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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】灰皿装置及び灰皿管理システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 19/10 20060101AFI20240625BHJP
   A24F 19/00 20060101ALI20240625BHJP
   A24F 19/09 20060101ALI20240625BHJP
   A24F 19/14 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
A24F19/10
A24F19/00 C
A24F19/00 F
A24F19/09
A24F19/14 Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023204519
(22)【出願日】2023-12-04
【審査請求日】2023-12-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】310014861
【氏名又は名称】エム・クリエイト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】谷内田 譲
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第1913283(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0104946(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0088984(KR,A)
【文献】中国実用新案第209871334(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2021/0390509(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 19/00-19/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の設置場所に立設される柱状の外観を有し、上端面に吸殻投入孔が設けられた灰皿筐体と、前記灰皿筐体における前記上端面側に、前記吸殻投入孔の下方に位置するように収容され、前記吸殻投入孔から投入された吸殻を吸殻受取り口で受取り、前記吸殻を複数の消火ローラの相互間で狭圧して押し潰すことで消火しながら吸殻排出口に向かって搬送して、前記吸殻排出口から排出する吸殻消火部と、前記吸殻排出口の下方側に配置されるように前記灰皿筐体に収容され、前記吸殻排出口から排出された前記吸殻を回収する回収箱と、前記灰皿筐体に取り付けられ、前記回収箱に回収されて内部に溜まった前記吸殻の蓄積量を表す蓄積指標を取得する蓄積指標取得部と、前記灰皿筐体に取り付けられ、前記蓄積指標取得部での取得結果を装置外部に通知する通知部と、を備えた灰皿装置と、
各種情報の表示画面を有し、前記灰皿装置に対する各種管理のための管理アプリが搭載され、当該管理アプリを介して前記灰皿装置の管理を担当する担当管理者に携帯される携帯端末装置と、
前記灰皿装置からの通知内容に基づいて、当該灰皿装置における前記吸殻の蓄積量を含む灰皿情報を前記担当管理者の前記携帯端末装置に送信するサーバ装置と、
を備え
前記サーバ装置は、前記灰皿情報を送信することに加え、前記吸殻の蓄積量が所定の閾値を超える蓄積超過を含むアラート要因が発生した場合には、前記アラート要因の発生を示すアラート情報を、当該アラート要因が発生した前記灰皿装置の前記担当管理者が携帯する前記携帯端末装置に送信するとともに、前記アラート要因が復旧した場合には、当該アラート要因の復旧を示す復旧情報を、当該アラート要因が復旧した前記灰皿装置の前記担当管理者が携帯する前記携帯端末装置に送信するものであり、
前記携帯端末装置の前記表示画面には、当該携帯端末装置が前記アラート情報を受信すると、当該アラート情報の受信を通知するアラートプッシュ通知が表示されるとともに、前記管理アプリを示すアイコン画像が、前記アラートプッシュ通知の通知件数を表すバッジが付された状態で表示され、前記復旧情報を受信すると、当該復旧情報の受信を通知する復旧プッシュ通知が表示されるとともに、前記バッジが表す前記アラートプッシュ通知の通知件数が前記復旧プッシュ通知の通知件数だけ減少するものであることを特徴とする灰皿管理システム。
【請求項2】
前記蓄積指標取得部が、前記吸殻排出口の下方側で前記回収箱の内底面側を向くように前記灰皿筐体に取り付けられ、前記回収箱の内部に蓄積された吸殻群の上面までの距離を前記蓄積指標として取得する距離センサを有していることを特徴とする請求項1に記載の灰皿管理システム
【請求項3】
前記灰皿装置が、
前記灰皿筐体に取り付けられ、前記吸殻投入孔から投入された前記吸殻が前記吸殻消火部における前記吸殻受取り口で受け取られることなく当該吸殻受取り口の上方に留まる吸殻滞留の発生を検出する滞留検出部を更に備え、
前記通知部が、前記蓄積指標取得部での取得結果とともに、前記滞留検出部での検出結果も通知するものであることを特徴とする請求項1に記載の灰皿管理システム
【請求項4】
前記滞留検出部が、
前記吸殻投入孔と前記吸殻受取り口の間に配置され、前記吸殻投入孔から前記吸殻受取り口へと向かう前記吸殻の通過を検知する吸殻通過センサと、
前記吸殻通過センサにおいて、所定時間以上に亘って前記吸殻の通過中が検知され続けている場合に前記吸殻滞留が発生したと判断し、その判断結果を前記滞留検出部での検出結果として前記通知部に送る滞留判断部と、
を有していることを特徴とする請求項3に記載の灰皿管理システム
【請求項5】
前記蓄積指標取得部が、前記蓄積指標の取得を所定の取得間隔で繰り返し実行し、
前記通知部が、前記蓄積指標取得部で前記蓄積指標が取得される度に、前記取得結果を通知することを特徴とする請求項1に記載の灰皿管理システム
【請求項6】
前記アラート要因には、前記吸殻滞留の発生も含まれることを特徴とする請求項に記載の灰皿管理システム。
【請求項7】
所定の設置場所に立設される柱状の外観を有し、上端面に吸殻投入孔が設けられた灰皿筐体と、
前記灰皿筐体における前記上端面側に、前記吸殻投入孔の下方に位置するように収容され、前記吸殻投入孔から投入された吸殻を吸殻受取り口で受取り、前記吸殻を複数の消火ローラの相互間で狭圧して押し潰すことで消火しながら吸殻排出口に向かって搬送して、前記吸殻排出口から排出する吸殻消火部と、
前記吸殻排出口の下方側に配置されるように前記灰皿筐体に収容され、前記吸殻排出口から排出された前記吸殻を回収する回収箱と、
前記灰皿筐体に取り付けられ、前記回収箱に回収されて内部に溜まった前記吸殻の蓄積量を表す蓄積指標を取得する蓄積指標取得部と、
前記灰皿筐体に取り付けられ、前記蓄積指標取得部での取得結果を装置外部に通知する通知部と、
を備え
請求項1~6のうち何れか一項に記載の灰皿管理システムに前記灰皿装置として組み込まれるとともに、
前記通知部が、前記蓄積指標取得部での取得結果を、前記サーバ装置において、前記灰皿情報、前記アラート情報、及び前記復旧情報のうち少なくとも前記灰皿情報の送信に用いられる情報材料として通知することを特徴とする灰皿装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投入された吸殻を消火して回収する灰皿装置と、当該灰皿装置に対する各種管理のための灰皿管理システムに関するものとなっている。
【背景技術】
【0002】
従来、喫煙可能なスペースに設置される灰皿装置として、投入された吸殻を消火して回収する灰皿装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような灰皿装置では、装置内部に吸殻を回収して溜める回収箱が設けられている。回収箱における吸殻の蓄積量がある程度の量に達すると、灰皿装置に対する各種管理を担当する担当管理者によって、回収箱の内部に溜まった吸殻が廃棄される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-030418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、多くの場合、灰皿装置の担当管理者は、一定時間置きに灰皿装置の設置場所を訪れて回収箱における吸殻の蓄積量の確認等を行い、蓄積量が廃棄レベルに達したと判断した場合に吸殻の廃棄を行うこととなっている。しかしながら、このような一定時間置きの確認と廃棄を含む灰皿装置の管理作業は、作業効率が低く担当管理者の負担となりがちである。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、灰皿装置の管理作業を効率良く行うことができる灰皿装置及び灰皿管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、灰皿管理システムは、所定の設置場所に立設される柱状の外観を有し、上端面に吸殻投入孔が設けられた灰皿筐体と、前記灰皿筐体における前記上端面側に、前記吸殻投入孔の下方に位置するように収容され、前記吸殻投入孔から投入された吸殻を吸殻受取り口で受取り、前記吸殻を複数の消火ローラの相互間で狭圧して押し潰すことで消火しながら吸殻排出口に向かって搬送して、前記吸殻排出口から排出する吸殻消火部と、前記吸殻排出口の下方側に配置されるように前記灰皿筐体に収容され、前記吸殻排出口から排出された前記吸殻を回収する回収箱と、前記灰皿筐体に取り付けられ、前記回収箱に回収されて内部に溜まった前記吸殻の蓄積量を表す蓄積指標を取得する蓄積指標取得部と、前記灰皿筐体に取り付けられ、前記蓄積指標取得部での取得結果を装置外部に通知する通知部と、を備えた灰皿装置と、各種情報の表示画面を有し、前記灰皿装置に対する各種管理のための管理アプリが搭載され、当該管理アプリを介して前記灰皿装置の管理を担当する担当管理者に携帯される携帯端末装置と、前記灰皿装置からの通知内容に基づいて、当該灰皿装置における前記吸殻の蓄積量を含む灰皿情報を前記担当管理者の前記携帯端末装置に送信するサーバ装置と、を備え、前記サーバ装置は、前記灰皿情報を送信することに加え、前記吸殻の蓄積量が所定の閾値を超える蓄積超過を含むアラート要因が発生した場合には、前記アラート要因の発生を示すアラート情報を、当該アラート要因が発生した前記灰皿装置の前記担当管理者が携帯する前記携帯端末装置に送信するとともに、前記アラート要因が復旧した場合には、当該アラート要因の復旧を示す復旧情報を、当該アラート要因が復旧した前記灰皿装置の前記担当管理者が携帯する前記携帯端末装置に送信するものであり、前記携帯端末装置の前記表示画面には、当該携帯端末装置が前記アラート情報を受信すると、当該アラート情報の受信を通知するアラートプッシュ通知が表示されるとともに、前記管理アプリを示すアイコン画像が、前記アラートプッシュ通知の通知件数を表すバッジが付された状態で表示され、前記復旧情報を受信すると、当該復旧情報の受信を通知する復旧プッシュ通知が表示されるとともに、前記バッジが表す前記アラートプッシュ通知の通知件数が前記復旧プッシュ通知の通知件数だけ減少するものであることを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するために、灰皿装置は、所定の設置場所に立設される柱状の外観を有し、上端面に吸殻投入孔が設けられた灰皿筐体と、前記灰皿筐体における前記上端面側に、前記吸殻投入孔の下方に位置するように収容され、前記吸殻投入孔から投入された吸殻を吸殻受取り口で受取り、前記吸殻を複数の消火ローラの相互間で狭圧して押し潰すことで消火しながら吸殻排出口に向かって搬送して、前記吸殻排出口から排出する吸殻消火部と、
前記吸殻排出口の下方側に配置されるように前記灰皿筐体に収容され、前記吸殻排出口から排出された前記吸殻を回収する回収箱と、前記灰皿筐体に取り付けられ、前記回収箱に回収されて内部に溜まった前記吸殻の蓄積量を表す蓄積指標を取得する蓄積指標取得部と、前記灰皿筐体に取り付けられ、前記蓄積指標取得部での取得結果を装置外部に通知する通知部と、を備え、上述の灰皿管理システムに前記灰皿装置として組み込まれるとともに、前記通知部が、前記蓄積指標取得部での取得結果を、前記サーバ装置において、前記灰皿情報、前記アラート情報、及び前記復旧情報のうち少なくとも前記灰皿情報の送信に用いられる情報材料として通知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上述の灰皿装置及び灰皿管理システムによれば、灰皿装置の管理作業を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る灰皿装置及び灰皿管理システムを示す模式図である。
図2図1に示されている灰皿装置の内部構造を示す模式図である。
図3図2に示されている吸殻消火部を、その内部構造が見えるように示した斜視図である。
図4図2に示されている蓄積指標取得部の外観を示す図である。
図5図2に示されている吸殻通過センサにおけるLED発光部の外観を示す図である。
図6図2に示されている吸殻通過センサにおける受光部の外観を示す図である。
図7図2に示されている装置制御/通知部の外観を示す図である。
図8図1に示されている灰皿管理システムにおける携帯端末装置で担当管理者の操作に応じて灰皿情報が表示、確認される様子を示す模式図である。
図9】詳細情報表示画面を示す模式図である。
図10】携帯端末装置のプッシュ通知機能を利用して灰皿装置におけるアラート要因の発生が把握される様子を示す模式図である。
図11】復旧情報を受信した携帯端末装置での表示内容の変化を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、灰皿装置及び灰皿管理システムの一実施形態について説明する。
【0011】
図1は、一実施形態に係る灰皿装置及び灰皿管理システムを示す模式図である。
【0012】
この図1に示されている灰皿管理システム1は、例えば喫煙所や喫煙スペース、商業施設等といった複数の施設Mに設置された複数の灰皿装置10を、複数の担当管理者Yで分担して管理するシステムとなっている。この灰皿管理システム1は、灰皿装置10、携帯端末装置20、サーバ装置30、及び通信中継器40を備えている。
【0013】
灰皿装置10は、投入された吸殻を消火して回収するとともに装置内における吸殻の蓄積量を表す蓄積指標を含む情報を装置外部に通知する装置となっている。この灰皿装置10は、A施設に複数、B施設に複数、また、他の不図示の施設Mには1つ、というように複数の施設Mそれぞれに1つ又は複数ずつ設置されている。この灰皿装置10については後で詳細に説明する。
【0014】
携帯端末装置20は、各種情報の表示画面21を有し、灰皿装置10に対する各種管理のための管理アプリが搭載され、当該管理アプリを介して灰皿装置10の管理を担当する担当管理者Yに携帯される装置である。この携帯端末装置20としては、例えばスマートフォンやタブレット端末等といったモバイル機器を利用することができる。
【0015】
サーバ装置30は、クラウド上に設置され、各灰皿装置10からの通知内容に基づいて、灰皿装置10における吸殻の蓄積量を含む灰皿情報を、その灰皿装置10の担当管理者Yの携帯端末装置20に送信する装置である。また、各携帯端末装置20からのダウンロード要求に応じて灰皿装置10の管理アプリを各携帯端末装置20に供給する。
【0016】
通信中継器40は、灰皿設置場所としての複数の施設Mそれぞれに1つ配置される機器である。各施設Mの通信中継器40は、各施設Mに設置された1つ又は複数の灰皿装置10がLAN(Local Area Network)ケーブル41で有線接続、または、無線接続されるとともに、灰皿装置10からの通知内容をサーバ装置30に無線で送信する。この通信中継器40としては、例えばSIM(Subscriber Identity Module)搭載のSTB(Set Top Box)やBluetooth(登録商標)対応のSTB等を利用することができる。
【0017】
灰皿管理システム1では、各灰皿装置10から送信された吸殻の蓄積量を表す蓄積指標を含む情報が、その灰皿装置10が設置されている施設Mの通信中継器40を介してクラウド上のサーバ装置30に送信される。サーバ装置30は、各灰皿装置10からの通知内容に基づく灰皿情報を生成し、その灰皿装置10の担当管理者Yの携帯端末装置20に送信する。これにより、各担当管理者Yは、自身が担当する灰皿装置10における吸殻の蓄積量等を携帯端末装置20の表示画面21上で確認することができる。そして、担当管理者Yは、この確認を通じて自身が担当する灰皿装置10の中に、吸殻の廃棄等の作業が必要なものがあることを把握すると、作業対象の灰皿装置10のもとに赴いて作業を行うこととなる。以下、このような作業を可能とする灰皿装置10の構成について説明する。
【0018】
図2は、図1に示されている灰皿装置の内部構造を示す模式図である。この図2には、灰皿装置10が、側面扉10a(図1)が開かれて内部が見通せる状態で示されている。この灰皿装置10は、灰皿筐体11と、吸殻消火部12と、回収箱13と、蓄積指標取得部14と、滞留検出部15と、装置制御/通知部16と、を備えている。
【0019】
灰皿筐体11は、各施設Mにおける喫煙スペース等の設置場所に立設される角柱状の外観を有し、上端面に吸殻投入孔111が設けられた部材であり、一側面の略全面が開閉可能な側面扉10a(図1)となっている。また、吸殻投入孔111と吸殻消火部12との間には、吸殻投入孔111に投入された吸殻を吸殻消火部12へと案内する漏斗状の吸殻案内部112が設けられている。
【0020】
吸殻消火部12は、灰皿筐体11における上端面側に、吸殻投入孔111の下方の吸殻案内部112の更に下方に位置するように収容された次のような部材である。
【0021】
図3は、図2に示されている吸殻消火部を、その内部構造が見えるように示した斜視図である。
【0022】
この図3に示されているように、吸殻消火部12は、吸殻案内部112で案内されて吸殻受取り口12aで受け取った吸殻を、消火ローラ121の相互間で狭圧して押し潰して消火しながら吸殻排出口12bに向かって搬送する機構部材である。消火ローラ121で消火されて押し潰された吸殻は、その搬送によって吸殻排出口12bから排出される。この吸殻消火部12は、4つの消火ローラ121と、4つの分離板122と、2つのガイド板123、モータ124と、消火部筐体125と、を備えている。4つの消火ローラ121は、周面どうしを接触させながら、下方への搬送を可能とする4つの回転方向D11a,D11b,D11c,D11dに回転することで、相互間で吸殻を狭圧して押し潰して消火しながら吸殻排出口12bに向かって搬送する。分離板122は、消火ローラ121に付着した、吸殻、灰、ガム、その他のごみ等の付着物を消火ローラ121から分離するための部材である。また、ガイド板123は、吸殻受取り口12aから投入された吸殻、灰、ガム、その他のごみが確実に搬送されるようにガイドする部材となっている。モータ124は、消火ローラ121の駆動手段であり、このモータ124による回転駆動力が、不図示の歯車機構を介して4つの消火ローラ121それぞれに伝達される。そして、消火部筐体125が、以上の部材を収容した矩形箱状の部材となっており、その底壁に吸殻排出口12bが設けられている。
【0023】
この吸殻消火部12において消火されて排出された吸殻が、図2に示されている回収箱13に回収される。この回収箱13は、吸殻排出口12bの下方側に配置されるように灰皿筐体11に収容され、吸殻排出口12bから排出された吸殻を回収する。回収箱13は、上方に開口した矩形箱であり、その内側に不燃性ビニール袋131が吸殻排出口12bに向かって開口した状態で、交換可能に収容されている。吸殻排出口12bから排出された吸殻は、この不燃性ビニール袋131の内部に落下して蓄積されていく。蓄積量が予め定められた廃棄レベルに達すると、灰皿装置10の担当管理者Yによって回収箱13から吸殻の溜まった不燃性ビニール袋131が取り出される。取り出された不燃性ビニール袋131は廃棄され、回収箱13には新たな空の不燃性ビニール袋131がセットされることとなる。
【0024】
蓄積指標取得部14は、灰皿筐体11に取り付けられ、回収箱13の不燃性ビニール袋131に回収されて内部に溜まった吸殻の蓄積量を表す蓄積指標を取得する。本実施形態では、蓄積指標取得部14が、吸殻排出口12bの下方側で回収箱13の内底面側を向くように灰皿筐体11に取り付けられ、不燃性ビニール袋131の内部に蓄積された吸殻群の上面までの距離を蓄積指標として取得する距離センサ141を有している。
【0025】
図4は、図2に示されている蓄積指標取得部14の外観を示す図である。
【0026】
蓄積指標取得部14は、距離センサ141と、接続ケーブル142と、接続コネクタ143と、を備えている。距離センサ141は、扁平な矩形ブロック状の外観を有し、広域な二面の矩形面のうちの一方に測距用レーザ141aが設けられている。距離センサ141は、この測距用レーザ141aから照射したレーザ光が対象物に当たって反射された戻り光を受光することで対象物までの距離を取得するセンサ部位である。この距離センサ141が、吸殻排出口12bの下方側で回収箱13の内底面側を測距用レーザ141aが向くように灰皿筐体11に取り付けられる。測距用レーザ141aの設置側と反対側の矩形面には、距離センサ141を灰皿筐体11にネジ止めによって取り付けるための筐体取付穴141bが2つ形成されている。接続ケーブル142は、距離センサ141の側面から延出し、後述の装置制御/通知部16まで延びている信号ケーブルである。この接続ケーブル142の延出端部に接続コネクタ143が設けられており、この接続コネクタ143が装置制御/通知部16に接続される。蓄積指標取得部14における距離センサ141は、接続ケーブル142及び接続コネクタ143を介して装置制御/通知部16から距離取得に関する制御を受けるとともに、取得結果を装置制御/通知部16に送る。また、この蓄積指標取得部14では、吸殻の蓄積指標としての距離の取得を所定の取得間隔(例えば1分置き)で繰り返し実行する。
【0027】
滞留検出部15は、灰皿筐体11に取り付けられ、吸殻投入孔111から投入された吸殻が吸殻消火部12における吸殻受取り口12aの上方に留まる吸殻滞留の発生を検出する部位である。この滞留検出部15は、吸殻滞留の発生検出のために吸殻通過センサ15aを備えている。吸殻通過センサ15aは、吸殻投入孔111と吸殻受取り口12aの間に配置され、吸殻投入孔111から吸殻受取り口12aへと向かう吸殻の通過を検知するセンサとなっている。この吸殻通過センサ15aは、LED(Light Emitting Diode)発光部151と受光部152とを備えている。図2に示されているように、LED発光部151と受光部152は、吸殻案内部112の下方部において吸殻の通過域を相互間に挟むように配置されている。尚、この吸殻通過センサ15aは、吸殻投入時に吸殻消火部12のモータ124を動作させるためのトリガにも利用される。
【0028】
図5は、図2に示されている吸殻通過センサにおけるLED発光部の外観を示す図である。また、図6は、図2に示されている吸殻通過センサにおける受光部の外観を示す図である。
【0029】
LED発光部151は、発光部本体151aと、接続ケーブル151bと、接続コネクタ151cと、を備えている。発光部本体151aは、扁平な矩形ブロック状の外観を有し、広域な二面の矩形面のうちの一方に検出用LED151a-1が設けられている。発光部本体151aは、この検出用LED151a-1から吸殻案内部112の下方部における吸殻の通過域を横切るように検出光を発光する部位である。この発光部本体151aが、吸殻案内部112の下方部で受光部152と対面するように吸殻案内部112に取り付けられる。検出用LED151a-1の取付け面からは一対の取付けフランジ151a-2が張り出している。そして、各取付けフランジ151a-2に、発光部本体151aを吸殻案内部112の下方部にネジ止めによって取り付けるための筐体取付穴151a-3が1つずつ形成されている。接続ケーブル151bは、発光部本体151aにおける検出用LED151a-1の取付け面とは反対側の面から延出し、後述の装置制御/通知部16まで延びている信号ケーブルである。この接続ケーブル151bの延出端部に接続コネクタ151cが設けられており、この接続コネクタ151cが装置制御/通知部16に接続される。発光部本体151aは、接続ケーブル151b及び接続コネクタ151cを介して装置制御/通知部16からの制御を受け、その制御の下で検出用LED151a-1の発光を行う。
【0030】
受光部152は、受光部本体152aと、接続ケーブル152bと、接続コネクタ152cと、を備えている。受光部本体152aは、扁平な矩形ブロック状の外観を有し、広域な二面の矩形面のうちの一方に検出用受光素子152a-1が設けられている。受光部本体152aは、この検出用受光素子152a-1で、LED発光部151を発し吸殻案内部112の下方部における吸殻の通過域を横切る検出光を受光する。この受光部本体152aが、吸殻案内部112の下方部でLED発光部151と対面するように吸殻案内部112に取り付けられる。検出用受光素子152a-1の取付け面からは一対の取付けフランジ152a-2が張り出している。そして、各取付けフランジ152a-2に、受光部本体152aを吸殻案内部112の下方部にネジ止めによって取り付けるための筐体取付穴152a-3が1つずつ形成されている。接続ケーブル152bは、受光部本体152aにおける検出用受光素子152a-1の取付け面とは反対側の面から延出し、後述の装置制御/通知部16まで延びている信号ケーブルである。この接続ケーブル152bの延出端部に接続コネクタ152cが設けられており、この接続コネクタ152cが装置制御/通知部16に接続される。受光部本体152aにおける検出用受光素子152a-1での受光状態は、吸殻案内部112の下方部を吸殻が通過すると、LED発光部151からの検出光を吸殻が遮ることで非受光へと変化する。受光部本体152aは、受光状態のこのような変化に基づいて吸殻の通過を検知し、その検知結果を、接続ケーブル152b及び接続コネクタ152cを介して装置制御/通知部16に送る。
【0031】
図7は、図2に示されている装置制御/通知部の外観を示す図である。
【0032】
装置制御/通知部16は、上述の吸殻消火部12の動作制御に加えて、吸殻通過センサ15aでの検知結果に基づく吸殻滞留の発生判断を行う。吸殻消火部12の動作制御については、装置制御/通知部16は、吸殻通過センサ15aで吸殻の通過が検知された場合に吸殻消火部12のモータ124を動作させるといった制御を行う。装置制御/通知部16は、このような動作制御に加えて、吸殻通過センサ15aにおいて、所定時間以上に亘って吸殻の通過中(即ち、検出用受光素子152a-1での非受光)が検知され続けている場合に吸殻滞留が発生したと判断する吸殻滞留の発生判断を行う。装置制御/通知部16における、吸殻滞留の発生判断を行う制御部分が、吸殻通過センサ15aでの検知結果に基づいて吸殻滞留の発生を判断する滞留判断部15b(図2)を構成している。そして、吸殻通過センサ15aと、この装置制御/通知部16における滞留判断部15bとが、吸殻滞留の発生を検出する滞留検出部15を構成している。この滞留判断部15bでの判断結果が滞留検出部15での検出結果として、装置制御/通知部16の内部において、装置外部への通知機能を担う通知部16aに送られる。
【0033】
また、装置制御/通知部16は、吸殻消火部12の動作制御、及び、吸殻滞留の発生判断の他に、上述の蓄積指標取得部14での取得結果と、吸殻滞留についての検出結果とを装置外部に通知する通知機能も担っている。この通知機能は、装置制御/通知部16の内部に、上記の滞留判断部15bとともに構築される通知部16aにおいて行われる。
【0034】
滞留判断部15b及び通知部16aを含む装置制御/通知部16は、各種制御等を行う回路基板が収容された制御/通知本体161と、次のような各種コネクタを備えている。即ち、装置制御/通知部16は、電源用コネクタ162、消火用コネクタ163、測距用コネクタ164、発光用コネクタ165、受光用コネクタ166、電源スイッチ167、及びLANコネクタ168を備えている。制御/通知本体161は、扁平な矩形ブロック状の外観を有し、一対の長辺側側面のうちの一方に電源用コネクタ162が取り付けられている。また、他方の長辺側側面に、消火用コネクタ163、測距用コネクタ164、発光用コネクタ165、及び受光用コネクタ166が取り付けられ、一の短辺側側面に電源スイッチ167及びLANコネクタ168が取り付けられている。また、制御/通知本体161における広域な二面の矩形面のうちの一方からは一対の取付けフランジ161aが張り出している。そして、各取付けフランジ161aに、制御/通知本体161、つまりは装置制御/通知部16を灰皿筐体11の内側面にネジ止めによって取り付けるための筐体取付穴161bが2つずつ形成されている。
【0035】
電源用コネクタ162には、AC電源から延出する電源ケーブルの接続コネクタが接続され、消火用コネクタ163には、吸殻消火部12から延出する装置ケーブルの接続コネクタが接続される。また、測距用コネクタ164には、蓄積指標取得部14における接続ケーブル142の接続コネクタ143が接続される。そして、発光用コネクタ165には、LED発光部151における接続ケーブル151bの接続コネクタ151cが接続され、受光用コネクタ166には、受光部152における接続ケーブル152bの接続コネクタ152cが接続される。更に、LANコネクタ168には、通信中継器40(図1)からのLANケーブル41の接続コネクタが接続される。
【0036】
電源スイッチ167がONとなった状態で、装置制御/通知部16は、消火用コネクタ163の接続ケーブルを介して吸殻消火部12の動作制御及び動作の監視を行う。また、このON状態で、蓄積指標取得部14における接続ケーブル142を介して、吸殻の蓄積指標としての距離の取得指示と取得結果の受取りが行われる。また、発光用コネクタ165の接続ケーブル151bを介してLED発光部151に対する発光指示が行われ、受光用コネクタ166の接続ケーブル151bを介して受光部152による吸殻の通過に関する検知結果の取得が行われる。上述のように、受光部152での検知結果に基づく吸殻滞留の発生判断は装置制御/通知部16の内部の滞留判断部15bで行われる。蓄積指標取得部14での吸殻の蓄積指標としての距離の取得結果と、滞留判断部15bによる吸殻滞留の発生判断の結果は、装置制御/通知部16の通知部16aに渡される。そして、この通知部16aによって、距離の取得結果及び吸殻滞留の発生判断の結果が、LANコネクタ168のLANケーブル41を介して通信中継器40に送られる。更に、通信中継器40から距離の取得結果及び吸殻滞留の発生判断の結果がサーバ装置30に送られ、灰皿装置10における吸殻の蓄積量を含む灰皿情報に加工されて、灰皿装置10の担当管理者Yの携帯端末装置20に送信される。また、蓄積指標取得部14での距離の取得、受光部152での検知結果に基づく滞留判断部15bでの吸殻滞留の発生判断は、所定の取得間隔(例えば、1分間隔)で繰り返し実行され、その結果が通知部16aに送られる。通知部16aは、繰り返し送られてくる距離の取得結果と吸殻滞留の発生判断の結果を、送られてくるたびに通信中継器40を介してサーバ装置30に送る。そして、サーバ装置30では、これらに基づいて、携帯端末装置20に送信する灰皿情報を更新する。
【0037】
また、本実施形態では、サーバ装置30は、灰皿情報の送信に加え、次のようなアラート情報の送信も行う。アラート情報の送信は、そのアラート情報が示すアラート要因が発生した灰皿装置10の担当管理者Yが携帯する携帯端末装置20に対して行われる。アラート対象となるアラート要因には、吸殻の蓄積量が所定の閾値を超える蓄積超過、上述した吸殻滞留の発生、及び、吸殻消火部12におけるモータ124の回転不良が含まれる。サーバ装置30から送信される灰皿情報及びアラート情報は、携帯端末装置20において、担当管理者Yの操作に応じて以下のように表示、確認される。
【0038】
図8は、図1に示されている灰皿管理システムにおける携帯端末装置で担当管理者の操作に応じて灰皿情報が表示、確認される様子を示す模式図である。
【0039】
まず、携帯端末装置20の表示画面21には、灰皿装置10に対する各種管理のための管理アプリの起動前の段階(ステップS11)で、当該管理アプリを起動するためのアイコン画像22が表示されている。このアイコン画像22が担当管理者Yによってタップされると管理アプリが起動し、所定のログイン操作を経て初期画面23が表示される(ステップS12)。この初期画面23には、主画面231、ログアウトボタン232、及び施設一覧表示ボタン233が表示される。
【0040】
次に、初期画面23において施設一覧表示ボタン233がタップされると、この携帯端末装置20を携帯する担当管理者Yが担当する施設の名称を示す施設名称表示部24の一覧が主画面231に表示される(ステップS13)。また、初期画面23においてログアウトボタン232がタップされると、管理アプリの動作が終了してステップS11の起動前の状態に戻る。
【0041】
施設一覧表示ボタン233がタップされて施設名称表示部24の一覧が表示された状態で、確認希望の施設Mの施設名称表示部24がタップされると、該当施設Mについての施設情報画面25が表示画面21に表示される(ステップS14)。施設情報画面25には、施設情報主画面251と、更新指示ボタン252が含まれる。施設情報主画面251には、該当施設Mの住所及び担当管理者Yの氏名等といった施設情報が表示されるとともに、灰皿情報展開ボタン251a及びアラート情報表示ボタン251bが表示される。この状態で更新指示ボタン252がタップされると、施設情報主画面251における施設情報がその時点における最新情報に更新される。アラート情報表示ボタン251bがタップされると、その時点で、担当対象の灰皿装置10から送られてきている各種アラート情報が表示される。他方、灰皿情報展開ボタン251aがタップされると、施設情報主画面251に替えて、担当対象の灰皿情報を簡略化して表示する簡略情報表示画面26が表示画面21に一覧表示される(ステップS15)。簡略情報表示画面26には、蓄積量表示部261と、バッテリ表示部262と、電波表示部263とが表示される。蓄積量表示部261は、各灰皿装置10における吸殻の蓄積量を示す。バッテリ表示部262は、装置制御/通知部16におけるバッテリ残量を示す。電波表示部263は、該当施設Mの通信中継器40とサーバ装置30との間の電波強度を示す。この状態で更新指示ボタン252がタップされると、各簡略情報表示画面26での表示内容がその時点における最新情報に更新される。そして、一覧表示されている簡略情報表示画面26のうちの確認希望の灰皿装置10に関する簡略情報表示画面26がタップされると、該当する灰皿装置10について次のような詳細情報表示画面が表示される。
【0042】
図9は、詳細情報表示画面を示す模式図である。
【0043】
担当管理者Yの上述したタップ操作により携帯端末装置20の表示画面21に表示される詳細情報表示画面27は、基本情報表示部271と、故障通知表示部272とを備えている。基本情報表示部271は、灰皿装置10の状態に関する基本情報として、簡略情報表示画面26にも示されていた吸殻の蓄積量、バッテリ残量、及び電波強度の他、携帯端末装置20が当該情報をサーバ装置30から受信したときの受信日時が示される。また、故障通知表示部272には、灰皿装置10で発生しているアラート要因が示される。ここに表示されるアラート要因には、吸殻の蓄積量が所定の閾値を超える蓄積超過、上述した吸殻滞留の発生、吸殻消火部12におけるモータ124の回転不良が含まれる。図9の例では、故障通知表示部272に、アラート要因として、吸殻の蓄積量が、閾値である80%を超える蓄積超過が発生している旨が示されている。また、詳細情報表示画面27には、閉じるボタン273が設けられており、担当管理者Yによってこの閉じるボタン273がタップされると、表示画面21の表示内容が図8のステップS15における簡略情報表示画面26の一覧表示に戻る。また、施設一覧表示ボタン233がタップされると、表示画面21の表示内容が図8のステップS13における施設名称表示部24の一覧表示に戻る。更に、ログアウトボタン232がタップされると、ステップS11の起動前の状態に戻る。
【0044】
ここで、灰皿装置10におけるアラート要因の発生について、担当管理者Yは、上述のように管理アプリのタップ操作によって把握できるが、本実施形態では、携帯端末装置20のいわゆるプッシュ通知機能を利用した迅速な把握も可能となっている。
【0045】
図10は、携帯端末装置のプッシュ通知機能を利用して灰皿装置におけるアラート要因の発生が把握される様子を示す模式図である。
【0046】
この図10の例では、プッシュ通知が、担当管理者Yの認証操作によって携帯端末装置20のロック解除が行われる前の表示画面21におけるロック画面28に表示されるように設定されている。サーバ装置30から何らかのアラート情報を受信した場合、ロック画面28には、アラート情報の受信を通知するアラートプッシュ通知291が表示される(ステップS21)。アラートプッシュ通知291は、アラート情報の受信を示す故障通知の文言とともに、送信されたアラート情報に関わる灰皿装置10の名称が示されている。このロック画面28におけるアラートプッシュ通知291がタップされると、途中のアプリ操作を飛ばしてアラート対象の灰皿装置10に関する詳細情報表示画面27が携帯端末装置20の表示画面21に表示される(ステップS22)。この詳細情報表示画面27における故障通知表示部272の表示内容によって、担当管理者Yはアラート要因の発生を把握することができる。図10の例では、ステップS21においてロック画面28に2件のアラートプッシュ通知291が表示されており、ステップS22では、各アラートプッシュ通知291のタップに応じて、対応する灰皿装置10の詳細情報表示画面27が表示されている。
【0047】
また、ロック画面28にアラートプッシュ通知291が表示された状態で携帯端末装置20のロック解除が行われると、表示画面21には、管理アプリのアイコン画像22がいわゆるバッジ221が付された状態で表示される(ステップS23)。このバッジ221は、アラートプッシュ通知291の通知件数を表している。図10の例では、アラートプッシュ通知291が2件表示されているので、アイコン画像22のバッジ221が表す通知件数は「2」となっている。
【0048】
ここで、本実施形態では、サーバ装置30は、担当管理者Y等の復旧処理によって灰皿装置10のアラート要因が復旧した場合には、当該アラート要因の復旧を示す復旧情報を送信する。サーバ装置30による復旧情報の送信は、アラート要因が復旧した灰皿装置10の担当管理者Yが携帯する携帯端末装置20に対して行われる。この場合、復旧情報を受信した携帯端末装置20での表示内容が次のように変化する。
【0049】
図11は、復旧情報を受信した携帯端末装置での表示内容の変化を示す模式図である。
【0050】
この図11の例では、図10の例に引き続いてプッシュ通知がロック画面28に表示されるように設定されている。このため、復旧情報を受信した携帯端末装置20の表示画面21上のロック画面28には、復旧情報の受信を通知する復旧プッシュ通知292が表示される(ステップS24)。この復旧プッシュ通知292がタップされた場合には、図10の例と同様に、復旧プッシュ通知292に対応する灰皿装置10に関する詳細情報表示画面27が携帯端末装置20の表示画面21に表示される。担当管理者Yは、この詳細情報表示画面27を介して復旧内容を把握することができる。自身が復旧処理を行った場合は、その復旧内容がシステム上に反映されていることの確認ができ、自身以外の他の担当管理者Yが復旧処理を行った場合は、他者による復旧内容を把握することができる。
【0051】
他方、ロック画面28に復旧プッシュ通知292が表示された状態で携帯端末装置20のロック解除が行われると、表示画面21におけるアイコン画像22のバッジ221が次のように変化する(ステップS25)。この復旧後のアイコン画像22のバッジ221は、このバッジ221が表すアラートプッシュ通知291の通知件数が復旧プッシュ通知292の通知件数だけ減少したものとなる。図10に続く図11の例では、図10のステップS21で2件あったアラートプッシュ通知291の内の1件が復旧しているので、当該復旧に関する復旧プッシュ通知292の通知件数だけバッジ221の数値が減少し、「2」→「1」へと変化することとなる。担当管理者Yは、このバッジ221の数値の減少によっても、アラート要因の復旧を簡易的に把握することができる。
【0052】
以上に説明した灰皿装置10及び灰皿管理システム1によれば、回収箱13に回収されて内部に溜まった吸殻の蓄積量を表す蓄積指標が蓄積指標取得部14によって取得される。そして、その取得結果が装置制御/通知部16の通知部16aによって装置外部のサーバ装置30に通知されることとなる。この灰皿装置10からの通知を介し、担当管理者Yは灰皿装置10の設置場所を訪れることなく回収箱13における吸殻の蓄積量を把握することができる。これにより、担当管理者Yは、外部で把握した蓄積量が廃棄レベルに達した段階で灰皿装置10の設置場所を訪れて吸殻の廃棄を行えばよく、灰皿装置10の管理作業を効率良く行うことができる。また、本実施形態の灰皿管理システム1によれば、担当管理者Yは、自身が携帯する携帯端末装置20で灰皿装置10における吸殻の蓄積量を把握することができるので、この点においても管理作業を効率良く行うことができる。
【0053】
ここで、本実施形態では、蓄積指標取得部14が、回収箱13の内部に蓄積された吸殻群の上面までの距離を蓄積指標として取得する距離センサ141を有している。この構成によれば、吸殻排出口12bの下方側に取り付けられた距離センサ141から見た吸殻群の上面までの距離という、吸殻の蓄積量を効果的に表す蓄積指標が取得されることとなるので好適である。
【0054】
また、本実施形態では、灰皿装置10に、吸殻滞留の発生を検出する滞留検出部15が設けられ、装置制御/通知部16における通知部16aが、蓄積指標取得部14での取得結果とともに、滞留検出部15での検出結果も通知する。この構成によれば、吸殻の蓄積量だけでなく、装置上部における吸殻滞留の発生についての検出結果も装置外部に通知されることとなる。吸殻滞留が発生したときには、滞留した吸殻の除去が必要となるが、上記の構成によれば、担当管理者Yは、吸殻滞留の発生についても灰皿装置10の設置場所を訪れることなく把握することができる。つまり、上記の構成によれば、吸殻滞留の発生時における吸殻の除去の点においても、灰皿装置10の管理作業を効率良く行うことができる。
【0055】
また、本実施形態では、滞留検出部15が、吸殻通過センサ15aと、吸殻通過センサ15aにおいて、所定時間以上に亘って吸殻の通過中が検知され続けている場合に吸殻滞留が発生したと判断する滞留判断部15bと、を有している。滞留判断部15bは、通知部16aとともに装置制御/通知部16の内部に構築されており、その判断結果は装置制御/通知部16の内部において滞留検出部15での検出結果として通知部16aに送られる。この構成によれば、吸殻の通過検知と吸殻消火部12の動作確認とを組み合わせることで吸殻滞留の発生を高い確度で検出することができるので好適である。
【0056】
また、本実施形態では、蓄積指標取得部14が、吸殻の蓄積指標の取得を所定の取得間隔で繰り返し実行し、通知部16aが、蓄積指標取得部14で蓄積指標が取得される度に取得結果を通知する。この構成によれば、担当管理者Yは、吸殻が時々刻々と蓄積されていく様子を把握して廃棄のための準備等を進めることができるので、灰皿装置10の管理作業を一層効率良く行うことができる。
【0057】
また、本実施形態では、サーバ装置30は、灰皿情報を送信することに加え、吸殻の蓄積超過を含むアラート要因が発生した場合には、当該アラート要因が発生した灰皿装置10の担当管理者Yが携帯する携帯端末装置20にアラート情報を送信する。この構成によれば、担当管理者Yは、吸殻の迅速な廃棄が必要な蓄積超過等のアラート要因の発生をアラート情報によって把握することができるので管理作業を一層効率良く行うことができる。
【0058】
また、本実施形態では、上記のアラート要因には、吸殻滞留の発生も含まれる。この構成によれば、担当管理者Yは、吸殻滞留の発生についても、アラート情報によって迅速な対処が必要な事態として把握することができるので管理作業を一層効率良く行うことができる。
【0059】
また、本実施形態では、携帯端末装置20の表示画面21には、アラート情報の受信を通知するアラートプッシュ通知291が表示される。この構成によれば、担当管理者Yは、アラートプッシュ通知291によって、管理アプリを起動させなくともアラート情報の受信を把握することができるので好適である。
【0060】
また、本実施形態では、携帯端末装置20の表示画面21には、管理アプリを示すアイコン画像22が、アラートプッシュ通知291の通知件数を表すバッジ221が付された状態で表示される。また、サーバ装置30は、アラート要因が復旧した場合には、当該アラート要因の復旧を示す復旧情報を、対応する担当管理者Yの携帯端末装置20に送信する。そして、その携帯端末装置20の表示画面21には、復旧情報の受信を通知する復旧プッシュ通知292が表示されるとともに、アイコン画像22のバッジ221が表すアラートプッシュ通知291の通知件数が復旧プッシュ通知292の通知件数だけ減少する。この構成によれば、担当管理者Yは、自分以外の他者がアラート要因の復旧を行った場合でも、復旧プッシュ通知292や、アイコン画像22のバッジ221の数値を介して復旧を把握することができるので、管理作業を一層効率良く行うことができる。
【0061】
また、本実施形態では、複数の前記灰皿装置10が、各々が1つ以上の灰皿装置10を担当する1人以上の担当管理者Yによって担当される。サーバ装置30は、複数の灰皿装置10それぞれの担当管理者Yが携帯する携帯端末装置20に各灰皿情報を送信する。そして、携帯端末装置20の表示画面21には、当該携帯端末装置20を携帯する担当管理者Yが担当する1つ以上の灰皿装置10の灰皿情報が表示される。この構成によれば、各担当管理者Yは、複数の灰皿装置10のうちで自身が担当する灰皿装置10の灰皿情報を的確に確認することができるので好適である。
【0062】
また、本実施形態では、灰皿装置10は、灰皿設置場所としての施設Mに1つ又は複数設けられている。そして、各施設Mでは、当該施設Mにおける1つ又は複数の灰皿装置10における装置制御/通知部16の通知部16aが、当該施設Mに1つ配置された通信中継器40にLANケーブル41によって有線接続される。各灰皿装置10の通知部16aからの通知内容は、施設M毎の通信中継器40によって中継され、サーバ装置30に無線で送信される。この構成によれば、灰皿設置場所としての施設Mにおける1つ又は複数の灰皿装置10からの通知内容のサーバ装置30への送信が1つの通信中継器40を介して行われる。通信中継器40を設けることで灰皿装置10とサーバ装置30との間の通信を良好な通信精度で行うことができる。また、このような通信の中継を1つの通信中継器40で集中して行うことで、通信中継器40を灰皿装置10毎に設ける場合と比較して通信に係る機器数を減らすことができるので好適である。
【0063】
尚、以上に説明した実施形態は灰皿装置及び灰皿管理システムの代表的な形態を示したに過ぎない。灰皿装置及び灰皿管理システムは、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
【0064】
例えば、上述した実施形態では、灰皿装置及び灰皿管理システムの一例として、複数の施設Mに配置された複数の灰皿装置10と、このような複数の灰皿装置10が複数人の担当管理者Yによって分担管理される灰皿管理システム1と、が例示されている。しかしながら、灰皿装置及び灰皿システムは、これに限るものではなく、1人の担当管理者によって管理される1つ灰皿装置や、そのような一対一の管理を行うための灰皿管理システムであってもよい。複数の灰皿装置を管理対象とする場合であっても、1つの施設に複数配置される灰皿装置や、そのような一施設における複数の灰皿装置を1人の担当管理者が管理するための灰皿管理システムであってもよい。即ち、灰皿装置の具体的な設置数や設置場所を含む設置態様や、担当管理者の具体的な人数や担当数を含む管理態様については、これを問うものではない。
【0065】
また、上述した実施形態では、灰皿装置における灰皿筐体の一例として、角柱状の外観を有する灰皿筐体11が例示されている。しかしながら、灰皿筐体は、これに限るものではなく、所定の設置場所に立設される柱状の外観を有するものであれば、その外観形状は、例えば円柱状等であってもよく、任意の柱形状を採用し得るものである。
【0066】
また、上述した実施形態では、灰皿装置における蓄積指標取得部の一例として、回収箱13の内部に蓄積された吸殻群の上面までの距離を蓄積指標として取得する距離センサ141を有した蓄積指標取得部14が例示されている。しかしながら、灰皿装置の蓄積指標取得部は、これに限るものではなく、例えば回収箱の下部に設置されて、吸殻の蓄積によって変化する回収箱の重量を蓄積指標として取得する重量センサ等であってもよい。即ち、蓄積指標取得部で取得される蓄積指標については、その具体的な態様を問うものではない。ただし、距離センサ141で吸殻群の上面までの距離を蓄積指標として取得する蓄積指標取得部14によれば、吸殻の蓄積量を効果的に表す蓄積指標を取得することができる点は上述した通りである。
【0067】
また、上述した実施形態では、灰皿装置の一例として、吸殻の滞留検出部15を備え、この滞留検出部15での検出結果も装置外部に通知される灰皿装置10が例示されている。しかしながら、灰皿装置は、これに限るものではなく、例えば吸殻の蓄積量を表す蓄積指標を取得する蓄積指標取得部のみを備えるものであってもよい。ただし、滞留検出部15を備えることで、灰皿装置10の管理作業を更に効率良く行うことができる点は上述した通りである。
【0068】
また、上述した実施形態では、灰皿装置の一例として、吸殻の蓄積指標の取得と、取得結果の通知が、所定の取得間隔で繰り返し実行される灰皿装置10が例示されている。しかしながら、灰皿装置は、これに限るものではなく、例えば電源投入時に1回だけ、あるいは予め定められた設定時刻に、上記の取得と通知を行うもの等であってもよい。ただし、吸殻の蓄積指標の取得と、取得結果の通知を、所定の取得間隔で繰り返し実行することで、灰皿装置10の管理作業を一層効率良く行うことができる点は上述した通りである。
【0069】
また、上述した実施形態では、灰皿管理システムの一例として、サーバ装置30が灰皿情報の送信に加えてアラート情報の送信も行う灰皿管理システム1が例示されている。しかしながら、灰皿管理システムは、これに限るものではなく、例えばサーバ装置が灰皿情報の送信のみを行うもの等であってもよい。ただし、灰皿情報の送信とともにアラート情報の送信も行われることで、管理作業を一層効率良く行うことができる点は上述した通りである。
【0070】
また、上述した実施形態では、灰皿管理システムの一例として、アラート発生時に携帯端末装置20の表示画面21にアラートプッシュ通知291や、その通知数を表すバッジ221が付されたアイコン画像22が表示される灰皿管理システム1が例示されている。また、この灰皿管理システム1では、アラート復旧時には、復旧プッシュ通知292の表示や、バッジ221の数の復旧数分の減少が行われる。しかしながら、灰皿管理システムは、これに限るものではなく、例えばアラートに関する各種プッシュ通知やバッジ表示、及び、復旧時の復旧プッシュ通知やバッジの数の減少等は行われず、灰皿情報等の情報表示のみが行われることとしてもよい。ただし、アラートプッシュ通知291や、バッジ221付きのアイコン画像22の表示、更には、復旧プッシュ通知292やバッジ221の数の減少等により、管理作業を一層効率良く行うことができる点は上述した通りである。
【0071】
また、上述した実施形態では、灰皿管理システムの一例として、担当管理者Yの携帯端末装置20の表示画面21に、複数の灰皿装置10のうちで自身が担当する灰皿装置10の灰皿情報のみが表示される灰皿管理システム1が例示されている。しかしながら、灰皿管理システムは、これに限るものではなく、例えば担当管理者の携帯端末装置の表示画面には、自身の担当/非担当に関わりなく、システムに含まれる全ての灰皿装置の灰皿情報が表示されることとしてもよい。ただし、自身の担当分のみの灰皿情報が表示されることで、担当分の灰皿情報を的確に確認することができるので好適である点は上述した通りである。
【0072】
また、上述した実施形態では、灰皿管理システムの一例として、灰皿設置場所としての施設Mに設置された通信中継器40が、当該施設Mの1つ又は複数の灰皿装置10からの通知内容をサーバ装置30へと中継する灰皿管理システム1が例示されている。また、この灰皿管理システム1では、施設Mの灰皿装置10が通信中継器40に有線接続され、通信中継器40がサーバ装置30に無線接続されている。しかしながら、灰皿管理システムは、これに限るものではなく、例えば如何なる通信中継器も設けることなく、灰皿装置が直にサーバ装置と接続されることとしてもよい。また、通信中継器を設ける場合でも、その設置数は、各施設に1つに限るものでもなく、複数設けることとしてもよい。更に、通信中継器は灰皿装置と一対一に対応するように設けることとしてもよい。また、通信中継器と灰皿装置やサーバ装置との接続態様についても、上述の実施形態のような灰皿装置との有線接続やサーバ装置との無線接続に限るものでもない。通信中継器に係る接続態様は、接続相手の如何を問わず、有線接続と無線接続との何れを採用することとしてもよい。ただし、通信中継器40を設けることで灰皿装置10とサーバ装置30との間の通信を良好な通信精度で行うことができる点は上述した通りである。また、通信の中継を1つの通信中継器40で集中して行うことで通信に係る機器数を減らすことができる点も上述した通りである。
【符号の説明】
【0073】
1 灰皿管理システム
10 灰皿装置
10a 側面扉
11 灰皿筐体
12 吸殻消火部
12a 吸殻受取り口
12b 吸殻排出口
13 回収箱
14 蓄積指標取得部
15 滞留検出部
15a 吸殻通過センサ
15b 滞留判断部
16 装置制御/通知部
16a 通知部
20 携帯端末装置
21 表示画面
22 アイコン画像
23 初期画面
24 施設名称表示部
25 施設情報画面
26 簡略情報表示画面
27 詳細情報表示画面
28 ロック画面
30 サーバ装置
40 通信中継器
41 LANケーブル
111 吸殻投入孔
112 吸殻案内部
121 消火ローラ
122 分離板
123 ガイド板
124 モータ
125 消火部筐体
131 不燃性ビニール袋
141 距離センサ
141a 測距用レーザ
141b,151a-3,152a-3,161b 筐体取付穴
142,151b,152b 接続ケーブル
143,151c,152c 接続コネクタ
151 LED発光部
151a 発光部本体
151a-1 検出用LED
151a-2,152a-2,161a 取付けフランジ
152 受光部
152a 受光部本体
152a-1 検出用受光素子
161 制御/通知本体
162 電源用コネクタ
163 消火用コネクタ
164 測距用コネクタ
165 発光用コネクタ
166 受光用コネクタ
167 電源スイッチ
168 LANコネクタ
221 バッジ
231 主画面
232 ログアウトボタン
233 施設一覧表示ボタン
251 施設情報主画面
251a 灰皿情報展開ボタン
251b アラート情報表示ボタン
252 更新指示ボタン
261 蓄積量表示部
262 バッテリ表示部
263 電波表示部
271 基本情報表示部
272 故障通知表示部
273 閉じるボタン
291 アラートプッシュ通知
292 復旧プッシュ通知
D11a,D11b,D11c,D11d:回転方向
【要約】
【課題】灰皿装置の管理作業を効率良く行うことができる灰皿装置及び灰皿管理システムを提供する。
【解決手段】灰皿装置10が、灰皿筐体11と、吸殻投入孔111から投入された吸殻を吸殻受取り口12aで受取り、吸殻を複数の消火ローラの相互間で狭圧して押し潰すことで消火しながら吸殻排出口12bに向かって搬送して排出する吸殻消火部12と、吸殻排出口12bの下方側に配置されるように灰皿筐体11に収容され、吸殻排出口12bから排出された吸殻を回収する回収箱13と、灰皿筐体11に取り付けられ、回収箱13に回収されて内部に溜まった吸殻の蓄積量を表す蓄積指標を取得する蓄積指標取得部14と、灰皿筐体11に取り付けられ、蓄積指標取得部14での取得結果を装置外部に通知する通知部16aと、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2
図1
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図11