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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】ファン付衣服
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/002 20060101AFI20240625BHJP
   A41D 27/00 20060101ALI20240625BHJP
   A41D 27/10 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
A41D13/002 105
A41D27/00 A
A41D27/10 D
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023204849
(22)【出願日】2023-12-04
【審査請求日】2023-12-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516327457
【氏名又は名称】株式会社バートル
(74)【代理人】
【識別番号】100091719
【弁理士】
【氏名又は名称】忰熊 嗣久
(72)【発明者】
【氏名】大崎 敬一
【審査官】西尾 元宏
(56)【参考文献】
【文献】特許第6637575(JP,B1)
【文献】特開2021-025159(JP,A)
【文献】特開2023-072240(JP,A)
【文献】特開2022-117804(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/002-13/005
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アームホール(4)の上下方向の最下点(t)の高さの位置に対して上下に跨がる位置に空気取り込み口(6)を有する後身頃(3)であって、前記アームホール(4)の最上点とアームホール(4)の中間高さとの間が前記アームホール(4)と同形であって重なっており、当該中間高さから前記アームホールの最下点(t)よりも下の脇線(10a)に向かって下降し、当該脇線(10a)との交点を切り替え位置(u)とする縁部(3a)を有する後身頃(3)と、
前記後身頃(3)から下に順に重ねられた三日月状の上内布(30)と下内布(40)の布とを有し、
前記上内布(30)は、内側の弧状の縁部(30a)が前記縁部(3a)と同形であり互いに重ね合わされて縫合され、
前記下内布(40)は、内側の弧状の縁部(40b)が前記アームホール(4)の背中側の開口部分であり、
前記上内布(30)の外側の弧状の縁部(30b)は、前記下内布(40)の外側の弧状の縁部(40a)と同形であり互いに重ね合わされて縫合されており、
前記下内布(40)の弧状の縁部(40a)と弧状の縁部(40b)との間の下辺(40d)が前記アームホールの最下点(t)と切り替え位置(u)の間の脇線(10a)を形成していることを特徴とするファン付衣服。
【請求項2】
請求項1の衣服おいて、前記アームホール(4)は、一周する伸縮性の環状部材(9)により構成されていることを特徴とするファン付衣服。
【請求項3】
請求項1の衣服において、内側の弧状の縁部(40b)が前記アームホール(4)の背中側の開口部分であり、袖(20)のつけ根端(21)が取り付けられていることを特徴とするファン付衣服。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部からファンにより衣服内に空気を取り込み、身体を冷却するファン付衣服に関するものである。
【背景技術】
【0002】
作業員を保護する熱中症対策の一つとして最近はファン付き衣服が利用されている。ファンは上着の後身頃に取付けられ、ファンから取り込まれた外気は首回りの襟口、若しくは袖口から排出され、身体を冷却する。
【0003】
ファン付き衣服は、裾側にファンを配置する技術や、脇側にファンを配置する技術や、衣服のアームホールよりも上側にファンを配置する技術が知られている。このうち、アームホールよりも上側にファンを配置する技術については、例えば特許文献1に開示されている。同文献によれば、衣服のアームホールの最下点よりも上に位置する箇所のみにファンを取り付け、衣服本体の背面側の両サイドには、縦方向(上下方向)に延在するようにサイド襠部が設けられている。このサイド襠部は、胴体部の背面側であって、袖部の縫着箇所と送風手段の取り付け箇所の間に設けられており、その部分の厚み方向の寸法を調整可能にしている。
【0004】
そして、ファンによって外部の空気が衣服本体内に取り込まれると、その取り込まれた空気により、ファンの取り付け箇所辺りが外側に膨らむことで、ファンが使用者の身体から離れ易くなり、ファンによる圧迫感が低減するので、衣服の着用感が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第6637575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術によれば、サイド襠部は袖部の縫着箇所(アームホール)と送風手段の取り付け箇所の間に設けられており、ファンによって外部の空気が衣服本体内に取り込まれると、その取り込まれた空気により、袖部の縫着箇所と送風手段の取り付け箇所の間から衣服が外側に膨らんでファンが使用者の身体から離れる。一方で、袖部の縫着箇所とサイド襠部の間の部分の衣服本体は、使用者の身体側であるので、ファンから脇下へ空気を送る通路が大きく確保することが難しい。さらに、ファンは、衣服のアームホールの最下点よりも上に位置する箇所のみに取り付けられている。ファン付き衣服では空気は襟や袖口から排出される事から考慮すると、脇下の位置は、これら排出口への流路上から離れており、脇下に向けて送る空気の量を大きくする事も難しい。
【0007】
本発明は、脇下の空気量を確保して効率的に冷却することができるファン付衣服を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明のファン付衣服は、アームホール(4)の上下方向の最下点(t)の高さの位置に対して上下に跨がる位置に空気取り込み口(6)を有する後身頃(3)であって、前記アームホール(4)の最上点とアームホール(4)の中間高さとの間が前記アームホール(4)と同形であって重なっており、当該中間高さから前記アームホールの最下点(t)よりも下の脇線(10a)に向かって下降し、当該脇線(10a)との交点を切り替え位置(u)とする縁部(3a)を有する後身頃(3)と、
前記後身頃(3)から下に順に重ねられた三日月状の上内布(30)と下内布(40)の布とを有し、
前記上内布(30)は、内側の弧状の縁部(30a)が前記縁部(3a)と同形であり互いに重ね合わされて縫合され、
前記下内布(40)は、内側の弧状の縁部(40b)が前記アームホール(4)の背中側の開口部分であり、
前記上内布(30)の外側の弧状の縁部(30b)は、前記下内布(40)の外側の弧状の縁部(40a)と同形であり互いに重ね合わされて縫合されており、
前記下内布(40)の弧状の縁部(40a)と弧状の縁部(40b)との間の下辺(40d)が前記アームホールの最下点(t)と切り替え位置(u)の間の脇線(10a)を形成していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のファン付衣服によれば、脇下に連なる襠部は、アームホールの背中側の下側から肩にかけて、アームホールの真後ろ側に膨らんで大きな空間を確保することできる。この空間が作られることにより、脇下を流れる空気の量を大きく確保することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る衣服を示す図であり、図1Aは正面図、図1Bは背面図である。
図2】衣服を分解する様子を示す図である。
図3】衣服の作用を説明する図である。
図4】ファンを動作させたときの状態を示す図である。
図5】他の実施例を説明する図である。
図6】衣服を分解する様子を示す図である。
図7】実作業時の使用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施例1]
以下、本発明に係る実施例1の衣服1について、図面を用いて説明する。衣服1は、ベストタイプの衣服である。
【0012】
尚、ここにおいて、「アームホール」とは、一般的には、袖のつけ根の部分、もしくは一周の長さのことを言うが、ここでは、衣服1から腕を出す開口の部分(実施例1)、若しくは、袖を付けるつけ根となる開口部分(実施例2)を言うものとする。また、以下の説明においてアームホールの上下方向の最下点tを胸回りの高さtと言い換える。そして、アームホール4の最上点と胸回りの高さtの間の中間高さを肩周りの高さsと言う。
【0013】
図1Aは衣服1の正面図で、図1Bは背面図である。衣服1は、前身頃2、後身頃3、アームホール4、立襟5を有し、前身頃2は前面を開閉できるファスナーが備えられている。前身頃2、後身頃3は、脇線10a、肩線10bで縫合されている。後身頃3には、ファンを取り付ける空気取り込み口6が左右に開口されている。空気取り込み口6の位置は、衣服1の胸回りの高さtの上下に跨がる位置である。空気取り込み口6の中心が胸回りの高さtにあることが望ましい。
【0014】
衣服1は、アームホール4と後身頃3の間に、衣服1を膨らませる襠部Mが設けられている。襠部Mは後身頃3の下側に隠れている。図1Bには後身頃3の裏に隠された左右の襠部Mを左側のみに薄墨により表示している。
【0015】
立襟5は、襟ぐり側より襟上側の方を狭くするように、立襟5の生地を重ね合わせた縫合箇所5xが左右に設けられている。この縫合箇所5xの間が前側(身体側)に倒れると、立襟上側から排出される空気の出口が狭くなり、流速が速くなる。速くなった空気を首筋(うなじ)に吹き付けることで冷却する。このような技術として、例えば、特許第7365083号公報に開示される技術がある。
【0016】
後身頃3の襟口は、弛ませた状態とされている。このように弛ませた状態に関する技術は様々であるが、本実施例では、肩側布3Aと腰側布3Bに分け、肩側布3Aの幅寸法を腰側布3Bに対してやや大きくして、両者を縫合線rにて接続して後身頃3を構成している。肩側布3Aと腰側布3Bの切り替え位置は、空気取り込み口6の上側の位置kkとしている。肩側布3Aの内側に長方形状の保冷剤収納部(図示せず)を結い付ける。保冷剤収納の短辺を縫い付ける箇所は肩側布3Aの縫合線qで示す左右位置である。保冷剤収納の長辺を、後身頃3の左右縫合線qの間隔よりも短くすることで弛ませた状態にすることができる。このような技術として、例えば、特許第6881800号公報に開示される技術がある。
【0017】
後身頃3には、ハーネス型安全帯を内側に着用したときに、ハーネス型安全帯のD環を引き出せる開口7が設けられている。このような開口7を形成する技術としては、特許第6793413号公報に示されるものがある。
【0018】
衣服1から腕を出す開口の部分(アームホール4)には、一周する伸縮性の環状部材9が縫着されている。環状部材9が縫着されるアームホール4は、正面側では前身頃2に設けられるが、背中側では後述するように環状部材9は後身頃3には縫着されない。以降の説明では、単にアームホール4というときには、特にことわりのないときには背中側を指しているものとする。後身頃3は、アームホール4の最上点と肩周りの高さsとの間がアームホール4と同形であり、肩周りの高さsからアームホール4よりも下の脇線10aに向かって下降する縁部3aを有している。縁部3aの下降は、アームホール4の曲線から滑らかに直線状に延びるようにすると良い。縁部3aは脇線10aに接続する。縁部3aと脇線10aとの交点が切り替え位置uであり、アームホール4よりも下の位置となっている。この切り替え位置uは、空気取り込み口6の最下点と同じ高さの付近或いはやや下であることが望ましい。この切り替え位置uを胸回りの高さt側に近づけると、脇下での襠部Mの膨らみが減少する。
【0019】
伸縮性の環状部材9を使用していることにより、環状部材9の開口の部分(アームホール4)全周が伸縮し、着用者の腕を通すと腕に密着して環状部材9から空気が排出されるのを防止している。環状部材9は、一周にわたり伸縮性を有しなくても良く、例えばゴム紐と伸縮しない紐とで作製されても良い。環状部材9の隙間から空気が漏れないようにすれば良いのである。
【0020】
また、環状部材9としては、伸縮性のテープを用いても良い。または、伸縮しない生地でアームホール4を一周するパイプを作り、パイプの内部にゴムを通しても良い。また、パイプの中に紐を通して、紐の長さを調整することにより、環状部材9の大きさを調節して着用者の腕に密着させることもできる。
【0021】
図2を用いて、環状部材9と後身頃3の間の襠部Mの構造について説明する。図において、左から右に、もとの衣服1(ステップ1)から襠部Mを分解してゆく様子を示している。衣服1から後身頃3を取り外すと、下から三日月状の上内布30が現れる。上内布30の内側の弧状の縁部30aは、後身頃3の縁部3aと同形であり互いに重ね合わされて縫合線3xにより縫合されていたものである(ステップ2)。上内布30を取り外すと(ステップ3)、上内布30の下に三日月状の下内布40が現れる(ステップ4)。上内布30の外側の弧状の縁部30bは、下内布40の外側の弧状の縁部40aと同形であり互いに重ね合わされて縫合線40xにより縫合されていたものである。下内布40の内側の弧状の縁部40bは、アームホール4と同形であり、環状部材に重ね合わされて縫合されている。また、下内布40の弧状の縁部40aと弧状の縁部40bとの間の上辺40c、下辺40dは、上辺40cが肩線10bに、下辺40dが脇線10a(胸回りの高さtと切り替え位置uの間)を形成し、前身頃2の脇線10aに夫々縫合されていたものである(ステップ5、ステップ6)。尚、上記において、重ね合わせた布の端の処理は、ロックミシン、ジグザクミシン、端ミシン等、公知の方法で体裁良く行う。
【0022】
尚、上内布30と下内布40の上側は、肩線10bのアームホール4側の端から衣服1の内側に向けて降下する縫合線30yによって、両者は縫合されている。これにより、襠部Mの上側が膨らみすぎるのを制限する。
【0023】
図3は、衣服1の作用を説明する図である。図3Aは上半身側面を示し、人体側の胸回りの高さtと、肩周りの高さsを示している。図3Bは、胸回りの高さtにおける人体の断面を点線mで示している。衣服は太線で示すような八面体nが、衣服デザインの基本的構造線になっている。図3Bにおいて、Vがアームホールの前側位置、Wが背中側位置である。アームホール4の背中側位置Wは、人体の肩甲骨よりもやや前側(図面、上方向)に位置している。
【0024】
図3Cは肩周りの高さsの位置で襠部M周辺の一部断面で、図3Dは胸回りの高さtの位置での襠部M周辺の一部断面であって、襠部Mの膨らみ状況を模式的に表している。環状部材9から、下内布40、上内布30が後身頃3に対して、ほぼ直線的に立ち上がる事ができる。また、下内布40、上内布30は、ファンが作動しなければ、後身頃3の内側に隠れている状態である。
【0025】
図4は、図3Bの図に、胸回りの高さtの位置において、ファンFANによって着衣状態での衣服1がどの様に膨らむかを、襠部Mのみを模式的に示している。ファンFANを動作させると、図4Aから図4Bのように、襠部Mは膨らむ。この際、アームホールの背中側の位置wから下内布40、上内布30が後側に引張される。
【0026】
図4Bに示すように、アームホールの真後ろ側に襠部Mが膨らんで大きな空間SPができる。襠部Mは、図1に薄墨で示したように、胸回りの高さtよりも下側の切り替え位置uに連なっている。すなわち、空間SPは、脇下よりも下側から脇下へつながる経路を含んでいる。脇下にこのような空間SPが作られることと、ファンFANの位置が胸回りの高さtの位置の上下側に跨がっていることにより、脇下を流れる空気の量を大きく確保することができる。
【0027】
[実施例2]
以下、本発明に係る実施例2の衣服100について、図面を用いて説明する。衣服100は、袖付きタイプの衣服である。
【0028】
図5は衣服100の背面図である。実施例1の衣服1と同じ構成には、同一符号を付してあり、説明は省略する。衣服100においても、空気取り込み口6の位置は、衣服1のアームホール4の最下点tに対して上下に跨がる位置である。
【0029】
衣服100のアームホール4は、実施例1の伸縮性の環状部材9とは異なり、袖20のつけ根端21を取り付ける開口部分である。袖20は、後身頃3には接続されていない。後身頃3は、実施例1と同様に、アームホール4に重なるような縁部3aを有している。縁部3aと脇線10aの切り替え位置は、アームホール4よりも下の位置uである。
【0030】
図6を用いて、袖20と後身頃3の間の襠部Mの構造について説明する。図において、左から右に、もとの衣服100(ステップ11)から襠部Mを分解してゆく様子を示している。衣服100から、袖20を取り外す、袖20をアームホール4から取り外したものが、ステップ12である。具体的には、袖20のつけ根端21を前身頃2のアームホール4及び下内布40の縁部40bから取り外す。
【0031】
後身頃3を取り外すと、下から三日月状の上内布30が現れる。上内布30の内側の縁部30aは、後身頃3の縁部3aと重ね合わされて縫合線3xにより縫合されていたものである。上内布30を取り外すと(ステップ13)、上内布30の下に三日月状の下内布40が現れる(ステップ14)。上内布30の外側の縁部30bは、下内布40の外側の縁部40aと縫合線40xにより縫合されていたものである。下内布40の内側の縁部40bは、袖20のつけ根端21と縫合されていた。また、下内布40の縁部40aと縁部40bとの間の上辺40c、下辺40dは、辺40cが肩線10bに、下辺40dが脇線10aに夫々縫合されていたものである。上内布30と布40の上側は、アームホール側の肩線10bから衣服100の内側に向けて降下する縫合線30yによって、両者は縫合されている(ステップ12)。
【0032】
図7において、衣服100を実作業において使用した状態を示している。図7Aは、刈払機による草刈作業に利用した例である。刈払機の肩紐STにより衣服100の背中が圧迫され、衣服100の左右別の空気の流路AP1、AP2が形成される。右側は袖20を介して排出される流路であり、他は、袖20と立襟5を介して排出される流路である。ファンを衣服の裾側に設けていた場合には、衣服の左右片側に空気が流れないところができる不具合があったが、本実施例においてはこれを解消できる。
【0033】
また、同様に、衣服100の上に反射チョッキRFを着用しても、ファンの吸い込み口が反射チョッキRFにより覆われて窒息することがない(図7B)。
【0034】
上記各実施例において、下内布40は、縁部40a、縁部40b、上辺40c、下辺40dにより囲まれた形状の布であり、その中で辺40cは、肩線10bと一致するものであったが、上辺40cを縫合線30yに沿ったものとして、肩線10bから離しても良い。
【符号の説明】
【0035】
1 衣服
2 前身頃
3 後身頃
3A 肩側布
3B 腰側布
3a 縁部
3x 縫合線
4 アームホール
5 立襟
5x 縫合箇所
6 気取り込み口
7 開口
9 環状部材
10a 脇線
10b 肩線
20 袖
21 根端
30 上内布
30a、30b 縁部
30y 縫合線
40 下内布
40a、40b 縁部
40c 上辺
40d 下辺
40x 縫合線
100 衣服

【要約】      (修正有)
【課題】脇下の空気量を確保して効率的に冷却できるファン付衣服を提供する。
【解決手段】後身頃3は、アームホール4の最下点に跨がる位置に空気取り込み口6を有する。縁部3aは、アームホール4に途中まで重なり、その後脇線10aに向かって下降し、アームホール4よりも下に脇線10aとの切り替え位置uがある。後身頃3の下の上内布は、内側の弧状の縁部が縁部3aに重ね合わされて縫合されている。その下の下内布40は、内側の弧状の縁部がアームホール4の背中側になっている。上内布と下内布40同士は夫々の外側の弧状の縁部が縫合されている。下内布40の弧状の縁部と弧状の縁部との間の下辺がアームホールの最下点tと切り替え位置uの間の脇線10aとして前身頃2と縫合されている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7