協力者候補に付与する、サーバ装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記複数の社員それぞれの能力に関する情報を記憶し、
前記検索制御手段は、前記複数の社員それぞれの能力に関する情報を用いて、前記少なくとも1以上の協力者候補を抽出する、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記検索制御手段は、前記検索者が選択した協力者候補に関する情報と共に前記マルチテナントビル内の会議室の予約状況に関する情報を前記検索者に提供する、請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記検索制御手段は、前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出できない場合、前記検索者の情報と前記取得した検索条件を前記複数の社員を対象として公開する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記検索制御手段は、前記複数の社員それぞれの現在位置を前記協力者候補の抽出に用いる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記検索制御手段は、
前記複数の社員それぞれの現在位置と前記テナントビルの住所に基づいて前記複数の社員それぞれが前記マルチテナントビルのテナントに出社している
か否か判定し、前記テナントに出社している
少なくとも1以上の社員のなかから前記少なくとも1以上の協力者候補を抽出する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項7】
サーバ装置において、
マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶し、
前記マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、前記複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得し、
前記記憶された複数の社員それぞれに関する情報を用いて前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、前記抽出された少なくとも1以上の協力者候補から前記検索者が選択した協力者候補に関する情報を前記検索者に提供し、
前記検索者が選択した協力者候補に対し、前記マルチテナントビル内の施設又は店舗で使用可能な特典を前記検索者が選択した協力者候補に付与する、サーバ装置の制御方法。
【請求項8】
サーバ装置に搭載されたコンピュータに、
マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶する処理と、
前記マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、前記複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得する処理と、
前記記憶された複数の社員それぞれに関する情報を用いて前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、前記抽出された少なくとも1以上の協力者候補から前記検索者が選択した協力者候補に関する情報を前記検索者に提供する処理と、
前記検索者が選択した協力者候補に対し、前記マルチテナントビル内の施設又は店舗で使用可能な特典を前記検索者が選択した協力者候補に付与する処理と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、サーバ装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業等に勤務する社員の業務遂行に必要な協力者を検索するための技術が存在する。
【0003】
例えば、特許文献1には、求人情報あるいは求職情報を検索できるだけでなく、企業等の業務遂行上必要な協力者の探索等を支援する情報管理システムを実現する、と記載されている。特許文献1の求職情報管理装置は、求職者データ登録手段と、求職者データ検索手段と、許可データ登録手段と、を備える。求職者データ登録手段は、ネットワークに接続され、ネットワークを介して受信した求職者データをメモリ装置に登録する。求職者データ検索手段は、ネットワークを介して受信した検索条件に基づいてメモリ装置に登録された求職者データを検索する。許可データ登録手段は、求職者データの中の求職者に関するデータとして、他の求職者への、求人に関する情報のデータ送信を許可するためのデータを登録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたように、企業等に勤務する社員の業務遂行に必要な協力者を検索することのニーズが存在する。ここで、協力依頼者は、面識はなくても身近な人物に協力を希望することも多い。
【0006】
本発明は、依頼者の業務等に関する他者への協力依頼を実現することに寄与する、サーバ装置、サーバ装置の制御方法及びプログラムを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の視点によれば、マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶する、記憶手段と、前記マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、前記複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得し、前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、前記抽出された少なくとも1以上の協力者候補から前記検索者が選択した協力者候補に関する情報を前記検索者に提供する、検索制御手段と、を備える、サーバ装置が提供される。
【0008】
本発明の第2の視点によれば、サーバ装置において、マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶し、前記マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、前記複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得し、前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、前記抽出された少なくとも1以上の協力者候補から前記検索者が選択した協力者候補に関する情報を前記検索者に提供する、サーバ装置の制御方法が提供される。
【0009】
本発明の第3の視点によれば、サーバ装置に搭載されたコンピュータに、マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶する処理と、前記マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、前記複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得する処理と、前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、前記抽出された少なくとも1以上の協力者候補から前記検索者が選択した協力者候補に関する情報を前記検索者に提供する処理と、を実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の各視点によれば、依頼者の業務等に関する他者への協力依頼を実現することに寄与する、サーバ装置、サーバ装置の制御方法及びプログラムが提供される。なお、本発明の効果は上記に限定されない。本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果と共に、他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、一実施形態の概要を説明するための図である。
【
図2】
図2は、一実施形態の動作概要を説明するためのフローチャートである。
【
図3】
図3は、本開示の実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本開示の実施形態に係る情報処理システムの動作を説明するための図である。
【
図5】
図5は、本開示の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本開示の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本開示の実施形態に係るサーバ装置の処理構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本開示の実施形態に係る社員管理データベースの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本開示の実施形態に係る検索制御部の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、本開示に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、特段の釈明がない場合には、各図面に記載されたブロックはハードウェア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表す。各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
【0013】
一実施形態に係るサーバ装置100は、記憶手段101と、検索制御手段102と、を備える(
図1参照)。記憶手段101は、マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶する(社員情報を記憶;
図2のステップS1)。検索制御手段102は、マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得する(ステップS2)。検索制御手段102は、複数の社員のなかから取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、抽出された少なくとも1以上の協力者候補から検索者が選択した協力者候補に関する情報を検索者に提供する(ステップS3)。
【0014】
サーバ装置100は、マルチテナントビルのテナントで働く各社員の情報を記憶し、当該テナントで働く社員からの協力者検索を実現する。より具体的には、サーバ装置100は、依頼者(テナントで働く社員)の業務等に関する他者(例えば、同じマルチテナントビルで働く他社の社員)への協力依頼を実現する。即ち、サーバ装置100は、同じビル(マルチテナントビル)で働いているが面識のない社員同士を結びつけるサービスを提供する。その結果、マルチテナントビルに入居するテナントで働く社員(オフィスワーカー)の利便性が向上する。
【0015】
以下に具体的な実施形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
【0016】
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
【0017】
[システムの構成]
図3は、本願開示の実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
図3に示すように、第1の実施形態に係る情報処理システムには、サーバ装置10と、マルチテナントビル20と、が含まれる。
【0018】
マルチテナントビル20には、複数のテナントが入居している。
【0019】
サーバ装置10は、マルチテナントビル20に入居している企業等の社員に対して、種々のサービスを提供するためのサーバである。サーバ装置10は、マルチテナントビル20に入居する各企業等に勤める社員に関する情報を記憶する。
【0020】
例えば、サーバ装置10は、当該記憶された情報を用いて、マルチテナントビル20に勤務する社員等を対象とした検索サービスを提供する。
【0021】
サーバ装置10は、マルチテナントビル20の内部に設置されていてもよいし、クラウド上に設置されていてもよい。
【0022】
各テナントに勤務する社員等は、端末30を所持する。各社員は、端末30を操作してサーバ装置10にアクセスする。なお、
図3を含む図面において、白色に着色された社員と灰色に着色された社員は異なる企業(テナント)に勤める社員である。
【0023】
なお、
図3等は例示であって、本願開示の情報処理システムの構成等を限定する趣旨ではない。例えば、情報処理システムには2台以上のサーバ装置10が含まれていてもよい。
【0024】
[概略動作]
続いて、第1の実施形態に係る情報処理システムの概略動作について説明する。
【0025】
<社員登録>
各テナントの社員は、社員登録(利用者)を行い、サーバ装置10にアカウントを生成する。具体的には、社員は、端末30を操作してサーバ装置10にアクセスする。社員は、サーバ装置10に、ログイン情報(ID、パスワード)、氏名、性別、生年月日、所属会社(テナント名)、電話番号、メールアドレス等を登録する。
【0026】
さらに、社員は、自身が保有する資格、特技等の能力に関する情報や自身の趣味嗜好に関する情報をサーバ装置10に登録する。
【0027】
なお、サーバ装置10に登録された情報は、自社の社員だけではなく他社の社員(同じマルチテナントビル20に入居している他社の社員)にも公開される。社員は、当該事実を考慮して、サーバ装置10に情報を登録する。
【0028】
以降の説明において、各社員によってサーバ装置10に登録された情報を「社員情報」と表記する。また、社員情報のうち、資格、特技等の社員の能力に関する情報を「能力情報」、趣味嗜好に関する情報を「趣味嗜好情報」とそれぞれ表記する。
【0029】
サーバ装置10は、各社員の社員情報(ログイン情報、氏名、性別、生年月日、所属会社、能力情報、趣味嗜好情報等)を社員管理データベースに記憶する。社員管理データベースの詳細は後述する。
【0030】
<協力者の検索>
テナントの社員は、サーバ装置10の提供するウェブサイト等で自身の業務に関する、相談や協力をお願いする協力者を検索できる。社員は、自身の業務に関する、専門的な知見等に基づいて有益なアドバイス等が可能な協力者を検索する。具体的には、社員は、同じマルチテナントビル20に入居する他のテナント(他社)の社員を対象として協力者の検索を行える。
【0031】
検索者(協力者を探す社員)は、端末30を操作してサーバ装置10にアクセスし、自らのニーズにあった協力者を検索するための検索条件をサーバ装置10に入力する(
図4のステップS01)。例えば、サーバ装置10は、
図5に示すようなGUI(Graphical User Interface)を用いて、検索条件を取得する。
【0032】
サーバ装置10は、取得した検索条件と、社員登録の際に取得した各社員の社員情報と、を用いて検索条件に合致する社員を協力者候補として抽出する。サーバ装置10は、検索結果(協力者候補の一覧)を検索者の端末30に表示する(
図6参照)。
【0033】
<協力依頼>
検索者は、表示された協力者候補のなかから1人の候補を選択する。サーバ装置10は、検索者が選択した協力者候補の情報を検索者の端末30に送信する。具体的には、サーバ装置10は、協力者候補に関する情報(以下、協力者候補情報と表記する;例えば、氏名、所属会社名、電話番号、メールアドレス、能力情報等)を検索者の端末30に送信する(
図4のステップS02)。
【0034】
検索者の端末30は、受信した協力者候補情報を表示する。検索者は、表示された情報を参照して、協力者候補に協力の依頼を行う。当該依頼は、電話によって行われてもよいし、メール等によって行われてもよい。協力者候補が、協力依頼を受け入れると、依頼者と協力者の間で打ち合わせ日時等に関する調整が行われる。
【0035】
なお、実際の打ち合わせ(相談)は、電話等で行われてもよいし、マルチテナントビル20内の共用会議室等で行われてもよい。このように、マルチテナントビル20の入居するテナントの社員等は、協力者から有益な情報、アドバイスを取得して自身の業務における課題解決等に役立てる。
【0036】
続いて、第1の実施形態に係る情報処理システムに含まれる各装置の詳細について説明する。
【0037】
[サーバ装置]
図7は、本願開示の実施形態に係るサーバ装置10の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。
図7を参照すると、サーバ装置10は、通信制御部201と、社員登録部202と、検索制御部203と、記憶部204と、を備える。
【0038】
通信制御部201は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部201は、端末30からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部201は、端末30に向けてデータを送信する。通信制御部201は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部201は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部201を介して他の装置とデータの送受信を行う。通信制御部201は、他の装置からデータを受信する受信部としての機能と、他の装置に向けてデータを送信する送信部としての機能と、を備える。
【0039】
社員登録部202は、テナントに勤務する各社員の社員登録(アカウント生成)を実現する手段である。社員登録部202は、各テナントに勤務する複数の社員それぞれの社員情報(例えば、ログイン情報、氏名、性別、生年月日、所属会社、電話番号、メールアドレス、能力情報、趣味嗜好情報等)を取得し、社員管理データベースに登録する。
【0040】
社員登録部202は、任意の手段を用いて社員のログイン情報、氏名、性別、生年月日、所属会社、能力情報、趣味嗜好情報等を取得する。
【0041】
例えば、社員登録部202は、端末30に社員情報を入力するためのGUIを表示し、社員情報を取得する。
【0042】
社員登録部202は、ログイン情報、氏名、性別等を対応付けて社員管理データベースに記憶する(
図8参照)。なお、
図8に示す社員管理データベースは例示であって、記憶する項目等を限定する趣旨ではない。
【0043】
検索制御部203は、検索者による協力者の検索を制御する手段である。
【0044】
検索制御部203は、マルチテナントビル20に入居するテナントの社員であって、複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得する。検索制御部203は、複数の社員のなかから取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、当該抽出された少なくとも1以上の協力者候補から検索者が選択した協力者候補に関する情報を検索者に提供する。
【0045】
図9は、本願開示の実施形態に係る検索制御部203の動作の一例を示すフローチャートである。
図9を参照し、検索制御部203の動作を説明する。
【0046】
テナントに勤務する社員が端末30を操作して所定のウェブサイト等にログインすると、検索制御部203は、ログインに成功した社員のIDを用いて検索者を特定する。さらに、検索制御部203は、
図5に示すようなGUIを端末30に表示して検索条件を取得する。
【0047】
検索制御部203は、取得した検索条件と、社員管理データベースに記憶された各社員の社員情報と、を用いて検索条件に合致する社員を協力者候補として抽出する(ステップS101)。例えば、検索条件として「量子コンピュータ」が設定された場合、能力情報フィールドに「量子コンピュータ」、「量子力学」、「プログラミング」等が設定された社員を協力者候補として抽出する。
【0048】
検索制御部203は、検索条件と検索候補者に必要な能力を対応付けて記憶するテーブル情報を参照し、検索条件に合致する協力者候補を抽出する。
【0049】
検索制御部203は、抽出された社員のなかから検索者自身(ログイン時のIDにより特定された社員)を除外して、協力者候補のリストを生成する。
【0050】
検索制御部203は、生成した協力者候補のリストを検索者に提示しつつ、検索者が相談等を希望する協力者候補を取得する(ステップS102)。例えば、検索制御部203は、各検索候補者の所属会社、氏名、能力情報等を表示しつつ、検索者が協力者を選択するためのインターフェイス(例えば、チェックボックス)を端末30に表示する(
図6参照)。
【0051】
なお、検索制御部203は、協力者候補を抽出する際に機械学習により得られた学習モデルを活用してもよい。例えば、検索制御部203は、検索条件として単語や文章を入力すると、協力者候補に必要な能力情報(協力者候補を抽出するために用いられる情報)を出力するような学習モデルを活用してもよい。上記の例では、検索制御部203は、「量子コンピュータ」を入力すると「量子コンピュータ」、「量子力学」、「プログラミング」といった単語を出力する学習モデルを使用する。
【0052】
当該学習モデルは、検索条件にラベル(協力者候補に求められる能力情報)が付与された数多くの教師データを用いた機械学習により得られる。学習モデルの生成には、サポートベクタマシン、ブースティングやニューラルネットワーク等の任意のアルゴリズムを用いることができる。なお、上記サポートベクタマシン等のアルゴリズムは公知の技術を使用することができるので、その説明を省略する。
【0053】
検索者の端末30から検索者が選択した協力者候補を取得すると、検索制御部203は、当該検索者が選択した協力者候補の情報を社員管理データベースから読み出す。具体的には、検索制御部203は、選択された協力者候補の協力者候補情報(例えば、氏名、所属会社名、電話番号、メールアドレス、能力情報等)を社員管理データベースから読み出す。
【0054】
検索制御部203は、読み出した協力者候補情報を端末30に送信する(ステップS103)。
【0055】
このように、検索制御部203は、マルチテナントビルに入居するテナントに勤務する、複数の社員それぞれの能力に関する情報を用いて、検索者が入力した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出する。
【0056】
記憶部204は、サーバ装置10の動作に必要な情報を記憶する手段である。例えば、記憶部204は、マルチテナントビル20に入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報(社員情報)を記憶する。より具体的には、記憶部204は、複数の社員それぞれの能力に関する情報(能力情報)や趣味嗜好に関する情報(趣味嗜好情報)を記憶する。
【0057】
[端末]
端末30には、スマートフォン、携帯電話機、ゲーム機、タブレット等の携帯端末装置が例示される。端末30は、社員の操作を受け付け、サーバ装置10等と通信可能であれば任意の機器、デバイスとすることができる。また、端末30の構成等は当業者にとって明らかであるので、詳細な説明を省略する。
【0058】
続いて、第1の実施形態に係る変形例について説明する。
【0059】
<変形例1>
サーバ装置10は、協力依頼者と協力者の打ち合わせが行われる会議室(共用会議室)の予約に関する制御を実行してもよい。この場合、サーバ装置10は、共用会議室の予約に関する制御を行うことを前提とする。なお、共用会議室の予約制御に関する詳細な説明は省略する。
【0060】
例えば、検索制御部203は、協力者候補情報と共に、検索日から所定日先の共用会議室の予約状況を端末30に送信してもよい。協力依頼者(検索者)は、サーバ装置10から受信した共用会議室の予約状況を参照しつつ、協力者(協力者候補)と打ち合わせ日時の調整を行ってもよい。
【0061】
このように、サーバ装置10は、検索者が選択した協力者候補に関する情報(協力者候補情報)と共にマルチテナントビル20内の会議室の予約状況に関する情報を検索者に提供してもよい。
【0062】
<変形例2>
サーバ装置10は、協力者候補のスケジュールを検索者に送信してもよい。この場合、各テナントの社員は、自身のスケジュールをサーバ装置10に入力することを前提とする。
【0063】
検索制御部203は、協力者候補の氏名等と共に協力者候補のスケジュールに関する情報を協力者候補情報として協力依頼者(検索者)の端末30に送信する。即ち、サーバ装置10が協力依頼者の端末30に送信する協力者候補情報には、検索者が選択した協力者候補のスケジュールに関する情報が含まれていてもよい。協力依頼者は、受信したスケジュールを参照しつつ、協力者(協力者候補)と打ち合わせ日時の調整を行ってもよい。
【0064】
あるいは、検索制御部203は、共用会議室の予約状況と検索者が選択した協力者候補のスケジュールに関する情報を検索者の端末30に送信してもよい。この場合、協力依頼者は、より円滑に打ち合わせ日時等を決定することができる。
【0065】
<変形例3>
サーバ装置10は、テナントの社員が協力者を探すための掲示板を提供してもよい。例えば、サーバ装置10(検索制御部203)は、検索条件に十分マッチする協力者候補を抽出できない場合には、検索者(協力依頼者)及び検索条件を公開する掲示板を実現してもよい。
【0066】
例えば、検索制御部203は、マルチテナントビル20のテナントに勤務する社員であれば閲覧可能なウェブサイトに上記検索者の情報(例えば、氏名、所属会社、連絡先)と検索条件を公開する。
【0067】
例えば、当該ウェブサイトには、「量子コンピュータに関する技術を持った技術者を探しています」といった内容や「量子コンピュータの開発についてお話聞かせて下さい」といった内容が掲載される。これらの掲載を確認した社員(マルチテナントビル20に入居するテナントの社員)は、掲載された連絡先に連絡を行う。
【0068】
このように、検索制御部203は、複数の社員のなかから取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出できない場合、検索者の情報と取得した検索条件を複数の社員を対象として公開してもよい。その結果、協力依頼者は、能力情報等をサーバ装置10に登録していない社員の協力を得ることができる。
【0069】
<変形例4>
サーバ装置10は、複数の社員それぞれの現在位置を協力者候補の抽出に用いてもよい。
【0070】
例えば、検索制御部203は、マルチテナントビル20のテナントに出社している社員のなかから協力者候補を抽出してもよい。あるいは、サーバ装置10は、各社員の端末30から位置情報を取得し、マルチテナントビル20の近辺に滞在している社員のなかから協力者候補を抽出してもよい。
【0071】
このように、サーバ装置10は、マルチテナントビル20に所属する不特定多数の社員を対象に協力者の検索を行うのでなはなく、すぐに協力を得られる可能性の高い社員(出勤中の社員等)を対象に協力者候補の抽出等を行ってもよい。
【0072】
以上のように、第1の実施形態に係るサーバ装置10は、テナントの社員が求める知識、スキル等をもった社員(当該社員と同じ企業又は別の企業であって同じビルに入居する他社の社員)の検索を実現する。当該検索サービスの検索者及び協力者は、同じマルチテナントビル20に入居するテナントの社員同士であるので、共通の話題(例えば、近隣の飲食店等の情報)もあり雑談に近いカジュアルな打ち合わせが実現される。また、サーバ装置10は、同じマルチテナントビル20に入居するテナント同士(テナントに勤務する社員同士)の助け合いを実現する。
【0073】
続いて、情報処理システムを構成する各装置のハードウェアについて説明する。
図10は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0074】
サーバ装置10は、情報処理装置(所謂、コンピュータ)により構成可能であり、
図10に例示する構成を備える。例えば、サーバ装置10は、プロセッサ311、メモリ312、入出力インターフェイス313及び通信インターフェイス314等を備える。上記プロセッサ311等の構成要素は内部バス等により接続され、相互に通信可能に構成されている。
【0075】
但し、
図10に示す構成は、サーバ装置10のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。サーバ装置10は、図示しないハードウェアを含んでもよいし、必要に応じて入出力インターフェイス313を備えていなくともよい。また、サーバ装置10に含まれるプロセッサ311等の数も
図10の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ311がサーバ装置10に含まれていてもよい。
【0076】
プロセッサ311は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルなデバイスである。あるいは、プロセッサ311は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスであってもよい。プロセッサ311は、オペレーティングシステム(OS;Operating System)を含む各種プログラムを実行する。
【0077】
メモリ312は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。メモリ312は、OSプログラム、アプリケーションプログラム、各種データを格納する。
【0078】
入出力インターフェイス313は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスである。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等のユーザ操作を受け付ける装置である。
【0079】
通信インターフェイス314は、他の装置と通信を行う回路、モジュール等である。例えば、通信インターフェイス314は、NIC(Network Interface Card)等を備える。
【0080】
サーバ装置10の機能は、各種処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ312に格納されたプログラムをプロセッサ311が実行することで実現される。また、当該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transitory)なものとすることができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。
【0081】
なお、端末30もサーバ装置10と同様に情報処理装置により構成可能であり、その基本的なハードウェア構成はサーバ装置10と相違する点はないので説明を省略する。
【0082】
サーバ装置10は、コンピュータを搭載し、当該コンピュータにプログラムを実行させることでサーバ装置10の機能が実現できる。また、サーバ装置10は、当該プログラムによりサーバ装置10の制御方法を実行する。
【0083】
[変形例]
なお、上記実施形態にて説明した情報処理システムの構成、動作等は例示であって、システムの構成等を限定する趣旨ではない。
【0084】
サーバ装置10は、検索者により選択された社員(協力者候補)に対し、所定の特典を付与してもよい。例えば、サーバ装置10は、マルチテナントビル20内の有料施設を無料で使える権利を選択された協力者候補に付与してもよい。あるいは、サーバ装置10は、マルチテナントビル20内で営業する飲食店等で使用可能なポイントを上記選択された協力者候補に付与してもよい。
【0085】
検索者は、協力依頼者が有する能力に関する情報だけでなく、属性(例えば、性別、年齢等)や趣味嗜好に関する情報を検索条件としてサーバ装置10に入力してもよい。例えば、検索者は、「女性、海外旅行」といった検索条件をサーバ装置10に入力する。サーバ装置10は、社員管理データベースに記憶された属性情報や趣味嗜好情報を用いて上記検索条件に合致する社員を協力者候補として抽出する。
【0086】
サーバ装置10は、検索者による、複数の協力者候補の選択を可能としてもよい。この場合、サーバ装置10は、複数の協力者候補それぞれの協力者候補情報を検索者の端末30に送信する。この場合、協力依頼者は、複数の協力者候補のそれぞれと個別に打ち合わせを実施してもよいし、複数の協力者候補とまとめて(複数の協力者候補と一度に)打ち合わせを実施してもよい。
【0087】
上記実施形態では、サーバ装置10の内部に社員管理データベースが構成される場合について説明したが、当該データベースは外部のデータベースサーバ等に構築されてもよい。即ち、サーバ装置10の一部の機能は別の装置に実装されていてもよい。より具体的には、上記説明した「検索制御部(検索制御手段)」等がシステムに含まれるいずれかの装置に実装されていればよい。
【0088】
上記説明で用いた流れ図(フローチャート、シーケンス図)では、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。実施形態では、例えば各処理を並行して実行する等、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0089】
上記の実施形態は本願開示の理解を容易にするために詳細に説明したものであり、上記説明したすべての構成が必要であることを意図したものではない。また、複数の実施形態について説明した場合には、各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。例えば、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることや、実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、実施形態の構成の一部について他の構成の追加、削除、置換が可能である。
【0090】
上記の説明により、本発明の産業上の利用可能性は明らかであるが、本発明は、協力者の検索が可能な情報処理システムなどに好適に適用可能である。
【0091】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0092】
[付記1]
マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶する、記憶手段と、
前記マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、前記複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得し、
前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、前記抽出された少なくとも1以上の協力者候補から前記検索者が選択した協力者候補に関する情報を前記検索者に提供する、検索制御手段と、
を備える、サーバ装置。
[付記2]
前記記憶手段は、前記複数の社員それぞれの能力に関する情報を記憶し、
前記検索制御手段は、前記複数の社員それぞれの能力に関する情報を用いて、前記少なくとも1以上の協力者候補を抽出する、付記1に記載のサーバ装置。
[付記3]
前記検索制御手段は、前記検索者が選択した協力者候補に関する情報と共に前記マルチテナントビル内の会議室の予約状況に関する情報を前記検索者に提供する、付記2に記載のサーバ装置。
[付記4]
前記検索者が選択した協力者候補に関する情報には、前記検索者が選択した協力者候補のスケジュールに関する情報が含まれる、付記3に記載のサーバ装置。
[付記5]
前記検索制御手段は、前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出できない場合、前記検索者の情報と前記取得した検索条件を前記複数の社員を対象として公開する、付記1乃至4のいずれか一項に記載のサーバ装置。
[付記6]
前記検索制御手段は、前記複数の社員それぞれの現在位置を前記協力者候補の抽出に用いる、付記1乃至4のいずれか一項に記載のサーバ装置。
[付記7]
サーバ装置において、
マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶し、
前記マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、前記複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得し、
前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、前記抽出された少なくとも1以上の協力者候補から前記検索者が選択した協力者候補に関する情報を前記検索者に提供する、サーバ装置の制御方法。
[付記8]
サーバ装置に搭載されたコンピュータに、
マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶する処理と、
前記マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、前記複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得する処理と、
前記複数の社員のなかから前記取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、前記抽出された少なくとも1以上の協力者候補から前記検索者が選択した協力者候補に関する情報を前記検索者に提供する処理と、
を実行させるためのプログラム。
【0093】
また、上述した付記1に従属する付記2~付記6に記載した構成の一部または全ては、付記7、付記8に対しても付記2~付記6と同様の従属関係により従属し得る。さらには、付記1、付記7及び付記8に限らず、上述した各実施の形態から逸脱しない範囲において、様々なハードウェア、ソフトウェア、ソフトウェアを記録するための種々の記録手段、またはシステムに対しても同様に、付記として記載した構成の一部または全てを従属させ得る。
【0094】
なお、引用した上記の先行技術文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。即ち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得る各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0095】
10 サーバ装置
20 マルチテナントビル
30 端末
100 サーバ装置
101 記憶手段
102 検索制御手段
201 通信制御部
202 社員登録部
203 検索制御部
204 記憶部
311 プロセッサ
312 メモリ
313 入出力インターフェイス
314 通信インターフェイス
【要約】
【課題】依頼者の業務等に関する他者への協力依頼を実現することに寄与する、サーバ装を提供する。
【解決手段】サーバ装置は、記憶手段と、検索制御手段と、を備える。記憶手段は、マルチテナントビルに入居する複数のテナントのいずれかに勤務する、複数の社員それぞれに関する情報を記憶する。検索制御手段は、マルチテナントビルに入居するテナントの社員であって、複数の社員を対象として自身の業務に関する協力者の検索を希望する検索者から、検索条件を取得する。検索制御手段は、複数の社員のなかから取得した検索条件に合致する少なくとも1以上の協力者候補を抽出し、抽出された少なくとも1以上の協力者候補から検索者が選択した協力者候補に関する情報を検索者に提供する。
【選択図】
図1