(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】油性固形化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/39 20060101AFI20240625BHJP
A61K 8/92 20060101ALI20240625BHJP
A61Q 5/00 20060101ALI20240625BHJP
A61Q 1/00 20060101ALI20240625BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
A61K8/39
A61K8/92
A61Q5/00
A61Q1/00
A61Q19/00
(21)【出願番号】P 2020026832
(22)【出願日】2020-02-20
【審査請求日】2022-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】502439647
【氏名又は名称】株式会社ダリヤ
(72)【発明者】
【氏名】田中 駿貴
【審査官】駒木 亮一
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-053420(JP,A)
【文献】特開2017-095375(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
Japio-GPG/FX
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル
およびパルミチン酸メチルヘプチル
を含有し、前記トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルおよび前記パルミチン酸メチルヘプチルの合計含有量が50~69質量%含有する油性固形化粧料であって、
(A)ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、トリステアリン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-6、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ドデカベヘン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-10または、イソステアリン酸ポリグリセリル-10から選ばれる1種以上
(B)ヒマワリ種子ロウ、キャンデリラロウまたは水添ヒマシ油から選ばれる1種以上
を含有し、前記(A)成分の含有量は0.1~6質量%であり、前記(B)成分の含有量は1~8質量%である油性固形化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油性固形化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ヘアカラーやパーマ剤の流行に伴い、毛髪がダメージを受ける機会が多くなっており、毛髪のダメージ補修や毛髪保護に対する需要が高まっている。ダメージを受けた毛髪は、化粧料により、油分を補い、なめらかさや柔軟性を与えることで、大きく改善が可能となる。特に、ヘアオイル、ヘアバーム等の油性化粧料は油分を多く配合できるため、毛髪のダメージ補修や毛髪保護に優れている。また、乾燥による肌のダメージを懸念する消費者が増加しており、肌の保湿や保護に対する需要が高まっている。ダメージを受けた肌は、化粧料により、肌の油分を補って水分蒸散を防ぎ、保護することで、大きく改善が可能となる。特に、ボディオイル、ボディバーム、リップバーム等の油性化粧料は油分を多く配合できるため、肌の保湿や保護に優れている。
【0003】
油性化粧料の剤形としては、固形状、ペースト状、液状等があるが、なかでも固形状の化粧料は、容器からの漏れの心配がなく、持ち運びに便利であることから、毛髪および皮膚化粧料として注目されている。特に近年では、毛髪、肌どちらにも使用できるマルチなタイプが多数商品化されているが、べたつくものが多いため、さっぱりとした感触の商品が望まれている。
【0004】
油性固形化粧料は、油剤が主成分であるため、毛髪および肌に塗布した際に、べたつきを感じやすい傾向がある。そのため、さっぱりとした使用感を向上させるために、液状油を多く配合する必要がある。しかしながら、液状油を多く配合した油性固形化粧料は、高温条件下で保管した場合に、液状油分が油性固形化粧料の表面に油滴として現れる問題があった。上記問題を解決するため、12-ヒドロキシステアリン酸を用いた油性固形化粧料が報告されている(特許文献1)。しかし、特許文献1のように12-ヒドロキシステアリン酸を用いた油性固形化粧料は、髪や肌へのべたつきが抑えられ、高温条件下で保管した場合の安定性(以下、「高温安定性」という)に優れるものの、高温条件下で保管した場合にひび割れが発生する問題があった。上記問題を解決した油性固形化粧料としてポリエチレンテレフタレート粉末を用いた油性固形化粧料が報告されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平5-238915号公報
【文献】特開2012-72104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2のようにポリエチレンテレフタレート粉末を用いた油性固形化粧料は、高温条件下で保管した場合のひび割れを抑制できるものの、油性固形化粧料をジャー容器に充填し、冷却過程で油性固形化粧料が固化した際に、収縮により油性固形化粧料の表面にひび割れが発生する問題があった。また、油性固形化粧料をジャー容器から取り出す際の指への取れやすさが劣るため、表面のひび割れのなさ、高温安定性、取れやすさならびに毛髪および肌のべたつきのなさについて、満足のいく油性固形化粧料が得られていないのが現状であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記問題を解決するため鋭意検討した結果、25℃で液状のエステル油を50質量%以上含有する油性固形化粧料であって、(A)ポリグリセリン脂肪酸エステル、(B)融点が60℃以上のロウ類および水素添加植物油から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする油性固形化粧料が、上記問題を解決することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、表面のひび割れがなく、高温安定性および取れやすさに優れ、毛髪および肌のべたつきがない油性固形化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。なお、含有量を示す単位は、特に明記しない限り全て質量%である。
【0010】
本発明において、「ひび割れ」とは、油性固形化粧料を容器に充填して冷却固化する際に、油性固形化粧料の収縮により、表面に亀裂や隙間が現れることをさす。
【0011】
本発明において、「取れやすさ」とは、油性固形化粧料を指ですくい取る際に、軟らかすぎず、硬すぎず、なめらかに取れることをさす。
【0012】
本発明による油性固形化粧料には、毛髪および肌のべたつきのなさの観点から、25℃で液状のエステル油を50%以上含有する。
【0013】
本発明で用いられる前記25℃で液状のエステル油は、特に限定されないが、例えば、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ラウリン酸メチルヘプチル、ミリスチン酸メチルヘプチル、パルミチン酸メチルヘプチル、イソステアリン酸メチルヘプチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、イソステアリン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セチル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリエチルへキサン酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルへキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール等が挙げられ、1種以上含有することができる。これらのうち、毛髪および肌のべたつきのなさの観点からトリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、パルミチン酸メチルへプチルが好ましい。
【0014】
本発明による油性固形化粧料には、表面のひび割れのなさおよび高温安定性の観点から(A)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する。
【0015】
本発明で用いられる前記(A)成分を構成する脂肪酸としては、例えば、炭素数12~22の直鎖または分岐状の飽和または不飽和の脂肪酸が挙げられ、これらのうち、表面のひび割れのなさおよび高温安定性の観点から炭素数16~18の直鎖飽和脂肪酸が好ましく、炭素数18の直鎖飽和脂肪酸がより好ましい。
【0016】
本発明で用いられる前記(A)成分を構成するグリセリンの平均重合度としては、例えば、グリセリンの平均重合度が2~10のものが用いられ、表面のひび割れのなさおよび高温安定性の観点から、グリセリンの平均重合度が6~10であることが好ましく、グリセリンの平均重合度が10であることがより好ましい。
【0017】
本発明で用いられる前記(A)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルは、特に限定されないが、例えば、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-6、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-2、ステアリン酸ポリグリセリル-4、ステアリン酸ポリグリセリル-6、ステアリン酸ポリグリセリル-10、トリステアリン酸ポリグリセリル-6、トリステアリン酸ポリグリセリル-10、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-6、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、デカステアリン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸ポリグリセリル-10、ペンタイソステアリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-10、ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10、ドデカベヘン酸ポリグリセリル-10等が挙げられ、1種以上含有することができる。これらのうち、表面のひび割れのなさおよび高温安定性の観点から、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、トリステアリン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-6が好ましく、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10がより好ましい。
【0018】
本発明で用いられる前記(A)成分の含有量は、好ましくは0.1~6%、より好ましくは0.5~2%がよい。前記(A)成分が0.1%未満の場合、表面のひび割れのなさおよび高温安定性が悪くなる恐れがある。前記(A)成分が6%を超える場合、取れやすさを損なう恐れがある。
【0019】
本発明による油性固形化粧料には、高温安定性の観点から(B)融点が60℃以上のロウ類および水素添加植物油から選ばれる1種以上を含有する。
【0020】
本発明で用いられる前記(B)成分の融点が60℃以上のロウ類は、特に限定されないが、例えば、ヒマワリ種子ロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、カルナウバロウ、雪ロウ等が挙げられ、1種以上含有することができる。これらのうち、高温安定性の観点からヒマワリ種子ロウ、キャンデリラロウが好ましく、ヒマワリ種子ロウがより好ましい。市販品としては精製ヒマワリワックス(横関油脂工業社製、融点76℃)、脱臭精製キャンデリラワックス(セラリカNODA社製、融点68~72℃)、TOWAX-4F3(東亜化成社製、融点68~73℃)等が挙げられる。
【0021】
本発明で用いられる前記(B)成分の融点が60℃以上の水素添加植物油は、特に限定されないが、例えば、水添ヒマシ油、水添ナタネ種子油、水添ダイズ油、水添ホホバ油等が挙げられ、1種以上含有することができる。これらのうち、取れやすさの観点から水添ヒマシ油がより好ましい。市販品としてはヒマシ硬化油A(伊藤製油社製、融点84~87℃)等が挙げられる。
【0022】
本発明で用いられる前記(B)成分の含有量は、好ましくは1~8%、より好ましくは2~6%がよい。前記(B)成分が1%未満の場合、高温安定性が悪くなる恐れがある。前記(B)成分が8%を超える場合、べたつきを感じたり、取れやすさを損なう恐れがある。
【0023】
本発明の油性固形化粧料は前記必須成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えば、他の界面活性剤、前記(A)成分および前記(B)成分以外の油性成分、保湿剤、増粘剤、キレート剤、薬効成分、蛋白誘導体、加水分解蛋白、アミノ酸類、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、防腐剤、色素、顔料、粉体、pH調整剤、紫外線吸収剤、香料等から選ばれる少なくとも1種以上を含有することができる。ただし、これら例示に限定されるものでない。
【0024】
本発明の油性固形化粧料の針入硬度は特に限定されないが、10~80gであることが好ましい。針入硬度が10g未満の場合は軟らかすぎるため取れやすさを損なう恐れがある。針入硬度が80gを超える場合は硬すぎるため取れやすさを損なう恐れがある。
【0025】
本発明における針入硬度は、常法により調製した油性固形化粧料を溶解し、ガラス容器(茶丸50:浅井硝子株式会社製)に40g充填し、20℃で24時間静置した後に、クリープメータ(モデル:レオナーRE-3305S、株式会社山電製)により、2mmφ治具を1mm/secの速度で32mm針入させ、10mm時、20mm時、30mm時の抵抗荷重の平均値である。
【0026】
本発明の油性固形化粧料は、洗い流さない毛髪化粧料としても皮膚化粧料としても使用できるものである。
【0027】
本発明の油性固形化粧料を充填する容器は、特に限定されないが、ジャータイプの容器に充填することが好ましい。容器の材質は特に限定されないが、アルミ容器、ガラス容器、PP容器、PE容器、PET容器等が好ましい。充填された油性固形化粧料を指で直接すくい取り、そのままもしくは一旦手に塗り広げてから毛髪や肌に使用することができる。
【実施例】
【0028】
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0029】
本明細書に示す評価試験において、油性固形化粧料に含まれる成分および、その含有量を種々変更しながら実施した各種の実験結果を以下に示す。なお、油性固形化粧料の各成分の含有量を示す単位は全て質量%であり、これを常法にて調製した。
【0030】
本明細書に示す評価試験において、「表面のひび割れのなさ」、「高温安定性」、「取れやすさ」、「毛髪のべたつきのなさ」および「肌のべたつきのなさ」について評価した。
【0031】
[表面のひび割れのなさ]
得られた油性固形化粧料をガラス容器(茶丸50:浅井硝子株式会社製)に40g充填し、25℃で24時間静置した後、外観の状態を目視にて観察し、油性固形化粧料の表面にひび割れがないか評価した。
【0032】
(判定基準)
○:ひび割れがない
△:僅かなひび割れがある
×:大きなひび割れがある
【0033】
[高温安定性]
得られた油性固形化粧料をガラス容器(茶丸50:浅井硝子株式会社製)に40g充填し、25℃で24時間静置した後、50℃で1ヶ月静置後、表面の油滴の有無を評価した。このとき、冷凍機付きインキュベーター(モデル:MIR-554-PJ、パナソニックヘルスケア株式会社製)を用いた。
【0034】
(判定基準)
○:油滴がない
△:僅かに油滴がある
×:多量の油滴がある
【0035】
[取れやすさ]
得られた油性固形化粧料をガラス容器(茶丸50:浅井硝子株式会社製)に40g充填し、25℃で24時間静置した後、人差し指ですくい取るときの軟らかさ、硬さ、なめらかさを総合して取れやすさの官能評価を行った。
【0036】
(評価方法)
パネラー10名が油性固形化粧料を使用し、各項目に関して官能評価を行った。各人が項目毎に5点(非常に良好)、4点(より良好)、3点(良好)、2点(不良)、1点(非常に不良)の5段階で評価して全員の平均点を算出した後、下記判定基準に従って判定した。
【0037】
(平均点の判定基準)
4.0点以上 : 5
3.5点以上4.0点未満 : 4
3.0点以上3.5点未満 : 3
2.0点以上3.0点未満 : 2
2.0点未満 : 1
【0038】
[毛髪のべたつきのなさ]
得られた油性固形化粧料をガラス容器(茶丸50:浅井硝子株式会社製)に40g充填し、25℃で24時間静置した後、0.3gを3回に分けて、手に塗り広げてから、毛髪試験用ドール(株式会社ビューラックス社製「カットマネキンNO.775N」)の毛髪に塗布し、毛髪のべたつきのなさを官能評価した。
(評価方法)
パネラー10名が油性固形化粧料を使用し、「毛髪のべたつきのなさ」に関して官能評価を行った。各人が項目毎に5点(非常に良好)、4点(より良好)、3点(良好)、2点(不良)、1点(非常に不良)の5段階で評価して全員の平均点を算出した後、下記判定基準に従って判定した。
【0039】
(平均点の判定基準)
4.0点以上 : 5
3.5点以上4.0点未満 : 4
3.0点以上3.5点未満 : 3
2.0点以上3.0点未満 : 2
2.0点未満 : 1
【0040】
[肌のべたつきのなさ]
得られた油性固形化粧料をガラス容器(茶丸50:浅井硝子株式会社製)に40g充填し、25℃で24時間静置した後、0.05gを取って両手に均一になじませ、肌のべたつきのなさを官能評価した。
【0041】
(評価方法)
パネラー10名が油性固形化粧料を使用し、「肌のべたつきのなさ」に関して官能評価を行った。各人が5点(非常に良好)、4点(より良好)、3点(良好)、2点(不良)、1点(非常に不良)の5段階で評価して全員の平均点を算出した後、下記判定基準に従って判定した。
【0042】
(平均点の判定基準)
4.0点以上 : 5
3.5点以上4.0点未満 : 4
3.0点以上3.5点未満 : 3
2.0点以上3.0点未満 : 2
2.0点未満 : 1
【0043】
【表1】
※1:精製ヒマワリワックス(横関油脂工業社製、融点76℃)
【0044】
【表2】
※2:脱臭精製キャンデリラワックス(セラリカNODA社製、融点68~72℃)
※3:ヒマシ硬化油A(伊藤製油社製、融点84~87℃)
※4:モクロウ-100(セラリカNODA社製、融点50~53.5℃)
【0045】
表1および表2に示す実施例1~24より、「表面のひび割れのなさ」、「高温安定性」、「取れやすさ」、「毛髪のべたつきのなさ」および「肌のべたつきのなさ」に関して良好な結果を得た。
【0046】
以下に油性固形化粧料の実施例25を記載する。
【0047】
以下の実施例25により得られた油性固形化粧料は、「表面のひび割れのなさ」、「高温安定性」、「取れやすさ」、「毛髪のべたつきのなさ」および「肌のべたつきのなさ」に関して良好な結果を得た。
【0048】
実施例25
成 分 含有量(%)
(A)ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10 0.7000
(B)ヒマワリ種子ロウ 3.8000
(B)キャンデリラロウ 0.7000
(B)コメヌカロウ 0.1600
ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/
セチル/ステアリル/ベヘニル) 24.0000
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 54.3856
トリステアリン酸グリセリル 5.0000
パルミチン酸メチルヘプチル 10.0000
パラフィン 0.1400
トコフェロール 0.1000
β-カロチン 0.0001
コーン油 0.1000
オリブ油 0.1000
シア脂 0.0100
オレンジ油 0.0001
アルニカエキス(固形分として) 0.0001
キューカンバーエキス(1)(固形分として) 0.0001
セイヨウキズタエキス(固形分として) 0.0001
セイヨウニワトコエキス(固形分として) 0.0001
ゼニアオイエキス(固形分として) 0.0001
パリエタリアエキス(固形分として) 0.0001
ワイルドタイムエキス(固形分として) 0.0001
ディルシード抽出液(固形分として) 0.0001
コケモモ果汁(固形分として) 0.0001
1,3-ブチレングリコール 0.0001
ポリオキシエチレンアルキル(12~14)エーテル(3E.O.) 0.0030
レモン果実油 0.0001
ハッカ油 0.0001
香料 0.8000
合計 100.0000
針入硬度:28g
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明により、表面のひび割れがなく、高温安定性および取れやすさに優れ、毛髪および肌のべたつきがない油性固形化粧料が得られた。