(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】ビッグデータを利用した価格決定が可能なレンタカー運営システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20240625BHJP
【FI】
G06Q30/0645
(21)【出願番号】P 2022572285
(86)(22)【出願日】2022-11-08
(86)【国際出願番号】 KR2022017403
(87)【国際公開番号】W WO2023113238
(87)【国際公開日】2023-06-22
【審査請求日】2022-11-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0180914
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521523143
【氏名又は名称】ケフリックス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ヒョン ジュン
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-2199620(KR,B1)
【文献】国際公開第2021/230236(WO,A1)
【文献】特開2019-008659(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1713155(KR,B1)
【文献】特開2019-128629(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定期間の間ユーザーがレンタルして使用して返却するレンタカーと、
前記レンタカーを検索して使用すべきレンタカーを選択し、レンタカーに関する情報の提供を受けるユーザー端末と、
前記ユーザー端末と通信してレンタカーに対する使用契約の締結が行われるようにし、
レンタカーに対する情報を管理する運営サーバーと、を含み、
前記運営サーバーは、レンタカーの使用率とレンタカーの使用率に影響を及ぼす変数との相関関係を分析して相関関係による予想使用率の算出が行われるようにし、予想使用率による価格を策定して提供するようにすることを特徴とする、レンタカー運営システム
であって、
前記運営サーバーは、
レンタカーの使用率に影響を及ぼす変数とレンタカー使用率との相関関係を分析する価格モデル決定部と、前記価格モデル決定部によって分析される相関関係に基づいて一定時点のレンタカー価格を算出して提供する価格算出部と、を含み、
前記運営サーバーは、
レンタカー業者別価格を区分して表示する業者別提供部を含み、
前記業者別提供部は、
前記価格算出部によって算出される業者別価格をユーザー端末に表示する業者別価格表示モジュールと、各業者のレンタカーに対する評点情報を読み込む評点情報ローディングモジュールと、各業者のレンタカーに対する後記情報を分析する後記分析モジュールと、評点及び後記に基づいて業者別選好程度を算定する選好指数算定モジュールと、選好程度による価格調整程度を設定する選好基準設定モジュールと、前記選好基準設定モジュールによって設定される基準に基づく価格調整程度を、価格算出部によって算出される価格に反映する価格反映モジュールと、を含むことを特徴とする、レンタカー運営システム。
【請求項2】
前記価格モデル決定部は、
使用率に影響を及ぼす変数情報を保存する変数情報保存モジュールと、レンタカーの全体台数に対する使用台数の比率を保存する使用率情報保存モジュールと、変数情報と使用率情報との相関関係を導出する相関導出モジュールと、一定時間単位で相関関係を更新する相関更新モジュールと、を含み、
前記変数情報保存モジュールは、
車両の種類に関する情報を保存する車種情報保存モジュールと、車両が用いられる曜日、月に関する情報を保存する時期情報保存モジュールと、車両が用いられるシーズンに関する情報を保存するシーズン情報保存モジュールと、気象状態に関する情報を保存する気象情報保存モジュールと、レンタカーが使用される地域に流入する人々の流入率に関する情報を保存する流入率保存モジュールと、を含み、
前記流入率保存モジュールは、
レンタカーが用いられる地域に到着する飛行機、船などの交通手段に対する輸送可能人員に対する実際流入人員の比率を保存するようにすることを特徴とする、請求項
1に記載のレンタカー運営システム。
【請求項3】
前記価格算出部は、
ユーザーがレンタカーを選択する情報を受信する選択情報受信モジュールと、ユーザーの選択情報に基づいてレンタカーの使用率を予測するための変数を読み込む変数情報ローディングモジュールと、読み込んだ変数を、前記価格モデル決定部によって導出された相関関係に代入して、レンタカーの使用率を予測する予想使用率算出モジュールと、使用率による価格基準を設定する価格基準設定モジュールと、予測される使用率と設定された価格基準に基づいて価格を算定してユーザーに提供する価格算定モジュールと、を含み、
前記変数情報ローディングモジュールは、車種、時期、シーズン、気象、交通手段に対する予約率情報を読み込んで相関関係に適用することができるようにすることを特徴とす
る、請求項
2に記載のレンタカー運営システム。
【請求項4】
前記運営サーバーは、
ユーザーが選択したレンタカー使用期間に対して残っている期間に応じて、前記価格算出部によって算出される価格を調整して提供する価格調整部を含み、
前記価格調整部は、
残っている期間による価格調整程度を設定する期間指数設定モジュールと、価格調整程度に対する重みを設定する重み設定モジュールと、期間指数に重みを適用して価格を調整する最終調整指数を算定する調整指数算定モジュールと、算定された調整指数に応じて、前記価格算出部によって算出された価格を変更する価格変更モジュールと、を含み、
前記重み設定モジュールは、
レンタカーを使用する期間の曜日、月による重みを設定する時期別設定モジュールと、シーズンによる重みを設定するシーズン別設定モジュールと、レンタカーに対する予約率による重みを設定する予約率別設定モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項
1に記載のレンタカー運営システム。
【請求項5】
前記運営サーバーは、
ユーザーによって取り消されるレンタカー予約に対する再販売が行われるようにする取消再販売部を含み、
前記取消再販売部は、
ユーザーによる取消要求情報を受信する取消要求受信モジュールと、取消要求されたレンタカー予約に対する再販売可否を判断する販売可能判断モジュールと、再販売が可能な場合に取消手数料を割引する条件でユーザーに取消の前に再販売を推薦する販売推薦モジュールと、ユーザーが再販売を承認する場合に割引価格でレンタカーに対する予約を再販売する販売掲示モジュールと、を含み、
前記販売可能判断モジュールは、
レンタカー予約期間に対して価格算出部によって予測された使用率情報を受信する予測使用率受信モジュールと、現在予約率情報を受信する予約率受信モジュールと、予測使用率に対する現在予約率の比率を算定する予約進捗率算定モジュールと、予約期間まで残っている期間を予約進捗率に反映して修正する期間反映モジュールと、修正された予約進捗
率を基準値と比較して販売可否を決定する可否決定モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項
1に記載のレンタカー運営システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンタカー運営システムに係り、より具体的には、レンタカーの使用率に影響を及ぼす変数と使用率に関する情報を保存してビッグデータを形成し、これらの相関関係を導出して特定時点のレンタカーに対する使用率を予測するようにし、予測された使用率に基づいて価格を算定するようにすることにより、レンタカー価格の合理的な決定を可能にする、ビッグデータを利用した価格決定が可能なレンタカー運営システムに関する。
【背景技術】
【0002】
観光地では、観光の便宜のために自動車をレンタルして一定期間使用して返却するレンタカーが一般的に利用されており、特に済州島などの島や公共交通の不便な観光地では、レンタカーが必須的に利用されている。
【0003】
ただし、レンタカーの価格がメーカーごとに千差万別に策定され、観光客又は消費者の立場ではレンタカーの適正価格を認知することができず、繁忙期には過度に高い利用料が策定され、閑散期にも適切な割引を受けずにぼったくられる場合が頻繁に発生している。
【0004】
これにより、下記特許文献のようにレンタカーの価格を決定するためのシステムが出願されたことがあるが、基本的な基準価格に関する情報のみを提供しているだけであり、依然として合理的な価格決定が行われていない。
【0005】
また、現場で追加料金の要求を受けるか或いはレンタカーに対する管理もまともに行われず、レンタカー業者に対する消費者の信頼が著しく低下している状況であり、これにより大型レンタカー業者にだけレンタカーの利用が集まり、零細レンタカー業者の運営はさらに難しくなっている実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2015-0137979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、その目的は、レンタカーの使用率に影響を及ぼす変数と使用率に関する情報を保存してビッグデータを形成し、これらの相関関係を導出して特定時点のレンタカーに対する使用率を予測するようにし、予測された使用率に基づいて価格を算定するようにすることにより、レンタガー価格の合理的な決定を可能にするレンタカー運営システムを提供することにある。
【0008】
本発明は、レンタカーの車種、車両が用いられる曜日、月などの時期、繁忙期などのシーズン、気象情報だけでなく、レンタカーが使用される地域に流入する観光客などの流入率を変数として用いてレンタカー使用率との相関関係を分析し、これによる価格の算出が行われるようにすることにより、正確な使用率の予測と価格の算定を可能とするレンタカー運営システムを提供することを目的とする。
【0009】
本発明は、レンタカーに対する使用時点までに残っている期間に応じて、予測された使用率による価格を調整するようにし、使用時点の時期、シーズン、予約率に応じて価格の調整程度を調節するようにして、予約時点による価格の決定も合理的に行われるようにするレンタカー運営システムを提供することを目的とする。
【0010】
本発明は、レンタカー業者別に価格を策定して提供するようにしながら、レンタカーに対する業者別選好度を分析して価格策定に反映するようにすることにより、零細レンタカー業者に対してもレンタカーに対する管理水準を高めることができるようにし、これに対する適切な価格補償が行われるようにして、零細レンタカー業者に対する営業性の改善に寄与することができるようにするレンタカー運営システムを提供することを目的とする。
【0011】
本発明は、レンタカー予約に対する取消の際にユーザーに取消手数料の割引特典を与えながらレンタカー予約に対する再販売を誘導するようにし、再販売の承認の際に割引価格でレンタカー予約の販売が行われるようにしてレンタカー予約の取消率を減少させることにより、ユーザー及び運営主体の両方の損失を減らし、レンタカー運営システムの信頼度を高めることができるようにするレンタカー運営システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明は、以下の構成を有する実施形態によって実現される。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、本発明によるレンタカー運営システムは、一定期間の間ユーザーがレンタルして使用して返却するレンタカーと、前記レンタカーを検索して使用すべきレンタカーを選択し、レンタカーに関する情報の提供を受けるユーザー端末と、前記ユーザー端末と通信してレンタカーに対する使用契約の締結が行われるようにし、レンタカーに関する情報を管理する運営サーバーと、を含み、前記運営サーバーは、レンタカーの使用率とレンタカーの使用率に影響を及ぼす変数との相関関係を分析して相関関係による予想使用率の算出が行われるようにし、予想使用率による価格を策定して提供するようにすることを特徴とする。
【0014】
本発明の他の実施形態によれば、本発明によるレンタカー運営システムにおいて、前記運営サーバーは、レンタカーの使用率に影響を及ぼす変数とレンタカー使用率との相関関係を分析する価格モデル決定部と、前記価格モデル決定部によって分析される相関関係に基づいて一定時点のレンタカー価格を算出して提供する価格算出部と、を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の別の実施形態によれば、本発明によるレンタカー運営システムにおいて、前記価格モデル決定部は、使用率に影響を及ぼす変数情報を保存する変数情報保存モジュールと、レンタカーの全体台数に対する使用台数の比率を保存する使用率情報保存モジュールと、変数情報と使用率情報との相関関係を導出する相関導出モジュールと、一定時間単位で相関関係を更新する相関更新モジュールと、を含み、前記変数情報保存モジュールは、車両の種類に関する情報を保存する車種情報保存モジュールと、車両が用いられる曜日、月に関する情報を保存する時期情報保存モジュールと、車両が用いられるシーズンに関する情報を保存するシーズン情報保存モジュールと、気象状態に関する情報を保存する気象情報保存モジュールと、レンタカーが使用される地域に流入する人々の流入率に関する情報を保存する流入率保存モジュールと、を含み、前記流入率保存モジュールは、レンタカーが用いられる地域に到着する飛行機や船などの交通手段に対する輸送可能人員に対する実際流入人員の比率を保存するようにすることを特徴とする。
【0016】
本発明の別の実施形態によれば、本発明によるレンタカー運営システムにおいて、前記価格算出部は、ユーザーがレンタカーを選択する情報を受信する選択情報受信モジュールと、ユーザーの選択情報に基づいてレンタカーの使用率を予測するための変数を読み込む変数情報ローディングモジュールと、読み込んだ変数を、前記価格モデル決定部によって導出された相関関係に代入して、レンタカーの使用率を予測する予想使用率算出モジュールと、使用率による価格基準を設定する価格基準設定モジュールと、予測される使用率と設定された価格基準に基づいて価格を算定してユーザーに提供する価格算定モジュールと、を含み、前記変数情報ローディングモジュールは、車種、時期、シーズン、気象、交通手段に対する予約率情報を読み込んで相関関係に適用することができるようにすることを特徴とする。
【0017】
本発明の別の実施形態によれば、本発明によるレンタカー運営システムにおいて、前記運営サーバーは、ユーザーが選択したレンタカー使用期間に対して残っている期間に応じて、前記価格算出部によって算出される価格を調整して提供する価格調整部を含み、前記価格調整部は、残っている期間による価格調整程度を設定する期間指数設定モジュールと、価格調整程度に対する重みを設定する重み設定モジュールと、期間指数に重みを適用して価格を調整する最終調整指数を算定する調整指数算定モジュールと、算定された調整指数に応じて、前記価格算出部によって算出された価格を変更する価格変更モジュールと、を含み、前記重み設定モジュールは、レンタカーを使用する期間の曜日、月による重みを設定する時期別設定モジュールと、シーズンによる重みを設定するシーズン別設定モジュールと、レンタカーに対する予約率による重みを設定する予約率別設定モジュールと、を含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の別の実施形態によれば、本発明によるレンタカー運営システムにおいて、前記運営サーバーは、レンタカー業者別価格を区分して表示する業者別提供部を含み、前記業者別提供部は、前記価格算出部によって算出される業者別価格をユーザー端末に表示する業者別価格表示モジュールと、各業者のレンタカーに対する評点情報を読み込む評点情報ローディングモジュールと、各業者のレンタカーに対する後記情報を分析する後記分析モジュールと、評点及び後記に基づいて業者別選好程度を算定する選好指数算定モジュールと、選好程度による価格調整程度を設定する選好基準設定モジュールと、前記選好基準設定モジュールによって設定される基準に基づく価格調整程度を、価格算出部によって算出される価格に反映する価格反映モジュールと、を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の別の実施形態によれば、本発明によるレンタカー運営システムにおいて、前記運営サーバーは、ユーザーによって取り消されるレンタカー予約に対する再販売が行われるようにする取消再販売部を含み、前記取消再販売部は、ユーザーによる取消要求情報を受信する取消要求受信モジュールと、取消要求されたレンタカー予約に対する再販売可否を判断する販売可能判断モジュールと、再販売が可能な場合に取消手数料を割引する条件でユーザーに取消の前に再販売を推薦する販売推薦モジュールと、ユーザーが再販売を承認する場合に割引価格でレンタカーに対する予約を再販売する販売掲示モジュールと、を含み、前記販売可能判断モジュールは、レンタカー予約期間に対して価格算出部によって予測された使用率情報を受信する予測使用率受信モジュールと、現在予約率情報を受信する予約率受信モジュールと、予測使用率に対する現在予約率の比率を算定する予約進捗率算定モジュールと、予約期間まで残っている期間を予約進捗率に反映して修正する期間反映モジュールと、修正された予約進捗率を基準値と比較して販売可否を決定する可否決定モジュールと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、前述した実施形態と下記に説明する構成、結合、使用関係によって次の効果を得ることができる。
【0021】
本発明は、レンタカーの使用率に影響を及ぼす変数と使用率に関する情報を保存してビッグデータを形成し、これらの相関関係を導出して特定時点のレンタカーに対する使用率を予測するようにし、予測された使用率に基づいて価格を算定するようにすることにより、レンタガー価格の合理的な決定を可能にするという効果がある。
【0022】
本発明は、レンタカーの車種、車両が用いられる曜日、月などの時期、繁忙期などのシーズン、気象情報だけでなく、レンタカーが使用される地域に流入する観光客などの流入率を変数として用いてレンタカー使用率との相関関係を分析し、これによる価格の算出が行われるようにすることにより、正確な使用率の予測と価格の算定を可能とするという効果がある。
【0023】
本発明は、レンタカーに対する使用時点までに残っている期間に応じて、予測された使用率による価格を調整するようにし、使用時点の時期、シーズン、予約率に応じて価格の調整程度を調節するようにして、予約時点による価格の決定も合理的に行われるようにするという効果がある。
【0024】
本発明は、レンタカー業者別に価格を策定して提供するようにしながら、レンタカーに対する業者別選好度を分析して価格策定に反映するようにすることにより、零細レンタカー業者に対してもレンタカーに対する管理水準を高めることができるようにし、これに対する適切な価格補償が行われるようにして、零細レンタカー業者に対する営業性の改善に寄与することができるようにするという効果がある。
【0025】
本発明は、レンタカー予約に対する取消の際にユーザーに取消手数料の割引特典を与えながらレンタカー予約に対する再販売を誘導するようにし、再販売の承認の際に割引価格でレンタカー予約の販売が行われるようにしてレンタカー予約の取消率を減少させることにより、ユーザー及び運営主体の両方の損失を減らし、レンタカー運営システムの信頼度を高めることができるようにするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態によるビッグデータを利用した価格決定が可能なレンタカー運営システムの構成図である。
【
図2】
図1の運営サーバーの構成を示すブロック図である。
【
図3】
図2の価格モデル決定部の構成を示すブロック図である。
【
図4】
図2の価格算出部の構成を示すブロック図である。
【
図5】
図2の価格調整部の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図2の業者別提供部の構成を示すブロック図である。
【
図7】
図2の取消再販売部の構成を示すブロック図である。
【
図8】本発明の他の実施形態による運営サーバーの構成を示すブロック図である。
【
図9】
図8の車両情報収集部の構成を示すブロック図である。
【
図10】
図8の交通情報提供部の構成を示すブロック図である。
【
図11】
図8の交通情報最適化部の構成を示すブロック図である。
【
図12】衝撃モニタリング部の構成を示すブロック図である。
【
図13】
図12の危険認知モジュールの構成を示すブロック図である。
【
図14】
図12の異常確認モジュールの構成を示すブロック図である。
【
図15】
図8の油類費算定部の構成を示すブロック図である。
【
図16】
図8の油類費割引部の構成を示すブロック図である。
【
図17】
図8の反則金算定部の構成を示すブロック図である。
【
図18】
図8の観光経路提供部の構成を示すブロック図である。
【
図19】
図8の店舗情報提供部の構成を示すブロック図である。
【
図20】
図8のネットワーク診断部の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明によるビッグデータを利用した価格決定が可能なレンタカー運営システムの好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。下記において本発明を説明するにあたり、公知の機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不明確にするおそれがあると判断された場合には、その詳細な説明を省略する。明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とすると、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を排除するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。また、明細書に記載された「・・・部」、「・・・モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能又は動作を処理する単位を意味し、これはハードウェア、ソフトウェア、及びハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現できる。
【0028】
本発明の一実施形態によるビッグデータを利用した価格決定が可能なレンタカー運営システムを
図1~
図7を参照して説明すると、前記レンタカー運営システムは、一定期間ユーザーがレンタルして使用して返却するレンタカー200と、前記レンタカー200を検索して使用すべきレンタカー200を選択し、レンタカーに関する情報の提供を受けるユーザー端末300と、前記ユーザー端末300と通信してレンタカー200に対する使用契約の締結が行われるようにし、レンタカー200に関する情報を管理する運営サーバー100と、を含む。
【0029】
本発明によるレンタカー運営システムは、レンタカー200に対する使用契約を運営サーバー100を介して締結されるようにし、レンタカーユーザーは、運営サーバー100と有無線通信を通じて接続されるユーザー端末300を介して必要なレンタカーを検索し選択して使用契約の締結が行われるようにする。特に、本発明は、レンタカー200に対するレンタル料金がビッグデータに基づいて予測されるレンタカー使用率に基づいて算出されるようにして、レンタカー業者やユーザーの両方に公正かつ合理的な価格の決定が行われるようにする。したがって、前記ユーザー端末300は、運営サーバー100との有無線通信が可能なスマートフォン、タブレット、PCなどの多様な装置が適用でき、運営サーバー100からレンタカー200情報を受信して表示し、使用すべきレンタカー200を選択して使用契約が行われるようにし、レンタカー200に関する多様な情報の提供を受けるようにすることができる。
【0030】
前記運営サーバー100は、ユーザー端末300と有無線で通信し、レンタカー200に対する使用契約を締結し、レンタカー200に関する様々な情報の管理及び提供が行われるようにする構成であって、特に、レンタカー200のレンタル料金を決定し、これをレンタカー業者別に区分して提供し得るようにし、レンタカー200予約の取消の際にレンタカー200商品の再販売を介して本運営システムの信頼性を確保し、取消によるユーザーの損害も低減することができるようにする。特に、前記運営サーバー100は、ビッグデータを利用したレンタカー200の価格決定によって合理的な価格の提供を可能にし、レンタカー200に対する予約時期ごとに価格の調整が行われるようにして予約率を高め、効率的な運営を可能にする。このために、前記運営サーバー100は、価格モデル決定部1、価格算出部2、価格調整部3、業者別提供部4、及び取消再販売部5を含むことができる。
【0031】
前記価格モデル決定部1は、レンタカーのレンタル価格(以下、「価格」という)を決定することができる相関関係を導出する構成であって、ビッグデータの分析によってレンタカーの使用率を予測することができる相関関係を導出するようにする。したがって、前記価格モデル決定部1は、一定期間の間レンタカーの使用率に影響を及ぼす変数とレンタカー使用率に関する情報を収集してこれらの相関関係を導出するようにし、導出された相関関係を用いて前記価格算出部2で特定単位期間に対するレンタカー価格の決定が行われるようにすることができる。一例として、前記価格モデル決定部1は、日単位で変数及び使用率の情報を収集して相関関係の導出が行われるようにすることができ、毎日収集される情報に基づいて相関関係の更新が行われるようにして相関関係の正確性を高めるようにすることができる。このために、前記価格モデル決定部1は、変数情報保存モジュール11、使用率情報保存モジュール12、相関導出モジュール13及び相関更新モジュール14を含むことができる。
【0032】
前記変数情報保存モジュール11は、レンタカー使用率に影響を及ぼす変数の情報を収集して保存する構成であって、車両の種類を保存する車種情報保存モジュール111、曜日、月などの時期に関する情報を保存する時期情報保存モジュール112、繁忙期、閑散期、準繁忙期、連休などのシーズンに関する情報を保存するシーズン情報保存モジュール113、気温、降水量、風速、湿度などの気象情報を保存する気象情報保存モジュール114、及びレンタカー200が使用される地域に流入する観光客などの流入率に関する情報を保存する流入率保存モジュール115を含むことができる。ここで、流入率保存モジュール115によって保存される流入率は、船や飛行機など、当該地域に流入する交通手段の総輸送可能人員数に対する実際流入人員数の比率で設定してその情報が収集・保存されるようにする。
【0033】
前記使用率情報保存モジュール12は、レンタカー200の使用率に関する情報を収集して保存する構成であって、レンタカー200の総使用可能台数に対するレンタカー200の実際使用済み台数の比率を使用率として設定して収集・保存されるようにし、一例として1日単位で使用率を算出して保存するようにすることができる。
【0034】
前記相関導出モジュール13は、前記変数情報保存モジュール11によって保存される変数と使用情報保存モジュール12によって保存されるレンタカー200使用率との相関関係を導出する構成であって、変数及び使用率に対して一定期間の間収集されたビッグデータを利用して相関関係の導出が行われるようにする。前記相関導出モジュール13は、人工ニューラルネットワークなどの様々な機械的学習方式によって相関関係の分析が行われるようにすることができ、変数及び使用率に対して1日単位でその相関関係が分析されるようにすることができる。また、前記相関導出モジュール13は、各車種別に相関関係の導出が行われるようにすることができ、曜日、月、シーズンに応じて入力変数値を設定し、降水量、気温、湿度、風速などの気象情報と流入率を入力変数として入力して、レンタカー使用率との相関関係が導出されるようにすることができる。
【0035】
前記相関更新モジュール14は、前記相関導出モジュール13によって導出された相関関係を更新する構成であって、相関関係の導出後に収集される変数及び使用率データを用いて持続的に相関関係の修正が行われるようにする。したがって、前記相関更新モジュール14は、時間が経つほど相関関係の正確性が向上するようにすることができる。
【0036】
前記価格算出部2は、レンタカー200に対するレンタル価格を算出して決定する構成であって、前記価格モデル決定部1によって導出される相関関係を用いて特定時点のレンタカー200に対する使用率を予測するようにし、予測された使用率に基づいて価格が算定されるようにする。言い換えれば、特定時点でレンタカーの使用率が高く予測されるほどレンタカーに対する使用需要が多いので、前記価格算出部2は、レンタカーに対する使用率が高く予測されるほど高い価格を設定するようにすることができる。また、前記価格算出部2は、1日単位で価格を算出して決定するようにすることができ、ユーザーが選択したレンタル期間に基づいて日別に価格を算出して提供するようにすることができる。このために、前記価格算出部2は、選択情報受信モジュール21、変数情報ローディングモジュール22、予想使用率算出モジュール23、価格基準設定モジュール24、及び価格算定モジュール25を含むことができる。
【0037】
前記選択情報受信モジュール21は、ユーザー端末300を介して選択される情報を受信する構成であって、ユーザー所望のレンタカー200に対する種類、レンタル期間などの情報を受信するようにする。
【0038】
前記変数情報ローディングモジュール22は、レンタカーの使用率を予測して価格を算定するための入力変数を読み込む構成であって、ユーザーが選択した車種とレンタル期間に対する変数を読み込むようにする。したがって、前記変数情報ローディングモジュール22は、ユーザーが選択した車種とレンタル期間に対してレンタカー200の使用率を予測し、予測した使用率に基づいて価格の決定が行われるようにする。このために、前記変数情報ローディングモジュール22は、車種情報ローディングモジュール221を介して、ユーザーが選択した車種に関する情報を読み込むようにし、時期情報ローディングモジュール222を介して、ユーザーがレンタカー200を利用しようとする期間に対する曜日、月などの時期情報を読み込むようにし、シーズン情報ローディングモジュール223を介して、繁忙期などのシーズンに関する情報を読み込むようにし、気象情報ローディングモジュール224を介して降水量、気温などの気象予測情報を読み込むようにし、前記予約率情報ローディングモジュール225を介して、レンタカー200が使用される地域に到着する船や飛行機などの交通手段に関する予約率情報を読み込むようにする。このとき、前記気象情報ローディングモジュール224は、外部気象予測システムからの気象予測情報を読み込むようにすることができ、前記予約率情報ローディングモジュール225は、船や飛行機などの予約を管理する運営主体のサーバーなどを介して、レンタカー200が使用されることを所望する期間の予約率情報を読み込むようにする。
【0039】
前記予想使用率算出モジュール23は、ユーザーがレンタカー200の使用を所望する期間に対するレンタカー200の予想使用率を予測する構成であって、前記価格モデル決定部1によって導出される相関関係を用いて使用率の予測が行われるようにする。したがって、前記予想使用率算出モジュール23は、前記変数情報ローディングモジュール22によってロードされる変数を価格モデル決定部1による相関関係に入力してレンタカー200の使用期間に対するレンタカー200の予想使用率が算出されるようにする。
【0040】
前記価格基準設定モジュール24は、レンタカー200の使用率による価格が決定される基準を設定する構成であって、レンタカー200の使用率を複数の区間に分け、各区間別に価格の設定が行われるようにすることができ、車種ごとに使用率別の価格が設定されるようにすることができる。
【0041】
前記価格算定モジュール25は、ユーザー所望のレンタカー200に対する価格を算定して提供する構成であって、ユーザー所望の車種、期間に対する価格が提供されるようにする。前記価格算定モジュール25は、前記予想使用率算出モジュール23によって算出される予想使用率によって、前記価格基準設定モジュール24によって設定された基準に合わせて価格が決定されるようにすることができ、ユーザー所望の期間の各日付別に価格を算定して表示されるようにすることができる。
【0042】
前記価格調整部3は、ユーザーがレンタカーを予約する時期に応じて価格を調整する構成であって、前記価格算出部2によって算定される価格の調整が行われるようにする。前記価格調整部3は、レンタカーを予め予約するほど価格が低くなるようにすることができ、これに加えて、レンタカーを使用しようとする時点の時期、シーズン、予約率に応じて価格が調整される程度を調節するようにすることができる。したがって、前記価格調整部3は、レンタカーが使用される時点での需要の程度に応じて価格の調整が行われるようにして、予約時点による価格の決定もより合理的かつ正確に行われるようにすることができる。このために、前記価格調整部3は、期間指数設定モジュール31、重み設定モジュール32、調整指数算定モジュール33及び価格変更モジュール34を含むことができる。
【0043】
前記期間指数設定モジュール31は、レンタカー使用期間までに残っている期間に応じて価格が調整される程度を設定する構成であって、残っている期間が長いほど価格が低く調整されるように設定することができる。
【0044】
前記重み設定モジュール32は、前記期間指数設定モジュール31によって設定される期間指数に対する重みを設定する構成であって、レンタカー200が使用される時期、シーズン、予約率に応じて価格が調整される程度の調節が行われるようにすることができる。したがって、前記重み設定モジュール32は、時期別設定モジュール321、シーズン別設定モジュール322及び予約率別設定モジュール323を含むことができ、前記時期別設定モジュール321は、レンタカーが使用される時点の月、曜日に応じて価格が調整される程度を設定し、シーズン別設定モジュール322は、レンタカーが使用される時点の繁忙期等に関するシーズン種類に応じて価格の調整程度を設定するようにすることができ、前記予約率別設定モジュール323は、レンタカーの予約率に応じて価格の調整程度を設定するようにすることができる。この時、前記時期別設定モジュール321は、金、土、日等の曜日にシーズン別設定モジュール322は繁忙期のシーズンに、及び予約率別設定モジュール323は予約率が高いほど価格の調整される程度を減らすようにすることができる。また、前記予約率別設定モジュール323は、レンタカーが使用される時点に対して予測されるレンタカー使用率に対して、現時点の予約率の比率を基準に価格が調整される程度の重みが設定されるようにすることができる。
【0045】
前記調整指数算定モジュール33は、レンタカー価格が最終調整される程度を設定する構成であって、前記期間指数設定モジュール31によって設定される期間指数に、前記重み設定モジュール32によって設定される重みを設定して最終調整指数が設定されるようにすることができる。
【0046】
前記価格変更モジュール34は、前記価格算出部2によって算出された価格を変更してユーザー端末300に表示する構成であって、前記調整指数算定モジュール33によって算定された最終調整指数を価格に反映して変更が行われるようにする。
【0047】
前記業者別提供部4は、レンタカー200に対する価格等の情報をレンタカー業者別に分類して提供する構成であって、レンタカー200の価格に対する算出も業者別に別途行われて提供されるようにすることができる。本システムの場合、複数のレンタカー業者が登録されて使用されるようにすることができ、各業者が保有したレンタカー200を登録し、各レンタカー200に対する使用契約が締結されてレンタカー200の使用が行われるようにすることができる。したがって、前記業者別提供部4は、各レンタカー業者のレンタカー200情報を別途表示して提供することができるようにしながら、各レンタカー業者のレンタカー使用率に対する相関関係を別途分析し、それによる価格を別途算定して提供するようにすることができる。また、前記業者別提供部4は、各業者別にレンタカーに対する評点、後記などを分析して各業者に対する選好度を価格に反映して提供するようにすることができる。したがって、前記業者別提供部4は、業者別に同じ条件で高い使用率を有する業者に対して高い価格が算定されるようにして、ユーザーから人気の高い業者のレンタカー価格を高めることにより合理的な価格決定を可能とし、また、ユーザーからの選好度が高い業者であるほど高い価格の決定を受けることができるようにして、業者のレンタカー品質管理に対する動機付けを発生させ、これによる業者の収益性改善を可能にすることができる。このために、前記業者別提供部4は、業者別価格表示モジュール41、評点情報ローディングモジュール42、後記分析モジュール43、選好指数算定モジュール44、選好基準設定モジュール45及び価格反映モジュール46を含むことができる。
【0048】
前記業者別価格表示モジュール41は、レンタカー各業者別に使用価格を区分してユーザー端末300に表示されるようにする構成であって、各業者別に前記価格モデル決定部1を介してレンタカー使用率に対する相関関係を導出し、前記価格算出部2及び価格調整部3を介して価格を算出して業者別に表示するようにする。
【0049】
前記評点情報ローディングモジュール42は、各レンタカー業者に対する評点情報を読み込む構成であって、レンタカー200の使用後にユーザー端末300を介して入力されるレンタカーに対する評点情報を読み込むようにすることができる。本システムは、ユーザーが利用したレンタカー200に対してユーザー端末300を介して評点の登録が行われるようにすることができ、これに関する情報を業者別に保存して前記評点情報ローディングモジュール42を介して読み込むようにすることができる。
【0050】
前記後記分析モジュール43は、各レンタカー業者に対するレンタカー使用後記を分析する構成であって、レンタカー業者に対する肯定、否定の選好度を分析するようにすることができる。前記後記分析モジュール43は、評点のようにユーザー端末300を介して作成されて運営サーバー100に保存される後記を分析するようにすることができ、これに加えて、外部の様々な媒体からレンタカー業者に関する後記情報を収集して選好度に対する分析が行われるようにすることができる。
【0051】
前記選好指数算定モジュール44は、レンタカー業者に対する選好程度を示す選好指数を算定する構成であって、前記評価点情報ローディングモジュール42によりロードされる評点情報と前記後記分析モジュール43によって分析される後記による選好度情報を介して選好指数の算定が行われるようにすることができる。一例として、前記選好指数算定モジュール44は、評点の平均値と後記の選好度による点数とを合算して、選好指数が算定されるようにすることができる。
【0052】
前記選好基準設定モジュール45は、選好指数に応じて価格の調整される程度を設定する構成であって、前記選好指数算定モジュール44によって算定される選好指数を区間別に分け、各区間に応じて価格の調整程度が決定されるようにすることができる。このとき、前記選好基準設定モジュール45は、レンタカー業者に対する選好度が高いほど価格が高く策定されるように基準を設定することができる。
【0053】
前記価格反映モジュール46は、選好指数を価格に反映する構成であって、前記選好基準設定モジュール45によって設定される基準に基づいて選好指数による価格の修正が行われるようにする。
【0054】
前記取消再販売部5は、レンタカー予約に対するユーザーからの取消が行われる場合、取消されたレンタカー予約に対する再販売が行われるようにする構成であって、レンタカー予約を直ちに取り消さずに割引価格の再販売が行われるようにする。本システムによるレンタカー予約に対して頻繁な取消が発生する場合、本システムに対するレンタカー業者の信頼が低下するおそれがあり、ユーザーの立場でも取消手数料を支払わなければならない損害が発生する。したがって、前記取消再販売部5は、ユーザー端末300を介した取消要求が発生する場合、まず、取消が可能であるか否かを判断するようにし、取消が可能な場合には、ユーザーに取消手数料の割引を条件として再販売することを要求するようにし、ユーザーが再販売を承認する場合、割引価格でレンタカー予約の再販売が行われるようにする。これにより、前記取消再販売部5は、システム運営者の立場ではレンタカー予約の取消を最小化して信頼を維持することができるようにし、予約を取り消すユーザーには取消手数料を割引して取消による損害を軽減するようにすることができ、レンタカー予約の割引販売を通じて、取り消される予約の販売率も高めるようにすることができる。このために、前記取消再販売部5は、取消要求受信モジュール51、販売可能判断モジュール52、販売推薦モジュール53及び販売掲示モジュール54を含むことができる。
【0055】
前記取消要求受信モジュール51は、ユーザーからレンタカー予約に対する取消情報を受信する構成であって、前記ユーザー端末300から伝送される取消要求情報を受信するようにする。
【0056】
前記販売可能判断モジュール52は、取消要求されたレンタカー予約に対する取消可否を判断する構成であって、レンタカー予約に対する再販売可能性を判断するようにする。前記販売可能判断モジュール52は、レンタカー使用時点のレンタカー予約率、残っている期間などを考慮して販売可能性があるか否かを判断するようにし、レンタカー使用時点までに残っている期間を考慮したときに予測される使用率を満たすことができるか否かを考慮して再販売の可能性を判断するようにする。このために、前記販売可能判断モジュール52は、予測使用率受信モジュール521、予約率受信モジュール522、予約進捗率算定モジュール523、期間反映モジュール524及び可否決定モジュール525を含むことができる。
【0057】
前記予測使用率受信モジュール521は、取消要求されたレンタカーの使用時点に対して予測使用率情報を受信する構成であって、前記予想使用率算出モジュール23によって算出される予測使用率情報を受信するようにする。
【0058】
前記予約率受信モジュyール=522は、取消要求されたレンタカーの使用時点に対する現在の予約率情報を受信する構成であって、レンタカー保有台数全体に対する現在予約されているレンタカー台数の比率の情報を受信するようにする。
【0059】
前記予約進捗率算定モジュール523は、取消要求されたレンタカーの使用時点に対する予約進捗率を算定する構成であって、前記予約率受信モジュール522によって受信される予約率を、前記予測使用率受信モジュール521によって受信される予測使用率で割って、予約進捗率を算定するようにする。したがって、前記予約進捗率算定モジュール523’は、予想使用率に比べて現在どれほど予約が進んでいるかを把握するようにすることができる。
【0060】
前記期間反映モジュール524は、レンタカー使用時点まで残っている期間を予約進捗率の算定に反映する構成であって、前記予約進捗率算定モジュール523によって算定された予約進捗率を、取消要求時点からレンタカー使用時点まで残っている期間を考慮して一定の割合で修正するようにする。
【0061】
前記可否決定モジュール525は、取消要求されたレンタカーに対する再販売可否を決定する構成であって、前記期間反映モジュール524によって残っている期間が考慮された予約進捗率情報を用いて再販売可否を判断するようにする。前記可否決定モジュール525は、再販売が可能であると判断することができる一定基準値を設定して、期間反映モジュール524によって修正された予約進捗率が基準値を超える場合、再販売が可能であると判断することができ、例えば、レンタカー使用日基準の予想予約進捗率が90%を超える場合、再販売が可能であると判断するようにすることができる。
【0062】
前記販売推薦モジュール53は、前記販売可能判断モジュール52によってレンタカー予約の再販売が可能であると判断される場合、レンタカー予約を取り消すユーザーに再販売を勧誘する構成であって、再販売を行う場合、取消手数料を軽減するという情報を一緒に提供するようにする。
【0063】
前記販売掲示モジュール54は、レンタカー予約再販売に対して取消ユーザーが承諾する場合にレンタカー予約の再販売が行われるようにする構成であって、割引価格でレンタカーを掲示して販売が行われるようにする。
【0064】
本発明の他の実施形態によるレンタカー運営システムを
図8~
図20を参照して説明すると、前記レンタカー運営システムは、一実施形態と同様に、運営サーバー100、レンタカー200及びユーザー端末300を含むようにし、レンタカー200は、コネクテッドカーで形成され、レンタカー200の様々な情報を運営サーバー100を介して収集することができるようにし、収集された情報を用いてレンタカー200を管理し、走行に必要な各種情報を提供するようにすることができる。したがって、前記レンタカー200は、様々なセンサーを介して始動情報、速度情報、加減速情報、位置情報、振動情報、給油情報、映像情報などを収集するように形成され、収集された情報を運営サーバー100へ伝送するようにする。よって、以下では、運営サーバー100に追加される内容のみを説明する。
【0065】
前記運営サーバー100は、ユーザー端末300及びレンタカー200と有無線で通信し、レンタカー200に対する使用契約を締結し、レンタカー200に関する様々な情報の管理及び提供が行われるようにする構成であって、特にレンタカー200から測定される様々な情報を収集して加工するようにすることができる。前記運営サーバー100は、リアルタイムにてレンタカー200で測定される情報を収集して保存するようにし、レンタカー200の運行情報を介して各道路の交通情報を提供することができ、レンタカー200による交通情報を介して外部交通システムの交通情報も最適化するようにすることができる。また、前記運営サーバー100は、レンタカー200の衝撃をモニタリングして事故や異常などを感知するようにすることができ、レンタカー200の運行情報を介して正確な油類費の計算及び請求を可能とし、給油による割引も提供できるようにし、交通法規の違反による反則金も予め請求してレンタカーに対する反則金の納付も迅速に行われるようにすることができる。また、前記運営サーバー100は、レンタカー200の移動経路を分析して、ユーザーが多く訪れる観光経路を推薦するか、或いはこれを用いて観光商品などを販売する業者に移動店舗の位置を推薦して提供するようにすることもでき、レンタカー200と運営サーバー100間の通信をモニタリングして異常を感知し、円滑な通信を維持するようにすることができる。このために、前記運営サーバー100は、車両情報収集部1’、交通情報提供部2’、交通情報最適化部3’、衝撃モニタリング部4’、油類費算定部5’、油類費割引部6’、反則金算定部7’、観光経路提供部8’、店舗情報提供部9’、及びネットワーク診断部10’を含むことができる。
【0066】
前記車両情報収集部1’は、レンタカー200で測定される情報を収集する構成であって、レンタカー200の多様なセンサーを介して測定される情報をリアルタイムにて収集して保存するようにすることができる。前記車両情報収集部1’は、レンタカー200の始動情報を収集する始動情報収集モジュール11’、速度情報を収集する速度情報収集モジュール12’、加速及び減速に関する情報を収集する加減速情報収集モジュール13’、位置情報を収集する位置情報収集モジュール14’、レンタカー200の振動に関する情報を収集する振動情報収集モジュール15’、給油時期、給油量、給油単価などに関する給油情報を収集する給油情報収集モジュール16’、レンタカー200でブラックボックスなどを介して撮影される映像情報を収集する映像情報収集モジュール17’などを含むことができる。
【0067】
前記交通情報提供部2’は、レンタカー200の運行情報を用いて道路に関する交通情報を提供する構成であって、道路の渋滞程度に関する情報を提供するようにすることができる。前記交通情報提供部2’は、道路の各区間別にレンタカー200の移動情報を収集してその速度を算出し、これによる各区間別渋滞程度が分析されて提供されるようにすることができ、好ましくは、レンタカー200のナビゲーション経路に分析される渋滞情報が自動的に反映されて修正が行われるようにすることができる。また、前記交通情報提供部2’は、レンタカー200の各区間別移動において中間に停車したり経由地へと離脱したりするなどのレンタカー200情報を除去し、速度の算出が行われるようにして、より正確な交通情報の提供が行われるようにすることができる。このために、前記交通情報提供部2’は、区間別移動情報収集モジュール21’、フィルタリングモジュール22’、移動速度算出モジュール23’、速度情報精製モジュール24’、平均速度算定モジュール25’、渋滞度表示モジュール26’及び経路自動反映モジュール27’を含むことができる。
【0068】
前記区間別移動情報収集モジュール21’は、道路の各区間を移動するレンタカー200の情報を収集する構成であって、レンタカー200の位置、速度、始動などの情報を収集するようにする。
【0069】
前記フィルタリングモジュール22’は、各区間を移動するレンタカー200の情報のうち、各区間の交通情報の算出の正確性を低下させる情報を除去する構成であって、始動時間判別モジュール221’、停車時間判別モジュール222’及び移動経路判別モジュール223’を含むことができる。
【0070】
前記始動時間判別モジュール221’は、各区間の移動中にレンタカー200の始動がオフになるか否かを判断する構成であって、一定時間以上始動がオフになる場合、交通情報の分析に該当レンタカー200の情報を反映しないようにする。
【0071】
前記停車時間判別モジュール222’は、各区間の移動中にレンタカー200が停止している時間を判別する構成であって、一定時間以上停車している場合に特定位置に滞留したと判断して当該レンタカー情報を交通情報の分析から除外するようにする。
【0072】
前記移動経路判別モジュール223’は、各区間を移動するレンタカー200の移動経路を分析する構成であって、各区間を移動するが、中間に各区間を離脱する車両に対しては当該情報を除去するようにして、不正確な交通情報が算出されることを防止するようにする。
【0073】
前記移動速度算出モジュール23’は、各区間に対するレンタカー200の移動速度を算出する構成であって、各区間の始点と終点を通過する時間と各区間の距離情報を用いて移動速度を算出するようにすることができる。
【0074】
前記速度情報精製モジュール24’は、前記移動速度算出モジュール23’によって算出されるレンタカー200の速度からノイズを除去する構成であって、レンタカー200の平均速度から一定程度以上逸脱する速度、すなわちあまり低い或いは高い速度情報を除去するようにする。したがって、前記速度情報精製モジュール24’は、ネットワーク、データ、センサーなどの誤りで誤った情報が受信されるか或いは前記フィルタリングモジュール22’が正常に作動しなくなり、誤った情報がそのまま移動速度の算出に用いられるのを遮断して交通情報の正確性を高めるようにすることができる。
【0075】
前記平均速度算定モジュール25’は、各区間の平均移動速度を算定する構成であって、レンタカー200の移動速度に対する平均値を計算するようにする。このとき、前記平均速度算定モジュール25’は、フィルタリングモジュール22’及び速度情報精製モジュール24’によって不正確な情報を除去し、平均速度の算定が行われるようにする。
【0076】
前記渋滞度表示モジュール26’は、道路の各区間に対する渋滞程度を表示する構成であって、各区間に対して平均速度による渋滞程度を予め設定しておき、設定された渋滞程度による情報をユーザーに表示するようにする。前記渋滞度表示モジュール26’は、ユーザー端末300を介して表示されるようにすることもできるが、好ましくはレンタカー200の画面に直接表示されるようにすることができる。
【0077】
前記経路自動反映モジュール27’は、前記渋滞度表示モジュール26’によって表示される渋滞程度を車両のナビゲーションを介した経路案内に自動的に反映する構成であって、リアルタイムで渋滞程度を反映して経路を更新するようにすることにより、別途の操作なしにも最適な経路案内が行われるようにする。
【0078】
前記交通情報最適化部3’は、前記交通情報提供部2’を介して提供される交通情報を用いて外部交通情報システムの交通情報を最適化する構成であって、実際のレンタカー200の運行を介して分析される交通情報を外部交通情報システムに反映するようにすることにより、外部交通情報システムから提供される交通情報の正確性を向上させることができるようにする。既存の外部交通情報システムの場合、様々なセンサーや映像などを通じて道路の渋滞情報を分析するようにしているが、道路の全区間に対して渋滞情報をリアルタイムで正確に分析することが非常に難しい実情である。したがって、前記交通情報最適化部3’は、リアルタイムで運行される多数のレンタカー200の運行情報を介して渋滞程度を把握するようにし、このような情報を外部交通システムに反映することができるようにして外部交通システムの交通情報の正確性も向上させることができるようにする。このために、前記交通情報最適化部3’は、外部交通情報収集モジュール31’、交通情報比較モジュール32、映像判別モジュール33’、異常情報生成モジュール34’、異常回数算出モジュール35’及び異常情報提供モジュール36’を含むことができる。
【0079】
前記外部交通情報収集モジュール31’は、外部システムから交通情報を収集する構成であって、既存の警察庁など、交通情報を分析する外部サーバーから交通情報をリアルタイムで受信するようにする。
【0080】
前記交通情報比較モジュール32’は、前記交通情報提供部2’によって分析される交通情報と前記外部交通情報収集モジュール31’によって収集される交通情報とを比較する構成であって、各区間別の渋滞程度に関する情報を比較するようにする。
【0081】
前記映像判別モジュール33’は、交通情報比較モジュール32’による比較の結果、一定程度以上の誤差が発生する場合、誤差が発生した区間の映像を確認する構成であって、レンタカー200から撮影されて収集される映像の確認及び判別が行われるようにすることができる。前記映像判別モジュール33’は、事故の発生有無を確認するようにすることができ、好ましくは映像を自動的に読み取って事故の有無を判断するようにすることができ、場合によっては映像を確認して事故情報を手動的に入力するようにすることもできる。
【0082】
前記異常情報生成モジュール34’は、映像判別モジュール33’による確認の結果、事故が発生していない場合に異常情報を生成する構成であって、外部交通情報システムによる交通情報に異常があるという情報を発生させるようにする。
【0083】
前記異常回数算出モジュール35’は、異常情報が発生する回数を算出する構成であって、前記異常情報生成モジュール34’によって異常情報が生成される回数を時間情報と共に保存するようにする。
【0084】
前記異常情報提供モジュール36’は、前記異常回数算出モジュール35’によって算出される異常情報の発生回数が一定時間内に基準回数を超えて発生する場合、外部交通情報システムによる交通情報の分析に誤りがあるという情報を外部交通情報システムへ伝送する構成であって、外部交通情報システムでシステムの点検及び分析方法の修正が行われるようにする。
【0085】
前記衝撃モニタリング部4’は、レンタカー200に発生する衝撃をモニタリングする構成であって、レンタカー200から収集される振動情報を用いて衝撃を感知し、これによりレンタカー200の事故又は異常発生を迅速に認知することができるようにする。特に、前記衝撃モニタリング部4’は、一定程度以上の衝撃を通じて事故を認知することができるだけでなく、一定程度以上の衝撃でなくても危険範囲の衝撃が発生する場合には、レンタカー200に対する状況を確認してこれに対する対処が行われるようにし、また、危険範囲以下の衝撃が持続的に発生する場合には、車両の異常と判断してこれに対する対処が行われるようにすることができる。このために、前記衝撃モニタリング部4’は、衝撃情報受信モジュール41’、事故判断モジュール42’、危険認知モジュール43’及び異常確認モジュール44’を含むことができる。
【0086】
前記衝撃情報受信モジュール41’は、レンタカー200の衝撃情報を受信する構成であって、レンタカー200に一定程度以上の振動が発生する場合に衝撃として認知してこれに関する情報を受信するようにする。したがって、前記衝撃情報受信モジュール41’は、一般な振動を除いて、事故又は車両異常に起因する一定程度以上の振動のみを衝撃として認知して運営サーバー100へ伝送するようにすることにより、伝送されるデータ量を低減させることができる。
【0087】
前記事故判断モジュール42’は、レンタカー200に発生する衝撃が一定程度を超える場合、レンタカー200に事故が発生したと判断する構成であって、事故発生による緊急出動、申告などの措置が自動的に迅速に行われるようにする。
【0088】
前記危険認知モジュール43’は、レンタカー200の衝撃が事故として認知される程度の衝撃ではないが、それ以下の危険範囲で衝撃が発生することを認知する構成であって、危険範囲の衝撃が発生したレンタカーに確認信号を送信して異常か否かをチェックし、一定時間内に応答がない場合には、異常確認のための緊急出動が行われるようにする。したがって、前記危険認知モジュール43’は、事故程度の衝撃ではないが、それ以下の危険範囲の衝撃に対して確認が行われた後、緊急出動が行われるようにして、レンタカー異常に対する効率的な管理が行われるようにすることができる。言い換えれば、前記事故判断モジュール42’は、一定程度以上のみの衝撃を事故として認知して緊急出動が行われるようにすることにより、事故を敏感に認識し、過度な緊急出動が発生する問題を防止することができ、前記危険認知モジュール43’によってそれ以下の危険範囲の衝撃に対してもレンタカーを確認した後に緊急出動が行われるようにして、軽微な事故や運転者の健康異常などの状況に対しても迅速な対処が行われるようにすることができる。このために、前記危険認知モジュール43’は、危険衝撃感知モジュール431’、確認信号送信モジュール432’、応答信号確認モジュール433’及び緊急出動指示モジュール434’を含むことができる。
【0089】
前記危険衝撃感知モジュール431’は、レンタカー200の衝撃が事故と判断される一定程度以下の危険範囲に到達することを感知する構成であって、事故と判断される程度の大きな衝撃ではないが、軽微な事故の発生可能性がある危険範囲の衝撃を認知してこれに対する対処が行われるようにする。
【0090】
前記確認信号送信モジュール432’は、危険範囲の衝撃が感知される場合、レンタカー200に対して確認信号を送信する構成であって、レンタカー200自体に別途の通知装置を設置して確認信号を送信するか、或いはユーザー端末300を介して確認信号を送信するようにすることができる。
【0091】
前記応答信号確認モジュール433’は、確認信号に対する応答信号を確認する構成であって、レンタカー200自体に設置される通知装置を介して応答信号を伝送するか、或いはユーザー端末300を介して応答信号を伝送することができるようにし、一定時間内に応答信号が受信されるか否かを確認するようにする。
【0092】
前記緊急出動指示モジュール434’は、確認信号の送信後に一定時間内に応答信号が受信されない場合、レンタカー200に異常が発生したと判断して緊急出動を指示する構成であって、大きな衝撃が発生していない事故や運転者異常などに対する迅速な対処ができるようにする。
【0093】
前記異常確認モジュール44’は、事故発生の可能性はないが、車両の異常による異常な衝撃が持続的に発生することを感知する構成であって、車両異常に対する通知又は点検が行われるようにすることができる。このために、前記異常確認モジュール44’は、衝撃情報保存モジュール441’、反復頻度算出モジュール442’、基準値比較モジュール443’、連続回数算定モジュール444’及び異常通知モジュール445’を含むことができる。
【0094】
前記衝撃情報保存モジュール441’は、危険範囲以下の一定範囲の衝撃に関する情報を保存する構成であって、発生時間に関する情報を一緒に保存するようにする。
【0095】
前記反復頻度算出モジュール442’は、衝撃情報保存モジュール441’によって保存される衝撃の発生頻度を算出する構成であって、衝撃がどれほど頻繁に発生するかを判断することができるようにする。
【0096】
前記基準値比較モジュール443’は、前記反復頻度算出モジュール442’によって算出される衝撃の発生頻度を基準値と比較する構成であって、車両の異常と判断することができる発生頻度を基準値として設定して比較するようにする。
【0097】
前記連続回数算定モジュール444’は、衝撃の反復頻度が基準値を超える連続回数を算定する構成であって、衝撃が頻繁に連続的に発生することを感知することができるようにする。
【0098】
前記異常通知モジュール445’は、衝撃の反復頻度が基準値を超えて連続回数が所定の回数を超える場合に車両の異常を知らせる構成であって、衝撃が頻繁に連続的に発生する場合にのみ異常と感知するようにして、一時的異常、誤りによる衝撃の発生を除いて車両の異常による衝撃の発生のみを感知して知らせることができるようにする。前記異常通知モジュール445’は、レンタカー車両に対して異常を知らせてこれに対する自己点検や注意が行われるようにすることができ、これと共に、レンタカー車両に出動して点検が行われるようにすることもできる。
【0099】
前記油類費算定部5’は、レンタカー200の運行による油類費を算定する構成であって、算定された油類費をレンタカー200の返却時にユーザーに請求するようにする。既存のレンタカー200に対する油類費は、車両の燃料ゲージで計算して油類費を支払うようにしたり、燃料を満たした車両をレンタルして返却の際にいっぱいに満たして返却したりするなどの形態で支払われるようにしている。しかし、燃料ゲージを通じた油類費の計算は、その正確性が低下し、燃料をいっぱいに満たして返却する場合にも、給油単価の高い返却地付近でのみ給油を行わなければならないため、レンタカーユーザーの不便さと不満が非常に大きい状況である。したがって、最近、車両共有システムでは、車両に備え付けられた運営主体の給油カードを介して給油し、油類費は車両の運行距離に応じて自動的に請求されるようにする方法が用いられている。しかし、このような場合にも、ユーザーの利便性は高くなったが、単に距離を基準に請求することによりその正確性が低下し、直接給油する場合より高い油類費を請求するようにしており、ユーザーの損害がむしろ高くなった状況である。したがって、本システムでは、レンタカー200に備え付けられた給油カードを通じて給油が行われるようにしながら、その油類費は車両の運行状態に応じて自動的に計算されるようにし、油類費の計算は運行状態と燃料消費量との相関関係を分析して行われるようにすることにより、便利且つ合理的な油類費の算定が行われるようにする。このために、前記油類費算定部5’は、相関関係分析モジュール51’、運行情報受信モジュール52’、油類費算出モジュール53’及び自動油類費請求モジュール54’を含むことができる。
【0100】
前記相関関係分析モジュール51’は、各レンタカー200に対する運行状態と燃料消費量との相関関係を分析する構成であって、一定期間の間収集されるレンタカー200の運行状態と給油情報を収集してビッグデータを形成するようにし、ビッグデータを利用した機械的学習方式によって運行状態と燃料消費量との相関関係を分析するようにする。このために、前記相関関係分析モジュール51’は、運行情報ローディングモジュール511’、給油情報ローディングモジュール512’及び相関導出モジュール513’を含むことができる。
【0101】
前記運行情報ローディングモジュール511’は、各レンタカー200の運行情報を読み込む構成であって、レンタカー200の燃料消費に影響を及ぼす始動情報や速度情報、加減速情報、位置情報などを読み込むようにする。
【0102】
前記給油情報ローディングモジュール512’は、各レンタカー200の給油情報を読み込む構成であって、ロードされる給油情報を介して、レンタカー200の運転中に使用される燃料消費量を計算することができるようにする。
【0103】
前記相関導出モジュール513’は、運行情報と燃料消費量との相関関係を導出する構成であって、レンタカーの運行時間、運行距離、速度、加減速などを入力変数として燃料消費量との相関関係を機械的学習によって導出するようにする。
【0104】
前記運行情報受信モジュール52’は、各レンタカー200に対する運行情報を受信する構成であって、レンタカー200の使用期間中に収集される始動、速度、加減速、位置情報を受信して運行情報を算出するようにする。
【0105】
前記油類費算出モジュール53’は、レンタカー200の使用による油類費を算出する構成であって、前記運行情報受信モジュール52’によって受信される運行情報を、前記相関関係分析モジュール51’によって導出された相関関係に入力して、消費された燃料消費量を算出し、消費された燃料消費量を用いて油類費を算出するようにする。
【0106】
前記自動油類費請求モジュール54は、前記油類費算出モジュール53’によって算出される油類費を自動的にレンタカーユーザーに請求する構成であって、好ましくは、ユーザー端末300を介して油類費の請求が行われるようにすることができ、請求された油類費を決済する場合にのみ返却が完了するようにする。
【0107】
前記油類費割引部6’は、レンタカー200内に備え付けられた給油カードを介したレンタカーユーザーの給油単価に応じて油類費を割引するようにする構成であって、前記油類費算定部5’によって算定される油類費を割引して請求するようにする。本発明は、レンタカーの運行状態に応じて自動的に油類費が計算されて請求されるようにし、給油は、レンタカー200に備え付けられた給油カードを用いて決済するようにするが、このような場合、レンタカーユーザーがガソリンスタンドの給油単価を確認せずに給油を行ってレンタカー運営者の油類費負担が高まることができる。したがって、本発明は、運営主体の給油カードを介して便利に給油が行われるようにしながら、レンタカーユーザーが給油する給油単価に応じて油類費を割引するようにして、低い給油単価のガソリンスタンドを探して給油するように誘導することにより、油類費負担を下げることができるようにする。このために、前記油類費割引部6’は、給油単価ローディングモジュール61’、単価情報収集モジュール62’、基準単価設定モジュール63’、節減比率算出モジュール64’、給油ポイント算定モジュール65’及び自動油類費差引モジュール66’を含むことができる。
【0108】
前記給油単価ローディングモジュール61’は、レンタカーユーザーが給油した給油単価情報を読み込む構成であって、ユーザーが給油した位置のガソリンスタンドに対する単価情報を外部サーバーから受信して読み込むようにすることができる。
【0109】
前記単価情報収集モジュール62’は、レンタカーが使用される地域のガソリンスタンドに対する給油単価情報を収集する構成であって、給油単価情報を管理する外部サーバーから給油日の単価情報を収集するようにする。
【0110】
前記基準単価設定モジュール63’は、前記単価情報収集モジュール62’によって収集される給油単価情報を用いて、給油費割引の基準となる基準単価を設定する構成であって、給油日の当該地域の給油単価に対する平均値を基準単価として設定するようにする。
【0111】
前記節約比率算出モジュール64’は、レンタカーユーザーが給油費を節減した比率を算出する構成であって、給油単価ローディングモジュール61’によってロードされたユーザーの給油単価と基準単価との差を基準単価で割って節減比率を算出するようにする。
【0112】
前記給油ポイント算定モジュール65’は、レンタカーユーザーの給油費節減比率によるポイントを算定する構成であって、前記節減比率算出モジュール64’によって算出された節減比率にユーザーが給油した給油量を乗じて、割引を受けるべき給油ポイントを算定するようにする。
【0113】
前記自動油類費差引モジュール66’は、前記給油ポイント算定モジュール65’によって算定された給油ポイントを油類費に自動的に反映して差し引かれるようにする構成であって、前記自動油類費請求モジュール54’による油類費の請求時に給油ポイントだけ自動的に差し引いて請求されるようにする。
【0114】
前記反則金算定部7’は、レンタカーユーザーの交通法規の違反による反則金を予め算定して請求する構成であって、交通法規違反取り締まりカメラが設置された位置で交通法規に違反する場合、反則金を予め請求して受領するようにし、取り締まり情報が運営サーバーに到達する場合、受領された反則金をすぐに納付するようにする。レンタカーユーザーが交通法規に違反して取り締まりカメラによって取り締まれる場合、従来は、レンタカーユーザーを後で見つけて別途に反則金を請求し、これを納付するようにしたが、レンタカーユーザーに対する情報が誤って登録されているか或いはレンタカーユーザーの情報が変更される場合、反則金賦課が正常に行われないという問題があった。したがって、前記反則金算定部7’は、レンタカー200の運行情報を用いて取り締まりの有無を判断し、予め反則金を受領するようにして、レンタカー200の交通法規の違反による反則金の賦課が漏れなく迅速に行われるようにすることができ、後で取り締まれていないことが判明した場合には、直ちに予め受領された反則金を自動的に返還するようにして、反則金が不当に請求されるのを防ぐことができるようにする。このために、前記反則金算定部7’は、位置情報ローディングモジュール71’、速度情報ローディングモジュール72’、取り締まり位置収集モジュール73’、違反如何判断モジュール74’、反則金算出モジュール75’、自動反則金請求モジュール76’及び反則金返還モジュール77’を含むことができる。
【0115】
前記位置情報ローディングモジュール71’は、レンタカーの位置情報を読み込む構成であって、位置情報を介してレンタカーの走行経路を把握することができるようにする。
【0116】
前記速度情報ローディングモジュール72’は、レンタカーの速度情報を読み込む構成であって、レンタカーの速度違反か否かを判断し、特定位置で駐停車が行われるか否かなどを判断することができるようにする。
【0117】
前記取締り位置収集モジュール73’は、交通法規の違反を取り締まるカメラの位置情報を収集する構成であって、速度違反、駐停車違反、バス専用車路、割り込み禁止などを取り締まるカメラの位置情報を収集するようにすることができる。
【0118】
前記違反如何判断モジュール74’は、レンタカーの交通法規違反か否かを判断する構成であって、速度違反取締カメラが撮影する位置でレンタカー20が規定速度を超えるか否か、バス専用車路を取り締まるカメラが撮影する位置でバス専用車路に進入するか否か、駐停車を取り締まるカメラが撮影する位置で駐停車時間を超えて駐停車するか否か、割り込みを取り締まるカメラが撮影する位置で割り込むか否かなどを判断するようにする。
【0119】
前記反則金算出モジュール75’は、前記違反如何判断モジュール74’による交通法規違反による反則金を算出する構成であって、交通法規違反の種類による反則金を合算して算出するようにする。
【0120】
前記自動反則金請求モジュール76’は、算出された反則金をレンタカーユーザーに請求する構成であって、油類費と共に、ユーザー端末300を介してレンタカー返却の際に請求されるようにすることができる。
【0121】
前記反則金返還モジュール77’は、予め反則金を納付したレンタカーユーザーが取り締まれていないことが判明した場合、自動的に反則金を返還する構成であって、ユーザーの口座を介して自動的に払い戻されるようにすることができる。
【0122】
前記観光経路提供部8’は、レンタカーユーザーの移動経路を分析して、頻繁に訪れる観光経路をレンタカーユーザーに提供する構成であって、レンタカーユーザーの特徴や環境情報による移動特性を分析して提供するようにする。前記観光経路提供部8’は、一定期間の間レンタカーが使用される地域に流入するユーザーの情報と滞留情報を収集してビッグデータ分析が行われるようにすることができ、レンタカーユーザーの個人特性及び環境情報による移動経路の相関関係を分析して、ユーザーが多く訪れる観光経路をレンタカーユーザーに提供するようにする。このために、前記観光経路提供部8’は、ユーザー情報収集モジュール81’、気象情報収集モジュール82’、時期情報収集モジュール83’、滞留情報収集モジュール84’、相関分析モジュール85’、推薦経路提供モジュール86’及び店舗情報表示モジュール87’を含むことができる。
【0123】
前記ユーザー情報収集モジュール81’は、レンタカーユーザーの個人情報を収集する構成であって、一例として年齢、性別、国籍などに関する情報を収集するようにすることができる。
【0124】
前記気象情報収集モジュール82’は、日単位の気象情報を収集する構成であって、気温、降水量、風速、湿度などの気象情報を収集するようにすることができる。
【0125】
前記時期情報収集モジュール83’は、レンタカー利用時点に関する情報を収集する構成であって、曜日や月などの情報を収集するようにすることができる。
【0126】
前記滞留情報収集モジュール84’は、レンタカーユーザーの滞留位置情報を収集する構成であって、レンタカーの運行経路を分析して一定時間以上留まる位置を滞留したと判断して滞留情報を収集することができるようにする。
【0127】
前記相関分析モジュール85’は、レンタカーユーザーの個人特性情報、時期情報及び気象情報と滞留情報との相関関係を分析する構成であって、レンタカーユーザーの性別、年齢、国籍に関する情報、気温、降水量、風速、湿度に関する気象情報、月、曜日などの時期情報を入力端に置き、観光地の各地域に対する訪問確率を出力端に置いて機械学習などを利用して入力端と出力端の相関関係を分析するようにする。
【0128】
前記推薦経路提供モジュール86’は、前記相関分析モジュール85’によって分析される相関関係を用いて、レンタカーユーザーが多く訪れる位置を集めて推薦経路を提供する構成であって、レンタカーを使用しようとするユーザーの年齢、性別、国籍に関する情報、レンタカーを使用する時点の気象情報、曜日、月などの時期情報を相関関係に入力して訪問確率の高い滞留位置を算出するようにし、これらを集めて推薦経路を提供するようにする。したがって、前記推薦経路提供モジュール86’は、別途の検索なしにも、他のユーザーが多く訪れる観光地を容易に見つけて訪問するようにすることができる。
【0129】
前記店舗情報表示モジュール87’は、前記店舗情報提供部9’によって提供される推薦店舗位置の情報を推薦経路上に表示する構成であって、レンタカーのナビゲーション又はユーザー端末300を介して位置を表示するようにすることができる。前記店舗情報提供部9’では、レンタカーユーザーの移動経路に応じて特定商品群に対する購買程度と選好度程度が高い位置を観光商品業者に提供して移動店舗を設置することができるようにするが、前記店舗情報表示モジュール87’は、推薦される移動店舗の位置情報をレンタカーユーザーの推薦経路上に表示して観光商品を容易に購買することができるようにし、購買による満足度を高めるようにし、観光商品業者の販売利益も高めるようにすることができる。これについての詳細な説明は後述する。
【0130】
前記店舗情報提供部9’は、レンタカーユーザーの移動経路による商品購買情報を分析して観光商品業者に移動店舗の推薦位置を提供する構成であって、レンタカーが使用される地域の位置別商品購買情報を分析して特定商品群に対してユーザーが多く購買し且つ選好度が高い位置を移動店舗の推薦位置として提供するようにする。また、前記店舗情報提供部9’は、レンタカーユーザーに推薦される移動経路上で移動店舗の位置を推薦するようにして、移動店舗における特定商品群に対する販売率を最大化するようにすることができる。このために、前記店舗情報提供部9’は、購買分析モジュール91’及び位置推薦モジュール92’を含むことができる。
【0131】
前記購買分析モジュール91’は、レンタカーが使用される地域の位置別購買情報を分析する構成であって、特定商品群に対して位置別に購買される情報を分析するようにする。前記購買分析モジュール91’は、商品購買に対するカード決済情報や現金領収証情報などを外部サーバーから収集して購買情報を分析するようにすることができ、特定商品群に対して各位置別に購買される比率、各位置で購買される特定商品群に対して選好度に応じて購買指数の算出が行われるようにする。このために、前記購買分析モジュール91’は、位置情報入力モジュール911’、購買情報分析モジュール912’、選好情報分析モジュール913’及び購買指数算定モジュール914’を含むことができる。
【0132】
前記位置情報入力モジュール911’は、レンタカーが移動可能な地域の各位置情報を入力する構成であって、一定面積又は管轄区域単位で地域を分けるようにする。
【0133】
前記購買情報分析モジュール912’は、各位置における商品に対する購買情報を分析する構成であって、商品の種類による商品群別にカード決済、現金領収証などの情報を分析して位置別に販売量の分析が行われるようにする。
【0134】
前記選好情報分析モジュール913’は、各位置別商品群に対する選好度情報を分析する構成であって、各位置で購買された商品に対してオンライン上の後記情報等を分析して感性分析などを介して選好度を分析するようにする。
【0135】
前記購買指数算定モジュール914’は、位置別商品群に対する購買指数を算定する構成であって、購買情報及び選好度情報の分析を介して購買比率と選好度を示す購買指数を算定するようにする。一例として、前記購買指数算定モジュール914’は、特定商品群に対してレンタカーが使用される地域の総販売量から位置別販売量の比率を算定するようにし、ここに各位置別選好程度を合算して購買指数を算定するようにすることができる。したがって、購買指数の高い位置であるほど特定商品群に対して購買確率が高く且つ選好度が高い地域と判断されることができ、このような位置を移動店舗の位置として推薦するようにして地域観光商品の販売業者などに販売率を高めることができる有用な情報を提供するようにすることができる。
【0136】
前記位置推薦モジュール92’は、レンタカーユーザーの推薦経路を考慮して移動店舗の位置を推薦するようにする構成であって、前記購買分析モジュール91’によって算定される購買指数を用いて移動店舗の位置が推薦されるようにする。前記観光経路提供部8は、レンタカーユーザーに、ユーザーが多く訪れる推薦経路を提供するようにするが、ユーザーの個人特性に応じて様々な経路が提供される。したがって、前記位置推薦モジュール92は、前記観光経路提供部8’を介して推薦される経路を読み込むようにし、各経路に対して位置別購買指数を比較するようにし、各位置が推薦される回数と購買指数を考慮して最も購買確率の高い位置へ移動店舗の推薦が行われるようにする。このために、前記位置推薦モジュール92’は、商品情報入力モジュール921’、推薦経路ローディングモジュール922’、購買指数比較モジュール923’及び推薦位置提供モジュール924’を含むことができる。
【0137】
前記商品情報入力モジュール921’は、移動店舗の位置の推薦を受けようとする商品群に対する情報を入力する構成であって、前記購買分析モジュール91’によって分析される商品群による商品の種類を入力するようにする。
【0138】
前記推薦経路ローディングモジュール922’は、前記観光経路提供部8’によって提供されるレンタカーユーザーに対する推薦経路情報を読み込む構成であって、一定単位期間、例えば1日単位でレンタカーを予約したユーザーに提供される推薦経路情報を読み込むようにする。
【0139】
前記購買指数比較モジュール923’は、前記推薦経路ローディングモジュール922’によって読み込んだ各経路の位置別購買指数を比較する構成であって、単位期間中の多数の推薦経路を全て考慮して購買指数を比較するようにする。言い換えれば、前記購買指数比較モジュール923’は、各位置が推薦経路によって推薦される回数を算出するようにし、算出された回数に各位置別購買指数を乗じるようにし、乗じられた値を位置別に比較するようにする。
【0140】
前記推薦位置提供モジュール924’は、前記購買指数比較モジュール923’による比較の結果に基づいて移動店舗の位置を推薦する構成であって、特定商品群に対して購買指数が高く且つユーザーの訪問確率が高い位置を移動店舗の位置として推薦するようにして商品販売率を最大化することができるようにする。
【0141】
前記ネットワーク診断部10’は、レンタカー200と運営サーバー100のネットワーク状態を管理する構成であって、一定時間間隔でレンタカー200に信号を送信して応答を確認するようにし、応答如何に応じてネットワーク状態を診断するようにする。特に、前記ネットワーク診断部10’は、一定単位時間の間に応答信号が一定回数以上受信されない場合、通信故障と判断するようにするとともに、故障と判断されなくても故障と判断される範囲以下の一定範囲で応答の未受信が続く場合にはネットワークの性能低下を知らせてこれに対する点検が行われるようにし、また、一定単位時間内で連続して未受信状態が続く場合にはネットワークが完全に切れたと判断して故障と診断される前でも迅速にこれを知らせて迅速な対処ができるようにする。このために、前記ネットワーク診断部10’は、故障検出部101’、異常診断部102’及び緊急通知部103’を含むことができる。
【0142】
前記故障検出部101’は、ネットワークの故障を検出する構成であって、一定単位時間の間に応答信号が未受信される回数が基準値を超える場合、ネットワークの故障と診断するようにする。このために、前記故障検出部101’は、確認信号送信モジュール101a’、応答信号受信モジュール101b’、未受信頻度算出モジュール101c’及び故障確定モジュール101d’を含むことができる。
【0143】
前記確認信号送信モジュール101a’は、各レンタカー200に対してネットワーク状態を確認するための信号を送信する構成であって、一定時間間隔で確認信号を送信するようにする。
【0144】
前記応答信号受信モジュール101bは、確認信号送信モジュール101a’によって送信される確認信号に対する応答信号を受信する構成であって、レンタカー200では、確認信号に対して自動的に応答信号を送信するようにして運営サーバー100でネットワークの正常作動か否かを確認することができるようにする。
【0145】
前記未受信頻度算出モジュール101c’は、一定単位時間間隔で応答信号が未受信される頻度を算出する構成であって、一定単位時間の間に送信された確認信号の回数に対する応答信号の未受信回数を未受信頻度として算出するようにする。
【0146】
前記故障確定モジュール101d’は、前記未受信頻度算出モジュール101c’によって算出される未受信頻度が基準値を超える場合にネットワークの故障と判断する構成であって、故障を知らせてこれに対する迅速な対処が行われるようにする。また、前記故障確定モジュール101d’は、応答信号の1回の未受信で故障を判断するのではなく、一定単位時間の間の未受信頻度が基準値を超える場合に故障と判断するようにして一時的な異常による応答信号未受信によって故障と判断し、点検などを行う非効率を防止するようにすることができる。
【0147】
前記異常診断部102’は、応答信号の未受信頻度が故障と検出される程度でなくてもそれ以下の一定範囲で持続する場合、ネットワーク性能が低下したと判断してこれを知らせる構成であって、ネットワークの故障だけでなく、性能低下も診断可能にして、ネットワーク性能の低下による通信不良の問題も防止するようにすることができる。このために、前記異常診断部102’は、危険範囲認知モジュール102a’、持続回数算出モジュール102b’、基準回数比較モジュール102c’及び点検通知送信モジュール102d’を含むことができる。
【0148】
前記危険範囲認知モジュール102a’は、応答信号の未受信頻度が危険範囲に到達することを認知する構成であって、ここで、危険範囲とは、故障と診断される未受信頻度の基準値以下の一定範囲を意味する。
【0149】
前記持続回数算出モジュール102b’は、応答信号の未受信頻度が危険範囲に到達する場合にその持続回数を算出する構成であって、一定単位時間の間の未受信頻度が危険範囲に到達する単位時間が続く回数を算出するようにする。
【0150】
前記基準回数比較モジュール102c’は、持続回数算出モジュール102b’によって算出される持続回数を基準回数と比較する構成であって、ネットワークの性能低下と判断することができる基準回数を設定して比較が行われるようにする。
【0151】
前記点検通知送信モジュール102d’は、前記基準回数比較モジュール102c’による比較の結果、持続回数が基準回数を超える場合、ネットワークの性能低下と判断する構成であって、これを知らせてネットワークに対する迅速な点検が行われるようにする。
【0152】
前記緊急通知部103’は、ネットワーク状態が故障又は性能低下と診断されなくても、応答信号の未受信回数が連続して発生する場合、これを知らせて迅速な対処が行われるようにする構成であって、単位時間内でも応答信号が連続して未受信される場合には、ネットワークが完全に切れたと判断して、故障と診断される前に迅速な対処ができるようにする。このために、前記緊急通知部103’は、未応答情報受信モジュール103a’、連続回数算定モジュール103b’及び緊急異常送信モジュール103c’を含むことができる。
【0153】
前記未応答情報受信モジュール103a’は、応答信号が未受信される情報を受信する構成であって、応答信号の未受信が連続するか否かを判断するようにする。
【0154】
前記連続回数算定モジュール103b’は、応答信号の未受信が連続する回数を算定する構成であって、一定単位時間内で未受信が連続するか否かを確認するようにする。
【0155】
前記緊急異常送信モジュール103c’は、前記連続回数算定モジュール103b’によって算定される連続回数が所定の回数を超える場合、ネットワークの接続が完全に切れたと判断して緊急異常信号を送信するようにする構成であって、故障と検出される前でも迅速に異常を知らせて迅速な対処ができるようにする。
【0156】
以上、出願人は本発明の様々な実施形態を説明したが、これらの実施形態は、本発明の技術的思想を実現する一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想を実現する限り、如何なる変更例又は修正例も本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0157】
100 運営サーバー
1 価格モデル決定部
2 価格算出部
3 価格調整部
4 業者別提供部
5 取消再販売部
1’ 車両情報収集部
2’ 交通情報提供部
3’ 交通情報最適化部
4’ 衝撃モニタリング部
5’ 油類費算定部
6’ 油類費割引部
7’ 反則金算定部
8’ 観光経路提供部
9’ 店舗情報提供部
10’ ネットワーク診断部
200 レンタカー
300 ユーザー端末